JP3063102B2 - 刺繍ミシンのデータ処理装置 - Google Patents

刺繍ミシンのデータ処理装置

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JP3063102B2
JP3063102B2 JP1280642A JP28064289A JP3063102B2 JP 3063102 B2 JP3063102 B2 JP 3063102B2 JP 1280642 A JP1280642 A JP 1280642A JP 28064289 A JP28064289 A JP 28064289A JP 3063102 B2 JP3063102 B2 JP 3063102B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は刺繍ミシンのデータ処理装置に関するもので
あり、特に、四角形のブロックを刺繍ミシンの縫目で埋
めた場合に刺繍ミシンの縫針が最終的に到達する最終針
位置を制御する技術に関するものである。
従来の技術 刺繍ミシンのデータ処理装置は一般に、縫いデータメ
モリを含むように構成される。縫いデータメモリは、四
角形を成す複数のブロックの各々の4辺のうちそれら各
ブロックが刺繍ミシンの縫目で埋められていくべく刺繍
進行方向と直角な方向において互に対向する2辺を交互
につないで、刺繍進行方向において互に対向する上流辺
および下流辺のうち上流辺から下流辺に向かう方向に進
行する縫目を形成するのに必要なブロック縫いデータを
縫いの進行順序と同じ順序で記憶するものである。な
お、ブロック縫いデータは針位置を直接決定する針位置
データである場合や、その針位置データを求めるために
用いられる針位置補助データである場合がある。針位置
補助データは例えば、ブロックの4つの頂点の各々の座
標データを含むデータである。
複数のブロックを刺繍ミシンの縫目で埋めた場合に先
に埋められる先のブロックと後に埋められる後のブロッ
クとは、それらが互に接する場合と、接しない場合との
いずれかをとる。そして、互に接する場合には、第10図
に示す例のように、先のブロックの下流辺と後のブロッ
クの上流辺とが一致する辺一致状態と、第11図および第
12図にそれぞれ示す例のように、先のブロックの下流辺
を規定する2つの頂点のいずれかと後のブロックの上流
辺を規定する2つの頂点のいずれかとが一致する頂点一
致状態とのいずれかをとる。それらブロックの間に隙間
を生じさせない状態と、三角形の隙間を生じさせる状態
とのいずれかをとるのである。なお、第10図〜第12図に
それぞれ示す各ブロックにおいては、上流辺が頂点1と
頂点2とを結ぶ辺、下流辺が頂点3と頂点4とを結ぶ
辺、刺繍進行方向と直角な方向において互に対向する2
辺の一方が頂点1と頂点3とを結ぶ辺、他方が頂点2と
頂点4とを結ぶ辺である。
複数のブロックをそれら各ブロックに対応するブロッ
ク縫いデータに基づく縫目で埋める場合には、先のブロ
ックを縫目で埋め終わった刺繍ミシンの縫針の位置すな
わち最終針位置が後のブロックを縫目で埋め始める縫針
の位置すなわち最初針位置とされる。したがって、先の
ブロックと後のブロックとが辺一致状態をとる場合に
は、先のブロックと後のブロックとをつなぐ継目がそれ
らブロックの外部に生じることはない。しかし、頂点一
致状態をとる場合には事情が異なる。以下、このことを
第11図および第12図の各例に基づいて詳細に説明する。
頂点一致状態をとる場合には、先のブロックの最終針
位置(第11図の例では頂点4、第12図の例では頂点3)
と後のブロックの最初針位置(第11図の例では頂点2、
第12図の例では頂点1)とが一致する場合と、一致しな
い場合とがある。先のブロックの最終針位置と後のブロ
ックの最初針位置とが一致する場合には、第11図に示す
ように、先のブロックと後のブロックとをつなぐ継目が
それらブロックの内部に形成される。しかし、先のブロ
ックの最終針位置と後のブロックの最初針位置とが一致
しない場合には、第12図に一点鎖線で示すように、先の
ブロックと後のブロックとをつなぐ継目、すなわち先の
ブロックの頂点3から後のブロックの頂点1に至る継目
が隙間に生じる。この縫目は刺繍を行う上で不要である
から、普通オペレータによって除去される。
発明が解決しようとする課題 そのような不要な縫目は最初から生じないことが望ま
しい。そのため、従来の刺繍ミシンのデータ処理装置に
おいては、先のブロックを縫目で埋め終わった縫針を先
のブロックと後のブロックとが重なり合う1頂点に到達
させる最終針位置制御データを縫いデータメモリに記憶
させることがオペレータによって行われていた。しか
し、オペレータが最終針位置制御データを記憶させる作
業は、手間がかかる上に記憶させることを忘れるおそれ
があるため、最終針位置制御データの記憶を自動化する
ことは望ましいことである。
本発明は、前記先のブロックの後のブロックとが1頂
点において重なり合う場合に、オペレータの介入を必要
とすることなく、先のブロックの最終針位置をその1頂
点にほぼ一致させる最終針位置制御データを縫いデータ
メモリに記憶させることが可能な刺繍ミシンのデータ処
理装置を提供することを課題として為されたものであ
る。
課題を解決するための手段 本発明の要旨は第1図に示すように、前記縫いデータ
メモリを含む刺繍ミシンのデータ処理装置に、(a)複
数のブロックを縫目で埋めた場合に先に埋められるブロ
ックの下流辺と後に埋められるブロックの上流辺とが1
頂点において重なり合う場合に、その1頂点を基準頂点
に決定する基準頂点決定手段と、(b)複数のブロック
のうち、前記基準頂点が決定されたブロックを、ブロッ
ク縫いデータに基づく縫目で埋め終わった刺繍ミシンの
縫針を前記基準頂点に可及的に近い点に到達させる最終
針位置制御データを縫いデータメモリの、そのブロック
のブロック縫いデータが記憶される記憶領域の直ぐ後の
記憶領域に記憶させる最終針位置制御データ付加手段と
を設けたことにある。
なお、「基準頂点に可及的に近い点」は、基準頂点と
完全に一致する点であっても、完全には一致しないがそ
れに十分近い点であってもよい。
また、「最終針位置制御データ」は、前記針位置デー
タであっても、針位置補助データであってもよい。
作用 本発明装置においては、複数のブロックを縫目で埋め
る場合に先に埋められる先のブロックの下流辺と後に埋
められる後のブロックの上流辺とが1頂点において重な
り合う場合に、先のブロックをそれのブロック縫いデー
タに基づく縫目で埋め終わった縫針をその1頂点にほぼ
一致させることが必要であるとして、その1頂点が基準
頂点に決定される。そして、先に縫目で埋めるべきブロ
ックをそのブロックのブロック縫いデータに基づく縫目
で埋め終わった縫針が下流辺の2つの頂点のいずれに到
達したとしても、その後縫針が基準頂点に到達すること
が必要であるとして、その縫針を基準頂点に可及的に近
い点に到達させる最終針位置制御データが縫いデータメ
モリに記憶される。縫いデータメモリの、そのブロック
のブロック縫いデータが記憶される記憶領域の直ぐ後の
記憶領域に記憶されるのである。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明に従えば、1
頂点において重なり合う2つのブロックを縫目で埋める
場合に、オペレータの介入を必要とすることなく、それ
らブロックの隙間に不要な縫目が生じないようにするこ
とができる。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第2図において10はミシンテーブルであり、このミシ
ンテーブル10上にはベッド12およびミシン機枠14が設け
られている。ミシン機枠14は、ベッド12から立ち上がっ
た脚柱部16と、その脚柱部16の上端から片持ち状にかつ
ベッド12にほぼ平行に延びる上方アーム18とから成る。
このミシン機枠14には、針棒22が針棒台(図示省略)に
より上下方向に移動可能に取り付けられ、その下端部に
縫針24が固定されている。針棒22は針棒抱き等を介して
ミシンモータ26(第3図参照)に接続されており、ミシ
ンモータ26の駆動によって針棒22および縫針24が上下往
復運動させられる。また、ベッド12の上面には開口が形
成されている。この開口は針板30によって塞がれてお
り、針板30には針孔38が形成されている。
さらに、ミシンテーブル10,ベッド12上には、刺繍枠4
2がミシンの左右方向であるX軸方向と、前後方向であ
るY軸方向とに移動可能に取り付けられている。刺繍枠
42は円環状の外枠44と、外枠44の内側に嵌められる内枠
46とを有し、それら枠44,46により加工布を保持する。
外枠44にはX軸方向においてミシン機枠16から離れる向
きに延び出すスライド部48が形成され、ミシンテーブル
10上にY軸方向に設けられた一対のガイドパイプ50に摺
動可能に嵌合されている。これらガイドパイプ50の両端
部は連結部材52,54によって連結されている。連結部材5
2は送りねじ56,X軸送りモータ58によってX軸方向に移
動させられるようになっている。ガイドパイプ50の一端
は連結部材52を介して送りねじ56および回転伝達軸60に
よって支持され、他端は連結部材54と、その連結部材54
にそれと一体的に移動可能かつ自由回転可能に保持され
ている図示しないボールとを介してミシンテーブル10の
上面に支持されている。スライド部48,連結部材52,54に
は一対の無端のワイヤ62が係合させられており、ワイヤ
62が回転伝達軸60,Y軸送りモータ64によって移動させら
れることによりスライド部48がY軸方向に移動させられ
る。刺繍枠42は、連結部材52のX軸方向の移動とスライ
ド部48のY軸方向の移動とによって水平面内の任意の位
置に移動させられるのであり、この移動と縫針24の上下
動とによって加工布に刺繍が施される。
本ミシンは、制御装置70によって制御される。制御装
置70は、第3図に示すように、CPU72,ROM74,RAM76およ
びバス78等を含むコンピュータを主体とするものであ
る。バス78には入力インタフェース80が接続され、入力
インタフェース80にはキーボード82,外部記憶装置84が
接続されている。外部記憶装置84には縫目で埋められる
複数の閉領域の各々の外形線を表す複数の閉領域データ
が予め記憶されている。このデータは、多角形である閉
領域の外形線を規定する複数の頂点の各々の座標(ミシ
ンに想定されているXY座標)を表す座標データを含んで
いる。なお、本ミシンにおいて刺繍は、各閉領域の外形
線のうちそれの中心線方向において互に対向する2つの
部分を交互につないで縫目を形成することにより行わ
れ、刺繍進行方向とは閉領域が縫目で埋められていく方
向である。
バス78にはまた出力インタフェース100が接続され、
出力インタフェース100にはモータ駆動回路104,106およ
び108を介してミシンモータ26,X軸送りモータ58および
Y軸送りモータ64が接続されている。出力インタフェー
ス100には前記外部記憶装置84も接続されている。ま
た、RAM76には第4図に示すように、後述の閉領域デー
タ領域,座標データ領域,ブロックデータ領域,針位置
データ領域等がワーキング領域と共に設けられている。
さらに、ROM74には第5図にフローチャートで表す針位
置データ作成ルーチンが記憶されている。ROM74にはま
た、その針位置データ作成ルーチンに関連するルーチン
として第6図にフローチャートで表す最終針位置制御ル
ーチンも記憶されている。以下、針位置データの作成に
ついて説明する。
電源投入後、オペレータからキーボード82を介して針
位置データ作成指令が出されれば、まず、第5図のステ
ップS1(以下、単にS1で表す。他のステップについても
同じ)において、外部記憶装置84に記憶されている複数
の閉領域データが読み出されてそれらがRAM76の閉領域
データ領域に記憶される。複数の閉領域データはそれら
各閉領域データに対応する閉領域に刺繍が施されるべき
順序と同じ順序で閉領域データ領域に記憶される。な
お、今回は、第7図に示す第1閉領域および第2閉領域
の各々に対応する閉領域データが記憶されたと仮定す
る。また、それら2つの閉領域に刺繍を施した場合には
第1閉領域および第2閉領域の順に刺繍が実行されると
仮定する。
その後、S2において、それら各閉領域がそれの中心線
方向に沿って一列に並ぶ複数のブロックに分割される。
各ブロックは4頂点(以下、それら頂点をブロック頂点
1〜ブロック頂点4というのに対し、各閉領域の外形線
を規定する頂点を単に頂点ということにする)によって
規定される四角形を成していて、各ブロックの4辺のう
ちそれが縫目で埋められていくべき刺繍進行方向(閉領
域の中心線方向とほぼ一致する)において互に対向する
上流辺および下流辺がそれぞれブロック頂点1と2とを
結ぶ辺およびブロック頂点3と4とを結ぶ辺とされ、刺
繍進行方向と直角な方向において互に対向する2側辺、
すなわちブロックが縫目で埋められていく際に交互につ
ながれる2辺の一方がブロック頂点1と3とを結ぶ辺、
他方がブロック頂点2と4とを結ぶ辺とされている。な
お、第7図において各ブロックの内側に付された番号は
ブロック頂点の番号、外側に付された番号は閉領域の頂
点の番号を示している。
続いて、S3において、複数のブロックを刺繍ミシンの
連続した縫目で埋めた場合に先に埋められる先のブロッ
クから後に埋められる後のブロックに向かう縫目が、閉
領域の外部にもブロックを埋め終わった縫目の表面にも
現れることもないように、それらブロックを縫目で埋め
る順序(以下、ブロックの縫い順序という)が決定され
る。このブロックの縫い順序決定の一例は、本出願人が
先に出願した特願平1−167875号明細書に詳細に記載さ
れているので、ここでは説明を省略する。また、同ステ
ップにおいては、各ブロックにそれの縫い順序と等しい
番号が付されるとともに、その番号に対応付けられて各
ブロックの各ブロック頂点1〜4の座標データがRAM76
の座標データ領域に記憶される。今回は第7図に示すよ
うに、第1閉領域は4つのブロック、第2閉領域は2つ
のブロックに分割され、しかも、それら6つのブロック
の縫い順序が図において丸印の中に付した番号と一致す
ると仮定する。このとき、座標データ領域に記憶される
座標データを第8図に示す。
その後、S4において、第6図の最終針位置制御ルーチ
ンが実行される。まず、S101において、ブロックの数が
N(今回は6)として記憶され、S102において、ブロッ
クの番号(ブロックの縫い順序と一致する)を示すnの
値が1に設定される。その後、S103において、複数のブ
ロックのうち最初に縫目で埋められるべきブロックすな
わち第1ブロックのブロック頂点1と2との各座標デー
タが座標データ領域から読み出され、第9図に示すよう
に、それら座標データがそれらの順にブロックデータ領
域に記憶される。なお、第9図における座標データは、
下側のものほど新しく、また、各行の左側のものより右
側のものが新しい。今回は、第1ブロックのブロック頂
点1は頂点1、ブロック頂点2は頂点2と一致するか
ら、結局、頂点1と2の各座標データがそれらの順にブ
ロックデータ領域に記憶されることになるのである。
続いて、S104において、第nブロックすなわち第1ブ
ロックのブロック頂点3と4との各座標データが座標デ
ータ領域から読み出された後、それら座標データがそれ
らの順にブロックデータ領域に記憶される。今回は結
局、第9図に示すように、頂点3と4との各座標データ
がそれら順に記憶されることになるのである。それら座
標データはブロックデータ領域においてそれらの直前に
記憶された2つの座標データ、すなわち頂点1と2との
各座標データと共同して、ブロック頂点1が頂点1、ブ
ロック頂点2が頂点2、ブロック頂点3が頂点3、ブロ
ック頂点4が頂点である第1ブロックを規定する。
ブロックデータ領域は、各ブロックの糸密度を表す糸
密度データがブロックに対応付けられて記憶可能とされ
ている。糸密度は、ブロックを縫目で埋めた場合に縫糸
がブロックを横断する回数である。そして、S104におい
てはさらに、第1ブロックに対応する糸密度データが、
糸密度が例えば6であることを表すデータとされる。
したがって、ブロックデータ領域に記憶されている座
標データと糸密度データとに基づいて刺繍ミシンを制御
すれば、第1ブロックのブロック頂点1と3とを結ぶ辺
とブロック頂点2と4とを結ぶ辺とを交互につないで、
ブロック頂点1と2とを結ぶ上流辺からブロック頂点3
と4とを結ぶ下流辺に向かう方向に進行する糸密度が6
である縫目が形成されることになる。
その後、S105において、nの現在値がN以上であるか
否かが判定される。現在nの値は1であって、Nすなわ
ち6以上ではないから、判定の結果がNOとなり、S106に
おいて、第n+1ブロックすなわち第2ブロックのブロ
ック頂点1と2との各座標データが座標データ領域から
読み出される。その後、S107において、第nブロックす
なわち第1ブロックのブロック頂点3および4と第n+
1ブロックすなわち第2ブロックのブロック頂点1およ
び2との一致状態が判定される。第7図に示すように、
第1ブロックと第2ブロックとは頂点3と4との結ぶ辺
において重なり合っていて(辺一致状態をとってい
て)、第1ブロックのブロック頂点3と第2ブロックの
ブロック頂点1とが一致し、かつ、第1ブロックのブロ
ック頂点4と第2ブロックのブロック頂点2とが一致す
るから、S108へ移行する。S108においては、nの値が1
だけ増加させられる。その後、S104に戻る。
S104以後のステップの今回の実行は第2ブロックにつ
いて行われる。S104においては、第2ブロックのブロッ
ク頂点3と4との各座標データが読み出されるととも
に、それら座標データがそれらの順にブロックデータ領
域に記憶される。今回は結局、第9図に示すように、頂
点5と6との各座標データがそれらの順に記憶されるこ
とになるのである。それら2つの座標データはブロック
データ領域においてそれらの直前に記憶された頂点3と
4との各座標データと共同して、ブロック頂点1が頂点
3、ブロック頂点2が頂点4、ブロック頂点3が頂点
5、ブロック頂点4が頂点6である第2ブロックを規定
する。また、同ステップにおいては、第2ブロックに対
応する糸密度データが、糸密度が6であることを表すデ
ータとされる。
その後、S105において、nの現在値がN以上であるか
否かが判定されれば、現在nの値は2であって、Nすな
わち6以上ではないから、判定結果がNOとなり、S106に
おいて、第3ブロックのブロック頂点1と2との各座標
データが読み出される。その後、S107において、第2ブ
ロックと第3ブロックとの一致状態が判定されれば、第
7図に示すように、第2ブロックのブロック頂点4と第
3ブロックのブロック頂点2とは一致するが、第2ブロ
ックのブロック頂点3と第3ブロックのブロック頂点1
とは一致しない(第2ブロックと第3ブロックとは頂点
一致状態をとっている)から、今回はS109に移行する。
S109においては、第2ブロックと第3ブロックとが重
なり合う頂点6が基準頂点に決定される。その後、S110
において、その基準頂点の座標データが2つ、ブロック
データ領域に記憶される。第9図に示すように、それら
2つの座標データはブロックデータ領域においてそれら
の直前に記憶された頂点5と頂点6との各座標データと
共同して、ブロック頂点1が頂点5、ブロック頂点2,3
および4がいずれも頂点6である仮想ブロックを規定す
る。また、同ステップにおいては、仮想ブロックに対応
する糸密度データが、糸密度が1であることを表すデー
タとされる。糸密度が1であることは結局、ブロックの
最初針位置がブロック頂点1と一致する場合にはブロッ
ク頂点1とブロック頂点4とをつなぐ縫目でブロックを
埋めることであり、また、ブロックの最初針位置がブロ
ック頂点2と一致する場合にはブロック頂点2とブロッ
ク頂点3とをつなぐ縫目でブロックを埋めることなので
ある。
したがって、ブロックデータ領域に記憶されているデ
ータに基づいて制御ミシンを制御すれば、第2ブロック
の最終針位置すなわち仮想ブロックの最初針位置が頂点
5であっても頂点6であっても、仮想ブロックの最終針
位置が頂点6と一致することとなって、第2ブロックと
第3ブロックとの間に存在する三角形の隙間に不要な縫
目、すなわち頂点5と頂点7とをつなぐ縫目が形成され
ることが防止される。すなわち、本実施例においては、
基準頂点の座標データ2つが最終針位置制御データなの
である。
続いて、S111において、第n+1ブロックすなわち第
3ブロックのブロック頂点1と2との各座標データがそ
れらの順にブロックデータ領域に記憶される。今回は結
局、頂点7と6との各座標データがそれらの順に記憶さ
れることになるのである。それら座標データはブロック
データ領域においてそれらの直前に記憶された頂点6の
座標データ2つと共同して、ブロック頂点1,2および4
がいずれも頂点6、ブロック頂点3が頂点7である仮想
ブロックを規定する。そして、この仮想ブロックも糸密
度が1である縫目で埋められることとなるように、その
仮想ブロックに対応する糸密度データが、糸密度が1で
あることを表すデータとされる。その後、S108において
nの値が1だけ増加させられてS104に戻る。
S104以後のステップの今回の実行は第3ブロックにつ
いて第1ブロックにおけると同様に行われ、その後、そ
れらステップが第4ブロックについて実行される。
まず、S104においては、第4ブロックのブロック頂点
3と4との各座標データがそれらの順にブロックデータ
領域に記憶される。今回は結局、頂点10と11との各座標
データがそれらの順に記憶されるのである。また、同ス
テップにおいては、第4ブロックに対応する糸密度デー
タが、糸密度が6であることを表すデータとされる。今
回は、第7図に示すように、第4ブロックと第5ブロッ
クとが1頂点においても1辺においても重なり合ってい
ない(不一致状態をとっている)から、S107の判定後は
S111へ移行する。S111においては、第n+1ブロックす
なわち第5ブロックのブロック頂点1と2との各座標デ
ータがそれらの順にブロックデータ領域に記憶される。
今回は結局、第9図に示すように、頂点12と13との各座
標データがそれらの順に記憶されるのである。それら座
標データはブロックデータ領域においてそれらの直前に
記憶された頂点10と11との各座標データと共同して、ブ
ロック頂点1が頂点10、ブロック頂点2が頂点11、ブロ
ック頂点3が頂点12、ブロック頂点4が頂点13である仮
想ブロックを規定する。そして、この仮想ブロックも糸
密度が1である縫目で埋められることとなるように、そ
の仮想ブロックに対応する糸密度データが、糸密度が1
であることを表すデータとされる。それら座標データと
糸密度データとに基づいてミシンが制御されれば、第4
ブロックとを第5ブロックとを結ぶ渡り縫いが行われる
ことになる。その後、S108においてnの値が1だけ増加
させられてS104に戻る。
S104以後のステップが第5ブロックについて、第1ブ
ロックおよび第3ブロックにおけると同様に実行され
る。その後、それらステップが第6ブロックについて実
行されれば、まず、S104において、第6ブロックのブロ
ック頂点3と4との各座標データがそれらの順にブロッ
クデータ領域に記憶されるとともに、第6ブロックに対
応する糸密度データが、糸密度が6であることを表すデ
ータとされる。その後、S105において、nの現在値がN
以上であるか否かが判定されれば、現在nの値は6であ
って、Nと等しいから、判定結果がYESとなり、本ルー
チンの一回の実行が終了する。
その後、第5図のS5において、ブロックデータ領域に
記憶されている座標データと糸密度データとに基づい
て、各ブロックの2側面を交互につないで上流辺から下
流辺に向かう方向に進行する縫目を形成する針位置デー
タが作成され、それがRAM76の針位置データ領域に記憶
される。以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
以上の説明から明らかなように、本実施例において
は、RAM76のブロックデータ領域に係る部分が縫いデー
タメモリを構成し、制御装置70のコンピュータの、第6
図のS110を実行する部分が最終針位置制御データ付加手
段を構成し、S107およびS109の各ステップを実行する部
分が基準頂点決定手段を構成している。
なお付言すれば、本実施例においては、ブロック縫い
データと最終針位置制御データとが、各々の縫いデータ
メモリへの記憶態様(データ形式)が共通であるため、
最終針位置制御データとブロック縫いデータとを区別し
て処理することが不要である。したがって、最終針位置
制御データおよびブロック縫いデータを別の形式のデー
タ(例えば針位置データ)に変換したりなどする際に、
最終針位置制御データとブロック縫いデータとを一括し
て処理することができ、処理速度が向上するという効果
が得られる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明し
たが、その他、ブロック縫いデータのデータ形式を変更
したり、最終針位置制御データのデータ形式を変更した
りするなど、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良
を施した態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を概念的に示すブロック図であ
る。第2図は本発明の一実施例であるデータ処理装置を
刺繍ミシンと共に示す斜視図である。第3図は上記刺繍
ミシンを制御する制御装置の構成を示すブロック図であ
る。第4図は上記制御装置の主体を成すコンピュータの
RAMの構成を概念的に示す図である。第5図は上記コン
ピュータのROMに記憶されている針位置データ作成ルー
チンを示すフローチャートである。第6図は上記コンピ
ュータのROMに記憶されている最終針位置制御ルーチン
を示すフローチャートである。第7図〜第9図はそれぞ
れ、上記2つのルーチンを説明するための図である。第
10図〜第12図はそれぞれ、本発明の完成に至る背景を説
明するための図である。 24:縫針、42:刺繍枠 70:制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 19/00 - 21/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】四角形を成す複数のブロックの各々の4辺
    のうちそれら各ブロックが刺繍ミシンの縫目で埋められ
    ていくべき刺繍進行方向と直角な方向において互に対向
    する2辺を交互につないで、刺繍進行方向において互に
    対向する上流辺および下流辺のうち上流辺から下流辺に
    向かう方向に進行する縫目を形成するのに必要なブロッ
    ク縫いデータを縫い進行順序と同じ順序で記憶する縫い
    データメモリと、 前記複数のブロックを前記縫目で埋めた場所に先に埋め
    られるブロックの下流辺と後に埋められるブロックの上
    流辺とが1頂点において重なり合う場合に、その1頂点
    を基準頂点に決定する基準頂点決定手段と、 前記複数のブロックのうち、前記基準頂点が決定された
    ブロックを、前記ブロック縫いデータに基づく縫目で埋
    め終わった前記刺繍ミシンの縫針を前記基準頂点に可及
    的に近い点に到達させる最終針位置制御データを前記縫
    いデータメモリの、そのブロックのブロック縫いデータ
    が記憶される記憶領域の直ぐ後の記憶領域に記憶させる
    最終針位置制御データ付加手段と を含むことを特徴とする刺繍ミシンのデータ処理装置。
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