JP2009104892A - リチウム二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】リチウムイオンを吸蔵および放出可能な負極活物質と酸素との反応による発熱を抑制することにより、安全性をさらに向上させたリチウム二次電池を提供する。
【解決手段】正極活物質を含む正極、負極活物質を含む負極、セパレータおよび非水電解質を備え、前記負極活物質が、リチウムイオンを吸蔵および放出可能な第1部分と、前記第1部分の表面の少なくとも一部に担持された第2部分とを備え、前記第2部分は、第1部分よりも酸素との反応性が低い少なくとも1種の材料を含む、リチウム二次電池。
【選択図】図3

Description

本発明は、リチウム二次電池に関し、主にリチウム二次電池に含まれる負極の改良に関する。
リチウム二次電池は、高容量および高エネルギー密度を有し、小型化および軽量化が容易なことから、たとえば、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ノート型パーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、携帯ゲーム機などの携帯用小型電子機器の電源として汎用されている。代表的なリチウム二次電池では、正極活物質としてリチウムコバルト化合物を含有する正極、負極活物質として炭素材料を含有する負極およびポリオレフィン製多孔質膜であるセパレータがそれぞれ使用されている。このリチウム二次電池は、容量および出力が高く、寿命も長い。しかしながら、携帯用小型電子機器においては、一層の多機能化が進められ、よって、連続使用可能時間の延長が求められている。このような要望に対応するため、リチウム二次電池にもさらなる高容量化が必要とされている。
リチウム二次電池のさらなる高容量化のため、たとえば、高容量の負極活物質の開発が進められている。高容量の負極活物質としては、リチウムと合金化することにより、リチウムを吸蔵する合金系負極活物質が注目を集めている。合金系負極活物質としては、ケイ素を含む材料、例えば、ケイ素単体、ケイ素酸化物、ケイ素窒化物、ケイ素を含む合金などが知られている。合金系負極活物質は高い放電容量を有している。たとえば、ケイ素の理論放電容量は約4199mAh/gであり、従来から負極活物質として用いられる黒鉛の理論放電容量の約11倍である。
合金系負極活物質は、リチウム二次電池の高容量化を図る上では有効である。しかしながら、合金系負極活物質を含有するリチウム二次電池を実用化するには、いくつかの解決すべき課題がある。たとえば、上記のようなケイ素を含む材料は、リチウムを吸蔵するときに結晶構造が変化し、その体積が増加する。充放電時の活物質の体積変化が大きいと、活物質と集電体との接触不良等が生じるため、充放電サイクル寿命が短くなる。
従来、合金系負極活物質を含むリチウム二次電池のサイクル性を向上させるために、種々の提案がなされている。たとえば、スズ含有層と第1層とを含み、前記スズ含有層中には第2層が設けられており、かつ前記第1層がスズ含有層と負極集電体との間に配置されている負極が提案されている(特許文献1参照)。前記第1層および第2層は、リチウムとの合金形成時の膨張率がスズとは異なる元素を含む。特許文献1において、このような元素としては、Si等が記載されている。
しかし、特許文献1で用いられている負極活物質層は、膜状である。膜状の活物質層は、充放電により膨張および収縮を多数繰り返した場合、膨張応力を十分に緩和できず、割れ、反り等が生じることがある。このため、活物質層が微細化し、その形状が崩壊することがある。この場合、負極活物質層の導電性が低下し、サイクル特性が低下する。なお、特許文献1の実施例においては、15サイクル目での容量維持率しか測定しておらず、さらに、15サイクル目において、その容量維持率が60%程度まで低下している実施例もある。
一方で、ケイ素単体のようなケイ素を含む材料は、非常に酸化されやすい。特に、高温雰囲気下においては、例えば、正極活物質の分解により生じた酸素により、前記ケイ素を含む材料が急激に酸化される。さらに、その酸化の際に多量の熱が発生するため、正極活物質の分解がさらに促進させる可能性がある。よって、電池温度が急激に増加する可能性がある。
特開2006−59714号公報
そこで、本発明は、リチウムイオンを吸蔵および放出可能な負極活物質と酸素との反応による発熱を抑制することにより、安全性をさらに向上させたリチウム二次電池を提供することを目的とする。
本発明のリチウム二次電池は、正極活物質を含む正極、負極活物質を含む負極、セパレータおよび非水電解質を備える。負極活物質は、リチウムイオンを吸蔵および放出可能な第1部分と、第1部分の表面の少なくとも一部を被覆する第2部分とを備え、第2部分が第1部分よりも酸素との反応性が低い少なくとも1種の材料を含む。
第2部分は、金属スズ、金属ニッケル、金属コバルト、炭素単体、ケイ素酸化物A、およびスズ酸化物よりなる群から選択される少なくとも1種の材料を含むことが好ましい。前記ケイ素酸化物Aは、SiOx(1.0≦x≦2)で表されることが好ましい。前記スズ酸化物は、SnOz(1.0≦z≦2)で表されることが好ましい。なかでも、第2部分は、金属スズ層を含むことがさらに好ましい。
本発明の別の好ましい実施形態において、第2部分は、金属スズを含む第1層と、金属ニッケル層および金属コバルト層よりなる群から選択される少なくとも1つの第2層とを含み、第2層は、第1層の上に担持されている。
第2部分は、第1部分の表面の50%以上を被覆していることが好ましい。
第2部分の厚さは、0.1〜5μmであることが好ましい。
第1部分は、Si含有材料を含むことが好ましい。Si含有材料は、ケイ素単体、ケイ素酸化物B、ケイ素窒化物、ケイ素含有合金、およびケイ素含有化合物よりなる群から選択される少なくとも1種の材料を含むことが好ましい。前記ケイ素酸化物Bは、SiOy(0≦y≦0.8)で表されることが好ましい。
正極活物質は、オリビン型リン酸リチウムを含むことが好ましい。
本発明によれば、リチウムイオンを吸蔵および放出可能な第1部分の表面が、第1部分よりも酸素との反応性が低い材料からなる第2部分により被覆されているため、第1部分と酸素との接触が抑制されて、第1部分の酸化およびそれに伴う発熱を抑制することができる。よって、本発明により、リチウム二次電池の安全性をより向上させることが可能となる。
本発明のリチウム二次電池は、正極活物質を含む正極、負極活物質を含む負極、正極と負極との間に配置されたセパレータ、ならびに非水電解質を備える。負極活物質は、リチウムイオンを吸蔵および放出可能な第1部分と、第1部分の表面の少なくとも一部を被覆する第2部分とを有する。第2部分は、第1部分よりも酸素との反応性が低い少なくとも1種の材料を含む。
図1に、本発明の一実施形態に係るリチウム二次電池の縦断面図を示す。図1の電池10は、電池ケース14に収容された積層型の極板群および非水電解質(図示せず)を含む。極板群は、正極11、負極12および正極11と負極12との間に配置されたセパレータ13を含む。
負極12は、負極集電体12aおよびその片面に担持された負極活物質層12bを具備する。同様に、正極11は、正極集電体11aおよびその片面に担持された正極活物質層11bを具備する。
負極集電体12aの負極活物質層が形成されていない面には、負極リード16の一端が接続されており、正極集電体11aの正極活物質層が形成されていない面には、正極リード15の一端が接続されている。
電池ケース14は、互いに反対方向の位置に開口部を有しており、電池ケース14の一方の開口部から、正極リード15の他端が外部に延ばされており、電池ケース14の他方の開口部から、負極リード16の他端が外部に延ばされている。電池ケース14の開口部は、シール材17を用いて密封されている。
本発明において、負極活物質層12bは、負極活物質として機能する、リチウムイオンを吸蔵および放出可能な材料を含む第1部分18と、第1部分の表面の少なくとも一部を被覆する第2部分19とを備える。第2部分19は、第1部分18に含まれる材料よりも酸素との反応性が低い少なくとも1種の材料を含む。
リチウムイオンを吸蔵および放出可能な材料(例えば、Si含有材料等)を含む第1部分18は、酸素との反応性が高い。そこで、第1部分18の表面の少なくとも一部を、第1部分18よりも酸素との反応性が低い少なくとも1種の材料を含む第2部分19で覆うことにより、第1部分18と酸素との接触を抑制することができる。よって、第1部分18の酸化が抑制されるとともに、酸化による発熱をも抑制することができる。
第1部分18は、高い電池容量が得られるため、Si含有材料を含むことが好ましい。Si含有材料としては、例えば、ケイ素単体、ケイ素酸化物B、ケイ素窒化物、およびケイ素含有合金が挙げられる。
ケイ素酸化物Bは、一般式(1):
SiOy (1)
(式中、0≦y≦0.8)
で表されることが好ましい。ケイ素に対する酸素のモル比yは、0.1≦y≦0.7であることがさらに好ましい。
ケイ素窒化物は、一般式(2):
SiNa (2)
(式中、0<a<4/3)
で表される組成を有することが好ましい。ケイ素に対する窒素のモル比aは、0.01≦a≦1であることがさらに好ましい。
ケイ素合金は、ケイ素とケイ素以外の金属元素Mとを含む。金属元素Mは、リチウムと合金を形成しない金属元素であることが望ましい。金属元素Mは、化学的に安定な電子伝導体であればよいが、例えば、チタン(Ti)、銅(Cu)およびニッケル(Ni)よりなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましい。金属元素Mは、1種が単独でケイ素合金に含まれていてもよく、複数種がケイ素合金に含まれていてもよい。ケイ素合金におけるケイ素と金属元素Mのモル比は、下記範囲が好ましい。
金属元素MがTiである場合、0<Ti/Si<2が好ましく、0.1≦Ti/Si≦1.0が特に好ましい。
金属元素MがCuである場合、0<Cu/Si<4が好ましく、0.1≦Cu/Si≦2.0が特に好ましい。
金属元素MがNiである場合、0<Ni/Si<2が好ましく、0.1≦Ni/Si≦1.0が特に好ましい。
第1部分18は、前記材料を単独で含んでいてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
第2部分19には、第1部分18よりも酸素との反応性が低い材料が含まれる。
例えば、第1部分がケイ素単体またはSiOy(0≦y≦0.8)から構成される場合、第2部分は、例えば、エリンガム図において、Si酸化物よりも、酸化物の標準生成ギブスエネルギーが大きい材料から構成することができる。このような材料として、金属スズ、金属ニッケル、金属コバルト、炭素単体等が挙げられる。さらには、ケイ素単体またはSiOy(0≦y≦0.8)より酸素との反応性が低いため、SiOx(1.0≦x≦2)で表されるケイ素酸化物Aを用いることもできる。ケイ素酸化物Aにおいて、ケイ素に対する酸素のモル比xは、1.2≦x≦1.95であることがさらに好ましい。また、第2部分を構成する材料として、スズ酸化物を用いることもできる。前記スズ酸化物は、SnOz(1.0≦z≦2)で表されることが好ましい。
第1部分18が、ケイ素窒化物および/またはケイ素合金から構成される場合にも、第2部分19は、例えば、金属スズ、金属ニッケル、金属コバルト、炭素単体等から構成することができる。
第2部分19は、第1部分18の表面の一部を覆っていてもよいし、第1部分18の表面全体を覆っていてもよい。なお、第1部分18と酸素のとの反応をより抑制することができるため、第2部分19は、第1部分18の表面全体を覆っていることが好ましい。
第1部分18の表面を被覆する第2部分19の厚さは、0.1〜5μmであることが好ましく、0.3〜3μmであることがさらに好ましい。第2部分19の厚さが0.1μmより小さくなると、第1成分18を広く被覆することが困難となり、その結果、第1部分18と酸素のとの反応抑制効果が不十分となることがある。第2部分19の厚さが5μmより大きくなると、エネルギー密度が低下したり、第2部分19が第1成分18の充放電に伴う膨張および収縮に追従できずに脱落したりすることがある。
第2部分19の厚さは、その厚さ方向における、第2部分19の表面と第2部分19の第1部分18に接している面との間の平均幅として定義される。第2部分19の厚さは、活物質層12bの縦断面において、例えば、2〜10箇所の幅を、電子顕微鏡を用いて観察し、それらの値を平均することにより得ることができる。
第2部分19による第1部分18の表面の被覆率は50%以上であることが好ましく、60%以上であることがさらに好ましい。前記被覆率が50%より小さいと、活物質の主体である第1部分19と酸素との反応を十分に抑制できないことがある。
なお、被覆率は、第1部分18の表面全体に対する第2部分19に被覆された部分の割合のことをいう。たとえば、図1の負極活物質層12bの場合、第1部分18の表面には、第1部分18のセパレータを介して正極活物質層に対向している表面のほかに、第1部分18の側面も含まれる。
前記被覆率は、例えば、活物質層12bが、厚さの均一なまたはほぼ均一な薄膜状である場合、活物質層12bの縦断面における、集電体と接触している部分を除いた第1部分18の周長(外周の長さ)に対する、第1部分18の第2成分19と接している部分の長さの割合として求めることができる。なお、この場合、被覆率を測定するときの縦断面は、活物質層12bのいずれの縦断面であってもよい。この場合、被覆率は、例えば、前記割合を所定の縦断面の2〜10箇所で求め、それらの値を平均することにより測定することができる。
活物質層12bが凹凸を有する場合、例えば、活物質層12bが以下で説明するような複数の柱状粒子から構成される場合、前記被覆率は、活物質層の集電体の表面から最も高い位置を含む縦断面における、集電体と接触している部分を除いた第1部分18の周長(外周の長さ)に対する、第1部分18の第2成分19と接している部分の長さの割合として求めることができる。例えば、活物質層が複数の柱状粒子から構成される場合、前記縦端面は、活物質層の、柱状粒子が担持される集電体の突起部の表面から最も高い点を含む。被覆率は、例えば、前記割合を2〜10個の柱状粒子について求め、それらの値を平均することにより求めることができる。
所定の縦断面における集電体と接触している部分を除いた第1部分18の周長(外周の長さ)は、第1部分の表面に第2部分が担持されている状態であっても、例えば、電子顕微鏡観察、電子線マイクロアナライザ(EPMA)等を用いた組成分析などによれば、第1部分と第2部分とを区別することができるため、測定することができる。例えば、ケイ素酸化物Bからなる第1部分がケイ素酸化物Aからなる第2部分で被覆されている場合、前記組成分析を行うことにより、第1部分と第2部分とを区別することができる。
第2部分19が第1部分18の表面全体を覆う場合、第2部分19は、リチウムイオン透過性(あるいはリチウムイオンの吸蔵および放出性)を有することが好ましい。リチウムイオン透過性を有する材料としては、例えば、金属スズが挙げられる。なお、金属ニッケル等は、リチウムイオン透過性が小さいため、第2部分19が金属ニッケル等からなる場合、第2部分19は、第1部分18の表面を部分的に被覆することが好ましい。
第2部分19は、第1部分18よりも酸素との反応性が低い材料を2種以上含んでいてもよい。例えば、第2部分19は、リチウムイオン透過性の高い第1層と、第1層よりもリチウムイオン透過性の低い第2層から構成することができる。このような第2部分19は、例えば、金属スズからなる第1層と、金属ニッケル層および金属コバルト層よりなる群から選択される少なくとも1つの第2層を含むことができる。なお、このような第2部分19においては、第1層と第2層は、第1層が第1部分に接し、第1層の上に第2層が担持されるように配置されることが好ましい。このとき、第1層は第1部分18の表面全体を覆っていることが好ましく、第2層は第1層の表面の一部のみを覆っていることが好ましい。
このような第2部分19を用いることにより、第1部分18と酸素との接触をより抑制することが可能となる。
図1に示されるような膜状の負極活物質層を用いる場合、第1部分を第2部分により高い被覆率で容易に被覆することができるという利点を得ることもできる。
負極活物質層12bの厚みは、3〜100μmであることが好ましい。負極活物質層12bの厚みが3μmより小さくなると、単位面積当たりの容量が小さくなり、結果として電池としてのエネルギー密度が小さくなることがある。負極活物質層12bの厚みが100μmより大きくなると、充放電に伴う第1成分18の膨張収縮量が大きくなり、第2成分19の脱落、または第1成分18の集電体からの剥離が起こることがある。なお、以下で説明する、別の実施形態の負極においても、負極活物質層の厚みは、上記範囲にあることが好ましい。
負極活物質層12bの厚みとは、集電体12aの表面の法線方向における、負極活物質層12bの表面と、集電体12aの活物質層12bが接する上面との間の距離のことをいう。負極活物質層12bの厚みは、例えば、活物質層12bの縦断面の任意の2〜10箇所(あるいは、任意の2〜10個の柱状粒子)において、前記距離を測定し、それらの値を平均することにより求められる。
活物質層12bが複数の柱状の活物質粒子から構成される場合、負極活物質層12bの厚さは、柱状粒子の最も高い位置と、突起部の柱状粒子が接する上面との間の距離のことをいう。
なお、第1部分の厚さ(高さ)は、電池容量等に基づいて適宜決定される。
図1に示される負極12において、負極集電体12aを構成する材料は、特に限定されない。このような材料としては、例えば、銅が挙げられる。また、負極集電体12aの厚さも特に限定されないが、通常は5〜500μm、好ましくは5〜50μmである。
図1に示される第1部分18と第2部分19とを含む負極活物質層12bは、例えば、集電体12a上に、第1部分18を形成し、得られた第1部分18の表面上に、第2部分19を形成することにより作製することができる。
例えば、図1の負極活物質層12bは、以下のようにして作製することができる。以下の例では、第1部分18がケイ素酸化物を含む場合について説明する。
まず、所定の集電体12a上に、第1部分18からなる層を作製する。第1部分18からなる層は、例えば、図2に示されるような、電子ビーム加熱手段(図示せず)を具備する蒸着装置20を用いて作製することができる。
図2の蒸着装置20は、真空チャンバー21と、酸素ガスを真空チャンバー21内に導入するためのガス管24と、ノズル23とを具備する。ノズル23は、真空チャンバー21内に導入されたガス管24に接続されている。ガス管24は、マスフローコントローラ(図示せず)を経由して、酸素ボンベ(図示せず)と接続されている。
ノズル23の上方には、集電体12aを固定する固定台22が設置されている。固定台22の鉛直下方には、ターゲット25が設置されている。集電体12aと、ターゲット25との間には、酸素ガスからなる酸素雰囲気が存在している。
ターゲット25には、ケイ素含有材料、例えば、ケイ素単体を用いることができる。
図2の蒸着装置20においては、所定の集電体12aを固定台22に固定し、固定台22と水平面とがなす角度αを0°とする。つまり、固定台22の集電体12aが固定された面を水平とする。
ターゲット25としてケイ素単体を用いる場合、ターゲット25に電子ビームを照射すると、ターゲット25から、ケイ素原子が蒸発する。蒸発したケイ素原子は、酸素雰囲気を通過して、酸素原子とともに、集電体上に堆積する。このようにして、ケイ素酸化物を含む第1部分18が集電体上に形成される。
ケイ素酸化物からなる第1部分18は、上記以外にも、集電体とターゲットとの間に酸素雰囲気を存在させることなく、ケイ素酸化物をターゲットして用い、そのケイ素酸化物を集電体に堆積させることにより、作製することもできる。
酸素雰囲気の代わりに、窒素雰囲気を用い、ターゲットとしてケイ素単体を用いることにより、集電体12a上に、ケイ素窒化物からなる第1部分18を形成することもできる。
さらに、例えば、ケイ素単体からなる第1部分18またはケイ素合金からなる第1部分18は、上記蒸着装置20において、ケイ素単体、またはケイ素合金を構成する元素を含む材料(混合物を含む)をターゲット25として用い、真空下で蒸発させることにより、作製することができる。
次に、第1部分18の表面に、第2部分19を形成する。第2部分19は、例えば、蒸着法、メッキ法等により形成することができる。例えば、蒸着法により第2部分19を形成する場合、図2に示される蒸着装置20を用いて、第2部分19を形成することができる。具体的に、第2部分19を構成する材料をターゲットとして用い、その構成材料を第1部分18上に蒸着させることにより、第2部分19を形成することができる。
図2の蒸着装置20を用いる場合、第1部分18の厚さおよび第2部分19の厚さは、例えば、蒸着時間等を調節することにより、制御することができる。第1部分18の表面への第2部分19の被覆率は、例えば、第2部分19を構成する材料(ターゲット)を蒸発させるときの出力等を調節することにより、制御することができる。あるいは、第1部分18の上に所定の開口部を有するレジスト層を形成した状態で、第2部分19を蒸着させ、その後レジスト層を除去する。このとき、前記開口部の面積を制御することにより、被覆率を調節することもできる。
なお、第2部分19の構成材料として金属スズ(Sn)を用いる場合、金属スズを蒸発させるときの出力が大きいと、蒸着後の金属スズが再溶解して、球状となり、被覆率が低下することがある。よって、金属スズを用いる場合、蒸着時の出力を調節することにより、被覆率を調節することが好ましい。
メッキ法により第2部分19を形成する場合には、例えば、以下のようにして、第2部分19を形成することができる。第1部分18を形成した集電体を陰極として用い、前記集電体を第2部分19を構成する金属のイオンを含む電解液に浸し、前記陰極と所定の陽極との間で通電を行うことにより、第1部分18の表面上に、第2部分19を形成することができる。
本方法において、第2部分19の厚さは、例えば、通電時間等を調節することにより制御することができる。第2部分19による被覆率は、例えば、表面に所定の開口部を有するレジスト層を形成した第1部分にメッキを行う場合、そのレジスト層の開口部の面積を調節することにより制御することができる。
あるいは、第2部分19を構成する材料を含むペーストを第1部分18の表面に塗布し、その塗布膜を焼結することにより、第2部分19を形成することもできる。
負極活物質層は、複数の柱状粒子から構成されてもよい。図3に、本発明の別の実施形態に係るリチウム二次電池に含まれる負極30を概略的に示す。
図3の負極30は、負極集電体31と、その上に担持された負極活物質層32とを含む。負極活物質層32は、複数の柱状の活物質粒子33を含む。柱状の活物質粒子33は、柱状の第1部分33aおよびその表面を覆う第2部分33bを含む。活物質粒子33の成長方向は、集電体の表面の法線方向に対して傾斜している。なお、集電体の表面に突起部が設けられている場合でも、目視によれば平坦であるため、集電体の表面の法線方向は一義的に定められる。
負極集電体31は、厚み方向の両方またはいずれか一方の表面に設けられた、複数の突起部31aを備える。突起部31aは、負極集電体31の厚み方向の表面31b(以下単に「表面31b」とする)から、負極集電体31の外方に向けて延びるように設けられている。柱状の活物質粒子33は、集電体の表面に設けられた突起部31aに担持されている。
表面に突起部31aを備える集電体31は、例えば、金属箔、金属シートなどからなる集電体に凹凸を形成する技術を利用して製造できる。具体的には、例えば、表面に凹所が形成されたローラを利用する方法(以下「ローラ加工法」とする)、フォトレジスト法などが挙げられる。
ローラ加工法によれば、表面に凹部が形成されたローラ(以下「突起部形成用ローラ」とする)を用いて、集電体を機械的にプレス加工することにより、集電体の少なくとも一方の面に、突起部31aを作製できる。
このとき、2つの凸部形成用ローラをそれぞれの軸線が平行になるように圧接させ、集電体シートをその圧接部に通過させて加圧することにより、厚み方向の両方の表面に突起部が形成された集電体が得られる。また、突起部形成用ローラと表面が平滑のローラとをそれぞれの軸線が平行になるように圧接させ、集電体をその圧接部に通過させて加圧することにより、厚み方向の片方の表面に突起部が形成された集電体が得られる。表面の平滑なローラは、少なくとも表面が弾性材料で形成されていることが好ましい。ローラの圧接圧は集電体の材質、厚み、突起部31aの形状、寸法、加圧成形後に得られる集電体の厚みの設定値などに応じて適宜選択される。
フォトレジスト法によれば、所定の金属シートの表面にレジストパターンを形成し、さらに金属めっきを施すことによって、表面に突起部を有する負極集電体を作製できる。
また、突起部31aの表面に微小凸部を形成する場合は、まず、フォトレジスト法により突起部31aの設計寸法よりも大きい突起部用突起物を形成する。この突起物にエッチングを施すことによって、表面に微小凸部を有する突起部31aが形成される。また、突起部31aの表面にめっきを施すことによっても、表面に微小凸部を有する突起部31aを形成することができる。
突起部31aの高さは特に制限されないが、平均高さとして、好ましくは3〜10μm程度である。本明細書において、突起部31aの高さは、集電体31の厚み方向における突起部31aの断面において定義される。なお、突起部31aの断面は、突起部31aの延びる方向における最先端点を含む断面とする。このような突起部31aの断面において、突起部31aの高さは、突起部31aの延びる方向における最先端点から表面31bに降ろした垂線の長さである。突起部31aの平均高さは、たとえば、集電体31の厚み方向における集電体31の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、たとえば、100個の突起部31aの高さを測定し、得られた測定値から平均値を算出することによって求めることができる。
また、突起部31aの断面径も特に制限されないが、たとえば、1〜50μmである。突起部31aの断面径は突起部31aの高さを求める突起部31aの断面において、表面31bに平行な方向における突起部31aの幅である。突起部31aの断面径も、突起部31aの高さと同様に、100個の突起部31aの幅を測定し、測定値の平均値として求めることができる。
なお、複数の突起部31aは全て同じ高さまたは同じ断面径に形成する必要はない。
突起部31aを集電体の表面の法線方向から見たときの形状は、特に限定されない。前記形状は、例えば、円形、多角形、楕円形、平行四辺形、台形、菱形などでもよい。多角形は、製造コストなどを考慮すると、3角形〜8角形が好ましく、正3角形〜正8角形が特に好ましい。
突起部31aは、その延びる方向の先端部分にほぼ平面状の頂部を有する。突起部31aが先端部分に平面状の頂部を有することによって、突起部31aと柱状の活物質粒子33との接合性が向上する。この先端部分の平面は、表面31bに対してほぼ平行であることが接合強度を高める上ではさらに好ましい。
突起部31aの個数、突起部31a同士の間隔などは特に制限されず、突起部31aの大きさ(高さ、断面径など)、突起部31a表面に設けられる第1部分33aの大きさなどに応じて適宜選択される。突起部31aの個数の一例を示せば、1万〜1000万個/cm2程度である。また、隣り合う突起部31aの中心間距離が2〜100μm程度になるように、突起部31aを形成するのが好ましい。
突起部31aは、その表面に図示しない微小凸部を有していてもよい。これによって、たとえば、突起部31aと活物質粒子33との接合性が一層向上し、活物質粒子33の突起部31aからの剥離、剥離伝播などがより確実に防止される。微小凸部は、突起部31a表面から突起部31aの外方に突出するように設けられる。微小凸部は、突起部31aよりも寸法の小さいものが複数形成されてもよい。また、微小凸部は、突起部31aの側面に、周方向および/または突起部31aの成長方向に延びるように形成されてもよい。また、突起部31aがその先端部分に平面状の頂部を有する場合は、1または複数の、突起部31aよりも小さな微小凸部が頂部に形成されてもよく、さらに一方向に延びる1または複数の微小凸部が頂部に形成されてもよい。
図3の負極30の場合にも、柱状の活物質粒子33は、柱状の第1部分33aと、第1部分33aの表面を覆う第2部分33bを有する。第2部分33bが設けられているため、第1部分33aと酸素との反応を十分に抑制され、負極30の発熱を低減することができる。よって、リチウム二次電池の安全性をより向上させることができる。
図3の負極30においても、第2部分33bによる第1部分33aの表面の被覆率、および第2部分33bの厚さは、上記範囲にあることが好ましい。
第2部分33bは、第1部分33aの表面の一部を覆っていてもよいし、第1部分33aの表面全体を覆っていてもよい。
また、図3に示される柱状の活物質粒子33を含む活物質層32の厚さは、上記と同様に、3〜100μmであることが好ましい。
さらに、図3の負極30においては、複数の柱状の活物質粒子33は、隣り合う活物質粒子33との間に間隙を有して互いに離隔するように設けられているので、充放電の際の膨張および収縮による応力が緩和される。このため、負極活物質層32が集電体31から剥離し難くなり、負極集電体31ひいては負極30の変形も起こり難い。
上記と同様に、第2部分33bは、金属スズからなる第1層と、金属ニッケル層および金属コバルト層よりなる群から選択される少なくとも1つの第2層とを含んでいてもよい。
柱状の第1部分33aの直径は、突起部のサイズに依存する。充電時の膨張で第1部分33aが割れたり、集電体から離脱したりすることを防止する観点から、柱状の第1部分33aの直径は100μm以下であることが好ましく、1〜50μmであることが特に好ましい。ここで、第1部分33aの直径とは、第1部分33aの中心高さにおける、第1部分33aの成長方向に対して垂直な方向の粒径である。中心高さとは、集電体31の法線方向における第1部分33aの最も高い位置と、突起部31aの第1部分33aが接する上面との間の中間点の高さのことをいう。第1部分33aの直径は、例えば、任意の2〜10個の柱状粒子において、中心高さでの、成長方向に垂直な方向の粒径を測定し、それらの値を平均することにより求められる。
図3の負極30を構成する柱状の第1部分33aは、例えば、表面に突起部31aを備えた集電体31および図2に示されるような蒸着装置20を用いることにより作製することができる。
固定台22に、表面に突起部31aを備える集電体31を固定する。そして、その固定台22を、固定台22と水平面とが角度αとなるように、傾斜させる。第1部分33aを構成する材料をターゲット25として用い、その材料を集電体31上に蒸着させる。このとき、前記材料は、集電体表面に設けられた突起部31aに集中して堆積される。このため、第1部分は、突起部31a上に形成された柱状粒子32aから構成されることとなる。
上記と同様に、柱状の第1部分33aの高さ等は、電池容量等に基づいて適宜決定される。ここで、柱状の第1部分33aの高さは、集電体31の表面の法線方向における、柱状の第1部分33aの最も高い位置と、突起部31aの上面との間の距離のことをいう。柱状の第1部分33aの高さは、例えば、2〜10個の柱状の第1部分33aについて、その高さを求め、その値を平均することにより求められる。
第1部分33aの表面を覆う第2部分33bは、例えば、蒸着法、メッキ法などにより形成することができる。
第1部分33aが柱状粒子である場合、第1部分33aは、図3に示されるように単一粒子から構成されてもよいし、図4および5に示されるように複数の粒層の積層体から構成されてもよい。また、柱状粒子の成長方向は、図3に示されるように、集電体の表面の法線方向に対して傾斜していてもよい。あるいは、柱状粒子全体の平均的な成長方向が、図4および5に示されるように集電体の表面の法線方向と平行であってもよい。なお、図4および5の負極においても、第2部分による第1部分の表面の被覆率、第2部分の厚さ、活物質層の厚さ等は、上記範囲にあることが好ましく、また、第2部分は、第1部分よりも酸素との反応性が低い材料を2種以上含んでいてもよい。
図4は、本発明のさらに別の実施形態に係るリチウム二次電池の負極に含まれる柱状の活物質粒子40を示す。図5は、本発明のなおさらに別の実施形態に係るリチウム二次電池の負極に含まれる柱状の活物質粒子50を示す。なお、図4および5において、図3と同じ構成要素には、同じ番号を付すとともに、それらの説明は省略する。
図4の柱状の活物質粒子40は、集電体31の突起部31aに担持されている。柱状の負極活物質粒子40は、柱状の第1部分41と、第1部分41の表面を被覆する第2部分42とを含む。
柱状の第1部分41は、8個の粒層41a、41b、41c、41d、41e、41f、41g、および41hを含む積層体からなる。柱状の第1部分41において、粒層41aの成長方向は、集電体の表面の法線方向に対して所定の第1方向に傾いている。粒層41bの成長方向は、集電体の表面の法線方向に対して、前記第1方向とは異なる第2方向に傾いている。以下同様に、柱状の第1部分41に含まれる粒層は、集電体の表面の法線方向に対して、第1方向と第2方向に交互に傾いている。このように、複数の粒層を積層するときに粒層の成長方向を第1方向と第2方向とに交互に変化させることにより、第1部分を構成する柱状粒子全体の平均的な成長方向を、集電体の表面の法線方向と平行にすることができる。
あるいは、前記柱状粒子全体としての成長方向が、集電体の表面の法線方向と平行となれば、各粒層の成長方向は、それぞれ異なる方向に傾斜していてもよい。
図4に示される柱状の第1部分41は、例えば、以下のようにして作製することができる。まず、集電体31に設けられた突起部31aの頂部およびそれに続く側面の一部を被覆するように粒層41aを形成する。次に、突起部31aの残りの側面および粒層41aの頂部表面の一部を被覆するように、粒層41bを形成する。すなわち、図4において、粒層41aは突起部31aの頂部を含む一方の端部に形成され、粒層41bは部分的には粒層41aに重なるが、残りの部分は突起部31aの他方の端部に形成される。さらに、粒層41aの頂部表面の残りおよび粒層41bの頂部表面の一部を被覆するように、粒層41cが形成される。すなわち、粒層41cは、主に粒層41aに接するように形成される。さらに、粒層41dは、主に粒層41bに接するように形成される。以下同様にして、粒層41e、41f、41g、41hを交互に積層することによって、図4に示されるような柱状の第1部分が形成される。
図4の柱状の第1部分41は、例えば、図6に示されるような蒸着装置60を用いて作製することができる。図6は、蒸着装置60の構成を模式的に示す側面図である。図6において、図2と同様の構成要素には同じ番号を付すとともに、それらの説明は省略する。以下においても、第1部分がケイ素酸化物から構成される場合について、説明する。
板状部材である固定台61は、角変位または回転自在に真空チャンバー21内に支持され、その厚み方向の一方の面に、表面に突起部を備える集電体31が固定される。固定台61の角変位は、図6における実線で示される位置と一点破線で示される位置との間で行われる。実線で示される位置は、固定台61の集電体31を固定する側の面が鉛直方向下方のターゲット25を臨み、固定台61と水平方向の直線とがなす角の角度がγ°である位置(位置A)である。一点破線で示される位置は、固定台61の集電体31を固定する側の面が鉛直方向下方のターゲット25を臨み、固定台61と水平方向の直線とが成す角の角度が(180−γ)°である位置(位置B)である。角度γ°は、形成しようとする活物質層の寸法などに応じて適宜選択できる。
蒸着装置60を用いる作製方法においては、まず、表面に突起部31aを備える集電体31を固定台61に固定し、真空チャンバー21内部に酸素ガスを導入する。この状態で、ターゲット25に電子ビームを照射して加熱し、その蒸気を発生させる。例えば、ターゲットとしてケイ素単体を用いた場合、気化したケイ素は、酸素雰囲気を通過して、ケイ素酸化物が集電体の表面に堆積する。このとき、固定台61を実線の位置に配置することによって、突起部31aに、図4に示す粒層41aが形成される。次に、固定台61を一点破線の位置に角変位させることによって、図4に示す粒層41bが形成される。このように、固定台61を、位置Aと位置Bとに交互に動かすことによって、図4に示す8つの粒層の積層体からなる第1部分41が形成される。
図5に示される柱状の負極活物質粒子50は、柱状の第1部分51と、第1部分の表面を被覆する第2部分52とを有する。柱状の第1部分51は、複数の第1の粒層53および複数の第2の粒層54を有する。
図5の第1部分51に含まれる各粒層の厚みは、図4の第1部分41に含まれる粒層の厚みより薄い。また、図5の第1部分51は、その輪郭が、図4の第1部分41と比較して、滑らかとなっている。
図5の柱状の第1部分51においても、第1部分全体の平均的な成長方向が集電体の表面の法線方向と平行となれば、各粒層の成長方向は、集電体の表面の法線方向から傾斜していてもよい。なお、図5の第1部分51において、第1の粒層53の成長方向はA方向であり、第2の粒層54の成長方向は、B方向である。
図5に示される柱状の第1部分51も、基本的には、図6の蒸着装置を用い、図4の柱状の第1部分41と同様にして作製することができる。図5の第1部分51は、例えば、位置Aおよび位置Bにおける蒸着時間を、図4の第1部分41の場合より短くし、粒層の積層数を多くすることにより作製することができる。
なお、上記いずれの作製方法においても、集電体表面に突起部を規則的に配列して、その集電体上にケイ素を含む複数の柱状粒子からなる活物質層を形成すれば、柱状粒子間に隙間を一定間隔で形成することができる。
なかでも、柱状のSiOy(0≦y≦0.8)粒子からなる第1部分と、金属スズ層からなる第2部分との組合せが特に好ましい。第1部分として高容量の前記ケイ素酸化物を用い、第2部分として酸素との反応性が低くかつリチウムイオン透過性の高い金属スズ層を用いることにより、第1部分と酸素との反応が抑制された、高容量のリチウム二次電池を得ることができる。
また、負極は、図7に示されるように、球状または略球状の活物質粒子73を含む活物質層72と集電体71とから構成されてもよい。
図7の負極70において、活物質粒子73は、球状または略球状の第1部分74と、第1部分74の表面を覆う第2部分75とを含む。
活物質粒子73においても、第1部分74の表面が、第2部分75により被覆されているため、第1部分74と酸素との反応を十分に抑制され、負極70の発熱を低減することができる。よって、リチウム二次電池の安全性をより向上させることができる。
第2部分75による第1部分74の表面の被覆率、および第2部分75の厚さは、上記範囲にあることが好ましい。第2部分75は、第1部分74の表面の一部を覆っていてもよいし、第1部分74の表面全体を覆っていてもよい。また、第2部分75は、第1部分74よりも酸素との反応性が低い材料を2種以上含んでいてもよい。
活物質粒子73の平均粒径は、0.1〜30μmであることが好ましい。活物質粒子73を含む活物質層の厚さは、上記と同様に、3〜100μmであることが好ましい。
図7の負極70は、例えば、以下のようにして作製することができる。
まず、球状または略球状の第1部分74を得、その第1部分74の表面に、第2部分を75を形成する。第2部分が金属からなる場合、第2部分は無電解めっきにより作製することができる。第2部分が、炭素単体、ケイ素酸化物A、スズ酸化物などであれば、第2部分は蒸着法により作製することができる。
こうして形成した活物質粒子73を、結着剤、また必要に応じて導電剤とともに、分散媒中に分散させ、合剤ペーストを得る。そのペーストを、所定の集電体上に塗布し、乾燥することにより、活物質層72が得られる。このようにして、負極70を作製することができる。なお、活物質層72は、乾燥後、必要に応じて圧延してもよい。
負極70が、活物質粒子73を含む合剤ペーストを用いて作製された活物質層を含む場合、活物質粒子間の電子伝導性を高めるためにも、第2部分75は金属もしくは炭素単体から構成されることが好ましい。
なお、負極70に含まれる結着剤および導電剤としては、当該分野で公知の材料を用いることができる。
以下、図1のリチウム二次電池の負極以外の構成要素について、説明する。
正極11は、例えば、正極集電体11aと、その上に担持された正極活物質層11bとを含むことができる。正極活物質層11bは、正極活物質、ならびに必要に応じて結着剤および導電剤を含むことができる。
正極活物質としては、当該分野で公知の材料を用いることができる。このような材料としては、例えば、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リチウム(LiMn24)などのリチウム含有遷移金属酸化物が挙げられる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なかでも、正極活物質は、オリビン型リン酸リチウムを含むことが好ましい。前記オリビン型リン酸リチウムは、従来用いられている正極活物質材料よりも分解温度が高い。このため、正極活物質が分解して、酸素が発生することを抑制することができる。よって、上記で説明した負極活物質と、オリビン型リン酸リチウムを含む正極活物質を組み合わせて用いることにより、リチウム二次電池の安全性を顕著に向上させることができる。
オリビン型リン酸リチウムとしては、たとえば、リン酸鉄リチウム(LiFePO4)等が挙げられる。
正極に添加される結着剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレンおよびポリフッ化ビニリデンが挙げられる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
正極に添加される導電剤としては、例えば、天然黒鉛(鱗片状黒鉛など)、人造黒鉛、膨張黒鉛などのグラファイト類、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック類、炭素繊維、金属繊維などの導電性繊維類、銅、ニッケル等の金属粉末類、ならびにポリフェニレン誘導体などの有機導電性材料を用いることができる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
正極集電体11aを構成する材料としては、当該分野公知の材料を用いることができる。このような材料としては、Al、Al合金、Ni、Tiなどが挙げられる。
非水電解質は、非水溶媒およびそれに溶解した溶質を含む。非水溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネートなどを用いることができるが、これらに限定されない。これらの非水溶媒は、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
溶質としては、例えば、LiPF6、LiBF4、LiCl4、LiAlCl4、LiSbF6、LiSCN、LiCl、LiCF3SO3、LiCF3CO2、Li(CF2SO22、LiAsF6、LiN(CF3SO22、LiB10Cl10、およびイミド類を用いることができる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてよい。
セパレータ13を構成する材料としては、当該分野で公知の材料を用いることができる。このような材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、あるいはポリエチレンとポリプロピレンの混合物、またはエチレンとプロピレンとの共重合体が挙げられる。
本発明のリチウム二次電池の形状は、特に限定されず、例えば、コイン型、シート型、または角型であってもよい。また、前記リチウム二次電池は、電気自動車等に用いる大型の電池であってもよい。本発明のリチウムン二次電池に含まれる極板群は、図1に示されるような積層型であってもよいし、捲回型であってもよい。
《実施例1》
図1に示されるようなリチウム二次電池を作製した。
(i)正極の作製
正極活物質である平均粒径5μmのニッケル酸リチウム(LiNiO2)粉末を10gと、導電剤であるアセチレンブラックを0.4gと、結着剤であるポリフッ化ビニリデン粉末を0.3gと、適量のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)とを充分に混合して、正極合剤ペーストを調製した。
得られたペーストを厚み15μmのアルミニウム箔からなる正極集電体の片面に塗布し、乾燥し、圧延して、正極活物質層を形成した。次いで、得られた正極シートを、所定形状に切断して、正極を得た。集電体の片面に担持された正極活物質層の厚みは60μmであり、そのサイズは30mm×30mmであった。集電体の正極活物質層を有さない面には、アルミニウムからなる正極リードを接続した。
(ii)負極の作製
まず、図2の蒸着装置を用いて、負極集電体上に、SiO0.5からなる第1部分を作製した。負極集電体としては、厚さ35μmの銅箔を用いた。
負極集電体を、固定台22の下面に固定した。固定台と水平面とのなす角度αは0°とした。ノズル23からは、純度99.7%の酸素ガス(日本酸素(株)製)を、30sccmの流量で放出した。ターゲット25としては、純度99.9999%のケイ素単体((株)高純度化学研究所製)を用いた。ターゲット25に照射する電子ビームの加速電圧を−8kVに設定し、エミッションを250mAに設定した。ケイ素単体の蒸気は、酸素雰囲気を通過した後、固定台22に固定された集電体12a上に堆積した。
得られたSiO0.5層の厚みは、14μmであり、サイズが32mm×32mmであった。
次いで、SiO0.5からなる層(第1部分)の上に、金属スズ層からなる第2部分を形成した。金属スズ層は、真空蒸着装置(サンユー電子(株)製のSVC−700 TURBO)を用いて行った。
前記真空蒸着装置の真空チャンバー内のタンタルボート上に、所定の量の金属Snを乗せた。SiO0.5層を備える集電体を、SiO0.5層がタンタルボートに対向するように、真空チャンバー内に配置した。タンタルボートを、30Aの出力で加熱して、SiO0.5層上に、厚さ2μmの金属スズ層を形成した。こうして、負極を作製した。
(iii)電池の組立
上記のように作製した正極と負極との間に、セパレータを配置して、積層型の極板群を得た。得られた極板群において、正極活物質層と負極活物質層とが、セパレータを介して対向するように、正極と負極を配置した。セパレータとしては、厚み20μmのポリエチレン製微多孔膜(旭化成(株)製)を用いた。
得られた極板群を、非水電解質とともに、アルミニウムラミネートシートからなる電池ケースに挿入した。非水電解質は、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを体積比1:1で混合した混合溶媒に、LiPF6を1.0mol/Lの濃度で溶解することにより調製した。
所定の時間放置して、非水電解質を、正極活物質層、負極活物質層およびセパレータにそれぞれ含浸させた。この後、正極リードと負極リードとを、電池ケースの互いに逆方向に位置する開口部からそれぞれ外部に延ばした。この状態で、電池ケース内を減圧しながら、電池ケースの両方の開口部をそれぞれシール材を用いて密封した。こうして、電池を完成させた。得られた電池を電池1Aとした。
《実施例2》
炭素からなる第2部分(表面層)を、カーボン蒸着装置((株)真空デバイス製のVC−100)を用いて形成したこと以外、実施例1と同様にして、実施例2の電池を作製した。
具体的には、カーボン蒸着装置の真空チャンバー内に、SiO0.5層を形成した集電体を配置した。集電体のSiO0.5層が配置された面に対向するように、0.5mm径のシャープペンシルの芯を配置した。前記シャープペンシルの芯が焼き切れるまで通電して、SiO0.5層の上に、約30nmの厚さの炭素層を形成した。この操作を66回繰り返し、約2μmの厚さの炭素層を形成した。
《実施例3》
SiO1.3からなる表面層を形成したこと以外、実施例1と同様にして、実施例3の電池を作製した。SiO1.3からなる表面層は、SiO0.5層を形成したときと基本的には同様にして作製した。ただし、ノズル23からの酸素ガスの流量は、80sccmとした。ターゲット25に照射する電子ビームの加速電圧を−8kVに設定し、エミッションを200mAに設定した。
《実施例4〜6》
図3に示されるような柱状の活物質粒子を含む負極活物質層を、図2に示される蒸着装置を用いて形成した。
まず、表面に突起部を有する負極集電体を作製した。
径50mmの鉄製ローラ表面に酸化クロムを溶射して厚さ100μmのセラミック層を形成した。このセラミック層の表面に、レーザー加工により、直径12μm、深さ8μmの円形の凹所である孔を形成し、突起部形成用ローラを作製した。この孔は、隣り合う孔との軸線間距離が20μmである最密充填配置とした。この孔の底部は中央部がほぼ平面状であり、底部端部と孔の側面とが繋がる部分が丸みを帯びた形状であった。
一方、全量に対して0.03重量%の割合でジルコニアを含有する合金銅箔(日立電線(株)製)を、2本の凸部形成用ローラを圧接させた圧接部に線圧2t/cmで通過させて、合金銅箔の両面を加圧成形した。こうして、表面に突起部を有する負極集電体を得た。得られた負極集電体の厚み方向の断面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、突起部の平均高さは約8μmであった。
次に、得られた負極集電体上に、図2に示されるような、電子ビーム加熱手段(図示せず)を具備する蒸着装置((株)アルバック製)を用いて、SiO0.5からなる第1部分を形成した。
上記のようにして得られた負極集電体を、所定のサイズに切断し、切断後の集電体を固定台に固定した。固定台と水平面とがなる角度αは60°とした。
ケイ素単体からなるターゲットに照射される電子ビームの加速電圧を−8kVに設定しとし、エミッションは250mAに設定した。酸素ガスの流量は、8scmmとした。このような条件で蒸着を行い、負極集電体上に、複数の柱状の第1部分を形成した。第1部分の高さは、20μmであった。集電体において柱状の第1部分が担持された領域のサイズは、32mm×32mmであった。
上記のような第1部分を備える集電体を用いたこと以外、実施例1〜3と同様にして、実施例4〜6の電池を作製した。
《実施例7〜8》
蒸着時間を、実施例4の場合よりも短くして、図5に示されるような第1部分を備える集電体を、実施例4と同様にして作製した。前記第1部分を備える集電体を用いたこと以外、実施例4〜6と同様にして、実施例7〜9の電池を作製した。
《実施例10〜12》
金属スズを蒸着させるときに出力を調節して、第1部分表面における金属スズからなる第2部分の被覆率を、63%(実施例10)、54%(実施例11)、または40%(実施例12)に変更したこと以外、実施例7と同様にして、実施例10〜12の電池を作製した。
《比較例1》
第2部分(表面層)を設けなかったこと以外、実施例4と同様にして、比較電池1を作製した。
[評価]
得られた各電池を、電池電圧が4.2Vとなるまで、充電した。充電後の電池を分解し、正極と負極を取り出した。取り出した正極および負極は、エチルメチルカーボネート(EMC)で洗浄した。
洗浄後の正極および負極をそれぞれ2mm×2mmに切断し、正極活物質層と負極活物質層とが接触するように積層して、SUS製の消防法PAN(外径6mm、高さ4mm、容積15μlの円筒型密閉容器)内に封入した。こののち、前記PANを、示差走査型熱量計にて、窒素雰囲気下、昇温速度10℃/minで620℃まで昇温させて、吸発熱挙動を測定した。こうして、正負極間の酸化還元反応に伴う発熱ピークにおける発熱速度(mW)を求めた。結果を表1に示す。
また、表1には、第1部分の組成、第1部分の形状、第1部分の厚さ、第2部分(表面層)の構成材料、第2部分の厚さ、および充電時における第2部分による第1部分の表面の被覆率も示す。
Figure 2009104892
表1の結果から、負極活物質の主体となる第1部分の表面が表面層で被覆されることにより、Si含有材料を含む第1部分と酸素のとの反応が抑制されていることがわかる。
さらに、表1の結果から、第2部分による第1部分の表面の被覆率は、50%以上であることが好ましいことがわかる。
本発明のリチウム二次電池は、従来のリチウム二次電池と同様の用途に使用でき、特に、パーソナルコンピュータ、携帯電話、モバイル機器、携帯情報端末(PDA)、携帯用ゲーム機器、ビデオカメラなどの携帯用電子機器の電源として有用である。また、ハイブリッド電気自動車、燃料電池自動車などにおいて電気モーターを補助する二次電池、電動工具、掃除機、ロボットなどの駆動用電源、プラグインHEVの動力源などとしての利用も期待される。
本発明の一実施形態に係るリチウム二次電池を概略的に示す縦断面図である。 第1部分を形成する際に用いることができる蒸着装置の一例を示す概略図である。 本発明の別の実施形態に係るリチウム二次電池に含まれる負極を概略的に示す断面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係るリチウム二次電池の負極に含まれる活物質粒子を概略的に示す縦断面図である。 本発明のなおさらに別の実施形態に係るリチウム二次電池の負極に含まれる活物質粒子を概略的に示す縦断面図である。 図4または図5の活物質粒子を作製する際に用いることができる蒸着装置の一例を示す概略図である。 本発明のなおさらに別の実施形態に係るリチウム二次電池に含まれる負極を概略的に示す断面図である。
符号の説明
10 電池
11 正極
11a 正極集電体
11b 正極活物質層
12 負極
12a 負極集電体
12b 負極活物質層
13 セパレータ
14 電池ケース
15 正極リード
16 負極リード
17 シール材
20、60 蒸着装置
21 真空チャンバー
22、61 固定台
23 ノズル
24 ガス管
25 ターゲット
30 負極
31 負極集電体
31a 突起部
31b 集電体の厚み方向の表面
32 負極活物質層
33 負極活物質粒子
33a 柱状の第1部分
33b 第2部分
40 負極活物質粒子
41 柱状の第1部分
41a、41b、41c、41d、41e、41f、41g、41h 粒層
42 第2部分
50 負極活物質粒子
51 柱状の第1部分
52 第2部分
53 第1の粒層
54 第2の粒層
70 負極
71 負極集電体
72 負極活物質層
73 活物質粒子
74 粒状の第1部分
75 第2部分

Claims (12)

  1. 正極活物質を含む正極、負極活物質を含む負極、セパレータおよび非水電解質を備え、
    前記負極活物質が、リチウムイオンを吸蔵および放出可能な第1部分と、前記第1部分の表面の少なくとも一部を被覆する第2部分とを備え、
    前記第2部分は、前記第1部分よりも酸素との反応性が低い少なくとも1種の材料を含む、リチウム二次電池。
  2. 前記第1部分が、Si含有材料を含む、請求項1記載のリチウム二次電池。
  3. 前記第2部分が、金属スズ、金属ニッケル、金属コバルト、炭素単体、ケイ素酸化物A、およびスズ酸化物よりなる群から選択される少なくとも1種の材料を含む、請求項1または2記載のリチウム二次電池。
  4. 前記第2部分が、金属スズ層を含む、請求項3記載のリチウム二次電池。
  5. 前記第2部分が、金属スズを含む第1層と、金属ニッケル層および金属コバルト層よりなる群から選択される少なくとも1つの第2層とを含み、前記第2層が、前記第1層の上に担持されている、請求項3記載のリチウム二次電池。
  6. 前記ケイ素酸化物Aが、SiOx(1.0≦x≦2)で表される、請求項3記載のリチウム二次電池。
  7. 前記スズ酸化物が、SnOz(1.0≦z≦2)で表される、請求項3記載のリチウム二次電池。
  8. 前記第2部分が、前記第1部分の表面の50%以上を被覆している、請求項1〜7のいずれかに記載されるリチウム二次電池。
  9. 前記第2部分の厚さが、0.1〜5μmである、請求項1〜8のいずれかに記載のリチウム二次電池。
  10. 前記Si含有材料が、ケイ素単体、ケイ素酸化物B、ケイ素窒化物、ケイ素含有合金、およびケイ素含有化合物よりなる群から選択される少なくとも1種の材料を含む、請求項2記載のリチウム二次電池。
  11. 前記ケイ素酸化物Bが、SiOy(0≦y≦0.8)で表される、請求項10記載のリチウム二次電池。
  12. 前記正極活物質が、オリビン型リン酸リチウムを含む、請求項1〜11のいずれかに記載のリチウム二次電池。
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