JP2003034263A - 走行伝動装置 - Google Patents
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Abstract
チと旋回クラッチの作用を切り替えるタイミング制御の
煩雑さを改善する。 【解決手段】ギヤ配列と操向クラッチ1により変速伝動
と操向作用を行う直進伝動系Dに組み合わせて、差動ギ
ヤ装置2と旋回クラッチ3により旋回作用を行う旋回伝
動系Tとを有する走行用ミッションケース4において、
該操向クラッチ1を作用させるプッシュシリンダ5と旋
回クラッチ3を作用させる比例減圧電磁弁6とをシーケ
ンス弁7を介して順次圧油作動可能に接続すると共に、
プッシュシリンダ5の排出側にパワステリリーフ弁8の
接続を行い、旋回クラッチ3と複数の絞り回路9aによ
り変圧調節を行う方向切替電磁弁9とを圧油作動可能に
接続を行うことを特徴とする走行伝動装置の構成とす
る。
Description
関し、ギヤ配列と差動ギヤ装置を組み合わせると共に操
向制御用の操向クラッチと旋回制御用の旋回クラッチを
内装して変速伝動と操向旋回を行う走行用ミッションケ
ースにおいて、該操向クラッチと旋回クラッチとを各々
作用させる油圧回路を設けているもの等の分野に属す
る。
いてデファレンシャルギヤ等による差動ギヤ装置を有す
るものでは、走行車等で操向旋回を行うときに円滑な旋
回作用が可能となり移動時間を短縮できるという利点が
あるが、単一の油圧式無段変速装置で直進時と旋回時の
駆動を行うときは回転速度等に違いがあるため、従来で
は、直進用と旋回用とに各別の無段変速装置を設けて各
々駆動を行うもの等が開示されている。
行用ミッションケースに差動ギヤ装置を有し、直進用と
旋回用とに各別の無段変速装置を設けて各々駆動を行う
ものでは構成が複雑にななると共に、コスト高になると
いう難点があった。
スの伝動機構側において旋回用無段変速装置の代わりを
行わせるものでは、操向クラッチを作用させる操向切替
電磁弁と旋回クラッチを作用させる比例減圧電磁弁を作
動させる油圧回路において、該両電磁弁を切り替えるタ
イミング制御の煩雑さが増大する恐れがある。
クラッチの作用を切り替えるタイミング制御の煩雑さを
改善する。
配列と操向クラッチ1により変速伝動と操向作用を行う
直進伝動系Dに組み合わせて、差動ギヤ装置2と旋回ク
ラッチ3により旋回作用を行う旋回伝動系Tとを有する
走行用ミッションケース4において、該操向クラッチ1
を作用させるプッシュシリンダ5と、このプッシュシリ
ンダ5に対し送油後位に位置して旋回クラッチ3を作用
させる比例減圧電磁弁6とをシーケンス弁7を介して順
次圧油作動可能に接続したことを特徴とする走行伝動装
置の構成とする。
旋回作用を行うときは、図1に示す如く、走行用ミッシ
ョンケース4における直進伝動系Dの操向クラッチ1を
プッシュシリンダ5の作動により切り作用させ、このシ
リンダ5の作動終了に伴う圧力上昇によりシーケンス弁
7の通油を可能とし、このシーケンス弁7からの送油に
より旋回伝動系Tの旋回クラッチ3を比例減圧電磁弁6
の作動により入り作用させ、この入り作用状態を該電磁
弁6によって半接続状態から完全接続状態まで変化させ
ることにより、差動ギヤ装置2を介してマイルド旋回,
ブレーキ旋回,スピン旋回の各旋回作用を連続して実行
させる。
チ1により変速伝動と操向作用を行う直進伝動系Dに組
み合わせて、差動ギヤ装置2と旋回クラッチ3により旋
回作用を行う旋回伝動系Tとを有する走行用ミッション
ケース4において、該操向クラッチ1を作用させるプッ
シュシリンダ5の排出側に、旋回クラッチ3を作用させ
る圧油を変圧調節するパワステリリーフ弁8を接続した
ことを特徴とする請求項1記載の走行伝動装置の構成と
する。
旋回作用を行うときは、図2に示す如く、走行用ミッシ
ョンケース4における直進伝動系Dの操向クラッチ1を
プッシュシリンダ5の作動により切り作用させ、このシ
リンダ5の作動終了に伴い該シリンダ5からの排出油を
受け、パワステレバー等によって操作を行うパワステリ
リーフ弁8により変圧調節した圧油を旋回伝動系Tの旋
回クラッチ3に送油して入り作用させ、この入り作用状
態を該リリーフ弁8によって半接続状態から完全接続状
態まで変化させることにより、差動ギヤ装置2を介して
マイルド旋回,ブレーキ旋回,スピン旋回の各旋回作用
を連続して実行させる。
チ1により変速伝動と操向作用を行う直進伝動系Dに組
み合わせて、差動ギヤ装置2と旋回クラッチ3により旋
回作用を行う旋回伝動系Tとを有する走行用ミッション
ケース4において、該旋回クラッチ3と、この旋回クラ
ッチ3への供給圧油を複数の絞り回路9aにより変圧調
節を行う方向切替電磁弁9とを圧油作動可能に接続した
ことを特徴とする請求項1記載の走行伝動装置の構成と
する。
旋回作用を行うときは、走行用ミッションケース4にお
ける直進伝動系Dの操向クラッチ1をプッシュシリンダ
5の作動により切り作用させ、このシリンダ5の作動に
伴う圧力上昇により、図3に示す如く、前記比例減圧電
磁弁6の代わりに方向切替電磁弁9のON,OFFによ
って複数の絞り回路9aを切り替える絞り量の変更によ
り、変圧調節した圧油を旋回伝動系Tの旋回クラッチ3
に送油して入り作用させ、この入り作用状態を該絞り回
路9aにより半接続状態から完全接続状態まで変化さ
せ、差動ギヤ装置2を介してマイルド旋回,ブレーキ旋
回,スピン旋回の各旋回作用を段階的に連続して実行さ
せる。
走行車等において旋回作用を行うときは、直進伝動系D
の操向クラッチ1をプッシュシリンダ5の作動により切
り作用させ、このシリンダ5の作動終了に伴い、シーケ
ンス弁7からの送油により、比例減圧電磁弁6の作動に
よる旋回伝動系Tの旋回クラッチ3の入り作用により接
続状態を変化させ、差動ギヤ装置2を介し各旋回作用を
実行させることができるから、マイルド旋回,ブレーキ
旋回,スピン旋回の各旋回作用を機体を停止させること
なく連続して切り替えることが可能になると共に、直進
伝動系Dのプッシュシリンダ5の作動終了によるシーケ
ンス弁7の圧力上昇に伴い、的確に圧油を旋回伝動系T
の比例減圧電磁弁6へ送油作動させて旋回クラッチ3の
圧力制御を行うことにより、操向クラッチ1の切り確認
が不要となりタイムラグもなく、円滑な旋回性能を得る
ことができる。
行車等において旋回作用を行うときは、直進伝動系Dの
操向クラッチ1をプッシュシリンダ5の作動により切り
作用させ、このシリンダ5の作動終了に伴い、該シリン
ダ5からの排出油を受けパワステレバー等の操作による
パワステリリーフ弁8により変圧した圧油を旋回伝動系
Tの旋回クラッチ3に送油して入り作用させることによ
り、差動ギヤ装置2を介し各旋回作用を実行させること
ができるから、マイルド旋回,ブレーキ旋回,スピン旋
回の各旋回作用を機体を停止させることなく連続して切
り替えることが可能になると共に、プッシュシリンダ5
の作動終了により排出される圧油をパワステリリーフ弁
8へ送油して旋回クラッチ3の圧力制御を行うことによ
り、操向クラッチ1の切り確認が不要となりタイムラグ
もなく、円滑な旋回性能を得ることができる。なお、メ
ンテナンスも容易である。
行車等において旋回作用を行うときは、直進伝動系Dの
操向クラッチ1をプッシュシリンダ5の作動により切り
作用させ、このシリンダ5の作動に伴い、方向切替電磁
弁9の絞り回路9aにより変圧調節した圧油を旋回伝動
系Tの旋回クラッチ3に送油して入り作用させることに
より、差動ギヤ装置2を介し各旋回作用を実行させるこ
とができるから、マイルド旋回,ブレーキ旋回,スピン
旋回の各旋回作用を機体を停止させることなく段階的に
連続して切り替えることが可能になると共に、方向切替
電磁弁9の絞り回路9aをシンプルな切替え方式として
いることにより、該電磁弁9における圧油の汚染物質等
による作動阻害要因を回避することができる。
車等としてのコンバインについて図面に基づき説明す
る。図10はコンバインの全体構成を示すもので、車台
10の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クロー
ラ11を張設した走行装置12を配設すると共に、該車
台10上にフィードチェン13に挟持し搬送供給される
穀稈の脱穀を行い、この脱穀された穀粒を選別回収して
一時貯留するグレンタンク14と、このタンク14に貯
留された穀粒を機外へ排出する排穀オーガ15を備えた
脱穀装置16を載置し、この脱穀装置16の後端部に排
藁処理装置17を装架構成させる。
穀稈を分草する分草体18と、分草された穀稈を引き起
こす引起部19と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃
部20と、この刈り取られた穀稈を掻き込むと共に、搬
送途上において扱深さを調節して搬送される穀稈を引き
継いで該フィードチェン13へ受け渡しする供給調節搬
送部21等を有する刈取装置22を、油圧駆動による刈
取昇降シリンダ23により土壌面に対して昇降自在なる
よう該車台10の前端部へ懸架構成させる。
制御を行う操作装置24と、この操作のための操作席2
5を設け、この操作席25の後方側に前記グレンタンク
14を配置すると共に下方側にエンジン26を搭載し、
これらの走行装置12,脱穀装置16,刈取装置22,
操作装置24,エンジン26等によってコンバインの機
体27を構成させる。
用ミッションケース4を装架しており、このミッション
ケース4の伝動機構は、図9に示す如く、該エンジン2
6からベルト伝動により、該操作装置24の一側に配設
した主変速レバー28により主変速を行う走行用の油圧
式無段変速装置の可変ポンプ29に連結し、この可変ポ
ンプ29により一体的に駆動する油圧モータ30を、第
1軸としての入力軸31に入力連動し、この入力軸31
に入力ギヤ32を軸止して構成させる。
第2軸としての変速駆動軸33にスプライン等により摺
動可能に軸回転させる三連の変速伝動ギヤ34の大径ギ
ヤとを噛合連動させると共に、この摺動する変速伝動ギ
ヤ34と、第3軸としての変速伝動軸35に軸止する高
速駆動ギヤ36,中速駆動ギヤ37,低速駆動ギヤ38
とを各々噛合連動させることによって高速,中速,低速
に変速する副変速部Vを構成する。
速駆動ギヤ37との間に軸止する変速伝動ギヤ39と、
第4軸としての操向クラッチ軸40のセンターに軸止す
る内径左右側にクラッチ爪41aを有する操向センタギ
ヤ41とを噛合連動させると共に、該操向センタギヤ4
1の両側に各々左右の操向クラッチ1を左右摺動可能に
遊転軸承して構成させる。
aを、このクラッチギヤ1aの外端部に隣設する左右の
シフタ溝1bに嵌入した左右のシフタ42の作用によ
り、操向センタギヤ41のクラッチ爪41aに各々噛合
接続して入・切させ直進時の左右舵取り及び操向旋回を
行わせると共に、左右の操向クラッチ1の接続復帰を補
助する左右のリターンスプリング43を装填して構成さ
せる。
aと、第5軸としての左右の車軸45の一端部に各々軸
止した車軸ギヤ46とを噛合連動させると共に、この左
右の車軸45の外部他端部に前記走行クローラ11を駆
動する左右の走行スプロケット47を軸止して構成させ
る。
軸35の変速伝動ギヤ39と、第6軸としての旋回中間
軸48に軸止する直進中継ギヤ49とを噛合連動させ、
この直進中継ギヤ49と噛合連動する直進ギヤ50と直
進クラッチ51を両端部に固定した長円筒メタル52を
第7軸としての旋回クラッチ軸53に遊転軸承して構成
させる。
54と噛合連動する旋回ギヤ55と旋回クラッチ3を隣
接して固定した短円筒メタル56を、長円筒メタル52
に重設して遊転軸承させると共に、旋回クラッチ3と直
進クラッチ51との間に直進クラッチ51を常時作用可
能に押圧するクラッチスプリング57を配設し、該両ク
ラッチ3,51の外枠リング58を旋回クラッチ軸53
の一方の軸端部に軸止して構成させる。
旋回駆動ギヤ59と、差動ギヤ装置2においてデファレ
ンシャルギヤ2aを内装したデフケース2bを回転駆動
するデフケースギヤ2cとを噛合連動させ、左右方向の
デファレンシャルギヤ2aを第8軸としてのデフ支軸6
0に遊転軸承すると共に、このデファレンシャルギヤ2
aのボス部に左右のデフ出力ギヤ61を各々軸止し、こ
のデフ出力ギヤ61と前記車軸ギヤ46とを噛合連動し
て構成させる。
隣接して、カムの作用により該リング58を押圧して制
動する駐車ブレーキ62を配設すると共に、この駐車ブ
レーキ62を作動させるブレーキレバー63を該ケース
4の外部に取り付けて構成させる。
速装置の可変ポンプ29へ入力し、この可変ポンプ29
によって駆動される油圧モータ30による主変速動力を
入力軸31に入力連動し、この入力軸31の入力ギヤ3
2から変速駆動軸33に摺動する三連の変速伝動ギヤ3
4の大径ギヤに連動し、この変速伝動ギヤ34を摺動さ
せて高速駆動ギヤ36,中速駆動ギヤ37,低速駆動ギ
ヤ38に各々連動させることによって副変速駆動を行わ
せる。
直進させるときは、変速伝動軸35の変速伝動ギヤ39
から操向クラッチ軸40の操向センタギヤ41に連動
し、この操向センタギヤ41に左右の操向クラッチ1の
クラッチギヤ1aを噛合接続させ、このクラッチギヤ1
aから左右の車軸ギヤ46への連動により左右の走行ス
プロケット47を同時に駆動させる。
9から旋回中間軸48の直進中継ギヤ49を介して直進
ギヤ50に連動し、この直進ギヤ50から長円筒メタル
52を介しクラッチスプリング57によって常時入りと
している直進クラッチ51の作用により旋回クラッチ軸
53を駆動させる。
駆動ギヤ59から差動ギヤ装置2におけるデフケース2
bのデフケースギヤ2cに連動すると共に、このデフケ
ースギヤ2cからデファレンシャルギヤ2aの作用によ
り差動連動される左右のデフ出力ギヤ61を、前記左右
の車軸ギヤ46の回転に対し各々同速回転となるよう組
み合わせて連動させる。
速伝動軸35の変速伝動ギヤ39から旋回中間軸48の
旋回中継ギヤ54を介して旋回ギヤ55に連動し、この
旋回ギヤ55から短円筒メタル56を介し旋回クラッチ
3の入りにより該クラッチスプリング57の押圧を解除
して直進クラッチ51を切ると同時に、旋回クラッチ3
の入りによって旋回クラッチ軸53を駆動させる。
駆動ギヤ59から差動ギヤ装置2におけるデフケース2
bのデフケースギヤ2cに連動すると共に、このデフケ
ースギヤ2cからデファレンシャルギヤ2aの作用によ
り差動連動される左右のデフ出力ギヤ61を駆動させ
る。
ラッチ1を切ると同時に、旋回クラッチ3の入りを半接
続状態から完全接続状態まで変化させることによって、
左のデフ出力ギヤ61により左の車軸ギヤ46の回転数
を、通常に回転している右の車軸ギヤ46の回転数に対
し、少し緩やかに回転させるマイルド旋回,停止させる
ブレーキ旋回,1/4逆回転させるスピン旋回の各旋回
作用を機体27を停止させることなく連続して切り替え
ることができる。
前記走行用ミッションケース4における直進伝動系Dの
操向クラッチ1を入・切作用させるプッシュシリンダ5
と、刈取装置22を昇降させる刈取昇降シリンダ23
と、旋回伝動系Tの旋回クラッチ3を入・切作用させる
比例減圧電磁弁6とを圧油作動させる。
4に示す如き油圧回路Aにおいて、油タンク64から油
圧ポンプ65の駆動によりリリーフ弁66を介して昇圧
供給された圧油を減圧弁67に送り、この減圧弁67に
より圧力補償された2次圧力側の圧油を3ポート切り替
えによる比例減圧電磁弁6を介して旋回クラッチ3を作
用可能に送油接続して構成させる。
を、従来開示されている回路としての3ポート・2位置
切り替えによる優先分流弁68へ送り、この優先分流弁
68から一方を4ポート・3位置切り替えによる刈取昇
降切替弁69を介して刈取昇降シリンダ23を作動可能
に送油接続させると共に、他方を4ポート・3位置切り
替えによる操向切替電磁弁70を介して左右のプッシュ
シリンダ5を作動可能に送油接続して構成させる。
2ポート・2位置切り替えによるチェック弁71を接続
し、このチェック弁71と畦際作業時に切替操作する畦
際レバー72とを連結して構成させる油圧ポンプ65か
らの圧油をリリーフ弁66を介して優先分流弁68へ送
り、この優先分流弁68の片方の圧油により刈取昇降シ
リンダ23を作動させると共に、他方の圧油によりプッ
シュシリンダ5を作動させ操向クラッチ1を入・切作用
させる。
ポンプ65からの圧油を減圧弁67を介して比例減圧電
磁弁6へ送油し作動させ、旋回クラッチ3の入り作用に
よる圧力制御により、半接続状態のマイルド旋回からブ
レーキ旋回を経て完全接続状態のスピン旋回まで、差動
ギヤ装置2を介し連続して切り替え実行させることがで
きると共に、旋回開始時のショックを軽減することがで
きる。
がしているが、畦際作業時に畦際レバー72の操作によ
り圧油の逃がしを阻止してプッシュシリンダ5を作動さ
せることにより、左右の操向クラッチ1を同時に切り作
用を行うと共に、差動ギヤ装置2の左右のデフ出力ギヤ
61の回転を同時に止め、機体27の走行を停止して刈
取及び脱穀作業のみを行わせることができる。
弁67を省略した構成として、図5に示す如き油圧回路
Bは、前記油圧ポンプ65からの圧油を優先分流弁68
へ送り、この優先分流弁68から一方を刈取昇降切替弁
69を介して刈取昇降シリンダ23を作動可能に送油接
続させると共に、他方を操向切替電磁弁70を介して左
右のプッシュシリンダ5を作動可能に送油接続し、優先
分流弁68と操向切替電磁弁70との間に比例減圧電磁
弁6を介して旋回クラッチ3を作用可能に接続して構成
させる。
Aに対し減圧弁67を省略できるからコストを低減でき
ると共に、プッシュシリンダ5の作動圧によって比例減
圧電磁弁6を作動させ旋回クラッチ3の圧力制御を行う
ことにより、プッシュシリンダ5の作動後に比例減圧電
磁弁6が作動するタイミングとなりメカロックを起こす
恐れがなく、円滑な旋回性能を得ることができる。
分流弁68の代わりに減圧弁67を配置した構成とし
て、図6に示す如き油圧回路Cは、前記油圧ポンプ65
からの圧油を減圧弁67へ送り、この減圧弁67による
圧力補償された2次圧力側の圧油により比例減圧電磁弁
6を介して旋回クラッチ3を作用可能に送油接続させる
と共に、この比例減圧電磁弁6を経て操向切替電磁弁7
0を介して左右のプッシュシリンダ5を作動可能に送油
接続し、前記リリーフ弁66による1次圧力側の圧油に
より刈取昇降切替弁69を介して刈取昇降シリンダ23
を作動可能に送油接続して構成させる。
Bの優先分流弁68に対し、圧力補償された一定圧力の
圧油を供給することができるから油温の変化等に影響さ
れることがなく、確実な作動により旋回クラッチ3の圧
力制御を行い円滑な旋回性能を得ることができる。この
ことから油圧回路Bにおける如く、旋回クラッチ3の圧
力制御をリリーフ構成とする場合のようにリリーフ部か
らの油漏れにより作動流量が不足する恐れがないと共
に、作動時間に影響を及ぼすこともない。
減圧弁67により圧力補償された2次圧力側の圧油を比
例減圧電磁弁6を経て操向切替電磁弁70へ送油する状
態において、図3に示す如き油圧回路Dは、比例減圧電
磁弁6の代わりに4ポート・3位置切り替えによる方向
切替電磁弁9を接続し、この方向切替電磁弁9による絞
り量を2段階に変更する絞り回路9aの切り替えによっ
て、変圧調節した圧油により各々旋回クラッチ3を作用
可能に送油接続して構成させる。
弁9における絞り回路9aをシンプルな切替え方式とし
ていることにより、該比例減圧電磁弁6を配置している
ときのように圧油の汚染物質等により作動を阻害される
恐れがない。また、前記図5の油圧回路Bにおける比例
減圧電磁弁6の配置を変更する構成として、図7に示す
如き油圧回路Eは、前記油圧ポンプ65からの圧油を優
先分流弁68へ送り、この優先分流弁68から一方を刈
取昇降切替弁69を介して刈取昇降シリンダ23を作動
可能に送油接続させると共に、他方を操向切替電磁弁7
0を介して左右のプッシュシリンダ5を作動可能に送油
接続し、該シリンダ5からの排出油を比例減圧電磁弁6
に受け、この電磁弁6を介して旋回クラッチ3を作用可
能に送油接続して構成させる。
68から送られる一方の圧油により刈取昇降シリンダ2
3を作動させると共に、他方の圧油によるプッシュシリ
ンダ5の作動終了により排出される圧油を比例減圧電磁
弁6に受けて作動させ旋回クラッチ3の圧力制御を行わ
せるから、該プッシュシリンダ5の作動後に確実に比例
減圧電磁弁6を作動させることが可能となり、コントロ
ーラ等の待ち時間設定による時間的制約や操向クラッチ
1の切り確認も不要で、旋回径への影響もなく円滑な旋
回性能を得ることができる。なお、該減圧弁67の省略
によりコストを低減することができる。
優先分流弁68から一方を刈取昇降切替弁69を介して
刈取昇降シリンダ23を作動可能に送油接続させると共
に、他方を操向切替電磁弁70を介して左右のプッシュ
シリンダ5を作動可能に送油接続し、該シリンダ5から
の排出油を比例減圧電磁弁6に受ける状態において、図
2に示す如き油圧回路Fは、比例減圧電磁弁6の代わり
にパワステリリーフ弁8を接続し、このリリーフ弁8に
連結したパワステレバー73の傾動操作により変圧した
圧油によって旋回クラッチ3を作用可能に送油接続して
構成させる。
Bの如く減圧弁67を省略できるからコストを低減でき
ると共に、プッシュシリンダ5の作動終了により排出さ
れる圧油をパワステリリーフ弁8へ送油し、パワステレ
バー73の傾動操作により旋回クラッチ3の圧力制御を
行うことにより、操向クラッチ1の切り確認が不要とな
りタイムラグもなく、円滑な旋回性能を得ることができ
る。なお、メンテナンスも容易である。
減圧電磁弁6の配置を変更する構成として、図1に示す
如き油圧回路Gは、前記油圧ポンプ65からの圧油を優
先分流弁68へ送り、この優先分流弁68から一方を刈
取昇降切替弁69を介して刈取昇降シリンダ23を作動
可能に送油接続させると共に、他方を操向切替電磁弁7
0からシーケンス弁7を経て比例減圧電磁弁6を作動可
能に送油接続させ、操向切替電磁弁70により左右のプ
ッシュシリンダ5を作動可能に、比例減圧電磁弁6によ
り旋回クラッチ3を作用可能に各々送油接続して構成さ
せる。
Bの如く減圧弁67を省略できるからコストを低減でき
ると共に、該優先分流弁68から送られる一方の圧油に
より刈取昇降シリンダ23を作動させると共に、他方の
圧油によりプッシュシリンダ5を作動させ、この作動終
了に伴う圧力上昇によりシーケンス弁7の通油を可能と
し、このシーケンス弁7からの送油による比例減圧電磁
弁6の作動により旋回クラッチ3の圧力制御を行わせ
る。
後にシーケンス弁7により確実に比例減圧電磁弁6を作
動させることができるから、コントローラ等の待ち時間
設定による時間的制約や操向クラッチ1の切り確認も不
要で、旋回径への影響もなく円滑な旋回性能を得ること
ができる。
を行うときに、パワステレバー73の傾動操作をセンサ
等の検出手段により検出した該レバー73の傾動角度に
応じて比例減圧電磁弁6を作動させ旋回クラッチ3の圧
力制御を行うものにおいて、従来では、該レバー73の
傾動角度の検出値を、常に電流に変換して比例減圧電磁
弁6に与えていたため、該電磁弁6の特性上、応答遅れ
やヒステリシス等の発生により安定性に欠けるものであ
った。
動を優先させ、該シリンダ5が操向切替電磁弁70のO
Nによる作動後、例えば100ミリセカンド待って比例
減圧電磁弁6による旋回クラッチ3側の出力を開始させ
るようにすると共に、該レバー73の傾動角度の検出値
を、例えば100〜200ミリセカンドの移動平均値と
するよう設定させる。
73操作時の手振れや振動等による検出値の変化は無視
することができると共に、プッシュシリンダ5側を確実
に切ってから旋回クラッチ3の圧力制御を行わせること
ができる。なお、前記の如き旋回クラッチ3の圧力制御
を行うものにおいて、図8に示す如く、パワステレバー
73における傾動操作領域を、不感帯域からスピン旋回
位置まで複数の段階的制御とすることにより、更に効果
を助長することができる。
の油圧回路を示すブロック図。
の油圧回路を示すブロック図。
回路を示す部分的ブロック図。
の油圧回路を示すブロック図。
の油圧回路を示すブロック図。
の油圧回路を示すブロック図。
の油圧回路を示すブロック図。
段階的な制御状態を示す線図。
の配列状態を示す正面展開図。
Claims (3)
- 【請求項1】 ギヤ配列と操向クラッチ1により変速伝
動と操向作用を行う直進伝動系Dに組み合わせて、差動
ギヤ装置2と旋回クラッチ3により旋回作用を行う旋回
伝動系Tとを有する走行用ミッションケース4におい
て、該操向クラッチ1を作用させるプッシュシリンダ5
と、このプッシュシリンダ5に対し送油後位に位置して
旋回クラッチ3を作用させる比例減圧電磁弁6とをシー
ケンス弁7を介して順次圧油作動可能に接続したことを
特徴とする走行伝動装置。 - 【請求項2】 ギヤ配列と操向クラッチ1により変速伝
動と操向作用を行う直進伝動系Dに組み合わせて、差動
ギヤ装置2と旋回クラッチ3により旋回作用を行う旋回
伝動系Tとを有する走行用ミッションケース4におい
て、該操向クラッチ1を作用させるプッシュシリンダ5
の排出側に、旋回クラッチ3を作用させる圧油を変圧調
節するパワステリリーフ弁8を接続したことを特徴とす
る請求項1記載の走行伝動装置。 - 【請求項3】 ギヤ配列と操向クラッチ1により変速伝
動と操向作用を行う直進伝動系Dに組み合わせて、差動
ギヤ装置2と旋回クラッチ3により旋回作用を行う旋回
伝動系Tとを有する走行用ミッションケース4におい
て、該旋回クラッチ3と、この旋回クラッチ3への供給
圧油を複数の絞り回路9aにより変圧調節を行う方向切
替電磁弁9とを圧油作動可能に接続したことを特徴とす
る請求項1記載の走行伝動装置。
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