JP2009135409A - 相変化メモリ素子の動作方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】相変化層と相変化層に電圧を印加する手段とを備える相変化メモリ素子の動作方法は、相変化層にリセット電圧Vrecetを印加する段階を含み、リセット電圧Vrecetは、連続印加される少なくとも2つのパルス電圧、例えば第1ないし第3パルス電圧V1〜V3を含むことができる。第1ないし第3パルス電圧V1〜V3の強さは同一であり、第1ないし第3パルス電圧V1〜V3の印加時間T1〜T3もまた同一でありえる。これによって、リセット動作時に相変化層が過度に加熱することを防止して、メモリ素子の耐久性を向上させるとともに、セット時間を短縮する。また、パルス電圧を印加する間に、相変化層の抵抗を測定する段階がないので、抵抗測定による時間消耗がない。
【選択図】図2
Description
PRAMのストレージノードは、データ保存層として相変化層を含む。相変化層に所定のリセット電圧(reset voltage)を短い時間印加すれば、前記相変化層の一部領域は、非晶質領域になる。前記非晶質領域は、ストレージノードに所定のセット電圧(set voltage)を長時間印加することによって、再び結晶領域に変化する。
相変化層に非晶質領域が存在するときの前記相変化層の抵抗を第1抵抗とし、相変化層の相(phase)が全部結晶状態であるときの前記相変化層の抵抗を第2抵抗とすれば、前記第1抵抗は、前記第2抵抗より大きい。
しかし、従来のPRAMの動作方法では、前記非晶質領域を前記結晶領域に変化させる時間、すなわちセット時間(set time)が長いので、素子の動作速度を改善し難かったのである。
また従来の方法では、PRAMのリセット及びセット動作を反復することによって、前記相変化層の特性が劣化しやすく、PRAMの耐久性(endurance)が悪くなるという問題がある。
前記パルス電圧の強さは、同一でありえる。
前記パルス電圧は、実質的に同一でありえる。
前記パルス電圧それぞれの印加時間は、20ns以下、好ましくは5〜20nsでありうる。
前記パルス電圧間の間隔は、100ns以下、好ましくは5〜100nsでありうる。
前記リセット電圧に含まれた前記パルス電圧の数は、2〜10個でありうる。
前記リセット電圧印加後、前記相変化層にセット電圧を印加する段階をさらに含むことができる。
前記リセット電圧の印加時間は、前記セット電圧の印加時間と同じ時間であるか、またはそれより短い持間でありうる。
図1を参照すれば、PRAMは、順に積層された下部電極10、下部電極コンタクト層20、相変化層30及び上部電極40を備えることができる。下部電極コンタクト層20は、下部電極10より狭幅であり、下部電極10と相変化層30とを連結できる。下部電極10と相変化層30との間には、下部電極コンタクト層20を覆い包む層間絶縁層15が備わることが可能である。図1に図示されていないが、下部電極10と上部電極40とのうちいずれか一つ、例えば下部電極10は、スイッチング素子と連結されることがある。前記スイッチング素子は、基板(図示せず)に形成されたトランジスタであるが、トランジスタ以外の他の素子、例えばダイオードでもありうる。
下部電極10と上部電極40との間に印加される電圧Vによって、相変化層30の下部電極コンタクト層20に接触した一部の相が変化しうる。図1には、あらゆる領域が結晶状態である相変化層30が図示されている。
図2を参照すれば、リセット電圧Vresetは、所定の間隔を有して連続して印加される2回以上のパルス電圧、例えば第1ないし第3パルス電圧V1〜V3を含むことができる。
第1ないし第3パルス電圧V1〜V3の強さは同一であり、第1ないし第3パルス電圧V1〜V3の印加時間(以下、第1ないし第3印加時間)T1〜T3もまた同一でありえる。従って、第1ないし第3パルス電圧V1〜V3は、実質的に同一でありえる。第1ないし第3印加時間T1〜T3は、それぞれ20ns以下、好ましくは5〜20nsほどでありうる。一方、第1及び第2パルス電圧V1,V2間の間隔(以下、第1間隔)I1と第2及び第3パルス電圧V2,V3間の間隔(以下、第2間隔)I2は同じでありうるが、そうではないこともある。第1及び第2間隔I1,I2は、それぞれ100ns以下、好ましくは5〜100nsほどでありうる。
このように、短いパルス電圧を所定間隔をおいて連続して印加することによって、図1の相変化層30の下部電極コンタクト層20と接触した一部を非晶質領域に変化させることができる。すなわち、図1の下部電極10と上部電極40との間に、図2のようなリセット電圧Vresetを印加すれば、図1の構造は、図3のように変わることとなる。
さらに詳細に説明すれば、相変化層30の局所領域は、図2の第1パルス電圧V1により溶けた後、第1間隔I1に対応する時間冷却されて非晶質化されうる。前記非晶質化された局所領域は、第1ないし第3領域a1〜a3のうちいずれか一つ、例えば第2領域a2でありうる。第2領域a2は、非晶質領域であるから、その周辺の結晶領域より高い比抵抗を有する。次に、図2の第2パルス電圧V2が下部電極10と上部電極40との間に印加されれば、比抵抗の高い第2領域a2よりその周辺の結晶領域を介して電流が流れ、前記電流の流れる結晶領域の一部が加熱される。その結果、第1及び第3領域a1,a3のうちいずれか一つ、例えば第1領域a1が形成されうる。これと類似して、図2の第3パルス電圧V3によって図3の第3領域a3が形成されうる。
図2及び図3のリセット電圧Vresetは、第1ないし第3パルス電圧V1〜V3を含むと図示されているが、本発明の他の実施形態によるリセット電圧は、2個のパルス電圧によって構成されるか、4個以上、好ましくは4〜10個ほどのパルス電圧から構成されうる。リセット電圧Vresetを構成するパルス電圧の個数によって、図3で形成される微小非晶質領域の個数が変わりうる。
図4を参照すれば、リセット電圧V´resetは一回のパルス電圧であって、比較的長い印加時間(以下、第4印加時間)T4を有する。例えば、第4印加時間T4は、図2の第1ないし第3印加時間T1〜T3を合わせた時間と類似しているといえる。また、図4のリセット電圧V´resetの強さは、図2の第1ないし第3パルス電圧V1〜V3の強さと同じでありうる。従って、図4のリセット電圧V´resetの総エネルギーは、図2のリセット電圧Vresetのエネルギーと同じでありうる。
図4のようなリセット電圧V´resetが図1の下部電極10と上部電極40との間に印加されることによって、図1の構造は図5のように変わりうる。
図5のリセット電圧V´resetによって、相変化層30の一部が加熱されるが、このとき、リセット電圧V´resetは、比較的長い時間印加されるために、前記一部のうち特定領域が非常に高い温度(以下、第1温度)に加熱されうる。例えば、リセット電圧V´resetによって相変化層30の特定粒界(grain boundary)に沿って電流が過度に流れれば、前記電流が過度に流れる領域が非常に高い温度である前記第1温度まで加熱されうる。
一方、図3の第1ないし第3領域a1〜a3は、比較的短い時間印加される第1ないし第3パルス電圧V1〜V3によって形成されるので、前記第1温度より低い温度に加熱されていて冷却された非晶質化された領域でありうる。すなわち、図2のリセット電圧Vresetと図4のリセット電圧V´resetとが同じエネルギーを有するとしても、図2のリセット電圧Vresetによって相変化層30の一部が加熱される温度が、図4のリセット電圧V´resetによって相変化層30の一部が加熱される温度より低くありうる。
また、本発明の実施形態によるリセット方法では、パルス電圧を印加する間に、相変化層の抵抗を測定する段階がないので、前記抵抗測定による時間消耗がない。
図6を参照すれば、「*」に対応するデータと「黒三角」に対応するデータとがほぼ同じものであるということが分かる。これは、10nsのパルス電圧を5回使用しても、50nsのパルス電圧を一回印加する場合と類似したリセット抵抗を得ることができるということを意味する。
15 層間絶縁層
20 下部電極コンタクト層
30 相変化層
40 上部電極
A 非晶質領域
a1 第1領域
a2 第2領域
a3 第3領域
T 印加時間
V パルス電圧
Vreset リセット電圧
I 間隔
Claims (12)
- 相変化層と前記相変化層に電圧を印加する手段とを備える相変化メモリ素子の動作方法であって、
前記相変化層にリセット電圧を印加する段階を含み、
前記リセット電圧は、連続印加される少なくとも2つのパルス電圧を含むことを特徴とする相変化メモリ素子の動作方法。 - 前記パルス電圧の強さは同じであることを特徴とする請求項1に記載の相変化メモリ素子の動作方法。
- 前記パルス電圧は実質的に同じであることを特徴とする請求項2に記載の相変化メモリ素子の動作方法。
- 前記パルス電圧それぞれの印加時間は、20ns以下であることを特徴とする請求項1に記載の相変化メモリ素子の動作方法。
- 前記パルス電圧それぞれの印加時間は、5〜20nsであることを特徴とする請求項4に記載の相変化メモリ素子の動作方法。
- 前記パルス電圧間の間隔は、100ns以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちいずれか1項に記載の相変化メモリ素子の動作方法。
- 前記パルス電圧間の間隔は、5〜100nsであることを特徴とする請求項6に記載の相変化メモリ素子の動作方法。
- 前記パルス電圧間の間隔は、5ns以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちいずれか1項に記載の相変化メモリ素子の動作方法。
- 前記パルス電圧間の間隔は、100ns以下であることを特徴とする請求項8に記載の相変化メモリ素子の動作方法。
- 前記パルス電圧の数は、2〜10個であることを特徴とする請求項1に記載の相変化メモリ素子の動作方法。
- 前記リセット電圧印加後、前記相変化層にセット電圧を印加する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の相変化メモリ素子の動作方法。
- 前記リセット電圧の印加時間は、前記セット電圧の印加時間と同じであるか、またはそれより短いことを特徴とする請求項11に記載の相変化メモリ素子の動作方法。
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