JP3372104B2 - 作業車の操作部構造 - Google Patents

作業車の操作部構造

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JP3372104B2
JP3372104B2 JP12034694A JP12034694A JP3372104B2 JP 3372104 B2 JP3372104 B2 JP 3372104B2 JP 12034694 A JP12034694 A JP 12034694A JP 12034694 A JP12034694 A JP 12034694A JP 3372104 B2 JP3372104 B2 JP 3372104B2
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俊紀 桐畑
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左右独立の走行駆動機
構を備えた作業車、例えば、コンバイン、トラクタ等の
農業機械、運搬車、建設機械の操作部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、左右独立の走行駆動機構を備えた
作業車として、例えば、コンバインがあり、同コンバイ
ンでは左右走行部をそれぞれ静油圧駆動機構(以下「H
ST」と称する)により走行駆動可能とし、各HSTの
トラニオンレバーに、左右独立して設けた2本の操作レ
バーを連動連結して、同操作レバーにより操向操作が行
えるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したコ
ンバインのように、左右のHSTを、独立した左右の操
作レバーにて操作する場合は、機体の走行速度を調整す
る変速操作と、機体の操向を行う旋回操作を同一レバー
にて操作しなければならないために、その操作性が悪
く、運転操作を円滑に行うことができないという問題が
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、操
作台に、変速操作具の変速操作に連動して回動する変速
軸を架設し、同変速軸に、スライド作用体を旋回操作具
の旋回操作に連動してスライド作動可能に取付けると共
に、同スライド作用体の側方に位置させて一対のスライ
ド体をスライド作用体のスライド作動に連動させてスラ
イド自在で、かつ、変速軸と一体回動自在に取付けて、
各スライド体のスライド作動及び回動作動にHST増減
速機構の増減速作動を連動させ、しかも、一対のスライ
ド体間には中立位置決め体を配設し、同中立位置決め体
には、一対の中立位置変更用突片を各スライド体に対し
て進退自在に取付けると共に、各中立位置変更用突片を
切替レバーにより後退させて、旋回側とは反対側のスラ
イド体の中立位置を増速側へ変更可能としたことを特徴
とする作業車の操作部構造を提供せんとするものであ
る。また、本発明は、操作台に、変速操作具の変速操作
に連動して回動する変速軸を架設し、同変速軸に、スラ
イド作用体を旋回操作具の旋回操作に連動してスライド
作動可能に取付けると共に、同スライド作用体の側方に
位置させて一対のスライド体をスライド作用体のスライ
ド作動に連動させてスライド自在で、かつ、変速軸と一
体回動自在に取付けて、各スライド体のスライド作動及
び回動作動にHST増減速機構の増減速作動を連動さ
せ、しかも、一対のスライド体間には中立位置決め体を
配設し、同中立位置決め体には、一対の中立位置変更用
突片を各スライド体に対して進退自在に取付けると共
に、旋回操作具の旋回操作に各中立位置変更用突片の後
退作動を連動させて、旋回側とは反対側のスライド体の
中立位置を増速側へ変更可能としたことを特徴とする作
業車の操作部構造にも特徴を有する。
【0005】
【作用】機体を前進走行させる際に、変速操作具を前進
側に操作すると、変速軸が回動すると共に、一対のスラ
イド体が一体的に回動し、両スライド体の回動動作に連
動して、それぞれのHST増減速機構を増速作動させ
て、走行装置の左右側走行部を前進作動させることがで
きる。
【0006】そして、かかる前進走行状態において、旋
回操作具を、例えば、右旋回操作すると、スライド作用
体が一側方にスライドして、スライド側のスライド体を
一側方へスライドさせて、右側の走行部側のHST増減
速機構を減速あるいは停止作動させるために、機体を右
旋回させることができる。
【0007】この際、一対のスライド体間に配設した中
立位置決め体には、一対の中立位置変更用突片を各スラ
イド体に対して進退自在に取付けており、各中立位置変
更用突片を切替レバーにより後退させることにより、な
いしは、旋回操作具の右旋回操作に連動して左旋回用の
スライド体に対向している中立位置変更用突片が後退し
て、同スライド体の中立位置を増速側へ変更させるため
に、左側の走行部側のHST増減速機構を増速作動させ
て、機体をより速やかに右旋回させることができる。
【0008】さらに、かかる右旋回状態において、旋回
操作具をさらに右旋回方向に旋回操作すると、スライド
作用体がスライド体をさらに一側方へスライドさせて、
右側の走行部側のHST増減速機構を後進作動させるた
めに、機体を右側に急旋回(スピンターン)させること
ができる。
【0009】この場合にも、上記と同様に中立位置変更
用突片の後退作動に連動して、左側の走行部側のHST
増減速機構を増速作動させることができて、機体をより
速やかに右側にスピンターンさせることができる。
【0010】また、左旋回、左急旋回についても、旋回
操作具を上記とは反対側に旋回操作することにより行な
うことができる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0012】図1に示すAは、本発明に係る操作部であ
り、同操作部Aにより、作業車としてのコンバイン等の
左右走行部を走行駆動するHST(図示せず)に設けた
油圧モータ制御用の左斜板54と右斜板84とを姿勢変更操
作して、機体を前・後進、左・右旋回、さらには、左・
右急旋回させることができるようにしている。
【0013】操作部Aは、図1に示すように、操作台10
を左右幅方向に長手状の矩形箱型に形成し、同操作台10
の天井壁10c の中央部にハンドルコラム11を立設し、同
ハンドルコラム11に取付けたハンドル支軸12の上端に旋
回用操作具としてのハンドル18を取付ける一方、操作台
10内に横架した主変速軸34の右側端突出部34a に、変速
操作具としての主変速レバー35の下端をレバーステー36
を介して取付けている。10a は脚部、10b はワイヤステ
ー、13はギヤケース、14はギヤケース取付ブラケット、
15は取付ボルト、16は主変速レバーガイド体、Fは床部
である。
【0014】そして、図2及び図3に示すように、操作
台10の天井壁10c と底部10d の中央部間に上下方向に軸
線を向けたハンドル支軸12の基部12a を回動自在に取付
け、同基部12a の中央部にピニオンギヤ23を取付けてい
る。16a は主変速レバーガイド溝、26a は軸受体であ
る。
【0015】また、図2及び図3に示すように、操作台
10の左右側壁10e,10f の前部間には、左右幅方向に軸線
を向けたスライド軸28と主変速軸34とを前後方向に一定
の間隔を開けて横架しており、主変速軸34は、断面形状
を略三角形に形成して、回動自在に取付けている。26b
、26c は軸受体である。
【0016】スライド軸28の中途部には、図2及び図3
に示すように、スライド作用体25を左右幅方向に摺動自
在に取付けており、同スライド作用体25は、スライド軸
28にスライド自在に取付けた基部25a と、同基部25a に
一体的に取付けて、主変速軸34の直下方に配置した作用
体本体25b とから形成し、同作用体本体25b の下端部に
は、左右幅方向に伸延するラック24を取付け、同ラック
24を前記ピニオンギヤ23に噛合させている。26d はラッ
クガイド体である。
【0017】このようにして、ハンドル18を左方向又は
右方向に回動操作すると、ハンドル支軸12の基部12a に
取付けたピニオンギヤ23の回動動作に連動して、スライ
ド作用体25がラック24を介して右側方又は左側方へスラ
イド移動するようにしている。
【0018】スライド軸28と主変速軸34の左右側部に
は、図2及び図3に示すように、左右一対の左右スライ
ド体27,30 をそれぞれ左右幅方向にスライド自在に取付
けており、同左右スライド体27,30 の各外側位置には中
立用戻しバネ31,32 を取付けて、各中立用戻しバネ31,3
2 により各スライド体27,30 を中立状態に付勢する一
方、操作台10の天井壁10c の中央部に門型の中立位置決
め体33を取付けて、同中立位置決め体33により各スライ
ド体27,30 を中立位置に停止可能としている。
【0019】しかも、左右一対のスライド体27,30 に
は、図2及び図3に示すように、それぞれHST増減速
機構M1,M2 を連動連結して、各スライド体27,30 のスラ
イド作動及び回動作動に、各HST増減速機構M1,M2 の
増減速作動を連動させており、HST増減速機構M1は、
図2及び図3に示すように、左ガイド体42と左回転子47
と左回転子支持アーム48と左斜板作動用アーム52と左連
結ワイヤ55とを具備している。
【0020】左スライド体27は、図2及び図3に示すよ
うに、外周面右側端部に左アーム支持部37を回転自在に
遊嵌し、同左アーム支持部37の前側外周面部よりスライ
ド軸28に向けて左廻止め体38を伸延させ、同左廻止め体
38をスライド軸28の外周面に左右幅方向にスライド自在
に遊嵌する一方、左アーム支持部37の後側外周面部より
後下方へ向けて左ガイド体支持アーム39を伸延させ、同
アーム39の先端に左ボス部40を取付け、同ボス部40中に
前後方向に略水平に軸線を向けた枢支ピン41を回転自在
に取付け、同枢支ピン41の後端に左右幅方向に伸延し、
かつ、後面が開口した断面コ字状の左ガイド体42の前壁
中央部を固設している。
【0021】そして、図2及び図3に示すように、左ス
ライド体27の外周面左側端部より後方へ向けて左揺動ア
ーム43を伸延させ、同左揺動アーム43の先端に伸縮調節
自在の左リンク44の上端を連結ピン45を介して連結し、
同左リンク44の下端に前記左ガイド体42の前壁外側端部
を連結ピン(図示せず)を介して連結している。
【0022】このようにして、左ガイド体42は、スライ
ド作用体25のスライド動作に連動してスライド動作する
左スライド体27と一体的にスライド軸28及び主変速軸34
に沿って左右幅方向にスライド移動すると共に、主変速
レバー35による主変速軸34の回動動作に連動して回動す
る左スライド体と一体的に枢支ピン41を中心に上下揺動
するようにしている。
【0023】また、図2及び図3に示すように、左ガイ
ド体42には、左回転子47を回転自在かつ左ガイド体42に
沿って左右幅方向に摺動自在に嵌合しており、左回転子
47は、左右幅方向に伸延する左回転子支持アーム48の外
側端部に支軸49を介して取付け、同支持アーム48の内側
端部を操作台10の後壁10g にボス部50を介して軸線を前
後方向に向けたアーム支軸51により上下揺動自在に枢支
し、操作台10の外部において、アーム支軸51の端部に左
右幅方向に伸延する左斜板作動用アーム52の左側端部を
固定ボルト53により固定し、同左斜板作動用アーム52の
右側端部に油圧モータを制御する左斜板54を左連結ワイ
ヤ55を介して連動連結している。58はワイヤ連結ボルト
である。
【0024】このようにして、一定角度の傾斜姿勢で左
右スライド移動する左ガイド体42に連動して左回転子支
持アーム48が左回転子47を介して上下揺動作動し、同支
持アーム48と一体的に左斜板作動用アーム52が同支持ア
ーム48とは上下反対方向に上下揺動作動して、左斜板54
を左連結ワイヤ55を介して作動させて、油圧モータを制
御することができるようにしている。
【0025】また、以上は、左スライド体27と左斜板54
との間に介設したHST増減速機構M1について説明して
きたが、右スライド体30と右斜板84との間に介設するH
ST増減速機構M2も、左右対称位置にて同様に構成して
いるものであり、68は右廻止め体、69は右ガイド体支持
アーム、70は右ボス部、71は枢支ピン、72は右ガイド
体、73は右揺動アーム、74は右リンク、77は右回転子、
78は右回転子支持アーム、79は支軸、80はボス部、81は
アーム支軸、82は右斜板作動用アーム、83は固定ボル
ト、85は右連結ワイヤ、88はワイヤ連結ボルトである。
【0026】上記のような構成において、中立位置決め
体33は、図2及び図3に示すように、操作台10の天井壁
10c に固設して、左右一対のシリンダ室33b,33c を具備
するシリンダ部33a と、同シリンダ部33a の左右側シリ
ンダ室33b,33c より左右外側方へ進退自在に突出させた
ピストン状の左右側中立位置変更用突片33d,33e と、各
中立位置変更用突片33d,33e を進退作動させるための油
を貯溜した油圧タンクTと、同油圧タンクTと左右側シ
リンダ室33b,33c との間に介設した油圧回路33f と、同
油圧回路33f の中途に設けた油圧ポンプP、左右側油路
切替バルブ33g,33h 、及び可変リリーフバルブ33j とか
ら構成しており、左右側油路切替バルブ33g,33h には、
それぞれ左右側切替レバー33m,33n を連動連設してい
る。
【0027】このようにして、左右側切替レバー33m,33
n を操作して、シリンダ部33a の左右側シリンダ室33b,
33c 内に圧油を供給すべく左右側油路切替バルブ33g,33
h を切替作動させると、左右側中立位置変更用突片33d,
33e はそれぞれ左右スライド体27,30 側へ向けて進出し
た状態を保持し、かかる進出状態の各中立位置変更用突
片33d,33e の先端に各スライド体27,30 の内側端面が当
接して、各スライド体27,30 は中立位置に停止されるよ
うにしている。
【0028】そして、左右側切替レバー33m,33n を上記
とは反対に操作して、シリンダ部33a の左右側シリンダ
室33b,33c 内から圧油を流出させるべく左右側油路切替
バルブ33g,33h を切替作動させると、左右側中立位置変
更用突片33d,33e はそれぞれ左右スライド体27,30 側よ
り後退した状態を保持し、かかる進退状態の各中立位置
変更用突片33d,33e の先端に各スライド体27,30 の内側
端面が当接して、各スライド体27,30 は増速側に変位さ
れた中立位置に停止されるようにしている。
【0029】かかる構成において、本実施例では、旋回
操作時に、左右側切替レバー33m,33n のいずれか一方を
操作することにより旋回方向とは反対側の中立位置変更
用突片33d,33e を後退させて、旋回方向とは反対側のス
ライド体27,30 を増速側に変位させて、同スライド体2
7,30 の増速側変位作動に連動させてHST増減速機構M
1,M2 を増速作動させることができるようにして、機体
の旋回動作をより速やかに行なうことができるようにし
ている。
【0030】本発明の実施例は、上記のように構成して
いるものであり、以下に図2及び図4を参照しながら操
作作動形態について説明する。
【0031】すなわち、主変速レバー35を中立状態にす
ると共に、ハンドル18を中立状態にしている場合には、
図4(イ)に示すように、左右ガイド体42,72 、左右回
転子支持アーム48,78 、及び左右斜板作動用アーム52,8
2 は略水平姿勢を採っている。
【0032】かかる状態より、主変速レバー35を前進側
変速位置に変速操作すると、主変速軸34が回動して、左
右スライド体27,30 →左右揺動アーム43,73 →左右リン
ク44,74 →左右ガイド体42,72 を枢支ピン41,71 を中心
に回動させ、さらに、左右回転子47,77 を介して左右回
転子支持アーム48,78 →アーム支軸51,81 →左右斜板作
動用アーム52,82 を、図4(ロ)に示す傾斜姿勢にす
る。
【0033】この場合は、油圧モータを制御する左右斜
板84,54 が同一傾斜角度となって、左右側の走行部(図
示せず)は同一速度にて前進走行作動して、機体は直進
する。
【0034】この際、左右側切替レバー33m,33n を操作
して、左右側中立位置変更用突片33d,33e はそれぞれ左
右スライド体27,30 側へ進出した状態に保持しておくこ
とにより、機体の直進性を良好に確保することができ
る。
【0035】次に、上記直進状態から、例えば、ハンド
ル18を右旋回操作すると、ピニオンギヤ23が回動して、
同ピニオンギヤ23に噛合したラック24が右方向に移動
し、同ラック24に取付けたスライド作用体25が右スライ
ド体30を右側方へ押してスライド摺動させる。
【0036】従って、右スライド体30に取付けた右ガイ
ド体72は、前記傾斜姿勢のまま右側方へスライド移動し
て、同右ガイド体72の左側端部位置に嵌合していた右回
転子77は、図4(ハ)に示すように、右スライド体30の
略中央部位置に嵌合した状態となって、右回転子支持ア
ーム78と右斜板作動用アーム82を水平姿勢に近づけて、
右斜板84を中立状態に近づける。
【0037】この際、左側切替レバー33m を操作して、
左側中立位置変更用突片33d を左スライド体27より後退
させた状態に保持しておくことにより、図4(ハ)に示
すように、左スライド体27と一体的に左ガイド体42が増
速変位幅Lだけ増速側へ変位するために、同左ガイド体
42に嵌合した左回転子47が増速変位角θだけ上方へ回動
変位され、同左回転子47の上方回動作動に左回転子支持
アーム48を介して左斜板作動用アーム52が連動して下方
へ回動して、油圧モータを制御する左斜板54を増速側へ
傾斜させる。
【0038】その結果、右側の走行部は減速あるいは停
止状態となる一方、左側の走行部は増速前進走行作動す
るために、機体は速やかに右旋回(ピボットターン)す
る。
【0039】次に、上記右旋回状態で、ハンドル18をさ
らに右旋回方向に回動操作すると、右ガイド体72は、前
記傾斜姿勢のままさらに右側方へスライド移動して、同
右ガイド体72の略中央部位置に嵌合していた右回転子77
は、図4(ニ)に示すように、右スライド体30の左側部
位置に嵌合した状態となって、右回転子支持アーム78と
右斜板作動用アーム82を左低右高の傾斜姿勢にして、右
斜板84を後進側に傾斜させる。
【0040】この場合にも、左側切替レバー33m を操作
して、左側中立位置変更用突片33dを左スライド体27よ
り後退させた状態に保持しておくことにより、上記ピボ
ットターンの場合と同様に、左斜板54を増速側へ傾斜さ
せる。
【0041】その結果、右側の走行部は後進走行作動す
る一方、左側の走行部は増速前進走行作動するために、
機体は速やかに右側に急旋回(スピンターン)する。
【0042】また、左旋回、左急旋回についても、ハン
ドル18を上記とは反対側に旋回操作することにより行な
うことができるものであり、ハンドル18の操作位置に関
係なく、主変速レバー35を中立位置に操作すれば機体は
停止し、また、主変速レバー35を後進位置に操作すれ
ば、機体は後進、さらには、後進左・右旋回、後進左・
右急旋回させることができて、各種の作業を能率的に行
なうことができる。
【0043】なお、本実施例では、左右側切替レバー33
m,33n とハンドル18とをそれぞれ独立させて設けている
が、両切替レバー33m,33n とハンドル18とを連動手段を
介して連動連結することにより、ハンドル18の左右旋回
操作に連動して、各切替レバー33m,33n を作動させて、
上記と同様な増速操作が行なえるようにすることもでき
る。
【0044】このようにして、左右側切替レバー33m,33
n の操作の手間を省略させて、操作性を向上させること
ができる。
【0045】図5は、第二実施例としての操作部Aの構
造を示しており、同操作部Aでは、前後第一実施例の基
本構造、すなわち、操作台10に、主変速レバー35の変速
操作に連動して回動する主変速軸34を架設し、同主変速
軸34に、スライド作用体90をハンドル18の旋回操作に連
動してスライド作動可能に取付けると共に、同スライド
作用体90の左右側方に位置させて左右一対のスライド体
27,30 をスライド作用体90のスライド作動に連動させて
スライド自在で、かつ、主変速軸34と一体回動自在に取
付け、各スライド体27,30 のスライド作動及び回動作動
にHST増減速機構M1,M2 の増減速作動を連動させた基
本構造と同様に構成しているが、スライド作用体90を、
以下のように構成している。
【0046】すなわち、スライド作用体90は、図5に示
すように、スライド軸28に、左右一対の左右側シリンダ
部90a,90b をスライド軸28の軸線方向にスライド自在に
取付け、各シリンダ部90a,90b の内面とスライド軸28の
外周面との間にそれぞれ左右側シリンダ室90c,90d を形
成し、スライド軸28の左右側部には、軸線方向に左右側
油路90e,90f を形成し、各油路90e,90f は、スライド軸
28の外側端に一端を開口させると共に、各シリンダ室90
c,90d 内に位置するスライド軸28の周面に他端を開口さ
せ、各油路90e,90f の一端と油圧タンクTとを油圧回路
90g を介して接続し、同油圧回路90g の中途部に油圧ポ
ンプPと油圧切替バルブ90h と可変リリーフバルブ90j
とをそれぞれ設けて、ハンドル18に油圧切替バルブ90h
と可変リリーフバルブ90j とをバルブ切替部90k を介し
て連動連結している。90m,90n はストッパー体である。
【0047】そして、上記左右側シリンダ部90a,90b と
左右スライド体27,30 とを連結体91,92 により連動連結
している。
【0048】第二実施例は、上記のように構成している
ものであり、以下に図5及び図6を参照しながら操作作
動形態について説明する。
【0049】すなわち、主変速レバー35を中立状態にす
ると共に、ハンドル18を中立状態にした場合には、油圧
切替バルブ90h が中立位置に保持されて、左右側油路90
e,90f のいずれかにも圧油が供給されることがなく、左
右側シリンダ部90a,90b はいずれも中立位置に保持され
て、各シリンダ部90a,90b にそれぞれ連動連結した左右
スライド体27,30 のいずれも中立位置に保持されるよう
にしている。
【0050】そして、図6(イ)に示すように、左右ガ
イド体42,72 、左右回転子支持アーム48,78 、及び左右
斜板作動用アーム52,82 は略水平姿勢を採っている。
【0051】かかる状態より、主変速レバー35を前進側
変速位置に変速操作すると、主変速軸34が回動して、左
右スライド体27,30 →左右揺動アーム43,73 →左右リン
ク44,74 →左右ガイド体42,72 を枢支ピン41,71 を中心
に回動させ、さらに、左右回転子47,77 を介して左右回
転子支持アーム48,78 →アーム支軸51,81 →左右斜板作
動用アーム52,82 を、図6(ロ)に示す傾斜姿勢にす
る。
【0052】この場合は、油圧モータを制御する左右斜
板84,54 が同一傾斜角度となって、左右側の走行部(図
示せず)は同一速度にて前進走行作動して、機体は直進
する。
【0053】次に、上記直進状態から、ハンドル18を、
例えば、右旋回操作した場合には、油圧切替バルブ90h
が切替作動されて、右側油路90f を通して右側シリンダ
室90d 内に圧油が供給されて、右側シリンダ部90b が圧
油により右側の中立用戻しバネ32の押圧付勢力に抗して
右側方へスライド移動する一方、左側油路90e を通して
左側シリンダ室90c 内の圧油が流出され、左側シリンダ
部90a は左側の中立用戻しバネ31の押圧付勢力により中
立位置を保持されるようにしている。
【0054】従って、右スライド体30に取付けた右ガイ
ド体72は、前記傾斜姿勢のまま右側方へスライド移動し
て、同右ガイド体72の左側端部位置に嵌合していた右回
転子77は、図6(ハ)に示すように、右スライド体30の
略中央部位置に嵌合した状態となって、右回転子支持ア
ーム78と右斜板作動用アーム82を水平姿勢に近づけて、
右斜板84を中立状態に近づける。
【0055】その結果、右側の走行部は減速あるいは停
止状態となる一方、左側の走行部は増速前進走行作動す
るために、機体はゆるやかに右旋回する。
【0056】次に、上記右旋回状態で、ハンドル18をさ
らに右旋回方向に回動操作すると、右ガイド体72は、前
記傾斜姿勢のままさらに右側方へスライド移動して、同
右ガイド体72の略中央部位置に嵌合していた右回転子77
は、図6(ニ)に示すように、右スライド体30の左側部
位置に嵌合した状態となって、右回転子支持アーム78と
右斜板作動用アーム82を左低右高の傾斜姿勢にして、右
斜板84を後進側に傾斜させる。
【0057】その結果、右側の走行部は後進走行作動す
る一方、左側の走行部は増速前進走行作動するために、
機体は速やかに右側に急旋回(スピンターン)する。
【0058】また、左旋回、左急旋回についても、ハン
ドル18を上記とは反対側に旋回操作することにより行な
うことができるものであり、ハンドル18の操作位置に関
係なく、主変速レバー35を中立位置に操作すれば機体は
停止し、また、主変速レバー35を後進位置に操作すれ
ば、機体は後進、さらには、後進左・右旋回、後進左・
右急旋回させることができて、各種の作業を能率的に行
なうことができる。
【0059】ここで、可変リリーフバルブ90j は、ハン
ドル18の旋回操作角度に応じて圧力が変化するようにし
ており、例えば、旋回操作角度が大きくなるにしたがっ
て、圧力が大きくなって、オペレータへの旋回操作負荷
が増すようにして、機体の旋回操作上の安全性を良好に
確保することができるようにしている。
【0060】また、上記第二実施例では、スライド軸28
に左右側シリンダ部90a,90b を取付けているが、シリン
ダ部を一つにして、同シリンダ部を操作台10に固定する
一方、スライド軸28をピストンロッドとして油圧により
軸線方向にスライド自在とし、同スライド軸28に左右ス
ライド体27,30 を連動連結することにより、第二実施例
の場合と同様にハンドル18の旋回操作に連動して左右ス
ライド体27,30 をスライド作動させて、機体を旋回させ
ることができるようにすることもできる。
【0061】なお、本実施例では、スライド体27,30 を
左右幅方向に配置したものについて説明してきたが、か
かるスライド体27,30 の配置はこれに限らず、上下方向
あるいは斜方向でもよい。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0063】 機体の前後進変速を行なう変速操作具
の変速操作位置に関係なく、旋回用操作具によって直進
操作、左・右旋回操作、左・右急旋回操作を行なうこと
ができるために、運転操作が容易となり、誤操作を防止
することができて、安全性を向上させることができる。
【0064】 一対のスライド体間には、中立位置決
め体を配設し、同中立位置決め体には、一対の中立位置
変更用突片を各スライド体に対して進退自在に取付ける
と共に、各中立位置変更用突片を切替レバーにより後退
させて、ないしは、旋回操作具の旋回操作に各中立位置
変更用突片の後退作動を連動させて、旋回側とは反対側
のスライド体の中立位置を増速側へ変更可能としている
ために、機体を速かやに旋回させることができる。
【0065】 旋回操作具の操作位置に関係なく、変
速操作具を中立位置にセットすれば、機体は停止するた
めに、各種作業に応じた機体の走行速度を得ることがで
きて、各種作業能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る操作部の背面図。
【図2】同操作部の断面平面説明図。
【図3】同操作部の断面側面説明図。
【図4】同操作部の左右ガイド体の作動状態説明図。
【図5】第二実施例としての操作部の断面平面説明図。
【図6】同操作部の左右ガイド体の作動状態説明図。
【符号の説明】
A 操作部 18 ハンドル 27 左スライド体 30 右スライド体 34 主変速軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭64−14568(JP,U) 実開 昭55−76767(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作台に、変速操作具の変速操作に連動
    して回動する変速軸を架設し、同変速軸に、スライド作
    用体を旋回操作具の旋回操作に連動してスライド作動可
    能に取付けると共に、同スライド作用体の側方に位置さ
    せて一対のスライド体をスライド作用体のスライド作動
    に連動させてスライド自在で、かつ、変速軸と一体回動
    自在に取付けて、各スライド体のスライド作動及び回動
    作動にHST増減速機構の増減速作動を連動させ、 しかも、一対のスライド体間には中立位置決め体を配設
    し、同中立位置決め体には、一対の中立位置変更用突片
    を各スライド体に対して進退自在に取付けると共に、各
    中立位置変更用突片を切替レバーにより後退させて、旋
    回側とは反対側のスライド体の中立位置を増速側へ変更
    可能としたことを特徴とする作業車の操作部構造。
  2. 【請求項2】 操作台に、変速操作具の変速操作に連動
    して回動する変速軸を架設し、同変速軸に、スライド作
    用体を旋回操作具の旋回操作に連動してスライド作動可
    能に取付けると共に、同スライド作用体の側方に位置さ
    せて一対のスライド体をスライド作用体のスライド作動
    に連動させてスライド自在で、かつ、変速軸と一体回動
    自在に取付けて、各スライド体のスライド作動及び回動
    作動にHST増減速機構の増減速作動を連動させ、 しかも、一対のスライド体間には中立位置決め体を配設
    し、同中立位置決め体には、一対の中立位置変更用突片
    を各スライド体に対して進退自在に取付けると共に、旋
    回操作具の旋回操作に各中立位置変更用突片の後退作動
    を連動させて、旋回側とは反対側のスライド体の中立位
    置を増速側へ変更可能としたことを特徴とする作業車の
    操作部構造。
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