JP2009096460A - 鉄道車両用床下装置およびその製造方法 - Google Patents

鉄道車両用床下装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】組立て作業性に優れ効率良く製造することが可能な鉄道車両床下装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】床下装置は、底壁ユニット30、側壁ユニット40、天井壁ユニット50、仕切り壁ユニットを備えている。各側壁ユニットは、締結部材によって側壁41を底壁31に締結することにより底壁ユニットに接合され、側壁ユニットの配線44は底壁ユニットの電気部品に接続され、仕切り壁ユニットは、締結部材により仕切り壁を底壁に締結することによって底壁ユニットに接合され、仕切り壁の第1切欠きは底壁上の配線36に重なり、仕切り壁ユニットの配線は底壁ユニットの電気部品に接続されている。天井壁ユニットは、締結部材によって天井壁51を側壁および仕切り壁に締結することにより側壁ユニットおよび仕切り壁ユニットに接合され、仕切り壁の第2切欠きは天井壁の配線53に重なり、天井壁ユニットの配線は底壁ユニットの電気部品に接続されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、鉄道車両の床下に艤装される鉄道車両用床下装置、およびその製造方法に関する。
通常、鉄道車両は、車体と、車体の床下に設けられ車輪および電動機が支持された一対の台車と、同様に、車体の床下に艤装された電力変換装置のような床下装置と、を備えている。床下装置は、矩形箱状の筐体と、この筐体内に配設された種々の電気部品、電気部品間を電気的に接続する多数のハーネス、コネクタ等が収納および固定されている。
床下装置の筐体は、それぞれ板金からなる底壁、天井壁、一対の側壁を有し、これらを互いに接合することにより箱状に形成されている。通常、筐体内には、電気部品として重量物が収納されるため、底壁、天井壁、一対の側壁は互いに溶接により接合されている。
しかし、底壁、天井壁、側壁を順次溶接する過程で各壁が拘束状態で溶接されるため、熱膨張により各壁に歪みや反りが発生し、あるいは、冷却後の残留歪みの発生により筐体全体に歪みや反りが発生する。そのため、板金の溶接により筐体を形成する場合、溶接後に歪みや反りを矯正するための作業が不可欠となる。
このような板金の歪みや反りの問題を解消するため、板金の接続部同士を複数の鋲によって互いに接合し、筐体を構成した装置が提供されている(例えば、特許文献1)。この装置によれば、板金の熱膨張や残留歪みによる筐体の歪み反りを低減し、矯正作業を省略することが可能になるとともに、種々の電気部品を筐体内の所望の位置に配置することが可能となる。
特開平2−249756号公報
しかしながら、従来、溶接により筐体を構成する場合、あるいは鋲止めにより筐体を形成する場合のいずれにおいても、筐体を形成した後に、この筐体内に種々の電気部品、ハーネス、コネクタ等を組み込んで固定し、更に、ハーネスによって電気的に接続することにより床下装置を構成している。
このような電気部品、ハーネスの取り付け作業および接続作業は、筐体の板金で囲まれた空間内で行うため、いわゆるもぐり作業となり、作業性が悪いととともに正確な固定、接続作業を行うためには作業者の熟練を必要とする。また、1つの筐体に対して、多数の電気部品、ハーネス等を順次組み込んで取り付ける必要があり、組立て効率が低く、組立てに時間が掛かる。
この発明は、上記の課題を解決させるためになされたもので、その目的は、組立て作業性に優れ効率良く製造することが可能な鉄道車両床下装置およびその製造方法を提供することにある。
この発明の態様に係る鉄道車両床下装置は、底壁と、それぞれ底壁上に取り付けられた複数の電気部品と、底壁上に配置されているとともに前記電気部品に予め電気的に接続された複数の配線と、を有した底壁ユニットと、それぞれ側壁と、この側壁上に取り付けられた複数の電気部品と、前記側壁上に配置されているとともに前記電気部品に接続された複数の配線と、を有した一対の側壁ユニットと、天井壁と、それぞれ天井壁に取り付けられた複数の電気部品と、天井壁に取り付けられているとともに前記電気部品に予め電気的に接続された複数の配線と、を有した天井壁ユニットと、前記底壁に向かって開口した第1切欠きおよび前記天井壁に向かって開口した第2切欠きを有した仕切り壁と、前記仕切り壁に取り付けられた電気部品と、前記仕切り壁に取り付けられ前記電気部品に予め接続された配線と、を有した仕切り壁ユニットと、を備え、
前記一対の側壁ユニットは、締結部材によって前記側壁を前記底壁ユニットの底壁に締結することにより、前記底壁ユニットに接合され、各側壁ユニットの配線は前記底壁ユニットの電気部品に電気的に接続され、前記仕切り壁ユニットは、締結部材によって前記仕切り壁を前記底壁ユニットの底壁に締結することにより、前記底壁ユニットに接合され、前記仕切り壁の第1切欠きは前記底壁上に取り付けられた配線に重なって位置し、前記仕切り壁ユニットの配線は前記底壁ユニットの電気部品に電気的に接続され、前記天井壁ユニットは、締結部材によって前記天井壁を前記一対の側壁ユニットの側壁および前記仕切り壁ユニットの仕切り壁に締結することにより、前記側壁ユニットおよび仕切り壁ユニットに接合され、前記仕切り壁の第2切欠きは前記天井壁上に取り付けられた配線に重なって位置し、前記天井壁ユニットの配線は前記底壁ユニットの電気部品に電気的に接続され、互いに接合された前記底壁、一対の側壁、仕切り壁および天井壁により筐体を構成している。
この発明の他の態様に係る鉄道車両床下装置の製造方法は、底壁に複数の電気部品および複数の配線を取り付けるとともに前記配線を前記複数の電気部品に電気的に接続して底壁ユニットを形成し、一対の側壁の各々に電気部品および配線を取り付けるとともに前記配線を電気部品に電気的に接続して一対の側壁ユニットを形成し、天井壁に複数の電気部品および複数の配線を取り付けるとともに前記配線を前記複数の電気部品に電気的に接続して天井壁ユニットを形成し、前記底壁に向かって開口した第1切欠きおよび前記天井壁に向かって開口した第2切欠きを有する仕切り壁に電気部品および配線を取り付けるとともに前記配線を前記電気部品に接続して仕切り壁ユニットを形成し、前記一対の側壁ユニットの各側壁を締結部材によって前記底壁ユニットの底壁に締結して接合するとともに、前記一対の側壁ユニットの配線を前記底壁ユニットの電気部品に接続して、一対の側壁ユニットを底壁ユニットに連結し、前記仕切り壁ユニットの仕切り壁を、前記第1切欠きが前記底壁ユニットと配線に重なって位置した状態で、締結部材によって前記底壁ユニットの底壁に締結して接合するとともに、仕切り壁ユニットの配線を前記底壁ユニットの電気部品に接続して、前記仕切り壁ユニットを底壁ユニットに連結し、前記天井壁ユニットの配線が前記仕切り壁の第2切欠きと重なって位置した状態で、前記天井壁ユニットの天井壁を締結部材によって前記一対の側壁および仕切り壁に締結して接合することにより筐体を構成するとともに、前記天井壁ユニットの配線を前記底壁ユニット、一対の側壁ユニットおよび仕切り壁ユニットの少なくとも一つの電気部品に電気的に接続して前記天井壁ユニットを前記底壁ユニット、一対の側壁ユニットおよび仕切り壁ユニットに連結する。
この発明の他の態様に係る鉄道車両用床下装置は、枠状の第1筐体を有する第1装置と、前記第1筐体に連結され一体の筐体を形成した第2筐体を有する第2装置と、を備え、
前記第1装置および第2装置の各々は、
底壁と、それぞれ底壁上に取り付けられた複数の電気部品と、底壁上に配置されているとともに前記電気部品に予め電気的に接続された複数の配線と、を有した底壁ユニットと、
それぞれ側壁と、この側壁上に取り付けられた複数の電気部品と、前記側壁上に配置されているとともに前記電気部品に接続された複数の配線と、を有した一対の側壁ユニットと、天井壁と、それぞれ天井壁に取り付けられた複数の電気部品と、天井壁に取り付けられているとともに前記電気部品に予め電気的に接続された複数の配線と、を有した天井壁ユニットと、仕切り壁と、前記仕切り壁に取り付けられた電気部品と、前記仕切り壁に取り付けられ前記電気部品に予め接続された配線と、を有する仕切り壁ユニットと、を備え、
前記一対の側壁ユニットは、締結部材によって前記側壁を前記底壁ユニットの底壁に締結することにより、前記底壁ユニットに接合され、各側壁ユニットの配線は前記底壁ユニットの電気部品に電気的に接続され、前記仕切り壁ユニットは、締結部材によって前記仕切り壁を前記底壁ユニットの底壁に締結することにより、前記底壁ユニットに接合され、前記仕切り壁ユニットの配線は前記底壁ユニットの電気部品に電気的に接続され、前記天井壁ユニットは、締結部材によって前記天井壁を前記一対の側壁ユニットの側壁および前記仕切り壁ユニットの仕切り壁に締結することにより、前記側壁ユニットおよび仕切り壁ユニットに接合され、前記天井壁ユニットの配線は前記底壁ユニットの電気部品に電気的に接続され、互いに接合された前記底壁、一対の側壁、仕切り壁および天井壁により第1筐体を構成し、互いに接合された前記底壁、一対の側壁、仕切り壁および天井壁により第2筐体を構成し、前記第1筐体および第2筐体は、背面側を互いに突き合わせ、締結部材により互いに連結されている。
この発明の様態によれば、組立て作業性に優れ効率良く製造することが可能な鉄道車両床下装置およびその製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の第1の実施形態に係る鉄道車両床下装置について詳細にする。
始めに、第1の実施形態に係る鉄道車両床下装置として、電力変換装置10を備えた鉄道車両12について説明する。図1は鉄道車両を概略的に示している。この鉄道車両12は、それぞれ車輪14が設けられた一対の台車フレーム16と、台車フレーム上に空気ばね15を介して支持された車体17と、を備えている。各台車フレーム16上で車輪14の近傍には主電動機18が載置されている。主電動機18は、図示しないギアボックスおよびカップリングを介して回転力を車輪14に伝達できるように接続されている。車輪14はレール13上に載置されている。
車体17の天井側にはパンタグラフ19が設けられ、このパンダグラフは架線20と接触している。車体17の床下には、電力変換装置10および他の床下装置23が艤装されている。架線20からパンタグラフ19に供給された電力は、図示しない他の機器を通過し、電力変換装置10に供給される。電力は電力変換装置10により直流から交流に変換され、図示しない配線を通して、各主電動機18に供給される。主電動機18は供給された電力により駆動し、ギアボックスとカップリングを介して車輪14を回転させ、これにより、車体17はレール13上を走行する。
次に、本実施形態に係る電力変換装置10について説明する。
図2は、電力変換装置の外観を示す斜視図、図3は、電力変換装置の平面図、図4は、電力変換装置の正面図、図5は、電力変換装置の分解斜視図である。図2ないし図5に示すように、電力変換装置10は、矩形箱状の筐体24と、筐体内に配設された複数の電気部品および配線、コネクタ等を備えている。
筐体24は、それぞれ板金により形成された底壁31、一対の側壁41、天井壁51、複数、例えば、第1、第2、第3、第4仕切り壁61、66、71、76を有し、これらの壁は、リベット、鋲、ボルト等の締結部材により互いに締結され、接合することにより筐体24を構成している。
より詳細に述べると、底壁31、一対の側壁41、天井壁51、および4つの仕切り壁61、66、71、76は、予め電気部品および配線等が取り付けられ、それぞれサブユニット、すなわち、底壁ユニット30、一対の側壁ユニット40、天井壁ユニット50、および4つの仕切り壁ユニット60、65、70、75を構成している。
底壁ユニット30は、プラットホームとして機能する矩形状の底壁31と、底壁上にボルト止め等によって取り付けられた複数の電気部品、例えば、2つのフィルタコンデンサ(FC)32、2つの制御ユニット34と、底壁上に固定され所望の位置に引き回された複数の配線(ハーネス)36と、を有している。
底壁31の長手方向に沿った両側縁部は上方に直角に折り曲げられ、接合部33を構成している。また、底壁31の長手方向の両端縁、中央部、および接合部33には、後述するリベットを通すための複数の透孔26が所定の間隔を置いて形成されている。2つのFC32は、底壁31の長手方向両端部にそれぞれ取り付けられ、また、2つの制御ユニット34は、一方のFC32の近傍で底壁31上に固定されている。各FC32は、配線36を介して対応する制御ユニット34に電気的に接続されている。各FC32上には、矩形状の導体板35が取り付けられFCに電気的に接続されている。
一対の側壁ユニット40は、それぞれ矩形状の側壁41と、側壁上にボルト止め等によって取り付けられた電気部品、例えば、出力コア42と、側壁上に固定され所望の位置に引き回された複数の配線44と、を有している。配線44は出力コア42に電気的に接続されているとともにその自由端には図示しないコネクタが取り付けられている。各側壁41の上下の側縁部は直角に折り曲げられ接合部45を構成している。各接合部45には、後述するリベットを通すための複数の透孔26が所定の間隔を置いて形成されている。一対の側壁41は互いに同一の形状および同一の寸法に形成されている。
一対の側壁ユニット40は、締結部材、ここでは、リベット46によって側壁41の下側の接合部45を底壁ユニット30の底壁31に締結することにより、底壁ユニットに接合されている。各側壁41は、底壁31の長手方向両端部に垂直に立設され、底壁の幅方向に延びている。この際、図6に示すように、リベット46は、底壁31の外面側、つまり、底面側から底壁の透孔26および接合部45の透孔26を通して打ち込まれ、その挿入端をかしめることにより、底壁31と側壁41とを締結している。底壁31の接合面と側壁41の接合部45の接合面との間には、防水シート47が挟持されている。また、各側壁ユニット40の配線44は、底壁ユニット30の電気部品に図示しないコネクタを介して電気的に接続されている。
第1および第2仕切り壁ユニット60、65は、それぞれ矩形状の第1、第2仕切り壁61、66と、第1、第2仕切り壁上にボルト止め等によって取り付けられた電気部品、例えば、電源ユニット61aと、第1、第2仕切り壁上に固定され所望の位置に引き回された配線61bと、を有している。配線61bは電源ユニット61aに電気的に接続されているとともにその自由端には図示しないコネクタが取り付けられている。各仕切り壁61,66の上下の側縁部は直角に折り曲げられ接合部62を構成している。各接合部62には、リベット46を通すための複数の透孔26が所定の間隔を置いて形成されている。第1、第2仕切り壁61、66の下側の側縁および接合部62には、複数の第1切欠き63aが形成され、底壁31側に開口している。第1、第2仕切り壁61、66の上側の側縁および接合部62には、複数の第2切欠き63bが形成され、天井壁51側に開口している。これらの第1、第2仕切り壁61、66は互いに同一の形状および同一の寸法に形成されている。
第1および第2仕切り壁ユニット60、65は、リベット46によって仕切り壁61、66の下側の接合部62を底壁ユニット30の底壁31に締結することにより、底壁ユニットに接合されている。底壁31の接合面と各仕切り壁接合部62の接合面との間には、図示しない防水シートが挟持されている。各仕切り壁61,66は、底壁31の中央部に垂直に立設され、底壁の幅方向に延びているとともに側壁41と隙間をおいて対向している。この際、第1、第2仕切り壁61、66は、その第1切欠き63aが底壁ユニット30の配線36と重なって位置した状態で底壁31に固定されている。これにより、底壁ユニット30の配線36の一部は、仕切り壁61、66の第1切欠き63a内を通って延びている。また、第1および第2仕切り壁ユニット60、65の配線61bは、底壁ユニット30の電気部品に図示しないコネクタを介して電気的に接続されている。
第3仕切り壁ユニット70は、矩形状の第3仕切り壁71と、第3仕切り壁上にボルト止め等によって取り付けられた電気部品、例えば、スイッチ72と、仕切り壁上に固定され所望の位置に引き回された配線73と、を有している。配線73はスイッチ72に電気的に接続されているとともにその自由端には図示しないコネクタが取り付けられている。第3仕切り壁71の上下の側縁部は直角に折り曲げられ接合部74を構成している。各接合部74には、後述するリベットを通すための複数の透孔26が所定の間隔を置いて形成されている。第3仕切り壁71の下側の側縁および接合部74には、第1切欠き74aが形成され、底壁31側に開口している。第3仕切り壁71の上側の側縁および接合部62には、第2切欠き72bが形成され、天井壁51側に開口している。
第3仕切り壁ユニット70は、リベット46によって第3仕切り壁71の下側の接合部74を底壁ユニット30の底壁31に締結することにより、底壁ユニットに接合されている。底壁31の接合面と第3仕切り壁71の接合部74との間には、図示しない防水シートが挟持されている。第3仕切り壁71は、底壁31の中央部に垂直に立設され、底壁の幅方向に延びているとともに第1、第2仕切り壁61、66間に位置している。第3仕切り壁71は、その第1切欠き74aが底壁ユニット30の配線36と重なって位置した状態で底壁31に固定されている。第3仕切り壁ユニット70の配線73は、底壁ユニット30の電気部品に図示しないコネクタを介して電気的に接続されている。
第4仕切り壁ユニット75は、矩形状の第4仕切り壁76と、第4仕切り壁上にボルト止め等によって取り付けられた複数の電気部品、例えば、2つの直流変成器77と、第4仕切り壁上に固定され所望の位置に引き回された配線78と、を有している。配線78は各直流変成器77に電気的に接続されているとともにその自由端には図示しないコネクタが取り付けられている。第4仕切り壁76の上下の側縁部は直角に折り曲げられ接合部79を構成している。各接合部79には、リベット46を通すための複数の透孔26が所定の間隔を置いて形成されている。第4仕切り壁76の下側の側縁および接合部79には、複数の第1切欠き79aが形成され、底壁31側に開口している。第4仕切り壁76の上側の側縁および接合部79には、複数の第2切欠き79bが形成され、天井壁51側に開口している。
第4仕切り壁ユニット75は、リベット46によって第4仕切り壁76の下側の接合部79を底壁ユニット30の底壁31に締結することにより、底壁ユニットに接合されている。底壁31の接合面と第4仕切り壁76の接合部との間には、図示しない防水シートが挟持されている。第4仕切り壁76は、底壁31の中央部に垂直に立設され、底壁の長手方向に延びているとともに第1、第2仕切り壁間61、66に位置している。第4仕切り壁76は、その第1切欠き79aが底壁ユニット30の配線36と重なって位置した状態で底壁31に固定されている。第4仕切り壁ユニット75の配線78は、底壁ユニット30の電気部品に図示しないコネクタを介して電気的に接続されている。
天井壁ユニット50は、矩形状の天井壁51と、天井壁にボルト止め等によって取り付けられた複数の電気部品、例えば、3つの端子台52と、天井壁上に固定され所望の位置に引き回された複数の配線53と、を有している。
天井壁51の長手方向に沿った両側縁部は下方に直角に折り曲げられ、接合部54を構成している。天井壁51の長手方向の両端縁、中央部、および接合部54には、リベットを通すための複数の透孔26が所定の間隔を置いて形成されている。また、天井壁51の外面の複数箇所には、電力変換装置10を車両の床下に艤装するための複数の取付金具、例えば、吊耳55が固定されている。各吊耳55は例えばリベットにより天井壁51に固定されている。
3つの端子台52は、天井壁51の長手方向に沿って互いに隙間を置いて取り付けられている。後端側の接合部54の外面には、外部機器に接続可能な制御コネクタ56が取り付けられている。複数の配線53は、3つの端子台52に接続されているとともに、各端子台は配線53を介して制御コネクタ56に接続されている。複数の配線53の自由端には図示しないコネクタが取り付けられている。
天井壁ユニット50は、複数のリベットによって天井壁51を一対の側壁41の接合部45、第1ないし第4仕切り壁ユニット60、65、70、75における第1〜第4仕切り壁61、66、71、76の接合部62、74、79に締結することにより、側壁ユニット40および第1ないし第4仕切り壁ユニット60、65、70、75に接合されている。天井壁51の接合面と各側壁41の接合部との間、天井壁と各仕切り壁の接合部との間には、それぞれ図示しない防水シートが挟持されている。これにより、天井壁51は底壁31と平行に対向し、一対の側壁41、仕切り壁、底壁31と共に筐体24を構成している。
第1ないし第4仕切り壁ユニット60、65、70、75は、その第2切欠き63b、74b、79bが天井壁ユニット50の配線53と重なって位置するように配置されている。天井壁ユニット50の配線53の内、その一部は各仕切り壁の第2切欠き63b、74b、79bを通って延びている。また、天井壁ユニット50の各端子台52から延出した配線53は、底壁ユニット30の電気部品、側壁ユニット40の電気品、仕切り壁ユニットの電気部品に図示しないコネクタを介して電気的に接続されている。
図2、図3、図5、図7に示すように、筐体24の後面部には、開閉可能な後カバー80が取り付けられている。筐体24の前面開口には、一対の前面壁ユニット82が取り付けられ、それぞれ、底壁ユニット30のFC32と対向している。各前面壁ユニット82は矩形状の前面壁83とこの前面壁に取り付けられた電気部品、例えば、インバータユニット84と、を備えている。
図7、図8、図9、および図10に示すように、前面壁83の両側縁部は後方に直角に折り曲げられ、それぞれ接合部86を構成している。前面壁83の上縁部および下縁部、並びに、各接合部86にはリベットを挿通するための複数の透孔26が形成されている。各前面壁83の中央部には矩形状の開口87が形成されている。前面壁83には矩形状の支持枠88が固定され、開口87の周囲に位置している。支持枠88は、断面U字形状に形成され、その内部に例えばゴムからなる防水パッキン88aが埋め込まれている。更に、支持枠88は、その四隅から外側に突出した取り付け金具88bを一体に有している。
インバータユニット84は、インバータ本体84aとこのインバータ本体に取り付けられた冷却部84bとを有している。インバータユニット84は、インバータ本体84aを前面壁83の開口に挿通した状態で、支持枠88に固定されている。この際、冷却部84bの周縁部が支持枠88の防水パッキン88aに密着し、インバータユニット84と前面壁83との間が液密に維持されている。
図2、図7および図10に示すように、各前面壁ユニット82は、複数のリベット46により、前面壁83の接合部86を側壁41および第1、第2仕切り壁61、66に締結し、更に、前面壁83の下縁部を底壁31の接合部33に締結することにより、側壁、仕切り壁、および底壁に連結されている。前面壁83の接合面と側壁41、仕切り壁、底壁31の接合面との間には、それぞれ図示しない防水シートが挟持されている。インバータ本体84aは前面壁83の開口87から筐体24内に挿入され、インバータ本体の接続端子84cはFC32の導体板35にねじ止め等により接続されている。
なお、天井壁ユニット50の天井壁51に設けられた接合部54は、前面壁83の外側に位置し、リベット46により前面壁の上縁部に締結されている。図4に示すように、筐体24の前面開口において、一対の前面壁ユニット82間には、開閉可能な前面カバー90が取り付けられ、これらの前面カバーによって閉塞されている。
以上のように構成された電力変換装置10は、天井壁51に設けられた複数の吊耳55を鉄道車両の床下に固定することにより、車体17に艤装される。この電力変換装置10は、制御コネクタ56を介して外部機器に電気的に接続される。
次に上記のように構成された電力変換装置10の製造方法について説明する。
図5に示すように、まず、各壁を構成する板金と種々の電気部品を用意し、電力変換装置を構成する各サブユニットを組立てる。すなわち、予め塗装されているとともに複数の透孔26が形成された底壁31に、一対のFC32、一対の制御ユニット34等をボルト止めにより固定する。各FC32に導体板35をねじ等により仮止めしておく。また、底壁31に複数の配線36を取り付けて所望の位置に引き回すとともに、底壁上の複数の電気部品に電気的に接続する。これにより、底壁ユニット30を形成する。
また、予め塗装されているとともに複数の透孔26が形成された一対の側壁41に、それぞれ出力コア42を固定する。また、各側壁41に複数の配線44を取り付けて所望の位置に引き回すとともに、出力コア42に電気的に接続する。これにより、一対の側壁ユニット40を形成する。
予め塗装されているとともに複数の透孔26が形成された第1ないし第4仕切り壁61、66、71、76を用意し、第1、第2仕切り壁61,66にそれぞれ電源ユニット61aおよび配線61bを取り付ける。配線61bを所望の位置に引き回すとともに電源ユニット61aに接続する。これにより、第1、第2仕切り壁ユニット60、65を形成する。また、第3仕切り壁71にスイッチ72および配線73を取り付ける。配線73を所望の位置に引き回すとともにスイッチ72に接続する。これにより、第3仕切り壁ユニット70を形成する。更に、第4仕切り壁76に一対の直流変成器77および配線78を固定する。配線78を所望の位置に引き回すとともに直流変成器77に接続する。これにより、第4仕切り壁ユニット75を形成する。
予め塗装されているとともに複数の透孔26が形成された天井壁51を用意し、この天井壁に複数の吊耳55をリベットにより固定する。また、天井壁51に制御コネクタ56、複数の端子台52、および複数の配線53を取り付ける。そして、配線53を所望の位置に引き回すとともに、制御コネクタ56および複数の端子台52に電気的に接続する。これにより、天井壁ユニット50を形成する。
上述した各壁ユニットの形成は、同一の場所あるいは別々の場所で行うことができる。また、各壁を構成する板金は、鉄等の同一材料で形成されている。また、側壁41、第1〜第4仕切り壁、前面壁83の少なくとも1つを、底壁31と異なる金属材料、例えば、アルミニウム等の軽量な金属材料で形成してもよい。
続いて、上記のように形成された複数の壁ユニットを互いに連結して、筐体24および電力変換装置10を形成する。まず、一対の側壁ユニット40の各側壁41をリベット46により底壁ユニット30の底壁31に締結して接合するとともに、一対の側壁ユニットの配線44を底壁ユニット30の電気部品に接続する。これにより、一対の側壁ユニット40を底壁ユニット30に連結する。この際、側壁41と底壁31との接合部に防止シートを挟み47込んで固定する。
第1ないし第4仕切り壁ユニット60、65、70、75の各仕切り壁61、66、71、76を、第1切欠き63a、74a、79aが底壁ユニット30の配線36に重なって位置した状態で、リベット46によって底壁31に締結して接合するとともに、各仕切り壁ユニットの配線61b、73、78を底壁ユニット30の電気部品に接続する。これにより、第1ないし第4仕切り壁ユニット60、65、70、75を底壁ユニット30に連結する。
図11に示すように、治具92が取り付けられた前面壁83を用意し、この前面壁を底壁31、側壁41、第1、第2仕切り壁61、66の所定位置にリベット46により固定する。続いて、仮止めされていた導体板35に治具92をねじ止めして接続し、治具に対して導体板35を位置決する。位置決め後、ねじ等により導体板35をFC32に本固定する。この治具92は、インバータユニット84の接続端子84cに対応する位置に設けられている。導体板35の本固定後、治具92を導体板35および前面壁83から取外す。次に、前面壁83の支持枠88にインバータユニット84を取り付けて固定し、インバータ本体84aを筐体24内に挿入する。更に、インバータ本体84aの接続端子84cを導体板35に固定し電気的に接続する。この際、導体板35は、接続端子84cに対して、予め所定の位置に位置決めされているため、接続端子を導体板35に対して所定位置に容易にかつ確実に接続することができる。また、上述した側壁ユニット40、第1ないし第4仕切り壁ユニット60、65、70、75、および前面壁83の接合、配線の接続は、天井壁51が存在していない状態で行うことができ、その結果、もぐり作業が不要となり、容易にかつ効率良く製造、組立てを行うことができる。
次いで、天井壁ユニット50の配線53が第1ないし第4仕切り壁61、66、71、76の第2切欠き61b、74b、79bと重なって位置した状態で、天井壁ユニットの天井壁51を複数のリベット46により一対の側壁41および第1〜第4仕切り壁、および前面壁83に締結して接合する。続いて、天井壁ユニット50の複数の配線53を、他のサブユニットの電気部品に順次接続する。これにより、天井壁ユニット50を他のサブユニットに連結し、筐体24を構成するとともに、電力変換装置10を形成する。
その後、筐体24に裏面カバーを取り付けるとともに、筐体の前面に前面カバー90を取り付ける。以上の工程により、電力変換装置10が製造される。
以上のように構成された電力変換装置およびその製造方法によれば、筐体を構成する底壁、側壁、仕切り壁、天井壁に予め電気部品および配線を固定してそれぞれサブユニットを構成し、これらのサブユニットをプラットホームとなる底壁を有した底壁ユニットに連結した構成とすることにより、各サブユニットを種々の条件に応じて別々に組立てることができ、効率良く製造することが可能となる。また、サブユニットの壁部材同士をリベット等の締結部材を用いて接合することにより、熱による歪みの発生を防止し、矯正作業を省略することができるとともに、組立て精度の高い装置を得ることができる。
複数の配線は予め各サブユニットに仕込まれているため、組み立て時の配線接続作業が容易となり、組立て作業性を上げることができる。同時に、もぐり作業を大幅に低減し、取り付け作業、接続作業を容易に行い組立て作業効率の向上を図ることができる。また、例えば、一対の側壁ユニット、あるいは第1、第2仕切り壁ユニットを、共通の用品を用いて共通のサブ組立て作業にて組立てることが可能となり、部品種類数を削減して製造コストの低減を図ることができる。更に、各サブユニット間に、防水シール等の防水処理を容易に施すことができ、品質および信頼性の向上を図ることが可能となる。
次に、第2の実施形態に係る電力変換装置およびその製造方法について説明する。
図12は、電力変換装置全体を示す斜視図、図13は、電力変換装置の第1筐体および第2筐体を分解して示す斜視図、図14は電力変換装置の背面図、図15は、電力変換装置の断面図である。なお、各図は、実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。また、第2の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
図12、図13、図14に示すように、電力変換装置100は、いわゆる4畳半タイプの大型の装置として構成され、それぞれ前述した第1の実施形態と同様の構成を有する第1電力変換装置102と第2電力変換装置104とを互いに連結して1つの大型の電力変換装置として構成されている。
第1電力変換装置102は、細長い矩形枠状の第1筐体24aを有し、第2電力変換装置104は、細長い矩形枠状の第2筐体24bを有している。これら第1筐体24aおよび第2筐体24bは、互いに同一の構造および同一の大きさに形成されている。そして、第1筐体24aおよび第2筐体24bは、背面同士を防水シートを挟んで突き合わせ、その周縁部同士を複数のリベットで締結することにより、互いに連結され、1つの大きな箱状の筐体24を構成している。
第1電力変換装置102を代表して詳細に説明する。第1電力変換装置102の第1筐体24aは、前述した第1の実施形態と同様に構成されている。すなわち、第1筐体24aは、それぞれ板金により形成された底壁31、一対の側壁41、天井壁51、複数、例えば、第1、第2、第3、第4仕切り壁61、66、71、76を有し、これらの壁は、リベット、鋲、ボルト等の締結部材により互いに締結され、接合することにより第1筐体24aを構成している。
底壁31、一対の側壁41、天井壁51、および4つの仕切り壁61、66、71、76は、予め電気部品および配線等が取り付けられ、それぞれサブユニット、すなわち、底壁ユニット30、一対の側壁ユニット40、天井壁ユニット50、および4つの仕切り壁ユニット60、65、70、75を構成している。
底壁ユニット30は、矩形状の底壁31と、底壁上にボルト止め等によって取り付けられた複数の電気部品、例えば、2つのフィルタコンデンサ(FC)32と、2つの制御ユニット34と、底壁上に固定され所望の位置に引き回された複数の配線(ハーネス)と、を有している。
底壁31の長手方向に沿った両側縁部は内側に直角に折り曲げられ、接合部を構成している。また、底壁31の長手方向の両端縁、中央部、および接合部には、リベットを通すための複数の透孔が所定の間隔を置いて形成されている。底壁31の中央部背面側には、メインテナンス用のアクセス開口29が形成されている。このアクセス開口29は、後述する脱着自在なカバー板39によって閉じられる。各FC32は、配線を介して対応する制御ユニット34に電気的に接続されている。各FC32上には、矩形状の導体板が取り付けられFCに電気的に接続されている。
一対の側壁ユニット40は、それぞれ矩形状の側壁41と、側壁上にボルト止め等によって取り付けられた電気部品、例えば、出力コア42と、側壁上に固定され所望の位置に引き回された複数の配線と、を有している。配線は出力コア42に電気的に接続されているとともにその自由端には図示しないコネクタが取り付けられている。各側壁41の外面には、外部機器に接続可能な制御コネクタ56が取り付けられている。また、各側壁41には、ダクト連結用の開口43が形成されている。
各側壁41の上下、左右の側縁部は内側に直角に折り曲げられ接合部を構成している。各接合部には、後述するリベットを通すための複数の透孔が所定の間隔を置いて形成されている。一対の側壁41は互いに同一の形状および同一の寸法に形成されている。
一対の側壁ユニット40は、締結部材、ここでは、リベット46によって側壁41の下側の接合部を底壁ユニット30の底壁31に締結することにより、底壁ユニットに接合されている。各側壁41は、底壁31の長手方向両端部に垂直に立設され、底壁の幅方向に延びている。リベットは、底壁31の外面側、つまり、底面側から底壁の透孔および接合部の透孔を通して打ち込まれ、その挿入端をかしめることにより、底壁31と側壁41とを締結している。底壁31の接合面と側壁41の接合部の接合面との間には、防水シートが挟持されている。また、各側壁ユニット40の配線は、底壁ユニット30の電気部品に図示しないコネクタを介して電気的に接続されている。
第1および第2仕切り壁ユニット60、65は、それぞれ矩形状の第1、第2仕切り壁61、66と、第1、第2仕切り壁上にボルト止め等によって取り付けられた電気部品、例えば、電源ユニットと、第1、第2仕切り壁上に固定され所望の位置に引き回された配線と、を有している。配線は電源ユニットに電気的に接続されているとともにその自由端には図示しないコネクタが取り付けられている。各仕切り壁61,66の上下の側縁部は直角に折り曲げられ接合部を構成している。各接合部には、リベットを通すための複数の透孔が所定の間隔を置いて形成されている。第1、第2仕切り壁61、66の下側の側縁および接合部には、複数の第1切欠きが形成され、底壁31側に開口している。第1、第2仕切り壁61、66の上側の側縁および接合部には、複数の第2切欠き63bが形成され、天井壁51側に開口している。これらの第1、第2仕切り壁61、66は互いに同一の形状および同一の寸法に形成されている。
第1および第2仕切り壁ユニット60、65は、リベットによって仕切り壁61、66の下側の接合部を底壁ユニット30の底壁31に締結することにより、底壁ユニットに接合されている。底壁31の接合面と各仕切り壁の接合部の接合面との間には、図示しない防水シートが挟持されている。第1、第2仕切り壁61、66は、その第1切欠き63aが底壁ユニット30の配線と重なって位置した状態で底壁31に固定されている。第1および第2仕切り壁ユニット60、65の配線は、底壁ユニット30の電気部品に図示しないコネクタを介して電気的に接続されている。
第3仕切り壁ユニット70は、矩形状の第3仕切り壁71と、第3仕切り壁上にボルト止め等によって取り付けられた電気部品、例えば、スイッチと、仕切り壁上に固定され所望の位置に引き回された配線と、を有している。配線はスイッチに電気的に接続されているとともにその自由端には図示しないコネクタが取り付けられている。第3仕切り壁ユニット70は、リベットによって第3仕切り壁71の下側の接合部を底壁ユニット30の底壁31に締結することにより、底壁ユニットに接合されている。底壁31の接合面と第3仕切り壁71の接合部との間には、図示しない防水シートが挟持されている。第3仕切り壁71は、底壁31の中央部に垂直に立設され、底壁の幅方向に延びているとともに第1、第2仕切り壁61、66間に位置している。第3仕切り壁ユニット70の配線は、底壁ユニット30の電気部品に図示しないコネクタを介して電気的に接続されている。
第4仕切り壁ユニット75は、矩形状の第4仕切り壁76と、第4仕切り壁上にボルト止め等によって取り付けられた複数の電気部品、例えば、2つの直流変成器と、第4仕切り壁上に固定され所望の位置に引き回された配線と、を有している。配線は各直流変成器に電気的に接続されているとともにその自由端には図示しないコネクタが取り付けられている。第4仕切り壁ユニット75は、リベットによって第4仕切り壁76の下側の接合部を底壁ユニット30の底壁31に締結することにより、底壁ユニットに接合されている。底壁31の接合面と第4仕切り壁76の接合部との間には、図示しない防水シートが挟持されている。第4仕切り壁76は、底壁31の中央部に垂直に立設され、底壁の長手方向に延びているとともに第1、第2仕切り壁間61、66に位置している。第4仕切り壁ユニット75の配線は、底壁ユニット30の電気部品に図示しないコネクタを介して電気的に接続されている。
天井壁ユニット50は、矩形状の天井壁51と、天井壁にボルト止め等によって取り付けられた複数の電気部品、例えば、3つの端子台52と、天井壁上に固定され所望の位置に引き回された複数の配線と、を有している。
天井壁51の長手方向に沿った両側縁部は内側に直角に折り曲げられ、接合部54を構成している。天井壁51の長手方向の両端縁、中央部、および接合部54には、リベットを通すための複数の透孔26が所定の間隔を置いて形成されている。また、天井壁51の外面の複数箇所には、電力変換装置10を車両の床下に艤装するための複数の取付金具、例えば、吊耳55が固定されている。各吊耳55は例えばリベットにより天井壁51に固定されている。
天井壁ユニット50は、複数のリベットによって天井壁51を一対の側壁41の接合部、第1ないし第4仕切り壁ユニット60、65、70、75における第1〜第4仕切り壁61、66、71、76の接合部に締結することにより、側壁ユニット40および第1ないし第4仕切り壁ユニット60、65、70、75に接合されている。天井壁51の接合面と各側壁41の接合部との間、天井壁と各仕切り壁の接合部との間には、それぞれ図示しない防水シートが挟持されている。これにより、天井壁51は底壁31と平行に対向し、一対の側壁41、仕切り壁、底壁31と共に第1筐体24aを構成している。
天井壁ユニット50の各端子台52から延出した配線は、底壁ユニット30の電気部品、側壁ユニット40の電気品、仕切り壁ユニットの電気部品に図示しないコネクタを介して電気的に接続されている。
第1筐体24aの前面開口には、一対の前面壁ユニット82が取り付けられ、それぞれ底壁ユニット30のFC32と対向している。各前面壁ユニット82は矩形状の前面壁83とこの前面壁に取り付けられた電気部品、例えば、インバータユニット84と、を備えている。
一方、第2電力変換装置104は、第1電力変換装置102と同様に構成されている。第2筐体24bは、第1筐体24aと同様に、底壁ユニット30、一対の側壁ユニット40、複数の仕切り壁ユニット60、65、70、75、天井壁ユニット50を、リベットにより、互いに接合することにより、矩形枠状に形成されている。
図12、図13、図14、図15、および図16に示すように、第1電力変換装置102の第1筐体24aおよび第2電力変換装置104の第2筐体24bは、それぞれ背面側に位置した底壁31の接合部、側壁41の接合部および天井壁51の接合部54を、防水シート93を挟んで互いに突き合わせ、その接合部同士を複数のリベット91で締結することにより、互いに連結され、1つの大きな箱状の筐体24を構成している。これにより、第1電力変換装置102と第2電力変換装置104とが連結され、大型の電力変換装置100を構成している。
筐体24の両側壁41には、主回路ダクト94が固定され、開口43同士を連通している。また、筐体24の底壁31には、カバー板39がボルト止めにより取付けられ、第1筐体24aおよび第2筐体24bのアクセス開口29を閉塞している。電力変換装置100のメインテナンス時、カバー板39を取り外し、アクセス開口29を開放することにより、これらのアクセス開口29を通して装置内部にアクセスすることができる。
次に、上記のように構成された電力変換装置100の製造方法について説明する。
第1の実施形態と同様の方法により第1電力変換装置102を製造し、平行して、第1の実施形態と同様の方法により第2電力変換装置104を製造する。そして、これら第1電力変換装置102と第2電力変換装置104とを互いに連結することにより、電力変換装置100を製造する。
第1電力変換装置102の製造においては、底壁ユニット30、一対の側壁ユニット40、第1、第2、第3、第4仕切り壁ユニット60、65、70、75、および天井壁ユニット50をそれぞれ形成する。各壁ユニットの形成は、同一の場所あるいは別々の場所で行うことができる。また、各壁を構成する板金は、鉄等の同一材料で形成されている。また、側壁41、第1〜第4仕切り壁の少なくとも1つを、底壁31と異なる金属材料、例えば、アルミニウム等の軽量な金属材料で形成してもよい。
続いて、上記のように形成された複数の壁ユニットを互いに連結して、第1筐体24aおよび第1電力変換装置10を形成する。まず、一対の側壁ユニット40の各側壁41をリベット46により底壁ユニット30の底壁31に締結して接合するとともに、一対の側壁ユニットの配線を底壁ユニット30の電気部品に接続する。これにより、一対の側壁ユニット40を底壁ユニット30に連結する。この際、側壁41と底壁31との接合部に防止シートを挟み47込んで固定する。
第1ないし第4仕切り壁ユニット60、65、70、75の各仕切り壁61、66、71、76を、第1切欠きが底壁ユニット30の配線に重なって位置した状態で、リベットによって底壁31に締結して接合するとともに、各仕切り壁ユニットの配線を底壁ユニット30の電気部品に接続する。これにより、第1ないし第4仕切り壁ユニット60、65、70、75を底壁ユニット30に連結する。
続いて、治具が取り付けられた前面壁83を用意し、この前面壁を底壁31、側壁41、第1、第2仕切り壁61、66の所定位置にリベットにより固定する。続いて、仮止めされていた導体板に治具をねじ止めして接続し、治具に対して導体板を位置決する。位置決め後、ねじ等により導体板をFC32に本固定する。導体板の本固定後、治具を導体板および前面壁83から取外す。
次いで、天井壁ユニット50の配線が第1ないし第4仕切り壁61、66、71、76の第2切欠きと重なって位置した状態で、天井壁ユニットの天井壁51を複数のリベットにより一対の側壁41および第1〜第4仕切り壁、および前面壁83に締結して接合する。続いて、天井壁ユニット50の複数の配線53を、他のサブユニットの電気部品に順次接続する。これにより、天井壁ユニット50を他のサブユニットに連結し、第1筐体24aを構成する。
一方、上記と同様の工程により、第2電力変換装置104および第2筐体24bを製造する。続いて、第1電力変換装置102の第1筐体24aと第2電力変換装置104の第2筐体24bの背面同士を突き合わせ、防水シート93を挟んで筐体の接合部同士を複数のリベット91により締結する。これにより、第1筐体24aと第2筐体24bとを連結し、筐体24を形成する。
次に、第1電力変換装置102の前面壁83にインバータユニット84を取り付けて固定し、インバータ本体を第1筐体24a内に挿入する。更に、インバータ本体の接続端子を導体板に固定し電気的に接続する。同様に、第2電力変換装置104の前面壁83にインバータユニット84を取り付けて固定し、インバータ本体を第2筐体24b内に挿入する。更に、インバータ本体の接続端子を導体板に固定し電気的に接続する。
その後、筐体24にカバー板39を取り付けるとともに、側壁41に主回路ダクト94を取り付ける。更に、第1筐体24aの前面および第2筐体24bの前面に、それぞれ図示しないカバーを取り付ける。以上の工程により、電力変換装置100が製造される。
以上のように構成された電力変換装置およびその製造方法によれば、筐体を構成する底壁、側壁、仕切り壁、天井壁に予め電気部品および配線を固定してそれぞれサブユニットを構成し、これらのサブユニットをプラットホームとなる底壁を有した底壁ユニットに連結した構成とすることにより、各サブユニットを種々の条件に応じて別々に組立てることができ、効率良く製造することが可能となる。また、サブユニットの壁部材同士をリベット等の締結部材を用いて接合することにより、熱による歪みの発生を防止し、矯正作業を省略することができるとともに、組立て精度の高い装置を得ることができる。
複数の配線は予め各サブユニットに仕込まれているため、組み立て時の配線接続作業が容易となり、組立て作業性を上げることができる。同時に、もぐり作業を大幅に低減し、取り付け作業、接続作業を容易に行い組立て作業効率の向上を図ることができる。また、例えば、一対の側壁ユニット、あるいは第1、第2仕切り壁ユニットを、共通の用品を用いて共通のサブ組立て作業にて組立てることが可能となり、部品種類数を削減して製造コストの低減を図ることができる。更に、各サブユニット間に、防水シール等の防水処理を容易に施すことができ、品質および信頼性の向上を図ることが可能となる。
そして、第1電力変換装置102および第2電力変換装置104を別々に、平行して製造し、その後、これらを連結することにより、大型の筐体24内の中央部の作業性を向上でき、また、天井部組立て時における反転作業を無くすことができ、製造工程の短縮を図ることができる。更に、大型の筐体でも、歪を発生しにくい製造方法とすることができる。これにより、大型の電力変換装置を効率よく、かつ、容易に製造することができる。
この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよいし、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
この発明は、前述した電力変換装置に限らず、他の床下装置に適用することができる。筐体を構成する仕切り壁、前面壁の数は上述した実施形態に限らず、必要に応じて増減可能である。各サブユニットを構成する電気部品は、上述した実施形態に限らず、装置に応じて種々選択可能である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置を備えた鉄道車両を概略的に示す側面図。 図2は、前記電力変換装置を示す斜視図。 図3は、前記電力変換装置の平面図。 図4は、前記電力変換装置の正面図。 図5は、前記電力変換装置を分解して示す分解斜視図。 図6は、前記電力変換装置のリベット止め部分を拡大して示す断面図。 図7は、図2の線A−Aに沿った電力変換装置の断面図。 図8は、前記電力変換装置の前面壁を示す斜視図。 図9は、前記前面壁に取り付けられた支持枠の一部を拡大して示す斜視図。 図10は、前記前面壁および電気部品の取り付け構造を示す断面図。 図11は、前記前面壁の仮止め工程を示す前記電力変換装置の断面図。 図12は、本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置を示す斜視図。 図13は、前記電力変換装置の第1電力変換装置および第2電力変換装置を分解して示す分解斜視図。 図14は、前記電力変換装置の底面図。 図15は、図12の線B−Bに沿った前記電力変換装置の断面図。 図16は、前記第1電力変換装置と第2電力変換装置との連結部を示す断面図。
符号の説明
10、100…電力変換装置、12…車両、24…筐体、24a…第1筐体、24b…第2筐体、30…底壁ユニット、31…底壁、32…フィルタコンデンサ、34…制御ユニット、35…導体板、36…配線、40…側壁、42…コア、44…配線、46…リベット、50…天井壁ユニット、51…天井壁、52…端子台、53…配線、55…吊耳、60…第1仕切り壁ユニット、61…第1仕切り壁、65…第2仕切り壁ユニット、66…第2仕切り壁、70…第3仕切り壁ユニット、71…第3仕切り壁、75…第4仕切り壁ユニット、76…第4仕切り壁、63a、74a,79a…第1切欠き、63b、74b、79b…第2切欠き、82…前面壁ユニット、83…前面壁、84…インバータユニット、84a…インバータ本体、84c…接続端子、88…支持枠、93…防水シート、91…リベット、92…治具

Claims (12)

  1. 底壁と、それぞれ底壁上に取り付けられた複数の電気部品と、底壁上に配置されているとともに前記電気部品に予め電気的に接続された複数の配線と、を有した底壁ユニットと、
    それぞれ側壁と、この側壁上に取り付けられた複数の電気部品と、前記側壁上に配置されているとともに前記電気部品に接続された複数の配線と、を有した一対の側壁ユニットと、
    天井壁と、それぞれ天井壁に取り付けられた複数の電気部品と、天井壁に取り付けられているとともに前記電気部品に予め電気的に接続された複数の配線と、を有した天井壁ユニットと、
    前記底壁に向かって開口した第1切欠きおよび前記天井壁に向かって開口した第2切欠きを有した仕切り壁と、前記仕切り壁に取り付けられた電気部品と、前記仕切り壁に取り付けられ前記電気部品に予め接続された配線と、を有する仕切り壁ユニットと、を備え、
    前記一対の側壁ユニットは、締結部材によって前記側壁を前記底壁ユニットの底壁に締結することにより、前記底壁ユニットに接合され、各側壁ユニットの配線は前記底壁ユニットの電気部品に電気的に接続され、
    前記仕切り壁ユニットは、締結部材によって前記仕切り壁を前記底壁ユニットの底壁に締結することにより、前記底壁ユニットに接合され、前記仕切り壁の第1切欠きは前記底壁上に取り付けられた配線に重なって位置し、前記仕切り壁ユニットの配線は前記底壁ユニットの電気部品に電気的に接続され、
    前記天井壁ユニットは、締結部材によって前記天井壁を前記一対の側壁ユニットの側壁および前記仕切り壁ユニットの仕切り壁に締結することにより、前記側壁ユニットおよび仕切り壁ユニットに接合され、前記仕切り壁の第2切欠きは前記天井壁上に取り付けられた配線に重なって位置し、前記天井壁ユニットの配線は前記底壁ユニットの電気部品に電気的に接続され、
    互いに接合された前記底壁、一対の側壁、仕切り壁および天井壁により筐体を構成している鉄道車両床下装置。
  2. 前記筐体は、前記各側壁と底壁との接合部および前記各側壁と天井壁との接合部に設けられた防水シートを備えている請求項1に記載の鉄道車両床下装置。
  3. 開口部を有し前記天井壁、底壁および少なくとも一方の側壁に接合された前面壁と、前記開口部の周囲に沿って前記前面壁に取り付けられているとともに防水シールが埋め込まれた支持枠と、前記支持枠に取り付けられ前記開口を通して前記筐体内に挿通されているとともに前記防水シールによって前記前面壁との接合部がシールされた電気部品と、を備えている鉄道車両床下装置。
  4. 前記仕切り壁および前記側壁の少なくとも一方は、前記底壁と異なる金属材料により形成されている請求項1に記載の鉄道車両床下装置。
  5. 鉄道車両床下装置の製造方法であって、
    底壁に複数の電気部品および複数の配線を取り付けるとともに前記配線を前記複数の電気部品に電気的に接続して底壁ユニットを形成し、
    一対の側壁の各々に電気部品および配線を取り付けるとともに前記配線を電気部品に電気的に接続して一対の側壁ユニットを形成し、
    天井壁に複数の電気部品および複数の配線を取り付けるとともに前記配線を前記複数の電気部品に電気的に接続して天井壁ユニットを形成し、
    前記底壁に向かって開口した第1切欠きおよび前記天井壁に向かって開口した第2切欠きを有する仕切り壁に電気部品および配線を取り付けるとともに前記配線を前記電気部品に接続して仕切り壁ユニットを形成し、
    前記一対の側壁ユニットの各側壁を締結部材によって前記底壁ユニットの底壁に締結して接合するとともに、前記一対の側壁ユニットの配線を前記底壁ユニットの電気部品に接続して、一対の側壁ユニットを底壁ユニットに連結し、
    前記仕切り壁ユニットの仕切り壁を、前記第1切欠きが前記底壁ユニットと配線に重なって位置した状態で、締結部材によって前記底壁ユニットの底壁に締結して接合するとともに、仕切り壁ユニットの配線を前記底壁ユニットの電気部品に接続して、前記仕切り壁ユニットを底壁ユニットに連結し、
    前記天井壁ユニットの配線が前記仕切り壁の前記第2切欠きと重なって位置した状態で、前記天井壁ユニットの天井壁を締結部材によって前記一対の側壁および仕切り壁に締結して接合することにより筐体を構成するとともに、前記天井壁ユニットの配線を前記底壁ユニット、一対の側壁ユニットおよび仕切り壁ユニットの少なくとも一つの電気部品に電気的に接続して前記天井壁ユニットを前記底壁ユニット、一対の側壁ユニットおよび仕切り壁ユニットに連結する鉄道車両床下装置の製造方法。
  6. 前記底壁ユニットの電気部品に、この電気部品に電気的に接続された導体を仮止めし、
    治具が取り付けられた前面壁を前記筐体に取り付けるとともに前記治具を前記導体に接続して前記導体を位置決めし、前記位置決めされた導体を前記電気部品に本固定し、
    前記本固定の後、前記治具を取外し、前記前面壁に他の電気部品を取り付けるとともに前記他の電気部品を前記導体に接続する請求項5に記載の鉄道車両床下装置の製造方法。
  7. 前記仕切り壁および前記側壁の少なくとも一方は、前記底壁と異なる金属材料により形成する請求項6に記載の鉄道車両床下装置の製造方法。
  8. 枠状の第1筐体を有する第1装置と、前記第1筐体に連結され一体の筐体を形成した第2筐体を有する第2装置と、を備え、
    前記第1装置および第2装置の各々は、
    底壁と、それぞれ底壁上に取り付けられた複数の電気部品と、底壁上に配置されているとともに前記電気部品に予め電気的に接続された複数の配線と、を有した底壁ユニットと、
    それぞれ側壁と、この側壁上に取り付けられた複数の電気部品と、前記側壁上に配置されているとともに前記電気部品に接続された複数の配線と、を有した一対の側壁ユニットと、
    天井壁と、それぞれ天井壁に取り付けられた複数の電気部品と、天井壁に取り付けられているとともに前記電気部品に予め電気的に接続された複数の配線と、を有した天井壁ユニットと、
    仕切り壁と、前記仕切り壁に取り付けられた電気部品と、前記仕切り壁に取り付けられ前記電気部品に予め接続された配線と、を有する仕切り壁ユニットと、を備え、
    前記一対の側壁ユニットは、締結部材によって前記側壁を前記底壁ユニットの底壁に締結することにより、前記底壁ユニットに接合され、各側壁ユニットの配線は前記底壁ユニットの電気部品に電気的に接続され、
    前記仕切り壁ユニットは、締結部材によって前記仕切り壁を前記底壁ユニットの底壁に締結することにより、前記底壁ユニットに接合され、前記仕切り壁ユニットの配線は前記底壁ユニットの電気部品に電気的に接続され、
    前記天井壁ユニットは、締結部材によって前記天井壁を前記一対の側壁ユニットの側壁および前記仕切り壁ユニットの仕切り壁に締結することにより、前記側壁ユニットおよび仕切り壁ユニットに接合され、前記天井壁ユニットの配線は前記底壁ユニットの電気部品に電気的に接続され、
    互いに接合された前記底壁、一対の側壁、仕切り壁および天井壁により第1筐体を構成し、互いに接合された前記底壁、一対の側壁、仕切り壁および天井壁により第2筐体を構成し、前記第1筐体および第2筐体は、背面側を互いに突き合わせ、締結部材により互いに連結されている鉄道車両床下装置。
  9. 前記第1筐体と第2筐体との接合部間に設けられた防水シートを備えている請求項8に記載の鉄道車両床下装置。
  10. 前記第1筐体および第2筐体の各々は、前記各側壁と底壁との接合部および前記各側壁と天井壁との接合部に設けられた防水シートを備えている請求項8に記載の鉄道車両床下装置。
  11. 前記第1筐体および第2筐体の各々は、前記底壁に形成されたメインテナンス開口を有し、前記筐体の底壁に、前記メインテナンス開口を閉塞したカバー板が脱着自在に取り付けられている請求項8に記載の鉄道車両床下装置。
  12. 鉄道車両床下装置の製造方法であって、
    底壁に複数の電気部品および複数の配線を取り付けるとともに前記配線を前記複数の電気部品に電気的に接続して複数の底壁ユニットを形成し、
    一対の側壁の各々に電気部品および配線を取り付けるとともに前記配線を電気部品に電気的に接続して2対の側壁ユニットを形成し、
    天井壁に複数の電気部品および複数の配線を取り付けるとともに前記配線を前記複数の電気部品に電気的に接続して複数の天井壁ユニットを形成し、
    仕切り壁に電気部品および配線を取り付けるとともに前記配線を前記電気部品に接続して複数の仕切り壁ユニットを形成し、
    前記一対の側壁ユニットの各側壁を締結部材によって前記底壁ユニットの底壁に締結して接合するとともに、前記一対の側壁ユニットの配線を前記底壁ユニットの電気部品に接続して、一対の側壁ユニットを底壁ユニットに連結し、
    前記仕切り壁ユニットの仕切り壁を、締結部材によって前記底壁ユニットの底壁に締結して接合するとともに、仕切り壁ユニットの配線を前記底壁ユニットの電気部品に接続して、前記仕切り壁ユニットを底壁ユニットに連結し、
    前記天井壁ユニットの天井壁を締結部材によって前記一対の側壁および仕切り壁に締結して接合することにより第1筐体を構成するとともに、前記天井壁ユニットの配線を前記底壁ユニット、一対の側壁ユニットおよび仕切り壁ユニットの少なくとも一つの電気部品に電気的に接続して前記天井壁ユニットを前記底壁ユニット、一対の側壁ユニットおよび仕切り壁ユニットに連結して第1装置を構成し、
    前記一対の側壁ユニットの各側壁を締結部材によって前記底壁ユニットの底壁に締結して接合するとともに、前記一対の側壁ユニットの配線を前記底壁ユニットの電気部品に接続して、一対の側壁ユニットを底壁ユニットに連結し、
    他の仕切り壁ユニットの仕切り壁を、締結部材によって前記他の底壁ユニットの底壁に締結して接合するとともに、仕切り壁ユニットの配線を前記底壁ユニットの電気部品に接続して、前記仕切り壁ユニットを底壁ユニットに連結し、
    前記天井壁ユニットの天井壁を締結部材によって前記一対の側壁および仕切り壁に締結して接合することにより第2筐体を構成するとともに、前記天井壁ユニットの配線を前記底壁ユニット、一対の側壁ユニットおよび仕切り壁ユニットの少なくとも一つの電気部品に電気的に接続して前記天井壁ユニットを前記底壁ユニット、一対の側壁ユニットおよび仕切り壁ユニットに連結して第2装置を構成し、
    前記第1筐体と第2筐体を締結部材により互いに締結して1つの筐体を構成し、前記第1装置と第2装置とにより鉄道車両床下装置を構成する鉄道車両床下装置の製造方法。
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