JP2000095136A - 農作業機の操向操作構造 - Google Patents

農作業機の操向操作構造

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JP2000095136A
JP2000095136A JP10267799A JP26779998A JP2000095136A JP 2000095136 A JP2000095136 A JP 2000095136A JP 10267799 A JP10267799 A JP 10267799A JP 26779998 A JP26779998 A JP 26779998A JP 2000095136 A JP2000095136 A JP 2000095136A
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steering
lever
valve
hydraulic cylinder
guide
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JP10267799A
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Ryuichi Minami
龍一 南
Teruo Nishi
輝雄 西
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一のポンプからの吐出油路に対して、作業
装置昇降用の昇降バルブと機体操向用の操向バルブを直
列に接続し、昇降バルブが中立位置または下降位置の時
に、ポンプからの圧油が昇降バルブを通って操向バルブ
の供給されるように構成した農作業機の操向操作構造に
おいて、操向バルブと昇降バルブとを操作する十字操作
可能な操向レバーが、操向バルブへの圧油供給が遮断さ
れる複合操作位置に操作されることを確実に牽制阻止す
ることができるとともに、所望の操作位置への切り換え
を速やかに行うことができるようにする。 【解決手段】 操向レバー32をレバーガイド45に挿
通して案内するとともに、レバーガイド45に形成した
レバー挿通孔46を、左右の操向位置と、前後の昇降位
置を4ヶ所を頂角とする菱形形状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業装置を駆動昇
降可能に連結したコンバインなどの農作業機に利用する
操向操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバインにおける操向操作構造の一例
として、例えば、左右一対の走行装置を備えた走行機体
の前部に、単動型の油圧シリンダによって駆動昇降可能
に作業装置を連結し、左右の各走行装置の伝動系には操
向用油圧シリンダによって選択的に入り切り操作される
サイドクラッチをそれぞれ備え、運転部に備えた十字揺
動操作可能な1本の操向レバーの左右への操作によっ
て、前記操向用油圧シリンダの作動を司る操向バルブを
切り換え操作するよう構成するとともに、前記操向レバ
ーの前後揺動によって、前記油圧シリンダの作動を司る
昇降バルブを切り換え操作するよう構成し、かつ、単一
のポンプからの吐出油路に対して、前記昇降バルブと前
記操向バルブを直列に接続して、昇降バルブが中立位置
または下降位置の時に、前記ポンプからの圧油が昇降バ
ルブを通って操向バルブの供給されるように構成したも
のが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記操向操作構造によ
ると、十字揺動操作可能な1本の操向レバーによって機
体の操向と、刈取り部の昇降を行うことができて利便性
の高いものであるが、昇降バルブを上昇位置に切り換え
て刈取り部を上昇作動させている間は、操向バルブへの
圧油供給が遮断されて操向操作が不能となるので、昇降
バルブを上昇位置に切り換えられた状態で操向バルブが
左右の操向位置に切り換えられる状態、つまり、複合操
作位置に操向レバーが操作されることは不都合である。
そこで、従来では、レバーガイドに形成した十字形のレ
バー挿通孔に操向レバーを挿通し、左右の操向位置と前
後の昇降位置にしか操作できいないようにすることで、
操向レバーが誤って複合操作位置に操作されることがな
いようにしていた。
【0004】操向レバーが複合操作位置に操作されるこ
とはなくなるのであるが、その反面、操向レバーの操作
方向が十字方向のみに規制されるために、例えば、上昇
位置に操作している状態で、緊急に左方向または右方向
に機体を操向したくなった場合、操向レバーを一旦前後
方向の中立位置に戻す操作と、その中立位置から左方ま
たは右方への操作の二段操作を行わねばならず、また、
左方あるいは右方へ機体を操向している時に、至急に刈
取り部を上昇したくなった場合も、操向レバーを一旦左
右方向の中立位置に戻す操作と、その中立位置から上昇
位置への操作の二段操作を行わねばならず、とっさの場
合の操作を速やかに行い難いものとなっていた。
【0005】本発明は、操向レバーが複合操作位置に操
作されることを確実に牽制阻止することができるととも
に、所望の操作位置への切り換えを速やかに行うことが
できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用および効果〕
【0007】(構成) 請求項1に係る発明は、左右一
対の走行装置を備えた走行機体の前部に、単動型の油圧
シリンダによって駆動昇降可能に作業装置を連結し、左
右の各走行装置の伝動系には操向用油圧シリンダによっ
て選択的に入り切り操作されるサイドクラッチをそれぞ
れ備え、運転部に備えた十字揺動操作可能な1本の操向
レバーの左右への操作によって、前記操向用油圧シリン
ダの作動を司る操向バルブを切り換え操作するよう構成
するとともに、前記操向レバーの前後揺動によって、前
記油圧シリンダの作動を司る昇降バルブを切り換え操作
するよう構成し、かつ、単一のポンプからの吐出油路に
対して、前記昇降バルブと前記操向バルブを直列に接続
して、昇降バルブが中立位置または下降位置の時に、前
記ポンプからの圧油が昇降バルブを通って操向バルブに
供給されるように構成した農作業機の操向操作構造であ
って、前記操向レバーをレバーガイドに挿通して案内す
るとともに、レバーガイドに形成したレバー挿通孔を、
左右の操向位置と、前後の昇降位置を4ヶ所を頂角とす
る菱形形状に形成してあることを特徴とする。
【0008】(作用) 上記構成によると、操向レバー
を「左操向」位置、または、「右操向」位置に操作して
いる状態で、例えば前方の下降側、あるいは後方の上昇
側に操作しようとすると、レバーガイドに形成された菱
形のレバー挿通孔の案内作用で、操向レバーは左右方向
の中立位置にもどされながら「下降」位置、あるいは、
「上昇」位置に移行する。
【0009】逆に、操向レバーを前方の「下降」位置、
あるいは、後方の「上昇」位置に操作している状態で、
左方のあるいは右方に操作しようとすると、レバーガイ
ドに形成された菱形のレバー挿通孔の案内作用で、操向
レバーは前後方向の中立位置にもどされながら「左操
向」位置、あるいは、「右操向」位置に移行する。
【0010】(効果) 従って、請求項1に係る発明に
よると、操作位置は左右および前後の四箇所に限られる
ので、操向レバーが複合操作位置に操作されることを確
実に牽制阻止することができるとともに、操向レバーを
操作する際に、正しく十字方向に操作しなくても、所望
の操作位置に速やかに案内移行させることができ、とっ
さの場合の操作性を高めることが可能となった。
【0011】〔請求項2に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0012】(構成) 請求項2に係る発明は、左右一
対の走行装置を備えた走行機体の前部に、単動型の油圧
シリンダによって駆動昇降可能に作業装置を連結し、左
右の各走行装置の伝動系には操向用油圧シリンダによっ
て選択的に入り切り操作されるサイドクラッチをそれぞ
れ備え、運転部に備えた十字揺動操作可能な1本の操向
レバーの左右への操作によって、前記操向用油圧シリン
ダの作動を司る操向バルブを切り換え操作するよう構成
するとともに、前記操向レバーの前後揺動によって、前
記油圧シリンダの作動を司る昇降バルブを切り換え操作
するよう構成し、かつ、単一のポンプからの吐出油路に
対して、前記昇降バルブと前記操向バルブを直列に接続
して、昇降バルブが中立位置または下降位置の時に、前
記ポンプからの圧油が昇降バルブを通って操向バルブに
供給されるように構成した農作業機の操向操作構造であ
って、前記操向レバーをレバーガイドに挿通して案内す
るとともに、レバーガイドに形成したレバー挿通孔を、
左または右に操向操作されるとともに下降状態となる左
右の複合操作位置と、左右の操向位置と、上昇位置の5
ヶ所を頂角とするホームベース形状に形成してあること
を特徴とする。
【0013】(作用) 上記構成によると、レバー挿通
孔がホームベース形状であるので、操向レバーを「左操
向」位置、または、「右操向」位置に操作している状態
では、そのまま前方へ操作することは可能であり、左方
または右方へ操向と下降の複合操作を行う「左操向/下
降」位置、および、「右操向/下降」位置への操作が許
容される。つまり、昇降用の油圧シリンダは単動型で、
下降作動は作業装置自体の自重によるものであり、この
下降作動中は操向バルブへの圧油供給が行われるので、
操向と下降の複合作動は可能となるのである。
【0014】しかし、操向レバーを「左操向」位置、ま
たは、「右操向」位置に操作している状態から後方の上
昇側に操作しようとすると、レバーガイドに形成された
レバー挿通孔の傾斜縁の案内作用で、操向レバーは左右
方向の中立位置にもどされながら「上昇」位置に移行す
ることになり、操向と上昇の複合操作位置への操作は阻
止される。
【0015】また、レバー挿通孔がホームベース形状で
あるので、操向レバーを前方の下降位置に操作している
状態から、そのまま左方あるいは右方に操作することが
でき、左方または右方へ操向と下降の複合操作を行う
「左操向/下降」位置、および「右操向/下降」位置へ
の操作が許容される。
【0016】また、操向レバーを後方の「上昇」位置に
操作している状態で、左方のあるいは右方に操作しよう
とすると、レバーガイドに形成された菱形のレバー挿通
孔の案内作用で、操向レバーは前後方向の中立位置にも
どされながら「左操向」位置、あるいは、「右操向」位
置に移行することになり、操向と上昇の複合操作位置へ
の操作は阻止される。
【0017】(効果) 従って、請求項2に係る発明に
よると、操作位置は「左操向」位置、「右操向」位置、
「上昇」位置、「下降」位置、のほかに、「左操向/下
降」位置と、「右操向/下降」位置の二ヶ所の複合操作
位置への操作が可能となり、任意の操向操作と昇降操作
を円滑に行うことができ、しかも、左右の操向状態から
の上昇操作、あるいは、上昇状態からの左右への操向操
作は、速やかに案内移行させることができ、機能性およ
び操作性の面で優れたものとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1および図2に、本発明に係る
作業機の一例としての自脱型コンバインが示されてい
る。このコンバインは、左右一対のクローラ型走行装置
1L,1Rを備えた走行機体2の前部に、作業装置とし
ての刈取り部3が油圧シリンダ4によって駆動昇降可能
に連結された構造となっており、前記走行機体2には、
脱穀装置5、穀粒回収部6、エンジン7、および、運転
部8、等が搭載されるとともに、前記刈取り部3には、
複数条の引起し装置9、引き起こされた穀稈を刈り取る
バリカン型の刈取り装置10、刈取り穀稈を脱穀装置4
に向けて搬送する供給搬送装置11、などが装備されて
いる。
【0019】図3に、前記走行装置1L,1Rの駆動構
造が示されている。すなわち、前記エンジン7からの動
力は静油圧式の無段変速装置(HST)12にベルト伝
達され、この無段変速装置12の変速出力がミッション
ケース13に入力される。ミッションケース13に伝達
された正転あるいは逆転の変速動力は、ギヤシフト式の
副変速機構14で3段に変速されたのち中央ギヤ15に
伝達され、この中央ギヤ15から左右のサイドクラッチ
16L,16Rを介して左右に分岐された動力が減速ギ
ヤ機構17L,17Rを経て左右の車軸18L,18R
に出力されて、左右の走行操向装置1L,1Rが同速度
で駆動されるようになっている。また、ミッションケー
ス13に伝達された変速動力は副変速機構14を通すこ
となく作業用動力取出し軸19に出力され、その正転動
力のみが一方向クラッチ20を介して前記刈取り部3に
伝達されるようになっている。
【0020】各サイドクラッチ16L,16Rは、中央
ギヤ15の支軸21に左右シフト可能に遊嵌したクラッ
チギヤ22L,22Rを、中央ギヤ側にシフトして咬合
させることで「クラッチ入り」状態をもたらし、中央ギ
ヤ15から離反するようシフトして咬合を離脱すること
で「クラッチ切り」状態をもたらすものであり、図示し
ないバネによって「クラッチ入り」側にスライド付勢さ
れている。そして、クラッチ入り切りのための左右シフ
トにかかわらず各クラッチギヤ22L,22Rは減速ギ
ヤ機構17L,17Rに咬合維持されて、車軸18L,
18Rとクラッチギヤ16L,16Rとの連動連結状態
が維持されている。
【0021】また、中央ギヤ15の支軸21の左右に
は、クラッチギヤ22L,22Rに作用する多板式のブ
レーキ23L,23Rが配備されている。このブレーキ
23L,23Rは、クラッチギヤ22L,22Rが「ク
ラッチ入り」位置および「クラッチ切り」位置にある間
は制動作動せず、クラッチギヤ22L,22Rが「クラ
ッチ切り」位置を越えて更に外側にシフトされると制動
作動するよう構成されている。
【0022】各クラッチギヤ22L,22Rは、ミッシ
ョンケース13の外側に配備された単動型の操向用油圧
シリンダ24L,24Rの伸縮作動によってシフト操作
されるものであり、操向用油圧シリンダ24L,24R
の短縮作動で「クラッチ入り」位置にシフト操作され、
伸長作動で「クラッチ切り」位置にシフト操作されると
ともに、操向用油圧シリンダ24L,24Rに内装した
バネ25によって常に短縮側、つまり「クラッチ入り」
側に向けて付勢されている。
【0023】図4に、前記操向用油圧シリンダ24L,
24Rと刈取り部昇降用の油圧シリンダ4に対する油圧
回路構成が示されている。すなわち、エンジン7によっ
て駆動されるポンプPに対して、刈取り部昇降用の油圧
シリンダ4の作動を司る昇降バルブ26と、操向用油圧
シリンダ24L,24Rの作動を司る操向バルブ27と
が直列に接続されており、昇降バルブ26が中立位置と
下降位置にある時にのみ、昇降バルブ26を通過した圧
油を操向バルブ27に供給することが可能となってい
る。また、操向バルブ27は一対の操向用油圧シリンダ
24L,24Rに連通接続されるとともに、各操向用油
圧シリンダ24L,24Rは、そのストローク中間にお
いて排油路dに連通接続され、この排油路dに制動バル
ブ28が介在されている。そして、この制動バルブ28
は、排油路dの回路油圧を任意に調節可能なリリーフ弁
で構成されており、後述のように操向操作に伴って操作
される。
【0024】操向用油圧シリンダ24L,24Rの前記
ストローク中間位置は、操向用油圧シリンダ24L,2
4Rがクラッチギヤ22L,22Rを「クラッチ切り」
位置までシフトするストロークに設定されており、一方
の操向用油圧シリンダ24L、あるいは24Rに圧油が
供給されて操向用油圧シリンダ24L、あるいは24R
がストローク中間まで伸長すると、供給された圧油が排
油路dに抜けて、操向用油圧シリンダ24L、あるいは
24Rのそれ以上の伸長作動が牽制される。この時、油
圧によって操向用油圧シリンダ24L,24Rに与えら
れる伸長方向への力が、内装バネ25によって与えられ
る復帰力よりも小さい値であるように、制動バルブ28
のリリーフ圧は低圧に保たれている。
【0025】ここで、制動バルブ28のリリーフ圧を増
大調節してシリンダ内圧を増大させると、選択操作され
た操向用油圧シリンダ24L、あるいは24Rはストロ
ーク中間に到達した後、バネ25に抗して更に伸長作動
することになり、これによって前記ブレーキ23L、あ
るいは23Rが制動作動することになる。
【0026】そして、前記昇降バルブ26、前記操向バ
ルブ27、および、制動バルブ28が、運転部8の前部
に立設された操縦塔31の下部に配備されるとともに、
操縦塔31の上部に立設した1本の操向レバー32と各
バルブ26,27,28が以下のようにして機械的に連
動連結されている。
【0027】前記操縦塔31の上方内部には支軸33が
横向き水平の支点軸心xを中心に回動可能に配備され、
この支軸33に固着した支点ブラケット34に前後向き
の支点軸心yを中心に左右回動可能に取り付けたバルブ
操作アーム35に前記操向レバー32の基端が連結され
ている。そして、前記バルブ操作アーム35と操向バル
ブ27に備えた作動レバー27aとが第1の操作ロッド
36を介して連動連結されており、操向レバー32を支
点軸心y周りに左右に揺動することで、操作ロッド36
を上下に押し引き操作して操向バルブ27の作動レバー
27aを中立を挟んで正逆に操作するようになってい
る。
【0028】また、前記制動バルブ28は、これに備え
た作動レバー28aが基準位置にある時のリリーフ圧が
非制動状態をもたらす低圧に設定され、この基準位置か
ら正逆に揺動されるとリリーフ圧が次第に高圧になるよ
う構成されており、操向バルブ27の作動レバー27a
と、前記制動バルブ28に備えた作動レバー28aと
が、ターンバックル37aによって伸縮調節可能なロッ
ドからなる連係リンク37を介して連動連結されてい
る。詳述すると、連係リンク37の両端に備えたピン3
8a,38bが、両作動レバー27a,28aに設けた
長孔39a,39bに挿通連結されており、操向バルブ
27の作動レバー27aがクラッチ切り位置に操作され
るまでの初期操作域では制動バルブ28の作動レバー2
8aは操作されることがなく、前記リリーフ圧は低圧に
保持されている。そして、操向バルブ27の作動レバー
27aがクラッチ切り位置を越えて更に正方向あるいは
逆方向に揺動操作されることで、長孔39aとピン38
a、あるいは長孔39bとピン38bとの融通が無くな
って、制動バルブ28の作動レバー28aが正逆いずれ
かの方向に操作されて、前記リリーフ圧が高圧に調節さ
れるようになっている。
【0029】ここで、両作動レバー27a,28aに形
成した長孔39a,39bはそれぞれ同一長さに形成さ
れており、組付けに際しては、操向バルブ27の作動レ
バー27aが中立位置にあり、制動バルブ28の作動レ
バー28aが非制動状態をもたらす基準位置にある状態
で、連係リンク37の両端のピン38b,38bが共に
各長孔39a,39bの同方向の端部に接当するように
連係リンク37の長さを調節する。例えば、一方のピン
38aを長孔39aの左端に接当させる時には、他方の
ピン38bも長孔39bの左端に接当するように、ある
いは、ピン38aを長孔39aの右端に接当させる時に
はピン38bも長孔39bの右端に接当するように、連
係リンク37の長さを調節することで、制動バルブ28
の作動レバー28aに対する長孔融通を正逆いずれの方
向にも正しく同量とすることができるのである。
【0030】また、前記支軸33から前方に突設したバ
ルブ操作アーム40と、昇降バルブ26に備えた作動レ
バー26aとが第2の操作ロッド41を介して連動連結
されており、操向レバー32を支点軸心xを中心とする
前後揺動の中立位置に保持することで、昇降バルブ26
が中立位置に切り換え保持されて、昇降用油圧シリンダ
4は任意に長さで固定され、刈取り部3が任意の高さで
安定保持される。また、操向レバー32を中立位置から
後方に揺動すると、昇降バルブ26が上昇位置に切り換
えられ、操向レバー32を中立位置に戻すまで昇降用油
圧シリンダ4が伸長作動して、刈取り部3が駆動上昇さ
れる。また、操向レバー32を中立位置から前方に揺動
すると、昇降バルブ26が下降位置に切り換えられ、操
向レバー32を中立位置に戻すまで昇降用油圧シリンダ
4が自由状態となり、刈取り部3が自重で下降する。
【0031】なお、操向レバー32を支点軸心xを中心
として前後揺動して、刈取り部3を昇降させる際、操向
レバー32と一体作動するバルブ操作アーム35と第1
操作ロッド36の連結点が、支点軸心xを中心として前
後に揺動変位することになり、第1操作ロッド36が僅
かに押し引き操作されることになるが、この操作量は、
操向バルブ27の中立時における「あそび」の範囲内で
あり、操向動作が行われることはない。
【0032】図6に示すように、前記操向レバー32
は、操縦塔31に固定したレバーガイド45のレバー挿
通孔46に挿通されて、その操作域が規制されている。
ここで、前記レバー挿通孔46は、左方の「左操向」位
置と、右方の「右操向」位置と、前方の「下降」位置
と、後方の「上昇」位置の4ヶ所を頂角とする菱形形状
に形成されている。
【0033】本発明に係る操向操作構造は以上のように
構成されており、以下のような機体操向を行うことがで
きる。
【0034】〔直進〕 操向レバー32を直立した中立
位置Nに保持すると、操向バルブ27が中立位置に保持
され、左右のサイドクラッチ16L,16Rが共に「ク
ラッチ入り」状態となる直進状態がもたらされる。
【0035】〔左緩旋回〕 操向レバー32を中立位置
Nから1段階左方の左緩旋回位置L1にまで揺動操作す
ると、操向バルブ27が左操向位置に切り換えられると
ともに、制動バルブ28には操作が与えられずリリーフ
圧は低圧に保持され、その結果、左側の操向用油圧シリ
ンダ24Lだけがストローク中間まで伸長し、左側のサ
イドクラッチ16Lのみが「クラッチ切り」状態とな
り、左側の操向装置1Lが自由回動状態で、右側の走行
装置1Rのみが所定の速度で駆動され、緩やかな左旋回
が行われる。
【0036】〔左急旋回〕 操向レバー32を左緩旋回
位置L1 から更に左方の左急旋回位置L2 にまで揺動操
作すると、操向バルブ27が左操向位置に切り換えられ
たままで、制動バルブ28が操作されてリリーフ圧が高
圧に切り換えられ、その結果、左側の操向用油圧シリン
ダ24Lはストローク中間を越えて大きく伸長し、左側
のサイドクラッチ16Lが「クラッチ切り」状態に保持
されるとともに、左側のブレーキ23Lが制動作動状態
となり、左側の操向装置1Lが固定された状態で、右側
走行装置1Rのみが所定の速度で駆動され、片ブレーキ
による速やかな左旋回が行われる。なお、この場合、操
向レバー32を左緩旋回位置L1 と左急旋回位置L2 と
の間に操作してリリーフ圧を加減することで、左側のブ
レーキ23Lの制動力を加減することができ、これによ
って左側の操向装置1Lの多少の引きずり移動を許しな
がらの半ブレーキによる片ブレーキ旋回を行うことも可
能である。
【0037】〔右緩旋回〕 操向レバー32を中立位置
Nから1段階右方の右緩旋回位置R1にまで揺動操作す
ると、操向バルブ27が右操向位置に切り換えられると
ともに、制動バルブ28には操作が与えられずリリーフ
圧は低圧に保持され、その結果、右側の操向用油圧シリ
ンダ24Rだけがストローク中間まで伸長し、右側のサ
イドクラッチ16Rのみが「クラッチ切り」状態とな
り、右側の操向装置1Rが自由回動状態で、左側の走行
装置1Lのみが所定の速度で駆動され、緩やかな右旋回
が行われる。
【0038】〔左急旋回〕 操向レバー32を右緩旋回
位置R1 から更に右方の右急旋回位置R2 にまで揺動操
作すると、操向バルブ27が右操向位置に切り換えられ
たままで、制動バルブ28が操作されてリリーフ圧が高
圧に切り換えられ、その結果、右側の操向用油圧シリン
ダ24Rはストローク中間を越えて大きく伸長し、右側
のサイドクラッチ16Rが「クラッチ切り」状態に保持
されるとともに、右側のブレーキ23Rが制動作動状態
となり、右側の操向装置1Rが固定された状態で、左側
走行装置1Lのみが所定の速度で駆動され、片ブレーキ
による速やかな右旋回が行われる。なお、この場合、操
向レバー32を右緩旋回位置R1 と右急旋回位置R2 と
の間に操作してリリーフ圧を加減することで、右側のブ
レーキ23Rの制動力を加減することができ、これによ
って右側の操向装置1Rの多少の引きずり移動を許しな
がらの半ブレーキによる片ブレーキ旋回を行うことも可
能である。
【0039】また、操向レバー32を「左操向」位置、
または、「右操向」位置に操作している状態で、例えば
前方の下降側、あるいは後方の上昇側に操作しようとす
ると、レバーガイド45に形成された菱形のレバー挿通
孔46の案内作用で、操向レバー32は左右方向の中立
位置にもどされながら「下降」位置、あるいは、「上
昇」位置に移行する。
【0040】逆に、操向レバー32を前方の「下降」位
置、あるいは、後方の「上昇」位置に操作している状態
で、左方のあるいは右方に操作しようとすると、レバー
ガイド45に形成された菱形のレバー挿通孔46の案内
作用で、操向レバー32は前後方向の中立位置にもどさ
れながら「左操向」位置、あるいは、「右操向」位置に
移行する。
【0041】〔別実施形態〕図7に示すように、前記レ
バーガイド45のレバー挿通孔46を、「左操向」位
置、「右操向」位置、「上昇」位置、「下降」位置、の
ほかに、左方への操向と下降の複合操作を行う「左操向
/下降」位置と、右方への操向と下降の複合操作を行う
「右操向/下降」位置の5ヶ所を頂角とするホームベー
ス形状に形成することも可能である。
【0042】上記レバーガイド45を用いると、操向レ
バー32を「左操向」位置、または、「右操向」位置に
操作している状態では、そのまま前方へ操作することは
可能であり、「左操向/下降」位置、および、「右操向
/下降」位置への操作が許容される。つまり、昇降用の
油圧シリンダ4は単動型で、下降作動は作業装置自体の
自重によるものであり、この下降作動中は操向バルブ2
7への圧油供給が行われるので、操向と下降の複合作動
は可能となるのである。
【0043】しかし、操向レバー32を「左操向」位
置、または、「右操向」位置に操作している状態から後
方の上昇側に操作しようとすると、レバーガイド45に
形成されたレバー挿通孔46の傾斜縁の案内作用で、操
向レバー32は左右方向の中立位置にもどされながら
「上昇」位置に移行することになり、操向と上昇の複合
操作位置への操作は阻止される。
【0044】また、操向レバー32を前方の下降位置に
操作している状態から、そのまま左方あるいは右方に操
作することができ、「左操向/下降」位置、および「右
操向/下降」位置への操作が許容される。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの全体平面図
【図3】走行用伝動系の概略構成図
【図4】操向用および昇降用の油圧回路図
【図5】(イ)操向用および昇降用の操作構造を示す正
面図(ロ)その一部を示す拡大正面図
【図6】操向レバー基部の斜視図
【図7】別実施形態のレバーガイドを装備した操向レバ
ー基部の斜視図
【符号の説明】
1L,1R 走行装置 2 走行機体 3 作業装置(刈取り部) 4 油圧シリンダ(昇降用) 8 運転部 16L,16R サイドクラッチ 24L,24R 操向用油圧シリンダ 26 昇降バルブ 27 操向バルブ 32 操向レバー 45 レバーガイド 46 レバー挿通孔 P ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D052 AA05 AA11 BB08 BB09 DD03 DD04 EE01 FF01 GG04 HH01 HH02 JJ11 JJ12 JJ17 JJ20 JJ21 JJ22 JJ23 JJ25 JJ26 JJ31

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置を備えた走行機体の
    前部に、単動型の油圧シリンダによって駆動昇降可能に
    作業装置を連結し、左右の各走行装置の伝動系には操向
    用油圧シリンダによって選択的に入り切り操作されるサ
    イドクラッチをそれぞれ備え、運転部に備えた十字揺動
    操作可能な1本の操向レバーの左右への操作によって、
    前記操向用油圧シリンダの作動を司る操向バルブを切り
    換え操作するよう構成するとともに、前記操向レバーの
    前後揺動によって、前記油圧シリンダの作動を司る昇降
    バルブを切り換え操作するよう構成し、かつ、単一のポ
    ンプからの吐出油路に対して、前記昇降バルブと前記操
    向バルブを直列に接続して、昇降バルブが中立位置また
    は下降位置の時に、前記ポンプからの圧油が昇降バルブ
    を通って操向バルブに供給されるように構成した農作業
    機の操向操作構造であって、 前記操向レバーをレバーガイドに挿通して案内するとと
    もに、レバーガイドに形成したレバー挿通孔を、左右の
    操向位置と、前後の昇降位置を4ヶ所を頂角とする菱形
    形状に形成してあることを特徴とする農作業機の操向操
    作構造。
  2. 【請求項2】 左右一対の走行装置を備えた走行機体の
    前部に、単動型の油圧シリンダによって駆動昇降可能に
    作業装置を連結し、左右の各走行装置の伝動系には操向
    用油圧シリンダによって選択的に入り切り操作されるサ
    イドクラッチをそれぞれ備え、運転部に備えた十字揺動
    操作可能な1本の操向レバーの左右への操作によって、
    前記操向用油圧シリンダの作動を司る操向バルブを切り
    換え操作するよう構成するとともに、前記操向レバーの
    前後揺動によって、前記油圧シリンダの作動を司る昇降
    バルブを切り換え操作するよう構成し、かつ、単一のポ
    ンプからの吐出油路に対して、前記昇降バルブと前記操
    向バルブを直列に接続して、昇降バルブが中立位置また
    は下降位置の時に、前記ポンプからの圧油が昇降バルブ
    を通って操向バルブに供給されるように構成した農作業
    機の操向操作構造であって、 前記操向レバーをレバーガイドに挿通して案内するとと
    もに、レバーガイドに形成したレバー挿通孔を、左また
    は右に操向操作されるとともに下降状態となる左右の複
    合操作位置と、左右の操向位置と、上昇位置の5ヶ所を
    頂角とするホームベース形状に形成してあることを特徴
    とする農作業機の操向操作構造。
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