JP2002200987A - 走行装置 - Google Patents
走行装置Info
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- turning
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- Combines (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 旋回半径を一定に保って安定した操向度合い
を得ることが出来、穀稈列に適切に沿った自動方向制御
を可能とする。 【解決手段】 左右に走行装置への動力断続を行うサイ
ドクラッチ24L,24Rを設けるとともに、左右のサ
イドクラッチギヤ間に亘って差動伝動機構を設け、旋回
用油圧無段変速機構6による差動伝動機構の駆動によっ
て旋回内側の車軸を正逆に無段変速する走行装置であっ
て、植立穀稈との接触により回動する触覚体75a,7
5bの回動角度と車速とに基づいて旋回用油圧無段変速
機構6の駆動回転速度を制御する。
を得ることが出来、穀稈列に適切に沿った自動方向制御
を可能とする。 【解決手段】 左右に走行装置への動力断続を行うサイ
ドクラッチ24L,24Rを設けるとともに、左右のサ
イドクラッチギヤ間に亘って差動伝動機構を設け、旋回
用油圧無段変速機構6による差動伝動機構の駆動によっ
て旋回内側の車軸を正逆に無段変速する走行装置であっ
て、植立穀稈との接触により回動する触覚体75a,7
5bの回動角度と車速とに基づいて旋回用油圧無段変速
機構6の駆動回転速度を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン、トラ
クタ等の走行装置に関するものである。
クタ等の走行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバイン等における左右一対の
クローラ走行装置を有する車両において、走行用と旋回
用の各油圧無段変速機構(以下「HST」と称する)な
らびに左右のサイドクラッチ機構、差動ギヤ機構、逆転
カウンタギヤ機構等を備え、旋回用HSTによって旋回
内側の車軸を正逆に無段変速する走行伝動装置が知られ
ている。
クローラ走行装置を有する車両において、走行用と旋回
用の各油圧無段変速機構(以下「HST」と称する)な
らびに左右のサイドクラッチ機構、差動ギヤ機構、逆転
カウンタギヤ機構等を備え、旋回用HSTによって旋回
内側の車軸を正逆に無段変速する走行伝動装置が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、旋回用
HSTの駆動回転速度を制御する場合、たとえば植立穀
稈との接触により回動する触覚体(アクチエータとも呼
ぶ)の回動角度のみに応じて制御する構成とすると、車
速の変速によって旋回半径が変化するため一定の操向度
合いを得ることができず、穀稈列に適切に沿った自動方
向制御が行えないという不具合が生じる。また、上記旋
回用HSTと走行用HSTをミッションケースに取り付
けた場合、通常の取付け方では、各HSTのモータ部が
ミッションケースから外側方、つまり機体内方へ張り出
す。このように機体内方へ張り出した場合、このモータ
部が邪魔となってミッションケースを操縦部側に接近し
て配置することができず、車軸長が左右不均等になり、
また機体の横幅を小さく出来ないなどの問題が生じる。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたも
のであって、その目的とするところは、旋回半径を一定
に保って安定した操向度合いを得ることが出来、穀稈列
に適切に沿った自動方向制御を可能とすることにある。
また、ミッションケース全体を操縦部側に寄せて配置す
ることが出来、左右の車軸長を均等に構成でき、機体の
横幅をコンパクト化することにある。
HSTの駆動回転速度を制御する場合、たとえば植立穀
稈との接触により回動する触覚体(アクチエータとも呼
ぶ)の回動角度のみに応じて制御する構成とすると、車
速の変速によって旋回半径が変化するため一定の操向度
合いを得ることができず、穀稈列に適切に沿った自動方
向制御が行えないという不具合が生じる。また、上記旋
回用HSTと走行用HSTをミッションケースに取り付
けた場合、通常の取付け方では、各HSTのモータ部が
ミッションケースから外側方、つまり機体内方へ張り出
す。このように機体内方へ張り出した場合、このモータ
部が邪魔となってミッションケースを操縦部側に接近し
て配置することができず、車軸長が左右不均等になり、
また機体の横幅を小さく出来ないなどの問題が生じる。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたも
のであって、その目的とするところは、旋回半径を一定
に保って安定した操向度合いを得ることが出来、穀稈列
に適切に沿った自動方向制御を可能とすることにある。
また、ミッションケース全体を操縦部側に寄せて配置す
ることが出来、左右の車軸長を均等に構成でき、機体の
横幅をコンパクト化することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的は、請求項1
の発明によれば、左右に走行装置への動力断続を行うサ
イドクラッチを設けるとともに、左右のサイドクラッチ
ギヤ間に亘って差動伝動機構を設け、旋回用油圧無段変
速機構による前記差動伝動機構の駆動によって旋回内側
の車軸を正逆に無段変速する走行装置において、植立穀
稈との接触により回動する触覚体の回動角度と車速とに
基づいて前記旋回用油圧無段変速機構の駆動回転速度を
制御するように構成した走行装置を提供することによっ
て達成される。また、請求項2の発明によれば、左右に
走行装置への動力断続を行うサイドクラッチを設けると
ともに、左右のサイドクラッチギヤ間に亘って差動伝動
機構を設け、旋回用油圧無段変速機構による前記差動伝
動機構の駆動によって旋回内側の車軸を正逆に無段変速
する走行装置において、前記旋回用油圧無段変速機構と
走行用油圧無段変速機構との各モータ部を隣接する操縦
部のステップ下方に入り込ませて配置する構成としてい
る。
の発明によれば、左右に走行装置への動力断続を行うサ
イドクラッチを設けるとともに、左右のサイドクラッチ
ギヤ間に亘って差動伝動機構を設け、旋回用油圧無段変
速機構による前記差動伝動機構の駆動によって旋回内側
の車軸を正逆に無段変速する走行装置において、植立穀
稈との接触により回動する触覚体の回動角度と車速とに
基づいて前記旋回用油圧無段変速機構の駆動回転速度を
制御するように構成した走行装置を提供することによっ
て達成される。また、請求項2の発明によれば、左右に
走行装置への動力断続を行うサイドクラッチを設けると
ともに、左右のサイドクラッチギヤ間に亘って差動伝動
機構を設け、旋回用油圧無段変速機構による前記差動伝
動機構の駆動によって旋回内側の車軸を正逆に無段変速
する走行装置において、前記旋回用油圧無段変速機構と
走行用油圧無段変速機構との各モータ部を隣接する操縦
部のステップ下方に入り込ませて配置する構成としてい
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明に関わるコ
ンバインの一例を示す全体図である。図示するコンバイ
ンは、クローラaと、クローラ駆動軸18と、刈取部c
と、刈り取った穀稈を搬送しながら脱穀機に供給するフ
ィードチェーンdと、脱穀した穀物を貯留する穀物タン
クeと、貯留した穀物を機外へ排出するオーガfとを有
している。
実施の形態について説明する。図1は本発明に関わるコ
ンバインの一例を示す全体図である。図示するコンバイ
ンは、クローラaと、クローラ駆動軸18と、刈取部c
と、刈り取った穀稈を搬送しながら脱穀機に供給するフ
ィードチェーンdと、脱穀した穀物を貯留する穀物タン
クeと、貯留した穀物を機外へ排出するオーガfとを有
している。
【0006】図2はコンバインの運転席のスイッチ配置
図である。HSTレバー1は、前後に傾動して車速を増
減するもので、図の中立(ニュートラル)位置から前方
に倒すと前進方向に増速し、後方に倒すと後進方向に増
速する。そして、前進あるいは後進位置から中立位置方
向に戻すと減速し、中立位置で機体は停止する。アクセ
ルレバー2は、前後に傾動してスロットルを開閉するこ
とによりエンジン回転数を上げ下げするもので、後方に
倒すとスロットルが開いてエンジン回転数を上げ、前方
に倒すとスロットルが閉じてエンジン回転数を下げる。
パワステレバー3は、前後左右に傾動して刈取部の上げ
下げと機体の旋回を操作するもので、中立位置から後方
に倒すと刈取部が上昇し、前方に倒すと刈取部が下降す
る。また、左側に倒すと機体は左旋回し、右側に倒すと
右旋回する。また、4は副変速レバーである。
図である。HSTレバー1は、前後に傾動して車速を増
減するもので、図の中立(ニュートラル)位置から前方
に倒すと前進方向に増速し、後方に倒すと後進方向に増
速する。そして、前進あるいは後進位置から中立位置方
向に戻すと減速し、中立位置で機体は停止する。アクセ
ルレバー2は、前後に傾動してスロットルを開閉するこ
とによりエンジン回転数を上げ下げするもので、後方に
倒すとスロットルが開いてエンジン回転数を上げ、前方
に倒すとスロットルが閉じてエンジン回転数を下げる。
パワステレバー3は、前後左右に傾動して刈取部の上げ
下げと機体の旋回を操作するもので、中立位置から後方
に倒すと刈取部が上昇し、前方に倒すと刈取部が下降す
る。また、左側に倒すと機体は左旋回し、右側に倒すと
右旋回する。また、4は副変速レバーである。
【0007】次に、伝動装置の構成について説明する。
図3は右側面からみた伝動装置内の各伝動軸の配置構成
を示す図で、図4は同じく右側面からみた 伝動装置の
外観図である。また、図5及び図6はそれぞれ左側面か
らみた伝動装置の内部構成図及び外観図である。さら
に、図7は図4におけるS1−S1に沿った断面図であ
り、図8は図4におけるS2−S2に沿った断面図であ
る。図10は伝動装置の斜視図である。図12は伝動装
置を含む全体の油圧配置図である。
図3は右側面からみた伝動装置内の各伝動軸の配置構成
を示す図で、図4は同じく右側面からみた 伝動装置の
外観図である。また、図5及び図6はそれぞれ左側面か
らみた伝動装置の内部構成図及び外観図である。さら
に、図7は図4におけるS1−S1に沿った断面図であ
り、図8は図4におけるS2−S2に沿った断面図であ
る。図10は伝動装置の斜視図である。図12は伝動装
置を含む全体の油圧配置図である。
【0008】左右に、走行装置への動力断続を行うサイ
ドクラッチ24L.24Rを設け、該サイドクラッチ2
4L,24Rの「切」に関連して走行装置への動力伝達
を行う差動ギヤ機構を左右のサイドクラッチギヤ間に設
けている。差動ギヤ機構は、デフケース25、デフ差動
軸22、差動ギヤP,Q,R等から構成されている。そ
して、走行用油圧無段変速機構(以下「走行用HST」
と称する)5と旋回用油圧無段変速機構(以下「旋回用
HST」と称する)6を、左右に分割構成されているが
一体となっているミッションケースに対し前後に配置
し、ミッションケース内において側面視で、「走行用H
ST入力軸11→同出力軸12→副変速軸13→カウン
タ軸14→走行系減速軸15→サイドクラッチ軸16」
の伝動経路と、「旋回用HST入力軸19→同出力軸2
0→差動系減速軸21→デフ差動軸22→逆転ギヤ軸2
3→サイドクラッチ軸16」の伝動経路とを、上部は分
離して下部においては連結し、真ん中に空間部を有する
略U字状に配置している。
ドクラッチ24L.24Rを設け、該サイドクラッチ2
4L,24Rの「切」に関連して走行装置への動力伝達
を行う差動ギヤ機構を左右のサイドクラッチギヤ間に設
けている。差動ギヤ機構は、デフケース25、デフ差動
軸22、差動ギヤP,Q,R等から構成されている。そ
して、走行用油圧無段変速機構(以下「走行用HST」
と称する)5と旋回用油圧無段変速機構(以下「旋回用
HST」と称する)6を、左右に分割構成されているが
一体となっているミッションケースに対し前後に配置
し、ミッションケース内において側面視で、「走行用H
ST入力軸11→同出力軸12→副変速軸13→カウン
タ軸14→走行系減速軸15→サイドクラッチ軸16」
の伝動経路と、「旋回用HST入力軸19→同出力軸2
0→差動系減速軸21→デフ差動軸22→逆転ギヤ軸2
3→サイドクラッチ軸16」の伝動経路とを、上部は分
離して下部においては連結し、真ん中に空間部を有する
略U字状に配置している。
【0009】すなわち、走行用HST5と旋回用HST
6は前後に配置すると共に、走行用HST5からの動力
と旋回用HST6からの動力は前記サイドクラッチ24
L,24Rを有するサイドクラッチ軸16にて合流す
る。左右一体のミッションケース(メインケース)32
L,32Rの上部は分離して走行用HST5の動力系と
旋回用HST6の動力系の入力軸がそれぞれ入力してお
り、ミッションケース32L,32Rの全体形状はこの
ような伝動経路に対応して略U字状に形成している。こ
のように、走行用の伝動経路と旋回用の伝動経路とがサ
イドクラッチ軸16を起点として前後に略U字状に立ち
上がるため、ミッションケースの最低地上高を高く確保
でき、湿田走行性能を高めることが出来るとともに、ミ
ッションケース自体をコンパクトに形成することができ
る。
6は前後に配置すると共に、走行用HST5からの動力
と旋回用HST6からの動力は前記サイドクラッチ24
L,24Rを有するサイドクラッチ軸16にて合流す
る。左右一体のミッションケース(メインケース)32
L,32Rの上部は分離して走行用HST5の動力系と
旋回用HST6の動力系の入力軸がそれぞれ入力してお
り、ミッションケース32L,32Rの全体形状はこの
ような伝動経路に対応して略U字状に形成している。こ
のように、走行用の伝動経路と旋回用の伝動経路とがサ
イドクラッチ軸16を起点として前後に略U字状に立ち
上がるため、ミッションケースの最低地上高を高く確保
でき、湿田走行性能を高めることが出来るとともに、ミ
ッションケース自体をコンパクトに形成することができ
る。
【0010】かかる構成において、たとえば図10に示
すように、走行用HST5の入力軸11及び旋回用HS
T6の入力軸19にはエンジンプーリを介してエンジン
の動力が伝達される。そして、左右のサイドクラッチ2
4L,24R間に設けた差動ギヤ機構及び逆転ギヤ23
を介し、旋回時に旋回用HST6によるデフケース25
の回転駆動によって旋回内側の車軸を正逆に無段変速で
きるように構成している。
すように、走行用HST5の入力軸11及び旋回用HS
T6の入力軸19にはエンジンプーリを介してエンジン
の動力が伝達される。そして、左右のサイドクラッチ2
4L,24R間に設けた差動ギヤ機構及び逆転ギヤ23
を介し、旋回時に旋回用HST6によるデフケース25
の回転駆動によって旋回内側の車軸を正逆に無段変速で
きるように構成している。
【0011】図7を参照して説明すると、上でも述べた
ように、入力プーリ33を介して走行用HST5の入力
軸11にエンジンからの動力が伝達される。同図中の5
3は走行HST用のトラニオン軸である。そして、同出
力軸12から副変速軸13へと動力が伝達され、副変速
軸13の一端には刈取部を駆動する刈取入力プーリとベ
ルトで掛け渡された刈取出力プーリ34が取付けられ、
副変速軸13と刈取出力プーリ34との間にはワンウェ
イクラッチが介装されている。また、シフタの切換えに
よって高速・中速・低速に切り換えられ、副変速ギヤ1
3aと噛合するカウンタ軸14のギヤ14a、14b、
14cを介してカウンタ軸14が駆動する。カウンタ軸
14の駆動により、同じくカウンタ軸14に設けられた
ギヤ14bと噛合する走行系減速軸15のギヤ15bを
介して該減速軸15が駆動する。
ように、入力プーリ33を介して走行用HST5の入力
軸11にエンジンからの動力が伝達される。同図中の5
3は走行HST用のトラニオン軸である。そして、同出
力軸12から副変速軸13へと動力が伝達され、副変速
軸13の一端には刈取部を駆動する刈取入力プーリとベ
ルトで掛け渡された刈取出力プーリ34が取付けられ、
副変速軸13と刈取出力プーリ34との間にはワンウェ
イクラッチが介装されている。また、シフタの切換えに
よって高速・中速・低速に切り換えられ、副変速ギヤ1
3aと噛合するカウンタ軸14のギヤ14a、14b、
14cを介してカウンタ軸14が駆動する。カウンタ軸
14の駆動により、同じくカウンタ軸14に設けられた
ギヤ14bと噛合する走行系減速軸15のギヤ15bを
介して該減速軸15が駆動する。
【0012】さらに、上記減速軸15の駆動により、同
じ減速軸15に設けられたギヤ15aと噛合するサイド
クラッチ軸16中央のギヤ16aを介して該サイドクラ
ッチ軸16が駆動する。サイドクラッチ24L,24R
は、油圧でディスク板36を内方に押し付けると接続状
態になり、動力はサイドクラッチ軸16より回転体35
へ、さらに回転体35からギヤ37aと一体構成されて
いるケーシング37へ伝達され、ギヤ37aの内径部は
回転体101とスプライン嵌合なので回転体101が回
転して、回転体101と一体のギヤ16bが回転する。
この実施例ではエンジンが始動している時は、常に油圧
力によりディスク36が押し付けられて接続状態になっ
ている。そして、ギヤ16bと噛合するギヤ17aを介
しスプライン嵌合により減速ギヤ軸17が駆動する。さ
らに、減速ギヤ軸17の駆動により、同じギヤ軸17の
ギヤ17bと噛合するギヤ18aを介しスプライン嵌合
によりホイル軸18が駆動する。なお、同図中の38は
ホイル軸18に取付けるスプロケットを示している。
じ減速軸15に設けられたギヤ15aと噛合するサイド
クラッチ軸16中央のギヤ16aを介して該サイドクラ
ッチ軸16が駆動する。サイドクラッチ24L,24R
は、油圧でディスク板36を内方に押し付けると接続状
態になり、動力はサイドクラッチ軸16より回転体35
へ、さらに回転体35からギヤ37aと一体構成されて
いるケーシング37へ伝達され、ギヤ37aの内径部は
回転体101とスプライン嵌合なので回転体101が回
転して、回転体101と一体のギヤ16bが回転する。
この実施例ではエンジンが始動している時は、常に油圧
力によりディスク36が押し付けられて接続状態になっ
ている。そして、ギヤ16bと噛合するギヤ17aを介
しスプライン嵌合により減速ギヤ軸17が駆動する。さ
らに、減速ギヤ軸17の駆動により、同じギヤ軸17の
ギヤ17bと噛合するギヤ18aを介しスプライン嵌合
によりホイル軸18が駆動する。なお、同図中の38は
ホイル軸18に取付けるスプロケットを示している。
【0013】また、図8を参照して説明すると、前述し
たように、入力プーリ39を介して旋回用HST6の入
力軸19にエンジンからの動力が伝達される。同図中の
54は旋回HST用のトラニオン軸である。そして、同
出力軸20からギヤ20a及びこれと噛合するギヤ21
aを介して減速軸21へと動力が伝達される。また、該
減速軸21のギヤ21bを介してこれと噛合する差動入
力ギヤQへ伝達される。差動入力ギヤQはボルトでデフ
ケース25に固定されている。図中の41はデフケース
25に固定したピン、42と43はそれぞれベベルギヤ
を示している。また、デフ差動軸22に設けた差動出力
ギヤPは前述のサイドクラッチ24Lのギヤ37aと噛
合する。また、デフ差動軸22の差動出力ギヤPとは反
対側に設けた差動出力ギヤRは、逆転ギヤ軸23の逆転
ギヤ23aと噛合し、さらに該逆転ギヤ23aはサイド
クラッチ24Rのギヤ37aと噛合する。
たように、入力プーリ39を介して旋回用HST6の入
力軸19にエンジンからの動力が伝達される。同図中の
54は旋回HST用のトラニオン軸である。そして、同
出力軸20からギヤ20a及びこれと噛合するギヤ21
aを介して減速軸21へと動力が伝達される。また、該
減速軸21のギヤ21bを介してこれと噛合する差動入
力ギヤQへ伝達される。差動入力ギヤQはボルトでデフ
ケース25に固定されている。図中の41はデフケース
25に固定したピン、42と43はそれぞれベベルギヤ
を示している。また、デフ差動軸22に設けた差動出力
ギヤPは前述のサイドクラッチ24Lのギヤ37aと噛
合する。また、デフ差動軸22の差動出力ギヤPとは反
対側に設けた差動出力ギヤRは、逆転ギヤ軸23の逆転
ギヤ23aと噛合し、さらに該逆転ギヤ23aはサイド
クラッチ24Rのギヤ37aと噛合する。
【0014】図11を参照して説明すると、走行時は、
走行用HST5の動力は、前述の伝動経路を介してサイ
ドクラッチ軸16に伝達される。走行時(エンジン回転
中)は、左右のサイドクラッチ24L,24Rは接続状
態になっているため、動力は減速ギヤ軸17を介してホ
イルギヤへ伝達され、ホイル軸(車軸)18を駆動する
(同図の実線矢印の流れを参照)。なお前にも述べたよ
うに、たとえばエンジンを始動すると、ソレノイドバル
ブと接続している油圧配管により流入する油圧でピスト
ン44が内方へ押されて左右のサイドクラッチのディス
ク板36が接続して動力は伝達可能状態となり、走行用
HST5の前後進操作により動力は伝達されていく。走
行用HST5を中立にすると動力の伝達は行われなくな
る。また、エンジンを停止すると圧縮バネ45でピスト
ン44は元の位置に戻り動力の伝達は断たれる。
走行用HST5の動力は、前述の伝動経路を介してサイ
ドクラッチ軸16に伝達される。走行時(エンジン回転
中)は、左右のサイドクラッチ24L,24Rは接続状
態になっているため、動力は減速ギヤ軸17を介してホ
イルギヤへ伝達され、ホイル軸(車軸)18を駆動する
(同図の実線矢印の流れを参照)。なお前にも述べたよ
うに、たとえばエンジンを始動すると、ソレノイドバル
ブと接続している油圧配管により流入する油圧でピスト
ン44が内方へ押されて左右のサイドクラッチのディス
ク板36が接続して動力は伝達可能状態となり、走行用
HST5の前後進操作により動力は伝達されていく。走
行用HST5を中立にすると動力の伝達は行われなくな
る。また、エンジンを停止すると圧縮バネ45でピスト
ン44は元の位置に戻り動力の伝達は断たれる。
【0015】そして、旋回時は、旋回内側のサイドクラ
ッチがオフになり、走行用HST5の動力はホイル軸へ
は伝達されない。ここでは、左側のサイドクラッチ24
Lはオンで、右側のサイドクラッチ24Rがオフになっ
ている場合を考えると、走行用HST5の動力はサイド
クラッチ軸16から左側(旋回外側)のホイル軸18へ
伝達されるが、右側(旋回内側)のホイル軸18へは伝
達されない。そして、旋回用HST6の動力が前記差動
ギヤ機構に入力し、図11の破線矢印の流れに示すよう
に、差動入力ギヤQ、デフケース25の回転駆動によっ
て、デフ差動軸22に伝達され、差動出力ギヤR、逆転
ギヤ23を介して右側(旋回内側)のホイル軸へと伝達
され、ホイル軸を正転側又は逆転側に無段で変速する。
また、ブレーキ27について説明すると、ブレーキプレ
ート46を回転させるとピストン47が内方に押されて
ディスク板27aが接続することによりブレーキがかか
るようになっている。
ッチがオフになり、走行用HST5の動力はホイル軸へ
は伝達されない。ここでは、左側のサイドクラッチ24
Lはオンで、右側のサイドクラッチ24Rがオフになっ
ている場合を考えると、走行用HST5の動力はサイド
クラッチ軸16から左側(旋回外側)のホイル軸18へ
伝達されるが、右側(旋回内側)のホイル軸18へは伝
達されない。そして、旋回用HST6の動力が前記差動
ギヤ機構に入力し、図11の破線矢印の流れに示すよう
に、差動入力ギヤQ、デフケース25の回転駆動によっ
て、デフ差動軸22に伝達され、差動出力ギヤR、逆転
ギヤ23を介して右側(旋回内側)のホイル軸へと伝達
され、ホイル軸を正転側又は逆転側に無段で変速する。
また、ブレーキ27について説明すると、ブレーキプレ
ート46を回転させるとピストン47が内方に押されて
ディスク板27aが接続することによりブレーキがかか
るようになっている。
【0016】図9は上記差動ギヤP,Q,Rの回転数の
関係を示す線図である。走行(直進)時は、デフ差動軸
22は左右が逆回転し、ベベルギヤ42と42aは軸2
2に対して公転せず自転している。そして、旋回のとき
は、旋回用HST6より動力が伝達され、パワステレバ
ー3の傾動角度に応じて、差動入力ギヤQがゼロ回転か
ら立ち上がり、旋回外側の差動出力ギヤP又はRに対し
て差動入力ギヤQが加速していく。ギヤR又はギヤPの
一方が他方に対して逆転(旋回外側と内側とが同方向回
転で且つ旋回内側が外側より低回転)している間は緩や
かな旋回角度での旋回(ここでは「マイルドターン」と
称する)、停止(ギヤQがギヤP又はRの1/2回転状
態で旋回内側の回転停止)した時はブレーキターンとな
る。差動出力ギヤPとRが互いに逆転しているにもかか
わらず、ホイル軸18が同方向に回転するのは逆転ギヤ
23aを介しているためである。そして、デフケース2
5が逆方向回転を始め、ギヤRとギヤPの一方が他方に
対し正転(旋回外側と内側とが異方向回転)していると
きはスピンターンとなる。もちろん、左旋回と右旋回の
場合とでは旋回内側と外側が逆になる。ところで、旋回
用HST6の駆動回転速度の制御によってスピンターン
状態における旋回内側の車軸回転数と旋回外側の車軸回
転数との比を1:3となるように設定した場合、1:1
のスピンターンと比較して、旋回中の馬力損失が少なく
なり、またスピンターンしながらも機体旋回中心が移動
するため、枕地等での旋回後、条合わせが容易になる。
関係を示す線図である。走行(直進)時は、デフ差動軸
22は左右が逆回転し、ベベルギヤ42と42aは軸2
2に対して公転せず自転している。そして、旋回のとき
は、旋回用HST6より動力が伝達され、パワステレバ
ー3の傾動角度に応じて、差動入力ギヤQがゼロ回転か
ら立ち上がり、旋回外側の差動出力ギヤP又はRに対し
て差動入力ギヤQが加速していく。ギヤR又はギヤPの
一方が他方に対して逆転(旋回外側と内側とが同方向回
転で且つ旋回内側が外側より低回転)している間は緩や
かな旋回角度での旋回(ここでは「マイルドターン」と
称する)、停止(ギヤQがギヤP又はRの1/2回転状
態で旋回内側の回転停止)した時はブレーキターンとな
る。差動出力ギヤPとRが互いに逆転しているにもかか
わらず、ホイル軸18が同方向に回転するのは逆転ギヤ
23aを介しているためである。そして、デフケース2
5が逆方向回転を始め、ギヤRとギヤPの一方が他方に
対し正転(旋回外側と内側とが異方向回転)していると
きはスピンターンとなる。もちろん、左旋回と右旋回の
場合とでは旋回内側と外側が逆になる。ところで、旋回
用HST6の駆動回転速度の制御によってスピンターン
状態における旋回内側の車軸回転数と旋回外側の車軸回
転数との比を1:3となるように設定した場合、1:1
のスピンターンと比較して、旋回中の馬力損失が少なく
なり、またスピンターンしながらも機体旋回中心が移動
するため、枕地等での旋回後、条合わせが容易になる。
【0017】また、前述したように、ミッションケース
の外形は略U字状に形成されているが、その上部中央の
空間部である凹部には、図10に示すように副変速の切
換手段を設けている。8は副変速レバーであり、リンク
機構48を介してミッションケースの凹部のピン40に
接続している。このピン40はU字状プレート40aに
固定していて、さらにU字状プレート40aは副変速を
変速するシフタに連結している。また、主変速レバー7
はリンク機構49を介して走行用HST5のピン53a
に接続している。このピン53aはU字状プレート53
bに固定されている。55は定量モータである。また、
旋回用HST6のトラニオン軸54にはピニオン56a
と歯車56を介してモータ57を取付けている。前にも
説明したように、入力プーリ33を介して走行用HST
5の入力軸11にエンジンからの動力が伝達されるが、
この動力はエンジンプーリ58(図12)よりベルト5
0を介して入力プーリ33に伝達される。また、入力プ
ーリ33には入力プーリ39との間にもベルト51が掛
け渡され、エンジンからの動力が入力プーリ39にも伝
達される。なお、52はテンションプーリで、その作動
・不作動によって旋回用HST6への動力の断続を行
う。すなわち、ブレーキペダル9を踏むとベルト51は
緩み、動力が伝達されなくなるので、不用意にパワステ
レバー3を左右に傾動してもコンバインの不用意な旋回
を防止できる。このように走行用HST5と旋回用HS
T6との前後間隔部の空間を有効利用して副変速操作手
段を配置できるため、全体的にコンパクトに構成するこ
とが出来る。
の外形は略U字状に形成されているが、その上部中央の
空間部である凹部には、図10に示すように副変速の切
換手段を設けている。8は副変速レバーであり、リンク
機構48を介してミッションケースの凹部のピン40に
接続している。このピン40はU字状プレート40aに
固定していて、さらにU字状プレート40aは副変速を
変速するシフタに連結している。また、主変速レバー7
はリンク機構49を介して走行用HST5のピン53a
に接続している。このピン53aはU字状プレート53
bに固定されている。55は定量モータである。また、
旋回用HST6のトラニオン軸54にはピニオン56a
と歯車56を介してモータ57を取付けている。前にも
説明したように、入力プーリ33を介して走行用HST
5の入力軸11にエンジンからの動力が伝達されるが、
この動力はエンジンプーリ58(図12)よりベルト5
0を介して入力プーリ33に伝達される。また、入力プ
ーリ33には入力プーリ39との間にもベルト51が掛
け渡され、エンジンからの動力が入力プーリ39にも伝
達される。なお、52はテンションプーリで、その作動
・不作動によって旋回用HST6への動力の断続を行
う。すなわち、ブレーキペダル9を踏むとベルト51は
緩み、動力が伝達されなくなるので、不用意にパワステ
レバー3を左右に傾動してもコンバインの不用意な旋回
を防止できる。このように走行用HST5と旋回用HS
T6との前後間隔部の空間を有効利用して副変速操作手
段を配置できるため、全体的にコンパクトに構成するこ
とが出来る。
【0018】ここで、図12の油圧配置図について説明
すると、エンジンを始動すると、オイルタンク62のオ
イルはギヤポンプ60を介して吸入され、またレデュー
スバルブ61を介してソレノイドバルブ66へ送られ、
ここで左右に分かれてそれぞれ左右のサイドクラッチ2
4L,24Rに送られる。油圧により左右のサイドクラ
ッチ24L,24Rは接続状態(入りの状態)になる。
また、オイルタンク62より走行用HST5及び旋回用
HST6へ送られる。走行用HST5又は旋回用HST
6を使用しないときは、マニホールド65を介して一部
がオイルタンク62へ返却される。さらに、オイルタン
ク62よりコントロールバルブ63を介して刈取上下用
シリンダ67とオーガ上下用シリンダ68へ送られる。
すると、エンジンを始動すると、オイルタンク62のオ
イルはギヤポンプ60を介して吸入され、またレデュー
スバルブ61を介してソレノイドバルブ66へ送られ、
ここで左右に分かれてそれぞれ左右のサイドクラッチ2
4L,24Rに送られる。油圧により左右のサイドクラ
ッチ24L,24Rは接続状態(入りの状態)になる。
また、オイルタンク62より走行用HST5及び旋回用
HST6へ送られる。走行用HST5又は旋回用HST
6を使用しないときは、マニホールド65を介して一部
がオイルタンク62へ返却される。さらに、オイルタン
ク62よりコントロールバルブ63を介して刈取上下用
シリンダ67とオーガ上下用シリンダ68へ送られる。
【0019】また、前述のとおり、差動ギヤ機構(差動
装置)の一方(図示では右側)のデフ差動軸22には駐
車ブレーキ27を設けている。このブレーキ27は、操
縦部に設けたブレーキペダル9に連動している(図2参
照)。図13を参照して駐車ブレーキ27の作動につい
て説明する。停車時にこのブレーキペダル9を矢印A方
向に踏込操作すると、支持板69が支点72の回りを矢
印B方向に回動し、このときワイヤ73を引っ張って前
述のテンションプーリ52を移動させてベルト51を緩
めると伝動が断たれる。これと同時にチューブ10a内
のワイヤ10が引っ張られて、支持板70が支点70a
の回りを矢印C方向に回動する。この支持板70が回動
すると、同軸上のプレート102が矢印C方向に回動す
る。プレート102にはロッド71が連結しているの
で、ロッド71を押して、ロッド71先端に取付けたブ
レーキプレート46が矢印D方向に回転する(倒れ
る)。これによって前述のようにブレーキ27が作用
し、差動ギヤ機構に連動連結された左右のサイドクラッ
チギヤ及びホイル軸が制動される。
装置)の一方(図示では右側)のデフ差動軸22には駐
車ブレーキ27を設けている。このブレーキ27は、操
縦部に設けたブレーキペダル9に連動している(図2参
照)。図13を参照して駐車ブレーキ27の作動につい
て説明する。停車時にこのブレーキペダル9を矢印A方
向に踏込操作すると、支持板69が支点72の回りを矢
印B方向に回動し、このときワイヤ73を引っ張って前
述のテンションプーリ52を移動させてベルト51を緩
めると伝動が断たれる。これと同時にチューブ10a内
のワイヤ10が引っ張られて、支持板70が支点70a
の回りを矢印C方向に回動する。この支持板70が回動
すると、同軸上のプレート102が矢印C方向に回動す
る。プレート102にはロッド71が連結しているの
で、ロッド71を押して、ロッド71先端に取付けたブ
レーキプレート46が矢印D方向に回転する(倒れ
る)。これによって前述のようにブレーキ27が作用
し、差動ギヤ機構に連動連結された左右のサイドクラッ
チギヤ及びホイル軸が制動される。
【0020】これにより、駐車ブレーキを確実にかける
ことができ、例えば坂道で斜めに停車してもターンする
ことなく確実に坂道停車でき、安全性が向上する。ま
た、作業形態として、圃場の一辺刈取後、畦際で停車し
たまま刈取部を駆動して刈取穀稈を後送する操作を行う
ことがあるが、ブレーキペダル9を踏み、左右両サイド
クラッチ24L,24Rを切ってブレーキ27を作用さ
せることにより、走行用HST5が駆動されていても機
体を確実に停車させたままこの作業を行うことが出来
る。さらには、ブレーキ27がデフケース25の側部空
間に配置されることで、空間の有効利用によるミッショ
ンケースのコンパクト化も可能である。なお、図14は
上述の図13を前後方向からみたもので、28は刈取入
力プーリ、29は刈取上下支点パイプ、30は刈取フレ
ーム、31はエンスト時においてブレーキ27を作用さ
せるモータである。エンジンがエンストするとモータ3
1を作動してケーブル100を引っ張る。すると、支持
板70が支点70aの回りを矢印C方向に回動する。こ
れによってブレーキ27が入り状態となる。
ことができ、例えば坂道で斜めに停車してもターンする
ことなく確実に坂道停車でき、安全性が向上する。ま
た、作業形態として、圃場の一辺刈取後、畦際で停車し
たまま刈取部を駆動して刈取穀稈を後送する操作を行う
ことがあるが、ブレーキペダル9を踏み、左右両サイド
クラッチ24L,24Rを切ってブレーキ27を作用さ
せることにより、走行用HST5が駆動されていても機
体を確実に停車させたままこの作業を行うことが出来
る。さらには、ブレーキ27がデフケース25の側部空
間に配置されることで、空間の有効利用によるミッショ
ンケースのコンパクト化も可能である。なお、図14は
上述の図13を前後方向からみたもので、28は刈取入
力プーリ、29は刈取上下支点パイプ、30は刈取フレ
ーム、31はエンスト時においてブレーキ27を作用さ
せるモータである。エンジンがエンストするとモータ3
1を作動してケーブル100を引っ張る。すると、支持
板70が支点70aの回りを矢印C方向に回動する。こ
れによってブレーキ27が入り状態となる。
【0021】次に、植立穀稈との接触により回動する触
覚体の回動角度と車速とに基づいて旋回用HST6の駆
動回転速度を制御する構成について説明する。図15は
一例として4条刈りのコンバイン先端部の平面図、図1
6は触覚体の構成図、図17は制御ブロック図、図18
はフローチャートである。分草パイプ79の先端部に左
右の触覚体75a,75bがそれぞれ取り付けられ、こ
れら左右の触覚体75a,75bはそれぞれ穀稈との接
触により取付基部を支点として後方側へ回動し、接触が
解かれると元の位置に復帰するように構成されている。
また、これら左右の触覚体75a,75bの取付基部に
は回動角度を検出するポテンショメータ(左・右)76
a、76bが設けられている。そして、コントローラ7
7の入力側に上記触覚体75a,75bの回動角度を検
出するポテンショメータ(左・右)76a,76bと機
体の走行速度を検出する車速センサ78とを接続し、そ
の出力側に旋回用HST6のトラニオン軸54の回動操
作用の電動モータ57を接続する。また、コントローラ
77の入力側には、上記トラニオン軸54の回動角度を
検出するポテンショメータ(図示せず)も接続し、フィ
ードバック制御により精度を確保している。なお、コン
トローラ77には、上記ポテンショメータ値と車速セン
サ値とに応じて決定されるトラニオン軸54回動操作角
度を設定しておき、これに基づき旋回用HST6の駆動
回転を制御する。
覚体の回動角度と車速とに基づいて旋回用HST6の駆
動回転速度を制御する構成について説明する。図15は
一例として4条刈りのコンバイン先端部の平面図、図1
6は触覚体の構成図、図17は制御ブロック図、図18
はフローチャートである。分草パイプ79の先端部に左
右の触覚体75a,75bがそれぞれ取り付けられ、こ
れら左右の触覚体75a,75bはそれぞれ穀稈との接
触により取付基部を支点として後方側へ回動し、接触が
解かれると元の位置に復帰するように構成されている。
また、これら左右の触覚体75a,75bの取付基部に
は回動角度を検出するポテンショメータ(左・右)76
a、76bが設けられている。そして、コントローラ7
7の入力側に上記触覚体75a,75bの回動角度を検
出するポテンショメータ(左・右)76a,76bと機
体の走行速度を検出する車速センサ78とを接続し、そ
の出力側に旋回用HST6のトラニオン軸54の回動操
作用の電動モータ57を接続する。また、コントローラ
77の入力側には、上記トラニオン軸54の回動角度を
検出するポテンショメータ(図示せず)も接続し、フィ
ードバック制御により精度を確保している。なお、コン
トローラ77には、上記ポテンショメータ値と車速セン
サ値とに応じて決定されるトラニオン軸54回動操作角
度を設定しておき、これに基づき旋回用HST6の駆動
回転を制御する。
【0022】かかる構成において、図18のフローに示
すように、自動方向制御スイッチ74(図2参照)がオ
ンになっているとき、車速を検出し、ポテンショメータ
(右)76b値を読み込む(ステップ1〜3)。読み込
んだポテンショメータ(右)76b値が不感帯域でなけ
ればその値と車速センサ値とからトラニオン軸54回動
操作角度を算出する(ステップ4、5)。そして、左の
サイドクラッチ24L切りを出力すると共に、上記算出
値に基づくトラニオン軸54回動操作を出力する(ステ
ップ6)。以上は左旋回する場合である。ステップ4に
おいて、ポテンショメータ(右)76b値が不感帯域で
あれば、ポテンショメータ(左)76a値を読み込む
(ステップ7)。読み込んだポテンショメータ(左)7
6a値が不感帯域でなければその値と車速センサ値とか
らトラニオン軸54回動操作角度を算出する(ステップ
8、9)。そして、右のサイドクラッチ24R切りを出
力すると共に、上記算出値に基づくトラニオン軸54回
動操作を出力する(ステップ10)。以上は右旋回する
場合である。
すように、自動方向制御スイッチ74(図2参照)がオ
ンになっているとき、車速を検出し、ポテンショメータ
(右)76b値を読み込む(ステップ1〜3)。読み込
んだポテンショメータ(右)76b値が不感帯域でなけ
ればその値と車速センサ値とからトラニオン軸54回動
操作角度を算出する(ステップ4、5)。そして、左の
サイドクラッチ24L切りを出力すると共に、上記算出
値に基づくトラニオン軸54回動操作を出力する(ステ
ップ6)。以上は左旋回する場合である。ステップ4に
おいて、ポテンショメータ(右)76b値が不感帯域で
あれば、ポテンショメータ(左)76a値を読み込む
(ステップ7)。読み込んだポテンショメータ(左)7
6a値が不感帯域でなければその値と車速センサ値とか
らトラニオン軸54回動操作角度を算出する(ステップ
8、9)。そして、右のサイドクラッチ24R切りを出
力すると共に、上記算出値に基づくトラニオン軸54回
動操作を出力する(ステップ10)。以上は右旋回する
場合である。
【0023】そして、ステップ8において、ポテンショ
メータ(左)76a値が不感帯域であれば、左右のサイ
ドクラッチ24L,24R入りを保持したままトラニオ
ン軸54をニュートラル位置に保持する(ステップ1
1)。以上は直進する場合である。このように、旋回用
HST6の駆動回転速度の制御に車速を加味することに
より、旋回半径を一定に保って安定した操向度合いを得
る事が出来、穀稈列に適切に沿った自動方向制御を行う
ことが可能になる。
メータ(左)76a値が不感帯域であれば、左右のサイ
ドクラッチ24L,24R入りを保持したままトラニオ
ン軸54をニュートラル位置に保持する(ステップ1
1)。以上は直進する場合である。このように、旋回用
HST6の駆動回転速度の制御に車速を加味することに
より、旋回半径を一定に保って安定した操向度合いを得
る事が出来、穀稈列に適切に沿った自動方向制御を行う
ことが可能になる。
【0024】次に、旋回用HST6と走行用HST5の
各モータ部を隣接する操縦部のステップ下方に入り込ま
せて配置する構成について説明する。図19はこの構成
の一実施形態を示す。旋回用HST6と走行用HST5
はミッションケース32の上部所定位置に配置され、ミ
ッションケース32は走行フレーム80に固定される。
ここで、走行用HST5と旋回用HST6とを板状の支
持部材200によって連結している。この支持部材20
0はミッションケース部材とは別体のもので構成され、
走行用HST5と旋回用HST6とを支持部材200に
よって連結することにより、両HSTの入力軸間距離の
精度を保つことが可能になる。そして、旋回用HST6
と走行用HST5の各モータ55は操縦部のステップフ
レーム83の下方に位置する。そして、図20に示すよ
うな平板状のステップ81及びその下方内側壁81aが
上記ステップフレーム83及び走行フレーム80の上に
載置され固定される(それぞれのA同士、B同士が一致
する)。上記ステップ81の下方内側壁81aには旋回
用HST6と走行用HST5の各モータ55が入り込め
るような切欠き部を設けている。このように、旋回用H
ST6と走行用HST5の各モータ55を隣接する操縦
部のステップ81下方に入り込ませて配置することによ
り、ミッションケース32全体を操縦部側に寄せて配置
することが出来、これによって左右の車軸長を均等に構
成することが可能になる。しかも、操縦部の横幅aを小
さく出来、これによって機体の横幅も小さくコンパクト
にできる。図21は別の実施形態で、上記ステップ81
を蝶番82によって上方へ開閉可能に構成したもので、
これにより上記モータ55等のメンテナンスが容易にな
る。
各モータ部を隣接する操縦部のステップ下方に入り込ま
せて配置する構成について説明する。図19はこの構成
の一実施形態を示す。旋回用HST6と走行用HST5
はミッションケース32の上部所定位置に配置され、ミ
ッションケース32は走行フレーム80に固定される。
ここで、走行用HST5と旋回用HST6とを板状の支
持部材200によって連結している。この支持部材20
0はミッションケース部材とは別体のもので構成され、
走行用HST5と旋回用HST6とを支持部材200に
よって連結することにより、両HSTの入力軸間距離の
精度を保つことが可能になる。そして、旋回用HST6
と走行用HST5の各モータ55は操縦部のステップフ
レーム83の下方に位置する。そして、図20に示すよ
うな平板状のステップ81及びその下方内側壁81aが
上記ステップフレーム83及び走行フレーム80の上に
載置され固定される(それぞれのA同士、B同士が一致
する)。上記ステップ81の下方内側壁81aには旋回
用HST6と走行用HST5の各モータ55が入り込め
るような切欠き部を設けている。このように、旋回用H
ST6と走行用HST5の各モータ55を隣接する操縦
部のステップ81下方に入り込ませて配置することによ
り、ミッションケース32全体を操縦部側に寄せて配置
することが出来、これによって左右の車軸長を均等に構
成することが可能になる。しかも、操縦部の横幅aを小
さく出来、これによって機体の横幅も小さくコンパクト
にできる。図21は別の実施形態で、上記ステップ81
を蝶番82によって上方へ開閉可能に構成したもので、
これにより上記モータ55等のメンテナンスが容易にな
る。
【0025】次に、倍速ターンを実行可能にする構成に
ついて説明する。すなわち、旋回外側のサイドクラッチ
を切り、旋回用HST6によって前記デフケース25を
差動入力回転と逆方向に回転駆動させることにより、旋
回外側の車軸を増速して倍速ターンを実行可能にする。
つまり、旋回内側の車軸を無段階に減速する機構を利用
して、サイドクラッチ切り側と旋回用HST6の回転駆
動方向とを逆に切り換えることによって倍速ターンを実
行する。なお、コントローラには、旋回時におけるサイ
ドクラッチ切り側と旋回用HST6の回転駆動方向とを
逆に切り換える倍速ターンスイッチを接続し、この専用
のスイッチをオンした時だけ作動するように構成する。
ついて説明する。すなわち、旋回外側のサイドクラッチ
を切り、旋回用HST6によって前記デフケース25を
差動入力回転と逆方向に回転駆動させることにより、旋
回外側の車軸を増速して倍速ターンを実行可能にする。
つまり、旋回内側の車軸を無段階に減速する機構を利用
して、サイドクラッチ切り側と旋回用HST6の回転駆
動方向とを逆に切り換えることによって倍速ターンを実
行する。なお、コントローラには、旋回時におけるサイ
ドクラッチ切り側と旋回用HST6の回転駆動方向とを
逆に切り換える倍速ターンスイッチを接続し、この専用
のスイッチをオンした時だけ作動するように構成する。
【0026】次に、車両のクローラ着脱方法について説
明する。前述したように、差動ギヤ機構の一方の差動軸
22に駐車ブレーキ27を付設し、ブレーキペダル9の
踏み込み操作によって作動するように連繋する。そし
て、図22のブロック図に示すように、コントローラ7
7の入力側にパワステレバー3の傾動操作角を検出する
ポテンショメータ84と、機体の走行速度を検出する車
速センサ78と、ブレーキペダル9の踏み込み操作を検
出する駐車操作検出スイッチ85とを接続し、その出力
側に左右のサイドクラッチ入切用ソレノイド86、87
と、旋回用HST6のトラニオン軸54回動調節用の電
動モータ57とを接続する。また、電動モータ57には
その回転角(トラニオン軸回動角)を検出するポテンシ
ョメータを付設し、該ポテンショメータを上記コントロ
ーラ77の入力側に接続する。コントローラ77には、
パワステレバー傾動操作角と車速とに応じて決定される
トラニオン軸回動角を設定しておき、これに基づき旋回
用HST6の駆動回転を制御する。
明する。前述したように、差動ギヤ機構の一方の差動軸
22に駐車ブレーキ27を付設し、ブレーキペダル9の
踏み込み操作によって作動するように連繋する。そし
て、図22のブロック図に示すように、コントローラ7
7の入力側にパワステレバー3の傾動操作角を検出する
ポテンショメータ84と、機体の走行速度を検出する車
速センサ78と、ブレーキペダル9の踏み込み操作を検
出する駐車操作検出スイッチ85とを接続し、その出力
側に左右のサイドクラッチ入切用ソレノイド86、87
と、旋回用HST6のトラニオン軸54回動調節用の電
動モータ57とを接続する。また、電動モータ57には
その回転角(トラニオン軸回動角)を検出するポテンシ
ョメータを付設し、該ポテンショメータを上記コントロ
ーラ77の入力側に接続する。コントローラ77には、
パワステレバー傾動操作角と車速とに応じて決定される
トラニオン軸回動角を設定しておき、これに基づき旋回
用HST6の駆動回転を制御する。
【0027】以上の構成において、ブレーキペダル9の
踏み込み操作によって差動ギヤ機構の一方の差動軸22
を制動するとともに左右のサイドクラッチ24L,24
Rを切り、主変速レバー7の傾動操作によってサイドク
ラッチより上手側の直進伝動系を駆動し、その駆動回転
状態を車速センサ78によって検出し、車速センサ78
の検出値に基づきパワステレバー3の傾動操作によって
旋回用ST6を駆動してデフケース25を回転駆動す
る。これによって、上記一方の差動軸22に連動連結し
た側のサイドクラッチギヤ及び車軸を停止維持する一
方、他方の差動軸22を駆動回転させて、この差動軸に
連動連結した側のサイドクラッチギヤ及び車軸を駆動回
転させながら、この側のクローラを着脱する。つまり、
ブレーキペダル9を踏み込んで左右の両サイドクラッチ
24L,24Rを切り、主変速レバー7を前進操作して
車速パルスを得、パワステレバー3を傾動操作すると、
旋回用HST6が駆動するため、駐車ブレーキ27を付
設しない側の差動軸及び車軸が回転する。これにより、
接地側の車軸を停止維持した状態で浮上(持ち上げ)側
の車軸を駆動させながらこの側のクローラを着脱するこ
とが出来、クローラの着脱作業を容易且つ安全に行うこ
とが出来る。
踏み込み操作によって差動ギヤ機構の一方の差動軸22
を制動するとともに左右のサイドクラッチ24L,24
Rを切り、主変速レバー7の傾動操作によってサイドク
ラッチより上手側の直進伝動系を駆動し、その駆動回転
状態を車速センサ78によって検出し、車速センサ78
の検出値に基づきパワステレバー3の傾動操作によって
旋回用ST6を駆動してデフケース25を回転駆動す
る。これによって、上記一方の差動軸22に連動連結し
た側のサイドクラッチギヤ及び車軸を停止維持する一
方、他方の差動軸22を駆動回転させて、この差動軸に
連動連結した側のサイドクラッチギヤ及び車軸を駆動回
転させながら、この側のクローラを着脱する。つまり、
ブレーキペダル9を踏み込んで左右の両サイドクラッチ
24L,24Rを切り、主変速レバー7を前進操作して
車速パルスを得、パワステレバー3を傾動操作すると、
旋回用HST6が駆動するため、駐車ブレーキ27を付
設しない側の差動軸及び車軸が回転する。これにより、
接地側の車軸を停止維持した状態で浮上(持ち上げ)側
の車軸を駆動させながらこの側のクローラを着脱するこ
とが出来、クローラの着脱作業を容易且つ安全に行うこ
とが出来る。
【0028】ところで、上記パワステレバー3の傾動操
作角を検出するポテンショメータ84からコントローラ
77への入力経路を遮断する安全スイッチを設け、この
安全スイッチがオンのときは、パワステレバー3がむや
みに操作されても浮上側の車軸が不用意に駆動されない
ようにする。このような安全スイッチを設けておけば、
クローラを着脱するときにオペレータが故意に安全スイ
ッチを切ってからパワステレバー3を操作するので安全
性が向上する。
作角を検出するポテンショメータ84からコントローラ
77への入力経路を遮断する安全スイッチを設け、この
安全スイッチがオンのときは、パワステレバー3がむや
みに操作されても浮上側の車軸が不用意に駆動されない
ようにする。このような安全スイッチを設けておけば、
クローラを着脱するときにオペレータが故意に安全スイ
ッチを切ってからパワステレバー3を操作するので安全
性が向上する。
【0029】また、上述のクローラの着脱に際し、接地
側の車軸を停止維持した状態で浮上(持ち上げ)側の車
軸を駆動させるための何段階かの操作を1つのスイッチ
を押せば全て自動でできるようにすれば作業効率が向上
する。すなわち、差動ギヤ機構の一方の差動軸22に付
設したブレーキ27をブレーキペダルの代わりにブレー
キ操作用モータによって作動するように連繋し、このブ
レーキ操作用モータをコントローラ77の出力側に接続
する。また、コントローラ77の入力側に上記自動操作
を指示するクローラ着脱用スイッチを接続する。このク
ローラ着脱用スイッチをオンにすると、左右のサイドク
ラッチ入切用ソレノイド86、87と電動モータ57と
上記ブレーキ操作用モータとに作動出力がなされる。要
するに、クローラ着脱用スイッチと、駐車ブレーキ操作
手段と左右サイドクラッチ操作手段と旋回用HST操作
手段とが連繋することにより操作を自動化できる。
側の車軸を停止維持した状態で浮上(持ち上げ)側の車
軸を駆動させるための何段階かの操作を1つのスイッチ
を押せば全て自動でできるようにすれば作業効率が向上
する。すなわち、差動ギヤ機構の一方の差動軸22に付
設したブレーキ27をブレーキペダルの代わりにブレー
キ操作用モータによって作動するように連繋し、このブ
レーキ操作用モータをコントローラ77の出力側に接続
する。また、コントローラ77の入力側に上記自動操作
を指示するクローラ着脱用スイッチを接続する。このク
ローラ着脱用スイッチをオンにすると、左右のサイドク
ラッチ入切用ソレノイド86、87と電動モータ57と
上記ブレーキ操作用モータとに作動出力がなされる。要
するに、クローラ着脱用スイッチと、駐車ブレーキ操作
手段と左右サイドクラッチ操作手段と旋回用HST操作
手段とが連繋することにより操作を自動化できる。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の走
行装置によれば、左右に走行装置への動力断続を行うサ
イドクラッチを設けるとともに、左右のサイドクラッチ
ギヤ間に亘って差動伝動機構を設け、旋回用HSTによ
る前記差動伝動機構の駆動によって旋回内側の車軸を正
逆に無段変速する走行装置において、植立穀稈との接触
により回動する触覚体の回動角度と車速とに基づいて前
記旋回用HSTの駆動回転速度を制御するように構成し
たので、旋回用HSTの駆動回転速度の制御に車速を加
味することができ、これにより旋回半径を一定に保って
安定した操向度合いを得る事が出来、穀稈列に適切に沿
った自動方向制御を行うことが可能になる。また、本発
明の走行装置によれば、前記旋回用HSTと走行用HS
Tの各モータ部を隣接する操縦部のステップ下方に入り
込ませて配置する構成としたので、ミッションケース全
体を操縦部側に寄せて配置することが出来、これによっ
て左右の車軸長を均等に構成することが可能になり、さ
らに操縦部の横幅を小さく出来、機体の横幅も小さくコ
ンパクトにできる。
行装置によれば、左右に走行装置への動力断続を行うサ
イドクラッチを設けるとともに、左右のサイドクラッチ
ギヤ間に亘って差動伝動機構を設け、旋回用HSTによ
る前記差動伝動機構の駆動によって旋回内側の車軸を正
逆に無段変速する走行装置において、植立穀稈との接触
により回動する触覚体の回動角度と車速とに基づいて前
記旋回用HSTの駆動回転速度を制御するように構成し
たので、旋回用HSTの駆動回転速度の制御に車速を加
味することができ、これにより旋回半径を一定に保って
安定した操向度合いを得る事が出来、穀稈列に適切に沿
った自動方向制御を行うことが可能になる。また、本発
明の走行装置によれば、前記旋回用HSTと走行用HS
Tの各モータ部を隣接する操縦部のステップ下方に入り
込ませて配置する構成としたので、ミッションケース全
体を操縦部側に寄せて配置することが出来、これによっ
て左右の車軸長を均等に構成することが可能になり、さ
らに操縦部の横幅を小さく出来、機体の横幅も小さくコ
ンパクトにできる。
【図1】本発明に係わるコンバインの一例を示す全体側
面図である。
面図である。
【図2】コンバインの運転席のスイッチ配置図である。
【図3】右側面からみた伝動装置内の各伝動軸の配置構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図4】同じく右側面からみた 伝動装置内部の構成図
である。
である。
【図5】左側面からみた伝動装置内の各伝動軸の配置構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図6】同じく左側面からみた 伝動装置内部の構成図
である。
である。
【図7】図4におけるS1−S1に沿った断面図であ
る。
る。
【図8】図4におけるS2−S2に沿った断面図であ
る。
る。
【図9】差動ギヤP,Q,Rの回転数の関係を示す線図
である。
である。
【図10】伝動装置の斜視図である。
【図11】伝動経路を示す図である。
【図12】伝動装置を含む全体の油圧配置図である。
【図13】ブレーキ手段を示すミッション近傍の側面図
である。
である。
【図14】図13を前後方向からみた図である。
【図15】コンバイン先端部の平面図である。
【図16】触覚体の構成図である。
【図17】自動方向制御に係わるブロック図である。
【図18】自動方向制御に係わるフローチャートであ
る。
る。
【図19】HSTの取付構造を示す概略斜視図である。
【図20】ステップの斜視図である。
【図21】別のステップ構造を示す図である。
【図22】クローラ着脱に係わる制御ブロック図であ
る。
る。
a クローラ b クローラ駆動軸 c 刈取部 d フィードチェーン e 穀物タンク f オーガ 1 HSTレバー 2 アクセルレバー 3 パワステレバー 4 副変速レバー 5 走行用HST 6 旋回用HST 7 主変速レバー 8 副変速レバー 9 ブレーキペダル 10 ブレーキワイヤ 11 走行用HST入力軸 12 同出力軸 13 副変速軸 14 カウンタ軸 15 走行系減速軸 16 サイドクラッチ軸 17 減速ギヤ軸 18 ホイル軸 19 旋回用HST入力軸 20 同出力軸 21 差動系減速軸 22 デフ差動軸 23 逆転ギヤ軸 24L,24R クラッチ 25 デフケース 26 逆転ギヤ 27 ブレーキ 32L,32R ミッションケース(メインケース)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01D 69/08 A01D 69/08 Z B62D 11/10 B62D 11/10 (72)発明者 秋山 尚文 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 廣田 幹司 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B043 AA04 AB08 BA02 BA05 BB01 BB14 DB04 DB05 DB18 EA19 EA22 EB24 ED02 2B074 AA01 AB01 AC02 BA13 BA18 CD01 CD09 CH01 DA02 DC01 DC06 DE03 DE05 EA02 EB02 EB15 GB02 2B076 AA03 BA07 BB03 DA03 DA15 DB06 DB08 EA01 EC13 ED27 3D052 AA04 AA17 BB08 DD04 EE01 FF02 GG04 HH03 JJ14 JJ23
Claims (2)
- 【請求項1】 左右に走行装置への動力断続を行うサイ
ドクラッチを設けるとともに、左右のサイドクラッチギ
ヤ間に亘って差動伝動機構を設け、旋回用油圧無段変速
機構による前記差動伝動機構の駆動によって旋回内側の
車軸を正逆に無段変速する走行装置において、植立穀稈
との接触により回動する触覚体の回動角度と車速とに基
づいて前記旋回用油圧無段変速機構の駆動回転速度を制
御するように構成したことを特徴とする走行装置。 - 【請求項2】 左右に走行装置への動力断続を行うサイ
ドクラッチを設けるとともに、左右のサイドクラッチギ
ヤ間に亘って差動伝動機構を設け、旋回用油圧無段変速
機構による前記差動伝動機構の駆動によって旋回内側の
車軸を正逆に無段変速する走行装置において、前記旋回
用油圧無段変速機構と走行用油圧無段変速機構との各モ
ータ部を隣接する操縦部のステップ下方に入り込ませて
配置したことを特徴とする走行装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000401387A JP2002200987A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 走行装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000401387A JP2002200987A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 走行装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002200987A true JP2002200987A (ja) | 2002-07-16 |
Family
ID=18865829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000401387A Withdrawn JP2002200987A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 走行装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002200987A (ja) |
-
2000
- 2000-12-28 JP JP2000401387A patent/JP2002200987A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080304 |