JPH11114258A - 刺繍データ処理装置及び記録媒体 - Google Patents
刺繍データ処理装置及び記録媒体Info
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- JPH11114258A JPH11114258A JP28017197A JP28017197A JPH11114258A JP H11114258 A JPH11114258 A JP H11114258A JP 28017197 A JP28017197 A JP 28017197A JP 28017197 A JP28017197 A JP 28017197A JP H11114258 A JPH11114258 A JP H11114258A
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Abstract
いて、図柄を刺繍で表現するのにふさわしい縫目形態を
持つ刺繍データを自動的に作成することが可能な刺繍デ
ータ処理装置及び記録媒体を提供する。 【解決手段】 先ず、原画が読み取られて図柄を表す画
像データが入力され(S10)、次に、刺繍を施すべき
領域の輪郭線が作業者によって抽出される(S11)。
その後、画像データからエッジが抽出され(S12)、
さらに、領域の中に入るエッジが抽出される(S1
3)。領域の中に入るエッジを基に領域を一定方向の縫
目で埋めるための縫目方向が決定され(S14)、縫目
方向と領域の輪郭線を基に、領域の内部を縫目方向が一
定の縫目で埋める縫目データが作成される(S15)。
Description
像データに基づいて、その図柄の刺繍を形成するための
刺繍データを作成する刺繍データ処理装置、及びその刺
繍データ処理装置を動作させるためのプログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するもの
である。
いては、刺繍図柄を表す画像データに基づいて、その図
柄の刺繍を形成するための刺繍データを簡単に作成する
ための刺繍データ作成装置が提供されている。この刺繍
データ作成装置は、汎用のパーソナルコンピュータシス
テムに、イメージスキャナ装置、ハードディスク装置、
キーボード、CRTディスプレイ等を接続して構成され
ている。
ず、刺繍図柄の原画をイメージスキャナにより読み取ら
せて図柄の画像データが入力される。次に、画像データ
に基づき、刺繍を施すべき領域の輪郭線や中心線が抽出
され、それら輪郭線を基に輪郭線に囲まれた内部をタタ
ミ縫いやサテン縫いで埋める縫目を作成したり、輪郭線
の上を走り縫いや千鳥縫いで埋める縫目を作成したり、
中心線を基に中心線に沿って走り縫いや千鳥縫いの縫目
を作成したりするようになっていた。
ータからその図柄の刺繍を形成するための刺繍データを
自動的に作成するために、その画像データは図柄の形状
を取り出すためだけに使用されていた。そのため、入力
画像は図柄の領域の輪郭がはっきりと取り出せるような
画像に限定されていた。
技術が既に幾つか提案され実施されているが、いずれも
図柄の形状の特長から縫目方向を決めるものであった。
例えば、特公平7−71590号公報によって提案され
ている技術は、形状が最も長く伸びる方向に対し、縫目
方向が垂直になるように領域に対し1つの縫目方向を決
めるものである。
データからエッジを抽出する研究が行われている。ここ
で、前記エッジとは、画像の濃度が急激に変化する領域
である。この領域は、例えば、画素毎に画像の勾配(濃
度変化が最大になる方向(勾配方向)並びにその大きさ
(勾配値))を求め、勾配値があるしきい値より大きく
なる領域を取り出すことにより得られる他、微分操作等
を適用した数々のエッジ抽出手法が開発されている。さ
らに、この領域を細線化することにより、エッジの特徴
を線として取り出すこともできるようになっていた。
像データを単に図柄の形状を取り出すためだけに使用し
ており、画像が持っている濃度や色等の2次元的変化の
パターンを捉えて、縫目方向や縫い方法等の縫目形態に
自動的に反映させようとする作業は行われていなかっ
た。特に、画像の模様から抽出したエッジの方向や強さ
等の特徴に基づいて、縫目方向や針落ちパターンを決め
たりエッジに沿った縫目の形態を決めたりする作業は行
われていなかった。そのため、縫目の方向や縫い方法等
の縫目形態を画像の模様から決めるときには、画像の模
様を作業者が眺めて、経験と勘からその縫目形態を手作
業で設定しており、手間がかかるとともに、図柄にふさ
わしい縫目形態を設定するために熟練を必要としてい
た。
になされたものであり、図柄を表す画像データのエッジ
の特徴に基づいて、図柄を刺繍で表現するのにふさわし
い縫目形態を持つ刺繍データを自動的に作成することが
可能な刺繍データ処理装置を提供することを目的として
いる。
に、本発明の請求項1に記載の刺繍データ処理装置は、
刺繍図柄を表す画像データに基づいて、その図柄の刺繍
を形成するための刺繍データを処理するものであって、
特に、前記画像データからその画像の濃度が変化する領
域であるエッジを検出するエッジ検出手段と、前記エッ
ジに基づいて縫目データを作成する縫目データ作成手段
とを備えている。
データからその画像の濃度が変化する領域であるエッジ
を検出し、前記縫目データ作成手段は、前記エッジに基
づいて縫目データを作成する。よって、画像データから
画像のエッジの特徴を捉え、その画像データを基に作成
する刺繍にエッジの特徴を反映させた縫目データを作成
することができる。
置は、前記画像データから刺繍を施す領域を抽出する領
域抽出手段をさらに備え、前記縫目データ作成手段は、
前記領域抽出手段によって抽出された領域の内部に存在
するエッジに基づいて、その領域の内部を縫目で埋める
縫目データを作成するように構成している。
領域を抽出し、前記縫目データ作成手段は、前記領域抽
出手段によって抽出された領域の内部に存在するエッジ
に基づいて、その領域の内部を縫目で埋める縫目データ
を作成する。よって、刺繍を施す領域の内部に、エッジ
の特徴を反映させた縫目データを自動的に作成すること
ができる。
置は、前記縫目データ作成手段が、前記領域抽出手段に
よって抽出された領域の内部に存在するエッジに基づい
て、その領域の内部を縫目で埋めるための縫目方向を決
定して縫目データを作成するように構成されている。
領域の内部に存在するエッジに基づいて領域の内部を縫
目で埋める為の縫目方向を決定し、縫目データを作成す
る。よって、刺繍を施す領域の内部に、エッジの方向を
縫目方向に反映させた縫目データを自動的に作成するこ
とができる。
置は、前記縫目データ作成手段が、前記領域抽出手段に
よって抽出された領域の内部に存在するエッジに基づい
て、その領域の内部を縫目で埋めるたための縫目方向を
1つに決定し、その縫目方向に従って領域の内部を一定
方向の縫目で埋める縫目データを作成するように構成さ
れている。
領域の内部に存在するエッジに基づいて、領域の内部を
縫目で埋めるための縫目方向を1つに決定し、その縫目
方向に従って領域の内部を一定方向の縫目で埋める縫目
データを作成する。よって、刺繍を施す領域の内部に、
エッジの方向を決定された1つの縫目方向に反映させた
縫目データを自動的に作成することができる。
置は、前記縫目データ作成手段が、前記領域抽出手段に
よって抽出された領域の内部に存在するエッジに基づい
て、領域の内部を縫目で埋めるための縫目方向指定線を
少なくとも1つ決定し、それら縫目方向指定線に従って
前記領域の内部をほぼ縫目方向指定線の方向の縫目で埋
める縫目データを作成するように構成されている。
領域の内部に存在するエッジに基づいて、領域の内部を
縫目で埋めるための縫目方向指定線を少なくとも1つ決
定し、その決定された縫目方向指定線に従って前記領域
の内部をほぼ縫目方向指定線の方向の縫目で埋める縫目
データを作成する。よって、刺繍を施す領域の内部に、
前記エッジの方向を領域の部分部分に適した縫目方向に
反映させた縫目データを自動的に作成することができ
る。
置は、前記縫目データ作成手段が、前記領域抽出手段に
よって抽出された領領域の内部に存在するエッジの上に
針落ち点が並ぶように前記領域の内部を縫目で埋める縫
目データを作成するように構成されている。
の内部に存在するエッジの上に針落ち点が並ぶように前
記領域の内部を縫目で埋める縫目データを作成する。よ
って、刺繍を施す領域の内部に、エッジの位置を針落ち
点の位置に反映させた縫目データを自動的に作成するこ
とができる。
置は、前記縫目データ作成手段が、前記エッジに沿った
縫目データを作成するように構成されている。
エッジに沿った縫目データを作成する。よって、前記エ
ッジに沿って走り縫いや千鳥縫い等を行う縫目データを
自動的に作成することができる。
置は、エッジにおける勾配の大きさを算出する勾配算出
手段をさらに備え、前記縫目データ作成手段が、前記エ
ッジにおける勾配の大きさに従って、そのエッジに沿っ
て作る刺繍縫目の縫目形態が変化するように縫目データ
を作成する構成とされている。
における勾配の大きさを算出し、前記縫目データ作成手
段は、前記エッジにおける勾配の大きさに従って、前記
エッジに沿って作る刺繍縫目の縫目形態が変化するよう
に縫目データを作成する。よって、前記エッジにおける
勾配の大きさに従って、そのエッジに沿って作る刺繍縫
目の縫目形態が変化するようにして縫目データを自動的
に作成することができる。
置は、刺繍図柄を表す画像データに基づいて、その図柄
の刺繍を形成するための刺繍データを処理する刺繍デー
タ処理装置であって、前記画像データから刺繍を施す領
域を抽出する領域抽出手段と、前記領域抽出手段によっ
て抽出された領域の境界における勾配の大きさを算出す
る勾配算出手段と、領域の境界における勾配の大きさに
従って、領域の境界に沿って作る刺繍縫目の縫目形態が
変化するように縫目データを作成する縫目データ作成手
段とを備えている。
領域を設定し、勾配算出手段は、前記領域抽出手段によ
って抽出された領域の境界における勾配の大きさを算出
し、縫目データ作成手段は、領域の境界における勾配の
大きさに従って、領域の境界に沿って作る刺繍縫目の縫
目形態が変化するように縫目データを作成する。よっ
て、刺繍を施す領域に対し、その領域の境界における勾
配の大きさに従って、領域の境界に沿って作る刺繍縫目
の縫目形態が変化するように縫目データを自動的に作成
することができる。
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体は、刺繍図柄を表す画像データに基づいて、その図
柄の刺繍を形成するための刺繍データを処理する刺繍デ
ータ処理装置を動作させるためのプログラムを記録した
ものであって、特に、前記画像データからその画像の濃
度が変化する領域であるエッジを検出するエッジ検出プ
ログラムと、前記エッジに基づいて縫目データを作成す
る縫目データ作成プログラムとを備える。
み取らせて、前記各プログラムを実行することにより、
画像データから画像のエッジの特徴を捉え、その画像デ
ータを基に作成する刺繍にエッジの特徴を反映させた縫
目データを作成することができる。
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体は、前記画像データから刺繍を施す領域を抽出する
領域抽出プログラムをさらに備え、前記縫目データ作成
プログラムが、前記領域抽出プログラムによって抽出さ
れた領域の内部に存在するエッジに基づいて、その領域
の内部を縫目で埋める縫目データを作成するようになっ
ている。
み取らせて、前記各プログラムを実行することにより、
刺繍を施す領域の内部に、前記エッジの特徴を反映させ
た縫目データを自動的に作成することができる。
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体は、前記縫目データ作成プログラムが、前記領域抽
出プログラムによって抽出された領域の内部に存在する
エッジに基づいて、その領域の内部を縫目で埋めるため
の縫目方向を決定して縫目データを作成するようになっ
ている。
み取らせて、前記各プログラムを実行することにより、
刺繍を施す領域の内部に、前記エッジの方向を縫目方向
に反映させた縫目データを自動的に作成することができ
る。
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体は、前記縫目データ作成プログラムが、前記領域抽
出プログラムによって抽出された領域の内部に存在する
エッジに基づいて領域の内部を縫目で埋めるための縫目
方向を1つに決定し、その縫目方向に従って領域の内部
を一定方向の縫目で埋める縫目データを作成するように
なっている。
み取らせて、前記各プログラムを実行することにより、
刺繍を施す領域の内部に、エッジの方向を決定された1
つの縫目方向に反映させた縫目データを自動的に作成す
ることができる。
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体は、前記縫目データ作成プログラムが、前記領域抽
出プログラムによって抽出された領域の内部に存在する
エッジに基づいて、領域の内部を縫目で埋めるための縫
目方向指定線を少なくとも1つ決定し、その決定された
縫目方向指定線に従って領域の内部をほぼ縫目方向指定
線の方向の縫目で埋める縫目データを作成するようにな
っている。
み取らせて、前記各プログラムを実行することにより、
刺繍を施す領域の内部に、前記エッジの方向を前記領域
の部分部分に適した縫目方向に反映させた縫目データを
自動的に作成することができる。
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体は、前記縫目データ作成プログラムが、前記領域抽
出プログラムによって抽出された領域の内部に存在する
エッジの上に針落ち点が並ぶように領域の内部を縫目で
埋める縫目データを作成するようになっている。
み取らせて、前記各プログラムを実行することにより、
刺繍を施す領域の内部に、前記エッジの位置を針落ち点
の位置に反映させた縫目データを自動的に作成すること
ができる。
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体は、前記縫目データ作成プログラムが、前記エッジ
に沿った縫目データを作成するようになっている。
み取らせて、前記各プログラムを実行することにより、
前記エッジに沿って走り縫いや千鳥縫い等を行う縫目デ
ータを自動的に作成することができる。
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体は、前記エッジにおける勾配の大きさを算出する勾
配算出プログラムをさらに備え、前記縫目データ作成プ
ログラムが、エッジにおける勾配の大きさに従って、前
記エッジに沿って作る刺繍縫目の縫目形態が変化するよ
うに縫目データを作成する。
み取らせて、前記各プログラムを実行することにより、
前記エッジにおける勾配の大きさに従って、そのエッジ
に沿って作る刺繍縫目の縫目形態が変化するように縫目
データを自動的に作成することができる。
理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体は、刺繍図柄を表す画像データに基づいて、その
図柄の刺繍を形成するための刺繍データを処理する刺繍
データ処理装置を動作させるためのプログラムを記録し
たものであって、特に、前記画像データから刺繍を施す
領域を抽出する領域抽出プログラムと、前記領域抽出プ
ログラムによって抽出された領域の境界における勾配の
大きさを算出する勾配算出プログラムと、領域の境界に
おける勾配の大きさに従って、領域の境界に沿って作る
刺繍縫目の縫目形態が変化するように縫目データを作成
する縫目データ作成プログラムとを備えている。
み取らせて、前記各プログラムを実行することにより、
刺繍を施す領域に対し、その領域の境界における勾配の
大きさに従って、領域の境界に沿って作る刺繍縫目の縫
目形態が変化するように縫目データを自動的に作成する
ことができる。
装置及び記録媒体を具体化した実施の形態について図面
を参照しながら説明する。
システム上で、先ず、所定の刺繍図柄の手描き、あるい
は印刷原画をイメージスキャナにより読み取って入力し
た刺繍図柄の濃淡画像データを基に、画像からエッジの
特徴を抽出し、そのエッジの特徴を基に、縫目形態を決
定した刺繍データを作成し、その後、その刺繍データを
メモリカードに書き込むことによって、刺繍データを家
庭用刺繍ミシンに供給する刺繍データ処理装置に対し
て、本発明を適用したものである。
は、基本的には、入力した画像データやできあがった刺
繍データを表示するCRTディスプレイ2と、点の入力
やメニューの選択を行うキーボード3及びマウス4と、
画像データや刺繍データを保存したり呼び出したりする
フロッピディスク装置5及びハードディスク装置14
と、画像データや刺繍データを呼び出すCD−ROM装
置16と、刺繍データを不揮発性のフラッシュメモリか
らなる着脱可能なメモリカード7に書き込むフラッシュ
メモリ装置6と、図柄原画を読み込む為のイメージスキ
ャナ装置15と、これらに接続された制御本体部1とか
ら構成されている。
ッド上に配置され、かつ加工布を保持する刺繍枠を、水
平移動機構により装置固有のXY座標系で示される所定
位置に移動させつつ、縫い針及び釜機構による縫い動作
を行うことにより、その加工布に所定の図柄の刺繍を施
すようになっている。
マイクロコンピュータ等から構成される制御装置により
制御されるようになっており、従って、一針毎の加工布
のXY方向の移動量(針落ち位置)を指示するデータが
与えられることにより、制御装置は、刺繍動作を自動的
に実行することが可能となるのである。また、刺繍ミシ
ンには、フラッシュメモリ装置11が設けられ、メモリ
カード7により、外部から刺繍データが与えられるよう
に構成されている。本実施の形態に係わる刺繍データ処
理装置は、このような刺繍ミシンで縫製可能な刺繍デー
タを作成する機能を有するものである。
2のブロック図に示すように構成されている。前記制御
本体部1に制御装置CDが内蔵され、この制御装置CD
の入出力インターフェース22には、 CRTディスプ
レイ2と、キーボード3と、マウス4と、フロッピディ
スク装置5と、フラッシュメモリ装置6と、ハードディ
スク装置14と、イメージスキャナ装置15と、CD−
ROM装置16とがそれぞれ接続されている。
U20にデータバス等のバス23を介して接続された入
出力インターフェース22と、ROM21及びRAM3
0から構成されている。
ッジを基にした一定方向縫目の縫目データ作成処理、エ
ッジを基にした領域の内部を縫目方向が変化可能な縫目
で埋める縫目データ作成処理、領域内部縫いの針落ち点
をエッジの上に作る縫目データ作成処理、エッジに沿っ
た線縫いの縫目データ作成処理、領域境界に沿った線縫
いの縫目データ作成処理等の刺繍データ作成処理の制御
プログラムが格納されている。
ータ作成処理の起動が指示されると、RAM30にハー
ドディスク装置14に格納されている前記刺繍データ作
成処理の制御プログラムが読み込まれる。
で行なわれるエッジを基にした一定方向縫目の縫目デー
タ作成処理を、図3のフローチャートに基いて説明す
る。なお、図中符号Sは、ステップを示す。
タ作成処理が開始されると、先ず、原画入力処理が行わ
れる(S10)。これは、図柄原画をイメージスキャナ
装置15により読み取ることにより行われる。ここで、
イメージスキャナ装置15は図柄原画を256階調値の
濃淡画像データとして読み取り可能なものであり、読み
取られた図柄の画像データは、ラスター形式のビットマ
ップとして、画素毎に0から255までの値を持つ8ビ
ットデータで表現され、RAM30に格納される。
すべき領域を抽出するために、領域抽出処理が呼び出さ
れる(S11)。
は、先ず、CRTディスプレイ2に図柄の画像データを
基に図柄が表示され(S60)、次に、作業者自らによ
り、抽出すべき領域の輪郭構成点をマウス4で指定して
入力する操作が行われる(S61)。そして、マウス4
のダブルクリック等の操作により輪郭構成点の入力が終
了すると、抽出された領域の輪郭構成点の座標値がRA
M30に格納される(S62)。以上の処理の後、図3
のS11の後に制御が戻される。
ッジが抽出するために、エッジ抽出処理が呼び出される
(S12)。
は、先ず、画像の勾配(濃度変化が最大になる方向(勾
配方向)並びにその大きさ(勾配値))が求められる
(S70)。ここでは、図21に示すような8個のマス
クと画像データとのたたみ込み演算が行われ、このよう
にして得られた値の内で最大値を点(m,n)の勾配値
とし、その時のマスクの方向を勾配の方向としている。
り大きくなる領域(以後、エッジ領域と称す)が抽出さ
れる(S71)。
を持った細長い領域で勾配値が大きくなる。このような
幅のある領域を細めるために、次に、非極大点の抑制処
理と呼ばれる処理が行われる(S72)。ここでは、エ
ッジ領域の各画素に対し、勾配方向及びその反対方向に
隣接する画素の勾配値が互いに比較され、近傍のものよ
り小さな勾配値を持つ画素が除去される。これよって、
勾配値の非極大点が除かれ、エッジ領域が細められる。
ることにより、エッジが線図形として取り出される(S
73)。ここでは、通常の細線化処理と同様、細められ
たエッジ領域の境界側に位置する画素から順次、所定の
規則に従って画素を削除していく操作が、所定の規則に
従って削除され得る画素が1つもなくなるまで逐次繰り
返すことにより行われ、その結果、線幅1の線図形(以
後、エッジ線図形と称す)が得られ、RAM30に格納
される。
図3のメインフローチャートのS12の後に制御が戻さ
れる。
より、例えば、図13に示すような図柄原画からは、図
14に示すような輪郭線OL及びエッジ線図形E1乃至
E14が抽出される。
対し、その領域内に入るエッジ線図形が求められる(S
13)。ここでは、エッジ線図形を構成する画素の内、
その位置(点)が、領域の輪郭線で囲まれた内部に入る
と判定される画素が抽出される。S11で抽出された輪
郭線は閉じた線分の列であり、前記の判定アルゴリズム
は、コンピュータグラフィックス等の分野でよく知られ
たものであり、指定した点が閉じた線分の列で囲まれた
領域(ポリゴン)の内部に入るか否かを判定することに
より行われるものである。この結果、領域内に入るエッ
ジ線図形がRAM30に格納される。
に、刺繍を施すべき領域の縫目方向を1つ決めるため
に、縫目方向決定処理が呼び出される(S14)。
処理では、先ず、領域に入るエッジ線図形が、画素が連
結するものの組みに分類される(以下に、画素が連結す
るエッジ線図形を連結エッジ線図形と称す)(S8
0)。
線図形を近似する線分(以後、近似線分と称す)が算出
される(S81)。図22に示すように、近似線分を算
出するには、先ず、連結エッジ線図形Eを構成する画素
の重心の点Cが求められ、次に、その重心Cを通る直線
に対して、直線の方向を少しずつ変えながら、直線と連
結エッジ線図形Eを構成する点(画素の中心位置)との
距離(あるいは距離の2乗)の和が計算され、その和が
最も小さくなるような直線が求められる。さらに、得ら
れた直線に対し連結エッジ線図形を正射影した範囲が近
似線分Lとして算出される。
から最も長い近似線分が選択され、その近似線分の方向
が縫目方向として決定される(S82)。
連結エッジ線図形E1〜E14においてはE3の近似線
分が最も長くなり、その結果、図15(a)に示すよう
な縫目方向が決定される。
3のメインフローチャートのS14の後に制御が戻され
る。
図形毎に求められた近似線分の中から最も長い線分を選
んでその線分の方向を縫目方向としていたが、それ以外
の方法でも縫目方向を一つ決めることができる。
を縫目方向にすることもできる。これは、近似線分の両
端のx座標とy座標の変化(dx,dy)をdx≧0と
なる様な向きで計算し、x座標とy座標とで独立に加算
してベクトル(Σdx,Σdy)を作り、そのベクトル
の方向を縫目方向とすることにより行われる。
線図形の近似線分の方向を縫目方向にすることもでき
る。これは、全ての連結エッジ線図形の中から、連結エ
ッジ線図形を構成する画素における勾配値の和が最も大
きくなる連結エッジ線図形を1つ選択し、選択した連結
エッジ線図形の近似線分の方向を縫目方向とすることに
より行われる。
内部に、S14で決定された縫目方向に従って、一定方
向の縫目を持つ縫目データが作成される(S15)。従
来より、領域の輪郭線データ及び縫目方向データから一
定方向の縫目を持つ縫目データを作成する手法が幾つか
知られている。ここではその内のどの方法を使用しても
良いが、最も簡単な方法としては、先ず、領域を縫目方
向に対して凹みがないような部分領域に分割し、次に、
その部分領域の対向する一対の部分輪郭線と、糸密度に
従って一定間隔で現れる縫目方向に向かう直線との交点
を求め、それら交点を交互に繋ぐことにより、領域の内
部を一定方向の縫目で埋める縫目データを作成すること
ができる。これにより、例えば、図13に示すような図
柄原画からは、図15(b)に示すような領域の内部を
一定方向の縫目で埋める縫目データが作成される。
縫目の縫目データ作成処理が終了する。前記エッジを基
にした一定方向縫目の縫目データ作成処理によって、刺
繍を施す領域の内部に、エッジの方向を一定方向縫いの
縫目方向に反映させた縫目データを自動的に作成するこ
とができる。
が本発明のエッジ検出手段もしくはエッジ検出プログラ
ムとして機能し、また、S11の処理が本発明の領域抽
出手段もしくは領域抽出プログラムとして機能し、S1
3、S14及びS15の処理が本発明の縫目データ作成
手段もしくは縫目データ作成プログラムとして機能す
る。
で行なわれる、エッジを基にした領域の内部を縫目方向
が変化可能な縫目で埋める縫目データ作成処理を、図4
のフローチャートに基いて説明する。
に、領域抽出が行われ(S21)、次に、エッジ抽出が
行われ(S22)、その後に、領域内のエッジ抽出が行
われる(S23)。S20乃至S23は、図3のS10
乃至S13と同じ処理が行われるため、ここではその説
明を省略する。
に、領域を変化可能な縫目方向の縫目で埋めるための縫
目方向を指定する少なくとも1本の縫目方向指定線を決
定するために、縫目方向指定線決定処理が呼び出される
(S24)。
線決定処理では、先ず、領域に入るエッジ線図形が、画
素が連結するものの組みに分類される(以後、S80と
同様に画素が連結するエッジ線図形を連結エッジ線図形
と称す)(S90)。
線図形を近似する線分(以後、S81と同様に単に近似
線分と称す)が算出される(S91)。近似線分を算出
するには、先ず、連結エッジ線図形を構成する画素の重
心の点が求められ、次に、その重心を通る直線に対し
て、直線の方向を少しずつ変えながら、直線と連結エッ
ジ線図形を構成する画素との距離(あるいは距離の2
乗)の和が計算され、その和が最も小さくなるような直
線が求められる。さらに、得られた直線に対し連結エッ
ジ線図形を正射影した範囲が近似線分として算出され
る。
ら、他の近似線分と線分の延長線上も含めて領域内で交
差しない近似線分の組みが選択される(S92)。ここ
では、S91で求められた近似線分の中の2本の近似線
分が、線分の延長線上も含めて領域内で交わるか否かが
判定され、領域内で交わる場合は長い方の近似線分が選
択され、さらに、残りの近似線分との判定を続けること
により、最終的に、領域内で他の近似線分と交差しない
近似線分の組みが抽出される。このようにして抽出され
た近似線分の組みが、縫目方向指定線として決定され
る。
連結エッジ線図形E1〜E14からは、図16に示すよ
うなE1とE3とE4とE6とE7とE10とE11と
E12の近似線分L1とL3とL4とL6とL7とL1
0とL11とL12が、線分の延長線上も含めて領域内
で交差しない近似線分の組みとして抽出され、それらが
縫目方向指定線として決定される。
了し、図4のS24の後に制御が戻される。
S24で決定された縫目方向指定線に従って、縫目方向
が変化可能な縫目で埋められる縫目データが作成される
(S25)。既に、特公平8−13317号公報におい
て、領域の輪郭線と複数個の縫目方向指定線から、領域
の内部を変化可能な縫目方向を持つ縫目で埋める縫い目
データを作成する方法が開示されている。ここでは、前
記公報に記載の方法によって、領域の内部を変化可能な
縫目方向を持った縫目で埋める縫目データが作成される
のである。これにより、例えば、図13に示すような図
柄原画からは、図17に示すような領域の内部を変化可
能な縫目方向を持った縫目で埋める縫目データが作成さ
れる。
を縫目方向が変化可能な縫目で埋める縫目データ作成処
理を終了する。前記のエッジを基にした領域の内部を縫
目方向が変化可能な縫目で埋める縫目データ作成処理に
よって、刺繍を施す領域の内部に、エッジの方向を領域
の部分部分に適した縫目方向に反映させた縫目データを
自動的に作成することができる。
理が本発明のエッジ検出手段もしくはエッジ検出プログ
ラムとして機能し、また、S21の処理が本発明の領域
抽出手段もしくは領域抽出プログラムとして機能し、さ
らに、S23、S24及びS25の処理が本発明の縫目
データ作成手段もしくは縫目データ作成プログラムとし
て機能する。
で行なわれる、領域内部縫いの針落ち点をエッジの上に
作る縫目データ作成処理を、図5のフローチャートに基
いて説明する。
に、領域抽出が行われ(S31)、さらに、エッジ抽出
が行われ(S32)、その後に、領域内のエッジ抽出が
行われる(S33)。S30乃至S33は、図3のS1
0乃至S13と同じ処理が行われるため、ここではその
説明を省略する。
トル化が行われる(S34)。ベクトル化処理の方法
は、最も簡単な方法として、エッジ線図形データの内、
任意の画素(例えば左上の画素)を開始点として、エッ
ジ線図形を構成する画素の連鎖を順に辿りながら、適当
な間隔でエッジ線図形を構成する画素を試料的に調べ、
その形状特徴点を得る方法がある。この結果、エッジ線
図形を近似した線分列(以後、ベクトル化されたエッジ
線図形と称す)が得られる。
目を作る際、S34で抽出されたベクトル化されたエッ
ジの上に針落ち点ができるように縫目データが作成され
る(S35)。ここでは、図20に示すように、領域の
内部を領域の両端の2点a1,a2を繋いでできる縫目
線Mを動かしながら縫目に展開する際に、縫目線Mとベ
クトル化されたエッジ線図形V1,V2,V3との交点
b1,b2,b3が求められ、それらの交点を縫目線の
両端の間の針落ち点とすることで、エッジの上に針落ち
点を持つ縫目データが作成されるのである。この場合、
縫目方向は、水平または垂直の一定方向に予め決めてお
いてもよく、また、作業者に指定させるようにしてもよ
く、また、図3のS14と同様の処理をここでも行うこ
とによりエッジ方向(S14の例では最も長いエッジの
近似線分の方向)を求め、エッジ方向の垂直方向になる
ように自動的に決めてもよい。
ッジの上に作る縫目データ作成処理が終了する。前記の
領域内部縫いの針落ち点をエッジの上に作る縫目データ
作成処理によって、刺繍を施す領域の内部に、エッジの
位置を針落ち点の位置に反映させた縫目データを自動的
に作成することができる。これにより、例えば、図13
に示すような図柄原画からは、図18に示すような、エ
ッジの位置を針落ち点の位置に反映させた縫目で領域の
内部を埋める縫目データが作成される。
が本発明のエッジ検出手段もしくはエッジ検出プログラ
ムとして機能し、また、S31の処理が本発明の領域抽
出手段もしくは領域抽出プログラムとして機能し、さら
に、S33、S34及びS35の処理が本発明の縫目デ
ータ作成手段もしくは縫目データ作成プログラムとして
機能する。
で行なわれる、エッジに沿った線縫いの縫目データ作成
処理を、図6のフローチャートに基いて説明する。
0)、次に、エッジ抽出が行われる(S41)。S40
は図3のS10、S41は図3のS12とそれぞれ同じ
処理が行われる為、ここではその説明を省略する。
トル化及びエッジ境界線分における勾配の大きさの算出
が行われる(S42)。ベクトル化処理の方法として
は、S34と同様に、線図形データの内、任意の画素
(例えば左上の画素)を開始点として、線図形を構成す
る画素の連鎖を順に辿りながら、適当な間隔で線図形を
構成する画素を試料的に調べてその形状特徴点を求め、
これら形状特徴点を繋いだエッジ境界線分が得られる。
その際、これらエッジ境界線分の両端点(形状特徴点)
の間にあるエッジ線図形の画素の勾配値(S70で算出
されたもの)の平均が算出され、エッジ境界線分の勾配
の大きさとして設定される。
さに従って縫目の形態を変化させながらベクトル化され
たエッジ線図形に沿って縫目を作る、線縫いの縫目デー
タ作成処理が呼び出される(S43)。
作成処理では、先ず、ベクトルデータにおける線分の番
号を指定するためのインデックスiに1が設定され(S
100)、次に、iが線分の総数N以下であるか否かが
判定され(S101)、iがN以下の場合(S101:
Yes)、agにi番目の線分における境界線分におけ
る勾配の大きさが設定される(S102)。ここで、境
界線分における勾配の大きさはS42で算出されたもの
である。
され(S103)、ag≧200である場合(S10
3:Yes)、i番目の線分に沿った幅4.0mmの千
鳥縫いの縫目データの作成処理が行われる(S10
4)。千鳥縫いのデータ作成処理の方法は従来から幾つ
か知られているが、簡単に説明すると、先ず、i番目の
線分を中心としてその両側に幅の半分だけ離れた平行線
を引き、次に、平行線の上を一定間隔で刻む点を求め、
さらに、平行線の両側でそらの点を交互に結ぶようにす
ることにより作成することができる。
03:No)、次に、ag≧150であるか否かが判定
され(S105)、S105でag≧150である場合
(S105:Yes)、線分に沿った幅2.0mmの千
鳥縫いの縫目データ作成処理が行われる(S106)。
S105でag≧150でない場合は、線分に沿った走
り縫いの縫目データ作成処理が行われる(S107)。
S101に処理が戻る。S101に於いてi>Nの場
合、線縫いの縫目データ作成処理は終了する。
画像の境界線分における勾配の大きさが小さいものは、
線分に沿った縫目が縫い幅が小さな千鳥縫いか、走り縫
いになるため、境界線が弱く表現される。逆に、勾配の
大きさが大きいものは、線分に沿った縫目が縫い幅が大
きな千鳥縫いにされるため、境界線が強く表現されるこ
とになる。
境界線分における勾配の大きさに従って縫い方法を千鳥
縫いと走り縫いの間で変化させたり千鳥縫いの縫い幅を
変化させたりすることにより、線分に沿って作る縫目の
形態を変化させていたが、さらに、勾配の大きさを千鳥
縫いのぼかし具合に反映させるようにして、縫目の形態
に変化をつけることもできる。
23に示すように、基準の線分Lを中心として、両側に
縫い幅Wの半分だけ離れた平行線AとBが作られ、Aと
Bを基準に折り返して縫目が作成されるが、その場合
に、千鳥縫いの縫目の折り返しの点の位置が、辺AとB
から内方向や外方向に、ぼかし幅D以下の距離で、ある
程度ランダムにずれるように決られる。ぼかし幅Dが0
の場合が、ぼかしがない通常の千鳥縫いであり、ぼかし
幅Dが大きくなると、千鳥縫いのぼかし具合が大きくな
るのである。このぼかし幅Dを、境界線分における勾配
の大きさが大きいときは小さくなるように決め、境界線
分における勾配の大きさが小さいときは大きくなるよう
に決めることにより、勾配の大きさを千鳥縫いのぼかし
具合に反映させることができる。
配の大きさが小さいものは、線分に沿った千鳥縫いのぼ
かし具合が大きくなるため、境界線がぼやけて表現され
ることになる。逆に、勾配の大きさが大きいものは、線
分に沿った千鳥縫いのぼかし具合が小さくなるため、境
界線がくっきり表現される。
データ作成処理を終了する。前記エッジに沿った線縫い
の縫目データ作成処理によって、エッジに沿って走り縫
いや千鳥縫い等を行う縫目データを自動的に作成するこ
とができる。また、エッジにおける勾配の大きさに従っ
て、エッジに沿って作る刺繍縫目の縫目形態が変化する
ように縫目データを自動的に作成することができる。
が本発明のエッジ検出手段もしくはエッジ検出プログラ
ムとして機能し、また、S42におけるエッジ境界線分
の勾配の大きさを算出する部分の処理が本発明の勾配算
出手段もしくは勾配算出プログラムとして機能し、さら
に、S42におけるエッジのベクトル化の部分の処理及
びS43の処理が本発明の縫目データ作成手段もしくは
縫目データ作成プログラムとして機能する。
で行なわれる、領域境界に沿った線縫いの縫目データ作
成処理を、図7のフローチャートに基いて説明する。
0)、次に、領域抽出が行われる(S51)。S50及
びS51は、図3のS10及びS11と同じ処理が行わ
れるため、ここではその説明を省略する。
境界線分の勾配の大きさが計算される(S52)。ここ
では、先ず、S41で抽出された領域の輪郭線が通る画
素が抽出され、次に、その画素における勾配値が計算さ
れ、さらに、線分毎に線分が通る画素の勾配値の平均が
計算され、それが輪郭境界線分における勾配の大きさと
して記憶される。勾配値はS70で説明した場合と同様
に、8方向のマスクとたたみこみ演算を行い、それらの
うちの最大値をとることによって求めることができる。
に従って縫目の形態を変化させながら輪郭線に沿って縫
目を作る、線縫いの縫目データ作成処理が呼び出される
(S53)。これはS43と同様に図12の処理が行わ
れる。その結果、領域境界線分における勾配の大きさに
従って、縫い方法を千鳥縫いと走り縫いの間で変化させ
たり、千鳥縫いの縫い幅を変化させたり、千鳥縫いのぼ
かし具合を変化させたりしながら、輪郭線に沿って線縫
いを行う縫目データが作成される。
目データ作成処理が終了する。前記の領域境界に沿った
線縫いの縫目データ作成処理によって、領域境界に沿っ
て走り縫いや千鳥縫い等を行う縫目データを作成する際
に、境界における勾配の大きさに従って、境界に沿って
作る刺繍縫目の縫目形態が変化するように縫目データを
自動的に作成することができる。
作成処理及び領域境界に沿った線縫いの縫目データ作成
処理によって、例えば、図13に示すような図柄原画か
らは、図19に示すようなエッジや輪郭境界線に沿って
縫目形態が変化する線縫いの縫目データが作成される。
が本発明の領域抽出手段もしくは領域抽出プログラムと
して機能し、また、S52の処理が本発明の勾配算出手
段もしくは勾配算出プログラムとして機能し、さらに、
S53の処理が本発明の縫目データ作成手段もしくは縫
目データ作成プログラムとして機能する。
は、刺繍データ作成プログラムがハードディスクに予め
格納されたものであるが、本発明はこれに限定されるも
のではない。例えば、これらのプログラムをフロッピー
ディスクやCD−ROM等に格納したものを読み取り装
置により読み取ってインストールさせて動作させること
ができる。また、有線もしくは無線回線を使用して外部
情報処理装置からプログラムを読み込んで動作させるこ
とができる。この場合、前記フロッピーディスクやハー
ドディスクやCD−ROMや、外部情報処理装置の当該
プログラムを格納したメモリが本発明の記録媒体を構成
することになる。
ッジの領域を抽出するものであったが、画像処理の分野
で知られているような1次微分フィルタや2次微分フィ
ルタを使ったその他のエッジ検出の手法でもよいことは
勿論である。
ータは濃淡画像データであったが、カラー画像にするこ
ともできる。この場合は、入力カラー画像のR,G,B
の各成分の濃淡画像データに対してそれぞれ前記実施の
形態を適用したり、カラー画像の輝度を取り出した画像
データに対して前記実施の形態を適用したりするように
すればよい。
縫目データ作成処理では、エッジを線として取り出し、
線に沿って縫目を作成するものであったが、エッジを幅
のある領域のままで残し、そのエッジの領域から境界線
追跡処理で輪郭線を取り出し、輪郭線で囲まれた内部を
縫目で埋めるようにして、エッジの上に縫目を作るよう
にしてもよい。
域の輪郭線を全て指定して入力するものであったが、画
像処理の領域分割の手法を用いて画像の領域を予め分割
しておき、その中から刺繍を施す領域を選択することに
より領域抽出を行うこともできる。画像処理の領域分割
の手法としては、隣接する画素の濃度を調べ、類似した
濃度を持つ画素を逐次統合していく領域拡張法と呼ばれ
る方法や、画像を互いに疎な大きさn×nの小さな矩形
領域に分割し、隣接する領域の濃度のヒストグラムを比
べて濃度分布の形状が類似していれば統合する処理を繰
り返す統計的仮説検定法と呼ばれる方法等、その他にも
幾つかの方法が知られており、利用する画像毎にそれら
を適宜選択して、画像の領域を自動分割することができ
る。
タシステム上で構成した刺繍データ処理装置を例にあげ
て説明したが、本発明はここに挙げた実施例に限定され
るものではなく、例えば、ミシンに内蔵するように構成
したり、専用の一体型ハードウェアで構成したりする
等、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し
得るものである。
発明の請求項1に記載の刺繍データ処理装置によれば、
刺繍図柄を表す画像データに基づいて、その図柄の刺繍
を形成するための刺繍データを処理するものを対象とし
て、特に、前記画像データからその画像の濃度が変化す
る領域であるエッジを検出するエッジ検出手段と、前記
エッジに基づいて縫目データを作成する縫目データ作成
手段とを備えているので、画像データから画像のエッジ
の特徴を捉え、その画像データを基に作成する刺繍にエ
ッジの特徴を反映させることができる。
置によれば、前記画像データから刺繍を施す領域を抽出
する領域抽出手段をさらに備え、前記縫目データ作成手
段が、前記領域抽出手段によって抽出された領域の内部
に存在するエッジに基づいて、その領域の内部を縫目で
埋める縫目データを作成するように構成されているの
で、刺繍を施す領域の内部に、前記エッジの特徴を反映
させた縫目データを自動的に作成することができる。
置によれば、前記縫目データ作成手段が、前記領域抽出
手段によって抽出された領域の内部に存在するエッジに
基づいて領域の内部を縫目で埋めるための縫目方向を決
定し、縫目データを作成するように構成されているの
で、刺繍を施す領域の内部に、エッジの方向を縫目方向
に反映させた縫目データを自動的に作成することができ
る。
置によれば、前記縫目データ作成手段が、前記領域抽出
手段によって抽出された領域の内部に存在するエッジに
基づいて領域の内部を縫目で埋めるための縫目方向を1
つに決定し、その縫目方向に従って領域の内部を一定方
向の縫目で埋める縫目データを作成するように構成され
ているので、刺繍を施す領域の内部に、エッジの方向を
決定された1つの縫目方向に反映させた縫目データを自
動的に作成することができる。
置によれば、前記縫目データ作成手段が、前記領域抽出
手段によって抽出された領域の内部に存在するエッジに
基づいて領域の内部を縫目で埋めるための縫目方向指定
線を少なくとも1つ決定し、その決定された縫目方向指
定線に従って領域の内部をほぼ縫目方向指定線の方向の
縫目で埋める縫目データを作成するように構成されてい
るので、刺繍を施す領域の内部に、前記エッジの方向を
領域の部分部分に適した縫目方向に反映させた縫目デー
タを自動的に作成することができる。
置によれば、前記縫目データ作成手段が、前記領域抽出
手段によって抽出された領域の内部に存在するエッジの
上に針落ち点が並ぶように領域の内部を縫目で埋める縫
目データを作成するように構成されているので、刺繍を
施す領域の内部に、エッジの位置を針落ち点の位置に反
映させた縫目データを自動的に作成することができる。
置によれば、前記縫目データ作成手段が、エッジに沿っ
た縫目データを作成するように構成されているので、エ
ッジに沿って走り縫いや千鳥縫い等を行う縫目データを
自動的に作成することができる。
置によれば、エッジにおける勾配の大きさを算出する勾
配算出手段をさらに備え、前記縫目データ作成手段が、
エッジにおける勾配の大きさに従って、前記エッジに沿
って作る刺繍縫目の縫目形態が変化するように縫目デー
タを作成するように構成されているので、前記エッジに
おける勾配の大きさに従って、そのエッジに沿って作る
刺繍縫目の縫目形態が変化するように縫目データを自動
的に作成することができる。
置によれば、刺繍図柄を表す画像データに基づいて、そ
の図柄の刺繍を形成するための刺繍データを処理するも
のを対象として、む特に、前記画像データから刺繍を施
す領域を抽出する領域抽出手段と、前記領域抽出手段で
抽出された領域の境界における勾配の大きさを算出する
勾配算出手段と、領域の境界における勾配の大きさに従
って、領域の境界に沿って作る刺繍縫目の縫目形態が変
化するように縫目データを作成する縫目データ作成手段
とを備えているので、刺繍を施す領域に対し、その領域
の境界における勾配の大きさに従って、領域の境界に沿
って作る刺繍縫目の縫目形態が変化するように縫目デー
タを自動的に作成することができる。
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体によれば、刺繍図柄を表す画像データに基づいて、
その図柄の刺繍を形成するための刺繍データを処理する
刺繍データ処理装置を動作させるためのプログラムを記
録したものを対象として、特に、前記画像データからそ
の画像の濃度が変化する領域であるエッジを検出するエ
ッジ検出プログラムと、前記エッジに基づいて縫目デー
タを作成する縫目データ作成プログラムとを備えている
ので、前記記録媒体をコンピュータに読み取らせて、前
記各プログラムを実行することにより、画像データから
画像のエッジの特徴を捉え、画像データを基に作成する
刺繍にエッジの特徴を反映させた縫目データを作成する
ことができる。また、前記各プログラムをフロッピーデ
ィスクやCD−ROM等の各種の記録媒体の中から刺繍
データ処理装置に適した記録媒体に記録して提供するこ
とができる。
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体によれば、前記画像データから刺繍を施す領域を抽
出する領域抽出プログラムをさらに格納し、前記縫目デ
ータ作成プログラムが、前記領域抽出プログラムによっ
て抽出された領域の内部に存在するエッジに基づいて、
その領域の内部を縫目で埋める縫目データを作成するよ
うにしたので、前記記録媒体をコンピュータに読み取ら
せて、前記各プログラムを実行することにより、刺繍を
施す領域の内部に、前記エッジの特徴を反映させた縫目
データを自動的に作成することができる。また、前記各
プログラムをフロッピーディスクやCD−ROM等の各
種の記録媒体の中から刺繍データ処理装置に適した記録
媒体に記録して提供することができる。
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体によれば、前記縫目データ作成プログラムが、前記
領域抽出プログラムによって抽出された領域の内部に存
在するエッジに基づいて領域の内部を縫目で埋めるため
の縫目方向を決定し、縫目データを作成するようにした
ので、前記記録媒体をコンピュータに読み取らせて、前
記各プログラムを実行することにより、刺繍を施す領域
の内部に、エッジの方向を縫目方向に反映させた縫目デ
ータを自動的に作成することができる。また、前記各プ
ログラムをフロッピーディスクやCD−ROM等の各種
の記録媒体の中から刺繍データ処理装置に適した記録媒
体に記録して提供することができる。
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体によれば、前記縫目データ作成プログラムが、前記
領域抽出プログラムによって抽出された領域の内部に存
在するエッジに基づいて領域の内部を縫目で埋めるため
の縫目方向を1つに決定し、その縫目方向に従って領域
の内部を一定方向の縫目で埋める縫目データを作成する
ようにしたので、前記記録媒体をコンピュータに読み取
らせて、前記各プログラムを実行することにより、刺繍
を施す領域の内部に、エッジの方向を決定された1つの
縫目方向に反映させた縫目データを自動的に作成するこ
とができる。また、前記各プログラムをフロッピーディ
スクやCD−ROM等の各種の記録媒体の中から刺繍デ
ータ処理装置に適した記録媒体に記録して提供すること
ができる。
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体によれば、前記縫目データ作成プログラムが、前記
領域抽出プログラムによって抽出された領域の内部に存
在するエッジに基づいて領域の内部を縫目で埋めるため
の縫目方向指定線を少なくとも1つ決定し、その決定さ
れた縫目方向指定線に従って領域の内部をほぼ縫目方向
指定線の方向の縫目で埋める縫目データを作成するよう
にしたので、前記記録媒体をコンピュータに読み取らせ
て、前記各プログラムを実行することにより、刺繍を施
す領域の内部に、エッジの方向を領域の部分部分に適し
た縫目方向に反映させた縫目データを自動的に作成する
ことができる。また、前記各プログラムをフロッピーデ
ィスクやCD−ROM等の各種の記録媒体の中から刺繍
データ処理装置に適した記録媒体に記録して提供するこ
とができる。
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体よれば、前記縫目データ作成プログラムが、前記領
域抽出プログラムによって抽出された領域の内部に存在
するエッジの上に針落ち点が並ぶように領域の内部を縫
目で埋める縫目データを作成するようにしたので、前記
記録媒体をコンピュータに読み取らせて、前記各プログ
ラムを実行することにより、刺繍を施す領域の内部に、
前記エッジの位置を針落ち点の位置に反映させた縫目デ
ータを自動的に作成することができる。また、前記各プ
ログラムをフロッピーディスクやCD−ROM等の各種
の記録媒体の中から刺繍データ処理装置に適した記録媒
体に記録して提供することができる。
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体によれば、縫目データ作成プログラムが、前記エッ
ジに沿った縫目データを作成するようにしたので、前記
記録媒体をコンピュータに読み取らせて、前記各プログ
ラムを実行することにより、前記エッジに沿って走り縫
いや千鳥縫い等を行う縫目データを自動的に作成するこ
とができる。また、前記各プログラムをフロッピーディ
スクやCD−ROM等の各種の記録媒体の中から刺繍デ
ータ処理装置に適した記録媒体に記録して提供すること
ができる。
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体によれば、エッジにおける勾配の大きさを算出する
勾配算出プログラムをさらに備え、前記縫目データ作成
プログラムが、前記エッジにおける勾配の大きさに従っ
て、そのエッジに沿って作る刺繍縫目の縫目形態が変化
するように縫目データを作成するようにしたので、前記
記録媒体をコンピュータに読み取らせて、前記各プログ
ラムを実行することにより、前記エッジにおける勾配の
大きさに従って、そのエッジに沿って作る刺繍縫目の縫
目形態が変化するように縫目データを自動的に作成する
ことができる。また、前記各プログラムをフロッピーデ
ィスクやCD−ROM等の各種の記録媒体の中から刺繍
データ処理装置に適した記録媒体に記録して提供するこ
とができる。
理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体によれば、刺繍図柄を表す画像データに基づい
て、その図柄の刺繍を形成するための刺繍データを処理
する刺繍データ処理装置を動作させるためのプログラム
を記録したものを対象として、特に、前記画像データか
ら刺繍を施す領域を抽出する領域抽出プログラムと、前
記領域抽出プログラムで抽出された領域の境界における
勾配の大きさを算出する勾配算出プログラムと、領域の
境界における勾配の大きさに従って、領域の境界に沿っ
て作る刺繍縫目の縫目形態が変化するように縫目データ
を作成する縫目データ作成プログラムとを備えたので、
前記記録媒体をコンピュータに読み取らせて、前記各プ
ログラムを実行することにより、刺繍を施す領域に対
し、その領域の境界における勾配の大きさに従って、領
域の境界に沿って作る刺繍縫目の縫目形態が変化するよ
うに縫目データを自動的に作成することができる。ま
た、前記各プログラムをフロッピーディスクやCD−R
OM等の各種の記録媒体の中から刺繍データ処理装置に
適した記録媒体に記録して提供することができる。
刺繍ミシンの外観構成を示す斜視図である。
ロック図である。
成処理の処理手順を示すフローチャートである。
可能な縫目で埋める縫目データ作成処理の処理手順を示
すフローチャートである。
目データ作成処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。
処理手順を示すフローチャートである。
の処理手順を示すフローチャートである。
である。
トである。
ャートである。
ローチャートである。
すフローチャートである。
目で埋める縫目データを示す図である。
す図である。
能な縫目方向を持った縫目で埋める縫目データを示す図
である。
作成した縫目データを示す図である。
る縫目の縫目形態に反映させ、領域境界線上の勾配の大
きさを境界線に沿って作る縫目の縫目形態に反映させて
作成した縫目データを示す図である。
を説明する図である。
説明する図である。
ある。
Claims (18)
- 【請求項1】 刺繍図柄を表す画像データに基づいて、
その図柄の刺繍を形成するための刺繍データを処理する
刺繍データ処理装置であって、 前記画像データからその画像の濃度が変化する領域であ
るエッジを検出するエッジ検出手段と、 前記エッジに基づいて縫目データを作成する縫目データ
作成手段とを備えたことを特徴とする刺繍データ処理装
置。 - 【請求項2】 前記画像データから刺繍を施す領域を抽
出する領域抽出手段をさらに備え、 前記縫目データ作成手段は、前記領域抽出手段によって
抽出された領域の内部に存在するエッジに基づいて、そ
の領域の内部を縫目で埋める縫目データを作成するよう
に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の刺繍デ
ータ処理装置。 - 【請求項3】 前記縫目データ作成手段は、前記領域抽
出手段によって抽出された領域の内部に存在するエッジ
に基づいて、その領域の内部を縫目で埋めるための縫目
方向を決定して縫目データを作成するように構成された
ことを特徴とする請求項2に記載の刺繍データ処理装
置。 - 【請求項4】 前記縫目データ作成手段は、前記領域抽
出手段によって抽出された領域の内部に存在するエッジ
に基づいて、その領域の内部を縫目で埋めるための縫目
方向を1つに決定し、その縫目方向に従って前記領域の
内部を一定方向の縫目で埋める縫目データを作成するよ
うに構成したことを特徴とする請求項3に記載の刺繍デ
ータ処理装置。 - 【請求項5】 前記縫目データ作成手段は、前記領域抽
出手段によって抽出された領域の内部に存在するエッジ
に基づいて、その領域の内部を縫目で埋めるための縫目
方向指定線を少なくとも1つ決定し、その決定された縫
目方向指定線に従って前記領域の内部をほぼ縫目方向指
定線の方向の縫目で埋める縫目データを作成するように
構成されたことを特徴とする請求項3に記載の刺繍デー
タ処理装置。 - 【請求項6】 前記縫目データ作成手段は、前記領域抽
出手段によって抽出された領域の内部に存在するエッジ
の上に針落ち点が並ぶように前記領域の内部を縫目で埋
める縫目データを作成するように構成されたことを特徴
とする請求項2に記載の刺繍データ処理装置。 - 【請求項7】 前記縫目データ作成手段は、前記エッジ
に沿った縫目データを作成するように構成されたことを
特徴とする請求項1に記載の刺繍データ処理装置。 - 【請求項8】 前記エッジにおける勾配の大きさを算出
する勾配算出手段をさらに備え、 前記縫目データ作成手段は、前記エッジにおける勾配の
大きさに従って、そのエッジに沿って作る刺繍縫目の縫
目形態が変化するように縫目データを作成する構成とさ
れたことを特徴とする請求項7に記載の刺繍データ処理
装置。 - 【請求項9】 刺繍図柄を表す画像データに基づいて、
その図柄の刺繍を形成するための刺繍データを処理する
刺繍データ処理装置であって、 前記画像データから刺繍を施す領域を抽出する領域抽出
手段と、 前記領域抽出手段によって抽出された領域の境界におけ
る勾配の大きさを算出する勾配算出手段と、 前記領域の境界における勾配の大きさに従って、領域の
境界に沿って作る刺繍縫目の縫目形態が変化するように
縫目データを作成する縫目データ作成手段とを備えたこ
とを特徴とする刺繍データ処理装置。 - 【請求項10】 刺繍図柄を表す画像データに基づい
て、その図柄の刺繍を形成するための刺繍データを処理
する刺繍データ処理装置を動作させるためのプログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
て、 前記画像データからその画像の濃度が変化する領域であ
るエッジを検出するエッジ検出プログラムと、 前記エッジに基づいて縫目データを作成する縫目データ
作成プログラムとを備えたことを特徴とする刺繍データ
処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体。 - 【請求項11】 前記画像データから刺繍を施す領域を
抽出する領域抽出プログラムをさらに備え、 前記縫目データ作成プログラムは、前記領域抽出プログ
ラムによって抽出された領域の内部に存在するエッジに
基づいて、その領域の内部を縫目で埋める縫目データを
作成することを特徴とする請求項10に記載の刺繍デー
タ処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体。 - 【請求項12】 前記縫目データ作成プログラムは、前
記領域抽出プログラムによって抽出された領域の内部に
入るエッジに基づいて、その領域の内部を縫目で埋める
為の縫目方向を決定し、縫目データを作成することを特
徴とする請求項11に記載の刺繍データ処理プログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 【請求項13】 前記縫目データ作成プログラムは、前
記領域抽出プログラムによって抽出された領域の内部に
存在するエッジに基づいて、前記領域の内部を縫目で埋
めるための縫目方向を1つに決定し、その縫目方向に従
って前記領域の内部を一定方向の縫目で埋める縫目デー
タを作成することを特徴とする請求項12に記載の刺繍
データ処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体。 - 【請求項14】 前記縫目データ作成プログラムは、前
記領域抽出プログラムによって抽出された領域の内部に
存在するエッジに基づいて、前記領域の内部を縫目で埋
めるための縫目方向指定線を少なくとも1つ決定し、そ
の決定された縫目方向指定線に従って前記領域の内部を
ほぼ縫目方向指定線の方向の縫目で埋める縫目データを
作成することを特徴とする請求項12に記載の刺繍デー
タ処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体。 - 【請求項15】 前記縫目データ作成プログラムは、領
域の内部に入るエッジの上に針落ち点が並ぶように領域
の内部を縫目で埋める縫目データを作成することを特徴
とする請求項11に記載の刺繍データ処理プログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 【請求項16】 前記縫目データ作成プログラムは、前
記エッジに沿った縫目データを作成することを特徴とす
る請求項10に記載の刺繍データ処理プログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 【請求項17】 前記エッジにおける勾配の大きさを算
出する勾配算出プログラムをさらに備え、 前記縫目データ作成プログラムは、前記エッジにおける
勾配の大きさに従って、そのエッジに沿って作る刺繍縫
目の縫目形態が変化するように縫目データを作成するこ
とを特徴とする請求項16に記載の刺繍データ処理プロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体。 - 【請求項18】 刺繍図柄を表す画像データに基づい
て、その図柄の刺繍を形成するための刺繍データを処理
する刺繍データ処理装置を動作させるためのプログラム
を格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
て、 前記画像データから刺繍を施す領域を抽出する領域抽出
プログラムと、 前記領域抽出プログラムによって抽出された領域の境界
における勾配の大きさを算出する勾配算出プログラム
と、 領域の境界における勾配の大きさに従って、領域の境界
に沿って作る刺繍縫目の縫目形態が変化するように縫目
データを作成する縫目データ作成プログラムとを備えた
ことを特徴とする刺繍データ処理プログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP28017197A JP4123548B2 (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | 刺繍データ処理装置及び記録媒体 |
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JPH11114258A true JPH11114258A (ja) | 1999-04-27 |
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ID=17621301
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001259268A (ja) * | 2000-01-14 | 2001-09-25 | Brother Ind Ltd | 刺繍データ作成装置及び刺繍データ作成プログラムを記録した記録媒体 |
JP2006146646A (ja) * | 2004-11-22 | 2006-06-08 | Noritsu Koki Co Ltd | 写真画像処理方法及びその装置 |
JP2007061530A (ja) * | 2005-09-02 | 2007-03-15 | Brother Ind Ltd | 模様縫製可能なミシン |
WO2020055297A1 (en) * | 2018-09-15 | 2020-03-19 | Coloreel Group AB | A method for providing visual effects to a decorative pattern, a control unit and a system for in-line treatment of thread |
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-
1997
- 1997-10-14 JP JP28017197A patent/JP4123548B2/ja not_active Expired - Fee Related
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SE543777C2 (en) * | 2018-09-15 | 2021-07-20 | Coloreel Group AB | A method, control unit and a system for providing visual effects to a decorative pattern |
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