JP2626091B2 - 刺繍ミシンのデータ処理装置 - Google Patents

刺繍ミシンのデータ処理装置

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JP2626091B2 JP1279381A JP27938189A JP2626091B2 JP 2626091 B2 JP2626091 B2 JP 2626091B2 JP 1279381 A JP1279381 A JP 1279381A JP 27938189 A JP27938189 A JP 27938189A JP 2626091 B2 JP2626091 B2 JP 2626091B2
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/04Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by memory aspects
    • D05B19/08Arrangements for inputting stitch or pattern data to memory ; Editing stitch or pattern data

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は刺繍ミシンのデータ処理装置に関するもので
あり、特に、全体閉領域を縫目で埋めるのに必要な針位
置関連データの作成の自動化に関するものである。
発明の背景 本出願人は先に、次のような針位置関連データの自動
作成が可能なデータ処理装置を開発した。これは、全体
閉領域データ入力手段,縫い順序決定手段および針位置
関連データ作成手段を含むように構成されている。
全体閉領域データ入力手段は、刺繍ミシンの縫目で埋
めるべき全体閉領域の外形線を表す全体閉領域データを
入力するものであって、例えば、デジタイザ,マウス、
ライトペン等のポインティング手段や、キーボード等の
座標入力手段や、テレビカメラ等の画像読取手段や、磁
気ディスク型記憶装置,磁気ドラム型記憶装置,磁気テ
ープ型記憶装置等の記憶装置などである。
針位置関連データ作成手段が、全体閉領域を構成する
複数の部分閉領域の各々を刺繍ミシンの縫目で埋めるの
に必要な針位置関連データを作成することにより、それ
ら針位置関連データの集合として全体閉領域を縫目で埋
めるのに必要な針位置関連データを求めるものである。
なお、針位置関連データは針位置を直接決定する針位置
データである場合も、その針位置データを求めるために
用いられる針位置補助データである場合もある。
複数の部分閉領域は全体閉領域を分割することにより
求められる。そして、その分割の一態様は、全体閉領域
を、第22図に示す分割閉領域E1〜E4のように、一列に並
ぶ複数の分割閉領域(これが本発明における「部分閉領
域」の一態様である)に、それら分割閉領域の各々の長
手方向(分割閉領域を一直線で近似させた場合のその直
線の方向)と中心線方向(分割閉領域を一曲線または折
れ線で近似させた場合のそれら曲線または折れ線の各位
置における方向)とがほぼ一致する状態となるまで分割
する態様である。また、別の態様は、全体閉領域を一列
に並ぶ複数のブロック(これが本発明における「部分閉
領域」の一態様である)に分割し、または、全体閉領域
を一列に並ぶ複数の分割閉領域に分割した後にそれら分
割閉領域の各々を、第40図に示す第1〜第15ブロック
(図において丸印の中に符号を付して示す。他の図面に
ついても同じ)のように、一列に並ぶ複数のブロックに
分割する態様である。それらブロックの各々が三角形状
または四角形状となるまで分割する態様なのである。
なお、「ブロックが三角形状または四角形状を成す」
とは、ブロックが、それの属する全体閉領域の外形線上
に設定される複数の設定点のうちの3つまたは4つによ
って規定される形状を成す場合を意味する。
また、「複数の設定点」は例えば、全体閉領域が多角
形である場合、すなわち、全体閉領域が現実に多角形で
あるか、または、現実には多角形ではないが多角形で近
似させられる場合には、その多角形を規定する複数の頂
点であり、外形線がスプライン関数等の関数で近似させ
られる場合には、その関数により規定される複数の点で
ある。第22図および第40図の全体閉領域Eは多角形であ
って、頂点(各図において1〜32の番号を付して示す)
が設定点である。
縫い順序決定手段は、本出願人が先に出願した特願平
1−167875号明細書に記載されているように、全体閉領
域に対して刺繍を開始する際の刺繍ミシンの針位置であ
る刺繍開始点を表す刺繍開始点データおよびその刺繍を
終了する際の針位置である刺繍終了点を表す刺繍終了点
データと、分割された各部分閉領域の外形線を表す部分
閉領域データとに基づいて、それら部分閉領域を刺繍開
始点から刺繍終了点まで刺繍ミシンの連続した縫糸によ
る縫目で埋める順序を、先に埋められる部分閉領域から
後に埋められる部分閉領域に向かう走り縫目が全体閉領
域の外側にも全体閉領域を埋める刺繍縫目の上側にも現
れない順序に決定するものである。
全体閉領域を連続した縫糸による縫目で埋める場合に
は、全体閉領域にそれの刺繍開始点と刺繍終了点とが設
定され、刺繍開始点から刺繍終了点に向かって全体閉領
域が縫目で埋められていくことになる。そのため、全体
閉領域が、アルファベットの「C」のように、分岐部を
有しない形状を成し、かつ、その全体閉領域に属する複
数の部分閉領域の両端の部分閉領域に刺繍開始点と刺繍
終了点とが設定される場合には、縫い順序決定手段は、
それら部分閉領域の各々が刺繍開始点側から刺繍終了点
側に向かって並ぶ順序を部分閉領域の縫い順序に決定す
る。
しかし、全体閉領域が常にそのような単純な形状を成
すとは限らず、例えば前記全体閉領域Eのように、分岐
部を有する形状を成す場合がある。以下、この場合にお
ける縫い順序決定手段の作動の様子を第41図に示す全体
閉領域Eの場合を例にとり説明する。
この場合には、縫い順序決定手段は例えば、ブロック
の縫い順序を次のように決定する。刺繍開始点すなわち
点25(Psで示す)を含む開始ブロック(第13ブロック)
から、複数のブロックのうち全体閉領域Eが分岐してい
る分岐ブロック(第8ブロック)の一つだけ手前の手前
ブロック(第15ブロック)までのブロックの各々がそれ
らの順に縫目で埋められた後、分岐ブロックが縫目で埋
められるのに先立って、その分岐ブロックから延びた枝
ブロック列(例えば、第7ブロックから第5ブロックま
での3つのブロックが並んだブロック列)に属する複数
のブロックの各々が、その枝ブロック列の先端に位置す
る先端ブロック(第5ブロック)側から分岐ブロック側
に向かう方向に縫目で埋められていくこととなうよう
に、ブロックの縫い順序を決定するのである。開始ブロ
ックから手前ブロックまでのブロックの各々がそれらの
順に縫目で埋められた後、枝ブロック列に属する複数の
ブロックの各々が分岐ブロック側から先端ブロック側に
向かう方向に埋められるようにブロックの縫い順序が決
定されると、縫糸が先端ブロックから分岐ブロックに戻
る際にその縫糸が全体閉領域Eに形成された縫目の表面
に現れることとなって、良好な刺繍を施すことができな
いからである。
発明が解決しようとする課題 刺繍ミシンのデータ処理装置においては従来から、全
体閉領域データの入力から針位置関連データの作成まで
の一連の工程(以下、刺繍準備工程という)をできる限
り自動化することにより、オペレータにかかる負担を軽
減し、ひいては、刺繍準備工程の所要時間を短縮したい
という要望が強い。しかし、上記開発装置においては、
全体閉領域の複数の部分閉領域への分割はオペレータに
よって行わなくてはならないため、十分な自動化が実現
されているとは言えないという問題があった。
請求項1の発明はこの問題を解決することを課題とし
て為されたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明の実施に好適な一
態様を提供することを課題として為されたものである。
課題を解決するための手段 請求項1の発明の要旨は第1図に示すように、前記縫
い順序決定手段および針位置関連データ作成手段を含む
刺繍ミシンのデータ処理装置に、刺繍ミシンによる刺繍
縫目で埋めるべき全体閉領域の外形線を表す全体閉領域
データに基づいて、全体閉領域を複数の部分閉領域に、
それら部分閉領域の各々の外形線上に予め設定されてい
る複数の設定点のうち最も離れた2設定点の各々とそれ
ら以外の設定点の各々とを結ぶ複数の線分全部が各部分
閉領域に内包される状態となるまで分割する第1の分割
と、全体閉領域を複数の部分閉領域に、それら部分閉領
域の各々の外形線がその外形線が存在する座標面の一座
標軸に関して極値点となる設定点において各部分閉領域
の外方へ屈曲することがない状態となるまで分割する第
2の分割との少なくとも一方を行う閉領域分割手段を設
けたことにある。
以下、請求項1の発明を補足説明する。
「第1の分割」について (i)第1の分割については、本出願人が平成1年10月
13日に出願した特許願(4)の明細書(特開平3−1280
87号公報)にも記載されている。
(ii)この第1の分割において、「外形線上に予め設定
されている複数の設定点」は例えば、部分閉領域が多角
形である場合には、多角形を規定する複数の頂点であ
り、部分閉領域の外形線がスプライン関数等の関数で近
似される場合には、その関数によって規定される複数の
点である。
「第2の分割」について (i)第2の分割については、本出願人が上記出願と同
日に出願した特許願(3)の明細書(特開平3−128086
号公報)にも記載されている。
(ii)この第2の分割において、「外形線が存在する座
標面」は普通、外形線を規定するために使用される基準
座標面であるが、その基準座標面と外形線との相対位置
関係、すなわち、基準座標面の一の座標軸(第2の分割
を実行する際に基準となる座標軸であり、以下、基準座
標軸という)と外形線との相対位置関係は、部分閉領域
を基準座標面上で回転させることによって変化させるこ
とができる。例えば、部分閉領域を基準座標面上で、そ
の部分閉領域の外形線上に予め設定されている複数の設
定点のうち最も離れた2設定点を結ぶ一直線の方向、す
なわち、部分閉領域の長手方向が基準座標軸の方向と一
致するように回転させることができる。なお、部分閉領
域を基準座標面上で回転させることは、その基準座標面
とは別の座標面を基準座標面上に重ねて想定し、その別
の座標面の一の座標軸を基準座標軸とすることと等価で
ある。
(iii)この第2の分割において、「外形線上のある設
定点が座標軸に関して極値点である」とは、外形線上に
おいてそのある設定点の直ぐ前方の設定点(以下、直前
設定点という)と直ぐ後方の設定点(以下、直後設定点
という)とが共に、そのある設定点を通る、上記座標軸
と直角な直線に関して同じ側に位置することである。
(iv)また、「外形線がある設定点において外方へ屈曲
する」とは、外形線を時計回りにたどる場合には、ある
設定点の直前設定点がそのある設定点の左方に存在する
ことであり、また、反時計回りにたどる場合には、直前
設定点がそのある設定点の右方に存在することである。
請求項2の発明の要旨は、請求項1の発明を、さら
に、分割された各部分閉領域の外形線を表す部分閉領域
データに基づいて、各部分閉領域を一列に並ぶ複数の三
角形状または四角形状のブロックに分割するブロック分
割手段を含み、かつ、前記縫い順序決定手段が、前記刺
繍開始点データおよび刺繍終了点データと、分割された
各ブロックの外形線を表すブロックデータとに基づい
て、それらブロックを刺繍開始点から刺繍終了点まで前
記刺繍ミシンの連続した縫糸による縫目で埋める順序
を、先に埋められるブロックから後に埋められるブロッ
クに向かう前記走り縫目が前記全体閉領域の外側にも全
体閉領域を埋める刺繍縫目の上側にも現れない順序に決
定するものであり、かつ、前記針位置関連データ作成手
段が、その縫い順序決定手段により決定された順序に従
って前記複数のブロックを前記連続した縫糸による縫目
で埋めるのに必要な針位置関連データを作成するものと
したことにある。
以下、請求項2の発明を補足説明する。
「ブロック分割手段」の一態様は、本出願人が上記2
出願と同日に出願した特許願(1)の明細書(特開平3
−128084号公報)にも記載されているように、部分閉領
域をそれの長手方向に沿った複数の補助ブロックに分割
し、部分閉領域の中心線の、それら各補助ブロックにお
ける方向を求め、それら補助ブロックのうち互に隣接し
た2つの補助ブロックを仕切る分割線の方向を、それら
2つの補助ブロックの各々の中心線方向の合成方向と可
及的な直角となるように修正し、部分閉領域をその修正
された分割線によって複数の実ブロックに分割し直す態
様とすることができる。
なお、「補助ブロックの中心線方向」は例えば、補助
ブロックが四角形である場合には、補助ブロックの4辺
のうち、部分閉領域の長手方向と直角な方向において互
に対向する2辺の平均的な方向として求めることができ
る。その平均的な方向は例えば、それら2辺の各々と一
致する2つのベクトルの和の向きであっても、それら2
辺の成す角の二等分線の方向であっても、補助ブロック
の4辺のうち部分閉領域の長手方向において互に対向す
る2辺の各々の中点同士を結ぶ線分の方向であってもよ
い。
作用 請求項1および2の発明装置においてはいずれも、閉
領域分割手段により、全体閉領域が、第1の分割と第2
の分割との少なくとも一方により、その全体閉領域の外
形線を表すデータに基づいて、その全体閉領域の各部分
における外形線の向きを考慮して各々ほぼ真っ直ぐに延
びる複数の部分閉領域に分割される。さらに、縫い順序
決定手段により、それら部分閉領域の縫い順序が決定さ
れ、針位置関連データ作成手段により、それら部分閉領
域に縫目を形成するための針位置関連データが作成され
る。
また、請求項2の発明装置においては、ブロック分割
手段により、分割された各部分閉領域の外形線を表すデ
ータに基づいて、各部分閉領域が一列に並ぶ複数の三角
形状または四角形状のブロックに分割される。それら分
割された複数のブロックが、前記縫い順序決定手段によ
る縫い順序決定の対象および針位置関連データ作成手段
による針位置関連データ作成の対象となる。
発明の効果 したがって、請求項1および2の発明によれば、複数
の部分閉領域の縫い順序の決定および針位置関連データ
の作成に加えて、全体閉領域の複数の部分閉領域への分
割も自動化されるから、刺繍準備工程の自動化が一層推
進され、オペレータの負担軽減,刺繍準備工程の所有時
間短縮等の効果が得られる。
さらに、請求項1および2の発明によれば、全体閉領
域がその全体において画一的に複数の部分閉領域に分割
されるのではなく、第1の分割と第2の分割との少なく
とも一方により、全体閉領域の各部分における外形線の
向きを考慮して各々ほぼ真っ直ぐに延びる複数の部分閉
領域に分割されるため、全体閉領域の形状のいかんを問
わず、全体閉領域の中心線方向とほぼ一致する縫目進行
方向(全体閉領域が刺繍縫目で埋められていく方向)を
実現するのに適当な針位置関連データが作成されるとい
う効果も得られる。
特に、請求項2の発明によれば、部分閉領域が一列に
並ぶ複数のブロックに分割され、ブロックは三角形また
は四角形という比較的単純な形状を有するため、各ブロ
ックを刺繍縫目で埋めるのに必要な針位置関連データの
作成が容易になるという効果も得られる。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第2図において10はミシンテーブルであり、このミシ
ンテーブル10上にはベッド12およびミシン機枠14が設け
られている。ミシン機枠14は、ベッド12から立ち上がっ
た脚柱部16と、その脚柱部16の上端から片持ち状にかつ
ベッド12にほぼ平行に延びる上方アーム18とから成る。
このミシン機枠14には、針棒22が針棒台(図示省略)に
より上下方向に移動可能に取り付けられ、その下端部に
縫針24が固定されている。針棒22は針棒抱き等を介して
ミシンモータ26(第3図参照)に接続されており、ミシ
ンモータ26の駆動によって針棒22および縫針24が上下往
復運動させられる。また、ベッド12の上面には開口が形
成されている。この開口は針板30によって塞がれてお
り、針板30には針孔38が形成されている。
さらに、ミシンテーブル10,ベッド12上には、刺繍枠4
2がミシンの左右方向であるX軸方向と、前後方向であ
るY軸方向とに移動可能に取り付けられている。刺繍枠
42は円環状の外枠44と、外枠44の内側に嵌められる内枠
46とを有し、それら枠44,46により加工布を保持する。
外枠44にはX軸方向においてミシン機枠16から離れる向
きに延び出すスライド部48が形成され、ミシンテーブル
10上にY軸方向に設けられた一対のガイドパイプ50に摺
動可能に嵌合されている。これらガイドパイプ50の両端
部は連結部材52,54によって連結されている。連結部材5
2は送りねじ56,X軸送りモータ58によってX軸方向に移
動させられるようになっている。ガイドパイプ50の一端
は連結部材52を介して送りねじ56および回転伝達軸60に
よって支持され、他端は、連結部材54と、その連結部材
54にそれと一体的に移動可能かつ自由回転可能に保持さ
れている図示しないボールとを順に介してミシンテーブ
ル10の上面に支持されている。スライド部48,連結部材5
2,54には一対の無端のワイヤ62が係合させられており、
ワイヤ62が回転伝達軸60,Y軸送りモータ64によって移動
させられることによりスライド部48がY軸方向に移動さ
せられる。刺繍枠42は、連結部材52のX軸方向の移動と
スライド部48のY軸方向の移動とによって水平面内の任
意の位置に移動させられるのであり、この移動と縫針24
の上下動とによって加工布に刺繍が施される。
ミシンは、制御装置70によって制御される。制御装置
70は、第3図に示すように、CPU72,ROM74,RAM76および
バス78等を含むコンピュータを主体とするものである。
バス78には入力インタフェース80が接続され、入力イン
タフェース80にはキーボード82,テレビカメラ84および
ライトペン86が接続されている。
バス78にはまた出力インタフェース100が接続され、
出力インタフェース100にはモータ駆動回路104,106,108
およびCRT駆動回路110を介してミシンモータ26,X軸送り
モータ58,Y軸送りモータ64およびCRT112が接続されてい
る。また、RAM76には第4図に示すように、後述のビッ
トイメージデータ領域,全体閉領域データ領域,分割閉
領域データ領域,分割前スタック,分割後スタック,頂
点スタック,最小,最大点データ領域、補助線データ領
域,実ブロックデータ領域,分岐ブロックデータ領域,
枝ブロックデータ領域,帰属関係データ領域,縫い順序
データ領域,針位置データ領域,先端フラグ,分岐フラ
グ,縫い順序決定済フラグ,検索済フラグ,走り糸フラ
グ,遅延フラグ,カウンタ等がワーキング領域と共に設
けられている。さらに、ROM74には第5図にフローチャ
ートで表す針位置データ作成用ルーチンが記憶されてい
る。ROM74にはまた、その針位置データ作成用ルーチン
に関連するルーチンとして、第6図ないし第14図にそれ
ぞれフローチャートで表すルーチンも記憶されている。
以下、針位置データの作成について説明するが、加工布
に漢字の「図」を刺繍する場合を例にとり説明する。
電源投入後、オペレータからキーボード82を介して針
位置データ作成指令が出されれば、まず、第5図のステ
ップS1(以下、単にS1で表す。他のステップについても
同じ)において、白い紙上に記された画像(漢字の
「図」を表す画像)がテレビカメラ84により読み取られ
ることにより、画像の形状を表すビットイメージデータ
が作成され、それがビットイメージデータ領域に記憶さ
れる。その後、S3において、そのビットイメージデータ
に基づいて、画像が第15図に示すようにCRT112の画面上
に出力される。続いて、S5において、画像のエッジが検
出されることにより、画像の外形線が抽出され、S7にお
いて、その抽出された外形線のみが第16図に示すように
CRT112の画面上に出力される。
その後、オペレータは、外形線上にそれを多角形で近
似させるための複数の頂点を設定すべく、ライトペン86
を用いてそれら頂点の各々を入力する。この際、オペレ
ータは、「図」のうち漢字の「口」のように、複数本の
外形線で囲まれている図形が存在する場合には、その図
形が一本の外形線で囲まれている複数の全体閉領域に分
割されるように頂点の入力を行う。「口」は例えば第17
図に示すように、4つの全体閉領域A〜Dに分割され
る。オペレータによる頂点の入力結果はS9においてコン
ピュータに取り込まれた後、S11において、その取込み
結果に基づいて、複数の全体閉領域すなわち第17図に示
す全体閉領域A〜全体閉領域Gの各々の外形線を表す全
体閉領域データが作成され、それら各全体閉領域データ
がオペレータによる入力順に全体閉領域データ領域に記
憶される。なお、今回は全体閉領域データが全体閉領域
Aの全体閉領域データ〜全体閉領域Gの全体閉領域デー
タの順に記憶されたと仮定する。また、例えば、全体閉
領域Eには第18図に示すように複数の頂点が設定された
と仮定すれば、それの全体閉領域データは第19図に示す
ように、全体閉領域の外形線上の複数の頂点の各々の座
標(ミシンに想定されているXY座標)を表すデータを含
むものとされる。
その後、S13において、複数の全体閉領域に刺繍を施
した場合にそれら各全体閉領域が前記入力順に従って縫
目で埋められることになるように、先に埋められるべき
全体閉領域と後に埋められるべき全体閉領域とをつなぐ
渡り糸の経路が決定される。各渡り糸の始点と終点とが
それぞれ決定されるのである。例えば、全体閉領域Eに
係る渡り糸には第17図に示すように、全体閉領域Dから
全体閉領域Eに向かう入側渡り糸と、全体閉領域Eから
全体閉領域Fに向かう出側渡り糸とが存在しており、入
側渡り糸の終点が刺繍開始点(第41図に示す点25)、出
側渡り糸の始点が刺繍終了点(同図に示す点1)とされ
る。
続いて、S15において、第6図のルーチンが実行され
ることにより、閉領域の第1分割が行われる。この第1
分割は、閉領域を複数の分割閉領域に、それら分割閉領
域の各々の外形線が極値点である頂点において各分割閉
領域の外方へ屈曲しない状態となるまで分割するもので
ある。
まず、S301において、全体閉領域データ領域に記憶さ
れている複数の全体閉領域の各々を指定する指定データ
全部が第20図の左に示すように、全体閉領域の縫い順序
と同じ順序で取り出されるように分割前スタックに入れ
られる。その後、S302において、そのスタックに指定デ
ータが全く入れられていないか否か、すなわちスタック
が空であるか否かが判定される。現在そうではないか
ら、S303において、第20図に示すように、分割前スタッ
クに最後に入れられた指定データ(以下、最新の指定デ
ータという)がそのスタックから取り出されて、それに
より指定される閉領域が今回の閉領域に決定される。
その後、S304において、閉領域に対応する閉領域デー
タに基づいて、閉領域の複数の頂点のうち最も離れた2
頂点が求められる。S304においてはまた、それら2頂点
のうちX座標が小さい方が最小点(図においてPMINで表
す)、大きい方が最大点(図においてPMAXで表す)に決
定される。最小点を表す最小点データと最大点を表す最
大点データとは共に閉領域に対応付けられて最小,最大
点データ領域に記憶される。続いて、S305において、第
7図のルーチンが実行される。
まず、S71において、今回の閉領域に対応する最小点
データと最大点データとがそれぞれ最小,最大点データ
領域から読み出され、S72において、その読み出された
データに基づいて、最小点と最大点とを通る直線の方向
が閉領域の長手方向に決定されるとともに、閉領域に対
応する閉領域データが読み出される。さらに、S72にお
いては、閉領域の長手方向とXY座標のX軸方向とが一致
するように閉領域が回転させられるべく閉領域データが
変換されるとともに、閉領域の外形線を最小点と最大点
とで2つの部分外形線に分割した場合のそれら部分外形
線の各々について、それら各部分外形線上の複数の頂点
(最小点と最大点とを除く)のうちY座標が最小である
頂点が求められて、2つの部分外形線のうち各部分外形
線のY座標が最小である頂点の、Y座標が大きい方が上
側外形線、小さい方が下側外形線に決定される。
その後、S73において、上側外形線についての処理が
終了したことを示すフラグFU(以下、単にFUで表す)
と、下側外形線についての処理が終了したことを示すフ
ラグFL(以下、単にFLで表す)とが共に0に設定され
る。続いて、S74において、2つの部分外形線のうち頂
点の数が多い方の部分外形線が選択される。上側外形線
上の頂点の数が下側外形線上の頂点の数より多い場合に
は、S76においてFUが1に設定され、S77において、上側
外形線上の複数の頂点(最小点と最大点とを除く)の各
々が最小点側から最大点側へ向かって順次、閉領域の長
手方向すなわちX軸方向に関して極値点であるか否かが
判定される。具体的には、現に問題となっている頂点
(以下、単に今回の頂点という)より一つだけ前方(最
小点側から最大点側に向かう方向)の直前頂点のX座標
から今回の頂点のX座標を差し引いた値と、今回の頂点
のX座標からその頂点より一つだけ後方(最大点側から
最小点側に向かう方向)の直後頂点のX座標を差し引い
た値との符号が異なるか否かが判定される。そうであれ
ば今回の頂点が極値点であると判定され、そうでなけれ
ば極値点でないと判定される。
今回の頂点が極値点であると判定されれば、S78にお
いて、その極値点の属する部分外形線(今回は上側外形
線)がその極値点において外方へ屈曲しているか否かが
判定される。具体的には、極値点が上側外形線に属する
場合には、極値点の直前頂点が、極値点の直後頂点を始
点、極値点を終点とするベクトルの左側に存在するか否
かが判定され、一方、下側外形線に属する場合には、極
値点の直前頂点が、極値点の直後頂点を始点、極値点を
終点とするベクトルの右側に存在するか否かが判定さ
れ、いずれの場合にも、該当する頂点が存在する場合に
は、部分外形線が外方へ屈曲していると判定され、該当
する頂点が存在しない場合には、内方へ屈曲していると
判定される。
その後、S79において今回の頂点が分割基点に決定さ
れた後、S80において、その分割基点と共同して分割線
を規定する規定点が求められる。具体的には、XY座標を
それの原点と分割基点とが一致するように平行移動させ
た場合のそのXY座標軸によって仕切られる4つの象限の
うち、分割基点とそれの直後頂点とを結ぶ線分をその直
後頂点から分割基点に向かう方向に延長する場合にその
延長線が存在する象限と、分割基点とそれの直前頂点と
を結ぶ線分をその直前頂点から分割基点に向かう方向に
延長する場合にその延長線が存在する象限とのいずれか
に存在する頂点が求められ、それが一つしか存在しなけ
ればそれが規定点とされ、複数存在すればそれら複数の
頂点のうち分割基点と最も近い頂点が規定点とされる。
一方、上記2つの象限が一致し、かつ、その象限に該当
する頂点が全く存在しない場合には、その象限とX軸
(平行移動させられたXY座標のX軸)に関して反対側の
象限に関して上記の処理が行われる。
以上のようにして分割線が求められたならば、S81に
おいて、その分割線が現在の部分外形線とは異なる部分
外形線すなわち現在は下側外形線と交差するか否かが判
定される。下側外形線とは交差せず、S81の判定結果がN
Oとなれば、S82において、閉領域がその分割線で2分割
されるとともに、それら2つの分割閉領域の外形線をそ
れぞれ表す分割閉領域データが作成される。その後、S8
3において、閉領域の座標面上における位置を前記回転
移動前の位置に復帰させるべく分割閉領域データが変換
され、その分割閉領域データが分割閉領域データ領域に
記憶される。S83においてはまた、2つの分割閉領域が
いずれの全体閉領域から分割されたかを表す帰属関係デ
ータが作成され、それが帰属関係データ領域に記憶され
る。これで本ルーチンの一回の実行が終了する。
それに対して、S80において決定された分割線が下側
外形線と交差する場合には、S81の判定結果がYESとな
り、S84において、分割線と、下側外形線の複数の辺と
の交点が求められ、それら交点のうち分割基点に最も近
い交点が属する辺が選び出され、その辺を規定する2つ
の頂点のうち分割基点に最も近い頂点が新たな規定点と
され、その規定点と分割基点とを結ぶ線分が新たな分割
線とされる。
以上、最初に極値点であると判定とされた頂点におい
て部分外形線が外方へ屈曲した場合を説明したが、そう
でない場合には、S78の判定後にS77に戻って再び極値点
が検索される。S77は、S78の実行後に実行されるときに
は、前回の極値点とは異なる極値点を決定すべく実行さ
れるようになっているのである。部分外形線が外方へ屈
曲する極値点が検索されるまでS77およびS78の実行が繰
り返されるのである。
上側外形線上の複数の頂点がいずれも極値点でない
か、または、極値点は存在したが上側外形線がその存在
した頂点のいずれにおいても外方へ屈曲していない場合
には、S77の判定結果がNOとなり、S85において、FUが1
であり、かつFLが0であるか否かが判定される。上側外
形線上の頂点については分割基点の決定等の処理が行わ
れたが、下側外形線上の頂点については行われていない
か否かが判定されるのである。現在はそうであるから、
判定の結果がYESとなり、S87以後のステップの実行によ
り下側外形線上の頂点について上記処理が行われること
になる。
具体的には、S87においてFLが1に設定された後、S77
において下側外形線上に極値点が存在するか否かが判定
され、そうであれば、S78以後のステップが前記の場合
と同様に実行される。一方、下側外形線上に極値点が存
在しないか、または、存在しても下側外形線がその存在
する極値点のいずれにおいても外方へ屈曲していないた
めにS77の判定結果がNOとなれば、S85において、FUが1
であり、かつ、FLが0であるか否かが判定される。現在
FLが1であって、0ではないから、判定の結果がNOとな
り、S88において、FUが0であり、かつ、FLが1である
か否かが判定される。下側外形線上の頂点については分
割基点の決定等の処理が行われたが、上側外形線上の頂
点については行われていないか否かが判定されるのであ
る。現在はFUもFLも1であるから、判定の結果がNOとな
り、本ルーチンの一回の実行が終了する。
なお、下側外形線上の頂点の数が上側外形線上の頂点
の数より多い場合には、直ちにS87以後のステップが実
行される。そして、S77の判定結果がNOとなれば、S85の
判定結果がNOとなるとともに、S88の判定結果がYESとな
り、S76以後のステップの実行により、上側外形線上の
頂点についての分割基点の決定等の処理が行われる。
本ルーチンの実行が終了すれば、第6図のS306におい
て、S305の実行により閉領域が分割されたか否かが判定
される。第7図のS82の実行時には第1分割フラグが1
に設定されるから、それが1であるか否かを判定するこ
とにより、閉領域が分割されたか否かを判定することが
できるのである。そうであれば、S307において、2つの
分割閉領域の各々を指定する指定データが共に、第20図
に示すように分割前スタックに入れられ、一方、分割さ
れなかったと判定されれば、S308において、第21図に示
す例のように、今回の閉領域の指定データが分割後スタ
ックに入れられる。S302〜S308の実行は、分割前スタッ
クが空になってS302の判定結果がYESになるまで繰り返
される。
なお、第7図のルーチンの初回の実行により得られた
2つの分割閉領域が本ルーチンの2回目の実行により再
び2つの分割閉領域に分割されるというように、分割が
繰り返されることがあるから、上記説明において「閉領
域」は、本ルーチンの実行前の閉領域(全体閉領域であ
る場合も分割閉領域である場合もある)を意味し、「分
割閉領域」は実行後の閉領域を意味する。なお、この事
情は第9図のルーチンの場合にも同じである。
また、本ルーチンが全体閉領域Eに対して実行されれ
ば、全体閉領域Eは第22図に示すように、4つの分割閉
領域E1,E2,E3およびE4に分割される。
その後、第5図のS17において、第8図のルーチンが
実行されることにより、閉領域の第2分割が行われる。
この第2分割は、閉領域を複数の分割閉領域に、それら
分割閉領域の各々における最小点および最大点と各頂点
とをそれぞれ結ぶ線分全部が各分割閉領域に内包される
状態となるまで分割するものである。なお、このルーチ
ンは第6図のルーチンに準じたものとされているため、
共通部分については簡単に説明する。
まず、S401において、分割後スタックに入れられてい
る指定データ全部が取り出されて分割前スタックに入れ
られ、それら指定データの各々により指定される閉領域
についてS402〜S408が実行される。
S405の詳細を第9図に示す。このルーチンにおいて
は、まず、S51において、今回の閉領域の最小点データ
と最大点データとが最小,最大点データ領域から読み出
され、それら読み出されたデータに基づいて最小点と最
大点とを通る直線の方向が閉領域の長手方向に決定され
て、閉領域の長手方向とXY座標のX軸方向とが一致する
ように閉領域が回転させられるべく閉領域データが変換
される。S51においてはまた、閉領域の2つの部分外形
線がそれぞれ上側外形線と下側外形線とに決定される。
続いて、S52において、2つの部分外形線上の複数の
頂点(最小点と最大点とを除く)の各々の指定データ全
部が頂点スタックに入れられる。そのスタックから最新
のデータを順に取り出し続ける場合には、上側外形線上
の各頂点(最小点と最大点とを除く)の指定データが最
小点側から最大点側に向かって順次取り出された後、下
側外形線上の各頂点(最小点と最大点とを除く)の指定
データが最小点側から最大点側に向かって順次取り出さ
れるように入れられるのである。その後、S53におい
て、頂点スタックが空であるか否かが判定される。現在
そうではないから、S54において、頂点スタックから最
新の指定データが取り出されて、それにより指定される
頂点が今回の頂点とされる。
その後、S55において、今回の頂点と最小点を結ぶ線
分が求められ、S56においてその線分が今回の閉領域に
内包されるか否かが判定される。具体的には、今回の頂
点が上側外形線に属する場合には、今回の頂点より一つ
だけ後方の頂点がその今回の頂点と最小点とを通る直線
の下方に存在するか否かが判定され、一方、今回の頂点
が下側外形線に属する場合には、今回の頂点より一つだ
け後方の頂点がその今回の頂点と最小点とを通る直線の
下方に存在するか否かが判定される。存在すれば内包さ
れないと判定され、存在しなければ内包されると判定さ
れるのである。内包されると判定されればS53に戻っ
て、次の頂点についての内包判定が行われる。
これに対して、内包されないと判定されれば、S57に
おいて、今回の頂点より一つだけ後方の頂点が分割基点
に決定されるとともに、2つの部分外形線上の複数の頂
点(ただし、分割基点と、その分割基点と同じ部分外形
線上の頂点のうち分割基点と隣接する頂点とを除く)に
属し、かつ、分割基点と共同して、閉領域に内包される
線分を規定する複数の頂点のうち分割基点に最も近い頂
点(以下、分割基点に可及的に近い頂点という)が、そ
の分割基点と共同して分割線を規定する規定点に決定さ
れる。その後、S58において、その分割線で閉領域が2
つの分割閉領域に分割され、それら分割閉領域の外形線
をそれぞれ表す2つの分割閉領域データが作成される。
分割閉領域データは前記閉領域の回転の影響が除去され
るように変換されて分割閉領域データ領域に記憶され
る。S58においてはまた、2つの分割閉領域がいずれの
全体閉領域に属するのかを表す帰属関係データが作成さ
れ、それが帰属関係データ領域に記憶される。以上で本
ルーチンの一回の実行が終了する。
以上の説明は最小点と各頂点とを結ぶ複数の線分の少
なくとも一つが閉領域に内包されない場合を説明した
が、それら線分全部が閉領域に内包されてS53の判定結
果がYESとなる場合には、S59において、頂点スタックが
クリアされた後、頂点の指定データが再び頂点スタック
に入れられる。ただし、今回は前記の場合とは異なり、
頂点スタックから最新の指定データを順に取り出し続け
る場合には、上側外形線上の各頂点(最小点から、最大
点より2つだけ後方の頂点までの複数の頂点の各々)の
指定データが最大点側から最小点側に向かって順次取り
出された後、下側外形線上の各頂点(最小点から、最大
点より2つだけ後方の頂点までの複数の頂点の各々)の
指定データが最大点側から最小点側に向かって順次取り
出されるようにされる。
その後、S60において、頂点スタックが空であるか否
かが判定される。現在そうではないから、S60の判定結
果がNOとなり、S61において、そのスタックから最新の
指定データが取り出されて、それにより指定される頂点
が今回の頂点とされる。
続いて、S62において、今回の頂点と最大点とを結ぶ
線分が求められ、S63においてその線分が今回の閉領域
に内包されるか否かが判定される。具体的には、今回の
頂点が上側外形線に属する場合には、今回の頂点より一
つだけ前方の頂点がその今回の頂点と最大点とを通る直
線の下方に存在するか否かが判定され、一方、今回の頂
点が下側外形線に属する場合には、今回の頂点より一つ
だけ前方の頂点がその今回の頂点と最大点とを通る直線
の上方に存在するか否かが判定される。存在すれば内包
されないと判定され、存在しなければ内包されると判定
される。内包されると判定されればS60に戻って、次の
頂点についての内包判定が行われる。
これに対して、内包されないと判定されれば、S64に
おいて、今回の頂点より一つだけ前方の頂点が分割基点
に決定されるとともに、S57の場合と同様に、分割基点
に可及的に近い頂点がその分割基点と共同して分割線を
規定する規定点に決定される。その後、S58において、
その分割線で閉領域が2つの分割閉領域に分割される。
また、最小点と各頂点とを結ぶ複数の線分も最大点と
各頂点とを結ぶ複数の線分もすべて、閉領域に内包され
る場合には、S53の判定結果もS60の判定結果もYESとな
り、閉領域が分割されることなく本ルーチンの一回の実
行が終了する。
その後、第8図のS406において、S405の実行により閉
領域が分割されたか否かが判定される。第9図のS58の
実行時には第2分割フラグが1に設定されるようになっ
ているから、そのフラグが1に設定されていれば分割さ
れたと判定されて、S407において、2つの分割閉領域の
各々に対応する指定データが分割前スタックに入れら
れ、一方、分割されなかったと判定されれば、S408にお
いて今回の閉領域に対応する指定データが分割後スタッ
クに入れられる。分割前スタックが空になってS402の判
定結果がYESとなれば、本ルーチンの一回の実行が終了
する。
本ルーチンが第22図に示す4つの分割閉領域E1,E2
E3およびE4の各々に対して実行されれば、第23図に示す
ように、分割閉領域E1は分割閉領域E11およびE12、分割
閉領域E2は分割閉領域E21,E22,E23およびE24、分割閉
領域E3はE31およびE32に分割されることになる。なお、
分割閉領域E4は分割されない。また、それら分割閉領域
E11〜E32およびE4に係る帰属関係データは第24図に示す
ように作成されることになる。
その後、第5図のS21において、全体閉領域の番号
(前記入力順と一致していて、全体閉領域に付されたア
ルファベットの順番と等しい)を示すnの値が1に設定
され、S23において、今回の全体閉領域に属する複数の
分割閉領域の中に三角形を成す分割閉領域(以下、三角
分割閉領域という)が存在する場合にはそれが四角形に
変更される。例えば、全体閉領域において三角分割閉領
域に隣接する分割閉領域が三角形である場合には、第25
図に示すように、それら2つの分割閉領域を仕切る分割
線が消滅させられることにより、三角分割閉領域の四角
形への変更が行われ、また、三角分割閉領域に隣接する
分割閉領域が四角形など、三角形以外の多角形である場
合には、第26図に示すように、三角分割閉領域が四角形
となるように分割線の位置が変更されることにより、三
角分割閉領域の四角形への変更が行われるのである。な
お、後者の場合には、新たに三角分割閉領域が生じさせ
られることがあるが、この場合には、その三角分割閉領
域に隣接する分割閉領域のうち既に変更の対象とされた
分割閉領域を除く分割閉領域との間の分割線が変更され
ることにより、その新たな三角分割閉領域の四角形への
変更が行われる。
なお、第23図に示す全体閉領域Eに属する各分割閉領
域はいずれも三角形を成さないから、S23が実行されて
も変化しない。
その後、S25において、第n全体閉領域に属する分割
閉領域の数がLとして記憶され、S27において、分割閉
領域の番号を示すlの値が1に設定される。続いて、S2
9において、第10図のルーチンが実行されることによ
り、第l分割閉領域の実ブロックへの分割が行われる。
第10図のルーチンにおいては、まず、S501において、
今回の分割閉領域に対応する最小点データと最大点デー
タとがそれぞれ最小,最大点データ領域から読み出され
る。その後、S502において、それらデータに基づいて、
最小点と最大点とを通る直線の方向が分割閉領域の長手
方向として求められ、S503において、分割閉領域に対応
する分割閉領域データが分割閉領域データ領域から読み
出された後、S502において求められた長手方向とXY座標
のX軸方向とが一致するように分割閉領域が回転させら
れるべく、分割閉領域データが変換される。
続いて、S504において、分割閉領域の上側外形線上の
頂点の数と下側外形線上の頂点の数とが比較され、両者
のいずれが少ないかが判定される。さらに、S504におい
ては、各々が長手方向に直角すなわちY軸方向に平行で
あり、かつ、頂点の数が少ない方の部分外形線(頂点の
数が互に等しい場合には上側外形線)上の複数の頂点の
各々を通る複数の補助線が設定されるとともに、各補助
線上の頂点の属する部分外形線とは異なる部分外形線
と、その補助線との交点が、その補助線上の頂点と共同
して分割線を規定する規定点の候補(以下、候補規定点
という)に決定される。この際、各補助線に対応付けら
れて、その補助線上の頂点と、それに対応する候補規定
点とを表す補助線データが補助線データ領域に記憶され
る。なお、複数の補助線のうち最小点を通る第0補助線
に対応する頂点および規定点はいずれも最小点に設定さ
れ、また、最大点を通る第N補助線に対応する頂点およ
び規定点はいずれも最大点に設定される。
なお、第27図〜第33図にそれぞれ、上側外形線上の頂
点の数が下側外形線上の頂点の数より少ない場合の一例
を示す。図においてPnとDnとはそれぞれ第n頂点と第n
規定点とを示している。また、第34図に、補助線データ
の一例を表で表す。
その後、S505において、分割閉領域に設定された補助
線の数から1を差し引いた値がNとして記憶された後、
S506において、補助線の番号を示すnの値が1に設定さ
れる。第1補助線が今回の補助線に決定されるのであ
る。S507において、nがN以上であるか否かが判定され
るが、現在そうではないから、S508において、分割閉領
域に対応する分割閉領域データに基づいて、第n補助線
上の頂点である第n頂点の属する部分外形線とは異なる
部分外形線上の複数の頂点のうち、第n頂点に対応する
第n規定点のX座標より小さいX座標を有する頂点であ
って、かつ、それらのうち最も大きいX座標を有する第
n直後頂点(図においてPRで表す)が求められる。第n
直後頂点は第n規定点の後方に存在する頂点のうち第n
規定点に最も近い頂点なのである。その後、S509におい
て、分割閉領域データに基づいて、第n頂点の属する部
分外形線とは異なる部分外形線上の複数の頂点のうち、
第n頂点に対応する第n規定点のX座標より大きいX座
標を有する頂点であって、かつ、それらのうち最も小さ
いX座標を有する第n直前頂点(図においてPFで表す)
が求められる。第n直前頂点は第n規定点の前方に存在
する頂点のうち第n規定点に最も近い頂点なのである。
その後、S510において、直後頂点のX座標が第n−1
規定点のX座標以下であり、かつ、直前頂点のX座標が
第n+1規定点のX座標以上であるか否かが判定され
る。直後頂点が第n規定点と第n−1規定点との間にな
く、かつ、直前頂点が第n規定点と第n+1規定点との
間にないか否かが判定されるのである。第27図に示すよ
うに、そうであれば、S511において、直後頂点と直前頂
点とを結ぶ線分の中点が真の第n規定点(図においてD
′で表す)に選ばれる。そうでなれば、S512におい
て、直後頂点のX座標が第n−1規定点のX座標より大
きく、かつ、直前頂点のX座標が第n+1規定点のX座
標以上であるか否かが判定される。直後頂点が第n規定
点と第n−1規定点との間にあり、かつ、直前頂点が第
n規定点と第n+1規定点との間にないか否かが判定さ
れるのである。第28図に示すように、そうであれば、S5
13において、直後頂点が真の第n規定点に運ばれる。そ
うでなければ、S514において、直後頂点のX座標が第n
−1規定点のX座標以下であり、かつ、直前頂点のX座
標が第n+1規定点のX座標より小さいか否かが判定さ
れる。直後頂点が第n規定点と第n−1規定点との間に
なく、かつ、直前頂点が第n規定点と第n+1規定点と
の間にあるか否かが判定されるのである。第29図に示す
ように、そうであれば、S515において、直前頂点が真の
第n規定点に選ばれる。
以上説明した3つの要件のいずれもが満たされない場
合、すなわち、第n規定点と第n−1規定点との間に
も、第n規定点と第n+1規定点との間にも頂点が存在
する場合には、S516において、第30図に示すように、ま
ず、Y軸方向に平行、かつ直後頂点と直前頂点とをそれ
ぞれ通る2本の直線が補助線として求められ、それら2
補助線の各々と、直後頂点および直前頂点の属する部分
外形線とは異なる部分外形線との2つの交点(図におい
てDm,Dm+1で表す)が求められる。各々がY軸に平行で
あり、かつ、分割閉領域の外形線上の複数の頂点の各々
を通る複数の補助線を想定した場合に、それら補助線に
よって分割閉領域が分割される複数の補助ブロックのう
ち、第n補助線の両側にそれぞれ位置する第n補助ブロ
ックと第n+1補助ブロックとが求められるのである。
S516においてはさらに、第n補助ブロックの複数の辺
(3辺または4辺)のうちY軸方向において互に対向す
る2辺の各々に一致する2つのベクトルの和に平行であ
り、かつ、第n−1補助線上に始点、第n補助線上に終
点がある第n補助ブロック用ベクトルの方向と、第n+
1補助ブロクの第n+1補助ブロック用ベクトルの方向
とがそれぞれ第n補助ブロックの基準方向と第n+1補
助ブロックの基準方向として求められ、それら2つの補
助ブロック用ベクトルの和である第n補助線用ベクトル
が求められる。さらに、その第n補助線用ベクトルに直
角であり、かつ、第n頂点を通る直線が参照線(図にお
いてLREFで表す)として求められる。
その後、S517において、第n頂点および直後頂点を通
る直後直線と参照線との成す角度θと、第n頂点およ
び直前頂点を通る直前直線と参照線との成す角度θ
がそれぞれ求められるとともに、角度θが角度θ
り小さいか否か、すなわち、直後直線が直前直線より参
照線に近いか否かが判定される。第30図に示すように、
そうであれば、S513において直後頂点が真の第n規定点
に選ばれる。そうでなければ、S518において、角度θ
が角度θより大きいか否か、すなわち、直前直線が直
後直線より参照線に近いか否かが判定される。第31図に
示すように、そうであれば、S515において直前頂点が真
の第n規定点に選ばれる。それらのいずれでもない場
合、すなわち、角度θと角度θとが等しい場合に
は、S519において、直後直線と第n補助線との成す角度
θ′と、直前直線と第n補助線との成す角度θ′と
がそれぞれ求められるとともに、角度θ′が角度
θ′より小さいか否か、すなわち、直後直線が直前直
線より第n補助線により近いか否かが判定される。第32
図に示すように、そうであれば、S513において直後頂点
が真の第n規定点に選ばれる。第33図に示すように、角
度θ′が角度θ′より大きいか、または、両者が等
しい場合には、S515において、直前頂点が真の第n規定
点に選ばれる。
以上のようにして真の第n規定点が求められたなら
ば、S520においてnの値が1だけ増加させられてS507に
戻る。S507〜S520の実行が、その実行が第1補助線から
第N−1補助線まで行われるまで繰り返される。nの値
がNに達すれば、S521において、真の規定点が未だ決定
されていない頂点に対応するその真の規定点が求められ
る。上側外形線上の頂点の数と下側外形線の頂点の数と
が一致しないなどの場合には、S507〜S520の実行によっ
ても規定点が対応させられていない頂点が存在する場合
があり、この場合には、S521においてそのような未処理
点に対応する規定点の決定が行われるのである。具体的
には、それら未処理点の各々がそれの属する辺に対応す
るX座標軸を内分する比率と同じ比率で、その未処理点
の属する辺が分割閉領域の長手方向と直角な方向におい
て対向する一辺(未処理点の属する部分外形線とは異な
る部分外形線に属する)を内分する点が規定点に設定さ
れる。例えば、第35図に示すように、頂点の数が上側外
形線におけるより多い下側外形線上の、規定点が未だ対
応させられていない頂点P8〜P11が、下側外形線上の、
規定点が既に対応させられている2つの頂点P7とP12
に挟まれている場合には、それら4つの頂点P8〜P11
X座標軸の、P7のX座標とP12のX座標との間の部分を
内分する比率と同じ比率で、P7に対応する規定点P3とP
12に対応する規定点P2とを結ぶ線分を内分する4つの点
D8〜D11が規定点とされる。
その後、S522において、互に対応する頂点と規定点と
を結ぶ複数の線分で分割閉領域が複数の実ブロックに分
割され、それら実ブロックの各々の外形線を表す実ブロ
ックデータが作成され、前記回転移動の影響を除去すべ
くそれら実ブロックデータが変換された後、それらが実
ブロックデータ領域に記憶される。また、S522において
は、各実ブロックがいずれの分割閉領域に帰属するのか
を表す帰属関係データが帰属関係データ領域に記憶され
る。以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
なお、第23図に示す複数の分割閉領域の各々に対して
本ルーチンが実行されれば、各分割閉領域は第36図に示
すように複数の実ブロックに分割されることになる。な
お、第36図において、白抜きの四角形で示す頂点は実ブ
ロックへの分割の際に新たに生じさせられた頂点(これ
を新設頂点というのに対し、オペレータによって入力さ
れた頂点を既存頂点という)を示している。このことは
他の図面についても同じである。
その後、第5図のS31において、lの現在値がL以上
であるか否かが判定される。そうでなければS33におい
てlの値が1だけ増加させられてS29に戻るが、そうで
あればS35へ移行する。
S35において、第n全体閉領域に属する複数の実ブロ
ックの各々が三角形を成すか否かが判定され、そうであ
れば、その三角形を成す実ブロック(以下、三角ブロッ
クという)が、前記三角分割閉領域の場合と同様に四角
形に変更される。例えば、第25図の左に示すように、
三角ブロックの3つの頂点がいずれも既存頂点であり、
かつ、三角ブロックに隣接する実ブロック(以下、隣接
ブロックという)が3つの既存頂点により規定される三
角形を成す場合には、同図の右に示すように、それら2
つのブロックを仕切る分割線が消滅させられることによ
り、三角ブロックの四角形への変更が行われ、第26図
の左に示すように、三角ブロックの3つの頂点がいずれ
も既存頂点であり、かつ、三角ブロックの隣接ブロック
が4つの既存頂点によって規定される四角形を成す場合
には、同図の右に示すように、分割線の位置が変更され
ることにより、三角ブロックの四角形への変更が行わ
れ、第37図の左に示すように、三角ブロックの3つの
頂点がいずれも既存頂点であり、かつ、三角ブロックの
隣接ブロックが四角形を成し、かつ、その四角形の4辺
のうち三角ブロックと共有する辺と対向する一辺の一端
のみが新設頂点である場合には、同図の右に示すよう
に、分割線が、隣接ブロックの2つの対角線のうち新設
頂点を通らない対角線に変更されることにより、三角ブ
ロックの四角形への変更が行われ、第38図の左に示す
ように、三角ブロックの隣接ブロックが四角形を成し、
かつ、三角ブロックと隣接ブロックとが共有する一辺の
一端のみが新設頂点である場合には、同図の右に示すよ
うに、分割線が消滅させられることにより、三角ブロッ
クの四角形への変更が行われ、第39図の左に示すよう
に、三角ブロックの隣接ブロックが四角形を成し、か
つ、三角ブロックと隣接ブロックとが共有する一辺の一
端と、隣接ブロックの4辺のうち三角ブロックと共有す
る辺と対向する一辺の一端との2つの頂点のみが新設頂
点である場合には、同図の右に示すように、三角ブロッ
クと隣接ブロックとを仕切る分割線が消滅させられるこ
とにより、三角ブロックの四角形への変更が行われるの
である。その結果、第36図に示す複数の実ブロックは第
40図に示す四角形を成す複数の実ブロック(以下、単に
ブロックという)に変更されることになる。その結果、
全体閉領域Eにおいては、各実ブロックと各分割閉領域
との帰属関係が第24図のようになる。
その後、S37において、第11図〜第14図のルーチンが
実行されることにより、第n全体閉領域を刺繍ミシンの
連続した縫糸による縫目で埋めた場合に、先に埋められ
るブロックから後に埋められるブロックに向かう縫糸が
第n全体閉領域の外部に現れないように、第n全体閉領
域に属する複数のブロックの各々を縫目で埋める順序す
なわちブロックの縫い順序が決定される。なお、以下、
全体閉領域Eについて第11図〜第14図のルーチンが実行
される様子を例にとり説明する。
まず、概略的に説明する。
全体閉領域Eに属する複数のブロックの中には前記分
岐ブロックすなわち第41図に示す第8ブロックが存在す
る。この場合には、前記開始ブロックすなわち第13ブロ
ックから分岐ブロックの一つだけ手前の手前ブロックす
なわち第15ブロックまでのブロックがそれらの順に縫目
で埋められた後、分岐ブロックが埋められる前にその分
岐ブロックから延びる枝ブロック列、すなわち、例えば
第7ブロック〜第5ブロックから成る枝ブロック列に属
する複数のブロックの各々が、枝ブロック列に属する先
端ブロックすなわち第5ブロックから分岐ブロックに隣
接するブロックすなわち第7ブロックに向かう方向に縫
目で埋められていくようになっている。そして、このこ
とを実現するための、手前ブロックに達した縫針24はそ
の手前ブロックから先端ブロックまで実質的な縫目を形
成することなく移動させられるようになっている。縫針
24をそのように移動させる走り縫を行うための走り縫デ
ータも求められるようになっているのである。以下、こ
れらの様子を第11図〜第14図に基づいて詳細に説明す
る。
まず、第11図のS101において、先端フラグ,分岐フラ
グ,縫い順序決定済フラグ,検索済フラグおよび走り糸
フラグを0に初期化するとともに、針位置データ領域,
分岐ブロックデータ領域,枝ブロック列データ領域,縫
い順序データ領域をクリアする初期設定が行われる。そ
の後、S103において、全体閉領域Eの刺繍開始点と刺繍
終了点が決定される。全体閉領域Eの点25が刺繍開始
点、点1が刺繍終了点とされるのである。続いて、S105
において、全体閉領域Eに関連する帰属関係データが帰
属関係データ領域から読み出された後、その帰属関係デ
ータに基づいて、全体閉領域Eに属する複数のブロック
の数が演算されるとともに、その数(今回は15)がMと
して記憶される。そして、S107において、それら各ブロ
ックに付された番号を示すmの値が1に設定される。番
号は、各ブロックが実ブロックデータ領域に記憶された
順序(今回は第41図に示すブロックの番号と一致すると
仮定する)に一致している。
その後、S109において、第mブロック(今回は第1ブ
ロック)のブロックデータが実ブロックデータ領域から
読み出された後、S111において、そのブロックデータ
と、実ブロックデータ領域に記憶されているそのブロッ
クデータ以外のブロックデータとに基づいて、第1ブロ
ックに隣接するブロック(以下、隣接ブロックという)
が検索され、隣接ブロックの数がXとして記憶される。
第1ブロックにおいては、点4と点13とを結ぶ辺(以
下、単に辺4−13で表す)を有する第8ブロックと、辺
5−12を有する第2ブロックとが隣接ブロックとして検
索され、隣接ブロックの数が2とされる。続いて、S113
において、その隣接ブロックの数が1であるか否か、す
なわち、第1ブロックが全体閉領域Eにおいて先端に位
置するブロック(以下、先端ブロックという)であるか
否かが判定される。現在隣接ブロックの数は2であっ
て、1ではないから、S113の判定結果がNOとなり、S115
において、隣接ブロックの数が3以上であるか否か、す
なわち全体閉領域Eが第1ブロックにおいて分岐してい
るか否か、すなわち第1ブロックが分岐ブロックである
か否かが判定される。今回はそうではないから、判定の
結果がNOとなり、S117において、mの値がM以上である
か否かが判定される。現在mの値は1であって、M以上
ではないから、判定の結果がNOとなり、S119においてm
の値が1だけ増加させられてS109に戻る。
以上の実行は複数のブロックの各々に対して順次行わ
れる、その結果、第2ブロック,第3ブロック,第6ブ
ロック,第7ブロック,第9ブロック〜第11ブロック、
第14ブロックおよび第15ブロックはいずれも、第1ブロ
ックと同様に、先端ブロックでも分岐ブロックでもない
と判定され、また、第4ブロック,第5ブロック,第12
ブロックおよび第13ブロックはいずれも、隣接ブロック
の数が1であって、S113の判定結果がYESとなり、S121
において、それらブロックの各々に対応する先端フラグ
が1に設定され、一方、第8ブロックについては隣接ブ
ロックの数が4であって、S113の判定結果がNOとなると
ともに、S115の判定結果がYESとなり、S123において、
そのブロックに対応する分岐フラグが1に設定される。
以上のようにして全体閉領域Eに属する複数のブロッ
ク全部について先端ブロックであるか、分岐ブロックで
あるか、それらのいずれでもないかの判定が行われたな
らば、S125において、カウンタの値が0に設定された
後、S127において、全体閉領域Eの複数のブロックのう
ち全体閉領域Eの刺繍開始点の属するブロック(以下、
開始ブロックという)のブロックデータが実ブロックデ
ータ領域から読み出される。今回は第13ブロックのブロ
ックデータが読み出される。その後、S129において、そ
の開始ブロックが先端ブロックであるか否かが判定され
る。今回はそうであるから、判定結果がYESとなり、S13
1において、今回のブロックが開始ブロックであるか否
かが判定される。今回はそうであるから、判定結果がYE
Sとなり、S133において、第13ブロックのブロックデー
タが縫い順序データ領域に記憶され、S135において、第
13ブロックに対応する縫い順序決定済フラグが1に設定
される。その後、S137において、第13ブロックの隣接ブ
ロックすなわち第14ブロックが検索され、それのブロッ
クデータが実ブロックデータ領域から読み出される。そ
の後、S129に戻る。
第14ブロックは先端ブロックではないから、S129の判
定結果がNOとなり、S141において、第14ブロックが分岐
ブロックであるか否かが判定される。今回はそうではな
いから、判定の結果がNOとなり、S143において、カウン
タの現在値が0であるか否かが判定される。現在はそう
であるから、判定の結果がYESとなり、S145において、
第14ブロックのブロックデータが縫い順序データ領域に
記憶される。その後、S147において、第14ブロックに対
応する縫い順序決定済フラグが1に設定された後、S149
において、第13ブロックと第14ブロックとを仕切る辺27
−24に対応する検索済フラグが1に設定される。その
後、S137において、第14ブロックの隣接ブロックのう
ち、未だ検索されていない辺についての隣接ブロックが
検索される。第14ブロックの隣接ブロックは第13ブロッ
クと第15ブロックなのであるが、第13ブロックと隣接す
る辺に対応する検索済フラグが1に設定されているた
め、第15ブロックが第14ブロックの隣接ブロックのうち
未検索のもの(以下、未検索の隣接ブロックという)と
されるのである。その後、S139において、第15ブロック
のブロックデータが実ブロックデータ領域から読み出さ
れる。
第15ブロックについては第14ブロックと同様にS129,S
141,S143,S145,S147およびS149が実行され、その結果、
縫い順序データ領域には第3,第4および第5ブロックの
各々のブロックデータがそれらの順に記憶される。
その後、S137において、第15ブロックの隣接ブロック
として第8ブロックが検索され、S139において、第8ブ
ロックのブロックデータが実ブロックデータ領域から読
み出される。
第8ブロックは分岐ブロックであるから、S129の判定
結果がNOとなるとともに、S141の判定結果がYESとな
り、S150においてカウンタの値が1だけ増加させられた
後、S151において、第8ブロックのブロックデータが分
岐ブロックデータ領域に、カウンタの現在値(今回は
1)に対応付けられて記憶されるとともに、そのブロッ
クデータが枝ブロック列データ領域にも記憶される。続
いて、S153において、第8ブロックと第15ブロックとを
仕切る辺29−22に対応する検索済フラグが1に設定され
る。その後、S137およびS139が実行されて、第8ブロッ
クの複数の隣接ブロック(ただし、検索済フラグが1に
設定されていない辺で仕切られるものに限る)のいずれ
かのブロックデータが実ブロックデータ領域から読み出
される。今回は第1ブロックのブロックデータが読み出
されたと仮定する。
第1ブロックは先端ブロックでも分岐ブロックでもな
いから、S129の判定結果のS141の判定結果もNOとなり、
S143においてカウンタの現在値が0であるか否かが判定
される。カウンタの現在値は1であって、0ではないか
ら、判定の結果がNOとなり、S157において、第1ブロッ
クのブロックデータが枝ブロック列データ領域に記憶さ
れ、S158において、第1ブロックと第8ブロックとを仕
切る辺4−13に対応する検索済フラグが1に設定され
る。
その後、S137,S139,S129,S141,S143,S157およびS158
の実行が繰り返されて、第2および第3ブロックの各々
のブロックデータがそれらの順に枝ブロック列データ領
域に記憶される。
その後、第3ブロックの隣接ブロックとして第4ブロ
ックが検索される。第4ブロックは先端ブロックである
から、S129の判定結果がYESとなり、S131において、第
4ブロックが開始ブロックであるか否かが判定される。
今回はそうではないから、判定の結果がNOとなり、第12
図のS159において、第4ブロックが全体閉領域Eの刺繍
終了点が属するブロック(以下、終了ブロックという)
であるか否かが判定される。第4ブロックは終了ブロッ
クではないから、判定の結果がNOとなり、S161におい
て、第4ブロックのブロックデータが先端ブロックデー
タ領域に記憶される。
その後、S162において、走り糸フラグが0であるか否
かが判定される。現在は0であるから、判定の結果がYE
Sとなり、S163において、枝ブロック列データ領域にお
いて、それに最初に記憶されたブロックデータ(分岐ブ
ロックデータ領域の、カウンタの値が1であるとして対
応付けられている記憶領域に記憶されているデータであ
って、以下、カウンタの値が1である分岐ブロックのブ
ロックデータという)から最後に記憶されたブロックデ
ータ(以下、最新のブロックデータという)まで古い順
に読み出される。S164において、カウンタの現在値が1
であるか否かが判定される。現在はそうであるから、判
定の結果がYESとなり、S165において、S163において読
み出された複数のブロックデータの各々により表される
ブロックの重心が求められ、その重心を表すいデータが
縫い順序データ領域に記憶される。今回は、第8ブロッ
クの重心を表すデータ,第1ブロックの重心を表すデー
タ,第2ブロックの重心を表すデータおよび第3ブロッ
クの重心を表すデータがそれらの順に縫い順序データ領
域に記憶される。なお、重心を表すデータはブロックデ
ータとはフラグを用いることにより区別して縫い順序デ
ータ領域に記憶される。
その後、S167において、先端ブロックデータ領域から
ブロックデータが読み出され、S169において、そのブロ
ックデータにより表される先端ブロックすなわち第4ブ
ロックの重心が求められ、その重心を表すデータが縫い
順序データ領域に記憶される。そのデータもブロックデ
ータと区別して記憶される。続いて、S171において、第
4ブロックの先端の辺を規定する2頂点の一方(今回は
点8)が走り糸の終点として求められ、それを表すデー
タが縫い順序データ領域に記憶される。そのデータもブ
ロックデータと区別して記憶される。今回は、第4ブロ
ックの重心を表すデータと、走り糸の終点である点8を
表すデータとがそれらの順に縫い順序データ領域に記憶
される。すなわち、第8ブロックの重心を表すデータ,
第1ブロックの重心を表すデータ,第2ブロックの重心
を表すデータ,第3ブロックの重心を表すデータ,第4
ブロックの重心を表すデータおよび走り糸の終点である
点8を表すデータが、それらブロックに対応する走り縫
データなのである。
その後、S173において、先端ブロックすなわち第4ブ
ロックのブロックデータが縫い順序データ領域に記憶さ
れ、S175において、枝ブロック列データ領域において、
カウンタの値が現在値である分岐ブロックのブロックデ
ータの直ぐ次のブロックデータから最新のブロックデー
タ(枝ブロック列に属する複数のブロックの各々に対応
するブロックデータ)までのブロックデータが読み出さ
れ、S177において、それら読み出されたブロックデータ
の各々が新しい順に(先端ブロックから分岐ブロックに
向かって)縫い順序データ領域に記憶される。今回は、
第3〜第1ブロックの各々のブロックデータがそれらの
順に縫い順序データ領域に記憶される。
続いて、S179において、その記憶されたブロックデー
タの各々により表されるブロックに対応する縫い順序決
定済フラグが1に設定され、S181において、第4ブロッ
クと第3ブロックとを仕切る辺7−10に対応する検索済
フラグが1に設定される。続いて、S183において、S175
において読み出されたブロックデータが枝ブロック列デ
ータ領域において消去され、S185において、先端ブロッ
クデータ領域がクリアされる。
その後、第13図のS187において、分岐ブロックデータ
領域から、カウンタの値が現在値である分岐ブロックす
なわち第8ブロックのブロックデータが読み出され、S1
89において、その分岐ブロックの隣接ブロックが検索さ
れるとともに、それら検索された隣接ブロックの数(以
下、検索済の隣接ブロックの数という)がYとして記憶
される。続いて、S191において、そのYの値が1である
か否かが判定される。第8ブロックの隣接ブロックは第
15ブロック,第1ブロック,第7ブロックおよび第9ブ
ロックの4つであるが、辺29−22と、辺4−13とにそれ
ぞれ対応する検索済フラグが1に設定されているから、
未検索の隣接ブロックの数が2となる。その結果、S191
の判定結果がNOとなり、S193において、未検索の隣接ブ
ロックのいずれかのブロックデータが実ブロックデータ
領域から読み出される。ただし、この際、未検索の隣接
ブロックの中に後述の遅延フラグが1に設定されている
ブロックが存在する場合には、それが最後に読み出され
るようにされる。今回は第7ブロックのブロックデータ
が読み出されたと仮定する。
その後、第11図のS129に移行する。第7ブロックは先
端ブロックでも分岐ブロックでもないから、S129の判定
結果もS141の判定結果もNOとなる。S143においてカウン
タの現在値が0であるか否かが判定されれば、現在値は
1であって0ではないから、判定の結果がNOとなり、S1
57において第7ブロックのブロックデータが枝ブロック
列データ領域に記憶され、S158において、第7ブロック
と第8ブロックとを仕切る辺4−29に対応する検索済フ
ラグが1に設定される。
その後、S137,S139,S141,S143,S157およびS158が実行
されて、第6ブロックのブロックデータが枝ブロック列
データ領域に記憶される。
その後、S137およびS139において、第6ブロックの隣
接ブロックとしての第5ブロックのブロックデータが実
ブロックデータ領域から読み出される。第5ブロックは
先端ブロックでも終了ブロックでもあるから、S129の判
定結果がYESとなり、S131の判定結果がNOとなり、第12
図のS159の判定結果がYESとなり、第14図のS195へ移行
する。
S195においては、第5ブロックのブロックデータが先
端ブロックデータ領域に記憶され、その後、S197におい
て、全体閉領域Eの複数のブロックのうち、枝ブロック
列データ領域と先端ブロックデータ領域とに記憶されて
いるブロックデータにより表されるブロックを除くブロ
ックの中に、縫い順序決定済フラグが1に設定されてい
ないブロックが存在するか否か、すなわち、縫い順序が
未だ決定されていないブロック(以下、単に、未決定の
ブロックという)が存在するか否かが判定される。現
在、第9〜第12ブロックの各々に対応する縫い順序決定
済フラグが1に設定されていないから、判定の結果がYE
Sとなり、S198において、第8ブロックの隣接ブロック
のうち、前方に終了ブロックが存在する第7ブロックに
対応する遅延フラグが1に設定され、S199において、枝
ブロック列データ領域において、カウンタの値が1であ
る分岐ブロックすなわち第8ブロックのブロックデータ
の直ぐ次のブロックデータから最新のブロックデータま
でのブロックデータが消去される。続いて、201におい
て、第5〜第8ブロックが互に共有する複数の辺の各々
に対応する検索済フラグが0に復元され、S203におい
て、先端ブロックデータ領域がクリアされ、S204におい
て、カウンタの値が1である分岐ブロックすなわち第8
ブロックのブロックデータが分岐ブロックデータ領域か
ら読み出される。
その後、S205において、第8ブロックの隣接ブロック
のうち、未検索の隣接ブロックが検索され、S206におい
て、それら検索された隣接ブロックのいずれかのブロッ
クデータが実ブロックデータ領域から読み出される。た
だし、この際、未検索の隣接ブロックの中に遅延フラグ
が1に設定されている隣接ブロックが存在する場合に
は、それが最後に読み出されるようにされる。第8ブロ
ックの隣接ブロックは第15ブロック,第1ブロック,第
7ブロックおよび第9ブロックの4つであって、辺29−
22と辺4−13とにそれぞれ対応する検索済フラグが共に
1に設定されている上、第7ブロックに対応する遅延フ
ラグが1に設定されているから、今回は第9ブロックの
ブロックデータが実ブロックデータ領域から読み出され
ることになる。続いて、S207において、第9ブロックと
第8ブロックとを仕切る辺13−22に対応する検索済フラ
グが1に設定され、S208において、カウンタの値が1に
設定される。
その後、第11図のS129,S141,S143,S157,S158,S137お
よびS139の実行が繰り返されて、第10および第11ブロッ
クの各々のブロックデータがそれらの順に枝ブロック列
データ領域に記憶される。続いて、第11ブロックの隣接
ブロックとしての第12ブロックのブロックデータが読み
出される。第12ブロックは先端ブロックであるが開始ブ
ロックでも終了ブロックでもないため、S129の判定結果
がYES、S131の判定結果がNO、第12図のS159の判定結果
がNOとなり、S161において第12ブロックのブロックデー
タが先端ブロックデータ領域に記憶される。現在、走り
糸フラグが0であるとともに、カウンタの現在値が1で
あるから、以後、S162,S163,S164,S165〜S185が順に実
行されて、第8ブロックの重心を表すデータ,第9ブロ
ックの重心を表すデータ,第 10ブロックの重心を表す
データ,第11ブロックの重心を表すデータ,該12ブロッ
クの重心を表すデータ,走り糸の終点である点17を表す
データ,第12ブロックのブロックデータ,第11ブロック
のブロックデータ,第10ブロックのブロックデータおよ
び第9ブロックのブロックデータがそれ ら順に縫い順序データ領域に記憶される。
その後、第13図のS187において、カウンタの値が現在
値である分岐ブロックすなわち第8ブロックのブロック
データが分岐ブロックデータ領域から読み出され、S189
において、第8ブロックの隣接ブロックのうち、未検索
の隣接ブロックの数がYとして記憶される。現在、辺29
−22と、辺4−13と、辺13−22とにそれぞれ対応する検
索済フラグが1に設定されているから、今回は未検索の
隣接ブロックが第7ブロックだけ、すなわち遅延フラグ
が1に設定されているブロックだけとなり、S191におい
て、Yが1であるか否かが判定されれば、判定の結果が
YESとなる。
その後、S209において、第8ブロックのブロックデー
タが縫い順序データ領域に記憶され、S210において、第
8ブロックに対応する縫い順序決定済フラグが1に設定
される。続いて、S211において、カウンタの現在値が1
であるか否かが判定される。現在そうであるから、判定
の結果がYESとなり、S219において、第8ブロックの隣
接ブロックのうち未検索の隣接ブロックすなわち第7ブ
ロックのブロックデータが実ブロックデータ領域から読
み出され、S220において、第7ブロックと第8ブロック
とを仕切る辺4−29に対応する検索済フラグが1に設定
され、S221において、カウンタの値が0に復元され、S2
23において、分岐ブロックデータ領域がクリアされ、S2
25において、枝ブロック列データ領域がクリアされる。
その後、第11図のS129以後のステップが実行される。
カウンタの現在値は0であるから、第7ブロックおよび
第6ブロックの各々のブロックデータがそれらの順に縫
い順序データ領域に記憶される。続いて、第6ブロック
の隣接ブロックとして第5ブロックが検索されれば、第
5ブロックは先端ブロックでも終了ブロックでもあるか
ら、第12図のS159の判定結果がYESとなり、第14図のS19
5において第5ブロックのブロックデータが先端ブロッ
クデータ領域に記憶された後、S197において、未決定の
ブロックが存在するか否かが判定される。今回は存在し
ないから、判定の結果がNOとなり、S227において、第5
ブロックのブロックデータが先端ブロックデータ領域か
ら読み出され、S228においてそのブロックデータが縫い
順序データ領域に記憶される。以上で縫い順序の決定と
走り糸の経路の決定とが終了する。
その後、第5図のS39において、縫い順序データ領域
に記憶されているブロックデータの各々により表される
ブロックを縫目で埋めるのに必要な針位置を表すブロッ
ク縫データが作成される。作成されたブロック縫データ
は縫い順序データ領域に記憶されている走り縫データと
共に針位置データ領域に記憶される。その後、S41にお
いて、nの値がN以上であるか否かが判定され、そうで
なければS43においてnの値が1だけ増加させられてS23
に戻るが、そうであれば本ルーチンの一回の実行が終了
する。
その後、オペレータからキーボード32を介して刺繍開
始指令が出されれば、針位置データ領域に記憶されてい
るデータに基づいてミシンが制御されることにより、加
工布に漢字の「図」が刺繍されることになる。
なお、ブロックの縫い順序が決定される様子の説明に
おいては、「メ」の場合を例にとり説明したが、以下、
漢字の「大」の場合を第11図〜第14図および第42図に基
づいて説明する。なお、「大」は第42図に示すように36
個の頂点を有し、また、17個のブロックに分割され、ま
た、点1が刺繍開始点、点9が刺繍終了点とされてい
る。
まず、第1ブロック(開始ブロック)のブロックデー
タと第2ブロックのブロックデータとが実ブロックデー
タ領域から読み出されて、それらがそれらの順に縫い順
序データ領域に記憶される。その後、第2ブロックの隣
接ブロックとして第3ブロックが検索され、カウンタの
値が1である分岐ブロックとされる。第3ブロックの隣
接ブロックのうち未検索の隣接ブロックは第4ブロック
と第11ブロックと第12ブロックとの3つであるが、今回
は第4ブロックが選ばれたと仮定する。この場合には、
第4ブロックと第5ブロックとの各々のブロックデータ
が枝ブロック列データ領域に記憶され、第5ブロックの
隣接ブロックとして第6ブロックが検索される。第6図
ブロックは先端ブロックでも終了ブロックでもあるが、
現時点では未決定のブロックが存在するから、枝ブロッ
ク列データ領域において、カウンタの値が1である分岐
ブロックすなわち第3ブロックのブロックデータより新
しいブロックデータ全部、すなわち第4ブロックのブロ
ックデータと第5ブロックのブロックデータとが消去さ
れ、先端ブロックデータ領域がクリアされる。また、第
4ブロックの遅延フラグが1に設定される。
次に、第3ブロックの隣接ブロックとして第12ブロッ
クが検索されたと仮定する。第12ブロックは先端ブロッ
クではあるが終了ブロックではないため、縫い順序デー
タ領域に、第3ブロックの重心を表すデータと、第12ブ
ロックの重心を表すデータと、走り糸の終点である点5
を表すデータと、第12図ブロックのブロックデータとが
それらの順に記憶される。また、第3ブロックと第12ブ
ロックとを仕切る辺3−6に対応する検索済フラグが1
に設定される。
その後、第3ブロックの隣接ブロックとして第11ブロ
ックが検索されれば、第11ブロックのブロックデータが
枝ブロック列データ領域に記憶される。その後、第11ブ
ロックの隣接ブロックとして第10ブロックが検索され
る。第10ブロックは分岐ブロックであるから、カウンタ
の値が2となって、第10ブロックのブロックデータが分
岐ブロックデータ領域のカウンタの値が2である記憶領
域に記憶される。また、第3ブロックと第11ブロックと
を仕切る辺34−13の検索済フラグが1に設定される。
第10ブロックの、未検索の隣接ブロックとして第9ブ
ロックと第13ブロックとが存在するが、今回は第9ブロ
ックが運ばれたと仮定する。この場合には、第9ブロッ
クおよび第8ブロックの各々のブロックデータが枝ブロ
ック列データ領域に記憶された後、第7ブロックが検索
される。また、第11〜第7ブロックが互に隣接する複数
の辺の各々に対応する検索済フラグがいずれも1に設定
される。第7ブロックは先端ブロックではあるが終了ブ
ロックではないから、第12図のS159の判定結果がNOとな
り、S161において第7ブロックのブロックデータが先端
ブロックデータ領域に記憶され、S162において、走り糸
フラグが0であるか否かが判定される。現在そうである
から、判定の結果がYESとなり、S163において、枝ブロ
ック列データ領域から、第3ブロック,第11ブロック,
第10ブロック,第9ブロック,第8ブロックおよび第7
ブロックの各々のブロックデータが読み出され、S164に
おいて、カウンタの現在値が1であるか否かが判定され
る。現在それは2であるから、判定の結果がNOとなり、
S168において、走り糸フラグが1に設定された後、S168
aにおいて、枝ブロック列データ領域に記憶されている
ブロックデータの各々により表されるブロックのうち、
カウンタの値が現在値から1を差し引いた値である分岐
ブロックすなわち第3ブロックと、カウンタの値が現在
値である分岐ブロックすなわち第10ブロックとを両端と
して互に隣接する複数のブロックの各々が互に隣接する
一つまたは複数の辺の各々に対応する検索済フラグが0
に復元される。今回は第11ブロックと第10ブロックとを
仕切る辺33−14に対応する検索済フラグと、第11ブロッ
クと第3ブロックとを仕切る辺34−13に対応する検索済
フラグとがそれぞれ復元される。
その後、S168bにおいて、第3ブロックと第10ブロッ
クとの間のブロックであって、かつ、第10ブロックに隣
接するブロックすなわち今回は第11ブロックに対応する
遅延フラグが1に設定された後、S165以後のステップが
実行される。その結果、縫い順序データ領域に、第3ブ
ロックの重心を表すデータと、第11ブロックの重心を表
すデータと、第10ブロックの重心を表すデータと、第9
ブロックの重心を表すデータと、第8ブロックの重心を
表すデータと、第7ブロックの重心を表すデータと、走
り糸の終点である点28を表すデータと、第7〜第9ブロ
ックの各々のブロックデータとがそれらの順に記憶され
る。その後、枝ブロック列データ領域において、第9お
よび第8ブロックの各々のブロックデータが消去され、
先端ブロックデータ領域において、第7ブロックのブロ
ックデータが消去される。
第10ブロックの、未検索の隣接ブロックは第13ブロッ
クと第11ブロックとの2つであるが、第11ブロックに対
応する遅延フラグが1に設定されているから、第13図の
S193において第12ブロックのブロックデータが実ブロッ
クデータ領域から読み出され、それが枝ブロック列デー
タ領域に記載される。その後、第14〜第16ブロックの各
々のブロックデータがそれらの順に枝ブロック列データ
領域に記憶され、第17ブロックが終了ブロックではない
先端ブロックとして検索されれば、第17ブロックのブロ
ックデータが先端ブロックデータ領域に記憶された後、
第12図のS162が実行される。S162において走り糸フラグ
が0であるか否かが判定されるが、現在1であって0で
はないから、判定の結果がNOとなり、S170において、枝
ブロック列データ領域から、カウンタの値が現在値であ
る分岐ブロックすなわち第10ブロックのブロックデータ
から最新のブロックデータまでのブロックデータが古い
順に読み出される。その結果、S165〜S177が実行されれ
ば、第10ブロックの重心を表すデータと、第13ブロック
の重心を表すデータと、第14ブロックの重心を表すデー
タと、第15ブロックの重心を表すデータと、第16ブロッ
クの重心を表すデータと、第17ブロックの重心を表すデ
ータと、走り糸の終点である点20を表すデータと、第17
〜第13ブロックの各々のブロックデータとがそれらの順
に縫い順序データ領域に記憶される。また、枝ブロック
列データ領域において、第13〜第16ブロックの各々のブ
ロックデータが消去され、先端ブロックデータ領域にお
いて、第17ブロックのブロックデータが消去される。
その後、第13図のS191において、カウンタの値が現在
値(今回は2)である分岐ブロックすなわち第10ブロッ
クの、未検索の隣接ブロックの数Yが1であるか否かが
判定されれば、現在、未検索の隣接ブロックは第11ブロ
ックだけであって、Yの値が1であるから、S191の判定
結果がYESとなり、S209において、第10ブロックのブロ
ックデータが縫い順序データ領域に記憶され、S210にお
いて、第10ブロックの縫い順序決定済フラグが1に設定
される。
続いて、S211において、カウンタの現在値が1である
か否かが判定されれば、現在それは2であるから、判定
の結果がNOとなり、S213において、枝ブロック列データ
領域において、カウンタの値が現在値である分岐ブロッ
クすなわち第10ブロックのブロックデータと、カウンタ
の値が現在値から1を差し引いた値である分岐ブロック
すなわち第3ブロックのブロックデータとの間の記憶領
域に記憶されているブロックデータの各々が新しい順に
読み出され、S214において、それらブロックデータの各
々がそれらの順に縫い順序データ領域に記憶される。そ
の結果、第11ブロックのブロックデータが縫い順序デー
タ領域に記憶される。S214においてはまた、第3ブロッ
ク,第11ブロックおよび第10ブロックが互に隣接する辺
34−13と辺33−14とにそれぞれ対応する検索済フラグが
1に設定される。その後、S214aにおいて、S214におい
て縫い順序データ領域に記憶されたブロックデータの各
々により表されるブロックすなわち第11ブロックに対応
する縫い順序決定済フラグが1に設定され、S215におい
て、分岐ブロックデータ領域において、カウンタの値が
現在値から1を差し引いた値である分岐ブロックすなわ
ち第3ブロックのブロックデータより新しいブロックデ
ータ全部(ここでは第10ブロックのブロックデータ)が
消去され、S216において、枝ブロック列データ領域にお
いて、カウンタの値が現在値から1を差し引いた値であ
る分岐ブロックすなわち第3ブロックのブロックデータ
より新しいブロックデータ全部(ここでは第11ブロック
のブロックデータと第10ブロックのブロックデータ)が
消去され、S217において、カウンタの値が1だけ減じら
れる。その結果、カウンタの現在値が1となる。
その後、S187において、今回の分岐ブロックすなわち
第3ブロックのブロックデータが分岐ブロックデータ領
域から読み出され、S189およびS191において、分岐ブロ
ックの隣接ブロックのうち、未検索の隣接ブロックの数
Yが1であるか否かが判定される。辺3−34,辺3−6
および辺34−13の各々に対応する検索済フラグがいずれ
も1に設定されているから、今回は第4ブロックだけと
なる。その結果、S191の判定結果がYESとなり、S209に
おいて、第3ブロックのブロックデータが縫い順序デー
タ領域に記憶される。
続いて、S211において、カウンタの現在値が1である
か否かが判定されれば、現在そうであるから、判定の結
果がYESとなり、S219において、カウンタの値が1であ
る分岐ブロックすなわち第3ブロックのブロックデータ
が分岐ブロックデータ領域から読み出され、S220におい
て、第3ブロックと第4ブロックとを仕切る辺3−6に
対応する検索済フラグが1に設定される。その後、S221
において、カウンタの値が0に復元され、S223におい
て、分岐ブロックデータ領域がクリアされ、S225におい
て、枝ブロック列データ領域がクリアされる。その後、
第11図のS137において、第3ブロックの隣接ブロックの
うち、未検索の隣接ブロックすなわち第4ブロックが検
索され、S139において、第4ブロックのブロックデータ
が実ブロックデータ領域から読み出される。その後、S1
29,S141およびS143が実行されれば、カウンタの現在値
は0であるから、S143の判定結果がYESとなり、第4ブ
ロックのブロックデータが縫い順序データ領域に記憶さ
れる。
第4ブロックの隣接ブロックとして第5ブロックが検
索されれば、第5ブロックのブロックデータも第4ブロ
ックの場合と同様に縫い順序データ領域に記憶される。
第5ブロックの隣接ブロックとして第6ブロックが検索
されれば、第6ブロックは先端ブロックでもあり終了ブ
ロックでもあるから、S129の判定結果がYES、S131の判
定結果がNO、第12図のS159の判定結果がYESとなり、第1
4図のS195において、第6ブロックのブロックデータが
先端ブロックデータ領域に記憶される。S197において、
未決定のブロックが存在するか否かが判定されれば、今
回は存在しないから、判定の結果がNOとなり、S227およ
びS229において第6ブロックのブロックデータが縫い順
序データ領域に記憶される。以上で漢字の「大」につい
ての本ルーチンの実行が終了する。
以上の説明から明らかなように、本実施例において
は、テレビカメラ84と、制御装置70のコンピュータの、
第5図のS1を実行する部分とが画像読取手段を構成し、
ライトペン86と、CRT駆動回路110と、CRT112と、コンピ
ュータの、第5図のS3〜S11を実行する部分とが全体閉
領域データ作成手段を構成している。また、コンピュー
タの、第5図のS15(第6図のルーチン),S17(第8図
のルーチン)およびS23を実行する部分が閉領域分割手
段を構成している。また、コンピュータの、第5図のS2
9(第10図のルーチン)およびS35を実行する部分がブロ
ック分割手段を構成している。また、コンピュータの、
第5図のS37(第11図〜第14図のルーチン)を実行する
部分が縫い順序決定手段を構成している。また、コンピ
ュータの、第11図〜第14図のルーチンのうち走り縫デー
タを作成する部分と、第5図のS39(刺繍縫目のための
ブロック縫データを作成するステップ)を実行する部分
とが、針位置関連データ作成手段を構成している。
なお、本実施例においては、全体閉領域データ作成手
段がオペレータの介入を必要とする半自動型とされてい
るが、全自動型とすることも可能である。例えば、第5
図のS5において抽出された外形線上に一定ピッチで複数
の仮想頂点を設定することにより複数の仮想辺を想定
し、それら仮想辺のうち互に隣接した2つの仮想辺が一
直線に近くない場合に、それら2つの仮想辺を接続する
仮想頂点を実頂点に決定することにより、オペレータの
介入を必要としない全自動型の全体閉領域データ作成手
段を実現することができるのである。互いに隣接した2
つの仮想辺が一直線に近いか否かの判定は例えば、それ
た2仮想辺の一方を延長した延長線と他方の仮想辺との
成す角度が一定値以下であるか否かを判定し、そうであ
れば直線に近いと判定し、そうでなければ近くないと判
定するものである。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明し
たが、この他にも当業者の知識に基づいて種々の変更,
改良を施した態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1の発明の構成を概念的に示すブロック
図である。第2図は請求項1および2の発明に共通の一
実施例であるデータ処理装置を刺繍ミシンと共に示す斜
視図である。第3図は上記刺繍ミシンを制御する制御装
置の構成を示すブロック図である。第4図は上記制御装
置の主体を成すコンピュータのRAMの構成を概念的に示
す図である。第5図は上記コンピュータのROMに記憶さ
れている針位置データ作成用ルーチンを示すフローチャ
ートである。第6図ないし第14図はそれぞれ、上記コン
ピュータのROMに記憶されているルーチンのうち、上記
針位置データ作成用ルーチンに関連するルーチンを示す
フローチャートである。第15図〜第19図、第25図,第26
図および第37図〜第40図はそれぞれ、第5図のルーチン
を説明するための図である。第20図〜第22図はそれぞ
れ、第6図および第7図の各ルーチンを説明するための
図である。第23図および第24図はそれぞれ、第8図およ
び第9図の各ルーチンを説明するための図である。第27
図〜第36図はそれぞれ、第10図のルーチンを説明するた
めの図である。第41図および第42図はそれぞれ、第11図
〜第14図のルーチンを説明するための図である。 24:縫針、42:刺繍枠 70:制御装置 A,B,C,D,E,F,G:全体閉領域 E1,E2,E3,E4,E11,E12,E21〜E24,E31,E32:分割
閉領域 〜:ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 清一 愛知県名古屋市瑞穂区堀田通9丁目35番 地 ブラザー工業株式会社内 (72)発明者 早川 敦也 愛知県名古屋市瑞穂区堀田通9丁目35番 地 ブラザー工業株式会社内 (72)発明者 浅野 史明 愛知県名古屋市瑞穂区堀田通9丁目35番 地 ブラザー工業株式会社内 (72)発明者 清水 秀明 愛知県名古屋市瑞穂区堀田通9丁目35番 地 ブラザー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−218489(JP,A) 特開 昭64−37993(JP,A) 特開 昭63−139592(JP,A) 特公 昭59−38344(JP,B2) 特公 平3−67434(JP,B2) 特公 昭60−42740(JP,B2) 特公 平7−71590(JP,B2) 特公 平7−71591(JP,B2) 特公 平6−84585(JP,B2) 特公 平7−73634(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刺繍ミシンによる刺繍縫目で埋めるべき全
    体閉領域の外形線を表す全体閉領域データに基づいて、
    全体閉領域を複数の部分閉領域に、それら部分閉領域の
    各々の外形線上に予め設定されている複数の設定点のう
    ち最も離れた2設定点の各々とそれら以外の設定点の各
    々とを結ぶ複数の線分全部が各部分閉領域に内包される
    状態となるまで分割する第1の分割と、全体閉領域を複
    数の部分閉領域に、それら部分閉領域の各々の外形線が
    その外形線が存在する座標面の一座標軸に関して極値点
    となる設定点において各部分閉領域の外方へ屈曲するこ
    とがない状態となるまで分割する第2の分割との少なく
    とも一方を行う閉領域分割手段と、 前記全体閉領域に対して刺繍を開始する際の前記刺繍ミ
    シンの針位置である刺繍開始点を表す刺繍開始点データ
    およびその刺繍を終了する際の針位置である刺繍終了点
    を表す刺繍終了点データと、分割された各部分閉領域の
    外形線を表す部分閉領域データとに基づいて、それら部
    分閉領域を刺繍開始点から刺繍終了点まで刺繍ミシンの
    連続した縫糸による縫目で埋める順序を、先に埋められ
    る部分閉領域から後に埋められる部分閉領域に向かう走
    り縫目が前記全体閉領域の外側にも全体閉領域を埋める
    刺繍縫目の上側にも現れない順序に決定する縫い順序決
    定手段と、 その縫い順序決定手段により決定された順序に従って前
    記複数の部分閉領域を前記連続した縫糸による縫目で埋
    めるのに必要な針位置関連データを作成する針位置関連
    データ作成手段と を含むことを特徴とする刺繍ミシンのデータ処理装置。
  2. 【請求項2】さらに、分割された各部分閉領域の外形線
    を表す部分閉領域データに基づいて、各部分閉領域を一
    列に並ぶ複数の三角形状または四角形状のブロックに分
    割するブロック分割手段を含み、かつ、前記縫い順序決
    定手段が、前記刺繍開始点データおよび刺繍終了点デー
    タと、分割された各ブロックの外形線を表すブロックデ
    ータとに基づいて、それらブロックを刺繍開始点から刺
    繍終了点まで前記刺繍ミシンの連続した縫糸による縫目
    で埋める順序を、先に埋められるブロックから後に埋め
    られるブロックに向かう前記走り縫目が前記全体閉領域
    の外側にも全体閉領域を埋める刺繍縫目の上側にも現れ
    ない順序に決定するものであり、かつ、前記針位置関連
    データ作成手段が、その縫い順序決定手段により決定さ
    れた順序に従って前記複数のブロックを前記連続した縫
    糸による縫目で埋めるのに必要な針位置関連データを作
    成するものである請求項1記載の刺繍ミシンのデータ処
    理装置。
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