JP2000052966A - クローラ式の走行装置 - Google Patents

クローラ式の走行装置

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JP2000052966A
JP2000052966A JP10221927A JP22192798A JP2000052966A JP 2000052966 A JP2000052966 A JP 2000052966A JP 10221927 A JP10221927 A JP 10221927A JP 22192798 A JP22192798 A JP 22192798A JP 2000052966 A JP2000052966 A JP 2000052966A
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clutch
combine
gear
turning
parking brake
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English (en)
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Hisayuki Satoji
久幸 里路
Takahiko Kamimura
孝彦 上村
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回時に生じる旋回制御用のギア同士が接触
したまのまの状態から外れなくなる、いわゆるメカロッ
ク状態が生じない走行装置を提供すること。 【解決手段】 駐車ブレーキ装置70のブレーキペダル
71を踏んでも旋回モード時には、当該旋回モードを選
択するクラッチ手段を作動させる油圧が旋回油圧シリン
ダ80にも作用し、シリンダ80の押圧作用により駐車
ブレーキアーム77が実線位置に回動ができなくなる。
その結果、サイドブレーキアーム47が反時計方向の回
動ができず、センタギア34が抜けず、駐車ブレーキ装
置70が効かなくなる。こうして、旋回操作中に駐車ブ
レーキペダル71を踏み込んでも、クラッチプレート4
5と第二クラッチ44の係合が外れなくなる、いわゆる
メカニカルロック状態がなくなり、コンバインが走行不
能となる問題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラを有する
走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クローラを有する走行装置として農業用
コンバインを例に従来技術を説明する。コンバインは、
水田など湿潤かつ軟弱な圃場を自由に走行しながら刈取
作業を可能とするために、走行装置としてはクローラを
用いる。クローラを構成する無限履帯は、ゴムなどの弾
性材料製で、広幅かつ長い接地長さで、広い接地面積に
対して、したがって低い接地圧力を地面に対して負荷す
ることで、湿地帯、湿田などにおいてもコンバインの沈
下量を抑えてコンバインを支持し、かつコンバインの走
行性能を低下させることがないようにしている。コンバ
インを直進走行させるときは左右一対のクローラを等速
で駆動し、左右に方向変更させるときは左右のクローラ
に速度差を与えて、高速側を外側に、低速側(または後
退側)を内側とする旋回が可能な構成である。
【0003】クローラはコンバインに搭載したエンジン
の出力を走行トランスミッションで変速し、伝動して駆
動する。走行トランスミッションには走行速度を変速す
るか、あるいは前進又は後退走行するための歯車式およ
び/または油圧式の変速手段、左右のクローラに同時お
よび/または選択的にどちらか一方に動力を伝動するク
ラッチ手段、旋回操作および駐車操作のためのブレーキ
手段を具備する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】圃場に植立する穀稈を
刈取、脱穀する収穫作業をコンバインを使用して行うこ
とにより、収穫作業の能率化と省力化が進展し、農業作
業者の筋肉労働を軽減することができるようになった。
コンバインの操縦と操作を容易にするための各種発明、
改良が重ねられてきている。このうち、走行速度に関し
てはハイドロスタティックトランスミッション(HS
T)を搭載することにより、1本のHSTレバーにより
無段階前進速度調節、無段階後進操作が可能になった。
また旋回操舵に関しては、パワーステアリングレバー
(パワステレバー)の採用により、1本のレバーを左右
に傾倒することによりコンバインを左右に方向変更、旋
回操作できるようになった。なお、パワステレバーを前
後に傾倒することにより刈取装置の上下昇降操作ができ
る。
【0005】コンバインを長時間駐車する場合のブレー
キとして、駐車ブレーキが設けられる。駐車ブレーキ
は、HSTレバーやパワステレバーとは別にコンバイン
の操縦台に独立して設けられた足踏み式の駐車ブレーキ
ペダルにより操作する。駐車ブレーキを作動してコンバ
インを駐車させれば、誤ってHSTレバーを操作しても
コンバインが誤作動して走行開始することがなく、安全
に停止状態を保つことができる。
【0006】しかしながら、コンバインの走行中、パワ
ステレバーを操作して旋回中に駐車ブレーキペダルを踏
み、駐車ブレーキを作動させると、クローラの回転が規
制されるが、同時にゴム製のクローラの張力によりクロ
ーラ駆動用のスプロケットが逆転し、この逆転力が旋回
時に係合するギヤ同士を互いに逆方向に回転させようと
して、互いの接触面圧が高くなり、接触したままの状態
から外れなくなる、いわゆるメカロック状態になること
があり、コンバインが走行不能になることがあった。
【0007】本発明の課題は、旋回時に生じる旋回制御
用のギア同士が接触したままの状態から外れなくなる、
いわゆるメカロック状態が生じないようにした走行装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の
構成により解決される。すなわち、一対のクローラを有
する走行装置であって、走行装置の旋回時に作動してい
ずれか一方のクローラを選択的に駆動するクラッチ手段
と、走行装置の駐車時に操作する駐車制動操作手段と、
走行装置の旋回時に前記クラッチ手段の作動に連動し
て、駐車制動操作手段の作動を停止する機構を有するク
ローラ式の走行装置である。
【0009】本発明を分かりやすくするために、図3で
説明する。駐車ブレーキ装置70のブレーキペダル71
を踏むと、サイドブレーキ装置46(駐車制動操作手段
の例)のサイドブレーキアーム47を時計方向に回動し
て、サイドブレーキ装置46が作動するが、急旋回、緩
旋回または制動旋回モードのいずれかを選択中は、当該
旋回モードを選択するクラッチ手段を作動させる油圧が
油圧シリンダ80にも作用する。該シリンダ80の押圧
作用により、駐車ブレーキアーム77がピストンロッド
82に押され、図3の実線位置に回動ができなくなり、
センタギア34(図4)が抜けないので、ブレーキが効
かずに、後述のように急旋回、緩旋回モードでは直進と
なり、制動旋回モードではそのまま旋回を続ける。
【0010】こうして、図3に示す構成により、コンバ
イン(走行装置の例)の旋回操作中に誤って駐車ブレー
キペダル71の踏み込み操作をしても、クラッチ手段の
作動に関連するギア(クラッチプレート45と第二クラ
ッチ44(図4参照))同士の係合が外れなくなる、い
わゆるメカニカルロック状態がなくなり、コンバインが
走行不能となる問題を解決できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。本発明を一実施の形態を図1ないし図5に
より説明する。図1は本発明のコンバインの左側面図で
あり、図2は本発明のコンバインの前方部分の右側面図
であり、図3は本発明のコンバインの走行トランスミッ
ションと駐車ブレーキの側面図であり、図4は本発明の
コンバインの走行トランスミッションの展開断面図であ
り、図5は本発明のコンバインの油圧回路図である。
【0012】図1および図2を参照して、コンバイン1
の車体フレーム2の下部側に土壌面を走行する左右一対
の走行クローラ4、4’を有する走行装置本体3を配設
し、車体フレーム2の前端側に、刈取装置支持フレーム
13に取り付けられた、植立穀稈を分草する分草具8、
植立穀稈を刈取る刈刃、刈取られた穀稈を挟持して後方
に搬送する株元搬送装置、供給搬送装置12などからな
る刈取装置6が設けられる。車体フレーム2の上方に
は、刈取装置6の供給搬送装置12から搬送されてくる
穀稈を引き継いで搬送するフィードチェンを有する脱穀
装置15と、該脱穀装置15で脱穀選別された穀粒を一
時貯溜するグレンタンク16が載置され、グレンタンク
16の後部にオーガ17を連接して、グレンタンク16
内の穀粒をコンバイン1の外部に排出する構成としてい
る。
【0013】コンバイン1のオペレータは、車体フレー
ム2の上部右側で刈取装置6とグレンタンク16との中
間に設けられる操縦台50の操縦席51に搭乗し、圃場
などコンバイン1の前方の状況を注視しながら、操縦台
50に設けた操作パネルの各種計器を監視し、パワステ
レバー52、HSTレバー53など各種操作桿を操作し
て、コンバイン1の走行、刈取りなどの運転操作を行
う。コンバイン1の走行、刈取り、脱穀、選別及び穀粒
搬送などに必要な駆動動力は、車体フレーム2の上部で
操縦席51の後方下部に搭載したエンジン18によりま
かなわれる。
【0014】図4と図5を参照して、コンバイン1の走
行駆動力の伝動経路を説明する。図4に示すトランスミ
ッション19の主要部は、主変速機ハイドロスタティッ
クトランスミッションHST20、副変速機25、第一
クラッチ36R、36L、第二クラッチ(サイドクラッ
チ)44R、44L、サイドブレーキ46、クラッチ4
8、走行軸39R、39L、クローラ駆動スプロケット
ホイール40R、40Lなどからなり、エンジン18
(図2)からの駆動力の入力プーリ19aおよび刈取装
置6(図1)へ動力を伝達する刈取装置駆動プーリ27
aなどをもつ。
【0015】エンジン18から入力プーリ19aへ伝達
された機械回転駆動力は、HST20の可変容量油圧ポ
ンプ21で油圧力に変換され、油圧モータ23で再び機
械回転力に変換される。可変容量油圧ポンプ21を制御
することにより油流量を無段階で0%からプラスマイナ
ス100%に変更できるので、この油圧を受けて油圧モ
ータ23の回転速度を無段階で0%からプラスマイナス
100%に変化することができる。
【0016】油圧モータ23の出力軸24は該出力軸2
4に直結した副変速機入力ピニオン26を駆動し、これ
に常時噛み合う副変速第一ギヤ31を駆動する。副変速
第二ギヤ30および副変速第三ギヤ29は第一ギヤ31
と一体に固設され、副変速軸27に軸方向に摺動自在か
つ相対回転不能に遊嵌され、図示しない副変速シフタに
より軸方向にシフトされて、それぞれ第一ギヤ31と第
一カウンタギヤ31’、第二ギヤ30と第二カウンタギ
ヤ30’、第三ギヤ29と第三カウンタギヤ29’のい
ずれかの噛み合いにより高速、中速、低速に副変速され
る。
【0017】また、副変速軸27とともに刈取装置駆動
プーリ27aは常時回転している。刈取装置6を駆動す
る時は、モータにより図示しないベルトテンションクラ
ッチを「入」として、エンジンからの動力を刈取装置6
に伝達する。ただし、刈取装置駆動プーリ27aにはワ
ンウエイクラッチが設けられているので、副変速軸27
が逆転時(後進時)には刈取装置駆動プーリ27aには
動力を伝達せず、刈取装置駆動用のベルトテンションク
ラッチが「入」であっても、刈取装置6の逆転を防止で
きる。
【0018】第一カウンタギヤ31’は第二カウンタシ
ャフト(切換軸)32に固着したギヤ32aと直接噛み
合って(図4は展開図であるので、ギヤ31’とギヤ3
2aは噛み合ってないように見える。)、副変速された
カウンタシャフト28の回転を伝達し、第二カウンタシ
ャフト32に固着されたピニオン32bは、サイドクラ
ッチ軸33のセンターギヤ34に直接噛み合って(図4
は展開図であるので、ピニオン32bとセンターギヤ3
4は噛み合ってないように見える。)動力を伝達する。
【0019】第二カウンタシャフト32のピニオン32
bの側部位置には上部の第三カウンタシャフト(緩旋回
軸)49に軸着しているカウンタシャフトギヤ(緩旋回
歯車)49cと下側の制動軸43に軸着している旋回切
換歯車48aとに図示しないシフタにより選択的に切り
換えて噛合できる逆回転ギヤ32cを軸方向に摺動自在
に軸着している。なお、第三カウンタシャフト(緩旋回
軸)49は、カウンタシャフトピニオン(小径ギア)4
9aをクラッチギヤ(旋回切換歯車)48aに噛合させ
て減速して第二クラッチ軸(制動軸)43に伝動する構
成になっている。
【0020】第二クラッチ軸43は右側にクラッチギヤ
48aを軸37に係止状態と遊嵌状態になる構成として
左側にはブレーキ46を設けている。
【0021】センターギヤ34はそのギヤ円盤の内周側
左右両側面に円環状で軸方向に凸凹に突設する軸方向ク
ラッチ歯形34R、34Lを刻設し、サイドクラッチ軸
33に円環状で軸方向クラッチ歯形34Rとは反対の軸
方向に凸凹に突設する第一クラッチ歯形右35Rを刻設
した第一クラッチ右36Rを軸方向摺動自在に遊嵌し、
かつ常時はコイルバネ33Rに付勢されて軸方向クラッ
チ歯形34Rと第一クラッチ歯形右35Rとは相対回転
不能に噛み合って第一クラッチ右36Rに動力を伝達
し、伝達された動力は第一クラッチ右36Rに固着され
たピニオン37Rに噛み合う第一走行ギヤ38Rに伝え
られ、走行軸右39R、右クローラ駆動スプロケット4
0Rを経て右クローラ4’を駆動する。
【0022】サイドクラッチ軸33には、円環状で軸方
向クラッチ歯形34Lとは反対の軸方向に凸凹に突設す
る第一クラッチギヤ35Lを刻設した第一クラッチ左3
6Lを軸方向摺動自在に遊嵌し、かつ常時はコイルバネ
33Lに付勢されて軸方向クラッチギヤ34Lと第一ク
ラッチギヤ左35Lとは相対回転不能に噛み合って第一
クラッチ左36Lに動力を伝達し、伝達された動力は第
一クラッチ左36Lに固着されたピニオン37Lと噛み
合う第一走行ギヤ38Lに伝えられ、走行軸左39L、
左クローラ駆動スプロケット40Lを経て左クローラ4
を駆動する。
【0023】トランスミッション19は2個のクラッチ
シフタ41R、41Lをもち、該クラッチシフタ41
R、41Lはそれぞれ2本の腕を持ってほぼL字型をな
し、L字型の角隅部を回動軸で支持し図示しないアクチ
ュエータで回動することにより、上述の第一クラッチ3
6R、36Lと以下に述べる第二クラッチ(サイドクラ
ッチ)44R、44Lとをそれぞれ接続、開放する。
【0024】第一クラッチ右36Rの外周はブレーキギ
ヤ42Rを形成し、該ブレーキギヤ42Rは第二クラッ
チ軸(制動軸)43に軸方向摺動可能かつ回転自在に遊
嵌する第二クラッチ右44Rと一体のクラッチピニオン
43Rに噛み合う。第一クラッチ左36Lの外周にも同
様にブレーキギヤ42Lを形成し、該ブレーキギヤ42
Lは第二クラッチ軸43に軸方向に摺動可能かつ回転自
在に遊嵌する第二クラッチ左44Lと一体のクラッチピ
ニオン43Lに噛み合う。
【0025】第二クラッチ軸43には2枚のクラッチプ
レート45Rおよび45Lが固着されていて第二クラッ
チ右44Rとクラッチプレート45R、第二クラッチ左
44Lとクラッチプレート45Lとはそれぞれ軸方向に
突出するクラッチ歯形を形成していて、クラッチシフタ
41Rおよび41Lの作動により第二クラッチ44Rま
たは44Lを接続または開放する。
【0026】第二クラッチ軸43の一つの軸端には多板
式油圧ブレーキ46が固着されていてブレーキアーム4
7を操作することにより第二クラッチ軸43の回転を制
動する。第二クラッチ軸43の他の軸端には油圧式のク
ラッチ装置48の被動側が固着されているが、通常時は
クラッチ装置48の駆動側とは絶縁されていて、駆動側
と被動側とは相対的に自由に回転する。
【0027】第二カウンタシャフト32の回転は該カウ
ンタシャフト32に固着した逆回転用ギヤ32c、該逆
回転用ギヤ32cに噛み合う第三カウンタシャフト49
のカウンタシャフトギヤ49c、カウンタシャフトピニ
オン49a、図示しないアイドラーギヤ、クラッチ装置
48の駆動側と一体のクラッチギヤ48aを介してクラ
ッチ装置48の駆動側に伝達されるが、その回転方向は
上記の第一クラッチ36を接続した場合の第二クラッチ
軸43の回転方向とは逆方向である。
【0028】すなわちトランスミッション19は、エン
ジン18の回転動力を主変速HST20および副変速機
25で変速して、第一クラッチ36R、36Lが接続し
ている場合は走行軸39R、39L、したがってクロー
ラ駆動スプロケット40R、40Lを等速で駆動して、
クローラ4、4’を等速前進させる。
【0029】図4はクラッチシフタ右41Rが無作動で
第一クラッチ右36Rが接続、第二クラッチ右44Rが
開放(非接続)、クラッチシフタ左41Lは作動して第
一クラッチ左36Lが開放(非接続)、第二クラッチ左
44Lが接続の状態を示していて、この状態においてブ
レーキ装置46もクラッチ装置48も作動させないとク
ローラ右4’は前進し、クローラ左4はフリーになるの
でコンバイン1は左にゆっくりと旋回する。
【0030】図4に示す状態において、(サイド)ブレ
ーキ装置46を作動させるとブレーキ力は、第二クラッ
チ左44L、ピニオン43L、ブレーキギヤ42L、第
一クラッチピニオン37L、走行ギヤ38L、クローラ
駆動スプロケット40Lを介してクローラ左4に伝達さ
れる。すなわち、クローラ左4は制動され、クローラ右
4’は前進を続けるので、したがってコンバイン1は左
旋回(ブレーキターン)する。(サイド)ブレーキ装置
46のブレーキ力の大小により旋回半径の大小が変化す
る。
【0031】図4に示す状態において(サイド)ブレー
キ46を作動させないで、クラッチ装置48を作動させ
ると、第二カウンタギヤ32aの動力は逆回転ギヤ32
c、カウントシャフトギヤ49c、カウンタシャフトピ
ニオン49a、クラッチギヤ48aに伝達され、第二ク
ラッチギヤ43を回転する。このとき左クローラ4は右
クローラ4’に対して減速して前進するのでゆっくり緩
旋回(マイルドターン)する。
【0032】この状態から逆回転ギヤ32cを横方向に
スライドさせて逆回転ギヤ32cとクラッチギヤ48a
を噛み合わせると、第二カウンタシャフト32の動力は
第二クラッチ軸43を回転させ、左クローラ4を逆走さ
せる。このとき、右クローラ4’は前進しているので、
コンバイン1は左回りに急旋回(スピンターン)する。
【0033】つぎに、図5に基づいて油圧回路を説明す
る。まず、サイドブレーキ装置46は、制動軸43の一
方側に設けた複数のブレーキ板にその外周にある固定機
枠側の複数の押圧板を圧油によって圧接し,その制動軸
43に制動力を与えるように構成している。そして、ク
ラッチ装置48は、その制動軸43の他方側において、
クラッチギヤ48aとクラッチ軸(制動軸)43との間
に油圧によって係脱操作される多板式のクラッチを設け
て構成している。
【0034】そして、切換弁68は、上述のブレーキ装
置46とクラッチ装置48とのいずれか一方側に圧油を
送るように切り換える2ポジションタイプとして油圧変
速装置20(図4)のHSTレバー53に設けた切換ス
イッチ53aによって切り換えできる構成としている。
【0035】この場合、切換弁68は、スイッチ53a
をON操作すると、通電されたソレノイド68aが励磁
されて切り換りクラッチ装置48側のクラッチ油路56
に送油できる構成としている。なお、ブレーキ46作動
時にはブレーキ油路が開かれる。
【0036】パワステレバー52は、左右方向への傾倒
操作によってON操作できるスイッチ61、61’を下
部の両側に設け、サイドクラッチシフタ41R、41L
のソレノイドバルブ62を切り換え操作できる構成とし
ている。なお、このソレノイドバルブ62は、上述した
ON操作によって通電されたソレノイド62a、62b
の励磁により切り換えができる3ポジションの構成とし
ている。
【0037】そして、可変リリーフバルブ69は、前記
パワステレバー52の傾倒操作の度合いに応じてリリー
フ圧が高くなる構成としている。なお、図5に示す油圧
回路において、可変リリーフバルブ69に所定値の初期
圧を設定しておくことができる。このように可変リリー
フバルブ69に初期圧を設定して、切換弁68をクラッ
チ油路56に切り換えると、圧油は、シリンダ63、6
3’から流出口63a、63bを経て圧油流路63cを
通り、クラッチ油路56からクラッチ装置48に供給さ
れる。この場合、圧油は予め設定されている初期圧以上
に達して初めて可変リリーフバルブ69を通過してタン
クに還流するため、クラッチ装置48を最初から遊びの
ない状態で迅速に作動することも可能である。
【0038】ここで、まず従来の駐車ブレーキ装置70
の作動機構を説明し、その後、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0039】図12、図13は従来のコンバインの駐車
ブレーキの構成を示す図であり、図12は走行トランス
ミッションの一部切り欠き側面図であり、図13は図1
2のC−C線矢視断面図である。
【0040】上記構成において、駐車ブレーキ70のブ
レーキペダル71にはブレーキリンク72を介してブレ
ーキワイヤ76の一端が接続され、該ブレーキワイヤ7
6の他端はサイドブレーキ装置46のサイドブレーキア
ーム47に接続される。ブレーキワイヤ76は可撓性で
伸縮不能であり、かつ軸方向長さ伸縮不能のワイヤシー
ス76aの内部を挿通していて、該ワイヤシース76a
の一端はブレーキペダル71付近の車体2ののフレーム
のワイヤシース固定端73に固定され、その他端はミッ
ションケース108の一部に軸装する駐車ブレーキアー
ム軸78に軸着した駐車ブレーキアーム77のワイヤシ
ース移動端74に固定されている。
【0041】駐車時にブレーキペダル71を踏み込む
と、ワイヤシース76の移動量の約半分は一対の(サイ
ド)ブレーキ装置46のサイドブレーキアーム47が図
面の参考線の位置まで回転することで対応し、ワイヤシ
ース76の移動量の残りの約半分は一端が車体の固定端
73に支持されているワイヤシース76aの他端が固定
されている駐車ブレーキアーム77が図面の参考線の位
置に回転することで対応する。ここで、サイドブレーキ
装置46の作動により、その多数のディスクブレーキ板
が圧着され、これと同時に駐車ブレーキアーム77の回
転で、該アーム77と一体の駐車ブレーキ軸78も回転
し、エンジン出力がクローラ4、4’(図1,図2)の
いずれかに伝達されなくなり、前記ディスクブレーキ板
の圧着力により駐車ブレーキ装置70がかかることにな
る。
【0042】駐車ブレーキアーム77の回転によりエン
ジン出力がクローラ4、4’に伝達されなくなるのは、
駐車ブレーキアーム77が図12の参考線の位置に回転
すると、図13に示すように駐車ブレーキアーム軸78
に軸着するカム79a、79a’も図12の参考線の位
置に回転し、サイドクラッチシフタ67、67’のカム
当接部67b、67b’にカム79a、79a’がそれ
ぞれ当接して押圧し、シフタ67、67’を作動させ
て、シフタ67、67’がサイドクラッチシフタ軸67
a、67a’を中心に回動し、図4に示すような第一ク
ラッチ36R、36Lをシフトさせてセンターギア34
との係合を解除して、エンジン出力がクローラ4、4’
に伝達されなくなるためである。
【0043】図3に示す本発明の実施の形態は、駐車ブ
レーキアーム77を油圧シリンダ80の押圧作用により
図3の参考線の位置に止め、図3の実線位置である反時
計回り方向の回動ができないようにすることで、旋回モ
ード時にはワイヤシース76のブレーキ作動時の移動量
の半分しか移動しないために動車ブレーキ装置70が作
動しないことになる。
【0044】このときのシリンダ80の動作を説明す
る。油圧シリンダ80は図5の油圧回路に示すサイドク
ラッチシリンダ63のサイドポート63aと旋回切り替
えソレノイドバルブ68およびリリーフバルブ69とを
結ぶ油圧ラインに設けた分岐ライン63cに接続し、油
圧の供給により油圧シリンダ80に嵌装するピストン8
1が作動して、ピストンロッド82を介して駐車ブレー
キアーム77の回動を止める構成にしている。
【0045】次に、コンバイン1が走行中であって制動
旋回、急旋回または緩旋回のいずれかの旋回走行に移る
ために、パワステレバー52を操作した場合の作用につ
いて説明する。
【0046】図5を用いて左旋回を例に説明すると、パ
ワステレバー52を左旋回操作(左に傾倒)すると、制
動旋回、急旋回または緩旋回のいずれの旋回であって
も、クラッチシリンダ63に充満した圧力油はサイドポ
ート63a、旋回切り替えソレノイドバルブ68を経由
して、サイドブレーキ装置46またはクラッチ装置48
を作動させて旋回を開始する。
【0047】一方、クラッチシリンダ63に充満した圧
力油はサイドポート63aからパワステレバー52の直
下のリリーフバルブ69に送液される。リリーフバルブ
69は旋回モード中は油路を閉じているので、リリーフ
バルブ69により油路は圧力保持がなされ、分岐ライン
63cを経由して駐車ブレーキ装置70(図3)のシリ
ンダ80に送液される。また、リリーフバルブ69から
リリーフされた作動油はオイルパン58に戻り、他の戻
り油とともに作動油ポンプ59に供給される。
【0048】シリンダ80は圧力油の供給を受けてピス
トン81、ピストンロッド82を移動させ、駐車ブレー
キアーム77が駐車ブレーキアーム軸78を中心に回動
することを阻止し、駐車ブレーキアーム77は図3の参
考線の位置に止まる。この結果、図3に示すようにブレ
ーキペダル71を踏み込んでも旋回モード時は、前述の
ようにワイヤシース76のブレーキ作動時の移動量の半
分しか動かないので、ブレーキペダル71は本来のブレ
ーキ操作時の半分しか踏み込めず、駐車ブレーキ装置7
0が効かなくなる。
【0049】このように、コンバイン1の旋回操作には
駐車ブレーキ70が作動しないように作用する構成とし
たので、コンバイン1は従来通り旋回操作することがで
きると共に、コンバイン1の旋回操作中に、誤って駐車
ブレーキペダル71を踏み込み操作しても、駐車ブレー
キ装置70は作動しないことになる。
【0050】なお、前記コンバイン1の旋回操作中にブ
レーキペダル71を踏み込むと、急旋回モード時と緩旋
回モード時はコンバイン1は直進走行をし、制動旋回モ
ード時は制動旋回のままとなる。
【0051】すなわち、急旋回モード時と緩旋回モード
時に駐車ブレーキペダル71を踏み込むと、ブレーキペ
ダル71は本来のブレーキ操作時の半分しか踏み込めな
いが、このとき、駐車ペダルスイッチ75が作動し、図
5に示すようにパワステ用ソレノイドバルブ62は中立
となり、サイドクラッチシリンダ63、63’への送油
が停止され、クラッチ装置48の接続が解除され、ま
た、第一クラッチギア35Lはセンターギア34Lに接
続する。その結果、第一クラッチピニオン37R、37
Lの回転が走行軸39R、39Lに伝達され、クローラ
4、4’は直進走行する(図4参照)。
【0052】また、制動旋回モード時にもブレーキペダ
ル71は本来のブレーキ操作時の半分しか踏み込めない
が、このときも駐車ペタルスイッチ75が作動するが、
この信号は無視することでパワステ用ソレノイドバルブ
62は中立とならない。従ってサイドブレーキ装置46
への送油されたままであり、ブレーキ装置46が作動し
ている。またこのとき、第一クラッチギア35Lはセン
ターギア34Lに接続していないので、制動旋回(ブレ
ーキターン)のままである。
【0053】従来は、コンバイン1の旋回操作中に駐車
ブレーキペダル71を踏み込み操作すると、(サイド)
ブレーキ装置46の制動力は第二クラッチ44L、44
R、ピニオン43L、43R、ブレーキギヤ42L、4
2R、第一クラッチピニオン37L、37Rを経てそれ
ぞれクローラ4、4’に伝動されるが、このとき、図4
に示すように、ゴム製のクローラ4、4’の張力Fによ
り、スプロケット40R、40Lが逆転し、この逆転力
が旋回操作によりブレーキギヤ42R、42Lがそれぞ
れ互いに逆方向に回転し、クラッチプレート45Rと第
二クラッチ44Rの間およびクラッチプレート45Lと
第二クラッチ44Lの間の接触面圧が高くなり、接触し
たままの状態から外れなくなる、いわゆるメカロック状
態になることがあった。
【0054】しかし、図3に示す構成により、コンバイ
ン1の旋回操作中に駐車ブレーキペダル71を踏み込み
操作しても、クラッチプレート45Rと第二クラッチ4
4Rおよびクラッチプレート45Lと第二クラッチ44
Lの、いわゆるメカニカルロック状態がなくなり、コン
バイン1が走行不能となる問題を解決できる。
【0055】上記図1ないし図5に示す実施の形態のコ
ンバイン1の変形例を図6に示す。図14は従来例のコ
ンバイン1の油圧回路図であり、図6は本例のコンバイ
ン1の油圧回路図である。従来例において油圧回路のア
ンロードバルブが不具合となった場合に、パワステ用ソ
レノイドバルブが正常であっても、パワステレバーの操
作によるコンバインの旋回操作が不能になるという不具
合を、図6に示す油圧回路を備えた装置により解決する
ことができる。
【0056】図14および図6に示すように、コンバイ
ン1の各部の作動は油圧により制御されていて、オイル
パン58に蓄えられた作動油は、油圧変速装置HST2
0(図4)に供給されるほか、作動油ポンプ59により
汲み上げられ、油圧変速装置HST20以外の各部に供
給される。
【0057】従来例の図14に示すように、作動油ポン
プ59を出た作動油はオイルフィルタ60を通過し、作
動油ポンプ59の吐き出し流量のうち旋回走行操作に要
する流量の作動油を分流弁85を通過させてサイドクラ
ッチシリンダ63’に送り、刈取装置6(図1)の上
下、オーガ17(図1)の駆動などに作動油を送るとき
は、分流弁85及びその分流弁85の後流側の油路から
分流して刈取上下油圧回路88aなどに送油する。
【0058】旋回走行操作用の作動油は、パワステレバ
ー52を操作して旋回走行中は、前述したようにパワス
テ用ソレノイドバルブ62、サイドクラッチシリンダ6
3、旋回切り替えソレノイドバルブ68を通過し、サイ
ドブレーキ装置46またはクラッチ装置48を作動さ
せ、再び旋回切り替えソレノイドバルブ68を通過し、
オイルクーラ89で作動油を冷却した後、オイルパン5
8に戻る。
【0059】刈取作業などを行わないときは、旋回走行
操作用の作動油は分流弁85、逆止弁84を経由して、
アンロードバルブ86から油路a、b、cを経由してオ
イルパン58に戻る。図14は、直進走行中で旋回走行
操作用の作動油を分流弁85から油路a、アンロードバ
ルブ86、油路b、油路c、油路dを順に経由するルー
トと油路e、油路f、油路g、油路c、油路dを順に経
由してオイルパン58に戻す状態を示している。
【0060】前記従来例の油圧回路においては、パワス
テ用ソレノイドバルブ62とアンロードバルブ86と
は、両者とも正常に動作して連動する必要があり、アン
ロードバルブ86の故障があるとパワステ用ソレノイド
バルブ62に正常に作動油が供給されなくなり、コンバ
イン1の旋回操作が不能になるという問題があった。
【0061】しかし、図6に示す本例では、作動油ポン
プ59を出た作動油はオイルフィルタ60を通過し、分
流弁85により分流された一定量は、旋回走行用の作動
油として前述した従来例と同様に流れる。分流弁85に
より分流された残りの一定量はアンロードバルブ86を
経由して、刈取上下油圧回路88a、オーガ移動油圧回
路88b、単体左アクチュエータ油圧回路88c、単体
右アクチュエータ油圧回路88dまたは刈取スライド油
圧回路88eなどに作動油として供給される。刈取作業
などが行われずに、これらの作業用油圧回路が不作動の
時にはアンロードバルブ86はアンロード作用して作動
油を油路h、油路iからオイルパン58に戻す構成とし
たことを特徴とする。
【0062】図6に示す例は、パワステレバー52を中
立位置においてコンバイン1は直進走行中である油圧回
路を示していて、このときは、パワステ用ソレノイドバ
ルブ62が中立位置にあり、旋回走行操作用の作動油
は、パワステ用ソレノイドバルブ62のオープンセンタ
から直ちにオイルパン58に戻るようになっている。
【0063】図6に示す構成によれば、パワステ用ソレ
ノイドバルブ62とアンロードバルブ86とは連動する
必要がなくなり、パワステ用ソレノイドバルブ62の作
動だけで旋回操作ができるので、アンロードバルブ86
が故障してもコンバイン1の旋回操作を含む走行操舵に
は影響を与えず、走行操舵の信頼性が高くなる。また、
アンロードバルブ86の故障の影響を避けるための、パ
ワステ用の油圧回路を独立させ、独立の作動油ポンプを
専用に装備する方式の構成に比べて本例の構成は簡単で
あり、経済的でもある。
【0064】上記図1ないし図5に示す実施の形態のコ
ンバイン1の別の変形例を図7および図8に示す。図7
は本例のコンバイン1の走行トランスミッションと駐車
ブレーキの側面図(シリンダ80部分は断面図)であ
り、図8は図7の矢線A方向からみた図である。この例
は、駐車ブレーキ70(図3参照)の操作によるクラッ
チプレート45Rと第二クラッチ44R、及びクラッチ
プレート45Lと第二クラッチ44Lとが、それぞれメ
カニカルロックするのを防止するためのシリンダ80
を、走行装置トランスミッション19のミッションケー
ス108に一体的に設け、かつシリンダ80に供給する
油圧を油圧ホース90により、クラッチ装置48のサイ
ドクラッチシリンダ63(図5)から取り出してシリン
ダ80に接続する構成を特徴とする。本例は前述の本発
明の実施の形態と同様にコンバイン1の旋回走行中に駐
車ブレーキ装置70を操作してもクラッチプレート45
Rと第二クラッチ44R、及びクラッチプレート45L
と第二クラッチ44Lのメカニカルロックを防止しつ
つ、かつ走行トランスミッション19と駐車ブレーキ装
置70を小型化、簡単化することができる。
【0065】シリンダ80は駐車ブレーキペダル71の
回動支点付近に設けることもできるが、ミッションケー
ス108から離隔するために油圧ホース90の長さが長
くなり、かつ操縦台50のステップが上下昇降する形式
のものでは、油圧ホース90が上下に移動することによ
り油圧ホース90の耐久性に影響することがある。しか
し本例によれば、シリンダ80は旋回操作時に駐車ブレ
ーキ装置70を操作しても、メカニカルロックが発生し
ない上、シリンダ80をミッションケース108に一体
的に設け、かつシリンダ80とサイドクラッチシリンダ
63とを油圧ホース90で直接に接続したので、組立が
容易であり、組立後の突出部の幅もミッションケース1
08の最大幅以内に納めることができる。
【0066】上記図1ないし図5に示す実施の形態のコ
ンバイン1のさらに別の変形例を図9および図10に示
す。図9は本例のコンバイン1の走行トランスミッショ
ン19の一部断面矢視図であり、図10は図9のB−B
線矢視図であり、図11は図9のコンバインの油圧回路
図である。
【0067】前述の本発明の実施の形態と同様にコンバ
イン1の旋回走行中に駐車ブレーキ装置70を操作して
もクラッチプレート45Rと第二クラッチ44R、及び
クラッチプレート45Lと第二クラッチ44Lのメカニ
カルロックを防止しつつ、かつ走行トランスミッション
19と駐車ブレーキ装置70を小型化、簡単化すること
ができる。
【0068】本例は、図9に示すように、駐車ブレーキ
装置70の操作によるメカニカルロック防止するための
シリンダ92を、サイドクラッチシリンダ63、63’
に近接して、走行装置トランスミッション19のサイド
クラッチ装置48のアッセンブリ内部に設ける。該シリ
ンダ92は図11の分岐ライン63cに接続して油圧を
供給し、シリンダ92内のピストン93の運動をカムシ
フトロッド94に伝達し、該カムシフトロッド94は駐
車ブレーキアーム軸78に軸着したカム95を押し上げ
る。したがってアーム軸78が回動できなくなり、ミッ
ションケース108の外部でアーム軸78に軸着した駐
車ブレーキアーム77の回動も阻止される。
【0069】こうして、シリンダ92は旋回操作時に駐
車ブレーキ装置70を操作しても、駐車ブレーキ装置7
0が効かなくなり、メカニカルロックが発生しないだけ
でなく、シリンダ92を走行装置トランスミッション1
9のサイドクラッチ装置46のアッセンブリ内部に設け
たので、組立が容易であり、組立後の突出部がなく極め
てコンパクトに構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコンバインの左側面図を示す。
【図2】 本発明のコンバインの前方部分の右側面図で
ある。
【図3】 本発明のコンバインの走行トランスミッショ
ンと駐車ブレーキの側面図である。
【図4】 本発明のコンバインの走行トランスミッショ
ンの展開断面図である。
【図5】 本発明のコンバインの油圧回路図である。
【図6】 本発明の実施の形態の変形例のコンバインの
油圧回路図である。
【図7】 本発明の実施の形態の別の変形例のコンバイ
ンの走行トランスミッションと駐車ブレーキの側面図で
ある。
【図8】 図7の矢線A方向からみた図である。
【図9】 本発明の実施の形態のさらに別の変形例のコ
ンバインの走行トランスミッションの断面図である。
【図10】 図9のB−B線矢視図である。
【図11】 図9のコンバインの油圧回路図である。
【図12】 従来のコンバインの走行トランスミッショ
ンの一部切り欠き側面図である。
【図13】 図12のC−C線矢視断面図である。
【図14】 従来例のコンバインの油圧回路図である。
【符号の説明】
1 コンバイン 2 車体フレーム 3 走行装置本体 4、4’ 走行クロ
ーラ 6 刈取装置 8 分草具 12 供給調節装置 13 刈取装置支持
フレーム 15 脱穀装置 16 グレンタンク 17 オーガ 18 エンジン 19 走行トランスミッション 32、32’クロー
ラスプロケット 46 サイドブレーキ装置 47 サイドブレー
キアーム 48 サイドクラッチ装置 50 操縦台 51 操作席 52 パワステレバ
ー 53 HSTレバー 54 副変速レバー 58 オイルパン 59 作動油ポンプ 60 オイルフィルタ 61、61’旋回ス
イッチ 62 パワステ用ソレノイドバルブ 63、63’サイドクラッチシリンダ 63a、63a’サイドポート 63b、63b’分岐ライン 64、64’サイドクラッチピストン 65、65’押圧スプリング 66、66’シフタ押圧ロッド 67、67’サイドクラッチシフタ 67a、67a’サイドクラッチシフタ軸 67b,67b’カム当接部 68 旋回切り替えソレノイドバルブ 69 レリーフ弁 70 駐車ブレーキ
装置 71 駐車ブレーキペダル 72 ブレーキリン
ク 73 ワイヤシース固定端 74 ワイヤシース
移動端 76 ブレーキワイヤ 76a ワイヤシー
ス 77 駐車ブレーキアーム 78 駐車ブレーキ
アーム軸 79 カム 79a、79a’カ
ム 80 シリンダ 81 ピストン 82 ピストンロッド 85 分流弁 86 アンロードバルブ 87 リリーフ弁 88a 刈取上下油圧回路 88b オーガ移動
油圧回路 88c 単体左油圧回路 88d 単体右油圧
回路 88e 刈取スライド油圧回路 89 オイルクーラ 90 油圧ホース 92 シリンダ 93 ピストン 94 カムシフトロ
ッド 95 カム 102 油圧変速H
ST 102a 油圧モータ 105 減速伝動
装置 106 逆転伝動装置 107 サイドク
ラッチ軸 108 ミッションケース 109 出力軸 110 出力ギヤ 111 刈取動力
取出し軸 112 取出しギヤ 113 副変速入
力ギヤ 114 副変速装置 115 変速軸 116 小ギヤ 117 中ギヤ 118 係合爪 119 大ギヤ 120 中間軸 121 変速大ギ
ヤ 122 変速中ギヤ 123 変速小ギ
ヤ 124 センターギヤ 125、125’ サイドクラッチギヤ 126 伝動軸 127、127’
伝動ギヤ 128、128’ ホイールギヤ 129、129’
小径ギヤ 130、130’ ホイールシャフト 132 緩旋回小径ギヤ 133 緩・急旋
回軸 134 旋回ギヤ 135、135’
旋回クラッチ装置 136、136’ クラッチギヤ 137 急旋回大
径ギヤ 138 逆転軸 139 逆転伝動
ギヤ 139’カウンタギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B043 AA04 BA02 BA05 BB14 DB05 DB06 DB07 2B076 DC03 DD02 3D047 BB08 BB53 CC04 CC05 FF22

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のクローラを有する走行装置であっ
    て、走行装置の旋回時に作動していずれか一方のクロー
    ラを選択的に駆動するクラッチ手段と、走行装置の駐車
    時に操作する駐車制動操作手段と、走行装置の旋回時に
    前記クラッチ手段の作動に連動して、駐車制動操作手段
    の作動を停止する機構を有するクローラ式の走行装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107651007A (zh) * 2017-11-09 2018-02-02 山东农业大学 一种桑园液压转向微耕机的机电液控制系统及方法
CN108757601A (zh) * 2018-07-06 2018-11-06 东风井关农业机械有限公司 一种收割机液压控制总成系统
CN110036753A (zh) * 2019-04-28 2019-07-23 丹阳荣嘉精密机械有限公司 一种用于马铃薯收获机的安全离合器

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