JP2017048876A - 車両のニュートラル制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】追従走行制御を行うと共に走行レンジにおける停車時にニュートラル制御を行う車両においてブレーキホールド制御も行う場合に、発進性の悪化を抑制する。
【解決手段】走行レンジでの停車時に所定摩擦締結要素を所定締結度合い以下にするニュートラル制御手段と、停車時にブレーキ力を保持するブレーキホールド制御手段と、追従走行制御手段とを備えた車両のニュートラル制御装置は、先行車両の停止から発進への変化を判定する先行車両発進判定手段と、先行車両の停車に追従して自車両が停車するときに、先行車両の停車から発進への変化が判定された場合、ニュートラル制御手段による制御を抑制するニュートラル抑制制御手段とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のニュートラル制御装置に関する。
自動車等の車両において、エンジンの出力軸に連結されたトルクコンバータと、トルクコンバータの出力側に連結されるとともにクラッチ及びブレーキ等の複数の摩擦締結要素を備えた変速機構とを有し、複数の摩擦締結要素を選択的に締結して減速比の異なる複数の変速段を達成する自動変速機を搭載したものが一般に知られている。
自動変速機が搭載された車両では、前進走行レンジ(Dレンジ)が選択された状態でアクセルペダルの踏込み解除操作が行われてからブレーキペダルの踏込み操作が行われ、前進走行レンジで停車する場合、通常はエンジンがアイドリング状態で回転したまま停車する。
エンジンが回転したまま停車すると、変速機構の入力軸に連結されたトルクコンバータの出力側が停止した状態で、エンジンの出力軸に連結されたトルクコンバータの入力側が回転することとなるので、トルクコンバータ内ですべり状態が生じ、トルクコンバータ内に充満する流体の粘性抵抗によってエンジンに負荷がかかり燃費が悪化することとなる。
これに対し、前進走行レンジで停車する時に、変速機構に備えられた発進時に1速の変速段で締結される少なくとも1つの摩擦締結要素をスリップ状態又は解放状態にして自動的に変速機構をニュートラル状態にするニュートラル制御を行うことで、エンジンにかかる負荷を軽減して燃費を向上させることが知られている。
前進走行レンジでの停車時にニュートラル制御を行う車両では、ブレーキペダルの踏込み解除操作が行われてからアクセルペダルの踏込み操作が行われて発進する際、ブレーキペダルの踏込み解除操作と同時にニュートラル制御を終了して停車時にスリップ状態又は解放状態にされた摩擦締結要素の締結制御を開始すれば、アクセルペダルの踏込み操作が行われるまでに摩擦締結要素の締結を完了させることができるので、アクセルペダルの踏込み操作と同時に発進することができ、良好な発進応答性が得られる。
一方、停車後にブレーキペダルの非踏込み状態で車両のブレーキ力を保持するブレーキホールド制御機能を備えた車両が知られている。このブレーキホールド制御では、アクセルペダルの踏込み操作が行われたときなどに車両のブレーキ力の保持を解除することが行われる。
そして、前進走行レンジでの停車時にニュートラル制御を行う車両においてブレーキホールド制御も行うようにしたものも知られており、例えば特許文献1には、ニュートラル制御とブレーキホールド制御とを並行して行う車両が開示されている。
前記特許文献1に記載された車両では、停車時にニュートラル制御とブレーキホールド制御とが行われている状況で、アクセルペダルの踏込み操作が行われてニュートラル制御とブレーキホールド制御とを終了して発進する際に、アクセルペダルの踏込み操作量に関係なくスロットル弁を緩やかに開いてエンジンの出力トルクを緩やかに増加させることで、ニュートラル制御の終了時における摩擦締結要素の締結によるショックを抑制するようになっている。
特開2008−126933号公報
このように走行レンジでの停車時にニュートラル制御を行う車両においてブレーキホールド制御も行う場合、ニュートラル制御のみを行う場合のようにブレーキペダルの踏込み解除操作をもってニュートラル制御を終了すると、ブレーキホールド制御によって停車している間はニュートラル制御による燃費向上効果が得られないことから、ブレーキペダルの踏込み解除操作後もニュートラル制御を継続し、アクセルペダルの踏込み操作が行われたときにニュートラル制御を終了してスリップ状態にされた発進時に締結される所定摩擦締結要素の締結制御を開始することとなる。
図4に示すように、走行レンジでの停車時にニュートラル制御を行う車両においてブレーキホールド制御も行う場合、時刻t1で車速がゼロとなって走行レンジで停車する時に、その停車時及び発進時に締結される変速機構の所定摩擦締結要素に供給されている油圧を低下させて締結状態からスリップ状態にするニュートラル制御が行われる。そして、時刻t2でブレーキペダルの踏込み解除操作が行われて非踏込み状態にされると、ブレーキホールド制御が行われる。
その後に、時刻t3でアクセルペダルの踏込み操作が行われて発進する際には、ブレーキホールド制御を終了すると共に、ニュートラル制御を終了してスリップ状態にされた発進時に締結される所定摩擦締結要素の締結制御が開始される。
しかしながら、時刻t3で発進時に締結される所定摩擦締結要素の締結制御を開始しても、所定摩擦締結要素に供給される油圧は徐々に上昇して油圧の供給が完了するまでに応答遅れT1が生じ、時刻t4で所定摩擦締結要素への油圧の供給が完了して所定摩擦締結要素が締結されると発進することとなる。
このように、アクセルペダルの踏込み操作が行われて発進する際に、ニュートラル制御によってスリップ状態にされた所定摩擦締結要素が締結されるまで発進することができないので、アクセルペダルの踏込み操作が行われてから発進するまでに時間がかかり、発進性の悪化を引き起こし得る。すなわち、ニュートラル制御とブレーキホールド制御とを行う車両の場合、停車時にニュートラル制御を発進直前まで行って燃費性能を向上させようとすると、発進性が悪化することになり得る。
ところで、自車両前方の先行車両に対して所定の車間距離を維持して追従走行する追従走行制御機能を備えた車両が知られている。この追従走行制御では、運転者の操作に応じて、エンジンやブレーキ装置等を自動制御することにより自車両前方の先行車両に対して追従走行し、先行車両の停車に追従して停車したときに追従走行を終了することが行われる。
追従走行制御を行うと共にニュートラル制御を行う車両においてブレーキホールド制御も行う場合においても、追従走行制御によって先行車両の停車に追従して停車したときに追従走行制御を終了してニュートラル制御及びブレーキホールド制御が行われ、アクセルペダルの踏込み操作が行われたときにブレーキホールド制御及びニュートラル制御を終了してスリップ状態にされた発進時に締結される所定摩擦締結要素の締結制御が開始されると、前記所定摩擦締結要素が締結されるまで発進することができないので、発進性の悪化を引き起こし得る。
そこで、本発明は、追従走行制御を行うと共に走行レンジにおける停車時にニュートラル制御を行う車両においてブレーキホールド制御も行う場合に、発進性の悪化を抑制することができる車両のニュートラル制御装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、走行レンジでの停車時及び発進時に締結される所定摩擦締結要素を備えた変速機構を有する自動変速機と、前記走行レンジでの停車時に前記所定摩擦締結要素を所定締結度合い以下にして前記変速機構をニュートラル状態にするニュートラル制御手段と、停車時にブレーキペダルの非踏込み状態でブレーキ力を保持するブレーキホールド制御手段と、自車両前方の先行車両に対して所定の車間距離を維持して追従走行する追従走行制御手段とを備えた車両のニュートラル制御装置であって、前記追従走行制御手段によって追従走行する自車両前方の先行車両の停止から発進への変化を判定する先行車両発進判定手段と、前記追従走行制御手段によって前記先行車両の停車に追従して自車両が停車するときに、前記先行車両発進判定手段によって前記先行車両の停車から発進への変化が判定された場合、前記所定摩擦締結要素を前記ニュートラル制御手段によって前記所定締結度合い以下にされる締結度合いよりも高くすることにより前記ニュートラル制御手段による制御を抑制するニュートラル抑制制御手段と、を備えていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の車両のニュートラル制御装置において、前記先行車両発進判定手段は、前記先行車両と自車両との車間距離の変化量、変化速度、又は変化量と変化速度の両方に基づいて前記先行車両の停止から発進への変化を判定することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の車両のニュートラル制御装置において、前記ニュートラル抑制制御手段は、前記所定摩擦締結要素を締結状態にすることにより、又は前記所定摩擦締結要素を前記ニュートラル制御手段によって前記所定締結度合い以下にされる締結度合いよりも高く且つ締結状態よりも低い締結度合いにすることにより、前記ニュートラル制御手段による制御を抑制することを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明によれば、先行車両に対して追従走行する追従走行制御を行うと共に、走行レンジでの停車時に、その停車時及び発進時に締結される所定摩擦締結要素を所定締結度合い以下にして変速機構をニュートラル状態にするニュートラル制御を行い、且つ停車時にブレーキペダルの非踏込み状態でブレーキ力を保持するブレーキホールド制御を行う。
そして、追従走行制御によって先行車両の停車に追従して自車両が停車するときに、自車両前方の先行車両の停止から発進への変化が判定された場合、ニュートラル制御によって所定締結度合い以下にされる所定摩擦締結要素をニュートラル制御によって所定締結度合い以下にされる締結度合いよりも高くすることによりニュートラル制御による制御を抑制するニュートラル抑制制御を行う。
これにより、走行レンジでの停車時に、自車両の発進操作が行われる前に、ニュートラル制御によって所定締結度合い以下にされる所定摩擦締結要素をニュートラル制御によって所定締結度合い以下にされる締結度合いよりも高くすることができるので、追従走行制御を行うと共に走行レンジにおける停車時にニュートラル制御を行う車両においてブレーキホールド制御も行う場合に、アクセルペダルの踏込み操作が行われたときにニュートラル制御を終了する場合に比べて、発進性の悪化を抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、先行車両と自車両との車間距離の変化量、変化速度、又は変化量と変化速度の両方に基づいて先行車両の停止から発進への変化が判定されることにより、先行車両の発進を比較的容易に判定することができ、前記効果を有効に得ることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、ニュートラル抑制制御は、所定摩擦締結要素を締結状態にすることにより、又は所定摩擦締結要素をニュートラル制御によって所定締結度合い以下にされる締結度合いよりも高く且つ締結状態よりも低い締結度合いにすることにより、ニュートラル制御による制御を抑制することにより、前記効果を具体的に実現することができる。
本発明の実施形態に係る車両のニュートラル制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る車両の停車時における第1の制御を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施形態に係る車両の停車時における第2の制御を説明するためのタイムチャートである。 従来の車両の停車時における制御を説明するためのタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両のニュートラル制御装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の実施形態に係る車両のニュートラル制御装置1は、エンジン11と、エンジン11の出力軸に連結されたトルクコンバータと該トルクコンバータの出力軸に連結されてトルクコンバータからの動力が入力される変速機構とを有する自動変速機12と、ブレーキペダルの踏込み操作に応じて車両のブレーキ力を発生させるブレーキ装置13とを備えている。
自動変速機12の変速機構は、トルクコンバータの出力軸に連結される入力軸と、該入力軸の軸線上に配設された複数のプラネタリギヤセットとクラッチやブレーキなどの複数の摩擦締結要素とを有すると共に、該変速機構からの動力を駆動輪(図示せず)側へ出力する出力ギヤを有している。
自動変速機12は、これに限定されるものではないが、複数のプラネタリギヤセットとして3つのプラネタリギヤセットを有し、複数の摩擦締結要素としてロークラッチ、ハイクラッチ、LRブレーキ、26ブレーキ及びR35ブレーキを有し、ロークラッチは、1速、2速、3速及び4速で締結され、ハイクラッチは、4速、5速及び6速で締結され、LRブレーキは、1速及び後退速で締結され、26ブレーキは、2速及び6速で締結され、R35ブレーキは、3速、5速及び後退速で締結されるようになっている。
自動変速機12の摩擦締結要素はそれぞれ、該摩擦締結要素に供給される油圧に応じて解放状態から締結状態まで締結度合いが制御されるようになっている。後述するニュートラル制御では、走行レンジでの停車時及び発進時に締結される1つの摩擦締結要素が所定締結度合い以下に制御され、具体的にはトルクを伝達しない第1締結度合いであるスリップ状態に制御される。
ブレーキ装置13は、ブレーキペダルの踏込み操作に応じて所定のブレーキ圧が供給されて車両のブレーキ力を発生させるようになっている。ブレーキ装置13はまた、後述するブレーキホールド制御によって停車時にブレーキペダルの非踏込み状態で車両のブレーキ力を保持するようになっている。
車両のニュートラル制御装置1はまた、運転者の操作により選択されたシフトレバーのレンジを検出するレンジセンサ21、運転者によるアクセルペダルの踏込み量を検出するアクセルペダルセンサ22、運転者によるブレーキペダルの踏込み量を検出するブレーキペダルセンサ23、自車両前方に先行車両がある場合に自車両前方の先行車両を検出するカメラ24、自車両前方の先行車両と自車両との車間距離を検出するレーダー25、車両の速度を検出する車速センサ26、自車両前方の先行車両に対して所定の車間距離を維持して追従走行する追従走行制御を開始するためのクルーズ制御スイッチ27などを備えている。
車両のニュートラル制御装置1はまた、エンジン11、自動変速機12及びブレーキ装置13などを制御するコントロールユニット30を備えており、コントロールユニット30には、レンジセンサ21、アクセルペダルセンサ22、ブレーキペダルセンサ23、カメラ24、レーダー25、車速センサ26及びクルーズ制御スイッチ27などからの信号が入力されるようになっている。
そして、コントロールユニット30は、これらの信号に基づいて、エンジン11の制御、具体的にはスロットル弁及び燃料噴射弁などの制御、自動変速機12の制御、具体的には摩擦締結要素に供給する油圧などの制御、ブレーキ装置13の制御、具体的にはブレーキ圧などの制御などを行うようになっている。なお、コントロールユニット30は、マイクロコンピュータを主要部として構成されている。
本実施形態では、コントロールユニット30は、前進走行レンジでの停車時に、具体的には前進走行レンジにおける1速の変速段での停車時に、1速の変速段で締結されるLRブレーキ及びロークラッチのうちロークラッチを締結状態に維持したままLRブレーキに供給する油圧を低下させて所定締結度合い以下のスリップ状態にして自動変速機12の変速機構をニュートラル状態にするニュートラル制御を行う。
コントロールユニット30はまた、停車時にブレーキペダルの非踏込み状態でブレーキ装置13に供給するブレーキ圧を保持して車両のブレーキ力を保持するブレーキホールド制御を行う。コントロールユニット30はまた、アクセルペダルの踏込み操作が行われたときにブレーキホールド制御を終了してブレーキ装置13による車両のブレーキ力を解放するように制御する。
コントロールユニット30はまた、アクセルペダル及びブレーキペダルの非踏込み状態で自車両前方の先行車両に対して所定の車間距離を維持して追従走行する追従走行制御を行い、クルーズ制御スイッチ27からON信号が入力されたときに追従走行制御を開始し、クルーズ制御スイッチ27からOFF信号が入力されたとき追従走行制御を終了する。コントロールユニット30はまた、追従走行制御を行っているときに先行車両の停車に追従して停車したときには追従走行制御を終了する。
コントロールユニット30には、カメラ24及びレーダー25から自車両前方の先行車両の情報が入力されており、コントロールユニット30は、追従走行制御によって追従走行する自車両前方の先行車両が停止した後に先行車両の停止から発進への変化を判定するようになっている。
本実施形態では、コントロールユニット30は、先行車両と自車両との車間距離の変化量に基づいて先行車両の停止から発進への変化を判定する。なお、先行車両と自車両との車間距離の変化速度に基づいて先行車両の停止から発進への変化を判定するようにしてもよく、また先行車両と自車両との車間距離の変化量と変化速度の両方に基づいて先行車両の停止から発進への変化を判定するようにしてもよい。
コントロールユニット30はまた、追従走行制御によって先行車両の停車に追従して自車両が停車するときに、先行車両の停車から発進への変化が判定された場合、ニュートラル制御による制御を抑制するニュートラル抑制制御を行う。ニュートラル抑制制御は、ニュートラル制御によって所定締結度合い以下にされるLRブレーキを、ニュートラル制御によって所定締結度合い以下にされる締結度合いよりも高くする。
図2は、本発明の実施形態に係る車両の停車時における第1の制御を説明するためのタイムチャートである。図2では、LRブレーキを発進締結所定摩擦締結要素として示し、追従走行する自車両前方の先行車両の情報を先行車両情報として示している。
図2に示すように、コントロールユニット30は、クルーズ制御スイッチ27からON信号が入力されて追従走行制御を行っているときに、先行車両の停車に追従し、時刻t11で車速がゼロとなって前進走行レンジで停車するときに、追従走行制御を終了すると共に、停車時にブレーキ装置13に供給するブレーキ圧を保持して車両のブレーキ力を保持するブレーキホールド制御を行う。
また、前進走行レンジで停車するときに、先行車両の停車から発進への変化が判定されていない場合、LRブレーキに供給する油圧を低下させて締結状態からスリップ状態にして自動変速機12の変速機構をニュートラル状態にするニュートラル制御を行う。
そして、時刻t12で先行車両の停車から発進への変化が判定されたときに、ニュートラル制御によってスリップ状態にしたLRブレーキに供給する油圧を高めてLRブレーキを締結状態へ復帰させる。
その後に、時刻t13でアクセルペダルの踏込み操作が行われて発進する場合、ブレーキホールド制御を終了してブレーキ装置13によるブレーキ力を解放するように制御する。このとき、ニュートラル制御によってスリップ状態にしたLRブレーキを締結状態へ復帰させていることから、アクセルペダルの踏込み操作が行われたときにLRブレーキを締結状態へ復帰させる場合に比べて、アクセルペダルの踏込み操作が行われたときに応答性良く発進させることができる。
図3は、本発明の実施形態に係る車両の停車時における第2の制御を説明するためのタイムチャートである。図3に示すように、コントロールユニット30は、クルーズ制御スイッチ27からON信号が入力されて追従走行制御を行っているときに、先行車両の停車に追従し、時刻t21で車速がゼロとなって前進走行レンジで停車するときに、追従走行制御を終了すると共に、停車時にブレーキ装置13に供給するブレーキ圧を保持して車両のブレーキ力を保持するブレーキホールド制御を行う。
そして、前進走行レンジで停車するときに、先行車両の停車から発進への変化が判定された場合、ニュートラル制御による制御を抑制するニュートラル抑制制御を行い、コントロールユニット30は、ニュートラル制御によってスリップ状態にされるLRブレーキを、図3において二点鎖線で示すようにスリップ状態にすることなく締結状態を継続してニュートラル制御によってスリップ状態にされる締結度合いよりも高くする。
本実施形態では、前進走行レンジで停車するときに、時刻t21で先行車両の停車から発進への変化が判定されてニュートラル抑制制御を行っているが、時刻t21よりも前に先行車両が停車から発進へ変化した場合においても、前進走行レンジで停車するときに、時刻t21で先行車両の停車から発進への変化が判定されていることからニュートラル抑制制御が行われる。
その後に、時刻t22でアクセルペダルの踏込み操作が直ぐに行われて発進する場合、ブレーキホールド制御を終了してブレーキ装置13によるブレーキ力を解放するように制御する。このとき、ニュートラル制御によってスリップ状態にされるLRブレーキを締結状態に継続させていることから、アクセルペダルの踏込み操作が行われたときにLRブレーキを締結状態へ復帰させる場合に比べて、アクセルペダルの踏込み操作が行われたときに応答性良く発進させることができる。
本実施形態では、ニュートラル抑制制御は、ニュートラル制御によって所定締結度合い以下の第1締結度合いであるスリップ状態にされるLRブレーキを、締結状態を継続してニュートラル制御によって所定締結度合い以下にされる締結度合いよりも高くしているが、第1締結度合いよりも高く且つ締結状態よりも低い締結度合いにしてニュートラル制御によって所定締結度合い以下にされる締結度合いよりも高くするようにしてもよい。
本実施形態ではまた、走行レンジでの停車時及び発進時に締結される所定摩擦締結要素としてのLRブレーキをスリップ状態にしてニュートラル制御を行っているが、ロークラッチをスリップ状態にしてニュートラル制御を行うようにしてもよい。また、スリップ状態に代えて、トルクを伝達しない所定締結度合い以下の解放状態にしてニュートラル制御を行うようにすることも可能である。
このように、本実施形態に係る車両のニュートラル制御装置では、先行車両に対して追従走行する追従走行制御を行うと共に、走行レンジでの停車時に、その停車時及び発進時に締結される所定摩擦締結要素を所定締結度合い以下にして変速機構をニュートラル状態にするニュートラル制御を行い、且つ停車時にブレーキペダルの非踏込み状態でブレーキ力を保持するブレーキホールド制御を行う。
そして、追従走行制御によって先行車両の停車に追従して自車両が停車するときに、自車両前方の先行車両の停止から発進への変化が判定された場合、ニュートラル制御によって所定締結度合い以下にされる所定摩擦締結要素をニュートラル制御によって所定締結度合い以下にされる締結度合いよりも高くすることによりニュートラル制御による制御を抑制するニュートラル抑制制御を行う。
これにより、走行レンジでの停車時に、自車両の発進操作が行われる前に、ニュートラル制御によって所定締結度合い以下にされる所定摩擦締結要素をニュートラル制御によって所定締結度合い以下にされる締結度合いよりも高くすることができるので、追従走行制御を行うと共に走行レンジにおける停車時にニュートラル制御を行う車両においてブレーキホールド制御も行う場合に、アクセルペダルの踏込み操作が行われたときにニュートラル制御を終了する場合に比べて、発進性の悪化を抑制することができる。
また、先行車両と自車両との車間距離の変化量、変化速度、又は変化量と変化速度の両方に基づいて先行車両の停止から発進への変化が判定されることにより、先行車両の発進を比較的容易に判定することができ、前記効果を有効に得ることができる。
本実施形態では、自車両前方の先行車両の情報がカメラやレーダーを用いてコントロールユニットに入力されて先行車両が停車から発進に変化したことを判定しているが、カメラやレーダー以外の他の方法を用いて先行車両が停車から発進に変化したことを判定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、車両のニュートラル制御装置に備えられた自動変速機は、トルクコンバータと変速機構とを有しているが、トルクコンバータを備えていない自動変速機を用いる場合についても適用することができ、また自動変速機に代えて無段変速機やデュアルクラッチトランスミッション(DCT)を用いる場合についても適用することができる。
本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能である。
以上のように、本発明に係る車両のニュートラル制御装置によれば、走行レンジでの停車時にニュートラル制御を行う車両においてブレーキホールド制御も行う場合に、発進性の悪化を抑制することが可能となるから、この種の車両の製造産業分野において、好適に利用される可能性がある。
1 車両のニュートラル制御装置
11 エンジン
12 自動変速機
13 ブレーキ装置
21 レンジセンサ
22 アクセルペダルセンサ
23 ブレーキペダルセンサ
24 カメラ
25 レーダー
26 車速センサ
27 クルーズ制御スイッチ
30 コントロールユニット

Claims (3)

  1. 走行レンジでの停車時及び発進時に締結される所定摩擦締結要素を備えた変速機構を有する自動変速機と、前記走行レンジでの停車時に前記所定摩擦締結要素を所定締結度合い以下にして前記変速機構をニュートラル状態にするニュートラル制御手段と、停車時にブレーキペダルの非踏込み状態でブレーキ力を保持するブレーキホールド制御手段と、自車両前方の先行車両に対して所定の車間距離を維持して追従走行する追従走行制御手段とを備えた車両のニュートラル制御装置であって、
    前記追従走行制御手段によって追従走行する自車両前方の先行車両の停止から発進への変化を判定する先行車両発進判定手段と、
    前記追従走行制御手段によって前記先行車両の停車に追従して自車両が停車するときに、前記先行車両発進判定手段によって前記先行車両の停車から発進への変化が判定された場合、前記所定摩擦締結要素を前記ニュートラル制御手段によって前記所定締結度合い以下にされる締結度合いよりも高くすることにより前記ニュートラル制御手段による制御を抑制するニュートラル抑制制御手段と、を備えている、
    ことを特徴とする車両のニュートラル制御装置。
  2. 前記先行車両発進判定手段は、前記先行車両と自車両との車間距離の変化量、変化速度、又は変化量と変化速度の両方に基づいて前記先行車両の停止から発進への変化を判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両のニュートラル制御装置。
  3. 前記ニュートラル抑制制御手段は、前記所定摩擦締結要素を締結状態にすることにより、又は前記所定摩擦締結要素を前記ニュートラル制御手段によって前記所定締結度合い以下にされる締結度合いよりも高く且つ締結状態よりも低い締結度合いにすることにより、前記ニュートラル制御手段による制御を抑制する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両のニュートラル制御装置。
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