JP2850708B2 - コンバイン等の操向操作装置 - Google Patents
コンバイン等の操向操作装置Info
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- JP2850708B2 JP2850708B2 JP16137593A JP16137593A JP2850708B2 JP 2850708 B2 JP2850708 B2 JP 2850708B2 JP 16137593 A JP16137593 A JP 16137593A JP 16137593 A JP16137593 A JP 16137593A JP 2850708 B2 JP2850708 B2 JP 2850708B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバイン等の操向
操作装置に関し、操向操作および旋回操作を行う左右の
操向クラッチを、デフ装置のデフケ−スを増速または減
速させることにより、差動走行モ−ドとスピン走行モ−
ドとに切替え可能としたもの等に利用できる。
操作装置に関し、操向操作および旋回操作を行う左右の
操向クラッチを、デフ装置のデフケ−スを増速または減
速させることにより、差動走行モ−ドとスピン走行モ−
ドとに切替え可能としたもの等に利用できる。
【0002】
【従来の技術、および発明が解決しようとする課題】圃
場端の枕地等において機体の向きを変えるため旋回を行
うが、近時、この旋回の際に、旋回内側の走行クロ−ラ
を旋回外側の走行クロ−ラに対し速度差をつける差動走
行によって旋回を行うもの等が見受けられるが、これら
の差動速度は一定速のものが殆どであり、土壌面の軟弱
度合によっては旋回性能を阻害される虞れがある。ま
た、機体の直進時において左右側への操向操作を行う場
合でも、この方式では、土壌面の条件によって操向クラ
ッチの切り作用のみでは操向作用が不足ぎみとなった
り、かといって一定速の差動速度によって操向作用を行
うと効きすぎて蛇行し、刈取作業を阻害される虞れがあ
る。
場端の枕地等において機体の向きを変えるため旋回を行
うが、近時、この旋回の際に、旋回内側の走行クロ−ラ
を旋回外側の走行クロ−ラに対し速度差をつける差動走
行によって旋回を行うもの等が見受けられるが、これら
の差動速度は一定速のものが殆どであり、土壌面の軟弱
度合によっては旋回性能を阻害される虞れがある。ま
た、機体の直進時において左右側への操向操作を行う場
合でも、この方式では、土壌面の条件によって操向クラ
ッチの切り作用のみでは操向作用が不足ぎみとなった
り、かといって一定速の差動速度によって操向作用を行
うと効きすぎて蛇行し、刈取作業を阻害される虞れがあ
る。
【0003】そこでこの発明は、差動走行において、操
向操作の際の操向クラッチ切り側の差動速度と、旋回操
作の際の旋回内側の走行クロ−ラの差動速度とを無段に
変速可能として、操向性および旋回性の向上を図るもの
である。
向操作の際の操向クラッチ切り側の差動速度と、旋回操
作の際の旋回内側の走行クロ−ラの差動速度とを無段に
変速可能として、操向性および旋回性の向上を図るもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、入力軸1か
ら操向クラッチ軸2へ伝動する操向クラッチ軸伝動系A
と、この操向クラッチ軸2に対して入り切りする左右一
対の操向クラッチ3へ伝動する操向クラッチ伝動系Bと
を、伝動比を異にして連動し、この操向クラッチ伝動系
Bには、該左右の操向クラッチ3を差動させるデフ装置
4と、このデフ装置4のデフケ−ス5の回転を増速する
デフ増速クラッチ6、及び該デフケ−ス5の回転を減速
するデフ減速ブレ−キ7とを設けた伝動装置において、
これら操向クラッチ3のアクチュエ−タ8および操向制
御弁9を有した操向油圧回路10の排油側に、この操向
制御弁9を操作するパワステレバ−11で作動されるリ
リ−フ弁12を有するパワステ油圧回路13と、このパ
ワステ油圧回路13の油圧を受けると共に、モ−ド切替
弁14によって切替えられる該デフ増速クラッチ6のア
クチュエ−タ15とデフ減速ブレ−キ7のアクチュエ−
タ16とを設けてなるコンバイン等の操向操作装置の構
成とする。
ら操向クラッチ軸2へ伝動する操向クラッチ軸伝動系A
と、この操向クラッチ軸2に対して入り切りする左右一
対の操向クラッチ3へ伝動する操向クラッチ伝動系Bと
を、伝動比を異にして連動し、この操向クラッチ伝動系
Bには、該左右の操向クラッチ3を差動させるデフ装置
4と、このデフ装置4のデフケ−ス5の回転を増速する
デフ増速クラッチ6、及び該デフケ−ス5の回転を減速
するデフ減速ブレ−キ7とを設けた伝動装置において、
これら操向クラッチ3のアクチュエ−タ8および操向制
御弁9を有した操向油圧回路10の排油側に、この操向
制御弁9を操作するパワステレバ−11で作動されるリ
リ−フ弁12を有するパワステ油圧回路13と、このパ
ワステ油圧回路13の油圧を受けると共に、モ−ド切替
弁14によって切替えられる該デフ増速クラッチ6のア
クチュエ−タ15とデフ減速ブレ−キ7のアクチュエ−
タ16とを設けてなるコンバイン等の操向操作装置の構
成とする。
【0005】
【作用、および発明の効果】上記の構成により、コンバ
イン作業において、機体の直進時の操向および枕地等に
おける旋回を行うとき、操向クラッチ軸2に入り状態と
なっている左右の操向クラッチ3を、パワステレバ−1
1の左(右)傾倒により操向制御弁9を切替え、この切
替えによりアクチュエ−タ8を作用させて左(右)の操
向クラッチ3を操向クラッチ軸2から切り作用させる。
この切り作用に伴い、モ−ド切替弁14が差動走行モ−
ドH側に切替えられているときは、パワステ油圧回路1
3におけるパワステレバ−11の傾倒角度増大操作によ
るリリ−フ弁12の作用によって、デフ増速クラッチ6
によりデフケ−ス5を無段に増速させることにより、切
り作用により回転が停止している左(右)の操向クラッ
チ3を無段に増速させて、操向クラッチ軸2に入りとな
っている相対する右(左)の操向クラッチ3とによっ
て、差動操向および差動旋回を行わせることができる。
イン作業において、機体の直進時の操向および枕地等に
おける旋回を行うとき、操向クラッチ軸2に入り状態と
なっている左右の操向クラッチ3を、パワステレバ−1
1の左(右)傾倒により操向制御弁9を切替え、この切
替えによりアクチュエ−タ8を作用させて左(右)の操
向クラッチ3を操向クラッチ軸2から切り作用させる。
この切り作用に伴い、モ−ド切替弁14が差動走行モ−
ドH側に切替えられているときは、パワステ油圧回路1
3におけるパワステレバ−11の傾倒角度増大操作によ
るリリ−フ弁12の作用によって、デフ増速クラッチ6
によりデフケ−ス5を無段に増速させることにより、切
り作用により回転が停止している左(右)の操向クラッ
チ3を無段に増速させて、操向クラッチ軸2に入りとな
っている相対する右(左)の操向クラッチ3とによっ
て、差動操向および差動旋回を行わせることができる。
【0006】また、該モ−ド切替弁14がスピン走行モ
−ドL側に切替えられているときは、該パワステ油圧回
路13におけるパワステレバ−11の傾倒角度増大操作
によるリリ−フ弁12の作用によって、デフ減速ブレ−
キ7により該デフケ−ス5を無段に減速させることによ
り、切り作用により回転が停止している左(右)の操向
クラッチ3を無段に逆転増速させて、操向クラッチ軸2
に入りとなっている相対する右(左)の操向クラッチ3
とによって、スピン旋回を行わせることができる。
−ドL側に切替えられているときは、該パワステ油圧回
路13におけるパワステレバ−11の傾倒角度増大操作
によるリリ−フ弁12の作用によって、デフ減速ブレ−
キ7により該デフケ−ス5を無段に減速させることによ
り、切り作用により回転が停止している左(右)の操向
クラッチ3を無段に逆転増速させて、操向クラッチ軸2
に入りとなっている相対する右(左)の操向クラッチ3
とによって、スピン旋回を行わせることができる。
【0007】このように、該パワステ油圧回路13にお
いて、パワステレバ−11の傾倒角度増大操作によるリ
リ−フ弁12の作用によって、差動走行モ−ドHではデ
フケ−ス5をデフ増速クラッチ6で増速させ、スピン走
行モ−ドLではデフケ−ス5をデフ減速ブレ−キ7で減
速させることにより、左右の操向クラッチ3の相対作用
によって、前者では無段増速差動、また後者では無段増
速逆転させることができ、特に差動走行において、操向
操作の際に土壌面の条件に左右されず蛇行を防止できる
操向性の向上と、旋回操作の際に土壌面の軟弱度合に適
応させた旋回を可能とする旋回性の向上を図ることがで
きる。
いて、パワステレバ−11の傾倒角度増大操作によるリ
リ−フ弁12の作用によって、差動走行モ−ドHではデ
フケ−ス5をデフ増速クラッチ6で増速させ、スピン走
行モ−ドLではデフケ−ス5をデフ減速ブレ−キ7で減
速させることにより、左右の操向クラッチ3の相対作用
によって、前者では無段増速差動、また後者では無段増
速逆転させることができ、特に差動走行において、操向
操作の際に土壌面の条件に左右されず蛇行を防止できる
操向性の向上と、旋回操作の際に土壌面の軟弱度合に適
応させた旋回を可能とする旋回性の向上を図ることがで
きる。
【0008】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。コンバインの車台17の下部側に土壌面を走
行する左右一対の走行クロ−ラ18を有する走行装置1
9を配設し、該車台17上に、フィ−ドチェン20に挟
持して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を
選別回収する脱穀装置21を載置する。また、この脱穀
装置21の前方側に立毛穀稈を分草し引起して刈取ると
共に、この刈取った穀稈を後方側へ搬送しながら横倒れ
姿勢に変更して該フィ−ドチェン20へ受渡しする刈取
装置22を、土壌面に対して昇降自在となるよう該車台
17の前端部へ架設する。また、該刈取装置22の一側
にコンバインの操作制御を行う操作装置23と、この操
作のための操作席24とを設け、これらの該走行装置1
9,脱穀装置21,刈取装置22,操作装置23等によ
ってコンバインの機体25を構成する。
説明する。コンバインの車台17の下部側に土壌面を走
行する左右一対の走行クロ−ラ18を有する走行装置1
9を配設し、該車台17上に、フィ−ドチェン20に挟
持して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を
選別回収する脱穀装置21を載置する。また、この脱穀
装置21の前方側に立毛穀稈を分草し引起して刈取ると
共に、この刈取った穀稈を後方側へ搬送しながら横倒れ
姿勢に変更して該フィ−ドチェン20へ受渡しする刈取
装置22を、土壌面に対して昇降自在となるよう該車台
17の前端部へ架設する。また、該刈取装置22の一側
にコンバインの操作制御を行う操作装置23と、この操
作のための操作席24とを設け、これらの該走行装置1
9,脱穀装置21,刈取装置22,操作装置23等によ
ってコンバインの機体25を構成する。
【0009】前記車台17の前端部に走行用のミッショ
ンケ−ス26を装着し、このミッションケ−ス26に
は、図1および図2に示す如きギヤ配列を内装する。ま
ず入力軸1へ、油圧力により常時入となっている一方側
のクラッチを切ると同時に、他方側のクラッチを入りと
する連動形態の二連入力クラッチ27を設け、この二連
入力クラッチ27の一方側の入力ギヤ27aと、油圧駆
動のHST装置28と連結させるHST入力軸29に軸
止したHSTギヤ30とを噛合い連動させ、該HST装
置28の出力側からHST出力クラッチ31を介してカ
ウンタ軸32の一端側へ連結し、このカウンタ軸32に
副変速用の高速側ギヤ33と低速側ギヤ34とを軸止す
ると共に、該二連入力クラッチ27の他方側の入力ギヤ
27bと該カウンタ軸32の低速側ギヤ34とを噛合い
連動させて構成する。
ンケ−ス26を装着し、このミッションケ−ス26に
は、図1および図2に示す如きギヤ配列を内装する。ま
ず入力軸1へ、油圧力により常時入となっている一方側
のクラッチを切ると同時に、他方側のクラッチを入りと
する連動形態の二連入力クラッチ27を設け、この二連
入力クラッチ27の一方側の入力ギヤ27aと、油圧駆
動のHST装置28と連結させるHST入力軸29に軸
止したHSTギヤ30とを噛合い連動させ、該HST装
置28の出力側からHST出力クラッチ31を介してカ
ウンタ軸32の一端側へ連結し、このカウンタ軸32に
副変速用の高速側ギヤ33と低速側ギヤ34とを軸止す
ると共に、該二連入力クラッチ27の他方側の入力ギヤ
27bと該カウンタ軸32の低速側ギヤ34とを噛合い
連動させて構成する。
【0010】また、変速軸35には、その一端側に車速
を高低二段に変速する二連構造の変速ギヤ36をスプラ
イン等により左右方向に滑動自在に設け、この変速ギヤ
36の滑動により該高速側ギヤ33または低速側ギヤ3
4と各別に噛合い連動させると共に、該変速軸35に操
向クラッチ軸2へ動力を伝達する伝動ギヤ37を軸止し
て構成する。
を高低二段に変速する二連構造の変速ギヤ36をスプラ
イン等により左右方向に滑動自在に設け、この変速ギヤ
36の滑動により該高速側ギヤ33または低速側ギヤ3
4と各別に噛合い連動させると共に、該変速軸35に操
向クラッチ軸2へ動力を伝達する伝動ギヤ37を軸止し
て構成する。
【0011】該操向クラッチ軸2には、その中央部に該
伝動ギヤ37と噛合い連動させる、左右側に噛合い爪部
38aを設けたセンタギヤ38を軸止すると共に、この
センタギヤ38の爪部38aと左右方向の滑動により噛
合い接続する爪部を設けた操向クラッチ3を、該センタ
ギヤ38の左右側位置に各々配設し、この左右の操向ク
ラッチ3には、この操向クラッチ3を左右方向へ滑動さ
せるためのシフタ39を嵌挿するシフタ溝3aを設け、
該左右の操向クラッチ3を、常時は該センタギヤ38と
各々噛合い接続させるよう押圧する左右の押圧バネ40
を設けて構成する。
伝動ギヤ37と噛合い連動させる、左右側に噛合い爪部
38aを設けたセンタギヤ38を軸止すると共に、この
センタギヤ38の爪部38aと左右方向の滑動により噛
合い接続する爪部を設けた操向クラッチ3を、該センタ
ギヤ38の左右側位置に各々配設し、この左右の操向ク
ラッチ3には、この操向クラッチ3を左右方向へ滑動さ
せるためのシフタ39を嵌挿するシフタ溝3aを設け、
該左右の操向クラッチ3を、常時は該センタギヤ38と
各々噛合い接続させるよう押圧する左右の押圧バネ40
を設けて構成する。
【0012】前記変速軸35の他端側にデフ増速クラッ
チ6を設け、このデフ増速クラッチ6にその入り作用に
よって駆動される増速ギヤ6aを設けると共に、この増
速ギヤ6aとブレ−キ軸41に軸止した中間ギヤ42と
を噛合連動させ、この中間ギヤ42とデフ装置4のデフ
ケ−ス5に外装したデフケ−スギヤ5aとを噛合い連動
させる。該デフケ−ス5に内装したデフギヤ4aから、
各々左右方向へ突出延長して設けたデフ軸43に各々左
右のデフ駆動ギヤ44を軸止し、この左右のデフ駆動ギ
ヤ44と前記左右の操向クラッチ3のシフタ溝3aの外
側壁に設けたクラッチギヤ大3bとを各々噛合い連動さ
せると共に、該シフタ溝3aの内側壁に設けたクラッチ
ギヤ小3cと走行軸45に軸止した走行ギヤ46とを各
々噛合い連動させて設け、該ブレ−キ軸41の一端部に
前記ミッションケ−ス26との間において作用させるデ
フ減速ブレ−キ7を設けて構成する。
チ6を設け、このデフ増速クラッチ6にその入り作用に
よって駆動される増速ギヤ6aを設けると共に、この増
速ギヤ6aとブレ−キ軸41に軸止した中間ギヤ42と
を噛合連動させ、この中間ギヤ42とデフ装置4のデフ
ケ−ス5に外装したデフケ−スギヤ5aとを噛合い連動
させる。該デフケ−ス5に内装したデフギヤ4aから、
各々左右方向へ突出延長して設けたデフ軸43に各々左
右のデフ駆動ギヤ44を軸止し、この左右のデフ駆動ギ
ヤ44と前記左右の操向クラッチ3のシフタ溝3aの外
側壁に設けたクラッチギヤ大3bとを各々噛合い連動さ
せると共に、該シフタ溝3aの内側壁に設けたクラッチ
ギヤ小3cと走行軸45に軸止した走行ギヤ46とを各
々噛合い連動させて設け、該ブレ−キ軸41の一端部に
前記ミッションケ−ス26との間において作用させるデ
フ減速ブレ−キ7を設けて構成する。
【0013】なお、前記入力軸1から操向クラッチ軸2
へ伝動する伝動経路によって操向クラッチ軸伝動系Aを
構成し、該デフ増速クラッチ6の作用により該デフケ−
ス5を増速させる差動走行モ−ドHと、該デフ減速ブレ
−キ7の作用により該デフケ−ス5を減速させるスピン
走行モ−ドLとによる伝動経路によって操向クラッチ伝
動系Bを構成する。
へ伝動する伝動経路によって操向クラッチ軸伝動系Aを
構成し、該デフ増速クラッチ6の作用により該デフケ−
ス5を増速させる差動走行モ−ドHと、該デフ減速ブレ
−キ7の作用により該デフケ−ス5を減速させるスピン
走行モ−ドLとによる伝動経路によって操向クラッチ伝
動系Bを構成する。
【0014】前記ミッションケ−ス26に内装された伝
動経路を操作する油圧回路は、図3に示す如く、油圧ポ
ンプ47から前記操向クラッチ3を入り切りする操向制
御弁9を経由して、前記左右のシフタ39を作動させる
左右のアクチュエ−タ8へ各々接続する操向油圧回路1
0の構成と、該アクチュエ−タ8の排油側に差動走行モ
−ドHとスピン走行モ−ドLとを切替えるモ−ド切替弁
14を接続し、このモ−ド切替弁14が差動走行モ−ド
H側に切替えられたときは、前記デフ増速クラッチ6の
アクチュエ−タ15へ接続すると共に、チエックバルブ
48を介してCPU49によって作動される比例減圧弁
50へ接続し、この比例減圧弁50から更にパワステレ
バ−11の左右傾倒操作によって作動されるリリ−フ弁
12へ接続し、このリリ−フ弁12からタンク51へ還
流される回路と、該モ−ド切替弁14がスピン走行モ−
ドL側に切替えられたときは、チェックバルブ52をパ
イロット圧で開いて前記デフ減速ブレ−キ7のアクチュ
エ−タ16へ接続させ、以後は該差動走行モ−ドH側と
同じ作用によって該タンク51へ還流される回路からな
るパワステ油圧回路13を構成する。なお、該操向制御
弁9とタンク51との間、および該リリ−フ弁12とタ
ンク51との間にアンロ−ド弁53を各々接続させて設
ける。
動経路を操作する油圧回路は、図3に示す如く、油圧ポ
ンプ47から前記操向クラッチ3を入り切りする操向制
御弁9を経由して、前記左右のシフタ39を作動させる
左右のアクチュエ−タ8へ各々接続する操向油圧回路1
0の構成と、該アクチュエ−タ8の排油側に差動走行モ
−ドHとスピン走行モ−ドLとを切替えるモ−ド切替弁
14を接続し、このモ−ド切替弁14が差動走行モ−ド
H側に切替えられたときは、前記デフ増速クラッチ6の
アクチュエ−タ15へ接続すると共に、チエックバルブ
48を介してCPU49によって作動される比例減圧弁
50へ接続し、この比例減圧弁50から更にパワステレ
バ−11の左右傾倒操作によって作動されるリリ−フ弁
12へ接続し、このリリ−フ弁12からタンク51へ還
流される回路と、該モ−ド切替弁14がスピン走行モ−
ドL側に切替えられたときは、チェックバルブ52をパ
イロット圧で開いて前記デフ減速ブレ−キ7のアクチュ
エ−タ16へ接続させ、以後は該差動走行モ−ドH側と
同じ作用によって該タンク51へ還流される回路からな
るパワステ油圧回路13を構成する。なお、該操向制御
弁9とタンク51との間、および該リリ−フ弁12とタ
ンク51との間にアンロ−ド弁53を各々接続させて設
ける。
【0015】また、別回路として、該油圧ポンプ47か
ら前記HST装置28による入力とメカ直結入力とを切
替える入力切替弁54を経由して、図4に示す如き、前
記入力軸1に遊動支承された二連入力クラッチ27にお
いて、常時押圧バネ27cにより押圧接続されている左
側の入力ギヤ27aの接続を切り離すと同時に、右側の
入力ギヤ27bに接続させるアクチュエ−タ55と、前
記常時接続のHST出力クラッチ31を切り操作するア
クチュエ−タ56とを並列に接続して入力切替油圧回路
57を構成する。
ら前記HST装置28による入力とメカ直結入力とを切
替える入力切替弁54を経由して、図4に示す如き、前
記入力軸1に遊動支承された二連入力クラッチ27にお
いて、常時押圧バネ27cにより押圧接続されている左
側の入力ギヤ27aの接続を切り離すと同時に、右側の
入力ギヤ27bに接続させるアクチュエ−タ55と、前
記常時接続のHST出力クラッチ31を切り操作するア
クチュエ−タ56とを並列に接続して入力切替油圧回路
57を構成する。
【0016】該HST装置28による機体25の前、後
進の切替え、および車速の変速を行うHSTレバ−58
と、左右側への傾倒操作角度の大小による前記リリ−フ
弁12の作動によって、パワステ油圧回路13の流量を
制御するパワステレバ−11とを、各々手動操作可能に
前記操作装置23の適宜位置に配置して設ける。該HS
Tレバ−58の把持部には、図3に示す如く、前記モ−
ド切替弁14のソレノイドに接続するモ−ド切替スイッ
チ59と、前記入力切替弁54のソレノイドに接続する
入力切替スイッチ60、および直進時瞬時に車速を増速
させる前記両アンロ−ド弁53のソレノイドに接続する
増速スイッチ61を適宜配置して設け、該パワステレバ
−11には、その傾倒操作角度初期に前記操向制御弁9
を作動させるソレノイドに接続するパワステスイッチ6
2を周辺適宜位置に設けて構成する。
進の切替え、および車速の変速を行うHSTレバ−58
と、左右側への傾倒操作角度の大小による前記リリ−フ
弁12の作動によって、パワステ油圧回路13の流量を
制御するパワステレバ−11とを、各々手動操作可能に
前記操作装置23の適宜位置に配置して設ける。該HS
Tレバ−58の把持部には、図3に示す如く、前記モ−
ド切替弁14のソレノイドに接続するモ−ド切替スイッ
チ59と、前記入力切替弁54のソレノイドに接続する
入力切替スイッチ60、および直進時瞬時に車速を増速
させる前記両アンロ−ド弁53のソレノイドに接続する
増速スイッチ61を適宜配置して設け、該パワステレバ
−11には、その傾倒操作角度初期に前記操向制御弁9
を作動させるソレノイドに接続するパワステスイッチ6
2を周辺適宜位置に設けて構成する。
【0017】前記比例減圧弁50へ接続するCPU49
へは、機体25の水平状態、傾斜状態、沈下状態、バラ
ンス状態、および穀稈の有無等を検出する各種のセンサ
群63を接続し、このセンサ群63の検出情報によって
該比例減圧弁50の作用を調節制御させるように構成す
る。次に、以上の如き構成による作用について説明す
る。
へは、機体25の水平状態、傾斜状態、沈下状態、バラ
ンス状態、および穀稈の有無等を検出する各種のセンサ
群63を接続し、このセンサ群63の検出情報によって
該比例減圧弁50の作用を調節制御させるように構成す
る。次に、以上の如き構成による作用について説明す
る。
【0018】走行装置19、脱穀装置21、刈取装置2
2、操作装置23等の作用により行われる収穫作業時
に、機体25の直進時における操向操作や、枕地等にお
ける旋回操作が頻繁に行われるが、このような操向操作
や旋回操作は、オペレ−タによるHSTレバ−58、お
よびそのスイッチ類の操作や、パワステレバ−11の傾
倒操作によって行われるものである。
2、操作装置23等の作用により行われる収穫作業時
に、機体25の直進時における操向操作や、枕地等にお
ける旋回操作が頻繁に行われるが、このような操向操作
や旋回操作は、オペレ−タによるHSTレバ−58、お
よびそのスイッチ類の操作や、パワステレバ−11の傾
倒操作によって行われるものである。
【0019】これらの操作により駆動する伝動経路は、
まず、操向クラッチ軸伝動系Aにより、該HSTレバ−
58の入力切替スイッチ60による入力切替弁54の切
替えにより、二連入力クラッチ27を入力ギヤ27a側
に押圧バネ40により接続させた状態で駆動させ、HS
Tギヤ30を介してHST入力軸29へ動力を伝達し、
このHST入力軸29によりHST装置28が駆動さ
れ、このHST装置28の出力側からHST出力クラッ
チ31を介してカウンタ軸32に伝達する油圧駆動によ
る場合と、該HSTレバ−58の入力切替スイッチ60
による入力切替弁54の切替えにより、アクチュエ−タ
55,56を作動させて該二連入力クラッチ27を入力
ギヤ27b側に接続させた状態で駆動させると共に、H
ST出力クラッチ31を切り状態として、該入力ギヤ2
7bから低速側ギヤ34を介して該カウンタ軸32に動
力を伝達するメカ直結駆動の場合とによる二系統の入力
駆動を行う。
まず、操向クラッチ軸伝動系Aにより、該HSTレバ−
58の入力切替スイッチ60による入力切替弁54の切
替えにより、二連入力クラッチ27を入力ギヤ27a側
に押圧バネ40により接続させた状態で駆動させ、HS
Tギヤ30を介してHST入力軸29へ動力を伝達し、
このHST入力軸29によりHST装置28が駆動さ
れ、このHST装置28の出力側からHST出力クラッ
チ31を介してカウンタ軸32に伝達する油圧駆動によ
る場合と、該HSTレバ−58の入力切替スイッチ60
による入力切替弁54の切替えにより、アクチュエ−タ
55,56を作動させて該二連入力クラッチ27を入力
ギヤ27b側に接続させた状態で駆動させると共に、H
ST出力クラッチ31を切り状態として、該入力ギヤ2
7bから低速側ギヤ34を介して該カウンタ軸32に動
力を伝達するメカ直結駆動の場合とによる二系統の入力
駆動を行う。
【0020】この二系統の入力駆動は、常時は油圧駆動
側が使用され、必要時にのみメカ直結駆動側を使用する
ものであり、この入力駆動により、該カウンタ軸32の
高速側ギヤ33または該低速側ギヤ34と変速軸35の
変速ギヤ36とを滑動噛合いさせて高低二段に変速し、
この変速した動力を伝動ギヤ37から操向クラッチ軸2
のセンタギヤ38へ伝達し、このセンタギヤ38に操向
クラッチ3が入りの状態のときは該操向クラッチ3に動
力が伝達される。
側が使用され、必要時にのみメカ直結駆動側を使用する
ものであり、この入力駆動により、該カウンタ軸32の
高速側ギヤ33または該低速側ギヤ34と変速軸35の
変速ギヤ36とを滑動噛合いさせて高低二段に変速し、
この変速した動力を伝動ギヤ37から操向クラッチ軸2
のセンタギヤ38へ伝達し、このセンタギヤ38に操向
クラッチ3が入りの状態のときは該操向クラッチ3に動
力が伝達される。
【0021】この操向クラッチ軸伝動系Aによる伝動が
行われているときに、操向クラッチ伝動系Bによる伝動
を行うが、この伝動は、前記HSTレバ−58のモ−ド
切替スイッチ59によりモ−ド切替弁14が差動走行モ
−ドH側に切替えられたときには、該変速軸35のデフ
増速クラッチ6がアクチュエ−タ15の作動により入り
となって、このデフ増速クラッチ6から中間ギヤ42を
介してデフ装置4のデフケ−スギヤ5aに動力が伝達さ
れデフケ−ス5が駆動される。また、該モ−ド切替弁1
4がスピン走行モ−ドL側に切替えられたときには、ブ
レ−キ軸41のデフ減速ブレ−キ7がアクチュエ−タ1
6の作動により制動状態となって、該中間ギヤ42から
該デフケ−スギヤ5aを介して該デフケ−ス5が制動さ
れる。
行われているときに、操向クラッチ伝動系Bによる伝動
を行うが、この伝動は、前記HSTレバ−58のモ−ド
切替スイッチ59によりモ−ド切替弁14が差動走行モ
−ドH側に切替えられたときには、該変速軸35のデフ
増速クラッチ6がアクチュエ−タ15の作動により入り
となって、このデフ増速クラッチ6から中間ギヤ42を
介してデフ装置4のデフケ−スギヤ5aに動力が伝達さ
れデフケ−ス5が駆動される。また、該モ−ド切替弁1
4がスピン走行モ−ドL側に切替えられたときには、ブ
レ−キ軸41のデフ減速ブレ−キ7がアクチュエ−タ1
6の作動により制動状態となって、該中間ギヤ42から
該デフケ−スギヤ5aを介して該デフケ−ス5が制動さ
れる。
【0022】このような状態のときに、前記パワステレ
バ−11を左(右)側へ少し傾倒操作するとパワステス
イッチ62が入りとなって、操向制御弁9の左(右)側
への切替えにより左(右)のアクチュエ−タ8を作動さ
せて前記左(右)の操向クラッチ3を切り作用させる。
この切り作用により、差動走行モ−ドHの場合では、反
対側の右(左)の操向クラッチ3により右(左)のデフ
駆動ギヤ44を介してデフギヤ4aが駆動されるが、こ
のとき左(右)の操向クラッチ3が一定の負荷によって
停止しているときは、該デフケ−ス5が自由に回転して
左(右)の操向クラッチ3は停止したままとなってい
る。
バ−11を左(右)側へ少し傾倒操作するとパワステス
イッチ62が入りとなって、操向制御弁9の左(右)側
への切替えにより左(右)のアクチュエ−タ8を作動さ
せて前記左(右)の操向クラッチ3を切り作用させる。
この切り作用により、差動走行モ−ドHの場合では、反
対側の右(左)の操向クラッチ3により右(左)のデフ
駆動ギヤ44を介してデフギヤ4aが駆動されるが、こ
のとき左(右)の操向クラッチ3が一定の負荷によって
停止しているときは、該デフケ−ス5が自由に回転して
左(右)の操向クラッチ3は停止したままとなってい
る。
【0023】しかし前記デフ増速クラッチ6により該デ
フケ−ス5が駆動されることにより、左(右)のデフ軸
43が駆動され、左(右)のデフ駆動ギヤ44を介して
左(右)の操向クラッチ3が駆動される。この駆動は該
パワステレバ−11の傾倒角度が大きくなる程リリ−フ
弁12の作用により増速差動される。この0から無段に
増速される差動走行により直進時の差動操向制御や差動
旋回制御を土壌面の条件に左右されずに円滑に行うこと
ができる。
フケ−ス5が駆動されることにより、左(右)のデフ軸
43が駆動され、左(右)のデフ駆動ギヤ44を介して
左(右)の操向クラッチ3が駆動される。この駆動は該
パワステレバ−11の傾倒角度が大きくなる程リリ−フ
弁12の作用により増速差動される。この0から無段に
増速される差動走行により直進時の差動操向制御や差動
旋回制御を土壌面の条件に左右されずに円滑に行うこと
ができる。
【0024】また、スピン走行モ−ドLの場合では、該
デフケ−ス5が自由に回転して左(右)の操向クラッチ
3は停止しているところまでは同じであるが、それ以降
前記デフ減速ブレ−キ7により該デフケ−ス5の回転が
制動されることにより、該左(右)のデフ軸43が逆転
駆動され、該左(右)のデフ駆動ギヤ44を介して左
(右)の操向クラッチ3が逆転駆動される。この駆動は
該パワステレバ−11の傾倒角度が大きくなる程リリ−
フ弁12の作用により逆転増速される。この0から無段
に逆転増速されるスピン走行によりスピン旋回制御を土
壌面の悪条件においても円滑に行うことができる。
デフケ−ス5が自由に回転して左(右)の操向クラッチ
3は停止しているところまでは同じであるが、それ以降
前記デフ減速ブレ−キ7により該デフケ−ス5の回転が
制動されることにより、該左(右)のデフ軸43が逆転
駆動され、該左(右)のデフ駆動ギヤ44を介して左
(右)の操向クラッチ3が逆転駆動される。この駆動は
該パワステレバ−11の傾倒角度が大きくなる程リリ−
フ弁12の作用により逆転増速される。この0から無段
に逆転増速されるスピン走行によりスピン旋回制御を土
壌面の悪条件においても円滑に行うことができる。
【0025】前記デフ増速クラッチ6およびデフ減速ブ
レ−キ7による該左右のデフ軸43とデフケ−ス5の回
転数の関係は、図5に示す如く、該左右のデフ軸43を
各々XおよびY、該デフケ−ス5をZ、各回転数をNと
すると、差動走行モ−ドH域におけるZの回転を1/2
N→Nに増速させたときと、スピン走行モ−ド域におけ
るZの回転を1/2N→0に減速させたときの各X軸、
Y軸の回転数は表に示す如くなる。勿論、この回転数の
関係は、この表に限ることなく自由に組合わせることが
できる。
レ−キ7による該左右のデフ軸43とデフケ−ス5の回
転数の関係は、図5に示す如く、該左右のデフ軸43を
各々XおよびY、該デフケ−ス5をZ、各回転数をNと
すると、差動走行モ−ドH域におけるZの回転を1/2
N→Nに増速させたときと、スピン走行モ−ド域におけ
るZの回転を1/2N→0に減速させたときの各X軸、
Y軸の回転数は表に示す如くなる。勿論、この回転数の
関係は、この表に限ることなく自由に組合わせることが
できる。
【0026】また、差動走行モ−ドHによる旋回時に差
動側の操向クラッチ3の速度が、非差動側の操向クラッ
チ3より増速されるようなケ−スの場合には、この差動
側の速度の方が早くなるポイントを検出して、該操向ク
ラッチ3の切りを差動側から非作動側へ切替えることに
より、前記パワステレバ−11の傾倒操作方向と旋回方
向とが、差動側の差動変速域如何によって逆方向となら
ないように防止して、安全な旋回制御を行うことができ
る。
動側の操向クラッチ3の速度が、非差動側の操向クラッ
チ3より増速されるようなケ−スの場合には、この差動
側の速度の方が早くなるポイントを検出して、該操向ク
ラッチ3の切りを差動側から非作動側へ切替えることに
より、前記パワステレバ−11の傾倒操作方向と旋回方
向とが、差動側の差動変速域如何によって逆方向となら
ないように防止して、安全な旋回制御を行うことができ
る。
【0027】また、差動走行モ−ドHによる直進時に、
前記HSTレバ−58の増速スイッチ61により、左右
の操向クラッチ3を左右同時に切り作用すると共に、図
3に示す如く、前記アンロ−ド弁53を切替えることに
より、操向油圧回路10とパワステ油圧回路13の作用
によって前記デフ増速クラッチ6の増速により、該HS
Tレバ−58を操作することなく瞬時にスピ−ドアップ
することができる。
前記HSTレバ−58の増速スイッチ61により、左右
の操向クラッチ3を左右同時に切り作用すると共に、図
3に示す如く、前記アンロ−ド弁53を切替えることに
より、操向油圧回路10とパワステ油圧回路13の作用
によって前記デフ増速クラッチ6の増速により、該HS
Tレバ−58を操作することなく瞬時にスピ−ドアップ
することができる。
【0028】また、該HSTレバ−58の把持部に、図
3に示す如く、前記モ−ド切替スイッチ59と入力切替
スイッチ60、および増速スイッチ61を設けることに
より、該HSTレバ−58操作による走行時において、
瞬時に、差動走行モ−ドHとスピン走行モ−ドLとの切
替えや、HST入力とメカ入力との切替え、および瞬時
増速等が可能となり、機動性、操作性が大巾に向上す
る。
3に示す如く、前記モ−ド切替スイッチ59と入力切替
スイッチ60、および増速スイッチ61を設けることに
より、該HSTレバ−58操作による走行時において、
瞬時に、差動走行モ−ドHとスピン走行モ−ドLとの切
替えや、HST入力とメカ入力との切替え、および瞬時
増速等が可能となり、機動性、操作性が大巾に向上す
る。
【0029】また、図4に示す如き、前記入力軸1上に
設けたHST装置28による入力とメカ直結入力とを切
替える前記二連入力クラッチ27の構造は、一方が入り
のときは他方が必ず切りとなるシ−ケンス機構のため、
油圧系にトラブルがあっても絶対にメカロックしないこ
とと、同軸上に二個のクラッチを設けており構造がシン
プルであることと、使用頻度の高い該HST装置28に
よる入力側を前記押圧バネ27cの押圧により常時入り
としているため省エネになると共にトラブルも防止して
いる。
設けたHST装置28による入力とメカ直結入力とを切
替える前記二連入力クラッチ27の構造は、一方が入り
のときは他方が必ず切りとなるシ−ケンス機構のため、
油圧系にトラブルがあっても絶対にメカロックしないこ
とと、同軸上に二個のクラッチを設けており構造がシン
プルであることと、使用頻度の高い該HST装置28に
よる入力側を前記押圧バネ27cの押圧により常時入り
としているため省エネになると共にトラブルも防止して
いる。
【図1】ミッションケ−スのギヤ配列を示す概略正面
図。
図。
【図2】ミッションケ−スのギヤ配列を示す概略側面
図。
図。
【図3】油圧回路と電気回路を示すブロック図。
【図4】二連入力クラッチの構造を示す概略側断面図。
【図5】デフ装置の作用回転関係を示す表および概略
図。
図。
【図6】コンバインの全体を示す側面図。
1 入力軸 2 操向クラッチ軸 3 操向クラッチ 4 デフ装置 5 デフケ−ス 6 デフ増速クラッチ 7 デフ減速ブレ−キ 8 アクチュエ−タ 9 操向制御弁 10 操向油圧回路 11 パワステレバ− 12 リリ−フ弁 13 パワステ油圧回路 14 モ−ド切替弁 15 アクチュエ−タ 16 アクチュエ−タ
Claims (1)
- 【請求項1】 入力軸1から操向クラッチ軸2へ伝動す
る操向クラッチ軸伝動系Aと、この操向クラッチ軸2に
対して入り切りする左右一対の操向クラッチ3へ伝動す
る操向クラッチ伝動系Bとを、伝動比を異にして連動
し、この操向クラッチ伝動系Bには、該左右の操向クラ
ッチ3を差動させるデフ装置4と、このデフ装置4のデ
フケ−ス5の回転を増速するデフ増速クラッチ6、及び
該デフケ−ス5の回転を減速するデフ減速ブレ−キ7と
を設けた伝動装置において、これら操向クラッチ3のア
クチュエ−タ8および操向制御弁9を有した操向油圧回
路10の排油側に、この操向制御弁9を操作するパワス
テレバ−11で作動されるリリ−フ弁12を有するパワ
ステ油圧回路13と、このパワステ油圧回路13の油圧
を受けると共に、モ−ド切替弁14によって切替えられ
る該デフ増速クラッチ6のアクチュエ−タ15とデフ減
速ブレ−キ7のアクチュエ−タ16とを設けてなるコン
バイン等の操向操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16137593A JP2850708B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | コンバイン等の操向操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16137593A JP2850708B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | コンバイン等の操向操作装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0716017A JPH0716017A (ja) | 1995-01-20 |
JP2850708B2 true JP2850708B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=15733901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16137593A Expired - Fee Related JP2850708B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | コンバイン等の操向操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2850708B2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP16137593A patent/JP2850708B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0716017A (ja) | 1995-01-20 |
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