JP2861433B2 - 刺繍データ作成装置 - Google Patents

刺繍データ作成装置

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JP2861433B2
JP2861433B2 JP3927691A JP3927691A JP2861433B2 JP 2861433 B2 JP2861433 B2 JP 2861433B2 JP 3927691 A JP3927691 A JP 3927691A JP 3927691 A JP3927691 A JP 3927691A JP 2861433 B2 JP2861433 B2 JP 2861433B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は刺繍データ作成装置に関
するものであり、特に、模様を形成するブロックの形状
修正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】模様を縫目で埋める刺繍には、模様を規
定する複数の辺のうちの2本の辺を少なくとも1個の縫
目から成る縫目線で互につなぐ刺繍がある。このような
刺繍を行う場合、模様が複数のブロックが並んで形成さ
れるものであるとき、ブロック毎に刺繍を行うことによ
り見映良く縫目を形成することができる。ブロックは、
2本ずつの主辺と副辺とによって画定され、副辺を共有
する状態で並ぶことにより一つの模様を形成し、ブロッ
ク毎に2本の主辺を交互に縫目線でつなげば、縫目線が
模様の長手方向に対してほぼ直交して形成される。その
ため、例えば、模様全体の互につながれる2本の辺の長
さが相当異なる場合や模様が屈曲している場合等でも、
縫目線が著しく斜めになることはなく、見映良く縫目を
形成することができるのである。
【0003】しかし、ブロックが三角形であったり、四
角形であっても2本の主辺の長さが著しく異なる場合に
は、縫目線を見映良く形成することができない。三角形
のブロックは2個の頂点が重なった四角形であると見做
すことができ、その重なった頂点から成る主辺と、その
主辺とつながれる主辺とは著しく長さが異なる。このよ
うに2本の主辺の長さが著しく異なる場合、長い主辺上
の針落ち間隔が適当な間隔となるように縫目線の数を設
定すれば、短い主辺上に縫目線が重なって団子状とな
り、見映が悪くなる。一方、短い主辺上の針落ち間隔が
適当な間隔となるように縫目線の数を設定すれば、長い
主辺上の針落ち間隔が過大となって見映が悪くなるので
あり、2本の主辺のいずれについても適当な針落ち間隔
が得られるように縫目線を形成することは困難である。
また、2本の主辺の中間に別の針落ち位置を設定し、長
い主辺上の針落ち位置と共に1本の縫目線を形成する針
落ち位置を、短い主辺上と2本の主辺の中間とに交互に
設定すれば、短い主辺上の針落ち数を長い主辺上の針落
ち数に対して少なくすることができる。しかし、この場
合には2本の主辺間に針落ち位置を設定するため、その
部分が段となり、見映が悪くなる。そのため、従来は、
2本の主辺の長さが著しく異なる場合にはオペレータが
ブロックの形状を1個ずつ修正していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに作業者がブロックの形状をいちいち修正することは
面倒であり、刺繍データの作成に時間がかかる問題があ
った。
【0005】本発明は、ブロックの形状を能率良く修正
することができる刺繍データ作成装置を提供することを
課題として為されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の刺繍データ作成
装置は、上記の課題を解決するために、図1に示すよう
に、それぞれ2本ずつの主辺と副辺とによって画定さ
れ、副辺を共有する状態で並ぶことにより一つの模様を
形成する複数のブロックのデータを記憶するブロックデ
ータ記憶手段1と、ブロックの各々の2本の主辺の長さ
の比を算出する主辺比算出手段2と、その主辺比算出手
段2により算出された主辺比に基づいて模様を形成する
ブロックのうち少なくとも一つのブロックの形状を主辺
比が1に近くなる形状に修正するブロック形状修正手段
3とを含むように構成される。
【0007】
【作用】2本の主辺の比を算出すれば、それら主辺の長
さがどのくらい異なるかがわかる。主辺比が1に近いほ
ど長さの差が小さいのであり、この算出した主辺比に基
づいてブロックの形状が自動的に修正される。例えば、
長い主辺の長さを短い主辺の長さで除して主辺比を算出
するとともに基準となる主辺比を設定し、算出された主
辺比が設定値より大きいブロックについて形状を修正
し、あるいは、模様を形成する全部のブロックの主辺比
のばらつきが大きい場合にブロックの形状を修正するな
ど、算出した主辺比に基づいて種々の態様でブロックの
形状を修正することができる。
【0008】
【発明の効果】このように本発明の刺繍データ作成装置
によれば、主辺比の算出に基づいてブロックの形状が自
動的に修正されるのであり、修正能率を向上させ得る効
果が得られる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図2において10はミシンテーブルであ
り、このミシンテーブル10上にはベッド12およびミ
シン機枠14が設けられている。ミシン機枠14は、ベ
ッド12から立ち上がった脚柱部16と、その脚柱部1
6の上端から片持ち状にかつベッド12にほぼ平行に延
びる上方アーム18とから成る。このミシン機枠14に
は、針棒22が針棒台(図示省略)により上下方向に移
動可能に取り付けられ、その下端部に縫針24が固定さ
れている。針棒22は針棒抱き等を介してミシンモータ
26(図3参照)に接続されており、ミシンモータ26
の駆動によって針棒22および縫針24が上下往復運動
させられる。ベッド12の上面には開口が形成されてい
る。この開口は針板30によって塞がれているが、針板
30には針孔38が形成されており、縫針24はこの針
孔38から針板30の下方へ突入し、図示しない釜と協
力して縫目を形成する。
【0010】また、ミシンテーブル10,ベッド12上
には、刺繍枠42がミシンの左右方向であるX軸方向
と、前後方向であるY軸方向とに移動可能に取り付けら
れている。刺繍枠42は円環状の外枠44と、外枠44
の内側に嵌められる内枠46とを有し、それら枠44,
46により加工布を保持する。外枠44にはX軸方向に
延び出すスライド部48が形成され、ミシンテーブル1
0上にY軸方向に設けられた一対のガイドパイプ50に
摺動可能に嵌合されている。これらガイドパイプ50の
両端部は支持台52,54によって支持されている。一
方の支持台52は、送りねじ56,X軸送りモータ58
によってX軸方向に移動させられるようになっており、
他方の支持台54はミシンテーブル10の上面から離間
させられている。これらスライド部48,支持台52,
54には一対の無端のワイヤ60が係合せられており、
ワイヤ60が回転伝達軸62,Y軸送りモータ64によ
って移動させられることによりスライド部48がY軸方
向に移動させられる。刺繍枠42は、支持台52のX軸
方向の移動とスライド部48のY軸方向の移動とによっ
て水平面内の任意の位置に移動させられるのであり、こ
の移動と縫針24の上下動とによって加工布に刺繍が施
される。
【0011】本ミシンは、制御装置70によって制御さ
れる。制御装置70は、図3に示すように、CPU7
2,ROM74,RAM76およびバス78等を含むコ
ンピュータを主体とするものである。バス78には入力
インタフェース80が接続され、入力インタフェース8
0にはキーボード82,外部記憶装置84が接続されて
いる。キーボード82は、刺繍を施す模様,主辺比の設
定値等を入力するものであり、アルファベット,数字,
記号,カナ等刺繍模様を指示するキーを始めとし、デー
タの入力に必要な種々のキーが設けられている。また、
外部記憶装置84には刺繍を施す模様の輪郭を規定する
輪郭データが記憶されている。模様の輪郭は、座標群,
ベクトル,式等により規定される。
【0012】バス78にはまた出力インタフェース10
0が接続され、出力インタフェース100にはモータ駆
動回路104,106,108および表示駆動回路11
0を介してミシンモータ26,X軸送りモータ58,Y
軸送りモータ64および表示装置112が接続されてい
る。表示装置112はデータ入力を支援するコメントや
入力されたデータ,刺繍が施される模様の形状等を画面
に表示するものである。また、RAM76には図4に示
すように、模様データエリア114,ブロックデータエ
リア116,主辺比過大ブロックエリア118,修正処
理済みブロックエリア120がワーキングメモリと共に
設けられている。さらに、ROM74には図5にフロー
チャートで示す修正機能を備えたブロックデータ作成ル
ーチンが格納されている。
【0013】本実施例において模様は後述するように複
数のブロックに分割され、刺繍データが作成される。ブ
ロックは図6,図8,図10にそれぞれ示すブロック1
26,128,130のように、四角形あるいは三角形
を成し、各ブロック毎にブロックデータが設定される。
ブロックデータは、ブロックの頂点の座標データおよび
頂点に付された番号データを含む。刺繍は、四角形ある
いは三角形を画定する4本あるいは3本の輪郭線素のう
ちの2本を交互に縫目でつなぎ、輪郭線素内を縫目で埋
めることにより行われる。縫目でつながれる輪郭線素が
主辺であり、他の輪郭線素が副辺であって、副辺を他の
ブロックと共有する状態で並んで模様を形成する。ブロ
ックが三角形の場合には、3個の頂点の1個は2個の頂
点が重なり合ったものであると考えられ、四角形と同様
に4個の頂点があるものとして扱われる。これら4個の
座標データにはそれぞれ番号データが付される。図6の
ブロック126を例に取れば、2本の主辺132のうち
の一方を規定する2個の頂点に1番,3番の符号が付さ
れ、他方の主辺132を規定する2個の頂点に2番,4
番の符号が付されるのであり、この際、1番および2番
が刺繍進行方向(模様が縫目で埋められていく方向であ
り、図中矢印で示される)の一方の側に位置し、3番お
よび4番が他方の側に位置するように番号データが付さ
れる。134は副辺である。
【0014】複数のブロックが並んで模様を形成する
際、先頭のブロックを規定するために4個の点が必要で
あるが、それに続くブロックの場合は前のブロックと2
点が共通であり、2点を設定すればブロックを規定する
ことができる。したがって、図12の模様140につい
て示すように、先頭のブロックについて作成されたブロ
ックデータの座標データには4個の座標が含まれ、それ
ら座標に1番〜4番の番号データが付されるのに対し、
続くブロックについて作成されたブロックデータの座標
データには2個の座標が含まれ、それら座標には3番,
4番の番号データが付される。
【0015】このようにブロックの2本の主辺を縫目線
でつないで刺繍を行う場合、ブロック126のように2
本の主辺132の長さがそれほど違わない場合には、図
7に示すように、それら主辺132の各針落ち間隔はほ
ぼ同じとなり、見映良く縫目が形成される。しかし、ブ
ロック128,130のようにそれぞれ2本の主辺13
6,138の長さが著しく異なる場合には、図9,図1
1に示すように短い主辺上に縫目が重なって見映が悪く
なるか、あるいは図示はしないが長い主辺上の針落ち間
隔が広くなって見映が悪くなる。そのため図5に示すブ
ロックデータ作成ルーチンは、ブロックの形状修正機能
を備え、模様をブロックに分割した際、必要があればブ
ロックの形状を修正し、2本の主辺の長さが、いずれの
主辺についても適当な針落ち間隔で縫目が形成される長
さとなるようにされている。以下、このフローチャート
に基づいて模様のブロックへの分割ならびにブロックの
形状修正について説明する。
【0016】ブロックデータを作成すべく模様が選択さ
れれば、ステップS1(以下、S1と略記する。他のス
テップについても同じ。)が実行され、選択された模様
の輪郭を規定する輪郭データが外部記憶装置84から読
み込まれて模様データエリア114に格納される。ここ
では図12に示すアルファベットのSの字形の模様14
0が選択されたものとする。次いでS2が実行され、模
様140がブロックに分割される。この分割は、本出願
人の特願平1−279381号に記載のデータ処理装置
におけると同様に行われるため、詳細な説明は省略す
る。模様140はB1 〜B17の17個のブロックに分割
され、各ブロック毎に、そのブロックを規定する頂点の
座標データおよび刺繍進行方向を規定する番号データか
ら成るブロックデータが作成されてブロックデータエリ
ア116に格納される。
【0017】次いでS3が実行され、初期化が行われ
る。模様140が分割されて成るブロック数を数え、そ
のブロック数だけ、後述する不変ブロックフラグをセッ
トするエリアをワーキングエリア中に確保するのであ
る。また、ここでブロックの2本の主辺の長さの比の基
準が設定される。本実施例では、主辺比は長い主辺の長
さを短い主辺の長さで除することにより求められ、S3
では主辺比の上限値を入力すべき旨のコメントが表示装
置112に表示され、オペレータが入力する。ここでは
1.4に設定されるものとする。
【0018】続いてS4において17個のブロックB1
〜B17のそれぞれについて2本の主辺の比が算出された
後、S5において全部のブロックの主辺比がいずれも設
定値1.4以下であるか否かの判定が行われる。17個
のブロック全部が修正の必要がなく、見映良く縫目を形
成することができる形状であるか否かの判定が行われる
のである。主辺比が1.4より大きいブロックがなけれ
ばS5の判定はYESとなり、ブロックの形状修正は行
われず、ルーチンの実行は終了するが、1.4より大き
いブロックがあればS5の判定はNOとなり、S6にお
いてそのブロックが主辺比過大ブロックエリア118に
格納される。模様140の場合、第5,第6,第7,第
10,第12,第13ブロックB5 ,B6 ,B7
10,B12,B13の各主辺比が1.4より大きく、主辺
比過大ブロックエリア118にブロック番号の小さい順
に格納される。
【0019】次にS7において主辺比が過大であるブロ
ックがブロック番号の小さい順に読み出され、そのブロ
ックが不変ブロックに隣接しているか否かの判定が行わ
れる。ここで読み出されるブロックは、S6に格納され
たブロックのうちの先頭のブロックである。S7が1回
目に行われるとき、S6において格納されたブロックの
うち1番目のブロックが読み出される。また、不変ブロ
ックは形状の修正を行わないブロックであり、先にワー
キングエリア中に確保したフラグがセットされているか
否かにより不変ブロックであるか否かが判定される。S
7が1回目に行われるときにはいずれのブロックについ
ても不変ブロックフラグはセットされておらず、S7の
判定はNOとなり、S8において主辺比が過大であるブ
ロックが2個以上連続しているか否かの判定が行われ
る。主辺比が過大なブロックは主辺比過大ブロックエリ
ア118にブロック番号の小さい順に格納されており、
まず、1個目のブロックが読み出され、次に格納された
ブロックとブロック番号が連続しているか否かにより連
続しているか否かが判定されるのである。次に格納され
たブロックが隣接したブロックである場合には、更に次
のブロックについても隣接したブロックであるか否かが
判定され、幾つのブロックが連続しているかが求められ
る。複数のブロックが連続している場合にはS8の判定
がYESとなり、S9においてそれら連続したブロック
全部が修正処理済みブロックエリア120に格納され
る。
【0020】模様140の場合、図13に示すように、
第5,第6,第7の3個のブロックB5 ,B6 ,B7
連続しているため、S8の判定はYESとなり、S9に
おいてそれらブロックが修正処理済みブロックエリア1
20に移された後、S10において連続するブロックの
数が偶数個であるか否かの判定が行われる。この判定は
NOとなり、S11においてブロックの形状修正が行わ
れる。この修正は、図14に示すように、連続する奇数
個のブロックのうち中央のブロックの2本の副辺をそれ
ぞれ、それら副辺を規定する2個ずつの頂点のうち、短
い主辺を規定する頂点を隣接するブロックの主辺上にお
いて隣接ブロック側に移動させることにより行われる。
2個の頂点の移動距離は互に等しく、かつ、中央のブロ
ックの主辺比が1.4となる距離とされる。移動後、新
たな頂点の座標がブロックデータエリア116のブロッ
クデータ中の移動前の頂点の座標と置き換えられる。第
5,第6,第7ブロックB5 ,B6 ,B7 のうち中央の
第6ブロックB6 のみの形状修正が行われるのである。
図14に破線で示すのは修正前のブロックであり、実線
で示すのが修正後のブロックである。修正後、S12が
実行され、形状が修正されたブロックについて不変ブロ
ックフラグがセットされる。そして、S17において主
辺比過大ブロックエリア118に格納された全部のブロ
ックについて修正処理が行われたか否かの判定が行われ
る。この判定は、主辺比過大ブロックエリア118にブ
ロックデータが残っているか否かにより行われるが、判
定はNOであり、ルーチンの実行はS7に戻る。
【0021】次にS7が実行されるときには、主辺比過
大ブロックエリア118に残っているブロックのうち、
ブロック番号が最も小さいブロックが読み出され、不変
ブロックに隣接しているか否かの判定が行われる。この
段階では第10ブロックB10が読み出されるが、第10
ブロックB10は不変ブロックに隣接していないため判定
はNOとなり、S8が実行される。第10ブロックB10
には主辺比が過大であるブロックが隣接していないため
S8の判定はNOとなり、S13においてそのブロック
10が修正処理済みブロックエリア120に移された
後、S14が実行され、ブロックの形状が修正される。
この修正は先にS11において第6ブロックB6 につい
て行った修正と同様に行われ、副辺が図14に破線で示
す位置から実線で示す位置に修正される。ただし、第1
0ブロックB10は他の主辺比過大ブロックに隣接してい
ないため、不変ブロックフラグはセットされない。修正
後、S17が実行されるが、この判定はNOであり、ル
ーチンの実行はS7に戻る。
【0022】次にS7が実行されるとき、第12ブロッ
クB12が読み出されて不変ブロックに隣接しているか否
かの判定が行われるが、この判定はNOであり、S8が
実行れる。第12ブロックB12は主辺比が過大な第13
ブロックB13と隣接しているためS8の判定はYESと
なり、S10の判定もYESとなってS15が実行さ
れ、ブロック形状が修正される。連続するブロック数が
偶数の場合には、中央の2個のブロック(連続するブロ
ックが2個の場合にはそれら2個のブロック)の互に重
ならない副辺をそれぞれ規定する2個の頂点のうち、短
い主辺を規定する頂点を隣接するブロックの主辺上にお
いて等距離ずつ、かつ、各ブロックの主辺比が1.4と
なるように移動させることにより行われる。修正後、S
16が実行され、修正された2個のブロックについて不
変ブロックフラグがセットされる。この修正が行われれ
ばS17の判定がYESとなり、S18において修正処
理済みブロックエリア120がクリアされてルーチンの
実行はS4に戻る。
【0023】S4においては、模様140を構成する全
部のブロック(副辺の位置が修正されたブロックについ
ては修正後のブロック)の主辺比が設定値以下であるか
否かの判定が行われる。模様140の場合、この段階で
第5,第7,第11,第14ブロックB5 ,B7
11,B14の主辺比が設定値より大きくなっているもの
とする。したがって、S5の判定はNOとなり、S6に
おいてそれらブロックが主辺比過大ブロックエリア11
8に格納された後、S7においてエリア118に格納さ
れたブロックの最初のブロック(第5ブロックB5 )が
読み出され、不変ブロックに隣接しているか否かの判定
が行われる。第5ブロックB5 は不変ブロックである第
6ブロックB6 に隣接しているため判定はYESとな
り、S19において第5ブロックB5 が修正処理済みブ
ロックエリア120に移された後、S20が実行され、
第5ブロックB5 の形状が修正される。この修正は、図
15に示すように、主辺比が過大なブロックの2本の副
辺のうち、不変ブロックの副辺と重ならない方の副辺を
規定する2個の頂点のうち、短い主辺を規定する頂点を
不変ブロックとは反対側に隣接するブロックの主辺上に
おいて移動させ、主辺比が1.4となるようにすること
により行われる。不変ブロックフラグがセットされたブ
ロックについては形状を修正しないのである。修正後、
S21において形状が修正されたブロックについて不変
ブロックフラグがセットされた後、S17が実行される
が、その判定はNOであり、ルーチンの実行はS7に戻
る。
【0024】次にS7では第7ブロックB7 が読み出さ
れるが、第7ブロックB7 も不変ブロックである第6ブ
ロックB6 に隣接しているため判定はYESとなり、第
5ブロックB5 の場合と同様に形状が修正される。さら
に、次のS7の実行時には第11ブロックB11が読み出
されるが、第11ブロックB11は不変ブロックである第
12ブロックB12に隣接しているためS7はYESとな
り、第5ブロックB5 の場合と同様に修正が行われる。
第14ブロックB14が読み出された場合も同様である。
【0025】模様を構成する全部のブロックの各主辺比
がいずれも1.4以下となり、S5の判定がYESにな
るまで、S6〜S21の修正ステップが繰り返し実行さ
れる。模様140の場合には、図16に示すように更に
第4,第8,第10ブロックB4 ,B8 ,B10が修正さ
れれば17個のブロック全部の主辺比が1.4以下とな
り、模様140は最終的に図17に示すように分割され
ることとなる。なお、模様140の場合には、1回目の
修正により不変ブロックが設定された後、次に修正され
るブロックはいずれも不変ブロックに隣接し、S19〜
S21の実行により形状が修正されたが、不変ブロック
に隣接しない場合もあり、その場合にはS8〜S16の
実行により形状が修正される。
【0026】本刺繍データ処理装置は、上記のように作
成されたブロックデータならびに別に設定される糸密度
に基づいて針落ち位置データを作成する。この針落ち位
置データの作成は、ブロックデータの作成に続いて行う
ようにしてもよく、あるいは、ブロックデータを磁気デ
ィスクに記憶させたり、紙テープに記録して保存し、実
際に刺繍を行うときなど、必要に応じて行うようにして
もよい。刺繍データ処理装置が刺繍ミシンとは別に設け
られたものである場合には、このようにして保存するこ
ととなる。
【0027】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、ブロックデータエリア116がブロックデ
ータ記憶手段1を構成し、ROM74のS4を記憶する
部分およびCPU72のS4を実行する部分が主辺比算
出手段2を構成し、ROM74のS5〜S21を記憶す
る部分およびCPU72ならびRAM76のそれらステ
ップを実行する部分がブロック形状修正手段3を構成し
ているのである。
【0028】なお、上記実施例におけるように不変ブロ
ックを設定してブロック形状を修正する場合、主辺比が
過大であるブロックが不変ブロックに挟まれる状態とな
ることがある。この場合には、そのブロックについては
修正を行わないか、あるいは主辺比の設定値を小さく変
更してそのブロックの形状を両隣の予め定められた数の
ブロックを含めて修正するか、あるいは修正により主辺
比が過大なブロックが不変ブロックにより挟まれる事態
が生じた場合に主辺比の設定値を小さくして形状の修正
をやり直すなど、適宜に対応すればよい。
【0029】また、上記実施例においては模様の輪郭線
を規定する輪郭データを読み出してブロックに分割し、
主辺比が過大なブロックについて形状を修正するように
されていたが、既に分割されたブロックについて修正を
行うようにしてもよく、さらに、分割によらず、もとも
と複数のブロックから成る模様のブロックについても同
様に形状を修正することができる。
【0030】さらにまた、上記実施例においては、主辺
比が過大であるか否かの設定値が模様を形成する全部の
ブロックについて同じ値とされていたが、主辺比の大き
さによって変えてもよい。
【0031】また、短い方の主辺の長さを長い方の主辺
の長さで割って主辺比を求めてもよく、この場合には主
辺比が過大であるか否かの判定に代えて過小であるかの
判定を行うこととなる。
【0032】その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を概念的に示す図である。
【図2】 本発明の一実施例である刺繍データ作成装置
を刺繍ミシンと共に示す斜視図である。
【図3】 上記刺繍ミシンを制御する制御装置の構成を
示すブロック図である。
【図4】 上記制御装置の主体を成すコンピュータのR
AMの構成を示す概念図である。
【図5】 上記コンピュータのROMに格納されたブロ
ックデータ作成ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】 模様を形成するブロックの一例を示す図であ
る。
【図7】 図6に示すブロックについて形成される縫目
を示す図である。
【図8】 模様を形成するブロックの別の例を示す図で
ある。
【図9】 図8に示すブロックについて形成される縫目
を示す図である。
【図10】 模様を形成する更に別のブロックを示す図
である。
【図11】 図10のブロックについて形成される縫目
を示す図である。
【図12】 上記刺繍データ作成装置により刺繍データ
が作成される模様の一例を示す図である。
【図13】 上記模様を構成する複数のブロックのうち
主辺比が設定値より大きいブロックを示す図である。
【図14】 図13に示す主辺比が設定値より大きいブ
ロックの形状が修正された状態を示す図である。
【図15】 図14に示すブロックのうち主辺比が設定
値より大きいブロックの形状が修正された状態を示す図
である。
【図16】 図15に示すブロックのうち主辺比が設定
値より大きいブロックが修正された状態を示す図であ
る。
【図17】 上記模様を形成する全部のブロックの主辺
比が設定値以下となった状態を示す図である。
【符号の説明】
70 制御装置 114 模様データエリア 116 ブロックデータエリア 118 主辺比過大ブロックエリア 120 修正処理済みブロックエリア 126 ブロック 128 ブロック 130 ブロック 132 主辺 134 副辺 136 主辺 138 主辺 140 模様

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ2本ずつの主辺と副辺とによっ
    て画定され、副辺を共有する状態で並ぶことにより一つ
    の模様を形成する複数のブロックのデータを記憶するブ
    ロックデータ記憶手段と、前記ブロックの各々の2本の
    主辺の長さの比を算出する主辺比算出手段と、その主辺
    比算出手段により算出された主辺比に基づいて前記模様
    を形成するブロックのうち少なくとも一つのブロックの
    形状を前記主辺比が1に近くなる形状に修正するブロッ
    ク形状修正手段とを含むことを特徴とする刺繍データ作
    成装置。
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