JP3141135B2 - 移動農機 - Google Patents

移動農機

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JP3141135B2
JP3141135B2 JP2000167161A JP2000167161A JP3141135B2 JP 3141135 B2 JP3141135 B2 JP 3141135B2 JP 2000167161 A JP2000167161 A JP 2000167161A JP 2000167161 A JP2000167161 A JP 2000167161A JP 3141135 B2 JP3141135 B2 JP 3141135B2
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茂實 日高
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  • Guiding Agricultural Machines (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば圃場の穀稈を
連続的に刈取って脱穀するコンバインなどの移動農機に
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、例えば左右走行
クローラを装設したコンバインを圃場の未刈り穀稈列に
沿わせて走行移動させ乍ら収穫作業を行うと共に、圃場
枕地で前記コンバインを方向転換させて次工程の未刈り
穀稈列に移動させていたが、エンジン出力を変速伝達す
るミッションケースの左右走行出力を左右サイドクラッ
チを介して左右走行クローラに伝達させ、左右サイドク
ラッチの継断操作により左右走行クローラの一方を一時
的に停止させることにより、停止させる側の走行クロー
ラ走行力が大きく変化する状態(いわゆるガクガクした
感じの動作)の旋回になり、かつ走行クローラの駆動走
行力が半減し、旋回半径が大きくなる不具合がある。
【0003】そこで、エンジンの動力を各別に伝える左
右油圧無段変速機を設けて左右走行クローラを駆動する
ことにより、旋回時の減速並びに旋回半径の縮少などを
容易に行えるが、直進性能が低下し易く、例えば未刈り
穀稈列に沿わせて走行移動させる場合などには操向操作
が面倒になる不具合がある。
【0004】また、左右走行クローラにエンジン動力を
変速伝達する単一の油圧無段変速機構と、旋回内側の走
行クローラを減速しかつ旋回外側の走行クローラを増速
させる油圧無段操向機構を設けることにより、直進性能
を良好に維持して操向操作性を向上させ、かつ旋回半径
も容易に縮少できるが、直進時と旋回時とで走行速度が
略一定に保たれ、直進に比べて走行負荷が大きくなる旋
回時にエンジンが過負荷になる不具合がある。
【0005】さらに、枕地等で、旋回半径が小さなスピ
ンターン動作などを行うときに、走行減速操作を行う必
要があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、差動
機構をミッションケースに内設させて左右走行クローラ
を駆動すると共に、前記差動機構に走行無段変速機構を
介して直進走行力を伝えて左右走行クローラを同一方向
に駆動させる一方、前記差動機構に旋回用油圧ポンプ及
び油圧モータを介して旋回走行力を伝えて左右走行クロ
ーラを逆方向に駆動させると共に、走行無段変速機構と
旋回用油圧ポンプの両方を操向ハンドルによって制御
し、操向ハンドル操作により走行速度を減速しかつ左右
走行クローラの速度差を変化させて旋回させる移動農機
において、操向ハンドル並びに走行変速レバーに連結さ
せる入力部材を1及び2軸軸芯回りに回転自在に設け、
一方の1軸の略軸芯上に設ける入力部材の操向入力連結
部と、操向入力連結部に対して略同一円周上で略90度
変位させて設ける入力部材の変速入力連結部を、もう一
方の2軸軸芯回りに回転させると共に、前記無段変速機
構並びに前記油圧ポンプに連結させる変速及び操向出力
連結部を変速及び操向入力連結部に連結させて変速及び
操向操作力を伝えるもので、前進または後進の切換に関
係なく操向ハンドルの操作方向と本機旋回方向を一致さ
せ得、また走行変速レバーが中立位置のときに操向ハン
ドルを直進以外に切っても旋回用油圧ポンプ及び油圧モ
ータは停止維持され、操向ハンドルの単独操作によって
走行クローラが駆動されるのを防止し得る一方、操向ハ
ンドル操作時に旋回外側の走行クローラの速度を略直進
時の速度に維持し得、左右走行クローラの駆動速度を反
対方向に同時に無段階変更させる進路変更時に旋回外側
の走行クローラが著しく高速駆動される不具合をなくし
得、圃場枕地で方向転換させる小さな半径の旋回を行う
とき、走行クローラの横滑り低減などにより次行程の作
業開始位置に容易に移動し得、また作業者が走行速度を
遅くする操作とは別に直進時に対して旋回時の機体中心
移動速度を減速させ得、かつ旋回時のエンジン回転の低
下などを容易に低減し得、圃場枕地での旋回性能の向上
並びに往復走行農作業の運転操作の簡略化などを容易に
図り得るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は主変速レバー及び操向ハンドル
の操作系の斜視説明図、図2はコンバインの全体側面
図、図3は同平面図であり、図中(1)は走行クローラ
(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記トラ
ックフレーム(1)に架設する機台、(4)はフィード
チェン(5)を左側に張架し扱胴(6)及び処理胴
(7)を内蔵している脱穀機である脱穀部、(8)は刈
刃(9)及び穀稈搬送機構(10)などを備える刈取
部、(11)は刈取フレーム(12)を介して刈取部
(8)を昇降させる油圧シリンダ、(13)は排藁チェ
ン(14)終端を臨ませる排藁処理部、(15)は脱穀
部(4)からの穀粒を揚穀筒(16)を介して搬入する
穀物タンク、(17)は前記タンク(15)の穀粒を機
外に搬出する排出オーガ、(18)は丸形操向ハンドル
(19)及び運転席(20)などを備える運転キャビ
ン、(21)は運転キャビン(18)下方に設けるエン
ジンであり、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構
成している。
【0008】図4に示す如く、前記走行クローラ(2)
を駆動するミッションケース(22)は、1対の第1油
圧ポンプ(23)及び第1油圧モータ(24)からなる
主変速機構である走行用の油圧式無段変速機構(25)
と、1対の第2油圧ポンプ(26)及び第2油圧モータ
(27)からなる操向機構である旋回用の油圧式無段変
速機構(28)とを備え、前記エンジン(21)の出力
軸(21a)に第1及び第2油圧ポンプ(23)(2
6)の入力軸(29)を伝達ベルト(30)を介し連動
連結させて、これら油圧ポンプ(23)(26)の駆動
を行うように構成している。
【0009】そして前記第1油圧モータ(24)の出力
軸(31)に、副変速機構(32)及び差動機構(3
3)を介し走行クローラ(2)の駆動輪(34)を連動
連結させるもので、前記差動機構(33)は左右対称の
1対の遊星ギヤ機構(35)(35)を有し、各遊星ギ
ヤ機構(35)は1つのサンギヤ(36)と、該サンギ
ヤ(36)の外周で噛合う3つのプラネタリギヤ(3
7)と、これらプラネタリギヤ(37)に噛合うリング
ギヤ(38)などで形成している。
【0010】前記プラネタリギヤ(37)はサンギヤ軸
(39)と同軸線上とのキャリヤ軸(40)のキャリヤ
(41)にそれぞれ回転自在に軸支させ、左右のサンギ
ヤ(36)(36)を挾んで左右のキャリヤ(41)を
対向配置させると共に、前記リングギヤ(38)は各プ
ラネタリギヤ(37)に噛み合う内歯(38a)を有し
てサンギヤ軸(39)とは同一軸芯上に配置させ、キャ
リヤ軸(40)に回転自在に軸支させている。
【0011】また、走行用の油圧式無段変速機構(2
5)は第1油圧ポンプ(23)の回転斜板の角度変更調
節により第1油圧モータ(24)の正逆回転と回転数の
制御を行うもので、第1油圧モータ(24)の回転出力
を出力軸(31)の伝達ギヤ(42)より各ギヤ(4
3)(44)(45)及び副変速機構(32)を介し
て、サンギヤ軸(39)に固定したセンタギヤ(46)
に伝達してサンギヤ(36)を回転するように構成して
いる。前記副変速機構(32)は、前記ギヤ(45)を
有する副変速軸(47)と、前記センタギヤ(46)に
噛合うギヤ(48)を有する駐車ブレーキ軸(49)と
を備え、副変速軸(47)とブレーキ軸(49)間に各
1対の低速用ギヤ(50)(48)・中速用ギヤ(5
1)(52)・高速用ギヤ(53)(54)を設けて、
中央位置のギヤ(51)のスライド操作によってこれら
低速・中速・高速の切換えを可能とさせるように構成し
ている(なお低速・中速間及び中速・高速間には中立を
有するものである)。また前記ブレーキ軸(49)には
車速検出ギヤ(55)を設けると共に、該ギヤ(55)
の回転数より車速を検出する車速センサ(56)を設け
ている。なお、刈取部(8)に回転力を伝達する刈取P
TO軸(57)のPTO入力ギヤ(58)に、前記出力
軸(31)の伝達ギヤ(42)を噛合連結させている。
【0012】そして、前記センタギヤ(46)を介しサ
ンギヤ軸(39)に伝達された第1油圧モータ(24)
からの駆動力を、左右の遊星ギヤ機構(35)を介しキ
ャリヤ軸(40)に伝達させると共に、該キャリヤ軸
(40)に伝達された回転を左右各一対の減速ギヤ(6
0)(61)を介し左右の駆動輪(34)の左右輪軸
(34a)にそれぞれ伝えるように構成している。
【0013】さらに、旋回用の油圧式無段変速機構(2
8)は第2油圧ポンプ(26)の回転斜板の角度変更調
節により第2油圧モータ(27)の正逆回転と回転数の
制御を行うもので、第2油圧モータ(27)の出力軸
(62)の出力ギヤからギヤ伝達機構(63)を介し旋
回入力軸(64)の入力ギヤ(65a)(65b)に回
転出力を伝達し、右側のリングギヤ(38)の外歯(3
8b)を対しては直接的に、また左側のリングギヤ(3
8)の外歯(38b)に対しては逆転軸(66)の逆転
ギヤ(67)を介し伝えて、第2油圧モータ(27)の
正転時に左右のリングギヤ(38)を左右同一回転数で
左ギヤ(38)を正転、右ギヤ(38)を逆転とさせる
ように構成している。
【0014】而して旋回用の第2油圧モータ(27)の
駆動を停止させ左右リングギヤ(38)を静止固定させ
た状態で、走行用の第1油圧モータ(24)の駆動を行
うと、第1油圧モータ(24)からの回転出力はセンタ
ギヤ(46)から左右のサンギヤ(36)に同一回転数
で伝達され、左右遊星ギヤ機構(35)のプラネタリギ
ヤ(37)・キャリヤ(41)及び減速ギヤ(60)
(61)を介し左右の輪軸(34a)に左右同回転方向
の同一回転数で伝達されて、機体の前後直進走行が行わ
れる。一方、走行用の第1油圧モータ(24)の駆動を
停止させ左右のサンギヤ(36)を静止固定させた状態
で、旋回用の第2油圧モータ(27)を正逆回転駆動す
ると、左側の遊星ギヤ機構(35)が正或いは逆回転、
また右側の遊星ギヤ機構(35)が逆或いは正回転し
て、左右走行クローラ(2)の駆動方向を前後逆方向と
させて機体を左或いは右にその場でスピンターンさせる
ものである。
【0015】また走行用の第1油圧モータ(24)を駆
動させながら、旋回用の第2油圧モータ(27)を駆動
して機体を左右に旋回させる場合には旋回半径の大きい
旋回を可能にできるもので、その旋回半径は左右走行ク
ローラ(2)の速度に応じ決定される。
【0016】図5乃至図13に示す如く、前記走行用の
油圧式無段変速機構(25)に連結する主変速レバー
(68)と、旋回用の油圧式無段変速機構(28)に連
結する操向ハンドル(19)とを、変速及び旋回連動機
構(69)に連動連結させると共に、該連動機構(6
9)を走行変速及び操向リンク系であるリンク機構(7
0)(71)を介し走行及び操向用の無段変速機構(2
5)(28)のコントロールレバー(72)(73)に
連動連結させている。
【0017】前記連動機構(69)は、主変速レバー
(68)の基端折曲部(68a)を筒軸(74)に左右
揺動自在に支持する回動板(75)と、機体側の本機フ
レーム(76)に固設して前記回動板(75)を左右方
向の第1枢軸(77)を介し前後回動自在に支持する固
定取付板(78)と、前記枢軸(77)とは直交する前
後方向の第2枢軸(79)を介して回動板(75)に連
結させて該軸(79)回りに回動自在に設ける変速操作
部材(80)と、前記第2枢軸(79)の軸回りに回動
自在に連結させる操向操作部材(81)とを備え、変速
及び操向操作部材(80)(81)の第2枢軸(79)
とは偏心位置の各操作出力部(80a)(81a)を変
速及び操向リンク機構(70)(71)に連動連結させ
ている。
【0018】前記変速及び操向リンク機構(70)(7
1)は、連動機構(69)後方位置で本機フレーム(7
6)側に揺動軸(82)外側の揺動筒軸(83)を介し
支持する変速アーム(84)と、前記揺動軸(82)に
基端を固設する旋回出力逆転手段である操向アーム(8
5)と、前記出力部(80a)(81a)の各操作出力
軸(86)(87)と各アーム(84)(85)間を連
結する自在継手軸(88)(89)と、前記揺動軸(8
2)の右端に固設する操向出力アーム(91)と、前記
運転キャビン(18)の回動支点軸(92)の支点軸受
(93)に取付ける中間軸(94)に回転自在に設ける
変速及び操向用第1揺動アーム(95)(96)と、前
記アーム(84)(91)と第1揺動アーム(95)
(96)の各先端間をそれぞれ連結する変速及び操向用
自在継手形第1ロッド(97)(98)と、前記中間軸
(94)に設けて第1揺動アーム(95)(96)に一
体連結する変速及び操向用第2揺動アーム(99)(1
00)と、前記ミッションケース(22)上部の軸受板
(101)に取付ける支軸(102)に回動自在に支持
させる変速及び操向用筒軸(103)(104)と、該
筒軸(103)(104)に基端を固設する第1揺動ア
ーム(105)(106)と前記第2揺動アーム(9
9)(100)の各先端間を連結する変速及び操向用自
在継手形第2ロッド(107)(108)と、前記筒軸
(103)(104)に基端を固設する第2揺動アーム
(109)(110)と前記コントロールレバー(7
2)(73)の各先端間を連結させる変速及び操向用自
在継手形第3ロッド(111)(112)とを備え、前
記第1枢軸(77)を中心とした変速操作部材(80)
の回動によって走行用のコントロールレバー(72)
を、また走行中の第2枢軸(79)を中心とした操向操
作部材(81)の回動によって操向用のコントロールレ
バー(73)を操作して変速及び操向制御を行うように
構成している。
【0019】一方前記操向ハンドル(19)下端のハン
ドル操作軸(113)にギヤ(114)を設けて、この
後方の回転軸(115)に取付けるセクタギヤ(11
6)に前記ギヤ(114)を噛合せると共に、前記主変
速レバー(68)位置下方に配設する操向軸(117)
の第1揺動アーム(118)と、前記回転軸(115)
に基端を固設する出力アーム(119)との各先端間を
操向リンク機構である自在継手形操向第1ロッド(12
0)を介して連結させ、操向軸(117)の第1揺動ア
ーム(118)と一体の第2揺動アーム(121)を、
前記自在継手軸(89)の前端に自在継手形操向第2ロ
ッド(122)を介して連結させ、前記ハンドル(1
9)の回動操作によって前記第2枢軸(79)を中心と
して操向操作部材(81)を回動するように構成してい
る。
【0020】また、前記ハンドル操作軸(113)のギ
ヤ(114)下方に中立位置決め板(123)を設けて
いて、該位置決め板(123)下面の突出軸(124)
に操向検出リンク(125)の一端を連結させ、前記回
転軸(115)の右側に配設する減速アーム軸(12
6)に第1揺動アーム(127)を設け、この第1揺動
アーム(127)の軸(128)と前記検出リンク(1
25)他端の長孔(125a)とを摺動自在に連結させ
ると共に、前記操向軸(117)の減速アーム(12
9)と減速アーム軸(126)の第2揺動アーム(13
0)との各先端間を減速リンク機構である自在継手形第
1減速ロッド(131)で連結させ、前記変速操作部材
(80)の最右端の減速伝達軸(132)と第2揺動ア
ーム(130)の他端間を自在継手形第2減速ロッド
(133)で連結させて、走行状態で前記ハンドル(1
9)の操向量を大とする程第2減速ロッド(133)を
下方に引張って走行速度を減速させるように構成してい
る。また、前記回動板(75)と変速操作部材(80)
の間にバネ(S1)を張設させ、操向ハンドル(19)
を直進位置に戻して検出リンク(125)を元に戻した
とき、該バネ(S1)によって前記部材(80)を戻
し、操向ハンドル(19)直進復帰操作によって走行速
度を元に戻すように構成している。
【0021】而して、前記変速及び操向操作部材(8
0)(81)を軸回りに回動可能とさせる第2枢軸(7
9)と、操向アーム(85)と継手軸(89)との自在
継手部(89a)とを前後方向の水平ライン(L1)上
に略一致させ、また前記操作出力軸(86)(87)と
自在継手軸(88)(89)との自在継手部(88b)
(89b)と、第1枢軸(77)とを前記ライン(L
1)に直交させる左右水平ライン(L2)上に位置さ
せ、さらに前記変速アーム(84)と継手軸(88)と
の自在継手部(88a)と前記継手部(89a)とを前
記ライン(L2)と平行な左右水平ライン(L3)上に
位置させ、且つ継手部(89a)に継手部(88a)を
可及的に接近(最大限近い位置)させて、主変速レバー
(68)及び操向ハンドル(19)の中立保持時に、こ
れら何れか一方が操作されても、各操作部材(80)
(81)を第1及び第2枢軸(77)(79)の軸回り
に回動させるのみとさせて、継手軸(88)(89)に
は操作力を作用させないものである。
【0022】そして図9にも示す如く、主変速レバー
(68)の前後進操作で、第1枢軸(77)を中心とし
て操作部材(80)を前後に角度(α1)(α2)傾け
るとき前記継手軸(88)を引張って或いは押して変速
アーム(84)を動作させて走行速度の前後進の切換え
を行うと共に、図11に示す如くこの状態中(主変速レ
バー(68)が中立以外のとき)に操向ハンドル(1
9)の回動操作で第2枢軸(79)を中心として操作部
材(81)を上下に角度(β1)(β2)傾けるとき継
手軸(89)を引張って或いは押して操向アーム(8
5)を動作させて機体の左及び右旋回を行うものであ
る。即ち主変速の中立時に旋回操作を行っても継手軸
(89)はライン(L1)を中心とした略円錐面上で移
動する状態となって継手部(89a)(89b)間の距
離は変化せず、したがって操向アーム(85)は動作し
ない。そして主変速の中立以外で旋回操作が行われると
き操向アーム(85)は動作するもので、前後進に切換
わるとき操向アーム(85)は前後逆方向に動作して、
第2油圧モータ(27)の回転を前進時と後進時では逆
方向とさせるように構成したものである。
【0023】つまり、走行用の第1油圧モータ(24)
の正回転時を前進時とすると、逆回転時の後進時には旋
回用の第2油圧モータ(27)による遊星ギヤ機構(3
5)の作用は前進時と後進時では逆となるもので、前進
時と後進時のハンドル(19)操作による機体の旋回方
向を一致させるため、第1油圧モータ(24)の逆回転
(後進)時には第2油圧ポンプ(26)の斜板角度を逆
方向に切換えて(第1及び第2油圧ポンプ(23)(2
6)の入力軸の回転方向は一定)、第2油圧モータ(2
7)の回転を前進時と後進時では逆方向とさせるもので
ある。
【0024】つまりこの場合、前進操作時の操作部材
(80)が中立より前方の角度(α1)側に傾いて、ハ
ンドル(19)の右回動操作によって第2ロッド(12
2)を引張り操作部材(81)を下方向の角度(β2)
側に傾けるとき、操作部材(81)の出力部(81a)
を操向アーム(85)側に近づけて、揺動軸(82)を
中心として操向アーム(85)を操作部材(81)より
遠ざける方向(図5中反時計方向)に回転させ、前記第
1及び第2ロッド(98)(108)などを介しコント
ロールレバー(73)を下方向に回転させて、旋回用の
第2油圧モータ(27)を正回転させる。即ち、機体を
前進で右旋回(走行クローラ(2)の速度を左側が大、
右側が小)させる。
【0025】また、上述の前進操作時で、ハンドル(1
9)の左回動操作によって第2ロッド(122)を押し
上げ、操作部材(81)を上方向の角度(β1)側に傾
けるとき、操作部材(81)の出力部(81a)を操作
アーム(85)側より遠ざけて、揺動軸(82)を中心
として操向アーム(85)を操作部材(81)側に近づ
ける方向(図5中時計方向)に回転させ、前記コントロ
ールレバー(73)を上方向に回転させて、前記第2油
圧モータ(27)を逆回転させる。即ち、機体を前進で
左旋回(走行クローラ(2)の速度を右側が大、左側が
小)させる。
【0026】さらに、後進操作時の操作部材(80)が
中立より後方の角度(α2)側に傾いて、ハンドル(1
9)の右回動操作によって第2ロッド(122)を引張
り操作部材(81)を下方向の角度(β2)側に傾ける
とき、操作部材(81)の出力部(81a)を操向アー
ム(85)側より遠ざけて、揺動軸(82)を中心とし
て操向アーム(85)を操作部材(81)側に近づける
方向(図5中時計方向)に回転させ、前記コントロール
レバー(73)を上方向に回転させて、前記第2油圧モ
ータ(27)を逆回転させる。即ち、機体を後進で右旋
回(走行クローラ(2)の速度を左側が大、右側が小)
させる。
【0027】またさらに、上述とは逆に後進操作時で、
ハンドル(19)の左回動操作によって、操作部材(8
1)を上方向の角度(β1)側に傾けるとき、操作部材
(81)の出力部(81a)を操作部材(81)側に近
づけて、揺動軸(82)を中心として操向アーム(8
5)を操作部材(81)より遠ざける方向(図5中反時
計方向)に回転させ、前記コントロールレバー(73)
を下方向に回転させて、前記第2油圧モータ(27)を
正回転させる。即ち、機体を後進で左旋回(走行クロー
ラ(2)の速度を右側が大、左側が小)とさせる。
【0028】このように前進及び後進時における旋回操
作にあっては、操向アーム(85)の動きを逆方向とさ
せて、前後進の何れにおいても操向ハンドル(19)の
回動操作方向と機体の旋回方向とを一致させるもので、
回転操作する丸形の操向ハンドル(19)によって操向
操作部材を構成し、前記ハンドル(19)の回転操作に
よって例えばトラクタまたは田植機と同様の運転感覚で
進路修正及び方向転換などを行うと共に、操向操作部材
を走行変速部材または操向部材に機械的に連結させるリ
ンク機構(70)(71)を設け、前記リンク機構(7
0)(71)の動作及び機能が経時的に殆んど低下する
ことがなく、操向動作の信頼性向上などを容易に図れる
ように構成している。
【0029】さらに、図15、図16は機体の左旋回時
における操向ハンドル(19)の切れ角と左右走行クロ
ーラ(2)の速度の関係を示すもので、ハンドル(1
9)の切れ角が大となる程左右走行クローラ(2)の速
度差は大となると共に、これら左右走行クローラ(2)
の平均速度となる機体中心速度も走行速度(高速・標準
・低速)状態に応じて減速されるものであって、機体の
右旋回時においても左右クローラ(2)が逆の関係とな
るだけで同様のものであり、図15及び図16から明ら
かなように、直進位置の操向ハンドル(19)を左方向
(右方向)に約15度回転させると、前記長孔(125
a)内を軸(128)が移動し、バネ(S1)によって
第1減速ロッド(131)が直進と同一位置に維持され
ると共に、各ギヤ(114)(116)を介して操向第
1ロッド(120)が押出(引張)移動し、第2油圧ポ
ンプ(26)及びモータ(27)の操向出力によって左
方向(右方向)に旋回する。このとき、旋回内側の走行
クローラ(2)の減速量と、旋回外側の走行クローラ
(2)の増速量が略等しくなり、機体中心速度が直進と
略同一速度に保たれる。また、操向ハンドル(19)を
直進位置から15度以上回転させると、バネ(S1)に
抗して第1減速ロッド(131)が左旋回及び右旋回の
いずれでも引張られて減速動作し、第1油圧ポンプ(2
3)及びモータ(24)の走行変速出力を減速させ、左
右走行クローラ(2)(2)を同一方向に回転駆動させ
て前進(または後進)させ、左右走行クローラ(2)
(2)の同一方向の走行速度差により左方向(右方向)
に旋回するブレーキターン動作を行わせる。さらに、操
向ハンドル(19)を約135度回転させると、機体中
心速度が直進時の約4分の1に減速され、旋回内側の走
行クローラ(2)が逆転駆動され、旋回内側の走行クロ
ーラ(2)を中心として機体が旋回するスピンターン動
作が行われるもので、図18にも示す如く、ハンドル角
度0度からハンドル角度135度の範囲で操向ハンドル
(19)を回転させて左または右方向の旋回操作を行
い、直進位置を中心とした左右15度のハンドル(1
9)回転範囲で未刈り穀稈列に沿って移動する条合せ進
路修正を、直進時の走行速度を維持し乍ら行うと共に、
直進位置から左右135度のハンドル(19)回転によ
り、圃場枕地で機体を方向転換させて次作業工程に移動
させるスピンターン動作を、直進時の約4分の1の走行
速度に自動的に減速して行うように構成している。
【0030】さらに、図17に示す如く、副変速を標準
(秒速1.5メートル)速度に保ち、操向ハンドル(1
9)を90度回転させたとき、主変速レバー(68)操
作により主変速出力を高速及び3分の2及び3分の1に
変更しても、機体の旋回半径が略一定に保たれた状態
で、旋回速度(機体中心速度)だけが変化するように構
成している。
【0031】上記から明らかなように、変速操作部材で
ある主変速レバー(68)の走行変速操作によりエンジ
ン(21)の駆動力を左右走行部である左右走行クロー
ラ(2)(2)に変速伝達する走行用無段変速機構(2
5)である第1油圧ポンプ(23)及び第1油圧モータ
(24)と、操向操作部材である操向ハンドル(19)
の操向操作により左右走行クローラ(2)(2)の駆動
速度に差を生じさせる操向用第2油圧ポンプ(26)及
び第2油圧モータ(27)を設ける移動農機において、
操向ハンドル(19)の操作量に応じて走行速度を減速
し、かつ左右走行クローラ(2)(2)の速度差を連続
的に変化させてスピンターン動作に移行させ、操向ハン
ドル(19)操作だけで減速させて圃場枕地で方向転換
させ、次作業工程に移動して直進走行に戻す操作によっ
て前工程の作業走行速度まで増速させて作業を再開さ
せ、操向操作に伴う走行変速操作を省け、農作業中の直
進走行及び進路修正動作と、圃場枕地で次作業工程位置
に向けて方向転換させるスピンターン動作とを、連続し
た一連の操向操作だけでスムーズに行わせると共に、操
向ハンドル(19)を最大操向操作したときに走行速度
を約4分の1に減速させ、農作業を行う直進走行速度
と、圃場枕地で方向転換させるスピンターン走行速度の
差を、低速走行作業に比べて高速走行作業の方が走行速
度に比例して大きくなり、高速走行作業を行っても低速
時と同様に圃場枕地でのスピンターン操作を安定良く行
え、かつ低速走行作業を行っても高速時と同様に圃場枕
地での方向転換を速やかに行え、農作業を行う直進走行
時の変速範囲を大きく設定してもスピンターン操作時の
減速後の走行速度範囲を小さくして機動性の向上並びに
操向操作性の向上などを図れるように構成している。
【0032】また、差動機構(33)をミッションケー
ス(22)に内設させて左右走行クローラ(2)を駆動
すると共に、前記差動機構(33)に走行無段変速機構
(25)を介して直進走行力を伝えて左右走行クローラ
(2)を同一方向に駆動させる一方、前記差動機構(3
3)に旋回用油圧ポンプ(26)及び油圧モータ(2
7)を介して旋回走行力を伝えて左右走行クローラ
(2)を逆方向に駆動させると共に、走行無段変速機構
(25)と旋回用油圧ポンプ(26)の両方を操向ハン
ドル(19)によって制御し、操向ハンドル(19)操
作により走行速度を減速しかつ左右走行クローラ(2)
の速度差を変化させて旋回させる移動農機において、操
向ハンドル(19)並びに走行主変速レバー(68)に
連結させる入力部材である変速及び操向操作部材(8
0)(81)を1及び2軸である第1及び第2枢軸(7
7)(79)軸芯回りに回転自在に設け、一方の第1枢
軸(77)の略軸芯上に設ける操向操作部材(81)の
操向入力連結部である自在継手部(89b)と、前記自
在継手部(89b)に対して略同一円周上で略90度変
位させて設ける変速操作部材(80)の変速入力連結部
である自在継手部(88b)を、もう一方の第2枢軸
(79)軸芯回りに回転させると共に、前記無段変速機
構(25)並びに前記油圧ポンプ(26)連結させる変
速及び操向出力連結部である自在継手部(88a)(8
9a)を変速及び操向入力自在継手部(88b)(89
b)に連結させて変速及び操向操作力を伝える。そし
て、前進または後進の切換に関係なく操向ハンドル(1
9)の操作方向と本機旋回方向を一致させ、また走行変
速レバー(68)が中立位置のときに操向ハンドル(1
9)を直進以外に切っても旋回用油圧ポンプ(26)及
び油圧モータ(27)は停止維持され、操向ハンドル
(19)の単独操作によって走行クローラ(2)が駆動
されるのを防止する一方、操向ハンドル(19)操作時
に旋回外側の走行クローラ(2)の速度を直進時の速度
に維持させ、左右走行クローラ(2)の駆動速度を反対
方向に同時に無段階変更させる進路変更時に旋回外側の
走行クローラ(2)が高速駆動される不具合をなくし、
圃場枕地で方向転換させる小さな半径の旋回を行うと
き、走行クローラ(2)の横滑り低減などにより次行程
の作業開始位置に移動させ、また作業者が走行速度を遅
くする操作を行うことなく直進時に対して旋回時の機体
中心移動速度を減速させ、かつ旋回時のエンジン(2
1)回転の低下などを低減させ、圃場枕地での旋回性能
の向上並びに往復走行農作業の運転操作の簡略化などを
図る。
【0033】また、操向ハンドル(19)を直進位置を
基準に所定量の左右旋回操作した場合に、左右走行クロ
ーラ(2)(2)を相対的に略同量増減速させて機体中
心速度を略一定に保つ走行速度減速の不感帯域を設け、
農作業中に作物列または畦などに機体を沿わせる操向操
作を行っても走行速度が不均一に変化するのを防止し、
略同一走行速度を保ち乍ら農作業中の進路修正を行い
得、作業者の運転感覚と機体の走行動作とを略一致させ
て適正な操向操作を行える。また、主変速レバー(6
8)の変速基準値を切換える副変速操作により操向ハン
ドル(19)による旋回半径を変化させ、走行変速用第
1油圧モータ(24)と走行クローラ(2)間の減速比
並びに操向用第2油圧モータ(27)と走行クローラ
(2)間の減速比の設定、或いはスピンターン動作に必
要な小半径旋回に必要な走行駆動力の確保などを図ると
共に、主変速レバー(68)の変速操作により旋回半径
を略一定に保った状態で旋回速度を変化させ、作業者の
熟練度などに応じた運転操作を行え、機動性の向上並び
に運転操作性の向上などを図れるように構成している。
【0034】また図12にも示す如く、前記操向ハンド
ル(19)に設ける検出リンク(125)は中立位置よ
り右或いは左旋回操作の何れにおいても第1揺動アーム
(127)を同一方向に角度(θ)の範囲で回動させて
第2減速ロッド(133)を常に引張る状態とさせて、
前進操作時の操作部材(80)が角度(α1)側に傾い
てるときには、継手部(88a)(88b)間の距離を
縮め、また後進操作時の操作部材(80)が角度(α
2)側に傾いているときには、継手部(88a)(88
b)間の距離を大きくして、変速アーム(84)をそれ
ぞれ中立方向の低速側に変位させて、その旋回量に応じ
た減速を行うものである。
【0035】さらに、変速及び操向の操作力を伝達する
前記第1ロッド(97)(98)と揺動アーム(95)
(96)の自在継手部(97a)(98a)の中心を、
運転キャビン(18)の回動支点軸(92)位置に一致
させて、変速及び操向の中立保持においてはこれらの操
作系を取外すことなく運転キャビン(18)の前方向へ
の回動を可能とさせるように構成している。
【0036】ところで、図4及び図14に示す如く、前
記第1及び第2油圧ポンプ(23)(26)と第1及び
第2油圧モータ(24)(27)とをそれぞれループ油
圧回路(134)(135)を介し正逆自在に接続さ
せ、前記第1及び第2油圧モータ(24)(27)の出
力軸(31)(62)には、電磁弁(136)(13
7)の作動によって出力軸(31)(62)を静止保持
する走行停止及び直進固定用の走行及び旋回用ブレーキ
装置(138)(139)を設けると共に、前記駐車ブ
レーキ軸(49)にはブレーキ軸(49)を静止保持す
る駐車ブレーキ装置(140)を設けている。
【0037】さらに、図18は、上記操向ハンドル(1
9)に代えて操向レバー(141)を設けたもので、操
向レバー(141)を軸(142)回りに左右方向に揺
動自在に取付け、操向レバー(141)基部に固定させ
るベベルギヤ(143a)と、ハンドル操作軸(11
3)上端に固定させるベベルギヤ(143b)を噛合さ
せ、操向レバー(141)の左右揺動によって操作軸
(113)を正転または逆転させ、上記と同様に、リン
ク機構(70)(71)を作動させて操向制御させ、揺
動操作する操向レバー(141)によって操向操作部材
を構成し、前記レバー(141)を例えば左右方向に揺
動させるだけで左右いずれの進路修正及び方向転換を行
えるように構成している。
【0038】さらに、図19に示す如く、例えば電動モ
ータまたは油圧シリンダなどで形成する変速アクチュエ
ータ(144)及び操向アクチュエータ(145)を設
け、無段変速機構(25)(28)の第1及び第2油圧
ポンプ(23)(26)に設けるトラニオンを形成する
コントロールレバー(72)(73)に前記各アクチュ
エータ(144)(145)を連結させると共に、主変
速レバー(68)の変速操作位置を検出するポテンショ
メータ型主変速センサ(146)と、前記レバー(6
8)の前進または後進操作を検出する切換スイッチ型前
後進センサ(147)と、操向ハンドル(19)の回転
操作位置を検出するポテンショメータ型操向ハンドルセ
ンサ(148)と、前記ハンドルの回転方向(左または
右)を検出する切換スイッチ型左右旋回センサ(14
9)と、副変速機構(32)の副変速操作位置を検出す
る切換スイッチ型副変速センサ(150)と、変速用コ
ントロールレバー(72)の走行変速位置を検出するポ
テンショメータ型変速位置センサ(151)と、旋回用
コントロールレバー(73)の旋回変速位置を検出する
ポテンショメータ型旋回位置センサ(152)と、走行
クローラ(1)の走行速度を検出するピックアップ型車
速センサ(153)を設け、マイクロコンピュータで形
成するコントローラ(154)に前記各センサ(14
6)〜(153)並びに各アクチュエータ(144)
(145)を電気接続させる。そして、上記したリンク
機構(70)(71)を省き、かつ上記と同様に、操向
ハンドル(19)及び主変速レバー(68)の操作に基
づき、各センサ(146)〜(153)を介して各アク
チュエータ(144)(145)を制御し、各コントロ
ールレバー(72)(73)を作動させ、走行変速並び
に左右旋回の各動作を行わせるもので、操向操作部材で
ある操向ハンドル(19)を走行変速部材である第1油
圧ポンプ(23)及び第1油圧モータ(24)または操
向部材である第2油圧ポンプ(26)及び第2油圧モー
タ(27)に電気的に連結させるコントローラ(15
4)を設け、操向制御機能の多機能化並びに製造コスト
の低減などを容易に図れるように構成している。
【0039】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、差動機構(33)をミッションケース(22)に内
設させて左右走行クローラ(2)を駆動すると共に、前
記差動機構(33)に走行無段変速機構(25)を介し
て直進走行力を伝えて左右走行クローラ(2)を同一方
向に駆動させる一方、前記差動機構(33)に旋回用油
圧ポンプ(26)及び油圧モータ(27)を介して旋回
走行力を伝えて左右走行クローラ(2)を逆方向に駆動
させると共に、走行無段変速機構(25)と旋回用油圧
ポンプ(26)の両方を操向ハンドル(19)によって
制御し、操向ハンドル(19)操作により走行速度を減
速しかつ左右走行クローラ(2)の速度差を変化させて
旋回させる移動農機において、操向ハンドル(19)並
びに走行変速レバー(68)に連結させる入力部材(8
0)(81)を1及び2軸(77)(79)軸芯回りに
回転自在に設け、一方の1軸(77)の略軸芯上に設け
る入力部材(81)の操向入力連結部(89b)と、操
向入力連結部(89b)に対して略同一円周上で略90
度変位させて設ける入力部材(80)の変速入力連結部
(88b)を、もう一方の2軸(79)軸芯回りに回転
させると共に、前記無段変速機構(25)並びに前記油
圧ポンプ(26)に連結させる変速及び操向出力連結部
(88a)(89a)を変速及び操向入力連結部(88
b)(89b)に連結させて変速及び操向操作力を伝え
るもので、前進または後進の切換に関係なく操向ハンド
ル(19)の操作方向と本機旋回方向を一致させること
ができ、また走行変速レバー(68)が中立位置のとき
に操向ハンドル(19)を直進以外に切っても旋回用油
圧ポンプ(26)及び油圧モータ(27)は停止維持さ
れ、操向ハンドル(19)の単独操作によって走行クロ
ーラ(2)が駆動されるのを防止できる一方、操向ハン
ドル(19)操作時に旋回外側の走行クローラ(2)の
速度を略直進時の速度に維持でき、左右走行クローラ
(2)の駆動速度を反対方向に同時に無段階変更させる
進路変更時に旋回外側の走行クローラ(2)が著しく高
速駆動される不具合をなくすことができ、圃場枕地で方
向転換させる小さな半径の旋回を行うとき、走行クロー
ラ(2)の横滑り低減などにより次行程の作業開始位置
に容易に移動でき、また作業者が走行速度を遅くする操
作とは別に直進時に対して旋回時の機体中心移動速度を
減速させることができ、かつ旋回時のエンジン(21)
回転の低下などを容易に低減でき、圃場枕地での旋回性
能の向上並びに往復走行農作業の運転操作の簡略化など
を容易に図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】主変速レバー及び操向ハンドルの操作系の斜視
説明図。
【図2】コンバインの全体側面図。
【図3】コンバインの全体平面図。
【図4】ミッション駆動系の説明図。
【図5】走行変速及び操向操作部の説明図。
【図6】操作部の正面説明図。
【図7】操作部の平面説明図。
【図8】操作部の側面説明図。
【図9】操作部材の側面説明図。
【図10】操作部材の正面説明図。
【図11】操作部材の平面説明図。
【図12】操向ハンドル部の平面説明図。
【図13】リンク機構部の平面説明図。
【図14】油圧回路図。
【図15】機体旋回時のハンドル切れ角とクローラ速度
との関係を示す線図。
【図16】操向ハンドル操作と走行減速の関係を表わす
線図。
【図17】主変速切換と走行減速の関係を表わす線図。
【図18】操向レバーを設けた説明図。
【図19】コントローラを設けた説明図。
【符号の説明】
(2) 走行クローラ (19) 操向ハンドル (21) エンジン (22) ミッションケース (25) 無段変速機構 (26) 旋回用第2油圧ポンプ (27) 旋回用第2油圧モータ (33) 差動機構 (35) 遊星ギヤ機構 (68) 主変速レバー (77) 第1枢軸(1軸) (79) 第2枢軸(2軸) (80) 変速操作部材(入力部材) (81) 操向操作部材(入力部材) (88a) 自在継手部(変速出力連結部) (88b) 自在継手部(変速入力連結部) (89a) 自在継手部(操向出力連結部) (89b) 自在継手部(操向入力連結部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 11/08 - 11/10 A01D 69/00 303

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動機構をミッションケースに内設させ
    て左右走行クローラを駆動すると共に、前記差動機構に
    走行無段変速機構を介して直進走行力を伝えて左右走行
    クローラを同一方向に駆動させる一方、前記差動機構に
    旋回用油圧ポンプ及び油圧モータを介して旋回走行力を
    伝えて左右走行クローラを逆方向に駆動させると共に、
    走行無段変速機構と旋回用油圧ポンプの両方を操向ハン
    ドルによって制御し、操向ハンドル操作により走行速度
    を減速しかつ左右走行クローラの速度差を変化させて旋
    回させる移動農機において、操向ハンドル並びに走行変
    速レバーに連結させる入力部材を1及び2軸軸芯回りに
    回転自在に設け、一方の1軸の略軸芯上に設ける入力部
    材の操向入力連結部と、操向入力連結部に対して略同一
    円周上で略90度変位させて設ける入力部材の変速入力
    連結部を、もう一方の2軸軸芯回りに回転させると共
    に、前記無段変速機構並びに前記油圧ポンプに連結させ
    る変速及び操向出力連結部を変速及び操向入力連結部に
    連結させて変速及び操向操作力を伝えることを特徴とす
    る移動農機。
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