JP3028536B2 - 刺繍データ処理装置 - Google Patents

刺繍データ処理装置

Info

Publication number
JP3028536B2
JP3028536B2 JP1300267A JP30026789A JP3028536B2 JP 3028536 B2 JP3028536 B2 JP 3028536B2 JP 1300267 A JP1300267 A JP 1300267A JP 30026789 A JP30026789 A JP 30026789A JP 3028536 B2 JP3028536 B2 JP 3028536B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
point
divided
closed
candidate
division
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1300267A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03159681A (ja
Inventor
史明 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP1300267A priority Critical patent/JP3028536B2/ja
Publication of JPH03159681A publication Critical patent/JPH03159681A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3028536B2 publication Critical patent/JP3028536B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は刺繍データ処理装置に関するものであり、特
に、刺繍データ作成の自動化を推進するための技術に関
するものである。
発明の背景 本出願人は先に、閉領域分割手段,ブロック分割手段
および針位置データ作成手段を含む刺繍データ処理装置
を開発した。本出願人が特願平1−266546号として出願
中の明細書に記載されている刺繍データ処理装置がそれ
である。
閉領域分割手段は第1分割手段と第2分割手段とを含
むように構成されている。第1分割手段は、全体閉領域
を複数の第1分割閉領域に、それら各第1分割閉領域の
外形線が、その外形線上に予め設定されている複数の設
定点のうち各第1分割閉領域に対して設定される座標軸
に関して極値点である設定点において各第1分割閉領域
の外方へ屈曲することがない状態となるまで分割するも
のである。また、第1分割手段は一般に、互に共同して
全体閉領域を2つの第1分割閉領域に分割するための分
割線を規定する分割主点と分割副点とをそれぞれ決定す
る分割主点決定手段と分割副点決定手段とを含むように
構成される。
なお、「外形線上に予め設定されている複数の設定
点」は例えば、閉領域が多角形である場合、すなわち、
閉領域が現実に多角形であるか、または、現実には多角
形ではないが多角形で近似させられる場合には、多角形
を規定する複数の頂点であり、閉領域の外形線がスプラ
イン関数等の関数で近似させられる場合には、その関数
によって規定される複数の点である。
また、「外形線上のある設定点が座標軸に関して極値
点である」とは、外形線上においてそのある設定点の直
ぐ前方の設定点(以下、直前設定点という)と直ぐ後方
の設定点(以下、直後設定点という)とが共に、そのあ
る設定点を通る座標軸と直角な直線に関して同じ側に位
置することである。
また、「外形線がある設定点において外方へ屈曲す
る」とは、外形線を時計回りにたどる場合には、ある設
定点の直前設定点がそのある設定点を終点、そのある設
定点の直後設定点を始点とするベクトルの左方に存在す
ることであり、また、反時計回りにたどる場合には、そ
のベクトルの右方に存在することである。
それら各第1分割閉領域は第2分割手段によって複数
の第2分割閉領域に分割される。それら各第2分割閉領
域の外形線上の複数の設定点のうち可及的に離れた2設
定点の各々とそれら以外の設定点の各々とを結ぶ複数の
線分全部が各第2分割閉領域に内包される状態となるま
で分割されるのである。第2分割手段も一般に分割主点
決定手段と分割副点決定手段とを含むように構成され
る。
なお、「複数の設定点のうち可及的に離れた2設定
点」は例えば、複数の設定点のうち最も離れた2設定点
として求めることも、それら2設定点ほど離れてはいな
いがそれに十分近い距離離れた2設定点として求めるこ
ともできる。
前記ブロック分割手段は、上記閉領域分割手段によっ
て分割された分割閉領域をそれの長手方向に沿った四角
形を成す複数の補助ブロックに分割し、分割閉領域の中
心線の、それら各補助ブロックにおける方向を求め、そ
れら補助ブロックのうち互に隣接した2つの補助ブロッ
クを仕切る分割線の方向を、それら2つの補助ブロック
の各々の中心線方向の合成方向と可及的に直角となるよ
うに修正し、その修正された分割線で分割閉領域を複数
の実ブロックに分割し直すものである。
なお、「分割閉領域の長手方向」は、その分割閉領域
を一直線で近似させた場合のその直線の方向であり、ま
た、「分割閉領域の中心線方向」は、その分割閉領域を
一曲線または一折れ線で近似させた場合のそれら曲線ま
たは折れ線の各位置における方向である。
また、「各補助ブロックの中心線方向」は例えば、各
補助ブロックの4辺のうち、分割閉領域の長手方向と直
角な方向において互に対向する2辺の平均的な方向とし
て求めることができ、その平均的な方向は例えば、それ
ら2辺の各々と一致する2つのベクトルの和の向きであ
っても、それら2辺の成す角の二等分線の方向であって
も、補助ブロックの4辺のうち分割閉領域の長手方向に
おいて互に対向する2辺の各々の中点同士を結ぶ線分の
方向であってもよい。
前記針位置データ作成手段は、全体閉領域に属する複
数の実ブロックの各々の4辺のうちそれら各実ブロック
が縫目で埋められていくべき刺繍進行方向に直角な方向
において互に対向する2辺を交互につなぐ縫目を形成す
る針位置データを作成するものである。
発明が解決しようとする課題 しかし、上記開発装置は、全体閉領域の形状を問わず
一律に分割線を決定するため、決定された分割線で常に
全体閉領域を適正に分割できるとは限らず、全体閉領域
が例えば第13図に示すひらがなの「む」のうち筆順が2
番目である全体閉領域110のように、少なくとも一個所
において部分的に重なり合う場合には、不適当な分割線
が決定されるために全体閉領域が分割できない場合があ
る。
不適当な分割線が決定される場合を全体閉領域110に
対して前記第1分割手段を作動させた場合を例にとり、
第13図に基づいて説明する。なお、全体閉領域110の外
形線は設定点である77個の頂点によって規定されてい
る。
第1分割手段における分割主点決定手段は、全体閉領
域の外形線が前記座標軸に関して極値点である頂点にお
いて外方へ屈曲する場合にその頂点を分割主点に決定す
るものとされるとともに、複数の頂点のうち最も離れた
2頂点をつなぐ直線を座標軸に選ぶものとされている。
一方、分割副点決定手段は、その分割主点における外形
線の凸の方向に存在し、かつ、外形線を概して全体閉領
域の長手方向に沿って延びる2つの部分外形線に区切っ
た場合にその分割主点が属する部分外形線上に存在する
複数の頂点の中から、分割主点に最も近い頂点を分割副
点に決定するものとされている。
第1分割手段はまず、複数の頂点のうち最も離れた頂
点1と頂点34とを結ぶ直線を座標軸とし、その後、頂点
1,2,・・・,34の各々が座標軸に関して極値点であるか
否かの判定を頂点1から頂点34に向かって順次行う。第
1分割手段は、頂点8が極値点であると判定し、その
後、外形線がその頂点8において外方へ屈曲しているか
否かの判定を行う。今回は、外形線を反時計回りにたど
るから、頂点7を始点、頂点8を終点とするベクトルの
右方に頂点9が存在すれば、外形線が頂点8において外
方へ屈曲していると判定することとなる。今回はそうで
あるから、第1分割手段は頂点8を分割主点とした後、
頂点8において外形線の凸の方向に存在する複数の頂点
(頂点21〜53および頂点66〜72)のうち外形線を頂点1
と34とで2つの部分外形線に区切った場合に分割主点で
ある頂点8が属する部分外形線上に存在する複数の頂点
(頂点21〜34)の中から頂点8に最も近い頂点である頂
点21を分割副点とする。しかし、全体閉領域110を頂点
8と頂点21とを結ぶ分割線で分割することは適当でな
い。全体閉領域110を頂点8と頂点21とを結ぶ分割線で
分割した2つの分割閉領域をそれぞれ示す第15図と第16
図とから明らかなように、全体閉領域110を、それを一
つの曲線に沿って延びる図形であると考えた場合の幅方
向に分割することができない不適正な分割線が決定され
てしまうのである。この場合には、分割閉領域に適正な
刺繍データを作成することができない。
このように、全体閉領域が少なくとも一個所において
部分的に重なり合う場合(以下、単に全体閉領域が重な
り合う場合という)には、不適当な分割線が決定される
可能性があるため、上記開発装置においては、全体閉領
域が重なり合う場合には、オペレータがその全体閉領域
を重なり合わない複数の分割閉領域に分割してそれら各
分割閉領域を開発装置の入力手段に入力することが行わ
れており、刺繍データの作成にオペレータの援助が必要
であった。
以上、全体閉領域を重なり合わない分割閉領域に自動
的に分割することが必要である場合を本出願人開発の装
置に基づいて説明したが、その他の刺繍データ処理装置
においてもその必要がある場合がある。
本発明は以上の知見に基づいて、全体閉領域を重なり
合わない分割閉領域にオペレータの援助を必要とするこ
となく自動的に分割し得る刺繍データ処理装置を提供す
ることを課題として為されたものである。
課題を解決するための手段 そして、本発明の要旨は第1図に示すように、(a)
刺繍ミシンの縫目で埋められるべき一つの全体閉領域を
複数の分割閉領域に分割する閉領域分割手段であって、
全体閉領域は、分岐することなく延びる形状を有すると
ともに、その全体閉領域をそれの延びる方向にたどった
場合に先にたどった部分と自ら重なり合う重合部を有
し、一方、複数の分割閉領域の各々は、分岐することな
く延びる形状を有するとともに、その各分割閉領域をそ
れの延びる方向にたどった場合に先にたどった部分と自
ら重なり合う重合部を有しない閉領域分割手段と、
(b)分割された複数の分割閉領域を規定する複数の外
形線を表すデータに基づいて、全体閉領域を縫目で埋め
るための刺繍データを作成する刺繍データ作成手段とを
含む刺繍データ処理装置を提供することにある。
なお、「全体閉領域が重合部を有する」とは、第12図
に示す一例のように、全体閉領域がそれの外形線におい
て互に接する場合と、例えば第7図〜第11図にそれぞれ
示す一例のように、全体閉領域の内側の2部分が重なり
合う場合とを意味する。
また、全体閉領域の形状によっては、閉領域分割手段
を、全体閉領域の、重なり合わない分割閉領域への分割
(以下、単に第3分割という)のみを行う態様とするこ
とも可能なのであるが、その第3分割によって得られた
各分割閉領域に対して他の分割手段、例えば前記第1分
割手段および第2分割手段のいずれかを作動させたり、
第1分割手段および第2分割手段をそれらの順に作動さ
せたりする態様とすることが一般的である。閉領域分割
手段を第1分割手段と第2分割手段との少なくとも一方
を含む態様とすることが一般的なのである。
また、刺繍データ作成手段は、閉領域分割手段によっ
て分割された各分割閉領域の外形線を表すデータに基づ
いて直ちに全体閉領域を縫目で埋めるための刺繍データ
を作成する態様とすることも可能なのであるが、閉領域
分割手段によって分割された各分割閉領域を前述のよう
にして複数の実ブロックに分割した後、それら各実ブロ
ックの外形線を表すデータに基づいて各実ブロックを縫
目で埋めるためのブロック縫いデータを作成し、それら
ブロック縫いデータの集合を刺繍データとする態様とす
るのが一般的である。この一般的な態様においては、分
割閉領域を実ブロックに分割する部分が前記ブロック分
割手段に対応しているのである。
作用 本発明装置においては、閉領域分割手段により全体閉
領域が複数の分割閉領域に、それら各分割閉領域が重合
部を有しなくなるまで分割される。
閉領域分割手段は種々の態様をとることが可能であ
る。
例えば、(a)全体閉領域が有する重合部が一つであ
る場合のその重合部を規定する重合部外形線上にある1
個以上の重合点(全体閉領域外形線の接点または交点)
の中から一つの重合点を順に選び出すとともに、複数の
設定点のうちその選出重合点に最も近い設定点を順に分
割主点の候補である候補分割主点、それら設定点のうち
その候補分割主点と全体閉領域外形線上においてその候
補分割主点に隣接した2つの隣接設定点とを除く設定点
の中から一つの設定点を順に分割副点の候補である候補
分割副点に決定する候補点決定手段と、(b)それら候
補分割主点と候補分割副点とによって規定される分割線
で分割された複数の分割閉領域の各々に対して前記重合
判定手段を作動させた場合に、その重合判定手段がそれ
ら分割閉領域のいずれもが重合部を有しないと判定すれ
ば、それら候補分割主点と候補分割副点とをそれぞれ真
正分割主点と真正分割副点とに決定する真正点決定手段
とを含む態様とすることもできる。なお、「選出重合点
に最も近い設定点」は例えば、選出重合点が設定点でも
ある場合に、選出重合点、またはその選出重合点に最も
近い設定点とすることができる。
候補点決定手段も種々の態様をとることが可能であ
る。
例えば、上記1個以上の重合点の中から一つの重合点
を順に選び出すとともに、複数の設定点のうちその選出
重合点に最も近い設定点を順に候補分割主点、全体閉領
域外形線のその候補分割主点における垂線と全体閉領域
外形線との交点を候補分割副点に決定する態様とするこ
とができる。
なお、「全体閉領域外形線のその候補分割主点におけ
る垂線」とは例えば、候補分割主点と、全体閉領域外形
線上においてその候補分割主点に隣接した2つの隣接設
定点のいずれかとを結ぶ直線に直角な直線として求める
ことも、候補分割主点とそれら2つの隣接設定点の各々
とを結ぶ2つの直線の双方に可及的に直角な直線として
求めることもできる。
また、「垂線と全体閉領域外形線との交点」は例え
ば、垂線と全体閉領域外形線とが設定点において交わる
場合にはその設定点として求め、一方、設定点以外の部
分において交わる場合にはその設定点でない交点、また
はその交点に最も近い設定点として求めることができ
る。
候補点決定手段はまた、上記1個以上の重合点の中か
ら一つの重合点を順に選び出すとともに、全体閉領域外
形線に、その選出重合点は含むがそれ以外の重合点は含
まない閉じた経路が存在する場合に、その閉じた経路上
の複数の設定点のうち選出重合点から可及的に離れた一
設定点を順に候補分割主点、その閉じた経路のその候補
分割主点における垂線と全体閉領域外形線との交点を候
補分割副点に決定する態様とすることもできる。
さらに、前記1個以上の重合点の中から一つの重合点
を順に選び出すとともに、複数の設定点のうちその選出
重合点の近傍に位置する2個以上の近傍設定点の中から
2つの近傍設定点を順に候補分割主点および候補分割副
点として選び出す態様とすることもできる。
さらに、全体閉領域が部分的に重なり合う一重合部を
規定する重合部外形線上に2個以上の重合点が存在する
場合に、それら重合点の中から2つの重合点を順に選び
出すとともに、複数の設定点のうちそれら2選出重合点
の一方の近傍に位置する1個以上の近傍設定点の中から
一つの近傍設定点を順に候補分割主点、他方の近傍に位
置する1個以上の近傍設定点の中から一つの近傍設定点
を順に候補分割副点に決定する態様とすることもでき
る。
以上、全体閉領域が一重合部を有する場合に好適な態
様を説明したが、複数の重合部を有する場合に好適な態
様は例えば、刺繍データ処理装置を、前記候補点決定手
段および真正点決定手段に加えて、各全体閉領域または
各分割閉領域における重合部の数を決定する重合部数決
定手段を含むものとするとともに、真正点決定手段を、
全体閉領域と分割閉領域とのいずれかである分割対象閉
領域に対して重合部数決定手段を作動させることにより
求めた重合部の数より、分割対象閉領域を候補分割線で
2つの分割閉領域に分割した場合のそれら各分割閉領域
の各々に対して重合部数決定手段を作動させることによ
り求めた各分割閉領域における重合部の数の和が少ない
場合に、その候補分割線を規定する候補分割主点と候補
分割副点とをそれぞれ真正分割主点と真正分割副点とに
決定するものとすることができる。
また、(a)全体閉領域と分割閉領域とのいずれかで
ある分割対象閉領域を予め定められている規則に従って
複数の分割閉領域に分割する一律分割手段と、(b)そ
れら分割閉領域のうち前記重合判定手段が重合部を有す
ると判定した分割閉領域に対して一律分割手段を作動さ
せる分割制御手段とを含む態様とすることもできる。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明に従えば、全
体閉領域が部分的に重なり合っていてもオペレータの援
助を必要とすることなく全体閉領域が部分的に重なり合
わない分割閉領域に自動的に分割されるから、刺繍デー
タ作成の自動化が推進されて刺繍データの作成にかかる
時間が短縮されるという効果が得られる。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第2図において10はミシンテーブルであり、このミシ
ンテーブル10上にはベッド12およびミシン機枠14が設け
られている。ミシン機枠14は、ベッド12から立ち上がっ
た脚柱部16と、その脚柱部16の上端から片持ち状にかつ
ベッド12にほぼ平行に延びる上方アーム18とから成る。
このミシン機枠14には、針棒22が針棒台(図示省略)に
より上下方向に移動可能に取り付けられ、その下端部に
縫針24が固定されている。針棒22は針棒抱き等を介して
ミシンモータ26(第3図参照)に接続されており、ミシ
ンモータ26の駆動によって針棒22および縫針24が上下往
復運動させられる。また、ベッド12の上面には開口が形
成されている。この開口は針板30によって塞がれてお
り、針板30には針孔38が形成されている。
さらに、ミシンテーブル10,ベッド12上には、刺繍枠4
2がミシンの左右方向であるX軸方向と、前後方向であ
るY軸方向とに移動可能に取り付けられている。刺繍枠
42は円環状の外枠44と、外枠44の内側に嵌められる内枠
46とを有し、それら枠44,46による加工布を保持する。
外枠44にはX軸方向においてミシン機枠16から離れる向
きに延び出すスライド部48が形成され、ミシンテーブル
10上にY軸方向に設けられた一対のガイドパイプ50に摺
動可能に嵌合されている。これらガイドパイプ50の両端
部は連結部材52,54によって連結されている。連結部材5
2は送りねじ56,X軸送りモータ58によってX軸方向に移
動させられるようになっている。ガイドパイプ50の一端
は連結部材52を介して送りねじ56および回転伝達軸60に
よって支持され、他端は連結部材54と、その連結部材54
にそれと一体的に移動可能かつ自由回転可能に保持され
ている図示しないボールとを介してミシンテーブル10の
上面に支持されている。スライド部48,連結部材52,54に
は一対の無端のワイヤ62が係合させられており、ワイヤ
62が回転伝達軸60,Y軸送りモータ64によって移動させら
れることによりスライド部48がY軸方向に移動させられ
る。刺繍枠42は、連結部材52のX軸方向の移動とスライ
ド部48のY軸方向の移動とによって水平面内の任意の位
置に移動させられるのであり、この移動と縫針24の上下
動とによって加工布に刺繍が施される。
本ミシンは、制御装置70によって制御される。制御装
置70は、第3図に示すように、CPU72,ROM74,RAM76およ
びバス78等を含むコンピュータを主体とするものであ
る。バス78には入力インタフェース80が接続され、入力
インタフェース80にはキーボード82,外部記憶装置84が
接続されている。外部記憶装置84には、刺繍ミシンの縫
目で埋められるべき複数の全体閉領域の各々の外形線を
表す全体閉領域データが予め記憶されている。各全体閉
領域データは、多角形である全体閉領域の外形線を規定
する複数の頂点の各々の座標(ミシンに想定されている
XY座標)を表す座標データを含んでいる。また、それら
各頂点には、各全体閉領域の外形線を反時計回りにたど
る場合に各頂点が通過する順番に等しい番号が付され
る。なお、全体閉領域が少なくとも一個所において部分
的に重なり合っている場合にはその重なり合いがなくな
るように全体閉領域をXY座標面に沿って展開した場合を
想定して頂点に番号が付される。また、本ミシンにおい
て刺繍は、各全体閉領域の外形線のうちそれの長手方向
と直角な方向において互に対向する2つの部分を交互に
つないで縫目を形成することにより行われる。
バス78にはまた出力インタフェース100が接続され、
出力インタフェース100にはモータ駆動回路104,106およ
び108を介してミシンモータ26,X軸送りモータ58および
Y軸送りモータ64が接続されている。出力インタフェー
ス100には前記外部記憶装置84も接続されている。ま
た、RAM76には第4図に示すように、後述の全体閉領域
データ領域,分割閉領域データ領域,ブロックデータ領
域,座標データ領域,針位置データ領域等がワーキング
領域と共に設けられている。さらに、ROM74には第5図
にフローチャートで表す針位置データ作成用ルーチンが
記憶されている。ROM74にはまた、その針位置データ作
成用ルーチンに関連するルーチンとして第6図にフロー
チャートで表すルーチンも記憶されている。以下、針位
置データの作成について説明する。なお、複数の全体閉
領域は、外形線の接点または交点である重合点が全く存
在しない全体閉領域と、一個所にのみ重合部が存在し、
かつ、その重合部を規定する重合部外形線上に2個以上
の重合点が存在する全体閉領域とから成っている。後者
のいくつかの例を第7図〜第12図にそれぞれ示す。図に
おいて白丸と二重丸とは共に重合点を意味するが、白丸
で示す重合点は全体閉領域外形線の頂点である場合も全
体閉領域外形線の頂点以外の部分上の点である場合もあ
る重合点であり、一方、二重丸で示す重合点は必ず全体
閉領域外形線の頂点である重合点である。
電源投入後、オペレータからキーボード82を介して針
位置データ作成指令が出されれば、まず、外部記憶装置
84に記憶されている複数の全体閉領域データが読み出さ
れてそれらがRAM76の全体閉領域データ領域に記憶され
る。その後、第5図のルーチンが各全体閉領域について
1回ずつ実行される。
本ルーチンの各回の実行時には、ステップS1(以下、
単にS1で表す。他のステップについても同じ)におい
て、現に問題となっている全体閉領域(以下、単に今回
の全体閉領域という)の全体閉領域データに基づいて、
全体閉領域の外形線の重合点が求められる。同ステップ
においてはさらに、重合点が求められた場合には、各重
合点の座標データが座標データ領域に記憶される。例え
ば、第13図の全体閉領域110においては、図においてA,
B,CおよびDで示す4つの交点(今回はこれらが重合点
である)が存在していて、重合部が4つの交点によって
規定されるから、全体閉領域110は第7図の例に該当す
ることになる。
その後、S2において、全体閉領域が一重合部を有する
か否かが判定される。以下、今回はそうであると仮定し
て説明する。
この場合、S3において、第6図のルーチンが実行され
ることにより、閉領域の第1分割が行われる。本ルーチ
ンにおいては、まず、S101において、2個以上の重合点
の中から2つの重合点が選び出され、S102において、全
体閉領域の外形線においてそれら各選出重合点に隣接す
る4つの頂点が、各選出重合点に対応する近傍頂点群に
属する頂点(これが前記「複数の近傍設定点」に対応し
ている)とされる。全体閉領域外形線の各重合点近傍に
おいては、全体閉領域外形線の2つの部分が部分的に重
なり合っていると考えることができ、それら2つの部分
の各々において各重合点に隣接した4つの頂点が各近傍
頂点群に属する頂点なのである。例えば、全体閉領域11
0においては、交点Aの近傍頂点群が頂点4,5,56および5
7、交点Bの近傍頂点群が頂点5,6,17および18、交点C
の近傍頂点群が頂点22,23,67および68、交点Dの近傍頂
点群が頂点54,55,72および73から成っている。
続いて、S103において、2個以上の近傍頂点群の中か
ら2つの近傍頂点群が選び出され、S104において、それ
ら2つの選出近傍頂点群の各々から1個ずつ頂点が選び
出され、それら2つの頂点の一方が候補分割主点、他方
が候補分割副点とされる。その後、S105において、それ
ら候補分割主点と候補分割副点とを結ぶ候補分割線で全
体閉領域を2つの分割閉領域に分割すべく、全体閉領域
データに基づいて2つの分割閉領域データが作成され
る。それら各分割閉領域は、それの外形線を反時計回り
にたどる場合に順次通過する各頂点の番号が必ず増加す
る(なお、頂点77から頂点1への移行時には番号が増加
すると考える)ように分割されるのである。したがっ
て、例えば、全体閉領域110においては、頂点4が候補
分割主点、頂点73が候補分割副点とされてそれら頂点4
と73とを結ぶ線分(図においてを付した破線で示す)
が候補分割線とされた場合には、全体閉領域110が頂点
1〜4および73〜77の集合によって外形線が規定される
分割閉領域と、頂点4〜73の集合によって外形線が規定
される分割閉領域とに分割されることになる。
その後、S106において、それら各分割閉領域データに
より表される外形線に重合点があるか否かが判定され
る。このステップは、2つの分割閉領域が共に、重合部
を持たない分割閉領域であるか否かを判定するためのも
のである。例えば、全体閉領域110が、頂点5と72とを
結ぶ候補分割線(図においてを付した破線で示す)で
2つの分割閉領域に分割された場合には、図において下
側の分割閉領域に依然として重合部が存在するから、こ
の場合には、判定の結果がYESとなる。
同ステップはまた、候補分割線で全体閉領域が適正な
2つの分割閉領域に分割されるか否かを判定する機能を
も有する。例えば、全体閉領域110が頂点4と17とを結
ぶ候補分割線(図においてを付した破線で示す)で2
つの分割閉領域に分割された場合には、全体閉領域110
が不適正な分割閉領域に分割され、このとき、2つの分
割閉領域の少なくとも一方の外形線に重合点が存在する
こととなって、判定の結果がYESとなるのである。
S106の判定結果がYESである場合には、S107におい
て、候補分割主点と候補分割副点との少なくとも一方が
変更されることにより、候補分割主点と候補分割副点と
の組合せが変更され、S108において、その変更された組
合せがそれ以前のものとは異なるか否か、すなわち、候
補分割主点と候補分割副点との組合せが更新されたか否
かが判定される。今回の2つの選出近傍頂点群における
2つの頂点の組合せすべてについて本ルーチンが実行さ
れて、それら2つの選出近傍頂点群についてはもはや新
たな頂点の組合せが存在しない場合には、判定結果がNO
となるが、そうでなければ判定結果がYESとなる。な
お、候補分割主点と候補分割副点とを互に置換して得ら
れる組合せは同一であると考える。
S108の判定結果がYESである場合には、S105〜S107が
新たな候補分割主点と候補分割副点とについて実行され
るが、NOである場合には、S109において、2つの近傍頂
点群の少なくとも一方が変更されることにより、2つの
近傍頂点群の組合せが変更され、S110において、その変
更された組合せがそれ以前のものとは異なるか否か、す
なわち、2つの近傍頂点群の組合せが更新されたか否か
が判定される。S106の判定結果がNOとなることなく、2
個以上の近傍頂点群における2つの選出近傍頂点群の組
合せすべてについて本ルーチンが実行されて、もはや新
たな近傍頂点群の組合せが存在しない場合には、判定結
果がNOなり、今回の全体閉領域については針位置データ
の作成が行われないが、存在する場合には、判定結果が
YESとなり、S104〜S109が新たな選出近傍頂点群につい
て実行される。
以上の実行が繰り返されるうちに全体閉領域が重合点
を有しない2つの分割閉領域に分割されたためにS106の
判定結果がNOとなった場合には、S111において、候補分
割線が真正分割線とされた後、S112において、全体閉領
域をその真正分割線で分割した場合の2つの分割閉領域
の各々の外形線を表す分割閉領域データが分割閉領域デ
ータ領域に記憶される。例えば、全体閉領域110におい
ては、頂点17と57とを結ぶ線分(図においてを付した
破線で示す)が真正分割線とされて、全体閉領域110
が、外形線が頂点1〜17および頂点57〜77によって規定
される分割閉領域と、外形線が頂点17〜57によって規定
される分割閉領域とに分割されることになる。全体閉領
域110が共に重合点を持たない2つの分割閉領域に分割
されるのである。以上のようにして全体閉領域の第1分
割が終了すれば、第5図のS4へ移行する。
以上、全体閉領域が重合部を有するために第5図のS2
の判定結果がYESであった場合を説明したが、重合部を
有しないために判定結果がNOであった場合には、S3の実
行が省略されてS4へ移行する。
いずれの場合にもその後、S4において、閉領域の第2
分割が行われる。この第2分割は、第1分割が行われた
場合には分割閉領域、それが省略された場合には全体閉
領域を今回の分割対象閉領域とし、その分割対象閉領域
を複数の分割閉領域に、それら分割閉領域の各々の外形
線がそれら各分割閉領域の外形線上の複数の頂点のうち
最も離れた2頂点を通る直線に関して極値点である頂点
において各分割閉領域の外方へ屈曲することがない状態
となるまで分割するものである。前記第1分割手段が行
うべき分割と同じ分割を行うものなのである。その後、
S5において、閉領域の第3分割が行われる。この第3分
割は、分割対象閉領域を複数の分割閉領域に、それら分
割閉領域の各々の外形線上の複数の頂点のうち最も離れ
た2頂点の各々とそれら以外の頂点の各々とを結ぶ複数
の線分全部が各分割閉領域に内包される状態となるまで
分割するものである。前記第2分割手段が行うべき分割
と同じ分割を行うものなのである。
続いて、S6において、それら各分割閉領域が一列に並
ぶ複数の実ブロックに分割され、それら各実ブロックの
4つの頂点の各々の座標データが各実ブロックと対応付
けられてRAM76のブロックデータ領域に記憶される。な
お、分割閉領域の実ブロックへの分割は、前記ブロック
分割手段が行うべき分割と同じものである。
その後、S7において、ブロックデータ領域に記憶され
ている各ブロックデータに基づいて、各実ブロックを縫
目で埋める針位置データが作成される。作成された針位
置データはRAM76の針位置データ領域に記憶される。
以上の説明から明らかなように、本実施例において
は、制御装置70のコンピュータの、第6図の全ステップ
を実行する部分と、第5図のS4を実行する部分(これが
前記第1分割手段に対応している)と、同図のS5を実行
する部分(これが前記第2分割手段に対応している)と
が閉領域分割手段を構成し、コンピュータの、第5図の
S6を実行する部分(これが前記ブロック分割手段に対応
している)と、同図のS7を実行する部分とが刺繍データ
としての針位置データを作成する刺繍データ作成手段を
構成している。
第14図に別の実施例を示す。これは、前記第1分割の
別の態様を実行するルーチンを表すフローチャートであ
る。なお、本実施例においては、外部記憶装置84に記憶
されている複数の全体閉領域が、重合点が全く存在しな
い全体閉領域と、一重合部が存在し、かつ、その重合部
を規定する重合部外形線上に3つまたは4つの重合点が
存在する全体閉領域とから成っている。後者の全体閉領
域のいくつかの例は第7図〜第10図にそれぞれ示されて
いる。
第14図のルーチンにおいては、まず、S201において、
全体閉領域の3つまたは4つの重合点の中から一つの重
合点が選び出され、S202において、外形線をその選出重
合点から時計回りにたどった場合に、選出重合点以外の
重合点を経ることなくその選出重合点にたどり着くか否
かが判定される。例えば、全体閉領域110においては、
例えば、交点Aが選出重合点とされて外形線がその交点
Aから時計回り(頂点4,3,2,1,77,・・・)にたどられ
た場合には、交点Aにたどり着くまでに交点DとCとを
順に経ることとなって、判定の結果がNOとなる。判定結
果がNOである場合には、S203において、外形線を今回の
選出重合点から反時計回りにたどった場合に、選出重合
点以外の重合点を経ることなくその選出重合点にたどり
着くか否かが判定される。例えば、全体閉領域110にお
いては、例えば、交点Aが選出重合点とされて外形線が
その交点Aから反時計回り(頂点5,6,7,・・・)にたど
られた場合には、交点Aにたどり着くまでに交点BとC
とDとを順に経ることとなって、判定の結果がNOとな
る。
S202の判定結果もS203の判定結果もNOである場合に
は、S204において、選出重合点が変更され、S205におい
て、その変更された選出重合点がそれ以前のものとは異
なるか否か、すなわち、選出重合点が更新されたか否か
が判定される。3つまたは4つの重合点すべてについて
S202およびS203が実行されたためにもはや新しい重合点
を選び出すことができない場合には、判定結果がNOとな
り、今回の全体閉領域については針位置データの作成が
行われないが、更新されたためにS205の判定結果がYES
となった場合には、S202およびS203が新たな選出重合点
について実行される。
以上のステップが実行されるうちにS202またはS203の
判定結果がYESとなって、全体閉領域の外形線に今回の
選出重合点を含む閉じた経路が存在することが判明した
場合には、S206において、その閉じた経路上の複数の頂
点のうち選出重合点から最も離れている可能性のある一
頂点が選び出されてそれが候補分割主点とされる。閉じ
た経路上の頂点の数が奇数である場合には、その閉じた
経路を選出重合点から時計回りにたどっても反時計回り
にたどっても同じ数の頂点を通過すればたどり着くこと
となる頂点、偶数である場合には、時計回りにたどった
場合に通過する頂点の数と反時計回りにたどった場合に
通過する頂点の数との差が1である2つの頂点のいずれ
かがそれぞれ候補分割主点とされるのである。例えば、
全体閉領域110においては、選出重合点である交点Bが
頂点6,7,・・・,17の12個の頂点によって規定される閉
じた経路上に存在しているから、頂点11が候補分割主点
とされる。
その後、S207において、候補分割主点を通り、かつ、
その候補分割主点と、外形線においてその候補分割主点
の直ぐ時計回りの方向に隣接した頂点とを結ぶ辺に直角
な垂線が求められた後、その垂線と外形線との交点が求
められる。(a)交点が一つである場合にはその交点、
(b)交点が複数ある場合には、それら交点のうち候補
分割主点に最も近い交点が選び出された後、その交点が
頂点である場合にはその頂点、頂点ではない場合にはそ
の交点を含む辺の両端のうち候補分割主点に近い方が候
補分割副点とされる。例えば、全体閉領域110において
は、頂点63が候補分割副点とされるから、頂点11と63と
を結ぶ線分(図においてを付した破線で示す)が候補
分割線とされる。
その後、S208において、候補分割線で全体閉領域が2
つの分割閉領域に分割され、S209において、それら分割
閉領域の中に、重合点を有する分割閉領域があるか否か
が判定される。例えば、全体閉領域110のように、全体
閉領域を候補分割線で2つの分割閉領域に分割すれば、
それら分割閉領域いずれにも重合点が存在しない場合に
は、判定の結果がNOとなって、S210において、候補分割
線が真正分割線とされた後、S211において、それら各分
割閉領域の分割閉領域データが分割閉領域データ領域に
記憶される。一方、それら分割閉領域の少なくとも一方
に重合点が存在する場合には、S209の判定結果がYESと
なって、今回の全体閉領域については針位置データの作
成が行われない。
なお、本実施例においては、制御装置70のコンピュー
タの、第14図の全ステップを実行する部分と、第5図の
S4を実行する部分(これが前記第1分割手段に対応して
いる)と、同図のS5を実行する部分(これが前記第2分
割手段に対応している)とが閉領域分割手段を構成して
いる。
なお、上記いずれの実施例においても、閉領域の第1
分割を行う必要があるか否かの判定、すなわち、全体閉
領域が部分的に重なり合っているか否かの判定がオペレ
ータの介入を必要とすることなく行い得るようになって
いるが、オペレータの介入を必要とすることも可能であ
る。
また、先の実施例においては、各近傍頂点群に属する
頂点の数が4つとされていたが、それより大きな数とす
ることも可能である。
また、後の実施例においては、候補分割主点と候補分
割副点とがそれぞれ1つだけ決定され、それらを結ぶ候
補分割線によって全体閉領域が適正に分割されない場合
には候補分割線を変更することはせず、第1分割が不能
であると判定されるようになっていた。しかし、全体閉
領域が適正に分割されない場合には、例えば、次回の候
補分割副点を外形線上において前回の候補分割副点に隣
接した2つの頂点のいずれかとしたりして、候補分割線
を順に変更するようにすることもできる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明し
たが、これらの他にも当業者の知識に基づいて種々の変
形,改良を施した態様で本発明を実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を概念的に示すブロック図であ
る。第2図は本発明の一実施例である刺繍データ処理装
置を刺繍ミシンと共に示す斜視図である。第3図は上記
刺繍ミシンを制御する制御装置の構成を示すブロック図
である。第4図は上記制御装置の主体を成すコンピュー
タのRAMの構成を概念的に示す図である。第5図は上記
コンピュータのROMに記憶されている針位置データ作成
ルーチンを示すフローチャートである。第6図は、上記
実施例における閉領域分割ルーチンを説明するためのフ
ローチャートである。第7図〜第13図はそれぞれ、第6
図のフローチャートを説明するための図である。第14図
は別の実施例における閉領域分割ルーチンを示すフロー
チャートである。第15図および第16図はそれぞれ、第13
図に示す全体閉領域110を不適正な分割線で分割した場
合の2つの分割閉領域の各々を示す図である。 24:縫針、42:刺繍枠 70:制御装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刺繍ミシンの縫目で埋められるべき一つの
    全体閉領域を複数の分割閉領域に分割する閉領域分割手
    段であって、前記全体閉領域は、分岐することなく延び
    る形状を有するとともに、その全体閉領域をそれの延び
    る方向にたどった場合に先にたどった部分と自ら重なり
    合う重合部を有し、一方、前記複数の分割閉領域の各々
    は、分岐することなく延びる形状を有するとともに、そ
    の各分割閉領域をそれの延びる方向にたどった場合に先
    にたどった部分と自ら重なり合う重合部を有しない閉領
    域分割手段と、 分割された複数の分割閉領域を規定する複数の外形線を
    表すデータに基づいて、前記全体閉領域を前記縫目で埋
    めるための刺繍データを作成する刺繍データ作成手段と を含むことを特徴とする刺繍データ処理装置。
  2. 【請求項2】前記閉領域分割手段が、 前記全体閉領域の有する前記重合部が一つである場合の
    その重合部を規定する外形線上にある1個以上の重合点
    の中から一つの重合点を選出重合点として順に選び出す
    とともに、前記全体閉領域の外形線上に予め設定されて
    いる複数の設定点のうちその選出重合点に隣接した複数
    の設定点の中から一つの設定点を順に分割主点の候補で
    ある候補分割主点に決定し、それら複数の設定点のうち
    その決定された候補分割主点と前記全体閉領域の外形線
    上においてその候補分割主点に隣接した2つの隣接設定
    点とを除く複数の設定点の中から一つの設定点を順に分
    割副点の候補である候補分割副点に決定する候補点決定
    手段と、 前記全体閉領域を、前記決定された候補分割主点と候補
    分割副点とによって規定される分割線で分割することに
    より、複数の分割閉領域を暫定的に取得する暫定的取得
    手段と、 取得された複数の分割閉領域のいずれかが重合部を有す
    る場合に、前記候補分割主点と候補分割副点との組合せ
    を更新する組合せ更新手段と、 前記取得された複数の分割閉領域のいずれもが重合部を
    有しない場合に、前記決定された候補分割主点と候補分
    割副点とをそれぞれ真正分割主点と真正分割副点とに決
    定する真正点決定手段と、 前記全体閉領域を、前記決定された真正分割主点と真正
    分割副点とによって規定される分割線で分割することに
    より、複数の分割閉領域を最終的に取得する最終的取得
    手段と を含む請求項1に記載の刺繍データ処理装置。
JP1300267A 1989-11-17 1989-11-17 刺繍データ処理装置 Expired - Lifetime JP3028536B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1300267A JP3028536B2 (ja) 1989-11-17 1989-11-17 刺繍データ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1300267A JP3028536B2 (ja) 1989-11-17 1989-11-17 刺繍データ処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03159681A JPH03159681A (ja) 1991-07-09
JP3028536B2 true JP3028536B2 (ja) 2000-04-04

Family

ID=17882732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1300267A Expired - Lifetime JP3028536B2 (ja) 1989-11-17 1989-11-17 刺繍データ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3028536B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03159681A (ja) 1991-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03140187A (ja) 刺繍ミシンのデータ処理装置
JP2663743B2 (ja) 下打ち縫いデータ作成方法
JP2734128B2 (ja) 刺繍ミシンのデータ処理装置
JP2734122B2 (ja) 刺繍ミシンのデータ処理装置
JP2797587B2 (ja) 刺繍データ処理装置
JP3063100B2 (ja) 刺繍ミシンのデータ処理装置
JPH0515668A (ja) 刺繍データ処理装置
JP3028536B2 (ja) 刺繍データ処理装置
JP2836133B2 (ja) 刺繍データ処理装置
JP3063102B2 (ja) 刺繍ミシンのデータ処理装置
JP2921154B2 (ja) 刺繍ミシンのブロックデータ処理方法および装置
JP2982833B2 (ja) 刺繍ミシンのための刺繍データ処理装置
JPH03141976A (ja) 刺繍ミシンのデータ処理装置
JPH0422393A (ja) 刺繍ミシンのためのデータ作成システム
JP2734129B2 (ja) 刺繍ミシンのデータ処理装置
JP3505750B2 (ja) 刺繍データ作成装置
JP2884844B2 (ja) 刺繍ミシン用データ処理装置
JP2861400B2 (ja) 刺繍データ作成装置
JP2924257B2 (ja) 刺繍データ作成装置
JP2734123B2 (ja) 刺繍ミシンのデータ処理装置
JP2836122B2 (ja) 刺繍ミシンのデータ処理装置
JP2797611B2 (ja) 刺繍データ処理装置
JP3144076B2 (ja) 刺繍データ作成装置
JPH04109989A (ja) 模様縫いミシン装置
JP2782856B2 (ja) 刺繍データ処理装置