JPH1084753A - コンバインの操作構造 - Google Patents

コンバインの操作構造

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JPH1084753A
JPH1084753A JP23937596A JP23937596A JPH1084753A JP H1084753 A JPH1084753 A JP H1084753A JP 23937596 A JP23937596 A JP 23937596A JP 23937596 A JP23937596 A JP 23937596A JP H1084753 A JPH1084753 A JP H1084753A
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JP
Japan
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traveling
shift lever
pedal
lever
continuously variable
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Application number
JP23937596A
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English (en)
Inventor
Osamu Kime
修 木目
Masaya Mizumoto
雅也 水本
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右のクローラ走行装置をそれぞれ静油圧式
の無段変速装置で独立的に駆動するとともに、単一の変
速レバーによって両無段変速装置を変速操作するよう構
成したコンバインの操作構造において、走行停止用ペダ
ルの踏み込み操作で変速レバーの中立戻しと走行クラッ
チの切り操作を行う場合、あるいは、更に走行系のブレ
ーキの制動操作を行うに際して、そのペダル踏み込み操
作を軽快に行えるようにする 【解決手段】 左右のクローラ走行装置をそれぞれ独立
的に駆動する両無段変速装置を単一の変速レバー31で
変速操作するよう構成するとともに、踏み込み操作によ
って変速レバー31を中立位置に強制移動させる走行停
止用ペダル26を備え、両無段変速装置における油圧ポ
ンプへの動力伝達を断続する走行クラッチをアクチュエ
ータによって入り切り操作可能に構成するとともに、走
行停止ペダル26の踏み込み操作の検出に基づいてアク
チュエータをクラッチ切り作動させるよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右のクローラ走
行装置をそれぞれ静油圧式の無段変速装置で独立的に駆
動するとともに、単一の変速レバーによって両無段変速
装置を変速操作するよう構成したコンバインの操作構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記コンバインの操作構造としては、走
行中に走行停止用ペダルを踏み込み操作すると、その踏
み込み力で変速レバーを中立位置に強制移動させるとと
もに、両無段変速装置における油圧ポンプへの動力伝達
を断続するベルトテンション式の走行クラッチを切り操
作するよう構成したものや、走行停止用ペダルを踏み込
み操作によって、変速レバーの中立戻し、走行クラッチ
の切り操作、および走行系のブレーキの制動操作を同時
に行うように構成したものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造において
は、変速レバーは任意の変速位置で摩擦保持されるとと
もに、走行クラッチはクラッチ入り位置に付勢されてい
るので、走行停止用ペダルを踏み込んで機体停止を行う
場合、変速レバーの中立戻し抵抗と、クラッチ切り操作
抵抗に打ち勝って踏み込み操作を行う必要があり、大き
い踏力を必要とするものであった。特に、走行停止用ペ
ダルを踏み込み操作によって、変速レバーの中立戻し、
走行クラッチの切り操作、および走行系のブレーキの制
動操作を同時に行うものにあっては、ペダルを踏み込み
操作に一層大きい力を要するものであり、操作性の点で
改良の余地があった。
【0004】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、走行停止用ペダルの踏み込み操作で変
速レバーの中立戻しと走行クラッチの切り操作を行う場
合、あるいは、更に走行系のブレーキの制動操作を行う
に際して、そのペダル踏み込み操作を軽快に行えるよう
にすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1に係る発明の構成、および作用効果〕
【0006】(構成) 請求項1に係る発明は、左右の
クローラ走行装置をそれぞれ静油圧式の無段変速装置で
独立的に駆動するよう構成し、両無段変速装置を単一の
変速レバーで変速操作するよう構成するとともに、踏み
込み操作によって前記変速レバーを中立位置に強制移動
させる走行停止用ペダルを備え、かつ、両無段変速装置
における油圧ポンプへの動力伝達を断続する走行クラッ
チをアクチュエータによって入り切り操作可能に構成す
るとともに、前記走行停止用ペダルの踏み込み操作の検
出に基づいて前記アクチュエータをクラッチ切り作動さ
せるよう構成してあることを特徴とする。
【0007】(作用効果) 上記構成によると、走行停
止用ペダルに働く踏み込み操作抵抗は、変速レバーの保
持抵抗だけとなり、軽い踏み込み操作で両クローラ走行
装置を停止させることができ、緊急の機体停止も確実容
易に行える。
【0008】〔請求項2に係る発明の構成、および作用
効果〕 (構成) 請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明
において、左右のクローラ走行装置の駆動系に、変速レ
バーが変速位置にあると制動解除状態にあり、変速レバ
ーが中立位置にあることが検知されると制動状態になる
ネガティーブブレーキを備えてあるあることを特徴とす
る。
【0009】(作用効果) 上記構成によると、ネガテ
ィーブブレーキを制動状態にするためには特別な操作力
を必要とすることがなく、軽い踏み込み操作で確実に両
クローラ走行装置を停止させることができ、緊急の機体
停止を一層確実容易に行うことができる。
【0010】〔請求項3に係る発明の構成、および作用
効果〕 (構成) 請求項3に係る発明は、請求項1または2に
係る発明において、前記走行停止用ペダルを踏み込み位
置で係止保持する駐車ロックレバーを備えてあることを
特徴とする。
【0011】(作用効果) 上記構成によると、走行停
止用ペダルを踏み込みんで、変速レバーを中立位置にし
て走行クラッチを切った状態、あるいは更にネガティー
ブブレーキを制動作動させた状態を保持することがで
き、請求項1または2に係る発明の作用効果を発揮する
とともに、簡単な操作で確実な駐車状態を得ることがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る作業車の一
例としての全稈投入型コンバインの全体側面が、また、
図2にその平面がそれぞれ示されている。このコンバイ
ンは、左右一対のクローラ走行装置2L,2Rを備えた
本機1にキャビン付きの操縦部3、エンジン4を収容し
た原動部5、軸流型の脱穀装置6、および、穀粒タンク
7を搭載するとともに、この本機1の前部に刈取り前処
理部8を昇降駆動自在に連結して構成されている。
【0013】刈取り前処理部8は、バリカン型の刈取り
装置9、刈取り穀稈を刈り幅中間に集めるオーガ10、
集めた穀稈を脱穀装置6に供給するフィードコンベア1
1、等を備えており、フィードコンベア11の基端Xを
中心にして油圧シリンダ12によって刈取り前処理部8
全体が上下に揺動駆動されるよう本機1に連結されてい
る。また、この刈取り前処理部8の前側上部には、植立
穀稈を後方に掻き込み起立させるよう回転駆動される掻
き込みリール13が付設されている。そして、前端に掻
き込みリール13を横水平に支架したリール支持アーム
14が、油圧シリンダ15により上下揺動自在、かつ、
油圧シリンダ16により伸縮自在に構成されており、こ
れら油圧シリンダ15,16によって掻き込みリール1
3の上下位置および前後位置を任意に調節できるよう構
成されている。
【0014】前記操縦部3には、運転座席17、その前
部に立設された操作塔18、運転座席17の左側に配備
された操作盤19が設けられ、これらがキャビン20に
よって覆われている。
【0015】キャビン20のフロントガラス20aは床
面から天井まで全面透視可能に構成されており、このフ
ロントガラス20aの下部前方の見通しを妨げないよう
に、前記操作塔18は両脚の間に入る程度に幅狭く構成
されている。また、操作塔18は、床面上の固定ベース
21に対して支点Yを中心に前後に揺動調節可能に支持
された、いわゆるチルトハンドル構造になっており、フ
ロントガラス20aに作用するワイパー22の駆動部2
3が固定ベース21に備えられている。そして、この操
作塔18の上面には、回転式のステアリングハンドル2
4が備えられるとともに、操作塔18の左側面の上下に
はハンドアクセルレバー25、走行停止用ペダル26、
このペダル26を踏み込み位置で固定する駐車ロックレ
バー27が備えられ、また、操作塔18の右側面には、
掻き込みリール13に対するリール操作レバー28、操
作塔18を任意のチルト角に固定するチルトレバー2
9、キースイッチ30が備えられている。また、操作盤
19には、走行用主変速を行う変速レバー31の他に、
副変速スイッチ32、脱穀装置6への動力を断続する脱
穀クラッチレバー33、刈取り前処理部7への動力を断
続する刈取りクラッチレバー34、各種の操作スイッチ
類、計器類、などが備えられている。
【0016】図3に、伝動系の概略が示されている。エ
ンジン4の出力は二系統に分岐され、一方の伝動系で脱
穀装置6と刈取り前処理部8が駆動され、他方の伝動系
で左右のクローラ走行装置2L,2Rが駆動される。
【0017】つまり、分岐されたエンジン出力の一部は
脱穀装置6に伝達され、そこで更に分岐されてフィード
コンベア11の基端軸11aに伝達されるとともに、基
端軸11aを経てカウンター軸35に伝達され、このカ
ウンター軸35からベルト無段変速式のリール変速機構
36を介して掻き込みリール13の駆動軸13aに動力
伝達されるとともに、カウンター軸35から分岐した動
力で刈取り装置9とオーガ10が駆動されるようになっ
ている。そして、前記リール変速機構36は、電動シリ
ンダなどのアクチュエータ37によって変速操作される
ようになっている。
【0018】左右のクローラ走行装置2L,2Rはそれ
ぞれ独立的に静油圧式無段変速機構(HST)で駆動さ
れるようになっている。各静油圧式無段変速機構は、エ
ンジン出力で駆動されるアキシャルプランジャ型の一対
の油圧ポンプPL,PRと、これにそれぞれ連通接続さ
れたアキシャルプランジャ型の油圧モータML,MRと
からなり、各油圧モータML,MRの出力が減速ケース
38L,38Rを介して各クローラ走行装置2L,2R
の駆動輪39L,39Rに伝達されるようになってい
る。そして、前記変速レバー31の前後揺動操作によっ
て各油圧ポンプPL,PRからの圧油吐出方向および圧
油吐出量を調節することで無段の前後進変速を行い、ま
た、前記ステアリングハンドル24を左右に回動操作す
ることで、両油圧ポンプPL,PRからの圧油吐出状態
に差異をつけて左右油圧モータML,MRに速度差に与
えて機体操向を行うようになっており、変速レバー31
およびステアリングハンドル24と油圧ポンプPL,P
Rに備えた斜板角変更用の変速操作軸(トラニオン軸)
40L,40Rとを連係する変速操作機構41が床面下
方に固定配備されている。
【0019】以下、前記変速操作機構41の構造を図9
〜図14に基づいて説明する。
【0020】変速操作機構41のケース42には、主変
速操作軸43が左右水平に支承され、この主変速操作軸
43の一端と変速レバー31の基部部材31aとが、操
作リンク機構44を介して連動連結され、変速レバー3
1の前後揺動に連動して主変速操作軸43が回転操作さ
れるようになっている。
【0021】主変速操作軸43と、これに並行にケース
に支架したガイド軸45に亘って、左右一対のスライド
部材46L,46Rが左右に平行スライド可能に外嵌装
着されるとともに、主変速操作軸43にスプライン外嵌
装着された左右一対の操作アーム47L,47Rが各ス
ライド部材46L,46Rの外側部位に位置させて配備
され、主変速操作軸43に外嵌装着した圧縮コイルバネ
48によって左右の操作アーム47L,47Rおよびス
ライド部材46L,46Rがそれぞれ中央側にスライド
付勢されている。そして、各スライド部材46L,46
Rがケース42に固定されたストッパ49に接当して、
その中央側へのスライド限界が規制されている。
【0022】各スライド部材46L,46Rの下部には
前後向きの支点Z1 ,Z2 周りに天秤状に回動自在に横
長のステアリングカム50L,50Rが連結され、この
ステアリングカム50L,50Rと前記操作アーム47
L,47Rとがロッド51で連動連結されている。ま
た、ケース42の前壁42aには、左右一対のステアリ
ングアーム52L,52Rがステアリング操作軸53
L,53Rを介して回動自在に取付けられるとともに、
各ステアリングアーム52L,52Rの遊端に備えたロ
ーラ54が、各ステアリングカム50L,50Rに形成
されたカム溝55に係入されている。そして、左右のス
テアリング操作軸53L,53Rがリンク機構56L,
56Rを介して前記油圧ポンプPL,PRの変速操作軸
40L,40Rにそれぞれ各別に連動連結されている。
【0023】また、左右のスライド部材46L,46R
の間には、前記主変速操作軸43とガイド軸45に亘っ
てスライド自在に外嵌されたシフト部材57が配備さ
れ、このシフト部材57の下部にラックギヤ58が固設
されるとともに、ケース2の上下壁に亘って支架した縦
回転軸59に、前記ラックギヤ58に咬合するピニオン
ギヤ60が備えられている。また、縦回転軸59と前記
ステアリングハンドル24から下方に延出されたハンド
ル軸61とがジョイント70を介して連結され、ステア
リングハンドル24の左右への回動操作に伴う縦回転軸
59の正または逆回動によってシフト部材57が左また
は右にシフトされ、これに伴ってスライド部材46L,
46Rの内の一方が圧縮コイルバネ48に抗して外方に
スライドされるようになっている。
【0024】次に、前記変速操作機構41の作動につい
て、図14および図15〜図19に基づいて説明する。
【0025】〔中立停止〕図14,図15は、ステアリ
ングハンドル24を直進位置に、また、変速レバー31
を中立位置Nに置いた状態が示されている。この状態で
は、操作アーム47L,47Rが共に前向き水平姿勢に
あり、左右のステアリングカム50L,50Rはそれぞ
れ水平にあり、両油圧ポンプPL,PRはそれぞれ中立
となる。この場合、ステアリングハンドル24を左右に
回動しても、両油圧ポンプPL,PRが操作されること
はない。例えば、図14,図15の状態でステアリング
ハンドル24を左方に回動すると、ラック・ピニオン作
動によってシフト部材57が図14中のa方向にシフト
され、左側の油圧ポンプPLに対応するスライド部材4
6Lと操作アーム47Lとが圧縮コイルバネ48に抗し
て外側にスライドされ、これに伴ってステアリングカム
50Lも同方向に水平シフトされる。この際、ステアリ
ングカム50Lが水平姿勢であるために、このステアリ
ングカム50Lのカム溝55にローラ54を介して係合
されたステアリングアーム52Lは、水平姿勢のカム溝
55内でローラ54が移動してその係合位置を変えるだ
けとなり、ステアリングアーム52Lが回動されること
はない。従って、変速レバー31を中立位置Nに置いた
状態では、ステアリングハンドル24を左右に回動して
も左右の油圧ポンプPL,PRはそれぞれ中立位置に維
持される。
【0026】〔直進前進〕ステアリングハンドル24が
直進位置にある状態で変速レバー31を中立位置から前
進側に操作すると、図16に示すように、左右のスライ
ド部材46L,46Rがストッパ49によって位置規制
された中立位置にある状態で、主変速操作軸43が図1
4中のf方向に回動され、左右の操作アーム47L,4
7Rが共に同方向に同量だけ揺動される。これによって
左右のステアリングカム50L,50Rが各支点Z1 ,
Z2 周りに同角度だけ回動され、これに係合されている
ステアリングアーム52L,52Rが揺動されてステア
リング操作軸53L,53Rが同量回動される。これに
よって両油圧ポンプPL,PRの変速操作軸40L,4
0Rが前進側に同量づつ操作され、左右のクローラ走行
装置2L,2Rが同速で正転駆動され、機体が直進前進
する。
【0027】なお、ステアリングハンドル24が直進位
置にあると、前記ハンドル軸61の下部に備えた山形の
突起62が操作塔18に取付けられたスイッチ63に接
触操作して、操作塔18の上面に備えた直進表示ランプ
(直進表示手段)64を点灯作動させるよう構成されて
おり、この直進表示ランプ64の点灯視認することで直
進状態にあることを容易に認識することができるように
なっている。
【0028】また、左右のステアリング操作軸53L,
53Rと油圧ポンプPL,PRの変速操作軸40L,4
0Rとを連動連結するリンク機構56L,56Rにおい
て、変速範囲調整と直進調整とを行うようになってい
る。つまり、図9に示すように、ステアリング操作軸5
3L,53Rに設けたアーム65L,65Rと連係ロッ
ド66L,66Rとがアーム長手方向に沿う長孔67
L,67Rを介して連係されており、この連係位置を調
整することで、ステアリング操作軸53L,53Rの回
動に対する変速操作軸40L,40Rの回動範囲の調
整、つまり変速範囲の調整が可能となっている。また、
図10に示すように、油圧ポンプPL,PRの変速操作
軸40L,40Rに連動連結される連係ロッド68L,
68Rにターンバックル69L,69Rがそれぞれ備え
られ、この連係ロッド68L,68Rを伸縮調整して、
直進操作状態における両油圧ポンプPL,PRの吐出油
量の差異を無くすことで直進性を確保することができる
ようになっているのである。
【0029】〔直進後進〕ステアリングハンドル24が
直進位置にある状態で変速レバー31を中立位置から後
進側に操作すると、図17に示すように、左右のスライ
ド部材46L,46Rがストッパ49によって位置規制
された中立位置にある状態で、主変速操作軸43が図1
4中のr方向に回動され、左右の操作アーム47L,4
7Rが共に同方向に同量だけ揺動される。これによって
左右のステアリングカム50L,50Rが支点Z1 ,Z
2 周りに同角度だけ回動され、これに係合されているス
テアリングアーム52L,52Rが揺動されてステアリ
ング操作軸53L,53Rが同量回動される。これによ
って両油圧ポンプPL,PRの変速操作軸40L,40
Rが逆転側に同量づつ操作され、左右のクローラ走行装
置2L,2Rが同速で逆転駆動され、機体が直進後進す
る。
【0030】〔前進旋回〕上記した直進前進からステア
リングハンドル24を、例えば左方に回動操作すると、
ラック・ピニオン作動によってシフト部材57が図14
中のa方向にシフトされ、左側の油圧ポンプPLに対応
するスライド部材46Lと操作アーム47Lとが圧縮コ
イルバネ48に抗して外側にスライドされる。これに伴
って図18に示すように、スライド部材46Lのスライ
ド変位に伴ってステアリングカム50Lがa方向に移動
されるが、この際、ステアリングカム50Lは傾斜姿勢
に回動されているので、傾斜したカム溝55にローラ5
4を介して係合されているステアリングアーム52Lは
相対的に水平姿勢側に回動される。つまり、左側の油圧
ポンプPLのみが中立側に操作され、左右クローラ走行
装置2L,2Rに速度差がもたらされて機体1が左方に
旋回してゆく。そして、ステアリングハンドル24を左
方に回動操作する程、左側の油圧ポンプPLの中立側へ
の操作量が多くなり、左右クローラ走行装置2L,2R
の速度差が大きくなって機体旋回力が次第に大きくなっ
てゆく。また、左側の油圧ポンプPLが完全に中立にま
で操作されると、左側のクローラ走行装置2Lを停止し
て右側のクローラ走行装置2Rのみを正転駆動しての旋
回、いわゆる信地旋回状態となる。そして、更にステア
リングハンドル24を左方に大きく回動操作すると、ス
テアリングアーム52Lのローラ54が支点Z2 を越え
て反対側に相対移動することになり、ステアリングアー
ム52Lは水平姿勢を越えて反対方向に回動され、左側
の油圧ポンプPLが逆転側に操作されることになる。つ
まり、左側のクローラ走行装置2Lを逆転して右側のク
ローラ走行装置2Rを正転駆動しての急旋回、いわゆる
超信地旋回状態がもたらされる。
【0031】〔後進旋回〕上記した直進後進からステア
リングハンドル24を例えば左方に回動操作すると、前
進旋回の場合と同様に、左側のクローラ走行装置2Lの
油圧ポンプPLのみが中立側に向けて方向に操作され、
大きい旋回操作が加えられると油圧ポンプPLが中立ま
で、あるいは中立を越えて正転側にまで操作され、信地
旋回状態や超信地旋回状態による左方旋回がもたらされ
るのである。
【0032】なお、油圧モータML,MRに内装された
斜板の角度が油圧式に大小2段に切り換え可能となって
おり、この切りり換えによってモータ容量を切り換えて
高低2段の副変速を行うことが可能となっている。そし
て、この副変速の切り換えは前記した副変速スイッチ3
2で電磁式の制御弁機構74を操作することによる。
【0033】また、各減速ケース38L,38Rには、
内装バネで制動作動し、圧油供給によって制動解除する
ネガティーブブレーキ73がそれぞれ備えられている。
このネガティーブブレーキ73への圧油給排制御は前記
制御弁機構74を介して行われるものであり、通常は圧
油が供給されて制動解除されている。また、この制御弁
機構74には、ポンプ駆動系に設けたベルトテンション
式の走行クラッチ75を入り切り操作する油圧シリンダ
76にも接続されている。
【0034】図5に示すように、前記走行停止用ペダル
26にリンク機構77を介して連係した天秤揺動式の操
作アーム77aが、変速レバー31から延出された2本
の牽制ロッド78にストローク吸収用の長孔79を介し
て連動連結されており、走行停止用ペダル26を踏み込
み操作すると、変速位置にある変速レバー31が一方牽
制ロッド78の突き上げによって強制的に中立に復帰さ
せるように構成され、これによって機体が停止するよう
構成されている。
【0035】また、走行停止用ペダル26の踏み込みが
スイッチ80で検知されるようになっている。このスイ
ッチ80は前記制御弁機構74に接続されており、スイ
ッチ80によってペダル踏み込みが検知されると、走行
クラッチ75を操作する油圧シリンダ76に制御弁機構
74を介して圧油が供給され、両油圧ポンプPL,PR
の駆動が断たれるとともに、ネガティーブブレーキ73
から排油されて左右のクローラ操向装置2L,2Rに制
動がかけられる。そして、駐車ロックレバー27を操作
して走行停止用ペダル26を踏み込み位置に固定するこ
とで、左右クローラ走行装置2L,2Rを制動状態に保
持した駐車ブレーキ状態がもたらされるようになってい
る。
【0036】ここで、走行停止用ペダル26の支点Qは
固定ベース21側に位置固定状態で設けられている。つ
まり、操作塔18の左側壁面にチルト支点Yを中心とす
る円弧状の長孔81が形成され、この長孔81内に支点
Qが位置固定状態で臨設され、操作塔18が前後に角度
調節されても、支点Qが長孔81内を相対移動するだけ
であり、走行停止用ペダル26は操作塔18の左外側に
おいて位置および姿勢が変わることなく配備されてい
る。
【0037】また、図4および図14に示すように、変
速レバー31のグリップ31aには、中立復帰型の一対
のスイッチ操作部82,83が左右に並設されている。
一方のスイッチ操作部82は刈取り前処理部8を昇降す
る前記油圧シリンダ12に対する電磁制御弁(図示せ
ず)を操作するものであり、また、他方のスイッチ操作
部83は、掻き込みリール13を上下位置調節する油圧
シリンダ15に対する電磁制御弁(図示せず)を操作す
るものであり、変速レバー31を操作して機体走行速度
を加減しながら刈取り前処理部8をスイッチ操作部82
の操作によって昇降することができるとともに、スイッ
チ操作部83の操作によって掻き込みリール13の上下
位置調節も行うことができるのである。
【0038】前記リール操作レバー28は、中立復帰付
勢された十字操作型レバーに構成されて、上下および前
後方向の操作がその基部に設けたスイッチ機構86で検
知されるようになっている。ここで、リール操作レバー
28が上方に操作されている間、リール変速機構36の
アクチュエータ37がリール回転速度を増速する方向に
作動され、リール操作レバー28が下方に操作されてい
る間、アクチュエータ37が減速方向に作動されるよう
になっている。また、リール操作レバー28が後方に操
作されている間、前記支持アーム14を伸縮する油圧シ
リンダ16が電磁制御弁(図示せず)を介して短縮作動
して掻き込みリール13が後方に位置変更され、リール
操作レバー28が前方に操作されている間、前記支持ア
ーム14が油圧シリンダ16によって伸長作動されて、
掻き込みリール13が前方に位置変更されるようになっ
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの全体平面図
【図3】伝動系の概略図
【図4】操縦部の正面図
【図5】操縦部の一部を示す側面図
【図6】操作塔の一部を切り欠いた後面図
【図7】操縦部の平面図
【図8】直進検出手段の一例を示す平面図
【図9】変速操作機構の正面図
【図10】変速操作構造の機体右側からの側面図
【図11】変速操作機構の縦断側面図
【図12】変速操作機構の縦断正面図
【図13】変速操作機構の一部を示す平面図
【図14】変速操作機構全体を機体前方から見た概略斜
視図
【図15】変速操作機構の中立停止状態を示す概略正面
【図16】変速操作機構の直進前進状態を示す概略正面
【図17】変速操作機構の直進後進状態を示す概略正面
【図18】変速操作機構の前進での左旋回状態を示す概
略正面図
【図19】変速操作機構の後進での左旋回状態を示す概
略正面図
【符号の説明】
2L,2R クローラ走行装置 26 走行停止用ペダル 27 駐車ロックレバー 73 ネガティーブブレーキ 75 走行クラッチ 76 アクチュエータ PL,PR 油圧ポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のクローラ走行装置をそれぞれ静油
    圧式の無段変速装置で独立的に駆動するよう構成し、両
    無段変速装置を単一の変速レバーで変速操作するよう構
    成するとともに、踏み込み操作によって前記変速レバー
    を中立位置に強制移動させる走行停止用ペダルを備え、
    かつ、両無段変速装置における油圧ポンプへの動力伝達
    を断続する走行クラッチをアクチュエータによって入り
    切り操作可能に構成するとともに、前記走行停止用ペダ
    ルの踏み込み操作の検出に基づいて前記アクチュエータ
    をクラッチ切り作動させるよう構成してあるコンバイン
    の操作構造。
  2. 【請求項2】 左右のクローラ走行装置の駆動系に、変
    速レバーが変速位置にあると制動解除状態にあり、変速
    レバーが中立位置にあることが検知されると制動状態に
    なるネガティーブブレーキを備えてある請求項1記載の
    コンバインの操作構造。
  3. 【請求項3】 前記走行停止用ペダルを踏み込み位置で
    係止保持する駐車ロックレバーを備えてある請求項1ま
    たは2記載のコンバインの操作構造。
JP23937596A 1996-09-10 1996-09-10 コンバインの操作構造 Pending JPH1084753A (ja)

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Cited By (3)

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