JP2008034232A - 異方導電性フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】微細パターンの電気的接続において、微小面積の電極の電気的接続性に優れると共に、微細な配線間の絶縁破壊(ショート)が起こりにくく、接続時に十分な熱が供給され難い部位であっても、高い絶縁信頼性を有する異方導電性接着フィルムを提供すること。
【解決手段】熱硬化性樹脂(A)と潜在性硬化剤を含有する第一層と、熱硬化性樹脂(B)は含有するが、潜在性硬化剤は含有しない第二層の、少なくとも前記2層から構成され、該第二層が最外層であり、導電粒子が単層に配置された、厚さ方向に加圧することで導電性を有する異方導電性フィルムにおいて、(1)導電粒子の中心間距離の平均が2μm以上20μm以下であり、その変動係数が、0.05以上0.5未満であり、(2)第一層の厚みに対する第二層の厚めが、0.01以上0.25未満であることを特徴とする異方導電性フィルム。
【選択図】なし

Description

本発明は、微細パターンの電気的接続において、微小面積の電極の電気的接続性に優れると共に、微細な配線間の絶縁破壊(ショート)が起こりにくく、接続時に十分な熱が供給され難い部位であっても、高い絶縁信頼性を与える接続が可能な、異方導電性フィルムに関する。
異方導電性フィルムは、絶縁性接着剤中に導電粒子を分散させたフィルムであり、液晶ディスプレイと半導体チップやTCPとの接続又はFPCとTCPとの接続、FPCとプリント配線板との接続を簡便に行うために使用される接続部材で、例えば、ノート型パソコンや携帯電話の液晶ディスプレイと制御ICとの接続用として広範に用いられ、最近では、半導体チップを直接プリント基板やフレキシブル配線板に搭載するフリップチップ実装にも用いられている(特許文献1、2、3)。
この分野では近年、接続される配線パターンや電極パターンの寸法が益々微細化されている。配線や電極の幅は10数μmレベルまで微細化される場合も多くなってきている。一方で、これまで用いられてきた導電粒子の平均粒径は、配線や電極の線幅と同レベルの数μmから10μmレベルの粒子であった。そうすると、接続される電極パターンの寸法が小さくなると、導電粒子がランダムに分散配置されている異方導電性フィルムでは、導電粒子の分布に偏差が生じているため、接続すべき電極パターンが導電粒子の存在しない位置に配置されてしまい、電気的に接続されない場合が、確率論として避けられない。
この問題点を解決するためには、より小さな導電粒子を高密度でフィルム内に分散させることが有効であるが、導電粒子の寸法を小さくすると、表面積が急激に大きくなって2次凝集し易くなり、隣接電極間の絶縁を保持できなくなり、逆に、絶縁を保持するために導電粒子の密度を下げると、今度は、接続されない配線パターンや電極パターンが発生してしまうため、接続信頼性を保ったまま微細化に対応することは困難とされていた(特許文献4)。
更に、小型液晶パネルを中心に高密度実装を実現するために、ガラス基板上にICチップをフェイスダウンで搭載し、異方導電性フィルムで接続を行う方法がとられている。この場合、電極同士が相対峙する様に位置合わせされて形成されたICチップとガラス基板の間に異方導電性フィルムを狭持し、ICチップの裏面から熱を加えながら圧着することで接続が行われる。これによってICチップとガラス基板との電気的接続が行われ、また、異方導電性フィルムの封止効果によって接続領域間の水分の浸入を防ぐことができ、接続信頼性を維持する事ができる。しかし、ICチップの外周部においては、異方導電性フィルムは、ICチップから十分な熱が供給され難いために、硬化反応が不十分、あるいは、未反応の状態になる場合があり、封止効果が低く、吸水し易いために、ガラス基板上の配線が腐蝕する等の課題があり、配線材料の工夫(特許文献5)や、更にICチップ周りに保護用樹脂を形成する(特許文献6)等の改良が行われている。しかし、近年では、配線間に高い電圧がかかるため、あるいは、配線が狭ピッチになるために、配線の腐蝕等による絶縁信頼性が不十分であり、更なる改良が求められている。
特開平03−107888号公報 特開平04−366630号公報 特開昭61−195179号公報 特開平09−312176号公報 特開平11−223825号公報 特開平05−333359号公報
本発明は、微細パターンの電気的接続において、微小面積の電極の電気的接続性に優れると共に、微細な配線間の絶縁破壊(ショート)が起こりにくく、接続時に十分な熱が供給され難い部位であっても、高い絶縁信頼性を与える接続が可能な、異方導電性フィルムの提供を目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、まず、接続信頼性を保ったまま微細化に対応する課題に対しては、粒子間距離が特定の平均値と特定の標準偏差を有する様に、導電粒子を絶縁性接着剤の表面層に単層として配置する事で、上記目的に適合しうることを見出し、本発明の骨格をなした。
次に、界面層に潜在性硬化剤を含有しない熱硬化性樹脂層を設け、それに、潜在性硬化剤を含有する熱硬化性樹脂層を特定の膜厚比率で積層することで、接続時に十分な熱が供給され難い部位であっても、高い絶縁信頼性を与えると共に、熱硬化性樹脂の高い接続信頼性を与えることを見出した。この発見は、従来、高い接続信頼性および絶縁信頼性を発現するためには、熱硬化性樹脂を用い、高い硬化率が必要であると言われていた事実に鑑み、当業者にとって容易に予想できないものであった。
即ち、本発明は、下記の通りである。
1) 熱硬化性樹脂(A)と潜在性硬化剤を含有する第一層と、熱硬化性樹脂(B)は含有するが、潜在性硬化剤は含有しない第二層の、少なくとも前記2層から構成され、該第二層が最外層であり、導電粒子が単層に配置された、厚さ方向に加圧することで導電性を有する異方導電性フィルムにおいて、(1)導電粒子の中心間距離の平均が2μm以上20μm以下であり、その変動係数が、0.05以上0.5未満であり、(2)第一層の厚みに対する第二層の厚めが、0.01以上0.25未満であることを特徴とする異方導電性フィルム。
2)第一層に含まれる熱硬化性樹脂(A)がエポキシ樹脂である上記1)に記載の異方導電性フィルム。
3)ICチップの電極と回路基板の電極を電気的に接続する回路接続方法であって、上記1)あるいは2)に記載の異方導電性フィルムを、第二層側が回路基板と接し、ICチップよりも大きい面積で、ICチップと回路基板間にはさみ、ICチップ側から熱を供給しながら加圧することを特徴とする回路接続方法。
4)上記3)に記載の方法により接続された接続構造体。
本発明の異方導電性接着フィルムは、微細パターンの電気的接続において、微小面積の電極の電気的接続性に優れると共に、微細な配線間の絶縁破壊(ショート)が起こりにくく、接続時に十分な熱が供給され難い部位であっても、高い絶縁信頼性を与える接続が可能にする効果を有する。
本発明について、以下具体的に説明する。
本発明は、熱硬化性樹脂(A)と潜在性硬化剤を含有する第一層と、熱硬化性樹脂(B)を含有し潜在性硬化剤は含有しない第二層の、少なくとも前記2層から構成されている。
まず第一層について説明する。
第一層に用いられる、熱硬化性樹脂(A)としては、加熱により潜在性硬化剤と反応して架橋する樹脂が用いられる。この様な熱硬化性樹脂(A)としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリレート、ウレタン樹脂等が用いられる。それぞれの熱硬化性樹脂には、それに適した潜在性硬化剤が用いられ、例えば、分子末端に反応性二重結合を有するアクリレートであれば、潜在性硬化剤としては、加熱によってラジカルを発生する様な、過酸化物等の潜在性硬化剤が用いられる。
本発明においては、接続信頼性の高さから、熱硬化性樹脂(A)としてエポキシ樹脂を用いることが好ましい。
ここで用いられるエポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、テトラメチルビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビフェノール型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、レゾルシン型エポキシ樹脂、フルオレン型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族エーテル型エポキシ樹脂等のグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシジルエーテルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ヒダントイン型エポキシ樹脂、脂環族エポキサイド等があり、これらエポキシ樹脂はウレタン変性、ゴム変性、シリコーン変性等の変性されたエポキシ樹脂でも良い。グリシジルエーテル型エポキシ樹脂が好ましく、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂が更に好ましい。
熱硬化性樹脂(A)としてエポキシ樹脂を用いる場合の潜在性硬化剤としては、ホウ素化合物、ヒドラジド、3級アミン、イミダゾール、ジシアンジアミド、カルボン酸無水物、チオール、イソシアネート、ホウ素錯塩及びそれらの誘導体等の硬化剤を用いることができる。中でも、アミンアダクト、イミダゾールアダクト等のアダクト型硬化剤が安定性と硬化性のバランスが取れており好ましい。アダクト型硬化剤は、1級あるいは2級アミン類やイミダゾール類と、エポキシ樹脂、イソシアネート化合物、尿素化合物等との反応により得られる。潜在性硬化剤の中でも、マイクロカプセル型の潜在性硬化剤が溶剤存在下での安定性が特に優れており、更に好ましい。マイクロカプセル型硬化剤は、前記硬化剤の表面を樹脂皮膜等で安定化したもので、接続作業時の温度や圧力で樹脂皮膜が破壊され、硬化剤がマイクロカプセル外に拡散し、エポキシ樹脂と反応する。マイクロカプセル型潜在性硬化剤の中でも、アミンアダクト、イミダゾールアダクト等のアダクト型硬化剤をマイクロカプセル化した潜在性硬化剤が安定性と硬化性のバランスに優れ、一層好ましい。
潜在性硬化剤は、熱硬化性樹脂の高い硬化性を得るために、熱硬化性樹脂(A)100質量部に対して、1〜100質量部用いられるのが好ましい。更に好ましくは4〜60質量部、一層好ましくは8〜40質量部、更に一層好ましくは10〜30質量部であり、これによって吸水率を低く抑えることができる。
第一層には、接着性、硬化時の応力緩和製等を付与する目的で、ポリエステル樹脂、アクリルゴム、SBR、NBR、シリコーン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアセタール樹脂、尿素樹脂、キシレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、カルボキシル基、ヒドロシキシル基、ビニル基、アミノ基などの官能基を含有するゴム、エラストマー類等の高分子成分を含有することが好ましい。これら高分子成分は分子量が10,000〜3,000,000のものが好ましく、50,000〜1,500,000のものが更に好ましい。高分子成分の含有量は、熱硬化性樹脂に対して100質量%以下が好ましく、2〜80質量%が更に好ましい。
第一層には、フィルム形成性高分子を含有することが好ましい。フィルム形成性高分子としては、長期接続信頼性に優れるフェノキシ樹脂が好ましい。ここで用いられるフェノキシ樹脂としては、ビスフェノールA型フェノキシ樹脂、ビスフェノールF型フェノキシ樹脂、ビスフェノールAビスフェノールF混合型フェノキシ樹脂、ビスフェノールAビスフェノールS混合型フェノキシ樹脂、フルオレン環含有フェノキシ樹脂、カプロラクトン変性ビスフェノールA型フェノキシ樹脂等が例示される。フィルム形成性高分子の含有量は、熱硬化性樹脂に対して10〜200質量%が好ましく、30〜150質量%が更に好ましい。
第一層には、さらに、絶縁粒子、充填剤、軟化剤、促進剤、老化防止剤、着色剤、難燃化剤、チキソトロピック剤等を含有することができる。更に、接着性の観点からカップリング剤を含有することが好ましい。カップリング剤としてはケチミン基、ビニル基、アクリル基、アミノ基、エポキシ基及びイソシアネート基を含有するシランカップリング剤が、接着性の向上の観点から好ましい。
第一層の各成分を混合する場合、必要に応じ、溶剤を用いることができる。溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート等が挙げられる。複数の溶剤を併用することもできる。
本発明において第一層は、更に複数の層より構成されていても構わない。
第一層の厚みは5μm以上50μm未満が好ましい。
次に第二層について説明する。
第二層に用いられる熱硬化性樹脂(B)としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリレート、ウレタン樹脂等が用いられる。
本発明においては、接続信頼性の高さから、熱硬化性樹脂(B)としてエポキシ樹脂を用いることが好ましい。
ここで用いられるエポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、テトラメチルビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビフェノール型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、レゾルシン型エポキシ樹脂、フルオレン型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族エーテル型エポキシ樹脂等のグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシジルエーテルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ヒダントイン型エポキシ樹脂、脂環族エポキサイド等があり、これらエポキシ樹脂はウレタン変性、ゴム変性、シリコーン変性等の変性されたエポキシ樹脂でも良い。グリシジルエーテル型エポキシ樹脂が好ましく、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂が更に好ましい。更に、基板への貼付き性を発現するために、液状エポキシ樹脂が好ましい。液状エポキシ樹脂とは25℃で流動性を有するエポキシ樹脂である。
本発明において、層間の接着性を高く維持するために、熱硬化性樹脂(A)と熱硬化性樹脂(B)は同種の樹脂を用いることが好ましい。
本発明に用いられる第二層には、接着性を向上させる目的で、カップリング剤を含有することが好ましい。カップリング剤としてはケチミン基、ビニル基、アクリル基、アミノ基、エポキシ基及びイソシアネート基を含有するシランカップリング剤が、接着性の向上の観点から好ましい。
第二層においてカップリング剤の使用量は、高い接着性を得るために、熱硬化性樹脂(B)100質量部に対して、0.1〜5質量部用いられるのが好ましい。更に好ましくは0.2〜4質量部、一層好ましくは0.3〜3質量部である。
第二層には、接着性、硬化時の応力緩和製等を付与する目的で、ポリエステル樹脂、アクリルゴム、SBR、NBR、シリコーン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアセタール樹脂、尿素樹脂、キシレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、カルボキシル基、ヒドロシキシル基、ビニル基、アミノ基などの官能基を含有するゴム、エラストマー類等の高分子成分を含有することが好ましい。これら高分子成分は分子量が10,000〜3,000,000のものが好ましく、50,000〜1,500,000のものが更に好ましい。高分子成分の含有量は、熱硬化性樹脂に対して100質量%以下が好ましく、2〜80質量%が更に好ましい。
第二層には、フィルム形成性高分子を含有することが好ましい。フィルム形成性高分子としては、長期接続信頼性に優れるフェノキシ樹脂が好ましい。ここで用いられるフェノキシ樹脂としては、ビスフェノールA型フェノキシ樹脂、ビスフェノールF型フェノキシ樹脂、ビスフェノールAビスフェノールF混合型フェノキシ樹脂、ビスフェノールAビスフェノールS混合型フェノキシ樹脂、フルオレン環含有フェノキシ樹脂、カプロラクトン変性ビスフェノールA型フェノキシ樹脂等が例示される。フィルム形成性高分子の含有量は、熱硬化性樹脂に対して0.1〜50倍が好ましく、0.5〜25倍が更に好ましい。
第二層には、さらに、絶縁粒子、充填剤、軟化剤、促進剤、老化防止剤、着色剤、難燃化剤、チキソトロピック剤等を含有することができる。
第二層の各成分を混合する場合、必要に応じ、溶剤を用いることができる。溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート等が挙げられる。複数の溶剤を併用することもできる。
本発明において、第二層には、熱硬化性樹脂(B)を硬化するための潜在性硬化剤を含有していない。ここで言う潜在性硬化剤は、接続時において、熱硬化剤樹脂(B)を硬化する働きを有する硬化剤を意味し、接続前に既に熱硬化性樹脂(B)と反応した硬化剤は包含されない。
本発明において第二層は、更に複数の層より構成されていても構わない。
本発明においては、第一層、第二層以外にもその他の層が更に形成していてもよい。その他の層の厚みは、第一層の厚みに対して0.25未満が好ましい。
その他の層が更に形成される場合、少なくとも第二層は最外層に形成されている必要があり、これによって、接続時に十分な熱が供給され難い部位であっても、高い絶縁信頼性が得られる。
本発明において、第一層の厚みに対する第二層の厚みは、0.01以上0.25未満である。好ましくは0.02以上0.20未満、より好ましくは0.04以上0.18未満、更に好ましくは0.05以上0.16未満である。第一層の厚みに対する第二層の厚みを0.01以上0.25未満にすることで、高い接着性を有し、かつ、接続時に十分な熱が供給され難い部位であっても高い絶縁信頼性を得ることができる。更に、第一層の厚みに対する第二層の厚みを0.05以上0.16未満にすることで、耐熱性が高く、性能バラツキの小さい異方導電性フィルムが得ることができる。
第二層の厚みは、0.1μm以上5μm未満が好ましい。より好ましくは0.2μm以上4μm未満、更に好ましくは0.4μm以上3.5μm未満、一層好ましくは0.5μm以上3μm未満が好ましい。第二層の厚みを0.1μm以上5μm未満にすることで、高い接着性を有し、かつ、接続時に十分な熱が供給され難い部位であっても高い絶縁信頼性を得ることができる。
本発明の異方導電性フィルムは、ICチップや回路基板の電極高さのバラツキを吸収するために、導電粒子を含有する。導電粒子としては、金属粒子、炭素からなる粒子や高分子核材に金属薄膜を被覆した粒子等を用いる事ができる。
金属粒子としては、例えば、金、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、亜鉛、錫、鉛、半田、インジウム、パラジウム等の単体や、2種以上のこれらの金属が層状あるいは傾斜状に組み合わされている粒子が例示される。
高分子核材に金属薄膜を被覆した粒子としては、エポキシ樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ジビニルベンゼン架橋体、NBR、SBR等のポリマーの中から1種あるいは2種以上組み合わせた高分子核材に、金、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、亜鉛、錫、鉛、半田、インジウム、パラジウム等の中から1種あるいは2種以上組み合わせてメッキ等により金属被覆した粒子が例示される。金属薄膜の厚さは0.005μm以上1μm以下、好ましくは0.01μm以上0.5μm以下の範囲が、接続安定性と粒子の凝集性の観点から好ましい。金属薄膜は均一に被覆されていることが接続安定性上好ましい。これら導電粒子の表面を更に絶縁被覆した粒子も使用することができる。
導電粒子の平均粒径は、0.5μm以上10μm未満の範囲が導電性と絶縁性の両立と粒子の凝集性との観点から好ましい。更に好ましくは1μm以上7μm未満、更に好ましくは1.5μm以上6μm未満、更に好ましくは2μm以上5.5μm未満、更に好ましくは2.5μm以上5μm未満である。導電粒子の粒子径の標準偏差は小さいほど好ましく、平均粒径の50%以下が好ましい。更に好ましくは20%以下、一層好ましくは、10%以下、更に一層好ましくは5%以下である。
導電粒子の含有量は、本発明の異方導電性フィルムに対して0.1体積%以上20体積%未満が好ましい。より好ましくは0.13体積%以上15体積%未満、更に好ましくは0.15体積%以上10体積%未満、一層好ましくは0.2体積%以上5体積%未満、更に一層好ましくは0.25体積%以上3体積%未満である。導電粒子の含有量が0.1体積%以上20体積%未満の領域では、対向する電極間の導電性と隣接する電極間の絶縁性が両立し易い。更に、5体積%未満の含有量にすることで、接続時に十分な熱が供給され難い部位であっても高い絶縁信頼性が得やすくなる。
本発明の異方導電性フィルムでは、厚み方向の導電性と面方向の絶縁性(以下しばしば異方導電性と称す)を高レベルで確保するために、導電粒子は単層に配置されている。ここで、単層で配置されるとは、異方導電性フィルム中での導電粒子の中心の高さが、導電粒子の直径を越えてばらつかないことを意味する。
本発明の異方導電性フィルムでは、導電粒子は、第二層中あるいは第二層とその他の層との界面近傍に存在している事により、配列した導電粒子が接続時に大きく移動することを抑制できるので好ましい。
本発明の異方導電性フィルムは、導電粒子が特定の中心間距離で、更にその中心間距離が特定の変動係数を有して配列されることによって、高い異方導電性を有している。即ち、本発明の異方導電性接着フィルムは、その導電粒子の中心間距離の平均が2μm以上20μm以下である。2μm以上の中心間距離にすることで、面方向の絶縁性、即ち、隣接する電極間の絶縁性を高レベルで維持できる。一方、中心間距離を20μm以下にすることで、厚さ方向の導電性、即ち接続電極間の電気的接続性を維持できる導電粒子密度を得ることができ、異方導電性接着フィルムとして高い性能を発揮する。導電粒子の中心間距離の平均は、好ましくは2.5μm以上18μm以下、更に好ましくは3μm以上16μm以下、更に好ましくは3.5μm以上15μm以下であり、更に好ましくは4μm以上13μm以下である。導電粒子の中心間距離の変動係数は、導電粒子の中心間距離の標準偏差をその平均値で割った値であり、本発明においては、0.05以上0.5未満である。好ましくは0.07以上0.45未満、更に好ましくは0.09以上0.4未満、更に好ましくは0.1以上0.35未満、更に好ましくは0.12以上0.3未満である。変動係数を0.05以上にすることで、接続電極間の電気的接続性に悪影響する接続時の導電粒子の流動を起こすことなく、異なる電極パターンの半導体チップを安定に接続することが可能であり、一方、0.5未満とすることで、接続電極間に捕捉される導電粒子数の電極毎のバラツキを小さく抑えることができ、電極毎の接続抵抗のバラツキが小さく、安定した接続が得られる。
本発明の異方導電性フィルムは、剥離シート上に形成されていてもよい。該剥離シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、PET、PEN等のポリエステル、ナイロン、塩化ビニール、ポリビニルアルコール等のフィルムが例示される。好ましい剥離シート用の樹脂としては、ポリプロピレン、PETが挙げられる。該剥離シートはフッ素処理、シリコーン処理、アルキド処理等の表面処理を行っていることが好ましい。
本発明の異方導電性フィルムは、例えば下記の様な方法で製造される。
即ち、まず、単層で配列した導電粒子を粘着剤でシート上に固定した導電粒子の配列シートを製造する。配列シートを製造するには、例えば、延伸可能なシート上に粘着剤を好ましくは、10μm以下の膜厚になる様に塗布し、その上に導電粒子を充填する。その後粘着剤層に到達していない導電粒子をエアーブロー等により排除することで導電粒子が密に充填された単層の導電粒子層が形成される。必要に応じ、単層に配置した導電粒子は粘着剤に埋め込まれる。このときの全面積に対する導電粒子の投影面積の割合で定義される充填率は、好ましくは60%以上90%以下である。より好ましくは65%以上88%以下、更に好ましくは68%以上85%以下である。充填率は本発明において重要な因子である導電粒子の中心間距離の変動係数に大きく影響する。
次に、ここで得られた導電粒子が固定されたシートを、所望の延伸倍率で延伸することで、個々の導電粒子が、本発明に必要な変動係数をもって、所望の中心間距離となる様に配置された導電粒子の配列シートが得られる。
延伸可能なシートとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、PET、PEN等のポリエステル、ナイロン、塩化ビニール、ポリビニルアルコール等のシートが例示される。粘着剤としては、例えば、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、酢酸ビニル、クロロプレン等が例示される。
延伸は縦方向延伸と横方向延伸の両方が行われる、所謂、二軸延伸であり、公知の方法で実施することができる。例えば、クリップ等でフィルムの2辺または4辺を挟んで引っ張る方法や、2本以上のロールで挟んでロールの回転速度を変えることで延伸する方法等が挙げられる。延伸は縦方向と横方向を同時に延伸する同時二軸延伸でも良いし、一方向を延伸した後、他方を延伸する逐次二軸延伸でも良い。延伸時の導電粒子の配列乱れを起こし難いので同時二軸延伸が好ましい。延伸を精度良く行うために、延伸可能なフィルムを軟化させて行うのが好ましく、使用する延伸可能なシートによるが、例えば、70℃以上250℃未満で延伸を行うのが好ましい。更に好ましくは75℃以上200℃未満であり、一層好ましくは、80℃以上160℃未満であり、更に一層好ましくは85℃以上145℃未満である。延伸温度が高すぎると粘着剤の粘着力が低下して、導電粒子の配列が乱れてしまい、導電粒子の中心間距離の変動係数が大きくなってしまう。
次に、例えば、剥離シート上に、第一層、第二層の各成分をそれぞれ、均一混合した溶液を塗工し、溶剤を乾燥して、剥離シート上の第一層および、第二層を得る。
次に、配列シートの導電粒子側に、第一層を重ね、熱ロール等を用いて第一層中に導電粒子を埋め込み、延伸可能なシートを剥離した後、第二層を重ねてラミネートすることにで、本発明の異方導電性フィルムを得ることができる。導電粒子を第二層に埋め込んだ後で、第一層をラミネートしても良いし、他の層に埋め込んだ後、第二層が最外層になる様に第一層、第二層をラミネートしても構わない。更に、例えば、延伸可能なシート上に、導電粒子が密に充填された単層の導電粒子層を形成した後に、第二層の各成分を均一混合した溶液を塗工し、溶剤を乾燥した後に、延伸し、その後第一層をラミネートしても、本発明の異方導電性フィルムを得ることができる。
上記方法等によって、本発明の異方導電性フィルムが得られる。一般に異方導電性フィルムは、所望の幅にスリットされ、リール状に巻き取られる。
本発明の異方導電性フィルムは、例えば、ICチップの電極と回路基板の電極を電気的に接続するために使用される。
本発明の回路接続方法としては、ITO配線や金属配線等によって回路と電極を形成したガラス基板等の回路基板と、回路基板の電極と対を成す位置に電極を形成したICチップとを準備し、ガラス基板上のICチップを配置する位置に、本発明の異方導電性フィルムを、第二層側が回路基板側となる様に貼り付ける。ここで異方導電性フィルムの面積は、ICチップより一回り大きいことが好ましい。異方導電性フィルムの幅と長さが、それぞれ、ICチップの幅と長さの100.05%〜150%であることがより好ましい。更に好ましくは、100.1%〜120%である。一回り大きくすることで、異方導電性フィルムの貼付位置不良による欠陥を抑えることができる。次に、ガラス基板とICチップをそれぞれの電極が互いに対を成すように位置を合わせた後、熱圧着される。熱圧着は、80℃〜250℃の温度範囲で1秒〜30分間行うのが好ましい。加える圧力は、チップ面に対して、0.1MPa〜50MPaが好ましい。
熱圧着を行う場合の熱の供給は、ガラス基板の性能劣化を防ぐため、ICチップ側から行われる。ガラス基板からも熱を供給する場合は、ガラス基板の温度が80℃未満であることが好ましい。
上記方法によって、本発明の接続構造体が得られる。
本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
[実施例1]
フェノキシ樹脂(InChem社製、商品名:PKHC,重量平均分子量43000、以下同じ)100質量部、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名:AER2603、以下同じ)100質量部、マイクロカプセル型潜在性硬化剤と液状エポキシ樹脂の混合物(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名:ノバキュア3941、以下ノバキュアと称す)50質量部、シランカップリング剤(日本ユニカー社製、商品名A−187、以下同じ)1質量部、酢酸エチル500質量部を混合し、ワニスAを得た。
このワニスAを離型処理した50μmのPETフィルム製剥離シート上にブレードコーターを用いて塗布、溶剤を70℃で乾燥除去して、樹脂フィルムAを得た。樹脂フィルムAの膜厚を光電式デジタル測長機(ニコン社製、商品名:デジマイクロMH−15M/TC−101、以下同じ)を用いて測定した結果、20μmであった。
フェノキシ樹脂100質量部、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂100質量部、シランカップリング剤0.8質量部、酢酸エチル600質量部を混合し、ワニスBを得た。このワニスBを離型処理した38μmのPETフィルム製剥離シート上にブレードコーターを用いて塗布、溶剤を70℃で乾燥除去して、膜厚0.5μmの樹脂フィルムBを得た。
100μm無延伸共重合ポリプロピレンフィルム上にブレードコーターを用いて酢酸エチルで樹脂分5質量%に希釈したアクリルポリマーを塗布、80℃で10分間乾燥し、厚さ1μmの粘着剤層を形成した。ここで用いたアクリルポリマーは、アクリル酸メチル62質量部、アクリル酸−2−エチルヘキシル30.6質量部、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル7質量部を酢酸エチル233質量部中で、アゾビスイソブチロニトリル0.2質量部を開始剤とし、窒素ガス気流中65℃で30時間重合して得られた重量平均分子量が95万のものである。尚、重量平均分子量はゲル浸透クロマトグラフ法(GPC)により測定した。
この粘着剤上に、平均粒径4μmの導電粒子(積水化学社製、商品名:ミクロパールAU204)を一面に充填し、エアーブローにより粘着剤に到達していない導電粒子を排除した。その結果、充填率が60%の単層導電粒子層が形成された。
次に、この導電粒子が粘着剤によって固定されたポリプロピレンフィルムを、試験用二軸延伸装置を用いて、135℃で、縦横共に10%/秒の比率で2.0倍まで延伸し、徐々に室温まで冷却し、配列シートAを得た。
次に、配列シートAの導電粒子側に樹脂フィルムAを重ね、60℃、0.3MPaの条件でラミネートを行って導電粒子を樹脂フィルムAに埋め込んだ後、ポリプロピレンフィルムと粘着剤を剥離した。
次に、導電粒子側に樹脂フィルムBを重ね、50℃、0.1MPaの条件でラミネートを行い、異方導電性フィルムAを得た。異方導電性フィルムAの第一層(樹脂フィルムA)の厚みに対する第二層(樹脂フィルムB)の厚みの比は0.025であり、導電粒子の含有率は、異方導電性フィルムAに対して1.9体積%であった。
異方導電性フィルムAをマイクロスコープ(株式会社キーエンス製、商品名:VHX−100、以下同じ)で観察した結果、導電粒子は同一焦点でピントが合うことから、異方導電性フィルムA中で単層に配置されていた。またマイクロスコープで得られた画像から、画像処理ソフト(旭化成株式会社製、商品名:A像くん、以下同じ)を用いて、導電粒子の中心間距離の平均値およびその変動係数を求めた結果、平均値が9.8μm、変動係数が0.42であった。尚、導電粒子の中心間距離は、各粒子の中心点を用いたデローニ三角分割でできる三角形の辺の長さを使用し、導電粒子の観察は0.06mm内の粒子について行った。
次に、チップサイズが1.6mm×16.1mmであり、20μm×100μmの金バンプがピッチ30μmで並んだベアチップ1、25μm×100μmの金バンプがピッチ40μmで並んだベアチップ2、16μm×90μmの金バンプがピッチ25μmで並んだベアチップ3とそれぞれのベアチップに対応した接続ピッチを有するITOガラス基板を準備し、3種類のITOガラス基板のICチップ接続位置を覆う様に、1.8mm×18mmの異方導電性フィルムAを、第二層側のPETフィルム製剥離シートを剥離して貼り付け、70℃、0.5MPa、2秒間の条件で熱圧着し、第一層側のPETフィルム製剥離シートを剥離した後、それぞれのITOガラス基板に対応するベアチップをフリップチップボンダー(東レエンジニアリング株式会社製FC2000、以下同じ)を用いて位置合わせをし、コンスタントヒートで2秒後に180℃に到達し、その後一定温度となる条件で4MPa、20秒間加熱加圧し、ベアチップをITOガラス基板に接続し、接続構造体を得た。
それぞれのICチップとITOガラス基板からは、32箇所の接合部を有するデイジーチェーン回路と、20対の櫛を有する櫛形電極が形成され、接続抵抗測定と絶縁抵抗測定を行い、全てのデイジーチェーン回路は導通がとれ、すべての接続が行われていることを示した。一方、櫛形電極の絶縁抵抗はいずれも10Ω以上であり、隣接電極間でショートの発生はなかった。
更に、ベアチップ2を用いて接続した接続構造体を使用して、接続信頼性試験を実施した。即ち、絶縁抵抗測定部に30Vの電圧をかけて、60℃、相対湿度90%の環境下で500時間の接続信頼性試験を行った結果、絶縁抵抗、導通抵抗ともに異常はなく、更に、電極の腐蝕、金属の析出、ICチップの基板からの浮きや剥離の発生もなかった。更に、1000時間まで接続信頼性試験を行ったところ、ICチップの外側のITO配線部に僅かに金属の析出が観察されたが、絶縁抵抗、導通抵抗共に異常は発生しなかった。
[実施例2]
実施例1で作成したワニスAを離型処理した50μmのPETフィルム製剥離シート上にブレードコーターを用いて塗布、溶剤を70℃で乾燥除去して、膜厚18μmの樹脂フィルムCを得た。
フェノキシ樹脂100質量部、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂10質量部、シランカップリング剤0.7質量部、メチルエチルケトン240質量部を混合し、ワニスDを得た。
実施例1で作成した無延伸共重合ポリプロピレンフィルム上に形成した粘着剤上に、平均粒径3μmの導電粒子(積水化学社製、商品名:ミクロパールAU203)を一面に充填し、エアーブローにより粘着剤に到達していない導電粒子を排除した。その結果、充填率が70%の導電粒子層が形成された。更に、導電粒子層の上に、ワニスDを、ブレードコーターを用いて塗布、導電粒子層の導電粒子の隙間にワニスDが進入した。更に溶剤を70℃で乾燥除去し、導電粒子を含む膜厚が10μmの樹脂フィルムDがポリプロピレンフィルムと粘着剤上に形成された複層フィルムDを得た。
次に、この複層フィルムDを、試験用二軸延伸装置を用いて、135℃で、縦横共に10%/秒の比率で2.5倍まで延伸し、徐々に室温まで冷却し、配列シートDを得た。
配列シートDの断面を、走査型電子顕微鏡(日立製作所製:S−4700、以下同じ)を用いて観察した所、樹脂フィルムDの厚みは1.5μmであった。
更に、樹脂フィルムD側に、樹脂フィルムCを重ね、50℃、0.1MPaの条件でラミネートを行い、ポリプロピレンフィルムと粘着剤を剥離し、更に、実施例1で作成した樹脂フィルムBを重ねて、50℃、0.1MPaの条件でラミネートを行い、異方導電性フィルムCを得た。
異方導電性フィルムCの第一層(樹脂フィルムC)の厚みに対する第二層(樹脂フィルムD+樹脂フィルムB)の厚みの比は0.11であり、導電粒子の含有率は、異方導電性フィルムCに対して1.1体積%であった。
異方導電性フィルムCをマイクロスコープで観察した結果、導電粒子は同一焦点でピントが合うことから、異方導電性フィルムA中で単層に配置されていた。またマイクロスコープで得られた画像から、画像処理ソフトを用いて、導電粒子の中心間距離の平均値およびその変動係数を求めた結果、平均値が8.5μm、変動係数が0.25であった。尚、導電粒子の中心間距離は、各粒子の中心点を用いたデローニ三角分割でできる三角形の辺の長さを使用し、導電粒子の観察は0.06mm内の粒子について行った。
次に、実施例1と同様にして、3種類のベアチップを用いて接続抵抗測定、絶縁抵抗測定を行った結果、いずれも異常はなく、更に、実施例1と同様にして、ベアチップ3を使用した接続構造体を用いて、接続信頼性試験を実施したところ、1000時間経過後も、絶縁抵抗、導通抵抗ともに異常がなく、更に、電極の腐蝕、金属の析出、ICチップの基板からの浮きや剥離の発生もなかった。
[比較例1]
樹脂フィルムBをラミネートしなかった以外は、実施例1と同様にして異方導電性フィルムを作成し、実施例1と同様にしてベアチップ2を用いた接続構造体を使用して接続信頼性試験を行った結果、300時間で絶縁抵抗が10Ω以下に低下してしまい、ICチップの外側のITO配線部に金属の析出が観察され、絶縁破壊の原因であることが判った。
比較例1で使用した異方導電性フィルムでは、第二層を有さないために、接続時に十分な熱が供給され難い部位の絶縁信頼性が低かった。
[比較例2]
樹脂フィルムBの膜厚を6μmに変更した以外は実施例1と同様にして異方導電性フィルムEを作成した。異方導電性フィルムEの第一層(樹脂フィルムA)の厚みに対する第二層(樹脂フィルムB)の厚みの比は0.33であった。次に、実施例1と同様にしてベアチップ2を用いた接続構造体を使用して接続信頼性試験を行った結果、20時間でデイジーチェーン回路の導通がとれなくなり、更に、ICチップの基板からの剥離が観察された。比較例2で使用した異方導電性フィルムでは、第二層の膜厚が厚過ぎたために、接続信頼性が劣っていた。
[比較例3]
フェノキシ樹脂100質量部、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂30質量部、シランカップリング剤0.8質量部、平均粒径3μmの導電粒子(積水化学社製、商品名:ミクロパールAU203)30質量部、メチルエチルケトン240質量部を混合し、ワニスFを得た。このワニスFを離型処理した38μmのPETフィルム製剥離シート上にブレードコーターを用いて塗布、溶剤を70℃で乾燥除去して、膜厚3μmの樹脂フィルムFを得た。
次に、樹脂フィルムFと実施例1で得た樹脂フィルムAを、熱ロールを用いてラミネートし、更に樹脂フィルムF側のPETフィルム製剥離シートを剥がし、それと実施例1で得た樹脂フィルムBを、熱ロールを用いてラミネートし、異方導電性フィルムFを得た。異方導電性フィルムFの第一層(樹脂フィルムA)の厚みに対する第二層(樹脂フィルムF+樹脂フィルムB)の厚みの比は0.18であった。
異方導電性フィルムFをマイクロスコープで観察し、得られた画像から、画像処理ソフトを用いて、導電粒子の中心間距離の平均値およびその変動係数を求めた結果、平均値が9.1μm、変動係数が0.62であった。尚、導電粒子の中心間距離は、各粒子の中心点を用いたデローニ三角分割でできる三角形の辺の長さを使用し、導電粒子の観察は0.06mm内の粒子について行った。
次に、実施例1と同様にして、3種類のベアチップを用いて接続抵抗測定を行った結果、ベアチップ1とベアチップ3を用いた接続構造体のデイジーチェーンに電流は流れず、電気的な接続が取れておらず、接続材料としては、使用できないことが判った。
本発明の異方導電性接着フィルムは、微細パターンの電気的接続において、微小面積の電極の電気的接続性に優れると共に、微細な配線間の絶縁破壊(ショート)が起こりにくく、接続時に十分な熱が供給され難い部位であっても、高い絶縁信頼性を有し、微細パターンの電気的接続用途において好適に利用できる。

Claims (4)

  1. 熱硬化性樹脂(A)と潜在性硬化剤を含有する第一層と、熱硬化性樹脂(B)は含有するが、潜在性硬化剤は含有しない第二層の、少なくとも前記2層から構成され、該第二層が最外層であり、導電粒子が単層に配置された、厚さ方向に加圧することで導電性を有する異方導電性フィルムにおいて、(1)導電粒子の中心間距離の平均が2μm以上20μm以下であり、その変動係数が、0.05以上0.5未満であり、(2)第一層の厚みに対する第二層の厚めが、0.01以上0.25未満であることを特徴とする異方導電性フィルム。
  2. 第一層に含まれる熱硬化性樹脂(A)がエポキシ樹脂である請求項1に記載の異方導電性フィルム。
  3. ICチップの電極と回路基板の電極を電気的に接続する回路接続方法であって、請求項1あるいは2に記載の異方導電性フィルムを、第二層側が回路基板と接し、ICチップよりも大きい面積で、ICチップと回路基板間にはさみ、ICチップ側から熱を供給しながら加圧することを特徴とする回路接続方法。
  4. 請求項3に記載の方法により接続された接続構造体。
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