JP2000095135A - 農作業機の操向操作構造 - Google Patents

農作業機の操向操作構造

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JP2000095135A
JP2000095135A JP10267798A JP26779898A JP2000095135A JP 2000095135 A JP2000095135 A JP 2000095135A JP 10267798 A JP10267798 A JP 10267798A JP 26779898 A JP26779898 A JP 26779898A JP 2000095135 A JP2000095135 A JP 2000095135A
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JP
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steering
valve
lever
link
brake
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JP10267798A
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English (en)
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Ryuichi Minami
龍一 南
Teruo Nishi
輝雄 西
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作量に応じた特性で走行機体を操向操作す
ることのできる操向操作構造を、構造が簡単で組付け作
業性やメンテナンス性に優れ、かつ、安価に実施できる
ものにする。 【解決手段】 操向レバー32と操向バルブ27の作動
レバー27aとをロッド36を介して連動連結するとと
もに、操向バルブ27の作動レバー27aと制動バルブ
28の作動レバー28aとを融通をもって連係リンク3
7で連動連結し、両作動レバー27a,28aのそれぞ
れに形成した同一長さの長孔39a,39bを、連係リ
ンク37の両端に設けたピン38a,38bにそれぞれ
係止連結するとともに、連係リンク37の長さを調節可
能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業装置を駆動昇
降可能に連結したコンバインなどの農作業機に利用する
操向操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバインにおける操向操作構造の一例
として、例えば特開平10‐138945号公報に開示
されているように、左右一対の走行装置の各伝動系に操
向用油圧シリンダによって選択的に入り切り操作される
サイドクラッチをそれぞれ備えるとともに、サイドクラ
ッチが切られた走行装置に油圧式に制動をかけるブレー
キを備え、運転部に備えた1本の操向レバーの左右への
1段目の操作によって、前記操向用油圧シリンダの作動
を司る操向バルブを切り換え操作するよう構成するとと
もに、前記操向レバーの前記1段目を越える操作によっ
て、前記ブレーキの作動を司る制動バルブを操作するよ
う構成したものが知られている。
【0003】そして、制動バルブが制動解除位置から一
定の方向へ操作されることで制動が働くよう構成されて
いたために、操向バルブを中立位置から正あるいは逆方
向に操作するにかかわらず、制動バルブの作動レバーを
一定の方向に操作する必要があり、そのために、操向レ
バーが左右いずれの方向に操作されても一定方向に操作
されるワイヤ操作機構を備えており、ブレーキ操作系の
構造が複雑になるものであった。また、操向用油圧シリ
ンダの作動を司る操向バルブもワイヤ操作機構を介して
操向レバーに連係されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ワイヤ操作機
構は、所期の機能を発揮させるためには、その組付け時
に細かい調整を必要とするとともに、ワイヤの摺動抵抗
を少なくするとともにサビの発生を防止するためには常
時適切な潤滑油供給が必要であり、しかも、使用中のワ
イヤの伸びを無くすことができいないために、頻繁な保
守管理を要するものであって、組付け作業性およびメン
テナンス性においては難点があった。また、操向レバー
と操向バルブおよび制動バルブとの連係構造の部品が多
くてコスト高になる問題もあった。
【0005】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、構造が簡単で組付け作業性やメンテナ
ンス性に優れ、かつ、安価に実施できる機械式構成の操
向操作構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用および効果〕
【0007】(構成) 請求項1に係る発明は、左右一
対の走行装置の各伝動系に操向用油圧シリンダによって
選択的に入り切り操作されるサイドクラッチをそれぞれ
備えるとともに、サイドクラッチが切られた走行装置に
油圧式に制動をかけるブレーキを備え、運転部に備えた
1本の操向レバーの左右への1段目の操作によって、前
記操向用油圧シリンダの作動を司る操向バルブを切り換
え操作するよう構成するとともに、前記操向レバーの前
記1段目を越える操作によって、前記ブレーキの作動を
司る制動バルブを操作するよう構成した農作業機の操向
操作構造であって、前記操向レバーと前記操向バルブの
作動レバーとを操作ロッドを介して連動連結するととも
に、前記操向バルブの作動レバーと前記制動バルブの作
動レバーとを融通をもって連係リンクで連動連結し、前
記操向バルブの作動レバーが中立位置から正あるいは逆
方向に設定量以上操作されると、前記制動バルブの作動
レバーを制動方向に操作するよう、中立位置における前
記融通を、正および逆方向にそれぞれ同量づつ形成して
あることを特徴とする。
【0008】(作用) 上記構成によると、操向レバー
を直進用の中立位置から左右いずれかの方向に1段目ま
で操作すると、操向バルブの作動レバーが中立位置から
正あるいは逆方向に切り換え操作され、操作された方向
の走行装置に対応したサイドクラッチのみが切り操作さ
れ、反対の走行装置のみの駆動による緩やかな機体旋回
が行われる。また、操向レバーを1段目を越えて更に操
作すると、操向バルブの作動レバーが正あるいは逆方向
に設定量以上操作されることになり、これによって操向
バルブの作動レバーと制動バルブの作動レバーとのリン
ク連係構造中の融通がなくなって、制動バルブの作動レ
バーが正または逆方向に操作され、その結果、操作され
た方向の走行装置に対応したサイドクラッチが切り操作
されたまま、この走行装置に制動がかけられ、旋回内側
の走行装置にブレーキが利いた状態で旋回外側の走行装
置のみの駆動による小回りの機体旋回が行われる。
【0009】そして、操向レバーと操向バルブおよび制
動バルブとの連係構造が操作ロッドや連係リンクのみを
利用して構成されているので、ワイヤ操作形態を採用し
ている従来構造に比較して構造が簡単になるとともに構
成部品の数も少なくなる。また、操作ロッドや連係リン
クの連結箇所での保守管理は潤滑油を注入する程度でよ
く、しかも、この注油も余り頻繁に行わなくてもよい。
【0010】(効果) 従って、請求項1に係る発明に
よると、従来と同様に、操向レバーの操作具合に応じた
特性での機体旋回を行うことができるものでありなが
ら、構造が簡単で組付け作業性やメンテナンス性に優
れ、かつ、安価に実施できるようになった。
【0011】〔請求項2に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0012】(構成) 請求項2に係る発明は、請求項
1記載の発明において、前記連係リンクの両端と前記両
作動レバーとの連結部位にそれぞれ同一長さの長孔融通
を形成するとともに、前記連係リンクの長さを調節可能
に構成してあることを特徴とする。
【0013】(作用) 上記構成によると、操向バルブ
の作動レバーが中立位置にある時、連係リンクの両端の
連結部位における長孔融通がそれぞれ端部に在るように
連係リンクの長さを調節する。これによって、制動バル
ブの作動レバーに対する長孔融通を正逆いずれの方向に
も同量とすることができる。因みに、連係リンクの両端
の連結部位のうちの一方を単なる枢支連結にし、他方を
長孔とピンを組み合わせた融通に構成すると、操向バル
ブの作動レバーが中立位置にある時、ピンが長孔の中央
位置に在るように連係リンクの長さを調節する必要があ
るが、この調節には誤差がでやすいものであり、正確に
調節するためには、ゲージや治具を必要とするととも
に、その調整に手間がかかるものとなる。
【0014】(効果) 従って、請求項2に係る発明に
よると、連係リンクの両端2箇所の長孔融通がそれぞれ
端部に在るようにリンク長さを調節するだけでよいの
で、ゲージや治具を必要とすることなく、正逆方向への
同量の融通設定を正確かつ簡単に行うことができ、請求
項1の上記効果をもたらすとともに、組付け作業性を高
めることができる。
【0015】〔請求項3に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0016】(構成) 請求項3に係る発明は、請求項
2記載の発明において、前記両作動レバーに同一長さの
長孔を形成し、前記連係リンクの両端に、前記両長孔に
それぞれ係入されるピンを備えてある。
【0017】(作用) 上記構成によると、操向バルブ
の作動レバーが中立位置にある時、連係リンクの両端に
設けたピンが、両作動レバーに形成した長孔の同方向の
端部にそれぞれ接当するように連係リンクの長さを調節
する。これによると、制動バルブの作動レバーに対する
長孔融通を正逆いずれの方向にも同量とすることができ
る。
【0018】(効果) 従って、請求項3に係る発明に
よると、正逆方向への同量の融通設定を正確かつ簡単に
行うことができ、請求項2の上記効果を顕著に発揮させ
ることができる。
【0019】〔請求項4に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0020】(構成) 請求項4に係る発明は、請求項
2記載の発明において、前記連係リンクの両端に同一長
さの長孔を形成し、前記両作動レバーに前記両長孔に係
入されるピンをそれぞれ備えてある。
【0021】(作用) 上記構成によると、操向バルブ
の作動レバーが中立位置にある時、両作動レバーに設け
たピンが、連係リンクの両端に形成した長孔の同方向の
端部に接当するように連係リンクの長さを調節する。こ
れによると、制動バルブの作動レバーに対する長孔融通
を正逆いずれの方向にも同量とすることができる。
【0022】(効果) 従って、請求項2に係る発明に
よると、正逆方向への同量の融通設定を正確かつ簡単に
行うことができ、請求項2の上記効果を顕著に発揮させ
ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1および図2に、本発明に係る
作業機の一例としての自脱型コンバインが示されてい
る。このコンバインは、左右一対のクローラ型走行装置
1L,1Rを備えた走行機体2の前部に、作業装置とし
ての刈取り部3が油圧シリンダ4によって駆動昇降可能
に連結された構造となっており、前記走行機体2には、
脱穀装置5、穀粒回収部6、エンジン7、および、運転
部8、等が搭載されるとともに、前記刈取り部3には、
複数条の引起し装置9、引き起こされた穀稈を刈り取る
バリカン型の刈取り装置10、刈取り穀稈を脱穀装置4
に向けて搬送する供給搬送装置11、などが装備されて
いる。
【0024】図3に、前記走行装置1L,1Rの駆動構
造が示されている。すなわち、前記エンジン7からの動
力は静油圧式の無段変速装置(HST)12にベルト伝
達され、この無段変速装置12の変速出力がミッション
ケース13に入力される。ミッションケース13に伝達
された正転あるいは逆転の変速動力は、ギヤシフト式の
副変速機構14で3段に変速されたのち中央ギヤ15に
伝達され、この中央ギヤ15から左右のサイドクラッチ
16L,16Rを介して左右に分岐された動力が減速ギ
ヤ機構17L,17Rを経て左右の車軸18L,18R
に出力されて、左右の走行操向装置1L,1Rが同速度
で駆動されるようになっている。また、ミッションケー
ス13に伝達された変速動力は副変速機構14を通すこ
となく作業用動力取出し軸19に出力され、その正転動
力のみが一方向クラッチ20を介して前記刈取り部3に
伝達されるようになっている。
【0025】各サイドクラッチ16L,16Rは、中央
ギヤ15の支軸21に左右シフト可能に遊嵌したクラッ
チギヤ22L,22Rを、中央ギヤ側にシフトして咬合
させることで「クラッチ入り」状態をもたらし、中央ギ
ヤ15から離反するようシフトして咬合を離脱すること
で「クラッチ切り」状態をもたらすものであり、図示し
ないバネによって「クラッチ入り」側にスライド付勢さ
れている。そして、クラッチ入り切りのための左右シフ
トにかかわらず各クラッチギヤ22L,22Rは減速ギ
ヤ機構17L,17Rに咬合維持されて、車軸18L,
18Rとクラッチギヤ16L,16Rとの連動連結状態
が維持されている。
【0026】また、中央ギヤ15の支軸21の左右に
は、クラッチギヤ22L,22Rに作用する多板式のブ
レーキ23L,23Rが配備されている。このブレーキ
23L,23Rは、クラッチギヤ22L,22Rが「ク
ラッチ入り」位置および「クラッチ切り」位置にある間
は制動作動せず、クラッチギヤ22L,22Rが「クラ
ッチ切り」位置を越えて更に外側にシフトされると制動
作動するよう構成されている。
【0027】各クラッチギヤ22L,22Rは、ミッシ
ョンケース13の外側に配備された単動型の操向用油圧
シリンダ24L,24Rの伸縮作動によってシフト操作
されるものであり、操向用油圧シリンダ24L,24R
の短縮作動で「クラッチ入り」位置にシフト操作され、
伸長作動で「クラッチ切り」位置にシフト操作されると
ともに、操向用油圧シリンダ24L,24Rに内装した
バネ25によって常に短縮側、つまり「クラッチ入り」
側に向けて付勢されている。
【0028】図4に、前記操向用油圧シリンダ24L,
24Rと刈取り部昇降用の油圧シリンダ4に対する油圧
回路構成が示されている。すなわち、エンジン7によっ
て駆動されるポンプPに対して、刈取り部昇降用の油圧
シリンダ4の作動を司る昇降バルブ26と、操向用油圧
シリンダ24L,24Rの作動を司る操向バルブ27と
が直列に接続されており、昇降バルブ26が中立位置と
下降位置にある時にのみ、昇降バルブ26を通過した圧
油を操向バルブ27に供給することが可能となってい
る。また、操向バルブ27は一対の操向用油圧シリンダ
24L,24Rに連通接続されるとともに、各操向用油
圧シリンダ24L,24Rは、そのストローク中間にお
いて排油路dに連通接続され、この排油路dに制動バル
ブ28が介在されている。そして、この制動バルブ28
は、排油路dの回路油圧を任意に調節可能なリリーフ弁
で構成されており、後述のように操向操作に伴って操作
される。
【0029】操向用油圧シリンダ24L,24Rの前記
ストローク中間位置は、操向用油圧シリンダ24L,2
4Rがクラッチギヤ22L,22Rを「クラッチ切り」
位置までシフトするストロークに設定されており、一方
の操向用油圧シリンダ24L、あるいは24Rに圧油が
供給されて操向用油圧シリンダ24L、あるいは24R
がストローク中間まで伸長すると、供給された圧油が排
油路dに抜けて、操向用油圧シリンダ24L、あるいは
24Rのそれ以上の伸長作動が牽制される。この時、油
圧によって操向用油圧シリンダ24L,24Rに与えら
れる伸長方向への力が、内装バネ25によって与えられ
る復帰力よりも小さい値であるように、制動バルブ28
のリリーフ圧は低圧に保たれている。
【0030】ここで、制動バルブ28のリリーフ圧を増
大調節してシリンダ内圧を増大させると、選択操作され
た操向用油圧シリンダ24L、あるいは24Rはストロ
ーク中間に到達した後、バネ25に抗して更に伸長作動
することになり、これによって前記ブレーキ23L、あ
るいは23Rが制動作動することになる。
【0031】そして、前記昇降バルブ26、前記操向バ
ルブ27、および、制動バルブ28が、運転部8の前部
に立設された操縦塔31の下部に配備されるとともに、
操縦塔31の上部に立設した1本の操向レバー32と各
バルブ26,27,28が以下のようにして機械的に連
動連結されている。
【0032】前記操縦塔31の上方内部には支軸33が
横向き水平の支点軸心xを中心に回動可能に配備され、
この支軸33に固着した支点ブラケット34に前後向き
の支点軸心yを中心に左右回動可能に取り付けたバルブ
操作アーム35に前記操向レバー32の基端が連結され
ている。そして、前記バルブ操作アーム35と操向バル
ブ27に備えた作動レバー27aとが第1の操作ロッド
36を介して連動連結されており、操向レバー32を支
点軸心y周りに左右に揺動することで、操作ロッド36
を上下に押し引き操作して操向バルブ27の作動レバー
27aを中立を挟んで正逆に操作するようになってい
る。
【0033】また、前記制動バルブ28は、これに備え
た作動レバー28aが基準位置にある時のリリーフ圧が
非制動状態をもたらす低圧に設定され、この基準位置か
ら正逆に揺動されるとリリーフ圧が次第に高圧になるよ
う構成されており、操向バルブ27の作動レバー27a
と、前記制動バルブ28に備えた作動レバー28aと
が、ターンバックル37aによって伸縮調節可能なロッ
ドからなる連係リンク37を介して連動連結されてい
る。詳述すると、連係リンク37の両端に備えたピン3
8a,38bが、両作動レバー27a,28aに設けた
長孔39a,39bに挿通連結されており、操向バルブ
27の作動レバー27aがクラッチ切り位置に操作され
るまでの初期操作域では制動バルブ28の作動レバー2
8aは操作されることがなく、前記リリーフ圧は低圧に
保持されている。そして、操向バルブ27の作動レバー
27aがクラッチ切り位置を越えて更に正方向あるいは
逆方向に揺動操作されることで、長孔39aとピン38
a、あるいは長孔39bとピン38bとの融通が無くな
って、制動バルブ28の作動レバー28aが正逆いずれ
かの方向に操作されて、前記リリーフ圧が高圧に調節さ
れるようになっている。
【0034】ここで、両作動レバー27a,28aに形
成した長孔39a,39bはそれぞれ同一長さに形成さ
れており、組付けに際しては、操向バルブ27の作動レ
バー27aが中立位置にあり、制動バルブ28の作動レ
バー28aが非制動状態をもたらす基準位置にある状態
で、連係リンク37の両端のピン38b,38bが共に
各長孔39a,39bの同方向の端部に接当するように
連係リンク37の長さを調節する。例えば、一方のピン
38aを長孔39aの左端に接当させる時には、他方の
ピン38bも長孔39bの左端に接当するように、ある
いは、ピン38aを長孔39aの右端に接当させる時に
はピン38bも長孔39bの右端に接当するように、連
係リンク37の長さを調節することで、制動バルブ28
の作動レバー28aに対する長孔融通を正逆いずれの方
向にも正しく同量とすることができるのである。
【0035】また、前記支軸33から前方に突設したバ
ルブ操作アーム40と、昇降バルブ26に備えた作動レ
バー26aとが第2の操作ロッド41を介して連動連結
されており、操向レバー32を支点軸心xを中心とする
前後揺動の中立位置に保持することで、昇降バルブ26
が中立位置に切り換え保持されて、昇降用油圧シリンダ
4は任意に長さで固定され、刈取り部3が任意の高さで
安定保持される。また、操向レバー32を中立位置から
後方に揺動すると、昇降バルブ26が上昇位置に切り換
えられ、操向レバー32を中立位置に戻すまで昇降用油
圧シリンダ4が伸長作動して、刈取り部3が駆動上昇さ
れる。また、操向レバー32を中立位置から前方に揺動
すると、昇降バルブ26が下降位置に切り換えられ、操
向レバー32を中立位置に戻すまで昇降用油圧シリンダ
4が自由状態となり、刈取り部3が自重で下降する。
【0036】なお、操向レバー32を支点軸心xを中心
として前後揺動して、刈取り部3を昇降させる際、操向
レバー32と一体作動するバルブ操作アーム35と第1
操作ロッド36の連結点が、支点軸心xを中心として前
後に揺動変位することになり、第1操作ロッド36が僅
かに押し引き操作されることになるが、この操作量は、
操向バルブ27の中立時における「あそび」の範囲内で
あり、操向動作が行われることはない。
【0037】図6に示すように、前記操向レバー32
は、操縦塔31に固定したレバーガイド45のレバー挿
通孔46に挿通されて、その操作域が規制されている。
ここで、前記レバー挿通孔46は、左方の「左操向」位
置と、右方の「右操向」位置と、前方の「下降」位置
と、後方の「上昇」位置の4箇所を頂角とする菱形形状
に形成されている。
【0038】本発明に係る操向操作構造は以上のように
構成されており、以下のような機体操向を行うことがで
きる。
【0039】〔直進〕 操向レバー32を直立した中立
位置Nに保持すると、操向バルブ27が中立位置に保持
され、左右のサイドクラッチ16L,16Rが共に「ク
ラッチ入り」状態となる直進状態がもたらされる。
【0040】〔左緩旋回〕 操向レバー32を中立位置
Nから1段階左方の左緩旋回位置L1にまで揺動操作す
ると、操向バルブ27が左操向位置に切り換えられると
ともに、制動バルブ28には操作が与えられずリリーフ
圧は低圧に保持され、その結果、左側の操向用油圧シリ
ンダ24Lだけがストローク中間まで伸長し、左側のサ
イドクラッチ16Lのみが「クラッチ切り」状態とな
り、左側の操向装置1Lが自由回動状態で、右側の走行
装置1Rのみが所定の速度で駆動され、緩やかな左旋回
が行われる。
【0041】〔左急旋回〕 操向レバー32を左緩旋回
位置L1 から更に左方の左急旋回位置L2 にまで揺動操
作すると、操向バルブ27が左操向位置に切り換えられ
たままで、制動バルブ28が操作されてリリーフ圧が高
圧に切り換えられ、その結果、左側の操向用油圧シリン
ダ24Lはストローク中間を越えて大きく伸長し、左側
のサイドクラッチ16Lが「クラッチ切り」状態に保持
されるとともに、左側のブレーキ23Lが制動作動状態
となり、左側の操向装置1Lが固定された状態で、右側
走行装置1Rのみが所定の速度で駆動され、片ブレーキ
による速やかな左旋回が行われる。なお、この場合、操
向レバー32を左緩旋回位置L1 と左急旋回位置L2 と
の間に操作してリリーフ圧を加減することで、左側のブ
レーキ23Lの制動力を加減することができ、これによ
って左側の操向装置1Lの多少の引きずり移動を許しな
がらの半ブレーキによる片ブレーキ旋回を行うことも可
能である。
【0042】〔右緩旋回〕 操向レバー32を中立位置
Nから1段階右方の右緩旋回位置R1にまで揺動操作す
ると、操向バルブ27が右操向位置に切り換えられると
ともに、制動バルブ28には操作が与えられずリリーフ
圧は低圧に保持され、その結果、右側の操向用油圧シリ
ンダ24Rだけがストローク中間まで伸長し、右側のサ
イドクラッチ16Rのみが「クラッチ切り」状態とな
り、右側の操向装置1Rが自由回動状態で、左側の走行
装置1Lのみが所定の速度で駆動され、緩やかな右旋回
が行われる。
【0043】〔左急旋回〕 操向レバー32を右緩旋回
位置R1 から更に右方の右急旋回位置R2 にまで揺動操
作すると、操向バルブ27が右操向位置に切り換えられ
たままで、制動バルブ28が操作されてリリーフ圧が高
圧に切り換えられ、その結果、右側の操向用油圧シリン
ダ24Rはストローク中間を越えて大きく伸長し、右側
のサイドクラッチ16Rが「クラッチ切り」状態に保持
されるとともに、右側のブレーキ23Rが制動作動状態
となり、右側の操向装置1Rが固定された状態で、左側
走行装置1Lのみが所定の速度で駆動され、片ブレーキ
による速やかな右旋回が行われる。なお、この場合、操
向レバー32を右緩旋回位置R1 と右急旋回位置R2 と
の間に操作してリリーフ圧を加減することで、右側のブ
レーキ23Rの制動力を加減することができ、これによ
って右側の操向装置1Rの多少の引きずり移動を許しな
がらの半ブレーキによる片ブレーキ旋回を行うことも可
能である。
【0044】〔別実施形態〕 図7(イ)に示すように、ターンバックル37aに
よって伸縮調節可能な前記連係リンク37の両端に同一
長さの長孔39a,39bを形成するとともに、操向バ
ルブ27の作動レバー27aと制動バルブ28の作動レ
バー28aのそれぞれに、前記長孔39a,39bに挿
通されるピン38a,38bを設けて実施することもで
きる。この例の場合も、操向バルブ27の作動レバー2
7aが中立位置にあり、制動バルブ28の作動レバー2
8aが非制動状態をもたらす基準位置にある状態で、連
係リンク37の両端のピン38b,38bが共に各長孔
39a,39bの同方向の端部に接当するように連係リ
ンク37の長さを調節することで、制動バルブ27の作
動レバー27aに対する長孔融通を正逆いずれの方向に
も正しく同量とすることができる。
【0045】 図7(ロ)に示すように、操向バルブ
27の作動レバー27aに設けたピン38aを、連係リ
ンク37の一端に形成した長孔39aに挿通連結すると
ともに、連係リンク37の他端に設けたピン38bを、
制動バルブ28の作動レバー28aに形成した長孔39
bに挿通連結して、連係リンク37の両端連結部位に長
孔融通を形成しても、上記した各例と同様に機能させる
ことができる。
【0046】 図7(ハ)に示すように、操向バルブ
27の作動レバー27aに形成した長孔39aに、連係
リンク37の一端に設けたピン38aを挿通連結すると
ともに、連係リンク37の他端に形成した長孔39b
に、制動バルブ28の作動レバー28aに設けたピン3
8bを挿通連結して、連係リンク37の両端連結部位に
長孔融通を形成しても、上記した各例と同様に機能させ
ることができる。
【0047】 簡易な構造としては、図8(イ)に示
すように、操向バルブ27の作動レバー27aに設けた
ピン38aを連係リンク37の一端に設けた単孔42に
枢支連結するとともに、連係リンク37の他端に設けた
ピン38bを制動バルブ28の作動レバー28aに形成
した長孔39に係入して、両作動レバー27a,28a
を一か所の長孔融通をもってリンク連係するもよい。ま
た、図8(ロ)に示すように、操向バルブ27の作動レ
バー27aに設けたピン38aを連係リンク37の一端
に設けた単孔42に枢支連結するとともに、連係リンク
37の他端に形成した長孔39に、制動バルブ28の作
動レバー28aに設けたピン38bを挿入連結して、両
作動レバー27a,28aを一か所の長孔融通をもって
リンク連係するもよい。但し、これらの構造において
は、操向バルブ27が中立にあり、制動バルブ28の作
動レバー28aが非制動状態をもたらす基準位置にある
状態で、長孔融通部において、ピン38が長孔39の長
さ方向中央に正しく位置するよう、治具やゲージを用い
て連係リンク37の長さを調節する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの全体平面図
【図3】走行用伝動系の概略構成図
【図4】操向用および昇降用の油圧回路図
【図5】(イ)操向用および昇降用の操作構造を示す正
面図(ロ)その一部を示す拡大正面図
【図6】操向レバー基部の斜視図
【図7】操向バルブと制動バルブの連係構造の別の実施
形態を示す正面図
【図8】操向バルブと制動バルブの連係構造の更に別の
実施形態を示す正面図
【符号の説明】
1L,1R 走行装置 8 運転部 16L,16R サイドクラッチ 23L,23R ブレーキ 24L,24R 操向用油圧シリンダ 27 操向バルブ 27a 作動レバー 28 制動バルブ 28a 作動レバー 32 操向レバー 36 操作ロッド 37 連係リンク 38a,38b ピン 39a,39b 長孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D052 AA05 AA16 AA19 BB08 BB09 BB10 DD03 DD04 EE01 FF01 GG04 HH01 HH02 JJ11 JJ12 JJ17 JJ20 JJ21 JJ22 JJ23 JJ25 JJ26 JJ31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置の各伝動系に操向用
    油圧シリンダによって選択的に入り切り操作されるサイ
    ドクラッチをそれぞれ備えるとともに、サイドクラッチ
    が切られた走行装置に油圧式に制動をかけるブレーキを
    備え、運転部に備えた1本の操向レバーの左右への1段
    目の操作によって、前記操向用油圧シリンダの作動を司
    る操向バルブを切り換え操作するよう構成するととも
    に、前記操向レバーの前記1段目を越える操作によっ
    て、前記ブレーキの作動を司る制動バルブを操作するよ
    う構成した農作業機の操向操作構造であって、 前記操向レバーと前記操向バルブの作動レバーとを操作
    ロッドを介して連動連結するとともに、前記操向バルブ
    の作動レバーと前記制動バルブの作動レバーとを融通を
    もって連係リンクで連動連結し、前記操向バルブの作動
    レバーが中立位置から正あるいは逆方向に設定量以上操
    作されると、前記制動バルブの作動レバーを制動方向に
    操作するよう、中立位置における前記融通を、正および
    逆方向にそれぞれ同量づつ形成してあることを特徴とす
    る農作業機の操向操作構造。
  2. 【請求項2】 前記連係リンクの両端と前記両作動レバ
    ーとの連結部位にそれぞれ同一長さの長孔融通を形成す
    るとともに、前記連係リンクの長さを調節可能に構成し
    てあることを特徴とする請求項1記載の農作業機の操向
    操作構造。
  3. 【請求項3】 前記両作動レバーに同一長さの長孔をそ
    れぞれ形成し、前記連係リンクの両端に、前記両長孔に
    それぞれ係入されるピンを備えてある請求項2記載の農
    作業機の操向操作構造。
  4. 【請求項4】 前記連係リンクの両端に、同一長さの長
    孔を形成し、前記両作動レバーに前記両長孔に係入され
    るピンをそれぞれ備えてある請求項2記載の農作業機の
    操向操作構造。
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