JP5069698B2 - 刈取収穫機 - Google Patents

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Description

本発明は、コンバイン等の刈取収穫機に関する。
刈取収穫機の一例であるコンバインでは、特許文献1に開示されているように、走行用として静油圧式無段変速装置(特許文献1の図2及び図4の10)を備えて、静油圧式無段変速装置の油圧ポンプ(特許文献1の図2及び図4の13)を、前進側及び後進側に無段階に変速自在に構成している。
特許文献1では、静油圧式無段変速装置の油圧モータ(特許文献1の図2及び図4の14)(走行用の変速装置に相当)を、標準位置(中速位置)及び低速位置に操作自在に構成しており、静油圧式無段変速装置の油圧ポンプとは別に、静油圧式無段変速装置の油圧モータを操作できるように構成し、静油圧式無段変速装置の油圧モータを操作する人為操作具(特許文献1の図3及び図4の34,35参照)を備えている。
静油圧式無段変速装置の油圧モータにおいて、作物の倒伏があまり無いような通常の作物の状態では、中速位置(標準位置)を使用するのであり、圃場での刈取作業において作物の倒伏が激しい部分に達した場合、静油圧式無段変速装置の油圧モータを低速位置に操作する。
このように倒伏が激しい作物を刈り取る場合、機体の走行速度を低速に設定することにより、作物の状態に対して機体の走行速度が速すぎて、刈取部による刈り取りが間に合わないと言うような状態を防止することができるのであり、刈取部が遅れることなく倒伏した作物を刈り取る。
特開2005−265052号公報(図2,3,4) 特開平11−32557号公報(図2及び図22)
刈取収穫機では特許文献2に開示されているように、刈取部用の変速装置を備えた機種があり、圃場での刈取作業において作物の倒伏が激しい部分に達した場合、刈取部用の変速装置を高速位置に操作することにより、刈取部が遅れることなく倒伏した作物を刈り取る。これにより、倒伏が激しい作物を刈り取る場合に機体の走行速度を低速に設定することができる刈取収穫機に対して、刈取部用の変速装置を組み合わせることが考えられている。
本発明は、刈取収穫機において、走行用の変速装置を移動走行用の高速位置、刈取作業用の標準位置、及び倒伏が激しい作物を刈り取る倒伏刈取作業用の低速位置に操作自在に構成した場合、刈取部用の変速装置を適切に連係させることを目的としている。
(構成)
本発明の第1特徴は、刈取収穫機において次のように構成することにある。
走行用の変速装置と、刈取部用の変速装置と、人為的に操作される人為操作具とを備えて、
走行用の変速装置を、刈取作業用の標準位置、及び倒伏が激しい作物を刈り取る倒伏刈取作業用で標準位置よりも低速の低速位置に操作自在に構成し、
刈取部用の変速装置を、刈取作業用の標準位置、及び倒伏が激しい作物を刈り取る倒伏刈取作業用で標準位置よりも高速の高速位置に操作自在に構成して、
人為操作具により標準刈取状態が設定されると、刈取部用の変速装置を標準位置に操作して、この後に走行用の変速装置を標準位置に操作する第1制御手段を備え、
人為操作具により低速刈取状態が設定されると、走行用の変速装置を低速位置に操作して、この後に刈取部用の変速装置を高速位置に操作する第2制御手段を備える。
(作用)
[I]
本発明の第1特徴によれば、作物の倒伏があまり無いような通常の作物の状態では、人為操作具により標準刈取状態を設定すればよい。これにより、刈取部用の変速装置が標準位置に操作され、走行用の変速装置が標準位置に操作されて、通常の作物の状態に対して走行用の変速装置及び刈取部用の変速装置が適切な速度に設定される。
本発明の第1特徴によれば、倒伏が激しい作物の状態では、人為操作具により低速刈取状態を設定すればよい。これにより、走行用の変速装置が低速位置に操作され、刈取部用の変速装置が高速位置に操作されて、倒伏が激しい作物の状態に対して走行用の変速装置及び刈取部用の変速装置が適切な速度に設定される。
本発明の第1特徴によれば、人為操作具により標準刈取状態が設定されると、刈取部用の変速装置の標準位置への操作、及び走行用の変速装置の標準位置への操作の両方の操作が行われるので、刈取部用の変速装置の標準位置への操作と、走行用の変速装置の標準位置への操作とを別々に行う必要がない。
本発明の第1特徴によれば、人為操作具により低速刈取状態が設定されると、走行用の変速装置の低速位置への操作、及び刈取部用の変速装置の高速位置への操作の両方の操作が行われるので、走行用の変速装置の低速位置への操作と、刈取部用の変速装置の高速位置への操作とを別々に行う必要がない。
[II]
前項[I]において、低速刈取状態(走行用の変速装置が低速位置で、刈取部用の変速装置が高速位置)から標準刈取状態が設定される場合に、例えば走行用の変速装置が標準位置に操作されてから、刈取部用の変速装置が標準位置に操作されるように構成すると、走行用の変速装置が標準位置に操作された瞬間に、一時的に走行用の変速装置が標準位置で、刈取部用の変速装置が高速位置となる状態が生じる。
前項[I]において、標準刈取状態(刈取部用の変速装置が標準位置で、走行用の変速装置が標準位置)から低速刈取状態が設定される場合に、例えば刈取部用の変速装置が高速位置に操作されてから、走行用の変速装置が低速位置に操作されるように構成すると、刈取部用の変速装置が高速位置に操作された瞬間に、一時的に刈取部用の変速装置が高速位置で、走行用の変速装置が標準位置となる状態が生じる。
前述のような状態が生じると、作物に対して刈取部の作動速度が高速になりすぎる状態が一時的に生じるので、以下のような不具合の生じることがある。
例えば作物に対して刈取部の作動速度が高速になりすぎることにより、刈取部において作物から穀粒が脱粒する可能性がある。例えば走行用の変速装置の伝動下手側に刈取部用の変速装置が配置されている場合、走行用の変速装置が標準位置で、刈取部用の変速装置が高速位置になる状態が生じると、刈取部の作動速度が高速になりすぎて、刈取部の振動が大きくなり刈取部の破損を招く可能性がある。
本発明の第1特徴によれば、低速刈取状態(走行用の変速装置が低速位置で、刈取部用の変速装置が高速位置)から標準刈取状態が設定される場合、刈取部用の変速装置が標準位置に操作されて、この後に走行用の変速装置が標準位置に操作される。これにより、走行用の変速装置が標準位置に操作される際、刈取部用の変速装置が既に標準位置に操作されているので、走行用の変速装置が標準位置で、刈取部用の変速装置が高速位置となる状態は生じない。
本発明の第1特徴によれば、標準刈取状態(刈取部用の変速装置が標準位置で、走行用の変速装置が標準位置)から低速刈取状態が設定される場合、走行用の変速装置が低速位置に操作されて、この後に刈取部用の変速装置が高速位置に操作される。これにより、刈取部用の変速装置が高速位置に操作される際、走行用の変速装置が既に低速位置に操作されているので、刈取部用の変速装置が高速位置で、走行用の変速装置が標準位置となる状態は生じない。
(発明の効果)
本発明の第1特徴によると、刈取収穫機において走行用の変速装置及び刈取部用の変速装置を備えた場合、走行用の変速装置及び刈取部用の変速装置を互いに適切に連係させながら、人為操作具による標準刈取状態及び低速刈取状態の設定の操作性を向上させることができた。
本発明の第1特徴によると、標準刈取状態の設定の際に、走行用の変速装置が標準位置で、刈取部用の変速装置が高速位置となる状態が生じないようにすることができ、低速刈取状態の設定の際に、刈取部用の変速装置が高速位置で、走行用の変速装置が標準位置となる状態が生じないようにすることができて、作物に対して刈取部の作動速度が高速になりすぎることによる不具合を防止して、刈取収穫機の収穫性能の向上及び耐久性の向上を図ることができた。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の刈取収穫機において次のように構成することにある。
走行用の変速装置を標準位置よりも高速の高速位置に操作自在に構成し、走行用の変速装置が高速位置に操作される移動走行状態を設定可能に構成して、
移動走行状態が設定されると刈取部に動力を伝動及び遮断自在な刈取クラッチを遮断状態に操作してこの後に走行用の変速装置を高速位置に操作する第3制御手段を備える。
(作用)
特許文献1では、静油圧式無段変速装置の油圧モータにおいて、中速位置(標準位置)及び低速位置に加えて、中速位置(標準位置)よりも高速の高速位置を備えており、畦や圃場での移動走行用として高速位置を使用するように構成されている。
この状態において、標準刈取状態(刈取部用の変速装置が標準位置で、走行用の変速装置が標準位置)から移動走行状態が設定される場合に、例えば刈取クラッチが伝動状態に操作された状態のままで、走行用の変速装置が高速位置に操作されると、不具合の生じることがある(例えば走行用の変速装置の伝動下手側に刈取部用の変速装置が配置されている場合、刈取クラッチが伝動状態に操作された状態のままで、走行用の変速装置が高速位置に操作されると、刈取部が高速で作動する状態となって、刈取部の振動が大きくなり刈取部の破損を招く可能性がある)。
従って、走行用の変速装置を高速位置に操作する際には、刈取クラッチを遮断状態に操作して、刈取部を停止させる必要がある。
本発明の第2特徴によれば、移動走行状態が設定されると、刈取クラッチが遮断状態に操作され、走行用の変速装置が高速位置に操作されるので、刈取クラッチが伝動状態に操作された状態のままで、走行用の変速装置が高速位置に操作される状態は生じない。
この場合、刈取クラッチの遮断状態への操作、及び走行用の変速装置の高速位置への操作の両方の操作が行われるので、刈取クラッチの遮断状態への操作と、走行用の変速装置の高速位置への操作とを別々に行う必要がない。
本発明の第2特徴によれば、移動走行状態が設定されると、刈取クラッチが遮断状態に操作されて、この後に走行用の変速装置が高速位置に操作される。これにより、刈取クラッチが遮断状態に操作される前に走行用の変速装置が高速位置に操作されて、刈取クラッチが伝動状態のままで、走行用の変速装置が高速位置となる状態が一時的に生じると言うようなことはない。
(発明の効果)
本発明の第2特徴によれば、走行用の変速装置を高速位置に操作自在に構成した場合、移動走行状態が設定されると、刈取クラッチの遮断状態への操作と、走行用の変速装置の高速位置への操作とを別々に行う必要がない点、並びに、刈取クラッチが伝動状態のままで、走行用の変速装置が高速位置となる状態が一時的に生じると言うようなことがない点により、移動走行状態の設定の際の操作性の向上、及び刈取収穫機の耐久性の向上を図ることができた。
コンバインの全体側面図である。 静油圧式無段変速装置及びミッションケースの正面図である。 変速レバー、第1及び第2スイッチ、操作レバー、旋回モードスイッチ、静油圧式無段変速装置、操作モータの関係を示す図である。 静油圧式無段変速装置の油圧回路構造を示す図である。 移動走行状態、標準刈取状態及び低速刈取状態を示す図である。 第1スイッチによる移動走行状態及び標準刈取状態の設定の流れを示す図である。 第2スイッチによる標準刈取状態及び低速刈取状態の設定の流れを示す図である。
[1]
図1に示すように、右及び左のクローラ式の走行装置1で支持された機体の前部に刈取部2が昇降自在に支持され、機体の前部の右側に運転部3が備えられて、機体の後部の左側に脱穀装置4が備えられ、機体の後部の右側にグレンタンク5が備えられて、刈取収穫機の一例である自脱型のコンバインが構成されている。
図1及び図2に示すように、運転部3の下側にエンジン6が備えられ、機体の前部の左右中央付近にミッションケース8が備えられて、静油圧式無段変速装置7がミッションケース8の右側部の上部に連結されている。静油圧式無段変速装置7の入力軸7aとエンジン6の出力軸6aとに亘って、伝動ベルト及びテンションプーリーにより構成されたテンション型式の主クラッチ9が備えられている。
図2に示すように、静油圧式無段変速装置7の出力軸7bがミッションケース8に挿入され、スプライン構造により低速ギヤ10(伝動軸12)に連結されており、低速ギヤ10の動力が伝動ギヤ19を介して、ミッションケース8に内装された直進用の伝動機構(図示せず)、操向用の伝動機構(図示せず)(右及び左のサイドクラッチ(図示せず)、緩旋回クラッチ(図示せず)、ブレーキ(図示せず)及び逆転クラッチ(図示せず))を介して、右及び左の走行装置1のスプロケット1a(図1参照)に伝達される。
図1及び図3に示すように、操作レバー29及び旋回モードスイッチ30が運転部3に備えられており、操作レバー29及び旋回モードスイッチ30の操作位置が制御装置31に入力されている。操作レバー29は中立位置Nから機体左右方向に、右及び左第1旋回位置R1,L1、右及び左第2旋回位置R2,L2に操作自在に構成され、中立位置Nから機体前後方向に上昇位置U及び下降位置Dに操作自在に構成されている。旋回モードスイッチ30は緩旋回位置、信地旋回位置及び超信地旋回位置を備えている。
図3に示すように、旋回モードスイッチ30の操作位置に関係なく、操作レバー29が中立位置Nに操作されると、制御装置31により右及び左のサイドクラッチが伝動状態に操作され、動力が右及び左の走行装置1に伝達されて、機体は直進する。操作レバー29が右の第1旋回位置R1(左の第1旋回位置L1)に操作されると、制御装置31により右(左)のサイドクラッチが遮断状態に操作されて、機体は緩やかに右(左)に向きを変える。
図3に示すように、旋回モードスイッチ30が緩旋回位置に操作された状態において、操作レバー29が右の第2旋回位置R2(左の第2旋回位置L2)に操作されると、制御装置31により緩旋回クラッチを介して右(左)の走行装置1に低速の動力が伝達され、機体は右(左)に緩旋回する。
旋回モードスイッチ30が信地旋回位置に操作された状態において、操作レバー29が右の第2旋回位置R2(左の第2旋回位置L2)に操作されると、制御装置31によりブレーキを介して右(左)の走行装置1に制動が掛かり機体は右(左)に信地旋回する。
旋回モードスイッチ30が超信地旋回位置に操作された状態において、操作レバー29が右の第2旋回位置R2(左の第2旋回位置L2)に操作されると、制御装置31により逆転クラッチを介して右(左)の走行装置1に逆回転の動力が伝達され、機体は右(左)に超信地旋回する。
[2]
次に、刈取部2について説明する。
図2に示すように、伝動軸12に高速ギヤ11が固定され、出力軸13に低速ギヤ14及び高速ギヤ15が相対回転自在に外嵌されて、低速ギヤ10,14及び高速ギヤ11,15が咬合しており、シフト部材16がスプライン構造により出力軸13にスライド及び一体回転自在に外嵌されている。出力軸13と刈取部2の入力軸2aとに亘って、伝動ベルト及びテンションプーリーにより構成されたテンション型式の刈取クラッチ17が備えられている。
図2に示すように、シフト部材16を低速ギヤ14に咬合させると(刈取作業用の標準位置)、静油圧式無段変速装置7の出力軸7bの動力が低速ギヤ10,14及びシフト部材16を介して標準状態で刈取部2に伝達される。シフト部材16を高速ギヤ15に咬合させると(倒伏が激しい作物を刈り取る倒伏刈取作業用で標準位置よりも高速の高速位置)、静油圧式無段変速装置7の出力軸7bの動力が高速ギヤ11,15及びシフト部材16を介して高速状態で刈取部2に伝達される。以上のように、低速ギヤ10,14及び高速ギヤ11,15、シフト部材16等により、高低2段に操作自在な刈取変速装置18(刈取部用の変速装置に相当)が構成されており、静油圧式無段変速装置7の伝動下手側に刈取変速装置18が配置されている。
図1に示すように、支持フレーム20が機体の横軸芯P1周りに揺動自在に支持されており、圃場の作物を分草するデバイダ21、作物を引き起す引き起し装置22、引き起された作物の株元を切断するバリカン型式の刈取装置23、切断された作物の株元を集める回転パッカー24、集められた作物の株元を挟持して後方に搬送してフィードチェーン28に渡す挟持搬送装置25、集められた作物の穂先を係止して後方に搬送する係止搬送装置26等が、支持フレーム20に支持されて、刈取部2が構成されている。図1及び図3に示すように、支持フレーム20と機体とに亘って単動型の油圧シリンダ27が接続されて、油圧シリンダ27により刈取部2を昇降操作するのであり、油圧シリンダ27に作動油を給排操作する電磁操作型式の制御弁32が備えられている。
図1及び図3に示すように、操作レバー29が上昇位置Uに操作されると、制御装置31により制御弁32が上昇位置に操作されて、油圧シリンダ27に作動油が供給され、油圧シリンダ27が伸長作動して、刈取部2が上昇する。操作レバー29が下降位置Dに操作されると、制御装置31により制御弁32が下降位置に操作されて、油圧シリンダ27から作動油が排出され、油圧シリンダ27が収縮作動して、刈取部2が下降する。操作レバー29が中立位置Nに操作されると、制御装置31により制御弁32が中立位置に操作されて、油圧シリンダ27が停止して、刈取部2が昇降を停止する。
[3]
次に、静油圧式無段変速装置7の油圧回路構造について説明する。
図4に示すように、静油圧式無段変速装置7は油圧ポンプ7P及び油圧モータ7M(走行用の変速装置に相当)を備え、油圧ポンプ7P及び油圧モータ7Mを一対の油路7cで接続して構成されている。静油圧式無段変速装置7の油圧ポンプ7Pは、中立位置N、前進側F及び後進側Rに無段階に変速自在に構成され、図3に示すように、運転部3に備えられた変速レバー43と静油圧式無段変速装置7の油圧ポンプ7Pの斜板とが、連係リンク33を介して機械的に連係されており、変速レバー43により静油圧式無段変速装置7の油圧ポンプ7Pの斜板を操作して、静油圧式無段変速装置7の油圧ポンプ7Pを中立位置N、前進側F及び後進側Rに操作する。
図4に示すように、静油圧式無段変速装置7の入力軸7aにチャージポンプ44及び油圧ポンプ60が接続されて、静油圧式無段変速装置7の入力軸7aによりチャージポンプ44及び油圧ポンプ60が駆動される。チャージポンプ44から延出されたチャージ油路45が、静油圧式無段変速装置7の油路7cに接続されて、チャージ油路45にフィルタ49が備えられている。ミッションケース8とは別に備えられたオイルタンク46とチャージポンプ44とに亘って油路47が接続されており、油路47にフィルタ48が備えられている。油圧ポンプ60の作動油が制御弁32に供給されるように構成されている。
図4に示すように、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mは、移動走行用の高速位置、刈取作業用の標準位置、及び倒伏が激しい作物を刈り取る倒伏刈取作業用の低速位置に操作自在に構成されている。静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mの斜板を操作する操作シリンダ56が備えられ、チャージ油路45から油路57が分岐しており、油路57の作動油を給排操作して操作シリンダ56を操作する制御弁58が備えられている。チャージ油路45にリリーフ弁50が接続されて、リリーフ弁50が静油圧式無段変速装置7を収容するケース51に接続されている。ケース51とオイルタンク46とに亘って油路52が接続され、油路52にオイルクーラー53が備えられている。
以上の構造により図4に示すように、オイルタンク46の作動油が、フィルタ48、油路47、チャージポンプ44、フィルタ49及びチャージ油路45を介して静油圧式無段変速装置7の油路7cに供給されて、チャージ油路45の作動油が油路57及び制御弁58を介して操作シリンダ56に給排操作されるのであり、余剰の作動油がリリーフ弁50を介してケース51に排出される。静油圧式無段変速装置7の各部からの作動油及び制御弁58の作動油がケース51に排出されるのであり、ケース51の作動油が油路52及びオイルクーラー53を通過してオイルタンク46に戻される。
[4]
次に、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7M、刈取クラッチ17及び刈取変速装置18の操作系について説明する。
図3に示すように、変速レバー43の上部の握り部43aにおいて、変速レバー43の握り部43aの横面部の下部に、第1スイッチ34(人為操作具に相当)が備えられており、変速レバー43の握り部43aの後面部の上部に、第2スイッチ35(人為操作具に相当)か備えられている。第1及び第2スイッチ34,35は押しボタン型式に構成されて戻り側(突出側)に付勢されており、第1及び第2スイッチ34,35の操作信号が制御装置31に入力される。
図3に示すように、刈取クラッチ17を伝動状態及び遮断状態に操作する操作モータ36、刈取変速装置18を標準位置及び高速位置に操作する操作モータ37が備えられており、制御装置31により操作モータ36,37が操作される。操作モータ37の位置を検出する位置センサー40、及び引き起し装置22(図1参照)の入力軸(図示せず)の回転数を刈取部2の回転数Nとして検出する回転数センサー41が備えられており、位置センサー40及び回転数センサー41の検出値が制御装置31に入力されている。刈取クラッチ17の伝動状態を点灯によって表示する刈取ランプ42が運転部3に備えられ、刈取変速装置18の標準位置及び高速位置を表示する刈取表示部54(標準ランプ54a及び高速ランプ54b)が運転部3に備えられており、刈取ランプ42及び刈取表示部54が制御装置31により操作される。
図3に示すように、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mの斜板の位置を検出する位置センサー38、及び機体の走行速度Vを検出する走行速度センサー39が備えられており、位置センサー38及び走行速度センサー39の検出値が制御装置31に入力されている。静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mの斜板の位置を表示する変速表示部55(標準ランプ55a、高速ランプ55b及び低速ランプ55c)が運転部3に備えられており、変速表示部55が制御装置31により操作される。
図3及び図5に示すように、移動走行状態、標準刈取状態及び低速刈取状態が設定されており、第1及び第2スイッチ34,35の操作に基づいて作動する第1制御手段61、第2制御手段62及び第3制御手段63が制御装置31に備えられている。第1及び第2スイッチ34,35、第1,2,3制御手段61,62,63により、制御弁58(操作シリンダ56)、操作モータ36,37、刈取ランプ42及び刈取表示部54、変速表示部55が以下のように操作されて、移動走行状態、標準刈取状態及び低速刈取状態が設定される。
図5に示すように、移動走行状態は、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが高速位置に操作され(変速表示部55の高速ランプ55bの点灯)、刈取クラッチ17が遮断状態に操作され(刈取ランプ42の消灯)、刈取変速装置18が標準位置に操作された状態(刈取表示部54の標準ランプ54aの点灯)である。
図5に示すように、標準刈取状態は、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが標準位置に操作され(変速表示部55の標準ランプ55aの点灯)、刈取クラッチ17が伝動状態に操作され(刈取ランプ42の点灯)、刈取変速装置18が標準位置(刈取表示部54の標準ランプ54aの点灯)に操作された状態である。
図5に示すように、低速刈取状態は、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが低速位置に操作され(変速表示部55の低速ランプ55cの点灯)、刈取クラッチ17が伝動状態に操作されて(刈取ランプ42の点灯)、刈取変速装置18が高速位置(刈取表示部54の高速ランプ54bの点灯)に操作された状態である。
[5]
次に、第1スイッチ34による移動走行状態の設定の流れについて、図6に基づいて説明する。
標準刈取状態(静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが標準位置に操作され(変速表示部55の標準ランプ55aの点灯)、刈取クラッチ17が伝動状態に操作され(刈取ランプ42の点灯)、刈取変速装置18が標準位置に操作された状態(刈取表示部54の標準ランプ54aの点灯))が設定された状態において、第1スイッチ34が押し操作されたとする(ステップS1)。
標準刈取状態が設定された状態で第1スイッチ34が押し操作されたので(ステップS1)、移動走行状態が設定される(ステップS3)。
移動走行状態が設定されると、刈取クラッチ17が遮断状態に操作されて(ステップS11)、刈取ランプ42が消灯し(ステップS12)、変速表示部55の標準ランプ55aが消灯して高速ランプ55bが点滅する(ステップS13)。
この場合、刈取クラッチ17が遮断状態に操作されても、刈取部2は直ぐに停止しないので、回転数センサー41により刈取部2の回転数Nが検出され(ステップS14)、刈取部2の回転数Nが「0」になるまで(刈取部2が停止するまで)(ステップS15)、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが標準位置に維持され、変速表示部55の高速ランプ55bの点滅が維持される(ステップS13)。このように変速表示部55の高速ランプ55bが点滅することにより、運転者は静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが標準位置に維持されて、まだ高速位置に操作されていないことを認識する。
刈取部2の回転数Nが「0」になると(刈取部2が停止すると)(ステップS15)、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが高速位置に操作されて(ステップS16)、変速表示部55の高速ランプ55bが点灯する(ステップS17)。このように変速表示部55の高速ランプ55bが点灯することにより、運転者は静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが高速位置に操作されたことを認識する(以上、移動走行状態が設定されると、刈取部に動力を伝動及び遮断自在な刈取クラッチを遮断状態に操作して、この後に走行用の変速装置を高速位置に操作する第3制御手段が作動した状態に相当)。
後述する[7]に記載の低速刈取状態が設定された状態において、第1スイッチ34が押し操作されると(ステップS1,S3)、移動走行状態が設定されて、ステップS11〜S17の操作が行われるのであり(ステップS13において変速表示部55の低速ランプ55cが消灯する)、刈取変速装置18が標準位置に操作され(ステップS18)、操作モータ37(刈取変速装置18)が標準位置に達したことが位置センサー40により検出されると、刈取表示部54の高速ランプ54bが消灯して標準ランプ54aが点灯する(ステップS19)。
[6]
次に、第1スイッチ34による標準刈取状態の設定の流れについて、図6に基づいて説明する。
移動走行状態(静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが高速位置に操作され(変速表示部55の高速ランプ55bの点灯)、刈取クラッチ17が遮断状態に操作され(刈取ランプ42の消灯)、刈取変速装置18が標準位置に操作された状態(刈取表示部54の標準ランプ54aの点灯))が設定された状態において、第1スイッチ34が押し操作されたとする(ステップS1)。
移動走行状態が設定された状態で第1スイッチ34が押し操作されたので(ステップS1)、標準刈取状態が設定される(ステップS3)。
標準刈取状態が設定されると、変速表示部55の高速ランプ55bが消灯して標準ランプ55aが点滅し(ステップS21)、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが標準位置に操作される(ステップS22)。
この場合、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mの標準位置への操作が直ぐに終了することはないので、位置センサー38により静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mの斜板の位置が検出されて(ステップS23)、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mの斜板が標準位置に達するまで(ステップS24)、刈取クラッチ17が遮断状態に維持され、変速表示部55の標準ランプ55aの点滅が維持される(ステップS21)。このように変速表示部55の標準ランプ55aが点滅することにより、運転者は刈取クラッチ17が遮断状態に維持されて、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mがまだ標準位置に操作されていないことを認識する。
静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mの斜板が標準位置に達すると(ステップS24)、変速表示部55の標準ランプ55aが点灯し(ステップS25)、刈取クラッチ17が伝動状態に操作されて(ステップS26)、刈取ランプ42が点灯する(ステップS27)。このように変速表示部55の標準ランプ55aが点灯することにより、運転者は静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが標準位置に操作されたことを認識するのであり、刈取ランプ42が点灯することにより、運転者は刈取クラッチ17が伝動状態に操作されたことを認識する。
以上のように第1スイッチ34が押し操作される毎に、移動走行状態及び標準刈取状態が交互に設定される。
[7]
次に、第2スイッチ35による低速刈取状態の設定の流れについて、図6及び図7に基づいて説明する。
標準刈取状態(静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが標準位置に操作され(変速表示部55の標準ランプ55aの点灯)、刈取クラッチ17が伝動状態に操作され(刈取ランプ42の点灯)、刈取変速装置18が標準位置に操作された状態(刈取表示部54の標準ランプ54aの点灯))が設定された状態において、第2スイッチ35が押し操作されたとする(ステップS2)。
標準刈取状態が設定された状態で第2スイッチ35が押し操作されたので(ステップS2)、低速刈取状態が設定される(ステップS4)。
低速刈取状態が設定されると、変速表示部55の標準ランプ55aが消灯して低速ランプ55cが点滅し(ステップS31)、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが低速位置に操作される(ステップS32)。
この場合、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mの低速位置への操作が直ぐに終了することはないので、位置センサー38により静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mの斜板の位置が検出されて(ステップS33)、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mの斜板が低速位置に達するまで(ステップS34)、刈取変速装置18が標準位置に維持され、変速表示部55の低速ランプ55cの点滅が維持される(ステップS31)。このように変速表示部55の低速ランプ55cが点滅することにより、運転者は刈取変速装置18が標準位置に維持されて、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mがまだ低速位置に操作されていないことを認識する。
静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mの斜板が低速位置に達すると(ステップS34)、変速表示部55の低速ランプ55cが点灯する(ステップS35)。刈取変速装置18が高速位置に操作されて(ステップS36)、操作モータ37(刈取変速装置18)が高速位置に達したことが位置センサー40により検出されると、刈取表示部54の標準ランプ54aが消灯して高速ランプ54bが点灯する(ステップS37)。
このように変速表示部55の低速ランプ55cが点灯することにより(ステップS35)、運転者は静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが低速位置に操作されたことを認識する。刈取表示部54の高速ランプ54bが点灯することにより(ステップS37)、運転者は刈取変速装置18が高速位置に操作されたことを認識する(以上、人為操作具により低速刈取状態が設定されると、走行用の変速装置を低速位置に操作して、この後に刈取部用の変速装置を高速位置に操作する第2制御手段が作動した状態に相当)。
前項[5]に記載の移動走行状態が設定された状態において、第2スイッチ35が押し操作されると(ステップS2,S4)、低速刈取状態が設定されて、ステップS31〜S37の操作が行われる(ステップS31において変速表示部55の高速ランプ55bが消灯する)。
[8]
次に、第2スイッチ35による標準刈取状態の設定の流れについて、図6及び図7に基づいて説明する。
低速刈取状態(静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが低速位置に操作され(変速表示部55の低速ランプ55cの点灯)、刈取クラッチ17が伝動状態に操作されて(刈取ランプ42の点灯)、刈取変速装置18が高速位置(刈取表示部54の高速ランプ54bの点灯))に操作された状態において、第2スイッチ35が押し操作されたとする(ステップS2)。
低速刈取状態が設定された状態で第2スイッチ35が押し操作されたので(ステップS2)、標準刈取状態が設定される(ステップS4)。
標準刈取状態が設定されると、刈取変速装置18が標準位置に操作される(ステップS41)。刈取表示部54の高速ランプ54bが消灯して標準ランプ54aが点灯し(ステップS42)、変速表示部55の低速ランプ55cが消灯し標準ランプ55aが点滅する(ステップS43)。
図2に示すように、静油圧式無段変速装置7の伝動下手側に刈取変速装置18が配置されているので、刈取変速装置18が標準位置に操作されても、刈取部2の回転数Nが十分な低回転数まで低下しないことがある(例えば静油圧式無段変速装置7の油圧ポンプ7Pが高速側に操作されている状態)。
この場合、回転数センサー41により刈取部2の回転数Nが検出され(ステップS44)、走行速度センサー39により機体の走行速度Vが検出されて(ステップS45)、刈取部2の回転数Nと機体の走行速度Vとの比(N/V)が、事前に設定された設定値N1と比較される(ステップS46)(静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが低速位置から標準位置に操作されて、刈取部2の回転数Nが上昇しても、刈取部2の回転数Nが高速になりすぎない(静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mの標準位置に対して、刈取部2の回転数Nが適切な値となる)ような値に、設定値N1が設定されている)。
例えば静油圧式無段変速装置7の油圧ポンプ7Pが高速側に操作されていて、比(N/V)が設定値N1よりも大きいと(ステップS46)、刈取部2の回転数Nが十分に低下していないと判断されて、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが低速位置に維持され、変速表示部55の標準ランプ55aの点滅が維持される(ステップS43)。このように変速表示部55の標準ランプ55aが点滅することにより、運転者は静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mがまだ標準位置に操作されていないことを認識する。
例えば静油圧式無段変速装置7の油圧ポンプ7Pが低速側に操作されて、比(N/V)が設定値N1よりも小さくなると(ステップS46)、刈取部2の回転数Nが十分に低下したと判断されて、静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが標準位置に操作され(ステップS47)、変速表示部55の標準ランプ55aが点灯する(ステップS48)。
このように変速表示部55の標準ランプ55aが点灯することにより(ステップS48)、運転者は静油圧式無段変速装置7の油圧モータ7Mが標準位置に操作されたことを認識する(以上、人為操作具により標準刈取状態が設定されると、刈取部用の変速装置を標準位置に操作して、この後に走行用の変速装置を標準位置に操作する第1制御手段が作動した状態に相当)。
以上のように第2スイッチ35が押し操作される毎に、標準刈取状態及び低速刈取状態が交互に設定される。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための形態]の図2において、静油圧式無段変速装置7とは別に、伝動軸12の伝動下手側に副変速装置(図示せず)(走行用の変速装置に相当)を備え、副変速装置を移動走行用の高速位置、刈取作業用の標準位置及び倒伏が激しい作物を刈り取る倒伏刈取作業用の低速位置に操作自在に構成してもよい。
このように構成した場合、移動走行状態において副変速装置が高速位置に操作され、標準刈取状態において副変速装置が標準位置に操作され、低速刈取状態において副変速装置が低速位置に操作されるように構成する。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]に代えて、移動走行状態において静油圧式無段変速装置7の油圧ポンプ7Pが高速位置に操作され、標準刈取状態において静油圧式無段変速装置7の油圧ポンプ7Pが標準位置に操作され、低速刈取状態において静油圧式無段変速装置7の油圧ポンプ7Pが低速位置に操作されるように構成してもよい。
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、第1スイッチ34が押し操作されることにより、標準刈取状態が設定された状態において、刈取クラッチ17が自動的に伝動状態に操作されるように構成するのではなく、標準刈取状態及び低速刈取状態が設定された状態において、第1及び第2スイッチ34,35とは別の人為操作具(例えば刈取クラッチレバー)により、刈取クラッチ17を伝動状態及び遮断状態に操作可能に構成してもよい。この場合、標準刈取状態で別の人為操作具により刈取クラッチ17が伝動状態に操作された状態において、第1スイッチ34が押し操作されることにより、移動走行状態が設定されると、刈取クラッチ17が遮断状態に操作される。
[発明の実施の第4別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、第1及び第2スイッチ34,35を廃止し、一つの変速スイッチ(人為操作具に相当)(図示せず)により移動走行状態、標準刈取状態及び低速刈取状態を設定するように構成してもよい。
この場合、変速スイッチにより低速刈取状態から移動走行状態を設定する場合、低速刈取状態から標準刈取状態を設定し、この後に標準刈取状態から移動走行状態を設定しなければならないように構成してもよい。変速スイッチにより移動走行状態から低速刈取状態を設定する場合、移動走行状態から標準刈取状態を設定し、この後に標準刈取状態から低速刈取状態を設定しなければならないように構成してもよい。第1及び第2スイッチ34,35や前述の変速スイッチを、変速レバー43の握り部43aではなく、運転部3の前側部の操縦パネルや横側部のサイドパネルに備えてもよい。
[発明の実施の第5別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第4別形態]において、刈取変速装置18を無段変速自在に構成してもよい(例えば静油圧式無段変速装置やベルト無段変速装置)。
このように構成した場合、標準刈取状態で刈取変速装置18が低速位置に操作された状態において、刈取変速装置18を低速位置の付近で適正な変速位置に無段変速可能に構成する。低速刈取状態で刈取変速装置18が高速位置に操作された状態において、刈取変速装置18を高速位置の付近で適正な変速位置に無段変速可能に構成する。
本発明は、フィードチェーンを備えた自脱型の刈取収穫機や、普通型(全稈投入型)の刈取収穫機、グレンタンク5に代えて袋詰め用のホッパー(図示せず)を備えた刈取収穫機に適用できる。
2 刈取部
7M 走行用の変速装置
17 刈取クラッチ
18 刈取部用の変速装置
34,35 人為操作具
61 第1制御手段
62 第2制御手段
63 第3制御手段

Claims (2)

  1. 走行用の変速装置と、刈取部用の変速装置と、人為的に操作される人為操作具とを備えて、
    前記走行用の変速装置を、刈取作業用の標準位置、及び倒伏が激しい作物を刈り取る倒伏刈取作業用で前記標準位置よりも低速の低速位置に操作自在に構成し、
    前記刈取部用の変速装置を、刈取作業用の標準位置、及び倒伏が激しい作物を刈り取る倒伏刈取作業用で前記標準位置よりも高速の高速位置に操作自在に構成して、
    前記人為操作具により標準刈取状態が設定されると、前記刈取部用の変速装置を標準位置に操作して、この後に前記走行用の変速装置を標準位置に操作する第1制御手段を備え、
    前記人為操作具により低速刈取状態が設定されると、前記走行用の変速装置を低速位置に操作して、この後に前記刈取部用の変速装置を高速位置に操作する第2制御手段を備えてある刈取収穫機。
  2. 前記走行用の変速装置を前記標準位置よりも高速の高速位置に操作自在に構成し、前記走行用の変速装置が高速位置に操作される移動走行状態を設定可能に構成して、
    前記移動走行状態が設定されると、刈取部に動力を伝動及び遮断自在な刈取クラッチを遮断状態に操作して、この後に前記走行用の変速装置を高速位置に操作する第3制御手段を備えてある請求項1に記載の刈取収穫機。
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