JP2002250437A - 油圧駆動車両の変速装置 - Google Patents

油圧駆動車両の変速装置

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JP2002250437A
JP2002250437A JP2001049208A JP2001049208A JP2002250437A JP 2002250437 A JP2002250437 A JP 2002250437A JP 2001049208 A JP2001049208 A JP 2001049208A JP 2001049208 A JP2001049208 A JP 2001049208A JP 2002250437 A JP2002250437 A JP 2002250437A
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hydraulic
speed
lever
swash plate
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JP2001049208A
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English (en)
Inventor
Akihiko Maezawa
明彦 前沢
Tetsuo Kubota
徹男 窪田
Hiroyuki Hagiwara
裕之 萩原
Masashi Ota
真史 太田
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IHI Shibaura Machinery Corp
Original Assignee
IHI Shibaura Machinery Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速を無段階でできると共に、前後進走行が
繰り返される場合の操作性を向上できるようにする。 【解決手段】 可変容量型の油圧ポンプ51と固定容量
型の油圧モータ52を有する油圧式無段変速装置23に
より変速して走行を行なう油圧駆動車両において、主変
速操作具7の回動位置を検知するセンサー111、前後
進切換操作具8の回動位置を検出するスイッチ102、
油圧ポンプの可動斜板53の傾倒角度を検知するセンサ
ー64、該可動斜板の傾倒角度を変更する手段67を設
けて、これらをコントローラ110と接続するととも
に、前後進切換操作具の操作方向と、主変速操作具で設
定した速度に、可動斜板を傾倒させるように制御した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧式無段変速装置
(以下HST)により変速を行なう油圧駆動車両におい
て、前後の走行方向の切換を簡便に行なえるようにする
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラクタ等の作業車両において、
主変速装置の変速方式としては、スライダを摺動させて
歯車を選択したり、または、油圧クラッチを用いて常時
噛合している変速比の異なる歯車を選択して動力を伝え
るようにしたりするものがあり、主変速装置に加えて、
前後進切換装置を設けた技術も公知となっている。一
方、HST式変速装置は可変容量型の油圧ポンプの可動
斜板を主変速レバーと連動連結して、該主変速レバーを
回動することにより油圧ポンプからの吐出量を変更して
出力回転数を変更して主変速を行い。主変速レバーを中
立位置から逆方向に回動することにより前後進を切り換
えて、同時に変速も行なえるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、歯車選択式、
所謂メカミッションにおいては、変速段(変速比)が決
まっているため、変速段数を多くしないと、きめ細かな
速度設定は難しくなる。また、変速段が多いと変速レバ
ーによる変速操作が煩わしく、特に、前後進の切換が多
い作業ほど煩わしくなる。また、HST式変速装置を用
いると、無段階に変速できるため、所望の走行速度を得
易くなるが、前進走行から後進走行への操作または逆の
操作を行なう場合、レバー操作のストロークが長くな
り、操作性が悪くなっていた。また、一度設定した走行
速度で作業を行い、圃場端に至り、回行等を行なう際に
前後進を繰り返した後、前の作業の走行速度に再現する
ことが難しく、また、走行の方向を頻繁に切り換えるよ
うな場合にも、速度の設定が難しくなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、請求項1においては、可変容量型の油圧ポンプと固
定容量型の油圧モータを有する油圧式無段変速装置によ
り変速して走行を行なう油圧駆動車両において、主変速
操作具の回動位置を検知する手段、前後進切換操作具の
回動位置を検出する手段、油圧ポンプの可動斜板の傾倒
角度を検知する手段、該可動斜板の傾倒角度を変更する
手段を設けて、各手段をコントローラと接続するととも
に、前後進切換操作具の操作方向と、主変速操作具で設
定した速度に、可動斜板を傾倒させるように制御した。
【0005】また、請求項2においては、可変容量型の
油圧ポンプと固定容量型の油圧モータを有する油圧式無
段変速装置により変速して走行を行なう油圧駆動車両に
おいて、油圧式無段変速装置の後段に前後進切換装置と
副変速装置とを順に配置し、該前後進切換装置を歯車選
択式とした。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の解決すべき課題及び手段
は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の
一実施例を説明する。図1は本発明の変速装置を装備し
たトラクタの平面図、図2はミッションケースの側面図
断面図、図3は駆動伝達機構を示すスケルトン図、図4
はミッションケースの変速部側面図、図5は油圧回路
図、図6は前後進切換レバー取付部の斜視図、図7は同
じく側面図断面図、図8は前後進切換レバーを切り換え
た状態を示す平面図、図9は制御ブロック図、図10は
他の実施例を示すミッションケースの側面断面図、図1
1は同じく駆動伝達機構を示すスケルトン図である。
【0007】まず、本発明に係る変速装置を具備した油
圧駆動車両の一実施例であるトラクタの概略構成につい
て説明する。図1において、本機前部のボンネット3内
にエンジン2が配置され、該エンジン2をボンネット3
にて覆い、該ボンネット3の後部のダッシュボード4上
に操向手段となるハンドル5を配置している。該ダッシ
ュボード4側部にアクセルレバーと前後進切換操作具と
なる前後進切換レバー8が突出され、前記ハンドル5の
後方に座席シート6を配設し、該座席シート6近傍に副
変速レバー10とPTO変速レバー11と作業機昇降レ
バー12が配置され、フェンダー21上に主変速レバー
7が配置され、該座席シート6及びハンドル5が配設さ
れている部分を操縦部9としている。なお、前記各レバ
ーの配置位置は限定するものではなく、操縦部9の近傍
であればよい。また、前記主変速レバー7の回動基部に
は主変速操作具の回動位置を検知する手段となる角度セ
ンサーからなるレバーセンサー111が配置され、コン
トローラ110と接続されている。
【0008】また、本機前部両側に前輪13・13を支
架し、後部両側に後輪14・14を支架している。ま
た、前記座席シート6下部にミッションケース15が配
置され、該ミッションケース15の後方に各種作業機を
装着するための三点リンク式の作業機装着装置16が取
り付けられている。該ミッションケース15の後面より
PTO軸27が突出されて、作業機を駆動可能としてい
る。
【0009】次に、トラクタの駆動伝達系について、図
2、図3を用いて説明する。前記エンジン2の出力軸の
後部にダンパー20またはクラッチを介してミッション
ケース15内に配置したHST(油圧式無段変速装置)
23の油圧ポンプ51の入力軸33に動力が伝えられ、
該入力軸33は油圧ポンプ51を貫通して後方に延出さ
れて、油圧ポンプ51を駆動するとともに、PTO変速
機構26を介してPTO軸27に動力が伝達される。ま
た、前記エンジン2の出力軸近傍に回転数センサー11
3が配置され、エンジンの回転数を検知するようにし、
該回転数センサー113はコントローラ110と接続さ
れている。
【0010】前記HST23は可変容量型の油圧ポンプ
51と固定容量型の油圧モータ52から構成され、油圧
ポンプ51を構成する可動斜板53は、後述するアクチ
ュエータとなる油圧シリンダ67の作動により傾倒さ
れ、該油圧シリンダ67は主変速レバー(HSTレバ
ー)7等の操作で駆動されるようにしている。該主変速
レバー7は操縦部9に配置され、本実施例ではフェンダ
ー21上に配置されている。但し、ダッシュボード4等
に配置することもでき限定するものではない。
【0011】前記HST23の後側、つまり、動力伝達
経路の下流側に副変速装置24が設けられ、HST23
の油圧モータ52の出力軸25から副変速装置24に動
力が伝えられ、該副変速装置24は摺動歯車31を摺動
させることによって3段の変速を可能としている。該副
変速装置24の出力軸をドライブ軸30として、前記副
変速装置24で変速された後の動力が、該ドライブ軸3
0の後端に設けたドライブピニオン32を介して後輪デ
フ装置34に動力が伝えられ、該後輪デフ装置34より
左右のデフヨーク軸35L・35R、最終減速機構36
・36を介して後輪14・14が駆動される構成として
いる。この後輪14の回転数は回転数センサー112で
検知され、本実施例ではデフヨーク軸35Lの回転を検
知する構成としているが、最終減速機構36の歯車の回
転数や後輪14を固定した車軸の回転数やドライブ軸3
0の回転数を検知する構成とすることもできる。
【0012】また、前記ドライブ軸30上に前輪駆動歯
車40が固設され、該前輪駆動歯車40より二連のカウ
ンター歯車41を介して前輪変速装置29に伝えられ
る。該前輪変速装置29は咬合式の4輪駆動クラッチ3
7と前輪増速クラッチ38からなり、両クラッチがOF
Fの場合には後輪のみの2輪駆動となり、路上走行等で
作動される。4輪駆動クラッチ37がONされると、前
輪13・13と後輪14・14が同速で駆動され、作業
時等で作動される。前輪増速クラッチ38は作業時にお
いてハンドル5を設定角度以上回転させると、ONされ
て前輪13・13の駆動速度を後輪14・14よりも増
速し、約2倍の速度で駆動するようにしている。
【0013】前記前輪変速装置29により変速された後
の動力は出力軸より伝動軸19を介してフロントアクス
ルケース内のフロントデフ装置43に動力が伝達され、
該フロントデフ装置43より両側のデフヨーク軸44L
・44R、最終減速機構45を介して前輪13・13を
駆動するようにしている。
【0014】前記油圧ポンプ51の可動斜板53には、
図4に示すように、トラニオン軸(変速軸)61が連結
されて、該トラニオン軸61はHST収納ケース62よ
り突出されて、その先端にシフトアーム63が固定され
ている。該シフトアーム63の一端は角度センサー64
のセンサーアーム64aに係合され、該角度センサー6
4はトラニオン軸61上方のHST収納ケース62上に
固定されて、シフトアーム63(トラニオン軸61)の
回動角を検知している。つまり、HST23の変速位置
を検知し、後述するコントローラ110に接続されてい
る。なお、該角度センサー64はポテンショメータやロ
ータリスイッチやロータリエンコーダ等により構成さ
れ、限定するものではなく、また、角度センサー64は
トラニオン軸61上またはその周囲に配置することも可
能であり、取付位置も限定するものではない。
【0015】前記シフトアーム63の他端は下方に延出
されて連結リンク65の一端に枢支され、該連結リンク
65の他端は後方へ延出されて、連結アーム66の一端
に枢支され、該連結アーム66の他端がアクチュエータ
となる油圧シリンダ67のピストンロッド先端に枢支さ
れている。該連結アーム66はその中途部がミッション
ケース15側面に固定した支点ブラケット68に立設し
たピンに枢支されている。
【0016】こうして可動斜板53はリンク機構を介し
てアクチュエータとなる油圧シリンダ67と連動連結さ
れ、該油圧シリンダ67を前記コントローラ110の制
御信号により後述する制御バルブ86を切り換えて伸縮
させることにより、連結アーム66、連結リンク65、
シフトアーム63を介してトラニオン軸61が回動さ
れ、可動斜板53を傾倒することができ、その傾倒角は
角度センサー64で検知され、コントローラ110にフ
ィードバックするようにしているのである。
【0017】次に、図5より油圧回路を説明する。エン
ジン2の駆動により、第一ポンプ71と第二ポンプ72
とチャージポンプ73と油圧ポンプ51が駆動され、ミ
ッションケース15内の作動油をフィルタを介して吸込
み、該第二ポンプ72からの圧油が図示しない作業機昇
降用の油圧シリンダや作業機水平制御用の油圧シリンダ
へ送油されて駆動できるようにしている。前記第一ポン
プ71の吐出側には分流弁74が接続され、該分流弁7
4はプライオリティバルブとなっており、優先側の分流
油路にHST23と制御用の油圧シリンダ67に接続さ
れ、他方はパワーステアリング用制御バルブ75、及
び、パワステシリンダ76に接続されている。
【0018】前記分流弁74の優先側出力油路には油圧
シリンダ67の制御圧を設定するリリーフバルブ77と
制御バルブ86に接続されてる。該制御バルブ86は、
油圧シリンダ67の伸長を制御する電磁バルブ78と、
縮小を制御する電磁バルブ79と、チャージポンプ73
へ流れる量を制御する電磁バルブ80から構成されてい
る。但し、電磁バルブ78・79・80は一つの電磁バ
ルブで構成することも可能である。該電磁バルブ80は
PWM制御によりデューティー比を調整して開閉制御し
流量を制御することにより、油圧シリンダ67への油圧
を制御するようにしている。
【0019】前記電磁バルブ78または電磁バルブ79
は後述する操作により切り換えられて、油圧シリンダ6
7が伸長または縮小して、可動斜板53の傾倒角を変更
して油圧ポンプ51の吐出量及び吐出方向を変更して、
油圧モータ52の出力軸25を前進回転または後進回転
させ、前進または後進させることができる。前記HST
23は油圧ポンプ51と油圧モータ52の間を油路81
・82により接続して閉回路を構成し、該油路81・8
2の油圧は圧力センサー114・115によって検知さ
れ、該圧力センサー114・115はコントローラ11
0と接続されている。前記閉回路には前記チャージポン
プ73からの圧油がフィルタ83、絞り84、チェック
バルブ85を介して補給可能に接続している。
【0020】次に、前後進切換レバー8の切換機構につ
いて、図6、図7、図8より説明する。前記ダッシュボ
ード4に配設したハンドル軸を支持するステアリング取
付台90に、取付ステー91を介して取付ブラケット9
2が固定され、該取付ブラケット92は断面視コ字状に
構成され、該取付ブラケット92を構成する上プレート
92aと下プレート92bの中央部にレバー回転軸93
がブッシュ94を介して上下方向に回転自在に支持され
ている。
【0021】該レバー回転軸93にシフトプレート95
とレバー支持体96が固定され、該シフトプレート95
は前記上プレート92aと平行に固定され、該シフトプ
レート95の一端にはデテントボール係合孔95a・9
5a・95aがレバー回転軸93を中心とした円弧上に
所定間隔を開けて配置されている。一方、前記取付ブラ
ケット92にブッシュ97を固定して、該ブッシュ97
にデテントボール98と付勢バネ99を収納して、デテ
ントボール98を前記デテントボール係合孔95aに向
けて付勢している。こうしてデテント機構を構成してい
る。
【0022】前記シフトプレート95の他側には長孔9
5bが開口され、該長孔95bにセンサーアーム100
より突出したピン101を挿入している。該センサーア
ーム100は取付ブラケット92に固定した方向切換ス
イッチ102の検知軸102aに固定し、該方向切換ス
イッチ102により前後進切換レバー8の回動位置を検
出している。該方向切換スイッチ102はコントローラ
110と接続されている。
【0023】そして、前記レバー支持体96はプレート
を平面視U字状に構成して、基部側の谷部に前記レバー
回動軸93が固定され、先端側に支点軸103を横架し
て、該支点軸103に前後進切換レバー8の基部8aを
枢支している。そして、該基部8aはプレート状に構成
して、下端を中立位置で前記下プレート92bに設けた
切欠92cに係合可能とし、該基部8a下端と取付部9
2の間にバネ104を介装して、中立位置に保持して、
誤って当たっても前後進切換レバー8が容易に回動しな
いようにし、操作するときには前後進切換レバー8を一
旦持ち上げて係合を解除し、前方または後方に回動する
ようにし、前進位置または後進位置では前記デテント機
構により保持される構成としている。
【0024】次に、図9より制御構成を説明すると、走
行制御コントローラ110には、主変速レバー7の回動
位置を検知する主変速レバーセンサー111、前記トラ
ニオン軸61の回動角を検知する角度センサー64、前
後進切換レバー8の回動位置を検知する方向切換スイッ
チ102、車軸の回転数を検知する車軸回転数センサー
112、エンジン2の回転数を検知するエンジン回転数
センサー113、HST23の油路81・82の圧力を
検知する圧力センサー114・115が接続されてい
る。そして、走行制御コントローラ110に電磁バルブ
78・79のソレノイド78a・79aが接続され、コ
ントローラ110からの制御信号により電磁バルブ78
・79を切り換えて、油圧シリンダ67を伸縮駆動して
可動斜板53の角度を変更できるようにしている。
【0025】このような構成において、前記方向切換ス
イッチ102の信号がコントローラ110に入力され
て、図8(b)に示すように、前後進切換レバー8が中
立の場合には、可動斜板53が中立位置以外にあると、
電磁バルブ78・79を作動して、油圧シリンダ67も
作動して可動斜板53を中立位置へ傾倒させ、中立位置
に至ると、油圧モータ52の出力軸25は回転されな
い。なお、前後進切換レバー8が中立位置において、角
度センサー64が中立位置以外の信号を出力していた
り、車軸回転数センサー112から出力があったり、圧
力センサー114と圧力センサー115の値に差がある
と油圧モータ52の出力軸25が回転している可能性が
あるので、この場合は圧力センサー114と圧力センサ
ー115の値が同じとなるように、または、車軸回転数
センサー112から出力がゼロとなるように油圧シリン
ダ67を伸縮駆動する。
【0026】次に走行する場合には、主変速レバー7及
び副変速レバー10を所望の変速位置に操作し、主変速
レバー7の回動位置は主変速レバーセンサー111によ
って検知され、コントローラ110に入力されている。
そして例えば前進する場合、前後進切換レバー8を上方
に持ち上げて基部8aを切欠92cより解除して、図8
(a)の如く前方へ回動すると、方向切換スイッチ10
2が前方側回動したと検知してコントローラ110に出
力し、コントローラ110は前進側電磁バルブ78を作
動させて、主変速レバー7で設定した走行速度に相当す
る角度となるまで油圧シリンダ67を作動させる。この
ときの可動斜板53の回動角は角度センサー64で検知
され、主変速レバー7で設定した角度と一致しているか
検知してフィードバックし、一致した位置で油圧シリン
ダ67の作動を停止させる。または、車軸回転数センサ
ー112からの値によって、設定速度となった時点で油
圧シリンダ67の作動を停止させる。逆に図8(c)の
ように、後進側へ回動したときも同様に油圧シリンダ6
7を作動させる。
【0027】そして、作業時において、圃場端に至り回
行する場合等では、前後進を繰り返して方向転換するこ
とになるが、圃場端で停止して前後進切換レバー8を前
進位置から後進位置に切り換えてハンドル5を回転させ
ながら後進し、その後、後進位置から前進位置に切り換
えて前進する。このとき所望の方向に機体を向けること
ができない場合は前記操作を繰り返す。所望の方向に機
体を向けることができると、直進して作業を再開するこ
とになるが、従来では主変速レバーを回動して前進と後
進を切り換えていたので、回行後の前進速度と回行前の
前進速度が一致することは殆どない。
【0028】本発明では、主変速レバー7及び副変速レ
バー10はそのままで前後進切換レバー8を前進または
後進に切り換えると、コントローラ110からの信号に
よって油圧シリンダ67が伸縮作動されて、主変速レバ
ー7で設定した速度に自動的に変速される。つまり、前
後進切換レバー8の操作方向(操作位置)と、主変速レ
バー7で設定した速度に、可動斜板53を傾倒させるよ
うに制御しているのである。なお、主変速レバー7の設
定位置は、前後進で同一であるが、後進時の速度は前進
時の速度よりも遅くして恐怖感が生じないようにしてい
る。また、副変速が高速のときは後進走行ができないよ
うにコントローラ110で制御されている。
【0029】そして、前後進切換レバー8の操作で前後
進を切り換えると、HST23が前進回転から中立位置
を経て後進回転することになるので、急発進がなくスム
ースに前後進の発進が可能となる。
【0030】また別実施例として、前記油圧ポンプ51
の可動斜板53は主変速レバー7の操作で中立から正転
方向のみ傾倒できるようにして、アクチュエータによら
ず変速できるように構成し、ミッションケース15内に
は、HST23の後段に更に歯車選択式の前後進切換装
置22を設ける構成とし、その他の構成は前記と略同じ
ように構成することもできる。
【0031】つまり、図10、図11に示すように、H
ST23と副変速装置24の間に前後進切換装置22を
配置している。該前後進切換装置22は入力軸33の後
方に延長配置したPTO伝動軸120に外嵌したパイプ
軸121に歯車を介して動力が伝達され、該パイプ軸1
21上には前進歯車122と後進歯車123が固設さ
れ、前記PTO伝動軸120と平行に配置した伝動軸1
24上に遊嵌した前進従動歯車125が前進歯車122
と噛合され、伝動軸124上に遊嵌した後進従動歯車1
26がカウンター歯車127を介して前記後進歯車12
3と噛合されている。
【0032】そして、前進従動歯車125と後進従動歯
車126の間にスプラインボスを介してスライダ129
が設けられ、前後進切換レバー8の操作でスライダ12
9が摺動されるように構成して、該スライダ129は前
進従動歯車125及び後進従動歯車126に設けたられ
た歯部と噛合可能としている。このように構成して、前
後進切換レバー8を操作することによって、スライダ1
29が摺動されて前進従動歯車125または後進従動歯
車126と噛合して前後進を切り換えて、主変速レバー
7の変速位置はそのままで、該主変速レバー7で設定し
た可動斜板53の傾倒角の速度で、前進走行と後進走行
を容易に切り換えることができるのである。よって、前
述のような主変速レバーに対応させる可動斜板の制御も
不要となる。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したことに
より、次のような効果が得られる。即ち、請求項1の如
く、可変容量型の油圧ポンプと固定容量型の油圧モータ
を有する油圧式無段変速装置により変速して走行を行な
う油圧駆動車両において、主変速操作具の回動位置を検
知する手段、前後進切換操作具の回動位置を検出する手
段、油圧ポンプの可動斜板の傾倒角度を検知する手段、
該可動斜板の傾倒角度を変更する手段を設けて、各手段
をコントローラと接続するとともに、前後進切換操作具
の操作方向と、主変速操作具で設定した速度に、可動斜
板を傾倒させるように制御したので、HSTにより走行
変速が無段階に行なえるとともに、圃場端回行時等、前
後進を繰り返すような場合、前後進レバーを操作するだ
けで、容易に前進走行と後進走行が切り換えられ、その
走行速度も切り換える前と同じ速度に設定されて、変速
操作が不要で操作性を向上することができたのである。
また,前進と後進のレバー操作であるので、ストローク
は短くて済み、操作性を向上できたである。
【0034】また、請求項2の如く、可変容量型の油圧
ポンプと固定容量型の油圧モータを有する油圧式無段変
速装置により変速して走行を行なう油圧駆動車両におい
て、油圧式無段変速装置の後段に前後進切換装置と副変
速装置とを順に配置し、該前後進切換装置を歯車選択式
としたので、油圧無段変速装置により無段階に変速でき
るとともに、その設定した速度で前後進を切り替えるこ
とができて、前後進を繰り返す走行の場合の操作性を向
上することができたのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変速装置を装備したトラクタの平面図
である。
【図2】ミッションケースの側面図断面図である。
【図3】駆動伝達機構を示すスケルトン図である。
【図4】ミッションケースの変速部側面図である。
【図5】油圧回路図である。
【図6】前後進切換レバー取付部の斜視図である。
【図7】同じく側面図断面図である。
【図8】前後進切換レバーを切り換えた状態を示す平面
図である。
【図9】制御ブロック図である。
【図10】他の実施例を示すミッションケースの側面断
面図である。
【図11】同じく駆動伝達機構を示すスケルトン図であ
る。
【符号の説明】
7 主変速レバー 8 前後進切換レバー 23 HST(油圧式無段変速装置) 51 油圧ポンプ 52 油圧モータ 53 可動斜板 64 角度センサー 67 油圧シリンダ 102 方向切換スイッチ 110 コントローラ 111 主変速レバーセンサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩原 裕之 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 太田 真史 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 Fターム(参考) 3D042 AA01 AB12 BA02 BA05 BA20 BC07 BC08 BD02 BD04 BD06 BD08 BD09 3J053 AB01 AB32 DA12 DA23 EA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量型の油圧ポンプと固定容量型の
    油圧モータを有する油圧式無段変速装置により変速して
    走行を行なう油圧駆動車両において、主変速操作具の回
    動位置を検知する手段、前後進切換操作具の回動位置を
    検出する手段、油圧ポンプの可動斜板の傾倒角度を検知
    する手段、該可動斜板の傾倒角度を変更する手段を設け
    て、各手段をコントローラと接続するとともに、前後進
    切換操作具の操作方向と、主変速操作具で設定した速度
    に、可動斜板を傾倒させるように制御したことを特徴と
    する油圧駆動車両の変速装置。
  2. 【請求項2】 可変容量型の油圧ポンプと固定容量型の
    油圧モータを有する油圧式無段変速装置により変速して
    走行を行なう油圧駆動車両において、油圧式無段変速装
    置の後段に前後進切換装置と副変速装置とを順に配置
    し、該前後進切換装置を歯車選択式としたことを特徴と
    する油圧駆動車両の変速装置。
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