JPH10278612A - 作業機の変速操作装置 - Google Patents

作業機の変速操作装置

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JPH10278612A
JPH10278612A JP9090495A JP9049597A JPH10278612A JP H10278612 A JPH10278612 A JP H10278612A JP 9090495 A JP9090495 A JP 9090495A JP 9049597 A JP9049597 A JP 9049597A JP H10278612 A JPH10278612 A JP H10278612A
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transmission
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shift
sub
lever
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JP9090495A
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Shiro Okuda
史郎 奥田
Takuji Segawa
卓二 瀬川
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副変速をショック小さく円滑に行いながら
も、その副変速に起因した能率低下を抑制する。 【解決手段】 主変速装置を変速操作するための主変速
操作具31Mと、高低二段切り換え式の副変速装置を変
速操作するための副変速操作具31Sとを設けてある作
業機の変速操作装置であって、前記主変速操作具31M
が高速域にある状態でのみ前記副変速操作具31Sの変
速操作を規制するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主変速装置を変速
操作するための主変速操作具と、高低二段切り換え式の
副変速装置を変速操作するための副変速操作具とを設け
てあるコンバインなど作業機の変速操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の作業機の変速操作装置と
しては、主変速操作具を中立位置に操作位置させたとき
のみ副変速操作具による副変速装置に対する変速操作を
許容するようにしていた。
【0003】具体的にいうと、例えば、主変速操作具の
直線径路に沿っての第1移動により前記主変速装置を変
速作動させ、前記主変速操作具の前記直線径路に直交す
る方向に沿っての第2移動により前記副変速装置を切り
換え作動させるようにすることで、主変速操作具を副変
速操作具に兼用させてある変速操作装置では、主変速操
作具を中立位置に操作位置させた状態でのみその主変速
操作具を第2移動できるようにしていた。
【0004】この従来技術によるときは、主変速操作具
を中立位置に操作した状態、つまり、走行速度が低下し
た状態でのみ副変速操作具の変速操作を許容するから、
副変速操作具を変速操作する前の走行速度と変速操作し
た後の走行速度との差が小さくて、速度変動の小さい速
度の高低切り換えを行えることで速度の高低切り換え、
つまり、副変速をショック小さく円滑に行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術によるときは、走行装置が走行抵抗の大きいクローラ
走行装置の場合、主変速操作具を変速中立操作すること
で走行速度が大きく低下し、場合によっては、停止する
から、上述したように副変速をショック小さく円滑に行
えるものの、走行速度が低下しすぎて能率の低下を招来
していた。
【0006】本発明の目的は、副変速をショック小さく
円滑に行いながらも、その副変速に起因した能率低下を
抑制する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本第1発
明の特徴、作用、効果は次の通りである。
【0008】〔特徴〕主変速装置を変速操作するための
主変速操作具と、高低二段切り換え式の副変速装置を変
速操作するための副変速操作具とを設けてある作業機の
変速操作装置であって、前記主変速操作具が高速域にあ
る状態でのみ前記副変速操作具の変速操作を規制するよ
うに構成してある点にある。
【0009】〔作用〕本第1発明によるときは、主変速
操作具が副変速の前と後とでの走行速度の差が大きくな
る高速域にある状態でのみ副変速操作具の変速操作を規
制するようにしてあるから、換言すれば、主変速操作具
が副変速の前と後とでの走行速度の差がそれほど大きく
ない、或いは、小さい中速域や低速域にある状態での副
変速操作具の変速操作を許容するようにしてあるから、
ショック小さく副変速を行いながらも、副変速時におけ
る走行速度をそれほど低下させることがない。
【0010】〔効果〕従って、本第1発明によれば、副
変速をショック小さく円滑に行いながらも、その副変速
に起因した能率低下を抑制できるようになった。
【0011】請求項2に係る本第2発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0012】〔特徴〕上記本第1発明の特徴において、
前記主変速操作具の直線径路に沿っての第1移動により
前記主変速装置を変速作動させ、前記主変速操作具の前
記直線径路に直交する方向に沿っての第2移動により前
記副変速装置を切り換え作動させるようにすることで、
主変速操作具を副変速操作具に兼用させてある点にあ
る。
【0013】〔作用〕本第2発明によるときは、主変速
操作具を副変速操作具に兼用させて変速操作具を単一化
してあるから、主変速と副変速とを行いながらも、変速
操作のための構成部品点数を少なくすることができる。
【0014】〔効果〕従って、本第2発明によれば、変
速操作構造の簡素化を図ることができるようになった。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る作業機の一
例としての全稈投入型コンバインの全体側面が、また、
図2にその平面がそれぞれ示されている。このコンバイ
ンは、左右一対のクローラ走行装置2L,2Rを備えた
本機1にキャビン付きの操縦部3、エンジン4を収容し
た原動部5、軸流型の脱穀装置6、および、穀粒タンク
7を搭載するとともに、この本機1の前部に刈取り前処
理部8を昇降駆動自在に連結して構成されている。
【0016】刈取り前処理部8は、バリカン型の刈取り
装置9、刈取り穀稈を刈り幅中間に集めるオーガ10、
集めた穀稈を脱穀装置6に供給するフィードコンベア1
1、等を備えており、フィードコンベア11の基端Xを
中心にして油圧シリンダ12によって刈取り前処理部8
全体が上下に揺動駆動されるように本機1に連結されて
いる。また、この刈取り前処理部8の前側上部には、植
立穀稈を後方に掻き込み起立させるように回転駆動され
る掻き込みリール13が付設されている。そして、前端
に掻き込みリール13を横水平に支架したリール支持ア
ーム14が、油圧シリンダ15により上下揺動自在、か
つ、油圧シリンダ16により伸縮自在に構成されてお
り、これら油圧シリンダ15,16によって掻き込みリ
ール13の上下位置および前後位置を任意に調節できる
ように構成されている。
【0017】前記操縦部3には、図4,図7に示すよう
に、運転座席17、その前部に立設された操作塔18、
運転座席17の左側に配備された操作盤19が設けら
れ、これらがキャビン20によって覆われている。
【0018】キャビン20のフロントガラス20aは、
図3に示すように、床面から天井まで全面透視可能に構
成されており、このフロントガラス20aの下部前方の
見通しを妨げないように、前記操作塔18は両脚の間に
入る程度に幅狭く構成されている。また、操作塔18
は、図5,図6に示すように、床面上の固定ベース21
に対して支点Yを中心に前後に揺動調節可能に支持され
た、いわゆるチルトハンドル構造になっており、フロン
トガラス20aに作用するワイパー22の駆動部23が
固定ベース21に備えられている。
【0019】そして、図4〜図7に示すように、この操
作塔18の上面には、回転式のステアリングハンドル2
4が備えられるとともに、操作塔18の左側面の上下に
はハンドアクセルレバー25、走行停止用ペダル26、
このペダル26を踏み込み位置で固定する駐車ロックレ
バー27が備えられ、操作塔18の右側面には、掻き込
みリール13に対するリール操作レバー28、操作塔1
8を任意のチルト角に固定するチルトレバー29、キー
スイッチ30が備えられている。また、操作盤19に
は、走行用主変速を行う主変速操作具の一例である主変
速操作レバー31Mの他に、脱穀装置6への動力を断続
する脱穀クラッチレバー33、刈取り前処理部7への動
力を断続する刈取りクラッチレバー34、各種の操作ス
イッチ類、計器類、などが備えられている。
【0020】前記主変速操作レバー31Mは、左右向き
軸芯P1周りに揺動自在に支持されており、前後向き軸
芯P2周りに腰折れ揺動自在に構成されていて、左右向
き軸芯P1周りでの揺動が後述する主変速装置Mを変速
作動させる直線径路に沿っての第1移動となっており、
これと直交する方向での前後向き軸芯P2周りでの揺動
が後述する高低二段切り換え式の副変速装置Sを変速操
作するための第2移動となっている。つまり、主変速操
作レバー31Mは副変速装置Sを変速操作するための副
変速操作具の一例である副変速操作レバー31Sを兼用
している。なお、以下においては、第1移動を主変速操
作動と称し、第2移動を副変速操作動と称する。
【0021】そして、主変速操作レバー31の腰折れ部
には、主変速操作レバー31Mが高位置に揺動している
か低位置に揺動しているかを検出する副変速スイッチ3
2が設けられており、操作盤19には、図7,図20に
示すように、主変速操作レバー31Mを挿通させて主変
速操作レバー31Mが高位置に揺動位置している状態で
の主変速操作レバー31Mの主変速操作動を案内する高
変速案内溝HSと、主変速操作レバー31Mを挿通させ
て主変速操作レバー31Mが低位置に揺動位置している
状態での主変速操作レバー31Mの主変速操作動を案内
する低変速案内溝LSと、これら溝間での主変速操作レ
バー31Mの移動、つまり、副変速操作動を行わせる副
変速案内溝SSとが形成された変速ガイドGが設けられ
ている。前記副変速案内溝SSは、主変速操作レバー3
1Mが前進高速域FH及び後進高速域RHにある状態で
のみ主変速操作レバー31Mの副変速操作動、つまり、
高変速案内溝HS及び低変速案内溝LSの間での操作動
を規制するように形成されている。
【0022】従って、主変速操作レバー31Mが、前進
高速域FH及び後進高速域RH以外の中立位置Nを含む
位置に位置するときのみ副変速が可能となっている。
【0023】図3に、伝動系の概略が示されている。エ
ンジン4の出力は二系統に分岐され、一方の伝動系で脱
穀装置6と刈取り前処理部8が駆動され、他方の伝動系
で左右のクローラ走行装置2L,2Rが駆動される。
【0024】つまり、分岐されたエンジン出力の一部は
脱穀装置6に伝達され、そこで更に分岐されてフィード
コンベア11の基端軸11aに伝達されるとともに、基
端軸11aを経てカウンター軸35に伝達され、このカ
ウンター軸35からベルト無段変速式のリール変速機構
36を介して掻き込みリール13の駆動軸13aに動力
伝達されるとともに、カウンター軸35から分岐した動
力で刈取り装置9とオーガ10が駆動されるようになっ
ている。そして、前記リール変速機構36は、電動シリ
ンダなどのアクチュエータ37によって変速操作される
ようになっている。
【0025】左右のクローラ走行装置2L,2Rはそれ
ぞれ独立的に静油圧式無段変速機構(HST)で駆動さ
れるようになっている。各静油圧式無段変速機構は、エ
ンジン出力で駆動されるアキシャルプランジャ型の一対
の油圧ポンプPL,PRと、これにそれぞれ連通接続さ
れたアキシャルプランジャ型の油圧モータML,MRと
からなり、各油圧モータML,MRの出力が減速ケース
38L,38Rを介して各クローラ走行装置2L,2R
の駆動輪39L,39Rに伝達されるようになってい
る。
【0026】そして、前記主変速操作レバー31Mの左
右向き軸芯P1周りでの前後揺動操作によって各油圧ポ
ンプPL,PRの斜板の角度を変更して油圧ポンプP
L,PRからの圧油吐出方向および圧油吐出量を調節す
ることで無段の前後進主変速を行い、油圧モータML,
MRの斜板の角度を油圧式に大小2段に切り換えてモー
タ容量を切り換えることにより高低2段の副変速を行う
ように構成されている。つまり、油圧ポンプPL,PR
が主変速装置Mであり、油圧モータML,MRが副変速
装置Sであって、主変速操作レバー31Mの高位置への
副変速操作動に伴い前記した副変速スイッチ32で電磁
式の制御弁機構74を操作することにより、副変速装置
Sを高速段に切り換え、主変速操作レバー31Mの低位
置への副変速操作動に伴い前記した副変速スイッチ32
で電磁式の制御弁機構74を操作することにより、副変
速装置Sを低速段に切り換えるように構成されている。
【0027】また、前記ステアリングハンドル24を左
右に回動操作することで、両油圧ポンプPL,PRから
の圧油吐出状態に差異をつけて左右油圧モータML,M
Rに速度差に与えて機体操向を行うようになっており、
前記主変速操作レバー31Mおよびステアリングハンド
ル24と油圧ポンプPL,PRに備えた斜板角変更用の
変速操作軸(トラニオン軸)40L,40Rとを連係す
る変速操向操作機構41が床面下方に固定配備されてい
る。
【0028】以下、前記変速操向操作機構41の構造を
図9〜図14に基づいて説明する。
【0029】変速操向操作機構41のケース42には、
主変速操作軸43が左右水平に支承され、この主変速操
作軸43の一端と主変速操作レバー31Mの基部部材3
1bとが、操作リンク機構44を介して連動連結され、
主変速操作レバー31Mの前後揺動に連動して主変速操
作軸43が回転操作されるようになっている。
【0030】主変速操作軸43と、これに並行にケース
に支架したガイド軸45に亘って、左右一対のスライド
部材46L,46Rが左右に平行スライド可能に外嵌装
着されるとともに、主変速操作軸43にスプライン外嵌
装着された左右一対の操作アーム47L,47Rが各ス
ライド部材46L,46Rの外側部位に位置させて配備
され、主変速操作軸43に外嵌装着した圧縮コイルバネ
48によって左右の操作アーム47L,47Rおよびス
ライド部材46L,46Rがそれぞれ中央側にスライド
付勢されている。そして、各スライド部材46L,46
Rがケース42に固定されたストッパ49に接当して、
その中央側へのスライド限界が規制されている。
【0031】各スライド部材46L,46Rの下部には
前後向きの支点Z1 ,Z2 周りに天秤状に回動自在に横
長のステアリングカム50L,50Rが連結され、この
ステアリングカム50L,50Rと前記操作アーム47
L,47Rとがロッド51で連動連結されている。ま
た、ケース42の前壁42aには、左右一対のステアリ
ングアーム52L,52Rがステアリング操作軸53
L,53Rを介して回動自在に取付けられるとともに、
各ステアリングアーム52L,52Rの遊端に備えたロ
ーラ54が、各ステアリングカム50L,50Rに形成
されたカム溝55に係入されている。そして、左右のス
テアリング操作軸53L,53Rがリンク機構56L,
56Rを介して前記油圧ポンプPL,PRの変速操作軸
40L,40Rにそれぞれ各別に連動連結されている。
【0032】また、左右のスライド部材46L,46R
の間には、前記主変速操作軸43とガイド軸45に亘っ
てスライド自在に外嵌されたシフト部材57が配備さ
れ、このシフト部材57の下部にラックギヤ58が固設
されるとともに、ケース2の上下壁に亘って支架した縦
回転軸59に、前記ラックギヤ58に咬合するピニオン
ギヤ60が備えられている。前記縦回転軸59とステア
リングハンドル24から下方に延出されたハンドル軸6
1とがジョイント70を介して連結され、ステアリング
ハンドル24の左右への回動操作に伴う縦回転軸59の
正または逆回動によってシフト部材57が左または右に
シフト操作され、これに伴ってスライド部材46L,4
6Rの内の一方が圧縮コイルバネ48に抗して外方にス
ライド操作されるようになっている。
【0033】次に、前記変速操向操作機構41の作動に
ついて、図14および図15〜図19に基づいて説明す
る。
【0034】〔中立停止〕図14,図15は、ステアリ
ングハンドル24を直進位置に、かつ、主変速操作レバ
ー31Mを中立位置Nにそれぞれ操作位置させた状態が
示されている。この状態では、操作アーム47L,47
Rが共に前向き水平姿勢にあり、左右のステアリングカ
ム50L,50Rはそれぞれ水平にあり、両油圧ポンプ
PL,PRはそれぞれ中立となる。この場合、ステアリ
ングハンドル24を左右に回動操作しても、両油圧ポン
プPL,PRが操作されることはない。例えば、図1
4,図15の状態でステアリングハンドル24を左方に
回動操作すると、ラック・ピニオン作動によってシフト
部材57が図14中のa方向にシフト操作され、左側の
油圧ポンプPLに対応するスライド部材46Lと操作ア
ーム47Lとが圧縮コイルバネ48に抗して外側にスラ
イド操作され、これに伴ってステアリングカム50Lも
同方向に水平シフト操作される。この際、ステアリング
カム50Lが水平姿勢であるために、このステアリング
カム50Lのカム溝55にローラ54を介して係合され
たステアリングアーム52Lは、水平姿勢のカム溝55
内でローラ54が移動してその係合位置を変えるだけと
なり、ステアリングアーム52Lが回動操作されること
はない。従って、主変速操作レバー31Mを中立位置N
に操作位置させた状態では、ステアリングハンドル24
を左右に回動操作しても左右の油圧ポンプPL,PRは
それぞれ中立位置に維持される。
【0035】〔直進前進〕ステアリングハンドル24が
直進位置にある状態で主変速操作レバー31Mを中立位
置Nから前進側に操作すると、図16に示すように、左
右のスライド部材46L,46Rがストッパ49によっ
て位置規制された中立位置にある状態で、主変速操作軸
43が図14中のf方向に回動操作され、左右の操作ア
ーム47L,47Rが共に同方向に同量だけ揺動操作さ
れる。これによって左右のステアリングカム50L,5
0Rが各支点Z1 ,Z2 周りに同角度だけ回動操作さ
れ、これに係合されているステアリングアーム52L,
52Rが揺動操作されてステアリング操作軸53L,5
3Rが同量回動操作される。これによって両油圧ポンプ
PL,PRの変速操作軸40L,40Rが前進側に同量
づつ操作され、左右のクローラ走行装置2L,2Rが同
速で正転駆動され、本機1が直進前進する。そして、前
記主変速操作レバー31Mを前進側に操作する際、高変
速案内溝HSを用いると、副変速装置Sを高速段に切り
換えた状態での高速直進前進が行われ、低変速案内溝L
Sを用いると、副変速装置Sを低速段に切り換えた状態
での低速直進前進が行われる。
【0036】なお、図8に示すように、ステアリングハ
ンドル24が直進位置にあると、前記ハンドル軸61の
下部に備えた山形の突起62が操作塔18に取付けられ
たスイッチ63に接触操作して、操作塔18の上面に備
えた直進表示ランプ(直進表示手段)64を点灯作動さ
せるように構成されており、この直進表示ランプ64の
点灯を視認することで直進状態にあることを容易に認識
することができるようになっている。
【0037】また、左右のステアリング操作軸53L,
53Rと油圧ポンプPL,PRの変速操作軸40L,4
0Rとを連動連結するリンク機構56L,56Rにおい
て、変速範囲調整と直進調整とを行うようになってい
る。つまり、図9に示すように、ステアリング操作軸5
3L,53Rに設けたアーム65L,65Rと連係ロッ
ド66L,66Rとがアーム長手方向に沿う長孔67
L,67Rを介して連係されており、この連係位置を調
整することで、ステアリング操作軸53L,53Rの回
動に対する変速操作軸40L,40Rの回動範囲の調
整、つまり変速範囲の調整が可能となっている。また、
図10に示すように、油圧ポンプPL,PRの変速操作
軸40L,40Rに連動連結される連係ロッド68L,
68Rにターンバックル69L,69Rがそれぞれ備え
られ、この連係ロッド68L,68Rを伸縮調整して、
直進操作状態における両油圧ポンプPL,PRの吐出油
量の差異を無くすことで直進性を確保することができる
ようになっているのである。
【0038】〔直進後進〕ステアリングハンドル24が
直進位置にある状態で主変速操作レバー31Mを中立位
置Nから後進側に操作すると、図17に示すように、左
右のスライド部材46L,46Rがストッパ49によっ
て位置規制された中立位置にある状態で、主変速操作軸
43が図14中のr方向に回動操作され、左右の操作ア
ーム47L,47Rが共に同方向に同量だけ揺動操作さ
れる。これによって左右のステアリングカム50L,5
0Rが支点Z1 ,Z2 周りに同角度だけ回動操作され、
これに係合されているステアリングアーム52L,52
Rが揺動操作されてステアリング操作軸53L,53R
が同量回動操作される。これによって両油圧ポンプP
L,PRの変速操作軸40L,40Rが逆転側に同量づ
つ操作され、左右のクローラ走行装置2L,2Rが同速
で逆転駆動され、本機1が直進後進する。そして、前記
主変速操作レバー31Mを後進側に操作する際、高変速
案内溝HSを用いると、副変速装置Sを高速段に切り換
えた状態での高速直進後進が行われ、低変速案内溝LS
を用いると、副変速装置Sを低速段に切り換えた状態で
の低速直進後進が行われる。
【0039】〔前進旋回〕上記した直進前進からステア
リングハンドル24を、例えば左方に回動操作すると、
ラック・ピニオン作動によってシフト部材57が図14
中のa方向にシフト操作され、左側の油圧ポンプPLに
対応するスライド部材46Lと操作アーム47Lとが圧
縮コイルバネ48に抗して外側にスライド操作される。
これに伴って図18に示すように、スライド部材46L
のスライド変位に伴ってステアリングカム50Lがa方
向に移動操作されるが、この際、ステアリングカム50
Lは傾斜姿勢に回動されているので、傾斜したカム溝5
5にローラ54を介して係合されているステアリングア
ーム52Lは相対的に水平姿勢側に回動操作される。つ
まり、左側の油圧ポンプPLのみが中立側に操作され、
左右クローラ走行装置2L,2Rに速度差がもたらされ
て本機1が左方に旋回してゆく。そして、ステアリング
ハンドル24を左方に回動操作する程、左側の油圧ポン
プPLの中立側への操作量が多くなり、左右クローラ走
行装置2L,2Rの速度差が大きくなって機体旋回力が
次第に大きくなってゆく。また、左側の油圧ポンプPL
が完全に中立にまで操作されると、左側のクローラ走行
装置2Lを停止して右側のクローラ走行装置2Rのみを
正転駆動しての旋回、いわゆる信地旋回状態となる。そ
して、更にステアリングハンドル24を左方に大きく回
動操作すると、ステアリングアーム52Lのローラ54
が支点Z2 を越えて反対側に相対移動することになり、
ステアリングアーム52Lは水平姿勢を越えて反対方向
に回動操作され、左側の油圧ポンプPLが逆転側に操作
されることになる。つまり、左側のクローラ走行装置2
Lを逆転して右側のクローラ走行装置2Rを正転駆動し
ての急旋回、いわゆる超信地旋回状態がもたらされる。
【0040】〔後進旋回〕上記した直進後進からステア
リングハンドル24を例えば左方に回動操作すると、前
進旋回の場合と同様に、左側のクローラ走行装置2Lの
油圧ポンプPLのみが中立側に向けて方向に操作され、
大きい旋回操作が加えられると油圧ポンプPLが中立ま
で、あるいは中立を越えて正転側にまで操作され、信地
旋回状態や超信地旋回状態による左方旋回がもたらされ
るのである。
【0041】また、各減速ケース38L,38Rには、
内装バネで制動作動し、圧油供給によって制動解除する
ネガティーブブレーキ73がそれぞれ備えられている。
このネガティーブブレーキ73への圧油給排制御は前記
制御弁機構74を介して行われるものであり、通常は圧
油が供給されて制動解除されている。また、この制御弁
機構74には、ポンプ駆動系に設けたベルトテンション
式の走行クラッチ75を入り切り操作する油圧シリンダ
76にも接続されている。
【0042】図5に示すように、前記走行停止用ペダル
26にリンク機構77を介して連係した天秤揺動式の操
作アーム77aが、主変速操作レバー31Mから延出さ
れた2本の牽制ロッド78にストローク吸収用の長孔7
9を介して連動連結されており、走行停止用ペダル26
を踏み込み操作すると、変速位置にある主変速操作レバ
ー31Mが一方の牽制ロッド78の突き上げによって強
制的に中立に復帰させるように構成され、これによって
機体が停止するよう構成されている。
【0043】また、走行停止用ペダル26の踏み込みが
スイッチ80で検知されるようになっている。このスイ
ッチ80は前記制御弁機構74に接続されており、スイ
ッチ80によってペダル踏み込みが検知されると、走行
クラッチ75を操作する油圧シリンダ76に制御弁機構
74を介して圧油が供給され、両油圧ポンプPL,PR
の駆動が断たれるとともに、ネガティーブブレーキ73
から排油されて左右のクローラ操向装置2L,2Rに制
動がかけられる。そして、駐車ロックレバー27を操作
して走行停止用ペダル26を踏み込み位置に固定するこ
とで、左右クローラ走行装置2L,2Rを制動状態に保
持した駐車ブレーキ状態がもたらされるようになってい
る。
【0044】ここで、走行停止用ペダル26の支点Qは
固定ベース21側に位置固定状態で設けられている。つ
まり、操作塔18の左側壁面にチルト支点Yを中心とす
る円弧状の長孔81が形成され、この長孔81内に支点
Qが位置固定状態で臨設され、操作塔18が前後に角度
調節されても、支点Qが長孔81内を相対移動するだけ
であり、走行停止用ペダル26は操作塔18の左外側に
おいて位置および姿勢が変わることなく配備されてい
る。
【0045】また、図4および図5,図14に示すよう
に、主変速操作レバー31Mのグリップ31aには、中
立復帰型の一対のスイッチ操作部82,83が左右に並
設されている。一方のスイッチ操作部82は刈取り前処
理部8を昇降する前記油圧シリンダ12に対する電磁制
御弁(図示せず)を操作するものであり、また、他方の
スイッチ操作部83は、掻き込みリール13を上下位置
調節する油圧シリンダ15に対する電磁制御弁(図示せ
ず)を操作するものであり、主変速操作レバー31Mを
操作して機体走行速度を加減しながら刈取り前処理部8
をスイッチ操作部82の操作によって昇降することがで
きるとともに、スイッチ操作部83の操作によって掻き
込みリール13の上下位置調節も行うことができるので
ある。
【0046】前記リール操作レバー28は、中立復帰付
勢された十字操作型レバーに構成されて、上下および前
後方向の操作がその基部に設けたスイッチ機構86で検
知されるようになっている。ここで、リール操作レバー
28が上方に操作されている間、リール変速機構36の
アクチュエータ37がリール回転速度を増速する方向に
作動し、リール操作レバー28が下方に操作されている
間、アクチュエータ37が減速方向に作動するようにな
っている。また、リール操作レバー28が後方に操作さ
れている間、前記支持アーム14を伸縮する油圧シリン
ダ16が電磁制御弁(図示せず)を介して短縮作動して
掻き込みリール13が後方に位置変更され、リール操作
レバー28が前方に操作されている間、前記支持アーム
14が油圧シリンダ16によって伸長作動されて、掻き
込みリール13が前方に位置変更されるようになってい
る。
【0047】〔別実施形態〕上記実施の形態では、直線
径路に沿っての第1移動により主変速装置Mを変速作動
させる主変速操作レバー31Mの前記直線径路に直交す
る方向に沿っての第2移動により副変速装置Sを切り換
え作動させるようにすることで、主変速操作レバー31
Mを副変速操作レバー31Sに兼用させたが、副変速操
作レバーで代表される副変速操作具31Sは、主変速操
作レバーで代表される主変速操作具31Mとは別個に設
けても良い。
【0048】上記実施の形態では、左右のクローラ走行
装置2L,2Rそれぞれに対応して設けた静油圧式無段
変速機構の油圧ポンプPL,PRを主変速装置Mとし、
油圧モータML,MRを副変速装置Sとして実施した
が、左右のクローラ走行装置2L,2Rに対して一つの
静油圧式無段変速機構を設け、この静油圧式無段変速機
構の油圧ポンプを主変速装置Mとし、油圧モータを副変
速装置Sとして実施したり、静油圧式無段変速機構を主
変速装置Mとし、別途副変速装置Sを設けて実施しても
良い。
【0049】主変速装置M及び副変速装置Sの構造、形
態は適宜変更可能である。
【0050】上記実施の形態では、コンバインへの適用
例を示したが、本発明は、トラクタなど各種の作業機に
適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの全体平面図
【図3】伝動系の概略図
【図4】操縦部の正面図
【図5】操縦部の一部を示す側面図
【図6】操作塔の一部を切り欠いた後面図
【図7】操縦部の平面図
【図8】直進検出手段の一例を示す平面図
【図9】変速操向操作機構の正面図
【図10】変速操作構造の機体右側からの側面図
【図11】変速操向操作機構の縦断側面図
【図12】変速操向操作機構の縦断正面図
【図13】変速操向操作機構の一部を示す平面図
【図14】変速操向操作機構全体を機体前方から見た概
略斜視図
【図15】変速操向操作機構の中立停止状態を示す概略
正面図
【図16】変速操向操作機構の直進前進状態を示す概略
正面図
【図17】変速操向操作機構の直進後進状態を示す概略
正面図
【図18】変速操向操作機構の前進での左旋回状態を示
す概略正面図
【図19】変速操向操作機構の後進での左旋回状態を示
す概略正面図
【図20】変速ガイドの平面図
【符号の説明】
M 主変速装置 S 副変速装置 31M 主変速操作具 31S 副変速操作具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主変速装置を変速操作するための主変速
    操作具と、高低二段切り換え式の副変速装置を変速操作
    するための副変速操作具とを設けてある作業機の変速操
    作装置であって、前記主変速操作具が高速域にある状態
    でのみ前記副変速操作具の変速操作を規制するように構
    成してある作業機の変速操作装置。
  2. 【請求項2】 前記主変速操作具の直線径路に沿っての
    第1移動により前記主変速装置を変速作動させ、前記主
    変速操作具の前記直線径路に直交する方向に沿っての第
    2移動により前記副変速装置を切り換え作動させるよう
    にすることで、主変速操作具を副変速操作具に兼用させ
    てある請求項1記載の作業機の変速操作装置。
JP9090495A 1997-04-09 1997-04-09 作業機の変速操作装置 Pending JPH10278612A (ja)

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