JP5074971B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

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この発明は、自動車等の車両に搭載される車両用操舵装置に関し、特に、操舵トルクのヒステリシス幅の変化を抑えた良好な操舵フィーリングを与える車両用操舵装置に関するものである。
自動車等の車両のステアリング装置を電動モータの回転力でアシスト(補助)する車両用操舵装置は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリング機構にアシストするように構成されている。一般的な車両用操舵装置では、ステアリングホイールに加えられる操舵トルクThdlと車速Vとに基づいてアシストトルクTassistを設定する。このような車両用操舵装置では、操舵トルクThdlと車速Vと電動モータへの電流指令値Irefとの関係を定めるアシストマップを予め作成しておき、このアシストマップから操舵トルクThdlと車速Vに応じた電流指令値Irefが読み出され、この電流指令値Irefにより電動モータからアシストトルクTassistを出力する。
前述のアシストマップは、図8に示すように、操舵トルクThdlが大きいほど電流指令値Irefが大きくなり、かつ勾配が大きくなるように定められている。又、車速Vが
大きいほど電流指令値Irefが小さくなるように定められている。
ステアリング機構に働く力であるステアリング軸反力トルクTtranは、図9に示すように、切り込み、保舵、切り戻し等の操舵状態によりヒステリシス特性を持つ。これは、ステアリング軸反力トルクTtranは、タイヤが路面から受ける路面反力トルクTalignとステアリング機構の摩擦トルクTfrpの和であり、摩擦トルクTfrpはドライバの操舵方向によりその摩擦の向きが決定され、切り込み時には加算され切り戻し時には減算されるためである。即ち、路面反力トルクTalignにステアリング機構の摩擦トルクTfrp相当のヒステリシス特性を含むものがステアリング軸反力トルクTtranに相当する。力学的には、操舵トルクThdlとアシストトルクTassistの和がこのステアリング軸反力トルクTtranと等しくなる。
図10は、操舵トルクThdlとステアリング軸反力トルクTtranの関係を示す図である。アシストマップが2次関数的であるため、アシストトルクTassistと操舵トルクThdlの和(ステアリング軸反力トルクTtranに相当する)も2次関数成分を含む。そのため、図10に示すように、ステアリング軸反力トルクTtranが持つヒステリシス幅(2倍の摩擦トルクTfrpに相当する)に対応する操舵トルクThdlのヒステリシス幅は、ステアリング軸反力トルクTtranの大きさにより異なる。具体的には、ステアリング軸反力トルクTtranが大きいほど操舵トルクThdlのヒステリシス幅は小さくなる。即ち、操舵角が大きいほど操舵トルクThdlのヒステリシス幅は小さくなる。
このような理由により、一般的な車両用操舵装置の操舵角と操舵トルクThdlのリサージュ波形は図11に示すようになり、操舵トルクThdlのヒステリシス幅は操舵角が大きいほど小さくなる。操舵トルクThdlのヒステリシス幅が小さくなると保舵状態を持続し難くなり、操舵フィーリングが悪化するという課題を有する。
従来、前述のような課題を解決する電動パワーステアリング装置として、電動モータの駆動力をステアリング機構に伝達して操舵補助する電動パワーステアリング装置であって、操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、この操舵トルク検出手段によって検出される操舵トルクに対してヒステリシス特性を有するモータ駆動目標値を設定するモータ駆動目標値設定手段と、モータ駆動目標値設定手段に於ける前述のヒステリシス特性を操舵トルク検出手段によって検出される操舵トルクに応じて変更する操舵トルク適応ヒステリシス特性変更手段とを備えた技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
又、従来、前述のような課題を解決する電動パワーステアリング装置として、操舵トルクを補助するアシストトルクを発生するアシストモータを有する操舵機構を備えた電動パワーステアリング装置であって、車両のセルフアライニングトルクSATを検出若しくは推定し、操舵状態を操舵トルク及び操舵角速度により切り込み、保舵、切り戻しを判定し、操舵状態とセルフアライニングトルクSATに基づいてセルフアライニングトルクSAT補償値を制御する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−17898号公報 特開2007−118839号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来の技術では、ヒステリシス特性を持つアシストマップが2次関数的であるため、ヒステリシス幅の変化を抑えることはできないという課題があり、又、切り込み、切り戻し間のアシストトルクの急変による不連続感があるという課題があった。
又、特許文献2に開示された従来の技術では、ステアリング機構の摩擦トルクが含まれないセルフアライニングトルクSATに基づいて操舵トルクヒステリシス幅を補償しているため、操舵トルクのオンセンター感が変化してしまい、オンセンター感を維持したままヒステリシス幅の変化を抑えることはできないという課題があった。
この発明は、このような従来の技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ステアリング軸反力トルクを考慮することにより、操舵トルクのオンセンター感を維持したまま操舵トルクのヒステリシス幅の変化を抑え、保舵の安定性を向上した操舵フィーリングの良好な車両用操舵装置を提供することにある。
この発明による車両用操舵装置は、車両の運転者により操舵されるステアリング機構の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記車両の車速を検出する車速検出手段と、前記操舵トルク検出手段により検出された操舵トルク及び前記車速検出手段により検出された車速に基づいて基本アシスト指令値を演算する基本アシスト指令値演算手段とを備え、前記基本アシスト指令値演算手段により演算された基本アシスト指令値に基づいてステアリング機構に操舵補助力を付与する電動モータを制御するようにした車両用操舵装置に於いて、前記ステアリング機構のステアリング軸に作用するステアリング軸反力トルクを検出するステアリング軸反力トルク検出手段と、前記運転者による前記ステアリング機構の操舵状態のうち少なくとも切り戻し状態を判定する操舵状態判定手段と、前記操舵状態判定手段により前記切り戻し状態と判定されたとき、正の所定の値のゲインを前記検出されたステアリング軸反力トルクに乗算することにより切り戻し状態時のアシスト指令値補正値を演算して出力するアシスト指令値補正手段とを備え、前記切り戻し状態時に、前記出力された切り戻し状態時のアシスト指令値補正値に基づいて前記基本アシスト指令値を前記切り戻し状態時以外のときよりも増加させる方向に補正することを特徴とするものである。
又、この発明による車両用操舵装置は、車両の運転者により操舵されるステアリング機構の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記車両の車速を検出する車速検出手段と、前記操舵トルク検出手段により検出された操舵トルク及び前記車速検出手段により検出された車速に基づいて基本アシスト指令値を演算する基本アシスト指令値演算手段とを備え、前記基本アシスト指令値演算手段により演算された基本アシスト指令値に基づいてステアリング機構に操舵補助力を付与する電動モータを制御するようにした車両用操舵装置に於いて、前記ステアリング機構のステアリング軸に作用するステアリング軸反力トルクを検出するステアリング軸反力トルク検出手段と、前記運転者による前記ステアリング機構の操舵状態のうち少なくとも切り込み状態を判定する操舵状態判定手段と、前記操舵状態判定手段により前記切り込み状態と判定されたとき、負の所定の値のゲインを前記検出されたステアリング軸反力トルクに乗算することにより切り込み状態時のアシスト指令値補正値を演算して出力するアシスト指令値補正手段とを備え、前記切り込み状態時に、前記出力された切り込み状態時のアシスト指令値補正値に基づいて、前記基本アシスト指令値を前記切り込み状態時以外のときよりも減少させる方向に補正することを特徴とするものである。
更に、この発明による車両用操舵装置は、車両の運転者により操舵されるステアリング機構の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記車両の車速を検出する車速検出手段と、前記操舵トルク検出手段により検出した操舵トルク及び前記車速検出手段により検出した車速に基づいて基本アシスト指令値を演算する基本アシスト指令値演算手段とを備え、前記基本アシスト指令値演算手段により演算した基本アシスト指令値に基づいてステアリング機構に操舵補助力を付与する電動モータを制御するようにした車両用操舵装置に於いて、前記ステアリング機構のステアリング軸に作用するステアリング軸反力トルクを検出するステアリング軸反力トルク検出手段と、前記運転者による前記ステアリング機構の操舵状態のうち少なくとも切り戻し状態と切り込み状態を判定する操舵状態判定手段と、前記操舵状態判定手段により前記切り戻し状態と判定されたときは、正の所定の値のゲインを前記検出されたステアリング軸反力トルクに乗算することにより切り戻し状態時のアシスト指令値補正値を演算して出力し、前記切り込み状態と判定されたときは、負の所定の値のゲインを前記検出されたステアリング軸反力トルクに乗算することにより切り込み状態時のアシスト指令値補正値を演算して出力するアシスト指令値補正手段とを備え、
前記切り戻し状態と判定されたときは前記出力された前記切り戻し状態時のアシスト指令値補正値に基づいて前記基本アシスト指令値を切り戻し状態時以外のときよりも増加させる方向に補正し、前記切り込み状態と判定されたときは出力された前記切り込み状態時のアシスト指令値補正値に基づいて前記基本アシスト指令値を切り込み状態時以外のときよりも減少させる方向に補正することを特徴とするものである。
この発明の車両用操舵装置によれば、操舵状態が切り戻し状態の場合に、ステアリング軸反力トルクに基づいて、基本アシスト指令値を増加する方向に補正するので、操舵トルクのオンセンター感は維持したままヒステリシス幅の変化を抑えることができ、保舵の安定性が向上した操舵フィーリングの良好な車両用操舵装置が実現できる。
又、この発明の車両用操舵装置によれば、操舵状態が切り込み状態の場合に、ステアリング軸反力トルクに基づいて、基本アシスト指令値を減少する方向に補正するので、操舵トルクのオンセンター感は維持したままヒステリシス幅の変化を抑えることができ、保舵の安定性が向上した操舵フィーリングの良好な車両用操舵装置が実現できる。
更に、この発明による車両用操舵装置によれば、操舵状態が切り戻し状態及び切り込み状態の場合に、操舵トルクのオンセンター感は維持したままヒステリシス幅の変化を抑えることができ、保舵の安定性が向上した操舵フィーリングの良好な車両用操舵装置が実現できる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による車両用操舵装置の全体構成を示す構成図である。図1に於いて、車両用操舵装置は、車両のステアリング機構(操舵機構と称されることもある)10に取り付けられる。ステアリング機構10は、ハンドル1と、ステアリング軸2と、ステアリングギアボックス3と、ラックアンドピニオン機構6、タイヤ7を含んでいる。
車両用操舵装置は、ステアリング軸2に取り付けたトルクセンサ4と、ステアリング軸2に取り付けたアシストモータ5と、アシストモータ5を制御する制御ユニット8と、これらを接続するケーブルを含む。尚、当然、電源装置も含むがここでは説明を省略する。
ハンドル1は、運転者が操舵する自動車のステアリングハンドルであり、ステアリング軸2の上端に連結されている。ハンドル1には運転者による操舵トルクThdlが加えられ、この操舵トルクThdlはステアリング軸2に伝達される。トルクセンサ4はステアリング軸2に結合され、操舵トルクThdlに応じた操舵トルク検出信号Thdl(s)を発生する。アシストモータ5は電動モータであり、これもステアリング軸に図示しない減速ギアを介して結合され、操舵トルクThdlをアシストするアシストトルクTassistをステアリング軸2に与える。
ステアリングギアボックス3は、ステアリング軸2の下端に設けられている。ステアリング軸2に与えられる操舵トルクThdlとアシストトルクTassistとを加え合わせた合成トルクは、ステアリングギアボックス3を通じて数倍に増幅され、ラックアンドピニオン機構6を通じて、タイヤ7に伝達される。タイヤ7は、この伝達された合成トルクにより操作される。
次に、この発明の実施の形態1による車両用操舵装置の全体的な動作について説明する。図1に示す車両用操舵装置は、ステアリング軸10に電気的に組み合わせたEPS(Electric Power Steering)用の制御ユニット(ECU)8を有する。この制御ユニット8には、トルクセンサ4からの操舵トルク検出信号Thdl(s)と、アシストモータ5からのモータ駆動電流検出信号Iact(s)と、モータ駆動電圧検出信号Vmtr(s)とが入力される。制御ユニット8は、アシストモータ5に対して、制御信号Iref(t)を供給する。この制御信号Iref(t)は、アシストモータ5に対する駆動電流目標となる。
尚、図1では、便宜上、操舵トルク検出信号Thdl(s)、モータ駆動電流検出信号Iact(s)、モータ駆動電圧検出信号Vmtr(s)、制御信号Iref(t)を、夫々、Thdl、Iact、Vmtr、Irefと表示している。
又、図1に於いて、ステアリング軸反力トルクTtranは、タイヤ7に与えられる路面反力トルクTalignに基づき、ステアリング軸2に作用する。摩擦トルクTfrpは、ステアリング軸機構10の摩擦トルクであり、アシストモータ5に於ける摩擦トルクTmfricを除く摩擦トルクである。
図1に示す車両用操舵装置は、運転者がハンドル1を切ったときの操舵トルクThdlをトルクセンサ4により操舵トルク信号Thdl(s)として検出し、その操舵トルク信号Thdl(s)に応じて、操舵トルクThdlを補助するアシストトルクTassistを発生させることを主な機能とする。
図2は、この発明の実施の形態1に係る車両用操舵装置の制御装置の構成を示すブロック図である。図2に於いて、基本アシスト指令値演算手段14は、トルクセンサ4からの操舵トルク信号Thdl(s)と車速検出手段11からの車速信号V(s)とを入力とし、操舵トルクThdlと車速Vとアシストモータ5への基本アシスト指令値Ibaseとの関係を予め定めて作成しておいたアシストマップ(前述の図8に示すマップに対応する)に基づいて、入力された操舵トルク信号Thdl(s)と車速信号V(s)とに対応する基本アシスト指令値信号Ibase(s)を読み出して加算器16に入力する。
ステアリング軸反力トルク検出手段12は、ステアリング軸2に設けられたロードセルなどの検出手段により構成されており、ステアリング軸反力トルクTtranを受けて、それに比例するステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)を出力する。路面反力トルク検出手段20は、タイヤ7に設けられるロードセルなどの検出手段により構成され、路面反力トルクTalignを受けて、それに比例する路面反力トルク信号Talign(s)を出力する。操舵状態判定手段13は、図3に示す路面反力トルクTalignとステアリング軸反力トルクTtranとの関係に基づいて操舵状態を判定する。
即ち、図3は、代表的なステアリング軸反力トルクと路面反力トルクの時間応答特性を示す説明図で、縦軸は路面反力トルクTalignとステアリング軸反力トルクTtran、横軸は時間tを表わす。図3に於いて、切り込み状態A1はハンドル1を所定の方向へ切り込んだ状態、保舵状態C1は切り込み状態A1の後或る操舵角でハンドル1を保持している状態、切り戻し状態B1は保舵状態C1の後ハンドル1を前述の所定方向とは逆方向に切り戻した状態、切り込み状態A2は切り戻し状態B1に続いてハンドル1を前述の所定方向とは逆方向に切り込んだ状態、保舵状態C2は切り込み状態A2の後或る操舵角でハンドル1を保持している状態、切り戻し状態B2は保舵状態C2の後ハンドルを前述の所定方向へ切り戻した状態を示す。
このように操舵状態が変化するとき、ステアリング軸反力トルクTtranは図3に実線で示すように変化し、路面反力トルクTalignは破線で示すように変化する。従って、路面反力トルクTalignからステアリング軸反力トルクTtranを減算した演算値TfrpEstの正負の符号がステアリング軸反力トルクTtranの正負の符号と異なるときは、操舵状態が切り込み状態A1若しくはA2の範囲にあることを示す。
又、路面反力トルクTalignからステアリング軸反力トルクTtranを減算した演算値TfrpEstの正負の符号がステアリング軸反力トルクTtranの正負の符号と同一であるときは、操舵状態がきり戻し状態B1若しくはB2の範囲であることを示す。
更に、路面反力トルクTalignからステアリング軸反力トルクTtranを減算した値TfrpEstの正負の符号がステアリング軸反力トルクTtranの正負の符号と異なる状態から同一の状態、若しくは同一の状態から異なる状態に変化するときは、保舵状態C1若しくはC2の範囲にあることを示すことになる。換言すれば、前述の減算した演算値TfrpEstが零となる状態の近傍が保舵状態C1若しくはC2を示すことになるので、減算した演算値TfrpEstの絶対値が所定値以下のときは保舵状態C1若しくはC2にあることを示す。
図2に示す操舵状態判定手段13は、図3にて説明した論理に基づき操舵状態を判定する。即ち、操舵状態判定手段13は、ステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)と路面反力トルク信号Talign(s)が入力され、路面反力トルク信号Talign(s)からステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)を減算した演算値TfrpEstを得る。
次に、操舵状態判定手段13は、その演算値TfrpEstの絶対値と予め設定した所定値Tthrdとを比較し、演算値TfrpEstの絶対値が所定値Tthrdより小さい場合は、操舵状態が保舵状態にあると判定する。他方、演算値TfrpEstの絶対値が所定値Tthrdより大きい場合は、演算値TfrpEstの正負の符号とステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)の正負の符号を比較し、それらが同一の場合には操舵状態が切り戻し状態にあると判定し、異なる符号の場合には切り込み状態にあると判定する。尚、前述の所定値Tthrdは、ステアリング機構の摩擦トルクTfrpに基づいて設定される。
操舵状態判定手段13による前述の判定結果は、操舵状態判定信号Sdrv(s)として操舵状態判定手段13から出力される。アシスト指令値補正手段15は、操舵状態判定手段13から出力された操舵状態判定信号Sdrv(s)とステアリング軸反力トルク検出手段12からのステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)とが入力され、これらの信号に基づいてアシスト指令値補正値信号Icorrect(s)を演算し加算器16に入力する。
図4は、アシスト指令値補正手段15の動作を説明するフローチャートである。図4に於いて、ステップS101では、アシスト指令値補正手段15は、ステアリング軸反力トルク検出手段12から入力されたステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)を読み込んでメモリに記憶する。次に、ステップS102に於いて、アシスト指令値補正手段15は、操舵状態判定手段13から入力された操舵状態判定信号Sdrv(s)を読み込み、メモリに記憶する。
次にステップS103に進み、アシスト指令値補正手段15は、メモリに記憶した操舵状態判定信号Sdrv(s)を判定し、操舵状態判定信号Sdrv(s)が切り戻し状態を示している場合はステップS104に進んでゲインGを正の所定の値(k)に設定する。ステップS103での判定の結果、操舵状態判定信号Sdrv(s)が保舵状態を示すものであるときはステップS105に進んでゲインGを切り戻し時に設定されるゲインG(k)よりも小さい正の値に設定する。又、ステップS103での判定の結果、操舵状態判定信号Sdrv(s)が切り込み状態を示す場合はステップS106へ進んでゲインGを0に設定する。
次に、ステップS107では、アシスト指令値補正手段15は、前述のステップS104、S105、S106のうちの何れかのステップで設定されたゲインGと、ステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)とを乗算し、ステップS108に進んで、ステップS107での演算結果であるG・Ttran(s)をアシスト指令値補正値信号Icorrect(s)として出力する。
ところで、一般的にステアリング機構の摩擦トルクは一定値であるが、車速が上がってくるとタイヤの回転によるディザトルク効果により、路面反力トルクに対するステアリング軸反力トルクのヒステリシス幅が小さくなり、見かけ上、ステアリング機構の摩擦トルクが減少したようにみえる。そこで、前述のゲインGは車速に応じて決定される。これにより、あらゆる車速域に於けるヒステリシス幅の変化に応じたアシスト指令値補正値を演算することができる。
更に、アシスト指令値補正手段15は、アシスト指令値補正信号Icorrect(s)に上下限値を設定する。これにより、過大なアシスト指令値補正を防止する。又、前述した車速の変化に伴うヒステリシス幅の変化に対応するため、前述の上下限値は車速に応じて決定される。
加算器16は、入力された基本アシスト指令値信号Ibase(s)とアシスト指令値補正値信号Icorrect(s)を加算し、その加算結果を電流指令値信号Iref(t)として減算器17に入力する。減算器17は、入力された電流指令値信号Iref(t)とアシストモータ5の実際のモータ電流を検出するモータ電流検出器19からの駆動電流信号Iact(s)とを減算し、その減算値である信号をモータ駆動器18に入力する。モータ駆動器18は、減算器17から入力された信号に基づいてアシストモータ5を駆動する。
このように、アシストモータ5は、電流指令値信号Iref(t)とフィードバックされた駆動電流信号Iact(s)とを減算して得た信号に基づいてモータ駆動器18により駆動され、電流指令値信号Iref(t)とアシストモータ5の実際のモータ電流とが一致するように電流制御される。アシストモータ5は、駆動電流値にトルク定数とアシストモータ5とステアリング軸2との間のギア比とを乗じた所定のアシストトルクTassistを発生し、運転者が操舵するときの操舵トルクThdlをアシストする。
操舵状態が切り戻し状態の場合は、前述したようにゲインGが正の所定の値(k)に設定される。従って、そのゲインGとステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)との積であるアシスト指令値補正値信号Icorrect(s)の値が加算器16により基本アシスト指令値信号Ibase(s)に加算されて電流指令値信号Iref(t)が大きくなり、その結果、減算器17からの信号が大きくなり、アシストモータ5のアシストトルクTassistが増大する。切り戻し状態のときは、このアシストトルクTassistにより運転者が操舵する操舵トルクThdlがアシストされるが、ステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)は操舵角が大きいほど大きくなるので、切り戻し状態に於ける操舵角が大きいほど、アシスト指令値補正値信号Icorrect(s)が大きくなり操舵トルクThdlの減少量は大きくなる。
又、操舵状態が保舵状態であるときは、ゲインGは切り戻し時に設定されるゲインG(k)よりも小さい正の値に設定されるので、アシスト指令値補正値信号Icorrect(s)の値が前述の切り戻し状態のときよりも小さくなり、アシストトルクTassistも切り戻し状態のときより小さくなる。続いて操舵状態が切り込み状態に入ると、ゲインGが「0」に設定されるので、アシスト指令値補正値信号Icorrect(s)が「0」となり、アシストトルクTassistは保舵状態のときよりも小さくなる。
図5は、この発明の実施の形態1による車両用操舵装置の動作を説明する操舵角と操舵トルクのリサージュ波形を示す説明図である。図5に於いて、一点鎖線は一般的な車両用操舵装置の操舵角と操舵トルクのリサージュ波形、実線はこの発明の実施の形態1による車両用操舵装置の動作による操舵角と操舵トルクのリサージュ波形である。図5に示すように、この発明の実施の形態1による車両用操舵装置によれば、切り込み状態のときにはアシスト指令値補正手段15による干渉は無いが、切り戻し状態に於いては操舵角が大きいほどアシストトルクは大ききなり操舵トルクを減少させることになる。
以上述べたように、この発明の実施の形態1による車両用操舵装置によれば、オンセンター感を維持したまま、且つ切り込み時の操舵負荷も増加させずに、ヒステリシス幅の変化を抑えることができる。更に、保舵と切り戻しの間で操舵状態が変化する時のアシスト指令値補正値信号Icorrect(s)の急激な変化を抑えることができ、アシストトルクTassistの不連続感を低減することができる。このように、この発明の実施の形態1による車両用操舵装置によれば、操舵トルクのオンセンター感を維持したままヒステリシス幅の変化を抑えた操舵フィーリングが良好な車両用操舵装置を実現することができる。
ここで、前述の実施の形態1に於いて、ステアリング軸反力トルク検出手段12は、ステアリング軸2に設けられたロードセルなどの検出手段であるとして説明したが、必ずしもこのような検出器を用いなくても、例えば車両用操舵装置の制御ユニット8には電流検出器、操舵トルク検出器を備えることが多く、更にモータ角速度検出器を有する場合には、制御ユニット8を構成するマイクロコンピューターにてステアリング軸反力トルクを演算することも可能である。これにより、新たに検出器を付加することなく、操舵トルクのオンセンター感を維持したままヒステリシス幅の変化を抑えた操舵フィーリングが良好な車両用操舵装置を実現することができる。
又、実施の形態1に於いて、路面反力トルク検出手段20は、タイヤ7に設けられるロードセルなどの検出手段であるとして説明したが、必ずしもこのような検出器を用いなくても、例えば車両用操舵装置の機能を用いた周知の技術(例えば、特開2003−312521号公報参照)により、ローパスフィルタによる推定手段等を用いて、路面反力トルクTalignを演算することも可能である。これにより、新たに検出器を付加することなく、操舵トルクのオンセンター感を維持したままヒステリシス幅の変化を抑えた操舵フィーリングが良好な車両用操舵装置を実現することができる。
更に、実施の形態1に於いて、操舵状態判定手段13は切り戻し、保舵、切り込みを判定し、保舵と判定された場合もゲインGを設定していたが、操舵状態判定手段13は切り戻し状態のみを判定し、切り戻しと判定された場合のみゲインGを設定することにより、より簡単な構成とすることもできる。これにより、演算負荷が小さく、操舵トルクのオンセンター感を維持したままヒステリシス幅の変化を抑えた操舵フィーリングが良好な車両用操舵装置を実現することができる。
又、実施の形態1に於いて、ゲインGは車速に応じて決定されるとして説明したが、更にゲインGは操舵角に応じて決定される構成にしてもよい。これにより、操舵状態がオンセンターかオフセンターかを判定でき、その操舵状態によってゲインを決定できるため、より高精度に操舵トルクのオンセンター感を維持したままヒステリシス幅の変化を抑えた操舵フィーリングが良好な車両用操舵装置を実現することができる。
又、実施の形態1に於いて、ゲインGは車速に応じて決定されるとして説明したが、更にゲインGは操舵角速度に応じて決定される構成にしてもよい。これにより、例えば運転者がハンドルを急速に戻そうとしている状態を判定でき、その場合はゲインGを小さく設定することでアシスト指令値補正値Icorrectを小さくし、戻し力の低減を抑えることができる。即ち、運転者の操舵パターンに合わせて、操舵トルクのオンセンター感を維持したままヒステリシス幅の変化を抑えた操舵フィーリングが良好な車両用操舵装置を実現することができる。
更に、実施の形態1に於いて、保舵時のゲインGは切り戻し時に設定されるゲインGよりも小さい正の値を設定するとして説明したが、更に路面反力トルク信号Talign(s)とステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)の差に基づいて決定する構成にしてもよい。具体的には、路面反力トルク信号Talign(s)とステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)の差が大きいほどゲインGを大きくし、路面反力トルク信号Talign(s)とステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)の差が小さいほどゲインGを小さくすることで、保舵状態および保舵状態と切り戻し状態の切り替わり時のアシスト指令値補正値信号Icorrect(s)を連続的に変化させることができる。これにより、操舵状態の切り替わり時のアシストトルクTassistの不連続感が低減され、操舵トルクのオンセンター感を維持したままヒステリシス幅の変化を抑えた操舵フィーリングが良好な車両用操舵装置を実現することができる。
実施の形態2.
前述の実施の形態1による車両用操舵装置では、操舵状態が切り戻し状態及び保舵状態の場合、又は切り戻し状態の場合にのみ、アシスト指令値補正手段15からアシスト指令値補正値信号Icorrect(s)を出力するようにしたが、実地の形態2では、操舵状態が切り込み状態及び保舵状態の場合に、アシスト指令値補正手段15からアシスト指令値補正値信号Icorrect(s)を出力するようにしたものである。その他の構成は実施の形態1の場合と同様である。
この発明の実施の形態2による車両用操舵装置は、アシスト指令値補正手段15の操舵状態によるゲインの設定は以下の通りとなる。即ち、操舵状態判定手段13は、操舵状態の判定結果が切り込み状態のときはゲインGを負の所定の値(l)設定し、判定結果が保舵状態のときは切り込み状態のときに設定されるゲインG(l)よりも絶対値の小さい負の値にゲインGを設定し、判定結果が切り戻し状態のときはゲインGを0に設定する。
その結果、切り込み状態では、負の値のゲインG(l)とステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)との積である負のアシスト指令値補正値信号Icorrect(s)の値が、加算器16により基本アシスト指令値信号Ibase(s)に加算されて電流指令値信号Iref(t)が小さくなり、その結果、減算器17からの信号が小さくなり、アシストモータ5のアシストトルクTassistが減少する。切り込み状態のときは、このアシストトルクTassistにより運転者が操舵する操舵トルクThdlがアシストされるが、ステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)は操舵角が大きいほど大きくなるので、切り込み状態に於ける操舵角が大きいほど、アシスト指令値補正値信号Icorrect(s)の絶対値が大きくなり操舵トルクThdlの増加量は大きくなる。
又、操舵状態が保舵状態であるときは、ゲインGは切り込み時に設定される負のゲインG(l)よりも小さい負の値に設定されるので、アシスト指令値補正値信号Icorrect(s)の絶対値が前述の切り込み状態のときよりも小さくなり、アシストトルクTassistは切り込み状態のときより大きくなる。続いて操舵状態が切り戻し状態に入ると、ゲインGが「0」に設定されるので、アシスト指令値補正値信号Icorrect(s)が「0」となり、アシストトルクTassistは保舵状態のときよりも大きくなる。
図6は、この発明の実施の形態2による車両用操舵装置の動作を説明する操舵角と操舵トルクのリサージュ波形を示す説明図である。図6に於いて、一点鎖線は一般的な車両用操舵装置の操舵角と操舵トルクのリサージュ波形、実線はこの発明の実施の形態2による車両用操舵装置の動作による操舵角と操舵トルクのリサージュ波形である。図6に示すように、この発明の実施の形態2による車両用操舵装置によれば、切り戻し状態のときにはアシスト指令値補正手段15による干渉は無いが、切り込み状態に於いては操舵角が大きいほどアシストトルクは小さくなり操舵トルクを増大させることになる。
この発明の実施の形態2による車両用操舵装置によれば、切り込み状態における操舵トルクThdlを操舵角が大きいときほど増加することができ、オンセンター感を維持したまま、ヒステリシス幅の変化を抑えることができる。更に、保舵状態と切り込み状態との間で操舵状態が変化する時のアシスト指令値補正値信号Icorrect(s)の急激な変化を抑えることができ、アシストトルクTassistの不連続感を低減することができる。このように、この発明の実施の形態2により車両用操舵装置によれば、操舵トルクのオンセンター感を維持したままヒステリシス幅の変化を抑えた操舵フィーリングが良好な車両用操舵装置を実現できる。
尚、実施の形態2に於いて、操舵状態判定手段13は切り戻し、保舵、切り込みを判定し、切り込み状態と保舵状態と判定された場合にゲインGを設定していたが、操舵状態判定手段13は切り込み状態のみを判定し、切り込みと判定された場合のみゲインGを設定することにより、より簡単な構成とすることもできる。これにより、演算負荷が小さく、操舵トルクのオンセンター感を維持したままヒステリシス幅の変化を抑えた操舵フィーリングが良好な車両用操舵装置を実現することができる。
又、実施の形態2に於いて、ゲインGを、実施の形態1の場合と同様に、車速に応じて決定し、更にゲインGを操舵角に応じて決定する構成にしてもよい。これにより、操舵状態がオンセンターかオフセンターかを判定でき、その操舵状態によってゲインを決定できるため、より高精度に操舵トルクのオンセンター感を維持したままヒステリシス幅の変化を抑えた操舵フィーリングが良好な車両用操舵装置を実現することができる。
又、実施の形態2に於いて、ゲインGを、実施の形態1の場合と同様に、車速に応じて決定し、更にゲインGを操舵角速度に応じて決定する構成にしてもよい。これにより、例えば運転者がハンドルを急速に切り込もうとしている状態を判定でき、その場合はゲインGの絶対値を小さく設定することでアシスト指令値補正値Icorrectの絶対値を小さくし、切り込み時の負荷の増大を抑えることができる。即ち、運転者の操舵パターンに合わせて、操舵トルクのオンセンター感を維持したままヒステリシス幅の変化を抑えた操舵フィーリングが良好な車両用操舵装置を実現することができる。
更に、実施の形態2に於いて、保舵時のゲインGは切り込み時に設定されるゲインGよりも小さい負の値を設定するとして説明したが、更に路面反力トルク信号Talign(s)とステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)の差に基づいて決定する構成にしてもよい。具体的には、路面反力トルク信号Talign(s)とステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)の差が大きいほどゲインGを大きくし、路面反力トルク信号Talign(s)とステアリング軸反力トルク信号Ttran(s)の差が小さいほどゲインGを小さくすることで、保舵状態および保舵状態と切り戻し状態の切り替わり時のアシスト指令値補正値信号Icorrect(s)を連続的に変化させることができる。これにより、操舵状態の切り替わり時のアシストトルクTassistの不連続感が低減され、操舵トルクのオンセンター感を維持したままヒステリシス幅の変化を抑えた操舵フィーリングが良好な車両用操舵装置を実現することができる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3による車両用操舵装置は、実施の形態1と実施の形態2とを複合したものであり、操舵状態が切り戻し状態、保舵状態及び切り込み状態の場合に、アシスト指令値補正手段15は、前述の実施の形態1及び実施の形態2に於ける夫々の動作を複合して行なうものである。その他の構成は同様である。
実施の形態3に於いて、アシスト指令値補正手段15による操舵状態に対応したゲインの設定は以下の通りとなる。即ち、判定結果が切り戻しの場合はゲインGを正の値(k)に設定し、判定結果が切り戻しの場合はゲインGを負の値(l)に設定し、判定結果が保舵の場合はゲインGを切り戻し時に設定されるゲインG(k)と切り込み時に設定されるゲインG(l)との間の値に設定する。実施の形態3による車載用操舵装置の具体的な動作は、前述の実施の形態1及び実施の形態2に於ける動作を複合したものとなる。
図7は、この発明の実施の形態3による車両用操舵装置の動作を説明する操舵角と操舵トルクのリサージュ波形を示す説明図である。実施の形態3によれば、図7に示すように、切り戻し状態に於ける操舵トルクThdlを操舵角が大きいときほど減少し、切り込み状態における操舵トルクThdlを操舵角が大きいときほど増加することができ、オンセンター感を維持したまま、ヒステリシス幅の変化を抑えることができる。さらに、切り戻し、保舵及び切り込みの間で操舵状態が変化する時のアシスト指令値補正値信号Icorrect(s)の急激な変化を抑えることができ、アシストトルクTassistの不連続感を低減することができる。このように、実施の形態3によれば、操舵トルクのオンセンター感を維持したままヒステリシス幅の変化を抑えた操舵フィーリングが良好な車両用操舵装置を実現できる。
以上述べたように、この発明による車両用操舵装置によれば、切り戻し、切り込み、保舵の操舵状態により基本アシスト指令値をステアリング軸反力トルクに基づいて補正するので、操舵トルクのオンセンター感を維持したままヒステリシス幅の変化を抑えることができ、保舵の安定性を向上した操舵フィーリングの良好なパワーステアリング装置を実現することができる。
この発明の実施の形態1による車両用操舵装置の全体構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用操舵装置の制御装置の構成を示すブロック図である。 代表的なステアリング軸反力トルクと路面反力トルクの時間応答特性を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による車両用操舵装置のアシスト指令値補正手段の動作を説明するフローチャートである。 この発明の実施の形態1による車両用操舵装置の動作を説明する操舵角と操舵トルクのリサージュ波形を示す説明図である。 この発明の実施の形態2による車両用操舵装置の動作を説明する操舵角と操舵トルクのリサージュ波形を示す説明図である。 この発明の実施の形態3による車両用操舵装置の動作を説明する操舵角と操舵トルクのリサージュ波形を示す説明図である。 代表的な車両用操舵装置のアシストマップを示す説明図である。 代表的な車両用操舵装置の操舵角と操舵トルクのリサージュ波形を示す説明図である。 操舵トルクとステアリング軸反力トルクの関係を示す説明図である。 一般的な車両用操舵装置の操舵角と操舵トルクのリサージュ波形を示す説明図である。
符号の説明
1 ハンドル
2 ステアリング軸
3 ステアリングギアボックス
4 トルクセンサ
5 アシストモータ
6 ラックアンドピニオン軸
7 タイヤ
8 制御ユニット
10 ステアリング機構
11 車速検出手段
12 ステアリング軸反力トルク検出手段
13 操舵状態判定手段
14 基本アシスト指令値演算手段
15 アシスト指令値補正手段
16 加算器
17 減算器
18 モータ駆動器
19 モータ電流検出器
20 路面反力トルク検出手段

Claims (17)

  1. 車両の運転者により操舵されるステアリング機構の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記車両の車速を検出する車速検出手段と、前記操舵トルク検出手段により検出された操舵トルク及び前記車速検出手段により検出された車速に基づいて基本アシスト指令値を演算する基本アシスト指令値演算手段とを備え、前記基本アシスト指令値演算手段により演算された基本アシスト指令値に基づいてステアリング機構に操舵補助力を付与する電動モータを制御するようにした車両用操舵装置に於いて、
    前記ステアリング機構のステアリング軸に作用するステアリング軸反力トルクを検出するステアリング軸反力トルク検出手段と、
    前記運転者による前記ステアリング機構の操舵状態のうち少なくとも切り戻し状態を判定する操舵状態判定手段と、
    前記操舵状態判定手段により前記切り戻し状態と判定されたとき、正の所定の値のゲインを前記検出されたステアリング軸反力トルクに乗算することにより切り戻し状態時のアシスト指令値補正値を演算して出力するアシスト指令値補正手段とを備え、
    前記切り戻し状態時に、前記出力された切り戻し状態時のアシスト指令値補正値に基づいて、前記基本アシスト指令値を前記切り戻し状態時以外のときよりも増加させる方向に補正することを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 前記操舵状態判定手段は、切り戻し状態と保舵状態と切り込み状態とを判定し、
    前記アシスト指令値補正手段は、前記操舵状態判定手段により前記切り戻し状態と判定されたときは、正の所定の値のゲインを前記検出されたステアリング軸反力トルクに乗算することにより切り戻し状態時のアシスト指令値補正値を演算して出力し、前記操舵状態判定手段により前記保舵状態と判定されたときは、前記正の所定の値より小さい正の値のゲインを前記検出されたステアリング軸反力トルクに乗算することにより保舵状態時のアシスト指令値補正値を演算して出力し、前記操舵状態判定手段により前記切り込み状態と判定されたときは、前記アシスト指令値補正値を「0」とし、
    前記切り戻し状態時には前記基本アシスト指令値を前記切り戻し状態時のアシスト指令値補正値に基づいて補正し、前記保舵状態時には前記基本アシスト指令値を前記保舵状態時のアシスト指令値補正値に基づいて補正し、前記切り込み状態時には前記基本アシスト指令値を補正しないことを特徴とする請求項1に記載の車両用操舵装置。
  3. 前記操舵状態判定手段は、前記車両に作用する路面反力トルクを検出する路面反力トルク検出手段を備え、前記検出された路面反力トルクと前記検出されたステアリング軸反力トルクとに基づいて前記切り戻し状態を判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用操舵装置。
  4. 前記操舵状態判定手段は、前記ステアリング機構の操舵角速度を検出する操舵角速度検出手段を備え、前記検出された路面反力トルクと前記検出された操舵角速度と前記検出されたステアリング軸反力トルクとに基づいて前記操舵状態のうち少なくとも前記保舵状態を判定することを特徴とする請求項3に記載の車両用操舵装置。
  5. 前記操舵状態判定手段は、前記検出された路面反力トルクと前記検出されたステアリング軸反力トルクとの差が予め定められた所定値より小さいときに、前記操舵状態を保舵状態と判定することを特徴とする請求項3に記載の車両用操舵装置。
  6. 車両の運転者により操舵されるステアリング機構の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記車両の車速を検出する車速検出手段と、前記操舵トルク検出手段により検出された操舵トルク及び前記車速検出手段により検出された車速に基づいて基本アシスト指令値を演算する基本アシスト指令値演算手段とを備え、前記基本アシスト指令値演算手段により演算された基本アシスト指令値に基づいてステアリング機構に操舵補助力を付与する電動モータを制御するようにした車両用操舵装置に於いて、
    前記ステアリング機構のステアリング軸に作用するステアリング軸反力トルクを検出するステアリング軸反力トルク検出手段と、
    前記運転者による前記ステアリング機構の操舵状態のうち少なくとも切り込み状態を判定する操舵状態判定手段と、
    前記操舵状態判定手段により前記切りこみ状態と判定されたとき、負の所定の値のゲインを前記検出されたステアリング軸反力トルクに乗算することにより切り込み状態時のアシスト指令値補正値を演算して出力するアシスト指令値補正手段とを備え、
    前記切り込み状態時に、前記出力された切り込み状態時のアシスト指令値補正値に基づいて、前記基本アシスト指令値を前記切り込み状態時以外のときよりも減少させる方向に補正することを特徴とする車両用操舵装置。
  7. 前記操舵状態判定手段は、切り込み状態と保舵状態と切り戻し状態とを判定し、
    前記アシスト指令値補正手段は、前記操舵状態判定手段により前記切り込み状態と判定されたときは、負の所定の値のゲインを前記検出されたステアリング軸反力トルクに乗算することにより切り込み状態時のアシスト指令値補正値を演算して出力し、前記操舵状態判定手段により前記保舵状態と判定されたときは、前記負の所定の値より絶対値の小さい負の値のゲインを前記検出されたステアリング軸反力トルクに乗算することにより保舵状態時のアシスト指令値補正値を演算して出力し、前記操舵状態判定手段により前記切り戻し状態と判定されたときは、前記アシスト指令値補正値を「0」とし、
    前記切り込み状態時には前記基本アシスト指令値を前記切り込み状態時のアシスト指令値補正値に基づいて補正し、前記保舵状態時には前記基本アシスト指令値を前記保舵状態時のアシスト指令値補正値に基づいて補正し、前記切り戻し状態時には前記基本アシスト指令値を補正しないことを特徴とする請求項6に記載の車両用操舵装置。
  8. 前記操舵状態判定手段は、前記車両に作用する路面反力トルクを検出する路面反力トルク検出手段を備え、前記検出された路面反力トルクと前記検出されたステアリング軸反力トルクとに基づいて前記切り込み状態を判定することを特徴とする請求項6又は7に記載の車両用操舵装置。
  9. 前記操舵状態判定手段は、前記ステアリング機構の操舵角速度を検出する操舵角速度検出手段を備え、前記検出された路面反力トルクと前記検出された操舵角速度と前記検出されたステアリング軸反力トルクとに基づいて前記操舵状態のうち少なくとも前記保舵状態を判定することを特徴とする請求項8に記載の車両用操舵装置。
  10. 前記操舵状態判定手段は、前記検出された路面反力トルクと前記検出されたステアリング軸反力トルクとの差が予め定められた所定値より小さいときに、前記操舵状態を保舵状態と判定することを特徴とする請求項8記載の車両用操舵装置。
  11. 車両の運転者により操舵されるステアリング機構の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記車両の車速を検出する車速検出手段と、前記操舵トルク検出手段により検出した操舵トルク及び前記車速検出手段により検出した車速に基づいて基本アシスト指令値を演算する基本アシスト指令値演算手段とを備え、前記基本アシスト指令値演算手段により演算した基本アシスト指令値に基づいてステアリング機構に操舵補助力を付与する電動モータを制御するようにした車両用操舵装置に於いて、
    前記ステアリング機構のステアリング軸に作用するステアリング軸反力トルクを検出するステアリング軸反力トルク検出手段と、
    前記運転者による前記ステアリング機構の操舵状態のうち少なくとも切り戻し状態と切り込み状態を判定する操舵状態判定手段と、
    前記操舵状態判定手段により前記切り戻し状態と判定されたときは、正の所定の値のゲインを前記検出されたステアリング軸反力トルクに乗算することにより切り戻し状態時のアシスト指令値補正値を演算して出力し、前記切り込み状態と判定されたときは、負の所定の値のゲインを前記検出されたステアリング軸反力トルクに乗算することにより切り込み状態時のアシスト指令値補正値を演算して出力するアシスト指令値補正手段とを備え、
    前記切り戻し状態と判定されたときは前記出力された前記切り戻し状態時のアシスト指令値補正値に基づいて前記基本アシスト指令値を切り戻し状態時以外のときよりも増加させる方向に補正し、前記切り込み状態と判定されたときは出力された前記切り込み状態時のアシスト指令値補正値に基づいて前記基本アシスト指令値を切り込み状態時以外のときよりも減少させる方向に補正することを特徴とする車両用操舵装置。
  12. 前記操舵状態判定手段は、切り込み状態と保舵状態と切り戻し状態とを判定し、
    前記アシスト指令値補正手段は、前記操舵状態判定手段により前記切り込み状態と判定されたときは、負の所定の値のゲインを前記検出されたステアリング軸反力トルクに乗算することにより切り込み状態時のアシスト指令値補正値を演算して出力し、前記操舵状態判定手段により前記切り戻し状態と判定されたときは、正の所定の値のゲインを前記検出されたステアリング軸反力トルクに乗算することにより切り戻し状態時のアシスト指令値補正値を演算して出力し、前記操舵状態判定手段により前記保舵状態と判定されたときは、前記切り込み状態と判定されたときの前記ゲインの値と前記切り戻し状態と判定されたときの前記ゲインの値との間の値のゲインを前記検出されたステアリング軸反力トルクに乗算することにより保舵状態時のアシスト指令値補正値を演算して出力し、
    前記切り込み状態時には前記基本アシスト指令値を前記切り込み状態時のアシスト指令値補正値に基づいて補正し、前記切り戻し状態時には前記基本アシスト指令値を前記切り戻し状態時のアシスト指令値補正値に基づいて補正し、前記保舵状態時には前記基本アシスト指令値を前記保舵状態時のアシスト指令値補正値に基づいて補正することを特徴とする請求項11に記載の車両用操舵装置。
  13. 前記アシスト指令値補正手段は、前記アシスト指令値補正値に上限値と下限値のうち少なくとも一方を設定することを特徴とする請求項1乃至12のうち何れか一項に記載の車両用操舵装置。
  14. 前記設定される前記上限値と下限値のうち少なくとも一方は、前記車速に応じて決定されることを特徴とする請求項13に記載の車両用操舵装置。
  15. 前記ゲインは、前記車速に応じて決定されることを特徴とする請求項1乃至14のうち何れか一項に記載の車両用操舵装置。
  16. 前記ゲインは、前記ステアリング機構の操舵角に応じて決定されることを特徴とする請求項1乃至14のうち何れか一項に記載の車両用操舵装置。
  17. 前記ゲインは、前記操舵角速度に応じて決定されることを特徴とする請求項1乃至14のうち何れか一項に記載の車両用操舵装置。
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