JPH11123950A - 作業車の変速操作部構造 - Google Patents

作業車の変速操作部構造

Info

Publication number
JPH11123950A
JPH11123950A JP28945897A JP28945897A JPH11123950A JP H11123950 A JPH11123950 A JP H11123950A JP 28945897 A JP28945897 A JP 28945897A JP 28945897 A JP28945897 A JP 28945897A JP H11123950 A JPH11123950 A JP H11123950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
sub
traveling
main
steering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28945897A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Kono
正夫 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP28945897A priority Critical patent/JPH11123950A/ja
Publication of JPH11123950A publication Critical patent/JPH11123950A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行用の主変速装置と副変速装置とを備える
作業車において、副変速操作と主変速操作とが迅速に切
り換えて行えるようにする。 【解決手段】 副変速装置を切り換え操作する電気スイ
ッチで成る副変速操作具28を、主変速レバー19の握
り部19bに付設してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無段変速装置で成
る走行用主変速装置と、走行用副変速装置とを備えてい
る作業車の変速操作部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記作業車において、従来、走行用主変
速装置を変速操作するための主変速レバーと、走行用副
変速装置を切り換え操作するための副変速操作具とは離
れて存在し、副変速を行う際には、手を主変速レバーか
ら副変速操作具に移して変速操作するようになってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記作業車の一例とし
てのコンバインの場合、走行用主変速装置を中立状態に
操作することによって機体走行を停止させるようになっ
ている。このため、従来、圃場から路上に出て副変速装
置をそれまでの低速側から高速側に切り換えるべく変速
操作している際に駆動音の異常に気付くとかによって走
行停止が必要になった場合など、手を副変速操作具から
主変速レバーに移すという煩わしい手間が必要であっ
た。本発明の目的は、副変速から主変速に切り換えて行
う変速操作が迅速かつ容易にできる変速操作構造を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕走行用副変速装置を切り換え操作
するための副変速操作具を、無段変速装置で成る走行用
主変速装置を変速操作するための主変速レバーに付設し
てある。
【0006】〔作用〕手を主変速レバーに添えたままに
しても、その手で副変速操作具を操作して副変速装置を
切り換え操作できるものである。すなわち、副変速操作
具を操作しようとしている際においても、その手を従来
の如く主変速レバーに移動させることなく、主変速レバ
ーを操作できるものである。
【0007】〔効果〕冒頭に記した如く副変速しようし
ている際に走行停止が必要になった場合など、手を副変
速操作具から主変速レバーに移す手間を掛けることなく
迅速にかつ楽に主変速装置を変速操作できるようになっ
た。
【0008】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0009】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記副変速操作具が電気スイッチである。
【0010】〔作用〕副変速操作具を、主変速レバーを
持つ手の指先を作用させるだけで操作できるようにコン
パクトなものにできる。
【0011】〔効果〕主変速レバーに副変速操作具を付
設するものである割りには、副変速操作具がコンパクト
で主変速レバー操作の障害になりにくく、主変速操作が
行いやすい。
【0012】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0013】〔構成〕請求項1又は2による発明の構成
において、前記走行用副変速装置が現出する速度段階を
示す表示装置を備えてある。
【0014】〔作用〕表示装置による表示により、副変
速装置がいかなる速度段階になっているかを判断でき
る。
【0015】〔効果〕副変速操作具を主変速レバーに付
設する場合、副変速操作具がいかなる操作位置になって
いるか判断しにくくなり、副変速装置がいかなる速度段
階になっているかは副変速操作具によって判断しにくく
なるが、副変速装置が現出する速度段階を表示装置によ
って判断し、副変速装置を所定のあるいは所望の速度段
階に適切に確実に切り換え操作できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に示すように、左右一対のク
ローラ走行装置1L,1Rによって走行するとともに運
転キャビン2を有する自走機体に、脱穀装置3、この脱
穀装置3からの脱穀粒を貯留する穀粒タンク4を備えさ
せ、脱穀装置3の前部に前処理装置5をリフトシリンダ
6によって機体横向きの軸芯Xまわりで上下に揺動操作
するように連結してある。前処理装置5は、稲、麦など
の植立穀稈を回転リール7によってバリカン型刈取り装
置8の方に掻き寄せながら刈取り、この刈取り装置8か
らの刈取り穀稈を回転オーガ9によってプラットフォー
ム10の機体横方向での中央部に横送りしてフィーダコ
ンベア11に供給し、このフィーダコンベア11によっ
て機体後方側に搬送して脱穀装置3に供給するように構
成してある。脱穀装置3を、フィーダコンベア11から
の刈取り穀稈の稈身部分と着粒部分との全体を扱室に投
入し、回転する扱胴3aによって機体後方に搬送しなが
ら脱穀処理していくように全稈投入型に構成し、もっ
て、コンバインを構成してある。
【0017】図2に示すように、エンジンEにベルト伝
動機構12を介して駆動されるように構成した一対のア
キシャルプランジャ型の可変容量型油圧ポンプPL,P
Rを自走機体の原動部に設け、これら油圧ポンプPL,
PRのうちの一方の油圧ポンプPLに駆動油路13Lを
介して接続するアキシャルプランジャ型の可変容量型油
圧モータMLを、減速ケース14Lに取り付けるととも
にこの減速ケース14Lに内装の減速伝動機構を介して
前記一対のクローラ走行装置1L,1Rのうちの左側の
走行装置1Lの駆動輪15Lに動力伝達するように構成
し、前記一対の油圧ポンプPL,PRのうちの他方の油
圧ポンプPRに駆動油路13Rを介して接続するアキシ
ャルプランジャ型の可変容量型油圧モータMRを、減速
ケース14Rに取り付けるとともにこの減速ケース14
Rに内装の減速伝動機構を介して前記一対のクローラ走
行装置1L,1Rのうちの右側の走行装置1Rの駆動輪
15Rに動力伝達するように構成してある。すなわち、
一対の油圧ポンプPL,PRのうちの一方の油圧ポンプ
PLと、一対の油圧モータML,MRのうちの一方の油
圧モータMLとにより、左側のクローラ走行装置1Lを
伝動停止の中立状態を挟んで前進側と後進側とに切り換
えて駆動するとともに前後進側いずれにおいても駆動速
度を無段階に変更する静油圧式無段変速装置を構成し、
一対の油圧ポンプPL,PRのうちの他方の油圧ポンプ
PRと、一対の油圧モータML,MRのうちの他方の油
圧モータMRとにより、右側のクローラ走行装置1Rを
伝動停止の中立状態を挟んで前進側と後進側とに切り換
えて駆動するとともに前後進側いずれにおいても駆動速
度を無段階に変更する静油圧式無段変速装置を構成し、
両油圧ポンプPL,PRの斜板角を各別に変更すること
により、左側のクローラ走行装置1Lの駆動速度と、右
側のクローラ走行装置1Rの駆動速度とに差ができ、自
走機体の走行方向を変更できるようにしてある。すなわ
ち、自走機体の操向操作ができるようにしてある。そし
て、左側のクローラ走行装置1Lを駆動する静油圧式無
段変速装置と、右側のクローラ走行装置1Rを駆動する
静油圧式無段変速装置とにより、自走機体の走行速度を
変更したり、自走機体の走行を停止させたりする走行用
主変速装置16を構成してある。つまり、両油圧ポンプ
PL,PRの斜板角を共に変更することにより、両クロ
ーラ走行装置1L,1Rの駆動速度が無段階に変化した
り、両走行装置1L,1Rの駆動が停止したりする。さ
らに、一対の油圧モータML,MRにより、自走機体の
走行速度を高速側と低速側との二段階に副変速する走行
用副変速装置17を構成してある。つまり、両油圧モー
タML,MRの斜板角を共に変更することにより、両走
行装置1L,1Rの駆動速度が高速側と低速側とに変化
する。
【0018】前記両油圧ポンプPL,PRの斜板角操作
部に、運転キャビン2の内部に位置するステアリングハ
ンドル18と主変速レバー19とを備える変速操向操作
機構41を連動させてある。この変速操向操作機構41
は、次の如く構成してある。
【0019】図3及び図4に示すように、ステアリング
ハンドル18は、運転キャビン2の内部の前端側でキャ
ビン床上に立設する操作塔20が回転自在に支持するハ
ンドル支軸21の上端部に一体回転自在に支持されてい
る。ハンドル支軸21の下端側に自在継ぎ手22を介し
て入力軸59が一体回動自在に連結している操作ケース
42を、運転キャビン2の床下側に取り付けてある。
【0020】図5に示すように、前記操作ケース42の
内部において、操作ケース42が回転自在に支持する機
体横向きの主変速操作軸43と、これに平行な姿勢で操
作ケース42に支持されるガイド軸(図示せず)とにわ
たって、左右一対のスライド部材46L,46Rが左右
に平行スライド可能に外嵌装着されるとともに、主変速
操作軸43にスプライン係合によって一体回転するよう
に連結する左右一対の操作アーム47L,47Rが各ス
ライド部材46L,46Rの外側部位に位置させて配備
され、主変速操作軸43に外嵌装着した圧縮コイルバネ
48によって左右の操作アーム47L,47Rおよびス
ライド部材46L,46Rがそれぞれ中央側にスライド
付勢されている。そして、各スライド部材46L,46
Rが操作ケース42に固定されたストッパー49に当接
すると、その中央側へのスライド限界になるようにスラ
イド規制されている。
【0021】各スライド部材46L,46Rの下部には
前後向きの支点Z1,Z2周りに天秤状に回動自在に横
長のステアリングカム50L,50Rが連結され、この
ステアリングカム50L,50Rと前記操作アーム47
L,47Rとがロッド51で連動連結されている。ま
た、前記操作ケース42の前壁(図示せず)には、左右
一対のステアリングアーム52L,52Rがステアリン
グ操作軸53L,53Rを介して回動自在に取付けられ
るとともに、各ステアリングアーム52L,52Rの遊
端に備えたローラ54が、各ステアリングカム50L,
50Rに形成されたカム溝55に係入されている。そし
て、左右のステアリング操作軸53L,53Rのうちの
一方のステアリング操作軸53Lがリンク機構56Lを
介して前記両油圧ポンプPL,PRのうちの一方のポン
プPLの斜板操作軸40Lに連結され、左右のステアリ
ング操作軸53L,53Rのうちの他方のステアリング
操作軸53Rがリンク機構56Rを介して前記両油圧ポ
ンプPL,PRのうちの他方のポンプPRの斜板操作軸
40Rに連結されている。
【0022】また、前記左右のスライド部材46L,4
6Rの間には、前記主変速操作軸43と前記ガイド軸と
にわたってスライド自在に外嵌されたシフト部材57が
配備され、このシフト部材57の下部にラックギヤ58
が固定されるとともに、機体上下向きの前記入力軸59
に、前記ラックギヤ58に咬合するピニオンギヤ60が
一体回転自在に取り付けられている。これにより、ステ
アリングハンドル18の左右への回動操作に伴う入力軸
59の正回転又は逆回転方向の回動によってシフト部材
57が左又は右にシフト操作され、これに伴って左右の
スライド部材46L,46Rのうちの一方のスライド部
材46L又は46Rが圧縮コイルバネ48に抗して外方
にスライド操作される。
【0023】図4に示すように、主変速レバー19は、
運転キャビン2の内側でキャビン床上に立設する支持枠
23が支持するブラケット24に機体横向きの軸芯Pま
わりで揺動自在に支持させ、図11に示す如きレバーガ
イド25の機体前後方向のガイド溝25aに沿わせて揺
動操作するように構成してある。主変速レバー19の前
記ブラケット24に連結する基部部分19aをリンク機
構44を介して前記主変速操作軸43の一端側に連結し
てある。これにより、主変速レバー19を軸芯Pまわり
で揺動操作すると、その操作力により、主変速操作軸4
3が回転して前記左右の操作アーム47L,47Rを共
に主変速操作軸43の軸芯まわりで揺動操作し、左右の
ステアリングカム50L,50Rを軸芯Z1,Z2まわ
りで揺動操作する。
【0024】これにより、図5及び図6に主変速レバー
19を中立位置Nでステアリングハンドル18を直進位
置に操作した場合(中立停止)を示し、図7に主変速レ
バー19を前進側でステアリングハンドル18を直進位
置に操作した場合(直進前進)を示し、図8に主変速レ
バー19を後進側でステアリングハンドル18を直進位
置に操作した場合(直進後進)を示し、図9に主変速レ
バー19を前進側でステアリングハンドル18を左旋回
側に回動操作した場合(前進左旋回)を示し、図10に
主変速レバー19を後進側でステアリングハンドル18
を左旋回側に回動操作した場合(後進左旋回)を示すよ
うに、主変速操作レバー19とステアリングハンドル1
8を操作すると両油圧ポンプPL,PRが次の如き操作
状態になる。
【0025】すなわち、主変速レバー19を中立位置N
に操作すると、操作アーム47Lと47Rが共に前向き
水平の姿勢になって左右のステアリングアーム52L,
52Rが共に水平になり、両油圧ポンプPL,PRが共
に中立になる。主変速レバー19を中立位置Nに操作し
てある場合、ステアリングハンドル18を左右に回動操
作しても、両油圧ポンプPL,PRは中立から駆動側に
操作されない。例えば、図5及び図6に示す状態でステ
アリングハンドル18を左側に回動操作すると、ラック
ギヤ58とピニオンギヤ60との作動によってシフト部
材57が図5に示す移動方向aにシフト操作され、左側
の油圧ポンプPLに対応するスライド部材46Lと操作
アーム47Lとが圧縮コイルバネ48に抗して外側にス
ライド操作され、これに伴ってステアリングカム50L
も同方向に水平シフト操作される。このとき、ステアリ
ングカム50Lが水平姿勢であるために、このステアリ
ングカム50Lのカム溝55にローラ54を介して係合
されたステアリングアーム52Lは、水平姿勢のカム溝
55内でローラ54が移動してその係合位置を変えるだ
けとなり、ステアリングアーム52Lが回動操作される
ことはない。従って、主変速レバー19を中立位置Nに
操作したままの状態では、ステアリングハンドル18を
左右に回動操作しても左右の油圧ポンプPL,PRはそ
れぞれ中立位置に維持される。
【0026】主変速レバー19を中立位置Nから前進側
に揺動操作すると、主変速操作軸43が図5に示す回転
方向fに回転して左右の操作アーム47L,47Rを共
に前向きの水平姿勢から上昇揺動させ、左側の操作アー
ム47Lがステアリングカム50Lを軸芯Z2まわりで
揺動操作してステアリングアーム52Lをステアリング
操作軸53Lの軸芯まわりで上昇揺動させ、右側の操作
アーム47Rがステアリングカム50Rを軸芯Z1まわ
りで揺動操作してステアリングアーム52Rをステアリ
ング操作軸53Rの軸芯まわりで上昇揺動させ、両油圧
ポンプPL,PRが共に前進側の駆動状態になる。主変
速レバー19を前進側に操作してある状態で、ステアリ
ングハンドル18を直進位置に操作すると、左右のステ
アリングアーム52L,52Rのステアリングカム50
L,50Rに対する角度が等しくなり、両油圧ポンプP
L,PRが同一の前進速度状態になる。主変速レバー1
9を前進側に操作してある状態で、ステアリングハンド
ル18を直進位置から左側に回動操作した場合には、左
右のスライド操作部材46L,46Rのうちの左側のス
ライド操作部材46Lのみがステアリングカム50Lを
機体横外側にスライド操作し、ステアリングカム50L
がローラ54を回転操作してステアリングアーム52L
をステアリング操作軸53Lの軸芯まわりで下降側に揺
動させ、ステアリングハンドル16を直進位置から右側
に回動操作した場合には、左右のスライド操作部材46
L,46Rのうちの右側のスライド操作部材46Rのみ
がステアリングカム50Rを機体横外側にスライド操作
し、ステアリングカム50Rがローラ54を回転操作し
てステアリングアーム52Rをステアリング操作軸53
Rの軸芯まわりで下降側に揺動させ、いずれの場合も、
両油圧ポンプPL,PRのうちのステアリングハンドル
18の回動方向とは反対方向、すなわち、旋回外側に位
置する方の油圧ポンプPL又はPRがハンドル操作前の
速度状態を維持し、両油圧ポンプPL,PRのうちのス
テアリングハンドル18の回動方向と同一方向、すなわ
ち、旋回内側に位置する方の油圧ポンプPR又はPLが
ハンドル操作前の速度状態よりも減速側に速度変化す
る。つまり、ステアリングハンドル18の回動角度に比
例する速度分だけ減速する。
【0027】主変速レバー19を中立位置Nから後進側
に揺動操作すると、主変速操作軸43が図5に示す回転
方向rに回転して左右の操作アーム47L,47Rを共
に前向きの水平姿勢から下降揺動させ、左側の操作アー
ム47Lがステアリングカム50Lを軸芯Z2まわりで
揺動操作してステアリングアーム52Lをステアリング
操作軸53Lの軸芯まわりで下降揺動させ、右側の操作
アーム47Rがステアリングカム50Rを軸芯Z1まわ
りで揺動操作してステアリングアーム52Rをステアリ
ング操作軸53Rの軸芯まわりで下降揺動させ、両油圧
ポンプPL,PRが共に後進側の駆動状態になる。主変
速レバー19を後進側に操作してある状態で、ステアリ
ングハンドル18を直進位置に操作すると、左右のステ
アリングアーム52L,52Rのステアリングカム50
L,50Rに対する角度が等しくなり、両油圧ポンプP
L,PRが同一の後進速度状態になる。主変速レバー1
9を後進側に操作してある状態で、ステアリングハンド
ル18を直進位置から左側に回動操作した場合には、左
右のスライド操作部材46L,46Rのうちの左側のス
ライド操作部材46Lのみがステアリングカム50Lを
機体横外側にスライド操作し、ステアリングカム50L
がローラ54を回転操作してステアリングアーム52L
をステアリング操作軸53Lの軸芯まわりで上降側に揺
動させ、ステアリングハンドル18を直進位置から右側
に回動操作した場合には、左右のスライド操作部材46
L,46Rのうちの右側のスライド操作部材46Rのみ
がステアリングカム50Rを機体横外側にスライド操作
し、ステアリングカム50Rがローラ54を回転操作し
てステアリングアーム52Rをステアリング操作軸53
Rの軸芯まわりで上降側に揺動させ、いずれの場合も、
両油圧ポンプPL,PRのうちのステアリングハンドル
18の回動方向とは反対方向、すなわち、旋回外側に位
置する方の油圧ポンプPL又はPRがハンドル操作前の
速度状態を維持し、両油圧ポンプPL,PRのうちのス
テアリングハンドル18の回動方向と同一方向、すなわ
ち、旋回内側に位置する方の油圧ポンプPR又はPLが
ハンドル操作前の速度状態よりも減速側に速度変化す
る。つまり、ステアリングハンドル18の回動角度に比
例する速度分だけ減速する。
【0028】つまり、主変速レバー19を中立位置Nか
ら前進域Fに操作するとともにこの前進域Fで機体前後
方向に揺動操作すると、走行用主変速装置16が前進側
の駆動状態になるとともに無段階に変速作動し、機体が
前進側に走行するとともに変速走行する。そして、主変
速レバー19を中立位置Nから後進域Rに操作するとと
もにこの後進域Rで機体前後方向に揺動操作すると、走
行用主変速装置16が後進側の駆動状態になるとともに
無段階に変速作動し、機体が後進側に走行するとともに
変速走行する。前後進いずれの走行状態においても、ス
テアリングハンドル18を直進位置から左又は右側に回
動操作すると、旋回外側に位置するクローラ走行装置1
L又は1Rの駆動速度がそのままの速度状態に維持され
ながら、旋回内側に位置するクローラ走行装置1R又は
1Lの駆動速度が減速し、ステアリングハンドル18が
操作限界に至るに伴ってその走行装置1R又は1Lの駆
動が停止し、機体がステアリングハンドル18の回動方
向に等しい方向に旋回走行する。直進走行時において
も、旋回走行時においても、主変速レバー17を中立位
置Nに操作すると、走行用主変速装置16が中立状態に
なり、機体走行が停止する。
【0029】図2に示すように、前記両油圧モータM
L,MRの斜板操作部を副変速アクチュエータの一例と
しての油圧シリンダ26L,26Rによって高速位置と
低速位置との二つの操作位置に切り換え操作するように
構成し、両油圧シリンダ26L,26Rの電磁制御弁
と、この制御弁を切り換え操作する操作回路とから成る
副変速制御機構27に連係する電気スイッチで成る副変
速操作具28を、図11に明示する如く前記主変速レバ
ー19の握り部19bに添えたままの手の指先で操作で
きるようにその握り部19bの背面側に付設するととも
に、前記副変速制御機構27に連係する表示ランプ29
を前記レバーガイド25の主変速レバー19の近くに付
設してある。前記副変速操作具28は、押し操作される
毎に入りと切りとに切り換わって副変速制御機構27に
電気信号を出力する。この副変速制御機構27は、副変
速操作具28から信号を入力すると、その都度、前記両
油圧シリンダ26L,26Rを共に入力信号に対応する
高速側と低速側とに切り換え操作することによって両油
圧モータML,MRを共に副変速操作具28からの信号
に対応する高速側と低速側とのいずれかに操作するよう
に構成してある。さらに、副変速制御機構27は、両油
圧モータML,MRを高速側に切り換え操作した際に
は、表示ランプ29の駆動回路に表示ランプ29を点灯
させるべき信号を自動的に出力し、両油圧モータML,
MRを低速側に切り換え操作した際には、表示ランプ2
9の駆動回路に表示ランプ29を消灯させるべき信号を
自動的に出力するように構成してある。
【0030】すなわち、手を主変速レバー19の握り部
19bに当てたままにしてもその手の指先で副変速操作
具28を操作できるようにしてある。そして、この副変
速操作具28を操作することにより、走行用副変速装置
17が高速側と低速側とに切り換わり、機体の走行速度
を高速と低速の二段階に副変速できる。そして、副変速
装置17が高速側になれば表示ランプ29が点灯によっ
てそれを表示し、副変速装置17が低速側になれば表示
ランプ29が消灯によってそれを表示するのであり、副
変速装置17が現出する速度段階が高速側と低速側のい
ずれであるかを表示ランプ29によって判断しながら副
変速操作したり、走行したりできる。
【0031】図4及び図11に示す操作スイッチ30と
31のうちのスイッチ30は、前記リフトシリンダ6の
制御弁を切り換え操作して前処理装置5を昇降操作する
ものであり、スイッチ31は、前記回転リール7の支持
アーム7aを上下に揺動操作する油圧シリンダ32の制
御弁を切り換え操作して回転リール7を昇降操作するも
のである。
【0032】前記リンク機構44,56L,56Rに
は、図12及び図13に示す如くこの機構44,56
L,56Rを構成するロッド61の長手方向での途中に
支持作用する支え具62でロッド61の自重による撓み
を防止する支持機構を作用させてある。
【0033】すなわち、支え具62は、自走機体のフレ
ーム部分63に支持されるブラケット64に一対の取付
けナット65,65によって締め付け固定するように構
成したボルトで成る支え具本体62aと、この支え具本
体62aに外嵌させてロッド61を直接に受け止め支持
するように構成したゴム製筒体で成るクッション材62
bとによって構成してある。前記ブラケット64に支え
具62を貫通させて取り付けるように備えてある取付け
孔64aを機体上下方向に長い長孔に形成し、支え具6
2をブラケット64に対して機体上下方向に位置調節し
て固定することにより、ロッド61に対してこれが持ち
上がるとか撓まないように適切に支持作用する状態に調
節できるようにしてある。
【0034】〔別実施形態〕前記表示ランプ29に替
え、指針が指標を指示する装置、複数の速度段階を各別
に指示する表示ランプを備える装置など、表示方法が各
種異なる装置を採用して実施してもよいのであり、これ
らの装置を総称して表示装置29と呼称する。
【0035】本発明は、コンバインの他、耕耘機や田植
機などの各種車両にも適用できるのであり、これらの車
両を総称して作業車と呼称する。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン全体の側面図
【図2】走行用の伝動系統図
【図3】運転部の正面図
【図4】運転部の側面図
【図5】変速操向操作機構の概略斜視図
【図6】変速操向操作機構の作用を示す説明図
【図7】変速操向操作機構の作用を示す説明図
【図8】変速操向操作機構の作用を示す説明図
【図9】変速操向操作機構の作用を示す説明図
【図10】変速操向操作機構の作用を示す説明図
【図11】主変速レバーとレバーガイドの斜視図
【図12】ロッド支持機構の断面図
【図13】ロッド支持機構の正面図
【符号の説明】
16 走行用主変速装置 17 走行用副変速装置 19 主変速レバー 28 副変速操作具 29 表示装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用副変速装置を切り換え操作するた
    めの副変速操作具を、無段変速装置で成る走行用主変速
    装置を変速操作するための主変速レバーに付設してある
    作業車の変速操作部構造。
  2. 【請求項2】 前記副変速操作具が電気スイッチである
    請求項1記載の作業車の変速操作部構造。
  3. 【請求項3】 前記走行用副変速装置が現出する速度段
    階を示す表示装置を備えてある請求項1又は2記載の作
    業車の変速操作部構造。
JP28945897A 1997-10-22 1997-10-22 作業車の変速操作部構造 Pending JPH11123950A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28945897A JPH11123950A (ja) 1997-10-22 1997-10-22 作業車の変速操作部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28945897A JPH11123950A (ja) 1997-10-22 1997-10-22 作業車の変速操作部構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11123950A true JPH11123950A (ja) 1999-05-11

Family

ID=17743536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28945897A Pending JPH11123950A (ja) 1997-10-22 1997-10-22 作業車の変速操作部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11123950A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002068006A (ja) * 2000-08-24 2002-03-08 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバイン
JP2002235849A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Ishikawajima Shibaura Mach Co Ltd 車速変更装置
JP2004136857A (ja) * 2002-10-17 2004-05-13 Seikyu Okuyama 自動車における自動変速機のシフトレバーの誤操作を防止するシフトレバー装置
JP2004268698A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバイン
JP2004323014A (ja) * 2004-06-23 2004-11-18 Iseki & Co Ltd コンバインの走行装置
JP2006233644A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Yanmar Co Ltd 除雪機
JP2006256555A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Yanmar Co Ltd 作業機の副変速装置
JP2017176137A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 ヤンマー株式会社 コンバイン

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002068006A (ja) * 2000-08-24 2002-03-08 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバイン
JP2002235849A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Ishikawajima Shibaura Mach Co Ltd 車速変更装置
JP2004136857A (ja) * 2002-10-17 2004-05-13 Seikyu Okuyama 自動車における自動変速機のシフトレバーの誤操作を防止するシフトレバー装置
JP2004268698A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバイン
JP2004323014A (ja) * 2004-06-23 2004-11-18 Iseki & Co Ltd コンバインの走行装置
JP2006233644A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Yanmar Co Ltd 除雪機
JP2006256555A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Yanmar Co Ltd 作業機の副変速装置
JP4590616B2 (ja) * 2005-03-18 2010-12-01 ヤンマー株式会社 作業機の副変速装置
JP2017176137A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 ヤンマー株式会社 コンバイン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11123950A (ja) 作業車の変速操作部構造
JP3174952B2 (ja) 移動農機
JP2000175546A (ja) 移動農機
JP2001138943A (ja) クローラ走行車
JPH1128944A (ja) 刈取収穫機の変速操作装置
JP3141135B2 (ja) 移動農機
JP2000335458A (ja) 走行装置
JP2000110933A (ja) 移動農機
JP2585056Y2 (ja) 作業車輌の走行操作装置
JP3203646B2 (ja) 移動農機等の変速操作装置
JPH1084748A (ja) コンバインの操作構造
JP3730378B2 (ja) 移動農機
JPH1149018A (ja) コンバイン
JPH1084753A (ja) コンバインの操作構造
JP2003095116A (ja) 作業機の操作部構造
JP3190986B2 (ja) 移動農機
JPH09109717A (ja) 走行作業機の変速操作装置
JPH1084749A (ja) 移動農機の操作構造
JPH10146126A (ja) 移動農機
JPH09248039A (ja) コンバインの操作装置
JP2000128015A (ja) 移動農機
JP2001048042A (ja) 移動農機
JPH09308356A (ja) コンバインの操縦装置
JP2000128016A (ja) 移動農機
JP2001010530A (ja) 移動農機