JP4474793B2 - 走行装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバイン、トラクタ等の走行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンバイン等における左右一対のクローラ走行装置を有する車両において、走行用と旋回用の各油圧無段変速機構(以下「HST」と称する)ならびに左右のサイドクラッチ機構、差動伝動機構、逆転ギヤ等を備え、旋回用HSTによって旋回内側の車軸を正逆に無段変速する走行伝動装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、パワステレバーの回動操作に基づいて前記旋回用HSTの駆動回転速度を制御するにあたり、パワステレバーの回動角度の変化に対して旋回用HSTのトラニオン軸角度を曲線的に変化させる方法が従来知られていた、この方法だと、直進状態から旋回状態へ敏感に移行することが難しく、また車速によって旋回半径が変化するため一定の操向度合いを得られないという不具合が生じる。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、直進状態から旋回状態へ敏感且つ円滑に移行することができ、さらに車速が変化しても旋回半径を一定に保って安定した操向度合いが得られるようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1の発明は、左右に走行装置への動力断続を行うサイドクラッチ(24L,24R)を設けるとともに、左右のサイドクラッチ軸(16)に設けたサイドクラッチギヤ間に亘って差動伝動機構を設け、旋回用無段変速機構(6)による前記差動伝動機構の駆動によって旋回内側の車軸(18)を正逆に無段変速する走行装置において、
パワステレバー(3)の回動操作に基づいて前記旋回用無段変速機構(6)の駆動回転速度を制御するにあたり、パワステレバー(3)の回動角度の変化に対して前記旋回用無段変速機構(6)のトラニオン軸(54)角度を直線的に変化させるべく設定を行うとともに、該直線的関係の勾配を車速に応じて変化させる構成とし、
旋回用無段変速機構(6)と前後進駆動用の走行用無段変速機構(5)を機体進行方向の前後に配置し、走行用無段変速機構(5)からの動力と旋回用無段変速機構(6)からの動力を前記サイドクラッチ(24L,24R)を有するサイドクラッチ軸(16)にて合流する構成とすると共に、
走行用HST入力軸(11)から走行用HST出力軸(12)、副変速軸(13)、走行系減速軸(15)を介しサイドクラッチ軸(16)に至る走行用の伝動経路と、
旋回用HST入力軸(19)から旋回用HST出力軸(20)、差動系減速軸(21)、デフ差動軸(22)を介しサイドクラッチ軸(16)に至る旋回用の伝動経路とがサイドクラッチ軸(16)を起点として前後に略U字状に立ち上がる構成とし、
また、ミッションケース(32L,32R)の全体形状を上記伝動経路に対応した略U字状に形成し、
このミッションケース(32L,32R)の分離した上部の前側に走行用無段変速機構(5)の動力系の入力軸(11)を、後側に前記旋回用無段変速機構(6)の動力系の入力軸(19)をそれぞれに入力する構成とし、
走行用無段変速機構(5)と旋回用無段変速機(6)との前後間隔部の空間に、副変速操作手段を配置した走行装置である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に関わるコンバインの一例を示す全体図である。図示するコンバインは、クローラaと、クローラ駆動軸(いわゆる車軸であり、以下「ホイル軸」と称する)18と、刈取部bと、刈り取った穀稈を搬送しながら脱穀機dに供給するフィードチェーンcと、脱穀機dと、脱穀した穀物を貯留する穀物タンクeと、貯留した穀物を機外へ排出するオーガfとを有している。
【0006】
図2はコンバインの運転席のスイッチ配置図である。
HSTレバー1は、前後に傾動して車速を増減するもので、図の中立(ニュートラル)位置から前方に倒すと前進方向に増速し、後方に倒すと後進方向に増速する。そして、前進あるいは後進位置から中立位置方向に戻すと減速し、中立位置で機体は停止する。
アクセルレバー2は、前後に傾動してスロットルを開閉することによりエンジン回転数を上げ下げするもので、後方に倒すとスロットルが開いてエンジン回転数を上げ、前方に倒すとスロットルが閉じてエンジン回転数を下げる。
パワステレバー3は、前後左右に傾動して刈取部の上げ下げと機体の旋回を操作するもので、中立位置から後方に倒すと刈取部が上昇し、前方に倒すと刈取部が下降する。また、左側に倒すと機体は左旋回し、右側に倒すと右旋回する。また、4は副変速レバーである。
【0007】
次に、伝動装置の構成について説明する。
図3はミッションケースを2分割したときの右側面からみた伝動装置内の各伝動軸の配置構成を示す図で、図4は図3におけるA−A及びS1−S1に沿った断面図である。図6は伝動装置の斜視図、図7は伝動装置を含む全体の油圧配置図であり、図8は図4の一部拡大図である。
【0008】
左右に、走行装置への動力断続を行うサイドクラッチ24L.24Rを設け、該サイドクラッチ24L,24Rの「切」に関連して走行装置への動力伝達を行う差動ギヤ機構を左右のサイドクラッチギヤ間に設けている。差動ギヤ機構は、デフケース25、デフ差動軸22、差動入出力ギヤP,Q,R等から構成されている。そして、走行用油圧無段変速機構(以下「走行用HST」と称する)5と旋回用油圧無段変速機構(以下「旋回用HST」と称する)6を、左右に分割構成されているが一体となっているミッションケースに対し前後に配置し、ミッションケース内において側面視で、「走行用HST入力軸11→同出力軸12→副変速軸13→走行系減速軸15→サイドクラッチ軸16」の伝動経路と、「旋回用HST入力軸19→同出力軸20→差動系減速軸21→デフ差動軸22→サイドクラッチ軸16」の伝動経路とを、上部は分離して下部においては連結し、真ん中に空間部を有する略U字状に配置している。なお、上記差動入出力ギヤP,Q,Rは、走行用HST5を規準にするとQが入力ギヤとなり、旋回用HST6を規準にするとP,Rが入力ギヤとなるが、以降ではP,Rを出力ギヤとし、Qを入力ギヤとして説明することとする。
そして、伝動経路中における上記副変速軸13の下手側であってサイドクラッチ軸16の上手側に位置する減速軸15の端部(図4では右側端部)に逆転ギヤ23を遊転自在に軸装して設ける。該逆転ギヤ23は上記サイドクラッチ軸16に設けたサイドクラッチギヤ37aと、上記デフ差動軸22に設けた差動出力ギヤRとに直接噛合する構成としている(図3の太線矢印及び図4の太線で噛合する関係を示している)。
【0009】
すなわち、走行用HST5と旋回用HST6は前後に配置すると共に、走行用HST5からの動力と旋回用HST6からの動力は前記サイドクラッチ24L,24Rを有するサイドクラッチ軸16にて合流する。左右一体のミッションケース(メインケース)32L,32Rの上部は分離して走行用HST5の動力系と旋回用HST6の動力系の入力軸がそれぞれ入力しており、ミッションケース32L,32Rの全体形状はこのような伝動経路に対応して略U字状に形成している。このように、走行用の伝動経路と旋回用の伝動経路とがサイドクラッチ軸16を起点として前後に略U字状に立ち上がるため、ミッションケースの最低地上高を高く確保でき、湿田走行性能を高めることが出来るとともに、ミッションケース自体をコンパクトに形成することができる。
【0010】
かかる構成において、たとえば図6に示すように、走行用HST5の入力軸11及び旋回用HST6の入力軸19にはエンジンプーリを介してエンジンの動力が伝達される。そして、左右のサイドクラッチ24L,24R間に設けた差動ギヤ機構及び減速軸15に設けた逆転ギヤ23を介し、旋回時に旋回用HST6によるデフケース25の回転駆動によって旋回内側の車軸を正逆に無段変速できるように構成している。
【0011】
図4を参照して説明すると、上でも述べたように、入力プーリ33を介して走行用HST5の入力軸11にエンジンからの動力が伝達される。同図中の53は走行用HSTのトラニオン軸である。そして、同出力軸12から副変速軸13へと動力が伝達される。該副変速軸13の一端には刈取出力プーリ34が取り付けられ、該刈取出力プーリ34は、刈取部を駆動する刈取入力プーリとベルトで掛け渡されている。また、副変速軸13と刈取出力プーリ34との間にはワンウェイクラッチが介装されている。また、図示しないシフタによって切り換えられる副変速軸13のギヤ13a、13b、13cと噛合する走行系減速軸15のギヤ15a,15b、15cを介して該減速軸15が駆動する。上記シフタの切換えによって副変速軸13のギヤ13a、13b、13cと走行系減速軸15のギヤ15a,15b、15cとがそれぞれ噛合して、高速・中速・低速の3段に切り換えられる。
【0012】
さらに、上記減速軸15の駆動により、同じ減速軸15に設けられたギヤ15bと噛合するサイドクラッチ軸16中央のギヤ16aを介して該サイドクラッチ軸16が駆動する。サイドクラッチ24L,24Rは、油圧でディスク板36を内方に押し付けると接続状態になり、動力はサイドクラッチ軸16より回転体35へ伝達され、さらに接続状態のディスク板36を介してケーシング37へ伝達され、ケーシング37の内径部は回転体101とスプライン嵌合なので回転体101が回転して、さらに回転体101と一体構成されているギヤ37a及びギヤ16bが回転する。この実施例ではエンジンが始動している時は、常に油圧力によりディスク36が押し付けられて接続状態になっている。そして、ギヤ16bと噛合するギヤ17aを介しスプライン嵌合により減速ギヤ軸17が駆動する。さらに、減速ギヤ軸17の駆動により、同じギヤ軸17のギヤ17bと噛合するギヤ18aを介しスプライン嵌合によりホイル軸18が駆動する。なお、同図中の38はホイル軸18に取付けるスプロケットを示している。
【0013】
また、同じく図4とさらに図8を参照して説明すると、前述したように、入力プーリ39を介して旋回用HST6の入力軸19にエンジンからの動力が伝達される。同図中の54は旋回HST用のトラニオン軸である。そして、同出力軸20からギヤ20a及びこれと噛合するギヤ21aを介して減速軸21へと動力が伝達される。また、該減速軸21のギヤ21bを介してこれと噛合する差動入力ギヤQへ伝達される。差動入力ギヤQはボルトでデフケース25に固定されている。図中の41はデフケース25に固定したピン、42、42aと43はそれぞれベベルギヤを示している。
また、デフ差動軸22に設けた差動出力ギヤPは前述のサイドクラッチ24Rのギヤ37aと噛合する。また、デフ差動軸22の差動出力ギヤPとは反対側に設けた差動出力ギヤRは、前述したように走行系減速軸15に軸装した逆転ギヤ23と噛合し、さらに該逆転ギヤ23はサイドクラッチ24Lのギヤ37aと噛合する。
【0014】
同じく図4及び図8を参照して説明すると、走行時は、走行用HST5の動力は、前述の伝動経路を介してサイドクラッチ軸16に伝達される。走行時(エンジン回転中)は、左右のサイドクラッチ24L,24Rは接続状態になっているため、動力は減速ギヤ軸17を介してホイルギヤへ伝達され、ホイル軸(車軸)18を駆動する。なお前にも述べたように、たとえばエンジンを始動すると、ソレノイドバルブと接続している油圧配管により流入する油圧でピストン44が内方へ押されて左右のサイドクラッチのディスク板36が接続して動力は伝達可能状態となり、走行用HST5の前後進操作により動力は伝達されていく。走行用HST5を中立にすると動力の伝達は行われなくなる。また、エンジンを停止するとピストン44の内方に配設した圧縮バネ(図示せず)でピストン44は元の位置に戻り動力の伝達は断たれる。
【0015】
そして、旋回時は、旋回内側のサイドクラッチの接続状態が断たれオフになり、走行用HST5の動力はホイル軸18へは伝達されない。たとえば、左側のサイドクラッチ24Lはオフで、右側のサイドクラッチ24Rがオンになっている場合を考えると、走行用HST5の動力はサイドクラッチ軸16から右側(旋回外側)のホイル軸18へ伝達されるが、左側(旋回内側)のホイル軸18へは伝達されない。そして、旋回用HST6の動力が前記差動ギヤ機構に入力し、差動入力ギヤQ、デフケース25の回転駆動によって、デフ差動軸22に伝達され、差動出力ギヤR、逆転ギヤ23を介してサイドクラッチ24Lの回転体101とギヤ16bが回転し、左側(旋回内側)のホイル軸18へと伝達され、該ホイル軸18を正転側又は逆転側に無段で変速する。
また、本発明では、上記逆転ギヤ23を副変速後の減速軸15に遊転自在に軸装して設けているため、この逆転ギヤ23を支持する軸を別途設ける必要がなく、軸数を減らして、コスト及び重量を低減することができる。さらに、伝動装置のコンパクト化の達成も可能になる。
また、後でも詳しく述べるが、デフ差動軸22に設けるブレーキ27についてここで簡単に説明しておくと、左右のブレーキプレート46L,46Rを回転させるとピストン47が内方に押されて多板式のディスク板45が接続することにより駐車ブレーキがかかるようになっている。
【0016】
図5は上記差動入出力ギヤP,Q,Rの回転数の関係を示す線図である。
走行(直進)時は、左右のベベルギヤ43、43が互いに逆回転し、ベベルギヤ42と42aは軸22に対して公転せず自転している。そして、旋回のときは、旋回用HST6より動力が伝達され、パワステレバー3の傾動角度に応じて、差動入力ギヤQがゼロ回転から立ち上がり、旋回外側の差動出力ギヤP又はRに対して差動入力ギヤQが加速していく。ギヤR又はギヤPの一方が他方に対して逆転(旋回外側と内側とが同方向回転で且つ旋回内側が外側より低回転)している間は緩やかな旋回角度での旋回(ここでは「マイルドターン」と称する)、停止(ギヤQがギヤP又はRの1/2回転状態で旋回内側の回転停止)した時はブレーキターンとなる。差動出力ギヤPとRが互いに逆転しているにもかかわらず、ホイル軸18が同方向に回転するのは逆転ギヤ23を介しているためである。そして、デフケース25はギヤQと一体で回転し、ギヤPと同回転目指して加速し、ギヤRとギヤPの一方が他方に対し正転(旋回外側と内側とが異方向回転)しているときはスピンターンとなる。もちろん、左旋回と右旋回の場合とでは旋回内側と外側が逆になる。
ところで、旋回用HST6の駆動回転速度の制御によってスピンターン状態における旋回内側の車軸回転数と旋回外側の車軸回転数との比を1:3となるように設定した場合、1:1のスピンターンと比較して、旋回中の馬力損失が少なくなり、またスピンターンしながらも機体旋回中心が移動するため、枕地等での旋回後、条合わせが容易になる。
【0017】
また、前述したように、ミッションケースの外形は略U字状に形成されているが、その上部中央の空間部である凹部には、図6に示すように副変速の切換手段を設けている。8は副変速レバーであり、リンク機構48を介してミッションケースの凹部のピン40に接続している。このピン40はU字状プレート40aに固定していて、さらにU字状プレート40aは副変速を変速するシフタに連結している。また、主変速レバー7はリンク機構49を介して走行用HST5のピン53aに接続している。このピン53aはU字状プレート53bに固定されている。55は定量モータである。また、旋回用HST6のトラニオン軸54にはピニオン56aと歯車56を介してモータ57を取付けている。前にも説明したように、入力プーリ33を介して走行用HST5の入力軸11にエンジンからの動力が伝達されるが、この動力はエンジンプーリ58(図7)よりベルト50を介して入力プーリ33に伝達される。また、入力プーリ33には入力プーリ39との間にもベルト51が掛け渡され、エンジンからの動力が入力プーリ39にも伝達される。なお、52はテンションプーリで、その作動・不作動によって旋回用HST6への動力の断続を行う。すなわち、ブレーキペダル9を踏むとベルト51は緩み、動力が伝達されなくなるので、不用意にパワステレバー3を左右に傾動してもコンバインの不用意な旋回を防止できる。
このように走行用HST5と旋回用HST6との前後間隔部の空間を有効利用して副変速操作手段を配置できるため、全体的にコンパクトに構成することが出来る。
【0018】
ここで、図7の油圧配置図について説明すると、エンジンを始動すると、オイルタンク62のオイルはギヤポンプ60を介して吸入され、またレデュースバルブ61を介してソレノイドバルブ66へ送られ、ここで左右に分かれてそれぞれ左右のサイドクラッチ24L,24Rに送られる。油圧により左右のサイドクラッチ24L,24Rは接続状態(入りの状態)になる。また、オイルタンク62より走行用HST5及び旋回用HST6へ送られる。走行用HST5又は旋回用HST6を使用しないときは、マニホールド65を介して一部がオイルタンク62へ返却される。さらに、オイルタンク62よりコントロールバルブ63を介して刈取上下用シリンダ67とオーガ上下用シリンダ68へ送られる。
【0019】
また、前述のとおり、差動ギヤ機構(差動装置)の左右両方のデフ差動軸22、22には駐車ブレーキ27を設けている。このブレーキ27は、操縦部に設けたブレーキペダル9に連動している(図2参照)。
図9を参照して駐車ブレーキ27の作動について説明する。停車時にこのブレーキペダル9を矢印A方向に踏込操作すると、支持板69が支点72の回りを矢印B方向に回動し、このとき図示しないワイヤを引っ張って前述のテンションプーリ52を移動させてベルト51を緩めると伝動が断たれる。これと同時にチューブ10a内のワイヤ10が引っ張られて、ワイヤ10の先端は前述の左右のブレーキプレート46L,46Rと連結しているので、該左右のブレーキプレート46L,46Rが矢印C方向に回転する(倒れる)。これによって前述のようにブレーキ27が作用し、差動ギヤ機構に連動連結された左右のサイドクラッチギヤ及びホイル軸がほぼ完全に制動される。
【0020】
このように、左右の両デフ差動軸22、22にブレーキ27、27を設けて制動することにより、駐車ブレーキを確実にかけることができる。例えば坂道で斜めに停車してもターンすることなく確実に坂道停車でき、安全性が向上する。また、作業形態として、圃場の一辺刈取後、畦際で停車したまま刈取部を駆動して刈取穀稈を後送する操作を行うことがあるが、ブレーキペダル9を踏み、左右両サイドクラッチ24L,24Rを切ってブレーキ27を作用させることにより、走行用HST5が駆動されていても機体を確実に停車させたままこの作業を行うことが出来る。
【0021】
なお、図10は上述の図9を前後方向からみたもので、28は刈取入力プーリ、29は刈取上下支点パイプ、30は刈取フレーム、31はエンスト時においてブレーキ27を作用させるモータである。エンジンがエンストするとモータ31を作動してケーブル100を引っ張る。すると、前述のブレーキプレート46L,46Rが矢印C方向に回動する。これによって同様にブレーキ27が入り状態となる。
【0022】
次に、パワステレバー3の回動操作量に基づいて旋回用HST6の駆動回転速度を制御する手動操向モードと、植立穀稈との接触により回動する触覚体の回動角度と車速とに基づいて旋回用HST6の駆動回転速度を制御する自動操向モードとを設け、手動操向モードを自動操向モードより優先させる構成について説明する。
図11は一例として4条刈りのコンバイン先端部の平面図、図12は触覚体の構成図、図13は制御ブロック図、図16はフローチャートである。
分草パイプ79の先端部に左右の触覚体75a,75bがそれぞれ取り付けられ、これら左右の触覚体75a,75bはそれぞれ穀稈との接触により取付基部を支点として後方側へ回動し、接触が解かれると元の位置に復帰するように構成されている。また、これら左右の触覚体75a,75bの取付基部には回動角度を検出するポテンショメータ(左・右)76a、76bが設けられている。
【0023】
そして、コントローラ77の入力側に、自動操向モード入切スイッチ80と、パワステレバー3の回動操作角を検出する操向操作ポテンショメータ81と、上記触覚体75a,75bの回動角度を検出するポテンショメータ(左・右)76a,76bと、機体の走行速度を検出する車速センサ78とを接続し、その出力側に旋回用HST6のトラニオン軸54の回動操作用の電動モータ57を接続する。また、コントローラ77の入力側には、上記トラニオン軸54の回動角度を検出するポテンショメータ82も接続し、フィードバック制御により精度を確保している。
コントローラ77には、図14に示すような、上記操向操作ポテンショメータ値と車速センサ値とに応じて決定されるトラニオン軸54回動操作角度を設定しておき、これに基づき手動操向モードにおける旋回用HST6の駆動回転を制御する。
また、コントローラ77には、図15に示すような、上記触覚ポテンショメータ値と車速センサ値とに応じて決定されるトラニオン軸54回動操作角度を設定しておき、これに基づき自動操向モードにおける旋回用HST6の駆動回転を制御する。なお、図14及び図15に示した制御ラインは車速センサ値に応じて勾配が変化する。
【0024】
かかる構成において、図16のフローに示すように、自動操向モード入切スイッチ80がオンになっている場合は原則的には自動操向モードが実行されるが、パワステレバー3が操作されたときは手動操向モードを優先させ、自動操向モードは中断される(ステップ1〜ステップ4)。上記自動操向モード入切スイッチ80がオフになっている場合は、もちろん手動操向モードが実行される(ステップ5)。
【0025】
ここで、上述の自動操向モードについて説明すると、図17のフローに示すように、自動操向モード入切スイッチ80がオンになっているとき、車速を検出し、ポテンショメータ(右)76b値を読み込む(ステップ6、7)。読み込んだポテンショメータ(右)76b値が不感帯域でなければその値と車速センサ値とからトラニオン軸54回動操作角度を算出する(ステップ8、9)。そして、左のサイドクラッチ24L切りを出力すると共に、上記算出値に基づくトラニオン軸54回動操作を出力する(ステップ10)。以上は左旋回する場合である。
ステップ8において、ポテンショメータ(右)76b値が不感帯域であれば、ポテンショメータ(左)76a値を読み込む(ステップ11)。読み込んだポテンショメータ(左)76a値が不感帯域でなければその値と車速センサ値とからトラニオン軸54回動操作角度を算出する(ステップ12、13)。そして、右のサイドクラッチ24R切りを出力すると共に、上記算出値に基づくトラニオン軸54回動操作を出力する(ステップ14)。以上は右旋回する場合である。
【0026】
そして、ステップ12において、ポテンショメータ(左)76a値が不感帯域であれば、左右のサイドクラッチ24L,24R入りを保持したままトラニオン軸54をニュートラル位置に保持する(ステップ15)。以上は直進する場合である。
このように、自動操向モードでは、旋回用HST6の駆動回転速度の制御に車速を加味することにより、旋回半径を一定に保って安定した操向度合いを得る事が出来、穀稈列に沿った適切な自動方向制御を行うことが可能になるとともに、この自動操向モードに加えて手動操向モードを設け、手動操向モードを自動操向モードより優先させることにより、緊急事態にも適正に対処でき、円滑な刈取走行を行うことが出来る。
【0027】
次に、パワステレバー3の回動操作に基づいて旋回用HST6の駆動回転速度を制御するにあたり、パワステレバー3の回動角度の変化に対して旋回用HST6のトラニオン軸角度を直線的に変化させるべく設定を行うとともに、該直線的関係の勾配を車速に応じて変化させる構成について説明する。
図18は制御のブロック図であり、コントローラ77の入力側に、パワステレバー3の回動操作角を検出する操向操作ポテンショメータ81と、機体の走行速度を検出する車速センサ78とを接続し、その出力側に左右のサイドクラッチ入切用ソレノイド83、84と、旋回用HST6のトラニオン軸54の回動操作用の電動モータ57とを接続する。また、コントローラ77の入力側には、上記トラニオン軸54の回動角度を検出するポテンショメータ82も接続し、フィードバック制御により精度を確保している。
【0028】
コントローラ77には、図19に示すような、パワステレバー3の回動角度の変化に対して直線的に変化する旋回用HST6のトラニオン軸角度を設定しておき、これに基づき旋回用HST6の駆動回転を制御する。そして、このように設定される直線的関係の勾配を車速に応じて無段階的に変化させるように設定する。車速が大きいほど直線の勾配は大きくなる(図19参照)。
このように、パワステレバー3の回動角度の変化に対して旋回用HST6のトラニオン軸角度が直線的に変化するため、直進状態から旋回状態への移行が敏感且つ円滑に行われ、さらに車速を反映することにより車速が変化しても旋回半径を一定に保って安定した操向度合いが得られる。
【0029】
次に、本発明に関連して、パワステレバー3の中立位置決め機構について説明する。
図20はかかる機構を説明するための正面内部構成図、図21はその側面内部構成図、図22は図20の一部拡大図である。
本構成は、パワステレバー3の中立位置決め機構と旋回用HST6内の閉回路を開閉するニュートラルバルブとを連繋し、上記中立位置決め機構によるパワステレバー3の中立位置係止作動に関連して上記ニュートラルバルブによる旋回用HST6内の閉回路の開作動が行われる構成としたものである。
【0030】
すなわち、旋回用HST6のゲージポート91を介する旋回用HST6内の閉回路を開閉するニュートラルバルブ85を設け、該ニュートラルバルブ85のスプール89を摺動させるスプール作動ロッド88をパワステレバー3にロッド連繋させる。具体的には、パワステレバー3の左右回動支点軸200に取り付けられパワステレバー3の左右回動と連動して左右に揺動するプレート86の一端部を連結ロッド87を介して上記スプール作動ロッド88と連結する。上記スプール89は横軸方向に摺動可能に設けられ、また上記スプール作動ロッド88はスプール89に対して直角方向に移動可能に設けられている。スプール作動ロッド88の周面には小径の溝部88aが形成され、さらに該スプール作動ロッド88の周面とスプール89の先端面89aとの間にはスチールボール90を介装する。上記スプール89はバネ(図示せず)によって常時スプール作動ロッド88側へ押圧されており、上記スチールボール90が上記溝部88aに嵌入する(落ち込む)と、そのスプール89位置で旋回用HST6内の閉回路が「開」となり、またこの状態でパワステレバー3が中立位置に係止される(図20及び図22はこの状態を示している)。
【0031】
以上のごとく、スプール89を「開」位置に係止するスプール作動ロッド88の位置決め機構によってパワステレバー3を中立位置に係止する構成としたので、パワステレバー3が中立位置に係止されると、上述のように旋回用HST6内の閉回路は「開」状態となり、ポンプからモータへの送油回路が短絡されてモータの停止状態が維持され、機体は直進する。そして、パワステレバー3を中立位置から左右のどちらかに傾動させると、プレート86が回動し、これと連動して連結ロッド87に連結したスプール作動ロッド88が上下のどちらかに移動する。このとき、スチールボール90がスプール作動ロッド88の溝部88aから外れて、スプール89は前述のバネによる押圧方向とは逆方向に戻され、スプール89の「開」位置からずれて旋回用HST6内の閉回路は「閉」状態となり、モータが即座に駆動されて機体は旋回する。
これにより、パワステレバー3中立時における機体の直進性が維持できると共に、低速走行時であっても確実に旋回することが出来る。
【0032】
図23はパワステレバー3の(a)正面図及び(b)側面図であり、図24はその分解斜視図である。
すでに述べたように、パワステレバー3は、前後左右に傾動して刈取部の上げ下げと機体の旋回を操作するもので、中立位置から後方に倒すと刈取部が上昇し、前方に倒すと刈取部が下降し、また、左側に倒すと機体は左旋回し、右側に倒すと右旋回する。したがって、パワステレバー3は、前後回動支点軸201と左右回動支点軸200とによって前後左右に傾動可能に構成されている。
【0033】
もう少し詳しく説明すると、パワステレバー3の基端部にはコ字型の回動板96が一体で設けられ、該回動板96の左右両側面にはそれぞれ前後回動支点軸201と係合する孔96aと96bが形成されている。また、パワステレバー3の下に配設されるブロック体102は、上から、前後回動支点軸201を横方向に立設し且つピン106を後方に設けたケース102aと、左右回動支点軸200に外挿される円筒体102bと、ポテンショメータ104と係合するピン105を下端に設けたプレート102cとを一体的に構成してなる。ポテンショメータ104はパワステレバー3の左右傾動操作角を検出する。
【0034】
また、機体側固定板93にはその上部の前方に突出する左右回動支点軸200を設け、該左右回動支点軸200は上記円筒体102bに挿入される。そして、機体側固定板93上部の後方に突出する段付きピン103と軸107とを設け、該軸107には操作荷重増加用トルクスプリング91及び中立位置復帰用トルクスプリング92を介装する。パワステレバー3を左右に傾動操作すると、スピンターン実行域に入る時点で上記ピン106が操作荷重増加用トルクスプリング91の自由端に当接し、そこから操作荷重が重くなるようにしている。また、上記中立位置復帰用トルクスプリング92はパワステレバー3を中立位置に常時復帰付勢している。この2つのトルクスプリング91、92は夫々自由端側開き角の異なるもので構成し、開き角の大きいものを上記操作荷重増加用トルクスプリング91、小さいものを上記中立位置復帰用トルクスプリング92とする。なお、図24中の97は組付時に使用するワッシャ等である。
【0035】
以上のように、パワステレバー3の左右回動支点軸200の上側に該パワステレバー3の前後回動支点軸201を設けているので、たとえばパワステレバー3を前後に回動操作しても、パワステレバー3の左右傾動操作角を検出するポテンショメータ104は移動しない。このため、余分なスペースが不要でパワステレバー3の回動支点軸部の構成をコンパクトにできる。
また、パワステレバー3の左右回動支点軸200部に上記操作荷重増加用トルクスプリング91を介装することで、パワステレバー3の操作荷重がスピンターン実行域から重くなるため、オペレータはスピンターンの実行を認識できるため、不用意なスピンターンを防止して安全な操向操作を行うことが出来る。
【0036】
図25は同様にパワステレバー3の(a)正面図と(b)側面図を示しているが、上記操作荷重増加用トルクスプリング91をパワステレバー3の左右回動支点軸部に介装する代わりに、上記機体側固定板93下部の左右両端にそれぞれ横向きにトルクスプリング98を取り付け、プレート102c下方に設けたピン108がスピンターン実行域に入る時点で上記トルクスプリング98に当接し、そこから操作荷重が重くなるように構成してもよい。
また、上述の図23に示しているが、パワステレバー3が中立位置にあるとき、機体側固定板93の所定位置に形成した溝部93aにスプリング95によって付勢されているボール94が嵌入する構成とすることによって、パワステレバー3を中立位置に係止することができる。これにより、直進状態におけるパワステレバー3の位置が明確となり、直進状態の調整を容易に行うことが出来るとともに、直進操作の操作感覚を向上させることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の走行装置によれば、パワステレバーの回動操作に基づいて旋回用HSTの駆動回転速度を制御するにあたり、パワステレバーの回動角度の変化に対して旋回用HSTのトラニオン軸角度を直線的に変化させるべく設定を行うとともに、該直線的関係の勾配を車速に応じて変化させる構成にしたので、直進状態から旋回状態へ敏感且つ円滑に移行することができ、さらに車速が変化しても旋回半径を一定に保って安定した操向度合いが得られる。
また、旋回用無段変速機構と前後進駆動用の走行用無段変速機構を機体進行方向の前後に配置し、走行用無段変速機構からの動力と旋回用無段変速機構からの動力を前記サイドクラッチを有するサイドクラッチ軸にて合流する構成とすると共に、走行用の伝動経路と旋回用の伝動経路とがサイドクラッチ軸を起点として前後に略U字状に立ち上がる構成とし、また、ミッションケースの全体形状を上記伝動経路に対応した略U字状に形成し、このミッションケースの分離した上部の前側に走行用無段変速機構の動力系の入力軸を、後側に前記旋回用無段変速機構の動力系の入力軸をそれぞれに入力し、走行用無段変速機構と旋回用無段変速機との前後間隔部の空間に、副変速操作手段を配置するようにしたので、全体的にコンパクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるコンバインの一例を示す全体側面図である。
【図2】コンバインの運転席のスイッチ配置図である。
【図3】右側面からみた伝動装置内の各伝動軸の配置構成を示す図である。
【図4】図3におけるA−A及びS1−S1に沿った断面図である。
【図5】差動ギヤP,Q,Rの回転数の関係を示す線図である。
【図6】伝動装置の斜視図である。
【図7】伝動装置を含む全体の油圧配置図である。
【図8】図4における一部拡大図である。
【図9】ブレーキ手段を示すミッション近傍の側面図である。
【図10】図9を前後方向からみた図である。
【図11】4条刈りのコンバイン先端部の平面図である。
【図12】触覚体の構成図である。
【図13】制御ブロック図である。
【図14】手動操向モードの制御ライン図である。
【図15】手動操向モードの制御ライン図である。
【図16】制御フローチャートである。
【図17】自動操向モードのフローチャートである。
【図18】制御ブロック図である。
【図19】制御ライン図である。
【図20】パワステレバー3の中立位置決め機構を説明するための正面内部構成図である。
【図21】その側面内部構成図である。
【図22】図20の一部拡大図である。
【図23】パワステレバーの正面図と側面図である。
【図24】パワステレバーの取付構造を示す分解斜視図である。
【図25】パワステレバーの正面図と側面図である。
【符号の説明】
a クローラ
b 刈取部
c フィードチェーン
d 脱穀機
e 穀物タンク
f オーガ
1 HSTレバー
2 アクセルレバー
3 パワステレバー
4 副変速レバー
5 走行用HST
6 旋回用HST
7 主変速レバー
8 副変速レバー
9 ブレーキペダル
10 ブレーキワイヤ
11 走行用HST入力軸
12 同出力軸
13 副変速軸
15 走行系減速軸
16 サイドクラッチ軸
17 減速ギヤ軸
18 ホイル軸
19 旋回用HST入力軸
20 同出力軸
21 差動系減速軸
22 デフ差動軸
23 逆転ギヤ
24L,24R クラッチ
25 デフケース
27 ブレーキ
32L,32R ミッションケース(メインケース)
75a,75b 触覚体
79 分草パイプ

Claims (1)

  1. 左右に走行装置への動力断続を行うサイドクラッチ(24L,24R)を設けるとともに、左右のサイドクラッチ軸(16)に設けたサイドクラッチギヤ間に亘って差動伝動機構を設け、旋回用無段変速機構(6)による前記差動伝動機構の駆動によって旋回内側の車軸(18)を正逆に無段変速する走行装置において、
    パワステレバー(3)の回動操作に基づいて前記旋回用無段変速機構(6)の駆動回転速度を制御するにあたり、パワステレバー(3)の回動角度の変化に対して前記旋回用無段変速機構(6)のトラニオン軸(54)角度を直線的に変化させるべく設定を行うとともに、該直線的関係の勾配を車速に応じて変化させる構成とし、
    旋回用無段変速機構(6)と前後進駆動用の走行用無段変速機構(5)を機体進行方向の前後に配置し、走行用無段変速機構(5)からの動力と旋回用無段変速機構(6)からの動力を前記サイドクラッチ(24L,24R)を有するサイドクラッチ軸(16)にて合流する構成とすると共に、
    走行用HST入力軸(11)から走行用HST出力軸(12)、副変速軸(13)、走行系減速軸(15)を介しサイドクラッチ軸(16)に至る走行用の伝動経路と、
    旋回用HST入力軸(19)から旋回用HST出力軸(20)、差動系減速軸(21)、デフ差動軸(22)を介しサイドクラッチ軸(16)に至る旋回用の伝動経路とがサイドクラッチ軸(16)を起点として前後に略U字状に立ち上がる構成とし、
    また、ミッションケース(32L,32R)の全体形状を上記伝動経路に対応した略U字状に形成し、
    このミッションケース(32L,32R)の分離した上部の前側に走行用無段変速機構(5)の動力系の入力軸(11)を、後側に前記旋回用無段変速機構(6)の動力系の入力軸(19)をそれぞれに入力する構成とし、
    走行用無段変速機構(5)と旋回用無段変速機(6)との前後間隔部の空間に、副変速操作手段を配置したことを特徴とする走行装置
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