JP2008126933A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレーキホールド制御実施中にニュートラル制御を実施している状況から、発進要求に応じてニュートラル制御からの復帰を行うときに、そのニュートラル制御の復帰時のショックを抑制する。
【解決手段】ニュートラル制御からの復帰時に、運転者のアクセルペダル踏み込み量に関係なく、スロットルバルブを、ニュートラル制御からの復帰開始時から所定時間遅延した後に緩やかに開いて、エンジントルクの早期上昇を抑制する(ステップST4)。また、ブレーキ圧についても、ニュートラル制御からの復帰開始時から所定時間遅延した後に緩やかに解放する(ステップST5〜ST8)。このようにして、ニュートラル制御からの復帰時の環境(スロットル開度、ブレーキ力)を、前進クラッチの係合を考慮して適正に設定することで、ニュートラル制御からの復帰時のショックを抑制することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関(以下、エンジンともいう)と自動変速機とが搭載された車両の制御装置に関し、さらに詳しくは、車両停止中に自動変速機をニュートラル状態にするニュートラル制御と、運転者のブレーキペダルの操作に関係なく車両のブレーキ力を保持するブレーキホールド制御とを実行する車両の制御装置に関する。
車両に搭載されるエンジンにおいては、吸気通路に設けたスロットルバルブを駆動するアクチュエータを設け、運転者のアクセルペダルの操作とは独立してスロットル開度を制御可能とした電子スロットルシステムが知られている。電子スロットルシステムでは、エンジン回転数と運転者のアクセルペダル踏み込み量(アクセル開度)等のエンジンの運転状態に応じた最適な吸入空気量(目標吸気量)が得られるようにスロットル開度が制御される。このような電子スロットルシステムでは、スロットル開度センサ等を用いてスロットルバルブの実際のスロットル開度を検出し、その実スロットル開度が上記目標吸気量が得られるスロットル開度(目標スロットル開度)に一致するようにスロットルバルブのアクチュエータをフィードバック制御している。
車両のブレーキシステムとして、運転者のブレーキペダルの操作とは独立して車輪のブレーキ圧を制御する電子制御ブレーキシステム(ECB:Electronic Controlled Brake System)が知られている。電子制御ブレーキシステムを装備した車両においては、運転者の利便性の向上を目的として、車両停止後に、運転者がブレーキペダルから足を離しても、車両ブレーキ圧を保持する制御(以下、ブレーキホールド制御という)が行われている。このブレーキホールド制御は、アクセルペダルがONとなったときに解除され、車輪のブレーキ圧が開放される。
また、車両の速度制御の一例としてクルーズコントロールが知られている。クルーズコントロールは、高速道路走行等における運転者の操作労力の低減や安全性向上などを目的としたシステムであって、運転者が予め定めた設定車速(目標車速)に車速が一致するように、車両に付加する駆動力や制動力を制御することによって車両を設定車速で巡航させる定速走行モードなどが設定されている。
さらに、最近では、全車速追従機能付のレーダークルーズコントロール(以下、全車速クルーズコントロールという)が開発されている。全車速クルーズコントロールは、高速道路や自動車専用道路での走行時に、0km/hから約100km/hの広い範囲において、先行車との車間距離を適切に保ちながら追従走行する運転支援システムである。この全車速クルーズコントロールでは、定速走行だけでなく、渋滞時のストップアンドゴーのような状況での運転者のアクセル操作やブレーキ操作の負担を軽減することができる。さらに、追従している先行車が停止したときには、適切な車間距離を保って停止状態を維持し、先行車の発進を認識すると、運転者のスイッチ操作(レジュームレバーの操作)またはアクセルペダル操作により追従走行を再開することができる。
そして、このような全車速クルーズコントロールにおいて、車両に付加する駆動力や制動力の制御には、上記した電子スロットルシステムや電子制御ブレーキシステムが適用されている。
一方、エンジンを搭載した車両において、エンジンが発生するトルク及び回転速度を車両の走行状態に応じて適切に駆動輪に伝達する変速機として、エンジンと駆動輪との間の変速比を自動的に最適設定する自動変速機が知られている。
車両に搭載される自動変速機としては、例えば、クラッチ及びブレーキと遊星歯車装置とを用いた遊星歯車式変速機や、変速比を無段階に調整するベルト式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)がある。ベルト式無段変速機(以下、CVTという)は、エンジン出力を効率的に引き出すことが可能であり、燃費及び走行性能の向上に優れている。
自動変速機が搭載された車両においては、一般に、運転者により操作されるシフトレバーが設けられており、そのシフトレバーを操作することにより、自動変速機のシフトポジションを、例えばPレンジ(パーキングレンジ)、Rレンジ(後進走行レンジ)、Nレンジ(ニュートラルレンジ)、Dレンジ(前進走行レンジ)等に切り変えることができる。
このような自動変速機が搭載された車両において、例えばDレンジが設定されて車両が停止している状態では、アイドル運転中のエンジンからの駆動力がトルクコンバータを介して自動変速機に伝達され、これが駆動輪に伝達されるため、いわゆるクリープ現象が発生する。クリープ現象は、坂道(登り)での停車からの発進をスムーズに行わせることができるなど、所定条件下では非常に有用であるが、車両を停止保持したいときには不要な現象であり、車両のブレーキを作動させてクリープ力を抑えるようになっている。すなわち、エンジンからのクリープ力をブレーキ力により抑えるようになっており、その分エンジンの燃費が低下するという問題がある。
このようなことから、所定のニュートラル制御開始条件、例えば「自動変速機のシフトポジションがDレンジで、アクセル操作が行なわれず、ブレーキ操作が行なわれ、かつ、車両が停止している状態である」という条件が成立したときには、自動変速機をDレンジのままでニュートラルに近いニュートラル状態として、燃費の向上をはかるニュートラル制御が実施されている(例えば、特許文献1参照)。ニュートラル制御とは、自動変速機の前進クラッチを解放または所定のスリップ状態にして、ニュートラルに近い状態にする制御のことである。
そして、このようなニュートラル制御と上記したブレーキホールド制御とを実行する車両の制御装置において、実用燃費の向上のために、ブレーキホールド制御中にニュートラル制御を実施することが検討されている。また、上記した全車速クルーズコントロールが装備された車両においても、同様に、ブレーキホールド制御中にニュートラル制御を実施することが検討されている。
特開2004−183608号公報 特開2003−002087号公報 特開昭62−244725号公報
ところで、ブレーキホールド制御の実施中にニュートラル制御を実施した場合、ニュートラル制御からの復帰を、アクセルペダルONをトリガーにして行う必要があるため、ニュートラル制御からの復帰時にショックが生じてドライバビリティが低下するという問題がある。また、全車速クルーズコントロール実施時においても、ブレーキホールド制御の実施中のニュートラル制御からの復帰が、アクセルONまたはレジュームレバー操作をトリガーにして行われるため、ニュートラル制御からの復帰時にショックが発生する。この点について以下に説明する。
まず、通常のニュートラル制御からの復帰の場合、運転者がブレーキペダルから足を離すこと(ブレーキペダルOFF)をトリガーにして、ニュートラル制御からの復帰を開始しているので、運転者がアクセルペダルを踏む頃には、ニュートラル制御からの復帰(前進クラッチの係合)がほぼ終了しており、スムーズな加速が可能となる。
これに対し、ブレーキホールド制御とニュートラル制御とを同時に実施している場合(全車速クルーズコントロールの実施時も含む)、車両停止中に運転者がブレーキペダルから足を離している場合があるので、ニュートラル制御からの復帰のトリガーを、通常のトリガー「ブレーキペダルOFF」とすることができず、このため、アクセルON(またはレジュームレバー操作)をトリガーにしてニュートラル制御からの復帰を開始している。このようにニュートラル制御からの復帰を、アクセルペダルON(またはレジュームレバー操作)をトリガーにして行うと、通常のニュートラル制御からの復帰の際に存在するブレーキペダルのリリース時間等を稼ぐことができない。このため、運転者がアクセルONをしている状態で、自動変速機の前進クラッチを係合させる必要があるが、アクセルペダルの踏み込み具合によって様々に変化するエンジントルクに合わせて、前進クラッチの油圧を適合することは困難であるため、ニュートラル制御からの復帰時にショックが発生してしまう。
また、ブレーキホールド制御とニュートラル制御とを同時に実施しているときに、アクセルONをトリガーにしてニュートラル制御からの復帰を行うと、そのアクセルONによってブレーキホールド制御からの復帰も同時に行われてしまう。このように、ニュートラル制御からの復帰開始とブレーキホールド制御からの復帰(ブレーキ圧の解放開始)とが同時に行われると、自動変速機の前進クラッチの係合よりも早くブレーキ圧が開放されてしまい、坂道(登り)での発進時において、十分なクリープ力を得ることができず、車両が後退する危険性がある。
本発明はそのような実情を考慮してなされたもので、ブレーキホールド制御実施中にニュートラル制御を実施している状況から、発進要求に応じてニュートラル制御からの復帰を行うときに、そのニュートラル制御の復帰時のショックを抑制することが可能な車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、内燃機関と、車両発進時に係合される前進クラッチを有する自動変速機とを備えた車両において、車両停止中に前記前進クラッチの動力伝達を所定値以下にするニュートラル制御と、ブレーキペダル操作に関係なく車両のブレーキ力を保持するブレーキホールド制御とを実行する車両の制御装置であって、前記ブレーキホールド制御実施中に前記ニュートラル制御を実施している状況で、発進要求(アクセルON)があったときに、前記ニュートラル制御からの復帰を開始し、そのニュートラル制御からの復帰時に、前記内燃機関の機関トルクをアクセル開度に関係なく緩やかに増加させることを特徴としている。
本発明によれば、ニュートラル制御からの復帰時に、内燃機関の機関トルクの早期上昇を抑制することができるので、自動変速機の前進クラッチ係合の制御性が向上する。これによって、ニュートラル制御からの復帰時のショックを抑制することができる。
本発明において、内燃機関の機関トルクの上昇開始を、発進要求があった時点から所定時間遅延する。また、内燃機関の機関トルクの増加勾配(例えばスロットル開度の増加勾配)を所定値以下に制限する。このような構成を採用すれば、ニュートラル制御からの復帰時のショックをより効果的に抑制することができる。
本発明において、ニュートラル制御からの復帰中は車両のブレーキ力を保持して、ニュートラル制御からの復帰時の車両後退を防止する。また、ニュートラル制御からの復帰中は、ブレーキ力の開放勾配を所定値以下に制限してブレーキ力を緩やかに解放する。
本発明において、発進要求があった時点(ニュートラル制御からの復帰開始時点)から所定時間経過した時点で、ブレーキ圧の解放を開始する。このようにニュートラル制御からの復帰開始後、すぐにブレーキ力の解放を開始するのではなく、復帰開始時から所定時間が経過した時点でブレーキ力の解放を開始することで、前進クラッチが車両後退に対して十分な係合力を有するまで、ブレーキ圧を保持することが可能となり、坂道(登り)での車両の発進時の後退をより確実に防止することができる。
なお、ブレーキ圧解放を開始するタイミングを設定する他の方法として、前進クラッチの係合圧に応じてブレーキ圧の解放を開始する方法、あるいは、自動変速機に設けられるトルクコンバータのタービン回転数Ntと内燃機関の機関回転数Neとの速度比[Nt/Ne]に応じてブレーキ圧の解放を開始する方法を挙げることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の制御装置を含む車両のパワートレーンについて図1を参照して説明する。この例の車両の制御装置は、図1に示すECU(Electronic Control Unit)100により実行されるプログラムによって実現される。
図1に示すように、この車両のパワートレーンは、エンジン1と、トルクコンバータ2と、自動変速機3と、ECU100とから構成されている。これらエンジン1、トルクコンバータ2、自動変速機3、及び、ECU100の各部について以下に説明する。
−エンジン−
エンジン1に吸入される空気量は、電子制御式のスロットルバルブ11により調整される。スロットルバルブ11は、運転者のアクセルペダル操作とは独立してスロットル開度を電子的に制御することが可能であり、その開度(スロットル開度)はスロットル開度センサ201によって検出される。エンジン1の出力軸であるクランクシャフト12はトルクコンバータ2の入力軸に接続される。クランクシャフト12の回転数(エンジン回転数Ne)はエンジン回転数センサ202によって検出される。
−トルクコンバータ・自動変速機−
トルクコンバータ2は、入力軸と出力軸とを直結状態にするロックアップクラッチ21と、入力軸側のポンプ羽根車22と、出力軸側のタービン羽根車23と、ワンウェイクラッチ24と、トルク増幅機能を発現するステータ25とを備えている。トルクコンバータ2と自動変速機3とは回転軸によって接続される。トルクコンバータ2のタービン回転数Ntは、タービン回転数センサ203によって検出される。
自動変速機3は、ダブルピニオン型の第1遊星歯車装置31、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置32、及び、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置33を備えた遊星歯車式の変速機である。
第1遊星歯車装置31のサンギヤS1はクラッチC3を介して入力軸30に選択的に連結される。また、サンギヤS1は、一方向クラッチF2及びブレーキB3を介してハウジングに選択的に連結され、逆方向(入力軸30の回転と反対方向)の回転が阻止される。第1遊星歯車装置31のキャリアCA1は、ブレーキB1を介してハウジングに選択的に連結されるとともに、そのブレーキB1と並列に設けられた一方向クラッチF1により、常に逆方向の回転が阻止される。第1遊星歯車装置31のリングギヤR1は、第2遊星歯車装置32のリングギヤR2と一体的に連結されており、ブレーキB2を介してハウジングに選択的に連結される。
第2遊星歯車装置32のサンギヤS2は、第3遊星歯車装置33のサンギヤS3と一体的に連結されており、クラッチC4を介して入力軸30に選択的に連結される。また、サンギヤS2は、一方向クラッチF0及びクラッチC1を介して入力軸30に選択的に連結され、その入力軸30に対して相対的に逆方向へ回転することが阻止される。第2遊星歯車装置32のキャリアCA2は、第3遊星歯車装置33のリングギヤR3と一体的に連結されており、クラッチC2を介して入力軸30に選択的に連結されるとともに、ブレーキB4を介してハウジングに選択的に連結される。また、キャリアCA2は、ブレーキB4と並列に設けられた一方向クラッチF3により、常に逆方向の回転が阻止される。そして、第3遊星歯車装置33のキャリアCA3は出力軸34に一体的に連結されている。出力軸34の回転数Noutは、出力軸回転数センサ204によって検出される。
以上の自動変速機3では、摩擦要素であるクラッチ要素C1〜C4、ブレーキ要素B1〜B4、及び、ワンウェイクラッチ要素F0〜F3などが、所定の状態に係合または解放されることによってギヤ段(変速段)が設定される。自動変速機3の各シフトポジションはシフトレバーの操作等によって切り換えることができる。
自動変速機3のクラッチ要素C1〜C4、ブレーキ要素B1〜B4、及び、ワンウェイクラッチ要素F0〜F3の係合・開放状態を図2の作動表に示す。図2に示すように、例えば、車両の発進時に使用される1速時には、クラッチ要素(C1)、ワンウェイクラッチ要素(F0、F3)が係合する。これらのクラッチ要素の中で、特にクラッチ要素C1を前進クラッチ(入力クラッチ)という。この前進クラッチC1は、図2の作動表に示すように、パーキング(P)ポジション、後進走行(R)ポジション、ニュートラル(N)ポジション以外の、車両が前進するための変速段を構成する際に必ず係合状態で使用される。
そして、以上の自動変速機3において、所定のニュートラル制御開始条件が成立したときに、前進クラッチC1を解放または所定のスリップ状態にするニュートラル制御が実行される。なお、自動変速機3のニュートラル制御はECT_ECU102によって実行される制御であり、その詳細は後述する。
−ECU−
以上のパワートレーンを制御するECU100は、エンジン1を制御するエンジンECU101、トルクコンバータ2及び自動変速機3を制御するECT_ECU(Electronic Controlled automatic Transmission_ECU)102、及び、電子制御ブレーキシステムを制御するECB_ECU(Electronic Controlled Brake system_ECU)103を含む。
エンジンECU101には、図3に示すように、スロットル開度センサ201及びエンジン回転数センサ202などのエンジン1の運転状態を検出するセンサが接続されており、その各センサの信号が入力される。また、エンジンECU101には、ECB_ECU103からブレーキホールド制御のON/OFF信号などが入力される。
ECT_ECU102には、図3に示すように、タービン回転数センサ203、出力軸回転数センサ204、アクセル開度センサ205、シフトポジションセンサ206、ブレーキペダルセンサ207、車速センサ208、加速度センサ209、及び、勾配センサ210などが接続されており、これらの各センサからの信号が入力される。また、ECT_ECU102には、エンジンECU101からブレーキホールド制御のON/OFF信号などが入力される。
さらに、ECT_ECU102は、トルクコンバータ2にロックアップクラッチ制御信号を出力する。このロックアップクラッチ制御信号に基づいてロックアップクラッチ21の係合圧が制御される。また、ECT_ECU102は、自動変速機3にソレノイド制御信号(油圧指令信号)を出力する。このソレノイド制御信号に基づいて、自動変速機3の油圧回路のリニアソレノイドバルブやオンオフソレノイドバルブなどが制御され、所定の変速ギヤ段(1速〜6速)を構成するように、クラッチ要素C1〜C4、ブレーキ要素B1〜B4、及び、ワンウェイクラッチ要素F0〜F3などが、所定の状態に係合または解放される。
ECB_ECU103は電子制御ブレーキシステムを制御する。電子制御ブレーキシステムは、運転者のアクセルペダル操作とは独立してブレーキ力を保持するシステムであって、後述するブレーキホールド制御時、及び、全車速クルーズコントロール実施中の車両の制動・停止時に作動される。
そして、ECT_ECU102は、上記した各種センサの出力信号に基づいて、アクセル開度指示などのエンジン制御信号をエンジンECU101に送信し、また、ECB_ECU103にブレーキ圧指示やブレーキ力解放許可フラグなどを送信する。さらに、ECT_ECU102は、下記の「ブレーキホールド制御」、「ニュートラル制御」、「全車速クルーズコントロール制御」及び「発進制御」を実行する。
−ブレーキホールド制御−
ブレーキホールド制御は、例えば渋滞時や信号待ちなど、停止や発進を繰り返すような状況において、運転者がブレーキペダルを踏み続ける負担を軽くすること等を目的とし実行される制御である。
ブレーキホールド制御は、ECT_ECU102からECB_ECU103に送信されるブレーキ圧指示などの指令信号に基づいて、ECB_ECU103が電子制御ブレーキシステムを制御することによって実行され、車両停止後に運転者がブレーキペダルから足を離しても、車両のブレーキ圧を保持して車両の停止状態を維持する。このブレーキホールド制御は、アクセルONとなったときに解除され、車輪のブレーキ圧が開放される。また、この例において、ブレーキホール制御は、後述する全車速クルーズコントロール実施中に車両を自動停止する際にも実行される。なお、ブレーキホールド制御は、例えば、車速センサ208からの車速検知信号に基づく車速が「0」であること、アクセル開度センサ205の出力に基づくアクセルペダルの操作量が「0」であることなどを条件として作動する。
−ニュートラル制御−
ECT_ECU102は、所定のニュートラル制御開始条件が成立したときに、自動変速機3の油圧制御回路を制御して前進クラッチC1を解放または所定のスリップ状態にして、自動変速機3をニュートラル状態にする(ニュートラル制御)。
ここで、この例において、ニュートラル制御開始条件は、例えば、車速センサ208からの車速検知信号に基づく車速が「0」であること、シフトポジションセンサ206に基づくシフトレバー位置が「Dレンジ」であること、ブレーキペダルの踏み込み操作が行われていること(またはブレーキホールド制御実施時であること)、アクセル開度センサ205の出力に基づくアクセルペダルの操作量が「0」であることなどである。
ニュートラル制御からの復帰条件(復帰のトリガー)は、通常のニュートラル制御からの復帰の場合、例えば「ブレーキペダルの踏み込み解除(ブレーキペダルセンサ207がOFF)」を復帰条件とする。一方、ブレーキホールド制御とニュートラル制御とを同時に実施している状況において、ニュートラル制御から復帰する条件は「アクセルON」とする。また、全車速クルーズコントロール実施中(ブレーキホールド制御実施中)にニュートラル制御から復帰する条件は、「アクセルON」または「レジュームレバーの操作」を復帰条件とする。
−全車速クルーズコントロール−
ECT_ECU102は、クルーズコントロールスイッチがONに設定されているときに、全車速クルーズコントロールを実行する。具体的には、例えばミリ波レーダー装置によって、前方の車両の有無や前方の車両との車間距離等を検出し、前方に車両が存在する場合には、その車両に追従して走行または停止するように、エンジン1のスロットルバルブ11のスロットル開度を制御してエンジントルクを調整するとともに、電子制御ブレーキシステム(ECB)のブレーキ圧を制御して車両の制動力を調整する。
全車速クルーズコントロールは、上述したように、高速道路や自動車専用道路での走行時に、0km/hから約100km/hの広い範囲において、先行車との車間距離を適切に保ちながら追従走行する運転支援システムである。また、全車速クルーズコントロールにおいては、定速走行だけでなく、渋滞時のストップアンドゴーのような状況での運転者のアクセル操作やブレーキ操作の負担を軽減することができる。さらに、追従している先行車が停止したときには、適切な車間距離を保って停止状態を維持し、先行車の発進を認識すると、運転者のレジュームレバー操作またはアクセルONによって追従走行を再開することができる。
−発進制御−
次に、ブレーキホールド制御とニュートラル制御とを同時に実施している状況から、車両を発進するときの発進制御について以下に説明する。
まず、ブレーキホールド制御実施中にニュートラル制御を実施している場合、車両停止中に運転者がブレーキペダルから足を離している場合があるので、ニュートラル制御からの復帰条件を、通常の条件「ブレーキペダルの踏み込み解除」とすることができない。このため、上記したように、アクセルONを条件にしてニュートラル制御からの復帰を開始している。
このようにニュートラル制御からの復帰を、アクセルペダルONを条件にして行うと、ニュートラル制御からの復帰時にショックが生じてドライバビリティが低下するという問題がある。また、全車速クルーズコントロール実施時においても、ブレーキホールド制御実施時のニュートラル制御からの復帰が、アクセルONまたはレジュームレバー操作を条件にして行うと、ニュートラル制御からの復帰時にショックが発生する。
また、ブレーキホールド制御とニュートラル制御とを同時に実施しているときに、アクセルONを条件にしてニュートラル制御からの復帰を行うと、そのアクセルONによってブレーキホールド制御からの復帰も同時に行われてしまう。このようにニュートラル制御からの復帰開始とブレーキホールド制御からの復帰(ブレーキ圧解放開始)とが同時に行われると、自動変速機3の前進クラッチC1の係合よりも早くブレーキ圧が開放されてしまい、坂道(登り)での発進時において、十分なクリープ力を得ることができず、車両が後退する危険性がある。
以上の点を考慮して、この例では、ブレーキホールド制御とニュートラル制御とを同時に実施している状況で、アクセルON(発進要求)があったときに、エンジン1のスロットルバルブ11の開きタイミングと開き方、及び、ブレーキ圧の解放タイミングと解放傾きを適正に設定することで、ニュートラル制御からの復帰時のショックを抑制し、また、車両の後退を防止している。その具体的な制御(発進制御)を、図4のフローチャート及び図5のタイミングチャートを参照して説明する。図4の発進制御ルーチンはECT_ECU102において所定時間毎に繰り返して実行される。
まず、ステップST1において、現在の状況がブレーキホールド制御中(BH制御中)で、かつ、ニュートラル制御中(N制御中)であるか否かを判定し、その判定結果が否定判定である場合はこのルーチンを一旦抜ける。ステップST1の判定結果が肯定判定である場合、ステップST2に進む。
ステップST2では、アクセル開度センサ205の出力信号に基づいて、アクセルペダルが操作(アクセルON)された否かを判定し、その判定結果が肯定判定である場合(アクセルON(発進要求)の場合)、ニュートラル制御からの復帰を開始する(ステップST3)。ニュートラル制御からの復帰時には、図5に示すように、自動変速機3の前進クラッチC1の係合圧(油圧指令値)を、一旦初期係合圧まで上昇した後に低待機圧に維持し、その後に一定の勾配で上昇する。
次に、ステップST4において、ニュートラル制御からの復帰開始時(アクセルON時)から、所定時間ta(図5参照)だけ遅延した時点で、ECT_ECU102からエンジンECU101にアクセル開度指示を送信し、エンジンECU101がエンジン1のスロットルバルブ11を開く。このとき、スロットルバルブ11の開き方(エンジントルクの増加勾配)を制限し、従来の制御(図5に破線で示すスロットル開度)と比較して緩やかにする(スロットルバルブ11の開きなまし)。このようにスロットルバルブ11を緩やかに開くことにより、エンジン1の出力トルクを緩やかに増加させることができる。また、ニュートラル制御からの復帰時におけるスロットルバルブ11の開きタイミングと開き方は、発進時の運転者のアクセルペダルの踏み込み量に関係なく、常に同じとする。
さらに、ニュートラル制御からの復帰開始後に、ステップST5においてブレーキ圧解放許可フラグがONであるか否かを判定し、その判定結果が否定判定である場合、ステップST6に進み、ブレーキ圧解放条件が成立しているか否かを判定する。この例では、ニュートラル制御からの復帰を開始した時点から所定の設定時間tb(図5参照)が経過したか否かを判定し、その判定結果が否定判定である場合、ブレーキ圧解放許可フラグをOFFにしたままの状態でステップST4に戻る。なお、ステップST4に戻った際に、遅延時間taが経過していない場合には、そのまま遅延処理を継続し、遅延時間taが経過しているときには、スロットルバルブ11の開きなまし処理を実行する。
一方、ステップST6の判定結果が肯定判定である場合、つまりニュートラル制御からの復帰開始時から設定時間tbが経過し、ブレーキ圧解放条件が成立したときには、ブレーキ圧解放許可フラグをONとし(ステップST7)、この後にステップST4に戻る。ここで、設定時間tbは、ニュートラル制御の復帰開始時から、前進クラッチC1が車両後退に対して十分な係合力を有するまでの時間を予め実験・計算等より経験的に求め、その結果に基づいて適正な値を設定する。
そして、ブレーキ圧解放許可フラグがONとなった時点で、ECT_ECU102からECB_ECU103にブレーキ圧指示及びブレーキ力解放許可フラグを送信し、ECB_ECU103がブレーキ圧の解放を開始する(ステップST8)。ただし、ニュートラル制御からの復帰動作中は、ブレーキ圧の解放傾きを、従来の制御(図5に破線で示すブレーキ圧解放傾き)と比較して緩やかにする(ブレーキ圧解放なまし)。
以上のステップST4〜ST8の各処理は、ニュートラル制御からの復帰が終了するまで順次繰り返して実行される。そして、ニュートラル制御からの復帰が終了した時点、つまり自動変速機3の前進クラッチC1が完全に係合した時点(ステップST9の判定結果が肯定判定となった時点)で、ステップST10において、ブレーキ圧の解放なまし処理を解除し、ブレーキ圧を通常の解放傾きで解放していく。さらにステップST11において、スロットルバルブ11の開きなまし処理を解除し、スロットルバルブ11を通常の開き方で開いていく。この後、ブレーキ圧解放許可フラグをOFFにして(ステップST12)、このルーチンを一旦終了する。
以上の発進制御によれば、ブレーキホールド制御とニュートラル制御とを同時に実施している状況から、運転者がアクセルONして発進する際に、スロットルバルブ11を、ニュートラル制御からの復帰開始時から所定時間遅延した後に緩やかに開くので、エンジントルクの早期上昇を抑制することができる。このようにして運転者のアクセルペダル踏み込み量に関係なく、ニュートラル制御からの復帰時におけるエンジントルクの早期上昇を抑制するとともに、ニュートラル制御からの復帰時の環境(発生トルク等)を常に同じとすることにより、前進クラッチC1の係合油圧の適合が容易となり、ニュートラル制御からの復帰時のショックを抑制することができる。
さらに、ブレーキ圧についても、ニュートラル制御からの復帰開始時から所定時間遅延した後に緩やかに解放しているので、ニュートラル制御からの復帰中にブレーキ力を保持することができる。従って、このようなブレーキ圧の解放制御を組み合わせることにより、ニュートラル制御からの復帰時のショックを更に効果的に抑制することができる。
また、この例の発進制御では、ニュートラル制御からの復帰開始後、すぐにブレーキ力の解放を開始するのではなく、復帰開始時から所定の設定時間tbが経過した時点でブレーキ力の解放を開始しているので、前進クラッチC1が車両後退に対して十分な係合力を有するまで、ブレーキ圧を保持することが可能となり、坂道(登り)での車両の発進時の後退を防止することができる。
なお、以上の発進制御は、全車速クルーズコントロールの実施中に、ブレーキホールド制御とニュートラル制御とを実施している状況で、アクセルONまたはレジュームレバー操作の発進要求があったときにも実行する。
ここで、以上の発進制御に用いるパラメータ、つまり、スロットルバルブ11の開きタイミング(遅延時間ta)と開き方(開きなまし)、及び、ブレーキ圧の解放タイミング(遅延の設定時間tb)と解放傾き(解放なまし)の4つのパラメータについては、ニュートラル制御からの復帰時のショック抑制、及び、坂道(登り)での車両後退防止を達成できるように、予め実験・計算等によって経験的に適合した値を設定する。
また、ブレーキ圧の解放タイミングを遅延する設定時間tbについては、固定値であってもよいが、勾配センサ210の出力から得られる車両の傾斜状態に応じて変化させるようにしてもよい。
−他の実施形態−
以上の例では、車両の発進時に、スロットルバルブ11の開きタイミングと開き方、及び、ブレーキ圧の解放タイミングと解放傾きの4つのパラメータを制御しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、スロットルバルブ11の開きタイミングと開き方のいずれか一方または双方を制御して、発進時のエンジントルクの早期上昇を抑制するようにしてもよい。また、スロットルバルブ11の開き方とブレーキ圧の解放タイミングとを制御するようにしてもよい。
以上の例では、ニュートラル制御からの復帰時に、ブレーキ力開放を許可するブレーキ力開放許可フラグをONにするタイミングを、ニュートラル制御からの復帰時から所定の設定時間tbが経過した時点としているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、図6に示すように、自動変速機3の前進クラッチC1の係合圧(油圧指令値)が所定の閾値以上となったときに、ブレーキ圧開放許可フラグをONにする方法を挙げることができる。また、図7に示すように、タービン回転数センサ203の出力から得られるタービン回転数Ntと、エンジン回転数センサ202の出力から得られるエンジン回転数Neとの速度比[タービン回転数Nt/エンジン回転数Ne]が所定の閾値以下となったときに、ブレーキ圧開放許可フラグをONにする方法を挙げることができる。
また、これらの方法において、前進クラッチC1の係合圧(油圧指令値)に対して設定する閾値、タービン回転数Ntとエンジン回転数Neとの速度比[Nt/Ne]に対して設定する閾値は、それぞれ、ニュートラル制御からの復帰時に、前進クラッチC1が車両後退に対して十分に係合できるように、予め実験・計算等によって経験的に求めた値を設定する。また、各閾値は固定値であってもよいが、勾配センサ210の出力から得られる車両の傾斜状態に応じて各閾値を変化させるようにしてもよい。
以上の例では、遊星歯車式変速機構を有する自動変速機が搭載された車両の制御装置について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばベルト式無段変速機(CVT)が搭載された車両の制御装置にも適用できる。
本発明の車両の制御装置の一例を示す概略構成図である。 図1に示す自動変速機の作動表である。 ECU等の制御系の構成を示すブロック図である。 発進制御の処理内容を示すフローチャートである。 発進制御の動作を示すタイミングチャートである。 ブレーキ圧解放許可フラグをONにするタイミングの一例を示すタイミングチャートである。 ブレーキ圧解放許可フラグをONにするタイミングの他の例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 エンジン
11 スロットルバルブ
2 トルクコンバータ
3 自動変速機
C1 前進クラッチ
100 ECU
101 エンジンECU
102 ECT_ECU
103 ECB_ECU
201 スロットル開度センサ
202 エンジン回転数センサ
203 タービン回転数センサ
204 出力軸回転数センサ
205 アクセル開度センサ
206 シフトポジションセンサ
207 ブレーキペダルセンサ
208 車速センサ
209 加速度センサ
210 勾配センサ

Claims (8)

  1. 内燃機関と、車両発進時に係合される前進クラッチを有する自動変速機とを備えた車両において、車両停止中に前記前進クラッチの動力伝達を所定値以下にするニュートラル制御と、ブレーキペダル操作に関係なく車両のブレーキ力を保持するブレーキホールド制御とを実行する車両の制御装置であって、
    前記ブレーキホールド制御実施中に前記ニュートラル制御を実施している状況で、発進要求があったときに、前記ニュートラル制御からの復帰を開始し、そのニュートラル制御からの復帰時に、前記内燃機関の機関トルクをアクセル開度に関係なく緩やかに増加させることを特徴とする車両の制御装置。
  2. 請求項1記載の車両の制御装置において、
    前記内燃機関の機関トルクの上昇開始を、前記発進要求があった時点から所定時間遅延することを特徴とする車両の制御装置。
  3. 請求項1または2記載の車両の制御装置において、
    前記ニュートラル制御からの復帰中は、前記内燃機関の機関トルクの増加勾配を所定値以下に制限することを特徴とする車両の制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の車両の制御装置において、
    前記ニュートラル制御からの復帰中は、車両のブレーキ力を保持することを特徴とする車両の制御装置。
  5. 請求項4記載の車両の制御装置において、
    前記ニュートラル制御からの復帰中は、ブレーキ力の解放勾配を所定値以下に制限することを特徴とする車両の制御装置。
  6. 請求項4または5記載の車両の制御装置において、
    前記発進要求があったときから所定時間経過した時点で前記ブレーキ圧の解放を開始することを特徴とする車両の制御装置。
  7. 請求項4または5記載の車両の制御装置において、
    前記前進クラッチの係合圧に応じて前記ブレーキ圧の解放を開始することを特徴とする車両の制御装置。
  8. 請求項4または5記載の車両の制御装置において、
    前記自動変速機に設けられるトルクコンバータのタービン回転数と前記内燃機関の機関回転数との速度比に応じて前記ブレーキ圧の解放を開始することを特徴とする車両の制御装置。
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