JP4085205B2 - 刺繍データ作成装置及び刺繍データ作成プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、空間の位置情報に基づいた立体を表す三次元情報に基づいて、刺繍ミシンの動作に必要な刺繍データを作成する刺繍データ作成装置、及び、コンピュータにこのような刺繍データの作成を実行させる刺繍データ作成プログラムに関するものである。
従来、立体的な風合いを持つ刺繍を作成するには、作業者の熟練が必要であり、自動でこれを作成することはできなかった。
例えば画像から自動的に刺繍データを作成する方法はいくつか提案されているが、いずれも平面画像の特徴を抽出し、刺繍データを作成するものであり、立体的な特徴を表現するものではなかった。
これに対して、例えば特許文献1では、あらかじめ用意したメッシュをユーザーが変形する事で、立体の風合いを有する刺繍データを作成することを提案している。
特開平9−176956号公報
しかしながらこの方法ではメッシュを立体風にユーザーが変形する必要があり、複雑な立体を表現するには結局作業者の熟練を必要とする。
一方で、世の中には三次元データを入力するためのCADのような入力手段が存在する。また、これらで作られた三次元データも多く存在する。このデータは、空間の位置情報の点列と、点列からなる閉領域に対する面情報からなる。ここで、入力された三次元データの位置情報の点列をもとに、図23に示すような線縫いによる刺繍データを作成することを考えると、三次元情報を二次元に展開し、線分に沿って線縫いの刺繍データを展開する事で容易に実現できる。図23は、線縫いによる刺繍データの例を示す説明図である。
しかしながらこの方法では、立体的な幾何学模様を刺繍することはできるが、従来平面的な表現であった刺繍デザインを立体的に表現することはできない。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、三次元のデータをもとに、立体的な表現の刺繍データを作成する刺繍データ作成装置及び刺繍データ作成プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の刺繍データ作成装置は、刺繍ミシンにより刺繍を形成するための刺繍データを作成する刺繍データ作成装置において、サーフェイスモデルからなる三次元情報を入力する三次元情報入力手段と、当該三次元情報入力手段により入力された三次元情報からなる刺繍対象領域に、針落ち点情報を設定する針落ち点情報設定手段と、前記針落ち点情報設定手段により設定された針落ち点情報を、二次元に投影した二次元針落ち点情報に変換する針落ち点情報変換手段と、糸密度又は針落ち点間隔の少なくとも一方の上限値及び下限値を設定する限界値設定手段と、前記針落ち点情報変換手段により変換された二次元針落ち点情報を、当該限界値設定手段により設定された上限値及び下限値に従って補正する補正手段と、当該補正手段により補正された二次元針落ち点情報に基づき刺繍データを作成する刺繍データ作成手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の刺繍データ作成装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記三次元情報を二次元に投影する際の中心点を決定する中心点決定手段を備え、前記針落ち点情報変換手段は、前記針落ち点情報設定手段により設定された針落ち点情報を、当該中心点決定手段により決定された中心点に基づき、二次元に投影した二次元針落ち点情報に変換することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の刺繍データ作成装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記限界値設定手段として、糸密度又が針落ち点間隔の少なくとも一方の上限値及び下限値を入力する限界値入力手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の刺繍データ作成装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記二次元針落ち点情報に基づく縫製状態を表示する表示手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の刺繍データ作成装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記三次元情報入力手段により入力された三次元情報を構成する格子の位置情報を、二次元に投影した二次元格子情報に変換する格子情報変換手段と、前記格子情報変換手段により変換された二次元格子情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の刺繍データ作成装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記三次元情報からなる刺繍対象領域を複数の領域に区画する領域区画手段を備え、前記針落ち点情報設定手段は、当該領域区画手段により区画された各区画領域に対して前記針落ち点情報を設定することを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の刺繍データ作成装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記三次元情報入力手段により入力された三次元情報を構成する格子と、該格子で区画されたそれぞれの閉領域について、各閉領域を構成する格子の位置情報を、二次元に投影した二次元格子情報に変換し、該二次元格子情報から二次元に投影した該閉領域内の中心を計算する閉領域内中心計算手段と、当該閉領域内中心計算手段により計算された各閉領域の中心における糸密度を、前記補正手段による補正後の二次元針落ち点情報から取得する糸密度取得手段と、当該糸密度取得手段が取得した各閉領域の糸密度の最高値を求める最高値演算手段と、前記糸密度取得手段が取得した各閉領域の糸密度の最低値を求める最低値演算手段と、前記最高値演算手段の求めた最高値及び前記最低値演算手段の求めた最低値に基づき前記補正後の二次元針落ち点情報の糸密度をさらに補正する糸密度再補正手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の刺繍データ作成プログラムは、刺繍ミシンにより刺繍を形成するための刺繍データをコンピュータに作成させる刺繍データ作成プログラムにおいて、サーフェイスモデルからなる三次元情報を入力する三次元情報入力ステップと、当該三次元情報入力ステップにより入力された三次元情報からなる刺繍対象領域に、針落ち点情報を設定する針落ち点情報設定ステップと、前記針落ち点情報設定ステップにより設定された針落ち点情報を、二次元に投影した二次元針落ち点情報に変換する針落ち点情報変換ステップと、糸密度又は針落ち点間隔の少なくとも一方の上限値及び下限値を設定する限界値設定ステップと、前記針落ち点情報変換ステップにより変換された二次元針落ち点情報を、当該限界値設定ステップにより設定された上限値及び下限値に従って補正する補正ステップと、当該補正ステップにより補正された二次元針落ち点情報に基づき刺繍データを作成する刺繍データ作成ステップとをコンピュータに実行させる。
また、本発明の請求項9に記載の刺繍データ作成プログラムは、請求項8に記載の発明の構成に加え、前記三次元情報を二次元に投影する際の中心点を決定する中心点決定ステップをコンピュータにさらに実行させ、前記針落ち点情報変換ステップでは、前記針落ち点情報設定手段により設定された針落ち点情報を、当該中心点決定ステップにより決定された中心点に基づき、二次元に投影した二次元針落ち点情報に変換することを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の刺繍データ作成プログラムは、請求項8に記載の発明の構成に加え、前記限界値設定ステップとして、糸密度又が針落ち点間隔の少なくとも一方の上限値及び下限値を入力する限界値入力ステップを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載の刺繍データ作成プログラムは、請求項8に記載の発明の構成に加え、前記二次元針落ち点情報に基づく縫製状態を表示する表示ステップをコンピュータにさらに実行させることを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載の刺繍データ作成プログラムは、請求項8に記載の発明の構成に加え、前記三次元情報入力ステップにより入力された三次元情報を構成する格子の位置情報を、二次元に投影した二次元格子情報に変換する格子情報変換ステップと、前記格子情報変換ステップにより変換された二次元格子情報を表示する表示ステップとコンピュータにさらに実行させることを特徴とする。
また、本発明の請求項13に記載の刺繍データ作成プログラムは、請求項8乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記三次元情報からなる刺繍対象領域を複数の領域に区画する領域区画ステップをコンピュータにさらに実行させ、前記針落ち点情報設定ステップは、当該領域区画ステップにより区画された各区画領域に対して前記針落ち点情報を設定することを特徴とする。
また、本発明の請求項14に記載の刺繍データ作成プログラムは、請求項8乃至13のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記三次元情報入力手段により入力された三次元情報を構成する格子と、該格子で区画されたそれぞれの閉領域について、各閉領域を構成する格子の位置情報を、二次元に投影した二次元格子情報に変換し、該二次元格子情報から二次元に投影した該閉領域内の中心を計算する閉領域内中心計算ステップと、当該閉領域内中心計算ステップにより計算された各閉領域の中心における糸密度を、前記補正ステップによる補正後の二次元針落ち点情報から取得する糸密度取得ステップと、当該糸密度取得ステップが取得した各閉領域の糸密度の最高値を求める最高値演算ステップと、前記糸密度取得ステップが取得した各閉領域の糸密度の最低値を求める最低値演算ステップと、前記最高値演算ステップにおいて求めた最高値及び前記最低値演算ステップにおいて求めた最低値に基づき前記補正後の二次元針落ち点情報の糸密度をさらに補正する糸密度再補正ステップとをコンピュータにさらに実行させることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の刺繍データ作成装置によれば、サーフェイスモデルからなる三次元情報を入力し、これに対して針落ち点情報を設定し、さらに二次元に投影して、二次元の針落ち点情報に変換する。そして、糸密度又は針落ち点間隔の少なくとも一方の上限値及び下限値を設定し、この範囲に収まるように、先に変換された二次元針落ち点情報を補正して、刺繍データを作成するので、三次元の入力情報をもとに、立体的な表現の刺繍データを、縫製可能範囲内で作成できる。
また、本発明の請求項2に記載の刺繍データ作成装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、三次元情報を二次元に投影する際には、投影する際の中心点を決定し、投影を行なうので、好ましい立体の見え方を選んで刺繍データを作成することができる。
また、本発明の請求項3に記載の刺繍データ作成装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、糸密度又は針落ち点間隔の少なくとも一方の上限値及び下限値を操作者が入力可能としたので、好みの風合いで刺繍データを作成できる。
また、本発明の請求項4に記載の刺繍データ作成装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、二次元針落ち点情報に基づく縫製状態を、刺繍データ作成前にあらかじめ表示できるので、刺繍後のイメージを把握してから刺繍データの作成を実行することができる。
また、本発明の請求項5に記載の刺繍データ作成装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、三次元情報を構成する格子の位置情報を、二次元に投影した二次元格子情報に変換し、この二次元格子情報を表示させるので、演算の負荷を重くすることなく二次元のイメージを把握することができる。
また、本発明の請求項6に記載の刺繍データ作成装置によれば、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の効果に加え、領域に区画された範囲ごとに針落ち点情報を設定するので、所望の刺繍内容に応じて詳細に針落ち点情報を設定することができる。
また、本発明の請求項7に記載の刺繍データ作成装置によれば、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の効果に加え、対象となる立体の位置が俯瞰位置から見て奥のほうにある場合など、糸密度が全体的に濃くなってしまい、手前側と奥側との差異が糸密度によって表現できなくなってしまうような場合にも、各格子で区画された閉領域の位置関係を用いて、糸密度を補正することで、立体的風合いを損なうことなく表現できる。
また、本発明の請求項8に記載の刺繍データ作成プログラムによれば、サーフェイスモデルからなる三次元情報を入力し、これに対して針落ち点情報を設定し、さらに二次元に投影して、二次元の針落ち点情報に変換する。そして、糸密度又は針落ち点間隔の少なくとも一方の上限値及び下限値を設定し、この範囲に収まるように、先に変換された二次元針落ち点情報を補正して、刺繍データを作成するので、三次元の入力情報をもとに、立体的な表現の刺繍データを、縫製可能範囲内で、コンピュータにより作成できる。
また、本発明の請求項9に記載の刺繍データ作成プログラムによれば、請求項8に記載の発明の効果に加え、三次元情報を二次元に投影する際には、投影する際の中心点を決定して行なうので、好ましい立体の見え方を選んで刺繍データをコンピュータにより作成することができる。
また、本発明の請求項10に記載の刺繍データ作成プログラムによれば、請求項8に記載の発明の効果に加え、糸密度又は針落ち点間隔の少なくとも一方の上限値及び下限値を操作者が入力可能としたので、好みの風合いで刺繍データをコンピュータにより作成できる。
また、本発明の請求項11に記載の刺繍データ作成プログラムによれば、請求項8に記載の発明の効果に加え、二次元針落ち点情報に基づく縫製状態を、刺繍データ作成前にあらかじめ表示できるので、刺繍後のイメージを把握してからコンピュータにより刺繍データの作成を実行することができる。
また、本発明の請求項12に記載の刺繍データ作成プログラムによれば、請求項8に記載の発明の効果に加え、三次元情報を構成する格子の位置情報を、二次元に投影した二次元格子情報に変換し、この二次元格子情報を表示させるので、演算の負荷を重くすることなく二次元のイメージをコンピュータにより把握することができる。
また、本発明の請求項13に記載の刺繍データ作成プログラムによれば、請求項8乃至12のいずれかに記載の発明の効果に加え、領域に区画された範囲ごとに針落ち点情報を設定するので、所望の刺繍内容に応じて詳細に針落ち点情報をコンピュータにより設定することができる。
また、本発明の請求項14に記載の刺繍データ作成プログラムによれば、請求項8乃至13のいずれかに記載の発明の効果に加え、対象となる立体の位置が俯瞰位置から見て奥のほうにある場合など、糸密度が全体的に濃くなってしまい、手前側と奥側との差異が糸密度によって表現できなくなってしまうような場合にも、各格子で区画された閉領域の位置関係を用いて、糸密度を補正することで、立体的風合いを損なうことなく表現できる。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態は、任意の方法により入力した図柄を刺繍データとして不揮発性のメモリカードに書き込むことによって、刺繍データを刺繍ミシンに供給するための刺繍データ作成装置に対して、本発明を適用したものである。
ここで、本実施の形態に用いられる刺繍ミシンについて以下に簡単に説明する。刺繍ミシンは、ミシンベッド上に配置され刺繍が施される加工布を保持する刺繍枠を、水平移動機構により装置固有のX・Y座標系で示される所定位置に移動させつつ、縫い針及び釜機構による縫製動作を行なうことにより、その加工布に所定の図柄の刺繍を施すようになっている。
そして、前記水平移動機構や針棒などは、ミシンに内蔵されたマイクロコンピュータ等から構成される制御装置により制御されるようになっており、従って、一針毎の加工布のX・Y方向の移動量、即ち針落ち位置を指示する刺繍データ(ステッチデータ)が与えられることにより、制御装置は刺繍動作を自動的に実行することが可能となる。
また、本実施の形態では、刺繍ミシンにはメモリカード装置が設けられ、書き換え可能なメモリカードを装着することにより、外部から刺繍データが与えられるように構成されている。即ち、本実施の形態の刺繍データ作成装置は、このような刺繍ミシンにおいて刺繍縫製を行うための刺繍データを作成・編集する機能を有するものである。
次に、本実施の形態の刺繍データ作成装置1の全体構成について、図1を参照して説明する。図1は、刺繍データ作成装置1の全体構成を示す外観図である。刺繍データ作成装置1は、基本的には、装置本体と、装置本体に接続されたマウス2、キーボード3、メモリカードコネクタ4、及び表示装置5から構成されている。
次に、刺繍データ作成装置の制御系について、図2を参照して説明する。図2は、刺繍データ作成装置の電気的構成を示すブロック図である。
図2に示すように、刺繍データ作成装置1は、刺繍データ作成装置1を制御するCPU6、CPU6が各種の処理をする際にワークエリアとして使用するRAM7、各種の初期設定値やBIOSなどを記憶したROM8、及び入出力(I/O)インタフェース9と、そのI/Oインタフェース9に接続されたマウス2、キーボード3、メモリカードコネクタ4、メモリカード10、ハードディスク等から構成され、各種プログラムや三次元情報を含むデータを記憶した外部記憶装置11及び表示装置5から構成されている。
次に、以上の構成を有する刺繍データ作成装置1における処理の流れについて、図3〜図6のフローチャート及び図7〜図16及び図22の説明図を参照して説明する。以下の処理は、刺繍イメージをその都度表示装置5上に描画する第一の実施形態についてのものである。図3は、刺繍データ作成処理のメインルーチンのフローチャートである。図4は、図3のS5で実行する二次元投影情報計算処理の流れを示すサブルーチンのフローチャートである。図5は、図3のS8で実行する補正処理のサブルーチンのフローチャートである。図6は、図3のS8で実行する補正処理の別の例のサブルーチンのフローチャートである。図7は、サーフェイスモデルの例を示す説明図である。図8は、入力された三次元情報の例を示す説明図である。図9は、三次元情報の俯瞰位置の設定を示す説明図である。図10は、縫製属性の仮定と二次元への投影を示す説明図である。図11は、投影における中心点を示す説明図である。図12は、(a)は三次元情報を二次元に投影した縫製データの例を示す説明図であり、(b)は、補正後の縫製データの例を示す説明図である。図13は、針落ち点間隔の補正処理の例を示す説明図であり、(a)は三次元情報を二次元に投影した縫製データの例を示す説明図であり、(b)は、補正後の縫製データの例を示す説明図である。図14は、糸のX座標での配置位置と糸間隔の関係を示すグラフである。図15は、補正前の糸の配置位置を示す説明図である。図16は、入力された三次元情報に基づいて作成された刺繍データの例を示す説明図である。図22は、糸の配置位置と隣り合う糸の間隔のリストを示す説明図である。以下の説明において、処理のステップを「S」と略記する。
図3に示すように、刺繍データ作成処理が開始されると、まず、三次元の対象の情報を入力する(S1)。ここで、本発明における三次元情報は、サーフェイスモデルを対象としている。サーフェイスモデルとは、図7に示すように、立体を多角形の平面の集まりとして表現するものであり、立体を構成するポリゴンといわれる多角形を単位として、その頂点の座標点列の集合で表現されるものである。尚、前述した図22も、サーフェイスモデルの別の例を示している。
また、本実施形態の中では、このような多角形の各辺を格子、その多角形の平面を格子で区画された閉領域と表現している。本実施形態では、別途任意の方法で作成され、外部記憶装置11やメモリカード10等に記憶された、既存の三次元情報を入力するものとする。ここでは、説明を簡単にするため、図8に示すような板状の立体を入力したものとする。
次に、糸密度及び針落ち点間隔(ピッチ)の最低値・最高値を設定する(S2)。すなわち、今作ろうとしている刺繍データ全体の糸密度及び針落ち点間隔(ピッチ)の最低値・最高値を決める。これは、あらかじめ決められた値であっても良いし、操作者がその場でマウス2やキーボード3を用いて入力するようにしても良い。この場合には、マウス2及びキーボード3が本発明の限界値入力手段に相当する。
次に、三次元の対象の表面の点列からなる閉領域に、縫製属性、すなわち針落ち点情報を設定する(S3)。このとき設定される縫製属性は、三次元の対象の表面に対して縫製すると仮定したものである。ここで縫製属性には、縫製方法、糸色、糸密度、針落ち点間隔(ピッチ)が含まれる。ここで、縫製方法としては閉領域を刺繍縫いする縫い方の種別を意味し、たたみ縫いやサテン縫いなどがあげられる。
次に、三次元の対象の俯瞰位置を決定する(S4)。換言すると、三次元の対象を移動・回転する。これはつまり、立体をどこから見るかということである。例えば、図7では、(a)に示す立体と(b)に示す立体は同じものであるが、俯瞰位置が異なるため、見え方が違っている。また、立体の俯瞰位置を変更する、ということは、立体を移動・回転させる、と言うことと等価である。例えば、図8に示す板状の立体Mを回転させると図9に示す(符号M’として表示)ようになるが、これは、図8について、図9での回転方向と逆方向に俯瞰位置を移動したことと等価である。
次に、俯瞰位置を決定した三次元の対象の表面に仮定された縫製情報について、二次元投影情報を計算する(S5)。この二次元投影情報計算処理の詳細については、図4を参照して後述する。次に、S5で計算した二次元投影情報を表示装置5の操作画面に描画する(S6)。例えば、図10(b)のように表示される。
次に、S6で描画された状態で決定とし、刺繍データを作成するか否かを判断する(S7)。この決定は、操作者からの入力を受け付けることによって判断する。刺繍データをまだ作成しない場合には(S7:NO)、S3に戻って上記のステップを繰り返す。
刺繍データを作成する場合には(S7:YES)、次に、S5で計算した糸の配置位置と針落ち点の二次元投影情報について、糸密度(糸配置間隔)、針落ち点間隔を補正する(S8)。S5で計算した糸の配置位置と針落ち点の二次元投影情報をそのまま刺繍データに変換すれば、立体的な表現の刺繍データを実現できるが、ここで計算した糸密度および針落ち点間隔(ピッチ)が、現実に縫製可能な値であるとは限らない。例えば計算上1mmあたり10本という糸密度や0.5mmの針落ち点間隔(ピッチ)が連続するような場合、実際に縫製を行うと縫製品質が著しく悪くなる。また、極端な場合では糸や被縫製物(布)が一箇所に寄り合って、縫製不可能になり、針折れ・糸切れなどを引き起こす。
また逆に、針落ち点間隔(ピッチ)があまり広すぎると、糸が被縫製物から離れたような状態になったり、密度が荒すぎると糸と糸の間隔があいてしまい、本来表現したい刺繍の風合いが損なわれる、という問題が発生する。
そこで、S2で設定した糸密度及び針落ち点間隔(ピッチ)の最低値・最高値に従って、糸密度及び針落ち点間隔(ピッチ)を補正する。ここで実行する補正処理の詳細は、図5及び図6を参照して後述する。
補正処理が終了したら、補正後の糸密度及び針落ち点間隔に従って、刺繍データを作成し(S9)、処理を終了する。
次に、図4を参照して、図3のS5で実行する二次元投影情報計算処理について説明する。この二次元投影情報計算処理では、三次元の対象の表面に仮定された縫製情報の針落ち点の一つ一つを、二次元に投影する。
まず、投影の中心点(消失点)を設定する(S51)。これは、三次元情報の俯瞰位置(図3:S4で決定)から決まる値である。投影の中心点(消失点)は、立体を表現するとき、ここが無限遠点であることを示す点である。この点を近くに置くと遠近感が強調され、遠くに置くと、遠近感は弱まる。上記、俯瞰位置を決定するとは、どの位置から、どのような遠近感で見るか、を指定するものである。投影における投影の中心点(消失点)を三次元の座標上に表すと、例えば図11に示すようになる。
次に、三次元上の各点を入力する(S52)。三次元の対象の表面に仮定された縫製情報の、糸の配置位置および針落ち点のことである。尚、糸の配置位置とは、三次元の対象の表面のどの位置に糸を配置するかと言う情報である。例えば糸密度が3本/mmであれば、0.333333mmごとに糸が配置される。ここで配置される糸の両端点には当然針落ち点があり、すなわち、針落ち点の情報は糸の配置位置の情報を含んでいる。しかし今、縫製情報について糸密度と針落ち点間隔の問題を分けて説明しているため、これらを別のものとして示している。
次に、以下の計算式により三次元上の点(X,Y,Z)を二次元上の点(x,y)に投影する(S53)。
x=(Xc*Z-X*Zc)/(Z-Zc)
y=(Yc*Z-Y*Zc)/(Z-Zc)
この処理を繰り返すことで各点を計算し、三次元情報を二次元に投影する。そして、図3のメインルーチンに戻る。
次に、図3のS8で実行する補正処理について、図5、図12及び図22を参照して説明する。
例えば、図4のフローチャートに従って計算した結果、図12(a)のように縫い目が設定された閉領域があるとする。これについて、糸密度を最高値と最低値の間になるように糸密度を変更する。同様に、針落ち点間隔(ピッチ)を調べ、最低値に満たないものは最低値に、最高値を超えるものは最高値になるように補正すると、図12(b)のようになる。
ここでは、最高密度を5本/mm、最低密度を2本/mmと設定している(図3:S2)。これは、言い換えれば、隣り合う糸の間隔が0.2mmよりも小さければ、これを0.2mmにし、0.5mmより大きければ、これを0.5mmとするということである。針落ち点間隔(ピッチ)についても同様で、隣接する針落ち点の距離が、最低値より小さければ最低値にし、最高値より大きければ最高値にする。
図5に示すように、補正処理を開始すると、まず、開始配置位置へ糸を配置する(S601)。この時、lPを今糸を配置した開始配置位置、lCを補正前の糸の配置について、次に糸を配置する配置予定位置とする。
次に、以下の計算式により、直前の配置位置と、次に糸を配置する配置予定位置の距離dlを計算する(S602)。
dl=lC−lP
図12に示す例では、dl=0.8mmとなる。
次に、dlを糸間隔の最高値dMAXと比較する(S603)。dMAXは、図3のS2で設定した糸密度の最低値の逆数である。いま、糸密度の最低値が2本/mmであった時、
dMAX=1/2=0.5mm
である。
糸間隔が最大値より大きい場合(dl>dMAXの時)には(S603:YES)、次に、直前の配置位置lPと最終配置位置lLASTの距離を糸間隔の最高値dMAXと糸間隔の最低値dMINの和と比較する(S604)。
(lLAST−lP)>(dMAX+dMIN)
図12の例では、 dl=0.8>dMAX=0.5 なので、S603:YESとなり、S604に進むこととなる。
直前の配置位置lPと最終配置位置lLASTの距離が、最高値dMAXと糸間隔の最低値dMINの和よりも大きい場合には(S604:YES)、次の配置位置lCを、lP+dMAXに変更し(S605)、S611へ移行する。
前の配置位置lPと最終配置位置lLASTの距離が最高値dMAXと糸間隔の最低値dMINの和以下の場合には(S604:NO)、次の配置位置lCをlLAST−dMINに変更し(S606)、S611へ移行する。これは、lC=lP+dMAXとしてしまうと、lCとlLASTの距離がdMINより小さくなってしまうためである。
一方、S603において糸間隔が最大値以下の場合(dl<=dMAXの時)には(S603:NO)、dlを糸間隔の最低値dMINと比較する(S607)。dMINは、図3のS2で設定した糸密度の最高値の逆数である。いま、糸密度の最高値が5本/mmであった時、dMIN=1/5=0.2mmである。
糸間隔が最低値以上の場合(dl>=dMINの時)には(S607:NO)、そのままS611へ移行する。糸間隔が最低値より小さい場合(dl<dMINの時)には(S607:YES)、直前の配置位置lPと最終配置位置lLASTの距離を糸間隔の最低値dMINの二倍と比較する(S608)。
(lLAST−lP)<(dMIN+dMIN)
直前の配置位置lPと最終配置位置lLASTの距離を糸間隔の最低値dMINの二倍よりも小さい場合には(S608:YES)、次の配置位置lCをlLASTに変更し(S609)、S611へ移行する。これは、lC=lP+dMINとしてしまうと、lCとlLASTの距離がdMINより小さくなってしまうためである。
直前の配置位置lPと最終配置位置lLASTの距離を糸間隔の最低値dMINの二倍以上の場合には(S608:NO)、次の配置位置lCをlP+dMINに変更し(S610)、S611へ移行する。
以上のS605,S606,S609,S610により次の配置位置が決定されたので、次の配置位置lCに糸を配置する(S611)。そして、次の回の処理のために直前の配置位置lPにlCを代入する(S612)。すなわち、lCを補正前の糸の配置について、次に糸を配置する配置予定位置とする。
ここで、次の配置予定位置lCは次のように決められる。
まず、図5のフロチャートで示す補正処理の前に、予め補正前の糸の配置について、図22に示すような糸の配置位置と隣り合う糸の間隔のリストを作っておく。最初の糸の配置予定位置は、開始配置位置からd1(リストの1番目)だけ離れた位置lP+d1になる(S601で示したlC)。次に、ステップS612で補正後の配置位置lPが決定されたとき、リストの糸の配置位置とlPを比較する。ここで、Dm≦lP<Dm+1となるDmを探し、そのDmに対応したdmを決定し、次の配置予定位置lC=lP+dmとする。
そして、最終位置まで糸を配置したか否かを判断し(S613)、最終位置まで配置した lP=lLAST場合(S613:YES)、図3に戻る。そうでなければ(S613:NO)、S602へ戻って次の糸の配置を決定する処理を行う。
以上の処理において、糸の配置間隔を針落ち点間隔、糸の配置位置を針落ち点と置き換えることで、図5のフローチャートはそのまま針落ち点間隔の補正に利用できる。また、針落ち点間隔の補正の様子を図13に示す。
尚、糸密度に関しては、次のような考え方で補正することもできる。糸密度の別の補正方法について、図6、図14、図15を参照して説明する。
まず、現在の三次元情報の格子で区画された閉領域内について、最も奥にある点と最も手前にある点を探す。次に、最も奥にある場合の糸密度が最高になるように、また、最も手前にある場合の糸密度が最低になるように設定する。
そして、図3のS2で設定された糸密度の最低値及び最高値から、連立方程式を解いて補正後の糸の配置位置と糸間隔を導く(S71)。ここで、連立方程式を解くアルゴリズムとしては、例えば掃き出し法やガウス・ザイデル法、また、行列を用いた解法などが公知である。
例えば、図3のS2で設定された糸密度範囲(最低値及び最高値)が2本/mm〜5本/mm であり(糸間隔でいうと0.5mm〜0.2mmとなる)、あるデザインの補正前の糸の配置位置が図15のようになっている。この例では、Y軸に平行に糸が配置され、各糸の配置位置のX座標はそれぞれ、5.556, 5.625, 5.714, 5.833, 6, 6.25[mm] となっている。尚、X座標の座標値で説明できるよう、簡単のため、図15のようにY軸に平行に糸が配置された例を示しているが、当然、実際の計算ではこのような例に限るものではない。
これに対し、補正前の糸の間隔が奥から 0.069, 0.089, 0.119, 0.167, 0.25[mm] となる。ここで、糸のX座標での配置位置と糸間隔の関係をグラフにすると図14のグラフaのようになる。このグラフはグラフbのようにほぼ直線で近似できる。
ここで、現在糸間隔の範囲が0.069mm〜0.25mmとなっているものを、0.2mm〜0.5mmの範囲に補正する必要がある。そこで、グラフcを作成する。ここで、グラフbは、糸のX座標の位置をXT、補正前の糸間隔をDとすると、
D=0.2869*XT-1.56
で表現できる。すなわち、糸の位置6.25mmに対して糸間隔0.25mm及び糸の位置5.625mmに対して糸間隔0.069mmを解いたものである。
これに対し、補正後の糸の位置6.25mmに対して糸間隔0.5mm及び糸の位置5.625mmに対して糸間隔0.2mmとして解くと、補正後の糸間隔をD’、定数a,bとして、
0.5=6.25*a+b
0.2=5.625*a+b
これを解いて、
a=0.48
b=-2.5
なので、
D’=0.48*XT-2.5
となり、グラフcは図14のようになる。
次に、開始配置位置へ糸を配置する(S72)。上記の例の場合、まず、X座標6.25mmの位置に配置される。次に、上記の連立方程式に現在の糸の配置位置を代入して糸間隔を計算し、次に糸を配置する配置予定位置を計算する(S73)。上記の例の場合、補正後の糸の配置は次のようになる。現在の配置位置は、S72より、X座標6.25mmの位置である。この位置での補正後の糸間隔は、上記D’を導く式により、
0.48*6.25-2.5=0.5
なので、次の糸の配置予定位置は
6.25-0.5=5.75
となる。
次に、配置予定位置と最終配置位置を比較する(S74)。配置予定位置が最終配置位置を超えていなければ(S74:NO)、次の糸の配置予定位置へ糸を配置する(S75)。上記例では、X座標5.75mmの位置は、最終予定位置である5.556mmを超えていないので(S74:NO)、X座標5.75mmの位置に配置する。そして、S73に戻り、次の糸の配置位置を計算する。上記例では、X座標5.75mmでの補正後の糸間隔は、
0.48*5.75-2.5=0.26
なので、次の糸の配置予定位置は
5.75-0.26 = 5.49
となる。
ここで、再び、配置予定位置と最終配置位置を比較する(S74)。配置予定位置5.556mmと最終配置位置を比較すると、配置予定位置が最終配置位置を超えてしまっている(この場合は配置予定位置<最終配置位置)(S74:YES)。
そこで、最終配置位置5.556mmに糸を配置し(S76)、終了する。尚、ここで直前の配置位置と最終配置位置との距離は、
5.75-5.556=0.194mm
となり、糸間隔の最小値0.2mmより小さくなってしまう。しかし、この場合はこの糸間隔が連続するわけでは無いので、縫製品質には大きな影響を与えない。
尚、以上の説明では、簡単のため、図14のグラフbのように全体を直線で近似した式に対し、補正後の糸間隔を求める式(グラフc)を作成し計算したが、グラフaを直線で近似することなく、補正後の糸間隔を求める式(グラフ)を作成し計算するようにしても良い。
具体的には、グラフ全体の下限を補正後の糸間隔の最小値に合わせる。今回の場合、0.069, 0.089, 0.119, 0.167, 0.25[mm]の各点に、補正前の最小値0.069mmと、補正後の最小値0.2mmの差 0.131mm を足して、0.2, 0.22, 0.25, 0.298, 0.381[mm]となる。
次に、グラフ全体の上限が補正後の糸間隔の最大値に合わせるよう、拡大・縮小する。
補正前の最大値と最小値の差は 0.381-0.2=0.181
補正後の最大値と最小値の差は 0.5-0.2=0.3
なので、
補正前の糸間隔D
補正後の糸間隔D’
として
D’= (D-0.2) * 0.3/0.181+0.2
となる。これを計算すると、
0.2, 0.233149171, 0.282872928, 0.362430939, 0.5[mm]
となり、図14のグラフdのようになる。
このグラフを図6のフローチャートに適用して糸密度の補正を行う。ただしこの場合、デザインの補正前の糸のX座標の以下の配置位置、
5.556 - 5.625 - 5.714 - 5.833 - 6 - 6.25
それぞれの区間について、それぞれの計算式を適用する必要がある。この場合、計算時間はかかるが、より正確に補正後の糸間隔を求めることができる。
また、糸の配置間隔を、針落ち点間隔と置き換えることで、図6のフローチャートはそのまま針落ち点間隔の補正に利用できる。
以上の処理を実行することにより、一般的な三次元情報から、刺繍の風合いを生かし、かつ、実際に縫製可能な刺繍データを作成することができる。例えば、発明が解決しようとする課題において説明した図23のような球体の三次元情報を元に、図16に示すような縫製データを、上記の方法で作成することができる。
尚、以上の処理において、隠れた(表側から見えない)面の刺繍データは作成しないよう、陰面処理を行う。陰面処理の手段としては、例えばZバッファ法と呼ばれる手法が公知である。
尚、上記第一実施形態において、図3のS2で糸密度及び針落ち点間隔(ピッチ)の最高値・最低値の設定処理を実行するCPU6が本発明の限界値設定手段として機能する。また、図3のS3で縫製情報設定処理を実行するCPU6が本発明の針落ち点情報設定手段として機能する。また、図3のS5及び図4のサブルーチンで二次元投影情報計算処理を実行するCPU6が本発明の針落ち点情報変換手段として機能する。また、図3のS8及び図5、図6のサブルーチンで糸密度とピッチの補正処理を実行するCPU6が本発明の補正手段として機能する。また、図3のS9で刺繍データ作成処理を実行するCPU6が本発明の刺繍データ作成手段として機能する。また、図4のS51で中心点設定処理を実行するCPU6が本発明の中心点決定手段として機能する。
ところで、上記第一の実施形態においては、画面上に常に刺繍の状態を表示するように想定していた。この方法では、実際の刺繍の風合いを操作者が理解しやすい、という長所があるが、一方で、すべての糸の情報について、常に計算を行わなければならず、計算上の負荷が大きい。そこで、次に示す第二の実施形態のようにしてもよい。以下、第二の実施形態における処理の流れについて図17を参照して説明する。図17は、第二実施形態における刺繍データ作成処理の流れを示すフローチャートである。
図17に示すように、まず、サーフェイスモデルからなる三次元の対象の情報を入力する(S201)。次に、糸密度及び針落ち点間隔(ピッチ)の最低値・最高値を設定する(S202)。これは、第一の実施形態と同様に、あらかじめ決められた値であっても良いし、操作者がその場でマウス2やキーボード3を用いて入力するようにしても良い。
次に、三次元表面に縫製属性を設定する(S203)。このとき設定される縫製属性は、三次元の表面に対して縫製すると仮定したものである。次いで、三次元の俯瞰位置を決定する(もしくは、三次元の対象を移動・回転する)(S204)。
次に、俯瞰位置を決定した三次元の対象について、格子の情報について二次元投影情報を計算する(S205)。そして、計算の結果得られた格子の二次元投影情報を操作画面に描画する(S206)。
次に、刺繍データを作成するか否かを判断する(S207)。まだ刺繍データを作成しない場合には(S207:NO)、S203に戻る。刺繍データ作成を選択する場合には(S207:YES)、S203で設定された三次元の表面に対する縫製属性と、S204で決定した三次元の俯瞰位置から、糸と針落ち点の二次元投影情報を計算する(S208)。この計算は、図4のフローチャートで示した方法による。
次に、S208で計算した糸と針落ち点の二次元投影情報について、糸密度(糸配置間隔)、針落ち点間隔(ピッチ)を補正する(S209)。これは、図5または図6のフローチャートで説明した方法による。最後に、S209で補正した糸密度および針落ち点間隔に従って、刺繍データを作成する(S210)。
以上説明した第二実施形態によれば、画面上に常に刺繍の状態を表示することなく、立体を示す格子の情報のみを表示するようにしているので、すべての糸の情報について、常に計算を行う必要がなく、計算上の負荷を低減させることができ、コンピュータ上でのスムーズな操作が実現できる。
尚、上記第二実施形態において、図17のS205で格子の情報について二次元投影情報計算処理を実行するCPU6が本発明の格子情報変換手段として機能する。
尚、本発明は以上説明した第一及び第二の実施形態に限られるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、第一及び第二の実施形態では、各格子で区画された閉領域内をたたみ縫いで縫い埋める例を示した。この場合、刺繍データの補正情報として、糸密度と針落ち点間距離(ピッチ)についての最低値・最高値を指示する必要があった。
しかし、立体表面に仮定される縫い目は、たたみ縫いで縫い埋めるパターンである必要はなく、線で絵柄を示すような走り縫いである場合も考えられる。このような場合は、刺繍データの補正情報として必要な、針落ち点間距離(ピッチ)についての最低値・最高値だけを指定できるようにすればよい。
以下、図18を参照して、簡単に説明する。図18(a)は、板状の立体の表面に図柄を示す走り縫いを施した状態を示す説明図である。また、図18(b)は、図18(a)に示す板状の立体を回転した状態を示す説明図である。
この変形例の場合、針落ち点間隔の補正に関しては、前述した方法で(図3:S8、図5、図13参照)実現することができる。この場合、いずれかの面を縫い埋める必要はなく、補正情報として必要なのは、針落ち点間距離(ピッチ)についての最低値・最高値である。
また、第一及び第二の実施形態では、各格子で区画された閉領域内をたたみ縫いで縫い埋める例を示した。この場合、刺繍データの補正情報として、糸密度と針落ち点間距離(ピッチ)についての最低値・最高値を指示する必要があった。しかし、立体表面に仮定される縫い目は、たたみ縫いで縫い埋めるパターンである必要はなく、経路の途中に針落ち点を設けない、サテン縫いである場合も考えられる。このような場合は、刺繍データの補正情報として必要な、糸密度についての最低値・最高値だけを指定できるようにすればよい。
さらに、第一及び第二の実施形態では、立体を表現する三次元情報に含まれるそれぞれの閉領域に、それぞれ単一の縫製属性を設定するような例を示したが、これに限るものではない。図19に示すように、通常の刺繍と同様、ひとつの閉領域をさらに区画し、それぞれに対して異なる縫製属性を設定することも可能である。図19は、ひとつの閉領域に対し、領域を区画し、それぞれに縫製属性を設定することで刺繍で図柄を描き、さらにこれを三次元上で回転した例を示す説明図である。これを二次元に投影した場合の刺繍データの作成も図3、または図17のフローチャートから導くことができる。
また、対象となる立体の位置が俯瞰位置から見て奥のほうにある場合など、糸密度が全体的に濃くなってしまい、手前側と奥側との差異が糸密度によって表現できなくなってしまう場合がある。例えば、糸密度の最高値が5本/mmと設定してあり、最も手前にある格子で区画された閉領域内の補正後の糸密度が4本/mmになった場合など、立体を4〜5本/mmと言う狭い範囲で表現しなければならない。このような場合、各格子で区画された閉領域の位置関係を用いて、糸密度を補正することで、立体的風合いを損なうことなく表現できる。このような場合の糸密度の補正について、図20及び図21を参照して説明する。図20は、糸密度の補正処理の変形例のフローチャートである。図21(a)は、補正前の二次元投影情報の計算結果の例を示す説明図である。図21(b)は、上記第一実施形態で示した補正による補正後の例を示す説明図である。図21(c)は、図20の処理により補正した場合の補正後の例を示す説明図である。
まず、投影した各格子で区画された閉領域内の中心点を求める(S801)。これは、各格子で区画された閉領域を構成する頂点を投影した(x,y)値の平均から求める。すなわち、任意の格子で区画された閉領域を構成する頂点を投影した点を(X1,Y1), (X2,Y2), (X3,Y3), (X4,Y4) として、
X=(X1+X2+X3+X4)/4
Y=(Y1+Y2+Y3+Y4)/4
から計算できる。
次に、各格子で区画された閉領域の中心点において、最も密度の高いもの、及び、最も密度の低いものを探す(S802)。
次に、糸密度を補正するための連立方程式を解く(S803)。すなわち、最も密度の低い、格子で区画された閉領域の中心点における補正前の糸密度をAとし、設定された糸密度の最低値をBとし、最も密度の高い、格子で区画された閉領域の中心点における補正前の糸密度をCとし、設定された糸密度の最高値をDとし、
x:補正前の糸密度
y:補正後の糸密度
a,b:定数
として、y=ax+bに、それぞれの数字を入れ、以下の連立方程式を解いて、a,bの値を導き出す。
B=Aa+b
D=Ca+b
ここで、連立方程式を解くアルゴリズムとしては、例えば掃き出し法やガウス・ザイデル法、行列を用いた解法などが公知である。
次に、各格子で区画された閉領域の中心点について、S803で解いたy=ax+bの式に補正前の糸密度xを代入し、補正後の糸密度yを求める(S804)。各格子で区画された閉領域内の糸密度をそれぞれ各格子で区画された閉領域の中心点の補正後の糸密度として設定し、刺繍データを作成する(S805)。
この一連の処理に従えば、各格子で区画された閉領域内の糸密度を、設定された糸密度の範囲内で、手前にあるものほど薄く、奥にあるものほど濃く、また、角度の急なものほど濃く、角度の緩やかなものほど薄く表現できる。
例えば糸密度の計算の結果、補正前の糸密度が図21(a)に示すようになったとする。これを、図3のフローチャートに従って、糸密度の最高値5本/mm、糸密度の最低値2本/mmと設定されている場合、補正後の糸密度は図21(b)に示すようになる。各格子で区画された閉領域の糸密度が、密なほうへ偏っているため、粗密による遠近感が充分表現できない。これを、上述した図20の方法に従って補正すると、図21(c)に示すようになる。三次元の対象の奥行きに従って、各格子で区画された閉領域の糸密度の粗密を割り当てているため、遠近感を糸の粗密で表現できる。
上記の例では、各格子で区画された閉領域の中心点の補正後の糸密度の計算は、以下のようになる。最も密度の低い格子で区画された閉領域の中心点における補正前の糸密度4である。ここで、設定された糸密度の最低値を 2とする。また、最も密度の高い格子で区画された閉領域の中心点における補正前の糸密度が10である。そして、設定された糸密度の最高値を5とする。
ここで、前述の式y=ax+b に当てはめると、
2=4a+b
5=10a+b
これを解いて、a=0.5, b=0 となる。
従って、各格子で区画された閉領域の中心点の補正後の糸密度は、図21(c)のようになる。この例では、補正後の各格子で区画された閉領域内の糸密度を一定として表現しているが、各格子の大きさがそれほど大きくなければ、これで充分近似できる。
また、さらに次のような方法を用いても良い。図20のS805で、各格子で区画された閉領域内を縫い埋める糸密度をそれぞれ一定としていた。その代わりに各格子で区画された閉領域内それぞれに糸密度の最低値および最高値を設定し、図6のフロチャートの方法で各格子で区画された閉領域内を縫い埋めるようにしても良い。
まず、今注目している格子で区画された閉領域の補正前の糸密度の最高値および最低値を求める。ここで、S803で求めた式を使って、補正前の糸密度の最高値および最低値から、補正後の糸密度の最高値および最低値を求める。次に、補正後の糸密度の逆数から、補正後の糸間隔の最小値および最大値を求める。ここで求めた補正後の糸間隔の最小値および最大値を図6のフローチャートの処理に適応して、今注目している格子で区画された閉領域に糸を配置する。
これら一連の処理を全ての格子で区画された閉領域に行うことで、各格子で区画された閉領域内を、糸密度一定でなく、それぞれに応じた糸密度の最低値および最高値に従って縫い埋めることができるので、より自然な糸密度の変化を表現できる。
尚、この変形例において、図20のS801で閉領域内の中心点を求める処理を実行するCPU6が本発明の閉領域内中心点計算手段として機能する。また、図20のS802で糸密度の最高値、最低値を探す処理を実行するCPU6が本発明の糸密度取得手段、最高値演算手段、最低値演算手段として機能する。また、図20のS803で糸密度補正計算処理を実行するCPU6が本発明の糸密度再補正手段として機能する。
刺繍データ作成装置の全体構成を示す外観図である。 刺繍データ作成装置の電気的構成を示すブロック図である。 刺繍データ作成処理のメインルーチンのフローチャートである。 図3のS5で実行する二次元投影情報計算処理の流れを示すサブルーチンのフローチャートである。 図3のS8で実行する補正処理のサブルーチンのフローチャートである。 図3のS8で実行する補正処理の別の例のサブルーチンのフローチャートである。 サーフェイスモデルの例を示す説明図である。 入力された三次元情報の例を示す説明図である。 三次元情報の俯瞰位置の設定を示す説明図である。 縫製属性の仮定と二次元への投影を示す説明図である。 投影における中心点を示す説明図である。 (a)は、三次元情報を二次元に投影した縫製データの例を示す説明図であり、(b)は、補正後の縫製データの例を示す説明図である。 針落ち点間隔の補正処理の例を示す説明図である。 糸のX座標での配置位置と糸間隔の関係を示すグラフである。 補正前の糸の配置位置を示す説明図である。 入力された三次元情報に基づいて作成された刺繍データの例を示す説明図である。 第二実施形態における刺繍データ作成処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、板状の立体の表面に図柄を示す走り縫いを施した状態を示す説明図である。(b)は、図18(a)に示す板状の立体を回転した状態を示す説明図である。 閉領域に対し、領域を区画し、それぞれに縫製属性を設定することで刺繍で図柄を描き、さらにこれを三次元上で回転した例を示す説明図である。 糸密度の補正処理の変形例のフローチャートである。 (a)は、補正前の二次元投影情報の計算結果の例を示す説明図である。(b)は、上記第一実施形態で示した補正による補正後の例を示す説明図である。(c)は、図20の処理により補正した場合の補正後の例を示す説明図である。 糸の配置位置と隣り合う糸の間隔のリストを示す説明図である。 線縫いによる刺繍データの例を示す説明図である。
符号の説明
1 刺繍データ作成装置
2 マウス
3 キーボード
5 表示装置
6 CPU
7 RAM
8 ROM
11 外部記憶装置

Claims (14)

  1. 刺繍ミシンにより刺繍を形成するための刺繍データを作成する刺繍データ作成装置において、
    サーフェイスモデルからなる三次元情報を入力する三次元情報入力手段と、
    当該三次元情報入力手段により入力された三次元情報からなる刺繍対象領域に、針落ち点情報を設定する針落ち点情報設定手段と、
    前記針落ち点情報設定手段により設定された針落ち点情報を、二次元に投影した二次元針落ち点情報に変換する針落ち点情報変換手段と、
    糸密度又は針落ち点間隔の少なくとも一方の上限値及び下限値を設定する限界値設定手段と、
    前記針落ち点情報変換手段により変換された二次元針落ち点情報を、当該限界値設定手段により設定された上限値及び下限値に従って補正する補正手段と、
    当該補正手段により補正された二次元針落ち点情報に基づき刺繍データを作成する刺繍データ作成手段とを備えたことを特徴とする刺繍データ作成装置。
  2. 前記三次元情報を二次元に投影する際の中心点を決定する中心点決定手段を備え、
    前記針落ち点情報変換手段は、
    前記針落ち点情報設定手段により設定された針落ち点情報を、当該中心点決定手段により決定された中心点に基づき、二次元に投影した二次元針落ち点情報に変換することを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。
  3. 前記限界値設定手段として、糸密度又は針落ち点間隔の少なくとも一方の上限値及び下限値を入力する限界値入力手段
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。
  4. 前記二次元針落ち点情報に基づく縫製状態を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。
  5. 前記三次元情報入力手段により入力された三次元情報を構成する格子の位置情報を、二次元に投影した二次元格子情報に変換する格子情報変換手段と、
    前記格子情報変換手段により変換された二次元格子情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。
  6. 前記三次元情報からなる刺繍対象領域を複数の領域に区画する領域区画手段を備え、
    前記針落ち点情報設定手段は、当該領域区画手段により区画された各区画領域に対して前記針落ち点情報を設定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の刺繍データ作成装置。
  7. 前記三次元情報入力手段により入力された三次元情報を構成する格子と、該格子で区画されたそれぞれの閉領域について、各閉領域を構成する格子の位置情報を、二次元に投影した二次元格子情報に変換し、該二次元格子情報から二次元に投影した該閉領域内の中心を計算する閉領域内中心計算手段と、
    当該閉領域内中心計算手段により計算された各閉領域の中心における糸密度を、前記補正手段による補正後の二次元針落ち点情報から取得する糸密度取得手段と、
    当該糸密度取得手段が取得した各閉領域の糸密度の最高値を求める最高値演算手段と、
    前記糸密度取得手段が取得した各閉領域の糸密度の最低値を求める最低値演算手段と、
    前記最高値演算手段の求めた最高値及び前記最低値演算手段の求めた最低値に基づき前記補正後の二次元針落ち点情報の糸密度をさらに補正する糸密度再補正手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の刺繍データ作成装置。
  8. 刺繍ミシンにより刺繍を形成するための刺繍データをコンピュータに作成させる刺繍データ作成プログラムにおいて、
    サーフェイスモデルからなる三次元情報を入力する三次元情報入力ステップと、
    当該三次元情報入力ステップにより入力された三次元情報からなる刺繍対象領域に、針落ち点情報を設定する針落ち点情報設定ステップと、
    前記針落ち点情報設定ステップにより設定された針落ち点情報を、二次元に投影した二次元針落ち点情報に変換する針落ち点情報変換ステップと、
    糸密度又は針落ち点間隔の少なくとも一方の上限値及び下限値を設定する限界値設定ステップと、
    前記針落ち点情報変換ステップにより変換された二次元針落ち点情報を、当該限界値設定ステップにより設定された上限値及び下限値に従って補正する補正ステップと、
    当該補正ステップにより補正された二次元針落ち点情報に基づき刺繍データを作成する刺繍データ作成ステップとをコンピュータに実行させる刺繍データ作成プログラム。
  9. 前記三次元情報を二次元に投影する際の中心点を決定する中心点決定ステップをコンピュータにさらに実行させ、
    前記針落ち点情報変換ステップでは、
    前記針落ち点情報設定手段により設定された針落ち点情報を、当該中心点決定ステップにより決定された中心点に基づき、二次元に投影した二次元針落ち点情報に変換することを特徴とする請求項8に記載の刺繍データ作成プログラム。
  10. 前記限界値設定ステップとして、糸密度又は針落ち点間隔の少なくとも一方の上限値及び下限値を入力する限界値入力ステップを備えたことを特徴とする請求項8に記載の刺繍データ作成プログラム。
  11. 前記二次元針落ち点情報に基づく縫製状態を表示する表示ステップをコンピュータにさらに実行させる請求項8に記載の刺繍データ作成プログラム。
  12. 前記三次元情報入力ステップにより入力された三次元情報を構成する格子の位置情報を、二次元に投影した二次元格子情報に変換する格子情報変換ステップと、
    前記格子情報変換ステップにより変換された二次元格子情報を表示する表示ステップとをコンピュータにさらに実行させる請求項8に記載の刺繍データ作成プログラム。
  13. 前記三次元情報からなる刺繍対象領域を複数の領域に区画する領域区画ステップをコンピュータにさらに実行させ、
    前記針落ち点情報設定ステップは、当該領域区画ステップにより区画された各区画領域に対して前記針落ち点情報を設定することを特徴とする請求項8乃至12のいずれかに記載の刺繍データ作成プログラム。
  14. 前記三次元情報入力手段により入力された三次元情報を構成する格子と、該格子で区画されたそれぞれの閉領域について、各閉領域を構成する格子の位置情報を、二次元に投影した二次元格子情報に変換し、該二次元格子情報から二次元に投影した該閉領域内の中心を計算する閉領域内中心計算ステップと、
    当該閉領域内中心計算ステップにより計算された各閉領域の中心における糸密度を、前記補正ステップによる補正後の二次元針落ち点情報から取得する糸密度取得ステップと、
    当該糸密度取得ステップが取得した各閉領域の糸密度の最高値を求める最高値演算ステップと、
    前記糸密度取得ステップが取得した各閉領域の糸密度の最低値を求める最低値演算ステップと、
    前記最高値演算ステップにおいて求めた最高値及び前記最低値演算ステップにおいて求めた最低値に基づき前記補正後の二次元針落ち点情報の糸密度をさらに補正する糸密度再補正ステップとをコンピュータにさらに実行させる請求項8乃至13のいずれかに記載の刺繍データ作成プログラム。

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RU2649836C1 (ru) * 2017-02-14 2018-04-04 Игорь Феликсович Шлегель Крутонаклонный ленточный конвейер

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