JPH061128U - 作業車の走行牽制構造 - Google Patents

作業車の走行牽制構造

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JPH061128U
JPH061128U JP4208892U JP4208892U JPH061128U JP H061128 U JPH061128 U JP H061128U JP 4208892 U JP4208892 U JP 4208892U JP 4208892 U JP4208892 U JP 4208892U JP H061128 U JPH061128 U JP H061128U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 左右一対の走行装置の一方を逆転駆動又は制
動を掛けての信地旋回状態選択用の切換レバーと、走行
用の変速装置用の変速レバーとを備えた作業車の走行牽
制構造において、高速走行状態で信地旋回を行うような
状態にはならないように、切換レバー及び変速レバーが
互いに確実に牽制し合う構成を得る。 【構成】 変速レバー43を高速位置に操作している状
態において、切換レバー18を作動側に操作すると、切
換レバー18側の接当部44が変速レバー43側のスト
ッパー43bに略直角に接当にして、切換レバー18を
作動側に操作できないようにする。逆に切換レバー18
を作動位置に操作している状態において、変速レバー4
3を高速側に操作すると、変速レバー43側の接当部4
3aが切換レバー18のストッパー44aに略直角に接
当にして、変速レバー43を高速側に操作できないよう
にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、片側4輪の多輪式やクローラ式等の走行装置を左右一対備えた作業 車の走行牽制構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
前述のような作業車の一例として、クローラ式の走行装置を左右一対装備した コンバインがあり、このコンバインにおいて選択された一方の走行装置を逆転駆 動可能な逆転機構、又は選択された一方の走行装置を制動可能な制動機構を備え ているものがある。これにより、逆転機構によって一方の走行装置を逆転駆動す ることにより、小半径での旋回が可能な超信地旋回が行えるのであり、一方の走 行装置に制動を掛けることにより信地旋回が行える。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
以上のような、超信地旋回又は信地旋回は一方の走行装置で地面の土を横に押 しのけるようにして行われるので、大きな動力が必要である。 これにより、地面からの抵抗の大きな軟弱な作業地において、大きな動力が必 要な高速状態により、これまた大きな動力の必要な超信地旋回又は信地旋回を行 うと、エンジンに大きな負荷が掛かりエンジンの停止を招くおそれがある。 本考案は、合理的な構成により超信地旋回又は信地旋回時でのエンジンの停止 を回避できるように構成することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴は以上のような作業車の走行牽制構造において、次のように構成 することにある。つまり、 左右一対の走行装置のうちの選択された一方に逆転動力を伝達可能な逆転機構 、又は、選択された一方の走行装置を制動可能な制動機構を備え、逆転機構又は 制動機構を作動状態と停止状態とに支持軸芯周りに揺動切換操作自在な切換レバ ーと、走行用の変速装置用で支持軸芯周りに揺動操作自在な変速レバーとを備え て、変速レバーが高速側に操作されていると、切換レバーの作動側への操作を、 この切換レバー側の接当部に対し略直角に接当して阻止するストッパーを変速レ バーに備え、切換レバー側の接当部の移動方向の延長線上に、変速レバーの支持 軸芯が略位置するように設定すると共に、切換レバーが作動側に操作されている と、変速レバーの高速側への操作を、この変速レバー側の接当部に対し略直角に 接当して阻止するストッパーを切換レバーに備え、変速レバー側の接当部の移動 方向の延長線上に、切換レバーの支持軸芯が略位置するように設定してある。
【0005】
【作用】
本考案のように構成すると、例えば図1及び図2に示すように、切換レバー1 8を逆転機構の作動側(超信地旋回状態)、又は制動機構の作動側(信地旋回状 態)に操作している状態において、変速レバー43を高速側に操作しようとすれ ば、変速レバー43側の接当部43aが切換レバー18側のストッパー44aに 接当するので、変速レバー43を高速側に操作できない。 このように、切換レバー18が既に逆転機構の作動側、又は制動機構の作動側 に操作されている状態では、変速レバー43を高速側に操作できないようにして エンジンの停止を回避する。
【0006】 ストッパー44aが接当部43aに対して斜めに接当している場合に、変速レ バー43を無理に高速側に操作すると、ストッパー44aの先端を接当部43a の接当面に沿って移動させようとする分力が発生して、この分力により接当部4 3aの接当面上をストッパー44aの先端が移動し、ストッパー44aが押され て切換レバー18が操作されてしまう場合がある。 これに対して、本考案では接当部43aとストッパー44aとが略直角に接当 するので、ストッパー44aの先端を接当部43aの接当面に沿って移動させよ うとする分力が発生することはなく、接当部43aの接当面上をストッパー44 aの先端が移動することはない。そして、接当部43aの移動方向の延長線上に 切換レバー18の支持軸芯P2が略位置しているので、変速レバー43の接当部 43aから掛かる操作力が、ストッパー44aを介して切換レバー18の支持軸 芯P2に掛かる。 従って、変速レバー43の接当部43aの操作力から、切換レバー18を支持 軸芯P2周りに揺動さようとする分力は発生せず、切換レバー18が移動するよ うなことはない。
【0007】 逆に例えば図3及び図4に示すように、変速レバー43を高速側に操作してい る状態において、切換レバー18を作動側(紙面左方)に操作しようとすれば、 切換レバー18側の接当部44が変速レバー43側のストッパー43bに接当す るので、切換レバー18を作動側に操作できない。 このように、変速レバー43が既に高速側に操作されている状態では、切換レ バー18を逆転機構の作動側又は制動機構の作動側に操作できないようにして、 エンジンの停止を回避する。
【0008】 ストッパー43bが接当部44に対して斜めに接当している場合に、切換レバ ー18を無理に作動側に操作すると、ストッパー43bの先端を接当部44の接 当面に沿って移動させようとする分力が発生して、この分力により接当部44の 接当面上をストッパー43bの先端が移動し、ストッパー43bが押されて変速 レバー43が操作されてしまう場合がある。 これに対して、本考案では接当部44とストッパー43bとが略直角に接当す るので、ストッパー43bの先端を接当部44の接当面に沿って移動させようと する分力が発生することはなく、接当部44の接当面上をストッパー43bの先 端が移動することはない。そして、接当部44の移動方向の延長線上に、変速レ バー43の支持軸芯P1が略位置しているので、切換レバー18の接当部44か ら掛かる操作力が、ストッパー43bを介して変速レバー43の支持軸芯P1に 掛かる。 従って、切換レバー18の接当部44の操作力から、変速レバー43を支持軸 芯P1周りに揺動さようとする分力は発生せず、変速レバー43が移動するよう なことはない。
【0009】
【考案の効果】
以上のように、高速の走行状態では逆転機構の作動側又は制動機構の作動側に 操作できないように、逆に逆転機構又は制動機構が作動側に在る場合には走行速 度を高速側に変速操作できないように構成して、高速での超信地旋回及び信地旋 回が行えないように構成することにより、エンジンに大きな負荷が掛かからない ようにして、エンジンの停止を未然に防止することができた。 そして、接当部及びストッパー、切換及び変速レバーの支持軸芯の位置関係に 工夫を施すことにより、接当部からストッパーが外れ難く切換及び変速レバーが 操作され難い構成が得られて、切換及び変速レバーの互いの牽制作用の確実性及 び信頼性も良いものにすることができた。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図7は作業車の一例であるコンバインにおいて、走行系のミッションケース8 内の構造を示しており、エンジン(図示せず)からの動力がテンションクラッチ を備えたベルト伝動機構(図示せず)を介して、静油圧式無段変速装置1の入力 プーリー2に伝達されると共に、静油圧式無段変速装置1の出力軸3からの動力 が第1伝動軸4を介して、機体前部の刈取部(図示せず)に伝達される。
【0011】 第1伝動軸4からの動力は、第1ギヤ9及び第2ギヤ10を介して第2伝動軸 11に伝達される。この第2伝動軸11にはシフトギヤ14がスプライン構造に てスライド自在に外嵌されており、これに対する第3伝動軸15には高速ギヤ1 6、中速ギヤ17及び低速ギヤ6が固定されている。以上の構造によりシフトギ ヤ14をスライド操作して、高速ギヤ16に咬合する高速ギヤ7、中速ギヤ17 又は低速ギヤ6に咬合させることにより、直進用の正転動力を高中低の3段に変 速できるのであり、この正転動力は中速ギヤ17に咬合する第1伝動ギヤ19に 伝達される。以上のように、シフトギヤ14及び高速ギヤ7等により、ギヤシフ ト型式の変速装置13(走行用の変速装置に相当)を構成している。
【0012】 第1伝動ギヤ19を支持する支持軸20には右のサイドギヤ21R及び左のサ イドギヤ21Lが相対回転自在に外嵌されており、左右の車軸22の入力ギヤ2 3が左右のサイドギヤ21R,21Lに常時咬合している。これにより、右又は 左のサイドギヤ21R,21Lを第1伝動ギヤ19に対しスライド操作し咬合・ 離間させて、クローラ式の走行装置24に対して動力の伝動及び伝動遮断操作を 行うのであり、第1伝動ギヤ19と左右のサイドギヤ21R,21Lとの間でサ イドクラッチ25R,25Lが構成されている。
【0013】 次に、一方の走行装置24を逆転させる構造について説明する。 図7に示すように、第3伝動軸15の高速ギヤ16に咬合する第3ギヤ37が 第4伝動軸27に相対回転自在に外嵌され、第3ギヤ37と第4伝動軸27との 間に逆転クラッチ30(逆転機構に相当)が設けられている。そして、支持軸2 0の左右両端に第2伝動ギヤ26R,26Lがベアリング支持されており、第4 伝動軸27の両端に固定された第4伝動ギヤ29の各々が、第2伝動ギヤ26R ,26Lに咬合している。
【0014】 これにより、右のサイドギヤ21R又は左のサイドギヤ21Lを、右又は左の 第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合させた状態で逆転クラッチ30を入り操作す ると、高速ギヤ16からの動力が逆転状態で、且つ、1/2に減速されて一方の 走行装置24に伝達されて行く。そして、これが超信地旋回状態である。
【0015】 次に、一方の走行装置24を他方よりも低速で正転駆動する構造について説明 する。 図7に示すように、第1伝動ギヤ19のボス部に小径の出力ギヤ38が固定さ れ、第4伝動軸27に大径の第3伝動ギヤ40が相対回転自在に外嵌されて、第 3伝動ギヤ40が出力ギヤ38に咬合している。そして、第3伝動ギヤ40と第 4伝動軸27との間に緩旋回クラッチ12が設けられている。
【0016】 これにより、右又は左のサイドギヤ21R,21Lを右又は左の第2伝動ギヤ 26R,26Lに咬合させた状態で緩旋回クラッチ12を入り操作すると、第1 伝動ギヤ19に伝達されてくる直進用の正転動力が出力ギヤ38、第3伝動ギヤ 40、緩旋回クラッチ12、第4伝動軸27、第4伝動ギヤ29及び右又は左の 第2伝動ギヤ26R,26Lを介して、十分に減速された正転動力として一方の 走行装置24に伝達されて行く。そして、これが緩旋回状態である。
【0017】 次に、左右のサイドギヤ21R,21Lのスライド操作を行う油圧シリンダ3 1R,31L、緩旋回及び逆転クラッチ12,30への作動油供給構造について 説明する。 図6に示すようにポンプ32からの作動油が第1切換弁33を介して、左右の サイドギヤ21R,21Lに対する油圧シリンダ31R,31Lに供給されると 共に、油圧シリンダ31R,31Lの側面からの油路34が、緩旋回及び逆転ク ラッチ12,30に対する第2切換弁35に接続されている。さらに油路34に は、緩旋回及び逆転クラッチ12,30に対する可変リリーフ弁36が接続され ている。
【0018】 次に、第1切換弁33、第2切換弁35及び可変リリーフ弁36の操作につい て説明する。 図6に示すように、機体の操縦部に備えられた切換レバー18と、第2切換弁 35とが連係ロッド5により機械的に連動連結されており、切換レバー18によ って第2切換弁35を、緩旋回クラッチ12に作動油を供給する緩旋回位置35 a、及び逆転クラッチ30に作動油を供給する超信地旋回位置35bに切換操作 する。そして、機体の操縦部に備えられた操作レバー39と、第1切換弁33及 び可変リリーフ弁36とが、連係機構41,42を介して機械的に連係されてい る。
【0019】 以上の構造により先ず、第2切換弁35を緩旋回位置35aに操作しておく。 この状態で操作レバー39を中立位置Nに操作していると、第1切換弁33も中 立位置に操作され左右の油圧シリンダ31R,31Lが収縮して、左右のサイド ギヤ21R,21Lが第1伝動ギヤ19に咬合している。これにより、第1伝動 ギヤ19に伝達されてくる正転動力が左右の走行装置24に伝達され、左右の走 行装置24が同速度で駆動されて機体は直進する。
【0020】 次に、操作レバー39を中立位置Nから右の第1旋回位置R1又は左の第1旋 回位置L1に操作すると、第1切換弁33のみが操作されて油圧シリンダ31R 又は31Lにより、右又は左の操作部46R,46Lを介して、第1伝動ギヤ1 9に咬合していた右又は左のサイドギヤ21R,21Lが、第1伝動ギヤ19か ら離されて右又は左の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合する。
【0021】 この場合、可変リリーフ弁36は全開状態に在り緩旋回クラッチ12が切り状 態となっている為、右又は左の走行装置24への伝動が断たれた状態(サイドク ラッチ25R又は25Lの伝動遮断状態)となり、機体は右又は左に緩やかに向 きを変えていく。そして、油路34に設けられているシーケンス弁47は、右又 は左のサイドギヤ21R,21Lが、右又は左の第2伝動ギヤ26R,26Lに 完全に咬合するのに必要な圧力を、油圧シリンダ31R,31Lに確保する為の ものである。
【0022】 次に、操作レバー39を右又は左の第1旋回位置R1,L1から右又は左の第 2旋回位置R2,L2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,21L が右又は左の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合し、且つ、第2切換弁35が緩 旋回位置35aに操作された状態で、可変リリーフ弁36が全開状態から徐々に 閉側に操作されて行く。これにより、緩旋回クラッチ12が作用し始めて右又は 左の走行装置24が徐々に低速で正転駆動されて行き、機体は右又は左に緩旋回 して行く。そして、操作レバー39の右又は左の第2旋回位置R2,L2におい て、緩旋回速度が最大となる。
【0023】 次に、切換レバー18により、第2切換弁35を超信地旋回位置35bに操作 する。この状態で、操作レバー39を中立位置Nに操作していると前述と同様に 直進状態となるのであり、操作レバー39を中立位置Nから右又は左の第1旋回 位置R1,L1に操作すると、前述と同様に右又は左のサイドクラッチ25R, 25Lの伝動遮断状態が現出する。
【0024】 次に、操作レバー39を右又は左の第1旋回位置R1,L1から右又は左の第 2旋回位置R2,L2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,21L が右又は左の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合し、且つ、第2切換弁35が超 信地旋回位置35bに操作された状態で、前述と同様に可変リリーフ弁36が全 開状態から徐々に閉側に操作されて行く。これにより、逆転クラッチ30が作用 し始めて右又は左の走行装置24が徐々に逆転駆動されて行き、機体は右又は左 に超信地旋回して行く。そして、操作レバー39の右又は左の第2旋回位置R2 ,L2において、逆転速度が最大となる。
【0025】 次に、第2切換弁35用の切換レバー18と、図7の変速装置13用の変速レ バー43との関係について説明する。 図1及び図2に示すように、機体の操縦部における固定部の横軸芯P1(支持 軸芯に相当)周りに、変速レバー43が揺動操作自在に支持され、変速レバー4 3と図7の変速装置13のシフトギヤ14とが、連係ロッド45を介して連係さ れている。そして、変速レバー43に対して略直交する方向に突出する接当部4 3aが、変速レバー43の中程に固定されており、変速レバー43の長手方向に 沿う平板状のストッパー43bが、変速レバー43の中程で接当部43aの下側 に固定されている。この場合、ストッパー43bの面に沿った仮想線(図示せず )を紙面下方に延長すると、この仮想線上に変速レバー43の横軸芯P1が位置 するように設定している。
【0026】 機体の操縦部における固定部の横軸芯P2(支持軸芯に相当)周りに、アーム 44(切換レバー18の接当部に相当)が揺動自在に支持され、アーム44に切 換レバー18が固定されており、このアーム44と図6の第2切換弁35とが連 係ロッド5により連係されている。そして、平板状のストッパー44aがアーム 44に対して斜め上向きに固定されている。この場合、ストッパー44aの面に 沿った仮想線(図示せず)を紙面右方に延長すると、この仮想線上に切換レバー 18及びアーム44の横軸芯P2が位置するように設定している。
【0027】 図1及び図2に示す状態は、変速レバー43を中速位置に操作し、切換レバー 18を超信地旋回位置に操作している状態である。この状態において図1に示す ように、変速レバー43の接当部43aと切換レバー18側のストッパー44a とが略一直線上に並ぶように、つまり、変速レバー43(接当部43aの接当面 )とストッパー44aとが略直交している。
【0028】 従って、この図1及び図2に示す状態(切換レバー18を超信地旋回位置に操 作している状態)において、変速レバー43を高速位置に操作しようとしても、 変速レバー43の接当部43aが切換レバー18側のストッパー44aに接当す るので、変速レバー43を高速位置に操作できない。この場合、切換レバー18 を緩旋回位置に操作するとストッパー44aが図1の紙面上方に逃げるので、変 速レバー43を高速位置にまで操作できる。
【0029】 次に、図3及び図4に示すように変速レバー43を高速位置に操作し、切換レ バー18を緩旋回位置に操作していたとする。この状態において、変速レバー4 3のストッパー43bが切換レバー18側のアーム44の下側に入り込んで、ア ーム44と変速レバー43のストッパー43bとが略直交している。 従って、この図3及び図4に示す状態(変速レバー43を高速位置に操作して いる状態)において、切換レバー18を超信地旋回位置に操作しようとしても切 換レバー18側のアーム44が変速レバー43のストッパー43bに接当するの で、切換レバー18を超信地旋回位置に操作できない。この場合、変速レバー4 3を中速位置又は低速位置に操作すると、変速レバー43のストッパー43bが 図3の紙面左方に逃げるので、切換レバー18を超信地旋回位置に操作できるよ うになる。
【0030】 図7に示すように、第4伝動軸27に主ブレーキ28が設けられており、次に この主ブレーキ28の操作構造について説明する。 図5に示すようにレリーズワイヤ48のアウター48aが左のサイドギヤ21 L用の操作部46Lに接続され、インナー48bが右のサイドギヤ21R用の操 作部46Rに接続されており、インナー48bの他端がブレーキペダル49に接 続されている。そして、ブレーキペダル49と主ブレーキ28とが、ワイヤ50 により接続されている。これにより、ブレーキペダル49を踏み操作すると、レ リーズワイヤ48の作用により左右の操作部46R,46Lが操作され、左右の サイドギヤ21R,21Lが第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合すると共に、主 ブレーキ28が入り操作されて、左右の走行装置24に制動が掛かる。
【0031】 図7に示す静油圧式無段変速装置1用の変速レバー51が、図5に示すように 横軸芯P3周りに揺動自在に支持されている。そして、レリーズワイヤ52のア ウター端部52aが縦軸芯P4周りに揺動自在に支持されており、このレリーズ ワイヤ52のインナーが変速レバー51とブレーキペダル49に亘って接続され ている。以上の構造により、図5に示すように変速レバー51を前進側F(又は 後進側R)に操作している状態で、ブレーキペダル49を踏み操作すると、前述 のように左右の走行装置24に制動が掛かると共に、レリーズワイヤ52のイン ナーの引き作用により変速レバー51が中立位置Nに戻し操作される。
【0032】 〔別実施例〕 前述の実施例では切換レバー18により、緩旋回状態(一方の走行装置24が 低速で正転駆動される状態)と、超信地旋回状態(一方の走行装置24が逆転駆 動される状態)に切換操作する型式であるが、図7の逆転クラッチ30に代えて 油圧式のサイドブレーキ(制動機構に相当)(図示せず)を備えた型式に構成し てもよい。 このように、図7の第4伝動軸27にサイドブレーキを備えた場合、右のサイ ドギヤ21R又は左のサイドギヤ21Lを第1伝動ギヤ19より離間させ右又は 左の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合させると共に、サイドブレーキを入り操 作することによって、一方の走行装置24に制動を掛けて信地旋回を行うことが できる。この場合、切換レバー18により、緩旋回状態(一方の走行装置24が 低速で正転駆動される状態)と、信地旋回状態(一方の走行装置24に制動を掛 ける状態)に切換操作する。
【0033】 図1及び図2に示す構造では、変速レバー43のストッパー43bに対する切 換レバー18の接当部(アーム44で切換レバー18とは別部材)を備え、切換 レバー18のストッパー44aに対する変速レバー43の接当部43a(変速レ バー43とは別部材)を備えている。 これを、変速レバー43のストッパー43bが切換レバー18の横側面に直接 接当して、切換レバー18の超信地旋回位置への操作を阻止するようにしてもよ い。この場合、切換レバー18の横側面が本考案の接当部となる。又、切換レバ ー18のストッパー44aが変速レバー43の横側面に直接接当して、変速レバ ーの高速位置への操作を阻止するようにしてもよい。この場合、変速レバー43 の横側面が本考案の接当部となる。
【0034】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為に符号を記す が、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】切換レバーを超信地旋回位置に操作し、変速レ
バーを中速位置に操作している状態での切換レバー及び
変速レバー付近の側面図
【図2】図1の状態におけるストッパー付近の平面図
【図3】切換レバーを緩旋回位置に操作し、変速レバー
を高速位置に操作している状態での切換レバー及び変速
レバー付近の側面図
【図4】図3の状態におけるストッパー付近の平面図
【図5】ブレーキペダル、主ブレーキ、左右のサイドギ
ヤ及び静油圧式無段変速装置用の変速レバーの連係状態
を示す図
【図6】左右のサイドギヤ用の油圧シリンダ、第1切換
弁、第2切換弁及び可変リリーフ弁等の油圧回路図
【図7】ミッションケース内の伝動構造を示す概略図
【符号の説明】
13 走行用の変速装置 18 切換レバー 24 走行装置 30 逆転機構 43 変速レバー 43a 変速レバーの接当部 43b 変速レバーのストッパー 44 切換レバーの接当部 44a 切換レバーのストッパー P1 変速レバーの支持軸芯 P2 切換レバーの支持軸芯

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置(24)のうちの選
    択された一方に逆転動力を伝達可能な逆転機構(3
    0)、又は、選択された一方の走行装置(24)を制動
    可能な制動機構を備え、前記逆転機構(30)又は制動
    機構を作動状態と停止状態とに支持軸芯(P2)周りに
    揺動切換操作自在な切換レバー(18)と、走行用の変
    速装置(13)用で支持軸芯(P1)周りに揺動操作自
    在な変速レバー(43)とを備えて、前記変速レバー
    (43)が高速側に操作されていると、前記切換レバー
    (18)の作動側への操作を、この切換レバー(18)
    側の接当部(44)に対し略直角に接当して阻止するス
    トッパー(43b)を前記変速レバー(43)に備え、
    前記切換レバー(18)側の接当部(44)の移動方向
    の延長線上に、前記変速レバー(43)の支持軸芯(P
    1)が略位置するように設定すると共に、前記切換レバ
    ー(18)が作動側に操作されていると、前記変速レバ
    ー(43)の高速側への操作を、この変速レバー(4
    3)側の接当部(43a)に対し略直角に接当して阻止
    するストッパー(44a)を前記切換レバー(18)に
    備え、前記変速レバー(43)側の接当部(43a)の
    移動方向の延長線上に、前記切換レバー(18)の支持
    軸芯(P2)が略位置するように設定してある作業車の
    走行牽制構造。
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