JP2009101754A - 自動二輪車用荷物収納装置 - Google Patents

自動二輪車用荷物収納装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009101754A
JP2009101754A JP2007273380A JP2007273380A JP2009101754A JP 2009101754 A JP2009101754 A JP 2009101754A JP 2007273380 A JP2007273380 A JP 2007273380A JP 2007273380 A JP2007273380 A JP 2007273380A JP 2009101754 A JP2009101754 A JP 2009101754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
backrest
motorcycle
main body
key device
overhanging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007273380A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4523025B2 (ja
Inventor
Kosuke Kuroda
耕介 黒田
Kenichiro Enomoto
賢一郎 榎本
Yuji Watanuki
祐二 綿貫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Access Corp
Original Assignee
Honda Access Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Access Corp filed Critical Honda Access Corp
Priority to JP2007273380A priority Critical patent/JP4523025B2/ja
Priority to ITTO2008A000773A priority patent/IT1394125B1/it
Publication of JP2009101754A publication Critical patent/JP2009101754A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4523025B2 publication Critical patent/JP4523025B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】外観のデザインを向上しつつ、複雑な解除手段を設けても所望の収納スペースを確実に確保できる自動二輪車用荷物収納装置を提供する。
【解決手段】取付部材の側面部に対向させて収納部22から張り出した張り出し部31を設けたことにより、張り出し部31によって取付部材を覆い隠して非露出状態にできるので、自動二輪車と一体的な印象を与えることができると共に、収納部22とは別に形成したこの張り出し部31の中空部40に鍵装置42を設けることにより、鍵装置42による収納部22内の出っ張りをなくすことができ、かくして、外観のデザインを向上しつつ、複雑な鍵装置42を設けても所望の収納スペースを確実に確保できる。
【選択図】図12

Description

本発明は自動二輪車用荷物収納装置に関し、例えば自動二輪車に設けられた開閉式シートの後方に取付可能なバックレスト装置に適用して好適なものである。
近年、自動二輪車においては、開閉式シート後方の後部シート上に乗客を座らせたとき、当該乗客の腰部分を保持するためにバックレスト装置を取り付ける場合がある。そして、このようなバックレスト装置では、収納部が設けられており、搭乗者の手荷物等の各種荷物を当該収納部に収納し得るように構成されている。このためかかる構成のバックレスト装置では、収納部に鍵装置を設け、搭乗者が車体から離れるときには鍵装置により収納部の蓋部を施錠し、当該収納部内に収納した荷物の盗難を防止し得るようになされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−279975号公報
ところで、このようなバックレスト装置では、外観のデザインを損なうことなく、機械的構造が複雑な鍵装置を設けようとした場合、外部から視認し得ない収納部内に当該鍵装置を設けることになり、当該鍵装置を設けた分だけ収納部の収納スペースが少なくなるという問題があった。
また、このようなバックレスト装置では、自動二輪車に取り付ける際に、取付部材等の各種部品が外部に露出すると、自動二輪車との一体的な印象を与えることができず、外観のデザインが損なわれてしまうという問題もあった。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたもので、外観のデザインを向上しつつ、複雑な解除手段を設けても所望の収納スペースを確実に確保できる自動二輪車用荷物収納装置を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため本発明において、請求項1記載の発明では、収納部が設けられ、自動二輪車の後方上部にある取付部位に取付可能な本体と、前記本体に開閉自在に設けられた蓋部と、前記蓋部を閉状態でロックするロック手段とを備え、前記本体には、前記収納部から下方に張り出し、前記取付部位の側面部を覆う張り出し部が形成されており、前記張り出し部は中空部を備え、該中空部に前記ロック手段を解除する解除手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2記載の発明では、前記張り出し部は前方部が後方部よりも張り出していることを特徴とするものである。
さらに、請求項3記載の発明では、前記張り出し部の底部に水抜き孔が穿設されていることを特徴とするものである。
さらに、請求項4記載の発明では、前記解除手段が前記水抜き孔の上部に配置されていることを特徴とするものである。
請求項1記載の発明によれば、取付部位の側面部を覆うように収納部から張り出した張り出し部を設けたことにより、張り出し部によって取付部位を覆い隠して非露出状態にできるので、自動二輪車と一体的な印象を与えることができると共に、収納部とは別に形成したこの張り出し部の中空部に解除手段を設けることにより、解除手段による収納部内の出っ張りをなくすことができ、かくして、外観のデザインを向上しつつ、複雑な解除手段を設けても所望の収納スペースを確実に確保できる。
また、請求項2記載の発明によれば、前方部の張り出し部を後方部よりも張り出させた分だけ、前方部の中空部を後方部の中空部よりも大きく形成し得、機械的構造が複雑な解除手段であっても前方部の中空部に容易に配置することができる。
さらに、請求項3記載の発明によれば、仮に張り出し部の中空部に雨水が浸入しても、当該水抜き孔により、中空部から雨水を確実に排水させることができる。
さらに、請求項4記載の発明によれば、仮に水抜き孔から張り出し部の中空部に雨水が浸入しても、解除手段により雨水を妨げることができ、かくして雨水の収納部への浸入を抑制できる。
以下図面に基づいて、本発明の一実施の形態を詳述する。
図1において、1は自動二輪車用荷物収納装置としてのバックレスト装置1を示し、自動二輪車2の車体フレーム2a後方に設けられたリアキャリア一体型グラブレール3に取り付けられ得る。
このバックレスト装置1は、運転者が着座するための開閉式シート(ライダーシート)5後方に設けた後部シート(パッセンジャーシート)6の後端部に配置されていることにより、後部シート6に着座した乗客の腰部分をバックレスト部10により保持し、背もたれとして機能し得るようになされている。
ここでバックレスト装置1が取り付けられるリアキャリア一体型グラブレール3には、図2に示すように、後端部にリアキャリア部11が設けられており、このリアキャリア部11の上面部に複数(例えば4つ)の装着用孔部12が穿設されている。自動二輪車2の後方上部に位置するリアキャリア部11の上面部には、図3に示すように、ボルト13によって取付部材14が装着用孔部12に固定され、この取付部材14によってバックレスト装置1が取り付けられる(図1)。
因みに、この実施の形態の場合、取付部位としての取付部材14は、バックレスト装置1との間にワッシャやプラスチック部材等の部品15を介在させ、四つ角部にボルト16によってバックレスト装置1を装着し得るようになされている。また、取付部材14には、揺動量を規制するゴムダンパー17を側部に備えた揺動規制機構18が中央部に設けられている。
一方、図4に示すように、バックレスト装置1には、揺動規制機構18に対応させて、底部20の取付面20aに突起部21が形成されている。この突起部21は、バックレスト装置1を取付部材14に装着したときに、揺動規制機構18のゴムダンパー17間に配置され得るようになされている。
なお、取付面20aには、貫通孔20bが穿設されており、内側から貫通孔20bにボルト16が挿通される。ボルト16は、部品15が挿通された状態で、取付部材14の車体幅方向に延びた長孔(図示せず)に挿通され、ナット16aに螺着される。
これにより、バックレスト装置1は、取付部材14によって、リアキャリア一体型グラブレール3や後部シート6との間に僅かな隙間を形成して配置されると共に、揺動規制機構18のゴムダンパー17により左右方向(すなわち車体の幅方向)に揺動規制され取付部材14の長孔に沿って揺動自在に装着され得る。
因みに、この実施の形態においては、バックレスト装置1がリアキャリア一体型グラブレール3に対して左右方向に揺動自在に装着されれば、後部シート6と接触させた状態で装着するようにしても良い。
図5に示すように、実際上、このバックレスト装置1は、内部に収納部22を有する本体23と、本体23の車体前方側の前面部(以下、これを本体前面部と呼ぶ)23aにヒンジ部24を介して開閉可能に設けられたバックレスト部10とから構成され、当該バックレスト部10が背もたれとして機能するだけでなく、本体23の蓋部としての機能も兼用するようになされている。
ヒンジ部24は、本体前面部23aの下端両脇に配置された第1ヒンジ部材24aと、バックレスト部10に配置された第2ヒンジ部材24bとからなり、本体23に対しバックレスト部10の下部側を回動させ得る。かくしてバックレスト装置1では、ヒンジ部24を介してバックレスト部10の上部が車体前方側に傾倒することにより開状態となり、本体23及びバックレスト部10の上部に広い開口領域を形成し、開口部25全部を外部に露出させ得るように構成されている。
この実施の形態の場合、ヒンジ部24は、本体前面部23aの開口部25よりも下方に配置され、かつ後部シート6の上面部よりも上方に設けられていることで、バックレスト部10がさらに一段と広く開口し得るようになされている。
蓋部としてのバックレスト部10には、本体前面部23aの外郭形状に合わせて形成され、かつ当該本体前面部23aより僅かに大きく形成された凹部(以下、これを嵌め込み部と呼ぶ)26が後面部に設けられている。この嵌め込み部26には、バックレスト部10が開状態から車体後方側に傾倒されることにより、本体23が嵌め込まれる。これによりバックレスト部10は閉状態となる。
このときバックレスト部10は、嵌め込み部26の周壁部26aが、本体23の周縁部と対向して当接することにより、本体前面部23a全体を回りから覆い(図1)、本体前面部23aから雨水が浸入することを防止すると共に、本体23とバックレスト部10との外観一体性を向上させ得るようになされている。
そして、このようにバックレスト部10が閉状態のときには、自動二輪車2の前方から見て、バックレスト部10がリアキャリア部11の上面部に設けた取付部材14を覆い隠して非露出状態とし得るようになされている。
嵌め込み部26には、上部中央位置に係止受け部27が設けられている。この係止受け部27は、ほぼコ字状に形成されており、バックレスト部10が閉状態のとき、本体23の本体前面部23aに形成された挿入孔28に挿入され得る。
本体23は、外壁面が滑らかに形成されており、その幅寸法が自動二輪車2の幅寸法よりも小さく選定され、当該自動二輪車2の両側部から突出しないように構成されている。
この本体23は、本体前面部23aがかまぼこ型で、かつ僅かに斜め上後方に傾くように形成されている。なお、本体前面部23aは、僅かに斜め上方に対向するように形成するようにしたが、これに限らず、略垂直状に形成するようにしても良い。
また、本体23は、本体前面部23aから車体後方側に位置する後面部(以下、本体後面部と呼ぶ)23bにゆくに従って上面が次第に下降してゆき先細り状に形成され(図1)、自動二輪車2の後方デザインとの一体性が図られている。
本体23の収納部22には、取付面20aの高さ位置での内周形状に合わせて外殻が形成された弾力性のあるシート部材30が設けられており、シート部材30が開口部25から収納部22内に投入されて取付面20a上に設置されることにより、当該シート部材30によって収納部22内を取付面20aに沿ってほぼ平面状に形成し得るようになされている。
かかる構成に加えて、本体23には、図4に示したように、底部20に設けた取付面20aの両側部及び後部の外周縁から下方へのみ張り出した張り出し部31が形成されている。
この張り出し部31は、図1に示すように、リアキャリア一体型グラブレール3の側部にあるグラブレール部3aの外側に対向配置され、グラブレール部3aを避けるようにして形成されており、図6に示すように、当該グラブレール部3aとの間に隙間Gが設けられている。これにより張り出し部31は、本体23が左右方向に揺動しても、グラブレール部3aとの非接触状態を維持し、グラブレール部3aと干渉することを防止している。
実際上、本体23は、図7に示すように、上部及び下部に横割りできるような2分割構造の半体(以下、それぞれ第1の半体及び第2の半体と呼ぶ)32,33を有し、所定の肉厚を有する殻状でなり、外壁面の形状に沿うように内壁面が成形され、収納部22での所定の収納スペースを確保している。
この実施の形態の場合、第1の半体32は側部が縦断面ハの字状で下広がりに形成されていると共に、第2の半体33は側部が縦断面逆ハの字状で上広がりに形成され、第2の半体33の前面部両脇に第1ヒンジ部材24aが設けられ得る。
因みに、第2の半体33は、後方部の縦寸法が前方部の縦寸法に比べて高くなるように形成されているものの、前方部の縦寸法よりも高めた後方部の突出外壁面34にのみ装飾が施されていることにより、あたかも分割面がほぼ直線状であるかのような外観を形成している。
また、第1の半体32の前面部には、ほぼ中央位置にかまぼこ型の開口部25が形成され、第1の半体32及び第2の半体33により形成される収納部22に各種荷物を収納し得るようになされている。なお、開口部25の周縁には、ゴムパッキン25aが設けられていることにより、バックレスト部10を閉状態としたとき、当該ゴムパッキン25aがバックレスト部10の後面部に当接して確実に収納部22を密封し得るようになされている。
図8に示すように、第2の半体33には、複数のリブ35が分割面から突出するように内壁面に立設されている。一方、第1の半体32は、収納部22における収納スペースを確保しつつ、滑らかな流線形状を維持するように側壁32aがバックレスト部10よりも車体幅方向に僅かに膨出するように形成されており、第1の半体32のリブ35に対応して、複数のリブ36が内壁面に立設されている。
第1の半体32及び第2の半体33は、嵌め合わされると、図9に示すように、リブ35,36同士が当接し、当該リブ35,36同士を重ねた状態で、第2の半体33のリブ35の下方から縦方向にねじ37が螺着されてリブ35,36同士を固定して一体化し得る。
かかる構成に加えて、第2の半体33には、図10(A)及び(B)に示すように、上述した張り出し部31が形成されている。この張り出し部31は、第2の半体33において、中央に形成された四辺状の取付面20aの前部を除いて、当該取付面20aの両側部及び後部を取り囲むようにして下方にのみ張り出すように形成され、側方及び後方から見て、取付面20aを覆い隠して非露出状態とし得るようになされている。
この実施の形態の場合、図1に示したように、リアキャリア部11の上面部にバックレスト装置1を取り付けた場合、張り出し部31は、後方にゆくに従ってグラブレール部3aの下面に近接してゆき、自動二輪車2の側方及び後方から見て、グラブレール部3aの後方、リアキャリア部11及び取付部材14を覆い隠して非露出状態とし得るようになされている。
因みに、この実施の形態の場合、グラブレール部3aは、バックレスト装置1の前後方向の中心を通る鉛直線yと、この鉛直線yと張り出し部31の底部との直交位置を通る水平線xとを基準にしたとき、水平線xから張り出し部31の底部までの角度A2が、水平線xからグラブレール部3aの底部までの角度A1よりも小さくなるように選定され、張り出し部31の勾配がグラブレール部3aの勾配に比べて緩やかに形成されている。
そして、張り出し部31は、張り出し部31の底部からグラブレール部3aの上面部までの距離が、張り出し部31の前方部での距離L1よりも、張り出し部31の後方部での距離L2のほうが大きくなるように選定され、張り出し部31によって覆い隠されるグラブレール部3aの領域が前方側よりも後方側のほうが大きくなるように形成されている。
また、張り出し部31は、外壁面が第1の半体32の側壁32aに沿ってなだらかな曲線状に形成されていると共に、後部シート6に乗車した乗客が張り出し部31越しに指でグラブレール部3aを容易に保持し得るような下方位置まで張り出すように形成されている。
かかる構成に加えて、張り出し部31は、所定の肉厚を有する殻状からなり、ほぼ縦断面U字状の外壁面の形状に沿うように内壁面が成形されて内部に中空部40を形成し得るようになされている。また、図11に示すように、上広がりの第2の半体33に設けた張り出し部31には、前方部に形成された中空部40に解除手段としての鍵装置42が配置されている。
ここで、張り出し部31の前方部に形成された中空部40には、図10(B)及び図11に示したように、取付面20aから下方に延びた壁部43と、本体23の側壁32aに沿って下方に延びた壁部44との間に、当該鍵装置42を避けるように所定の空間(以下、鍵装置設置空間と呼ぶ)40aが形成されている。そして、この鍵装置設置空間40aの壁部44には、貫通孔45が穿設されており、貫通孔45から鍵装置42の鍵穴部42aが露出している。
また、張り出し部31は、前方部での取付面20a側部と張り出し部31の壁部44との間を距離hL2とし、後方部での取付面20a側部と張り出し部31の壁部44との間を距離hL1とし、本体後面部23bと取付面20aとの間を距離hL3とした場合、hL3>hL2>hL1となるように選定されている。すなわち、張り出し部31の幅寸法は、取付面20aの側部前方で車体幅方向に広がっており、取付面20aの側部後方にゆくに従って次第に車体幅方向に小さくなるように形成されている。また張り出し部31の幅寸法は取付面20aの後方で車体前後方向に広がるように形成されている。
この実施の形態の場合、張り出し部31の中空部40は、図4及び図12に示すように、中央の平面状の取付面20aを基準として、前方部における取付面20aの高さ位置から張り出し部31の底部までの深さH1が、後方部における取付面20aの高さ位置から張り出し部31の底部までの深さH2に比べて深くなるように選定されており、前方へゆくに従って縦方向の空間が大きくなるように形成されている。
これにより張り出し部31は、前方部に形成された鍵装置設置空間40aの縦方向の空間が比較的大きくなるように形成されていることにより、機械的構造が複雑な鍵装置42であっても鍵装置設置空間40aに確実に配置し得るようになされている。
かかる構成に加えて、張り出し部31には、最下端となる前方部の底部に厚みを貫通した水抜き孔47が穿設されており、仮に中空部40に雨水が浸入した場合であっても、当該水抜き孔47から外部へ雨水を排水し得るようになされている。
鍵装置設置空間40aには、鍵装置42の側部及び上部を取り囲むようにL字状のブラケット48が配置され、ブラケット48によって当該鍵装置42に連結されるワイヤ49が位置決めされ得る。
ブラケット48は、図13(A)及び(B)に示すように、鍵装置42の上部を覆う上板部51と、この上板部51と一体成形されてほぼ直角に配置された側板部52とから構成されており、側板部52の一側部52aが取付面20a側の壁部43に沿って形成されていると共に、側板部52の他側部52bが張り出し部31の壁部44に沿って形成されている。
ブラケット48の上板部51には、係止孔53が設けられており、ロック手段55から第1の半体32の内壁に沿って引き回したワイヤ49を係止孔53に係止することによりワイヤ49を位置決めし、当該ワイヤ49の先端を鍵装置42に連結し得るようになされている。
また、このブラケット48は、図12に示したように、水抜き孔47の上部に配置されることにより、仮に雨水が水抜き孔47から侵入してきても、鍵装置42と伴に当該上板部51及び側板部52によって雨水を遮蔽し、当該雨水の収納部22等への侵入を抑制し得るようになされている。
なお、この実施の形態の場合、鍵装置42が設けられた位置にのみブラケット48を配置したが、本発明はこれに限らず、水抜き孔47を設けた位置にブラケット48を設けるようにしても良く、この場合、水抜き孔47から侵入してきた雨水を、ブラケット48で遮蔽することができる。
鍵装置42に連結されたワイヤ49の他端は、本体23の挿入孔28近傍であって、本体23の内部に設けたロック手段55に連結されている。図14に示すように、このロック手段55は、挿入孔28から本体23の内部に突出した係止受け部27を係止してバックレスト部10を閉状態に維持し得るようになされている。
実際上、ロック手段55は、ねじ等を介して本体前面部23a内側に固定された支持部材56に棒状の係止部57が内蔵され、ばね収納部58に収納された圧縮コイルばね59に係止部57が挿入されている。圧縮コイルばね59は、圧縮させた状態で係止部57の先端部60を支持部材56のストッパ61に押し当てるように自然長が選定されている。
これにより係止部57は、先端部60に形成されたテーパ部62が係止受け部27により押されると、先端部60が後退し、その後、テーパ部62への外力が解除されると、先端部60が係止受け部27の中空27aを通過して、係止受け部37をロックし得るようになされている。
かかる構成に加えて係止部57は、根元部分に回動部65を介してワイヤ49の他端が連結されており、鍵装置42による遠隔操作によってワイヤ49が引かれることにより、先端部60が後退し、当該先端部60が係止受け部27の中空27aから抜かれ、係止受け部27をロック解除し得るようになされている。
因みに、ロック手段55は、係止部57の根元部分に回動部65を介してワイヤ49が連結していることにより、回動部65によってワイヤ49が自由に可動し得、ワイヤ49が引かれたときに当該ワイヤ49が不安定な動作をしてもワイヤ49に負担をかけることなく確実に係止部57を移動させることができる。
以上の構成において、バックレスト装置1では、取付面20aの外周縁から下方に張り出し、取付部材14の側面部を覆うようにした張り出し部31を設けたことにより、自動二輪車2の側方や後方から見て、当該張り出し部31によって取付部材14を覆い隠して非露出状態にできるので、取付部材14やねじ等の取付用の各種部品15が外部に露出せず、従来よりも自動二輪車2との一体的な印象を与えることができる。
これに加えて、このバックレスト装置1では、本体23の収納部22とは別に形成した張り出し部31の中空部40に、機械的構造が複雑な鍵装置42を設けたことにより、鍵装置42による収納部22内の出っ張りをなくすことができ、その分だけ収納部22の収納スペースを従来よりも大きくして所望の収納スペースを確実に確保できる。
また、バックレスト装置1では、張り出し部31が取付部材14の側面部を覆うように、取付面20aの外周縁から下方にのみ張り出していることにより、本体23の収納部22とは別に張り出し部31を設けても、自動二輪車2の側方や後方から見て、当該張り出し部31自体をあたかも本体23の一部であるかのように外見上認識させることができ、かくして外観デザインの自由度を向上できる。
さらに、このバックレスト装置1では、自動二輪車2の前方側に配置される張り出し部31を、自動二輪車2の後方側に配置される張り出し部31よりも張り出させ、鍵装置設置空間40aを形成するようにしたことにより、前方部の張り出し部31を後方部よりも張り出した分だけ、鍵装置設置空間40aが後方部の中空部40よりも大きくなり、機械的構造が複雑な鍵装置42であっても鍵装置設置空間40aに配置することができる。
また、このバックレスト装置1では、自動二輪車2の前方側の張り出し部31に鍵装置42を設けることで、運転者に近くなる分だけ、当該運転者が鍵装置42の操作を容易に行うことができる。
さらに、バックレスト装置1では、張り出し部31の最底部となる前方部の底部に水抜き孔47を設けたことにより、仮に張り出し部31の中空部40に雨水が浸入しても、当該水抜き孔47によって中空部40から雨水を確実に排水させることができる。
また、この実施の形態の場合、水抜き孔47の上部には、鍵装置42が配置されていることにより、仮に水抜き孔47から張り出し部31の中空部40に雨水が浸入しても、当該鍵装置42によって雨水を妨げることができる。
さらに、この実施の形態の場合には、鍵装置42の上部及び側部を取り囲むようにしてブラケット48が配置されていることにより、仮に水抜き孔47から張り出し部31の中空部40に雨水が浸入しても、ブラケット48によっても雨水を妨げることができるので、当該雨水の収納部22への浸入を抑制できる。
以上のように、本実施の形態によれば、取付部材14の側面部に対向させて収納部22から張り出した張り出し部31を設けたことにより、張り出し部31によって取付部材14を覆い隠して非露出状態にできるので、自動二輪車と一体的な印象を与えることができると共に、収納部22とは別に形成したこの張り出し部31の中空部40に鍵装置42を設けることにより、鍵装置42による収納部22内の出っ張りをなくすことができ、かくして、外観のデザインを向上しつつ、複雑な鍵装置42を設けても所望の収納スペースを確実に確保できる。
また、本実施の形態によれば、張り出し部31は、自動二輪車2の前方側に配置される前方部を、自動二輪車2の後方側に配置される後方部よりも張り出させたことにより、前方部の張り出し部31を後方部よりも張り出させた分だけ、前方部の中空部40を後方の中空部40よりも大きく形成できるので、機械的構造が複雑な鍵装置42であっても前方部側に容易に配置することができる。
さらに、本実施の形態によれば、張り出し部31の最底部に水抜き孔47を穿設したことにより、仮に張り出し部31の中空部40に雨水が浸入しても、当該水抜き孔47により、中空部40から雨水を確実に排水させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、水抜き孔47の上部に鍵装置42を配置したことにより、仮に水抜き孔47から張り出し部31の中空部40に雨水が浸入しても、当該鍵装置42によって雨水を妨げることができ、かくして雨水の収納部22への浸入を抑制できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能であり、本体23をブロー成形や回転成形等の各種成形方法で成形したり、種々の機械的構造でなるロック手段や解除手段を適用したり、最底部でなくとも張り出し部31の底部に水抜き孔47を適宜設けるようにしても良い。
また、上述した実施の形態においては、取付部材14の側面部に対向させて下方にのみ張り出した張り出し部31を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、取付部位の側面部に対向させて下方に張り出すと共に、側部等にも張り出した張り出し部を適用しても良い。
さらに、上述した実施の形態においては、自動二輪車用荷物収納装置として、バックレスト装置1を適用するようにしたが、本発明はこれに限らず、リアキャリアに取り付けられ、背もたれとして用いられないトップケース等のこの他種々の自動二輪車用荷物収納装置に適用するようにしても良い。
さらに、上述した実施の形態においては、取付部位として、取付部材14を適用したが、本発明はこれに限らず、リアキャリア部11や車体自体等のこの他種々の取付部位を適用しても良い。
本発明によるバックレスト装置を取り付けた自動二輪車を示す斜視図である。 バックレスト装置が取り付けられるリアキャリア一体型グラブレールの構成を示す斜視図である。 リアキャリア部に取り付けられた取付部材の構成を示す斜視図である。 バックレスト装置の底部の構成を示す斜視図である。 バックレスト部が開状態のときの様子を示す斜視図である。 張り出し部とグラブレール部との間に形成した隙間を示す概略図である。 バックレスト装置を分解したときの構成を示す分解図である。 第1の半体及び第2の半体の構成を示す斜視図である。 第1の半体及び第2の半体をリブによって一体化したときの様子を示す断面図である。 第2の半体の前方部の構成と内部構成とを示す概略図である。 張り出し部の中空部に鍵装置を設けたときの様子を示す断面図である。 バックレスト装置の内部構成を仮想的に表わした概略図である。 ブラケットの構成を示す概略図である。 ロック手段によって係止受け部をロックしたときの様子を示す側面図である。
符号の説明
1 バックレスト装置(自動二輪車用荷物収納装置)
2 自動二輪車
14 取付部材(取付部位)
10 バックレスト部(蓋部)
22 収納部
23 本体
31 張り出し部
40 中空部
42 鍵装置(解除手段)
47 水抜き孔
55 ロック手段

Claims (4)

  1. 収納部が設けられ、自動二輪車の後方上部にある取付部位に取付可能な本体と、前記本体に開閉自在に設けられた蓋部と、前記蓋部を閉状態でロックするロック手段とを備え、
    前記本体には、前記収納部から下方に張り出し、前記取付部位の側面部を覆う張り出し部が形成されており、前記張り出し部は中空部を備え、該中空部に前記ロック手段を解除する解除手段を設けた
    ことを特徴とする自動二輪車用荷物収納装置。
  2. 前記張り出し部は前方部が後方部よりも張り出している
    ことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用荷物収納装置。
  3. 前記張り出し部の底部に水抜き孔が穿設されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の自動二輪車用荷物収納装置。
  4. 前記解除手段が前記水抜き孔の上部に配置されている
    ことを特徴とする請求項3記載の自動二輪車用荷物収納装置。
JP2007273380A 2007-10-22 2007-10-22 自動二輪車用荷物収納装置 Expired - Fee Related JP4523025B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007273380A JP4523025B2 (ja) 2007-10-22 2007-10-22 自動二輪車用荷物収納装置
ITTO2008A000773A IT1394125B1 (it) 2007-10-22 2008-10-22 Dispositivo portabagagli per veicolo a motore a due ruote.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007273380A JP4523025B2 (ja) 2007-10-22 2007-10-22 自動二輪車用荷物収納装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009101754A true JP2009101754A (ja) 2009-05-14
JP4523025B2 JP4523025B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=40704002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007273380A Expired - Fee Related JP4523025B2 (ja) 2007-10-22 2007-10-22 自動二輪車用荷物収納装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4523025B2 (ja)
IT (1) IT1394125B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016068766A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 本田技研工業株式会社 鞍乗車両および鞍乗車両用追加収納ボックス
JP2016078516A (ja) * 2014-10-10 2016-05-16 川崎重工業株式会社 鞍乗型車両
JP2016179805A (ja) * 2015-03-25 2016-10-13 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5757172U (ja) * 1980-09-22 1982-04-03
JPS58145271U (ja) * 1982-03-26 1983-09-30 川崎重工業株式会社 自動2輪車用物品収納箱取付装置
JPS62103274A (ja) * 1985-10-30 1987-05-13 ヤマハ発動機株式会社 スクータ型自動二輪車用物入れ箱
JP2001279975A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Honda Motor Co Ltd リモコン式トランクを備えた鞍乗型車両
JP2002068052A (ja) * 2000-09-04 2002-03-08 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車用サドルバッグ取付ステー構造
JP2004098884A (ja) * 2002-09-10 2004-04-02 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車の後部構造
JP2006151272A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Honda Access Corp 自動二輪車用トランク装置
JP2007237990A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Honda Access Corp 自動二輪車用荷物収納装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5757172U (ja) * 1980-09-22 1982-04-03
JPS58145271U (ja) * 1982-03-26 1983-09-30 川崎重工業株式会社 自動2輪車用物品収納箱取付装置
JPS62103274A (ja) * 1985-10-30 1987-05-13 ヤマハ発動機株式会社 スクータ型自動二輪車用物入れ箱
JP2001279975A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Honda Motor Co Ltd リモコン式トランクを備えた鞍乗型車両
JP2002068052A (ja) * 2000-09-04 2002-03-08 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車用サドルバッグ取付ステー構造
JP2004098884A (ja) * 2002-09-10 2004-04-02 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車の後部構造
JP2006151272A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Honda Access Corp 自動二輪車用トランク装置
JP2007237990A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Honda Access Corp 自動二輪車用荷物収納装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016068766A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 本田技研工業株式会社 鞍乗車両および鞍乗車両用追加収納ボックス
JP2016078516A (ja) * 2014-10-10 2016-05-16 川崎重工業株式会社 鞍乗型車両
JP2016179805A (ja) * 2015-03-25 2016-10-13 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

Also Published As

Publication number Publication date
ITTO20080773A1 (it) 2009-04-23
IT1394125B1 (it) 2012-05-25
JP4523025B2 (ja) 2010-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20010091942A (ko) 스쿠터형 차량의 물품수납구조
JP4645324B2 (ja) 車両用ドア
JP2008126980A (ja) ドアガードバーの取付構造
JP4523025B2 (ja) 自動二輪車用荷物収納装置
JPH10203443A (ja) スクータ型車両のシート取付け構造
TWI270494B (en) Inner box structure of motorcycle
JP4996572B2 (ja) 車両用トランクスルー開閉装置
JP2008190209A (ja) 自動車のドア構造
JP4513068B2 (ja) 自動二輪車用荷物収納装置
JP3431237B2 (ja) 自動2輪車の車両ロック装置収納構造
JP2004237936A (ja) 自動二輪車のシート構造
JP2002193010A (ja) リヤシート用アームレスト
JP3621855B2 (ja) グローブボックス構造
JP2001063429A (ja) トリム・カバー・プロテクタ
JP4316857B2 (ja) ラッチ機構を有するキャビネット
KR20190016732A (ko) 콘솔 암레스트의 힌지 구조
JP5508152B2 (ja) 車両用物入れ
JPS604853Y2 (ja) 自動二輪車等のサイドカバ−取付装置
JP3716900B2 (ja) 車両用フードロック装置
JP2003040039A (ja) グローブボックス構造
JPS6018516Y2 (ja) ドアロツキングボタンの取付構造
JP2011073470A (ja) 自動車用収納ボックス
JP4678490B2 (ja) 車体のドア構造
JPH09301094A (ja) 字光式ライセンスプレートの取付構造
JPH107048A (ja) 自動二輪車の後部開閉蓋とシートの錠止め装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100524

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100526

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4523025

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140604

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees