JP2680499B2 - 作業車の走行牽制構造 - Google Patents
作業車の走行牽制構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、片側4輪の多輪式やク
ローラ式等の走行装置を左右一対備えた作業車の走行牽
制構造に関する。
ローラ式等の走行装置を左右一対備えた作業車の走行牽
制構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような作業車の一例として、クロ
ーラ式の走行装置を左右一対装備したコンバインがあ
り、このコンバインにおいて選択された一方の走行装置
を逆転駆動可能な逆転機構、又は選択された一方の走行
装置を制動可能な制動機構を備えているものがある。こ
れにより、逆転機構によって一方の走行装置を逆転駆動
することにより、小半径での旋回が可能な超信地旋回が
行えるのであり、一方の走行装置に制動を掛けることに
より信地旋回が行える。
ーラ式の走行装置を左右一対装備したコンバインがあ
り、このコンバインにおいて選択された一方の走行装置
を逆転駆動可能な逆転機構、又は選択された一方の走行
装置を制動可能な制動機構を備えているものがある。こ
れにより、逆転機構によって一方の走行装置を逆転駆動
することにより、小半径での旋回が可能な超信地旋回が
行えるのであり、一方の走行装置に制動を掛けることに
より信地旋回が行える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような超信地旋
回及び信地旋回は一方の走行装置を逆転駆動、又は制動
を掛けるので、小半径で且つ非常に素早く旋回が行え
る。従って、高速での走行中にこの超信地旋回又は信地
旋回を行うと高速で小回り旋回するような状態となっ
て、地面の凹凸による機体の共振作用により機体が繰り
返して跳ねるような状態が生じる。又、超信地旋回又は
信地旋回は一方の走行装置で地面の土を横に押しのける
ようにして行われるので、大きな動力が必要である。こ
れにより、地面からの抵抗の大きな軟弱な作業地におい
て、大きな動力が必要な高速状態により、これまた大き
な動力の必要な超信地旋回又は信地旋回を行うとエンジ
ン停止を招くおそれがある。本発明は、合理的な構成に
より高速での超信地旋回又は信地旋回や、エンジン停止
を回避できるように構成することを目的としている。
回及び信地旋回は一方の走行装置を逆転駆動、又は制動
を掛けるので、小半径で且つ非常に素早く旋回が行え
る。従って、高速での走行中にこの超信地旋回又は信地
旋回を行うと高速で小回り旋回するような状態となっ
て、地面の凹凸による機体の共振作用により機体が繰り
返して跳ねるような状態が生じる。又、超信地旋回又は
信地旋回は一方の走行装置で地面の土を横に押しのける
ようにして行われるので、大きな動力が必要である。こ
れにより、地面からの抵抗の大きな軟弱な作業地におい
て、大きな動力が必要な高速状態により、これまた大き
な動力の必要な超信地旋回又は信地旋回を行うとエンジ
ン停止を招くおそれがある。本発明は、合理的な構成に
より高速での超信地旋回又は信地旋回や、エンジン停止
を回避できるように構成することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな作業車の走行牽制構造において、次のように構成す
ることにある。つまり、左右一対の走行装置のうちの選
択された一方に逆転動力を伝達可能な逆転機構、又は、
選択された一方の走行装置を制動可能な制動機構を備
え、逆転機構又は制動機構を作動状態と停止状態とに切
換操作自在な人為操作型式の切換レバーと、走行用の変
速装置用の人為操作型式の変速レバーとを備えると共
に、切換レバーと変速レバーのうちの一方にピンを固定
し、このピンが固定されたレバーの揺動軸芯と平行な軸
芯周りに揺動自在で、且つ、ピンが挿入される凹部を備
えた牽制部材を前記ピンの近傍に備え、切換レバーと変
速レバーのうちの他方と牽制部材とを連動連結して、変
速レバーが高速位置に操作されていると、切換レバーの
作動側への操作を前記ピンとの接当により阻止し、且
つ、切換レバーが逆転機構又は制動機構の作動側に操作
されていると、変速レバーの高速側への操作をピンとの
接当により阻止する凸部を、牽制部材の凹部内に設けて
ある。
うな作業車の走行牽制構造において、次のように構成す
ることにある。つまり、左右一対の走行装置のうちの選
択された一方に逆転動力を伝達可能な逆転機構、又は、
選択された一方の走行装置を制動可能な制動機構を備
え、逆転機構又は制動機構を作動状態と停止状態とに切
換操作自在な人為操作型式の切換レバーと、走行用の変
速装置用の人為操作型式の変速レバーとを備えると共
に、切換レバーと変速レバーのうちの一方にピンを固定
し、このピンが固定されたレバーの揺動軸芯と平行な軸
芯周りに揺動自在で、且つ、ピンが挿入される凹部を備
えた牽制部材を前記ピンの近傍に備え、切換レバーと変
速レバーのうちの他方と牽制部材とを連動連結して、変
速レバーが高速位置に操作されていると、切換レバーの
作動側への操作を前記ピンとの接当により阻止し、且
つ、切換レバーが逆転機構又は制動機構の作動側に操作
されていると、変速レバーの高速側への操作をピンとの
接当により阻止する凸部を、牽制部材の凹部内に設けて
ある。
【0005】
【作用】前述のように構成すると、例えば切換レバーを
逆転機構の作動側(超信地旋回状態)、又は制動機構の
作動側(信地旋回状態)に操作している状態において、
作業者が変速レバーを高速位置に操作しようとしても、
牽制部材の凹部内に位置するピンがこの凹部内の凸部に
接当するので、変速レバーを高速位置に操作できない。
従って、この場合に作業者は切換レバーが既に逆転機構
の作動側、又は制動機構の作動側に在ること、並びに超
信地旋回状態又は信地旋回状態にて変速レバーを高速位
置に操作しようとしていたことを認識するのである。そ
して、切換レバーを逆転機構又は制動機構の停止側に操
作すれば、牽制部材の凹部内における凸部とピンの接当
作用が消えるので、変速レバーを高速位置に操作できる
のである。逆に変速レバーが高速位置に操作されていた
ならば、作業者が切換レバーを逆転機構の作動側(超信
地旋回状態)、又は制動機構の作動側(信地旋回状態)
に操作しようとしても、牽制部材の凹部内に位置するピ
ンがこの凹部内の凸部に接当するので、切換レバーを逆
転機構の作動側又は制動機構の作動側に操作できない。
従って、この場合に作業者は変速レバーが既に高速位置
に在ること、並びに高速状態にて切換レバーを逆転機構
の作動側又は制動機構の作動側に操作しようとしていた
ことを認識するのである。そして、変速レバーを高速位
置から低速側に操作すると、牽制部材の凹部内における
凸部とピンの接当作用が消えるので、切換レバーを逆転
機構の作動側に操作できるのである。
逆転機構の作動側(超信地旋回状態)、又は制動機構の
作動側(信地旋回状態)に操作している状態において、
作業者が変速レバーを高速位置に操作しようとしても、
牽制部材の凹部内に位置するピンがこの凹部内の凸部に
接当するので、変速レバーを高速位置に操作できない。
従って、この場合に作業者は切換レバーが既に逆転機構
の作動側、又は制動機構の作動側に在ること、並びに超
信地旋回状態又は信地旋回状態にて変速レバーを高速位
置に操作しようとしていたことを認識するのである。そ
して、切換レバーを逆転機構又は制動機構の停止側に操
作すれば、牽制部材の凹部内における凸部とピンの接当
作用が消えるので、変速レバーを高速位置に操作できる
のである。逆に変速レバーが高速位置に操作されていた
ならば、作業者が切換レバーを逆転機構の作動側(超信
地旋回状態)、又は制動機構の作動側(信地旋回状態)
に操作しようとしても、牽制部材の凹部内に位置するピ
ンがこの凹部内の凸部に接当するので、切換レバーを逆
転機構の作動側又は制動機構の作動側に操作できない。
従って、この場合に作業者は変速レバーが既に高速位置
に在ること、並びに高速状態にて切換レバーを逆転機構
の作動側又は制動機構の作動側に操作しようとしていた
ことを認識するのである。そして、変速レバーを高速位
置から低速側に操作すると、牽制部材の凹部内における
凸部とピンの接当作用が消えるので、切換レバーを逆転
機構の作動側に操作できるのである。
【0006】前述の構造においては切換レバー及び変速
レバーを操作する場合、牽制部材の凹部内でピンが移動
することになり、ピンが凹部内から外に出ることはな
い。これにより、切換レバー及び変速レバーを各方向に
操作してもピンが凹部内から外方に外れるようなことが
なく、前述の牽制作用が常に確実に作動する。
レバーを操作する場合、牽制部材の凹部内でピンが移動
することになり、ピンが凹部内から外に出ることはな
い。これにより、切換レバー及び変速レバーを各方向に
操作してもピンが凹部内から外方に外れるようなことが
なく、前述の牽制作用が常に確実に作動する。
【0007】
【発明の効果】以上のように、高速の走行状態では逆転
機構の作動側又は制動機構の作動側に操作できないよう
に、逆に逆転機構又は制動機構が作動側に在る場合には
走行速度を高速側に変速操作できないように構成するこ
とにより、高速での超信地旋回及び信地旋回が行えない
ように構成できて作業車の安全性の向上を図り、エンジ
ンの停止を未然に防止することができた。又、走行用の
変速レバーと逆転機構用の切換レバーとが互いに牽制し
合う構造であるので、作業者が危険な状態側に変速レバ
ー又は切換レバー(切換レバーの逆転機構又は制動機構
の作動側にて変速レバーを高速側に、又、変速レバーの
高速側にて切換レバーを逆転機構又は制動機構の作動側
に)を操作しようとしたことを認識できるので、作業者
への警告と言う面でも安全性の向上が図れる。そして、
牽制用のピンが牽制部材の凹部から外れない構造とする
ことにより、牽制作用の作動の確実性及び信頼性も良い
ものにすることができた。
機構の作動側又は制動機構の作動側に操作できないよう
に、逆に逆転機構又は制動機構が作動側に在る場合には
走行速度を高速側に変速操作できないように構成するこ
とにより、高速での超信地旋回及び信地旋回が行えない
ように構成できて作業車の安全性の向上を図り、エンジ
ンの停止を未然に防止することができた。又、走行用の
変速レバーと逆転機構用の切換レバーとが互いに牽制し
合う構造であるので、作業者が危険な状態側に変速レバ
ー又は切換レバー(切換レバーの逆転機構又は制動機構
の作動側にて変速レバーを高速側に、又、変速レバーの
高速側にて切換レバーを逆転機構又は制動機構の作動側
に)を操作しようとしたことを認識できるので、作業者
への警告と言う面でも安全性の向上が図れる。そして、
牽制用のピンが牽制部材の凹部から外れない構造とする
ことにより、牽制作用の作動の確実性及び信頼性も良い
ものにすることができた。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図3は作業車の一例であるコンバインにおいて、
走行系のミッションケース8内の構造を示しており、エ
ンジン(図示せず)からの動力がテンションクラッチを
備えたベルト伝動機構(図示せず)を介して、静油圧式
無段変速装置1の入力プーリー2に伝達されると共に、
静油圧式無段変速装置1の出力軸3からの動力が第1伝
動軸4を介して、機体前部の刈取部(図示せず)に伝達
される。
する。図3は作業車の一例であるコンバインにおいて、
走行系のミッションケース8内の構造を示しており、エ
ンジン(図示せず)からの動力がテンションクラッチを
備えたベルト伝動機構(図示せず)を介して、静油圧式
無段変速装置1の入力プーリー2に伝達されると共に、
静油圧式無段変速装置1の出力軸3からの動力が第1伝
動軸4を介して、機体前部の刈取部(図示せず)に伝達
される。
【0009】第1伝動軸4からの動力は、第1ギヤ9及
び第2ギヤ10を介して第2伝動軸11に伝達される。
この第2伝動軸11にはシフトギヤ14がスプライン構
造にてスライド自在に外嵌されており、これに対する第
3伝動軸15には高速ギヤ16、中速ギヤ17及び低速
ギヤ6が固定されている。以上の構造によりシフトギヤ
14をスライド操作して、高速ギヤ16に咬合する高速
ギヤ7、中速ギヤ17又は低速ギヤ6に咬合させること
により、直進用の正転動力を高中低の3段に変速できる
のであり、この正転動力は中速ギヤ17に咬合する第1
伝動ギヤ19に伝達される。以上のように、シフトギヤ
14及び高速ギヤ7等により、ギヤシフト型式の変速装
置13(本発明の走行用の変速機構に相当)を構成して
いる。
び第2ギヤ10を介して第2伝動軸11に伝達される。
この第2伝動軸11にはシフトギヤ14がスプライン構
造にてスライド自在に外嵌されており、これに対する第
3伝動軸15には高速ギヤ16、中速ギヤ17及び低速
ギヤ6が固定されている。以上の構造によりシフトギヤ
14をスライド操作して、高速ギヤ16に咬合する高速
ギヤ7、中速ギヤ17又は低速ギヤ6に咬合させること
により、直進用の正転動力を高中低の3段に変速できる
のであり、この正転動力は中速ギヤ17に咬合する第1
伝動ギヤ19に伝達される。以上のように、シフトギヤ
14及び高速ギヤ7等により、ギヤシフト型式の変速装
置13(本発明の走行用の変速機構に相当)を構成して
いる。
【0010】第1伝動ギヤ19を支持する支持軸20に
は右のサイドギヤ21R及び左のサイドギヤ21Lが相
対回転自在に外嵌されており、左右の車軸22の入力ギ
ヤ23が左右のサイドギヤ21R,21Lに常時咬合し
ている。これにより、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lを第1伝動ギヤ19に対しスライド操作し咬合・離
間させて、クローラ式の走行装置24に対して動力の伝
動及び伝動遮断操作を行うのであり、第1伝動ギヤ19
と左右のサイドギヤ21R,21Lとの間でサイドクラ
ッチ25R,25Lが構成されている。
は右のサイドギヤ21R及び左のサイドギヤ21Lが相
対回転自在に外嵌されており、左右の車軸22の入力ギ
ヤ23が左右のサイドギヤ21R,21Lに常時咬合し
ている。これにより、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lを第1伝動ギヤ19に対しスライド操作し咬合・離
間させて、クローラ式の走行装置24に対して動力の伝
動及び伝動遮断操作を行うのであり、第1伝動ギヤ19
と左右のサイドギヤ21R,21Lとの間でサイドクラ
ッチ25R,25Lが構成されている。
【0011】次に、一方の走行装置24に制動を掛ける
構造について説明する。図3に示すように、支持軸20
に左右一対の第2伝動ギヤ26R,26Lが相対回転自
在にベアリング支持されると共に、第4伝動軸27に第
4伝動ギヤ29が左右一対固定され、この第4伝動ギヤ
29が左右の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合してい
る。そして、第4伝動軸27の一端に多板油圧操作式の
サイドブレーキ28(制動機構に相当)が設けられてい
る。これによって、右のサイドギヤ21R又は左のサイ
ドギヤ21Lを第1伝動ギヤ19より離間させ右又は左
の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合させると共に、サ
イドブレーキ28を入り操作することによって、一方の
走行装置24に制動を掛けることができる。そして、こ
れが信地旋回状態である。
構造について説明する。図3に示すように、支持軸20
に左右一対の第2伝動ギヤ26R,26Lが相対回転自
在にベアリング支持されると共に、第4伝動軸27に第
4伝動ギヤ29が左右一対固定され、この第4伝動ギヤ
29が左右の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合してい
る。そして、第4伝動軸27の一端に多板油圧操作式の
サイドブレーキ28(制動機構に相当)が設けられてい
る。これによって、右のサイドギヤ21R又は左のサイ
ドギヤ21Lを第1伝動ギヤ19より離間させ右又は左
の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合させると共に、サ
イドブレーキ28を入り操作することによって、一方の
走行装置24に制動を掛けることができる。そして、こ
れが信地旋回状態である。
【0012】次に、一方の走行装置24を逆転させる構
造について説明する。図3に示すように、第3伝動軸1
5の高速ギヤ16に咬合する第3ギヤ37が第4伝動軸
27に相対回転自在に外嵌されると共に、第3ギヤ37
と第4伝動軸27との間に逆転クラッチ30(逆転機構
に相当)が設けられている。これにより、右のサイドギ
ヤ21R又は左のサイドギヤ21Lを、右又は左の第2
伝動ギヤ26R,26Lに咬合させた状態で逆転クラッ
チ30を入り操作すると、高速ギヤ16からの動力が逆
転状態で、且つ、1/2に減速されて一方の走行装置2
4に伝達されて行く。そして、これが超信地旋回状態で
ある。
造について説明する。図3に示すように、第3伝動軸1
5の高速ギヤ16に咬合する第3ギヤ37が第4伝動軸
27に相対回転自在に外嵌されると共に、第3ギヤ37
と第4伝動軸27との間に逆転クラッチ30(逆転機構
に相当)が設けられている。これにより、右のサイドギ
ヤ21R又は左のサイドギヤ21Lを、右又は左の第2
伝動ギヤ26R,26Lに咬合させた状態で逆転クラッ
チ30を入り操作すると、高速ギヤ16からの動力が逆
転状態で、且つ、1/2に減速されて一方の走行装置2
4に伝達されて行く。そして、これが超信地旋回状態で
ある。
【0013】次に、一方の走行装置24を他方よりも低
速で正転駆動する構造について説明する。図3に示すよ
うに第1伝動ギヤ19のボス部に小径の出力ギヤ38が
固定されると共に、第4伝動軸27に大径の第3伝動ギ
ヤ40が相対回転自在に外嵌され、第3伝動ギヤ40が
出力ギヤ38に咬合している。そして、第3伝動ギヤ4
0と第4伝動軸27との間に緩旋回クラッチ12が設け
られている。
速で正転駆動する構造について説明する。図3に示すよ
うに第1伝動ギヤ19のボス部に小径の出力ギヤ38が
固定されると共に、第4伝動軸27に大径の第3伝動ギ
ヤ40が相対回転自在に外嵌され、第3伝動ギヤ40が
出力ギヤ38に咬合している。そして、第3伝動ギヤ4
0と第4伝動軸27との間に緩旋回クラッチ12が設け
られている。
【0014】これにより、右又は左のサイドギヤ21
R,21Lを右又は左の第2伝動ギヤ26R,26Lに
咬合させた状態で緩旋回クラッチ12を入り操作する
と、第1伝動ギヤ19に伝達されてくる直進用の正転動
力が出力ギヤ38、第3伝動ギヤ40、緩旋回クラッチ
12、第4伝動軸27、第4伝動ギヤ29及び右又は左
の第2伝動ギヤ26R,26Lを介して、十分に減速さ
れた正転動力として一方の走行装置24に伝達されて行
く。そして、これが緩旋回状態である。
R,21Lを右又は左の第2伝動ギヤ26R,26Lに
咬合させた状態で緩旋回クラッチ12を入り操作する
と、第1伝動ギヤ19に伝達されてくる直進用の正転動
力が出力ギヤ38、第3伝動ギヤ40、緩旋回クラッチ
12、第4伝動軸27、第4伝動ギヤ29及び右又は左
の第2伝動ギヤ26R,26Lを介して、十分に減速さ
れた正転動力として一方の走行装置24に伝達されて行
く。そして、これが緩旋回状態である。
【0015】次に、左右のサイドギヤ21R,21Lの
スライド操作を行う油圧シリンダ31R,31L、サイ
ドブレーキ28、緩旋回及び逆転クラッチ12,30へ
の作動油供給構造について説明する。図4に示すように
ポンプ32からの作動油が第1切換弁33を介して、左
右のサイドギヤ21R,21Lに対する油圧シリンダ3
1R,31Lに供給されると共に、油圧シリンダ31
R,31Lの側面からの油路34が、サイドブレーキ2
8、緩旋回及び逆転クラッチ12,30に対する第2切
換弁35に接続されている。さらに油路34には、サイ
ドブレーキ28、緩旋回及び逆転クラッチ12,30に
対する可変リリーフ弁36が接続されている。
スライド操作を行う油圧シリンダ31R,31L、サイ
ドブレーキ28、緩旋回及び逆転クラッチ12,30へ
の作動油供給構造について説明する。図4に示すように
ポンプ32からの作動油が第1切換弁33を介して、左
右のサイドギヤ21R,21Lに対する油圧シリンダ3
1R,31Lに供給されると共に、油圧シリンダ31
R,31Lの側面からの油路34が、サイドブレーキ2
8、緩旋回及び逆転クラッチ12,30に対する第2切
換弁35に接続されている。さらに油路34には、サイ
ドブレーキ28、緩旋回及び逆転クラッチ12,30に
対する可変リリーフ弁36が接続されている。
【0016】次に、第1切換弁33、第2切換弁35及
び可変リリーフ弁36の操作について説明する。図4に
示すように、機体の操縦部に備えられた切換レバー18
と、第2切換弁35とがワイヤ5により機械的に連動連
結されており、切換レバー18により第2切換弁35
が、緩旋回クラッチ12に作動油を供給する緩旋回位置
35a、サイドブレーキ28に作動油を供給する信地旋
回位置35b、及び逆転クラッチ30に作動油を供給す
る超信地旋回位置35cに切換操作される。そして、機
体の操縦部に備えられた操作レバー39と、第1切換弁
33及び可変リリーフ弁36とが、連係機構41,42
を介して機械的に連係されている。
び可変リリーフ弁36の操作について説明する。図4に
示すように、機体の操縦部に備えられた切換レバー18
と、第2切換弁35とがワイヤ5により機械的に連動連
結されており、切換レバー18により第2切換弁35
が、緩旋回クラッチ12に作動油を供給する緩旋回位置
35a、サイドブレーキ28に作動油を供給する信地旋
回位置35b、及び逆転クラッチ30に作動油を供給す
る超信地旋回位置35cに切換操作される。そして、機
体の操縦部に備えられた操作レバー39と、第1切換弁
33及び可変リリーフ弁36とが、連係機構41,42
を介して機械的に連係されている。
【0017】次に、操作レバー39を操作しての操向操
作について説明する。先ず、切換レバー18により、第
2切換弁35を緩旋回位置35aに操作しておく。この
状態で操作レバー39を中立位置Nに操作していると、
第1切換前33も中立位置に操作され左右の油圧シリン
ダ31R,31Lが収縮して、左右のサイドギヤ21
R,21Lが第1伝動ギヤ19に咬合している。これに
より、第1伝動ギヤ19に伝達されてくる正転動力が左
右の走行装置24に伝達され、左右の走行装置24が同
速度で駆動されて機体は直進する。
作について説明する。先ず、切換レバー18により、第
2切換弁35を緩旋回位置35aに操作しておく。この
状態で操作レバー39を中立位置Nに操作していると、
第1切換前33も中立位置に操作され左右の油圧シリン
ダ31R,31Lが収縮して、左右のサイドギヤ21
R,21Lが第1伝動ギヤ19に咬合している。これに
より、第1伝動ギヤ19に伝達されてくる正転動力が左
右の走行装置24に伝達され、左右の走行装置24が同
速度で駆動されて機体は直進する。
【0018】次に、操作レバー39を中立位置Nから右
の第1旋回位置R1又は左の第1旋回位置L1に操作す
ると、第1切換弁33のみが操作されて油圧シリンダ3
1R又は31Lにより、右又は左の操作部46R,46
Lを介して、第1伝動ギヤ19に咬合していた右又は左
のサイドギヤ21R,21Lが第1伝動ギヤ19から離
されて、右又は左の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合
する。
の第1旋回位置R1又は左の第1旋回位置L1に操作す
ると、第1切換弁33のみが操作されて油圧シリンダ3
1R又は31Lにより、右又は左の操作部46R,46
Lを介して、第1伝動ギヤ19に咬合していた右又は左
のサイドギヤ21R,21Lが第1伝動ギヤ19から離
されて、右又は左の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合
する。
【0019】この場合、可変リリーフ弁36は全開状態
に在り緩旋回クラッチ12が切り状態となっている為、
右又は左の走行装置24への伝動が断たれた状態(サイ
ドクラッチ25R又は25Lの伝動遮断状態)となり、
機体は右又は左に緩やかに向きを変えていく。そして、
油路34に設けられているシーケンス弁47は、右又は
左のサイドギヤ21R,21Lが、右又は左の第2伝動
ギヤ26R,26Lに完全に咬合するのに必要な圧力
を、油圧シリンダ31R,31Lに確保する為のもので
ある。
に在り緩旋回クラッチ12が切り状態となっている為、
右又は左の走行装置24への伝動が断たれた状態(サイ
ドクラッチ25R又は25Lの伝動遮断状態)となり、
機体は右又は左に緩やかに向きを変えていく。そして、
油路34に設けられているシーケンス弁47は、右又は
左のサイドギヤ21R,21Lが、右又は左の第2伝動
ギヤ26R,26Lに完全に咬合するのに必要な圧力
を、油圧シリンダ31R,31Lに確保する為のもので
ある。
【0020】次に、操作レバー39を右又は左の第1旋
回位置R1,L1から右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lが右又は左の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合
し、且つ、第2切換弁35が緩旋回位置35aに操作さ
れた状態で、可変リリーフ弁36が全開状態から徐々に
閉側に操作されて行く。これにより、緩旋回クラッチ1
2が作用し始めて右又は左の走行装置24が徐々に低速
で正転駆動されて行き、機体は右又は左に緩旋回して行
く。そして、操作レバー39の右又は左の第2旋回位置
R2,L2において、緩旋回速度が最大となる。
回位置R1,L1から右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lが右又は左の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合
し、且つ、第2切換弁35が緩旋回位置35aに操作さ
れた状態で、可変リリーフ弁36が全開状態から徐々に
閉側に操作されて行く。これにより、緩旋回クラッチ1
2が作用し始めて右又は左の走行装置24が徐々に低速
で正転駆動されて行き、機体は右又は左に緩旋回して行
く。そして、操作レバー39の右又は左の第2旋回位置
R2,L2において、緩旋回速度が最大となる。
【0021】次に、切換レバー18により、第2切換弁
35を信地旋回位置35bに操作する。この状態で、操
作レバー39を中立位置Nに操作していると前述と同様
に直進状態となるのであり、操作レバー39を中立位置
Nから右又は左の第1旋回位置R1,L1に操作する
と、前述と同様に右又は左のサイドクラッチ25R,2
5Lの伝動遮断状態が現出する。
35を信地旋回位置35bに操作する。この状態で、操
作レバー39を中立位置Nに操作していると前述と同様
に直進状態となるのであり、操作レバー39を中立位置
Nから右又は左の第1旋回位置R1,L1に操作する
と、前述と同様に右又は左のサイドクラッチ25R,2
5Lの伝動遮断状態が現出する。
【0022】次に、操作レバー39を右又は左の第1旋
回位置R1,L1から右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lが右又は左の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合
し、且つ、第2切換弁35が信地旋回位置35bに操作
された状態において、前述と同様に可変リリーフ弁36
が全開状態から徐々に閉側に操作されて行く。これによ
り、サイドブレーキ28が作用し始めて右又は左の走行
装置24に徐々に制動が掛かって行き、機体は右又は左
に信地旋回して行く。そして、操作レバー39の右又は
左の第2旋回位置R2,L2においてサイドブレーキ2
8の制動力が最大となる。
回位置R1,L1から右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lが右又は左の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合
し、且つ、第2切換弁35が信地旋回位置35bに操作
された状態において、前述と同様に可変リリーフ弁36
が全開状態から徐々に閉側に操作されて行く。これによ
り、サイドブレーキ28が作用し始めて右又は左の走行
装置24に徐々に制動が掛かって行き、機体は右又は左
に信地旋回して行く。そして、操作レバー39の右又は
左の第2旋回位置R2,L2においてサイドブレーキ2
8の制動力が最大となる。
【0023】次に、切換レバー18により、第2切換弁
35を超信地旋回位置35cに操作する。この状態で、
操作レバー39を中立位置Nに操作していると前述と同
様に直進状態となるのであり、操作レバー39を中立位
置Nから右又は左の第1旋回位置R1,L1に操作する
と、前述と同様に右又は左のサイドクラッチ25R,2
5Lの伝動遮断状態が現出する。
35を超信地旋回位置35cに操作する。この状態で、
操作レバー39を中立位置Nに操作していると前述と同
様に直進状態となるのであり、操作レバー39を中立位
置Nから右又は左の第1旋回位置R1,L1に操作する
と、前述と同様に右又は左のサイドクラッチ25R,2
5Lの伝動遮断状態が現出する。
【0024】次に、操作レバー39を右又は左の第1旋
回位置R1,L1から右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lが右又は左の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合
し、且つ、第2切換弁35が超信地旋回位置35cに操
作された状態で、前述と同様に可変リリーフ弁36が全
開状態から徐々に閉側に操作されて行く。これにより、
逆転クラッチ30が作用し始めて右又は左の走行装置2
4が徐々に逆転駆動されて行き、機体は右又は左に超信
地旋回して行く。そして、操作レバー39の右又は左の
第2旋回位置R2,L2において、逆転速度が最大とな
る。
回位置R1,L1から右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lが右又は左の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合
し、且つ、第2切換弁35が超信地旋回位置35cに操
作された状態で、前述と同様に可変リリーフ弁36が全
開状態から徐々に閉側に操作されて行く。これにより、
逆転クラッチ30が作用し始めて右又は左の走行装置2
4が徐々に逆転駆動されて行き、機体は右又は左に超信
地旋回して行く。そして、操作レバー39の右又は左の
第2旋回位置R2,L2において、逆転速度が最大とな
る。
【0025】以上のようなサイドクラッチ25R,25
Lの伝動遮断操作による旋回、一方の走行装置24を低
速で正転駆動する緩旋回、一方の走行装置24に制動を
掛ける信地旋回、及び一方の走行装置24を逆転駆動す
る超信地旋回において、その旋回半径はサイドクラッチ
25R,25Lの伝動遮断操作による旋回、緩旋回、信
地旋回、及び超信地旋回の順番で小さくなる。
Lの伝動遮断操作による旋回、一方の走行装置24を低
速で正転駆動する緩旋回、一方の走行装置24に制動を
掛ける信地旋回、及び一方の走行装置24を逆転駆動す
る超信地旋回において、その旋回半径はサイドクラッチ
25R,25Lの伝動遮断操作による旋回、緩旋回、信
地旋回、及び超信地旋回の順番で小さくなる。
【0026】次に、第2切換弁35用の切換レバー18
と、図3の変速装置13用の変速レバー43との関係に
ついて説明する。図1及び図2に示すように、機体の操
縦部の固定のフレーム44において、その横軸芯P1
(揺動軸芯に相当)周りに揺動自在にアーム45が支持
され、このアーム45に変速レバー43が固定されてい
る。そして、アーム45と図3の変速装置13のシフト
ギヤ14とが連係機構48を介して連係されている。
と、図3の変速装置13用の変速レバー43との関係に
ついて説明する。図1及び図2に示すように、機体の操
縦部の固定のフレーム44において、その横軸芯P1
(揺動軸芯に相当)周りに揺動自在にアーム45が支持
され、このアーム45に変速レバー43が固定されてい
る。そして、アーム45と図3の変速装置13のシフト
ギヤ14とが連係機構48を介して連係されている。
【0027】フレーム44に固定されたブラケット44
aの横軸芯P2(横軸芯P1と平行)周りに、平板状の
牽制部材49が揺動自在に支持されている。牽制部材4
9には図1のような開孔49a(凹部に相当)が設けら
れており、この開孔49aにおける紙面左上角部に凸部
49bが設けられている。そして、アーム45に固定さ
れたピン45aが開孔49a内に挿入されている。フレ
ーム44の上方の横軸芯P3周りに、第2切換弁35用
の切換レバー18が揺動操作自在、且つ位置保持可能に
支持されている。フレーム44に固定されたブラケット
44bにワイヤ50が取り付けられており、牽制部材4
9と切換レバー18とがワイヤ50により連動連結さ
れ、さらに、牽制部材49を紙面反時計方向側に付勢す
るバネ51が取り付けられている。
aの横軸芯P2(横軸芯P1と平行)周りに、平板状の
牽制部材49が揺動自在に支持されている。牽制部材4
9には図1のような開孔49a(凹部に相当)が設けら
れており、この開孔49aにおける紙面左上角部に凸部
49bが設けられている。そして、アーム45に固定さ
れたピン45aが開孔49a内に挿入されている。フレ
ーム44の上方の横軸芯P3周りに、第2切換弁35用
の切換レバー18が揺動操作自在、且つ位置保持可能に
支持されている。フレーム44に固定されたブラケット
44bにワイヤ50が取り付けられており、牽制部材4
9と切換レバー18とがワイヤ50により連動連結さ
れ、さらに、牽制部材49を紙面反時計方向側に付勢す
るバネ51が取り付けられている。
【0028】図2に示す状態は変速レバー43を低速位
置に操作し、切換レバー18を超信地旋回位置に操作し
ている状態である。この状態から、変速レバー43を中
速位置に操作すると、アーム45のピン45aが凸部4
9bの下端にまで達する。そして、この状態(切換レバ
ー18を超信地旋回位置に操作している状態)から、変
速レバー43を高速位置に操作しようとしても、アーム
45のピン45aが凸部49bの下端に接当して、変速
レバー43を高速位置に操作できない。この場合、切換
レバー18を信地旋回位置又は緩旋回位置に操作する
と、牽制部材49が図2の状態から紙面反時計方向に揺
動するので、アーム45のピン45aが凸部49bの下
端に接当することはなく、変速レバー43を高速位置に
まで操作できる。
置に操作し、切換レバー18を超信地旋回位置に操作し
ている状態である。この状態から、変速レバー43を中
速位置に操作すると、アーム45のピン45aが凸部4
9bの下端にまで達する。そして、この状態(切換レバ
ー18を超信地旋回位置に操作している状態)から、変
速レバー43を高速位置に操作しようとしても、アーム
45のピン45aが凸部49bの下端に接当して、変速
レバー43を高速位置に操作できない。この場合、切換
レバー18を信地旋回位置又は緩旋回位置に操作する
と、牽制部材49が図2の状態から紙面反時計方向に揺
動するので、アーム45のピン45aが凸部49bの下
端に接当することはなく、変速レバー43を高速位置に
まで操作できる。
【0029】次に、図1に示すように変速レバー43を
高速位置に操作し、切換レバー18を信地旋回位置に操
作していたとする。この状態から切換レバー18を超信
地旋回位置に操作しようとした場合、これに伴って牽制
部材49が紙面時計方向に揺動して図2に示す姿勢にな
ろうとするのであるが、牽制部材49の凸部49bがア
ーム45のピン45aに紙面左側から接当するので、切
換レバー18を超信地旋回位置に操作できない。この場
合、変速レバー43を中速位置又は低速位置に操作すれ
ばアーム45のピン45aが下方に逃げるので、牽制部
材49の凸部49bがアーム45のピン45aに接当す
ることはなく、切換レバー18を超信地旋回位置に操作
できる。
高速位置に操作し、切換レバー18を信地旋回位置に操
作していたとする。この状態から切換レバー18を超信
地旋回位置に操作しようとした場合、これに伴って牽制
部材49が紙面時計方向に揺動して図2に示す姿勢にな
ろうとするのであるが、牽制部材49の凸部49bがア
ーム45のピン45aに紙面左側から接当するので、切
換レバー18を超信地旋回位置に操作できない。この場
合、変速レバー43を中速位置又は低速位置に操作すれ
ばアーム45のピン45aが下方に逃げるので、牽制部
材49の凸部49bがアーム45のピン45aに接当す
ることはなく、切換レバー18を超信地旋回位置に操作
できる。
【0030】〔別実施例〕前述の実施例では、変速レバ
ー43側にピン45aを備え切換レバー18側に牽制部
材49を備えたが、この関係を逆にして変速レバー43
側に牽制部材49を備え、切換レバー18側にピン45
aを備えてもよい。又、図1において牽制部材49の開
孔49aを貫通孔ではなく、底の有る凹部状に形成して
もよい。図1及び図2の実施例において、牽制部材49
の凸部49bを紙面右側に少し延長することにより、切
換レバー18を超信地旋回位置又は信地旋回位置に操作
している場合には、変速レバー43を高速位置に操作で
きないように、逆に、変速レバー43を高速位置に操作
している場合には、切換レバー18を超信地旋回位置及
び信地旋回位置に操作できないように構成してもよい。
ー43側にピン45aを備え切換レバー18側に牽制部
材49を備えたが、この関係を逆にして変速レバー43
側に牽制部材49を備え、切換レバー18側にピン45
aを備えてもよい。又、図1において牽制部材49の開
孔49aを貫通孔ではなく、底の有る凹部状に形成して
もよい。図1及び図2の実施例において、牽制部材49
の凸部49bを紙面右側に少し延長することにより、切
換レバー18を超信地旋回位置又は信地旋回位置に操作
している場合には、変速レバー43を高速位置に操作で
きないように、逆に、変速レバー43を高速位置に操作
している場合には、切換レバー18を超信地旋回位置及
び信地旋回位置に操作できないように構成してもよい。
【0031】図3及び図4の実施例では緩旋回クラッチ
12、サイドブレーキ28及び逆転クラッチ30の3組
備えているが、緩旋回クラッチ12と逆転クラッチ30
を備えサイドブレーキ28は備えていない型式におい
て、図5に示すように構成してもよい。つまり、牽制部
材49における凸部49bの下端を傾斜面に形成する。
これによって、切換レバー18を超信地旋回位置に操作
している状態で、変速レバー43を中速位置に操作すれ
ば、アーム45のピン45aが凸部49bの下端の傾斜
面に接当する。そして、この状態から変速レバー43を
高速位置に操作すると、ピン45aと傾斜面との作用に
より牽制部材49が紙面反時計方向に揺動操作されて、
切換レバー18が超信地旋回位置から緩旋回位置に操作
される。逆に、変速レバー43を高速位置に操作してい
る状態で、切換レバー18を緩旋回位置から超信地旋回
位置に操作しようとしても、牽制部材49の凸部49b
がアーム45のピン45aに紙面左側から接当するの
で、切換レバー18を超信地旋回位置に操作できない。
12、サイドブレーキ28及び逆転クラッチ30の3組
備えているが、緩旋回クラッチ12と逆転クラッチ30
を備えサイドブレーキ28は備えていない型式におい
て、図5に示すように構成してもよい。つまり、牽制部
材49における凸部49bの下端を傾斜面に形成する。
これによって、切換レバー18を超信地旋回位置に操作
している状態で、変速レバー43を中速位置に操作すれ
ば、アーム45のピン45aが凸部49bの下端の傾斜
面に接当する。そして、この状態から変速レバー43を
高速位置に操作すると、ピン45aと傾斜面との作用に
より牽制部材49が紙面反時計方向に揺動操作されて、
切換レバー18が超信地旋回位置から緩旋回位置に操作
される。逆に、変速レバー43を高速位置に操作してい
る状態で、切換レバー18を緩旋回位置から超信地旋回
位置に操作しようとしても、牽制部材49の凸部49b
がアーム45のピン45aに紙面左側から接当するの
で、切換レバー18を超信地旋回位置に操作できない。
【0032】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】変速レバーを高速位置に操作し切換レバーを信
地旋回位置に操作している状態での牽制部材付近の側面
図
地旋回位置に操作している状態での牽制部材付近の側面
図
【図2】変速レバーを低速位置に操作し切換レバーを超
信地旋回位置に操作している状態での牽制部材付近の側
面図
信地旋回位置に操作している状態での牽制部材付近の側
面図
【図3】ミッションケース内の伝動構造を示す概略伝動
系図
系図
【図4】油圧シリンダ、第1及び第2切換弁、可変リリ
ーフ弁等の油圧回路図
ーフ弁等の油圧回路図
【図5】別実施例において変速レバーを低速位置に操作
し切換レバーを超信地旋回位置に操作している状態での
牽制部材付近の側面図
し切換レバーを超信地旋回位置に操作している状態での
牽制部材付近の側面図
13 走行用の変速装置 18 切換レバー 24 走行装置 28 制動機構 30 逆転機構 43 変速レバー 45a ピン 49 牽制部材 49a 牽制部材の凹部 49b 牽制部材の凸部 P1 揺動軸芯 P2 揺動軸芯と平行な軸芯
Claims (1)
- 【請求項1】 左右一対の走行装置(24)のうちの選
択された一方に逆転動力を伝達可能な逆転機構(3
0)、又は、選択された一方の走行装置(24)を制動
可能な制動機構(28)を備え、前記逆転機構(30)
又は制動機構(28)を作動状態と停止状態とに切換操
作自在な人為操作型式の切換レバー(18)と、走行用
の変速装置(13)用の人為操作型式の変速レバー(4
3)とを備えると共に、前記切換レバー(18)と変速
レバー(43)のうちの一方にピン(45a)を固定
し、このピン(45a)が固定されたレバーの揺動軸芯
(P1)と平行な軸芯(P2)周りに揺動自在で、且
つ、前記ピン(45a)が挿入される凹部(49a)を
備えた牽制部材(49)を前記ピン(45a)の近傍に
備え、前記切換レバー(18)と変速レバー(43)の
うちの他方と前記牽制部材(49)とを連動連結して、
前記変速レバー(43)が高速位置に操作されている
と、前記切換レバー(18)の作動側への操作を前記ピ
ン(45a)との接当により阻止し、且つ、前記切換レ
バー(18)が逆転機構(30)又は制動機構(28)
の作動側に操作されていると、前記変速レバー(43)
の高速側への操作を前記ピン(45a)との接当により
阻止する凸部(49b)を、前記牽制部材(49)の凹
部(49a)内に設けてある作業車の走行牽制構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6565192A JP2680499B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 作業車の走行牽制構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6565192A JP2680499B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 作業車の走行牽制構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05270431A JPH05270431A (ja) | 1993-10-19 |
JP2680499B2 true JP2680499B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=13293127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6565192A Expired - Lifetime JP2680499B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 作業車の走行牽制構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2680499B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-24 JP JP6565192A patent/JP2680499B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05270431A (ja) | 1993-10-19 |
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