JP2721063B2 - 刈取収穫機 - Google Patents

刈取収穫機

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JP2721063B2
JP2721063B2 JP4000526A JP52692A JP2721063B2 JP 2721063 B2 JP2721063 B2 JP 2721063B2 JP 4000526 A JP4000526 A JP 4000526A JP 52692 A JP52692 A JP 52692A JP 2721063 B2 JP2721063 B2 JP 2721063B2
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照男 南
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、稲麦用のコンバインや
藺草用のハーベスタ等のように、左右一対の走行装置を
備えるとともに左右の走行装置の速度差によって機体の
向きを変更するように構成し、機体前部に刈取部を備え
た刈取収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】刈取収穫機の一例であるコンバインにお
いては、例えば実開平3‐72089号公報に開示され
ているような操向操作構造を備えているものがある。こ
の構造では単一の操作レバー(前記公報の図1の8)
を、中立位置から例えば右の第1旋回位置(前記公報の
図1のR1)に操作すると、右の走行装置用のサイドク
ラッチが伝動遮断操作される。これにより、右の走行装
置が自由回転状態となるので、圃場から右の走行装置に
掛かる走行抵抗により右の走行装置の回転が遅れて、機
体が右に少しずつ向きを変えていく。そして、操作レバ
ーを第1旋回位置から第2旋回位置(前記公報の図1の
R2)に操作すると、右のクラッチ(前記公報の図1の
CL)が入り操作されて右の走行装置に制動が掛かる。
これにより、機体は右に大きく向きを変えるのである
(信地旋回に相当し、緩旋回状態側に対応)。前述の構
造では、切換レバー(前記公報の図1の9)を事前に切
換操作して、左右のクラッチに逆転動力を伝達しておく
こともできる。これにより、操作レバーを例えば右の第
2旋回位置に操作して右のクラッチが入り操作される
と、右の走行装置が逆転駆動されて、さらに小さな旋回
半径で大きく機体の向きを変えることができる(超信地
旋回に相当し、急旋回状態側に対応)。以上のように、
切換レバーを事前に切換操作しておくことにより操作レ
バーを第2旋回位置に操作した際に、一方の走行装置に
制動が掛かる信地旋回状態と、一方の走行装置が逆転駆
動される超信地旋回状態とを選択できるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コンバインのような刈
取収穫機は、機体前部に比較的重量のある刈取部を備え
ており、機体全体の重心が前側に寄っている。これは、
軟らかい圃場を前進状態で走行すると、走行装置からの
駆動反力によって機体前部が持ち上げられようとするの
で、機体全体の重心を前側に寄せて前述の現象を抑え機
体をできるだけ前後水平にする為である。以上のように
重心が前側に寄った刈取収穫機において、逆に後進させ
た場合には、走行装置からの駆動反力により機体後部を
持ち上げようとする作用が働くと共に、重心が前側に寄
っている点により機体後部が大きく持ち上がって、左右
の走行装置の接地長さが短くなる。従って、このような
後進時に前述のような急旋回操作(超信地旋回操作等)
を行うと、機体が急激に向きを変えて高速で小回り旋回
するような状態となり、安全性の面で問題の生じる場合
がある。これは、急旋回操作を行うと左右の走行装置に
より圃場の土を横に押し退けるような状態となり、これ
が抵抗となって急旋回時の旋回速度が抑えられていたの
であるが、前述のように走行装置の接地長さが短い状態
で急旋回操作を行うと、前述のような圃場からの抵抗が
小さくなり旋回速度を抑える作用が小さくなるからであ
る。本発明は前述のような刈取収穫機において、後進し
ながら急旋回操作を行った場合の安全性を確保すること
を目的としている。
【0004】
〔1〕
左右の走行装置に機体を緩旋回させる程度の速度差を与
える緩旋回状態と、左右の走行装置に前記速度差よりも
大きな速度差を与えて機体を急旋回させる急旋回状態と
に切換操作自在な伝動切換手段、及び、この伝動切換手
段を緩旋回状態と急旋回状態とに切り換え操作する切換
手段を備えるとともに、機体が後進状態であることを検
出する後進検出手段と、機体が急旋回状態であることを
検出する急旋回検出手段と、機体の走行速度を検出する
車速センサーとを備えて、後進時の走行速度が設定速度
以上で急旋回状態になると、これに連動して機体の走行
速度を低速側に操作する自動減速手段を備えている。
【0005】〔2〕 左右の走行装置のうちの選択された一方の走行装置を、
低速側又は逆転側に変速して左右の走行装置の速度差に
より、一方の走行装置側に機体の向きを変えさせる緩旋
回状態と、緩旋回状態よりもさらに大きな速度差を生じ
させて、一方の走行装置側に機体の向きをさらに大きく
変えさせる急旋回状態とに切換操作自在な伝動切換手
段、並びに、伝動切換手段を緩旋回状態と急旋回状態と
に選択切換操作自在な切換手段を備えると共に、機体が
後進状態であることを検出する後進検出手段を備えて、
後進時に伝動切換手段を作動させての旋回を行うと、こ
の操作に連動して伝動切換手段を自動的に緩旋回状態側
に切換操作する自動切換手段を備えている。
【0006】〔3〕 左右の走行装置のうちの選択された一方の走行装置を、
低速側又は逆転側に変速して左右の走行装置の速度差に
より、一方の走行装置側に機体の向きを変えさせる緩旋
回状態と、緩旋回状態よりもさらに大きな速度差を生じ
させて、一方の走行装置側に機体の向きをさらに大きく
変えさせる急旋回状態とに切換操作自在な伝動切換手
段、伝動切換手段を緩旋回状態と急旋回状態とに選択切
換操作自在な切換手段、機体が後進状態であることを検
出する後進検出手段、並びに、機体の走行速度を検出す
る車速センサーを備えると共に、設定速度以上の高速で
の後進時に伝動切換手段を作動させての旋回を行うと、
この操作に連動して伝動切換手段を自動的に緩旋回状態
側に切換操作する自動切換手段を備えている。
【0007】
【作用】〔I〕 前項〔1〕のように構成すると、伝動切換手段を緩旋回
状態に切り換えると、左右の走行装置の速度差が小にな
って機体が緩旋回し、伝動切換手段を急旋回状態に切り
換えると、左右の走行装置の速度差が大になって機体が
急旋回する。これにより、地面の状態などに応じて切換
手段によって伝動切換手段を切り換え操作することによ
り、機体を緩旋回させたり、急旋回させたりできる。し
かし、後進時に設定速度以上で急旋回させようと操作し
た場合には、自動減速手段が作動して機体の走行速度が
抑えられる。これにより、後進する機体が急激に向きを
変えて高速で小回り旋回するような状態を抑えることが
できる。
【0008】〔II〕 前項〔2〕のように構成すると、伝動切換手段を作動さ
せることによって、一方の走行装置を低速側又は逆転側
に変速して左右の走行装置の速度差により、一方の走行
装置側に機体の向きを変えさせる緩旋回状態と、緩旋回
状態よりもさらに大きな速度差を生じさせて、一方の走
行装置側に機体の向きをさらに大きく変えさせる急旋回
状態とを現出させることが可能になり、地面の状態に応
じて切換手段により、緩旋回状態と急旋回状態とを切換
選択することができる。そして、急旋回状態を選択して
いる状態で後進している状態において、伝動切換手段を
作動させて急旋回を行おうとすると、自動切換手段が作
動して伝動切換手段が緩旋回状態側に切換操作される。
これにより、機体が急激に向きを変えて高速で小回り旋
回するような状態を抑えることができる。
【0009】〔III〕 前項〔3〕のように構成すると、前項〔2〕の構成と同
様に緩旋回状態と急旋回状態とを切換選択することがで
きる。そして、急旋回状態を選択している状態で設定速
度以上の高速で後進している状態において、伝動切換手
段を作動させて急旋回を行おうとすると、自動切換手段
が作動して伝動切換手段が緩旋回状態側に切換操作され
る。これにより、機体が急激に向きを変えて高速で小回
り旋回するような状態を抑えることができる。この場
合、自動切換手段が常時作動するわけではなく、急旋回
状態を選択している状態でも設定速度未満の低速で後進
しておれば、この状態で伝動切換手段を作動させての急
旋回が可能になる。
【0010】
【発明の効果】請求項1のように構成すれば、高速で後
進しながら急旋回操作を行った場合に機体の走行速度が
減速操作されるので、機体後部が持ち上がって走行装置
の接地長さが短くなる場合でも、機体が急激に向きを変
えて高速で小回り旋回するようなことがなくなり、後進
しながらの旋回時の安全性を向上させることができる。
【0011】請求項2のように構成すれば、後進しなが
ら急旋回を行おうとしても自動的に緩旋回状態に切換操
作されるので、機体後部が持ち上がって走行装置の接地
長さが短くなる場合でも、機体が急激に向きを変えて高
速で小回り旋回するようなことがなくなり、後進しなが
らの旋回時の安全性を向上させることができる。
【0012】請求項3のように構成すれば、高速で後進
しながら急旋回を行おうとしても自動的に緩旋回状態に
切換操作されるので、機体後部が持ち上がって走行装置
の接地長さが短くなる場合でも、機体が急激に向きを変
えて高速で小回り旋回するようなことがなくなり、後進
しながらの旋回時の安全性を向上させることができる。
そして、後進時に緩旋回状態への自動切換が常時行われ
れば作業能率の面で不利な点の生じる場合があるが、低
速で後進していれば急旋回を行うことができるので作業
能率の低下を招くこともない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図4は刈取収穫機の一例であるコンバインの前部
を示しており、左右一対のクローラ式の走行装置24を
備えた機体の前部に刈取部6を備えている。次に、走行
系の伝動構造について説明する。図2は走行系のミッシ
ョンケース8内の構造を示しており、エンジン(図外)
からの動力がテンションクラッチを備えたベルト伝動機
構(図示せず)を介して、静油圧式無段変速装置1の入
力プーリー2に伝達されると共に、静油圧式無段変速装
置1の出力軸3からの動力が第1伝動軸4を介して、図
4に示す刈取部6に伝達される。
【0014】第1伝動軸4からの動力は第1ギヤ9及び
第2ギヤ10を介して第2伝動軸11に伝達される。こ
の第2伝動軸11にはシフトギヤ14がスプライン構造
にてスライド自在に外嵌されており、これに対する第3
伝動軸15には高速ギヤ16及び低速ギヤ17が固定さ
れている。以上の構造によりシフトギヤ14をスライド
操作して、高速ギヤ16又は低速ギヤ17に咬合させる
ことにより、動力を高低の2段に変速できるのであり、
この動力は低速ギヤ17に咬合する第3ギヤ19に伝達
される。
【0015】第3ギヤ19を支持する支持軸20には右
のサイドギヤ21R及び左のサイドギヤ21Lが相対回
転自在に外嵌されており、左右の車軸22の入力ギヤ2
3が左右のサイドギヤ21R,21Lに常時咬合してい
る。これにより、右又は左のサイドギヤ21R,21L
を第3ギヤ19に対しスライド操作し咬合・離間させ
て、図4に示すクローラ式の走行装置24の駆動スプロ
ケット24aに対し動力の伝動及び伝動遮断操作を行う
のであり、第3ギヤ19と左右のサイドギヤ21R,2
1Lとの間でサイドクラッチ25R,25Lが構成され
ている。
【0016】次に、一方の走行装置24に制動を掛ける
構造について説明する。図2に示すように、支持軸20
に右第4ギヤ26R及び左第4ギヤ26Lが相対回転自
在にベアリング支持されると共に、第4伝動軸27に固
定された1対の第5ギヤ29が右第4ギヤ26R及び左
第4ギヤ26Lに咬合している。そして、第4伝動軸2
7の一端に多板油圧操作式のサイドブレーキ28が設け
られている。これにより、右のサイドギヤ21R又は左
のサイドギヤ21Lを第3ギヤ19より離間させ右第4
ギヤ26R又は左第4ギヤ26Lに咬合させると共に、
サイドブレーキ28を入り操作することによって、一方
の走行装置24に制動を掛けることができる。そして、
これが信地旋回状態である。
【0017】次に、一方の走行装置24を逆転させる構
造について説明する。図2に示すように、第3伝動軸1
5の高速ギヤ16に咬合する第6ギヤ37が第4伝動軸
27に相対回転自在に外嵌されると共に、第6ギヤ37
と第4伝動軸27との間に第2油圧クラッチ30が設け
られている。これにより、右のサイドギヤ21R又は左
のサイドギヤ21Lを、前述のように右第4ギヤ26R
又は左第4ギヤ26Lに咬合させた状態で第2油圧クラ
ッチ30を入り操作すると、高速ギヤ16からの動力が
逆転状態で、且つ、1/2に減速されて一方の走行装置
24に伝達されて行く。そして、これが超信地旋回状態
である。
【0018】次に、一方の走行装置24を他方よりも低
速で正転駆動する構造について説明する。図2に示すよ
うに第3伝動軸15に第1スプロケット13が固定され
ると共に、第4伝動軸27に第2スプロケット38が相
対回転自在に外嵌され、第1及び第2スプロケット1
3,38に亘り伝動チェーン40が巻回されている。そ
して、第2スプロケット38と第4伝動軸27との間に
第1油圧クラッチ12が設けられている。これにより、
右又は左のサイドギヤ21R,21Lを右又は左第4ギ
ヤ26R,26Lに咬合させた状態で第1油圧クラッチ
12を入り操作すると、第3伝動軸15からの正転動力
が1/2に減速されて一方の走行装置24に伝達されて
行く。そして、これが緩旋回状態である。
【0019】次に、左右のサイドギヤ21R,21Lの
スライド操作を行う油圧シリンダ31R,31L、サイ
ドブレーキ28、第1及び第2油圧クラッチ12,30
への作動油供給構造について説明する。図1に示すよう
にポンプ32からの作動油が第1切換弁33を介して、
左右のサイドギヤ21R,21Lに対する油圧シリンダ
31R,31Lに供給されると共に、油圧シリンダ31
R,31Lの側面からの油路34が、サイドブレーキ2
8、第1及び第2油圧クラッチ12,30に対する第2
切換弁35(伝動切換手段に相当)に接続されている。
さらに油路34にはサイドブレーキ28、第1及び第2
油圧クラッチ12,30に対する可変リリーフ弁36が
接続されている。
【0020】次に、第1切換弁33、第2切換弁35及
び可変リリーフ弁36の操作について説明する。図1に
示すように切換レバー18(切換手段に相当)の操作位
置が制御装置5に入力されており、この切換レバー18
の操作位置に基づいて電磁操作式の第2切換弁35が、
制御装置5により第1油圧クラッチ12に作動油を供給
する緩旋回位置35a,サイドブレーキ28に作動油を
供給する信地旋回位置35b、及び第2油圧クラッチ3
0に作動油を供給する超信地旋回位置35cに切換操作
される。そして、操作レバー39と第1切換弁33及び
可変リリーフ弁36とが、第1連係機構41及び第2連
係機構42を介して機械的に連係されている。
【0021】図1に示す状態は切換レバー18を信地旋
回位置に操作している状態であり、第2切換弁35が信
地旋回位置35bに操作されている状態である。この状
態において、操作レバー39を中立位置Nから右の第1
旋回位置R1又は左の第1旋回位置L1に操作すると、
第1切換弁33のみが操作されて油圧シリンダ31R又
は31Lにより、右又は左の操作部46R,46Lを介
して、第3ギヤ19に咬合していた右又は左のサイドギ
ヤ21R,21Lが第3ギヤ19から離されて右又は左
第4ギヤ26R,26Lに咬合する。
【0022】この場合、可変リリーフ弁36は全開状態
に在りサイドブレーキ28が切り状態となっている為、
右又は左の走行装置24への伝動が断たれた状態(サイ
ドクラッチ25R又は25Lの伝動遮断状態)となり、
機体は右又は左に緩やかに向きを変えていく。そして、
油路34に設けられているシーケンス弁47は、右又は
左のサイドギヤ21R,21Lが、右又は左第4ギヤ2
6R,26Lに完全に咬合するのに必要な圧力を、油圧
シリンダ31R,31Lに確保する為のものである。
【0023】次に、操作レバー39を右又は左の第1旋
回位置R1,L1から右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lが右又は左第4ギヤ26R,26Lに咬合し、且
つ、第2切換弁35が信地旋回位置35bに操作された
状態において、可変リリーフ弁36が全開状態から徐々
に閉側に操作されて行く。これにより、サイドブレーキ
28が作用し始めて右又は左の走行装置24に徐々に制
動が掛かって行き、機体は右又は左に信地旋回して行
く。そして、操作レバー39の右又は左の第2旋回位置
R2,L2においてサイドブレーキ28の制動力は最大
となる。
【0024】次に、切換レバー18を超信地旋回位置に
操作すると、第2切換弁35が超信地旋回位置35cに
切換操作される。この状態で、操作レバー39を中立位
置Nから右又は左の第1旋回位置R1,L1に操作する
と、前述と同様に右又は左のサイドクラッチ25R,2
5Lの伝動遮断状態が現出する。
【0025】次に、操作レバー39を右又は左の第1旋
回位置R1,L1から右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lが右又は左第4ギヤ26R,26Lに咬合し、且
つ、第2切換弁35が超信地旋回位置35cに操作され
た状態で、前述と同様に可変リリーフ弁36が全開状態
から徐々に閉側に操作されて行く。これにより、第2油
圧クラッチ30が作用し始めて右又は左の走行装置24
が徐々に逆転駆動されて行き、機体は右又は左に超信地
旋回して行く。そして、操作レバー39の右又は左の第
2旋回位置R2,L2において、逆転速度が最大とな
る。
【0026】次に、切換レバー18を緩旋回位置に操作
すると、第2切換弁35が緩旋回位置35aに切換操作
される。この状態で、操作レバー39を中立位置Nから
右又は左の第1旋回位置R1,L1に操作すると、前述
と同様に右又は左のサイドクラッチ25R,25Lの伝
動遮断状態が現出する。
【0027】次に、操作レバー39を右又は左の第1旋
回位置R1,L1から右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lが右又は左第4ギヤ26R,26Lに咬合し、且
つ、第2切換弁35が緩旋回位置35aに操作された状
態で、前述と同様に可変リリーフ弁36が全開状態から
徐々に閉側に操作されて行く。これにより、第1油圧ク
ラッチ12が作用し始めて右又は左の走行装置24が徐
々に低速で正転駆動されて行き、機体は右又は左に緩旋
回して行く。そして、操作レバー39の右又は左の第2
旋回位置R2,L2において、緩旋回速度が最大とな
る。
【0028】以上のようなサイドクラッチ25R,25
Lの伝動遮断操作による旋回、一方の走行装置24を低
速で正転駆動する緩旋回、一方の走行装置24に制動を
掛ける信地旋回、及び一方の走行装置24を逆転駆動す
る超信地旋回において、その旋回半径はサイドクラッチ
25R,25Lの伝動遮断操作による旋回、緩旋回、信
地旋回、及び超信地旋回の順番で小さくなる。
【0029】次に、後進時において操作レバー39を操
作して旋回操作を行った場合について説明する。図1に
示すように、機体の操縦部に備えられた変速レバー7と
図2の静油圧式無段変速装置1とが、第3連係機構44
により機械的に連動連結されており、この変速レバー7
により静油圧式無段変速装置1を前進側及び後進側に変
速操作する。変速レバー7は前進側の最高速位置FMA
Xと後進側の最高速位置RMAXとの間の任意の位置に
操作可能であり、変速レバー7から手を離しても変速レ
バー7はその位置に保持されており、変速レバー7の操
作位置を検出する位置センサー45(後進検出手段に相
当)の検出信号が、制御装置5に入力されている。又、
図2及び図1に示すように、機体の前進時及び後進時の
走行速度を検出する車速センサー43が支持軸20に対
して設けられており、車速センサー43の検出信号が制
御装置5に入力されている。
【0030】以上の構成により図3及び図1に示すよう
に、切換レバー18を超信地旋回位置に操作している状
態において(ステップS1)、変速レバー7を後進側に
操作して後進している場合(ステップS2)、図2の車
速センサー43により検出される後進の走行速度が設定
速度V1以上の状態において(ステップS3)、操作レ
バー39を右又は左の第2旋回位置R2,L2に操作し
たとする(ステップS4、急旋回検出手段に相当)。
【0031】この場合、図1の第2油圧クラッチ30が
入り操作されて、一方の走行装置24が逆転駆動されて
機体は後進しながら超信地旋回を開始するのであるが、
このような場合には図1に示すシリンダ型式のアクチュ
エータ48(自動減速手段に相当)が伸長操作されて、
変速レバー7が後進側の低速位置R1に戻し操作され
る。これにより機体の走行速度が減速操作されて、低速
で後進しながら超信地旋回を行うことになる。
【0032】〔別実施例〕 前述の実施例では高速での後進時に超信地旋回を行う
と、機体の走行速度が自動的に減速操作される構成であ
るが、これを次のように構成してもよい。図5に示すよ
うに、変速レバー7を後進側に操作して後進している場
合に(ステップS1)、図2の車速センサー43により
検出される後進の走行速度が設定速度V2以上の状態に
なったとする(ステップS2)。この場合、切換レバー
18が超信地旋回位置に操作されていれば(ステップS
3)、第2切換弁35が信地旋回位置35bに切換操作
される(ステップS4)。そして、切換レバー18が信
地旋回位置に操作されていれば(ステップS3)、第2
切換弁35が緩旋回位置35aに切換操作される(ステ
ップS5)。これにより、操作レバー39を第2旋回位
置R2,L2に操作しても、信地旋回状態か、又は緩旋
回状態となる(以上、自動的に緩旋回状態側に切換操作
する自動切換手段に相当)。
【0033】又、前進時において(ステップS1)、車
速センサー43により検出される前進の走行速度が設定
速度V3(前述の設定速度V2よりも高速)以上の状態
になったとする(ステップS6)。この場合、後進時と
同様に切換レバー18が超信地旋回位置に操作されてい
れば(ステップS3)、第2切換弁35が信地旋回位置
35bに切換操作される(ステップS4)。そして、切
換レバー18が信地旋回位置に操作されていれば(ステ
ップS3)、第2切換弁35が緩旋回位置35aに切換
操作されるのである(ステップS5)。
【0034】図5に示す別実施例において、後進時に
は、後進の走行速度に関係なく第2切換弁35が超信地
旋回位置35cから信地旋回位置35bに、又は、信地
旋回位置35bから緩旋回位置35aに切換操作される
ように構成してもよい。
【0035】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】左右のサイドギヤ用の油圧シリンダ、サイドブ
レーキ、第1及び第2油圧クラチの油圧回路図
【図2】走行系の伝動構造を示すミッションケースの縦
断概略正面図
【図3】後進時の制御の流れを示すフローチャート
【図4】コンバインの前半部の側面図
【図5】別実施例における後進時の制御の流れを示すフ
ローチャート
【符号の説明】
6 刈取部 18 切換手段 24 走行装置 35 伝動切換手段 43 車速センサー 45 後進検出手段 48 自動減速手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置(24)を備えると
    ともに左右の走行装置(24)の速度差によって機体の
    向きを変更するように構成し、機体前部に刈取部(6)
    を備えた刈取収穫機であって、左右の走行装置(24)に機体を緩旋回させる程度の速
    度差を与える緩旋回状態と、左右の走行装置(24)に
    前記速度差よりも大きな速度差を与えて機体を急旋回さ
    せる急旋回状態とに切換操作自在な伝動切換手段(3
    5)、及び、この伝動切換手段(35)を緩旋回状態と
    急旋回状態とに切り換え操作する切換手段(18)を備
    えるとともに、 機体が後進状態であることを検出する後
    進検出手段(45)と、機体が急旋回状態であることを
    検出する急旋回検出手段と、機体の走行速度を検出する
    車速センサー(43)とを備えて、後進時の走行速度が
    設定速度以上で急旋回状態になると、これに連動して機
    体の走行速度を低速側に操作する自動減速手段(48)
    を備えている刈取収穫機。
  2. 【請求項2】 左右一対の走行装置(24)を備えると
    ともに左右の走行装置(24)の速度差によって機体の
    向きを変更するように構成し、機体前部に刈取部(6)
    を備えた刈取収穫機であって、 前記左右の走行装置(24)のうちの選択された一方の
    走行装置(24)を、低速側又は逆転側に変速して左右
    の走行装置(24)の速度差により、前記一方の走行装
    置(24)側に機体の向きを変えさせる緩旋回状態と、
    前記緩旋回状態よりもさらに大きな速度差を生じさせ
    て、前記一方の走行装置(24)側に機体の向きをさら
    に大きく変えさせる急旋回状態とに切換操作自在な伝動
    切換手段(35)、並びに、前記伝動切換手段(35)
    を緩旋回状態と急旋回状態とに選択切換操作自在な切換
    手段(18)を備えると共に、機体が後進状態であるこ
    とを検出する後進検出手段(45)を備えて、後進時に
    前記伝動切換手段(35)を作動させての旋回を行う
    と、この操作に連動して前記伝動切換手段(35)を自
    動的に緩旋回状態側に切換操作する自動切換手段を備え
    ている刈取収穫機。
  3. 【請求項3】 左右一対の走行装置(24)を備えると
    ともに左右の走行装 置(24)の速度差によって機体の
    向きを変更するように構成し、機体前部に刈取部(6)
    を備えた刈取収穫機であって、 前記左右の走行装置(24)のうちの選択された一方の
    走行装置(24)を、低速側又は逆転側に変速して左右
    の走行装置(24)の速度差により、前記一方の走行装
    置(24)側に機体の向きを変えさせる緩旋回状態と、
    前記緩旋回状態よりもさらに大きな速度差を生じさせ
    て、前記一方の走行装置(24)側に機体の向きをさら
    に大きく変えさせる急旋回状態とに切換操作自在な伝動
    切換手段(35)、前記伝動切換手段(35)を緩旋回
    状態と急旋回状態とに選択切換操作自在な切換手段(1
    8)、機体が後進状態であることを検出する後進検出手
    段(45)、並びに、機体の走行速度を検出する車速セ
    ンサー(43)を備えると共に、設定速度以上の高速で
    の後進時に前記伝動切換手段(35)を作動させての旋
    回を行うと、この操作に連動して前記伝動切換手段(3
    5)を自動的に緩旋回状態側に切換操作する自動切換手
    段を備えている刈取収穫機。
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