JP2008177402A - フレキシブル基板及び半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱性を改善することができ、小型化することができるフレキシブル基板と、このフレキシブル基板を備えた半導体装置とを提供する。
【解決手段】基材3は、半導体チップ搭載領域8と金属箔パターン形成領域4とを上面に有する。金属箔パターン形成領域4には、銅箔から成る複数の配線パターン2を形成している。金属箔パターン形成領域4の一部では、配線パターン2同士の間隔に対する配線パターン2の幅の比率が1を越え且つ8.7以下となるように、複数の配線パターン2を形成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、フレキシブル基板や、例えばCOF(チップ・オン・フィルム)型やテープキャリア型等の半導体装置に関する。
現在の液晶ドライバチップでは、入力信号はシリアル入力により動作スピードがより高速となっている。また、液晶パネルの大型化により液晶パネルに出力する電圧はより高くなっている。これらの原因により、上記液晶ドライバチップからの発熱量が高くなっている。
一方、上記液晶ドライバチップはより小型化されており、単位面積における発熱量はより高くなり、これらの相乗効果で益々発熱し、積極的に放熱する方法をとらないと、不具合が発生してしまう。
特開平10−32229号公報(特許文献1)には、積極的に放熱する構造を持つフレキシブルを備えた半導体装置が記載されている。
図5に、上記半導体装置のフレキシブル基板101を上方から見た概略図を示す。また、図6に、上記フレキシブル基板101に搭載された半導体チップ109を斜め上方から見た概略図を示す。
上記フレキシブル基板101は、図5,図6に示すように、主としてポリイミドフィルムと金属箔とから成り、その金属箔から成る配線パターン102を上面に有している。
上記配線パターン102は、インナーリード112、出力アウターリード113、入力アウターリード114及び引き回し配線115で構成されている。
上記インナーリード112は半導体チップ109に接続される端子であり、また、出力アウターリード113は液晶パネルとの接続端子であり、また、入力アウターリード114は外部回路基板等との接続端子であり、また、引き回し配線115は出力アウターリード113と入力アウターリード114とを結線する。
また、上記配線パターン102は主に銅箔からなり、この銅箔の表面には後述する半導体チップ109との接続のためSn(スズ)が被覆されている。
上記半導体チップ109の下面(フレキシブル基板101側の表面)の周縁部には、突起電極110がAuメッキにて形成されている。
また、上記フレキシブル基板101に対する半導体チップ109の接続は、インナーリード112及び突起電極110に外部から熱と圧力を与えて行う。この熱と圧力がインナーリード112及び突起電極110に加わると、インナーリード112のSnと突起電極110のAuとの共晶合金が得られる。
通常、上記半導体チップ109の突起電極ピッチに合せたインナーリードピッチに比べ、液晶パネルや外部回路基板へ接続するためのアウターリードピッチは比較的粗いため、引き回し配線115はインナーリード112から入出力アウターリードまでファンアウトしたパターニングとなっている。
上記フレキシブル基板101の上面において、半導体チップ109の下面の短辺の両側には、島形状のベタパターン116が形成されている。
このベタパターン116は、フレキシブル基板101の上面において半導体チップ109を搭載する領域に重ならないように形成されている。また、上記ベタパターン116の表面積は、各配線パターン102の表面積の合計よりも広くなっている。そして、上記ベタパターン116は、半導体チップ109の下面の短辺近傍の突起電極110に接続されている。これにより、上記半導体チップ109から発生する熱がベタパターン116に伝わり、その熱をベタパターン116で放出することが可能となる。なお、上記ベタパターン116は信号の入出力に実質的に関与しない。
また、上記半導体チップ109に接続されたベタパターン116をグランドや電源端子とし、このベタパターン116を介して半導体チップ109から図示しない回路基板のグランドや電源ラインに伝わる熱経路とすれば、通常、回路基板の電源やグランドラインは他の信号線より幅が広いため、この信号線によりさらに効率よく放熱が可能となる。
ところで、上記フレキシブル基板101は材料節約と軽薄短小の観点からフレキシブル基板101自身を小さくしたい、または、配線パターン102の形成領域を小さくしたい。このため、本来は電気的動作に寄与する配線パターン102のみを形成しつつ、フレキシブル基板101に放熱効果を持たせたいが、特許文献1の半導体装置ではわざわざ電気的動作に寄与する配線パターン110以外に放熱専用のパターンつまりベタパターン116を形成している。さらには、上記ベタパターン116は、各配線パターン102の表面積の合計よりも大きい表面積を有する島形状となっている。
その結果、特許文献1の半導体装置は、フレキシブル基板101の大型化を招く形態となり、フレキシブル基板101を小型化することができないという問題がある。
特開平10−32229号公報
そこで、本発明の課題は、放熱性を改善することができ、小型化することができるフレキシブル基板と、このフレキシブル基板を備えた半導体装置とを提供することにある。
上記課題を解決するため、発明者は本来電気的動作に寄与するパターンの放熱効果を高めた。
本発明のフレキシブル基板は、
半導体チップ搭載領域と金属箔パターン形成領域とを一表面に有する基材と、
上記金属箔パターン形成領域に形成され、金属箔から成る複数の配線パターンと
を備え、
上記金属箔パターン形成領域の少なくとも一部では、上記配線パターン同士の間隔に対する上記配線パターンの幅の比率が1を越え且つ8.7以下となるように、上記複数の配線パターンが形成されていることを特徴としている。
上記構成のフレキシブル基板によれば、上記配線パターン同士の間隔に対する配線パターンの幅の比率が1を越え且つ8.7以下となる。つまり、上記配線パターンの幅を配線パターン同士の間隔で割った値が1を越え且つ8.7以下となる。このとき、上記配線パターン同士の間隔の単位と配線パターンの幅の単位とは同じである。
したがって、上記フレキシブル基板は、配線パターンの表面積が大きくなって、配線パターンの放熱効果を高めることができる結果、放熱性を改善することができる。
また、上記フレキシブル基板の放熱性が改善することによって、金属箔パターン形成領域に形成される例えばベタパターンを小さくしたり、そのベタパターンを無くしたりすることができるので、フレキシブル基板は小型化することができる。
また、上記配線パターン同士の間隔に対する配線パターンの幅の比率が1以下となるように、複数の配線パターンを形成すると、配線パターンの放熱効果が低くなってしまう。
また、上記配線パターン同士の間隔に対する配線パターンの幅の比率が8.7を越えるように、複数の配線パターンを形成すると、配線パターン同士が接触する不具合が発生する確率が非常に高くなる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記複数の配線パターンの表面積の合計は、上記基材の上記一表面の面積の50〜90%の範囲内である。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記複数の配線パターンの表面積の合計が、基材の一表面の面積の50〜90%の範囲内であるので、基材の一表面の大部分を放熱に寄与する領域とすることができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記配線パターン同士の間隔に対する上記配線パターンの幅の比率が1を越え且つ8.7以下となるように形成された上記複数の配線パターンは、ファンアウト構造を有する。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記比率が1を越え且つ8.7以下となるように形成された複数の配線パターンがファンアウト構造を有するので、その配線パターンと外部機器との接続が容易である。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記基材の上記一表面において、上記半導体チップ搭載領域以外の領域は全て上記金属箔パターン形成領域である。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記基材の一表面において、半導体チップ搭載領域以外の領域は全て金属箔パターン形成領域であるので、放熱に寄与する領域を大きくすることができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記金属箔パターン形成領域には、金属箔から成るベタパターンが形成されている。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記金属箔パターン形成領域には、金属箔から成るベタパターンが形成されているので、配線パターン及びベタパターンの放熱効果により、放熱性をさらに改善することができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記ベタパターンの少なくとも一部が上記半導体チップ搭載領域を横断している。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記半導体チップ搭載領域に半導体チップを搭載した場合、ベタパターンの少なくとも一部が半導体チップ搭載領域を横断するので、ベタパターンと半導体チップとの接触面積を大きくして、半導体チップからベタパターンへ効率良く熱を伝えることができる。
したがって、上記半導体チップが熱で故障するのを防ぐことができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記ベタパターンには穴が形成されている。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記ベタパターンには穴が形成されているので、ベタパターンの表面積が大きくなり、ベタパターンの放熱効果を高めることができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記穴は単数または複数あり、上記穴の平面視の形が長方形であり、
上記穴が複数ある場合は、上記複数の穴が上記長方形の短辺と平行な方向に並ぶように配置されている。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記穴が複数ある場合は、複数の穴が長方形の短辺と平行な方向に並ぶように配置されているので、穴の数を多くすることができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記穴は単数または複数あり、上記穴の平面視の形が円または多角形であり、
上記穴が複数ある場合は、上記複数の穴がマトリクス状に配置されている。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記穴が複数ある場合は、複数の穴がマトリクス状に配置されているので、穴の数を多くすることができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記複数の配線パターンの表面積と、上記穴の側面の面積を含む上記ベタパターンの表面積との合計は、上記基材の上記一表面の面積の50〜90%の範囲内である。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記複数の配線パターンの表面積と、穴の側面の面積を含むベタパターンの表面積との合計は、基材の一表面の面積の50〜90%の範囲内であるので、基材の一表面の大部分を放熱に寄与する領域とすることができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記穴は、上記半導体チップ搭載領域に搭載する半導体チップと、上記半導体チップ搭載領域との位置を合わせるための位置合わせマークである。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記穴は、半導体チップ搭載領域に搭載する半導体チップと、その半導体チップ搭載領域との位置を合わせるための位置合わせマークであるので、別途位置合わせマークを形成しなくてもよく、製造工程の増加を防ぐことができる。
本発明の半導体装置は、
本発明のフレキシブル基板と、
上記半導体チップ搭載領域に搭載されると共に、上記複数の配線パターンに接続された半導体チップと
を備えたことを特徴としている。
上記構成の半導体装置によれば、上記フレキシブル基板の放熱性を改善できるので、半導体チップが熱で故障するのを防ぐことができる。
本発明のフレキシブル基板は、金属箔パターン形成領域の少なくとも一部では、配線パターン同士の間隔に対する配線パターンの幅の比率が1を越え且つ8.7以下となるように、複数の配線パターンが形成されているので、配線パターンの表面積が大きくなって、配線パターンの放熱効果を高めることができる結果、放熱性を改善することができる。
また、上記フレキシブル基板の放熱性が高くなることによって、金属箔パターン形成領域に形成される例えばベタパターンを小さくしたり、そのベタパターンを無くしたりすることができるので、フレキシブル基板は小型化することができる。
また、上記配線パターンは、既存技術である金属箔のフォトエッチング工程で形成できるので、現有の設備で即大量生産が可能である。
また、上記配線パターン以外の特別な放熱部品を用いなくてもよいので、その放熱部品による仕様の制限、品質、コストアップ等のリスク問題もない。
以上から明らかなように、本発明のフレキシブル基板は、例えば液晶ディスプレイ等のアプリケーションにおいて、性能、品質、価格等の競争力向上に大きく貢献できる。
本発明の半導体装置は、フレキシブル基板の放熱性を改善できるので、半導体チップが熱で故障するのを防ぐことができる。
以下、本発明のフレキシブル基板及び半導体装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態のフレキシブル基板1を上方から見た概略図を示す。
上記フレキシブル基板1は、厚さ40μmのポリイミドフィルムから成る基材3と、この基材3の上面に形成され、厚さ8μmの銅箔から成る配線パターン2とを有するCOF(チップ・オン・フィルム)用フレキシブル基板である。なお、上記基材3の上面が基材の一表面の一例であり、上記銅箔は金属箔の一例である。
上記基材3の上面は、後述する半導体チップ9を搭載する半導体チップ搭載領域8と、配線パターン2および複数のベタパターン5,6,7が形成される金属箔パターン形成領域4とから成る。つまり、上記基材3の上面において、半導体チップ搭載領域8以外の領域は全て金属箔パターン形成領域4である。
上記配線パターン102は、インナーリード12、出力アウターリード13及び引き回し配線15を有している。
上記ベタパターン5,6,7も、配線パターン2と同様に、金属箔の一例としての銅箔から成っている。
図2に、図1の枠αの拡大図を示す。
従来まで、エッチング残り、エッチング残りによるマイグレーション等によって配線同士が近接するリスクと、パターン欠けや電流容量低下等の細線化によるリスクとのバランスを考慮し、配線パターン幅と配線パターン同士の間隔とは1:1にしていた。
これに対して、本第1実施形態では、金属箔パターン形成領域4の一部において、配線パターン2同士の間隔Dに対する配線パターン2の幅Wの比率が1を越え且つ8.7以下となるように、複数の配線パターン2が形成されている。具体的には、上記配線パターン2の幅Wは260μm、配線パターン2同士の間隔Dは30μmとして、配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が約8.7となっている。
本第1実施形態において、放熱手段は半導体チップ9に入出力する配線パターン2自身によるものであり、当然、配線パターン2の表面積がより広い方が半導体チップ9の放熱に寄与できるため、その条件として、本発明者は配線パターン2の幅Wと配線パターン2同士の間隔Dの比率(配線幅/配線間)が1を越え且つ8.7以下である場合、放熱効果がx=1.0118の1次関数で増加することを見出した。
要するに、上記半導体チップ9に対して信号を入出力する配線パターン2において、
配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が1を越え且つ8.7以下である場合、他の比率に比べ放熱効率が高くなる。
また、上記枠α内の配線パターン2に限らず、枠α外の互いに平行な複数の配線パターン2においても、配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が1を越え且つ8.7以下となるように形成している。
また、本第1実施形態では、上記複数の配線パターン2の表面積と、ベタパターン5,6,7の表面積との合計は、基材3の上面の面積の55.5%となっている。
ちなみに、本発明者の実験において、配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が1を越え且つ8.7以下である場合、その配線パターン2の表面積の合計が基材3の上面の面積の50〜90%となった。逆説的であるが、上記配線パターン2の基材上面占有率50〜90%を実現するため、電気特性が許す限りベタパターン5,6,7を配置ことが望ましく、配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が1を越え且つ8.7以下とできない部分があっても、その部分にベタパターン5,6,7を配置ことにより、上記部分は、配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が1を越え且つ8.7以下とした部分と同等の効果を得ることができる。
当然ながら、上記フレキシブル基板1の上面の全面積に対する銅箔の面積の割合を50〜90%とすれば、放熱の観点で、フレキシブル基板1の上面の面積を最大限有効に使うことができ、フレキシブル基板1の放熱性の改善とフレキシブル基板1の小型化とを両立することができる。
図3に、図1のIII−IIIから見た概略断面図を示す。
上記半導体チップ9の下面(フレキシブル基板1側の表面)には複数の突起電極10が形成されている。この半導体チップ9の下面の形状は長方形である。つまり、上記半導体チップ1は直方体形状である。
上記ベタパターン7の一部が半導体チップ搭載領域8を横断している。この半導体チップ搭載領域8を横断しているベタパターン7の一部に、突起電極10を接続している。
上記半導体チップ1の中央部は外気から最も遠いため放熱が困難となっているが、半導体チップ1の下面の長辺近傍に突起電極10を配置してるため、半導体チップ1の中央部から配線パターン2を引き出すことはできない。このため、上記ベタパターン7の一部が半導体チップ搭載領域8を横断する形状とし、このベタパターン7の一部に突起電極10を接続した。これにより、上記半導体チップ1の中央部の熱を極的に外部に導く熱経路が得られている。
上記ベタパターン7は、半導体チップ9の下面の短辺の両側に配置された部分と、半導体チップ搭載領域8を横断する部分とで構成されている。また、上記半導体チップ9の下面の短辺の両側に配置された部分と、半導体チップ搭載領域8を横断する部分とは、一体化されており、1つのパターンを形成している。
上記突起電極10は、主に、半導体チップ9の下面の長辺に沿って一直線上に配置されており、突起電極10に接続されたインナーリード12は基材3上で直進する格好で半導体チップ搭載領域8から引き出され、配線−ギャップ−配線と繰り返したストライプ状のパターンとなっている。
また、上記出力アウターリード13は例えば液晶パネルの電極に接続され、この電極は端子−ギャップ−端子と繰り返した櫛歯状となっている。このため、上記出力アウターリード13も、液晶パネルの電極の形状に合わせてストライプ状のパターンとなっている。
また、上記インナーリード12と出力アウターリード13を結線する引き回し配線15もストライプ状となっている。
上記引き回し配線15は引き回し配線15の幅を引き回し配線15同士の間隔で割った値が1を越え且つ8.7以下となるよう形成している。
上記インナーリード12は、インナーリード12の幅をインナーリード12同士の間隔で割った値が1を越え且つ8.7以下となるよう形成している。
上記出力アウターリード13は、出力アウターリード13の幅を出力アウターリード13同士の間隔で割った値が1を越え且つ8.7以下となるよう形成している。
上記第1実施形態では、金属箔パターン形成領域4の一部において、配線パターン2同士の間隔Dに対する配線パターン2の幅Wの比率が1を越え且つ8.7以下となるように、複数の配線パターン2を形成していたが、金属箔パターン形成領域4の全部において、配線パターン2同士の間隔Dに対する配線パターン2の幅Wの比率が1を越え且つ8.7以下となるように、複数の配線パターン2を形成してもよい。
上記第1実施形態では、金属箔パターン形成領域4に複数のベタパターン5,6,7を形成していたが、金属箔パターン形成領域4に複数のベタパターン5,6,7を形成しなくてもよい。
上記金属箔パターン形成領域4に複数のベタパターン5,6,7を形成しない場合、複数の配線パターン2の表面積の合計は、基材3の上面の面積の50〜90%の範囲内としてもよい。
上記第1実施形態では、配線パターン2の一部が半導体チップ搭載領域8を横断するように、配線パターン2を形成していなかったが、配線パターンの一部が半導体チップ搭載領域8を横断するように、配線パターンを形成してもよい。
上記配線パターンの一部が半導体チップ搭載領域8を横断するように、配線パターンを形成した場合、配線パターンの一部が半導体チップ搭載領域8を横断する方向は、半導体チップ9の下面の長手方向であってもよいし、半導体チップ9の下面の短手方向であってもよい。
上記第1実施形態では、金属箔パターン形成領域4に銅箔を形成していたが、金属箔パターン形成領域4に銅箔以外の金属箔を形成してもよい。つまり、銅箔以外の金属箔からなる配線パターンと、銅箔以外の金属箔からなるベタパターンとを、金属箔パターン形成領域4に形成してもよい。
(第2実施形態)
図4に、本発明の第2実施形態のフレキシブル基板21を上方から見た概略図を示す。また、図4において、図1に示した第1実施形態の構成部と同一構成部は、図1における構成部と同一参照番号を付して説明を省略する。
上記フレキシブル基板21の半導体チップ搭載領域8には、上記第1実施形態と同様に、図3の半導体チップ9が搭載される。
上記フレキシブル基板21では、配線パターン2の表面積が広いほど放熱に有利であるが、限られた領域で極力表面積を増やすため、ベタパターン25に穴50、ベタパターン26に穴51、ベタパターン27に穴52,53を形成している。
上記穴50は複数形成されていて、各穴50の平面視の形が長方形となっている。この複数の穴50は、その長方形の短辺と平行な方向に並ぶように配置されている。
上記穴51は複数形成されていて、各穴51の平面視の形が三角形となっている。この複数の穴51はマトリクス状に配置されている。
上記穴52は複数形成されていて、各穴52の平面視の形が十字形となっている。この複数の穴52は半導体チップ搭載領域8を挟むように配置されている。つまり、上記半導体チップ搭載領域8の両側に穴52を形成している。この穴52は、半導体チップ9と半導体チップ搭載領域8との位置を合わせるための位置合わせマークも兼ねている。
上記穴53は複数形成されていて、各穴53の平面視の形が円となっている。この複数の穴53は非直線状上に配置されている。
上記穴52を除き、穴50,51,53のいずれもが深さ6μmであってベタパターン25,26,27である銅箔を貫通していない穴となっている。
上記複数の配線パターン2の表面積と、穴50,51,52,53の側面の面積を含むベタパターン25,26,27の表面積との合計は、基材3の上面の面積の56.6%である。
このように、上記ベタパターン25,26,27に穴50,51,52,53を形成しているので、上記第1実施形態に比べて、銅箔の表面積を増やすことができ、放熱性をより向上させている。
上記第2実施形態では、穴50,51,53はそれぞれ複数形成していたが、穴50,51,53はそれぞれ1個となるようにしてもよい。
上記第2実施形態では、平面視の形が三角形である穴51をベタパターン26に複数形成していたが、平面視の形が三角形以外の多角形である穴をベタパターン26に単数または複数形成してもよい。
上記第2実施形態では、複数の穴53は非直線状上に配置されていたが、複数の穴53はマトリクス状に配置してもよい。
上記第2実施形態では、穴50,51,53のいずれもがベタパターン25,26,27である銅箔を貫通していなかったが、穴50,51,53の少なくとも1つがベタパターン25,26,27である銅箔を貫通して基材3の上面に達するようにしてもよい。
上記第2実施形態では、上記複数の配線パターン2の表面積と、穴50,51,52,53の側面の面積を含むベタパターン25,26,27の表面積との合計は、基材3の上面の面積の56.6%であったが、56.6%以外でも、基材3の上面の面積の50〜90%の範囲内であればよい。
本発明は、上記第1実施形態に記載した内容と、上記第2実施形態に記載した内容とを組み合わせたものであってもよい。
図1は本発明の第1実施形態のフレキシブル基板の概略平面図である。 図2は図1の枠αの拡大図である。 図3は図1のIII−III線矢視概略断面図である。 図4は本発明の第2実施形態のフレキシブル基板の概略平面図である。 図5は従来のフレキシブル基板の概略平面図である。 図6は従来の半導体装置の要部の概略斜視図である。
符号の説明
1,21 フレキシブル基板
2 配線パターン
3 基材
4 金属箔パターン形成領域
5,6,7,25,26,27 ベタパターン
8 半導体チップ搭載領域
9 半導体チップ
10 突起電極
50,51,52,53 穴
D 配線パターン同士の間隔
W 配線パターンの幅
本発明は、フレキシブル基板や、例えばCOF(チップ・オン・フィルム)型やテープキャリア型等の半導体装置に関する。
現在の液晶ドライバチップでは、入力信号はシリアル入力により動作スピードがより高速となっている。また、液晶パネルの大型化により液晶パネルに出力する電圧はより高くなっている。これらの原因により、上記液晶ドライバチップからの発熱量が高くなっている。
一方、上記液晶ドライバチップはより小型化されており、単位面積における発熱量はより高くなり、これらの相乗効果で益々発熱し、積極的に放熱する方法をとらないと、不具合が発生してしまう。
特開平10−32229号公報(特許文献1)には、積極的に放熱する構造を持つフレキシブルを備えた半導体装置が記載されている。
図5に、上記半導体装置のフレキシブル基板101を上方から見た概略図を示す。また、図6に、上記フレキシブル基板101に搭載された半導体チップ109を斜め上方から見た概略図を示す。
上記フレキシブル基板101は、図5,図6に示すように、主としてポリイミドフィルムと金属箔とから成り、その金属箔から成る配線パターン102を上面に有している。
上記配線パターン102は、インナーリード112、出力アウターリード113、入力アウターリード114及び引き回し配線115で構成されている。
上記インナーリード112は半導体チップ109に接続される端子であり、また、出力アウターリード113は液晶パネルとの接続端子であり、また、入力アウターリード114は外部回路基板等との接続端子であり、また、引き回し配線115は出力アウターリード113と入力アウターリード114とを結線する。
また、上記配線パターン102は主に銅箔からなり、この銅箔の表面には後述する半導体チップ109との接続のためSn(スズ)が被覆されている。
上記半導体チップ109の下面(フレキシブル基板101側の表面)の周縁部には、突起電極110がAuメッキにて形成されている。
また、上記フレキシブル基板101に対する半導体チップ109の接続は、インナーリード112及び突起電極110に外部から熱と圧力を与えて行う。この熱と圧力がインナーリード112及び突起電極110に加わると、インナーリード112のSnと突起電極110のAuとの共晶合金が得られる。
通常、上記半導体チップ109の突起電極ピッチに合せたインナーリードピッチに比べ、液晶パネルや外部回路基板へ接続するためのアウターリードピッチは比較的粗いため、引き回し配線115はインナーリード112から入出力アウターリードまでファンアウトしたパターニングとなっている。
上記フレキシブル基板101の上面において、半導体チップ109の下面の短辺の両側には、島形状のベタパターン116が形成されている。
このベタパターン116は、フレキシブル基板101の上面において半導体チップ109を搭載する領域に重ならないように形成されている。また、上記ベタパターン116の表面積は、各配線パターン102の表面積の合計よりも広くなっている。そして、上記ベタパターン116は、半導体チップ109の下面の短辺近傍の突起電極110に接続されている。これにより、上記半導体チップ109から発生する熱がベタパターン116に伝わり、その熱をベタパターン116で放出することが可能となる。なお、上記ベタパターン116は信号の入出力に実質的に関与しない。
また、上記半導体チップ109に接続されたベタパターン116をグランドや電源端子とし、このベタパターン116を介して半導体チップ109から図示しない回路基板のグランドや電源ラインに伝わる熱経路とすれば、通常、回路基板の電源やグランドラインは他の信号線より幅が広いため、この信号線によりさらに効率よく放熱が可能となる。
ところで、上記フレキシブル基板101は材料節約と軽薄短小の観点からフレキシブル基板101自身を小さくしたい、または、配線パターン102の形成領域を小さくしたい。このため、本来は電気的動作に寄与する配線パターン102のみを形成しつつ、フレキシブル基板101に放熱効果を持たせたいが、特許文献1の半導体装置ではわざわざ電気的動作に寄与する配線パターン110以外に放熱専用のパターンつまりベタパターン116を形成している。さらには、上記ベタパターン116は、各配線パターン102の表面積の合計よりも大きい表面積を有する島形状となっている。
その結果、特許文献1の半導体装置は、フレキシブル基板101の大型化を招く形態となり、フレキシブル基板101を小型化することができないという問題がある。
特開平10−32229号公報
そこで、本発明の課題は、放熱性を改善することができ、小型化することができるフレキシブル基板と、このフレキシブル基板を備えた半導体装置とを提供することにある。
上記課題を解決するため、発明者は本来電気的動作に寄与するパターンの放熱効果を高めた。
本発明のフレキシブル基板は、
半導体チップ搭載領域と金属箔パターン形成領域とを一表面に有する基材と、
上記金属箔パターン形成領域に形成され、金属箔から成る複数の配線パターンと
を備え、
上記金属箔パターン形成領域の少なくとも一部では、上記配線パターン同士の間隔に対する上記配線パターンの幅の比率が1を越え且つ8.7以下となるように、上記複数の配線パターンが形成されていることを特徴としている。
上記構成のフレキシブル基板によれば、上記配線パターン同士の間隔に対する配線パターンの幅の比率が1を越え且つ8.7以下となる。つまり、上記配線パターンの幅を配線パターン同士の間隔で割った値が1を越え且つ8.7以下となる。このとき、上記配線パターン同士の間隔の単位と配線パターンの幅の単位とは同じである。
したがって、上記フレキシブル基板は、配線パターンの表面積が大きくなって、配線パターンの放熱効果を高めることができる結果、放熱性を改善することができる。
また、上記フレキシブル基板の放熱性が改善することによって、金属箔パターン形成領域に形成される例えばベタパターンを小さくしたり、そのベタパターンを無くしたりすることができるので、フレキシブル基板は小型化することができる。
また、上記配線パターン同士の間隔に対する配線パターンの幅の比率が1以下となるように、複数の配線パターンを形成すると、配線パターンの放熱効果が低くなってしまう。
また、上記配線パターン同士の間隔に対する配線パターンの幅の比率が8.7を越えるように、複数の配線パターンを形成すると、配線パターン同士が接触する不具合が発生する確率が非常に高くなる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
平面視で、上記複数の配線パターンの表面積の合計は、上記基材の上記一表面の面積の50〜90%の範囲内である。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、平面視で、上記複数の配線パターンの表面積の合計が、基材の一表面の面積の50〜90%の範囲内であるので、基材の一表面の大部分を放熱に寄与する領域とすることができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記配線パターン同士の間隔に対する上記配線パターンの幅の比率が1を越え且つ8.7以下となるように形成された上記複数の配線パターンは、ファンアウト構造を有する。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記比率が1を越え且つ8.7以下となるように形成された複数の配線パターンがファンアウト構造を有するので、その配線パターンと外部機器との接続が容易である。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記基材の上記一表面において、上記半導体チップ搭載領域以外の領域は全て上記金属箔パターン形成領域である。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記基材の一表面において、半導体チップ搭載領域以外の領域は全て金属箔パターン形成領域であるので、放熱に寄与する領域を大きくすることができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記金属箔パターン形成領域には、金属箔から成るベタパターンが形成されている。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記金属箔パターン形成領域には、金属箔から成るベタパターンが形成されているので、配線パターン及びベタパターンの放熱効果により、放熱性をさらに改善することができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記ベタパターンの少なくとも一部が上記半導体チップ搭載領域を横断している。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記半導体チップ搭載領域に半導体チップを搭載した場合、ベタパターンの少なくとも一部が半導体チップ搭載領域を横断するので、ベタパターンと半導体チップとの接触面積を大きくして、半導体チップからベタパターンへ効率良く熱を伝えることができる。
したがって、上記半導体チップが熱で故障するのを防ぐことができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記ベタパターンには穴が形成されている。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記ベタパターンには穴が形成されているので、ベタパターンの表面積が大きくなり、ベタパターンの放熱効果を高めることができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記穴は単数または複数あり、上記穴の平面視の形が長方形であり、
上記穴が複数ある場合は、上記複数の穴が上記長方形の短辺と平行な方向に並ぶように配置されている。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記穴が複数ある場合は、複数の穴が長方形の短辺と平行な方向に並ぶように配置されているので、穴の数を多くすることができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記穴は単数または複数あり、上記穴の平面視の形が円または多角形であり、
上記穴が複数ある場合は、上記複数の穴がマトリクス状に配置されている。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記穴が複数ある場合は、複数の穴がマトリクス状に配置されているので、穴の数を多くすることができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
平面視で、上記複数の配線パターンの表面積と、上記穴の側面の面積を含む上記ベタパターンの表面積との合計は、上記基材の上記一表面の面積の50〜90%の範囲内である。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、平面視で、上記複数の配線パターンの表面積と、穴の側面の面積を含むベタパターンの表面積との合計は、基材の一表面の面積の50〜90%の範囲内であるので、基材の一表面の大部分を放熱に寄与する領域とすることができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記穴は、上記半導体チップ搭載領域に搭載する半導体チップと、上記半導体チップ搭載領域との位置を合わせるための位置合わせマークである。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記穴は、半導体チップ搭載領域に搭載する半導体チップと、その半導体チップ搭載領域との位置を合わせるための位置合わせマークであるので、別途位置合わせマークを形成しなくてもよく、製造工程の増加を防ぐことができる。
本発明の半導体装置は、
本発明のフレキシブル基板と、
上記半導体チップ搭載領域に搭載されると共に、上記複数の配線パターンに接続された半導体チップと
を備えたことを特徴としている。
上記構成の半導体装置によれば、上記フレキシブル基板の放熱性を改善できるので、半導体チップが熱で故障するのを防ぐことができる。
本発明のフレキシブル基板は、金属箔パターン形成領域の少なくとも一部では、配線パターン同士の間隔に対する配線パターンの幅の比率が1を越え且つ8.7以下となるように、複数の配線パターンが形成されているので、配線パターンの表面積が大きくなって、配線パターンの放熱効果を高めることができる結果、放熱性を改善することができる。
また、上記フレキシブル基板の放熱性が高くなることによって、金属箔パターン形成領域に形成される例えばベタパターンを小さくしたり、そのベタパターンを無くしたりすることができるので、フレキシブル基板は小型化することができる。
また、上記配線パターンは、既存技術である金属箔のフォトエッチング工程で形成できるので、現有の設備で即大量生産が可能である。
また、上記配線パターン以外の特別な放熱部品を用いなくてもよいので、その放熱部品による仕様の制限、品質、コストアップ等のリスク問題もない。
以上から明らかなように、本発明のフレキシブル基板は、例えば液晶ディスプレイ等のアプリケーションにおいて、性能、品質、価格等の競争力向上に大きく貢献できる。
本発明の半導体装置は、フレキシブル基板の放熱性を改善できるので、半導体チップが熱で故障するのを防ぐことができる。
以下、本発明のフレキシブル基板及び半導体装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態のフレキシブル基板1を上方から見た概略図を示す。
上記フレキシブル基板1は、厚さ40μmのポリイミドフィルムから成る基材3と、この基材3の上面に形成され、厚さ8μmの銅箔から成る配線パターン2とを有するCOF(チップ・オン・フィルム)用フレキシブル基板である。なお、上記基材3の上面が基材の一表面の一例であり、上記銅箔は金属箔の一例である。
上記基材3の上面は、後述する半導体チップ9を搭載する半導体チップ搭載領域8と、配線パターン2および複数のベタパターン5,6,7が形成される金属箔パターン形成領域4とから成る。つまり、上記基材3の上面において、半導体チップ搭載領域8以外の領域は全て金属箔パターン形成領域4である。
上記配線パターン102は、インナーリード12、出力アウターリード13及び引き回し配線15を有している。
上記ベタパターン5,6,7も、配線パターン2と同様に、金属箔の一例としての銅箔から成っている。
図2に、図1の枠αの拡大図を示す。
従来まで、エッチング残り、エッチング残りによるマイグレーション等によって配線同士が近接するリスクと、パターン欠けや電流容量低下等の細線化によるリスクとのバランスを考慮し、配線パターン幅と配線パターン同士の間隔とは1:1にしていた。
これに対して、本第1実施形態では、金属箔パターン形成領域4の一部において、配線パターン2同士の間隔Dに対する配線パターン2の幅Wの比率が1を越え且つ8.7以下となるように、複数の配線パターン2が形成されている。具体的には、上記配線パターン2の幅Wは260μm、配線パターン2同士の間隔Dは30μmとして、配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が約8.7となっている。
本第1実施形態において、放熱手段は半導体チップ9に入出力する配線パターン2自身によるものであり、当然、配線パターン2の表面積がより広い方が半導体チップ9の放熱に寄与できるため、その条件として、本発明者は配線パターン2の幅Wと配線パターン2同士の間隔Dの比率(配線幅/配線間)が1を越え且つ8.7以下である場合、放熱効果がx=1.0118の1次関数で増加することを見出した。
要するに、上記半導体チップ9に対して信号を入出力する配線パターン2において、
配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が1を越え且つ8.7以下である場合、他の比率に比べ放熱効率が高くなる。
また、上記枠α内の配線パターン2に限らず、枠α外の互いに平行な複数の配線パターン2においても、配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が1を越え且つ8.7以下となるように形成している。
また、本第1実施形態では、上記複数の配線パターン2の表面積と、ベタパターン5,6,7の表面積との合計は、基材3の上面の面積の55.5%となっている。
ちなみに、本発明者の実験において、配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が1を越え且つ8.7以下である場合、その配線パターン2の表面積の合計が基材3の上面の面積の50〜90%となった。逆説的であるが、上記配線パターン2の基材上面占有率50〜90%を実現するため、電気特性が許す限りベタパターン5,6,7を配置ことが望ましく、配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が1を越え且つ8.7以下とできない部分があっても、その部分にベタパターン5,6,7を配置ことにより、上記部分は、配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が1を越え且つ8.7以下とした部分と同等の効果を得ることができる。
当然ながら、上記フレキシブル基板1の上面の全面積に対する銅箔の面積の割合を50〜90%とすれば、放熱の観点で、フレキシブル基板1の上面の面積を最大限有効に使うことができ、フレキシブル基板1の放熱性の改善とフレキシブル基板1の小型化とを両立することができる。
図3に、図1のIII−IIIから見た概略断面図を示す。
上記半導体チップ9の下面(フレキシブル基板1側の表面)には複数の突起電極10が形成されている。この半導体チップ9の下面の形状は長方形である。つまり、上記半導体チップ1は直方体形状である。
上記ベタパターン7の一部が半導体チップ搭載領域8を横断している。この半導体チップ搭載領域8を横断しているベタパターン7の一部に、突起電極10を接続している。
上記半導体チップ1の中央部は外気から最も遠いため放熱が困難となっているが、半導体チップ1の下面の長辺近傍に突起電極10を配置してるため、半導体チップ1の中央部から配線パターン2を引き出すことはできない。このため、上記ベタパターン7の一部が半導体チップ搭載領域8を横断する形状とし、このベタパターン7の一部に突起電極10を接続した。これにより、上記半導体チップ1の中央部の熱を極的に外部に導く熱経路が得られている。
上記ベタパターン7は、半導体チップ9の下面の短辺の両側に配置された部分と、半導体チップ搭載領域8を横断する部分とで構成されている。また、上記半導体チップ9の下面の短辺の両側に配置された部分と、半導体チップ搭載領域8を横断する部分とは、一体化されており、1つのパターンを形成している。
上記突起電極10は、主に、半導体チップ9の下面の長辺に沿って一直線上に配置されており、突起電極10に接続されたインナーリード12は基材3上で直進する格好で半導体チップ搭載領域8から引き出され、配線−ギャップ−配線と繰り返したストライプ状のパターンとなっている。
また、上記出力アウターリード13は例えば液晶パネルの電極に接続され、この電極は端子−ギャップ−端子と繰り返した櫛歯状となっている。このため、上記出力アウターリード13も、液晶パネルの電極の形状に合わせてストライプ状のパターンとなっている。
また、上記インナーリード12と出力アウターリード13を結線する引き回し配線15もストライプ状となっている。
上記引き回し配線15は引き回し配線15の幅を引き回し配線15同士の間隔で割った値が1を越え且つ8.7以下となるよう形成している。
上記インナーリード12は、インナーリード12の幅をインナーリード12同士の間隔で割った値が1を越え且つ8.7以下となるよう形成している。
上記出力アウターリード13は、出力アウターリード13の幅を出力アウターリード13同士の間隔で割った値が1を越え且つ8.7以下となるよう形成している。
上記第1実施形態では、金属箔パターン形成領域4の一部において、配線パターン2同士の間隔Dに対する配線パターン2の幅Wの比率が1を越え且つ8.7以下となるように、複数の配線パターン2を形成していたが、金属箔パターン形成領域4の全部において、配線パターン2同士の間隔Dに対する配線パターン2の幅Wの比率が1を越え且つ8.7以下となるように、複数の配線パターン2を形成してもよい。
上記第1実施形態では、金属箔パターン形成領域4に複数のベタパターン5,6,7を形成していたが、金属箔パターン形成領域4に複数のベタパターン5,6,7を形成しなくてもよい。
上記金属箔パターン形成領域4に複数のベタパターン5,6,7を形成しない場合、複数の配線パターン2の表面積の合計は、基材3の上面の面積の50〜90%の範囲内としてもよい。
上記第1実施形態では、配線パターン2の一部が半導体チップ搭載領域8を横断するように、配線パターン2を形成していなかったが、配線パターンの一部が半導体チップ搭載領域8を横断するように、配線パターンを形成してもよい。
上記配線パターンの一部が半導体チップ搭載領域8を横断するように、配線パターンを形成した場合、配線パターンの一部が半導体チップ搭載領域8を横断する方向は、半導体チップ9の下面の長手方向であってもよいし、半導体チップ9の下面の短手方向であってもよい。
上記第1実施形態では、金属箔パターン形成領域4に銅箔を形成していたが、金属箔パターン形成領域4に銅箔以外の金属箔を形成してもよい。つまり、銅箔以外の金属箔からなる配線パターンと、銅箔以外の金属箔からなるベタパターンとを、金属箔パターン形成領域4に形成してもよい。
(第2実施形態)
図4に、本発明の第2実施形態のフレキシブル基板21を上方から見た概略図を示す。また、図4において、図1に示した第1実施形態の構成部と同一構成部は、図1における構成部と同一参照番号を付して説明を省略する。
上記フレキシブル基板21の半導体チップ搭載領域8には、上記第1実施形態と同様に、図3の半導体チップ9が搭載される。
上記フレキシブル基板21では、配線パターン2の表面積が広いほど放熱に有利であるが、限られた領域で極力表面積を増やすため、ベタパターン25に穴50、ベタパターン26に穴51、ベタパターン27に穴52,53を形成している。
上記穴50は複数形成されていて、各穴50の平面視の形が長方形となっている。この複数の穴50は、その長方形の短辺と平行な方向に並ぶように配置されている。
上記穴51は複数形成されていて、各穴51の平面視の形が三角形となっている。この複数の穴51はマトリクス状に配置されている。
上記穴52は複数形成されていて、各穴52の平面視の形が十字形となっている。この複数の穴52は半導体チップ搭載領域8を挟むように配置されている。つまり、上記半導体チップ搭載領域8の両側に穴52を形成している。この穴52は、半導体チップ9と半導体チップ搭載領域8との位置を合わせるための位置合わせマークも兼ねている。
上記穴53は複数形成されていて、各穴53の平面視の形が円となっている。この複数の穴53は非直線状上に配置されている。
上記穴52を除き、穴50,51,53のいずれもが深さ6μmであってベタパターン25,26,27である銅箔を貫通していない穴となっている。
上記複数の配線パターン2の表面積と、穴50,51,52,53の側面の面積を含むベタパターン25,26,27の表面積との合計は、基材3の上面の面積の56.6%である。
このように、上記ベタパターン25,26,27に穴50,51,52,53を形成しているので、上記第1実施形態に比べて、銅箔の表面積を増やすことができ、放熱性をより向上させている。
上記第2実施形態では、穴50,51,53はそれぞれ複数形成していたが、穴50,51,53はそれぞれ1個となるようにしてもよい。
上記第2実施形態では、平面視の形が三角形である穴51をベタパターン26に複数形成していたが、平面視の形が三角形以外の多角形である穴をベタパターン26に単数または複数形成してもよい。
上記第2実施形態では、複数の穴53は非直線状上に配置されていたが、複数の穴53はマトリクス状に配置してもよい。
上記第2実施形態では、穴50,51,53のいずれもがベタパターン25,26,27である銅箔を貫通していなかったが、穴50,51,53の少なくとも1つがベタパターン25,26,27である銅箔を貫通して基材3の上面に達するようにしてもよい。
上記第2実施形態では、上記複数の配線パターン2の表面積と、穴50,51,52,53の側面の面積を含むベタパターン25,26,27の表面積との合計は、基材3の上面の面積の56.6%であったが、56.6%以外でも、基材3の上面の面積の50〜90%の範囲内であればよい。
本発明は、上記第1実施形態に記載した内容と、上記第2実施形態に記載した内容とを組み合わせたものであってもよい。
図1は本発明の第1実施形態のフレキシブル基板の概略平面図である。 図2は図1の枠αの拡大図である。 図3は図1のIII−III線矢視概略断面図である。 図4は本発明の第2実施形態のフレキシブル基板の概略平面図である。 図5は従来のフレキシブル基板の概略平面図である。 図6は従来の半導体装置の要部の概略斜視図である。
符号の説明
1,21 フレキシブル基板
2 配線パターン
3 基材
4 金属箔パターン形成領域
5,6,7,25,26,27 ベタパターン
8 半導体チップ搭載領域
9 半導体チップ
10 突起電極
50,51,52,53 穴
D 配線パターン同士の間隔
W 配線パターンの幅
本発明は、フレキシブル基板や、例えばCOF(チップ・オン・フィルム)型やテープキャリア型等の半導体装置に関する。
現在の液晶ドライバチップでは、入力信号はシリアル入力により動作スピードがより高速となっている。また、液晶パネルの大型化により液晶パネルに出力する電圧はより高くなっている。これらの原因により、上記液晶ドライバチップからの発熱量が高くなっている。
一方、上記液晶ドライバチップはより小型化されており、単位面積における発熱量はより高くなり、これらの相乗効果で益々発熱し、積極的に放熱する方法をとらないと、不具合が発生してしまう。
特開平10−32229号公報(特許文献1)には、積極的に放熱する構造を持つフレキシブルを備えた半導体装置が記載されている。
図5に、上記半導体装置のフレキシブル基板101を上方から見た概略図を示す。また、図6に、上記フレキシブル基板101に搭載された半導体チップ109を斜め上方から見た概略図を示す。
上記フレキシブル基板101は、図5,図6に示すように、主としてポリイミドフィルムと金属箔とから成り、その金属箔から成る配線パターン102を上面に有している。
上記配線パターン102は、インナーリード112、出力アウターリード113、入力アウターリード114及び引き回し配線115で構成されている。
上記インナーリード112は半導体チップ109に接続される端子であり、また、出力アウターリード113は液晶パネルとの接続端子であり、また、入力アウターリード114は外部回路基板等との接続端子であり、また、引き回し配線115は出力アウターリード113と入力アウターリード114とを結線する。
また、上記配線パターン102は主に銅箔からなり、この銅箔の表面には後述する半導体チップ109との接続のためSn(スズ)が被覆されている。
上記半導体チップ109の下面(フレキシブル基板101側の表面)の周縁部には、突起電極110がAuメッキにて形成されている。
また、上記フレキシブル基板101に対する半導体チップ109の接続は、インナーリード112及び突起電極110に外部から熱と圧力を与えて行う。この熱と圧力がインナーリード112及び突起電極110に加わると、インナーリード112のSnと突起電極110のAuとの共晶合金が得られる。
通常、上記半導体チップ109の突起電極ピッチに合せたインナーリードピッチに比べ、液晶パネルや外部回路基板へ接続するためのアウターリードピッチは比較的粗いため、引き回し配線115はインナーリード112から入出力アウターリードまでファンアウトしたパターニングとなっている。
上記フレキシブル基板101の上面において、半導体チップ109の下面の短辺の両側には、島形状のベタパターン116が形成されている。
このベタパターン116は、フレキシブル基板101の上面において半導体チップ109を搭載する領域に重ならないように形成されている。また、上記ベタパターン116の表面積は、各配線パターン102の表面積の合計よりも広くなっている。そして、上記ベタパターン116は、半導体チップ109の下面の短辺近傍の突起電極110に接続されている。これにより、上記半導体チップ109から発生する熱がベタパターン116に伝わり、その熱をベタパターン116で放出することが可能となる。なお、上記ベタパターン116は信号の入出力に実質的に関与しない。
また、上記半導体チップ109に接続されたベタパターン116をグランドや電源端子とし、このベタパターン116を介して半導体チップ109から図示しない回路基板のグランドや電源ラインに伝わる熱経路とすれば、通常、回路基板の電源やグランドラインは他の信号線より幅が広いため、この信号線によりさらに効率よく放熱が可能となる。
ところで、上記フレキシブル基板101は材料節約と軽薄短小の観点からフレキシブル基板101自身を小さくしたい、または、配線パターン102の形成領域を小さくしたい。このため、本来は電気的動作に寄与する配線パターン102のみを形成しつつ、フレキシブル基板101に放熱効果を持たせたいが、特許文献1の半導体装置ではわざわざ電気的動作に寄与する配線パターン110以外に放熱専用のパターンつまりベタパターン116を形成している。さらには、上記ベタパターン116は、各配線パターン102の表面積の合計よりも大きい表面積を有する島形状となっている。
その結果、特許文献1の半導体装置は、フレキシブル基板101の大型化を招く形態となり、フレキシブル基板101を小型化することができないという問題がある。
特開平10−32229号公報
そこで、本発明の課題は、放熱性を改善することができ、小型化することができるフレキシブル基板と、このフレキシブル基板を備えた半導体装置とを提供することにある。
上記課題を解決するため、発明者は本来電気的動作に寄与するパターンの放熱効果を高めた。
本発明のフレキシブル基板は、
半導体チップ搭載領域と金属箔パターン形成領域とを一表面に有する基材と、
上記金属箔パターン形成領域に形成され、金属箔から成る複数の配線パターンと
を備え、
上記金属箔パターン形成領域の少なくとも一部では、上記配線パターン同士の間隔に対する上記配線パターンの幅の比率が1を越え且つ8.7以下となるように、上記複数の配線パターンが形成され
上記金属箔パターン形成領域には、金属箔から成るベタパターンが形成され、
上記ベタパターンには非貫通穴が形成されていることを特徴としている。
上記構成のフレキシブル基板によれば、上記配線パターン同士の間隔に対する配線パターンの幅の比率が1を越え且つ8.7以下となる。つまり、上記配線パターンの幅を配線パターン同士の間隔で割った値が1を越え且つ8.7以下となる。このとき、上記配線パターン同士の間隔の単位と配線パターンの幅の単位とは同じである。
したがって、上記フレキシブル基板は、配線パターンの表面積が大きくなって、配線パターンの放熱効果を高めることができる結果、放熱性を改善することができる。
また、上記フレキシブル基板の放熱性が改善することによって、金属箔パターン形成領域に形成される例えばベタパターンを小さくしたり、そのベタパターンを無くしたりすることができるので、フレキシブル基板は小型化することができる。
また、上記配線パターン同士の間隔に対する配線パターンの幅の比率が1以下となるように、複数の配線パターンを形成すると、配線パターンの放熱効果が低くなってしまう。
また、上記配線パターン同士の間隔に対する配線パターンの幅の比率が8.7を越えるように、複数の配線パターンを形成すると、配線パターン同士が接触する不具合が発生する確率が非常に高くなる。
また、上記金属箔パターン形成領域には、金属箔から成るベタパターンが形成されているので、配線パターン及びベタパターンの放熱効果により、放熱性をさらに改善することができる。
また、上記ベタパターンには非貫通穴が形成されているので、ベタパターンの表面積が大きくなり、ベタパターンの放熱効果を高めることができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記配線パターン同士の間隔に対する上記配線パターンの幅の比率が1を越え且つ8.7以下となるように形成された上記複数の配線パターンは、ファンアウト構造を有する。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記比率が1を越え且つ8.7以下となるように形成された複数の配線パターンがファンアウト構造を有するので、その配線パターンと外部機器との接続が容易である。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記基材の上記一表面において、上記半導体チップ搭載領域以外の領域は全て上記金属箔パターン形成領域である。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記基材の一表面において、半導体チップ搭載領域以外の領域は全て金属箔パターン形成領域であるので、放熱に寄与する領域を大きくすることができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記ベタパターンの少なくとも一部が上記半導体チップ搭載領域を横断している。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記半導体チップ搭載領域に半導体チップを搭載した場合、ベタパターンの少なくとも一部が半導体チップ搭載領域を横断するので、ベタパターンと半導体チップとの接触面積を大きくして、半導体チップからベタパターンへ効率良く熱を伝えることができる。
したがって、上記半導体チップが熱で故障するのを防ぐことができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記非貫通穴は単数または複数あり、上記非貫通穴の平面視の形が長方形であり、
上記非貫通穴が複数ある場合は、上記複数の非貫通穴が上記長方形の短辺と平行な方向に並ぶように配置されている。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記非貫通穴が複数ある場合は、複数の非貫通穴が長方形の短辺と平行な方向に並ぶように配置されているので、非貫通穴の数を多くすることができる。
一実施形態のフレキシブル基板では、
上記非貫通穴は単数または複数あり、上記非貫通穴の平面視の形が円または多角形であり、
上記非貫通穴が複数ある場合は、上記複数の非貫通穴がマトリクス状に配置されている。
上記実施形態のフレキシブル基板によれば、上記非貫通穴が複数ある場合は、複数の非貫通穴がマトリクス状に配置されているので、非貫通穴の数を多くすることができる。
本発明の半導体装置は、
本発明のフレキシブル基板と、
上記半導体チップ搭載領域に搭載されると共に、上記複数の配線パターンに接続された半導体チップと
を備えたことを特徴としている。
上記構成の半導体装置によれば、上記フレキシブル基板の放熱性を改善できるので、半導体チップが熱で故障するのを防ぐことができる。
本発明のフレキシブル基板は、金属箔パターン形成領域の少なくとも一部では、配線パターン同士の間隔に対する配線パターンの幅の比率が1を越え且つ8.7以下となるように、複数の配線パターンが形成されているので、配線パターンの表面積が大きくなって、配線パターンの放熱効果を高めることができる結果、放熱性を改善することができる。
また、上記フレキシブル基板の放熱性が高くなることによって、金属箔パターン形成領域に形成される例えばベタパターンを小さくしたり、そのベタパターンを無くしたりすることができるので、フレキシブル基板は小型化することができる。
また、上記配線パターンは、既存技術である金属箔のフォトエッチング工程で形成できるので、現有の設備で即大量生産が可能である。
また、上記配線パターン以外の特別な放熱部品を用いなくてもよいので、その放熱部品による仕様の制限、品質、コストアップ等のリスク問題もない。
以上から明らかなように、本発明のフレキシブル基板は、例えば液晶ディスプレイ等のアプリケーションにおいて、性能、品質、価格等の競争力向上に大きく貢献できる。
本発明の半導体装置は、フレキシブル基板の放熱性を改善できるので、半導体チップが熱で故障するのを防ぐことができる。
以下、本発明のフレキシブル基板及び半導体装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
参考例
図1に、本発明の参考例のフレキシブル基板1を上方から見た概略図を示す。
上記フレキシブル基板1は、厚さ40μmのポリイミドフィルムから成る基材3と、この基材3の上面に形成され、厚さ8μmの銅箔から成る配線パターン2とを有するCOF(チップ・オン・フィルム)用フレキシブル基板である。なお、上記基材3の上面が基材の一表面の一例であり、上記銅箔は金属箔の一例である。
上記基材3の上面は、後述する半導体チップ9を搭載する半導体チップ搭載領域8と、配線パターン2および複数のベタパターン5,6,7が形成される金属箔パターン形成領域4とから成る。つまり、上記基材3の上面において、半導体チップ搭載領域8以外の領域は全て金属箔パターン形成領域4である。
上記配線パターン102は、インナーリード12、出力アウターリード13及び引き回し配線15を有している。
上記ベタパターン5,6,7も、配線パターン2と同様に、金属箔の一例としての銅箔から成っている。
図2に、図1の枠αの拡大図を示す。
従来まで、エッチング残り、エッチング残りによるマイグレーション等によって配線同士が近接するリスクと、パターン欠けや電流容量低下等の細線化によるリスクとのバランスを考慮し、配線パターン幅と配線パターン同士の間隔とは1:1にしていた。
これに対して、本参考例では、金属箔パターン形成領域4の一部において、配線パターン2同士の間隔Dに対する配線パターン2の幅Wの比率が1を越え且つ8.7以下となるように、複数の配線パターン2が形成されている。具体的には、上記配線パターン2の幅Wは260μm、配線パターン2同士の間隔Dは30μmとして、配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が約8.7となっている。
参考例において、放熱手段は半導体チップ9に入出力する配線パターン2自身によるものであり、当然、配線パターン2の表面積がより広い方が半導体チップ9の放熱に寄与できるため、その条件として、本発明者は配線パターン2の幅Wと配線パターン2同士の間隔Dの比率(配線幅/配線間)が1を越え且つ8.7以下である場合、放熱効果がx=1.0118の1次関数で増加することを見出した。
要するに、上記半導体チップ9に対して信号を入出力する配線パターン2において、
配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が1を越え且つ8.7以下である場合、他の比率に比べ放熱効率が高くなる。
また、上記枠α内の配線パターン2に限らず、枠α外の互いに平行な複数の配線パターン2においても、配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が1を越え且つ8.7以下となるように形成している。
また、本参考例では、上記複数の配線パターン2の表面積と、ベタパターン5,6,7の表面積との合計は、基材3の上面の面積の55.5%となっている。
ちなみに、本発明者の実験において、配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が1を越え且つ8.7以下である場合、その配線パターン2の表面積の合計が基材3の上面の面積の50〜90%となった。逆説的であるが、上記配線パターン2の基材上面占有率50〜90%を実現するため、電気特性が許す限りベタパターン5,6,7を配置ことが望ましく、配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が1を越え且つ8.7以下とできない部分があっても、その部分にベタパターン5,6,7を配置ことにより、上記部分は、配線パターン2の幅Wを配線パターン2同士の間隔Dで割った値が1を越え且つ8.7以下とした部分と同等の効果を得ることができる。
当然ながら、上記フレキシブル基板1の上面の全面積に対する銅箔の面積の割合を50〜90%とすれば、放熱の観点で、フレキシブル基板1の上面の面積を最大限有効に使うことができ、フレキシブル基板1の放熱性の改善とフレキシブル基板1の小型化とを両立することができる。
図3に、図1のIII−IIIから見た概略断面図を示す。
上記半導体チップ9の下面(フレキシブル基板1側の表面)には複数の突起電極10が形成されている。この半導体チップ9の下面の形状は長方形である。つまり、上記半導体チップ1は直方体形状である。
上記ベタパターン7の一部が半導体チップ搭載領域8を横断している。この半導体チップ搭載領域8を横断しているベタパターン7の一部に、突起電極10を接続している。
上記半導体チップ1の中央部は外気から最も遠いため放熱が困難となっているが、半導体チップ1の下面の長辺近傍に突起電極10を配置してるため、半導体チップ1の中央部から配線パターン2を引き出すことはできない。このため、上記ベタパターン7の一部が半導体チップ搭載領域8を横断する形状とし、このベタパターン7の一部に突起電極10を接続した。これにより、上記半導体チップ1の中央部の熱を極的に外部に導く熱経路が得られている。
上記ベタパターン7は、半導体チップ9の下面の短辺の両側に配置された部分と、半導体チップ搭載領域8を横断する部分とで構成されている。また、上記半導体チップ9の下面の短辺の両側に配置された部分と、半導体チップ搭載領域8を横断する部分とは、一体化されており、1つのパターンを形成している。
上記突起電極10は、主に、半導体チップ9の下面の長辺に沿って一直線上に配置されており、突起電極10に接続されたインナーリード12は基材3上で直進する格好で半導体チップ搭載領域8から引き出され、配線−ギャップ−配線と繰り返したストライプ状のパターンとなっている。
また、上記出力アウターリード13は例えば液晶パネルの電極に接続され、この電極は端子−ギャップ−端子と繰り返した櫛歯状となっている。このため、上記出力アウターリード13も、液晶パネルの電極の形状に合わせてストライプ状のパターンとなっている。
また、上記インナーリード12と出力アウターリード13を結線する引き回し配線15もストライプ状となっている。
上記引き回し配線15は引き回し配線15の幅を引き回し配線15同士の間隔で割った値が1を越え且つ8.7以下となるよう形成している。
上記インナーリード12は、インナーリード12の幅をインナーリード12同士の間隔で割った値が1を越え且つ8.7以下となるよう形成している。
上記出力アウターリード13は、出力アウターリード13の幅を出力アウターリード13同士の間隔で割った値が1を越え且つ8.7以下となるよう形成している。
上記参考例では、金属箔パターン形成領域4の一部において、配線パターン2同士の間隔Dに対する配線パターン2の幅Wの比率が1を越え且つ8.7以下となるように、複数の配線パターン2を形成していたが、金属箔パターン形成領域4の全部において、配線パターン2同士の間隔Dに対する配線パターン2の幅Wの比率が1を越え且つ8.7以下となるように、複数の配線パターン2を形成してもよい。
上記参考例では、金属箔パターン形成領域4に複数のベタパターン5,6,7を形成していたが、金属箔パターン形成領域4に複数のベタパターン5,6,7を形成しなくてもよい。
上記金属箔パターン形成領域4に複数のベタパターン5,6,7を形成しない場合、複数の配線パターン2の表面積の合計は、基材3の上面の面積の50〜90%の範囲内としてもよい。
上記参考例では、配線パターン2の一部が半導体チップ搭載領域8を横断するように、配線パターン2を形成していなかったが、配線パターンの一部が半導体チップ搭載領域8を横断するように、配線パターンを形成してもよい。
上記配線パターンの一部が半導体チップ搭載領域8を横断するように、配線パターンを形成した場合、配線パターンの一部が半導体チップ搭載領域8を横断する方向は、半導体チップ9の下面の長手方向であってもよいし、半導体チップ9の下面の短手方向であってもよい。
上記参考例では、金属箔パターン形成領域4に銅箔を形成していたが、金属箔パターン形成領域4に銅箔以外の金属箔を形成してもよい。つまり、銅箔以外の金属箔からなる配線パターンと、銅箔以外の金属箔からなるベタパターンとを、金属箔パターン形成領域4に形成してもよい。
実施形態)
図4に、本発明の実施形態のフレキシブル基板21を上方から見た概略図を示す。また、図4において、図1に示した参考例の構成部と同一構成部は、図1における構成部と同一参照番号を付して説明を省略する。
上記フレキシブル基板21の半導体チップ搭載領域8には、上記参考例と同様に、図3の半導体チップ9が搭載される。
上記フレキシブル基板21では、配線パターン2の表面積が広いほど放熱に有利であるが、限られた領域で極力表面積を増やすため、ベタパターン25に穴50、ベタパターン26に穴51、ベタパターン27に穴52,53を形成している。
上記穴50は複数形成されていて、各穴50の平面視の形が長方形となっている。この複数の穴50は、その長方形の短辺と平行な方向に並ぶように配置されている。
上記穴51は複数形成されていて、各穴51の平面視の形が三角形となっている。この複数の穴51はマトリクス状に配置されている。
上記穴52は複数形成されていて、各穴52の平面視の形が十字形となっている。この複数の穴52は半導体チップ搭載領域8を挟むように配置されている。つまり、上記半導体チップ搭載領域8の両側に穴52を形成している。この穴52は、半導体チップ9と半導体チップ搭載領域8との位置を合わせるための位置合わせマークも兼ねている。
上記穴53は複数形成されていて、各穴53の平面視の形が円となっている。この複数の穴53は非直線状上に配置されている。
上記穴52を除き、穴50,51,53のいずれもが深さ6μmであってベタパターン25,26,27である銅箔を貫通していない穴となっている。
上記複数の配線パターン2の表面積と、穴50,51,52,53の側面の面積を含むベタパターン25,26,27の表面積との合計は、基材3の上面の面積の56.6%である。
このように、上記ベタパターン25,26,27に穴50,51,52,53を形成しているので、上記参考例に比べて、銅箔の表面積を増やすことができ、放熱性をより向上させている。
記実形態では、穴50,51,53はそれぞれ複数形成していたが、穴50,51,53はそれぞれ1個となるようにしてもよい。
記実形態では、平面視の形が三角形である穴51をベタパターン26に複数形成していたが、平面視の形が三角形以外の多角形である穴をベタパターン26に単数または複数形成してもよい。
記実形態では、複数の穴53は非直線状上に配置されていたが、複数の穴53はマトリクス状に配置してもよい。
記実形態では、穴50,51,53のいずれもがベタパターン25,26,27である銅箔を貫通していなかったが、穴50,51,53の少なくとも1つがベタパターン25,26,27である銅箔を貫通して基材3の上面に達するようにしてもよい。
記実形態では、上記複数の配線パターン2の表面積と、穴50,51,52,53の側面の面積を含むベタパターン25,26,27の表面積との合計は、基材3の上面の面積の56.6%であったが、56.6%以外でも、基材3の上面の面積の50〜90%の範囲内であればよい。
本発明は、上記参考例に記載した内容と、上記第2実施形態に記載した内容とを組み合わせたものであってもよい。
図1は本発明の参考例のフレキシブル基板の概略平面図である。 図2は図1の枠αの拡大図である。 図3は図1のIII−III線矢視概略断面図である。 図4は本発明の実施形態のフレキシブル基板の概略平面図である。 図5は従来のフレキシブル基板の概略平面図である。 図6は従来の半導体装置の要部の概略斜視図である。
符号の説明
1,21 フレキシブル基板
2 配線パターン
3 基材
4 金属箔パターン形成領域
5,6,7,25,26,27 ベタパターン
8 半導体チップ搭載領域
9 半導体チップ
10 突起電極
50,51,52,53 穴
D 配線パターン同士の間隔
W 配線パターンの幅

Claims (12)

  1. 半導体チップ搭載領域と金属箔パターン形成領域とを一表面に有する基材と、
    上記金属箔パターン形成領域に形成され、金属箔から成る複数の配線パターンと
    を備え、
    上記金属箔パターン形成領域の少なくとも一部では、上記配線パターン同士の間隔に対する上記配線パターンの幅の比率が1を越え且つ8.7以下となるように、上記複数の配線パターンが形成されていることを特徴とするフレキシブル基板。
  2. 請求項1に記載のフレキシブル基板において、
    上記複数の配線パターンの表面積の合計は、上記基材の上記一表面の面積の50〜90%の範囲内であることを特徴とするフレキシブル基板。
  3. 請求項1に記載のフレキシブル基板において、
    上記配線パターン同士の間隔に対する上記配線パターンの幅の比率が1を越え且つ8.7以下となるように形成された上記複数の配線パターンは、ファンアウト構造を有することを特徴とするフレキシブル基板。
  4. 請求項1に記載のフレキシブル基板において、
    上記基材の上記一表面において、上記半導体チップ搭載領域以外の領域は全て上記金属箔パターン形成領域であることを特徴とするフレキシブル基板。
  5. 請求項1に記載のフレキシブル基板において、
    上記金属箔パターン形成領域には、金属箔から成るベタパターンが形成されていることを特徴とするフレキシブル基板。
  6. 請求項5に記載のフレキシブル基板において、
    上記ベタパターンの少なくとも一部が上記半導体チップ搭載領域を横断していることを特徴とするフレキシブル基板。
  7. 請求項5に記載のフレキシブル基板において、
    上記ベタパターンには穴が形成されていることを特徴とするフレキシブル基板。
  8. 請求項7に記載のフレキシブル基板において、
    上記穴は単数または複数あり、上記穴の平面視の形が長方形であり、
    上記穴が複数ある場合は、上記複数の穴が上記長方形の短辺と平行な方向に並ぶように配置されていることを特徴とするフレキシブル基板。
  9. 請求項7に記載のフレキシブル基板において、
    上記穴は単数または複数あり、上記穴の平面視の形が円または多角形であり、
    上記穴が複数ある場合は、上記複数の穴がマトリクス状に配置されていることを特徴とするフレキシブル基板。
  10. 請求項7に記載のフレキシブル基板において、
    上記複数の配線パターンの表面積と、上記穴の側面の面積を含む上記ベタパターンの表面積との合計は、上記基材の上記一表面の面積の50〜90%の範囲内であることを特徴とするフレキシブル基板。
  11. 請求項7に記載のフレキシブル基板において、
    上記穴は、上記半導体チップ搭載領域に搭載する半導体チップと、上記半導体チップ搭載領域との位置を合わせるための位置合わせマークであることを特徴とするフレキシブル基板。
  12. 請求項1に記載のフレキシブル基板と、
    上記半導体チップ搭載領域に搭載されると共に、上記複数の配線パターンに接続された半導体チップと
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
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