JP3329735B2 - 作業車 - Google Patents

作業車

Info

Publication number
JP3329735B2
JP3329735B2 JP17475198A JP17475198A JP3329735B2 JP 3329735 B2 JP3329735 B2 JP 3329735B2 JP 17475198 A JP17475198 A JP 17475198A JP 17475198 A JP17475198 A JP 17475198A JP 3329735 B2 JP3329735 B2 JP 3329735B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
operating
brake
turning
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17475198A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1170885A (ja
Inventor
照男 南
利明 森
幸男 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP17475198A priority Critical patent/JP3329735B2/ja
Publication of JPH1170885A publication Critical patent/JPH1170885A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3329735B2 publication Critical patent/JP3329735B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Guiding Agricultural Machines (AREA)
  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行用として左右
一対のクローラ走行装置等のように、左右各別に駆動速
度を制御することによって操向するようにした走行装置
を備える作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような作業車の1つであるコンバ
インにおいては例えば実開昭62-145885 号公報に開示さ
れているように、1つの操作レバーを右側に設定角度だ
け倒し操作すると、右側のクローラ走行装置への伝動が
断たれて機体は右側に緩旋回して行き(サイドクラッチ
切状態) 、操作レバーをさらに右側に倒し操作すると右
側のクローラ走行装置に制動が掛けられて機体は右側に
信地旋回(サイドブレーキ入状態)して行くように構成
しているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業形
態の多様化に伴って前述のように一方の走行装置に制動
を掛けながらの信地旋回だけでは各種の作業形態に十分
対応できない場合が生じてくると共に、一方の走行装置
に制動を掛けながらの信地旋回を長く続けると停止して
いる側の走行装置により地面を荒してしまうことにな
る。ここで本発明は前述の問題に着目してなされたもの
であり、操作性を維持しながら各旋回形態に対応できる
よう、かつ、その旋回形態を安定良く行えるように構成
することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな作業車において、左右一対の走行装置の中の一方の
走行装置に制動を掛けるサイドブレーキと、一方の走行
装置を他方とは反対方向に駆動させる逆転伝動機構とを
備えると共に、一本の操作レバーの一軸芯周りでの揺動
操作が行われる直線的な操作経路中に、中立位置、その
中立位置を挾む両側に設定された一対の制動旋回操作位
置、及び前記制動旋回操作位置に隣る箇所でその制動旋
回操作位置よりも前記中立位置から離れた側に設定され
た一対の逆転旋回操作位置を設け、前記操作レバーを中
立位置からいずれか一方に揺動させて一方の制動旋回操
作位置に操作すると、前記操作レバーの操作側の走行装
置が制動操作され、かつ、前記制動旋回操作位置を越え
逆転旋回操作位置に操作すると、前記操作レバーの操
作側の走行装置が逆転駆動されるように、前記一本の操
作レバーの前記中立位置を挾む両側での操作による操作
レバーの動きを、前記サイドブレーキ及び逆転伝動機構
の各油圧操作装置の対応する動きとして、機械的に伝達
する連係手段を設け、さらに、前記操作レバーの前記逆
転旋回操作位置への操作による走行装置の逆転駆動を、
機体の所定以上の高速走行にともなって行えなくする手
段を備えていることにあり、その作用及び効果は次のと
おりである。
【0005】
【作用】前述のように、一方の走行装置を他方の走行装
置とは逆方向に駆動する逆転伝動機構を備えることによ
り、サイドブレーキを入操作しての信地旋回及び一方の
走行装置を逆転させての超信地旋回の複数種の旋回形態
が得られ、作業地面の状況や作業状況に応じて適切な旋
回形態を選択できるようになる。この場合、一本の操作
レバーを中立位置や一対づつの制動旋回操作位置や逆転
旋回操作位置等に設定操作して、走行装置を制動操作し
たり逆転作動させるから、複数種類の旋回形態を1本の
操作レバーで現出できる。このような複数種類の旋回形
態が可能な構成を得るにあたって、本発明では、左右一
対の走行装置に対して、サイドブレーキからの出力ある
いは逆転伝動機構からの出力が択一的に選択されて伝達
されるように構成されている。したがって、前記サイド
ブレーキと逆転伝動機構とを、左右のクローラ走行装置
の夫々に対応させて左右一対設けたり、左右夫々のサイ
ドブレーキと逆転伝動機構との組を択一的に操作するた
めの構造を設ける必要はなく、一組のサイドブレーキと
逆転伝動機構とを用いるだけで、左右の各クローラ走行
装置に対して択一的に選択伝動することができ、前記サ
イドブレーキと、逆転伝動機構との最小限の組合せで、
小型で、かつ、簡素な構造の伝動手段を構成することが
できる。そして、一方の走行装置を逆転させての超信地
旋回は地面を荒らすことが少ないのでサイドブレーキを
入操作しての信地旋回を無理に多用する必要はなく、適
時超信地旋回を利用することにより地面の荒れを少なく
することができるのである。また、制動旋回操作位置に
隣る位置で中立から遠い側に逆転旋回操作位置を設定し
て一本の操作レバーの一軸芯周りでの揺動で操作するよ
うにしたものであるから、機体の旋回を、初めは制動状
態で信地旋回を行いながら、必要に応じてレバー操作で
一時的に超信地旋回とする、あるいは、超信地旋回時に
一時的に信地旋回に切り換える、というよう操作を、
線的な操作経路で操作される操作レバーの単なる揺動操
作による隣る箇所への移動操作で素早く簡単に行うこと
ができる。機体の旋回が予定していた旋回度合いよりも
既に過ぎてしまった場合には戻し操作を行う必要がある
が、逆転旋回によって戻し操作を急速に行うと、不慣れ
な運転者では戻し過ぎてしまう傾向がある。このとき、
その戻し操作をも、直線的な操作経路で操作レバーの位
置を少し変えて隣る制動位置へ移動させるだけの簡単な
操作で、逆転旋回に比べては比較的緩やかである制動旋
回に切り換えて戻し操作することが簡単に行えるもので
あり、より操作性を高め易いものである。また、前記操
作レバーと、サイドブレーキ、及び逆転伝動機構とを連
係する連係手段は、一本の操作レバーの中立位置を挾む
両側での操作による操作レバーの動きを、サイドブレー
キ、及び逆転伝動機構の夫々の所定操作方向での対応す
る動きとして機械的に伝達するように構成されているの
で、操作の伝達が確実に行われ易い。そしてまた、機体
が所定以上の高速走行状態であるときには、その高速走
行にともなって、一方の走行装置の逆転駆動による超信
地旋回を行えなくする手段を備えているので、小回り旋
回に不向きな高速走行時の超信地旋回を確実に回避する
ことができる。
【0006】
【発明の効果】以上のように、超信地旋回を含む複数種
の異なる旋回形態が1本の操作レバーで得られることに
なり、旋回操作の操作性を損うことなく、又、地面を荒
らすこと少なく各種の作業状況及び作業地面の状況に対
応して旋回できるようになって、走行性能を向上させる
ことができた。このような逆転を含む複数種類の旋回形
態を択一的に選択できる構造を得るにあたり、クローラ
走行装置の伝動系に一般的に用いられるサイドブレーキ
を有効利用し、これを逆転伝動機構との組み合わせで用
いることにより、全体として、小型で、かつ、簡素な構
造の伝動手段を構成することができた。また、一本の操
作レバーによる機体の旋回を、初めは制動状態で信地旋
回を行いながら、必要に応じてレバー操作で一時的に超
信地旋回とする、あるいは、超信地旋回時に一時的に信
地旋回に切り換える、というように操作して、操作レバ
ーの単なる揺動操作で隣る箇所への移動操作を素早く簡
単に適切な条件で良好に行うことができる。したがっ
て、機体の旋回が予定していた旋回度合いよりも既に過
ぎてしまった場合にも、操作レバーの位置を、直線的な
操作経路に沿って少し変えて隣る制動位置へ移動させる
だけの簡単な操作で、逆転旋回に比べては比較的緩やか
である制動旋回に切り換えて的確に戻し操作することが
簡単に行え、より操作性を高められる。その結果、一本
レバーで逆転を含む複数種類の旋回形態を得られる操作
構造を、操作性よく、配置スペースの少ない小型の構造
に構成することができる利点がある。また、前記操作レ
バーと、サイドブレーキ、及び逆転伝動機構とを連係す
る連係手段は、操作レバーの中立位置を挾む両側での操
作による操作レバーの動きを、サイドブレーキ、及び逆
転伝動機構の夫々の所定操作方向での対応する動きとし
て機械的に伝達するように構成されているので、操作の
伝達が確実に行われ易く、信頼性の高い装置を得やす
い。そしてまた、機体が所定以上の高速走行状態である
ときには、その高速走行にともなって、一方の走行装置
の逆転駆動による超信地旋回を行えなくする手段の作用
により、小回り旋回に不向きな高速走行で超信地旋回が
行われることを確実に回避して、安定した旋回性能を確
保することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
に基づいて説明する。図13は作業車の1つであるコン
バインの走行系ミッションケース8内の構造を示してお
り、エンジン(図外)からの動力がテンションクラッチ
を備えたベルト伝動機構(図示せず)を介して静油圧式
無段変速装置1の入力プーリー2に伝達されると共に、
静油圧式無段変速装置1の出力軸3からの動力は第1伝
動軸4からワンウェイクラッチ5及び出力プーリー7を
介して、図14に示す刈取前処理部6に伝達されて行く
のである。
【0008】前記第1伝動軸4からの動力は第1ギヤ9
及び第2ギヤ10を介して第2伝動軸11に伝達される
のであり、この第2伝動軸11には第1高速ギヤ12及
び第1低速ギヤ13が相対回転自在に外嵌されると共
に、シフトギヤ14がスプライン構造にてスライド自在
に外嵌されている。これに対して、第3伝動軸15に固
定された第2高速ギヤ16及び第2低速ギヤ17が第1
高速ギヤ12及び第1低速ギヤ13に咬み合っており、
第3伝動軸15には中速ギヤ18が固定されている。以
上の構造によりシフトギヤ14をスライド操作して第1
高速ギヤ12、中速ギヤ18、第1低速ギヤ13に咬み
合せることにより、動力を高中低の3段に変速できるの
であり、この動力は中速ギヤ18に咬み合う第3ギヤ1
9に伝達される。前記第3ギヤ19を支持する支持軸2
0には右サイドギヤ21R及び左サイドギヤ21Lが相
対回転自在に外嵌されると共に、左右の車軸22L,2
2Rの入力ギヤ23R,23Lが左右サイドギヤ21
L,21Rに常時咬み合っているのである。これによ
り、右又は左サイドギヤ21L,21Rを第3ギヤ19
に対しスライド操作して咬合・離間させて、図14に示
すクローラ走行装置24のスプロケット24aに動力伝
達の入切操作を行うのであり、第3ギヤ19と左右サイ
ドギヤ21L,21Rとの間でサイドクラッチ25R,
25Lが構成されているのである。
【0009】次に一方の車軸22R又は22Lに制動を
掛ける構造について詳述すると、同図に示すように、支
持軸20に右第4ギヤ26R及び左第4ギヤ26Lが相
対回転自在にベアリング支持されると共に、第4伝動軸
27に固定された1対の第5ギヤ29が右第4ギヤ26
R及び左第4ギヤ26Lに咬み合っている。そして、第
4伝動軸27の一端に多板油圧操作式のサイドブレーキ
28が設けられており、右サイドギヤ21R又は左サイ
ドギヤ21Lを第3ギヤ19より離間させ右第4ギヤ2
6R又は左第4ギヤ26Lに咬み合わせると共に、サイ
ドブレーキ28を入操作することによって一方の車軸2
2R又は22Lに制動を掛けることができるのである。
【0010】次に一方の車軸22R又は22Lを逆転さ
せる逆転伝動機構について詳述すると、同図に示すよう
に前記第3伝動軸15の第2高速ギヤ16に咬み合う第
6ギヤ62が第4伝動軸27に相対回転自在に外嵌され
ると共に、第6ギヤ62と第4伝動軸27との間に逆転
伝動機構としての油圧クラッチ30が設けられている。
これにより、右サイドギヤ21R又は左サイドギヤ21
Lを前述のように右第4ギヤ26R又は左第4ギヤ26
Lに咬み合わせた状態で、油圧クラッチ30を入操作す
ると第2高速ギヤ16からの動力が逆転状態で、且つ、
1/2に減速されて車軸22R又は22Lに伝達されて
行くのである。
【0011】次に、左右サイドギヤ21L,21Rのス
ライド操作を行う油圧シリンダ31R,31L、サイド
ブレーキ28及び油圧クラッチ30への作動油供給構造
について詳述すると、図1に示すようにポンプ32から
の作動油は第1切換弁33を介して左右サイドギヤ21
L,21Rに対する油圧シリンダ31R,31Lに供給
されると共に、油圧シリンダ31R,31Lの側面から
の油路34がサイドブレーキ28及び油圧クラッチ30
に対する第2切換弁35に接続され、さらに油路34に
は可変リリーフ弁36が接続されている。又、リリーフ
弁61はこの油圧回路全体の圧力を安全許容圧に保つも
のである。
【0012】次に第1切換弁33、第2切換弁35、可
変リリーフ弁36の操作構造について詳述すると、図2
に示すように機体操縦部(図示せず)の左右軸芯P1周
りに揺動自在に支持された枠体38の前後軸芯P2周り
に操作レバー39が揺動自在に支持されて、操作レバー
39が前後左右に揺動操作できるように構成されてい
る。この操作レバー39には第1アーム40が固定され
ており、この第1アーム40と第1切換弁33とがプッ
シュフルワイヤ45を介して連結されている。この構造
は図2,3,4に示すようにミッションケース8に設け
た前後軸芯P3周りに回動自在な支軸41の前後に操作
板43とアーム41aとが振り分けて固定されると共
に、一方のアーム41aが第1制御弁33のスプール
(図示せず)に連結され、他方の操作板43がアクチュ
エータ42と連結されている。そして、操作板43に長
穴43aが設けられ、操作レバー39の第1アーム40
に連結されているプッシュプルワイヤ45のピン45a
がこの長穴43aの係入されて、さらに、このピン45
aと操作板43のピン43bの両者を挾み込むようにつ
る巻きバネ44が取り付けられているのである。
【0013】以上の構造により、操作レバー39の前後
軸芯P2周りの揺動操作により、プッシュプルワイヤ4
5が押し引き操作されると、つる巻きバネ44を介して
操作板43及びアーム41aが揺動操作されて第1切換
弁33が切換操作されるのである。そして、第1切換弁
33のスプールがストロークエンドに達した後において
も、つる巻きバネ44及び長穴43aの融通により操作
レバー39をさらに揺動操作可能となっている。これに
より、一方の油圧シリンダ31R又は31Lに作動油が
供給されピストン31RP又は31LPが下方に突出し
サイドギヤアーム46R又は46Lが揺動操作されて、
右サイドギヤ21R又は左サイドギヤ21Lが第3ギヤ
19より離れ、右第4ギヤ26R又は左第4ギヤ26L
に咬み合う。これが左右サイドクラッチ25L,25R
の切状態である。
【0014】又、図1に示すように油圧シリンダ31
R,31Lからの油路34に設けられたシーケンス弁4
7により、左右サイドギヤ21L,21Rが左右第4ギ
ヤ26L,26Rに完全に咬み合うのに必要な圧力が油
圧シリンダ31R,31Lに確保されるのである。これ
は、図5に示すように、ピストン31RP又は31LP
が下方に突出し始めるとシリンダ31RS,31LSに
接続している油路34が開く為であり、この油路34が
開き始めた位置(左右サイドギヤ21L,21Rが左右
第4ギヤ26L,26Rに完全に咬み合わない位置)で
ピストン31RP,31LPが停止してしまわないよう
にするのである。
【0015】そして、前記アクチュエータ42は機体を
植付穀稈に沿って自動走行させる場合に第1切換弁33
を自動切換操作する為のものであり、前述のような操作
レバー39による人為操作時には自由に動く状態となっ
ている。又、図5に示すように油圧シリンダ31R,3
1Lのシリンダ31RS,31LS内面において油路3
4の部分31aの内径が若干大きくなるように削り込ま
れているが、これは油路34に作動油が抜ける際にシリ
ンダ31RS,31LSの半径方向から極力均等に作動
油が抜けるようにして、ピストン31RP,31LPの
片当りによるコジレ現象を防止する為である。
【0016】次に、操作レバー39と第2切換弁35及
び可変リリーフ弁36との連係構造について詳述する
と、図2に示すように操作レバー39に対してピン49
aを備えた第2アーム49が固定されると共に、第1揺
動アーム50及び第2揺動アーム51が前後軸芯P2周
りに、操作レバー39とは関係なく独立に揺動自在に支
持されている。そして、枠体38から下方に延出された
固定アーム38aのピン38bが第1・第2揺動アーム
50,51の間に挿入されると共に、スプリング52が
第1・第2揺動アーム50,51に亘って架設され、レ
リーズワイヤ53のインナーワイヤ53aが第1揺動ア
ーム50に取り付けられ、アウターワイヤ53bが第2
揺動アーム51に取り付けられている。
【0017】これに対し、図6,7,8に示すように第
2切換弁35及び可変リリーフ弁36が並設されると共
に、第2切換弁35及び可変リリーフ弁36のスプール
35a,36aと直交する軸芯P4周りに回動自在な支
軸54の内側に第1操作アーム48、支軸54の外側に
第2操作アーム55が固定されている。そして、前記レ
リーズワイヤ53のインナーワイヤ53aがスプリング
56を介して第2操作アーム55に架設連結されてい
る。図8及び図2に示す状態は操作レバー39を中立位
置Nに操作している状態であり、第2操作アーム55の
ピン55aとスプリング56との間、及びインナーワイ
ヤ53aのピン53cとスプリング56との間に融通A
1,A2が生じている状態である。又、第2操作アーム
55及び第1操作アーム48はつる巻きバネ63により
図8において時計周り、図6において反時計周りに付勢
されている。
【0018】図2に示すように操作レバー39を前後軸
芯P2周りに例えば右サイドクラッチ切側に倒し操作す
ると、第2揺動アーム51がピン38bに接当して止め
られた状態で、第2アーム49のピン49aにより第1
揺動アーム50が揺動操作されインナーワイヤ53aが
引き操作されるのであり、逆に操作レバー39を左サイ
ドクラッチ切側に操作すれば、第1揺動アーム50がピ
ン38bにより止められた状態で、第2揺動アーム51
が揺動操作されて、この状態でもアウターワイヤ53b
に対してインナーワイヤ53aは引き操作されることに
なる。しかしながら、右サイドクラッチ切位置と左サイ
ドクラッチ切位置の範囲で操作レバー39を揺動操作し
ても図8における融通A1,A2が消失するだけであり
(図9参照)、この範囲内においては第1アーム40を
介して第1切換弁33が操作され左右サイドクラッチ2
5L,25Rの入切操作のみが行われる。
【0019】そして、操作レバー39を左右サイドクラ
ッチ25L,25Rの切位置を越え右又は左側制動位置
に操作して行くとインナーワイヤ53aの引き作用によ
り図6の状態から図10の状態に示すように、第1操作
アーム48が揺動操作されて第1操作アーム48の第1
接当部48aにより、可変リリーフ弁36のスプール3
6aが絞り開度閉側に押し込まれて行く(図12参照)。
この操作範囲では第2切換弁35のスプール35aに第
1操作アーム48は接当することなく、第2切換弁35
は内装されたデテント機構57及びスプリング58によ
りサイドブレーキ28作動油供給側(図6,10におい
てスプール35a右方突出側)に保持されている。従っ
て、図2及び図12に示すように操作レバー39を左右
サイドクラッチ切位置より倒し操作して行くことによ
り、徐々にサイドブレーキ28の制動力を高めて行くこ
とができるのである。
【0020】そして、操作レバー39を右又は左側制動
位置より右又は左側逆転位置に倒し操作するとインナー
ワイヤ53aがさらに引き操作されて、図10の状態か
ら図11の状態に示すように、第1操作アーム48の第
1接当部48aにより可変リリーフ弁36のスプール3
6aがさらに押し込まれながら、第1操作アーム48の
第2接当部48bにより第2切換弁35のスプール35
aが押し込まれて、第2切換弁35が逆転用の油圧クラ
ッチ30への作動油供給側に操作され一方のクローラ走
行装置24が1/2に減速されながら逆転駆動されるの
である(図2及び図12参照)。
【0021】図1及び図2に示すように、前記操作レバ
ー39及び枠体38を左右軸芯P1周りに揺動自在に支
持する支軸59と、刈取前処理部6を昇降操作する刈取
部昇降機構としての油圧シリンダ60に対する第3切換
弁37とが機械的に連動連結されており、操作レバー3
9を左右軸芯P1周りに揺動操作することにより刈取前
処理部6を上下に昇降操作できるのである。つまり、操
作レバー39から前記レリーズワイヤー53を介して第
1切換弁33、第2切換弁35、可変リリーフ弁36に
至る連係手段と、操作レバー39からプッシュプルワイ
ヤー45を介して第3切換弁37に至る連係手段とが、
前記操作レバー39の左右方向での操作をサイドブレー
キ28、及び油圧クラッチ30の作動と連係させ、か
つ、前記操作レバー39の前後方向での操作を刈取部昇
降機構60の作動とを連係する連係手段を構成してい
る。
【0022】又、本機においては、高速での走行中に一
方のクローラ走行装置24を逆転させての超信地旋回を
行えなくする手段を備えており、その構造について詳述
すると図8に示すように横軸芯P5周りに揺動自在、且
つ、つる巻きバネ64により紙面反時計方向に付勢され
て扇形の牽制部材65が支持されている。これに対し、
静油圧式無段変速装置1における斜板角度変更用の第1
変速レバー66と前記牽制部材65とが、レリーズワイ
ヤ67のインナーワイヤ67aを介して連結されてい
る。そして、図13におけるシフトギヤ14スライド操
作用の第2変速レバー68がレリーズワイヤ67のアウ
ターワイヤ67bに連結されている。
【0023】以上の構造により第1変速レバー66を高
速位置H’側に操作するとインナーワイヤ67aが引き
操作されて牽制部材65が紙面時計方向に回動するので
あり、この第1変速レバー66の高速位置H’側への操
作が設定以上となると、第2操作アーム55の内側のピ
ン55bの軌跡内に牽制部材65が入り込む。これによ
り、第1及び第2操作アーム48,55を制動位置(図
10に示す状態)に操作できるが、これ以上の逆転位置
(図11に示す状態)への操作がピン55bの牽制部材
65への接当により行えなくなるのである。つまり、前
記第1変速レバー66および第2変速レバー68の揺動
操作を、レリーズワイヤ67を介して牽制部材65に伝
える機構が、前記操作レバー39の前記逆転旋回操作位
置への操作による走行装置の逆転駆動を、機体の所定以
上の高速走行にともなって行えなくする手段を構成して
いる。図8に示す状態は第1変速レバー66及び第2変
速レバー68を低速位置L’,Lに操作している状態で
あるが、図8に示す状態から第2変速レバー68を中速
位置M) 及び高速位置Hに操作して行くと、アウターワ
イヤ67bが操作されインナーワイヤ67aが引かれた
ような状態となって牽制部材65が中速位置M及び高速
位置Hに対応する位置に紙面時計方向に回動して行く。
つまり、副変速に相当する第2変速レバー68を高速側
に操作して行く程、主変速に相当する第1変速レバー6
6を低速位置L’から高速位置H’に操作して行く場合
に、一方のクローラ走行装置24を逆転させての超信地
旋回が行えない状態が早く現出することになるのであ
る。
【0024】そして、前記第3切換弁37であるが図1
及び図15に示すようにポンプポート37a、ドレンポ
ート37b、油圧シリンダ60に連通する供給ポート3
7c、逆止弁37dを備えると共に、スプール37eの
外周面に長さの異なる絞り部としての溝37f,37g
を設けている(上昇側の溝37fよりも下降側の溝37
gを長くしている)。これにより、第3切換弁37のス
プール37eを中立停止位置から上昇側又は下降側に操
作する場合、その操作途中において溝37f又は37g
を作動油が通るようにし、刈取前処理部6をゆっくりと
昇降操作できるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインにおける第1,2,3切換弁、油圧
シリンダ及び可変リリーフ弁の接続状態を示す油圧回路
【図2】操作レバー付近の構造を示す斜視図
【図3】第1切換弁の操作系及び油圧シリンダの正面図
【図4】第1切換弁の操作系を示す縦断側面図
【図5】油圧シリンダの縦断正面図
【図6】第2切換弁、可変リリーフ弁及びその操作系を
示し図2の操作レバーを中立位置に操作している状態に
対応する縦断正面図
【図7】第2切換弁及び可変リリーフ弁の操作系を示す
縦断側面図
【図8】第2切換弁及び可変リリーフ弁の操作系を示し
図2の操作レバーを中立位置に操作している状態に対応
する正面図(図6に対する背面図)
【図9】図2の操作レバーを右又は左サイドクラッチ切
位置に操作した場合に対応する第2切換弁及び可変リリ
ーフ弁の操作系の正面図
【図10】図2の操作レバーを右又は左側制動位置に操
作した場合に対応する第2切換弁、可変リリーフ弁及び
その操作系の縦断正面図
【図11】図2の操作レバーを右又は左側逆転位置に操
作した場合に対応する第2切換弁、可変リリーフ弁及び
その操作系の縦断正面図
【図12】サイドブレーキ及び油圧クラッチの作動圧と
操作レバーの前後軸芯周りの操作角度との関係を示す図
【図13】コンバインにおけるミッションケースの縦断
正面図
【図14】コンバイン前半部の側面図
【図15】第3切換弁の横断平面図
【符号の説明】
6 刈取前処理部 24 走行装置 25R,25L サイドクラッチ 28 サイドブレーキ 30 逆転伝動機構 39 操作レバー 60 刈取部昇降機構 N 中立位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−201771(JP,A) 特開 昭58−30872(JP,A) 特開 昭55−123039(JP,A) 特開 昭61−89175(JP,A) 実開 昭58−28065(JP,U) 実開 昭55−120568(JP,U) 実公 昭62−18130(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置の中の一方の走行装
    置に制動を掛けるサイドブレーキと、一方の走行装置を
    他方とは反対方向に駆動させる逆転伝動機構とを備える
    と共に、 一本の操作レバーの一軸芯周りでの揺動操作が行われる
    直線的な操作経路中に、中立位置、その中立位置を挾む
    両側に設定された一対の制動旋回操作位置、及び前記制
    動旋回操作位置に隣る箇所でその制動旋回操作位置より
    も前記中立位置から離れた側に設定された一対の逆転旋
    回操作位置を設け、 前記操作レバーを中立位置からいずれか一方に揺動させ
    て一方の制動旋回操作位置に操作すると、前記操作レバ
    ーの操作側の走行装置が制動操作され、かつ、前記制動
    旋回操作位置を越えて逆転旋回操作位置に操作すると、
    前記操作レバーの操作側の走行装置が逆転駆動されるよ
    うに、前記一本の操作レバーの前記中立位置を挾む両側
    での操作による操作レバーの動きを、前記サイドブレー
    キ及び逆転伝動機構の各油圧操作装置の対応する動きと
    して、機械的に伝達する連係手段を設け、 さらに、前記操作レバーの前記逆転旋回操作位置への操
    作による走行装置の逆転駆動を、機体の所定以上の高速
    走行にともなって行えなくする手段を備えている作業
    車。
JP17475198A 1998-06-22 1998-06-22 作業車 Expired - Fee Related JP3329735B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17475198A JP3329735B2 (ja) 1998-06-22 1998-06-22 作業車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17475198A JP3329735B2 (ja) 1998-06-22 1998-06-22 作業車

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63195570A Division JPH0774009B2 (ja) 1988-08-04 1988-08-04 作業車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1170885A JPH1170885A (ja) 1999-03-16
JP3329735B2 true JP3329735B2 (ja) 2002-09-30

Family

ID=15984055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17475198A Expired - Fee Related JP3329735B2 (ja) 1998-06-22 1998-06-22 作業車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3329735B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4608826B2 (ja) * 2001-07-25 2011-01-12 井関農機株式会社 コンバインの走行伝動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1170885A (ja) 1999-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3329735B2 (ja) 作業車
JPH0774009B2 (ja) 作業車
JPH078364Y2 (ja) 作業車の操向構造
JP4570285B2 (ja) トラクタ
JP3238372B2 (ja) コンバイン
JPH0711007Y2 (ja) 作業車の油圧回路構造
JP2535068B2 (ja) コンバイン
JP2602482Y2 (ja) 作業車の走行牽制構造
JPH0775990B2 (ja) 作業車の操向操作構造
JPH0692228B2 (ja) 作業車の操向構造
JPH0774013B2 (ja) 作業車の操向構造
JP2823740B2 (ja) 作業車の走行伝動構造
JP2598160B2 (ja) 作業車
JP2721063B2 (ja) 刈取収穫機
JP2627816B2 (ja) 走行作業車における操向装置
JP2635807B2 (ja) 作業車の操向操作構造
JP2594241Y2 (ja) 作業車の走行牽制構造
JP2680499B2 (ja) 作業車の走行牽制構造
JP2911723B2 (ja) 作業車の旋回操作構造
JPH0747973A (ja) 作業車の旋回操作構造
JPH09142334A (ja) コンバインの走行装置
JP2555278Y2 (ja) 作業車の操向伝動構造
JPH0813662B2 (ja) 油圧操作式のサイドクラッチブレーキ装置
JP2806461B2 (ja) 作業車の走行伝動構造
JPH0714125Y2 (ja) 作業車の操向操作構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees