JPH08253168A - 油圧走行農作業機の操向制御装置 - Google Patents

油圧走行農作業機の操向制御装置

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JPH08253168A
JPH08253168A JP7057583A JP5758395A JPH08253168A JP H08253168 A JPH08253168 A JP H08253168A JP 7057583 A JP7057583 A JP 7057583A JP 5758395 A JP5758395 A JP 5758395A JP H08253168 A JPH08253168 A JP H08253168A
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pilot oil
swash plate
traveling
lever
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Kazuo Fujii
一夫 藤井
Takanobu Shimada
孝信 嶋田
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Yanmar Co Ltd
Yanmar Agribusiness Co Ltd
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Seirei Industry Co Ltd
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 左右走行部の駆動停止を円滑かつ確実に行な
うことができるようにすると共に、作動油の流動停止に
より振動と騒音の発生を防止すること。 【構成】 左右一対のクローラ式の走行部に、それぞれ
左右走行用油圧モータを設け、各走行用油圧モータに一
対の可変流量制御ポンプを閉回路油路を介して接続して
なる油圧走行農作業機において、左右走行用油圧モータ
にそれぞれ内蔵したブレーキ装置と、一対の可変流量制
御ポンプの斜板角を制御する斜板角制御手段とに、それ
ぞれチャージポンプをパイロット油路を介して接続し、
同パイロット油路の中途部にパイロット油路切換バルブ
を取付け、同パイロット油路切換バルブにペダルを連動
連結して、ペダルの踏込み操作に連動したパイロット油
路切換バルブのパイロット油路遮断動作に、ブレーキ装
置のブレーキ制動動作と、斜板角制御手段の斜板角中立
制御動作とを連動させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クローラ式の走行部を
備えた油圧走行農作業機の操向制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、左右独立のクローラ式走行部を備
えた油圧走行農作業機として、例えば、コンバインがあ
り、同コンバインでは、左右一対のクローラ式の走行部
に、それぞれ左右走行用油圧モータを設け、各走行用油
圧モータにそれぞれ可変流量制御ポンプを閉回路油路を
介して接続して、各可変流量制御ポンプにより各走行用
油圧モータを走行駆動可能とし、各可変流量制御ポンプ
のトラニオンレバーに、左右独立して設けた2本の棒状
の操作レバーを連動連結して、各操作レバーを前後方向
に回動させることにより操向操作が行なえるようにして
いる。
【0003】そして、左右走行用油圧モータには、それ
ぞれ油圧式のブレーキ装置を内蔵させて、各ブレーキ装
置にチャージポンプをパイロット油路を介して接続し、
同パイロット油路の中途部に切換バルブを取付け、同切
換バルブにブレーキペダルを連動連結している。
【0004】このようにして、ブレーキペダルを踏込み
操作すると、それに連動して切換バルブが切換作動し、
ブレーキ装置がブレーキ制動すると共に、左右走行用油
圧モータを駆動させている閉回路油路中の作動油がドレ
ーンされて、各走行用油圧モータが駆動しないようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したコ
ンバインでは、ブレーキペダルを踏込み操作して、ブレ
ーキ装置をブレーキ制動させることにより、左右走行部
の駆動を停止させている際にも、可変流量ポンプから吐
出される作動油は閉回路油路中を循環しているために、
振動と騒音が発生し、オペレータの作業環境を悪くして
いた。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、左
右一対のクローラ式の走行部に、それぞれ左右走行用油
圧モータを設け、各走行用油圧モータに一対の可変流量
制御ポンプを閉回路油路を介して接続してなる油圧走行
農作業機において、左右走行用油圧モータにそれぞれ内
蔵したブレーキ装置と、一対の可変流量制御ポンプの斜
板角を制御する斜板角制御手段とに、それぞれチャージ
ポンプをパイロット油路を介して接続し、同パイロット
油路の中途部にパイロット油路切換バルブを取付け、同
パイロット油路切換バルブにペダルを連動連結して、ペ
ダルの踏込み操作に連動したパイロット油路切換バルブ
のパイロット油路遮断動作に、ブレーキ装置のブレーキ
制動動作と、斜板角制御手段の斜板角中立制御動作とを
連動させたことを特徴とする油圧走行農作業機の操向制
御装置を提供せんとするものである。
【0007】また、本発明は、斜板角制御手段に、可変
流量制御ポンプの斜板に連動連結したトラニオンアーム
と、同トラニオンアームに連動連結し、かつ、中立付勢
具により中立付勢されたサーボシリンダと、同サーボシ
リンダをパイロット油路を介してパイロット圧により摺
動動作させるサーボスプールとを設ける一方、左右走行
部を操向操作するためのハンドルの近傍に前後進速度調
節レバーを配設し、同前後進速度調節レバーに上記サー
ボスプールを連動連結すると共に、前後進速度調節レバ
ーにレバー操作位置保持手段を設けたことにも特徴を有
する。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0009】図1及び図2に示すAは、本発明に係る操
向制御装置Dを具備する油圧走行農作業機としての農業
用トラクタであり、同農業用トラクタAは、後方にロー
タリ耕耘作業機B等の各種作業機を三点リンク式の昇降
機構Cにより昇降自在に連結して、各種作業機による作
業が行なえるようにしている。
【0010】農業用トラクタAは、図1及び図2に示す
ように、左右一対のクローラ式の走行部1,1の走行フ
レーム2,2間に、機体フレーム3を横架し、同機体フ
レーム3上の前部に原動機部4を設ける一方、後部に一
体支持機枠5を前後側防振具(図示せず)を介して載置
し、同一体支持機枠5上にキャビン8と燃料タンク9と
作動油タンク10とを配設している。
【0011】原動機部4は、図1及び図2に示すよう
に、機体フレーム3の前端部より後方へ向けて順次、コ
ンデンサ13、オイルクーラー14、ラジエータ15、エンジ
ン16、マフラー17、メインクリーナ18、及びプレクリー
ナ19を配置して、エンジン16とメインクリーナ18との間
にはエアカットプレート20を機体フレーム3より立上げ
て立設しており、同原動機部4は、ボンネット21と、同
ボンネット21の前端縁に枢支ブラケット23を介して前方
へ開閉自在に取付けたフロントグリル22とにより被覆し
ている。
【0012】一体支持機枠5上には、図1及び図2に示
すように、キャビン8を載置しており、同キャビン8内
の床部F上に操作部Mを設け、同操作部Mにより、後述
する左右走行用油圧モータML,MR の回転比を変更し、さ
らに、左右走行用油圧モータML,MR を同調させて増減速
する左右走行用の可変流量制御ポンプPL,PR を制御し
て、機体を操向・変速操作可能とすると共に、同操作部
Mの直後方位置に座席26を座席支持台27を介して配設し
て、運転部Qを構成している。
【0013】操作部Mは、図3〜図6に示すように、左
右一対の機体フレーム形成体3a,3a間に、左右幅方向に
伸延するステアリングボックス40をステー40a,40a を介
して横架し、同ステアリングボックス40により後述する
操向操作機構33と変速操作機構37とに連動して一対のポ
ンプ増減速機構N,Nを増減速作動可能としている。
【0014】そして、ステアリングボックス40上には、
図3〜図5に示すように、ハンドルコラム28を立設し、
同ハンドルコラム28の上端部に操向操作機構33の一部を
形成する円形状のハンドル29を取付け、同ハンドル29の
左側近傍位置に変速操作機構37の一部を形成する前後進
速度調節レバー30を取付ける一方、右側近傍位置にアク
セルレバー81を取付け、同アクセルレバー81の直下方位
置にPTO入切レバー82を取付け、ステアリングボック
ス40の左側上方位置にブレーキペダル31を配設してい
る。85はブレーキペダルロック機構、85a はロック用フ
ック、85b はロック用フック回動操作レバーである。
【0015】前記した操向操作機構33は、図3及び図5
に示すように、ステアリングボックス40の天井壁の前側
中央部より上方へ突出させたピニオン軸46a に、上下方
向に伸延する下半部伝動軸33a の下端部を連動連結体33
b を介して上下スライド自在連動連結し、同下半部伝動
軸33a の上端部に後上方へ向けて伸延する上半部伝動軸
33c の下端部をユニバーサルジョイント33d を介して連
動連結し、同上半部伝動軸33c の上端に上記円形状のハ
ンドル29の中心部を取付けて構成しており、上半部伝動
軸33c は伝動軸挿通管33e 中に挿通し、同伝動軸挿通管
33e をハンドルコラム28内に取付けた支持機枠32に支持
させている。
【0016】このようにして、ハンドル29を回動操作す
ることにより、上半部伝動軸33c →ユニバーサルジョイ
ント33d →下半部伝動軸33a →連動連結体33b →ステア
リングボックス40のピニオン軸46a に回動操作力を伝達
し、同ステアリングボックス40→一対のポンプ増減速機
構N,N→一対の可変流量制御ポンプPL,PR →左右走行
用油圧モータML,MR →クローラ式の左右走行部1,1の
操向操作が行なえるようにしている。
【0017】この際、機体フレーム3に取付けたステア
リングボックス40のピニオン軸46aと、操向操作機構33
の下半部伝動軸33a の下端部とは、連動連結体33b を介
して連動連結して、走行中に発生する機体フレーム3の
振動を連動連結体33b により吸収して、ハンドル29への
振動の伝播を防止している。
【0018】従って、ハンドル29を把持して操向操作を
行なうオペレータの誤操作を防止することができて、機
体の操作性を向上させることができる。
【0019】しかも、円形状のハンドル29を操作するこ
とにより、ステアリングボックス40と一対のポンプ増減
速機構N,Nを介して一対の可変流量制御ポンプPL,PR
を増減速操作することができるために、操作荷重を小さ
くすることができ、ぬかるんだ湿地等においても円滑か
つ確実に操向操作を行なうことができて、この点からも
機体の操作性を向上させることができる。
【0020】変速操作機構37は、図3及び図5に示すよ
うに、支持機枠32に左右幅方向に伸延する軸支持パイプ
65を横架し、同軸支持パイプ65中に左右幅方向に伸延す
るレバー支軸66を挿通し、同レバー支軸66の左側端部に
上方へ向けて伸延する前後進速度調節レバー30の下端を
連結体34を介して連結し、同レバー支軸66の中途部に作
動アーム67を前方へ向けて突設し、同作動アーム67の前
端部に連結ロッド68の上端部を連結する一方、ステアリ
ングボックス40の前壁左側部に左右幅方向に軸線を向け
たボス部69を取付ブラケット70を介して取付け、同ボス
部69に左右幅方向に伸延する支軸71を挿通し、同支軸71
の右側端部に円弧状アーム72の基端を取付け、同円弧状
アーム72の先端に上記連結ロッド68の下端を連結し、ま
た、支軸71の左側端部にアーム73の基端をボス部74を介
して連結し、同アーム73の先端に連結ロッド75の一端を
連結し、同連結ロッド75の他端を、後述するステアリン
グボックス40の変速軸41の左側端部に設けたボス部76か
ら突設したアーム77に連結している。
【0021】このようにして、前後進速度調節レバー30
を前進操作側である前方、又は、後進操作側である後方
へ回動操作した際に、同レバー30の回動力がレバー支軸
66→作動アーム67→連結ロッド68→円弧状アーム72→支
軸71→ボス部74→アーム73→連結ロッド75→アーム77→
ボス部76→変速軸41に伝達されて、同変速軸41を回動さ
せるようにしている。
【0022】しかも、変速操作機構37には、図3及び図
5に示すように、レバー操作位置保持手段78を設けてお
り、同レバー操作位置保持手段78は、軸支持パイプ65の
左側端面にリング状の摩擦板受体79を取付け、同摩擦板
受体79と作動アーム67との間にリング状の摩擦板80を介
在させる一方、軸支持パイプ65中に挿通したレバー支軸
66の右側端部に、スプリング支持突片66a を軸支持パイ
プ65の右側端より外側方へ突出させて設け、同スプリン
グ支持突片66a の外側端部に取付けたスプリング受体66
b と、軸支持パイプ65の右側端面に設けたスプリング受
体66c との間にスプリング84をスプリング支持突片66a
の周囲に巻回して介在させている。
【0023】このようにして、レバー操作位置保持手段
78では、スプリング84の押圧力により摩擦板受体79と作
動アーム67とにより摩擦板80を挟圧させており、同摩擦
板80により前後進速度調節レバー30を前後方向に回動操
作して手を離した場合に、同摩擦板80により、同レバー
30をその操作位置に保持することができるようにしてい
る。
【0024】さらに、前後進速度調節レバー30には、図
3及び図5に示すように、レバー中立規制とレバー変速
操作規制の範囲の調節が可能なレバー規制体110 を上記
変速操作機構37とは別経路にて連結している。
【0025】すなわち、レバー規制体110 は、図3及び
図5に示すように、支持機枠32に左右幅方向に軸線を向
けたボス部111 を取付け、同ボス部111 中に揺動支軸11
2 を揺動自在に枢支し、同揺動支軸112 の左側端に上下
方向に伸延するスライドガイド筒113 の中途部を一体的
に取付け、同スライドガイド筒113 の中途左側部と揺動
支軸112 内にそれぞれ中立規制ボール収容部114,115 を
形成し、各収容部114,115 内に相互に対向する方向にス
プリング116,116 により押圧付勢された中立規制ボール
117,117 を収容する一方、スライドガイド筒113 中には
上端を作動アーム67に連結したスライドロッド118 を上
下スライド自在に挿通し、同スライドロッド118 の中途
部周面に中立規制ボール係合溝118aを形成し、上部と下
端部とにそれぞれ前進速度規制体119 と後進速度規制体
120 とをスライドロッド118 の軸線方向に進退位置調節
自在に螺着している。
【0026】このようにして、前後進速度調節レバー30
が中立位置にある場合は、中立規制ボール係合溝118aに
中立規制ボール117,117 が係合しており、同レバー30を
前進側又は後進側へ切換操作する際には、スプリング11
6,116 の押圧付勢力に抗してスライドロッド118 をスラ
イドさせて、中立規制ボール117,117 を中立規制ボール
係合溝118aより係合解除する必要があるために、オペレ
ータは、上記レバー30が中立位置にあること、又は、中
立位置から前後進いずれかの側に切換えられることを容
易に体感することができるようにして、誤操作の防止を
図っている。
【0027】そして、前後進速度調節レバー30を前進操
作側である前方へ回動操作すると、スライドガイド筒11
3 の上端面に前進速度規制体119 が当接して、同レバー
30の前進操作を規制する一方、同レバー30を後進操作側
である後方へ回動操作すると、スライドガイド筒113 の
下端面に後進速度規制体120 が当接して、同レバー30の
後進操作を規制することができるようにしている。
【0028】この際、前後進速度規制体119,120 は、そ
れぞれスライドロッド118 の軸線方向に進退位置調節す
ることにより、前後進規制の範囲をオペレータの好みに
応じて適宜調節することができるようにしている。
【0029】しかも、レバー規制体110 は、上下方向に
揺動する作動アーム67と円弧状アーム72との先端間に介
設した連結ロッドが楕円運動する変速操作機構37とは別
経路、すなわち、上下方向に揺動する作動アーム67と固
定された揺動支軸112 との間に介設しているために、ス
ライドガイド筒113 が揺動支軸112 を中心に前後方向に
揺動するにもかかわらず、同スライドガイド筒113 中を
スライドロッド118 が円滑にスライドして、前後進速度
調節レバー30の中立規制と前後進規制とを確実に行なう
ことができる。
【0030】さらに、左右走行部1,1の前後進速度調
節を行なうための前後進速度調節レバー30は、ハンドル
29の左側近傍に配置すると共に、同前後進速度調節レバ
ー30の先端把持部30a をハンドル29の把持部に近接させ
て配置することにより、オペレータは、右手でハンドル
29を把持して操向操作を行ないながら、左手で前後進速
度調節レバー30を楽に変速操作することができるように
している。そのために、前後進切替操作を頻繁に行なう
必要性のある作業においても、安全かつ確実な操向操作
を行なうことができ、機体の操作性を向上させることが
できる。
【0031】また、ブレーキペダル31は、図4及び図5
に示すように、支持機枠32に軸線を左右幅方向に向けて
突設したペダル支軸31a に、ボス部31b を介してペダル
アーム31c を取付け、同ボス部31b に作動アーム31d を
前下方へ向けて突設し、同作動アーム31d に連結ロッド
31e の上端を連結する一方、ステアリングボックス40の
前壁にパイロット油路切換バルブ94をステー40b を介し
て取付け、同バルブ94のスプール94a に上記連結ロッド
31e の下端を連結している。31f はペダル復元用スプリ
ングであるこのようにして、ブレーキペダル31を踏込み
操作することにより、ボス部31b→作動アーム31d →連
結ロッド31e →スプール94a を作動させて、パイロット
油路を切換えることができるようにしている。
【0032】ここで、本発明の実施例では、図3及び図
7に示すように、2ポンプ−2モーター式のHSTを無
段変速装置とし、左右側の走行部1,1を別々に走行駆
動可能とし、ハンドル29は回転式として、その回転量に
応じて左右の走行部1,1の各クローラーの回転数や回
転方向を変更することにより、機体を旋回させることが
できるようにし、同時に、前後進速度調節レバー30を回
動操作することにより、左右走行用油圧モーターML,MR
の回転数及び回転方向を変更できるようにしている。
【0033】そして、前後進速度調節レバー30とハンド
ル29は別々に操作できるように構成しており、ステアリ
ングボックス40内において左右一対のポンプ増減速機構
N,Nに連動連結し、両ポンプ増減速機構N,Nを、図
7に示すように、HSTの可変流量制御ポンプPL,PR の
左右斜板98,99 に連動連結し、各ポンプPL,PR にそれぞ
れ左右走行用油圧モータML,MR を接続して、各油圧モー
タML,MR の左右斜板101,102 をそれぞれ制御して、左右
側走行部1,1をそれぞれ前進・後進・停止させること
ができるようにしている。
【0034】次に、図7において油圧回路Kを説明す
る。すなわち、油圧回路Kは、油圧タンクTにHST油
圧回路90を接続し、同HST油圧回路90に左側走行部駆
動用油圧回路91と右側走行部駆動用油圧回路92とをそれ
ぞれ接続し、HST油圧回路90の一対の可変流量制御
ポンプPL,PR に連動連結した作業機昇降用油圧ポ
ンプP1に作業機昇降用油圧回路93を接続する一方、同可
変流量制御ポンプPL,PR に連動連結したチャージポンプ
P2に、左右側走行部駆動用油圧回路91,92 にそれぞれ設
けたブレーキ装置95,96 をパイロット油路135 を介して
接続し、同パイロット油路135 の中途部にパイロット油
路切換バルブ94を取付けている。97はバイパス作動切替
弁である。
【0035】そして、パイロット油路切換バルブ94に
は、前記ブレーキペダル31を連動連結して、同ブレーキ
ペダル31の踏込み操作に連動してパイロット油路切換バ
ルブ94が切換作動し、ブレーキ装置95,96 がブレーキ制
動すべく構成している。
【0036】すなわち、ブレーキ装置95,96 は、それぞ
れシリンダ95a,96a 内にスプリング95b,96b により伸長
方向に付勢されたピストンロッド95c,96c を設け、各ピ
ストンロッド95c,96c の先端に圧接体95d,96d を取付け
て、各圧接体95d,96d を各走行部1,1の駆動輪1a,1a
に接離自在とし、各シリンダ95a,96a 内にパイロット油
を供給することにより、スプリング95b,96b の付勢に抗
してピストンロッド95c,96c を短縮作動させて、圧接体
95d,96d を駆動輪1a,1a より離隔状態にして非ブレーキ
作動状態となすことができるようにする一方、各シリン
ダ95a,96a 内よりパイロット油を排出することにより、
スプリング95b,96b の付勢力によりピストンロッド95c,
96c を伸長作動させて、圧接体95d,96d を駆動輪1a,1a
に圧接状態にしてブレーキ作動状態となすことができる
ようにしている。
【0037】このようにして、ブレーキペダル31を踏込
み操作することにより、左右側走行部1,1の駆動を左
右側のブレーキ装置95,96 により同時に停止させること
ができるために、緊急時にも自動車と同様の踏込み操作
感覚でブレーキ踏込み操作を行なうことができて、安全
性を良好に確保することができる。
【0038】また、パイロット油路135 の中途部には、
図7に示すようにパイロット油路切換バルブ94を介して
分岐パイロット油路137 を接続しており、同分岐パイロ
ット油路137 は、先端を二又状に分岐させて先端分岐油
路137a,137a を形成する一方、一対の可変流量制御ポン
プPL,PR にそれぞれ斜板角制御手段136,136 を設け、各
斜板角制御手段136,136 に上記先端分岐油路137a,137a
を接続している。
【0039】斜板角制御手段136 は、図8に示すよう
に、斜板98に連動連結した斜板作動軸138 に、トラニオ
ンアーム139 の基端を連動連結し、同トラニオンアーム
139 の先端に、同トラニオンアーム139 の伸延する方向
と略直交する方向に伸延するサーボシリンダ140 の中途
部を枢支して連結し、同サーボシリンダ140 中にサーボ
スプール141 を貫通する状態に挿通し、サーボスプール
141 の一端にスプールコントロールレバー100 の基端を
枢支して連結し、同スプールコントロールレバー100 の
中途部を、可変流量制御ポンプPLの機枠に形成したレバ
ー支持部143 に、サーボスプール141 の軸線方向と直交
する方向に軸線を向けた枢軸144 により枢支している。
145 は、サーボシリンダ140 を中立位置に復元させるた
めの中立付勢バネであり、サーボシリンダ140 の摺動方
向の両側にそれぞれ配置している。146,147 は、それぞ
れ連結ピンである。
【0040】そして、上記サーボスプール141 の周面に
形成した油路141aと分岐パイロット油路137 の先端分岐
油路137aとを連通連結して、同先端分岐油路137aよりサ
ーボスプール141 の油路141aを通してサーボシリンダ14
0 内に一定量のパイロット油を供給して、同パイロット
油の供給量に応じて同サーボシリンダ140 をサーボスプ
ール141 に沿って一定量だけ摺動可能としている。
【0041】このようにして、ハンドル29と前後進速度
調節レバー30とを操作して操向・変速操作を行なった際
には、操向操作機構33と変速操作機構37とステアリング
ボックス40とポンプ増減速機構Nとを介して、スプール
コントロールレバー100 が揺動操作され、同スプールコ
ントロールレバー100 に連動してサーボスプール141が
いずれか一方に押し引き摺動され、同サーボスプール14
1 の摺動量に応じてサーボシリンダ140 内に先端分岐油
路137aより一定量のパイロット油が供給され、供給され
たパイロット油量に応じてサーボシリンダ140 がいずれ
か一方に摺動されて、それに連動してトラニオンアーム
139 が一定角度だけ回動され、同トラニオンアーム139
の回動角に応じて一定角度だけ斜板作動軸138 が回動さ
れ、同斜板作動軸138 に連動連結した斜板98の角度が変
更されて、可変流量制御ポンプPLの流量が制御されるよ
うにしている。
【0042】この際、ブレーキペダル31が踏込み操作さ
れると、同踏込み操作に連動してパイロット油路切換バ
ルブ94が切換作動し、前記したように、左右側走行部
1,1のブレーキ装置95,96 がブレーキ制動すると共
に、分岐パイロット油路137 中のパイロット油がドレー
ンされ、サーボシリンダ140 内に供給されていたパイロ
ット油もドレーンされて、同サーボシリンダ140 は中立
復帰バネ145,145 により中立復帰され、同サーボシリン
ダ140 に連動して、トラニオンアーム139 →斜板角作動
軸138 →斜板98が中立復帰されて、可変流量制御ポンプ
PLと左走行用油圧モータMLとの間に介設した閉回路油路
148 中の作動油は流動停止される。
【0043】ここで、もう一方の可変流量制御ポンプPR
も斜板角制御手段136 を具備して、上記と同様の斜板角
制御を行なうことができるようにしており、同可変流量
制御ポンプPRと右側走行陽油圧モータMRとの間に閉回路
油路149 を介設して、ブレーキペダル31の踏込み操作時
には、同閉回路油路149 中の作動油も流動停止されるよ
うにしている。
【0044】従って、ブレーキ装置95,96 によるブレー
キ制動と、斜板角98,99 が中立姿勢を採っている一対の
可変流量制御ポンプPL,PR による作動油の流動停止とが
協働して、左右走行部1,1の駆動停止を円滑かつ確実
に行なうことができ、しかも、作動油の流動停止により
振動と騒音の発生を防止することができる。
【0045】また、ハンドル29と前後進速度調節レバー
30を操作することにより、サーボスプール141,141 によ
りサーボシリンダ140,140 をパイロット圧により摺動動
作させて、同サーボシリンダ140,140 に連動してトラニ
オンアーム139,139 を作動させることにより、同トラニ
オンアーム139,139 に連動連結した可変流量制御ポンプ
PL,PR の斜板98,99 を制御することができるために、パ
イロット圧を利用した前後進速度調節レバー30の操作加
重を小さくすることができ、そのために、同前後後進速
度調節レバー30を短くして、ハンドル29の近傍位置にコ
ンパクトに配置することができると共に、レバー操作を
円滑かつ確実に行なうことができる。
【0046】しかも、前後進速度調節レバー30の操作位
置は、レバー操作位置保持手段78により保持されている
ために、ブレーキペダル31を踏込み操作して、左右走行
部1,1の駆動を停止させた際には、パイロット油路切
換バルブ94によりパイロット油路が遮断され、すなわ
ち、パイロット油がドレーンされ、サーボシリンダ140,
140 が中立付勢バネ145,145 により中立復帰されて、ト
ラニオンアーム139,139を介して斜板98,99 を中立姿勢
にするが、ブレーキペダル31の踏込み操作を解除した際
には、前後進速度調節レバー30に連動連結したサーボス
プール141,141 は元のレバー操作位置に保持されている
ために、サーボシリンダ140,140 内にパイロット油路を
通してパイロット油が流入して、斜板98,99 を元の斜板
角に復帰させ、元の設定速度で機体を走行させることが
できて、操向操作を効率良く行なうことができる。
【0047】次に、ステアリングボックス40の内部構成
について説明するが、略左右対称に構成されているので
片側について説明する。
【0048】すなわち、ステアリングボックス40の内部
構成は、図9〜図11に示すように、断面視三角形状の
変速軸41の前方位置に、同変速軸41と平行にスライド軸
44が横架されている。同変速軸41には左右一対のスライ
ド体43,43 を軸線方向に摺動可能に外嵌し、同スライド
体43,43 の間にハンドル29と連動連結したスライド作用
体45を配設して、各スライド体43,43 と、一対の可変流
量制御ポンプPL,PR のスプールコントロールレバー100,
100 との間に、一対のポンプ増減速機構N,Nを介設し
ており、各ポンプ増減速機構Nは、ガイド体50と回転子
51と回転子支持アーム52と斜板作動用アーム55と第一連
結ロッド56と第一アーム86と中間軸87と第二アーム88と
第二連結ロッド89とを具備している。
【0049】スライド作用体45は、スライド軸44に軸線
方向に摺動可能に取付けた基部45aと、同基部45a に一
体的に取付けて、同スライド軸44の直前方に配置した本
体45b とから形設され、同本体45b は正面視略門型の形
状であり、その上面には左右幅方向に伸延させて形成し
たラック45c が固定されている。
【0050】そして、ラック45c にはピニオンギア46が
噛合している。同ピニオンギア46はピニオン軸46a に固
定され、同ピニオン軸46a は上方に配置した前記ハンド
ル29の下半部伝動軸33a の下端に連動連結体33b を介し
て連動連結している。よって、ハンドル29を回転させる
と同ピニオンギア46が回動し、ラック45c が連動して左
右幅方向に摺動し、それに伴いスライド作用体45が摺動
し、同スライド作用体45の左右側端部にそれぞれ係合し
ているスライド体43,43 の一方を牽引する。
【0051】ここで、ラック45c をスライド作用体45の
本体45b に着脱自在に取付ける一方、ピニオンギア46を
ピニオン軸46a に着脱自在に取付けて、ラック45c とピ
ニオンギア46のギア比を変更可能として、オペレータの
好みに適応した旋回操作の応答性が得られるようにする
こともできる。
【0052】前記スライド体43の外周面の外側にはガイ
ド支持アーム47のアーム支持部47aが遊嵌され、同アー
ム支持部47a の後側外周面部より変速軸41へ向けて廻止
め体47b を伸延させ、同廻止め体47b を変速軸41に連動
スライド体48を介して左右軸方向にスライド自在に遊嵌
する。一方、アーム支持部47a の後部にボス部47d を形
成し、同ボス部47d に上下方向に軸線を向けた枢支ピン
47e の上端部を枢支し、同枢支ピン47e の下端にガイド
体50の上壁中央部を回動自在に取付けている。同ガイド
体50は左右方向に伸延し、下面を開放した断面視コ字状
に形成している。
【0053】また、前記連動スライド体48の外周面下部
より下方に向かって揺動アーム48aが伸延され、同揺動
アーム48a の下端に伸縮調節自在の揺動リンク48c の後
端を連結ピン48b を介して連結し、同揺動リンク48c の
前端は前記ガイド体50の上壁一側端部に連結ピン48d を
介して枢支している。48e は、左右一対の連動スライド
体48,48 間に介在させた中立復帰用スプリングである。
【0054】また、前記ガイド体50の凹部内には、回転
自在の回転子51が挿入されて、左右方向に摺動自在に嵌
合しており、同回転子51の軸芯は左右幅方向に伸延する
回転子支持アーム52の一側端部に取付けられ、同回転子
支持アーム52の他側端部が前記ステアリングボックス40
の底壁に固設するボス部53を介して、上下方向に軸線を
向けたアーム支軸54により左右揺動自在に枢支され、同
ステアリングボックス40の外側において、同アーム支軸
54の端部に左右幅方向に伸延する斜板作動用アーム55の
端部が固定ボルト55a により固定され、他端に第一連結
ロッド56の一端が連結ピン56a を介して連結され、同第
一連結ロッド56の他端に第一アーム86の先端が連結さ
れ、同第一アーム86の基端がHSTにステー130 を介し
て軸線を上下方向に向けて取付けられた中間軸87の上端
に取付けられ、同中間軸87の下端に第二アーム88の基端
が取付けられ、同第二アーム88の先端に第二連結ロッド
89の一端が連結され、同第二連結ロッド89の他端がHS
Tのスプールコントロールレバー100 に連結されてい
る。
【0055】しかも、左右一対の第一連結ロッド56,56
は、それぞれ長さを略同一に形成すると共に、左右一対
の第二連結ロッド89,89 も、それぞれ長さを略同一に形
成している。
【0056】このようにして、ハンドル29により操向操
作を行なった際に、一対の第一連結ロッド56,56 及び第
二連結ロッド89,89 の操作量を均等に確保することがで
きて、両連結ロッド56,56 及び89,89 を介して一対の可
変流量制御ポンプPL,PR の流量制御を円滑に行なうこと
ができ、左右走行用油圧モータML,MR による左右走行部
1,1の増減速を確実に行なうことができるようにして
いる。従って、機体の操向・変速操作をスムーズに行な
うことができて、機体の操作性を向上させることができ
る。
【0057】このような構成において、ハンドル29の回
転により、スライド作用体45がスライドされて、スライ
ド体43,43 の一方がスライド軸44及び変速軸41に沿って
牽引され、同スライド体43と一体的に設けられたガイド
体50がスライド移動される。
【0058】そして、前後進速度調節レバー30により変
速軸41が回動されると、スライド体43に連結した揺動リ
ンク48c を介してガイド体50が前記枢支ピン47e を中心
に前後方向に揺動され、斜板作動用アーム55がアーム支
軸54を中心に揺動される。
【0059】次に、ハンドル29及び前後進速度調節レバ
ー30を操作した時のガイド体50の状態を図12〜図15
を参照しながら説明する。
【0060】すなわち、前後進速度調節レバー30を中立
状態にし、同時に回転式のハンドル29も中立状態にした
場合には、左右のガイド体50,50 、回転子支持アーム5
2,52及び斜板作動用アーム55,55 は、図12に示すよう
に、水平姿勢を保っている。
【0061】この状態より前後進速度調節レバー30を前
進側変速位置に変速操作すると、変速軸41が回動し、左
右のスライド体43,43 、揺動アーム48a,48a 、揺動リン
ク48c,48c が連動し、左右のガイド体50,50 を枢支ピン
47e,47e を中心に回動させ、さらに、左右の回転子51,5
1 を介して回転子支持アーム52,52 、アーム支軸54,54
、斜板作動用アーム55,55 は、図13に示すように、
傾斜姿勢になる。この場合は、左右走行用油圧モータM
L,MR を制御する左右斜板101,102 が同一傾斜角度とな
って、左右側走行部1,1は同一速度にて前進走行し
て、機体は直進する。
【0062】次に、上記直進状態から、ハンドル29を左
回転させて左旋回操作すると、ピニオン軸46a が回動し
て、ピニオンギア46に噛合するラック45c が右方向に移
動し、同ラック45a と共にスライド作用体45が左側のス
ライド体43を右側へ牽引・摺動させる。
【0063】そして、左側のガイド体50がスライド体43
と共に一体的に右方向に移動し、同ガイド体50は前記傾
斜姿勢のまま右側へスライド移動する。そして、右側の
同ガイド体50に嵌合していた回転子51は、図14に示す
ように、下方に押し下げられて、左側のガイド体50の略
中央部位置に嵌合した状態となって、左側の回転子支持
アーム52及び斜板作動用アーム55が回動されて水平姿勢
に近づき、左走行用油圧モータMLを制御する左斜板98を
中立状態に近づける。この場合は、左側の走行部1が直
進状態から減速又は停止し、右側の走行部1が前進走行
を持続するために、機体はゆっくり左旋回する。
【0064】次に、上記左旋回状態において、ハンドル
29をさらに左旋回方向に回転操作すると、左側のガイド
体50は、前記傾斜姿勢のままさらに右側へスライド移動
して、図15に示すように左の回転子51はガイド体50の
左側部位に嵌合した状態となって、回転子支持アーム52
と同斜板作動用アーム55は左高右低の傾斜姿勢となり、
左斜板98を後進制御側に傾斜させる。この場合は、左側
の走行部1は後進走行する一方、右側の走行部1は前進
走行するために、機体はスピンターンをする。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0066】すなわち、請求項1記載の本発明によれ
ば、ペダルを踏込み操作すると、パイロット油路切換バ
ルブがパイロット油路を遮断動作すると共に、ブレーキ
装置がブレーキ制動し、かつ、斜板角制御手段により斜
板角が中立姿勢となるように制御されるために、ブレー
キ装置によるブレーキ制動と、斜板角が中立姿勢を採っ
ている一対の可変流量制御ポンプによる作動油の流動停
止とが協働して、左右走行部の駆動停止を円滑かつ確実
に行なうことができ、しかも、作動油の流動停止により
振動と騒音の発生を防止することができる。
【0067】また、請求項2記載の本発明によれば、前
後進速度調節レバーを操作することにより、サーボスプ
ールによりサーボシリンダをパイロット圧により摺動動
作させて、同サーボシリンダに連動してトラニオンアー
ムを作動させることにより、同トラニオンアームに連動
連結した可変流量制御ポンプの斜板を制御することがで
きるために、パイロット圧を利用した前後進速度調節レ
バーの操作荷重を小さくすることができ、そのために、
同前後進速度調節レバーを短くして、ハンドルの近傍位
置にコンパクトに配置することができると共に、レバー
操作を円滑かつ確実に行なうことができる。
【0068】しかも、前後進速度調節レバーの操作位置
は、レバー操作位置保持手段により保持されているため
に、ペダルを踏込み操作して、左右走行部の駆動を停止
させた際には、パイロット油路切換バルブによりパイロ
ット油路が遮断され、サーボシリンダが中立付勢具によ
り中立復帰されて、トラニオンアームを介して斜板を中
立姿勢にするが、ペダルの踏込み操作を解除した際に
は、前後進速度調節レバーに連動連結したサーボスプー
ルは元のレバー操作位置に保持されているために、サー
ボシリンダにパイロット油路を通してパイロット圧が作
用し、斜板を元の斜板角に復帰させて、元の設定速度で
機体を走行させることができ、操向操作を効率良く行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る操作部構造を具備する農業用トラ
クタの側面図。
【図2】同農業用トラクタの平面図。
【図3】操作部の側面図。
【図4】同操作部の側面図。
【図5】同操作部の正面図。
【図6】同操作部の平面図。
【図7】油圧回路図。
【図8】斜板角制御手段の一部切欠平面図。
【図9】ステアリングボックスの内部の構造を示す断面
平面図。
【図10】同ステアリングボックスの内部の構造を示す
断面正面図。
【図11】同ステアリングボックスの内部の構造を示す
断面側面図。
【図12】中立状態のステアリングボックスの部分正面
図。
【図13】直進状態のステアリングボックスの部分正面
図。
【図14】右旋回状態のステアリングボックスの部分正
面図。
【図15】ピボットターン時のステアリングボックスの
部分正面図。
【符号の説明】
A 農業用トラクタ 1 走行部 2 走行フレーム 3 機体フレーム 4 原動機部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のクローラ式の走行部に、それ
    ぞれ左右走行用油圧モータを設け、各走行用油圧モータ
    に一対の可変流量制御ポンプを閉回路油路を介して接続
    してなる油圧走行農作業機において、 左右走行用油圧モータにそれぞれ内蔵したブレーキ装置
    と、一対の可変流量制御ポンプの斜板角を制御する斜板
    角制御手段とに、それぞれチャージポンプをパイロット
    油路を介して接続し、同パイロット油路の中途部にパイ
    ロット油路切換バルブを取付け、同パイロット油路切換
    バルブにペダルを連動連結して、ペダルの踏込み操作に
    連動したパイロット油路切換バルブのパイロット油路遮
    断動作に、ブレーキ装置のブレーキ制動動作と、斜板角
    制御手段の斜板角中立制御動作とを連動させたことを特
    徴とする油圧走行農作業機の操向制御装置。
  2. 【請求項2】 斜板角制御手段に、可変流量制御ポンプ
    の斜板に連動連結したトラニオンアームと、同トラニオ
    ンアームに連動連結し、かつ、中立付勢具により中立付
    勢されたサーボシリンダと、同サーボシリンダをパイロ
    ット油路を介してパイロット圧により摺動動作させるサ
    ーボスプールとを設ける一方、 左右走行部を操向操作するためのハンドルの近傍に前後
    進速度調節レバーを配設し、同前後進速度調節レバーに
    上記サーボスプールを連動連結すると共に、前後進速度
    調節レバーにレバー操作位置保持手段を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の油圧走行農作業機の操向制御装
    置。
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