JP2008012175A - ミシン及びミシン操作プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】所望の表示項目を表示、選択するための操作性を向上させたミシン及びミシン操作プログラムを提供すること。
【解決手段】ミシンが備える液晶ディスプレイに表示される表示項目を、頁ごとに切り替える頁切替処理において、マウスホイールが前回転又は後回転された操作の出力信号が検出されると(S10)、複数の頁が記憶されている場合に(S20:Yes)、現在表示されている表示項目の表示順序が取得される(S30)。続いて、S10で検出された出力信号が検出され、マウスホイールが前回転された場合には(S40:Yes)、頁の表示順序が1増加され(S70)、マウスホイールが後回転された場合には(S90:Yes)、頁の表示順序が1減少され(S120)、増加又は減少された頁に割当られた表示項目が表示手段に表示される(S130)。
【選択図】図6
【解決手段】ミシンが備える液晶ディスプレイに表示される表示項目を、頁ごとに切り替える頁切替処理において、マウスホイールが前回転又は後回転された操作の出力信号が検出されると(S10)、複数の頁が記憶されている場合に(S20:Yes)、現在表示されている表示項目の表示順序が取得される(S30)。続いて、S10で検出された出力信号が検出され、マウスホイールが前回転された場合には(S40:Yes)、頁の表示順序が1増加され(S70)、マウスホイールが後回転された場合には(S90:Yes)、頁の表示順序が1減少され(S120)、増加又は減少された頁に割当られた表示項目が表示手段に表示される(S130)。
【選択図】図6
Description
本発明は、ミシン及びミシン操作プログラムに関し、詳細には、複数の縫製模様や縫製に関わる各種情報を表示する表示手段を備えたミシン及びミシン操作プログラムに関する。
従来、電子制御されるミシンにおいては、複数の実用模様や種々の飾り縫い模様、文字や図形の刺繍模様等多種多様な模様を縫製する為の模様データの他、縫製方法の説明や、ミシンのメンテナンス方法等を説明する為の取扱い情報等が制御装置の記憶領域に予め記憶されている。また、これらの表示項目を表示する液晶ディスプレイ等の表示手段とタッチパネル等の選択手段とを備え、その表示手段に表示される複数の模様の中から所望の模様を選択したり、取扱い情報を、表示手段に1画面ずつ順次表示させたりすることが可能になっている。
このような従来のミシンでは、表示手段に多種多様な表示項目を表示可能になっているため、複数画面にわたるミシンの取扱い説明文をミシンが備える表示手段に表示させるために、画面ごとの取扱い情報の為の表示用データと、各画面の前後の画面に続く取扱い情報の有無を指示する画面指示情報であって「次頁」と「前頁/次頁」と「前頁」のうちの該当するいずれか1つの画面指示情報の表示用データとを対応付けて記憶する情報記憶手段と、表示手段の表示内容を制御する表示制御手段とを設け、取扱い情報を表示した画面ごとに、該当する画面指示情報を表示する縫製情報表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この縫製情報表示装置によれば、複数画面にわたる説明文があった場合にも、「前頁/次頁」を選択することでそれらの画面を表示させることができる。
特開平9−122364号公報
しかしながら、例えば、複数種類の模様中から所望の模様を選択しやすいように、模様が有する特徴に応じて模様を複数のカテゴリに分類し、カテゴリごとに模様を表示するようにしたミシンの場合、横断的にこれらの模様を参照する際には、カテゴリの選択とカテゴリ内の頁の表示を切り替える操作とをしなければならず、所望の模様を表示させるための操作が煩雑であるという問題があった。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、所望の表示項目を表示、選択するための操作性を向上させたミシン及びミシン操作プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明のミシンは、縫製に関わる各種情報を表示する表示手段と、当該表示手段に表示される表示項目を記憶する表示項目記憶手段とを備えたミシンにおいて、第1の操作及び当該第1の操作とは異なる第2の操作を含む複数種類の操作を行うための操作部材を有し、当該操作部材の操作に応じた操作の種類と操作量との少なくともいずれかを出力信号として出力する操作手段と、前記操作手段により出力された前記操作の種類と前記操作量との少なくともいずれかに応じて、前記表示手段に表示される前記表示項目を切り替える表示制御手段とを備えている。
また、請求項2に係る発明のミシンは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記表示項目記憶手段は、前記表示項目と当該表示項目の表示順序とを対応付けて記憶し、前記表示制御手段は、前記操作手段から出力された前記出力信号に含まれる前記操作の種類を検出する操作種類検出手段と、前記操作種類検出手段により検出された前記第1の操作を、前記操作手段により操作される量である前記表示順序の増加に、前記操作種類検出手段により検出された前記第2の操作を、前記表示順序の減少にそれぞれ割り当てて前記表示順序を増減させ、前記表示手段に表示させる前記表示項目を当該表示順序に対応する前記表示項目に切り替える表示切替手段とからなることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のミシンは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記表示項目記憶手段は、前記表示項目と当該表示項目の表示順序とを対応付けて記憶し、前記表示制御手段は、前記操作手段から出力された前記出力信号に含まれる前記第1又は第2の操作の操作量を検出する操作量検出手段と、前記操作量検出手段により検出された当該第1又は第2の操作の操作量を前記表示順序の増加又は減少させる量に割り当てて前記表示順序を増減させ、前記表示手段に表示させる前記表示項目を当該表示順序に対応する前記表示項目に切り替える表示切替手段とからなることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のミシンは、請求項2又は3に記載の発明の構成に加え、前記表示手段の少なくとも一部の表示領域である項目表示領域に表示される前記表示項目を1頁として、前記表示項目に頁を順に割り当てる頁割当手段を備え、前記表示切替手段は、前記頁割当手段により割り当てられた前記頁ごとに前記表示項目を前記項目表示領域に表示させるとともに、前記頁の前記表示順序を増減させ、前記項目表示領域に表示させる前記表示項目を当該表示順序に対応する前記頁に割り当てられた前記表示項目に切り替えることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明のミシンは、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記表示項目記憶手段には、前記表示項目、当該表示項目の内容に基づき分類されたカテゴリ、及び、同じ前記カテゴリに分類されている前記表示項目が連続するように割り当てられた前記表示順序が記憶され、前記頁割当手段は、異なる前記カテゴリの前記表示項目に異なる前記頁を割り当てることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明のミシンは、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記表示手段に複数設けられた表示領域である項目表示領域から1つの前記項目表示領域を選択する領域選択手段と、前記表示制御手段は、前記領域選択手段により選択された前記項目表示領域に表示される前記表示項目を切り替えることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明のミシンは、請求項2乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記表示手段に複数設けられた表示領域である項目表示領域から1つの前記項目表示領域を選択する領域選択手段と、前記表示項目が数値である数値型と、前記表示項目がスクロール表示されるスクロール型とを少なくとも含む前記表示項目の種類と当該表示項目が表示される前記項目表示領域とを対応づけて記憶する種類記憶手段と、前記領域選択手段により選択された前記項目表示領域に表示される前記表示項目の種類を前記種類記憶手段を参照して判断する種類判断手段とを備え、前記表示切替手段は、前記種類判断手段により前記表示項目の種類が前記数値型と判断された場合には、前記数値を前記表示順序として前記数値を増減させ、前記領域選択手段により選択された前記項目表示領域に表示させる前記表示項目である前記数値を増減された当該数値に切り替え、前記種類判断手段により前記表示項目の種類が前記スクロール型と判断された場合には、前記項目表示領域に表示される前記表示項目のスクロール量を前記表示順序として前記スクロール量を増減させ、前記領域選択手段により選択された前記項目表示領域に表示させる前記表示項目を当該スクロール量に対応する前記表示項目に切り替えることを特徴とする。
また、請求項8に係る発明のミシンは、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記操作量は、前記操作部材の移動量、操作回数、及び操作時間の少なくともいずれかを含むことを特徴とする。
また、請求項9に係る発明のミシンは、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記操作手段は、前記操作部材として回転体を備えた回転入力デバイスからなり、前記操作手段は、前記回転体の回転量を前記操作量として出力するとともに、前記回転体の回転方向により当該操作の種類を規定して出力することを特徴とする。
また、請求項10に係る発明のミシンは、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記表示手段は、液晶ディスプレイと液晶ディスプレイコントローラであることを特徴とする。
また、請求項11に係る発明のミシン操作プログラムは、請求項1乃至10のいずれかに記載のミシンの各種処理手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
また、本発明のミシンは、縫製に関わる各種情報を表示する表示手段を備え、前記表示手段に表示されるカーソルの移動を指示する移動量指定情報を出力するカーソル移動指示手段と、前記カーソル移動指示手段により出力される移動量指定情報と、前記カーソルの移動量とを対応付ける移動比率を、前記移動量指定情報により指示される前記カーソルの移動方向に応じて定める移動比率設定手段と、前記移動比率設定手段により定められた前記移動比率と前記移動量指定情報とにより前記カーソルの移動距離を決定し、当該移動距離だけ前記カーソルを移動させるカーソル移動手段とを備えてもよい。このようにすれば、表示手段の形状や表示内容に応じて移動比率を適切に設定することにより、カーソルを移動させるための操作性を向上させることができる。
さらに、前記移動比率は、前記表示手段の短手方向の移動比率よりも、前記表示手段の長手方向の移動比率の方が大きく設定するようにしてもよい。このようにすれば、表示手段の長手方向にカーソルを所定量C移動させる場合、表示手段の短手方向にカーソルを所定量C移動させる場合に比べ、操作量が少なくてすむので、表示手段の短手方向にカーソルを移動させる操作の操作性を損なうことなく、表示手段の長手方向にカーソルを移動させるための操作性を向上させることができる。このように移動比率を定めるのは、特に、表示手段としての液晶ディスプレイが、その長辺と短辺の長さの差が大きい長方形形状である場合に有効である。
請求項1に係る発明のミシンによれば、操作手段を操作することにより、表示手段に表示される表示項目を容易に切り替えることができる。このため、所望の表示項目を表示、選択するための操作性が向上する。
また、請求項2に係る発明のミシンによれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、操作手段を操作することにより、表示項目の表示順序を操作の種類に応じて増加又は減少させることができ、表示手段に表示される表示項目を容易に切り替えることができる。
また、請求項3に係る発明のミシンによれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、操作手段を操作することにより、表示項目の表示順序を操作量に応じて増加又は減少させることができ、表示手段に表示される表示項目を容易に切り替えることができる。
また、請求項4に係る発明のミシンによれば、請求項2又は3に記載の発明の効果に加え、表示項目を頁単位で表示するとともに、操作手段により容易に頁を切り替えることができ、表示手段に表示される複数の表示項目の中から所望の表示項目を表示させるための操作性が向上する。
また、請求項5に係る発明のミシンによれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、表示項目がその内容に基づき複数のカテゴリに分類されており、カテゴリごとに頁を切り替えて表示項目を表示するようにしているので、類似する内容の表示項目を連続して表示させることができ、表示順序に従った、秩序だった表示項目の切り替え操作を容易に行うことができる。また、カテゴリの切り替えと頁の切り替えとを同一の操作手段を操作することにより実行することができ、両者を別々の操作により切り替える場合に比べ、操作が簡単になり操作性が向上する。
また、請求項6に係る発明のミシンによれば、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の効果に加え、入力操作手段と領域選択手段とを操作することにより表示領域ごとに表示項目を切り替えることができる。このため、例えば、複数の表示項目が表示手段に同時に表示されている場合には、表示手段の中から所望の表示項目が表示されている表示領域を選択し、その表示項目を選択的に切り替えることができる。
また、請求項7に係る発明のミシンによれば、請求項2乃至6のいずれかに記載の発明の効果に加え、領域選択手段により選択された項目表示領域に表示される表示項目の種類ごとに、表示制御手段による表示手段の切り替え操作を定めているため、選択した項目表示領域に表示される表示項目の種類に応じた適切な表示項目の切り替え操作を容易に行うことができる。
また、請求項8に係る発明のミシンによれば、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の効果に加え、操作量は、操作部材の移動量、操作回数、及び操作時間の少なくともいずれかを含んでいるので、これらの操作量を調整することにより、表示項目の切り替え量を適切に指示することができる。
また、請求項9に係る発明のミシンによれば、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明の効果に加え、操作手段が操作部材として回転体を備えた回転入力デバイスからなるため、表示項目の切り替え操作が容易であり、表示手段に所望の表示項目を表示、選択するための操作性が向上する。
また、請求項10に係る発明のミシンによれば、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明の効果に加え、表示手段が薄型の液晶ディスプレイ及び液晶ディスプレイコントローラからなるため、表示手段を設置するためのスペースを小さくすることができる。
また、請求項11に係る発明のミシン操作プログラムによれば、コンピュータに実行させることにより請求項1乃至10いずれかに記載のミシンの各種処理手段としての作用効果を奏することができる。
以下、本発明に係るミシンを適用した実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施形態は、上下動する針に対して相対的に加工布を移動して加工布に縫目を形成するミシンに本発明を適用した場合の一例である。最初に、本実施形態に係るミシン1の物理的構成及び電気的構成を説明する。
まず、ミシン1の物理的構成について、図1を参照して説明する。図1は、開閉カバー16が開けられた状態のミシン1の斜視図である。尚、図1において、紙面の手前側を前方、紙面の奥行き側を後方と言い、紙面の左右方向を左右方向と言う。
図1に示すように、ミシン1は、左右方向に長いミシンベッド11と、ミシンベッド11の右端部から上方へ立設された脚柱部12と、脚柱部12の上端から図1における左方へ延びるアーム部13と、アーム部13の左先端部に設けられた頭部14とを有する。ミシンベッド11には、ミシンベッド11上面に配設された針板33と、この針板33の下側に設けられ、縫製を施そうとする加工布(図示せず)を所定の送り量で移送するための送り歯34と、この送り歯34を駆動する布送り機構(図示せず)と、送り量を調整する送り量調整用パルスモータ78(図3参照)と、釜機構(図示せず)とが設けられている。頭部14には、縫針29が装着された針棒(図示せず)を上下方向に駆動させる針棒機構(図示せず)と、この針棒を左右方向に揺動させる針振り用パルスモータ80(図3参照)と、天秤機構(図示せず)とが設けられている。上記の各機構が本発明の縫目形成手段に相当し、ミシン1に内蔵されたマイクロコンピュータ等から構成される制御装置により制御される。
脚柱部12の前面には、本発明の表示手段に相当し、縦長の長方形形状を有する液晶ディスプレイ15が設けられている。この液晶ディスプレイ15には、種々の模様、縫製作業に必要な各種の機能を実行させる機能名、更には各種のメッセージ等が表示される。
この液晶ディスプレイ15の前面には、複数の模様の模様名や各種の機能を実行させる機能名、送り量調整用パルスモータ78による加工布の送り量や針振り用パルスモータ80による針振り量等の各種設定画面における数値設定等の表示位置の各々に対応するようにタッチパネル26が設けられている。このため、これらの液晶ディスプレイ15に表示された画面の模様表示部や設定部に対応するタッチパネル26を、指や専用のタッチペンを用いて押圧操作することにより、縫製に供する模様の選択や機能の指示や数値設定等を実行することができる(以下、この操作を「パネル操作」と言う。)。
また、脚柱部12の図1における右側面には、マウスホイール28を備える回転入力デバイスであるマウス27が接続されている。このマウス27は、その移動量検出部35により検出されるマウス27の移動量に応じて液晶ディスプレイ15に表示されたカーソル又はポインタ(以下、「カーソル又はポインタ」を単に「カーソル」と言う。)の表示位置の移動を指示する出力信号を出力する他、マウス27が備えるマウスホイール28を前回転又は後回転させることにより、液晶ディスプレイ15に表示される表示項目の切り替えを指示する出力信号を出力するものである。第1の実施形態においては、マウス27を操作することにより、画面に表示されている選択キーの表示位置にカーソルを移動させ(以下、この操作を「マウス移動操作」と言う。)、マウス27が備える左ボタン37をクリックすることにより、選択キーが選択されるようになっている(以下、この操作を「マウス選択操作」と言う。)。また、図1において図示しないが、メモリーカード等の外部記憶装置39を接続可能なコネクタ38(図2参照)も設けられている。このコネクタ38を介して、外部記憶装置39から各種縫製情報データや、各種プログラムをミシン1の内部に取り込んだり、ミシン1の外部に出力したりすることが可能である。
次に、図1に示すマウス27が備えるマウスホイール28の操作の種類について説明する。所定の厚みを有する円盤状の回転体であるマウスホイール28は、前後に回転可能にマウス27に軸支されており、前回転に第1の操作が、後回転に第2の操作がそれぞれ割り当てられ、操作の種類が出力される。このマウスホイール28の出力信号は、いずれの回転量に対しても、第1の操作が表示順序を1増加させ、第2の操作が表示順序を1減少させるように割り当てられる。このようにマウスホイール28の操作の種類及びその回転量と頁の増減量1との対応関係が定められている。
尚、本実施形態の表示手段である液晶ディスプレイ15は縦長の長方形形状を有し、縦方向の長辺と横方向の短辺との比率は約2.5:1になっている。この液晶ディスプレイ15に表示されるカーソルの移動を、マウス27から出力される移動量指定情報により指示する場合、長手方向である縦方向の一端から他端までにカーソルを移動させるためのマウス27の操作量は、短手方向である横方向の一端から他端まで移動させるためのマウス移動操作量に比べて多くなるので、操作性がよくない。このため、本実施形態では、長手方向及び短手方向のそれぞれについて、単位距離移動させた場合のカーソルの移動量により定められ、移動量指定情報と、カーソルの移動量とを対応付ける移動比率は、長手方向に移動させる場合の移動比率の方が大きい値となるように設定している。本実施形態の場合は、横方向に移動させる移動比率に対して縦方向に移動させる移動比率を2倍に設定してある。そして、マウス27から出力される移動量指定情報に対応するカーソルの移動量は、この移動量指定情報からX方向(横方向)成分とY方向(縦方向)成分とを抽出し、これらの成分とこれらの成分に対応する移動比率とにより演算して定める。このため、縦長の画面における長手方向である縦方向のカーソル移動をする際に、マウス27の縦方向の移動によるカーソルの移動距離が、横方向の移動によるカーソルの移動距離の2倍と大きくするようにすることができる。したがって、マウス27を操作して液晶ディスプレイ15の長手方向にカーソルを所定量C移動させる場合、液晶ディスプレイ15の短手方向にカーソルを同量C移動させる場合に比べ、操作量は少なくてすみ、液晶ディスプレイ15に表示されたカーソルを移動させるための操作性が向上する。尚、この移動比率は、予め固定値として定められる場合の他、ユーザにより所望の移動比率が定められるようにしてもよいし、移動比率をカーソルの移動方向に応じて定めるモードと、移動方向によらず所定値を採用するモードとを切り替え可能に構成してもよい。
次に、アーム部13の構成について説明する。アーム部13には、その上部側を開閉する開閉カバー16が取り付けられている。この開閉カバー16はアーム部13の長手方向に設けられ、アーム部13の上後端部に左右方向向きの軸回りに開閉可能に軸支されている。この開閉カバー16を開けた状態の、アーム部13の上部中央近傍には、ミシン1に糸を供給する糸駒19を収容するための凹部である糸収容部17が設けられている。この糸収容部17の脚柱部12側の内壁面には、頭部14に向かって突出し、糸駒19を装着するための糸立棒18が配設され、糸駒19は、糸駒19が備える挿入孔が糸立棒18に挿入されて装着される。この糸駒19から延びる上糸20は、図示しないが、頭部14に設けられた糸張力を調整する糸調子器及び糸取バネ、上下に往復駆動して上糸を引き上げる天秤等の複数の糸掛部を経由して、針棒に装着された縫針29に供給される。
また、アーム部13には、ミシンモータ79(図2参照)により回転駆動され、アーム部13の長手方向に延設されるミシン主軸(図示せず)が設けられ、このミシン主軸の回転により針棒機構と天秤機構とが駆動される。
このアーム部13の前面下部には、ミシンの運転を開始及び停止する、即ち、縫製開始及び停止を指示する縫製開始・停止スイッチ21,加工布を通常とは逆方向である後方から前方へ送るための返し縫いスイッチ22,針棒の停止位置を上下に切り換える針上下スイッチ23,押え足30を昇降させる動作を指示する押え足昇降スイッチ24及び、天秤、糸調子器、糸取りバネに糸掛けを行うと共に、縫針29の目孔にも糸通しを行う自動糸掛開始を指示する自動糸掛開始スイッチ25等が設けられている。
また、アーム部13の左先端部に設けられた頭部14には、前述の針棒、天秤、糸調子器、糸取バネの他、図示しないが、自動糸掛け装置、自動糸通し機構等が設けられている。また、針棒の後側には、ミシン機枠に昇降可能に支持された押え棒(図示せず)が配設され、この押え棒の下端部には、加工布を押圧するための押え足30が装着されている。
次に、ミシン1の電気的構成について、図2及び図3を参照して説明する。図2は、ミシン1の電気的構成を示すブロック図である。図3は、RAM63の記憶領域を説明するための概念図である。図2に示すように、このミシン1の制御部60は、CPU61,ROM62,RAM63,EEPROM64,入力インターフェイス65,出力インターフェイス66,コネクタ38等で構成され、これらはバス67により相互に接続されている。そして、入力インターフェイス65には、前述の縫製開始・停止スイッチ21,返し縫いスイッチ22,針上下スイッチ23,押え足昇降スイッチ24,自動糸掛開始スイッチ25,マウス27及び、タッチパネル26等が接続されている。このマウス27は、右ボタン36,左ボタン37及び、マウスホイール28の各操作部材の操作に基づく出力信号と、移動量検出部35により検出されたマウス27の移動量に基づく出力信号とを出力する。一方、出力インターフェイス66には、送り量調整用パルスモータ78,ミシン主軸を回転駆動させるミシンモータ79,針棒を揺動駆動する針振り用パルスモータ80,前述の押え足昇降パルスモータ43及び液晶ディスプレイ15がそれぞれ駆動回路71乃至74及び液晶ディスプレイコントローラ75を介して電気的に接続されている。以下、ミシン1の制御部60を構成する、CPU61,ROM62,RAM63について詳述する。
CPU61は、ミシン1の主制御を司り、ROM62に記憶された縫製制御プログラムに従って、縫製を実行するための各種演算及び処理を実行する。また、ROM62に記憶されたミシン操作プログラムに従って、液晶ディスプレイ15に表示される表示項目を切り替えるための各種演算及び処理を実行する。尚、ミシン操作プログラムはメモリーカード等の外部記憶装置に記憶されていてもよく、その場合は、当該プログラムをRAM63上に読み込んで実行する。
ROM62は、各種の駆動機構を駆動制御するとともに、各種模様を選択する模様選択制御や各種の表示制御を含む縫製制御プログラムが記憶された縫製制御プログラム記憶領域に加えて、後述する本願特有のプログラムであり、液晶ディスプレイ15に表示される表示項目の切り替えを制御するミシン操作プログラムが記憶されたミシン操作プログラム記憶領域等が設けられている。また、このROM62には、複数種類の模様データやこれらの模様データに対応する各種データを含む後述する各種の縫製情報データが記憶されている。尚、これらの各種の縫製情報データの一部又は全部は、EEPROM64に記憶されていてもよいし、外部記憶装置に記憶されているデータをミシン1に読み込んでもよい。
RAM63は、任意に読み書き可能な記憶素子であり、ROM62から読み出された各種の縫製情報データや、EEPROM64から読み出された各種設定値、CPU61が演算処理した演算結果を収容する各種記憶領域が必要に応じて設けられている。このRAM63の記憶領域の詳細について、図3を参照して説明する。図3に示すように、RAM63には、ROM62から読み出された複数種類の模様を、使用用途により分類したカテゴリのIDであるカテゴリ番号、カテゴリ内番号、縫い目パターン、模様名、液晶ディスプレイ15の模様選択画面に表示される際の割り当てられた頁及び、その頁に表示される際の配置と対応付けて記憶する模様記憶領域631が設けられている。また、各模様が割り当てられた頁の表示順序及びカテゴリを記憶する表示順序記憶領域632が設けられている。また、マウスホイール28を備えるマウス27の出力信号と表示項目の切り替え量との対応関係を記憶する対応関係記憶領域633,マウスホイール28を備えるマウス27の出力信号を記憶する634,液晶ディスプレイ15に表示されている頁である表示頁の表示順序を記憶する表示頁記憶領域635が設けられている。また、ジグザグの振り幅の上限値並びに下限値、最適値及び設定値を模様ごとに記憶する振り幅記憶領域636が設けられている。また、模様の縫い目長さの上限値並びに下限値、最適値及び設定値を模様ごとに記憶する縫い目長さ記憶領域637と、糸調子の上限値並びに下限値、最適値及び設定値を模様ごとに記憶する糸調子記憶領域638等が設けられている。
以上のミシン1は、本発明のミシンとしての機能を有するものである。次に、以上のように構成されたミシン1を使用して、液晶ディスプレイ15に表示された画面を操作する第1の実施形態の処理手順について図4乃至図9を参照して説明する。具体例1として、図4に示す画面100の模様選択画面104に表示される実用模様を、マウス27が備えるマウスホイール28を操作することにより切り替える場合について説明する。図4は、液晶ディスプレイ15に表示される画面100及び模様選択画面104を説明するための説明図であり、図5は、図4に示す模様選択画面104に表示される実用模様が割り当てられた頁と、その頁に割り当てられている実用模様のカテゴリ及び表示順序を説明するための説明図である。また、図6は、第1の実施形態に係る頁切替処理を説明するためのフローチャートであり、図7は、カテゴリ番号1の頁2に割り当てられた実用模様が模様選択画面104に表示された画面150に切り替えられた状態を説明するための説明図であり、図8は、カテゴリ番号2の頁1に割り当てられた実用模様が模様選択画面104に表示された画面200に切り替えられた状態を説明するための説明図である。また、図9は、カテゴリ番号5の頁1に割り当てられた実用模様が模様選択画面104に表示された画面250に切り替えられた状態を説明するための説明図である。尚、図6に示す頁切替処理を実行させるプログラムは、ROM62に記憶されており、図2に示すCPU61が実行する。また、頁切替処理を実行するために必要な各種情報は、ROM62,EEPROM64又は外部記憶装置39から読み出され、RAM63の所定の記憶領域に記憶されているものとする。
まず、液晶ディスプレイ15に表示される画面100について、図4を参照して説明する。図4に示すように、画面100には、画面100の一部の表示領域を構成する項目表示領域である模様選択画面104,模様のジグザグの振り幅を表示、設定する領域530,模様の縫い目長さを表示、設定する領域540及び、模様の糸調子の表示、設定する領域550の他、各種入力選択キーが表示されている。以下、各項目表示領域について詳述する。
まず、模様選択画面104は、画面100の上部に表示される表示メニューである、実用縫いキー91,文字模様縫いキー92,刺繍キー93及び編集刺繍キー94のうち、実用縫いキー91が選択された場合に表示される画面であり、ミシン1により形成される実用模様103を表示及び選択するための画面である。この模様選択画面104に表示される実用模様は、使用用途により1乃至5のカテゴリ番号により識別される5つのカテゴリに分類されており、各実用模様はカテゴリごとに模様選択画面104に表示される。図4に示す模様選択画面104には、カテゴリ番号1に分類された36個の実用模様のうち、頁1に割り当てられた20個の実用模様103が表示されている。このように、5つのカテゴリに分類された実用模様は、模様選択画面104に表示される実用模様を1頁として、頁が割り当てられている。また、各実用模様103には、カテゴリ番号131、カテゴリ内番号132及び模様パターン133が表示されている。このカテゴリ番号131は、実用模様103が分類されるカテゴリ名を表すとともに、模様選択画面104に表示される際のカテゴリ間の順序を表している。
模様選択画面104に表示された実用模様のうち、ユーザにより選択された実用模様は、ROM62から読み出され、RAM63の模様記憶領域631に記憶されている、カテゴリ番号、カテゴリ内番号及び模様名が選択模様欄120に表示される。画面100においては、カテゴリ番号1,カテゴリ内番号01の実用模様である「1−01 Straight stitch(left)」が選択され、選択模様欄120に表示されている。この選択された実用模様は、さらに、その縫い目パターンが選択模様表示121に表示される。このためユーザは、選択した模様を縫製した場合にどのような縫い目が形成されるかを視覚的に容易に把握することができる。尚、選択模様表示121の上部に表示された押え記号124は選択された模様を縫製する際に取り付ける押え足30(図1参照)を表しており、押え記号124に従うことにより、選択された模様を縫製するのに適した押え足30を装着することができる。また、押え記号124の右側に表示された針設定状態125は、ミシン1の運転が停止したときの針位置を示しており、画面100に表示された針設定状態125は、運転停止時に加工布に縫針29(図1参照)を刺した状態で針が停止する設定になっていることを示している。また、選択模様表示121の下部に表示された自動止め縫いキー122は、縫製の開始時と終了時に自動で止め縫いを行う動作を設定するためのキーであり、自動糸切りキー123は、縫製終了時に自動で上糸と下糸を切断する糸切りを設定するためのキーである。
また、模様選択画面104の右下に表示された前頁キー105は、同一カテゴリ内で実用模様103が複数頁にわたって割り当てられている場合に、表示されている頁の前の頁を表示させることを指示するためのものであり、次頁キー106は表示されている頁の次の頁を表示させることを指示するためのものである。一方、模様選択画面104の下部に表示されたカテゴリ切替キー107乃至111は、それぞれカテゴリ番号1乃至5に対応する実用模様を頁1から順に表示させることを指示するためのものである。したがって、ユーザはマウス選択操作又はパネル操作により、前頁キー105及び次頁キー106を選択することで、頁の切り替えを指示することができ、カテゴリ切替キー107乃至111を選択することで、模様選択画面104に表示される実用模様103が分類されているカテゴリの切り替えを指示することができる。
次に、画面100の下部の項目表示領域について説明する。画面100の左下部の領域530には、選択された模様のジグザグの振り幅(模様の幅)と縫い目の長さの設定値408が表示されており、通常は模様ごとに定められた最適な設定値に自動的に設定されるようになっている。この領域530に表示されている調節キー406及び407をマウス選択操作又はパネル操作により選択することで、設定値408を0.5ずつ増加又は減少させ、好みに応じてこの設定値408を調節することができる。また、画面100の下部中央に領域540には、選択された模様の縫い目の長さの設定値412が表示されており、通常は模様ごとに定められた最適な設定値に自動的に設定されるようになっている。領域530の場合と同様に、この領域540に表示されている調節キー410及び411を選択することにより設定値412を0.1、又は模様によっては0.5ずつ増加又は減少させ、好みに応じて設定値412を調節することができる。尚、この振り幅は0.0乃至7.0mmの範囲で、縫い目の長さは0.0乃至5.0mmの範囲で、選択される模様に応じてその上限値及び下限値がROM62又はEEPROM64に記憶されており、振り幅及び縫い目長さに関わる各種処理を実行する際に、これらの記憶領域から読み出され、RAM63の振り幅記憶領域636,縫い目長さ記憶領域637にそれぞれ記憶される。このため、選択した模様について、ユーザの好みに応じて模様の振り幅及び縫い目の長さのそれぞれを容易且つ的確に調整することができ、所望の縫い目にて模様を縫製することが可能である。
一方、画面100の右下部に表示された領域550には、選択した模様の糸調子の設定値417を表示、調整するためのキーが表示されている。この糸調子の設定値417は、通常は模様ごとに定められた最適な糸調子に設定するようになっており、領域530及び領域540の場合と同様に、ユーザは糸調子キー415及び416を選択することで設定値417を0.2ずつ増加又は減少させ、ROM62又はEEPROM64から読み出され、RAM63の糸調子記憶領域638に記憶された上限値及び下限値の間である0.0乃至9.0の範囲で糸調子を調整することができる。これらの設定は、記憶キー127を選択することによりRAM63の記憶領域に記憶させることができ、また、リセットキー126を選択すると標準の設定に戻すことができる。
次に、図4に示す模様選択画面104に表示される実用模様が割り当てられた頁と、その頁に割り当てられている実用模様のカテゴリ及び表示順序について、図5を参照して説明する。ミシン1のROM62から読み出され、RAM63の模様記憶領域631に記憶された実用模様は、その使用用途に応じて予めカテゴリ番号1乃至5に分類されるとともに、模様選択画面104に表示される実用模様を1頁として、カテゴリごとに異なる頁が予め割り振られている。図5に示すように、カテゴリ番号1に分類された実用模様は2頁にわたって頁が割り振られ、カテゴリ番号2乃至5に分類されている実用模様にはそれぞれ1頁にわたって頁が割り振られている。これらの実用模様の表示順序は、カテゴリ番号により表されるカテゴリ間の表示の優先順位と、カテゴリ内の頁数の表示の優先順位との組合せにより、表示順序が1から順に、カテゴリ番号1の頁1、カテゴリ番号1の頁2、カテゴリ番号2の頁1、カテゴリ番号3の頁1、カテゴリ番号4の頁1、カテゴリ番号5の頁1の表示順序で各頁に割り当てられた実用模様が表示される。そして、表示順序が最後の頁であるカテゴリ番号5の頁1が表示された状態で、頁を1増加させる処理を行う場合には表示順序が最初の頁であるカテゴリ番号1の頁1を表示させ、表示順序が最初の頁であるカテゴリ番号1の頁1が表示された状態で、頁を1減少させる処理を行う場合には表示順序が最後の頁であるカテゴリ番号5の頁1を表示させるようにしている。このように各頁に割り当てられた実用模様の表示順序を定めることで、秩序立てた表示切り替えが可能になっている。
次に、本発明の頁切替処理のうち、表示順序を増加させた頁に割り当てられている模様を表示させる処理を図6に示すフローチャートを参照して説明する。尚、第1の実施形態では、画面100に表示されているカーソル140の表示位置によらず、マウスホイール28が前回転又は後回転されたときの出力信号は、模様選択画面104の頁切替処理に対応付けられるものとする。
まず、ユーザによりマウスホイール28が前回転され、この操作の出力信号が出力されると、このマウスホイール28の操作に基づく出力信号が検出され、この出力信号がRAM63の出力信号記憶領域634に記憶される(S10)。次に、総頁数が1の場合には頁を増減して表示させることができないので、頁切替処理を行わないようにするために、RAM63の表示順序記憶領域632が参照され、表示順序記憶領域632に複数の頁が記憶されているか否かが判断される(S20)。具体例1では、図5に示すように、実用模様は6頁にわたって割り振られていると記憶されていると判断される(S20:Yes)。
続いて、現在表示されている頁の表示順序が記憶されている表示頁記憶領域635が参照され、カテゴリ番号1,頁1に割り当てられた実用模様の表示順序である1が取得される(S30)。続いて、S10により検出された出力信号に包含される操作の種類を判別するために、RAM63の出力信号記憶領域634が参照され、出力信号に包含される操作の種類が第1の操作であるか否かが判断される(S40)。前述の通り、マウスホイール28を前回転させた場合には、第1の操作が割り当てられているため、S10において検出された出力信号の操作の種類は第1の操作であると判断される(S40:Yes)。
続いて、表示順序記憶領域632が参照され、S30において取得された表示順序1(A=1)が最後の表示順序であるか否かが判断される(S50)。この処理は、表示順序が最後である場合(S50:Yes)には、表示順序を増加させる処理に替えて、表示順序が最初の頁を表示させるための処理(S60)を行うためのものである。S50において、表示順序6が最後の表示順序であり、表示順序1は最後ではないので(S50:No)、続いて、RAM63の表示頁記憶領域635及び対応関係記憶領域633が参照され、表示順序1(A=1)が対応関係記憶領域633に記憶されている増加量1だけ増加された2がRAM63の表示頁記憶領域635に記憶される(S70)。続いて、表示頁記憶領域635、表示順序記憶領域632及び模様記憶領域631が参照され、表示順序2に対応するカテゴリ番号1の頁2に割り当てられた実用模様が模様選択画面104に表示され、模様選択画面104に表示される実用模様が切り替えられ(S130)、処理を終了する。この処理により、図7に示す画面150のように、カテゴリ番号1の頁2に割り当てられている実用模様が表示された模様選択画面104に切り替えられる。このように、マウスホイール28を操作することにより、頁を切り替える処理を行うことができるので、図4に示す次頁キー106の表示位置にカーソルを合わせ、マウス27の左ボタン37をクリックしてカテゴリ内頁を切り替える場合に比べ、操作に不慣れなユーザでも容易に頁を切り替えることができる。また、マウス27は、ユーザが手元で操作させることができる他、模様選択画面104のどの位置に次頁キー106が表示されているかを探す必要がないので、パネル操作により頁を切り替える場合に比べ、操作に不慣れなユーザでも容易に操作することができる。また、頁切替処理において、頁を切り替えるための前頁キー105及び次頁キー106を用いていないので、これらのキーの表示サイズを小さく設計したり、これらのキー表示を省略したりでき、画面の表示内容を設計する際の自由度を向上させることが可能である。
図7に示す画面150が表示された状態で、さらに、ユーザによりマウスホイール28が前回転されると、同様の処理により、S50の処理後(S50:No)、表示順序2が1増加され(S70)、模様選択画面104に表示される実用模様が、表示順序3に対応するカテゴリ番号2,頁1に割り当てられた実用模様に切り替えられる(S130)。この処理により、図8に示す画面200のように、カテゴリ番号2の頁1に割り当てられている実用模様が表示された模様選択画面104に切り替えられる。このように、マウスホイール28を操作することにより、異なるカテゴリに分類された実用模様が割り当てられた頁に切り替える処理を行うことができるので、図4に示すカテゴリ番号2に対応するカテゴリ切替キー108の表示位置にカーソルを合わせ、マウス27が備える左ボタン37をクリックして異なるカテゴリの頁に切り替える場合に比べ、操作が容易である。また、表示順序1乃至3の頁を連続して切り替える場合、本実施形態によればマウスホイール28を2回前回転させる操作を行えばよく、マウス選択操作やパネル操作により、図4に示す次頁キー106とカテゴリ切替キー108との異なるキーをそれぞれ選択する場合に比べ、容易に操作ができる。また、頁切替処理において、頁を切り替えるためのカテゴリ切替キー107乃至111を用いていないので、これらのキーの表示サイズを小さく設計したり、これらのキーの表示を省略したりでき、画面の表示内容を設計する際の自由度を向上させることが可能である。
以上のように、マウス27が備えるマウスホイール28を前回転させることにより、頁の表示順序Aを1増加させ、模様選択画面104に表示される模様を順次切り替えることができる。
次に、本発明の頁切替処理のうち、表示順序を減少させた頁に割り当てられている実用模様を表示させる処理を図6に示すフローチャートを参照して説明する。表示順序を増加させる処理の場合と同様に、図8に示す画面200が表示された状態で、ユーザによりマウスホイール28が後回転され、この操作の出力信号が出力されると、このマウスホイール28の操作に基づく出力信号が検出され、RAM63の出力信号記憶領域634に記憶される(S10)。続いて、表示順序記憶領域632には複数頁が記憶されていると判断され(S20:Yes)、表示頁記憶領域635に記憶されたカテゴリ番号2,頁1に対応する表示順序3が取得される(S30)。続いて、出力信号記憶領域634が参照され、出力信号に包含される操作の種類が判断される(S40)。前述の通り、マウスホイール28を後回転させた場合には、第2の操作が割り当てられているため、S10において検出された操作の種類は第1の操作ではないと判断され(S40:No)、続くS90において、S10において検出された操作の種類は第2の操作であると判断される(S90:Yes)。
続いて、RAM63の表示頁記憶領域635が参照され、S30で取得した表示順序3(A=3)が1であるか否かが判断される(S100)。この処理は、表示順序Aが最初の表示順序である1である場合(S100:Yes)には、表示順序を減少させる処理に替えて、表示順序が最後の頁を表示させるための処理(S110)を行うためのものである。RAM63の表示頁記憶領域635には、表示順序3が記憶されているため(S100:No)、続いて、RAM63の表示頁記憶領域635及び対応関係記憶領域633が参照され、表示順序3が、対応関係記憶領域633に記憶されている減少量1だけ減少された2がRAM63の表示頁記憶領域635に記憶される(S120)。続いて、表示頁記憶領域635、表示順序記憶領域632及び模様記憶領域631が参照され、表示順序2に対応するカテゴリ番号1の頁2に割り当てられた実用模様が模様選択画面104に表示され、図7のように模様選択画面104に表示される実用模様が切り替えられ(S130)、処理を終了する。このように、マウスホイール28を操作することにより、模様選択画面104に表示される実用模様を、カテゴリの異なる頁に割り当てられた実用模様に容易に切り替えることができる。
図7に示す画面150が表示された状態で、さらに、ユーザによりマウスホイール28が後回転されると、同様の処理により、S100の処理後(S100:No)、表示順序2が1減少され(S120)、表示順序1に対応するカテゴリ番号1,頁1に割り当てられた実用模様に切り替えられる(S130)。この処理により、図4に示す画面100のように、カテゴリ番号1の頁1に割り当てられている実用模様が表示された模様選択画面104に切り替えられる。このように、マウスホイール28を操作することにより、容易に表示順序を減少させた頁を切り替えることができる。この図4に示す画面100が表示された状態で、さらに、ユーザによりマウスホイール28が後回転されると、S90において第2の操作であると判断された後(S90:Yes)、S100において、表示順序Aが1であると判断される(S100:Yes)。続いて、表示順序を減少させる処理に替えて、表示順序が最後の頁を表示させるための処理を行うために、表示順序記憶領域632が参照され、表示順序Aに最後の表示順序である6がセットされ、表示頁記憶領域635に記憶される(S110)。続いて、表示順序6に対応するカテゴリ番号5,頁1に割り当てられた実用模様に切り替えられ(S130)、処理を終了する。この処理により、図9に示す画面250のように、カテゴリ番号5の頁1に割り当てられている実用模様が表示された模様選択画面104に切り替えられる。
以上のように、マウス27が備えるマウスホイール28を後回転させることにより、頁の表示順序を減少させ、模様選択画面に表示される模様を頁ごとに切り替えることができる。
以上詳述した第1の実施形態のミシンによれば、液晶ディスプレイ15に表示される表示項目である模様を頁単位で表示するとともに、マウスホイール28を前回転又は後回転させることにより容易に頁を切り替えることができる。このため、液晶ディスプレイ15に表示される複数の模様の中から所望の模様を表示させるための操作性が向上する。また、模様がその内容に基づき5つのカテゴリに分類されており、カテゴリごとに頁を切り替えて模様を表示するようにしているので、類似する内容の表示項目を連続して表示させることができ、各頁に割り当てられた表示順序に従った、秩序だった模様の表示切り替え操作を容易に行うことができる。また、カテゴリの表示切り替えと頁の切り替えとの異なる指示を、マウスホイール28を操作することにより実行することができ、両者を別々の操作により切り替える場合に比べ、操作が簡単になり操作性が向上する。また操作手段が回転体であるマウスホイール28を備えたマウス27からなるため、模様の切り替え操作が容易であるとともに、ユーザは液晶ディスプレイ15から離れた手元の位置でマウス27を操作でき、操作手段が固定されている場合に比べ、操作の自由度を向上させることができる。表示手段が薄型の液晶ディスプレイ15及び液晶ディスプレイコントローラ75からなるため、表示手段を設置するためのスペースを小さくすることができる。また、表示を切り替えるための各種選択キーを用いずに頁を切り替えることができるので、表示を切り替えるための各種選択キーの表示サイズを小さく設計したり、これらのキー表示を省略したりでき、画面の表示内容を設計する際の自由度を向上させることが可能である。
尚、第1の実施形態において、縫製に関わる各種情報を表示する液晶ディスプレイ15及び液晶ディスプレイコントローラ75は、本発明の表示手段に相当する。また、液晶ディスプレイ15に表示される模様を、カテゴリ及び表示順序とともに記憶する図3に示すRAM63の模様記憶領域631は、本発明の表示項目記憶手段に相当する。また、操作部材として回転体であるマウスホイール28を備え、このマウスホイール28の回転方向に応じて、第1の操作及び第2の操作を、マウスホイール28の回転量に応じてその操作量とともに出力信号として出力する図1及び図2に示すマウス27は、本発明の操作手段及び、回転入力デバイスに相当する。また、図6のS10において、マウス27により出力された出力信号に含まれる操作の種類及びその操作量を検出する、図2に示すCPU61は、本発明の操作種類検出手段及び操作量検出手段として機能する。また、図6のS10において検出された出力信号に含まれる第1の操作(S60:Yes)を頁ごとに表示される模様の表示順序の増加に、第2の操作を(S90:Yes)、表示順序の減少にそれぞれ割り当て、マウスホイール28の回転量がどのような値の場合にも表示順序を1増加又は減少させる量に割り当てて(S70及びS120)、表示順序を増減させ、液晶ディスプレイ15に表示させる模様を、表示順序に対応する頁に割り当てられた表示項目に切り替える(S130)、図2に示すCPU61は、本発明の表示切替手段として機能する。また、液晶ディスプレイ15の一部の表示領域である模様選択画面104に表示される模様を1頁として、複数のカテゴリに分類された模様にカテゴリごとに異なる頁を割り当てて記憶する図3に示すRAM63の模様記憶領域631は、本発明の頁割当手段に相当する。
尚、本発明は、以上詳述した第1の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。
まず、第1の実施形態では、液晶ディスプレイ15に表示される表示項目として模様を例示していたが、液晶ディスプレイ15に表示される各種項目を表示項目とすることができる。したがって、例えば、液晶ディスプレイに表示される、取扱い説明文やメッセージ等の文章、イラストや写真等の図、ミシン1により縫製を行うための各種設定値等の数値等を表示項目としてもよい。
また、第1の実施形態では、表示項目である模様が使用用途に応じて複数のカテゴリに分類されていたが、表示項目はカテゴリに分類されていなくてもよい。また、表示項目がカテゴリに分類されている場合には、その分類基準は表示項目に応じて適宜設定することができる他、1つの表示項目が複数のカテゴリに分類されるようにしてもよい。また、第1の実施形態では、カテゴリごとに異なる頁が割り当てられるようにしていたが、異なるカテゴリの表示項目が、同じ頁に割り当てられるようにしてもよい。
また、第1の実施形態では操作手段であるマウスホイール28を備えるマウス27を操作させることにより、表示項目である模様を頁ごとに切り替えるようにしていたが、これに限定されず、例えば、模様を所定量ずつ切り替えるようにしてもよい。この場合、出力信号に含まれる操作量と、切り替えられる表示項目の数との関係は、任意の数を採用可能である。また、各頁に割り当てられる表示項目の数や配置は変更可能であり、第1の実施形態の態様に限定されない。
また、第1の実施形態では、表示項目である模様に予め頁及び頁内の配置を割り当て、模様記憶領域631に記憶するようにしていたが、これに限定されない。例えば、カテゴリ番号やカテゴリ内番号に従って、表示を切り替えるごとに頁の割り当てや頁内の配置を決定するようにしてもよい。その場合は、ミシン1が備えるCPU61が、頁割当手段として機能する。
また、第1の実施形態では表示手段として、液晶ディスプレイ15を用いていたが、これに限定されず、プラズマディスプレイ等の他の表示デバイスを採用してもよい。
また、第1の実施形態では操作手段としてマウスホイール28を備えたマウス27を用いていたが、これに限定されず、第1の操作及び第2の操作とが割り当てられたゲームコントローラ等の各種のスイッチ、トラックボールやジョイスティック等、複数種類の操作及び操作量の少なくともいずれかを出力信号として出力可能なインターフェイスをとるものを採用可能である。また、操作手段から出力される操作量は、操作手段に応じて、操作回数、操作時間及び、操作部材の移動量の少なくとも1つを採用すればよく、例えば、操作手段としてゲームコントローラを用いる場合には、第1の操作が割り当てられたボタンが押下される回数を操作量とし、このボタンが1回押下されるごとに、頁を1増加させるように取り決めてもよい。
また、第1の実施形態ではマウスホイール28を前回転させる操作に第1の操作を、後回転させる操作に第2の操作とその操作量に応じて表示の切り替えを行うようにしていたが、操作の種類と操作量との少なくとも一方に応じて表示の切り替えを行うようにすればよく、これに限定されない。したがって、例えば、マウスホイールの操作の種類のみに応じて表示を切り替える場合には、第1の操作を所定量の増加、第2の操作を所定量の減少に割り当てるようにしてもよい。また、例えば、マウスホイールの操作量のみに応じて表示を切り替える場合には、マウスホイールが15度回転するごとに、1頁切り替えるように出力信号と表示項目を切り替える量との対応関係を定めてもよい。また、操作手段としてゲームコントローラを用い、ボタンの操作量のみに応じて表示を切り替える場合には、操作量が1の場合は表示順序を1増加、2の場合は表示順序を1減少というように、操作量に応じて増加と減少とを対応付けるようにしてもよい。
また、第1の実施形態ではマウスホイール28を前回転させる操作に第1の操作を、後回転させる操作に第2の操作をそれぞれ割り当てていたが、これに限定されず、前回転させる操作に第2の操作を、後回転させる操作に第1の操作を割り当ててもよい。また、第1の実施形態では、マウスホイール28の出力信号は、いずれの回転量に対しても、前回転が表示順序を1増加させ、後回転が表示順序の1減少させるように割り当てられるようにマウスホイール28の操作の種類及びその操作量と頁の増減量1との対応関係が定められていたが、例えば、マウスホイール28が15度回転操作された場合に1頁ずつ増加又は減少させる等、マウスホイール28の回転量に応じて頁を切り替える量を変えるようにしてもよい。また、第1の実施形態では、第1の操作と第2の操作に対応する頁の増加量と減少量の絶対値は同じ値に設定していたが、異なる値を設定するようにしてもよい。
ところで、上記第1の実施形態においては、マウスホイール28の出力信号を模様選択画面104の頁の頁切替処理に割り当てるようにしていた。この方法では、液晶ディスプレイ15の画面に表示されるカーソルの位置に関わらずマウスホイール28を操作することにより頁を切り替えることができるという利点がある一方で、液晶ディスプレイ15に複数種類の表示項目がそれぞれ異なる項目表示領域に表示されているときには、所望の項目表示領域に表示される表示項目を本発明の操作手段を操作することにより切り替えたい場合がある。そこで、次に示す第2の実施形態のようにしてもよい。以下、第2の実施形態のミシンを使用して、図10に示す画面400に表示されている表示項目を、項目表示領域ごとに切り替える操作について、図10乃至図14を参照して説明する。図10は、複数の表示項目が異なる項目表示領域に表示されている画面400を説明するための説明図であり、図11は、第2の実施形態のRAM63の記憶領域を説明するための概念図である。また、図12は、第2の実施形態のメイン処理で実行される切替処理の手順を示すメインフローチャートであり、図13は、図12に示すメイン処理で実行されるスクロール型処理の手順を示すサブフローチャートであり、図14は、図12に示すメイン処理で実行される数値型処理の手順を示すサブフローチャートである。尚、第2の実施形態におけるミシンの物理的形態及び電気的形態は、RAM63の記憶領域を除き同様であるので、第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し、第1の実施形態と構成の異なるRAM63の記憶領域について図11を参照して説明する。
図11に示すように、第2の実施形態にかかるRAM63には、模様を記憶する模様記憶領域631,マウスホイール28を備えるマウス27の出力信号と表示項目の切り替え量との対応関係を項目表示領域ごとに記憶する対応関係記憶領域633,マウスホイール28を備えるマウス27の出力信号を記憶する634,項目表示領域401に表示されている頁である表示頁の表示順序を記憶する表示頁記憶領域635,項目表示領域401に表示される操作手順を記憶する操作手順記憶領域639,項目表示領域401に表示されている操作手順のスクロール量と、スクロール量の上限値及び下限値とを記憶するスクロール量記憶領域640,模様のジグザグの振り幅と、その振り幅の上限値及び下限値とを模様ごとに記憶する振り幅記憶領域636が設けられている。模様の縫い目長さと、その縫い目長さの上限値及び下限値とを模様ごとに記憶する縫い目長さ記憶領域637と、糸調子と、その糸調子の上限値及び下限値とを模様ごとに記憶する糸調子記憶領域638が設けられている。また、画面に表示される複数の項目表示領域を選択するための選択領域と、その選択領域が選択された場合に切り替えの対象となる項目表示領域とを対応付けて記憶する項目表示領域記憶領域641,液晶ディスプレイ15に表示されているカーソル140の表示位置を記憶するカーソル位置記憶領域642等が設けられている。尚、第1の実施形態と同様に、第2の実施形態の切替処理を実行するために必要な各種情報は、ROM62,EEPROM64又は外部記憶装置39から読み出され、RAM63の所定の記憶領域に記憶されているものとする。
次に、画面400に表示されている表示項目と項目表示領域について、図10を参照して説明する。図10に示すように、画面400においては、実用模様のうち選択模様欄120に表示された「4−10 Stretch buttonhole」が選択されており、項目表示領域401には、ミシン1を用いてボタンホールを縫製する場合の操作手順が、イラストとともに表示されている。このボタンホールを縫製する場合の操作は複数のステップからなり、ステップごとに異なる頁に操作手順が表示されるようになっている。また、画面400のように、操作手順が項目表示領域401に収まらない長さの文章である場合には、項目表示領域401の下部に操作手順をスクロールさせて表示させるための文章切替キー402及び403が表示され、文章切替キー402が選択された場合には、項目表示領域に表示される操作手順が前送りされ、文章切替キー403が選択された場合には文章が後送りされるようになっている。一方、異なるステップの操作手順を参照する場合の項目表示領域401に表示される頁の切り替えは、項目表示領域401の右下部に表示されている前頁キー404及び次頁キー405を操作することにより行われる。図10に示す画面400に表示された、ボタンホールを縫製する場合の操作手順は、13頁中2頁が表示されている。
次に、画面400の下部の項目表示領域について説明する。画面400には、実用模様として「4−10 Stretch buttonhole」が選択された場合の、実用模様ごとの最適な振り幅の設定値408,縫い目長さの設定値412,糸調子の設定値417がそれぞれ表示されている。このボタンホール模様のジグザグの振り幅の上限値は7.0mmであり、下限値は3.0mmであると振り幅記憶領域636に記憶され、縫い目の長さの上限値は2.0mmであり、下限値は0.5mmであると縫い目長さ記憶領域637に記憶され、糸調子の上限値は9.0であり、下限値は0.0であると糸調子記憶領域638に記憶されている。
次に、以上説明した画面400に表示されている複数の項目表示領域と、画面400に表示されるカーソルの表示位置との対応関係について説明する。第2の実施形態では、切り替えを行う項目表示領域を、操作手段であるマウスホイール28からの出力信号が検出されたときの、液晶ディスプレイ15のカーソル140の表示位置によって特定するようにしている。このカーソル140の表示位置は、マウス移動操作又はパネル操作により設定される。そこで、カーソル140の表示位置が、領域510であった場合には、項目表示領域401に表示される操作手順をスクロールさせて表示させ、カーソル140の表示位置が、領域520であった場合には、項目表示領域401に表示される操作手順の頁を切り替えて表示させると項目表示領域記憶領域641に記憶されている。また、カーソル140の表示位置が領域530であった場合には、振り幅の設定値408を切り替えて表示させ、カーソル140の表示位置が領域540であった場合には、縫い目長さの設定値412を切り替えて表示させ、カーソル140の表示位置が領域550であった場合には、振り幅の設定値417を切り替えて表示させると、項目表示領域記憶領域641に記憶されている。
次に、以上説明した画面400の各項目表示領域ごとに定められた、マウスホイール28の出力信号と表示項目の切り替え量との関係について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態と同様、マウスホイール28を前回転する操作を第1の操作、後回転する操作を第2の操作としている。そして、カーソル140の表示位置が領域510であった場合には、第1の操作と判断された出力信号を、スクロール量を1増加させる信号とし、第2の操作と判断された出力信号を、スクロール量を1減少させる信号とする。カーソル140の表示位置が領域520であった場合には、第1の操作と判断された出力信号を頁の表示順序を1増加させる信号とし、第2の操作と判断された出力信号を頁の表示順序を1減少させる信号とする。また、カーソル140の表示位置が領域530であった場合には、第1の操作と判断された出力信号を、設定値を0.5増加させる信号とし、第2の操作と判断された出力信号を、設定値を0.5減少させる信号とする。また、カーソル140の表示位置が領域540であった場合には、第1の操作と判断された出力信号を、設定値を0.1増加させる信号とし、第2の操作と判断された出力信号を、設定値を0.1減少させる信号とする。但し、この縫い目長さの設定値412は、模様の種類によっては、0.5増加又は減少させる信号になっている。カーソル140の表示位置が領域550であった場合には、第1の操作と判断された出力信号を、設定値を0.2増加させる信号とし、第2の操作と判断された出力信号を、設定値を0.2減少させる信号とする。このように、第2の実施形態の場合も、その回転量によらず、マウスホイール28の操作の種類と表示順序の増減量との対応関係が定められ、項目表示領域ごとに、RAM63の対応関係記憶領域633に記憶されている。尚、前述の通り、移動量検出部35により検出されるマウス27の移動量によりカーソル140の移動量が決定され、このマウス27の移動量のうち、Y方向の移動量が液晶ディスプレイ15の長手方向の移動量に、X方向の移動量が液晶ディスプレイ15の短手方向にそれぞれ割り当てられている。そして、Y方向の移動量に対する移動比率は、X方向の移動量に対する移動比率の2倍に設定されている。このため、カーソル140を液晶ディスプレイ15の長手方向に所定量C移動させるためのマウス27の操作量は、液晶ディスプレイ15の短手方向にカーソルを同量C移動させる場合に比べ、少なくてすむので、カーソルを移動させるための操作性を向上させることができる。
次に、液晶ディスプレイ15に複数種類の表示項目がそれぞれ異なる項目表示領域に表示されている場合に、所望の項目表示領域に表示される表示項目を、マウスホイール28を操作することにより切り替える処理について説明する。
まず、項目表示領域401に表示される操作手順をスクロール表示させる処理について図10,図12に示すメインフローチャート及び図13に示すサブフローチャートを参照して説明する。まず、図10に示すように画面400のカーソル140の表示位置がマウス移動操作又はパネル操作により領域510に設定され、マウスホイール28が前回転されると、マウスホイール28から出力される出力信号が検出され、RAM63の出力信号記憶領域634に記憶される(S510)。続いて、カーソル140の座標を記憶するRAM63のカーソル位置記憶領域642が参照され、カーソル140が領域510に存在するか否かが判断される(S520)。この処理は、画面400に表示されているカーソル140の位置がどの領域に設定されているかを判断し、表示項目を切り替える項目表示領域を特定するための処理である。図10に示すように、ユーザによりカーソル140は領域510内に設定されているので(S520:Yes)、続いて、項目表示領域記憶領域641が参照され、図12に示すS510において検出された信号は、項目表示領域401に表示される操作手順をスクロールさせて表示させるための出力信号であると判断され、続いて項目表示領域401に表示される操作手順をスクロールさせて表示するスクロール型処理が行われる(S525)。
このスクロール型処理について図13のサブフローチャートを参照して説明する。尚、画面400においては、操作手順の開始行が表示されたスクロール量1の状態が表示されており、スクロール量が1増加するごとに1行ずつ文章がスクロール表示され、項目表示領域401に表示されている操作手順のスクロール量の最大値は5であると、スクロール量記憶領域640に記憶されているものとする。
まず図13に示すスクロール型処理において、RAM63のスクロール量記憶領域640が参照され、現在のスクロール量1が取得される(S700)。続いて、図12に示すS510において検出された出力信号の操作の種類を判別するために、RAM63の出力信号記憶領域634が参照され、出力信号に包含される操作の種類が第1の操作であるか否かが判断される(S701)。前述の通り、マウスホイールを前回転させた場合には、第1の操作が割り当てられているため、S700において検出された操作の種類は第1の操作であると判断される(S701:Yes)。
続いて、RAM63の対応関係記憶領域633が参照され、スクロール量1(V=1)が、対応関係記憶領域633に記憶されている増加量1だけ増加された2がRAM63のスクロール量記憶領域640に記憶される(S704)。続いて、スクロール量記憶領域640が参照され、S704において1増加されたスクロール量2が最大値である5以下であるか否かが判断される(S705)。この処理は、スクロール量が最大値より大きい場合には(S705:No)、それ以上、スクロール量Vを増加させることができないため、スクロール量Vを最大値に設定する(S706)ための処理である。S704において1増加させたスクロール量は2であり、最大値以下であるため(S705:Yes)、続いて、スクロール量記憶領域640及び操作手順記憶領域639が参照され、スクロール量2に対応する操作手順が項目表示領域401に表示される(S710)。このように、マウスホイール28を操作することにより、カーソル140により選択した項目表示領域401に表示される操作手順をスクロールして切り替えることができる。続いて、図12に示すメイン処理に戻り、処理を終了する。
スクロール量2に対応する操作手順が表示された状態で、ユーザにより画面400のカーソル140の表示位置が領域510に設定され、マウスホイール28が後回転されると、マウスホイール28が前回転させた場合と同様に、図13のS700の処理の後、マウスホイールが後回転させた場合の出力信号は、第2の操作であると判断され(S701:No,S721:Yes)、続いて、RAM63の対応関係記憶領域633が参照され、スクロール量2(V=2)が、対応関係記憶領域633に記憶されている減少量1だけ減少された1がRAM63のスクロール量記憶領域640に記憶される(S724)。続いて、S724において1減少されたスクロール量1が最小値以下であるか否かが判断される(S725)。この処理は、スクロール量Vが最小値より小さい場合には(S725:No)、それ以上、スクロール量Vを減少させることができないため、スクロール量Vを最小値に設定する(S726)ための処理である。S724において1減少させたスクロール量は1であり、最小値であるため(S705:Yes)、続いて、スクロール量記憶領域640が参照され、スクロール量1に対応する操作手順が項目表示領域401に表示される(S710)。このように、マウスホイール28を操作することにより、カーソル140により選択した項目表示領域401に表示される操作手順をスクロールさせて切り替えることができる。続いて、図12に示すメイン処理に戻り、処理を終了する。
次に、項目表示領域401の頁を切り替えて表示させる処理について図12に示すメインフローチャートを参照して説明する。尚、項目表示領域401に表示される頁は、前述のように1乃至13の13頁あり、各頁は頁順に表示されるものとする。まず、ユーザにより画面400のカーソル140の表示位置が領域520に設定され、マウスホイール28が前回転されると、マウスホイール28から出力される出力信号が検出され、RAM63の出力信号記憶領域634に記憶される(S510)。続いて、カーソル140の座標を記憶するRAM63のカーソル位置記憶領域642が参照され、カーソル140の位置がどの領域に設定されているかが判断され、カーソル140が領域520に存在するか否かが判断される(S520:No,S530:Yes)。続いて、S510において検出された出力信号は、表示切り替えを行う項目行事領域は項目表示領域401であり、この項目表示領域に表示される操作手順を、頁を切り替えて表示させるための出力信号であると判断され、続いて項目表示領域401の頁2が1増加され、頁3に切り替える頁切替処理が行われる(S535)。この頁切替処理は、第1の実施形態の図6に示す頁切替処理と同様であるので説明を省略する。このS535の処理により、カーソル140の表示位置により選択され項目表示領域401の頁切替処理を選択的に実行することができる。
次に、領域530に表示されるジグザグの振り幅の設定値408を0.5ずつ増加又は減少させて表示させる処理について図12に示すメインフローチャート及び、図14に示すサブフローチャートを参照して説明する。まず、ユーザにより画面400のカーソル140の表示位置が領域530に設定され、マウスホイール28が前回転されると、マウスホイール28から出力される出力信号が検出され、RAM63の出力信号記憶領域634に記憶される(S510)。続いて、カーソル位置記憶領域642が参照され、カーソル140が領域530に存在すると判断される(S520:No,S530:No,S540:Yes)。続いて、項目表示領域記憶領域641が参照され、S510において検出された出力信号は、設定値408に表示されている数値を増加又は減少させて、表示を切り替えさせるための出力信号であると判断され、続いて数値型処理が行われる(S545)。
この数値型処理について図14を参照して説明する。まず、RAM63の振り幅記憶領域636が参照され、現在設定されている振り幅を示す数値Nが取得される(S600)。図10の設定値408に示すように、振り幅は6.0mmと設定されているので、6.0が取得される。続いて、図12に示すS510において検出された出力信号の操作の種類を判別するために、RAM63の出力信号記憶領域634が参照され、マウスホイール28を前回転させた出力信号が、第1の操作の出力信号であると判断される(601:Yes)。
続いて、RAM63の対応関係記憶領域633が参照され、数値6.0が、対応関係記憶領域633に記憶されている増加量n=0.5だけ増加された6.5が振り幅記憶領域636に記憶される(S604)。続いて、振り幅記憶領域636が参照され、設定値408に表示される数値に上限値が設定されているか否かが判断される(S605)。この処理は、設定値408に表示される数値に上限値が設定されている場合には(S605:Yes)、上限値以下の数値を表示させるようにする(S606,S607)ための処理である。前述の通り、模様に応じて振り幅の上限値が設定されているので(S605:Yes)、続いて、S604において、0.5増加された数値6.5が上限値以下か否かが判断される(S606)。S604において0.5増加させた数値は6.5であり、上限値7.0以下であるため(S606:Yes)、続いて、振り幅記憶領域636が参照され、数値6.5が設定値408に表示される(S611)。このように、マウスホイール28を操作することにより、カーソル140により選択した領域530の設定値408に表示される数値を増加させて表示を切り替えることができる。続いて、図12に示すメイン処理に戻り、処理を終了する。
この数値6.5が設定値408に表示された状態で、ユーザにより画面400のカーソル140の表示位置が領域530に設定され、マウスホイール28が後回転されると、マウスホイール28が前回転された場合と同様に、図14に示すS600の処理の後、マウスホイールが後回転された場合の出力信号は、第2の操作であると判断され(S601:No,S621:Yes)、続いて、対応関係記憶領域633が参照され、数値6.5が、対応関係記憶領域633に記憶されている減少量n=0.5だけ減少された6.0が振り幅記憶領域636に記憶される(S624)。続いて、設定値408に表示される数値に下限値が設定されているか否かが判断される(S625)。この処理は、設定値408に表示される数値に下限値が設定されている場合には(S625:Yes)、下限値以上の数値を表示させるようにする(S626,S627)ための処理である。前述の通り、模様に応じて振り幅の下限値が設定されているので(S625:Yes)、続いて、S624において、0.5減少された数値6.0が下限値以上か否かが判断される(S626)。この処理は、数値Nが下限値より小さい場合には(S626:No)、数値Nを下限値に設定する(S627)ための処理である。S604において0.5減少させた数値は6.0であり、下限値3.0以上であるため(S626:Yes)、続いて、振り幅記憶領域636が参照され、数値6.0が設定値408に表示される(S631)。このように、マウスホイール28を操作することにより、カーソル140により選択した設定値408に表示される数値を減少させて表示を切り替えることができる。続いて、図12に示すメイン処理に戻り、処理を終了する。
同様の処理によりカーソル140の表示位置を領域540に設定した場合は、マウスホイール28を前回転することによりn=0.1ずつ増加させ、同じくマウスホイール28を後回転することにより、設定値412に表示される縫い目長さの設定値をn=0.1ずつ減少させて表示を切り替えることができる(S510,S550:Yes,S555)。また、カーソル140の表示位置を領域550に設定した場合は、マウスホイール28を前回転することにより、設定値417に表示される糸調子の設定値417をn=0.2ずつ増加させ、同じくマウスホイール28を後回転することによりn=0.2ずつ減少させて表示を切り替えることができる(S510,S560:Yes,S565)。
以上詳述したように、第2の実施形態のミシン1では、液晶ディスプレイ15に複数種類の表示項目がそれぞれ異なる項目表示領域に表示されている場合において、所望の項目表示領域に表示される表示項目を、マウスホイール28を操作することにより切り替えることができる。
尚、液晶ディスプレイ15に表示させるカーソル140の表示位置を設定することにより、複数設けられた表示領域である項目表示領域から1つの前記項目表示領域を選択する、図1に示すマウス27又はタッチパネル26は、本発明の領域選択手段に相当する。また、表示項目が数値である数値型と、表示項目がスクロール表示されるスクロール型と、表示項目が頁ごとに切り替えて表示される頁切替型とを含む表示項目の種類と、項目表示領域とを対応づけて記憶する図11に示すRAM63の項目表示領域記憶領域641は、本発明の種類記憶手段に相当する。また、図12に示すS520,S530,S540,S550又は、S560において、マウス27により選択された項目表示領域に表示される表示項目の種類を、項目表示領域記憶領域641を参照して判断する、図2に示すCPU61は、本発明の種類判断手段として機能する。また、図12に示すS540,S550又はS560において、種類判断手段により表示項目の種類が数値型と判断された場合には(S540:Yes,S550:Yes又は、S560:Yes)、数値を表示順序として数値を増減させ(S604,S624)、マウス27により選択された項目表示領域に表示させる表示項目である数値を増減させた数値に切り替え(S611,S631)、種類判断手段により表示項目の種類がスクロール型と判断された場合には(S520:Yes)、項目表示領域に表示される表示項目のスクロール量を表示順序としてスクロール量を増減させ(S704,S724)、マウス27により選択された項目表示領域に表示させる表示項目をスクロール量に対応する表示項目に切り替える(S710,S730)、図2に示すCPU61は、本発明の表示切替手段として機能する。
また、液晶ディスプレイ15に表示されるカーソル140の移動を指示する移動量指定情報を出力する図1及び図2に示すマウス27は、カーソル移動指示手段として機能する。また、液晶ディスプレイ15の短手方向の移動比率よりも、液晶ディスプレイ15の長手方向の移動比率よりも大きい値を記憶する、図2に示すROM62は、移動比率設定手段として機能する。また、図2に示すROM62に記憶された移動比率とマウス27から出力される移動量指定情報とによりカーソル140の移動距離を決定し、この移動距離だけカーソル140を移動させる、図2に示すCPU61は、カーソル移動手段として機能する。
以上詳述した第2の実施形態によれば、図9に示す画面400のように、複数の表示項目が液晶ディスプレイ15に同時に表示されている場合には、画面400の複数の項目表示領域の中から所望の表示項目が表示されている表示領域を選択し、その表示項目を選択的に切り替えることができる。また、液晶ディスプレイ15に表示された項目表示領域を、カーソル140の表示位置を設定することにより選択し、選択された項目表示領域の表示項目に応じた切り替え操作をすることができる。
尚、本発明は、以上詳述した第2の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。
例えば、第2の実施形態では、表示項目として、項目表示領域に表示される操作手順及びイラスト、領域530,540及び550に表示される数値を用いていたが、これに限定されず、液晶ディスプレイ15に表示される種々の情報を表示項目として採用可能である。また、表示手段である液晶ディスプレイ15に複数表示項目が表示される場合の表示項目の種類とその組合せは適宜変更可能であり、例えば、数値型或いはスクロール型のいずれか一方の表示項目の種類のみを表示させるようにしてもよい。
また、第2の実施形態では領域選択手段としてマウスホイール28を備えたマウス27及びタッチパネル26を用いていたが、マウス27及びタッチパネル26のいずれか一方でもよいし、ゲームコントローラ等の各種のスイッチ、トラックボールやジョイスティック等を採用可能である。また、マウスホイール28が、右又は左に押下可能なボタンを備える場合には、これらのボタンから出力される信号を、カーソル140の表示位置を移動させる指示に割り当てるようにしてもよい。
また、第2の実施形態では、移動量指定手段として、マウスホイール28を備えたマウス27を用いていたが、表示手段である液晶ディスプレイ15に表示されるカーソル140の表示位置の移動を指示する手段であればよく、マウスホイール28を備えないマウスの他、ゲームコントローラ等の各種のスイッチ、トラックボールやジョイスティック等を採用可能である。
1 ミシン
15 液晶ディスプレイ
27 マウス
28 マウスホイール
60 装置本体
61 CPU
63 RAM
75 液晶ディスプレイコントローラ
631 模様記憶領域
636 振り幅記憶領域
637 縫い目長さ記憶領域
638 糸調子記憶領域
639 操作手順記憶領域
641 項目表示領域記憶領域
15 液晶ディスプレイ
27 マウス
28 マウスホイール
60 装置本体
61 CPU
63 RAM
75 液晶ディスプレイコントローラ
631 模様記憶領域
636 振り幅記憶領域
637 縫い目長さ記憶領域
638 糸調子記憶領域
639 操作手順記憶領域
641 項目表示領域記憶領域
Claims (11)
- 縫製に関わる各種情報を表示する表示手段と、当該表示手段に表示される表示項目を記憶する表示項目記憶手段とを備えたミシンにおいて、
第1の操作及び当該第1の操作とは異なる第2の操作を含む複数種類の操作を行うための操作部材を有し、当該操作部材の操作に応じた操作の種類と操作量との少なくともいずれかを出力信号として出力する操作手段と、
前記操作手段により出力された前記操作の種類と前記操作量との少なくともいずれかに応じて、前記表示手段に表示される前記表示項目を切り替える表示制御手段と
を備えることを特徴とするミシン。 - 前記表示項目記憶手段は、前記表示項目と当該表示項目の表示順序とを対応付けて記憶し、
前記表示制御手段は、
前記操作手段から出力された前記出力信号に含まれる前記操作の種類を検出する操作種類検出手段と、
前記操作種類検出手段により検出された前記第1の操作を、前記操作手段により操作される量である前記表示順序の増加に、前記操作種類検出手段により検出された前記第2の操作を、前記表示順序の減少にそれぞれ割り当てて前記表示順序を増減させ、前記表示手段に表示させる前記表示項目を当該表示順序に対応する前記表示項目に切り替える表示切替手段と
からなることを特徴とする請求項1に記載のミシン。 - 前記表示項目記憶手段は、前記表示項目と当該表示項目の表示順序とを対応付けて記憶し、
前記表示制御手段は、
前記操作手段から出力された前記出力信号に含まれる前記第1又は第2の操作の操作量を検出する操作量検出手段と、
前記操作量検出手段により検出された当該第1又は第2の操作の操作量を前記表示順序の増加又は減少させる量に割り当てて前記表示順序を増減させ、前記表示手段に表示させる前記表示項目を当該表示順序に対応する前記表示項目に切り替える表示切替手段と
からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。 - 前記表示手段の少なくとも一部の表示領域である項目表示領域に表示される前記表示項目を1頁として、前記表示項目に頁を順に割り当てる頁割当手段を備え、
前記表示切替手段は、前記頁割当手段により割り当てられた前記頁ごとに前記表示項目を前記項目表示領域に表示させるとともに、前記頁の前記表示順序を増減させ、前記項目表示領域に表示させる前記表示項目を当該表示順序に対応する前記頁に割り当てられた前記表示項目に切り替えることを特徴とする請求項2又は3に記載のミシン。 - 前記表示項目記憶手段には、前記表示項目、当該表示項目の内容に基づき分類されたカテゴリ、及び、同じ前記カテゴリに分類されている前記表示項目が連続するように割り当てられた前記表示順序が記憶され、
前記頁割当手段は、異なる前記カテゴリの前記表示項目に異なる前記頁を割り当てることを特徴とする請求項4に記載のミシン。 - 前記表示手段に複数設けられた表示領域である項目表示領域から1つの前記項目表示領域を選択する領域選択手段と、
前記表示制御手段は、前記領域選択手段により選択された前記項目表示領域に表示される前記表示項目を切り替えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のミシン。 - 前記表示手段に複数設けられた表示領域である項目表示領域から1つの前記項目表示領域を選択する領域選択手段と、
前記表示項目が数値である数値型と、前記表示項目がスクロール表示されるスクロール型とを少なくとも含む前記表示項目の種類と当該表示項目が表示される前記項目表示領域とを対応づけて記憶する種類記憶手段と、
前記領域選択手段により選択された前記項目表示領域に表示される前記表示項目の種類を前記種類記憶手段を参照して判断する種類判断手段とを備え、
前記表示切替手段は、前記種類判断手段により前記表示項目の種類が前記数値型と判断された場合には、前記数値を前記表示順序として前記数値を増減させ、前記領域選択手段により選択された前記項目表示領域に表示させる前記表示項目である前記数値を増減された当該数値に切り替え、前記種類判断手段により前記表示項目の種類が前記スクロール型と判断された場合には、前記項目表示領域に表示される前記表示項目のスクロール量を前記表示順序として前記スクロール量を増減させ、前記領域選択手段により選択された前記項目表示領域に表示させる前記表示項目を当該スクロール量に対応する前記表示項目に切り替えることを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載のミシン。 - 前記操作量は、前記操作部材の移動量、操作回数、及び操作時間の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のミシン。
- 前記操作手段は、前記操作部材として回転体を備えた回転入力デバイスからなり、
前記操作手段は、前記回転体の回転量を前記操作量として出力するとともに、前記回転体の回転方向により当該操作の種類を規定して出力することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のミシン。 - 前記表示手段は、液晶ディスプレイと液晶ディスプレイコントローラであることを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載のミシン。
- 請求項1乃至10のいずれかに記載のミシンの各種処理手段としてコンピュータを機能させるためのミシン操作プログラム。
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