JP3238372B2 - コンバイン - Google Patents
コンバインInfo
- Publication number
- JP3238372B2 JP3238372B2 JP17475098A JP17475098A JP3238372B2 JP 3238372 B2 JP3238372 B2 JP 3238372B2 JP 17475098 A JP17475098 A JP 17475098A JP 17475098 A JP17475098 A JP 17475098A JP 3238372 B2 JP3238372 B2 JP 3238372B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lever
- operating
- turning
- gear
- braking
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Harvester Elements (AREA)
- Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
- Guiding Agricultural Machines (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行用として左右
一対のクローラ走行装置等のように、左右各別に駆動速
度を制御することによって操向するようにした走行装置
を備えるコンバインに関する。
一対のクローラ走行装置等のように、左右各別に駆動速
度を制御することによって操向するようにした走行装置
を備えるコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】前述のようなコンバインにおいては、例
えば実開昭62-145885号公報に開示されているように、
1つの操作レバーを右側に設定角度だけ倒し操作する
と、右側のクローラ走行装置への伝動が断たれて機体は
右側に緩旋回して行き(サイドクラッチ切状態)、操作
レバーをさらに右側に倒し操作すると右側のクローラ走
行装置に制動が掛けられて機体は右側に信地旋回(サイ
ドブレーキ入状態)して行くように構成しているものが
ある。
えば実開昭62-145885号公報に開示されているように、
1つの操作レバーを右側に設定角度だけ倒し操作する
と、右側のクローラ走行装置への伝動が断たれて機体は
右側に緩旋回して行き(サイドクラッチ切状態)、操作
レバーをさらに右側に倒し操作すると右側のクローラ走
行装置に制動が掛けられて機体は右側に信地旋回(サイ
ドブレーキ入状態)して行くように構成しているものが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業形
態の多様化に伴って前述のように一方の走行装置に制動
を掛けながらの信地旋回だけでは各種の作業形態に十分
対応できない場合が生じてくると共に、一方の走行装置
に制動を掛けながらの信地旋回を長く続けると停止して
いる側の走行装置により地面を荒してしまうことにな
る。また、コンバインの場合、一工程の刈取作業終了後
の機体旋回、および旋回終了後の刈取作業の開始に先立
って、刈取前処理部の迅速な昇降操作が作業能率上求め
られているが、旋回作業そのものが、狭い枕地で機体速
度をコントロールし、畦や倒伏傾向にある植立茎稈との
接触を避けながら、次行程の刈取対象茎稈列に正確に条
合わせするという、注意深い微妙な操作を必要をとする
ものであって、旋回作業の開始時や終了直前に、刈取前
処理部昇降のための操作具を操作するなど、旋回時の操
作は困難なものであった。本発明は前述の問題に着目し
てなされたものであり、刈取前処理部の昇降を伴う操作
性を維持しながら各旋回形態に対応できるように構成す
ることを目的としている。
態の多様化に伴って前述のように一方の走行装置に制動
を掛けながらの信地旋回だけでは各種の作業形態に十分
対応できない場合が生じてくると共に、一方の走行装置
に制動を掛けながらの信地旋回を長く続けると停止して
いる側の走行装置により地面を荒してしまうことにな
る。また、コンバインの場合、一工程の刈取作業終了後
の機体旋回、および旋回終了後の刈取作業の開始に先立
って、刈取前処理部の迅速な昇降操作が作業能率上求め
られているが、旋回作業そのものが、狭い枕地で機体速
度をコントロールし、畦や倒伏傾向にある植立茎稈との
接触を避けながら、次行程の刈取対象茎稈列に正確に条
合わせするという、注意深い微妙な操作を必要をとする
ものであって、旋回作業の開始時や終了直前に、刈取前
処理部昇降のための操作具を操作するなど、旋回時の操
作は困難なものであった。本発明は前述の問題に着目し
てなされたものであり、刈取前処理部の昇降を伴う操作
性を維持しながら各旋回形態に対応できるように構成す
ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うなコンバインにおいて、左右一対の走行装置の中の一
方の走行装置に制動を掛けるサイドブレーキ、一方の走
行装置を他方とは反対方向に駆動させる逆転伝動機構を
備えると共に、前後方向および左右方向に揺動操作され
る一本の操作レバーを備え、この操作レバーの左右方向
の操作経路中に、中立位置、その中立位置を挾む両側に
設定された一対の制動旋回操作位置、及び前記制動旋回
操作位置に隣る箇所でその制動旋回操作位置よりも前記
中立位置から離れた側に設定された一対の逆転旋回操作
位置を設け、前記操作レバーを中立位置から左右方向で
いずれか一方の制動旋回操作位置に操作すると、前記操
作レバーの操作側の走行装置が制動操作され、かつ、逆
転旋回操作位置に操作すると、前記操作レバーの操作側
の走行装置が逆転駆動されるように、前記一本の操作レ
バーの前記中立位置を挾む両側での操作と、サイドブレ
ーキ、及び逆転伝動機構の、夫々の所定操作方向での作
動とを連係し、前記操作レバーの前後方向での一側への
操作で刈取前処理部を上昇作動させ、他側への操作で下
降させるように、前記操作レバーの操作と刈取部昇降機
構の作動とを連係する連係手段を設けたことにあり、そ
の作用及び効果は次のとおりである。
うなコンバインにおいて、左右一対の走行装置の中の一
方の走行装置に制動を掛けるサイドブレーキ、一方の走
行装置を他方とは反対方向に駆動させる逆転伝動機構を
備えると共に、前後方向および左右方向に揺動操作され
る一本の操作レバーを備え、この操作レバーの左右方向
の操作経路中に、中立位置、その中立位置を挾む両側に
設定された一対の制動旋回操作位置、及び前記制動旋回
操作位置に隣る箇所でその制動旋回操作位置よりも前記
中立位置から離れた側に設定された一対の逆転旋回操作
位置を設け、前記操作レバーを中立位置から左右方向で
いずれか一方の制動旋回操作位置に操作すると、前記操
作レバーの操作側の走行装置が制動操作され、かつ、逆
転旋回操作位置に操作すると、前記操作レバーの操作側
の走行装置が逆転駆動されるように、前記一本の操作レ
バーの前記中立位置を挾む両側での操作と、サイドブレ
ーキ、及び逆転伝動機構の、夫々の所定操作方向での作
動とを連係し、前記操作レバーの前後方向での一側への
操作で刈取前処理部を上昇作動させ、他側への操作で下
降させるように、前記操作レバーの操作と刈取部昇降機
構の作動とを連係する連係手段を設けたことにあり、そ
の作用及び効果は次のとおりである。
【0005】
【作用】前述のように、一方の走行装置を他方の走行装
置とは逆方向に駆動する逆転伝動機構を備えることによ
り、サイドブレーキを入操作しての信地旋回及び一方の
走行装置を逆転させての超信地旋回の複数種の旋回形態
が得られ、作業地面の状況や作業状況に応じて適切な旋
回形態を選択できるようになる。そして、これら複数種
の旋回形態を1本の操作レバーで現出できるようになる
と共に、一方の走行装置を逆転させての超信地旋回は地
面を荒らすことが少ないのでサイドブレーキを入操作し
ての信地旋回を無理に多用する必要はなく、適時超信地
旋回を利用することにより地面の荒れを少なくすること
ができるのである。また、制動旋回操作位置に隣る位置
で中立から遠い側に逆転旋回操作位置を設定して一本の
操作レバーで操作するようにしたものであるから、機体
の旋回を、初めは制動状態で信地旋回を行いながら、必
要に応じてレバー操作で一時的に超信地旋回とする、あ
るいは、超信地旋回時に一時的に信地旋回に切り換え
る、という操作を、操作レバーの単なる隣る箇所への移
動操作で素早く簡単に行うことができる。さらに、前記
左右方向の操作で機体の旋回操作を行う一本の操作レバ
ーの、前後方向への操作で刈取前処理部の昇降操作をも
行うこともできる。
置とは逆方向に駆動する逆転伝動機構を備えることによ
り、サイドブレーキを入操作しての信地旋回及び一方の
走行装置を逆転させての超信地旋回の複数種の旋回形態
が得られ、作業地面の状況や作業状況に応じて適切な旋
回形態を選択できるようになる。そして、これら複数種
の旋回形態を1本の操作レバーで現出できるようになる
と共に、一方の走行装置を逆転させての超信地旋回は地
面を荒らすことが少ないのでサイドブレーキを入操作し
ての信地旋回を無理に多用する必要はなく、適時超信地
旋回を利用することにより地面の荒れを少なくすること
ができるのである。また、制動旋回操作位置に隣る位置
で中立から遠い側に逆転旋回操作位置を設定して一本の
操作レバーで操作するようにしたものであるから、機体
の旋回を、初めは制動状態で信地旋回を行いながら、必
要に応じてレバー操作で一時的に超信地旋回とする、あ
るいは、超信地旋回時に一時的に信地旋回に切り換え
る、という操作を、操作レバーの単なる隣る箇所への移
動操作で素早く簡単に行うことができる。さらに、前記
左右方向の操作で機体の旋回操作を行う一本の操作レバ
ーの、前後方向への操作で刈取前処理部の昇降操作をも
行うこともできる。
【0006】
【発明の効果】以上のように、超信地旋回を含む複数種
の異なる旋回形態が1本の操作レバーで得られることに
なり、旋回操作の操作性を損うことなく、又、地面を荒
らすこと少なく各種の作業状況及び作業地面の状況に対
応して旋回できるようになって、走行性能を向上させる
ことができた。また、一本の操作レバーによる機体の旋
回を、初めは制動状態で信地旋回を行いながら、必要に
応じてレバー操作で一時的に超信地旋回とする、あるい
は、超信地旋回時に一時的に信地旋回に切り換える、と
いうように操作して、操作レバーの単なる隣る箇所への
移動操作で素早く簡単に適切な条件で良好に行うことが
できる。したがって、機体の旋回が予定していた旋回度
合いよりも既に過ぎてしまった場合にも、操作レバーの
位置を少し変えて隣る制動旋回操作位置へ移動させるだ
けの簡単な操作で、逆転旋回に比べては比較的緩やかで
ある制動旋回に切り換えて的確に戻し操作することが簡
単に行え、より操作性を高められる。そして、この一本
の操作レバーの、前記旋回操作時の操作感覚にマッチし
た左右方向での操作方向とは異なる前後方向の操作で刈
取前処理部の昇降操作をも行うことができるので、感覚
的な操作ミスを招く虞少なく、より一層多くの操作を迅
速に行い易いものである。したがって、一本レバーで逆
転を含む複数種類の旋回形態や刈取前処理部の昇降操作
を得られる操作構造を、操作性よく、配置スペースの少
ない小型の構造に構成することができる利点がある。
の異なる旋回形態が1本の操作レバーで得られることに
なり、旋回操作の操作性を損うことなく、又、地面を荒
らすこと少なく各種の作業状況及び作業地面の状況に対
応して旋回できるようになって、走行性能を向上させる
ことができた。また、一本の操作レバーによる機体の旋
回を、初めは制動状態で信地旋回を行いながら、必要に
応じてレバー操作で一時的に超信地旋回とする、あるい
は、超信地旋回時に一時的に信地旋回に切り換える、と
いうように操作して、操作レバーの単なる隣る箇所への
移動操作で素早く簡単に適切な条件で良好に行うことが
できる。したがって、機体の旋回が予定していた旋回度
合いよりも既に過ぎてしまった場合にも、操作レバーの
位置を少し変えて隣る制動旋回操作位置へ移動させるだ
けの簡単な操作で、逆転旋回に比べては比較的緩やかで
ある制動旋回に切り換えて的確に戻し操作することが簡
単に行え、より操作性を高められる。そして、この一本
の操作レバーの、前記旋回操作時の操作感覚にマッチし
た左右方向での操作方向とは異なる前後方向の操作で刈
取前処理部の昇降操作をも行うことができるので、感覚
的な操作ミスを招く虞少なく、より一層多くの操作を迅
速に行い易いものである。したがって、一本レバーで逆
転を含む複数種類の旋回形態や刈取前処理部の昇降操作
を得られる操作構造を、操作性よく、配置スペースの少
ない小型の構造に構成することができる利点がある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
に基づいて説明する。図13はコンバインの走行系ミッ
ションケース8内の構造を示しており、エンジン(図
外)からの動力がテンションクラッチを備えたベルト伝
動機構(図示せず)を介して静油圧式無段変速装置1の
入力プーリー2に伝達されると共に、静油圧式無段変速
装置1の出力軸3からの動力は第1伝動軸4からワンウ
ェイクラッチ5及び出力プーリー7を介して、図14に
示す刈取前処理部6に伝達されて行くのである。
に基づいて説明する。図13はコンバインの走行系ミッ
ションケース8内の構造を示しており、エンジン(図
外)からの動力がテンションクラッチを備えたベルト伝
動機構(図示せず)を介して静油圧式無段変速装置1の
入力プーリー2に伝達されると共に、静油圧式無段変速
装置1の出力軸3からの動力は第1伝動軸4からワンウ
ェイクラッチ5及び出力プーリー7を介して、図14に
示す刈取前処理部6に伝達されて行くのである。
【0008】前記第1伝動軸4からの動力は第1ギヤ9
及び第2ギヤ10を介して第2伝動軸11に伝達される
のであり、この第2伝動軸11には第1高速ギヤ12及
び第1低速ギヤ13が相対回転自在に外嵌されると共
に、シフトギヤ14がスプライン構造にてスライド自在
に外嵌されている。これに対して、第3伝動軸15に固
定された第2高速ギヤ16及び第2低速ギヤ17が第1
高速ギヤ12及び第1低速ギヤ13に咬み合っており、
第3伝動軸15には中速ギヤ18が固定されている。以
上の構造によりシフトギヤ14をスライド操作して第1
高速ギヤ12、中速ギヤ18、第1低速ギヤ13に咬み
合せることにより、動力を高中低の3段に変速できるの
であり、この動力は中速ギヤ18に咬み合う第3ギヤ1
9に伝達される。前記第3ギヤ19を支持する支持軸2
0には右サイドギヤ21R及び左サイドギヤ21Lが相
対回転自在に外嵌されると共に、左右の車軸22L,2
2Rの入力ギヤ23R,23Lが左右サイドギヤ21
L,21Rに常時咬み合っているのである。これによ
り、右又は左サイドギヤ21L,21Rを第3ギヤ19
に対しスライド操作して咬合・離間させて、図14に示
すクローラ走行装置24のスプロケット24aに動力伝
達の入切操作を行うのであり、第3ギヤ19と左右サイ
ドギヤ21L,21Rとの間でサイドクラッチ25R,
25Lが構成されているのである。
及び第2ギヤ10を介して第2伝動軸11に伝達される
のであり、この第2伝動軸11には第1高速ギヤ12及
び第1低速ギヤ13が相対回転自在に外嵌されると共
に、シフトギヤ14がスプライン構造にてスライド自在
に外嵌されている。これに対して、第3伝動軸15に固
定された第2高速ギヤ16及び第2低速ギヤ17が第1
高速ギヤ12及び第1低速ギヤ13に咬み合っており、
第3伝動軸15には中速ギヤ18が固定されている。以
上の構造によりシフトギヤ14をスライド操作して第1
高速ギヤ12、中速ギヤ18、第1低速ギヤ13に咬み
合せることにより、動力を高中低の3段に変速できるの
であり、この動力は中速ギヤ18に咬み合う第3ギヤ1
9に伝達される。前記第3ギヤ19を支持する支持軸2
0には右サイドギヤ21R及び左サイドギヤ21Lが相
対回転自在に外嵌されると共に、左右の車軸22L,2
2Rの入力ギヤ23R,23Lが左右サイドギヤ21
L,21Rに常時咬み合っているのである。これによ
り、右又は左サイドギヤ21L,21Rを第3ギヤ19
に対しスライド操作して咬合・離間させて、図14に示
すクローラ走行装置24のスプロケット24aに動力伝
達の入切操作を行うのであり、第3ギヤ19と左右サイ
ドギヤ21L,21Rとの間でサイドクラッチ25R,
25Lが構成されているのである。
【0009】次に一方の車軸22R又は22Lに制動を
掛ける構造について詳述すると、同図に示すように、支
持軸20に右第4ギヤ26R及び左第4ギヤ26Lが相
対回転自在にベアリング支持されると共に、第4伝動軸
27に固定された1対の第5ギヤ29が右第4ギヤ26
R及び左第4ギヤ26Lに咬み合っている。そして、第
4伝動軸27の一端に多板油圧操作式のサイドブレーキ
28が設けられており、右サイドギヤ21R又は左サイ
ドギヤ21Lを第3ギヤ19より離間させ右第4ギヤ2
6R又は左第4ギヤ26Lに咬み合わせると共に、サイ
ドブレーキ28を入操作することによって一方の車軸2
2R又は22Lに制動を掛けることができるのである。
掛ける構造について詳述すると、同図に示すように、支
持軸20に右第4ギヤ26R及び左第4ギヤ26Lが相
対回転自在にベアリング支持されると共に、第4伝動軸
27に固定された1対の第5ギヤ29が右第4ギヤ26
R及び左第4ギヤ26Lに咬み合っている。そして、第
4伝動軸27の一端に多板油圧操作式のサイドブレーキ
28が設けられており、右サイドギヤ21R又は左サイ
ドギヤ21Lを第3ギヤ19より離間させ右第4ギヤ2
6R又は左第4ギヤ26Lに咬み合わせると共に、サイ
ドブレーキ28を入操作することによって一方の車軸2
2R又は22Lに制動を掛けることができるのである。
【0010】次に一方の車軸22R又は22Lを逆転さ
せる逆転伝動機構について詳述すると、同図に示すよう
に前記第3伝動軸15の第2高速ギヤ16に咬み合う第
6ギヤ62が第4伝動軸27に相対回転自在に外嵌され
ると共に、第6ギヤ62と第4伝動軸27との間に逆転
伝動機構としての油圧クラッチ30が設けられている。
これにより、右サイドギヤ21R又は左サイドギヤ21
Lを前述のように右第4ギヤ26R又は左第4ギヤ26
Lに咬み合わせた状態で、油圧クラッチ30を入操作す
ると第2高速ギヤ16からの動力が逆転状態で、且つ、
1/2に減速されて車軸22R又は22Lに伝達されて
行くのである。
せる逆転伝動機構について詳述すると、同図に示すよう
に前記第3伝動軸15の第2高速ギヤ16に咬み合う第
6ギヤ62が第4伝動軸27に相対回転自在に外嵌され
ると共に、第6ギヤ62と第4伝動軸27との間に逆転
伝動機構としての油圧クラッチ30が設けられている。
これにより、右サイドギヤ21R又は左サイドギヤ21
Lを前述のように右第4ギヤ26R又は左第4ギヤ26
Lに咬み合わせた状態で、油圧クラッチ30を入操作す
ると第2高速ギヤ16からの動力が逆転状態で、且つ、
1/2に減速されて車軸22R又は22Lに伝達されて
行くのである。
【0011】次に、左右サイドギヤ21L,21Rのス
ライド操作を行う油圧シリンダ31R,31L、サイド
ブレーキ28及び油圧クラッチ30への作動油供給構造
について詳述すると、図1に示すようにポンプ32から
の作動油は第1切換弁33を介して左右サイドギヤ21
L,21Rに対する油圧シリンダ31R,31Lに供給
されると共に、油圧シリンダ31R,31Lの側面から
の油路34がサイドブレーキ28及び油圧クラッチ30
に対する第2切換弁35に接続され、さらに油路34に
は可変リリーフ弁36が接続されている。又、リリーフ
弁61はこの油圧回路全体の圧力を安全許容圧に保つも
のである。
ライド操作を行う油圧シリンダ31R,31L、サイド
ブレーキ28及び油圧クラッチ30への作動油供給構造
について詳述すると、図1に示すようにポンプ32から
の作動油は第1切換弁33を介して左右サイドギヤ21
L,21Rに対する油圧シリンダ31R,31Lに供給
されると共に、油圧シリンダ31R,31Lの側面から
の油路34がサイドブレーキ28及び油圧クラッチ30
に対する第2切換弁35に接続され、さらに油路34に
は可変リリーフ弁36が接続されている。又、リリーフ
弁61はこの油圧回路全体の圧力を安全許容圧に保つも
のである。
【0012】次に第1切換弁33、第2切換弁35、可
変リリーフ弁36の操作構造について詳述すると、図2
に示すように機体操縦部(図示せず)の左右軸芯P1周
りに揺動自在に支持された枠体38の前後軸芯P2周り
に操作レバー39が揺動自在に支持されて、操作レバー
39が前後左右に揺動操作できるように構成されてい
る。この操作レバー39には第1アーム40が固定され
ており、この第1アーム40と第1切換弁33とがプッ
シュフルワイヤ45を介して連結されている。この構造
は図2,3,4に示すようにミッションケース8に設け
た前後軸芯P3周りに回動自在な支軸41の前後に操作
板43とアーム41aとが振り分けて固定されると共
に、一方のアーム41aが第1制御弁33のスプール
(図示せず)に連結され、他方の操作板43がアクチュ
エータ42と連結されている。そして、操作板43に長
穴43aが設けられ、操作レバー39の第1アーム40
に連結されているプッシュプルワイヤ45のピン45a
がこの長穴43aの係入されて、さらに、このピン45
aと操作板43のピン43bの両者を挾み込むようにつ
る巻きバネ44が取り付けられているのである。
変リリーフ弁36の操作構造について詳述すると、図2
に示すように機体操縦部(図示せず)の左右軸芯P1周
りに揺動自在に支持された枠体38の前後軸芯P2周り
に操作レバー39が揺動自在に支持されて、操作レバー
39が前後左右に揺動操作できるように構成されてい
る。この操作レバー39には第1アーム40が固定され
ており、この第1アーム40と第1切換弁33とがプッ
シュフルワイヤ45を介して連結されている。この構造
は図2,3,4に示すようにミッションケース8に設け
た前後軸芯P3周りに回動自在な支軸41の前後に操作
板43とアーム41aとが振り分けて固定されると共
に、一方のアーム41aが第1制御弁33のスプール
(図示せず)に連結され、他方の操作板43がアクチュ
エータ42と連結されている。そして、操作板43に長
穴43aが設けられ、操作レバー39の第1アーム40
に連結されているプッシュプルワイヤ45のピン45a
がこの長穴43aの係入されて、さらに、このピン45
aと操作板43のピン43bの両者を挾み込むようにつ
る巻きバネ44が取り付けられているのである。
【0013】以上の構造により、操作レバー39の前後
軸芯P2周りの揺動操作により、プッシュプルワイヤ4
5が押し引き操作されると、つる巻きバネ44を介して
操作板43及びアーム41aが揺動操作されて第1切換
弁33が切換操作されるのである。そして、第1切換弁
33のスプールがストロークエンドに達した後において
も、つる巻きバネ44及び長穴43aの融通により操作
レバー39をさらに揺動操作可能となっている。これに
より、一方の油圧シリンダ31R又は31Lに作動油が
供給されピストン31RP又は31LPが下方に突出し
サイドギヤアーム46R又は46Lが揺動操作されて、
右サイドギヤ21R又は左サイドギヤ21Lが第3ギヤ
19より離れ、右第4ギヤ26R又は左第4ギヤ26L
に咬み合う。これが左右サイドクラッチ25L,25R
の切状態である。
軸芯P2周りの揺動操作により、プッシュプルワイヤ4
5が押し引き操作されると、つる巻きバネ44を介して
操作板43及びアーム41aが揺動操作されて第1切換
弁33が切換操作されるのである。そして、第1切換弁
33のスプールがストロークエンドに達した後において
も、つる巻きバネ44及び長穴43aの融通により操作
レバー39をさらに揺動操作可能となっている。これに
より、一方の油圧シリンダ31R又は31Lに作動油が
供給されピストン31RP又は31LPが下方に突出し
サイドギヤアーム46R又は46Lが揺動操作されて、
右サイドギヤ21R又は左サイドギヤ21Lが第3ギヤ
19より離れ、右第4ギヤ26R又は左第4ギヤ26L
に咬み合う。これが左右サイドクラッチ25L,25R
の切状態である。
【0014】又、図1に示すように油圧シリンダ31
R,31Lからの油路34に設けられたシーケンス弁4
7により、左右サイドギヤ21L,21Rが左右第4ギ
ヤ26L,26Rに完全に咬み合うのに必要な圧力が油
圧シリンダ31R,31Lに確保されるのである。これ
は、図5に示すように、ピストン31RP又は31LP
が下方に突出し始めるとシリンダ31RS,31LSに
接続している油路34が開く為であり、この油路34が
開き始めた位置(左右サイドギヤ21L,21Rが左右
第4ギヤ26L,26Rに完全に咬み合わない位置)で
ピストン31RP,31LPが停止してしまわないよう
にするのである。
R,31Lからの油路34に設けられたシーケンス弁4
7により、左右サイドギヤ21L,21Rが左右第4ギ
ヤ26L,26Rに完全に咬み合うのに必要な圧力が油
圧シリンダ31R,31Lに確保されるのである。これ
は、図5に示すように、ピストン31RP又は31LP
が下方に突出し始めるとシリンダ31RS,31LSに
接続している油路34が開く為であり、この油路34が
開き始めた位置(左右サイドギヤ21L,21Rが左右
第4ギヤ26L,26Rに完全に咬み合わない位置)で
ピストン31RP,31LPが停止してしまわないよう
にするのである。
【0015】そして、前記アクチュエータ42は機体を
植付穀稈に沿って自動走行させる場合に第1切換弁33
を自動切換操作する為のものであり、前述のような操作
レバー39による人為操作時には自由に動く状態となっ
ている。又、図5に示すように油圧シリンダ31R,3
1Lのシリンダ31RS,31LS内面において油路3
4の部分31aの内径が若干大きくなるように削り込ま
れているが、これは油路34に作動油が抜ける際にシリ
ンダ31RS,31LSの半径方向から極力均等に作動
油が抜けるようにして、ピストン31RP,31LPの
片当りによるコジレ現象を防止する為である。
植付穀稈に沿って自動走行させる場合に第1切換弁33
を自動切換操作する為のものであり、前述のような操作
レバー39による人為操作時には自由に動く状態となっ
ている。又、図5に示すように油圧シリンダ31R,3
1Lのシリンダ31RS,31LS内面において油路3
4の部分31aの内径が若干大きくなるように削り込ま
れているが、これは油路34に作動油が抜ける際にシリ
ンダ31RS,31LSの半径方向から極力均等に作動
油が抜けるようにして、ピストン31RP,31LPの
片当りによるコジレ現象を防止する為である。
【0016】次に、操作レバー39と第2切換弁35及
び可変リリーフ弁36との連係構造について詳述する
と、図2に示すように操作レバー39に対してピン49
aを備えた第2アーム49が固定されると共に、第1揺
動アーム50及び第2揺動アーム51が前後軸芯P2周
りに、操作レバー39とは関係なく独立に揺動自在に支
持されている。そして、枠体38から下方に延出された
固定アーム38aのピン38bが第1・第2揺動アーム
50,51の間に挿入されると共に、スプリング52が
第1・第2揺動アーム50,51に亘って架設され、レ
リーズワイヤ53のインナーワイヤ53aが第1揺動ア
ーム50に取り付けられ、アウターワイヤ53bが第2
揺動アーム51に取り付けられている。
び可変リリーフ弁36との連係構造について詳述する
と、図2に示すように操作レバー39に対してピン49
aを備えた第2アーム49が固定されると共に、第1揺
動アーム50及び第2揺動アーム51が前後軸芯P2周
りに、操作レバー39とは関係なく独立に揺動自在に支
持されている。そして、枠体38から下方に延出された
固定アーム38aのピン38bが第1・第2揺動アーム
50,51の間に挿入されると共に、スプリング52が
第1・第2揺動アーム50,51に亘って架設され、レ
リーズワイヤ53のインナーワイヤ53aが第1揺動ア
ーム50に取り付けられ、アウターワイヤ53bが第2
揺動アーム51に取り付けられている。
【0017】これに対し、図6,7,8に示すように第
2切換弁35及び可変リリーフ弁36が並設されると共
に、第2切換弁35及び可変リリーフ弁36のスプール
35a,36aと直交する軸芯P4周りに回動自在な支
軸54の内側に第1操作アーム48、支軸54の外側に
第2操作アーム55が固定されている。そして、前記レ
リーズワイヤ53のインナーワイヤ53aがスプリング
56を介して第2操作アーム55に架設連結されてい
る。図8及び図2に示す状態は操作レバー39を中立位
置Nに操作している状態であり、第2操作アーム55の
ピン55aとスプリング56との間、及びインナーワイ
ヤ53aのピン53cとスプリング56との間に融通A
1,A2が生じている状態である。又、第2操作アーム
55及び第1操作アーム48はつる巻きバネ63により
図8において時計周り、図6において反時計周りに付勢
されている。
2切換弁35及び可変リリーフ弁36が並設されると共
に、第2切換弁35及び可変リリーフ弁36のスプール
35a,36aと直交する軸芯P4周りに回動自在な支
軸54の内側に第1操作アーム48、支軸54の外側に
第2操作アーム55が固定されている。そして、前記レ
リーズワイヤ53のインナーワイヤ53aがスプリング
56を介して第2操作アーム55に架設連結されてい
る。図8及び図2に示す状態は操作レバー39を中立位
置Nに操作している状態であり、第2操作アーム55の
ピン55aとスプリング56との間、及びインナーワイ
ヤ53aのピン53cとスプリング56との間に融通A
1,A2が生じている状態である。又、第2操作アーム
55及び第1操作アーム48はつる巻きバネ63により
図8において時計周り、図6において反時計周りに付勢
されている。
【0018】図2に示すように操作レバー39を前後軸
芯P2周りに例えば右サイドクラッチ切側に倒し操作す
ると、第2揺動アーム51がピン38bに接当して止め
られた状態で、第2アーム49のピン49aにより第1
揺動アーム50が揺動操作されインナーワイヤ53aが
引き操作されるのであり、逆に操作レバー39を左サイ
ドクラッチ切側に操作すれば、第1揺動アーム50がピ
ン38bにより止められた状態で、第2揺動アーム51
が揺動操作されて、この状態でもアウターワイヤ53b
に対してインナーワイヤ53aは引き操作されることに
なる。しかしながら、右サイドクラッチ切位置と左サイ
ドクラッチ切位置の範囲で操作レバー39を揺動操作し
ても図8における融通A1,A2が消失するだけであり
(図9参照)、この範囲内においては第1アーム40を
介して第1切換弁33が操作され左右サイドクラッチ2
5L,25Rの入切操作のみが行われる。
芯P2周りに例えば右サイドクラッチ切側に倒し操作す
ると、第2揺動アーム51がピン38bに接当して止め
られた状態で、第2アーム49のピン49aにより第1
揺動アーム50が揺動操作されインナーワイヤ53aが
引き操作されるのであり、逆に操作レバー39を左サイ
ドクラッチ切側に操作すれば、第1揺動アーム50がピ
ン38bにより止められた状態で、第2揺動アーム51
が揺動操作されて、この状態でもアウターワイヤ53b
に対してインナーワイヤ53aは引き操作されることに
なる。しかしながら、右サイドクラッチ切位置と左サイ
ドクラッチ切位置の範囲で操作レバー39を揺動操作し
ても図8における融通A1,A2が消失するだけであり
(図9参照)、この範囲内においては第1アーム40を
介して第1切換弁33が操作され左右サイドクラッチ2
5L,25Rの入切操作のみが行われる。
【0019】そして、操作レバー39を左右サイドクラ
ッチ25L,25Rの切位置を越え右又は左側制動旋回
操作位置に操作して行くとインナーワイヤ53aの引き
作用により図6の状態から図10の状態に示すように、
第1操作アーム48が揺動操作されて第1操作アーム4
8の第1接当部48aにより、可変リリーフ弁36のス
プール36aが絞り開度閉側に押し込まれて行く(図1
2参照)。この操作範囲では第2切換弁35のスプール3
5aに第1操作アーム48は接当することなく、第2切
換弁35は内装されたデテント機構57及びスプリング
58によりサイドブレーキ28作動油供給側(図6,1
0においてスプール35a右方突出側)に保持されてい
る。従って、図2及び図12に示すように操作レバー3
9を左右サイドクラッチ切位置より倒し操作して行くこ
とにより、徐々にサイドブレーキ28の制動力を高めて
行くことができるのである。
ッチ25L,25Rの切位置を越え右又は左側制動旋回
操作位置に操作して行くとインナーワイヤ53aの引き
作用により図6の状態から図10の状態に示すように、
第1操作アーム48が揺動操作されて第1操作アーム4
8の第1接当部48aにより、可変リリーフ弁36のス
プール36aが絞り開度閉側に押し込まれて行く(図1
2参照)。この操作範囲では第2切換弁35のスプール3
5aに第1操作アーム48は接当することなく、第2切
換弁35は内装されたデテント機構57及びスプリング
58によりサイドブレーキ28作動油供給側(図6,1
0においてスプール35a右方突出側)に保持されてい
る。従って、図2及び図12に示すように操作レバー3
9を左右サイドクラッチ切位置より倒し操作して行くこ
とにより、徐々にサイドブレーキ28の制動力を高めて
行くことができるのである。
【0020】そして、操作レバー39を右又は左側制動
旋回操作位置より右又は左側逆転旋回操作位置に倒し操
作するとインナーワイヤ53aがさらに引き操作され
て、図10の状態から図11の状態に示すように、第1
操作アーム48の第1接当部48aにより可変リリーフ
弁36のスプール36aがさらに押し込まれながら、第
1操作アーム48の第2接当部48bにより第2切換弁
35のスプール35aが押し込まれて、第2切換弁35
が逆転用の油圧クラッチ30への作動油供給側に操作さ
れ一方のクローラ走行装置24が1/2に減速されなが
ら逆転駆動されるのである(図2及び図12参照)。
旋回操作位置より右又は左側逆転旋回操作位置に倒し操
作するとインナーワイヤ53aがさらに引き操作され
て、図10の状態から図11の状態に示すように、第1
操作アーム48の第1接当部48aにより可変リリーフ
弁36のスプール36aがさらに押し込まれながら、第
1操作アーム48の第2接当部48bにより第2切換弁
35のスプール35aが押し込まれて、第2切換弁35
が逆転用の油圧クラッチ30への作動油供給側に操作さ
れ一方のクローラ走行装置24が1/2に減速されなが
ら逆転駆動されるのである(図2及び図12参照)。
【0021】図1及び図2に示すように、前記操作レバ
ー39及び枠体38を左右軸芯P1周りに揺動自在に支
持する支軸59と、刈取前処理部6を昇降操作する刈取
部昇降機構としての油圧シリンダ60に対する第3切換
弁37とが機械的に連動連結されており、操作レバー3
9を左右軸芯P1周りに揺動操作することにより刈取前
処理部6を上下に昇降操作できるのである。つまり、操
作レバー39から前記レリーズワイヤー53を介して第
1切換弁33、第2切換弁35、可変リリーフ弁36に
至る連係手段と、操作レバー39からプッシュプルワイ
ヤー45を介して第3切換弁37に至る連係手段とが、
前記操作レバー39の左右方向での操作をサイドブレー
キ28、及び油圧クラッチ30の作動と連係させ、か
つ、前記操作レバー39の前後方向での操作を刈取部昇
降機構60の作動とを連係する連係手段を構成してい
る。
ー39及び枠体38を左右軸芯P1周りに揺動自在に支
持する支軸59と、刈取前処理部6を昇降操作する刈取
部昇降機構としての油圧シリンダ60に対する第3切換
弁37とが機械的に連動連結されており、操作レバー3
9を左右軸芯P1周りに揺動操作することにより刈取前
処理部6を上下に昇降操作できるのである。つまり、操
作レバー39から前記レリーズワイヤー53を介して第
1切換弁33、第2切換弁35、可変リリーフ弁36に
至る連係手段と、操作レバー39からプッシュプルワイ
ヤー45を介して第3切換弁37に至る連係手段とが、
前記操作レバー39の左右方向での操作をサイドブレー
キ28、及び油圧クラッチ30の作動と連係させ、か
つ、前記操作レバー39の前後方向での操作を刈取部昇
降機構60の作動とを連係する連係手段を構成してい
る。
【0022】又、本機においては高速で走行中に一方の
クローラ走行装置24を逆転させての超信地旋回が行え
ないようにする牽制機構を備えており、その構造につい
て詳述すると図8に示すように横軸芯P5周りに揺動自
在、且つ、つる巻きバネ64により紙面反時計方向に付
勢されて扇形の牽制部材65が支持されている。これに
対し、静油圧式無段変速装置1における斜板角度変更用
の第1変速レバー66と前記牽制部材65とが、レリー
ズワイヤ67のインナーワイヤ67aを介して連結され
ている。そして、図13におけるシフトギヤ14スライ
ド操作用の第2変速レバー68がレリーズワイヤ67の
アウターワイヤ67bに連結されている。
クローラ走行装置24を逆転させての超信地旋回が行え
ないようにする牽制機構を備えており、その構造につい
て詳述すると図8に示すように横軸芯P5周りに揺動自
在、且つ、つる巻きバネ64により紙面反時計方向に付
勢されて扇形の牽制部材65が支持されている。これに
対し、静油圧式無段変速装置1における斜板角度変更用
の第1変速レバー66と前記牽制部材65とが、レリー
ズワイヤ67のインナーワイヤ67aを介して連結され
ている。そして、図13におけるシフトギヤ14スライ
ド操作用の第2変速レバー68がレリーズワイヤ67の
アウターワイヤ67bに連結されている。
【0023】以上の構造により第1変速レバー66を高
速位置H’側に操作するとインナーワイヤ67aが引き
操作されて牽制部材65が紙面時計方向に回動するので
あり、この第1変速レバー66の高速位置H’側への操
作が設定以上となると、第2操作アーム55の内側のピ
ン55bの軌跡内に牽制部材65が入り込む。これによ
り、第1及び第2操作アーム48,55を制動旋回操作
位置(図10に示す状態)に操作できるが、これ以上の
逆転旋回操作位置(図11に示す状態)への操作がピン
55bの牽制部材65への接当により行えなくなるので
ある。図8に示す状態は第1変速レバー66及び第2変
速レバー68を低速位置L’,Lに操作している状態で
あるが、図8に示す状態から第2変速レバー68を中速
位置M) 及び高速位置Hに操作して行くと、アウターワ
イヤ67bが操作されインナーワイヤ67aが引かれた
ような状態となって牽制部材65が中速位置M及び高速
位置Hに対応する位置に紙面時計方向に回動して行く。
つまり、副変速に相当する第2変速レバー68を高速側
に操作して行く程、主変速に相当する第1変速レバー6
6を低速位置L’から高速位置H’に操作して行く場合
に、一方のクローラ走行装置24を逆転させての超信地
旋回が行えない状態が早く現出することになるのであ
る。
速位置H’側に操作するとインナーワイヤ67aが引き
操作されて牽制部材65が紙面時計方向に回動するので
あり、この第1変速レバー66の高速位置H’側への操
作が設定以上となると、第2操作アーム55の内側のピ
ン55bの軌跡内に牽制部材65が入り込む。これによ
り、第1及び第2操作アーム48,55を制動旋回操作
位置(図10に示す状態)に操作できるが、これ以上の
逆転旋回操作位置(図11に示す状態)への操作がピン
55bの牽制部材65への接当により行えなくなるので
ある。図8に示す状態は第1変速レバー66及び第2変
速レバー68を低速位置L’,Lに操作している状態で
あるが、図8に示す状態から第2変速レバー68を中速
位置M) 及び高速位置Hに操作して行くと、アウターワ
イヤ67bが操作されインナーワイヤ67aが引かれた
ような状態となって牽制部材65が中速位置M及び高速
位置Hに対応する位置に紙面時計方向に回動して行く。
つまり、副変速に相当する第2変速レバー68を高速側
に操作して行く程、主変速に相当する第1変速レバー6
6を低速位置L’から高速位置H’に操作して行く場合
に、一方のクローラ走行装置24を逆転させての超信地
旋回が行えない状態が早く現出することになるのであ
る。
【0024】そして、前記第3切換弁37であるが図1
及び図15に示すようにポンプポート37a、ドレンポ
ート37b、油圧シリンダ60に連通する供給ポート3
7c、逆止弁37dを備えると共に、スプール37eの
外周面に長さの異なる絞り部としての溝37f,37g
を設けている(上昇側の溝37fよりも下降側の溝37
gを長くしている)。これにより、第3切換弁37のス
プール37eを中立停止位置から上昇側又は下降側に操
作する場合、その操作途中において溝37f又は37g
を作動油が通るようにし、刈取前処理部6をゆっくりと
昇降操作できるようにしている。
及び図15に示すようにポンプポート37a、ドレンポ
ート37b、油圧シリンダ60に連通する供給ポート3
7c、逆止弁37dを備えると共に、スプール37eの
外周面に長さの異なる絞り部としての溝37f,37g
を設けている(上昇側の溝37fよりも下降側の溝37
gを長くしている)。これにより、第3切換弁37のス
プール37eを中立停止位置から上昇側又は下降側に操
作する場合、その操作途中において溝37f又は37g
を作動油が通るようにし、刈取前処理部6をゆっくりと
昇降操作できるようにしている。
【図1】コンバインにおける第1,2,3切換弁、油圧
シリンダ及び可変リリーフ弁の接続状態を示す油圧回路
図
シリンダ及び可変リリーフ弁の接続状態を示す油圧回路
図
【図2】操作レバー付近の構造を示す斜視図
【図3】第1切換弁の操作系及び油圧シリンダの正面図
【図4】第1切換弁の操作系を示す縦断側面図
【図5】油圧シリンダの縦断正面図
【図6】第2切換弁、可変リリーフ弁及びその操作系を
示し図2の操作レバーを中立位置に操作している状態に
対応する縦断正面図
示し図2の操作レバーを中立位置に操作している状態に
対応する縦断正面図
【図7】第2切換弁及び可変リリーフ弁の操作系を示す
縦断側面図
縦断側面図
【図8】第2切換弁及び可変リリーフ弁の操作系を示し
図2の操作レバーを中立位置に操作している状態に対応
する正面図(図6に対する背面図)
図2の操作レバーを中立位置に操作している状態に対応
する正面図(図6に対する背面図)
【図9】図2の操作レバーを右又は左サイドクラッチ切
位置に操作した場合に対応する第2切換弁及び可変リリ
ーフ弁の操作系の正面図
位置に操作した場合に対応する第2切換弁及び可変リリ
ーフ弁の操作系の正面図
【図10】図2の操作レバーを右又は左側制動旋回操作
位置に操作した場合に対応する第2切換弁、可変リリー
フ弁及びその操作系の縦断正面図
位置に操作した場合に対応する第2切換弁、可変リリー
フ弁及びその操作系の縦断正面図
【図11】図2の操作レバーを右又は左側逆転旋回操作
位置に操作した場合に対応する第2切換弁、可変リリー
フ弁及びその操作系の縦断正面図
位置に操作した場合に対応する第2切換弁、可変リリー
フ弁及びその操作系の縦断正面図
【図12】サイドブレーキ及び油圧クラッチの作動圧と
操作レバーの前後軸芯周りの操作角度との関係を示す図
操作レバーの前後軸芯周りの操作角度との関係を示す図
【図13】コンバインにおけるミッションケースの縦断
正面図
正面図
【図14】コンバイン前半部の側面図
【図15】第3切換弁の横断平面図
6 刈取前処理部 24 走行装置 25R,25L サイドクラッチ 28 サイドブレーキ 30 逆転伝動機構 39 操作レバー N 中立位置 60 刈取部昇降機構
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−67672(JP,A) 特開 昭62−32815(JP,A) 特開 昭57−201771(JP,A) 特開 昭58−30872(JP,A) 特開 昭63−22770(JP,A) 特開 昭63−125478(JP,A) 実開 昭58−28065(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 69/00 A01B 69/00 A01D 34/24 B62D 11/08
Claims (1)
- 【請求項1】 左右一対の走行装置の中の一方の走行装
置に制動を掛けるサイドブレーキ、一方の走行装置を他
方とは反対方向に駆動させる逆転伝動機構を備えると共
に、前後方向および左右方向に揺動操作される一本の操作レ
バーを備え、この操作レバーの左右方向の操作経路中
に、中立位置、その中立位置を挾む両側に設定された一
対の制動旋回操作位置、及び前記制動旋回操作位置に隣
る箇所でその制動旋回操作位置よりも前記中立位置から
離れた側に設定された一対の逆転旋回操作位置を設け、 前記操作レバーを中立位置から左右方向でいずれか一方
の制動旋回操作位置に操作すると、前記操作レバーの操
作側の走行装置が制動操作され、かつ、逆転旋回操作位
置に操作すると、前記操作レバーの操作側の走行装置が
逆転駆動されるように、前記一本の操作レバーの前記中
立位置を挾む両側での操作と、サイドブレーキ、及び逆
転伝動機構の、夫々の所定操作方向での作動とを連係
し、 前記操作レバーの前後方向での一側への操作で刈取前処
理部を上昇作動させ、他側への操作で下降させるよう
に、前記操作レバーの操作と刈取部昇降機構の作動とを
連係する連係手段を設けてあるコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17475098A JP3238372B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | コンバイン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17475098A JP3238372B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | コンバイン |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63195570A Division JPH0774009B2 (ja) | 1988-08-04 | 1988-08-04 | 作業車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1169908A JPH1169908A (ja) | 1999-03-16 |
JP3238372B2 true JP3238372B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=15984039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17475098A Expired - Fee Related JP3238372B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | コンバイン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3238372B2 (ja) |
-
1998
- 1998-06-22 JP JP17475098A patent/JP3238372B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1169908A (ja) | 1999-03-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |