JP2000095137A - 農作業機の操向操作構造 - Google Patents

農作業機の操向操作構造

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JP2000095137A
JP2000095137A JP10267797A JP26779798A JP2000095137A JP 2000095137 A JP2000095137 A JP 2000095137A JP 10267797 A JP10267797 A JP 10267797A JP 26779798 A JP26779798 A JP 26779798A JP 2000095137 A JP2000095137 A JP 2000095137A
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valve
lever
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operating
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Ryuichi Minami
龍一 南
Teruo Nishi
輝雄 西
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D11/00Steering non-deflectable wheels; Steering endless tracks or the like
    • B62D11/02Steering non-deflectable wheels; Steering endless tracks or the like by differentially driving ground-engaging elements on opposite vehicle sides
    • B62D11/06Steering non-deflectable wheels; Steering endless tracks or the like by differentially driving ground-engaging elements on opposite vehicle sides by means of a single main power source
    • B62D11/08Steering non-deflectable wheels; Steering endless tracks or the like by differentially driving ground-engaging elements on opposite vehicle sides by means of a single main power source using brakes or clutches as main steering-effecting means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
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  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
  • Guiding Agricultural Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で信頼性に優れ、かつ、安価に実
施できる機械式構成で、電気制御方式のものに対して遜
色のない操作性能を発揮することができる操向操作構造
を提供する。 【解決手段】 操向レバー32の前後軸心周りの左右揺
動に伴って押し引き操作される第1操作ロッド36と、
操向レバー32の横軸心周りの前後揺動に伴って押し引
き操作される第2操作ロッド41とを操向レバー32か
ら延出し、第1操作ロッド36の延出端に操向バルブ2
7を連動連結するとともに、第2操作ロッド41の延出
端に昇降バルブ26を連動連結し、操向レバー32が左
右揺動操作された際には、第1操作ロッド36を介して
操向バルブ27が操作され、操向レバー32が前後揺動
操作された際には、第2操作ロッド41を介して昇降バ
ルブ26が操作されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業装置を駆動昇
降可能に連結したコンバインなどの農作業機に利用する
操向操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバインにおける操向操作構造の一例
として、例えば、左右一対のクローラ式走行装置を備え
た走行機体の前部に、油圧シリンダによって駆動昇降可
能に作業装置としての刈取り部を連結し、左右の各走行
装置の伝動系には操向用油圧シリンダによって選択的に
入り切り操作されるサイドクラッチをそれぞれ備え、運
転部に備えた十字揺動操作可能な1本の操向レバーの左
右への操作によって、前記操向用油圧シリンダの作動を
司る操向バルブを切り換え操作するよう構成するととも
に、前記操向レバーの前後揺動によって、前記油圧シリ
ンダの作動を司る昇降バルブを切り換え操作するよう構
成したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記操向操作構造によ
ると、十字揺動操作可能な1本の操向レバーによって機
体の操向と、刈取り部の昇降を行うことができて利便性
の高いものであるが、操向バルブおよび昇降バルブにそ
れぞれ電磁バルブを利用した電気制御方式に構成されて
いたために、操向レバーの操作を検出するスイッチ類お
よび電気制御回路を必要とし、全体として高価になると
ともに、その機能を保全するための管理のも手数を要す
るものになっていた。
【0004】本発明は、構造が簡単で信頼性に優れ、か
つ、安価に実施できる機械式構成で、電気制御方式のも
のに対して遜色のない操作性能を発揮することができる
操向操作構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用および効果〕
【0006】(構成) 請求項1に係る発明は、左右一
対の走行装置を備えた走行機体の前部に、油圧シリンダ
によって駆動昇降可能に作業装置を連結し、左右の各走
行装置の伝動系には操向用油圧シリンダによって選択的
に入り切り操作されるサイドクラッチをそれぞれ備え、
運転部に備えた十字揺動操作可能な1本の操向レバーの
左右への操作によって、前記操向用油圧シリンダの作動
を司る操向バルブを切り換え操作するよう構成するとと
もに、前記操向レバーの前後揺動によって、前記油圧シ
リンダの作動を司る昇降バルブを切り換え操作するよう
構成した農作業機の操向操作構造であって、前記操向レ
バーの前後軸心周りの左右揺動に伴って押し引き操作さ
れる第1操作ロッドと、前記操向レバーの横軸心周りの
前後揺動に伴って押し引き操作される第2操作ロッドと
を、それぞれ操向レバーから延出し、前記第1操作ロッ
ドの延出端に前記操向バルブを連動連結するとともに、
前記第2操作ロッドの延出端に前記昇降バルブを連動連
結し、前記操向レバーが左右揺動操作された際には、前
記操向レバーと前記第2操作ロッドの連結点が、昇降バ
ルブと第2操作ロッドとの連結点から一定距離あるいは
略一定距離の位置にあり、前記操向レバーが前後揺動操
作された際には、前記操向レバーと前記第1操作ロッド
の連結点が、操向バルブと第1操作ロッドとの連結点か
ら一定距離あるいは略一定距離の位置にあるように、各
連結位置を設定してあることを特徴とする。
【0007】(作用) 上記構成によると、操向レバー
を左右操作方向の中立位置に保持しておくことで、操向
バルブを中立に保持して左右のサイドクラッチを共に
「クラッチ入り」状態にし、左右の走行装置を同速度で
駆動して走行機体を直進させることができる。また、操
向レバーを中立位置から左方あるいは右方へ揺動操作す
ることで、第1操作ロッドを押し引きして操向バルブを
機械的に中立位置から正逆に切り換え、一方のサイドク
ラッチを切って、他方の操向装置のみによる駆動で走行
機体を左方あるいは右方へ旋回させることができる。
【0008】また、操向レバーを前後操作方向の中立位
置に保持しておくことで、昇降バルブを中立に保持して
昇降用の油圧シリンダを固定し、作業装置を任意に高さ
に固定保持しておくことができる。また、操向レバーを
中立位置から後方あるいは前方へ揺動操作することで、
第2操作ロッドを押し引きして昇降バルブを機械的に中
立位置から正逆に切り換え、油圧シリンダを伸縮させて
作業装置を上昇あるいは下降させることができる。
【0009】この場合、第1操作ロッドが押し引きされ
て操向バルブが操作される際には、第2操作ロッドは全
く動かないか、僅かに押し引きされるだけであり、この
僅かな押し引き量を昇降バルブの操作系の不感帯内に収
めておくことで、実質的に昇降バルブが操作されること
がない。逆に、第2操作ロッドが押し引きされて昇降バ
ルブが操作される際には、第1操作ロッドは全く動かな
いか、僅かに押し引きされるだけであり、この場合も実
質的には操向バルブが操作されることがない。
【0010】(効果) 従って、請求項1に係る発明に
よると、走行機体の操向操作と、連結した作業装置の昇
降操作を、1本の操向レバーの十字揺動操作によって行
うよう構成するにあたり、操向レバーから延出した2本
の操作ロッドを用いて操向レバーと操向バルブおよび昇
降バルブとを機械的に連係するので、信頼性および耐久
性に優れ、保守管理も容易でありながら、安価に実施す
ることができ、実用上の利便性が高いものとなる。
【0011】〔請求項2に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0012】(構成) 請求項2に係る発明は、請求項
1記載の発明において、操縦塔の上部に支軸を回動可能
に水平横架するとともに、この支軸に固着した支点ブラ
ケットにバルブ操作アームを前後向き軸心周りに左右揺
動可能に支持し、前記バルブ操作アームに前記操向レバ
ーを前後向き軸心周りに一体揺動可能に連結するととも
に、前記バルブ操作アームの先端から前記第1操作ロッ
ドを下方に向けて延出し、この第1操作ロッドの下端
を、操縦塔の下部に配備した前記操向バルブの作動レバ
ーに連結し、かつ、前記支軸から前後方向に向けて突設
したバルブ操作アームの先端から前記第2操作ロッドを
下方に向けて延出し、この第2操作ロッドの下端を、操
縦塔の下部に配備した前記昇降バルブの作動レバーに連
結してあることを特徴とする。
【0013】(作用) 上記構成によると、操向レバー
を左右に揺動操作すると、支軸は全く回動することな
く、支点ブラケットに前後向き軸心周りに左右揺動可能
に支持したバルブ操作アームのみが回動操作され、この
バルブ操作アームの回動が第1操作ロッドを介して操向
バルブに伝達されて、左方あるいは右方への機体操向が
行われる。また、操向レバーを前後に揺動操作すると、
支点ブラケットを介して支軸が横軸心周りに回動され
て、支軸から突設したバルブ操作アームが支軸と一体に
揺動操作され、このバルブ操作アームの回動が第2操作
ロッドを介して昇降バルブに伝達されて、作業装置の昇
降が行われる。この場合、支軸と支点ブラケットが一体
に回動することで、支点ブラケットに支持したバルブ操
作アームも横軸心周りに回動され、このバルブ操作アー
ムと第1操作ロッド上端との連結点が横軸心を中心とし
た円弧軌跡に沿って移動することになるが、下方に長く
延出されている第1操作ロッドを押し引きする量は操向
バルブの不感帯内に収まる程度の僅かなものであり、実
質的には操向バルブは切り換え操作されることがない。
【0014】(効果) 従って、請求項2に係る発明に
よると、単純な回動構造を組み合わせるだけの簡単な構
造で所期の機能を発揮させることができ、請求項1の発
明を安価に実施することができる。
【0015】〔請求項3に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0016】(構成) 請求項3に係る発明は、請求項
1または2記載の発明において、前記サイドクラッチの
クラッチ切り操作された前記走行装置に作用するブレー
キを備え、前記操向用油圧シリンダの中間ストロークで
前記サイドクラッチが切り操作され、この中間ストロー
クを越えるシリンダ作動によって前記ブレーキが制動操
作されるよう構成し、操向用油圧シリンダの中間ストロ
ーク位置に接続された排油路の油圧を調節する制動バル
ブを設け、前記排油路の油圧が低圧の時は前記操向用油
圧シリンダが中間ストロークまで作動し、前記油圧が高
圧になると前記操向用油圧シリンダが中間ストロークを
越えてブレーキ操作域まで作動するよう構成し、前記操
向レバーが直進用の中立位置より左右一側に操作される
際の1段目の操作では前記油圧が低圧に維持され、1段
目を越える操作で前記油圧が高圧になるように、前記操
向レバーと制動バルブとを連係してあることを特徴とす
る。
【0017】(作用) 上記構成によると、走行機体を
少し操向したい場合には、操向レバーを左右に1段目ま
で操作して、旋回内側のサイドクラッチのみを切った片
駆動による緩やかな機体旋回を行い、走行機体を小回り
旋回した場合には、操向レバーを1段目を越えて更に操
作することで、サイドクラッチを切った走行装置を制動
して、片ブレーキをかけた片駆動による急速な機体旋回
を行う。
【0018】(効果) 従って、請求項3に係る発明に
よると、請求項1または2の発明の上記効果をもたらす
とともに、操向レバーの操作具合によって簡単に緩旋回
あるいは急旋回を行うことができ、作業地の状況に好適
な仕様での機体操向を任意に行うことが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1および図2に、本発明に係る
作業機の一例としての自脱型コンバインが示されてい
る。このコンバインは、左右一対のクローラ型走行装置
1L,1Rを備えた走行機体2の前部に、作業装置とし
ての刈取り部3が油圧シリンダ4によって駆動昇降可能
に連結された構造となっており、前記走行機体2には、
脱穀装置5、穀粒回収部6、エンジン7、および、運転
部8、等が搭載されるとともに、前記刈取り部3には、
複数条の引起し装置9、引き起こされた穀稈を刈り取る
バリカン型の刈取り装置10、刈取り穀稈を脱穀装置5
に向けて搬送する供給搬送装置11、などが装備されて
いる。
【0020】図3に、前記走行装置1L,1Rの駆動構
造が示されている。すなわち、前記エンジン7からの動
力は静油圧式の無段変速装置(HST)12にベルト伝
達され、この無段変速装置12の変速出力がミッション
ケース13に入力される。ミッションケース13に伝達
された正転あるいは逆転の変速動力は、ギヤシフト式の
副変速機構14で3段に変速されたのち中央ギヤ15に
伝達され、この中央ギヤ15から左右のサイドクラッチ
16L,16Rを介して左右に分岐された動力が減速ギ
ヤ機構17L,17Rを経て左右の車軸18L,18R
に出力されて、左右の走行操向装置1L,1Rが同速度
で駆動されるようになっている。また、ミッションケー
ス13に伝達された変速動力は副変速機構14を通すこ
となく作業用動力取出し軸19に出力され、その正転動
力のみが一方向クラッチ20を介して前記刈取り部3に
伝達されるようになっている。
【0021】各サイドクラッチ16L,16Rは、中央
ギヤ15の支軸21に左右シフト可能に遊嵌したクラッ
チギヤ22L,22Rを、中央ギヤ側にシフトして咬合
させることで「クラッチ入り」状態をもたらし、中央ギ
ヤ15から離反するようシフトして咬合を離脱すること
で「クラッチ切り」状態をもたらすものであり、図示し
ないバネによって「クラッチ入り」側にスライド付勢さ
れている。そして、クラッチ入り切りのための左右シフ
トにかかわらず各クラッチギヤ22L,22Rは減速ギ
ヤ機構17L,17Rに咬合維持されて、車軸18L,
18Rとクラッチギヤ16L,16Rとの連動連結状態
が維持されている。
【0022】また、中央ギヤ15の支軸21の左右に
は、クラッチギヤ22L,22Rに作用する多板式のブ
レーキ23L,23Rが配備されている。このブレーキ
23L,23Rは、クラッチギヤ22L,22Rが「ク
ラッチ入り」位置および「クラッチ切り」位置にある間
は制動作動せず、クラッチギヤ22L,22Rが「クラ
ッチ切り」位置を越えて更に外側にシフトされると制動
作動するよう構成されている。
【0023】各クラッチギヤ22L,22Rは、ミッシ
ョンケース13の外側に配備された単動型の操向用油圧
シリンダ24L,24Rの伸縮作動によってシフト操作
されるものであり、操向用油圧シリンダ24L,24R
の短縮作動で「クラッチ入り」位置にシフト操作され、
伸長作動で「クラッチ切り」位置にシフト操作されると
ともに、操向用油圧シリンダ24L,24Rに内装した
バネ25によって常に短縮側、つまり「クラッチ入り」
側に向けて付勢されている。
【0024】図4に、前記操向用油圧シリンダ24L,
24Rと刈取り部昇降用の油圧シリンダ4に対する油圧
回路構成が示されている。すなわち、エンジン7によっ
て駆動されるポンプPに対して、刈取り部昇降用の油圧
シリンダ4の作動を司る昇降バルブ26と、操向用油圧
シリンダ24L,24Rの作動を司る操向バルブ27と
が直列に接続されており、昇降バルブ26が中立位置と
下降位置にある時にのみ、昇降バルブ26を通過した圧
油を操向バルブ27に供給することが可能となってい
る。また、操向バルブ27は一対の操向用油圧シリンダ
24L,24Rに連通接続されるとともに、各操向用油
圧シリンダ24L,24Rは、そのストローク中間にお
いて排油路dに連通接続され、この排油路dに制動バル
ブ28が介在されている。そして、この制動バルブ28
は、排油路dの回路油圧を任意に調節可能なリリーフ弁
で構成されており、後述のように操向操作に伴って操作
される。
【0025】操向用油圧シリンダ24L,24Rの前記
ストローク中間位置は、操向用油圧シリンダ24L,2
4Rがクラッチギヤ22L,22Rを「クラッチ切り」
位置までシフトするストロークに設定されており、一方
の操向用油圧シリンダ24L、あるいは24Rに圧油が
供給されて操向用油圧シリンダ24L、あるいは24R
がストローク中間まで伸長すると、供給された圧油が排
油路dに抜けて、操向用油圧シリンダ24L、あるいは
24Rのそれ以上の伸長作動が牽制される。この時、油
圧によって操向用油圧シリンダ24L,24Rに与えら
れる伸長方向への力が、内装バネ25によって与えられ
る復帰力よりも小さい値であるように、制動バルブ28
のリリーフ圧は低圧に保たれている。
【0026】ここで、制動バルブ28のリリーフ圧を増
大調節してシリンダ内圧を増大させると、選択操作され
た操向用油圧シリンダ24L、あるいは24Rはストロ
ーク中間に到達した後、バネ25に抗して更に伸長作動
することになり、これによって前記ブレーキ23L、あ
るいは23Rが制動作動することになる。
【0027】そして、前記昇降バルブ26、前記操向バ
ルブ27、および、制動バルブ28が、運転部8の前部
に立設された操縦塔31の下部に配備されるとともに、
操縦塔31の上部に立設した1本の操向レバー32と各
バルブ26,27,28が以下のようにして機械的に連
動連結されている。
【0028】前記操縦塔31の上方内部には支軸33が
横向き水平の支点軸心xを中心に回動可能に配備され、
この支軸33に固着した支点ブラケット34に前後向き
の支点軸心yを中心に左右回動可能に取り付けたバルブ
操作アーム35に前記操向レバー32の基端が連結され
ている。そして、前記バルブ操作アーム35と操向バル
ブ27に備えた作動レバー27aとが第1の操作ロッド
36を介して連動連結されており、操向レバー32を支
点軸心y周りに左右に揺動することで、操作ロッド36
を上下に押し引き操作して操向バルブ27の作動レバー
27aを中立を挟んで正逆に操作するようになってい
る。
【0029】また、前記制動バルブ28は、これに備え
た作動レバー28aが基準位置にある時のリリーフ圧が
非制動状態をもたらす低圧に設定され、この基準位置か
ら正逆に揺動されるとリリーフ圧が次第に高圧になるよ
う構成されており、操向バルブ27の作動レバー27a
と、前記制動バルブ28に備えた作動レバー28aと
が、ターンバックル37aによって伸縮調節可能なロッ
ドからなる連係リンク37を介して連動連結されてい
る。詳述すると、連係リンク37の両端に備えたピン3
8a,38bが、両作動レバー27a,28aに設けた
長孔39a,39bに挿通連結されており、操向バルブ
27の作動レバー27aがクラッチ切り位置に操作され
るまでの初期操作域では制動バルブ28の作動レバー2
8aは操作されることがなく、前記リリーフ圧は低圧に
保持されている。そして、操向バルブ27の作動レバー
27aがクラッチ切り位置を越えて更に正方向あるいは
逆方向に揺動操作されることで、長孔39aとピン38
a、あるいは長孔39bとピン38bとの融通が無くな
って、制動バルブ28の作動レバー28aが正逆いずれ
かの方向に操作されて、前記リリーフ圧が高圧に調節さ
れるようになっている。
【0030】ここで、両作動レバー27a,28aに形
成した長孔39a,39bはそれぞれ同一長さに形成さ
れており、組付けに際しては、操向バルブ27の作動レ
バー27aが中立位置にあり、制動バルブ28の作動レ
バー28aが非制動状態をもたらす基準位置にある状態
で、連係リンク37の両端のピン38b,38bが共に
各長孔39a,39bの同方向の端部に接当するように
連係リンク37の長さを調節する。例えば、一方のピン
38aを長孔39aの左端に接当させる時には、他方の
ピン38bも長孔39bの左端に接当するように、ある
いは、ピン38aを長孔39aの右端に接当させる時に
はピン38bも長孔39bの右端に接当するように、連
係リンク37の長さを調節することで、制動バルブ28
の作動レバー28aに対する長孔融通を正逆いずれの方
向にも正しく同量とすることができるのである。
【0031】また、前記支軸33から前方に突設したバ
ルブ操作アーム40と、昇降バルブ26に備えた作動レ
バー26aとが第2の操作ロッド41を介して連動連結
されており、操向レバー32を支点軸心xを中心とする
前後揺動の中立位置に保持することで、昇降バルブ26
が中立位置に切り換え保持されて、昇降用油圧シリンダ
4は任意に長さで固定され、刈取り部3が任意の高さで
安定保持される。また、操向レバー32を中立位置から
後方に揺動すると、昇降バルブ26が上昇位置に切り換
えられ、操向レバー32を中立位置に戻すまで昇降用油
圧シリンダ4が伸長作動して、刈取り部3が駆動上昇さ
れる。また、操向レバー32を中立位置から前方に揺動
すると、昇降バルブ26が下降位置に切り換えられ、操
向レバー32を中立位置に戻すまで昇降用油圧シリンダ
4が自由状態となり、刈取り部3が自重で下降する。
【0032】なお、操向レバー32を支点軸心xを中心
として前後揺動して、刈取り部3を昇降させる際、操向
レバー32と一体作動するバルブ操作アーム35と第1
操作ロッド36の連結点が、支点軸心xを中心として前
後に揺動変位することになり、第1操作ロッド36が僅
かに押し引き操作されることになるが、この操作量は、
操向バルブ27の中立時における「あそび」の範囲内で
あり、操向動作が行われることはない。
【0033】図6に示すように、前記操向レバー32
は、操縦塔31に固定したレバーガイド45のレバー挿
通孔46に挿通されて、その操作域が規制されている。
ここで、前記レバー挿通孔46は、左方の「左操向」位
置と、右方の「右操向」位置と、前方の「下降」位置
と、後方の「上昇」位置の4箇所を頂角とする菱形形状
に形成されている。
【0034】本発明に係る操向操作構造は以上のように
構成されており、以下のような機体操向を行うことがで
きる。
【0035】〔直進〕 操向レバー32を直立した中立
位置Nに保持すると、操向バルブ27が中立位置に保持
され、左右のサイドクラッチ16L,16Rが共に「ク
ラッチ入り」状態となる直進状態がもたらされる。
【0036】〔左緩旋回〕 操向レバー32を中立位置
Nから1段階左方の左緩旋回位置L1にまで揺動操作す
ると、操向バルブ27が左操向位置に切り換えられると
ともに、制動バルブ28には操作が与えられずリリーフ
圧は低圧に保持され、その結果、左側の操向用油圧シリ
ンダ24Lだけがストローク中間まで伸長し、左側のサ
イドクラッチ16Lのみが「クラッチ切り」状態とな
り、左側の操向装置1Lが自由回動状態で、右側の走行
装置1Rのみが所定の速度で駆動され、緩やかな左旋回
が行われる。
【0037】〔左急旋回〕 操向レバー32を左緩旋回
位置L1 から更に左方の左急旋回位置L2 にまで揺動操
作すると、操向バルブ27が左操向位置に切り換えられ
たままで、制動バルブ28が操作されてリリーフ圧が高
圧に切り換えられ、その結果、左側の操向用油圧シリン
ダ24Lはストローク中間を越えて大きく伸長し、左側
のサイドクラッチ16Lが「クラッチ切り」状態に保持
されるとともに、左側のブレーキ23Lが制動作動状態
となり、左側の操向装置1Lが固定された状態で、右側
走行装置1Rのみが所定の速度で駆動され、片ブレーキ
による速やかな左旋回が行われる。なお、この場合、操
向レバー32を左緩旋回位置L1 と左急旋回位置L2 と
の間に操作してリリーフ圧を加減することで、左側のブ
レーキ23Lの制動力を加減することができ、これによ
って左側の操向装置1Lの多少の引きずり移動を許しな
がらの半ブレーキによる片ブレーキ旋回を行うことも可
能である。
【0038】〔右緩旋回〕 操向レバー32を中立位置
Nから1段階右方の右緩旋回位置R1にまで揺動操作す
ると、操向バルブ27が右操向位置に切り換えられると
ともに、制動バルブ28には操作が与えられずリリーフ
圧は低圧に保持され、その結果、右側の操向用油圧シリ
ンダ24Rだけがストローク中間まで伸長し、右側のサ
イドクラッチ16Rのみが「クラッチ切り」状態とな
り、右側の操向装置1Rが自由回動状態で、左側の走行
装置1Lのみが所定の速度で駆動され、緩やかな右旋回
が行われる。
【0039】〔左急旋回〕 操向レバー32を右緩旋回
位置R1 から更に右方の右急旋回位置R2 にまで揺動操
作すると、操向バルブ27が右操向位置に切り換えられ
たままで、制動バルブ28が操作されてリリーフ圧が高
圧に切り換えられ、その結果、右側の操向用油圧シリン
ダ24Rはストローク中間を越えて大きく伸長し、右側
のサイドクラッチ16Rが「クラッチ切り」状態に保持
されるとともに、右側のブレーキ23Rが制動作動状態
となり、右側の操向装置1Rが固定された状態で、左側
走行装置1Lのみが所定の速度で駆動され、片ブレーキ
による速やかな右旋回が行われる。なお、この場合、操
向レバー32を右緩旋回位置R1 と右急旋回位置R2 と
の間に操作してリリーフ圧を加減することで、右側のブ
レーキ23Rの制動力を加減することができ、これによ
って右側の操向装置1Rの多少の引きずり移動を許しな
がらの半ブレーキによる片ブレーキ旋回を行うことも可
能である。
【0040】〔別実施形態〕上記実施形態とは逆に、操
縦塔31の上部に支軸を前後向きに支架して、この支軸
から突設したバルブ操作アームと操向バルブ27の作動
レバー27aとを第1操作ロッド36で連動連結し、ま
た、前記支軸に固着した支点ブラケットに横向き軸心周
りに回動可能に支持したバルブ操作アーム39に操向レ
バー32の基端を連結するとともに、このバルブ操作ア
ーム39と昇降バルブ26の作動レバー26aとを第2
操作ロッド40で連動連結することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの全体平面図
【図3】走行用伝動系の概略構成図
【図4】操向用および昇降用の油圧回路図
【図5】(イ)操向用および昇降用の操作構造を示す正
面図 (ロ)その一部を示す拡大正面図
【図6】操向レバー基部の斜視図
【符号の説明】
1L,1R 走行装置 2 走行機体 3 作業装置(刈取り部) 4 油圧シリンダ(昇降用) 16L,16R サイドクラッチ 23L,23R ブレーキ 24L,24R 操向用油圧シリンダ 26 昇降バルブ 27 操向バルブ 28 制動バルブ 31 操縦塔 32 操向レバー 33 支軸 34 支点ブラケット 35 バルブ操作アーム 36 第1操作ロッド 40 バルブ操作アーム 41 第1操作ロッド x 支点軸心 y 支点軸心
フロントページの続き Fターム(参考) 3D052 AA05 AA16 AA19 BB08 BB09 BB10 DD03 DD04 EE01 FF01 GG04 HH01 HH02 JJ11 JJ12 JJ17 JJ20 JJ21 JJ22 JJ23 JJ25 JJ26 JJ31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置を備えた走行機体の
    前部に、油圧シリンダによって駆動昇降可能に作業装置
    を連結し、左右の各走行装置の伝動系には操向用油圧シ
    リンダによって選択的に入り切り操作されるサイドクラ
    ッチをそれぞれ備え、運転部に備えた十字揺動操作可能
    な1本の操向レバーの左右への操作によって、前記操向
    用油圧シリンダの作動を司る操向バルブを切り換え操作
    するよう構成するとともに、前記操向レバーの前後揺動
    によって、前記油圧シリンダの作動を司る昇降バルブを
    切り換え操作するよう構成した農作業機の操向操作構造
    であって、 前記操向レバーの前後軸心周りの左右揺動に伴って押し
    引き操作される第1操作ロッドと、前記操向レバーの横
    軸心周りの前後揺動に伴って押し引き操作される第2操
    作ロッドとを、それぞれ操向レバーから延出し、前記第
    1操作ロッドの延出端に前記操向バルブを連動連結する
    とともに、前記第2操作ロッドの延出端に前記昇降バル
    ブを連動連結し、 前記操向レバーが左右揺動操作された際には、前記操向
    レバーと前記第2操作ロッドの連結点が、昇降バルブと
    第2操作ロッドとの連結点から一定距離あるいは略一定
    距離の位置にあり、前記操向レバーが前後揺動操作され
    た際には、前記操向レバーと前記第1操作ロッドの連結
    点が、操向バルブと第1操作ロッドとの連結点から一定
    距離あるいは略一定距離の位置にあるように、各連結位
    置を設定してあることを特徴とする農作業機の操向操作
    構造。
  2. 【請求項2】 操縦塔の上部に支軸を回動可能に水平横
    架するとともに、この支軸に固着した支点ブラケットに
    バルブ操作アームを前後向き軸心周りに左右揺動可能に
    支持し、前記バルブ操作アームに前記操向レバーを前後
    向き軸心周りに一体揺動可能に連結するとともに、前記
    バルブ操作アームの先端から前記第1操作ロッドを下方
    に向けて延出し、この第1操作ロッドの下端を、操縦塔
    の下部に配備した前記操向バルブの作動レバーに連結
    し、かつ、前記支軸から前後方向に向けて突設したバル
    ブ操作アームの先端から前記第2操作ロッドを下方に向
    けて延出し、この第2操作ロッドの下端を、操縦塔の下
    部に配備した前記昇降バルブの作動レバーに連結してあ
    ることを特徴とする請求項1記載の農作業機の操向操作
    構造。
  3. 【請求項3】 前記サイドクラッチのクラッチ切り操作
    された前記走行装置に作用するブレーキを備え、前記操
    向用油圧シリンダの中間ストロークで前記サイドクラッ
    チが切り操作され、この中間ストロークを越えるシリン
    ダ作動によって前記ブレーキが制動操作されるよう構成
    し、操向用油圧シリンダの中間ストローク位置に接続さ
    れた排油路の油圧を調節する制動バルブを設け、前記排
    油路の油圧が低圧の時は前記操向用油圧シリンダが中間
    ストロークまで作動し、前記油圧が高圧になると前記操
    向用油圧シリンダが中間ストロークを越えてブレーキ操
    作域まで作動するよう構成し、前記操向レバーが直進用
    の中立位置より左右一側に操作される際の1段目の操作
    では前記油圧が低圧に維持され、1段目を越える操作で
    前記油圧が高圧になるように、前記操向レバーと制動バ
    ルブとを連係してあることを特徴とする請求項1または
    2記載の農作業機の操作構造。
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