JPH11325240A - 作業車の走行変速装置 - Google Patents

作業車の走行変速装置

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JPH11325240A
JPH11325240A JP13850698A JP13850698A JPH11325240A JP H11325240 A JPH11325240 A JP H11325240A JP 13850698 A JP13850698 A JP 13850698A JP 13850698 A JP13850698 A JP 13850698A JP H11325240 A JPH11325240 A JP H11325240A
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JP
Japan
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transmission
traveling
lever
pedal
wire
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JP13850698A
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English (en)
Inventor
Takehiro Soga
武寛 曽我
Minoru Tanabe
稔 田辺
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無段変速装置を装着した作業車において、走
行変速装置を作業状況に応じて変更可能に構成すること
を課題とする。 【解決手段】 走行変速操作機構を二つ以上設け、それ
ぞれの走行変速操作機構をユニット構造に構成し、該走
行変速操作機構と無段変速装置をワイヤにより接続し、
該ワイヤを連結切換可能に構成し、該複数構成された走
行変速操作機構の内の1つ以外の走行変速操作機構によ
る無段変速装置の操作を規制可能に構成した作業車を構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車の走行変速
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無段変速装置を装着した作業車の
走行変速装置は手動式もしくは足踏み式の何れか一方の
みが装着されており、該走行変速装置と無段変速装置と
はロッドにより接続されており、該走行変速装置の操作
を前記ロッドにより伝達可能に構成されている。また、
足踏み式の走行変速装置は作業車のステップ位置より下
方に該足踏み式の走行変速装置のペダルの支持部が構成
されている。また、ロータリー耕うん作業などの水田に
おける作業では、あまり車速を変更せず連続的に作業を
行うため、走行変速レバーは手動式が良く、作業車のダ
ッシュボードやフェンダ部に走行変速レバーが配設され
ており、一定の車速になるように走行変速レバーを回動
し、作業を行う場合が多く、該走行変速レバーの配設位
置は固定されている。また、モア作業やフロントローダ
作業では頻繁に変速する必要があり、足踏み式の走行変
速装置の方が使いやすい場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】走行変速装置が手動式
もしくは足踏み式の何れか一方のみが装着されているた
め、手動式変速走行装置を装着した作業車によりモア作
業やフロントローダ作業では頻繁に変速する必要がある
作業を行う場合には、ステアリングより手を離し、走行
変速レバーを操作し、またステアリングを操作する必要
があり、頻繁に変速操作を行う場合には、前記動作を頻
繁に行う必要があり、作業が容易でない場合がある。
【0004】また、ロータリー耕うん作業などの水田に
おける作業等のあまり車速を変更せず連続的に行う作業
を足踏み式の走行変速装置を装着した作業車により行う
場合には、足により車速を一定に保つ必要があり、該足
を一定位置に保持する必要があり、作業車の操縦者に対
して疲労を助長する可能性がある。さらに、足踏み式の
走行変速装置のペダル支持部材は、作業車のステップの
下方に配設されており、該足踏み式の走行変速装置の整
備および調節の際には、該作業車の下方にもぐり込み整
備および調節を行う必要があり、該整備および調節作業
が困難である。
【0005】また、走行変速装置は作業車に固設されて
おり、走行変速装置を他の走行変速装置に変更すること
は困難であり、該作業車の構成を大きく変更する必要が
あり、製造時の機体の剛性および耐久性を維持しながら
該作業車の構成を変更することは困難である。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段として、本発明は、請求項1記載の如く、無段
変速装置を装着した作業車において、走行変速操作機構
を二つ以上設け、それぞれの走行変速操作機構をユニッ
ト構造に構成し、該走行変速操作機構と無段変速装置を
ワイヤにより接続し、該ワイヤを連結切換可能に構成
し、該複数構成された走行変速操作機構の内の1つ以外
の走行変速操作機構による無段変速装置の操作を規制可
能にに構成する。
【0007】また、請求項2記載の如く、無段変速装置
を装着した作業車において、主変速用踏み込みペダルの
支軸をステップ上面に配設し、該主変速用踏み込みペダ
ルを支持するステーを座席側より着脱可能にし、該主変
速用踏み込みペダルおよび支持部材によりユニット構造
を構成する。
【0008】また、請求項3に記載の如く、無段変速装
置を装着した作業車において、主変速用手動レバーの支
軸を機体フェンダ内側に配設し、該主変速用手動レバー
を支持するステーを座席側より着脱可能にし、該主変速
用手動レバーおよび支持部材によりユニット構造を構成
する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面より説明する。図1は作業車を示す全体側面図、図2
は同じく平面図、図3はブレーキの機構を示す平面図、
図4は、同じく側面図、図5は変速手動レバーを示す側
面図、図6は変速用踏み込みペダルの構成を示す側面
図、図7は同じく平面図である。
【0010】まず、本発明の旋回装置を備えたトラクラ
の概略構成について、図1、図2により説明する。前輪
FWと後輪RWとによって、クラッチハウジングCH及
びミッションケースMを支持している。クラッチハウジ
ングCHの上部にはボンネットBを載置して、該ボンネ
ットBにはエンジンEを内蔵し、該ボンネットBの後方
にステアリングハンドルSを配設し、該ステアリングハ
ンドルSの後方には座席SEを設けている。
【0011】前記クラッチハウジングCH左右側にはス
テップ1を張り出し、該ステップ1から上方に左右ブレ
ーキペダル67・68を突出している。また、クラッチ
ハウジングCH内には、図示しない油圧駆動装置である
HST式駆動装置を内蔵し、ミッションケースM内にお
ける後車軸にはリミッテッドスリップデファレンシャル
(以下LSDと記す)を装着して、エンジンEからの駆
動力を後輪RW・RWへ伝えている。尚、前記LSDは
入力トルクに比例した作動制限トルクを得ることができ
るトルク感応型のLSDである。そして、座席SEの側
方に配設したレバーガイド3・3には、機体の前後進及
び停止を操作する主変速レバー60、変速装置の高速及
び低速状態を切換える副変速レバー45、及び後述する
オートブレーキ機構などの作動モードを切換える切換え
レバー32などを配置している。機体後端部には作業機
を装着するとともに、昇降可能に構成したリンク機構が
配設されている。
【0012】次に、ブレーキ機構について説明する。図
3乃至図4において、図示しないステアリングハンドル
を回転操作すると、該操作に連動してナックルアーム2
0が回動軸20aを中心に回動し、前輪FW・FWを操
向するように構成している。
【0013】クラッチハウジングCHの下部には、中間
軸11を機体左右方向に横設し、クラッチハウジングC
H前方に位置するエンジンE下方には回動支軸9が回動
自在に配設されている。回動支軸9には、回動アーム1
3が該回動支軸9に対して回動自在に嵌装され、該回動
アーム13と前記ナックルアーム20とが検出リンク1
9で連結されて、ナックルアーム20の回動動作は、検
出手段である検出リンク19により取り出されて回動ア
ーム13へ伝達される。また、回動支軸9の上端からは
クラッチ31が抜脱自在に嵌入し、該クラッチ31と回
動支軸9とは一体的に回動可能となっている。クラッチ
31にはカムアーム37を固設し、該カムアーム37に
固設した固定ピン37aを、前記回動アーム13に形成
した固定孔へ摺動自在に嵌入して、回動アーム13とカ
ムアーム37とが一体的に回動可能に構成している。そ
して、回動支軸9の下端部には旋回リンク21を固設し
て、該旋回リンク21と前記中間軸11とが連結ロッド
25を介して連結されている。
【0014】中間軸11の後方にはブレーキシャフト1
2を回動自在に横設し、該中間軸11と略平行に配置し
ている。ブレーキシャフト12の一側には、左右ブレー
キペダル67・68の左右支持軸56・57を嵌装し、
左支持軸56はブレーキシャフト12と一体的に回動可
能に構成し、右支持軸57はブレーキシャフト12に対
して回動自在に構成している。また、該左右ブレーキペ
ダル67・68はスプリング28・28によりそれぞれ
上方へ付勢されている。
【0015】ブレーキシャフト12の他端はブレーキロ
ッド61の前端と連結され、該ブレーキロッド61の後
端は左後輪ブレーキ装置を作動させる左ブレーキレバー
65と連結している。そして、左ブレーキペダル67を
下方に踏圧すると、左支持軸56とともにブレーキシャ
フト12が回動して、ブレーキロッド61が前方へ移動
し、左ブレーキレバー65を前方へ回動させて左後輪ブ
レーキ装置が作動するよう構成している。
【0016】また、右ブレーキペダル68の右支持軸5
7と、右後輪ブレーキ装置を作動させる右ブレーキレバ
ー66とがブレーキロッド62を介して連結されてい
る。そして、右ブレーキペダル68を下方に踏圧すると
右支持軸57が回動してブレーキロッド62が前方へ移
動し、右ブレーキレバー66を前方へ回動させて右後輪
ブレーキ装置が作動するよう構成している。尚、左右ブ
レーキペダル67・68はスプリング28・28によっ
て上方に付勢されているので、該左右ブレーキペダル6
7・68から足を離すと、左右ブレーキペダル67・6
8は上方に回動して、左右後輪ブレーキ装置の作動は停
止する。
【0017】前記ブレーキシャフト12にはカムレバー
22が、該ブレーキシャフト12に対して回動自在に嵌
装され、該カムレバー22の上下端部にステー22a・
22bが形成されている。上下一方のステー22aと前
記中間軸11とが連結ロッド24で連結され、上下他方
のステー22bと前記左ブレーキレバー65とがオート
ブレーキロッドバネ26により連結され、中間軸11と
右ブレーキレバー66とがオートブレーキロッドバネ2
7により連結されている。
【0018】そして、前記連結ロッド25が後方に移動
すると中間軸11のステー11aが後方へ回動して連結
ロッド24が後方へ移動し、カムレバー22が回動する
とともにオートブレーキロッドバネ26が前方へ引っ張
られ、左ブレーキレバー65を前方へ回動させて左後輪
ブレーキ装置が作動するよう構成している。このよう
に、検出リンク19により伝達されたナックルアーム2
0の回動力が、中間軸11を介してブレーキシャフトへ
伝達されるのである。この場合、オートブレーキロッド
バネ27は、収縮して移動しないように構成されてい
る。即ち、ペダル操作を優先させているのである。
【0019】また、連結ロッド25が前方に移動すると
中間軸11のステー11bが前方へ回動してオートブレ
ーキロッドバネ27が前方に引っ張られ、右ブレーキレ
バー66を前方へ回動させて右後輪ブレーキ装置が作動
するよう構成している。この場合、連結ロッド24は前
方に移動してカムレバー22が回動するが、この場合、
オートブレーキロッドバネ26は、収縮して移動しない
ように構成されている。即ち、ペダル操作を優先させて
いるのである。このように、検出リンク19により伝達
されたナックルアーム20の回動力は、中間軸11を介
してブレーキシャフトへ伝達されるのである。
【0020】また、直進時はもちろんのこと、オートブ
レーキ機構を作動させながらの旋回中(旋回内側のブレ
ーキ装置の作動時)においても、通常のペダル操作が優
先される。更に、左右のブレーキペダル67・68が連
結装置で連結された状態でも、オートブレーキ機構を作
動させて旋回(旋回内側のブレーキ装置のみが作動)す
ることが可能となる。従って、オートブレーキ機構の入
切にかかわらず、左右ブレーキペダル67・68は、通
常のペダル操作が可能である。
【0021】次に本発明の走行変速機構について説明す
る。図5、図6に示すように、前記座席SEの斜め前方
にはステー101が配設されており、該ステー101は
図示しない機体フレームにボルト等により取り外し可能
に固設されている。該ステー101の中央部には枢軸が
突設されており、該枢軸には前記走行変速レバー60が
回動自在に枢支されている。該ステー101の中央部に
突設された枢軸は作業車のフェンダの内側に配設されて
おり、該ステー101は座席側より取り外し可能に構成
されている。また、該ステー101の上部には前記レバ
ーガイド3が固設されており、該レバーガイド3には前
記走行変速レバー60が挿嵌されている。
【0022】走行変速レバー60の下部は側面視逆さ
「T」字型に構成されており、該下部の前端には後進ワ
イヤ103のインナワイヤが接続されており、該下部の
後端には前進ワイヤ102のインナワイヤが接続されて
いる。該前進ワイヤ102および後進ワイヤ103のア
ウタワイヤは、前記ステー101に固設されている。
【0023】上記の構成により走行変速レバー60を前
方に回動した場合には、該走行変速レバー60の下部の
後端が上方に回動され、前進ワイヤ102のインナワイ
ヤを引っ張り、走行変速レバー60を後方に回動した場
合には、該走行変速レバー60の下部の前端が上方に回
動され、後進ワイヤ103のインナワイヤを引っ張る構
成になっている。また、走行変速レバー60は、ステー
101に枢支されており、レバーガイド3は該ステー1
01の上部に固設され、前進ワイヤ102および後進ワ
イヤ103が該ステー101に固設されているため、該
走行変速レバー60とレバーガイド3とステー101に
より走行変速レバーユニットを構成可能である。該走行
変速ユニットの前記ステー101を機体フレームより取
り外すことにより、該走行変速ユニットを取り外し可能
である。また、該ステー101を座席側より取り外し可
能であるため、走行変速ユニットを座席側より取り外し
可能である。これにより、該走行変速ユニットの装着お
よび取り外しを容易に行うことが可能であり、整備性お
よび組立性を向上可能である。
【0024】前記前進ワイヤ102および後進ワイヤ1
03の他端は座席SE下方前方に配設されたHST変速
装置側方に配設されている。該前進ワイヤ102および
後進ワイヤ103のアウタワイヤは、HST変速装置側
方に固設されたステー105に固設されており、該前進
ワイヤ102および後進ワイヤ103のインナワイヤの
他端は該HST変速装置の斜板調節機構に連動するコン
トロールレバー106に接続している。
【0025】上記のHST変速装置のコントロールレバ
ー106は上端を後方に回動することにより前進方向に
変速可能であり、該コントロールレバー106の下端を
後方に回動することにより後進方向に変速可能である。
前記前進ワイヤ102のインナワイヤの他端は該コント
ロールレバー106の上端に接続しており、前記後進ワ
イヤ103のインナワイヤは該コントロールレバー10
6の下端に接続している。
【0026】上記のように走行変速レバー60を構成し
たため、該走行変速レバー60とHST変速装置は前記
前進ワイヤ102および後進ワイヤ103により接続さ
れるため、走行変速レバー60とHST変速装置の配置
位置の設計上の自由度を向上可能である。また、コント
ロールレバー106における前進ワイヤ102および後
進ワイヤ103の接続位置を調節することにより、走行
変速レバー60の回動量に対する該コントロールレバー
の回動量を前進側と後進側を独立に調節可能である。
【0027】また、該走行変速レバー60とレバーガイ
ド3とステー101により走行変速レバーユニット12
1を構成し、該走行レバーユニット121をHST変速
装置にワイヤのより接続する構成をとるため、該走行変
速レバーユニット121とHST変速装置を容易に接続
可能であり、作業車の構成を大きく変更することなく該
走行変速レバーユニット121を取り外し可能である。
また、走行変速レバーユニット121の配設位置を作業
車の構成を大きく変更することなく容易に変更可能であ
る。
【0028】次に走行変速ペダルユニット120につい
て説明する。図6、図7に示すように、該走行ペダルユ
ニット120は、前進変速ペダル111、後進変速ペダ
ル112および、ステー113により構成されている。
前記ブレーキペダル67・68の側方には、それぞれ前
進変速ペダル111および後進変速ペダル112が配設
されている。該前進変速ペダル111および後進変速ペ
ダル112の前部は、ステー113側部において回動自
在に枢支されており、該前進変速ペダル111および後
進変速ペダル112の前端にはそれぞワイヤを接続可能
に構成されている。該ステー113はフロントフェンダ
130内に配設されており、該ステー113を座席SE
側より取り外し可能に構成している。
【0029】該前進変速ペダル111および後進変速ペ
ダル112の後端には、それぞれ踏み込み部111b・
112bが形成されており、該踏み込み部111b・1
12bは前記ブレーキペダル67・68の踏み込み部よ
りも下方に位置するように構成されている。このため、
該前進変速ペダル111および後進変速ペダル112の
踏み込み部111b・112bとブレーキペダル67・
68を目視せずに配置された高さにより操縦者の足の感
覚で確認可能である。
【0030】また、前記ステー113は、前記ステップ
1の上方に配設されており、前記ブレーキペダル67・
68の前方において、該ステー113はフロントコラム
もしくは機体フレームに立設し、該ステップ1上に突出
すたステーにボルト等により固定されており、該ステー
113を作業車の運転部座席SE側より、取り外し可能
に構成している。本実施例においては、該ステー113
の上部をボルトにより機体フレームに固設されたステー
に固定しているため、該ステー113の上方より該ステ
ー113の装着および取り外し作業を行うことが可能で
ある。このため、該ステー113の装着および取り外し
を容易に行うことが可能であり、作業の効率を向上可能
である。
【0031】該前進ペダル111の前端には前進ワイヤ
115のインナワイヤが接続されており、該前進ワイヤ
115のアウタワイヤは該前進ペダル111の下方にお
いてステー113に固設されている。該後進ペダル11
2の前端には後進ワイヤ116のインナワイヤが接続さ
れており、該後進ワイヤ116のアウタワイヤは該後進
ペダル112の下方においてステー113に固設されて
いる。該前進変速ペダル111および後進変速ペダル1
12は、それぞれ前部の枢支部においてバネにより付勢
されており、踏み込まれていない状態において中立位置
に保持される構成になっている。
【0032】前進ワイヤ115および後進ワイヤ116
の他端は前記座席SE下方前方に配設されたHST変速
装置側方に配設されている。該前進ワイヤ115および
後進ワイヤ1116のアウタワイヤは、HST変速装置
側方に固設されたステー105に固設されており、該前
進ワイヤ115および後進ワイヤ116のインナワイヤ
の他端は該HST変速装置の斜板調節機構に連動するコ
ントロールレバー106に接続している。該前進ワイヤ
115のインナワイヤの他端は該コントロールレバー1
06の上端に接続しており、前記後進ワイヤ116のイ
ンナワイヤは該コントロールレバー106の下端に接続
している。
【0033】該構成により前進ペダル111を踏み込む
ことにより、前記前進ワイヤ115のインナワイヤを上
方に摺動させることにより、該前進ワイヤ115のイン
ナワイヤの他端に接続したコントロールレバー106を
前進側に回動可能であり、後進ペダル112を踏み込む
ことにより、前記後進ワイヤ116のインナワイヤを上
方に摺動させることにより、該後進ワイヤ116のイン
ナワイヤの他端に接続したコントロールレバー106を
後進側に回動可能である。
【0034】上記の如く前進ペダル111および後進ペ
ダル112をステー113に回動自在に枢支し、前進ワ
イヤ115および後進ワイヤ116のアウタワイヤを該
ステー113に固設する構成をとるため、該ステー11
3を機体に装着することにより、該走行ペダルユニット
120を機体に装着可能であり、ステー113を機体よ
り取り外すことにより、該走行ペダルユニット120を
容易に作業車の機体より取り外すことが可能である。ま
た、該走行ペダルユニット120が前記ステップ1の上
方に配置されるため、作業車の運転部より走行ペダルユ
ニット120の装着および取り外しを行うことが可能で
あり、整備性および組立性を向上可能である。また、該
走行ペダルユニット120は、フェンダ130内側に配
設されているため、該走行ペダルユニット120を塵や
泥等より保護可能である。また、走行ペダルユニット1
20とHST変速装置をワイヤにより接続する構成をと
るため、走行ペダルユニット120とHST変速装置の
配置における設計上の自由度を向上可能である。作業車
の構成を大きく変更することなく、走行ペダルユニット
の取り外しおよび装着を容易に行うことが可能であり、
該走行ペダルユニット120の配置位置の変更を容易に
行うことが可能である。
【0035】上記の如く、走行変速機構を前記走行変速
レバーユニット121および走行ペダルユニット120
により構成し、該走行変速レバーユニット121および
走行ペダルユニット120をHST変速装置のコントロ
ールレバー106に接続し、該コントロールレバー10
6を回動可能に構成したので、走行変速レバーユニット
121に接続したワイヤもしくは走行ペダルユニット1
20に接続したワイヤを前記コントロールレバー106
に接続するか選択することにより、走行変速機構を選択
可能である。また、前記走行変速機構において規制具を
もうけ、走行変速レバーユニット121もしくは走行ペ
ダルユニット120の一方を規制することにより、走行
変速機構として走行変速レバーユニット121もしくは
走行ペダルユニット120のどちらか一方を選択可能に
構成することが可能である。
【0036】また、走行変速機構として走行変速レバー
ユニット121もしくは走行ペダルユニット120を選
択可能であるため、モア作業やフロントローダ作業など
の頻繁に変速する必要がある作業を行う場合には、該走
行ペダルユニット120を選択することにより、ステア
リングより手を離し、走行変速操作を行う必要がなく、
容易に作業を行うことが可能である。また、ロータリー
耕うん作業などの水田における作業等のあまり車速を変
更せず連続的に行う作業を行う場合には、該走行変速レ
バーユニット121を選択することにより、容易に車速
を一定に保つことが可能であり、作業効率を向上可能で
ある。また、作業車の構成を大きく変更することなく、
走行変速装置の選択を行うことが可能であり、製造時の
機体の剛性および耐久性を維持しながら該作業車の走行
機構の変速をすることが可能である。
【0037】また、上記構成において、走行変速レバー
ユニット121および走行ペダルユニット120にポテ
ンションメータ等の走行変速レバー60の回動量および
前進ペダル115、後進ペダル116の回動量を検出可
能なセンサを配設し、該センサの信号を作業車に配設さ
れたコントローラに入力し、該コントローラを介してリ
ニアソレノイドなどのコントロールレバー106を回動
する手段を用いて該走行変速レバー60の回動量および
前進ペダル115、後進ペダル116の回動量に対応し
た該コントロールレバー106の制御を行うことも可能
である。この場合においても、走行変速レバーユニット
121および走行ペダルユニット120は配線により前
記コントローラに接続されるため、該走行変速レバーユ
ニット121および走行ペダルユニット120の装着お
よび取り外しを容易に行うことが可能であり、該走行変
速レバーユニット121および走行ペダルユニット12
0の配設位置を容易に変更可能である。また、走行変速
機構として、走行変速レバーユニット121もしくは走
行ペダルユニット120を容易に選択可能に構成でき
る。
【0038】
【発明の効果】本発明は、作業車において、以上のよう
な構成とすることで、次のような効果を奏する。請求項
1に記載した如く、段変速装置を装着した作業車におい
て、走行変速操作機構を二つ以上設け、それぞれの走行
変速操作機構をユニット構造に構成し、該走行変速操作
機構と無段変速装置をワイヤにより接続し、該ワイヤを
連結切換可能に構成し、該複数構成された走行変速操作
機構の内の1つ以外の走行変速操作機構による無段変速
装置の操作を規制可能に構成したので、操向操作機構の
ユニットを交換し、該ユニットと無段式変速装置を接続
する連結ワイヤの切換のみにより、容易に操作方式を変
速可能である。このため、作業環境に応じた作業車両の
変速操作方式を選択し、容易に該選択した変速方式を実
現可能である。作業環境に応じた作業車両の変速操作方
式を容易に選択可能であるため、該作業車両による作業
効率を向上可能であり、作業者の該作業における操作の
負担を軽減可能である。
【0039】請求項2に記載した如く、無段変速装置を
装着した作業車において、主変速用踏み込みペダルの支
軸をステップ上面に配設し、該主変速用踏み込みペダル
を支持するステーを座席側より着脱可能にし、該主変速
用踏み込みペダルおよび支持部材によりユニット構造を
構成したので、主変速用踏み込みペダルおよび該主変速
用踏み込みペダル機構の取り外しを座席側より容易に行
うことが可能であり、該主変速用踏み込みペダル機構の
整備性を向上可能である。また、主変速用踏み込みペダ
ル機構をユニット状に構成し、取り付け取り外しを容易
に可能にしたため、該主変速用踏み込みペダル機構の耐
久性を向上可能であり、製造時の組立性を向上可能であ
る。
【0040】請求項3に記載した如く、無段変速装置を
装着した作業車において、主変速用手動レバーの支軸を
機体フェンダ内側に配設し、該主変速用手動レバーを支
持するステーを座席側より着脱可能にし、該主変速用手
動レバーおよび支持部材によりユニット構造を構成した
ので、主変速用手動レバーおよび該手動レバー機構の取
り外しを座席側より容易に行うことが可能であり、該主
変速用手動レバー機構の整備性を向上可能である。ま
た、主変速用手動レバー機構をユニット状に構成し、取
り付け取り外しを容易に可能にしたため、該主変速用手
動レバー機構の耐久性を向上可能であり、製造時の組立
性を向上可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業車を示す全体側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】ブレーキの機構を示す平面図である。
【図4】同じく側面図である。
【図5】変速手動レバーを示す側面図である。
【図6】変速用踏み込みペダルの構成を示す側面図であ
る。
【図7】同じく平面図である。
【符号の説明】
1 ステップ 3 レバーガイド 60 変速走行レバー 101 ステー 102 前進ワイヤ 103 後進ワイヤ 106 コントロールレバー 111 前進ペダル 112 後進ペダル 113 ステー 115 前進ワイヤ 116 後進ワイヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無段変速装置を装着した作業車におい
    て、走行変速操作機構を二つ以上設け、それぞれの走行
    変速操作機構をユニット構造に構成し、該走行変速操作
    機構と前記無段変速装置をワイヤにより接続し、該ワイ
    ヤを連結切換可能に構成し、該複数構成された走行変速
    操作機構の内の1つ以外の走行変速操作機構による無段
    変速装置の操作を規制可能に構成したことを特徴とする
    作業車の走行変速装置。
  2. 【請求項2】 無段変速装置を装着した作業車におい
    て、主変速用踏み込みペダルの支軸をステップ上面に配
    設し、該主変速用踏み込みペダルを支持するステーを座
    席側より着脱可能にし、該主変速用踏み込みペダルおよ
    び支持部材によりユニット構造を構成したことを特徴と
    する作業車の走行変速装置。
  3. 【請求項3】 無段変速装置を装着した作業車におい
    て、主変速用手動レバーの支軸を機体フェンダ内側に配
    設し、該主変速用手動レバーを支持するステーを座席側
    より着脱可能にし、該主変速用手動レバーおよび支持部
    材によりユニット構造を構成したことを特徴とする作業
    車の走行変速装置。
JP13850698A 1998-05-20 1998-05-20 作業車の走行変速装置 Pending JPH11325240A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002114051A (ja) * 2000-10-06 2002-04-16 Iseki & Co Ltd 作業車両の静油圧式無段変速装置
JP2002145026A (ja) * 2000-11-10 2002-05-22 Iseki & Co Ltd 作業車両のペダル支持構造
JP2010228615A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Iseki & Co Ltd 作業車両
KR101968088B1 (ko) * 2018-02-05 2019-04-11 동양물산기업 주식회사 농기계의 주변속레버 제어장치

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