JP2008105657A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より安定的な車両姿勢を維持した状態での制動を可能とする電動パワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】ECUは、制動時、車両姿勢に偏向が生じているか否かを判定する(ステップ104)。そして、車両姿勢に偏向が生じていると判定した場合(ステップ104:YES)には、操舵系に付与するアシスト力を低減すべく、EPSアクチュエータの作動を制御する(ステップ105)。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関するものである。
近年、車両用パワーステアリング装置として、モータを駆動源とする電動パワーステアリング装置(EPS)が広く採用されるようになっている。通常、このようなEPSは、図9に示すようなステアリングと転舵輪とを連結する操舵伝達系(ステアリングシャフト21)の途中に設けられたトーションバー22の捻れ角に基づき操舵トルクを検出するトルクセンサ23を備えている。そして、そのトルクセンサにより検出された操舵トルクに基づいて、操舵系に付与するアシスト力を制御する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
尚、図9は、EPS用トルクセンサとして広く採用されているもの、即ちトーションバー22の両端に設けられた一対の角度センサ24a,24b(レゾルバ)により同トーションバー22の捻れ角を検出する所謂ツインレゾルバ型トルクセンサの概略構成図である。
特開2002−104219号公報
ところで、車両制動時、特に急制動時や走行路が下り勾配の低μ路である場合等には、操舵角が一定、例えば直進制動であるにも関わらず、重量バランス、或いは制動力バランスの偏り等によって、その車両姿勢が偏向してしまう場合がある。そして、このような場合、その転舵輪には、同転舵輪を当該車両偏向方向と反対方向に転舵させるようなセルフアライニングトルク(SAT)が作用する。つまり、例えば、図10に示すように、車両25が右方向に偏向した場合、その転舵輪26には同転舵輪26を左方向に転舵させる、即ち車両姿勢を安定させる方向にセルフアライニングトルクが作用する。
しかしながら、その際、運転者が操舵角を維持した場合、即ちセルフアライニングトルクに基づき発生するステアリングの回転を押さえ込むことで、上記のようなトルクセンサには、これによりに生じるトーションバーの捩れに基づき車両偏向方向の操舵トルクが検出されることになる。このため、EPSを備えた車両では、トルクセンサの検出する操舵トルクに基づきEPSが作動することによって、車両安定方向に作用するセルフアライニングトルクをあえて打ち消す方向にアシスト力を付与することになり、その結果、当該偏向方向に車両が流れてしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、より安定的な車両姿勢を維持した状態での制動を可能とする電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、モータを駆動源として操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置と、ステアリングと転舵輪とを連結する操舵伝達系の途中に設けられたトーションバーの捩れ角に基づいて操舵トルクを検出するトルクセンサと、前記検出された操舵トルクに基づいて前記操舵力補助装置の発生するアシスト力を制御する制御手段とを備えた電動パワーステアリング装置であって、車両姿勢の偏向を検知する偏向検知手段を備え、前記制御手段は、車両制動時において前記偏向が検知された場合には、前記操舵力補助装置の発生するアシスト力を低減すること、を要旨とする。
上記構成によれば、車両偏向時、車両安定方向に作用するセルフアライニングトルクを有効に活用することができる。その結果、簡素な構成にて、より安定的な車両姿勢を維持した状態での制動が可能になる。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、車速が所定速度以上である場合に前記車両制動時におけるアシスト力の低減を行うこと、を要旨とする。
即ち、制動時における車両姿勢の偏向は、高速走行状態からの制動時に起こりやすい。従って、上記各構成によれば、より精度よく運転者の意図しない車両姿勢の偏向を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、モータを駆動源として操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置と、ステアリングと転舵輪とを連結する操舵伝達系の途中に設けられたトーションバーの捩れ角に基づいて操舵トルクを検出するトルクセンサと、前記検出された操舵トルクに基づいて前記操舵力補助装置の発生するアシスト力を制御する制御手段とを備えた電動パワーステアリング装置であって、前記制御手段は、車両制動時、所定速度以上である場合には、前記操舵力補助装置の発生するアシスト力を低減すること、を要旨とする。
即ち、車両制動時、所定速度以上である場合には、車両姿勢の偏向が発生する可能性が極めて高い。従って、上記構成のように、こうした場合に車両姿勢に偏向が生ずると予測して、その予測される偏向が顕在化する前に予めアシスト低減制御を実行することにより、その後発生する車両安定方向に作用するセルフアライニングトルクを有効に活用することができる。その結果、より速やかに車両姿勢の安定化を図ることができるようになる。
請求項4に記載の発明は、前記制御手段は、所定減速度以上の急制動時に前記車両制動時におけるアシスト力の低減を行うこと、を要旨とする。
即ち、制動時における車両姿勢の偏向は、該制動が急制動である場合に起こりやすい。従って、上記各構成によれば、より精度よく運転者の意図しない車両姿勢の偏向を抑制することができる。また、請求項3の発明に適用することで、より高精度に車両姿勢の偏向を予測することができるようになる。
請求項5に記載の発明は、前記制御手段は、前記ステアリングの舵角がステアリング中立近傍の所定角度範囲内にある場合に、前記車両制動時におけるアシスト力の低減を行うこと、を要旨とする。
即ち、旋回時には、運転者がステアリング操作とブレーキング操作とを組み合わせることで意図的に車両姿勢の偏向を作り出す場合がある。この点、上記構成のように、車両直進状態に限定してアシスト力の低減を行うことで、上記のような特殊なケースを排除して、精度よく、運転者の意図しない車両姿勢の偏向を抑制することができる。
請求項6に記載の発明は、前記制御手段は、操舵速度が所定速度以下である場合に、前記車両制動時におけるアシスト力の低減を行うこと、を要旨とする。
上記構成によれば、運転者によるステアリング操作を判別して、運転者に違和感を与えることなく、適切に、そのステアリング操作をアシストすることができる。
請求項7に記載の発明は、モータを駆動源として操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置と、ステアリングと転舵輪とを連結する操舵伝達系の途中に設けられたトーションバーの捩れ角に基づいて操舵トルクを検出するトルクセンサと、前記検出された操舵トルクに基づいて前記操舵力補助装置の発生するアシスト力を制御する制御手段とを備えた電動パワーステアリング装置であって、車両制動時における車両姿勢の偏向を予測する偏向予測手段を備え、前記制御手段は、前記偏向が生ずると予測された場合には、前記操舵力補助装置の発生するアシスト力を低減すること、を要旨とする。
上記構成によれば、車両姿勢に偏向が生ずると予測して、その予測される偏向が顕在化する前に予めアシスト低減制御を実行することにより、その後発生する車両安定方向に作用するセルフアライニングトルクを有効に活用することができる。その結果、より速やかに車両姿勢の安定化を図ることができるようになる。
請求項8に記載の発明は、前記制御手段は、前記アシスト力をゼロに低減すること、を要旨とする。
上記構成によれば、車両安定方向に作用するセルフアライニングトルクを、アシスト力によって弱めることなく有効に活用することができる。
請求項9に記載の発明は、前記制御手段は、前記操舵トルクが車両偏向時のセルフアライニングトルクに対応する範囲内にある場合には前記アシスト力をゼロに低減すること、を要旨とする。
上記構成によれば、車両姿勢に偏向が生ずると予測される場合には、アシスト力を「0」とすることで、車両安定方向に作用するセルフアライニングトルクを、当該アシスト力により弱めることなく有効に活用することができる。そして、操舵トルクが、その範囲を超える場合には、運転者が何らかのステアリング操作を行っているものと推定してアシスト力を付与することで、運転者に違和感を与えることなく、ステアリング操作をアシストすることができるようになる。
本発明によれば、より安定的な車両姿勢を維持した状態での制動を可能とする電動パワーステアリング装置を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態の電動パワーステアリング装置(EPS)1の概略構成図である。同図に示すように、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック5に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック5の往復直線運動に変換される。そして、このラック5の往復直線運動により転舵輪6の舵角、即ち転舵角が可変することにより、車両の進行方向が変更されるようになっている。
EPS1は、操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置としてのEPSアクチュエータ10と、該EPSアクチュエータ10の作動を制御する制御手段としてのECU11とを備えている。
本実施形態のEPSアクチュエータ10は、その駆動源であるモータ12がラック5と同軸に配置された所謂ラックアシスト型のEPSアクチュエータであり、モータ12が発生するモータトルクは、ボール送り機構(図示略)を介してラック5に伝達される。尚、本実施形態のモータ12は、ブラシレスモータであり、ECU11から三相(U,V,W)の駆動電力の供給を受けることにより回転する。そして、ECU11は、モータ12への駆動電力の供給を通じて、EPSアクチュエータ10の作動、即ち操舵系に付与するアシスト力を制御する。
詳述すると、本実施形態では、ステアリング2と転舵輪6との間の操舵伝達系を構成するステアリングシャフト3の途中にはトルクセンサ14が設けられており、ECU11には、このトルクセンサ14により検出される操舵トルクτが入力されるようになっている。尚、本実施形態では、トルクセンサ14には、図9に示すトルクセンサ23と同様の構成を有する周知のツインレゾルバ型トルクセンサ、即ちステアリングシャフト3(21)の途中に設けられたトーションバー22の捻れ角に基づき操舵トルクτを検出するものが用いられている。また、車輪速センサ15L,15Rにより検出された左右の車輪速V_L,V_R、及び車速Vが入力されるようになっている。そして、ECU11は、その操舵トルクτ及び車速Vに応じたアシスト力、具体的には、操舵トルクτ(の絶対値)が大きいほど、及び車速Vが小さいほど、大きなアシスト力を発生させるべく、EPSアクチュエータ10の作動を制御する。
[制動時姿勢安定化制御]
さて、上述のように、EPSを備えた車両では、制動時、車両姿勢に偏向が生じた際、運転者がステアリングの回転を押さえ込むことによって、車両安定方向に作用するセルフアライニングトルク(SAT)をあえて打ち消す方向にアシスト力が付与されてしまい、その結果、車両が当該偏向方向に流れてしまうという問題がある。
この点を踏まえ、本実施形態では、ECU11は、制動時、車両姿勢に偏向が生じているか否かを判定する。即ち、本実施形態のECU11は、偏向検知手段としての機能を有している。そして、車両姿勢に偏向が生じていると判定した場合には、操舵系に付与するアシスト力を低減すべく、EPSアクチュエータ10の作動を制御する(制動時姿勢安定化制御)。
詳述すると、図2のフローチャートに示すように、ECU11は、先ず、制動時姿勢安定化制御に用いる各状態量を取得する(ステップ101)。尚、本実施形態では、ECU11には、上記操舵トルクτ及び車速V、並びに左右の車輪速V_L,V_Rに加え、ステアリングセンサ16により検出された操舵角θs、及びブレーキ操作の有無を示すブレーキ信号S_bkが入力されるようになっている。
次に、ECU11はブレーキ信号S_bkに基づいて制動中である否かを判定し(ステップ102)、制動中である場合(ステップ102:YES)には、続いて、操舵角θsの絶対値が所定の閾値θ0よりも小さいか否か、換言するとステアリング中立近傍の所定角度範囲内にある、即ち略直進状態からの制動であるか否かを判定する(ステップ103)。そして、操舵角θsの絶対値が所定の閾値θ0よりも小さい場合(|θs|<θ0、ステップ103:YES)には、操舵角θs及び左右の車輪速V_L,V_Rに基づいて、車両姿勢に偏向が生じているか否かを判定する(ステップ104)。そして、車両姿勢に偏向が生じていると判定した場合(ステップ104:YES)には、EPSアクチュエータ10の発生するアシスト力を低減させる制御を実行する(ステップ105)。
尚、上記ステップ102〜ステップ104の各判定条件を満たさない場合、即ち制動中ではない(ステップ102:NO)、操舵角θsの絶対値が所定の閾値θ0以上である(ステップ103:NO)、又は車両姿勢に偏向は生じていないと判定した場合(ステップ104:NO)には、ECU11は、ステップ105のアシスト力低減処理を実行しない。そして、通常制御、即ち操舵トルクτ及び車速Vに応じたアシスト力を発生させるべく、EPSアクチュエータ10の作動を制御する(ステップ106)。
以上、本実施形態によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)ECU11は、制動時、車両姿勢に偏向が生じているか否かを判定する。そして、車両姿勢に偏向が生じていると判定した場合には、操舵系に付与するアシスト力を低減すべく、EPSアクチュエータ10の作動を制御する。
上記構成によれば、車両偏向時、車両安定方向に作用するセルフアライニングトルクを有効に活用することができる。その結果、簡素な構成にて、より安定的な車両姿勢を維持した状態での制動が可能になる。
(2)車両偏向時におけるアシスト力の低減は、操舵角θsの絶対値が所定の閾値θ0よりも小さい場合、換言するとステアリング中立近傍の所定角度範囲内にある場合に行われる。
即ち、旋回時には、運転者がステアリング操作とブレーキング操作とを組み合わせることで意図的に車両姿勢の偏向を作り出す場合がある。この点、上記構成のように、車両直進状態に限定してアシスト力の低減を行うことで、上記のような特殊なケースを排除して、精度よく、運転者の意図しない車両姿勢の偏向を抑制することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図面に従って説明する。
尚、本実施形態と上記第1の実施形態との主たる相違点は、制動時姿勢安定化制御の態様のみである。このため、説明の便宜上、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付すこととして、その説明を省略する。
本実施形態では、ECU11は、車両状態量として、車速V及び車両の前後加速度Gを検出する。そして、検出された前後加速度Gが所定値G1よりも大きな減速を示す値(車両進行方向を「+」の値とした場合には「−」の値、即ちG≦−G1)である場合において、車速Vが所定速度V1以上である場合には、操舵系に付与するアシスト力を低減すべく、EPSアクチュエータ10の作動を制御する。
即ち、検出される前後加速度Gが所定減速度以上の急制動を行ったと推定される所定値G1(例えば−0.8G)よりも大きな減速を示す値である場合において、その際の車速Vが所定速度V1(例えば100Km/時)以上の高速走行時を示す値である場合には、上述のような車両姿勢の偏向が発生する可能性が極めて高い。
本実施形態では、偏向予測手段としてのECU11は、この点に着目して、こうした場合(G≦−G1且つV≧V1)には車両姿勢に偏向が生ずると予測する。そして、その予測される偏向が顕在化する前に、予め操舵系に付与するアシスト力を低減する、即ちアシスト低減制御を実行することにより、その後発生するセルフアライニングトルク(SAT)、つまり車両安定方向に作用するSATを有効に活用して、速やかに車両姿勢の安定化を図るようになっている。
詳述すると、図3のフローチャートに示すように、ECU11は、制動時姿勢安定化制御に用いる各状態量(前後加速度G、車速V、操舵トルクτ及び操舵速度ωs)を取得すると(ステップ201)、先ず、既に、アシスト低減制御をすべき旨を示す低減フラグがセットされているか否かを判定する(ステップ202)。そして、低減フラグがセットされていない場合(ステップ202:NO)には、続いて車両姿勢に偏向が生じやすい状況にあるかの予測、即ち偏向予測判定を実行する(ステップ203,204)。
具体的には、ECU11は、この偏向予測判定において、前後加速度Gが所定値G1よりも大きな減速を示す値であるか否か(ステップ203)、及び車速Vが所定速度V1以上であるか否かを判定する(ステップ204)。そして、前後加速度Gが所定値G1よりも大きな減速を示す値であり、且つ車速Vが所定速度V1以上である場合(G≦−G1且つV≧V1、ステップ203:YES且つステップ204:YES)には、車両姿勢に偏向が生ずると予測して、低減フラグをセットし(ステップ205)、アシスト低減制御を実行する(ステップ206)。
また、上記ステップ203において、前後加速度Gが所定値G1よりも大きな減速を示す値ではないと判定した場合(G>−G1、ステップ203:NO)、又は上記ステップ204において、車速Vが所定速度V1よりも低い場合(V<V1、ステップ203:NO)には、車両姿勢に偏向は生じないと予測する。そして、上記低減フラグをセットすることなく、通常アシスト制御を実行、即ち操舵トルクτ及び車速Vに応じたアシスト力を発生させるべく、EPSアクチュエータ10の作動を制御する(ステップ207)。
ここで、図4に示すように、本実施形態のECU11は、アシスト低減制御において、操舵トルクτ(の絶対値)が、車両偏向時に発生するセルフアライニングトルクに対応する範囲内にある場合、即ち当該セルフアライニングトルクとして検出される操舵トルクτの上限値τ0よりも小さい場合(|τ|<τ0)には、アシスト力を「0」とする。尚、同図中、実線Lは、通常アシスト制御時のアシスト特性を示し、破線Mは、アシスト低減制御時のアシスト特性を示す。そして、操舵トルクτが当該上限値τ0以上の領域(|τ|≧τ0)においては、その操舵トルクτが大きいほど、操舵系に付与するアシスト力の低減程度を少なくするように構成されている。
即ち、車両姿勢に偏向が生ずると予測される場合には、アシスト力を「0」とすることで、車両安定方向に作用するセルフアライニングトルクを、当該アシスト力により弱めることなく有効に活用することができる。また、車両偏向時に発生するセルフアライニングトルクに対応する範囲を超えた操舵トルクτが検出される場合には、運転者が何らかのステアリング操作を行っているものと推定することができる。そして、このような場合には、その操舵トルクτが大きいほど、より大きなアシスト力(通常アシスト制御時に近いアシスト力)を付与することにより、運転者に違和感を与えることなく、ステアリング操作をアシストする構成となっている。
一方、上記ステップ202において、既に低減フラグがセットされていると判定した場合(ステップ202:YES)、ECU11は、続いて上記アシスト低減制御の解除判定を実行する(ステップ208〜ステップ211)。
具体的には、ECU11は、この解除判定において、先ず、前後加速度Gが所定値G2に示される減速度よりも小さな減速を示す値であるか否か(ステップ208)、車速Vが所定速度V2以下となったか否か(ステップ209)、及び所定速度ω1以上の操舵速度ωs(の絶対値)が発生したか否かを判定する(ステップ210)。尚、所定値G2及び所定速度V2は、車両偏向が生じやすいと推定される領域の下限値(例えば−0.2G、80Km/時)に対応して設定され、所定速度ω1は、運転者によるステアリング操作が発生したものと推定される値に対応して設定されている。そして、前後加速度Gが所定値G2に示される減速度よりも小さな減速を示す値である(G≧−G2、ステップ208:YES)、又は車速Vが所定速度V2以下である(V≦V2、ステップ209:YES)、又は操舵速度ωsが所定速度ω1以上である(|ωs|≧ω1、ステップ210:YES)と判定した場合、ECU11は、続いて操舵トルクτ(の絶対値)が所定の閾値τ1以下であるか否かを判定する(ステップ211)。
そして、操舵トルクτが所定の閾値τ1以下であると判定した場合(|τ|≦τ1、ステップ211:YES)には、上記アシスト低減制御を解除すべきものとして、低減フラグをリセットし(ステップ212)、通常アシスト制御(ステップ207)を実行する。
尚、上記ステップ211は、操舵トルクτが比較的小さな状態において、そのアシスト制御の態様を低減制御から通常制御に復帰させるために行う判定であり、これにより、当該アシスト制御の切り替えに伴う操舵フィーリングの変化を抑制することができる。
また、上記ステップ208〜ステップ210において、前後加速度Gが所定値G2に示される減速度よりも大きな減速を示す値である(G<−G2)、且つ車速Vが所定速度V2よりも大きい(V>V2)、且つ操舵速度ωsが所定速度ω1よりも小さい(|ωs|<ω1)と判定した場合(ステップ208〜ステップ210:全てNO)、又はステップ211において操舵トルクτが所定の閾値τ1よりも大きいと判定した場合(|τ|>τ1、ステップ211:NO)には、ECU11は、上記アシスト低減制御を継続すべきものと判定する。そして、上記低減フラグをリセットすることなく、アシスト低減制御(ステップ206)を実行する。
以上、本実施形態によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)ECU11は、検出された前後加速度Gが所定値G1よりも大きな減速を示す値(車両進行方向を「+」の値とした場合には「−」の値、即ちG≦−G1)である場合において、車速Vが所定速度V1以上である場合には、操舵系に付与するアシスト力を低減すべく、EPSアクチュエータ10の作動を制御する。
即ち、検出される前後加速度Gが所定減速度以上の急制動を行ったと推定される所定値G1よりも大きな減速を示す値である場合において、その際の車速Vが所定速度V1以上の高速走行時であることを示す値である場合には、上述のような車両姿勢の偏向が発生する可能性が極めて高い。従って、上記構成のように、こうした場合に車両姿勢に偏向が生ずると予測して、その予測される偏向が顕在化する前に予めアシスト低減制御を実行することにより、その後発生する車両安定方向に作用するセルフアライニングトルクを有効に活用することができる。その結果、より速やかに車両姿勢の安定化を図ることができるようになる。
(2)ECU11は、アシスト低減制御において、検出される操舵トルクτ(の絶対値)が、車両偏向時に発生するセルフアライニングトルクに対応する範囲内にある場合(|τ|<τ0)には、アシスト力を「0」とする。そして、操舵トルクτが上限値τ0以上の領域(|τ|≧τ0)においては、当該操舵トルクτが大きいほど、操舵系に付与するアシスト力の低減程度を少なくする。
上記構成によれば、車両姿勢に偏向が生ずると予測される場合には、アシスト力を「0」とすることで、車両安定方向に作用するセルフアライニングトルクを、当該アシスト力により弱めることなく有効に活用することができる。そして、運転者が何らかのステアリング操作を行っているものと推定される操舵トルクτが検出された場合には、その操舵トルクτが大きいほど、より大きなアシスト力(通常アシスト制御時に近いアシスト力)を付与することにより、運転者に違和感を与えることなく、ステアリング操作をアシストすることができる、
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第1の実施形態では、車両姿勢に偏向が生じていると判定した場合には、操舵系に付与するアシスト力を単に低減することとしたが、こうしたアシスト力の低減の程度は、車両の仕様に合わせて適宜設定するとよい。また、図5のフローチャートに示すように、アシスト力を「0」まで低減する構成(ステップ305)としてもよい。このような構成とすれば、車両安定方向に作用するセルフアライニングトルクを、アシスト力によって弱めることなく有効に活用することができる。尚、この図5のフローチャートにおけるステップ301〜ステップ304,ステップ306の処理は、図2のフローチャートにおけるステップ101〜ステップ104,ステップ106の処理と同一であるため、その説明は省略する。そして、更には上記第2の実施形態のように、検出される操舵トルクτが、車両偏向時に発生するセルフアライニングトルクに対応する範囲内にある場合に、アシスト力を「0」に低減する構成としてもよい。
・上記第1の実施形態では、車両偏向時におけるアシスト力の低減は、操舵角θsの絶対値が所定の閾値θ0よりも小さい場合(図2参照、ステップ103)に行うこととしたが、この条件は省略してもよい。即ち、旋回中の制動時においても、運転者の意図しない車両姿勢の偏向が発生する場合があり、上記直進条件を省略することで、このような場合にも対応することができる。
・また、上記第2の実施形態のように偏向予測に基づきアシスト力の低減を実行する場合についても、上記第1の実施形態のような直進状態判定を加えてもよい。例えば、図6のフローチャートに示すように、ステップ403,404の偏向予測判定において、車両姿勢に偏向が生ずると予測された場合(G≦−G1且つV≧V1、ステップ403:YES且つステップ404:YES)、続いて操舵角θs(の絶対値)が所定の閾値θ1よりも小さいか否かを判定する(ステップ405)。尚、このステップ405における操舵角条件判定は、上記第1の実施形態における操舵角判定条件(図2参照、ステップ103)と同様に、操舵角θsがステアリング中立近傍の所定角度範囲内にある、即ち略直進状態からの制動であるか否かを判定する直進状態判定である。そして、操舵角θsが所定の閾値θ1よりも小さいと判定された場合(|θs|<θ1、ステップ405:YES)には、低減フラグをセットして(ステップ406)、アシスト低減制御を実行する(ステップ407)。そして、このステップ405において、当該操舵角条件を満たさない場合(|θs|≧θ1、ステップ405:NO)には、低減フラグをセットすることなく、通常アシスト制御(ステップ408)を実行する構成としてもよい。このように車両直進状態に限定してアシスト力の低減を行うことで、上述したような特殊なケース(例えば、運転者の意図的な操作等)を排除して、精度よく、運転者の意図しない車両姿勢の偏向を抑制することができる。
また、このような操舵角条件は、アシスト低減制御の解除判定に付加してもよい。即ち、同図に示すように、加速度(減速度)条件判定、速度条件判定、及び操舵速度条件判定(ステップ409〜ステップ411)に続き、操舵角条件判定(ステップ412)を実行する。そして、このステップ412の操舵角条件判定において、操舵角θsが所定の閾値θ1以上である場合(|θs|≧θ1、ステップ412:YES)にも低減フラグをリセットする(ステップ413)構成とすればよい。これにより、アシスト低減制御中であっても、運転者のステアリング操作が発生した場合には、当該アシスト低減制御を解除して、運転者に違和感を与えることなく、そのステアリング操作をアシストすることが可能になる。
尚、この図6のフローチャートにおけるステップ401〜ステップ404、ステップ406〜ステップ408、ステップ409〜ステップ411、並びにステップ413及びステップ414の処理は、それぞれ、図3のフローチャートにおけるステップ201〜ステップ204、ステップ205〜ステップ207、ステップ208〜ステップ210、並びにステップ211及びステップ212の処理と同一であるため、その説明は省略する。
・更に、上記変更検知又は偏向予測に続いて実行されるアシスト低減制御の開始条件判定、即ち、例えば、図6中、ステップ405に示される操舵角条件判定に相当するものとして、同図中、ステップ411に示されるような操舵速度条件判定を実行する構成としてもよい。即ち、操舵速度ωs(の絶対値)が所定速度ω1以上である場合(|ωs|≧ω1)には、運転者によるステアリング操作が発生しているものと推定することができる。従って、上記の操舵速度条件判定を付加することで、運転者に違和感を与えることなく、適切に、そのステアリング操作をアシストすることが可能になる。
・上記第1の実施形態では、車両姿勢の偏向判定(図2参照、ステップ104)は、操舵角θs及び左右の車輪速V_L,V_Rに基づき行われることとした。しかし、これに限らず、例えば、ヨーレイトセンサを備えた車両においては、実際のヨーレイトを検出することにより行うこととしてもよい。
・更に、上記第2の実施形態のように偏向予測に基づきアシスト力の低減を実行する場合についても、その偏向予測判定に、上記のようなヨーレイト条件や車輪速差条件等を付加してもよい。例えば、図7のフローチャートに示すように、その偏向予測判定において、加速度(減速度)条件判定(ステップ503)及び速度条件判定(ステップ504)に続き、ヨーレイトγ(の絶対値)が所定の閾値γ1以上であるか否かを判定する(ステップ505)。尚、この場合におけるヨーレイトγに関する閾値γ1は、必ずしも上記第1の実施形態における偏向検知判定にヨーレイト条件を付加した場合の閾値と同じである必要はなく、その「予測」に適した値とすればよい。そして、ヨーレイトγが所定の閾値γ1以上であると判定された場合(|γ|≧γ1、ステップ505:YES)には、操舵角θsに基づく直進状態判定(ステップ506)を実行し、その操舵角条件を満たす場合(|θs|<θ1、ステップ506:YES)に、低減フラグのセット(ステップ507)及びアシスト低減制御(ステップ508)を実行する。そして、このステップ505において、ヨーレイトγが所定の閾値γ1よりも小さいと判定された場合(|γ|<γ1、ステップ505:NO)には、上記直進状態判定(ステップ506)の実行及び低減フラグのセット(ステップ507)をすることなく、通常アシスト制御(ステップ508)を実行する構成としてもよい。このような構成とすれば、より高精度に車両姿勢の偏向を予測することができるようになる。
尚、この図7のフローチャートにおけるステップ501〜ステップ504、及びステップ506〜ステップ515の処理は、それぞれ、図6のフローチャートにおけるステップ401〜ステップ404、及びステップ405〜ステップ414の処理と同一であるため、その説明は省略する。また、図7中、ステップ506のヨーレイト条件判定は、車輪速差判定、或いはヨー角加速度判定等に変更してもよいことはいうまでもない。
・上記第1の実施形態では、制動判定(図2参照、ステップ102)は、ブレーキ信号S_bkに基づいて行うこととした。しかし、これに限らず、車速Vを微分して得られる加速度(減速度)に基づいて行うこととしてもよい。
・また、上記第2の実施形態のように偏向予測に基づきアシスト力の低減を実行する場合についても、その偏向予測における制動判定をブレーキ操作の有無により行うこととしてもよい。具体的には、例えば、図8のフローチャートに示すような処理手順とすればよい。
即ち、先ず、当該制動時姿勢安定化制御に用いる各状態量として車速V及びブレーキ信号S_bkを取得する(ステップ601)。次に、低減フラグがセットされているか否かを判定し(ステップ602)、低減フラグがセットされていない場合(ステップ602:NO)には、ブレーキ信号S_bkがオンであるか否か(ステップ603)、及び車速Vが所定速度V1以上であるか否かを判定する(ステップ604)。そして、ブレーキ信号S_bkがオンであり、且つ車速Vが所定速度V1以上である場合(S_bk=オン且つV≧V1、ステップ603:YES且つステップ604:YES)には、車両姿勢に偏向が生ずると予測して、低減フラグをセットし(ステップ605)、アシスト低減制御を実行する(ステップ606)。また、上記ステップ603において、ブレーキ信号S_bkがオンではないと判定した場合(S_bk=オフ、ステップ603:NO)、又は上記ステップ604において、車速Vが所定速度V1よりも低い場合(V<V1、ステップ603:NO)には、車両姿勢に偏向は生じないと予測する。そして、上記低減フラグをセットすることなく、通常アシスト制御を実行する(ステップ607)。
一方、上記ステップ602において、既に低減フラグがセットされていると判定した場合(ステップ602:YES)、次にブレーキ信号S_bkがオフであるか否か(ステップ608)、及び車速Vが所定速度V2以下であるか否かを判定する(ステップ609)。そして、ブレーキ信号S_bkがオフである(S_bk=オフ、ステップ608:YES)、又は車速Vが所定速度V2以下である(V≦V2、ステップ609:YES)と判定した場合には、上記アシスト低減制御を解除すべきものとして、低減フラグをリセットし(ステップ610)、通常アシスト制御(ステップ607)を実行する。尚、上記ステップ608,ステップ609において、ブレーキ信号S_bkがオフではなく(S_bk=オン、ステップ608:NO)、且つ車速Vが所定速度V2よりも大きい(V>V2、ステップ609:NO)場合には、上記低減フラグをリセットすることなく、アシスト低減制御(ステップ607)を実行する。
このような構成としても上記第2の実施形態と同様の効果を得ることができ、更には、より簡素な構成にて実現可能であるという利点がある。
・上記第1の実施形態についても、車両偏向時におけるアシスト力低減制御を実行する条件として、車速が所定速度以上である場合、又は所定の減速度以上の急制動時である場合を加えてもよい。
即ち、制動時における車両姿勢の偏向は、高速走行状態からの制動時、或いは急制動時に起こりやすい。従って、上記各構成によれば、より精度よく運転者の意図しない車両姿勢の偏向を抑制することができる。
・アシスト低減制御の解除判定を構成する各条件判定については、適宜変更してもよい。例えば、上記第2の実施形態では、当該解除判定に操舵トルク条件(図3参照、ステップ211)を含むこととしたが、必ずしもこれを含む構成としなくともよい。
電動パワーステアリング装置(EPS)の概略構成図。 第1の実施形態の制動時姿勢安定化制御の処理手順を示すフローチャート。 第2の実施形態の制動時姿勢安定化制御の処理手順を示すフローチャート。 第2の実施形態におけるアシスト力低減制御の態様を示す説明図。 別例の制動時姿勢安定化制御の処理手順を示すフローチャート。 別例の制動時姿勢安定化制御の処理手順を示すフローチャート。 別例の制動時姿勢安定化制御の処理手順を示すフローチャート。 別例の制動時姿勢安定化制御の処理手順を示すフローチャート。 トルクセンサの概略構成図。 制動時における車両姿勢の偏向とセルフアライニングトルクとの関係を示す説明図。
符号の説明
1…電動パワーステアリング装置(EPS)、2…ステアリング、3,21…ステアリングシャフト、6,26…転舵輪、10…EPSアクチュエータ、11…ECU、12…モータ、14,23…トルクセンサ、22…トーションバー、25…車両、S_bk…ブレーキ信号、G…前後加速度、G1,G2…所定値、V…車速、V1,V2…所定速度、τ…操舵トルク、τ0…上限値、τ1…閾値、θs…操舵角、θ0,θ1…閾値、ωs…操舵速度、ω1…所定速度、V_L,V_R…車輪速、γ…ヨーレイト、γ1…閾値。

Claims (9)

  1. モータを駆動源として操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置と、ステアリングと転舵輪とを連結する操舵伝達系の途中に設けられたトーションバーの捩れ角に基づいて操舵トルクを検出するトルクセンサと、前記検出された操舵トルクに基づいて前記操舵力補助装置の発生するアシスト力を制御する制御手段とを備えた電動パワーステアリング装置であって、
    車両姿勢の偏向を検知する偏向検知手段を備え、
    前記制御手段は、車両制動時において前記偏向が検知された場合には、前記操舵力補助装置の発生するアシスト力を低減すること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、車速が所定速度以上である場合に、前記車両制動時におけるアシスト力の低減を行うこと、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. モータを駆動源として操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置と、ステアリングと転舵輪とを連結する操舵伝達系の途中に設けられたトーションバーの捩れ角に基づいて操舵トルクを検出するトルクセンサと、前記検出された操舵トルクに基づいて前記操舵力補助装置の発生するアシスト力を制御する制御手段とを備えた電動パワーステアリング装置であって、
    前記制御手段は、車両制動時、所定速度以上である場合には、前記操舵力補助装置の発生するアシスト力を低減すること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、所定減速度以上の急制動時に前記車両制動時におけるアシスト力の低減を行うこと、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、前記ステアリングの舵角がステアリング中立近傍の所定角度範囲内にある場合に、前記車両制動時におけるアシスト力の低減を行うこと、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、操舵速度が所定速度以下である場合に、前記車両制動時におけるアシスト力の低減を行うこと、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  7. モータを駆動源として操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置と、ステアリングと転舵輪とを連結する操舵伝達系の途中に設けられたトーションバーの捩れ角に基づいて操舵トルクを検出するトルクセンサと、前記検出された操舵トルクに基づいて前記操舵力補助装置の発生するアシスト力を制御する制御手段とを備えた電動パワーステアリング装置であって、
    車両制動時における車両姿勢の偏向を予測する偏向予測手段を備え、
    前記制御手段は、前記偏向が生ずると予測された場合には、前記操舵力補助装置の発生するアシスト力を低減すること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、前記アシスト力をゼロに低減すること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  9. 請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、前記操舵トルクが車両偏向時のセルフアライニングトルクに対応する範囲内にある場合には前記アシスト力をゼロに低減すること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
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