JP2002235849A - 車速変更装置 - Google Patents

車速変更装置

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JP2002235849A JP2001032824A JP2001032824A JP2002235849A JP 2002235849 A JP2002235849 A JP 2002235849A JP 2001032824 A JP2001032824 A JP 2001032824A JP 2001032824 A JP2001032824 A JP 2001032824A JP 2002235849 A JP2002235849 A JP 2002235849A
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公浩 輿
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    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/42Control of exclusively fluid gearing hydrostatic involving adjustment of a pump or motor with adjustable output or capacity
    • F16H61/437Pump capacity control by mechanical control means, e.g. by levers or pedals
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来主変速装置と副速変速装置を操作するレ
バーは別々にあり、操作が複雑で分かり難かった。 【解決手段】 可変容量型油圧ポンプ51と可変容量型
油圧モータ52を有する油圧式無段変速装置23を搭載
した走行車両において、油圧ポンプの可動斜板53を手
動変速操作具12と連動連結し、油圧モータの可動斜板
54をアクチュエータ55と連動連結し、該アクチュエ
ータは前記手動変速操作具近傍に配置したシフト操作具
59の操作にて作動するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタ等の走行
車両に設ける変速装置において、可変容量型油圧ポンプ
と可変容量型油圧モータを用いて、車速の変更幅を広
げ、その操作を容易にできるようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラクタ等の作業車両において、
油圧式無段変速装置(以下HST)を主変速装置とし、
更に副変速装置を設けて変速可能とした技術は公知とな
っている。これは、HSTが可変容量型の油圧ポンプと
定容量型の油圧モータを用いていたので、HSTの後段
に駆動力を増減するための多段の副変速装置が必要とな
っていた。そして、これら変速装置は各々に変速操作具
が設けてあり、前記油圧ポンプの斜板を主変速レバーと
連結して、該主変速レバーを回動することによって主変
速を行なっていた。副変速装置は歯車選択式に構成さ
れ、スライダを副変速レバーと連結して、該副変速レバ
ーを操作することによって副変速を行ない、それぞれ別
々に操作するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、主変速レバー
と副変速レバーは別々の位置に配置されていたために、
希望の車速を得るのにレバー操作が増えて、煩雑となっ
ていた。また、副変速装置が歯車選択式に構成していた
ために、副変速操作をするときにはメインクラッチを操
作して動力伝達を切断してからでないと操作できず、作
業能率が低下したり、操作性が悪くなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、請求項1においては、可変容量型油圧ポンプと可変
容量型油圧モータを有する油圧式無段変速装置を搭載し
た走行車両において、油圧ポンプの可動斜板を手動変速
操作具と連動連結し、油圧モータの可動斜板をアクチュ
エータと連動連結し、該アクチュエータは前記手動変速
操作具近傍に配置したシフト操作具の操作にて作動する
ようにした。
【0005】また、請求項2においては、前記手動変速
操作具を変速レバーとし、該変速レバーの側面にシフト
操作具となるシフトスイッチを配置した。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の解決すべき課題及び手段
は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の
一実施例を説明する。図1は本発明の変速変更装置を装
備したトラクタの側面図、図2は駆動伝達経路を示すス
ケルトン図、図3は制御ブロック図、図4は変速レバー
の配置部の側面図である。
【0007】まず、本発明に係る変速変更装置を具備し
た作業車両の一実施例であるトラクタの概略構成につい
て説明する。図1において、本機前部のボンネット1内
にエンジン2が配置され、該エンジン2をボンネット1
にて覆い、該ボンネット1の後部のダッシュボード10
上に操向手段となるステアリングハンドル17を突出し
ている。該ステアリングハンドル17の後方に座席シー
ト11を配設し、該座席シート11近傍に後述する主変
速と油圧モータの斜板角を変更する手動変速操作具とな
る変速レバー12と副変速レバーや作業機昇降レバー等
が配置され、該座席シート11及びステアリングハンド
ル17等が配設されている部分を操縦部13とし、キャ
ビン3で覆っている。
【0008】また、本機前部両側に前輪8・8を支架
し、後部両側に後輪6・6を支架している。また、前記
座席シート11下部にミッションケース5が配置され、
該ミッションケース5の後方に各種作業機を装着するた
めの三点リンク式の作業機装着装置4が取り付けられて
いる。該ミッションケース5の後面よりPTO軸27が
突出されて、作業機を駆動可能としている。また、ミッ
ションケース5の前下部に前輪動力取出ケース7が設け
られ、該前輪動力取出ケース7より前方に伝動軸9を介
してフロントアクスルケースに動力を伝え、該フロント
アクスルケースに支持した前輪8を駆動可能する構成と
している。
【0009】次に、トラクタの駆動伝達系について、図
2を用いて説明する。前記エンジン2の出力軸の後部に
図示しないダンパーまたはクラッチを介してミッション
ケース5内に配置したHST(油圧式無段変速装置)2
3の油圧ポンプ51の入力軸33に動力が伝えられ、該
入力軸33は油圧ポンプ51を貫通して後方に延出され
て、油圧ポンプ51を駆動するとともにPTOクラッチ
25、PTO変速機構26を介してPTO軸27に動力
が伝達される。
【0010】前記HST23の後側、つまり、動力伝達
経路の下流側に副変速装置24が設けられ、該副変速装
置24の出力軸がドライブ軸30として、該ドライブ軸
30の後端に設けたドライブピニオン32を介して後輪
デフ装置34に動力が伝えられ、該後輪デフ装置34よ
り左右のデフヨーク軸35L・35R、最終減速機構3
6・36を介して後輪6・6が駆動される構成としてい
る。
【0011】また、前記ドライブ軸30上に前輪駆動歯
車40が固設され、該前輪駆動歯車40より二連のカウ
ンター歯車41を介して前輪変速装置29に伝えられ
る。該前輪変速装置29は油圧式の4輪駆動クラッチ3
7と前輪増速クラッチ38からなり、両クラッチがOF
Fの場合には後輪のみの2輪駆動となり、路上走行等で
作動される。4輪駆動クラッチ37がONされると、前
輪8・8と後輪6・6が同速で駆動され、作業時等で作
動される。前輪増速クラッチ38は作業時においてステ
アリングハンドル17を設定角度以上回転させると、O
Nされて前輪8・8の駆動速度を後輪6・6よりも増速
し、約2倍の速度で駆動するようにしている。
【0012】前記前輪変速装置29により変速された後
の動力は出力軸より前記伝動軸9を介してフロントアク
スルケース内のフロントデフ装置43に動力が伝達さ
れ、該フロントデフ装置43より両側のデフヨーク軸4
4L・44R、最終減速機構45を介して前輪8・8を
駆動するようにしている。
【0013】次に、本発明に関わる変速変更装置につい
て説明する。前記HST23は可変容量型の油圧ポンプ
51と可変容量型の油圧モータ52から構成され、油圧
ポンプ51を構成する可動斜板53は図3、図4に示
す、主変速操作具となる変速レバー(HSTレバー)1
2と図示しないリンク等を介して連結され、該変速レバ
ー12は操縦部13に配置され、本実施例ではフェンダ
ー21に配置されている。但し、ダッシュボード10等
に配置することもでき、限定するものではない。
【0014】前記変速レバー12を前方へ回動すること
によって、油圧モータ52の出力軸31が正回転され、
変速レバー12の回動量に比例して可動斜板53も回動
されて傾倒され、吐出油量を傾斜角度に比例して増加さ
せて出力回転を増加させることができ、前進の主変速が
できる。逆に、変速レバー12を後方へ回動すると、逆
方向に圧油が送油され油圧モータ52の出力軸31が逆
方向に回転されて、前記同様に変速レバー12の回動角
に比例した出力回転が得られて、後進の主変速ができ
る。
【0015】また、油圧モータ52を構成する可動斜板
54は図示しないリンク等を介してアクチュエータ55
と連結され、該アクチュエータ55を作動させることに
よって可動斜板54を傾倒させるようにしている。該ア
クチュエータ55は本実施例では油圧シリンダとしてい
るが、モータやソレノイド等により構成することもでき
限定するものではない。
【0016】該アクチュエータ55は流量制御用絞り及
び逆流防止用のチェックバルブを介して切換バルブ56
と接続され、該切換バルブ56は電磁バルブにて構成さ
れ、該切換バルブ56のソレノイド56a・56bはコ
ントローラ57と接続され、該コントローラ57には該
ソレノイド56a・56bを駆動するためのシフト操作
具となるシフトスイッチ59と接続されている。該コン
トローラ57には前記アクチュエータ55の作動位置を
検知するセンサー58と接続されている。
【0017】また、前記シフトスイッチ59は前記操縦
部13に配置され、該シフトスイッチ59の操作が容易
にできるように、本実施例では図4に示すように、変速
レバー12に一体的に設けられている。即ち、変速レバ
ー12のグリップ12aの側面にシフトスイッチ59が
配置され、本実施例では前面に配置している。但し、左
右側方に配置することもできる。該シフトスイッチ59
を上方へ回動することによって増速させることができ、
下方へ回動することによって減速できるようにしてい
る。また、シフト操作具はレバースイッチに限定するも
のではなく、シーソースイッチや押しボタンスイッチを
二つ用いて増減操作したり、ボリュームを用いてダイヤ
ルやツマミ等で増減操作することも可能である。
【0018】前記切換バルブ56の一次側はフローデバ
イダ60を介して油圧ポンプ61と接続され、該油圧ポ
ンプ61はエンジン2により駆動され、ミッションケー
ス5内の作動油を吸入して吐出するようにしている。そ
して、前記フローデバイダ60の他方の二次側は前記作
業機装着装置4の昇降機構62と接続され、該昇降機構
62は前記ミッションケース5上に載置した油圧ケース
内の油圧シリンダに作動油を送油してリフトアームを回
動できるようにしている。63はアクチュエータ55の
作動油圧を設定するリリーフバルブである。
【0019】以上のような構成において、走行開始時に
は、まず、副変速レバーで副変速装置24の変速を行
い、次に、変速レバー12を回動して主変速を行なう。
この主変速操作はオペレーターが所望の速度が得られる
ように手動で行なう。この変速レバー12の回動によ
り、油圧ポンプ51の可動斜板53が傾倒され、該油圧
ポンプ51から所定量の圧油が吐出される。このように
変速レバー12で設定した所望の速度で走行した状態で
も、作業機の負荷や傾斜等によって速度が変動したり、
現在の速度よりも若干上げたい場合や下げたい場合が生
じるが、従来では、主変速レバーを回動するか、或い
は、クラッチペダルを踏んで動力伝達を切り、副変速装
置で変速していたのであるが、主変速レバーの操作では
微妙な操作が難しく、大きく変速比を変えることにも限
界があった。また、副変速装置を変速することは作業を
一旦中断することになるので、仕上がりに微妙な変化が
生じ面倒な操作となっていた。
【0020】本発明ではこのようなときに、前記変速レ
バー12で設定された油圧ポンプ51のポンプ容量はそ
のままで、変速レバー12近傍に設けたシフトスイッチ
59を操作することにより、コントローラ57を介して
ソレノイド56a(または56b)が作動されて切換バ
ルブ56が切り換えられて、アクチュエータ55に圧油
が送油されてアクチュエータ55となる油圧シリンダが
伸長(または縮小)され、油圧モータ52の可動斜板5
4を傾倒して出力軸31の回転数を変更して、増速また
は減速できるようにしているのである。このとき、ポン
プ容量を一定として、油圧モータ52の可動斜板54を
傾倒して、この傾倒角度が大きいとモータ容量が大きく
なり、出力回転は減速され、低速時の作業のとき、更に
低速とすることにより、作業精度を向上することができ
る。可動斜板54の傾倒角度を小さくすると油圧モータ
52のモータ容量は小さくなり出力回転は増速され、作
業能率を向上することができる。
【0021】なお、シフトスイッチ59は中立復帰型の
スイッチで構成して、増速(UP)または減速(DOW
N)に操作しているときのみアクチュエータ55は作動
され、アクチュエータ55の作動位置はセンサー58に
よって検知され、ストロークの限界まで操作できる。ま
た、変速レバー12を中立に戻したときには、コントロ
ーラ57の制御によって、アクチュエータ55は可動斜
板54の最大傾斜と最小傾斜の中間位置となるように作
動させ、次の操作時に所定の範囲で速度の増減ができる
ようにしている。また、副変速が高速位置に変速されて
いるときには、車両には最高速度が定められているた
め、その最高速度以下の範囲でシフトスイッチ59によ
り操作できるようにしている。
【0022】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したことに
より、次のような効果が得られる。即ち、請求項1の如
く、可変容量型油圧ポンプと可変容量型油圧モータを有
する油圧式無段変速装置を搭載した走行車両において、
油圧ポンプの可動斜板を手動変速操作具と連動連結し、
油圧モータの可動斜板をアクチュエータと連動連結し、
該アクチュエータは前記手動変速操作具近傍に配置した
シフト操作具の操作にて作動するようにしたので、主変
速操作具で油圧ポンプの可動斜板を変更することによる
主変速操作に加えて、シフト操作具の操作で油圧モータ
の可動斜板を傾倒して無段変速が可能となり、ミッショ
ンの大きさを変えることなく、多段もしくは無段の変速
操作の操作範囲を広げられるとともに、クラッチを切る
等の操作なく簡単な操作で無段変速が可能となった。ま
た、手動変速操作具の近傍にシフト操作が配置されるた
め、変速操作具が集中配置されて、操作性を向上するこ
とができたのである。
【0023】また、油圧ポンプの容量を大きくして、油
圧モータの容量も大きくして低速で作業する場合に出力
トルクを大きくでき、油圧モータの容量を小さくすれば
高速回転が可能となる。また、油圧ポンプの容量を小さ
くしてモータの容量を大きくすれば低速出力回転とな
り、作業精度を向上することがで、これらのように、油
圧ポンプと油圧モータの可動斜板を傾倒させて容量を変
更することによって様々な作業に対応することが可能と
なり、作業域を広げることができたのである。
【0024】また、請求項2の如く、前記手動変速操作
具を変速レバーとし、該変速レバーの側面にシフト操作
具となるシフトスイッチを配置したので、作業時の運転
操作時に変速レバーを握りながらシフトスイッチを操作
することができ、変速操作の操作性を向上でき、変速操
作を誤ることもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変速変更装置を装備したトラクタの側
面図である。
【図2】駆動伝達経路を示すスケルトン図である。
【図3】制御ブロック図である。
【図4】変速レバーの配置部の側面図である。
【符号の説明】
12 変速レバー(手動変速操作具) 23 HST(油圧式無段変速装置) 51 油圧ポンプ 52 油圧モータ 53・54 可動斜板 55 アクチュエータ 59 シフトスイッチ(シフト操作具)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F03C 1/26 F03C 1/26 1/40 1/40 F04B 1/26 102 F04B 1/26 102 Fターム(参考) 3D040 AA01 AA22 AC02 AC55 AD05 AE19 3H070 AA01 BB04 CC12 CC37 DD42 3H084 AA01 AA43 AA45 AA51 AA60 BB12 CC47 3J053 AA01 AB02 DA13 DA23 EA04 EA14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量型油圧ポンプと可変容量型油圧
    モータを有する油圧式無段変速装置を搭載した走行車両
    において、油圧ポンプの可動斜板を手動変速操作具と連
    動連結し、油圧モータの可動斜板をアクチュエータと連
    動連結し、該アクチュエータは前記手動変速操作具近傍
    に配置したシフト操作具の操作にて作動するようにした
    ことを特徴とする車速変更装置。
  2. 【請求項2】 前記手動変速操作具を変速レバーとし、
    該変速レバーの側面にシフト操作具となるシフトスイッ
    チを配置したことを特徴とする請求項1記載の車速変更
    装置。
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