JP2003274707A - コンバイン等の方向制御装置 - Google Patents

コンバイン等の方向制御装置

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JP2003274707A
JP2003274707A JP2002083544A JP2002083544A JP2003274707A JP 2003274707 A JP2003274707 A JP 2003274707A JP 2002083544 A JP2002083544 A JP 2002083544A JP 2002083544 A JP2002083544 A JP 2002083544A JP 2003274707 A JP2003274707 A JP 2003274707A
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direction control
switch
vehicle body
directional control
control action
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JP2002083544A
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English (en)
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Hidetaka Hirayama
秀孝 平山
Fumio Yoshimura
文夫 吉邨
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンバイン等の作業時において、進行方向の方
向制御作用を入・切させる際に発生する操作上の不具合
について改善を行う。 【解決手段】刈取作業時に自動的に車体1を舵取りする
方向制御作用を行うコンバイン等において、この方向制
御作用を入・切する方向制御スイッチ2を入り状態とし
て作業を行うとき、この入り状態を解除する別の方向制
御解除手段3を設け、この別の方向制御解除手段3とし
て、該車体1の移動走行時にはスピン旋回を行わせると
共に刈取作業時には方向制御作用を停止させるスピンス
イッチを、該車体1の主変速操作を行う主変速レバー4
に設けた構成とすると共に、方向制御作用の入り状態を
別の方向制御解除手段3の操作により解除を行い、再度
の操作により入り状態とすることを特徴とする方向制御
装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバイン等の
方向制御装置に関し、刈取作業時に自動的に車体を舵取
りする方向制御作用を行うものにおいて、この方向制御
作用を入・切するための制御スイッチと解除するための
解除手段の2系統の操作具を設けているもの等の分野に
属する。
【0002】
【従来の技術】コンバイン等における刈取作業時に、自
動的に車体の舵取りをする方向制御作用を行わせるもの
において、従来では、車体の操作装置等の適宜位置に設
けている方向制御スイッチにより方向制御作用を入・切
させるよう操作を行っているものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように、
車体の操作装置等の適宜位置に設けている方向制御スイ
ッチにより、方向制御作用を入・切させるよう操作を行
っているものでは、作業条件として、著しく植付け状態
や成育状態が悪い個所とか、前回刈り残しを生じさせた
個所とか、回り刈りで条に対し斜め方向に刈取りを行う
場合等において、方向制御作用を一時的に中止したいこ
とがあるが、このような状態のとき、その都度方向制御
スイッチの切り操作による制御作用の停止と、次に入り
操作により制御作用の再開を行う等切・入を各別に操作
する必要があるから、該制御スイッチが二度操作となる
ため大変煩わしく面倒であるということや、制御作用を
完全停止させるため復帰が遅れる等の不具合が発生す
る。
【0004】そこで、このような、方向制御作用を入・
切させる際に発生する操作上の不具合について改善を行
う。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、刈取
作業時に自動的に車体1を舵取りする方向制御作用を行
うコンバイン等において、この方向制御作用を入・切す
る方向制御スイッチ2を入り状態として作業を行うと
き、この入り状態を解除する別の方向制御解除手段3を
設けたことを特徴とする方向制御装置の構成とする。
【0006】このような構成により、コンバイン等の刈
取作業における車体1の直進時に、方向制御スイッチ2
の入り操作により自動的に左右方向の舵取りを行う方向
制御作用を実行させるが、この方向制御作用の実行時に
不適切な作業条件に遭遇した場合は、該方向制御スイッ
チ2による入り状態を、別に設けた方向制御解除手段3
による解除操作により、例えば、操作している間,操作
後一定距離の間,操作後一定時間の間等によって各々方
向制御作用を停止させることができる。
【0007】請求項2の発明は、刈取作業時に自動的に
車体1を舵取りする方向制御作用を行うコンバイン等に
おいて、この方向制御作用を入・切する方向制御スイッ
チ2を入り状態として作業を行うとき、この入り状態を
解除する別の方向制御解除手段3として、該車体1の移
動走行時にはスピン旋回を行わせると共に刈取作業時に
は方向制御作用を停止させるスピンスイッチを設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の方向制御装置の構成とす
る。
【0008】このような構成により、コンバイン等の刈
取作業における車体1の直進時に、方向制御スイッチ2
の入り操作により自動的に左右方向の舵取りを行う方向
制御作用を実行させるが、この方向制御作用の実行時に
不適切な作業条件に遭遇した場合は、該方向制御スイッ
チ2による入り状態を、別に設けた方向制御解除手段3
として用いるスピン旋回実行用のスピンスイッチの操作
を行うことにより、刈取作業時に限って、例えば、操作
している間,操作後一定距離の間,操作後一定時間の間
等によって各々方向制御作用を停止させることができ
る。
【0009】請求項3の発明は、刈取作業時に自動的に
車体1を舵取りする方向制御作用を行うコンバイン等に
おいて、この方向制御作用を入・切する方向制御スイッ
チ2を入り状態として作業を行うとき、この入り状態を
解除する別の方向制御解除手段3としてのスピンスイッ
チを、該車体1の主変速の操作を行う主変速レバー4に
設けたことを特徴とする請求項1記載の方向制御装置の
構成とする。
【0010】このような構成により、コンバイン等の刈
取作業における車体1の直進時に、方向制御スイッチ2
の入り操作により自動的に左右方向の舵取りを行う方向
制御作用を実行させるが、この方向制御作用の実行時に
不適切な作業条件に遭遇した場合は、該方向制御スイッ
チ2による入り状態を、主変速レバー4の適宜位置に設
けた方向制御解除手段3としてのスピンスイッチの操作
を行うことにより、刈取作業時に限って、例えば、操作
している間,操作後一定距離の間,操作後一定時間の間
等によって各々方向制御作用を停止させることができ
る。
【0011】請求項4の発明は、刈取作業時に自動的に
車体1を舵取りする方向制御作用を行うコンバイン等に
おいて、この方向制御作用を入・切する方向制御スイッ
チ2を入り状態として作業を行うとき、この入り状態を
解除する別の方向制御解除手段3の操作により解除を行
うと共に再度の操作により入り状態とすることを特徴と
する請求項1記載の方向制御装置の構成とする。
【0012】このような構成により、コンバイン等の刈
取作業における車体1の直進時に、方向制御スイッチ2
の入り操作により自動的に左右方向の舵取りを行う方向
制御作用を実行させるが、この方向制御作用の実行時に
不適切な作業条件に遭遇した場合は、該方向制御スイッ
チ2による入り状態を、別に設けた方向制御解除手段3
による解除操作により、例えば、操作している間,操作
後一定距離の間,操作後一定時間の間等によって各々方
向制御作用を停止させることができると共に、該解除手
段3の再度操作により方向制御作用を実行させることが
できる。
【0013】
【発明の効果】請求項1の発明では、上記作用の如く、
コンバイン等の刈取作業における車体1の直進時に、方
向制御スイッチ2の入り操作により方向制御作用を実行
させるときに不適切な作業条件に遭遇した場合は、該方
向制御スイッチ2による入り状態を、別に設けた方向制
御解除手段3による一度の解除操作により、前記各種の
停止条件等により方向制御作用を停止させることができ
るから、該方向制御スイッチ2が二度操作となるために
大変煩わしく面倒であるということや、制御作用を完全
停止させるために復帰が遅れる等の不具合を抑止して、
方向制御作用の解除を容易に行わせることができる。
【0014】請求項2の発明では、上記作用の如く、コ
ンバイン等の刈取作業における車体1の直進時に、方向
制御スイッチ2の入り操作により方向制御作用を実行さ
せるときに不適切な作業条件に遭遇した場合は、該方向
制御スイッチ2による入り状態を、別に設けた方向制御
解除手段3として利用するスピンスイッチの操作によ
り、刈取作業時に限って、前記各種の停止条件等により
方向制御作用を停止させることができるから、該車体1
の移動走行時にはスピン旋回を行わせると共に、刈取作
業時には方向制御作用の停止用として使用することが可
能となり、該方向制御解除手段3として専用のスイッチ
を設ける必要がなく、電気部品の構成を簡略化すること
ができる。
【0015】請求項3の発明では、上記作用の如く、コ
ンバイン等の刈取作業における車体1の直進時に、方向
制御スイッチ2の入り操作により方向制御作用を実行さ
せるときに不適切な作業条件に遭遇した場合は、該方向
制御スイッチ2による入り状態を、主変速レバー4に設
けた方向制御解除手段3としてのスピンスイッチの操作
により、刈取作業時に限って、前記各種の停止条件等に
より方向制御作用を停止させることができるから、該主
変速レバー4による変速操作時に、該車体1の移動走行
時にはスピン旋回を行わせると共に、刈取作業時には方
向制御作用の解除を容易に行わせることができる。
【0016】請求項4の発明では、上記作用の如く、コ
ンバイン等の刈取作業における車体1の直進時に、方向
制御スイッチ2の入り操作により方向制御作用を実行さ
せるときに不適切な作業条件に遭遇した場合は、該方向
制御スイッチ2による入り状態を、別に設けた方向制御
解除手段3による解除操作により、前記各種の停止条件
等により方向制御作用を停止させることができると共
に、該方向制御解除手段3を再度操作することにより、
一旦停止した方向制御作用を再び容易に実行可能とする
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例をコン
バインについて図面に基づき説明する。図11はコンバ
インの全体構成を示すもので、車台5の下部側に土壌面
を走行する左右一対の走行クローラ6を張設した走行装
置7を配設すると共に、該車台5上に、フィードチェン
8に挟持して搬送供給される穀稈を脱穀処理した穀粒を
選別回収して一時貯留するグレンタンク9と、このタン
ク9に貯留された穀粒を機外へ排出する排穀オーガ10
を備えた脱穀装置11を載置配設し、この脱穀装置11
の後端部に排藁処理装置12を装架構成させる。
【0018】該脱穀装置11の前方に、前端側から未刈
穀稈を分草する分草体13と、分草した穀稈を引き起こ
す引起部14と、引き起こした穀稈を刈り取る刈刃部1
5と、刈り取った穀稈を掻き込むと共に搬送途上におい
て扱深さを調節して該フィードチェン8へ引き継ぎを行
う供給調節搬送部16等を有する刈取装置17を、油圧
駆動による刈取昇降シリンダ18により土壌面に対して
昇降自在なるよう該車台5の前端部へ懸架配設して構成
させる。
【0019】該刈取装置17の一側にコンバインの操作
制御を行う操作装置20と、操作のための操作席21を
設け、この操作席21の下方にエンジン22を搭載し、
後方側に前記グレンタンク9を配置すると共に、操作装
置20と操作席21を覆うキャビン23を設け、これら
の走行装置7,脱穀装置11,刈取装置17,操作装置
20,エンジン22,キャビン23等によってコンバイ
ンの車体1を構成させる。
【0020】該操作装置20のパネル部24の適宜位置
に、図2に示す如く、作業者による前後操作により車体
1の前後進の切り替え及び主変速伝動を行わせる主変速
レバー4と、左右側への傾動操作により直進時の左右操
向作用及び各種旋回モードによる旋回作用を行わせるパ
ワステレバー25と、刈取作業時に自動的に車体1の舵
取りを行う方向制御作用をON・OFFさせる方向制御
スイッチ2とを各々配置して構成させる。
【0021】該主変速レバー4の握り部4aに、該車体
1の移動走行時にはスピン旋回を行い、刈取作業時には
自動的に左右方向の舵取りを行う方向制御作用を解除す
る複合機能を備えた方向制御解除手段3としてのスピン
スイッチ3を設けると共に、該パワステレバー25の支
軸部近傍に、図3に示す如く、該レバー25の左右側へ
の傾動操作による操作量を検出するポテンショメータ等
によるポジションセンサ25aを設けて構成させる。
【0022】該刈取装置17の適宜位置に刈取り穀稈の
有無を検出する穀稈センサ19を配設すると共に、分草
体13を支持する分草杆13aに方向制御作用時の検出
を行わせる方向センサ2aを設けて構成させる。該走行
装置7は、車台5の前部側に走行用ミッションケース2
8を装架しており、このミッションケース28のギヤ伝
動機構として、図4,図5に示す如く、該エンジン22
から油圧式無段変速装置の可変ポンプ29に軸止した入
力プーリ30を駆動可能に伝動ベルトを張設すると共
に、この可変ポンプ29によって一体的に駆動する油圧
モータ31から第1軸としての入力軸32に入力連動
し、この入力軸32に入力ギヤ33を軸回転して構成さ
せる。
【0023】該入力ギヤ33と、第2軸としての変速駆
動軸34に軸回転する変速伝動ギヤ35とを噛合連動さ
せると共に、この変速駆動軸34に軸遊転する高速ギヤ
36と低速ギヤ37に対し常時噛合連動する高速駆動ギ
ヤ38と低速駆動ギヤ39を第3軸としての変速伝動軸
40に軸回転して構成させる。
【0024】同じく、該変速駆動軸34にスプライン等
により軸回転摺動する中速ギヤ41を、図示しないシフ
タの切り替えにより該変速伝動軸40に軸回転する中速
駆動ギヤ42に噛合連動させると共に、更に左右側に位
置する高速ギヤ36と低速ギヤ37とに各々クラッチ爪
を噛合接続させることにより、高速,中速,低速に変速
する副変速部を構成させる。80は、該刈取装置17を
駆動する刈取駆動プーリを示す。
【0025】該変速伝動軸40の中速駆動ギヤ42と、
第4軸としての操向クラッチ軸43のセンターに軸回転
する操向センタギヤ44とを噛合連動させ、この操向セ
ンタギヤ44の両側に各々左右の操向ギヤ45を軸遊転
し、前記パワステレバー25の傾動操作時に、油圧作用
の摩擦多板46aと圧縮バネ46bとによる左右の操向
クラッチ46を接続状態と非接続状態とに制御を行い、
車体1の直進時には左右の操向クラッチ46を接続状態
とし操向ギヤ45を軸回転させる構成とする。
【0026】該操向クラッチ軸43の操向センタギヤ4
4と、第5軸としての差動クラッチ軸47に軸回転する
差動センタギヤ48とを噛合連動させると共に、この差
動センタギヤ48の両側に、左右対称の遊星ギヤ機構G
を配置して構成させる。49は、該差動クラッチ軸47
の一端部に配置した駐車ブレーキを示す。
【0027】該遊星ギヤ機構Gは、図6に示す如く(左
右対称であり片側についてのみ説明する)、該操向クラ
ッチ軸43の操向ギヤ45と差動クラッチ軸47に軸遊
転する短円筒形状のキャリア50の外周ギヤ50aとを
噛合連動させると共に、キャリア50の内周面側に、外
径の異なる2連の遊星大径ギヤ51a,遊星小径ギヤ5
1bと別の遊星ギヤ52とを、キャリア50に固定した
支持軸51cと支持軸52aとによって各3個宛交互に
軸遊転配置して構成させる。
【0028】該差動クラッチ軸47の両端部に左右のサ
ンギヤ53を各々軸回転配置し、このサンギヤ53と該
各遊星大径ギヤ51aとを各々噛合連動させ、各遊星小
径ギヤ51bと各遊星ギヤ52とを各々噛合連動させる
と共に、各遊星ギヤ52と差動クラッチ軸47に軸遊転
する外径の異なる2連の出力小径ギヤ54aとを噛合連
動して構成させる。
【0029】該キャリア50の一端部に、油圧作用の摩
擦多板による走行ブレーキ55を制動状態と非制動状態
とに制御可能に接続させると共に、2連の出力大径ギヤ
54bと、第6軸としての走行中間軸56に軸遊転する
2連の走行中間大径ギヤ57aとを噛合連動して構成さ
せる。
【0030】該左右の2連の走行中間小径ギヤ57b
と、第7軸としての左右の走行減速軸58の各一端部に
軸回転させる左右の減速大径ギヤ59とを噛合連動させ
ると共に、この走行減速軸58の各他端部に軸回転させ
る左右の減速小径ギヤ60と、第8軸としての左右の車
軸61の各一端部に軸回転させる左右の車軸ギヤ62と
を噛合連動し、左右の車軸61の各他端部に前記走行ク
ローラ6を駆動する左右の走行駆動輪63を軸回転配置
して構成させる。
【0031】前記走行装置7の走行用ミッションケース
28の作用と、刈取装置17の昇降作用と、脱穀装置1
1の排穀オーガ10の昇降作用と、車体1に対する走行
クローラ6のローリング及びピッチング作用とを各々油
圧制御回路Pによって実行可能に接続構成させる。
【0032】該油圧制御回路Pは、図7に示す如く、油
タンク64から油圧ポンプ26により供給される圧油
を、各種の走行系油圧弁として減圧弁66を介し設定圧
力(二次圧)を保持させ、左右の固定絞り67とクラッ
チ切替電磁弁68を経て前記左右の操向クラッチ46へ
各々供給可能に接続すると共に、この油路途中から左右
のブレーキ圧力調整用の電磁比例減圧弁69を経て前記
左右の走行ブレーキ55へ各々供給可能に接続して構成
させる。
【0033】次に、油圧ポンプ26により供給される圧
油を、各種の作業系油圧弁としてシーケンス弁70を介
し主リリーフ弁71により設定圧力(一次圧)を保持さ
せ、まず、該刈取装置17の上昇用切替弁27aと下降
用切替弁27b及びこれらの各調整弁27c,27d並
びにリリーフ弁27eを組合わせた刈取昇降電磁弁27
(電磁比例流量制御弁)を介し、更にチェック弁付き絞
り弁65を経て前記刈取昇降シリンダ18へ供給可能に
接続して構成させる。
【0034】該刈取昇降電磁弁27を経た圧油を、切替
電磁弁72aと組合せたアンロード弁72へ供給すると
共に、該脱穀装置11の排穀オーガ10用のオーガ昇降
電磁弁73から逆止め弁73aを経てオーガシリンダ7
4へ供給可能に接続し、更に車体1の水平制御作用を行
う左右のローリング切替電磁弁75から逆止め弁75a
及びチェック弁付き絞り弁75bを経た左右のローリン
グシリンダ76と、ピッチング切替電磁弁77から逆止
め弁77aを経たピッチングシリンダ78とに各々供給
可能に接続して構成させる。
【0035】コンバイン作業を制御する電気回路とし
て、図1に示す如く、CPUを主体的に配し自動回路の
演算制御を行うと共に、前記主変速レバー4の握り部4
aに設けたスピンスイッチ3の操作により、車体1の移
動走行時にはスピン旋回を行わせ、刈取作業時には方向
制御作用を解除させるよう切り替えを行うスイッチ切替
手段79aを内臓したコントローラ79を設けて構成さ
せる。
【0036】該コントローラ79の入力側へ、前記方向
制御スイッチ2,スピンスイッチ3,ポジションセンサ
25a,穀稈センサ19,方向センサ2a,及び車速を
検出する車速センサ80等を各々接続すると共に、その
出力側へ、前記クラッチ切替電磁弁68,電磁比例減圧
弁69等を各々接続して構成させる。
【0037】エンジン22からの動力を、油圧式無段変
速装置の可変ポンプ29へ入力し、この可変ポンプ29
によって駆動される油圧モータ31による主変速動力を
入力軸32に入力連動し、この入力軸32の入力ギヤ3
3から変速駆動軸34の変速伝動ギヤ35へ連動させ
る。
【0038】この連動による変速駆動軸34の中速ギヤ
41の左右摺動により低速ギヤ37及び高速ギヤ36へ
各別に接続させると共に、変速伝動軸40の高速駆動ギ
ヤ38,低速駆動ギヤ39,中速駆動ギヤ42への連動
により副変速駆動を行わせ、この副変速動力を中速駆動
ギヤ42から操向クラッチ軸43の操向センタギヤ44
へ連動させる。
【0039】該操向センタギヤ44の連動により車体1
を旋回させるときは、パワステレバー25の左(又は
右)側への傾動操作により、この操作量をポジションセ
ンサ25aによって検出し、この検出値により、左(又
は右)の操向クラッチ46がクラッチ切替電磁弁68の
切替え作用により切り(非接続状態)となる。
【0040】この切りと同時に、左(又は右)の走行ブ
レーキ55に対し、該レバー25の操作量に応じた制動
圧力を電磁比例減圧弁69の作用によって立ち上げるこ
とにより、該左(又は右)のサンギヤ53及びキャリア
50とその2連の遊星大径ギヤ51a,遊星小径ギヤ5
1b,遊星ギヤ52のギヤ減速比によって、2連の出力
小径ギヤ54aを経て出力大径ギヤ54bの回転数が低
下する。
【0041】この回転数の低下により、該左(又は右)
のキャリア50の回転数とサンギヤ53の回転数とのギ
ヤ比によって、徐々に回転数が低下していく左(又は
右)の出力大径ギヤ54bと、該右(又は左)の操向ク
ラッチ46の入り(接続状態)による通常回転数の右
(又は左)の出力大径ギヤ54bから、各々左右の2連
の走行中間大径ギヤ57aへ連動させる。
【0042】この左右の走行中間大径ギヤ57aを経て
走行中間小径ギヤ57bから、左右の走行減速軸58の
減速大径ギヤ59を経て減速小径ギヤ60を駆動させ、
この減速小径ギヤ60から左右の車軸61の車軸ギヤ6
2へ連動し、この車軸ギヤ62による通常回転数の右
(又は左)の走行駆動輪63に対し、左(又は右)の走
行駆動輪63を減速させて旋回作用を行わせる。
【0043】この旋回作用は、通常では、前記パワステ
レバー25による傾動操作量を限度一杯操作しても、マ
イルド旋回を経てブレーキ旋回までの移行に留めるが、
このとき、主変速レバー4のスピンスイッチ3をONす
ることにより、スイッチ切替手段79aの切り替えによ
って、更に、ブレーキ旋回を経て、旋回内側の走行駆動
輪63が外側に対し逆方向に回転するスピン旋回まで移
行する無段の連続旋回を実行させる。
【0044】刈取作業において、方向制御スイッチ2を
ONして、方向センサ2aの検出により左右方向の舵取
りを行う方向制御作用を実行しているときに、作業条件
として、著しく植付け状態や成育状態が悪い個所とか、
前回刈り残しを生じさせた個所とか、回り刈りで条に対
し斜め方向に刈取りを行う場合等において、方向制御作
用を一時的に中止したいことがある。
【0045】このような状態において、該主変速レバー
4のスピンスイッチ3を操作したときは、穀稈センサ1
9のONによるスイッチ切替手段79aの切り替えによ
り、該スイッチ3を操作している間,操作後一定距離の
間,操作後一定時間の間等によって方向制御作用を一時
的に停止させる。なお、該スピンスイッチ3を再度操作
したときは、再び方向制御作用を実行させるようにして
もよい。
【0046】また、前記図2に示す如き操作装置20の
パネル部24のコーナ部位に、数値や文字を表示可能な
液晶等による表示装置81を備えた計器盤83を設ける
と共に、この計器盤83の近傍に表示装置81に関わる
各表示関係スイッチ類82等を配置して構成させる。
【0047】これらの表示関係において、図8に示す如
く、該表示装置81に、各センサ値,各スイッチ類,各
制御モード,各アクチュエータ出力,各センサ調整,制
御定数調整等の各表示項目hを表示させる左右側の操作
と、この表示項目hにカーソルcを移動させて選択する
上下側の操作とを行う表示移動スイッチ82a、及びこ
のカーソルcの移動先の表示項目hを特定するための表
示特定スイッチ82bを該パネル部24に配置して構成
させる。
【0048】このような構成において、該表示移動スイ
ッチ82aの操作により、表示装置81における表示項
目h上にカーソルcを移動させ、希望の表示項目hを選
択した後、表示特定スイッチ82bの操作を行い特定さ
せることができる。なお、図9に示す如く、該表示移動
スイッチ82aと表示特定スイッチ82bを一体的に構
成するようにしてもよく、各別に構成させたものに対し
操作性の向上と共に、コストダウンを図ることができ
る。
【0049】また、図10に示す如く、該表示装置81
に、刈取,脱穀,走行,パネル部,コントローラ関係等
の各表示内容をランダムに表示できる専用のスイッチ
類、例えば、複数(5個)の表示指示スイッチ82c及
びロータリ式の表示回転スイッチ82dを該パネル部2
4に配置して構成させる。
【0050】このような構成において、該表示指示スイ
ッチ82c又は表示回転スイッチ82dの操作により、
表示装置81にオペレータの希望関係項目をランダムに
表示することができると共に、該5個の表示指示スイッ
チ82cについては、オペレータの希望関係項目に代え
サービス員に必要な調整データを、スイッチのON・O
FFの組合せにより32通りに表示させることもでき
る。
【0051】以上の如く、簡単に表示項目hや表示内容
を特定又はランダムに表示装置81に表示できるから、
従来、表示内容を順送りにしか表示できず、希望の表示
を得るまでにスイッチを何度も操作する必要があり、操
作性が悪かったものを簡易化することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの作業時に各種の自動制御作用を行
う電気回路を示すブロック図。
【図2】操作装置のパネル部における表示装置や各操作
具等の配置状態を示す平面図。
【図3】パワステレバーの支軸部近傍にポジションセン
サを設けた状態を示す正面図。
【図4】走行用ミッションケースのギヤ連動機構におけ
る配列状態を示す正面展開図。
【図5】走行用ミッションケースのギヤ連動機構におけ
る配列状態を示す側面線図。
【図6】ミッションケースの伝動構成による部分的ギヤ
配列状態を示す正面展開線図。
【図7】走行装置と刈取装置及び脱穀装置の各制御を行
う油圧回路を示すブロック図。
【図8】操作装置のパネル部における表示装置と各表示
用のスイッチ等を示す平面図。
【図9】操作装置のパネル部における表示装置と各表示
用のスイッチ等を示す平面図。
【図10】操作装置のパネル部における表示装置と各表
示用のスイッチ等を示す平面図。
【図11】コンバインにおける全体構成を示す側面図。
【符号の説明】
1. 車体 2. 方向制御スイッチ 3. 方向制御解除手段 4. 主変速レバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取作業時に自動的に車体1を舵取りす
    る方向制御作用を行うコンバイン等において、この方向
    制御作用を入・切する方向制御スイッチ2を入り状態と
    して作業を行うとき、この入り状態を解除する別の方向
    制御解除手段3を設けたことを特徴とする方向制御装
    置。
  2. 【請求項2】 刈取作業時に自動的に車体1を舵取りす
    る方向制御作用を行うコンバイン等において、この方向
    制御作用を入・切する方向制御スイッチ2を入り状態と
    して作業を行うとき、この入り状態を解除する別の方向
    制御解除手段3として、該車体1の移動走行時にはスピ
    ン旋回を行わせると共に刈取作業時には方向制御作用を
    停止させるスピンスイッチを設けたことを特徴とする請
    求項1記載の方向制御装置。
  3. 【請求項3】 刈取作業時に自動的に車体1を舵取りす
    る方向制御作用を行うコンバイン等において、この方向
    制御作用を入・切する方向制御スイッチ2を入り状態と
    して作業を行うとき、この入り状態を解除する別の方向
    制御解除手段3としてのスピンスイッチを、該車体1の
    主変速の操作を行う主変速レバー4に設けたことを特徴
    とする請求項1記載の方向制御装置。
  4. 【請求項4】 刈取作業時に自動的に車体1を舵取りす
    る方向制御作用を行うコンバイン等において、この方向
    制御作用を入・切する方向制御スイッチ2を入り状態と
    して作業を行うとき、この入り状態を解除する別の方向
    制御解除手段3の操作により解除を行うと共に、再度の
    操作により入り状態とすることを特徴とする請求項1記
    載の方向制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005137316A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Iseki & Co Ltd 作業車
JP2011045287A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd オフセット作業機
JP2017153495A (ja) * 2017-06-19 2017-09-07 株式会社クボタ コンバイン

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