JP2002321637A - 走行装置 - Google Patents

走行装置

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JP2002321637A
JP2002321637A JP2001127417A JP2001127417A JP2002321637A JP 2002321637 A JP2002321637 A JP 2002321637A JP 2001127417 A JP2001127417 A JP 2001127417A JP 2001127417 A JP2001127417 A JP 2001127417A JP 2002321637 A JP2002321637 A JP 2002321637A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動操向モードにより穀稈列に沿った適切
な自動方向制御を行うとともに、緊急事態が発生した場
合にも適切に対処でき円滑な刈取走行を行えるようにす
る。 【解決手段】 左右に走行装置への動力断続を行うサイ
ドクラッチを設けるとともに、左右のサイドクラッチ軸
に設けたサイドクラッチギヤ間に亘って差動伝動機構を
設け、旋回用HST6による差動伝動機構の駆動によっ
て旋回内側の車軸を正逆に無段変速する走行装置であっ
て、パワステレバー3の回動操作量に基づいて旋回用H
ST6の駆動回転速度を制御する手動操向モードと、植
立穀稈との接触により回動する触覚体の回動角度と車速
とに基づいて旋回用HST6の駆動回転速度を制御する
自動操向モードとを設け、手動操向モードが自動操向モ
ードより優先するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン、トラ
クタ等の走行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバイン等における左右一対の
クローラ走行装置を有する車両において、走行用と旋回
用の各油圧無段変速機構(以下「HST」と称する)な
らびに左右のサイドクラッチ機構、差動伝動機構、逆転
ギヤ等を備え、旋回用HSTによって旋回内側の車軸を
正逆に無段変速する走行伝動装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、旋回用
HSTの駆動回転速度を制御する場合、たとえば植立穀
稈との接触により回動する触覚体(アクチエータとも呼
ぶ)の回動角度のみに応じて制御する構成とすると、車
速の変速によって旋回半径が変化するため一定の操向度
合いを得ることができず、穀稈列に適切に沿った自動方
向制御が行えないという不具合が生じる。さらに、この
ような自動操向モードを設けただけでは、通常は問題が
ないとしても例えば緊急事態が発生した場合に適切に対
処しにくいという問題がある。また、パワステレバーの
回動操作に基づいて前記旋回用HSTの駆動回転速度を
制御するにあたり、パワステレバーの回動角度の変化に
対して旋回用HSTのトラニオン軸角度を曲線的に変化
させる方法が従来知られていた。しかし、この方法だ
と、直進状態から旋回状態へ敏感に移行することが難し
く、また車速によって旋回半径が変化するため一定の操
向度合いを得られないという不具合が生じる。本発明
は、上記従来の問題を解決するためになされたものであ
って、その目的とするところは、自動操向モードにより
穀稈列に沿った適切な自動方向制御を行うとともに、緊
急事態が発生した場合にも適切に対処でき円滑な刈取走
行を行えるようにすることにある。また、他の目的とし
ては、直進状態から旋回状態へ敏感且つ円滑に移行する
ことができ、さらに車速が変化しても旋回半径を一定に
保って安定した操向度合いが得られるようにすることに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、左右に走行装置への動力断続
を行うサイドクラッチを設けるとともに、左右のサイド
クラッチ軸に設けたサイドクラッチギヤ間に亘って差動
伝動機構を設け、旋回用無段変速機構による前記差動伝
動機構の駆動によって旋回内側の車軸を正逆に無段変速
する走行装置において、パワステレバーの回動操作量に
基づいて前記旋回用無段変速機構の駆動回転速度を制御
する手動操向モードと、植立穀稈との接触により回動す
る触覚体の回動角度と車速とに基づいて前記旋回用無段
変速機構の駆動回転速度を制御する自動操向モードとを
設けるとともに、前記手動操向モードが前記自動操向モ
ードより優先するように構成した走行装置である。ま
た、請求項2の発明は、左右に走行装置への動力断続を
行うサイドクラッチを設けるとともに、左右のサイドク
ラッチ軸に設けたサイドクラッチギヤ間に亘って差動伝
動機構を設け、旋回用無段変速機構による前記差動伝動
機構の駆動によって旋回内側の車軸を正逆に無段変速す
る走行装置において、パワステレバーの回動操作に基づ
いて前記旋回用無段変速機構の駆動回転速度を制御する
にあたり、パワステレバーの回動角度の変化に対して前
記旋回用無段変速機構のトラニオン軸角度を直線的に変
化させるべく設定を行うとともに、該直線的関係の勾配
を車速に応じて変化させるように構成した走行装置であ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明に関わるコ
ンバインの一例を示す全体図である。図示するコンバイ
ンは、クローラaと、クローラ駆動軸(いわゆる車軸で
あり、以下「ホイル軸」と称する)18と、刈取部b
と、刈り取った穀稈を搬送しながら脱穀機dに供給する
フィードチェーンcと、脱穀機dと、脱穀した穀物を貯
留する穀物タンクeと、貯留した穀物を機外へ排出する
オーガfとを有している。
【0006】図2はコンバインの運転席のスイッチ配置
図である。HSTレバー1は、前後に傾動して車速を増
減するもので、図の中立(ニュートラル)位置から前方
に倒すと前進方向に増速し、後方に倒すと後進方向に増
速する。そして、前進あるいは後進位置から中立位置方
向に戻すと減速し、中立位置で機体は停止する。アクセ
ルレバー2は、前後に傾動してスロットルを開閉するこ
とによりエンジン回転数を上げ下げするもので、後方に
倒すとスロットルが開いてエンジン回転数を上げ、前方
に倒すとスロットルが閉じてエンジン回転数を下げる。
パワステレバー3は、前後左右に傾動して刈取部の上げ
下げと機体の旋回を操作するもので、中立位置から後方
に倒すと刈取部が上昇し、前方に倒すと刈取部が下降す
る。また、左側に倒すと機体は左旋回し、右側に倒すと
右旋回する。また、4は副変速レバーである。
【0007】次に、伝動装置の構成について説明する。
図3はミッションケースを2分割したときの右側面から
みた伝動装置内の各伝動軸の配置構成を示す図で、図4
は図3におけるA−A及びS1−S1に沿った断面図で
ある。図6は伝動装置の斜視図、図7は伝動装置を含む
全体の油圧配置図であり、図8は図4の一部拡大図であ
る。
【0008】左右に、走行装置への動力断続を行うサイ
ドクラッチ24L.24Rを設け、該サイドクラッチ2
4L,24Rの「切」に関連して走行装置への動力伝達
を行う差動ギヤ機構を左右のサイドクラッチギヤ間に設
けている。差動ギヤ機構は、デフケース25、デフ差動
軸22、差動入出力ギヤP,Q,R等から構成されてい
る。そして、走行用油圧無段変速機構(以下「走行用H
ST」と称する)5と旋回用油圧無段変速機構(以下
「旋回用HST」と称する)6を、左右に分割構成され
ているが一体となっているミッションケースに対し前後
に配置し、ミッションケース内において側面視で、「走
行用HST入力軸11→同出力軸12→副変速軸13→
走行系減速軸15→サイドクラッチ軸16」の伝動経路
と、「旋回用HST入力軸19→同出力軸20→差動系
減速軸21→デフ差動軸22→サイドクラッチ軸16」
の伝動経路とを、上部は分離して下部においては連結
し、真ん中に空間部を有する略U字状に配置している。
なお、上記差動入出力ギヤP,Q,Rは、走行用HST
5を規準にするとQが入力ギヤとなり、旋回用HST6
を規準にするとP,Rが入力ギヤとなるが、以降では
P,Rを出力ギヤとし、Qを入力ギヤとして説明するこ
ととする。そして、伝動経路中における上記副変速軸1
3の下手側であってサイドクラッチ軸16の上手側に位
置する減速軸15の端部(図4では右側端部)に逆転ギ
ヤ23を遊転自在に軸装して設ける。該逆転ギヤ23は
上記サイドクラッチ軸16に設けたサイドクラッチギヤ
37aと、上記デフ差動軸22に設けた差動出力ギヤR
とに直接噛合する構成としている(図3の太線矢印及び
図4の太線で噛合する関係を示している)。
【0009】すなわち、走行用HST5と旋回用HST
6は前後に配置すると共に、走行用HST5からの動力
と旋回用HST6からの動力は前記サイドクラッチ24
L,24Rを有するサイドクラッチ軸16にて合流す
る。左右一体のミッションケース(メインケース)32
L,32Rの上部は分離して走行用HST5の動力系と
旋回用HST6の動力系の入力軸がそれぞれ入力してお
り、ミッションケース32L,32Rの全体形状はこの
ような伝動経路に対応して略U字状に形成している。こ
のように、走行用の伝動経路と旋回用の伝動経路とがサ
イドクラッチ軸16を起点として前後に略U字状に立ち
上がるため、ミッションケースの最低地上高を高く確保
でき、湿田走行性能を高めることが出来るとともに、ミ
ッションケース自体をコンパクトに形成することができ
る。
【0010】かかる構成において、たとえば図6に示す
ように、走行用HST5の入力軸11及び旋回用HST
6の入力軸19にはエンジンプーリを介してエンジンの
動力が伝達される。そして、左右のサイドクラッチ24
L,24R間に設けた差動ギヤ機構及び減速軸15に設
けた逆転ギヤ23を介し、旋回時に旋回用HST6によ
るデフケース25の回転駆動によって旋回内側の車軸を
正逆に無段変速できるように構成している。
【0011】図4を参照して説明すると、上でも述べた
ように、入力プーリ33を介して走行用HST5の入力
軸11にエンジンからの動力が伝達される。同図中の5
3は走行用HSTのトラニオン軸である。そして、同出
力軸12から副変速軸13へと動力が伝達される。該副
変速軸13の一端には刈取出力プーリ34が取り付けら
れ、該刈取出力プーリ34は、刈取部を駆動する刈取入
力プーリとベルトで掛け渡されている。また、副変速軸
13と刈取出力プーリ34との間にはワンウェイクラッ
チが介装されている。また、図示しないシフタによって
切り換えられる副変速軸13のギヤ13a、13b、1
3cと噛合する走行系減速軸15のギヤ15a,15
b、15cを介して該減速軸15が駆動する。上記シフ
タの切換えによって副変速軸13のギヤ13a、13
b、13cと走行系減速軸15のギヤ15a,15b、
15cとがそれぞれ噛合して、高速・中速・低速の3段
に切り換えられる。
【0012】さらに、上記減速軸15の駆動により、同
じ減速軸15に設けられたギヤ15bと噛合するサイド
クラッチ軸16中央のギヤ16aを介して該サイドクラ
ッチ軸16が駆動する。サイドクラッチ24L,24R
は、油圧でディスク板36を内方に押し付けると接続状
態になり、動力はサイドクラッチ軸16より回転体35
へ伝達され、さらに接続状態のディスク板36を介して
ケーシング37へ伝達され、ケーシング37の内径部は
回転体101とスプライン嵌合なので回転体101が回
転して、さらに回転体101と一体構成されているギヤ
37a及びギヤ16bが回転する。この実施例ではエン
ジンが始動している時は、常に油圧力によりディスク3
6が押し付けられて接続状態になっている。そして、ギ
ヤ16bと噛合するギヤ17aを介しスプライン嵌合に
より減速ギヤ軸17が駆動する。さらに、減速ギヤ軸1
7の駆動により、同じギヤ軸17のギヤ17bと噛合す
るギヤ18aを介しスプライン嵌合によりホイル軸18
が駆動する。なお、同図中の38はホイル軸18に取付
けるスプロケットを示している。
【0013】また、同じく図4とさらに図8を参照して
説明すると、前述したように、入力プーリ39を介して
旋回用HST6の入力軸19にエンジンからの動力が伝
達される。同図中の54は旋回HST用のトラニオン軸
である。そして、同出力軸20からギヤ20a及びこれ
と噛合するギヤ21aを介して減速軸21へと動力が伝
達される。また、該減速軸21のギヤ21bを介してこ
れと噛合する差動入力ギヤQへ伝達される。差動入力ギ
ヤQはボルトでデフケース25に固定されている。図中
の41はデフケース25に固定したピン、42、42a
と43はそれぞれベベルギヤを示している。また、デフ
差動軸22に設けた差動出力ギヤPは前述のサイドクラ
ッチ24Rのギヤ37aと噛合する。また、デフ差動軸
22の差動出力ギヤPとは反対側に設けた差動出力ギヤ
Rは、前述したように走行系減速軸15に軸装した逆転
ギヤ23と噛合し、さらに該逆転ギヤ23はサイドクラ
ッチ24Lのギヤ37aと噛合する。
【0014】同じく図4及び図8を参照して説明する
と、走行時は、走行用HST5の動力は、前述の伝動経
路を介してサイドクラッチ軸16に伝達される。走行時
(エンジン回転中)は、左右のサイドクラッチ24L,
24Rは接続状態になっているため、動力は減速ギヤ軸
17を介してホイルギヤへ伝達され、ホイル軸(車軸)
18を駆動する。なお前にも述べたように、たとえばエ
ンジンを始動すると、ソレノイドバルブと接続している
油圧配管により流入する油圧でピストン44が内方へ押
されて左右のサイドクラッチのディスク板36が接続し
て動力は伝達可能状態となり、走行用HST5の前後進
操作により動力は伝達されていく。走行用HST5を中
立にすると動力の伝達は行われなくなる。また、エンジ
ンを停止するとピストン44の内方に配設した圧縮バネ
(図示せず)でピストン44は元の位置に戻り動力の伝
達は断たれる。
【0015】そして、旋回時は、旋回内側のサイドクラ
ッチの接続状態が断たれオフになり、走行用HST5の
動力はホイル軸18へは伝達されない。たとえば、左側
のサイドクラッチ24Lはオフで、右側のサイドクラッ
チ24Rがオンになっている場合を考えると、走行用H
ST5の動力はサイドクラッチ軸16から右側(旋回外
側)のホイル軸18へ伝達されるが、左側(旋回内側)
のホイル軸18へは伝達されない。そして、旋回用HS
T6の動力が前記差動ギヤ機構に入力し、差動入力ギヤ
Q、デフケース25の回転駆動によって、デフ差動軸2
2に伝達され、差動出力ギヤR、逆転ギヤ23を介して
サイドクラッチ24Lの回転体101とギヤ16bが回
転し、左側(旋回内側)のホイル軸18へと伝達され、
該ホイル軸18を正転側又は逆転側に無段で変速する。
また、本発明では、上記逆転ギヤ23を副変速後の減速
軸15に遊転自在に軸装して設けているため、この逆転
ギヤ23を支持する軸を別途設ける必要がなく、軸数を
減らして、コスト及び重量を低減することができる。さ
らに、伝動装置のコンパクト化の達成も可能になる。ま
た、後でも詳しく述べるが、デフ差動軸22に設けるブ
レーキ27についてここで簡単に説明しておくと、左右
のブレーキプレート46L,46Rを回転させるとピス
トン47が内方に押されて多板式のディスク板45が接
続することにより駐車ブレーキがかかるようになってい
る。
【0016】図5は上記差動入出力ギヤP,Q,Rの回
転数の関係を示す線図である。走行(直進)時は、左右
のベベルギヤ43、43が互いに逆回転し、ベベルギヤ
42と42aは軸22に対して公転せず自転している。
そして、旋回のときは、旋回用HST6より動力が伝達
され、パワステレバー3の傾動角度に応じて、差動入力
ギヤQがゼロ回転から立ち上がり、旋回外側の差動出力
ギヤP又はRに対して差動入力ギヤQが加速していく。
ギヤR又はギヤPの一方が他方に対して逆転(旋回外側
と内側とが同方向回転で且つ旋回内側が外側より低回
転)している間は緩やかな旋回角度での旋回(ここでは
「マイルドターン」と称する)、停止(ギヤQがギヤP
又はRの1/2回転状態で旋回内側の回転停止)した時
はブレーキターンとなる。差動出力ギヤPとRが互いに
逆転しているにもかかわらず、ホイル軸18が同方向に
回転するのは逆転ギヤ23を介しているためである。そ
して、デフケース25はギヤQと一体で回転し、ギヤP
と同回転目指して加速し、ギヤRとギヤPの一方が他方
に対し正転(旋回外側と内側とが異方向回転)している
ときはスピンターンとなる。もちろん、左旋回と右旋回
の場合とでは旋回内側と外側が逆になる。ところで、旋
回用HST6の駆動回転速度の制御によってスピンター
ン状態における旋回内側の車軸回転数と旋回外側の車軸
回転数との比を1:3となるように設定した場合、1:
1のスピンターンと比較して、旋回中の馬力損失が少な
くなり、またスピンターンしながらも機体旋回中心が移
動するため、枕地等での旋回後、条合わせが容易にな
る。
【0017】また、前述したように、ミッションケース
の外形は略U字状に形成されているが、その上部中央の
空間部である凹部には、図6に示すように副変速の切換
手段を設けている。8は副変速レバーであり、リンク機
構48を介してミッションケースの凹部のピン40に接
続している。このピン40はU字状プレート40aに固
定していて、さらにU字状プレート40aは副変速を変
速するシフタに連結している。また、主変速レバー7は
リンク機構49を介して走行用HST5のピン53aに
接続している。このピン53aはU字状プレート53b
に固定されている。55は定量モータである。また、旋
回用HST6のトラニオン軸54にはピニオン56aと
歯車56を介してモータ57を取付けている。前にも説
明したように、入力プーリ33を介して走行用HST5
の入力軸11にエンジンからの動力が伝達されるが、こ
の動力はエンジンプーリ58(図7)よりベルト50を
介して入力プーリ33に伝達される。また、入力プーリ
33には入力プーリ39との間にもベルト51が掛け渡
され、エンジンからの動力が入力プーリ39にも伝達さ
れる。なお、52はテンションプーリで、その作動・不
作動によって旋回用HST6への動力の断続を行う。す
なわち、ブレーキペダル9を踏むとベルト51は緩み、
動力が伝達されなくなるので、不用意にパワステレバー
3を左右に傾動してもコンバインの不用意な旋回を防止
できる。このように走行用HST5と旋回用HST6と
の前後間隔部の空間を有効利用して副変速操作手段を配
置できるため、全体的にコンパクトに構成することが出
来る。
【0018】ここで、図7の油圧配置図について説明す
ると、エンジンを始動すると、オイルタンク62のオイ
ルはギヤポンプ60を介して吸入され、またレデュース
バルブ61を介してソレノイドバルブ66へ送られ、こ
こで左右に分かれてそれぞれ左右のサイドクラッチ24
L,24Rに送られる。油圧により左右のサイドクラッ
チ24L,24Rは接続状態(入りの状態)になる。ま
た、オイルタンク62より走行用HST5及び旋回用H
ST6へ送られる。走行用HST5又は旋回用HST6
を使用しないときは、マニホールド65を介して一部が
オイルタンク62へ返却される。さらに、オイルタンク
62よりコントロールバルブ63を介して刈取上下用シ
リンダ67とオーガ上下用シリンダ68へ送られる。
【0019】また、前述のとおり、差動ギヤ機構(差動
装置)の左右両方のデフ差動軸22、22には駐車ブレ
ーキ27を設けている。このブレーキ27は、操縦部に
設けたブレーキペダル9に連動している(図2参照)。
図9を参照して駐車ブレーキ27の作動について説明す
る。停車時にこのブレーキペダル9を矢印A方向に踏込
操作すると、支持板69が支点72の回りを矢印B方向
に回動し、このとき図示しないワイヤを引っ張って前述
のテンションプーリ52を移動させてベルト51を緩め
ると伝動が断たれる。これと同時にチューブ10a内の
ワイヤ10が引っ張られて、ワイヤ10の先端は前述の
左右のブレーキプレート46L,46Rと連結している
ので、該左右のブレーキプレート46L,46Rが矢印
C方向に回転する(倒れる)。これによって前述のよう
にブレーキ27が作用し、差動ギヤ機構に連動連結され
た左右のサイドクラッチギヤ及びホイル軸がほぼ完全に
制動される。
【0020】このように、左右の両デフ差動軸22、2
2にブレーキ27、27を設けて制動することにより、
駐車ブレーキを確実にかけることができる。例えば坂道
で斜めに停車してもターンすることなく確実に坂道停車
でき、安全性が向上する。また、作業形態として、圃場
の一辺刈取後、畦際で停車したまま刈取部を駆動して刈
取穀稈を後送する操作を行うことがあるが、ブレーキペ
ダル9を踏み、左右両サイドクラッチ24L,24Rを
切ってブレーキ27を作用させることにより、走行用H
ST5が駆動されていても機体を確実に停車させたまま
この作業を行うことが出来る。
【0021】なお、図10は上述の図9を前後方向から
みたもので、28は刈取入力プーリ、29は刈取上下支
点パイプ、30は刈取フレーム、31はエンスト時にお
いてブレーキ27を作用させるモータである。エンジン
がエンストするとモータ31を作動してケーブル100
を引っ張る。すると、前述のブレーキプレート46L,
46Rが矢印C方向に回動する。これによって同様にブ
レーキ27が入り状態となる。
【0022】次に、パワステレバー3の回動操作量に基
づいて旋回用HST6の駆動回転速度を制御する手動操
向モードと、植立穀稈との接触により回動する触覚体の
回動角度と車速とに基づいて旋回用HST6の駆動回転
速度を制御する自動操向モードとを設け、手動操向モー
ドを自動操向モードより優先させる構成について説明す
る。図11は一例として4条刈りのコンバイン先端部の
平面図、図12は触覚体の構成図、図13は制御ブロッ
ク図、図16はフローチャートである。分草パイプ79
の先端部に左右の触覚体75a,75bがそれぞれ取り
付けられ、これら左右の触覚体75a,75bはそれぞ
れ穀稈との接触により取付基部を支点として後方側へ回
動し、接触が解かれると元の位置に復帰するように構成
されている。また、これら左右の触覚体75a,75b
の取付基部には回動角度を検出するポテンショメータ
(左・右)76a、76bが設けられている。
【0023】そして、コントローラ77の入力側に、自
動操向モード入切スイッチ80と、パワステレバー3の
回動操作角を検出する操向操作ポテンショメータ81
と、上記触覚体75a,75bの回動角度を検出するポ
テンショメータ(左・右)76a,76bと、機体の走
行速度を検出する車速センサ78とを接続し、その出力
側に旋回用HST6のトラニオン軸54の回動操作用の
電動モータ57を接続する。また、コントローラ77の
入力側には、上記トラニオン軸54の回動角度を検出す
るポテンショメータ82も接続し、フィードバック制御
により精度を確保している。コントローラ77には、図
14に示すような、上記操向操作ポテンショメータ値と
車速センサ値とに応じて決定されるトラニオン軸54回
動操作角度を設定しておき、これに基づき手動操向モー
ドにおける旋回用HST6の駆動回転を制御する。ま
た、コントローラ77には、図15に示すような、上記
触覚ポテンショメータ値と車速センサ値とに応じて決定
されるトラニオン軸54回動操作角度を設定しておき、
これに基づき自動操向モードにおける旋回用HST6の
駆動回転を制御する。なお、図14及び図15に示した
制御ラインは車速センサ値に応じて勾配が変化する。
【0024】かかる構成において、図16のフローに示
すように、自動操向モード入切スイッチ80がオンにな
っている場合は原則的には自動操向モードが実行される
が、パワステレバー3が操作されたときは手動操向モー
ドを優先させ、自動操向モードは中断される(ステップ
1〜ステップ4)。上記自動操向モード入切スイッチ8
0がオフになっている場合は、もちろん手動操向モード
が実行される(ステップ5)。
【0025】ここで、上述の自動操向モードについて説
明すると、図17のフローに示すように、自動操向モー
ド入切スイッチ80がオンになっているとき、車速を検
出し、ポテンショメータ(右)76b値を読み込む(ス
テップ6、7)。読み込んだポテンショメータ(右)7
6b値が不感帯域でなければその値と車速センサ値とか
らトラニオン軸54回動操作角度を算出する(ステップ
8、9)。そして、左のサイドクラッチ24L切りを出
力すると共に、上記算出値に基づくトラニオン軸54回
動操作を出力する(ステップ10)。以上は左旋回する
場合である。ステップ8において、ポテンショメータ
(右)76b値が不感帯域であれば、ポテンショメータ
(左)76a値を読み込む(ステップ11)。読み込ん
だポテンショメータ(左)76a値が不感帯域でなけれ
ばその値と車速センサ値とからトラニオン軸54回動操
作角度を算出する(ステップ12、13)。そして、右
のサイドクラッチ24R切りを出力すると共に、上記算
出値に基づくトラニオン軸54回動操作を出力する(ス
テップ14)。以上は右旋回する場合である。
【0026】そして、ステップ12において、ポテンシ
ョメータ(左)76a値が不感帯域であれば、左右のサ
イドクラッチ24L,24R入りを保持したままトラニ
オン軸54をニュートラル位置に保持する(ステップ1
5)。以上は直進する場合である。このように、自動操
向モードでは、旋回用HST6の駆動回転速度の制御に
車速を加味することにより、旋回半径を一定に保って安
定した操向度合いを得る事が出来、穀稈列に沿った適切
な自動方向制御を行うことが可能になるとともに、この
自動操向モードに加えて手動操向モードを設け、手動操
向モードを自動操向モードより優先させることにより、
緊急事態にも適正に対処でき、円滑な刈取走行を行うこ
とが出来る。
【0027】次に、パワステレバー3の回動操作に基づ
いて旋回用HST6の駆動回転速度を制御するにあた
り、パワステレバー3の回動角度の変化に対して旋回用
HST6のトラニオン軸角度を直線的に変化させるべく
設定を行うとともに、該直線的関係の勾配を車速に応じ
て変化させる構成について説明する。図18は制御のブ
ロック図であり、コントローラ77の入力側に、パワス
テレバー3の回動操作角を検出する操向操作ポテンショ
メータ81と、機体の走行速度を検出する車速センサ7
8とを接続し、その出力側に左右のサイドクラッチ入切
用ソレノイド83、84と、旋回用HST6のトラニオ
ン軸54の回動操作用の電動モータ57とを接続する。
また、コントローラ77の入力側には、上記トラニオン
軸54の回動角度を検出するポテンショメータ82も接
続し、フィードバック制御により精度を確保している。
【0028】コントローラ77には、図19に示すよう
な、パワステレバー3の回動角度の変化に対して直線的
に変化する旋回用HST6のトラニオン軸角度を設定し
ておき、これに基づき旋回用HST6の駆動回転を制御
する。そして、このように設定される直線的関係の勾配
を車速に応じて無段階的に変化させるように設定する。
車速が大きいほど直線の勾配は大きくなる(図19参
照)。このように、パワステレバー3の回動角度の変化
に対して旋回用HST6のトラニオン軸角度が直線的に
変化するため、直進状態から旋回状態への移行が敏感且
つ円滑に行われ、さらに車速を反映することにより車速
が変化しても旋回半径を一定に保って安定した操向度合
いが得られる。
【0029】次に、本発明に関連して、パワステレバー
3の中立位置決め機構について説明する。図20はかか
る機構を説明するための正面内部構成図、図21はその
側面内部構成図、図22は図20の一部拡大図である。
本構成は、パワステレバー3の中立位置決め機構と旋回
用HST6内の閉回路を開閉するニュートラルバルブと
を連繋し、上記中立位置決め機構によるパワステレバー
3の中立位置係止作動に関連して上記ニュートラルバル
ブによる旋回用HST6内の閉回路の開作動が行われる
構成としたものである。
【0030】すなわち、旋回用HST6のゲージポート
91を介する旋回用HST6内の閉回路を開閉するニュ
ートラルバルブ85を設け、該ニュートラルバルブ85
のスプール89を摺動させるスプール作動ロッド88を
パワステレバー3にロッド連繋させる。具体的には、パ
ワステレバー3の左右回動支点軸200に取り付けられ
パワステレバー3の左右回動と連動して左右に揺動する
プレート86の一端部を連結ロッド87を介して上記ス
プール作動ロッド88と連結する。上記スプール89は
横軸方向に摺動可能に設けられ、また上記スプール作動
ロッド88はスプール89に対して直角方向に移動可能
に設けられている。スプール作動ロッド88の周面には
小径の溝部88aが形成され、さらに該スプール作動ロ
ッド88の周面とスプール89の先端面89aとの間に
はスチールボール90を介装する。上記スプール89は
バネ(図示せず)によって常時スプール作動ロッド88
側へ押圧されており、上記スチールボール90が上記溝
部88aに嵌入する(落ち込む)と、そのスプール89
位置で旋回用HST6内の閉回路が「開」となり、また
この状態でパワステレバー3が中立位置に係止される
(図20及び図22はこの状態を示している)。
【0031】以上のごとく、スプール89を「開」位置
に係止するスプール作動ロッド88の位置決め機構によ
ってパワステレバー3を中立位置に係止する構成とした
ので、パワステレバー3が中立位置に係止されると、上
述のように旋回用HST6内の閉回路は「開」状態とな
り、ポンプからモータへの送油回路が短絡されてモータ
の停止状態が維持され、機体は直進する。そして、パワ
ステレバー3を中立位置から左右のどちらかに傾動させ
ると、プレート86が回動し、これと連動して連結ロッ
ド87に連結したスプール作動ロッド88が上下のどち
らかに移動する。このとき、スチールボール90がスプ
ール作動ロッド88の溝部88aから外れて、スプール
89は前述のバネによる押圧方向とは逆方向に戻され、
スプール89の「開」位置からずれて旋回用HST6内
の閉回路は「閉」状態となり、モータが即座に駆動され
て機体は旋回する。これにより、パワステレバー3中立
時における機体の直進性が維持できると共に、低速走行
時であっても確実に旋回することが出来る。
【0032】図23はパワステレバー3の(a)正面図
及び(b)側面図であり、図24はその分解斜視図であ
る。すでに述べたように、パワステレバー3は、前後左
右に傾動して刈取部の上げ下げと機体の旋回を操作する
もので、中立位置から後方に倒すと刈取部が上昇し、前
方に倒すと刈取部が下降し、また、左側に倒すと機体は
左旋回し、右側に倒すと右旋回する。したがって、パワ
ステレバー3は、前後回動支点軸201と左右回動支点
軸200とによって前後左右に傾動可能に構成されてい
る。
【0033】もう少し詳しく説明すると、パワステレバ
ー3の基端部にはコ字型の回動板96が一体で設けら
れ、該回動板96の左右両側面にはそれぞれ前後回動支
点軸201と係合する孔96aと96bが形成されてい
る。また、パワステレバー3の下に配設されるブロック
体102は、上から、前後回動支点軸201を横方向に
立設し且つピン106を後方に設けたケース102a
と、左右回動支点軸200に外挿される円筒体102b
と、ポテンショメータ104と係合するピン105を下
端に設けたプレート102cとを一体的に構成してな
る。ポテンショメータ104はパワステレバー3の左右
傾動操作角を検出する。
【0034】また、機体側固定板93にはその上部の前
方に突出する左右回動支点軸200を設け、該左右回動
支点軸200は上記円筒体102bに挿入される。そし
て、機体側固定板93上部の後方に突出する段付きピン
103と軸107とを設け、該軸107には操作荷重増
加用トルクスプリング91及び中立位置復帰用トルクス
プリング92を介装する。パワステレバー3を左右に傾
動操作すると、スピンターン実行域に入る時点で上記ピ
ン106が操作荷重増加用トルクスプリング91の自由
端に当接し、そこから操作荷重が重くなるようにしてい
る。また、上記中立位置復帰用トルクスプリング92は
パワステレバー3を中立位置に常時復帰付勢している。
この2つのトルクスプリング91、92は夫々自由端側
開き角の異なるもので構成し、開き角の大きいものを上
記操作荷重増加用トルクスプリング91、小さいものを
上記中立位置復帰用トルクスプリング92とする。な
お、図24中の97は組付時に使用するワッシャ等であ
る。
【0035】以上のように、パワステレバー3の左右回
動支点軸200の上側に該パワステレバー3の前後回動
支点軸201を設けているので、たとえばパワステレバ
ー3を前後に回動操作しても、パワステレバー3の左右
傾動操作角を検出するポテンショメータ104は移動し
ない。このため、余分なスペースが不要でパワステレバ
ー3の回動支点軸部の構成をコンパクトにできる。ま
た、パワステレバー3の左右回動支点軸200部に上記
操作荷重増加用トルクスプリング91を介装すること
で、パワステレバー3の操作荷重がスピンターン実行域
から重くなるため、オペレータはスピンターンの実行を
認識できるため、不用意なスピンターンを防止して安全
な操向操作を行うことが出来る。
【0036】図25は同様にパワステレバー3の(a)
正面図と(b)側面図を示しているが、上記操作荷重増
加用トルクスプリング91をパワステレバー3の左右回
動支点軸部に介装する代わりに、上記機体側固定板93
下部の左右両端にそれぞれ横向きにトルクスプリング9
8を取り付け、プレート102c下方に設けたピン10
8がスピンターン実行域に入る時点で上記トルクスプリ
ング98に当接し、そこから操作荷重が重くなるように
構成してもよい。また、上述の図23に示しているが、
パワステレバー3が中立位置にあるとき、機体側固定板
93の所定位置に形成した溝部93aにスプリング95
によって付勢されているボール94が嵌入する構成とす
ることによって、パワステレバー3を中立位置に係止す
ることができる。これにより、直進状態におけるパワス
テレバー3の位置が明確となり、直進状態の調整を容易
に行うことが出来るとともに、直進操作の操作感覚を向
上させることができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の走
行装置によれば、パワステレバーの回動操作量に基づい
て旋回用HSTの駆動回転速度を制御する手動操向モー
ドと、植立穀稈との接触により回動する触覚体の回動角
度と車速とに基づいて旋回用HSTの駆動回転速度を制
御する自動操向モードとを設けるとともに、前記手動操
向モードが前記自動操向モードより優先するように構成
したので、自動操向モードにより穀稈列に沿った適切な
自動方向制御を行うことが出来るとともに、緊急事態が
発生した場合にも手動操向モードにより適切に対処で
き、円滑な刈取走行を行える。
【0038】また、本発明の走行装置は、パワステレバ
ーの回動操作に基づいて旋回用HSTの駆動回転速度を
制御するにあたり、パワステレバーの回動角度の変化に
対して旋回用HSTのトラニオン軸角度を直線的に変化
させるべく設定を行うとともに、該直線的関係の勾配を
車速に応じて変化させるように構成したので、直進状態
から旋回状態へ敏感且つ円滑に移行することができ、さ
らに車速が変化しても旋回半径を一定に保って安定した
操向度合いが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるコンバインの一例を示す全体側
面図である。
【図2】コンバインの運転席のスイッチ配置図である。
【図3】右側面からみた伝動装置内の各伝動軸の配置構
成を示す図である。
【図4】図3におけるA−A及びS1−S1に沿った断
面図である。
【図5】差動ギヤP,Q,Rの回転数の関係を示す線図
である。
【図6】伝動装置の斜視図である。
【図7】伝動装置を含む全体の油圧配置図である。
【図8】図4における一部拡大図である。
【図9】ブレーキ手段を示すミッション近傍の側面図で
ある。
【図10】図9を前後方向からみた図である。
【図11】4条刈りのコンバイン先端部の平面図であ
る。
【図12】触覚体の構成図である。
【図13】制御ブロック図である。
【図14】手動操向モードの制御ライン図である。
【図15】手動操向モードの制御ライン図である。
【図16】制御フローチャートである。
【図17】自動操向モードのフローチャートである。
【図18】制御ブロック図である。
【図19】制御ライン図である。
【図20】パワステレバー3の中立位置決め機構を説明
するための正面内部構成図である。
【図21】その側面内部構成図である。
【図22】図20の一部拡大図である。
【図23】パワステレバーの正面図と側面図である。
【図24】パワステレバーの取付構造を示す分解斜視図
である。
【図25】パワステレバーの正面図と側面図である。
【符号の説明】
a クローラ b 刈取部 c フィードチェーン d 脱穀機 e 穀物タンク f オーガ 1 HSTレバー 2 アクセルレバー 3 パワステレバー 4 副変速レバー 5 走行用HST 6 旋回用HST 7 主変速レバー 8 副変速レバー 9 ブレーキペダル 10 ブレーキワイヤ 11 走行用HST入力軸 12 同出力軸 13 副変速軸 15 走行系減速軸 16 サイドクラッチ軸 17 減速ギヤ軸 18 ホイル軸 19 旋回用HST入力軸 20 同出力軸 21 差動系減速軸 22 デフ差動軸 23 逆転ギヤ 24L,24R クラッチ 25 デフケース 27 ブレーキ 32L,32R ミッションケース(メインケース) 75a,75b 触覚体 79 分草パイプ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01D 69/03 A01D 69/03 B62D 11/10 B62D 11/10 F16H 61/40 F16H 61/40 P Q (72)発明者 廣田 幹司 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B043 AA04 AB08 BA02 BA05 BB14 DA05 DB04 DB09 EA22 EB02 EB07 ED22 ED26 2B076 AA03 DA03 DA15 DC01 EA03 EA05 EC09 EC19 ED27 3D052 AA02 DD04 EE01 FF01 FF02 GG04 JJ14 JJ20 JJ36 JJ37 3J053 AA01 AB03 AB32 DA22 DA30 EA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右に走行装置への動力断続を行うサイ
    ドクラッチを設けるとともに、左右のサイドクラッチ軸
    に設けたサイドクラッチギヤ間に亘って差動伝動機構を
    設け、旋回用無段変速機構による前記差動伝動機構の駆
    動によって旋回内側の車軸を正逆に無段変速する走行装
    置において、パワステレバーの回動操作量に基づいて前
    記旋回用無段変速機構の駆動回転速度を制御する手動操
    向モードと、植立穀稈との接触により回動する触覚体の
    回動角度と車速とに基づいて前記旋回用無段変速機構の
    駆動回転速度を制御する自動操向モードとを設けるとと
    もに、前記手動操向モードが前記自動操向モードより優
    先するように構成したことを特徴とする走行装置。
  2. 【請求項2】 左右に走行装置への動力断続を行うサイ
    ドクラッチを設けるとともに、左右のサイドクラッチ軸
    に設けたサイドクラッチギヤ間に亘って差動伝動機構を
    設け、旋回用無段変速機構による前記差動伝動機構の駆
    動によって旋回内側の車軸を正逆に無段変速する走行装
    置において、パワステレバーの回動操作に基づいて前記
    旋回用無段変速機構の駆動回転速度を制御するにあた
    り、パワステレバーの回動角度の変化に対して前記旋回
    用無段変速機構のトラニオン軸角度を直線的に変化させ
    るべく設定を行うとともに、該直線的関係の勾配を車速
    に応じて変化させるように構成したことを特徴とする走
    行装置。
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