JP3538865B2 - 田植機 - Google Patents
田植機Info
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Landscapes
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、走行性能及び作業性
能を向上させ良好なる作業が行える田植機に関するもの
である。
能を向上させ良好なる作業が行える田植機に関するもの
である。
【0002】
【従来技術とその課題】この種の従来技術としては、特
開昭53−33815号公報に示すように、車輪単位で
の重量負担率を軽減する為に後輪を4輪にて構成した乗
用型田植機があるが、旋回性能が悪くて実際に作業が適
正に行なえるものではない。
開昭53−33815号公報に示すように、車輪単位で
の重量負担率を軽減する為に後輪を4輪にて構成した乗
用型田植機があるが、旋回性能が悪くて実際に作業が適
正に行なえるものではない。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記の従来
技術のもつ課題を解決すべく、複数条植えの苗植装置2
3を走行車体1に昇降可能に装着した田植機において、
左右の内側駆動車輪7b・7c及び左右の外側駆動車輪
7a・7dをそれぞれ左右対称位置に設けて機体の左右
方向に4つの駆動車輪7a・7b・7c・7dを走行車
体1に並設すると共に、前記各駆動車輪7a・7b・7
c・7dの機体前後方向延長線の間に複数条の苗植付位
置イが設定されるように機体の左右方向に複数の苗植付
け装置35を苗植装置23に並設し、原動機8からの動
力が第1デフ機構10のリングギヤへ伝達され、該リン
グギヤから中央伝動部12’を介して第2デフ機構13
へ伝達される構成とし、前記第1デフ機構10から左右
の駆動軸11に分岐して出力され、該左右の駆動軸11
から左右各々の側部伝動部12により左右各々の外側駆
動車輪7a・7dの車軸14へ伝動して左右の外側駆動
車輪7a・7dを差動回転させ、前記第2デフ機構13
から左右の内側駆動車輪7b・7cの左右各々の車軸1
4’へ分岐して出力されて左右の内側駆動車輪7b・7
cを差動回転させる構成とした田植機としたものであ
る。
技術のもつ課題を解決すべく、複数条植えの苗植装置2
3を走行車体1に昇降可能に装着した田植機において、
左右の内側駆動車輪7b・7c及び左右の外側駆動車輪
7a・7dをそれぞれ左右対称位置に設けて機体の左右
方向に4つの駆動車輪7a・7b・7c・7dを走行車
体1に並設すると共に、前記各駆動車輪7a・7b・7
c・7dの機体前後方向延長線の間に複数条の苗植付位
置イが設定されるように機体の左右方向に複数の苗植付
け装置35を苗植装置23に並設し、原動機8からの動
力が第1デフ機構10のリングギヤへ伝達され、該リン
グギヤから中央伝動部12’を介して第2デフ機構13
へ伝達される構成とし、前記第1デフ機構10から左右
の駆動軸11に分岐して出力され、該左右の駆動軸11
から左右各々の側部伝動部12により左右各々の外側駆
動車輪7a・7dの車軸14へ伝動して左右の外側駆動
車輪7a・7dを差動回転させ、前記第2デフ機構13
から左右の内側駆動車輪7b・7cの左右各々の車軸1
4’へ分岐して出力されて左右の内側駆動車輪7b・7
cを差動回転させる構成とした田植機としたものであ
る。
【0004】
【発明の作用効果】この発明は、各駆動車輪7a・7b
・7c・7dの機体前後方向延長線の間に複数条の苗植
付位置イが設定されるように機体の左右方向に4つの駆
動車輪7a・7b・7c・7dを並設したものであるか
ら、該4つの駆動車輪7a・7b・7c・7dの互いの
左右間隔が広くなって機体の左右方向の支持力が安定
し、きわめて良好なる走行性能を発揮し、適正な田植え
作業が行える。また、第1デフ機構10及び第2デフ機
構13によりそれぞれ左右対称位置に設けた左右の内側
駆動車輪7b・7c及び左右の外側駆動車輪7a・7d
へ動力を分配して左右に並設した4つの駆動車輪7a・
7b・7c・7dを差動回転させるため、各々の駆動車
輪7a・7b・7c・7dが適正に差動回転し、畦際旋
回時に圃 場を乱さずに小回り旋回することができる。従
って、直進性能及び旋回性能の優れた田植機を得ること
ができる。しかも、原動機8からの動力が第1デフ機構
10のリングギヤへ伝達され、該リングギヤから中央伝
動部12’を介して第2デフ機構13へ伝達される構成
とし、前記第1デフ機構10から左右の駆動軸11に分
岐して出力され、該左右の駆動軸11から左右各々の側
部伝動部12により左右各々の外側駆動車輪7a・7d
の車軸14へ伝動し、前記第2デフ機構13から左右の
内側駆動車輪7b・7cの左右各々の車軸14’へ分岐
して出力される構成としたので、第1デフ機構10から
左右各々の外側駆動車輪7a・7dの車軸14への伝動
経路と第1デフ機構10から左右各々の内側駆動車輪7
b・7cの車軸14’への伝動経路とを機体平面視で互
いに交差しないように配置でき、これらの伝動構造を上
下幅を小さくしてコンパクトにでき、ひいては走行車体
1の車高を低く設定することができる。
・7c・7dの機体前後方向延長線の間に複数条の苗植
付位置イが設定されるように機体の左右方向に4つの駆
動車輪7a・7b・7c・7dを並設したものであるか
ら、該4つの駆動車輪7a・7b・7c・7dの互いの
左右間隔が広くなって機体の左右方向の支持力が安定
し、きわめて良好なる走行性能を発揮し、適正な田植え
作業が行える。また、第1デフ機構10及び第2デフ機
構13によりそれぞれ左右対称位置に設けた左右の内側
駆動車輪7b・7c及び左右の外側駆動車輪7a・7d
へ動力を分配して左右に並設した4つの駆動車輪7a・
7b・7c・7dを差動回転させるため、各々の駆動車
輪7a・7b・7c・7dが適正に差動回転し、畦際旋
回時に圃 場を乱さずに小回り旋回することができる。従
って、直進性能及び旋回性能の優れた田植機を得ること
ができる。しかも、原動機8からの動力が第1デフ機構
10のリングギヤへ伝達され、該リングギヤから中央伝
動部12’を介して第2デフ機構13へ伝達される構成
とし、前記第1デフ機構10から左右の駆動軸11に分
岐して出力され、該左右の駆動軸11から左右各々の側
部伝動部12により左右各々の外側駆動車輪7a・7d
の車軸14へ伝動し、前記第2デフ機構13から左右の
内側駆動車輪7b・7cの左右各々の車軸14’へ分岐
して出力される構成としたので、第1デフ機構10から
左右各々の外側駆動車輪7a・7dの車軸14への伝動
経路と第1デフ機構10から左右各々の内側駆動車輪7
b・7cの車軸14’への伝動経路とを機体平面視で互
いに交差しないように配置でき、これらの伝動構造を上
下幅を小さくしてコンパクトにでき、ひいては走行車体
1の車高を低く設定することができる。
【0005】
【実施例】以下、図面に示すこの発明の一実施例である
作業機の一種である10条植え乗用型田植機について説
明する。
作業機の一種である10条植え乗用型田植機について説
明する。
【0006】1は乗用型走行車体であって、機体は、前
部に配置されたミッションケース2と機体後部に配置さ
れた後輪伝動ケース3とをフレーム4で連結して構成さ
れている。ミッションケース2の後部にはその左右側面
に左右フロントアクスルケース5・5を固着し、該左右
フロントアクスルケース5・5の下部には左右操向駆動
前輪6・6が設けられている。
部に配置されたミッションケース2と機体後部に配置さ
れた後輪伝動ケース3とをフレーム4で連結して構成さ
れている。ミッションケース2の後部にはその左右側面
に左右フロントアクスルケース5・5を固着し、該左右
フロントアクスルケース5・5の下部には左右操向駆動
前輪6・6が設けられている。
【0007】後輪伝動ケース3は、前記フレーム4に固
着された主ケース3aと該主ケース3aの左右両側部に
基部が固着されて後方に延出された左右チェーンケース
3b・3bと主ケース3aの中央部に基部が固着されて
後方に延出された中央チェーンケース3cとで構成され
ている。
着された主ケース3aと該主ケース3aの左右両側部に
基部が固着されて後方に延出された左右チェーンケース
3b・3bと主ケース3aの中央部に基部が固着されて
後方に延出された中央チェーンケース3cとで構成され
ている。
【0008】7a・7b・7c・7dは駆動後輪であっ
て、最外側の左右駆動後輪7a・7dは各々左右チェー
ンケース3b・3bの後端部外側に軸架され、内側の左
右駆動後輪7b・7cは中央チェーンケース3cの後端
部左右両側に軸架されている。
て、最外側の左右駆動後輪7a・7dは各々左右チェー
ンケース3b・3bの後端部外側に軸架され、内側の左
右駆動後輪7b・7cは中央チェーンケース3cの後端
部左右両側に軸架されている。
【0009】8はエンジンであって、後輪伝動ケース3
の上部に搭載され、該エンジン8より機体前部のミッシ
ョンケース2に動力が伝えられ、ミッションケース2よ
り前輪デフ機構を介して左右フロントアクスルケース5
・5内の伝動軸にて左右操向駆動前輪6・6に動力を伝
動し、更にフレーム4内の伝動軸9を介して後輪伝動ケ
ース3の主ケース3a内の後輪第1デフ機構10に動力
が伝えられ、該後輪第1デフ機構10より左右後輪駆動
軸11・11及び左右チェーンケース3b・3b内の伝
動チェーン12・12を介して各々車軸14・14に動
力が伝動され、後輪7a・7dが駆動されるように構成
されている。また、上記後輪第1デフ機構10のリング
ギヤより伝動軸12’を介して中央チェーンケース3c
後端部内の後輪第2デフ機構13に動力が伝えられ、該
後輪第2デフ機構13より左右車軸14’・14’に動
力が伝動され、内側の左右駆動後輪7b・7cが駆動さ
れるように構成されている。
の上部に搭載され、該エンジン8より機体前部のミッシ
ョンケース2に動力が伝えられ、ミッションケース2よ
り前輪デフ機構を介して左右フロントアクスルケース5
・5内の伝動軸にて左右操向駆動前輪6・6に動力を伝
動し、更にフレーム4内の伝動軸9を介して後輪伝動ケ
ース3の主ケース3a内の後輪第1デフ機構10に動力
が伝えられ、該後輪第1デフ機構10より左右後輪駆動
軸11・11及び左右チェーンケース3b・3b内の伝
動チェーン12・12を介して各々車軸14・14に動
力が伝動され、後輪7a・7dが駆動されるように構成
されている。また、上記後輪第1デフ機構10のリング
ギヤより伝動軸12’を介して中央チェーンケース3c
後端部内の後輪第2デフ機構13に動力が伝えられ、該
後輪第2デフ機構13より左右車軸14’・14’に動
力が伝動され、内側の左右駆動後輪7b・7cが駆動さ
れるように構成されている。
【0010】10aは後輪第1デフ機構10のデフロッ
ク装置であって、左右後輪駆動軸11・11を差動回転
させる非作用状態と左右後輪駆動軸11・11を一体的
に回転させるデフロック作用状態とに切替えれるように
構成している。また、13aは後輪第2デフ機構13の
デフロック装置であって、左右車軸14’・14’を差
動回転させる非作用状態と左右車軸14’・14’を一
体的に回転させるデフロック作用状態とに切替えれるよ
うに構成している。
ク装置であって、左右後輪駆動軸11・11を差動回転
させる非作用状態と左右後輪駆動軸11・11を一体的
に回転させるデフロック作用状態とに切替えれるように
構成している。また、13aは後輪第2デフ機構13の
デフロック装置であって、左右車軸14’・14’を差
動回転させる非作用状態と左右車軸14’・14’を一
体的に回転させるデフロック作用状態とに切替えれるよ
うに構成している。
【0011】そして、苗植付作業中にデフロック状態に
なるように、上記のデフロック装置10a及び13a
は、後記の操作レバー29を「入」位置に操作した時、
デフロック作用状態になるように操作レバー29に連繋
している(他には、機体を旋回させるべく操縦ハンドル
19を所定以上に操作した時・左右ブレーキペダルをブ
レーキ操作した時・苗植装置23が所定以上にリフトさ
れた時等にデフロック装置10a及び13aが非作用状
態になるように連繋しても良い。)。
なるように、上記のデフロック装置10a及び13a
は、後記の操作レバー29を「入」位置に操作した時、
デフロック作用状態になるように操作レバー29に連繋
している(他には、機体を旋回させるべく操縦ハンドル
19を所定以上に操作した時・左右ブレーキペダルをブ
レーキ操作した時・苗植装置23が所定以上にリフトさ
れた時等にデフロック装置10a及び13aが非作用状
態になるように連繋しても良い。)。
【0012】15・15は後輪伝動ケース3の主ケース
3a内の左右後輪駆動軸11・11に設けられた左右サ
イドブレーキであって、エンジン8の前方に設けられた
ステップ16の前部に設けられた左右ブレーキペダルの
各々の踏込操作により左右サイドブレーキが各々利くよ
うに構成されている。即ち、左右ブレーキペダルの踏込
操作をした側の駆動後輪7a又は7dの駆動が停止され
ブレーキが利くようになっている。
3a内の左右後輪駆動軸11・11に設けられた左右サ
イドブレーキであって、エンジン8の前方に設けられた
ステップ16の前部に設けられた左右ブレーキペダルの
各々の踏込操作により左右サイドブレーキが各々利くよ
うに構成されている。即ち、左右ブレーキペダルの踏込
操作をした側の駆動後輪7a又は7dの駆動が停止され
ブレーキが利くようになっている。
【0013】尚、ミッションケース2内には、後述の主
変速レバー17にてエンジン8の回転駆動力が変速され
る主変速機構と前輪用デフ機構とが内蔵されている。
変速レバー17にてエンジン8の回転駆動力が変速され
る主変速機構と前輪用デフ機構とが内蔵されている。
【0014】18はFRPにて成型された車体カバーで
あって、エンジン8の周囲を覆うエンジンカバー部と前
記エンジン8の前方及び左右側方に設けられたステップ
16とが一体形成され、機体上に固着されている。そし
て、ステップ16は操縦ハンドル19の左右両側から前
方まで延設されて左右通路A・Aを構成している。
あって、エンジン8の周囲を覆うエンジンカバー部と前
記エンジン8の前方及び左右側方に設けられたステップ
16とが一体形成され、機体上に固着されている。そし
て、ステップ16は操縦ハンドル19の左右両側から前
方まで延設されて左右通路A・Aを構成している。
【0015】20は操縦座席であって、車体カバー18
の上部に装着されている。
の上部に装着されている。
【0016】21は上部リンクと下部リンクとにより構
成されるリンク機構であって、その基端部は、後輪伝動
ケース3より上方に延設された支持フレーム22に枢着
され、後端部は、苗植装置23をローリング自在に支持
するローリング軸24が設けられた縦枠25に枢着され
ている。
成されるリンク機構であって、その基端部は、後輪伝動
ケース3より上方に延設された支持フレーム22に枢着
され、後端部は、苗植装置23をローリング自在に支持
するローリング軸24が設けられた縦枠25に枢着され
ている。
【0017】26は油圧シリンダー装置であって、シリ
ンダーの基部は後輪伝動ケース3に枢着され、ピストン
の先端が上部リンクに枢着されている。
ンダーの基部は後輪伝動ケース3に枢着され、ピストン
の先端が上部リンクに枢着されている。
【0018】27はハンドルポストの周囲を覆う合成樹
脂にて形成された前部カバーであって、ステップ16の
前部上面に固着されており、その上面は各種表示装置や
メータ類が設けられた操作パネルになっている。そし
て、前部カバー27の左側部には前記主変速レバー17
が設けられ、前部カバー27の右側部にはエンジン8と
ミッションケース2との間の伝動系に設けられたベルト
式無段変速機構を操作する副変速レバー28と植付クラ
ッチの操作及び苗植装置23の上下操作を行う操作レバ
ー29とが設けられている。
脂にて形成された前部カバーであって、ステップ16の
前部上面に固着されており、その上面は各種表示装置や
メータ類が設けられた操作パネルになっている。そし
て、前部カバー27の左側部には前記主変速レバー17
が設けられ、前部カバー27の右側部にはエンジン8と
ミッションケース2との間の伝動系に設けられたベルト
式無段変速機構を操作する副変速レバー28と植付クラ
ッチの操作及び苗植装置23の上下操作を行う操作レバ
ー29とが設けられている。
【0019】30は該前部カバー27の左側方に設けら
れた主クラッチペダルである。苗植装置23は、前記縦
枠25のローリング軸24にローリング自在に装着され
たフレームを兼ねる植付伝動ケース31と、該植付伝動
ケース31に設けられた下部支持部材32及び上部支持
部材33に支持されて機体左右方向に往復動する苗載台
34と、植付伝動ケース31の後端部に装着され前記苗
載台34の下端より1株分づつの苗を分割して圃場に植
え付ける苗植付け装置35…と、植付伝動ケース31の
下部にその後部が軸36にて枢支されてその前部が上下
揺動自在に装着された整地体である5つの整地フロート
37a・37b・37c・37d・37e等にて構成さ
れている。尚、下部支持部材32には、苗植付け装置3
5…が苗載台34の下端より苗を一株づつ分離する苗分
割口32a…が設けられている。そして、図8に示すよ
うに、機枠側に枢支ピン80にて枢支された複数個の揺
動アーム81…を設け、該揺動アーム81…の各一端側
を連結杆82にて連結し他端側を下部支持部材32にピ
ン83…にて係合させると共に、連結杆82の中途部に
は操作レバー84の基部を固着して、該操作レバー84
をト−チ方向に移動させると下部支持部材32が平行に
上下調節できるように構成している。即ち、操作レバー
84の係止部84aを機枠側に固着された係止ガイド8
5から外してト−チ方向に移動させて再び係止ガイド8
5に係止させると下部支持部材32が平行に上下調節で
き、苗植付け装置35…の苗苗取り量の調節が行なえ
る。
れた主クラッチペダルである。苗植装置23は、前記縦
枠25のローリング軸24にローリング自在に装着され
たフレームを兼ねる植付伝動ケース31と、該植付伝動
ケース31に設けられた下部支持部材32及び上部支持
部材33に支持されて機体左右方向に往復動する苗載台
34と、植付伝動ケース31の後端部に装着され前記苗
載台34の下端より1株分づつの苗を分割して圃場に植
え付ける苗植付け装置35…と、植付伝動ケース31の
下部にその後部が軸36にて枢支されてその前部が上下
揺動自在に装着された整地体である5つの整地フロート
37a・37b・37c・37d・37e等にて構成さ
れている。尚、下部支持部材32には、苗植付け装置3
5…が苗載台34の下端より苗を一株づつ分離する苗分
割口32a…が設けられている。そして、図8に示すよ
うに、機枠側に枢支ピン80にて枢支された複数個の揺
動アーム81…を設け、該揺動アーム81…の各一端側
を連結杆82にて連結し他端側を下部支持部材32にピ
ン83…にて係合させると共に、連結杆82の中途部に
は操作レバー84の基部を固着して、該操作レバー84
をト−チ方向に移動させると下部支持部材32が平行に
上下調節できるように構成している。即ち、操作レバー
84の係止部84aを機枠側に固着された係止ガイド8
5から外してト−チ方向に移動させて再び係止ガイド8
5に係止させると下部支持部材32が平行に上下調節で
き、苗植付け装置35…の苗苗取り量の調節が行なえ
る。
【0020】38は中央の整地フロート37cの前部上
面と植付伝動ケース31との間に設けられた油圧バルブ
であって、整地フロート37cの前部が外力にて適正範
囲以上に持ち上げられた時にはミッションケース2の左
側面に装着された油圧ポンプPにてミッションケース2
内から汲み出された圧油を油圧シリンダー26に送り込
んでピストンを突出させリンク機構21を上動させて苗
植装置23を所定位置まで上昇せしめ、また、整地フロ
ート37cの前部が適正範囲以上に下がった時には油圧
シリンダー26内の圧油をミッションケース2内に戻し
てリンク機構21を下動させて苗植装置23を所定位置
まで下降せしめ、そして、整地フロート37cの前部が
適正範囲にあるとき(苗植装置23が適正な所定位置に
ある時)には油圧シリンダー26内の圧油の出入りを止
めて苗植装置23を一定位置に保持せしめるべく設けら
れている。
面と植付伝動ケース31との間に設けられた油圧バルブ
であって、整地フロート37cの前部が外力にて適正範
囲以上に持ち上げられた時にはミッションケース2の左
側面に装着された油圧ポンプPにてミッションケース2
内から汲み出された圧油を油圧シリンダー26に送り込
んでピストンを突出させリンク機構21を上動させて苗
植装置23を所定位置まで上昇せしめ、また、整地フロ
ート37cの前部が適正範囲以上に下がった時には油圧
シリンダー26内の圧油をミッションケース2内に戻し
てリンク機構21を下動させて苗植装置23を所定位置
まで下降せしめ、そして、整地フロート37cの前部が
適正範囲にあるとき(苗植装置23が適正な所定位置に
ある時)には油圧シリンダー26内の圧油の出入りを止
めて苗植装置23を一定位置に保持せしめるべく設けら
れている。
【0021】ここで、油圧バルブ38の構成と油圧回路
について説明する。図9は、整地フロート37cの前部
が適正範囲にあり油圧シリンダー26内の圧油の出入り
が止められて苗植装置23を一定位置に保持している時
の状態を示している。この時には、ポンプPから圧油が
送られて来るポンプポート90はスプール38aの大径
部91にて塞がれているので、ポンプPの圧油は絞り9
2を通ってパイロット式リリーフバルブ93を通過して
タンクTに戻される。従って、油圧シリンダー26は伸
縮しない。
について説明する。図9は、整地フロート37cの前部
が適正範囲にあり油圧シリンダー26内の圧油の出入り
が止められて苗植装置23を一定位置に保持している時
の状態を示している。この時には、ポンプPから圧油が
送られて来るポンプポート90はスプール38aの大径
部91にて塞がれているので、ポンプPの圧油は絞り9
2を通ってパイロット式リリーフバルブ93を通過して
タンクTに戻される。従って、油圧シリンダー26は伸
縮しない。
【0022】そして、整地フロート37cの前部が図9
の状態から上昇すると、スプール38aは矢印リ方向に
移動しポンプポート90はスプール38aの小径部94
に開放されると共に、整地フロート37cの前部が適正
範囲を超えて上昇するに従いスプール38aの大径部9
6がタンクポート97への油路を絞りながら遮断(98
は切り込み溝であって、スプール38aがリ方向に移動
するにつれてタンクポート97への油路を絞り、最後に
は遮断する)するので、圧油はポート95を通ってパイ
ロット式リリーフバルブ93に圧をかけパイロット式リ
リーフバルブ93は矢印ヌ方向に移動しタンクTへの油
路を遮断する。すると、ポンプPの圧油は絞り92を通
ってパイロット式シャットオフバルブ99及びチョーク
バルブ100を通過して油圧シリンダー26は伸長し苗
植装置23は適正位置まで上昇される。この時、スプー
ル38aの移動量に比例して大径部96のタンクポート
97へ油路の絞りが絞られるので、パイロット式リリー
フバルブ93への圧も比例して変動し、パイロット式リ
リーフバルブ93からタンクTに戻される油路の絞り量
も比例して変動するので、整地フロート37cの前部の
上昇量に比例して苗植装置23の上昇速度が変動するよ
うになる。
の状態から上昇すると、スプール38aは矢印リ方向に
移動しポンプポート90はスプール38aの小径部94
に開放されると共に、整地フロート37cの前部が適正
範囲を超えて上昇するに従いスプール38aの大径部9
6がタンクポート97への油路を絞りながら遮断(98
は切り込み溝であって、スプール38aがリ方向に移動
するにつれてタンクポート97への油路を絞り、最後に
は遮断する)するので、圧油はポート95を通ってパイ
ロット式リリーフバルブ93に圧をかけパイロット式リ
リーフバルブ93は矢印ヌ方向に移動しタンクTへの油
路を遮断する。すると、ポンプPの圧油は絞り92を通
ってパイロット式シャットオフバルブ99及びチョーク
バルブ100を通過して油圧シリンダー26は伸長し苗
植装置23は適正位置まで上昇される。この時、スプー
ル38aの移動量に比例して大径部96のタンクポート
97へ油路の絞りが絞られるので、パイロット式リリー
フバルブ93への圧も比例して変動し、パイロット式リ
リーフバルブ93からタンクTに戻される油路の絞り量
も比例して変動するので、整地フロート37cの前部の
上昇量に比例して苗植装置23の上昇速度が変動するよ
うになる。
【0023】また、整地フロート37cの前部が図9の
状態から下降すると、スプール38aは矢印ル方向に移
動しポンプポート90はスプール38aの小径部101
に開放されると共に、整地フロート37cの前部が適正
範囲を超えて下降するに従いスプール38aの大径部1
02がタンクポート103への油路を絞りながら遮断す
るので、圧油はポート104を通ってパイロット式シャ
ットオフバルブ99に圧をかけパイロット式シャットオ
フバルブ99は矢印ヲ方向に移動し、油圧シリンダー2
6内の油はチョークバルブ100,パイロット式シャッ
トオフバルブ99及びパイロット式リリーフバルブ93
を通過してタンクTに戻され、ポンプPの圧油は絞り9
2を通ってパイロット式リリーフバルブ93を通過して
タンクTに戻される。従って、油圧シリンダー26は伸
縮し苗植装置23は適正位置まで下降される。この時、
スプール38aの移動量に比例して大径部102のタン
クポート103へ油路の絞りが絞られるので、パイロッ
ト式シャットオフバルブ99への圧も比例して変動し、
パイロット式シャットオフバルブ99からタンクTに戻
される油路の絞り量も比例して変動するので、整地フロ
ート37cの前部の下降量に比例して苗植装置23の下
降速度が変動するようになる。
状態から下降すると、スプール38aは矢印ル方向に移
動しポンプポート90はスプール38aの小径部101
に開放されると共に、整地フロート37cの前部が適正
範囲を超えて下降するに従いスプール38aの大径部1
02がタンクポート103への油路を絞りながら遮断す
るので、圧油はポート104を通ってパイロット式シャ
ットオフバルブ99に圧をかけパイロット式シャットオ
フバルブ99は矢印ヲ方向に移動し、油圧シリンダー2
6内の油はチョークバルブ100,パイロット式シャッ
トオフバルブ99及びパイロット式リリーフバルブ93
を通過してタンクTに戻され、ポンプPの圧油は絞り9
2を通ってパイロット式リリーフバルブ93を通過して
タンクTに戻される。従って、油圧シリンダー26は伸
縮し苗植装置23は適正位置まで下降される。この時、
スプール38aの移動量に比例して大径部102のタン
クポート103へ油路の絞りが絞られるので、パイロッ
ト式シャットオフバルブ99への圧も比例して変動し、
パイロット式シャットオフバルブ99からタンクTに戻
される油路の絞り量も比例して変動するので、整地フロ
ート37cの前部の下降量に比例して苗植装置23の下
降速度が変動するようになる。
【0024】前部カバー27の右側方より突出して操縦
ハンドル19の右下側に設けられた操作レバー29は、
ミッションケース2内に設けられたPTOクラッチを操
作して苗植装置23への動力を入切り操作できるように
構成されていると共に、油圧バルブ38を操作して手動
にて苗植装置23を上下動できるように構成されてい
る。即ち、操作レバー29を「固定」位置にすると、P
TOクラッチが切れ苗植装置23の作動が停止し且つ油
圧バルブ38が油圧シリンダー26内の圧油の出入りを
止めて苗植装置23を一定位置に保持せしめる位置に切
換えられ苗植装置23は上昇も下降もしない。そして、
操作レバー29を後方に操作して「下」位置にすると、
PTOクラッチは切りで苗植装置23の作動は停止した
ままであるが油圧バルブ38は整地フロート37b・3
7cの上下動にて切換えられる自動制御状態となる。そ
して、更に、操作レバー29を「入」位置にすると、P
TOクラッチが入り苗植装置23が駆動され且つ油圧バ
ルブ38は整地フロート37b・37cの上下動にて切
換えられる自動制御状態となる。逆に、操作レバー29
を前方に操作して「上」位置にすると、PTOクラッチ
が切れ苗植装置23の作動が停止し且つ油圧バルブ38
が強制的に苗植装置23を上昇する側に切換えられ、苗
植装置23が上昇される。
ハンドル19の右下側に設けられた操作レバー29は、
ミッションケース2内に設けられたPTOクラッチを操
作して苗植装置23への動力を入切り操作できるように
構成されていると共に、油圧バルブ38を操作して手動
にて苗植装置23を上下動できるように構成されてい
る。即ち、操作レバー29を「固定」位置にすると、P
TOクラッチが切れ苗植装置23の作動が停止し且つ油
圧バルブ38が油圧シリンダー26内の圧油の出入りを
止めて苗植装置23を一定位置に保持せしめる位置に切
換えられ苗植装置23は上昇も下降もしない。そして、
操作レバー29を後方に操作して「下」位置にすると、
PTOクラッチは切りで苗植装置23の作動は停止した
ままであるが油圧バルブ38は整地フロート37b・3
7cの上下動にて切換えられる自動制御状態となる。そ
して、更に、操作レバー29を「入」位置にすると、P
TOクラッチが入り苗植装置23が駆動され且つ油圧バ
ルブ38は整地フロート37b・37cの上下動にて切
換えられる自動制御状態となる。逆に、操作レバー29
を前方に操作して「上」位置にすると、PTOクラッチ
が切れ苗植装置23の作動が停止し且つ油圧バルブ38
が強制的に苗植装置23を上昇する側に切換えられ、苗
植装置23が上昇される。
【0025】39は左右操向駆動前輪6・6の伝動系中
の前輪デフ機構のデフロックペダルである。
の前輪デフ機構のデフロックペダルである。
【0026】イ…は、各苗植付け装置35…による苗植
付位置を示す。
付位置を示す。
【0027】次に、他の実施例を説明すると、図3は、
上記の2つの整地フロート37a・37bに換えて1つ
の整地フロート37fを用い、2つの整地フロート37
d・37eに換えて1つの整地フロート37gを用いて
いる。
上記の2つの整地フロート37a・37bに換えて1つ
の整地フロート37fを用い、2つの整地フロート37
d・37eに換えて1つの整地フロート37gを用いて
いる。
【0028】このようにサイドフロートを広幅のものに
すると、機体支持力が向上し苗の植付深さが適正となり
良好なる田植え作業が行える。
すると、機体支持力が向上し苗の植付深さが適正となり
良好なる田植え作業が行える。
【0029】次に、図4は、7条植え乗用型田植機に本
願発明を適用したものであって、苗植装置23を公知の
7条植えの構成とし、図3の整地フロート37f・整地
フロート37gに換えて3条分の苗植付位置を整地する
整地フロート37h・整地フロート37iを用い、図3
の整地フロート37cに換えて1条分の苗植付位置を整
地する整地フロート37jを用いた構成としている。
願発明を適用したものであって、苗植装置23を公知の
7条植えの構成とし、図3の整地フロート37f・整地
フロート37gに換えて3条分の苗植付位置を整地する
整地フロート37h・整地フロート37iを用い、図3
の整地フロート37cに換えて1条分の苗植付位置を整
地する整地フロート37jを用いた構成としている。
【0030】次に、図5は、8条植え乗用型田植機に本
願発明を適用したものであって、苗植装置23を公知の
8条植えの構成とし、図4の整地フロート37h・整地
フロート37iに換えて3条分の苗植付位置を整地する
整地フロート37k・整地フロート37mを用いた構成
とし、1条分の苗植付位置を整地する中央の整地フロー
ト37jに換えて2条分の苗植付位置を整地する整地フ
ロート37nを用いた構成とし、この中央の整地フロー
ト37nの前部上面と植付伝動ケース31との間に油圧
バルブ38を設けて苗植装置23を上下制御する構成と
している。
願発明を適用したものであって、苗植装置23を公知の
8条植えの構成とし、図4の整地フロート37h・整地
フロート37iに換えて3条分の苗植付位置を整地する
整地フロート37k・整地フロート37mを用いた構成
とし、1条分の苗植付位置を整地する中央の整地フロー
ト37jに換えて2条分の苗植付位置を整地する整地フ
ロート37nを用いた構成とし、この中央の整地フロー
ト37nの前部上面と植付伝動ケース31との間に油圧
バルブ38を設けて苗植装置23を上下制御する構成と
している。
【0031】ここで、苗植付け装置35について説明す
る。植付伝動ケース31の後端部に、外側横方向へ突出
する駆動軸50が適宜伝動回転されるよう架設され、こ
の駆動軸50の先端側を角形状に設けている。そして、
この駆動軸50に回転ケース51を取付けている。この
回転ケース51の取付は前記駆動軸50の先端側角軸部
を嵌合して該回転ケース51が駆動軸50と一体回転さ
れるように構成している。52は固定メタルで、基部が
伝動ケース31にボルト52bにて止着されており、前
記駆動軸50を包むようにして回転ケース51内までそ
の先端側が延びている。
る。植付伝動ケース31の後端部に、外側横方向へ突出
する駆動軸50が適宜伝動回転されるよう架設され、こ
の駆動軸50の先端側を角形状に設けている。そして、
この駆動軸50に回転ケース51を取付けている。この
回転ケース51の取付は前記駆動軸50の先端側角軸部
を嵌合して該回転ケース51が駆動軸50と一体回転さ
れるように構成している。52は固定メタルで、基部が
伝動ケース31にボルト52bにて止着されており、前
記駆動軸50を包むようにして回転ケース51内までそ
の先端側が延びている。
【0032】そして、この固定メタル52の先端側には
係合部52cが設けられている。53は太陽ギヤーで、
そのギヤーのボス部には前記固定メタル52の係合部5
2cに係合する係合部53aが設けられ、太陽ギヤー5
3が回転しないで回転ケース51内に納まるよう設けら
れている。そして、この太陽ギヤー53は前記駆動軸5
0の軸芯イに対してその中心が偏芯ロするように設けら
れている。
係合部52cが設けられている。53は太陽ギヤーで、
そのギヤーのボス部には前記固定メタル52の係合部5
2cに係合する係合部53aが設けられ、太陽ギヤー5
3が回転しないで回転ケース51内に納まるよう設けら
れている。そして、この太陽ギヤー53は前記駆動軸5
0の軸芯イに対してその中心が偏芯ロするように設けら
れている。
【0033】54,54は前記太陽ギヤー53に噛合っ
て回転ケース51の回転によって回転されるカウンター
遊星ギヤーである。
て回転ケース51の回転によって回転されるカウンター
遊星ギヤーである。
【0034】55,55は移植具駆動軸56が一体的に
設けられている遊星ギヤーであって、前記カウンター遊
星ギヤー54,54に噛合している。そして、移植具駆
動軸56は伝動ケース53側と反対側へ長く延ばされて
いて、その先端側は角軸56aに形成されている。
設けられている遊星ギヤーであって、前記カウンター遊
星ギヤー54,54に噛合している。そして、移植具駆
動軸56は伝動ケース53側と反対側へ長く延ばされて
いて、その先端側は角軸56aに形成されている。
【0035】57は移植具で、内部が中空ケース状にな
った移植具基部ケース57aと移植具先端側ケース57
a’とこの移植具先端側ケース57a’に取付けられた
2本の針状体よりなるU型の苗分割体58と苗押出体5
9とケース内に納められる連動部材60、カム体61、
バネ62等からできている。この移植具57が前記回転
ケース51の両先端部に各々1個づつ装着されている。
尚、移植具基部ケース57aと移植具先端側ケース57
a’とは、ボルト71…により一体に固着されて一つの
ケースを構成している。このようにケース57aと57
a’とを2分割にて構成したのは、苗分割体58・苗押
出体59・シール68等は苗植付け作業をしていると消
耗し破損するので、その交換を新しい苗分割体58・苗
押出体59・シール68等が付いた移植具先端側ケース
57a’ごと行なえるようにして修理を容易にしたもの
である。
った移植具基部ケース57aと移植具先端側ケース57
a’とこの移植具先端側ケース57a’に取付けられた
2本の針状体よりなるU型の苗分割体58と苗押出体5
9とケース内に納められる連動部材60、カム体61、
バネ62等からできている。この移植具57が前記回転
ケース51の両先端部に各々1個づつ装着されている。
尚、移植具基部ケース57aと移植具先端側ケース57
a’とは、ボルト71…により一体に固着されて一つの
ケースを構成している。このようにケース57aと57
a’とを2分割にて構成したのは、苗分割体58・苗押
出体59・シール68等は苗植付け作業をしていると消
耗し破損するので、その交換を新しい苗分割体58・苗
押出体59・シール68等が付いた移植具先端側ケース
57a’ごと行なえるようにして修理を容易にしたもの
である。
【0036】前記カム体61は、前記移植具駆動軸56
が貫通される孔が穿たれていて、そのボス部61aを長
く延ばし、前記回転ケース51に角孔部ハに嵌合する状
態で取付けられ、このカム体61が回転ケース51と一
体的に回転するよう構成されている。苗押出体59は、
移植具本体57a内に上下中間部が上下摺動自由に取付
けられ、下方の突出端部には二叉状のフォーク片59a
が一体的に止着されている。連動部材60はカム体61
と苗押出体59の上端部とを連動するもので、63がそ
の支点ピンである。そして、苗分割体58の先端がその
軌跡においてP1に位置した時(土中に苗を植付ける
時)、カム体61に設けた断部ニに連動部材60のカム
フロアー60aが対応し、連動部材60はバネ62によ
りホ方向へ回動して苗押出体59をヘ方向に急激に移動
せしめる。
が貫通される孔が穿たれていて、そのボス部61aを長
く延ばし、前記回転ケース51に角孔部ハに嵌合する状
態で取付けられ、このカム体61が回転ケース51と一
体的に回転するよう構成されている。苗押出体59は、
移植具本体57a内に上下中間部が上下摺動自由に取付
けられ、下方の突出端部には二叉状のフォーク片59a
が一体的に止着されている。連動部材60はカム体61
と苗押出体59の上端部とを連動するもので、63がそ
の支点ピンである。そして、苗分割体58の先端がその
軌跡においてP1に位置した時(土中に苗を植付ける
時)、カム体61に設けた断部ニに連動部材60のカム
フロアー60aが対応し、連動部材60はバネ62によ
りホ方向へ回動して苗押出体59をヘ方向に急激に移動
せしめる。
【0037】64は、移植具57の本体57aと移植具
駆動軸56とを取付けるための取付金具であって、この
取付金具64は前記駆動軸56の角軸56a部に嵌合す
る角孔64aと、移植具本体57aの外側面に止着する
ボルト挿通孔64bが穿たれている。そして、このボル
ト挿通孔64bは前記駆動軸56を中心にして円弧状に
設けられ、ボルト65で該金具64を移植具本体57a
に取付けるとき、該本体57aが駆動軸56のまわりに
適宜回動調節可能に設定できるように構成されている。
また、取付金具64と駆動軸56とは周面の一部が軸芯
方向へテーパー状に削られたコッターピン66で角軸5
6a部に圧着され、このピン66を抜くと移植具駆動軸
56の軸芯方向に移植具57全体が移動調節できるよう
構成されている。また、取付金具64には移植具57の
前記移植具駆動軸56挿通用の挿通孔57b内に嵌入す
る係合部64cが設けられている。67はボールベアリ
ング、68はオイルシールである。
駆動軸56とを取付けるための取付金具であって、この
取付金具64は前記駆動軸56の角軸56a部に嵌合す
る角孔64aと、移植具本体57aの外側面に止着する
ボルト挿通孔64bが穿たれている。そして、このボル
ト挿通孔64bは前記駆動軸56を中心にして円弧状に
設けられ、ボルト65で該金具64を移植具本体57a
に取付けるとき、該本体57aが駆動軸56のまわりに
適宜回動調節可能に設定できるように構成されている。
また、取付金具64と駆動軸56とは周面の一部が軸芯
方向へテーパー状に削られたコッターピン66で角軸5
6a部に圧着され、このピン66を抜くと移植具駆動軸
56の軸芯方向に移植具57全体が移動調節できるよう
構成されている。また、取付金具64には移植具57の
前記移植具駆動軸56挿通用の挿通孔57b内に嵌入す
る係合部64cが設けられている。67はボールベアリ
ング、68はオイルシールである。
【0038】69は鉄板製の清掃体であって、基部がボ
ルト70・70にて移植具本体57aに止着され、回転
ケース51が回転したときその先端は他方の移植具57
の苗分割体58の溝58aと苗押出体59先端の溝59
bを通過できるように構成されている。
ルト70・70にて移植具本体57aに止着され、回転
ケース51が回転したときその先端は他方の移植具57
の苗分割体58の溝58aと苗押出体59先端の溝59
bを通過できるように構成されている。
【0039】上記のように構成された乗用型田植機を水
田圃場に入れて、苗載台34に苗を載置してエンジン8
を始動し主変速レバー17を「植付速」位置にし副変速
レバー28を「高」又は「低」位置にして操作レバー2
9を「入」位置にして各部を駆動し機体を前進せしめれ
ば、苗植装置23は自動的に適正位置に上下制御され田
植作業が行われる。このとき、苗植付作業中は操作レバ
ー29が「入」位置になっているので、デフロック装置
10a及び13aはデフロック作用状態になっており、
後輪第1デフ機構10及び後輪第2デフ機構13は差動
回転せず、後輪7a・7b・7c・7dは全て同回転す
るので、機体は直進性が良く、まっすぐに苗を植付ける
ことができる。また、4つの後輪7a・7b・7c・7
dはその間隔が2条以上づつ苗を植付けれるような広い
間隔に設けられているので、その機体支持性能が良く、
更に、後輪7a・7b・7c・7d間にて泥土を挾んで
持ち上げるような恐れも少なく、きわめて良好なる走行
性能を発揮し、適正な田植え作業が行える。
田圃場に入れて、苗載台34に苗を載置してエンジン8
を始動し主変速レバー17を「植付速」位置にし副変速
レバー28を「高」又は「低」位置にして操作レバー2
9を「入」位置にして各部を駆動し機体を前進せしめれ
ば、苗植装置23は自動的に適正位置に上下制御され田
植作業が行われる。このとき、苗植付作業中は操作レバ
ー29が「入」位置になっているので、デフロック装置
10a及び13aはデフロック作用状態になっており、
後輪第1デフ機構10及び後輪第2デフ機構13は差動
回転せず、後輪7a・7b・7c・7dは全て同回転す
るので、機体は直進性が良く、まっすぐに苗を植付ける
ことができる。また、4つの後輪7a・7b・7c・7
dはその間隔が2条以上づつ苗を植付けれるような広い
間隔に設けられているので、その機体支持性能が良く、
更に、後輪7a・7b・7c・7d間にて泥土を挾んで
持ち上げるような恐れも少なく、きわめて良好なる走行
性能を発揮し、適正な田植え作業が行える。
【0040】そして、畦際で機体を旋回させる時には、
操作レバー29を「上」位置にすると、PTOクラッチ
が切れ苗植装置23の作動が停止し且つ油圧バルブ38
が強制的に苗植装置23を上昇する側に切換えられて苗
植装置23が上昇され、デフロック装置10a及び13
aは非作用状態となり後輪第1デフ機構10及び後輪第
2デフ機構13は差動回転するようになる。そこで、作
業者が操縦ハンドル19を操作して機体を旋回させる
と、後輪7a…は適正に差動回転し、圃場泥面をあまり
乱さずに小回りすることができ、枕地をあまり痛めない
ので枕地植え作業が良好に行える。この旋回時に、作業
者が操縦ハンドル19を操作すると同時に旋回する側の
ブレーキペダルを踏むと、更に、小回りができる。
操作レバー29を「上」位置にすると、PTOクラッチ
が切れ苗植装置23の作動が停止し且つ油圧バルブ38
が強制的に苗植装置23を上昇する側に切換えられて苗
植装置23が上昇され、デフロック装置10a及び13
aは非作用状態となり後輪第1デフ機構10及び後輪第
2デフ機構13は差動回転するようになる。そこで、作
業者が操縦ハンドル19を操作して機体を旋回させる
と、後輪7a…は適正に差動回転し、圃場泥面をあまり
乱さずに小回りすることができ、枕地をあまり痛めない
ので枕地植え作業が良好に行える。この旋回時に、作業
者が操縦ハンドル19を操作すると同時に旋回する側の
ブレーキペダルを踏むと、更に、小回りができる。
【0041】尚、作業者が熟練者の場合は、副変速レバ
ー28を「高」位置にすれば高速の作業速となり作業能
率が向上する。
ー28を「高」位置にすれば高速の作業速となり作業能
率が向上する。
【0042】一方、路上走行の場合は、操作レバー29
は「固定」位置に操作されているので、デフロック装置
10a及び13aは非作用状態となり後輪第1デフ機構
10及び後輪第2デフ機構13は差動回転する。従っ
て、後輪7a…は差動回転するので、良好な路上走行を
行うことができる。
は「固定」位置に操作されているので、デフロック装置
10a及び13aは非作用状態となり後輪第1デフ機構
10及び後輪第2デフ機構13は差動回転する。従っ
て、後輪7a…は差動回転するので、良好な路上走行を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図である。
【図2】乗用型田植機の簡略全体平面図である。
【図3】他の例を示す乗用型田植機の簡略全体平面図で
ある。
ある。
【図4】他の例を示す乗用型田植機の簡略全体平面図で
ある。
ある。
【図5】他の例を示す乗用型田植機の簡略全体平面図で
ある。
ある。
【図6】苗植付け装置の平断面図である。
【図7】苗植付け装置の一部断面側面図である。
【図8】下部支持部材の作用説明図である。
【図9】油圧回路図である。
1…乗用型走行車体、7a・7d…最外側の左右駆動後
輪、7b・7c…内側の左右駆動後輪、8…エンジン
(原動機)、10…後輪第1デフ機構、11…左右後輪
駆動軸、12…伝動チェ−ン(側部伝動部)、12’…
伝動軸(中央伝動部)、13…後輪第2デフ機構、14
・14’…車軸、23…苗植装置、35…苗植付け装
置、イ…苗植付位置
輪、7b・7c…内側の左右駆動後輪、8…エンジン
(原動機)、10…後輪第1デフ機構、11…左右後輪
駆動軸、12…伝動チェ−ン(側部伝動部)、12’…
伝動軸(中央伝動部)、13…後輪第2デフ機構、14
・14’…車軸、23…苗植装置、35…苗植付け装
置、イ…苗植付位置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平6−247157(JP,A)
実公 昭33−11610(JP,Y1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60K 17/348
A01C 11/02
F16H 48/00 - 48/30
Claims (1)
- 【請求項1】 複数条植えの苗植装置23を走行車体1
に昇降可能に装着した田植機において、左右の内側駆動
車輪7b・7c及び左右の外側駆動車輪7a・7dをそ
れぞれ左右対称位置に設けて機体の左右方向に4つの駆
動車輪7a・7b・7c・7dを走行車体1に並設する
と共に、前記各駆動車輪7a・7b・7c・7dの機体
前後方向延長線の間に複数条の苗植付位置イが設定され
るように機体の左右方向に複数の苗植付け装置35を苗
植装置23に並設し、原動機8からの動力が第1デフ機
構10のリングギヤへ伝達され、該リングギヤから中央
伝動部12’を介して第2デフ機構13へ伝達される構
成とし、前記第1デフ機構10から左右の駆動軸11に
分岐して出力され、該左右の駆動軸11から左右各々の
側部伝動部12により左右各々の外側駆動車輪7a・7
dの車軸14へ伝動して左右の外側駆動車輪7a・7d
を差動回転させ、前記第2デフ機構13から左右の内側
駆動車輪7b・7cの左右各々の車軸14’へ分岐して
出力されて左右の内側駆動車輪7b・7cを差動回転さ
せる構成とした田植機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27207693A JP3538865B2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 田植機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27207693A JP3538865B2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 田植機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07117508A JPH07117508A (ja) | 1995-05-09 |
| JP3538865B2 true JP3538865B2 (ja) | 2004-06-14 |
Family
ID=17508763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27207693A Expired - Fee Related JP3538865B2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 田植機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3538865B2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP27207693A patent/JP3538865B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07117508A (ja) | 1995-05-09 |
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