JP2838830B2 - コンバインの伝動構造 - Google Patents

コンバインの伝動構造

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JP2838830B2 JP3495794A JP3495794A JP2838830B2 JP 2838830 B2 JP2838830 B2 JP 2838830B2 JP 3495794 A JP3495794 A JP 3495794A JP 3495794 A JP3495794 A JP 3495794A JP 2838830 B2 JP2838830 B2 JP 2838830B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバインの伝動構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインの伝動構造にあって
は、例えば特開平6‐2766号公報に開示されている
ように、原動部からの動力を静油圧式無段変速装置に入
力し、この静油圧式無段変速装置の変速出力を、走行装
置と、刈取クラッチを伝動途中に介した刈取前処理部と
に分岐伝動するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
造のものにあっては、静油圧式無段変速装置は正逆転切
換可能であるため、機体後進で逆転動力を出力する際に
刈取前処理部が逆転駆動されないよう、静油圧式無段変
速装置と刈取前処理部との間に正転動力しか伝動しない
一方向クラッチを介装させている。この一方向クラッチ
は比較的高価なものであり、さらに、一方向クラッチを
介装させるための軸構造等に設計上特別な構造を採用し
なければならないので、コスト高を招来していた。又、
上記従来のコンバインは、刈取作業途中で走行停止した
り、後進したりする場合に、静油圧式無段変速装置を中
立や後進状態にすることで、刈取前処理部が駆動停止状
態となるものである。このようにすることで、機体に搭
載した穀粒タンクの穀粒を排出するため刈取途中で一旦
停止し、後進状態に切り換える際であっても、引起こし
装置に導入された刈取前の穀稈が引起こし爪で不当に叩
かれて脱粒することの回避はなされるものの、走行停止
時に刈取前処理部に在る刈取穀稈が脱穀装置へ移動され
ないまま残ってしまうという問題があった。そこで、走
行停止時や後進時であっても、刈取前処理部を駆動でき
る状態と、刈取前処理部を停止できる状態との使い分け
ができるコンバインが望まれていた。本発明は、上記実
情に鑑みてなされたものであって、後進状態に切り換え
ても刈取前処理部が不当に逆転駆動されることなく、か
つ安価に構成できるとともに、走行停止時や後進時であ
っても、刈取前処理部を駆動できる状態と、刈取前処理
部を停止できる状態との使い分けができるコンバインの
伝動構造の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるコンバイ
ンの伝動構造は、上記目的を達成するために、原動部か
らの動力をベルト式無段変速装置に入力し、このベルト
式無段変速装置の変速出力を、前後進切換装置と、刈取
クラッチを伝動途中に介した刈取前処理部とに分岐伝動
するとともに、前記前後進切換装置の出力を走行装置へ
伝動するように構成し、前記前後進切換装置を中立状態
又は後進状態にしたときのモードを、前記刈取クラッチ
を入り状態にする第1モードと、前記刈取クラッチを切
り状態にする第2モードとの一方に選択可能に構成して
あることを特徴構成とする。かかる特徴構成による作用
・効果は次の通りである。
【0005】
【作用】即ち、無段変速装置として比較的安価なベルト
式無段変速装置を採用するとともに、このベルト式無段
変速装置は正転においてのみ変速操作されるものである
から、その変速出力は正転でのみ刈取前処理部へ伝達さ
れ、一方、走行装置へはベルト無段変速装置からの変速
出力が前後進切換装置を介して伝達されるので、前進の
みならず後進も行えることになる。さらに、前後進切換
装置を中立状態又は後進状態にしたときのモードを、刈
取クラッチを入り状態にする第1モードと、刈取クラッ
チを切り状態にする第2モードとの一方に選択可能に構
成してあるから、枕地に出る前の刈取途中で穀粒搬出作
業を行う場合等において、第2モードに予め設定するこ
とで、走行停止したときに引起こし装置へ導入される途
中の未刈り穀稈が引起こし装置で掻き上げられないよう
にできるとともに、一方、第1モードに予め設定するこ
とで、例えば枕地まで走行してから次行程へ移動する際
に一時的に停止や後進しても刈取前処理部における刈取
穀稈を落下させず脱穀装置へ移動させ脱穀処理を非刈取
時でも行えるようにできる。
【0006】
【発明の効果】従って、一方向クラッチを設けない構造
でありながら、刈取前処理部へは正転でしか伝動されな
いから、機体を後進させるときでも刈取前処理部が不当
に逆転することはなく、よって、高価な一方向クラッチ
を設けなくても済むことでコストを低減できるととも
に、機体の走行停止又は後進時での刈取前処理部の駆動
或いは非駆動を選択して使い分けできるので、刈取作業
途中での走行停止時において未刈り穀稈の脱粒が生じな
いように刈取前処理部の駆動を停止できるようにモード
設定できるとともに、非刈取作業時に刈取前処理部から
刈取穀稈が落下してしまわないように刈取前処理部の駆
動を継続できるようにモード設定できるので、モードの
選択という簡単な操作で未刈り穀稈の脱粒や刈取前処理
部から刈取穀稈が落下する等の不具合を回避できるに至
った。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に、コンバインを示している。このコンバイ
ンは、左右一対のクローラ走行装置1,1に支持された
機体2に、脱穀装置3、穀粒貯留部4、操縦部5、原動
部6等を搭載するとともに、機体2の前部に、横軸芯周
りで揺動昇降可能に刈取前処理部7を装着して構成して
いる。
【0008】このコンバインにおける伝動構造の概略を
図2に示している。すなわち、原動部6としてのエンジ
ンEからの動力が主クラッチ等を介してベルト式無段変
速装置8に伝動されるとともに、このベルト式無段変速
装置8の変速出力軸8aをミッションケース9に導入さ
せている。この変速出力軸8aから減速ギア機構10を
介してミッションケース9より刈取前処理部駆動用出力
軸11を導出し、その出力軸11には刈取前処理部7へ
ベルト伝動するベルト伝動機構12を連設している。そ
して、このベルト伝動機構12にはテンションクラッチ
式の刈取クラッチ13を設けている。又、前記変速出力
軸8aからの動力を前記クローラ走行装置1,1の車軸
1A,1Aに伝達する中間において、ミッションケース
9内には、前後進切換装置14、副変速装置15等を配
設している。従って、変速出力軸8aからの動力は、減
速ギア機構10、ベルト伝動機構12つまり刈取クラッ
チ13を介して刈取前処理部7へ、又前後進切換装置1
4、副変速装置15等を介してクローラ走行装置1,1
へ伝達される。
【0009】さらに、エンジンEからの動力は、ベルト
式無段変速装置8への伝達とは別に脱穀装置3へベルト
伝動機構16を介して伝達されている。図中、33はエ
ンジンEの出力軸であり、34はベルト式無段変速装置
8の入力軸であり、35は脱穀装置3の入力軸である。
このベルト伝動機構16はテンションクラッチ式の脱穀
クラッチ17を構成している。そして、図3に示すよう
に、刈取クラッチ13のテンションアーム13Aと脱穀
クラッチ16のテンションアーム16Aとは、同一の電
動モータ18で入り切り操作のための揺動操作がなされ
るようになっている。すなわち、機体2に設けたテンシ
ョンアーム駆動用の電動モータ18で回動駆動されるア
ーム19に連係ロッド20,21を介してテンションア
ーム13A,16Aがそれぞれ連係されている。詳述す
ると、連係ロッド21とテンションアーム16Aとは一
体的に作動するよう連係されているが、連係ロッド20
とテンションアーム13Aとは、連係ロッド20に備え
た長孔20aにテンションアーム13Aのピン13aが
係入されて融通機構が構成されている。このため、電動
モータ18による位置制御によって、テンションアーム
13A,16Aが共にクラッチ切り状態となる場合と、
テンションアーム13Aはクラッチ切り状態で、テンシ
ョンアーム16Aはクラッチ入り状態となる場合と、テ
ンションアーム13A,16Aが共にクラッチ入り状態
となる場合とが設定されるようになっている。そして、
電動モータ18は制御装置22で制御駆動されるサーボ
モータであって、図示しないエンコーダの検出結果に基
づいて電動モータ18の回転角度が上記3つの場合に対
応する3位置に変更調節されるように構成している。
尚、図3において、テンションアーム13A,16Aの
揺動中心がエンジンE出力軸33のプーリと重複したよ
うに図示されているが、このプーリとテンションアーム
13A,16Aとは別体であって、別の位置に互いに配
設されているものである。
【0010】さらに、図3に示すように、制御装置22
は、操縦部5のレバーガイド板23上に配設した、脱穀
装置入り切り操作用と、刈取クラッチ入り切り操作用と
に兼用される押しボタンスイッチ24からの操作信号が
入力されるようにしている。この押しボタンスイッチ2
4の上面は、操縦座席の操縦者から見た前部に『刈取』
と文字表示され、後部に『脱穀』と文字表示されている
とともに、それぞれの文字表示箇所がランプ点灯可能に
構成している。そして、押しボタンスイッチ24の1回
の押し操作では『脱穀』と文字表示された箇所のみラン
プ点灯し、かつ脱穀装置3のみ駆動され、その状態で押
しボタンスイッチ24を押すと『刈取』と文字表示され
た箇所及び『脱穀』と文字表示された箇所が共にランプ
点灯し、刈取前処理部7及び脱穀装置3が共に駆動さ
れ、さらに、その状態で押しボタンスイッチ24を押す
と、『刈取』と文字表示された箇所及び『脱穀』と文字
表示された箇所が共にランプ消灯し、刈取前処理部7及
び脱穀装置3が共に駆動停止されるように制御するべ
く、制御装置22は、脱穀装置3、刈取前処理部7の駆
動制御、及び、押しボタンスイッチ24の表示制御を行
う構成にしている。
【0011】レバーガイド板23において、押しボタン
スイッチ24の後方には自動モードスイッチ25が配設
されている。この自動モードスイッチ25は、刈取前処
理部7を所定高さ以上上昇したとき、刈取クラッチ13
及び脱穀クラッチ17が自動的に切り操作される自動モ
ードと、この自動切り操作を行わずに押しボタンスイッ
チ24の操作で脱穀クラッチ17等を入り切り操作する
手動モードとに選択して切り換えることのできる構成に
している。
【0012】さらに、レバーガイド板23において、押
しボタンスイッチ24の横側には、走行停止及び後進状
態のときでも刈取クラッチ17を入り状態にする第1モ
ードと、走行停止及び後進状態のときには刈取クラッチ
17を自動的に切り状態にする第2モードとに択一的に
切り換えできる刈取走行モード選択用スイッチ26を配
設している。このスイッチ26は、制御装置22に接続
され、実際のモード選択及び各モードに対応した刈取ク
ラッチ17の入り切り操作はこの制御装置22によって
行われるように構成している。
【0013】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインを示す全体側面図
【図2】コンバインにおける伝動構造を示す概略説明図
【図3】刈取クラッチ及び脱穀クラッチ等とその操作機
構を示す説明図
【図4】ベルト式無段変速装置、ミッションケース等と
それらの操作レバー等を示す側面図
【符号の説明】
1 走行装置 6 原動部 7 刈取前処理部 8 ベルト式無段変速装置 13 刈取クラッチ 14 前後進切換装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動部(6)からの動力をベルト式無段
    変速装置(8)に入力し、このベルト式無段変速装置
    (8)の変速出力を、前後進切換装置(14)と、刈取
    クラッチ(13)を伝動途中に介した刈取前処理部
    (7)とに分岐伝動するとともに、前記前後進切換装置
    (14)の出力を走行装置(1)へ伝動するように構成
    し、前記前後進切換装置(14)を中立状態又は後進状
    態にしたときのモードを、前記刈取クラッチ(13)を
    入り状態にする第1モードと、前記刈取クラッチ(1
    3)を切り状態にする第2モードとの一方に選択可能に
    構成してあるコンバインの伝動構造。
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JP5322466B2 (ja) * 2008-03-19 2013-10-23 三菱農機株式会社 コンバインの脱穀・刈取クラッチ制御装置
JP5005594B2 (ja) * 2008-03-26 2012-08-22 三菱農機株式会社 コンバインの脱穀・刈取クラッチ制御装置
JP5160281B2 (ja) * 2008-03-28 2013-03-13 三菱農機株式会社 コンバイン
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