JP2001259268A - 刺繍データ作成装置及び刺繍データ作成プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

刺繍データ作成装置及び刺繍データ作成プログラムを記録した記録媒体

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JP2001259268A
JP2001259268A JP2001004518A JP2001004518A JP2001259268A JP 2001259268 A JP2001259268 A JP 2001259268A JP 2001004518 A JP2001004518 A JP 2001004518A JP 2001004518 A JP2001004518 A JP 2001004518A JP 2001259268 A JP2001259268 A JP 2001259268A
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Kenji Yamada
健司 山田
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】濃淡や色等が2次元的に連続して変化するよう
な写真画像等を刺繍で忠実に再現することができる、刺
繍ミシンに適した刺繍データを作成する刺繍データ作成
装置及び刺繍データ作成プログラムを記録したコンピュ
ータ読取り可能な記録媒体を提供する。 【解決手段】入力された画像(S1)を構成する複数の
画素についてそれぞれ角度特徴及び角度特徴の強度を算
出し(S2)、これに基づいて任意の長さ成分及び任意
の角度成分を有する複数の線分データをそれぞれ作成す
る(S3)。この複数の線分データのうち、不要な線分
データを削除した後(S4)、各線分データの色成分を
決定する(S5)。色成分が付加された状態の線分デー
タの併合及び削除を行った後に(S6)、この線分デー
タに基づいて刺繍データを作成する(S7)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、濃淡や色等が2
次元的に連続して変化するような写真画像等を刺繍によ
って忠実に再現することができる刺繍ミシンに適した刺
繍データを作成する刺繍データ作成装置及び刺繍データ
作成プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、家庭用ミシンの分野において
は、イメージスキャナ装置などで読み込んだ図柄や図形
等の画像データに基づいて刺繍データを作成する種々の
刺繍データ作成装置が開発されており、こういった刺繍
データ作成装置は、一般的に、パーソナルコンピュータ
とこれに接続されるイメージスキャナ装置、ハードディ
スク装置、キーボード、CRTディスプレイ等から構成
されている。
【0003】この種の刺繍データ作成装置を用いて刺繍
データを作成する場合は、まず、刺繍縫いに供する所望
の図柄や図形を描いた原画をイメージスキャナ装置で読
み込むことによって画像データを取得する。そして、こ
の画像データに基づいて、刺繍を施す閉領域の輪郭線や
中心線を抽出し、その輪郭線に囲まれた閉領域の内部に
タタミ縫いやサテン縫いを施す縫目の刺繍データを作成
する一方、輪郭線上や中心線に沿って走り縫いや千鳥縫
いを施す刺繍データを作成する。
【0004】このように、従来の刺繍データ作成装置で
は、刺繍縫製に供する閉領域の輪郭線を求めるためだけ
に画像データが使用されているので、イメージスキャナ
装置で読み込む画像は、図柄の領域の輪郭を確実に求め
られるような画像に限定されることが多く、濃淡や色等
が2次元的に連続して変化するために図柄の輪郭を確実
に求めることができないような写真画像等は、刺繍デー
タの作成には適していないとされていた。
【0005】しかしながら、最近では、画像データに含
まれている濃淡や色などが2次元的に変化する場合で
も、その変化を演算することによって求め、自動的に糸
色の変更を刺繍データに反映させるようにした刺繍デー
タ作成装置が提案されている。
【0006】例えば、特開平2−221453号公報や
特開平11−169568号公報には、画像データの濃
淡や色の変化を糸色変更に反映させるようにした刺繍デ
ータ作成装置が開示されている。特開平2−22145
3号の刺繍データ作成装置では、イメージスキャナ装置
で読み込んだ画像データを、マトリクス状の複数の小矩
形領域の分割画像データに分割すると共に、各小矩形領
域の階調性に対応してモザイク化し、異なる階調値を有
する小矩形領域を縫製するに際して糸替えを行うことが
できるように、その糸替位置に縫製停止を指令する停止
コード(ストップコード)を随時挿入するようにして、
モザイク化した各小矩形領域毎にクロスステッチ縫目を
形成する刺繍データを作成するようにしている。
【0007】また、特開平11−114260号公報に
は、画像データの濃淡変化の特徴に基づいて、図柄を刺
繍で表現するのにふさわしい縫目方向と糸密度を持つモ
ザイク風の刺繍縫目の刺繍データを自動的に作成するこ
とができる刺繍データ作成装置が開示されている。この
刺繍データ作成装置では、イメージスキャナ装置で読み
込んだ画像データを、マトリクス状の複数の小矩形領域
の分割画像データに分割する一方、画像データからエッ
ジを抽出すると共に小矩形領域毎にその小矩形領域の平
均濃度に基づいて糸密度を算出し、小矩形領域毎に算出
された縫目方向と糸密度とに基づいて、小矩形領域を埋
める刺繍縫目に展開し、それらの刺繍縫目を接続した所
定の刺繍データを作成するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、濃淡や色等
が2次元的に連続して変化するような写真画像等を刺繍
によって忠実に再現しようとする場合、まず、以下に示
す「解像度」と「色」の問題を解決する必要がある。即
ち、刺繍は、針と糸とを用いて布の上に縫目を形成する
ことによって画像を表現するものであるので、少なくと
も、針の太さや糸の太さより細かく縫うことができず、
特に、折れないようにある程度の太さの針や切れにくい
ようにある程度の太さの糸が使用される刺繍ミシンを使
用して刺繍を行う場合、「高解像度」の刺繍を実現する
には限界があり、しかも、同一点に何度も針が落ちる
と、糸の絡まりや糸の切れが発生したり、針が折れ易く
なるといった問題もある。
【0009】また、カラー写真等のフルカラー画像を刺
繍によって忠実に再現しようとすると、多数色の糸を用
意する必要があるが、何百、何千色もの糸を用意するの
は現実的でなく、仮に多数色の糸を用意することができ
たとしても、その糸の数だけ糸替えを行うことは現実的
ではない。従って、多くても20色程度の糸を用いて実
際に近い色合いを再現する必要がある。
【0010】上述した刺繍データ作成装置は、いずれ
も、元画像全体を多数の小矩形領域に分割し、その分割
された小矩形領域毎に平均化された色(階調)に対応し
てモザイク化した変換画像に基づいて刺繍データを作成
するものであるが、元画像をモザイク状の小矩形領域に
分割する際、縫製可能な最低ステッチ長(例えば、2〜
3mm)より小さな小領域には分割することはできず、
また、分割された各小矩形領域に対して色(階調)を圧
縮することで色数や階調値を落とすといった処理を行っ
ているだけなので、こういった刺繍データ作成装置で
は、上述した「解像度」及び「色」についての問題が解
決されているとは言い難い。
【0011】かかる問題を解消するために、本出願人
は、画像データを、高さが十分小さく(刺繍糸の太さ程
度)、可変幅を有する複数の小領域の分割画像データに
分割し、各小領域を、その周囲の色を反映させながら限
られた色数に減色して、各小領域をそれぞれ一本の縫目
に変換する刺繍データ作成装置を提案している(特願平
11−131827号)。
【0012】この刺繍データ作成装置では、上述したよ
うに、周囲の色を考慮することで、少ない色数で元の色
に近い色を表現することができるので、「色」の問題に
ついては、概ね解消することができたが、未だ「写真を
刺繍した」といえるレベルではなく、特に、「色」以外
の画像の特徴を刺繍データに反映させることができてい
ないといった問題がある。例えば、上述した刺繍データ
作成装置を用いて、図30(a)に示す元画像から刺繍
データを作成し、その刺繍データに基づいて刺繍を行う
と、図30(b)のようになる。同図からわかるよう
に、外側の楕円の細かい線、特に縦方向の細かい線を上
手く表現することができず、しかも、輪郭部分に凹凸が
目立ちやすいといった問題がある。
【0013】そこで、この発明は、濃淡や色等が2次元
的に連続して変化するような写真画像等を刺繍で忠実に
再現することができる、刺繍ミシンに適した刺繍データ
を作成する刺繍データ作成装置及び刺繍データ作成プロ
グラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を
提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記の目的
を達成するために、請求項1に記載の発明の刺繍データ
作成装置は、画素の集合体からなる任意の画像を特定す
る画像データに基づいて刺繍データを作成する刺繍デー
タ作成装置において、前記画像を構成する複数の画素に
対して、前記画像の特徴に従って、任意の長さ成分及び
任意の角度成分を有する複数の線分データをそれぞれ作
成する線分データ作成手段と、作成された複数の線分デ
ータによって特定される複数の線分に沿って順次縫目が
形成されるように、前記刺繍データを作成する刺繍デー
タ作成手段とを備えていることを特徴としている。
【0015】以上のように構成された刺繍データ作成装
置は、画像を構成する複数の画素に対して作成された任
意の長さ成分及び任意の角度成分を有する複数の線分デ
ータに基づいて刺繍データを作成するようにしているの
で、線分の最短長を縫製可能な最低ステッチ長に設定し
ても、より詳細な表現が可能となり、従来の刺繍データ
作成装置に比べて、より写真画像に近い刺繍縫製を行う
ことができる刺繍データの作成が可能となる。
【0016】以上のように構成された刺繍データ作成装
置は、請求項18に記載の発明の記録媒体に記録された
刺繍データ作成プログラムのように、画素の集合体から
なる任意の画像を特定する画像データに基づいて刺繍デ
ータを作成する刺繍データ作成プログラムであって、前
記画像を構成する複数の画素に対して、前記画像の特徴
に従って、任意の長さ成分及び任意の角度成分を有する
複数の線分データをそれぞれ作成する線分データ作成処
理と、作成された複数の線分データによって特定される
複数の線分に沿って順次縫目が形成されるように、前記
刺繍データを作成する刺繍データ作成処理とを実行する
ことを特徴とする刺繍データ作成プログラムによっても
実現することができる。
【0017】特に、請求項2に記載の発明の刺繍データ
作成装置のように、前記線分データ作成手段が、前記画
像を構成する各画素または2以上の画素からなる画素群
についてそれぞれ算出した角度特徴及び角度特徴の強度
に基づいて、前記線分データを作成するものにあって
は、画像の特徴を線分データ、ひいては刺繍データに確
実に反映させることができる。
【0018】この刺繍データ作成装置は、請求項19に
記載の発明の記録媒体に記録された刺繍データ作成プロ
グラムのように、前記線分データ作成処理が、前記画像
を構成する各画素または2以上の画素からなる画素群に
ついてそれぞれ算出した角度特徴及び角度特徴の強度に
基づいて、前記線分データを作成することを特徴とする
刺繍データ作成プログラムによっても実現することがで
きる。
【0019】また、請求項3に記載の発明の刺繍データ
作成装置のように、前記線分データ作成手段が、前記画
像を構成する画素または2以上の画素からなる画素群の
うち、前記角度特徴の強度が予め設定された閾値以上の
画素または画素群について前記線分データを作成した後
に、前記角度特徴の強度が前記閾値より小さく、既に作
成された前記線分データによって特定される線分と重な
り合わない画素または画素群について、前記線分データ
を作成するものにあっては、まず、画像データにおける
特徴的な部分について優先的に線分データが作成された
後に、その線分データでは表現しきれない特徴的でない
部分について、既に作成された特徴的な部分についての
線分データと重複することなく、効率的に線分データが
作成されるので、縫製品質を損なうような無駄な縫目が
形成されることがなく、しかも、画像の特徴が効果的に
反映された刺繍データを作成することができる。
【0020】この刺繍データ作成装置は、請求項20に
記載の発明の記録媒体に記録された刺繍データ作成プロ
グラムのように、前記線分データ作成処理が、前記画像
を構成する画素または2以上の画素からなる画素群のう
ち、前記角度特徴の強度が予め設定された閾値以上の画
素または画素群について前記線分データを作成した後
に、前記角度特徴の強度が前記閾値より小さく、既に作
成された前記線分データによって特定される線分と重な
り合わない画素または画素群について、前記線分データ
を作成することを特徴とする刺繍データ作成プログラム
によっても実現することができる。
【0021】また、請求項4に記載の発明の刺繍データ
作成装置のように、前記角度特徴の強度が前記閾値より
小さい画素または画素群については、前記線分データ作
成手段が周囲の画素または画素群の角度特徴を加味した
新たな角度特徴を別途算出し、その新たな角度特徴に基
づいて、前記線分データを作成するようにしておくこと
が望ましい。角度特徴の強度が小さい画素または画素群
については、その角度特徴が線分データに的確に反映さ
れているとは言い難いので、周囲の画素または画素群の
角度特徴を加味して算出された新たな角度特徴に基づい
て線分データを作成することによって、違和感のない画
像を再現可能な刺繍データを作成することができるから
である。
【0022】この刺繍データ作成装置は、請求項21に
記載の発明の記録媒体に記録された刺繍データ作成プロ
グラムのように、前記線分データ作成処理が、前記角度
特徴の強度が前記閾値より小さい画素または画素群につ
いては、周囲の画素または画素群の角度特徴を加味した
新たな角度特徴を別途算出し、その新たな角度特徴に基
づいて、前記線分データを作成することを特徴とする刺
繍データ作成プログラムによっても実現することができ
る。
【0023】また、請求項5に記載の発明の刺繍データ
作成装置のように、前記角度特徴の強度が前記閾値より
小さい画素または画素群については、所定の角度を新た
な角度特徴とし、その新たな角度特徴に基づいて前記線
分データ作成手段が前記線分データを作成するようにし
ておくと、配置される線分の角度が一定になるので、線
分同士が相互に重なり合う可能性が高くなり、作成すべ
き線分データ数を減らすことができる。
【0024】この刺繍データ作成装置は、請求項22に
記載の発明の記録媒体に記録された刺繍データ作成プロ
グラムのように、前記線分データ作成処理が、前記角度
特徴の強度が前記閾値より小さい画素または画素群につ
いては、所定の角度を新たな角度特徴とし、その新たな
角度特徴に基づいて、前記線分データを作成することを
特徴とする刺繍データ作成プログラムによっても実現す
ることができる。
【0025】また、請求項6に記載の発明の刺繍データ
作成装置のように、前記線分データ作成手段によって作
成された複数の前記線分データは、その全てが同一の長
さ成分を有しているものにあっては、元画像により忠実
な刺繍結果を得ることができる。
【0026】この刺繍データ作成装置は、請求項23に
記載の発明の記録媒体に記録された刺繍データ作成プロ
グラムのように、前記線分データ作成処理によって作成
された複数の前記線分データは、その全てが同一の長さ
成分を有していることを特徴とする刺繍データ作成プロ
グラムによっても実現することができる。
【0027】また、請求項7に記載の発明の刺繍データ
作成装置のように、前記線分データ作成手段によって作
成された複数の前記線分データは、それぞれが対応する
画素または画素群について算出された前記角度特徴の強
度に基づいて決定される長さ成分を有しているものにあ
っては、角度特徴の強度が線分長(即ち、ステッチ長)
として、線分データ、ひいては刺繍データに反映される
ので、元画像に忠実な刺繍結果は得られにくいが、デザ
イン的に、元画像を誇張した刺繍結果を得ることができ
るという効果がある。
【0028】この刺繍データ作成装置は、請求項24に
記載の発明の記録媒体に記録された刺繍データ作成プロ
グラムのように、前記線分データ作成処理によって作成
された複数の前記線分データは、それぞれが対応する画
素または画素群について算出された前記角度特徴の強度
に基づいて決定される長さ成分を有していることを特徴
とする刺繍データ作成プログラムによっても実現するこ
とができる。
【0029】また、請求項8に記載の発明の刺繍データ
作成装置のように、前記線分データ作成手段によって作
成された複数の前記線分データのうち、前記刺繍データ
の作成に対して不適切または不必要な前記線分データが
存在する場合は、その線分データを削除するデータ削除
手段を備えているものにあっては、刺繍縫製の際におけ
る無駄なまたは不必要な縫目数が減少するので、縫製品
質を損なうことなく、効率よく刺繍縫製を行うことがで
きる刺繍データを作成することができる。
【0030】この刺繍データ作成装置は、請求項25に
記載の発明の記録媒体に記録された刺繍データ作成プロ
グラムのように、前記線分データ作成処理によって作成
された複数の前記線分データのうち、前記刺繍データの
作成に対して不適切または不必要な前記線分データが存
在する場合は、その線分データを削除するデータ削除処
理が実行されることを特徴とする刺繍データ作成プログ
ラムによっても実現することができる。
【0031】また、請求項9に記載の発明の刺繍データ
作成装置のように、前記線分データ作成手段が、前記画
像を構成する全ての画素または画素群に対して、前記線
分データによって特定される線分の通過回数を順次カウ
ントしておき、前記線分データを作成する際、これから
作成しようとする線分データによって特定される線分が
通過する各画素または画素群の線分通過回数の総和が予
め設定された閾値より大きい場合は、その線分データを
作成しないようにしておくことが望ましい。同じ位置に
何回も縫い重ねられると、縫製品質が低下するので、後
から縫われる縫目によって大きく隠れてしまうようなあ
まり意味のない縫目については予め削除しておくこと
で、縫製品質を損なうことなく、効率よく刺繍縫製を行
うことができる刺繍データを作成することができるから
である。
【0032】この刺繍データ作成装置は、請求項26に
記載の発明の記録媒体に記録された刺繍データ作成プロ
グラムのように、前記線分データ作成処理が、前記画像
を構成する全ての画素に対して、前記線分データによっ
て特定される線分の通過回数を順次カウントしておき、
前記線分データを作成する際、これから作成しようとす
る線分データによって特定される線分が通過する各画素
の線分通過回数の総和が予め設定された閾値より大きい
場合は、その線分データを作成しないことを特徴とする
刺繍データ作成プログラムによっても実現することがで
きる。
【0033】また、請求項10に記載の発明の刺繍デー
タ作成装置のように、前記刺繍データ作成手段が、先に
形成される縫目間の渡り縫い部分を、その後に形成され
る縫目が横断しないように、前記刺繍データを作成する
ものにあっては、渡り縫い部分をその上から走り縫いす
る際に発生する糸の絡みや針折れ等の不測の事態を有効
に防止することができ、後で行われる渡り糸の切除作業
についても容易に行うことができる。
【0034】この刺繍データ作成装置は、請求項27に
記載の発明の記録媒体に記録された刺繍データ作成プロ
グラムのように、前記刺繍データ作成処理が、先に形成
される縫目間の渡り縫い部分を、その後に形成される縫
目が横断しないように、前記刺繍データを作成すること
を特徴とする刺繍データ作成プログラムによっても実現
することができる。
【0035】また、請求項11に記載の発明の刺繍デー
タ作成装置のように、前記線分データ作成手段が、前記
線分データによって特定される線分の色を前記画像デー
タに基づいて決定し、決定された線分の色に基づいて、
その線分に沿って実際に縫目を形成するために使用する
刺繍糸の糸色を決定するものにあっては、線分データに
よって特定される線分に沿って形成される縫目を、元画
像における対応部分に最も近似した色の刺繍糸を用いて
確実に縫製することができる。
【0036】この刺繍データ作成装置は、請求項28に
記載の発明の記録媒体に記録された刺繍データ作成プロ
グラムのように、前記線分データ作成処理が、前記線分
データによって特定される線分の色を前記画像データに
基づいて決定した後、その決定された線分の色に基づい
て、その線分に沿って実際に縫目を形成するために使用
する刺繍糸の糸色を決定することを特徴とする刺繍デー
タ作成プログラムによっても実現することができる。
【0037】また、請求項12に記載の発明の刺繍デー
タ作成装置のように、前記線分データ作成手段が、前記
線分データによって特定される線分の色を決定する際
に、その線分を含む前記画像の所定領域の平均色を考慮
するようにしたものにあっては、周囲の色を考慮するこ
とで、少ない色数で元の色に近い色を表現することがで
きるので、最小限の色数の刺繍糸を用いてカラー写真等
のフルカラー画像をある程度忠実に再現することが可能
となる。
【0038】この刺繍データ作成装置は、請求項29に
記載の発明の記録媒体に記録された刺繍データ作成プロ
グラムのように、前記線分データ作成処理が、前記線分
データによって特定される線分の色を決定する際に、そ
の線分を含む前記画像の所定領域の平均色を考慮するこ
とを特徴とする刺繍データ作成プログラムによっても実
現することができる。
【0039】また、請求項13に記載の発明の刺繍デー
タ作成装置のように、色と角度成分とが等しく、少なく
とも一部分が相互に重なり合っている複数の前記線分に
ついては、それぞれの線分データを1つの線分データに
併合するデータ併合手段を備えているものにあっては、
複数の縫目が同じ位置に縫い重ねられることがなく、し
かも、縫製すべき縫目の数自体も少なくなるので、縫製
品質を損なうことなく、効率よく刺繍縫製を行うことが
できる刺繍データを作成することができる。
【0040】この刺繍データ作成装置は、請求項30に
記載の発明の記録媒体に記録された刺繍データ作成プロ
グラムのように、色と角度成分とが等しく、少なくとも
一部分が相互に重なり合っている複数の前記線分につい
ては、それぞれの線分データを1つの線分データに併合
するデータ併合処理が実行されることを特徴とする刺繍
データ作成プログラムによっても実現することができ
る。
【0041】また、請求項14に記載の発明の刺繍デー
タ作成装置のように、ある色の線分の上を他の色の線分
が通過することによって、ある色の線分の表出率が予め
定められた最低表出率を下回る場合には、その表出率の
小さい線分に対する線分データを削除するデータ削除手
段を備えているものにあっては、表出率の小さいあまり
意味のない縫目を縫製しなくてもよいので、縫製品質を
損なうことなく、効率よく刺繍縫製を行うことができる
刺繍データを作成することができる。
【0042】この刺繍データ作成装置は、請求項31に
記載の発明の記録媒体に記録された刺繍データ作成プロ
グラムのように、ある色の線分の上を他の色の線分が通
過することによって、ある色の線分の表出率が予め定め
られた最低表出率を下回る場合には、その表出率の小さ
い線分に対する線分データを削除するデータ削除処理が
実行されることを特徴とする刺繍データ作成プログラム
によっても実現することができる。
【0043】また、請求項15に記載の発明の刺繍デー
タ作成装置のように、ある色の刺繍糸によって縫われる
縫目間の渡り縫い部分が、後から縫われる刺繍糸で縫い
埋められる場合には、前記渡り縫い部分が走り縫いされ
るように、前記刺繍データ作成手段が前記刺繍データを
作成するものにあっては、渡り糸の切除作業を省略する
ことができるので、効率よく縫製作業を行うことができ
るという効果がある。また、渡り縫いの両端にはとめ縫
いが入り、とめ縫いがあまり多いと縫製品質が悪くな
る。渡り縫いを走り縫いに変換することで、とめ縫いが
少なくなり、縫製品質が向上する。
【0044】この刺繍データ作成装置は、請求項32に
記載の発明の記録媒体に記録された刺繍データ作成プロ
グラムのように、前記刺繍データ作成処理は、ある色の
刺繍糸によって縫われる縫目間の渡り縫い部分が、後か
ら縫われる刺繍糸で縫い埋められる場合には、前記渡り
縫い部分が走り縫いされるように、前記刺繍データを作
成することを特徴とする刺繍データ作成プログラムによ
っても実現することができる。
【0045】上述したように、渡り縫い部分が走り縫い
されるように、刺繍データを作成する場合は、請求項1
6に記載の発明の刺繍データ作成装置のように、ある色
の刺繍糸による渡り縫い部分が、後から縫われる他の色
の刺繍糸によってできるだけ縫い埋められるように、前
記刺繍データ作成手段が、各色の刺繍糸による縫目の縫
い順を決定するようにしておくことが望ましい。
【0046】この刺繍データ作成装置は、請求項33に
記載の発明の記録媒体に記録された刺繍データ作成プロ
グラムのように、前記刺繍データ作成処理は、ある色の
刺繍糸による渡り縫い部分が、後から縫われる他の色の
刺繍糸によってできるだけ縫い埋められるように、各色
の刺繍糸による縫目の縫い順を決定することを特徴とす
る刺繍データ作成プログラムによっても実現することが
できる。
【0047】また、請求項17に記載の発明の刺繍デー
タ作成装置のように、ある色の刺繍糸による渡り縫い部
分が、後から縫われる他の色の刺繍糸によって縫い埋め
られない場合は、後から縫われる他の色の刺繍糸によっ
て縫い埋められるような迂回路を検索し、前記迂回路が
検索された場合は、その迂回路上を前記渡り縫い部分が
走り縫いされるように、前記刺繍データ作成手段が、前
記刺繍データを作成するようにしておくことが望まし
い。
【0048】この刺繍データ作成装置は、請求項34に
記載の発明の記録媒体に記録された刺繍データ作成プロ
グラムのように、前記刺繍データ作成処理は、ある色の
刺繍糸による渡り縫い部分が、後から縫われる他の色の
刺繍糸によって縫い埋められない場合は、後から縫われ
る他の色の刺繍糸によって縫い埋められるような迂回路
を検索し、前記迂回路が検索された場合は、その迂回路
上を前記渡り縫い部分が走り縫いされるように、前記刺
繍データを作成することを特徴とする刺繍データ作成プ
ログラムによっても実現することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。まず、刺繍ミシンは、ミシンベッド
上に配置された、刺繍を施そうとする加工布を保持する
刺繍枠を、水平移動機構によって装置固有のX・Y座標
系で示される所定位置に移動させながら、縫い針及び釜
機構による縫製動作を行うことにより、その加工布に所
定の図柄の刺繍を施すようになっており、前記水平移動
機構や針棒等は、刺繍ミシンに内蔵されたマイクロコン
ピュータ等から構成される制御装置により制御される。
【0050】刺繍ミシンには、メモリーカード装置が搭
載されており、一針毎の加工布のX・Y方向の移動量、
即ち、針落ち位置を指示する刺繍データ(ステッチデー
タ)が記録されたメモリカードをメモリカード装置に装
着することにより、外部から刺繍データが供給され、こ
の刺繍データに基づいて、制御装置が自動的に刺繍動作
を実行するようになっている。
【0051】図1及び図2に示すように、この刺繍デー
タ作成装置1は、上述したように、不揮発性のメモリカ
ードに記録した状態で刺繍ミシンに供給される刺繍デー
タを作成、編集するためのものであり、基本的には、装
置本体10と、この装置本体10に接続されるマウス2
1、キーボード22、メモリカードコネクタ23、表示
装置24及びイメージスキャナ装置25から構成されて
いる。
【0052】前記装置本体10は、図2に示すように、
CPU11、ROM12、RAM13及びI/Oインタ
ーフェイス14を備えており、マウス21、キーボード
22、メモリカードコネクタ23、表示装置24及びイ
メージスキャナ装置25がI/Oインターフェイス14
に接続されている。
【0053】前記CPU11は、読み出し専用の記憶素
子であるROM12に記憶された本発明の刺繍データ作
成プログラムに従って、各種演算及び処理を実行するも
のであり、上述した線分データ作成手段、刺繍データ作
成手段、データ削除手段及びデータ併合手段に相当す
る。なお、専用機の場合は、ROMにプログラムが記憶
されているが、汎用機(パーソナルコンピュータ等)の
場合は、ハードディスク等に記憶されたプログラムをR
AM上に読み込んで実行する。
【0054】前記RAM13は、任意に読み書き可能な
記憶素子であり、イメージスキャナ装置25で読み込ん
だ画像データや、図示しないハードディスク、CD−R
OM、CD−R等の外部記憶装置から読み出された画像
データを記憶することができるようになっている。
【0055】以上のように構成された刺繍データ作成装
置1を使用して、図5に示す写真画像を元に刺繍データ
を作成する処理手順について、図3及び図4に示すフロ
ーチャートに基づいて説明する。
【0056】まず、イメージスキャナ装置25によっ
て、図5に示す写真画像を読み込むことによって取得し
た画像データを装置本体10に入力する(S1)。な
お、上述したように、ハードディスク、CD−ROM、
CD−R等の外部記憶装置から読み出された画像データ
を装置本体10に直接入力することも可能である。
【0057】次に、入力された画像データを構成する各
画素データについて、線分データ作成手段によって、そ
の角度特徴及び角度特徴の強度を算出する(S2)。具
体的な算出方法については、図4に示すフローチャート
に基づいて、以下に詳細に説明する。
【0058】まず、入力された画像データをグレースケ
ール化する(S21)。これは、カラー画像をモノクロ
画像に変換する処理であり、ここでは、RGBの3原色
成分からなる画像データを構成している各画素データ
(R、G、B)のうち、最大値と最小値の和の1/2
を、その画素の輝度値として設定している。例えば、あ
る画素のRGB値が(200、100、50)である場
合の輝度値は、(200+50)÷2=125となる。
なお、画像データをグレースケール化する方法は、上述
した方法に限定されるものではなく、例えば、各画素デ
ータ(R、G、B)の最大値を輝度値として設定するこ
とも可能である。
【0059】次に、S21において、グレースケール化
された画像データに対して、ラプラス変換処理を行う
(S22)。なお、ここで用いたラプラス変換のオペレ
ータを図6(a)に、ラプラス変換処理後の画像を同図
(b)に示す。但し、図6(b)に示す画像は、白黒を
反転したものである。
【0060】そして、S22において得られたラプラス
変換画像に基づいて、画像を構成する各画素についての
角度特徴と角度特徴の強度を算出する(S23)。具体
的な算出方法は以下に示すとおりである。まず、画像を
構成するある画素に注目し、この注目画素の周囲Nドッ
トの画素を参照しながら、その注目画素の画素データが
有する角度特徴を計算する。ここでは、簡単のために、
N=1の場合について説明する。
【0061】例えば、注目画素を中心とした3×3の画
素について、それぞれの画素が図7(a)に示すような
輝度値を有しているとする。ここで、輝度値は、0〜2
55の範囲の数値によって特定され、輝度値が「0」の
場合が「黒」、輝度値が「255」の場合が「白」とな
る。まず、各画素の輝度値について、その右方向(右
隣)の画素の輝度値との差の絶対値を計算すると、同図
(b)に示すようになる。但し、一番右側の3つの画素
について、輝度値の差の絶対値は計算されない。同様
に、各画素について、右下方向、下方向、左下方向の画
素との輝度値の差の絶対値を求めると、同図(c)〜
(e)に示すようになる。
【0062】次に、各方向の計算結果に基づいて、それ
ぞれの計算結果の和Sb、Sc、Sd、Seを求める
と、Sb=300、Sc=0、Sd=300、Se=4
50となる。このようにして得られた和Sb、Sc、S
d、Seから、水平成分及び垂直成分の和を求める。こ
のとき、右下方向の水平・垂直成分と、左下方向の水平
・垂直成分とは相互に打ち消し合うと考える。そして、
求めた水平成分及び垂直成分の和の比をアークタンジェ
ントにかけて、角度特徴の法線方向を求める。角度特徴
は、角度特徴の法線方向の角度に90度を加算して求め
られる。
【0063】ここで、注目画素を中心として、右下方向
を0〜90度(右上方向を−0〜−90度)、左下方向
を90〜180度(左上方向を−90〜−180度)と
する。右下45度方向の和Scが、左下135度方向の
和Seよりも大きいとき、角度特徴の法線方向として得
たい値は右下0〜90度である。そこで、右下方向を水
平・垂直成分における+成分、左下方向を水平・垂直成
分における−成分と考え、水平成分の和はSb+Sc−
Se、垂直成分の和はSd+Sc−Seとする。逆に、
右下45度方向の和Scが、左下135度方向の和Se
よりも小さいとき、角度特徴の法線方向として得たい値
は左下90〜180度である。よって、左下方向を水平
・垂直成分における+成分、左上方向を水平・垂直成分
における−成分と考え、水平成分の和はSb−Sc+S
e、垂直成分の和はSd−Sc+Seとする。但し、こ
の場合、角度特徴の法線方向が結果として90〜180
度となるように、アークタンジェントを計算する前に、
水平成分及び垂直成分の和の比に−1をかける。
【0064】例えば、図7(a)〜(e)に示す場合は
Sc<Seであるので、水平成分の和は300−0+4
50=750、垂直成分の和は300−0+450とな
り、角度特徴の法線方向はarctan{−(750/
750)}=−45度となる。則ち、角度特徴の法線方
向は、左下135度方向(右上−45度方向)である。
従って、注目画素の角度特徴は、−45+90=45度
(右下45度方向)となる。ここで、角度特徴は注目領
域内における画素データの連続性が高い方向を示し、角
度特徴の法線方向は注目領域内における画素データの不
連続性が高い方向を示している。図7(a)に示す場合
には、注目画素を中心とした3×3の画素の画素データ
が、求めた注目画素の角度特徴方向(右下45度方向)
に連続であるが、角度特徴の法線方向(左下135度方
向)には不連続となっている。
【0065】また、このようにして算出された角度特徴
の強度は、数1に示す数式を用いて計算する。この場
合、差の総和は、Sb、Sc、Sd、Seの和であるの
で、1050×(255−100)÷255÷16=3
9.9となる。ここで、角度特徴は明るさの変化の方
向、角度特徴の強度は明るさの変化の大きさを示してい
る。
【0066】
【数1】
【0067】なお、この実施形態では、画像を構成する
各画素についての角度特徴及びその強度を求めるため
に、上述したような方法を採用したが、これに限定され
るものではなく、図8(a)、(b)に示すようなPr
ewittのオペレータや、同図(c)、(d)に示す
ようなSobelのオペレータをグレースケール化され
た画像データに対して適用することで、画像を構成する
各画素についての角度特徴及びその強度を求めることも
可能である。例えば、Sobelのオペレータを用いる
場合、座標(x、y)において、水平オペレータを適用
した結果をsx、垂直オペレータを適用した結果をsy
とすると、座標(x、y)における角度特徴及びその強
度は、数2に示す数式によって計算することができる。
【0068】
【数2】
【0069】次に、S2において求めた各画素における
角度特徴とその強度に基づいて、線分データを作成する
(S3)。この線分データによって特定される線分が、
最終的に刺繍データの縫目(ステッチ)となるものであ
る。
【0070】最終的に作成される線分データは、角度成
分、長さ成分及び色成分から構成されるが、ここでは、
まず、角度成分及び長さ成分を有する線分データを作成
する。角度成分については、S2において、各画素に対
して算出された角度特徴がそのまま設定されることにな
るが、長さ成分については、予め設定された固定値また
は操作者が入力した入力値が設定されることになる。具
体的には、図9に示すように、注目画素を中心に、設定
された角度成分及び長さ成分を有する線分が配置される
ような線分データが作成される。なお、図9では、角度
成分が45度の場合を示してある。
【0071】ここで、画像を構成する全ての画素に対し
て線分データを作成すると、この線分データに基づいて
作成される刺繍データに従って刺繍縫製を行うとき、針
数が極端に多くなったり、同じところを何度も縫うこと
になって縫製品質が損なわれると共に、角度特徴の強度
の小さい画素についても一律に線分データが作成される
ことになるので、画像全体としての特徴が効果的に反映
されない刺繍データが作成されることになる。
【0072】そこで、画像を構成する各画素を左から右
へ、上から下へと順に走査し、算出された角度特徴の強
度が所定の閾値より大きい画素について、順次、線分デ
ータを作成していく。従って、図11に示すように、既
に作成された線分データによって特定される線分に重な
り合う画素であっても、その画素の角度特徴の強度が所
定の閾値より大きい画素については、線分データが作成
されることになる。このようにして作成された線分デー
タによって特定される線分を配置した結果を図10に示
す。ここで、「角度特徴の強度の閾値」としては、予め
設定した固定値または操作者が入力した入力値が設定さ
れる。
【0073】次に、図11に示すように、角度特徴の強
度が所定の閾値より小さい画素であって、既に作成され
た線分データによって特定される線分に重なり合わない
画素について、以下のようにして線分データを作成す
る。まず、注目画素の周囲の画素を走査し、角度特徴の
強度が前記閾値よりも大きい画素について、角度特徴の
cos値と角度特徴の強度の積の和S1、角度特徴のs
in値と角度特徴の強度の積の和S2をそれぞれ求め
る。そして、S2/S1のアークタンジェント値を新た
な角度特徴として角度成分を決定し、上述した長さ成分
を有する線分データを作成する。
【0074】例えば、注目画素の周囲の画素が、図12
に示すような場合は、 S1=cos(45)×30+cos(70)×50+cos(80)×15+cos(90)
×80+cos(60)×100=90.92 S2=sin(45)×30+sin(70)×50+sin(80)×15+sin(90)
×80+sin(60)×100=249.57 tan-1(249.57/90.92)=70.02となる。なお、図12にお
いて、斜線で示す画素が、角度特徴の強度が閾値以下の
画素である。
【0075】角度特徴の強度が小さい画素については、
その角度特徴が線分データに的確に反映されているとは
言い難いので、上述したように、周囲の画素の角度特徴
を加味して算出された新たな角度特徴に基づいて線分デ
ータを作成することによって、違和感のない画像を再現
可能な刺繍データを作成することができる。
【0076】なお、この実施形態では、角度特徴の強度
が閾値より小さい画素については、周囲の画素の角度特
徴を加味して算出された新たな角度特徴に基づいて線分
データを作成するようにしているが、図13に示すよう
に、角度特徴を一定方向に限定して線分データを作成す
ることも可能である。この場合の角度特徴としては、予
め設定した固定値を採用してもよく、操作者が入力した
入力値を採用してもよい。なお、図13において、斜線
で示す画素は、その角度特徴の強度が閾値以下で、既に
作成された線分データによって特定される線分と重なり
合うために線分データを作成しないことになった画素で
あり、×印が新たに線分データを作成した画素を示して
いる。
【0077】また、角度特徴の強度が閾値より小さい画
素について、線分データを作成する場合にも、角度特徴
の強度が閾値より小さい画素について、線分データを作
成する場合と同様に、既に作成された線分データによっ
て特定される線分と重なり合う画素については、新たに
線分データを作成しないこととする。
【0078】上述したように、角度特徴の強度が閾値よ
り小さい画素について作成する線分データの角度成分を
一定方向に限定すると、配置される線分同士が相互に重
なり合う可能性が高くなり、後述するように、相互に重
なり合った線分を1本の線分に併合することによって、
作成すべき線分データ数、即ち、縫目数を減らすことが
できるという効果がある。
【0079】このようにして線分データが作成される
と、後に行われる刺繍データの作成において不適切また
は不必要な線分データを削除する(S4)。具体的に
は、画像を構成する全ての画素を左上から順に走査し、
線分データが作成された全ての画素について以下の処理
を行う。
【0080】図14に示すように、まず、注目画素を中
心に、その注目画素について作成された線分データによ
って特定される線分の延長線上の所定範囲内に存在する
全ての画素を走査し、注目画素の角度特徴に近似した角
度特徴を有し、しかも、その角度特徴の強度が注目画素
の角度特徴の強度より小さい画素が存在すれば、その画
素について作成された線分データを削除する。逆に、注
目画素の角度特徴に近似した角度特徴を有し、しかも、
その角度特徴の強度が注目画素の角度特徴の強度より大
きい画素が存在すれば、注目画素について作成された線
分データを削除する。
【0081】なお、ここでは、注目画素について作成さ
れた線分データの長さ成分のn倍の範囲を走査範囲とす
るが、走査範囲を決定する「n値」や角度特徴の近似範
囲「±θ」については、予め設定した固定値を採用して
もよく、操作者が入力した入力値を採用してもよい。
【0082】このようにして、不必要な線分データが削
除されると、次に、各線分データについての色成分を決
定する(S5)。色成分を決定するに際して、まず、使
用する刺繍糸の糸色を設定することになるが、これに
は、まず、使用する刺繍糸の糸色数を入力した後、図2
6(a)に示すような入力画面に従って、入力された糸
色数だけ、使用する刺繍糸の糸色情報とカラーコードと
を入力することで、同図(b)に示すような糸色対応テ
ーブルを作成する。また、このとき、糸色の縫い順を同
時に設定する。糸色の縫い順は、予め設定しておいても
よく、入力画面に従って、操作者が入力するようにして
もよい。
【0083】続いて、作成された各線分データの色成分
を決定していくことになるが、まず、入力された元画像
の色を参照する範囲(反映参照高)を設定した後、線分
を描画するために、元画像と同じサイズの画像(変換画
像)を用意する。なお、元画像の色を参照する範囲につ
いては、予め設定しておいてもよく、操作者が入力する
ようにしてもよい。
【0084】次に、ある注目画素について作成された線
分データによって特定される線分を変換画像上に描画す
る際、図15(a)に示すように、その線分を挟んでそ
の線分の法線方向に上述した反映参照高を有する所定の
参照領域を設定し、この参照領域内に含まれる全ての画
素について、それぞれのR・G・B値の和Cs1を求め
る。また、この和Cs1を算出するために用いた画素数
をd1とする。ただし、このとき線分が描画されていな
い(通っていない)画素及びこれから描画しようとする
線分が通る画素については、計算に含めないこととす
る。
【0085】一方、同図(b)に示すように、元画像の
該当する参照領域についても、その参照領域内に含まれ
る全ての画素について、それぞれのR・G・B値の和C
s2を求める。また、その参照領域内の画素数をd2と
する。
【0086】そして、これから描画しようとする線分の
画素数をslとして、(Cs1+CL×sl)÷(sl
+d1)=Cs2÷d2となるCLを算出する。これ
は、即ち、これから描画しようとする線分に色CLを設
定したとき、その参照領域内の線分の色の平均値と、元
画像の該当する参照領域内の色の平均値が等しくなると
いうことである。
【0087】最後に、入力した糸色の中で、線分の色C
LにRGB空間で最も距離の近い糸色を求め、これを線
分データの色成分として設定する。なお、RGB空間で
の距離dは、算出した色CLのRGB値をr0、g0、
b0、入力した糸色のRGB値をrn、gn、bnとす
ると、数3に示す数式に基づいて算出される。
【0088】
【数3】
【0089】上述した色成分の決定処理の具体例につい
て、以下に説明する。なお、ここでは、簡単のために、
色の値としてR・G・B値ではなく輝度値を用いること
とする。まず、変換中の画像が図16(a)、元画像が
同図(b)のようになっていた場合(参照領域は3×3
画素)、 Csl=40+35+45+45+50=215 d1=5 Cs2=30×3+20×3+40×3=270 d2=9 sl=3ここで、(Cs1+CL×sl)÷(sl+d
1)=Cs2÷d2となるCLを求めると、 CL=((Cs2÷d2)×(sl+d1)−Cs1)
÷sl =((270÷ 9)×( 3+ 5)−215)÷
3≒8.3となり、この値8.3を線分の色として変換
中の画像に描画すると、図16(c)に示すようにな
る。このとき、元画像における領域内の色の平均値及び
変換画像における参照領域内の色の平均値はそれぞれ3
0となる。
【0090】なお、この実施形態では、使用する刺繍糸
の糸色と対応するカラーコードを入力することで糸色対
応テーブルを作成したが、糸色を入力するのではなく、
図27に示すように、予め糸色対応テーブル(図28参
照)が作成された糸色の中から操作者が使用する糸色を
選択するようにしてもよい。
【0091】また、色を参照する参照領域についても、
上述したような、線分を挟んでその線分の法線方向にそ
れぞれ反映参照高を有する矩形領域に限定されるもので
はなく、例えば、線分の角度成分が0〜45度または1
35〜180度のときは、図17(a)に示すように、
垂直方向に反映参照高を有する平行四辺形の領域とし、
線分の角度成分が45〜135度のときは、同図(b)
に示すように、水平方向に反映参照高を有する平行四辺
形の領域とすることも可能である。
【0092】このようにして、周囲の色を参照して各線
分データの色成分を決定した場合の画像を図18(a)
に、周囲の色を参照せずに各線分データの色成分を決定
した場合の画像を同図(b)に示す。両画像を比較する
と、周囲の色を参照して各線分データの色成分を決定し
た場合は自然な変化が表現できているが、周囲の色を参
照せずに各線分データの色成分を決定した場合は色がは
っきり分かれてしまっていることが分かる。
【0093】このようにして各線分データについて色成
分が決定されると、色成分を加味した状態で各線分デー
タを再度分析し、線分データの併合及び削除を行う(S
6)。まず、図19(a)に示すように、各線分データ
によって特定される線分のうち、同一線上に重なり合う
同色の線分が存在している場合、即ち、角度成分及び色
成分が同一で、部分的に重なり合う複数の線分が存在し
ている場合は、同図(b)に示すように、それらの線分
データを1つの線分データに併合する。このように、複
数の線分データを1つの線分データに併合することによ
って、最終的に縫目の数を減らすことができるので、縫
製品質を損なうことなく、効率よく刺繍縫製を行うこと
ができる刺繍データを作成することが可能となる。
【0094】また、S5において設定した縫い順に従っ
て線分を配置したとき、図20に示すように、ある色成
分を有する線分が、後から配置される他の色成分を有す
る線分によって部分的に隠される場合、他の色成分を有
する線分によって隠された状態におけるその線分の表出
率を算出し、この表出率が所定の閾値(最低表出率)よ
り小さくなるような線分が存在する場合は、その線分デ
ータを削除する。このように、表出率の小さいあまり意
味のない線分データを削除することによって、最終的に
縫目の数を減らすことができるので、縫製品質を損なう
ことなく、効率よく刺繍縫製を行うことができる刺繍デ
ータを作成することが可能となる。なお、閾値(最低表
出率)は、予め設定された固定値を採用してもよく、操
作者が入力した入力値を採用してもよい。
【0095】以上のようにして画像を構成する複数の画
素に対して作成された、角度成分、長さ成分及び色成分
を有する線分データ群に基づいて刺繍データを作成する
(S7)。線分データ群に基づく刺繍データの作成は、
基本的には、同一色成分毎に、各線分データによって特
定される各線分の始点、終点及び色成分を、縫目(ステ
ッチ)の始点、終点及び色に変換することによって行わ
れる。ただし、全ての線分を独立した縫目に変換する
と、線分の数だけ渡り縫い部分が発生し、それぞれに留
め縫いが入ると、縫製品質も悪くなるので、できる限り
各線分を連続した縫目に変換するために、以下に示すよ
うな処理を行う。
【0096】まず、各線分データによって特定される全
体の線分群を、色成分毎の線分群に分割する。次に、あ
る色成分の線分群について、最も左上に位置する端点を
有する線分を検索し、その端点をその線分(開始線分)
の始点とし、その線分のもう一方の端点を終点とする。
そして、この終点から最も近い端点を有する他の線分を
検索し、この端点を次の線分の始点とし、その線分のも
う一方の端点を終点とする。この処理を繰り返すことに
よって、その色成分の線分群についての縫製順序を決定
し、これを全ての色成分の線分群に対して行う。なお、
この処理を行う場合、既に順序が決定された線分につい
ては、それ以降の順序決定の検索から除外することはい
うまでもない。
【0097】このようにして縫製順序が決定された線分
群における各線分が縫目(ステッチ)になり、連続する
線分間が渡り縫いされることになるが、ここで、連続す
る線分同士を繋ぐ渡り縫い部分を走り縫いに変換する処
理が行われる。まず、S5において設定された糸色の縫
い順に従って、各線分群について連続する線分を繋ぐ渡
り縫い部分を検査し、その渡り縫い部分が後から縫われ
る別の色の刺繍糸で縫い埋められるのであれば、その渡
り縫い部分を走り縫いに変換する。具体的には、ある色
の渡り縫い部分があったときに、変換画像上でその渡り
縫いが通る経路上の画素を調べ、もし、その経路上の画
素にその渡り縫いの色よりも後に縫われる色成分を有す
る線分が存在していれば、その渡り縫い部分を走り縫い
に変換する。
【0098】また、以下に示すような処理を行うことも
可能である。ある渡り縫い部分があったときに、色差の
総和CCを調べるカウンタを用意し、そのカウンタを
「0」で初期化しておく。そして、変換画像上で渡り縫
いが通る経路上の画素を調べる。このとき、その経路上
にある画素の色が、渡り縫いの色よりも後に縫われる色
である場合は、カウンタに対してなにも加算しない。も
し、その経路上にある画素の色が、渡り縫いの色よりも
前に縫われる色であれば、これら2つの色のRGB空間
での距離を計算し、その距離をカウンタに加算する。こ
のようにして、渡り縫いが通る経路上の全ての画素につ
いて検査し、色差の総和CCを求め、この色差の総和C
Cが所定の閾値よりも小さいときは、渡り縫いを走り縫
いに変換する。なお、色差の総和についての閾値は、予
め設定された固定値を採用してもよく、操作者が入力し
た入力値を採用してもよい。
【0099】また、この実施形態では、既に順序が決定
された線分の終点から最も近い端点を有する線分を次の
線分として決定した後、渡り縫い部分を走り縫いに変換
することができるか否かを検査しているが、既に順序が
決定された線分の終点から、まだ順序が決定されていな
い全ての線分の両端点との経路を調べ、走り縫いに変換
できる経路、即ち、後から別の色で縫い埋められる経路
が存在すれば、その経路の点を端点とする線分を次の線
分とすることも可能である。この処理を、上述した色差
の総和CCに基づいて渡り縫いを走り縫いに変換する手
法に従えば、色差の総和CCが前記閾値より小さくなる
点を選び、その点を端点とする線分を次の線分とするこ
とになる。
【0100】上述したS1〜S7の処理を行うことによ
って作成された刺繍データに基づいて縫製したものを、
図21及び図22に示す。図21は、S3の処理におい
て、「角度特徴が閾値より小さい画素についての線分デ
ータ」を、周囲の画素の角度特徴を加味した新たな角度
特徴に基づいて作成した場合であり、図22は、S3の
処理において、「角度特徴が閾値より小さい画素につい
ての線分データ」を、一定方向に限定した角度特徴に基
づいて作成した場合である。また、この刺繍データ作成
装置1を用いて、図30(a)に示す画像から作成した
刺繍データに基づいて縫製を行うと、同図(c)のよう
になり、これまでの刺繍データ作成装置によって作成さ
れた刺繍データに基づいて縫製を行った同図(b)に示
すものに比べて、元画像がより忠実に表現されているこ
とが分かる。
【0101】上述したように線分の順序を決定した場
合、同一の色成分を有する線分群において、渡り縫い部
分をその上から走り縫いするような場合が想定される。
自動的に渡り糸を切除するタイプの刺繍ミシンでは特に
問題とはならないが、そうでない刺繍ミシンでは、同一
色の縫目を全て縫製した後に渡り糸を切除することにな
るので、上述したように、渡り縫いの上から走り縫いさ
れると、渡り糸の切除処理を行いにくいといった問題が
発生する。従って、後から走り縫いされる部分には渡り
縫いが存在しないように線分の順序を決定しておくこと
が望ましい。具体的には、線分の順序を決定する際に、
順序が決定した線分については、変換画像上で印を付け
ておく(例えば、画素の色を白に設定する)。そして、
変換画像上で渡り縫いが発生する経路を調べ、その経路
上に渡り縫いの色と同じ色の画素が存在すれば、即ち、
同一色の糸で後から縫われる場合は、そういった渡り縫
いが発生しないように、次の線分を決定する。
【0102】また、実際に縫製してみると、縫製品質を
損なう重ね縫いが多くなり、しかも、その重ねかたにば
らつきが発生するので、重ね縫いの数をできるだけ少な
く、また、均一にすることが望まれる。そこで、S3に
おいて線分データを作成する際、次の処理を付加してお
くことが望ましい。まず、変換画像の全ての画素に対し
て、作成された線分データによって特定される線分の通
過回数を数えるカウンタを用意する。そして、角度特徴
の強度の大きい画素から順に線分データを作成してい
き、作成された線分データによって特定される線分が通
過する画素のカウンタには+1を加算する。ここで、線
分データを作成する際、これから作成しようとする線分
データによって特定される線分が通過する全ての画素の
カウンタを調べ、各カウンタ値の総和が閾値よりも大き
ければ、その線分データは作成しないこととする。この
処理を行うことによって重ね縫いを少なくすることがで
きる。なお、前記閾値は、予め設定された固定値を採用
してもよく、操作者が入力した入力値を採用してもよ
い。図24は、この処理を行って作成された刺繍データ
に基づいて縫製したものを示している。
【0103】また、この実施形態では、上述したよう
に、渡り縫いを走り縫いに変換するようにしているが、
例えば、図25(a)に示すように、渡り縫いの経路中
に、既に他の色刺繍糸で縫われた領域Xがある場合は、
この領域Xの上を走り縫いすることができない。そこ
で、渡り縫いの経路上に既に縫われた領域が存在する場
合は、この領域を迂回することによって、渡り縫いを走
り縫いに変換することが可能となる。
【0104】具体的には、以下のようにして迂回路を決
定する。まず、前の線分の終点aから次の線分の始点b
への経路を順に検査する。ここで、既に他の色で縫われ
ている領域Xが存在する場合は、同図(b)に示すよう
に、その領域Xの周囲に沿って検査を行い、同図(c)
に示すように、現在の検査点cと前の線分の終点aとを
結ぶ経路上及び現在の検査点と次の線分の始点bとを結
ぶ経路上の双方に、既に縫われた領域Xが存在しなけれ
ば、前の線分の終点aから現在の検査点を通って次の線
分の始点bに至る経路を迂回路として採用し、この迂回
路に沿って走り縫いを行うようにする。ただし、渡り縫
いを走り縫いに変換するためには、その渡り縫い部分が
後から別の色の糸で縫い埋められる必要があるので、迂
回路として採用するためには、その迂回路が後から別の
色の糸で縫い埋められる必要がある。
【0105】また、この実施形態では、線分データの長
さ成分を予め定めた固定値または操作者が入力した入力
値に設定しているが、各画素の角度特徴の強度に基づい
て長さ成分、即ち線分長を決定することも可能であり、
具体的には以下のようにして長さ成分を決定する。
【0106】まず、角度特徴の強度の閾値、最低線分長
及び角度特徴の強度にかける係数Cを設定する。なお、
これらの値は、予め設定された固定値を採用してもよ
く、操作者が入力した入力値を採用してもよい。そし
て、各画素の角度特徴の強度が前記閾値より小さい場合
は、最低線分長を長さ成分として設定する。一方、角度
特徴の強度が閾値よりも大きいときは、数4に示す数式
に従って長さ成分を決定する。
【0107】
【数4】
【0108】このようにして長さ成分が決定された線分
データに基づいて作成された刺繍データに従って縫製し
たものを図29に示す。同図から分かるように、角度特
徴の強度が大きい部分は縫目が長く、角度特徴の強度が
小さい部分は縫目が短くなるので、独特の風合いが生ま
れる。
【0109】また、上述した実施形態では、色の情報を
扱うためにRGB空間を用いたが、その代わりにL*a
*b*空間やL*u*v*空間、YIQ空間、HSI空
間等を利用してもよい。
【0110】また、上述した実施形態では、画像を構成
する画素単位で線分データを作成するようにしたが、例
えば、大きな画像に対して、小さな縫製結果を得たい場
合は、画素毎に線分データを作成すると、縫製の密度が
必要以上に大きくなってしまうため、画素の集合(画素
群)を1つのブロックとし、ブロック単位で線分データ
を作成することが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる刺繍データ作成装置の一実施
形態を示す概略構成図である。
【図2】同上の刺繍データ作成装置の制御系を示すブロ
ック図である。
【図3】同上の刺繍データ作成装置における刺繍データ
の作成処理を示すフローチャートである。
【図4】同上の刺繍データ作成装置における各画素の角
度特徴及びその強度の算出処理を示すフローチャートで
ある。
【図5】元画像である写真画像を示す図である。
【図6】(a)はラプラス変換のオペレータを示す図、
(b)はラプラス変換後の画像を示す図である。
【図7】(a)〜(e)は角度特徴及びその強度の算出
方法を説明するための説明図である。
【図8】(a)、(b)はPrewittのオペレータ
を示す図、(c)、(d)はSobelのオペレータを
示す図である。
【図9】ある画素について作成された線分データによっ
て特定される線分を配置した様子を示す図である。
【図10】角度特徴の強度が閾値より大きい画素につい
て作成された線分データによって特定される線分を描画
した結果を示す図である。
【図11】線分データの作成方法を説明するための説明
図である。
【図12】角度特徴の強度が閾値より小さい画素につい
て作成される線分データにおける角度特徴の算出方法を
説明するための説明図である。
【図13】角度特徴の強度が閾値より小さい画素につい
て作成される線分データの角度成分を一定方向に限定し
た場合の線分の配置状態を示す図である。
【図14】近似した角度特徴を有する線分データを削除
する際に走査する画素の走査範囲を示す図である。
【図15】(a)、(b)は線分データにおける色成分
を決定する際に参照する画像の参照範囲を示す図であ
る。
【図16】(a)〜(c)は同上の色成分の決定方法を
説明するための説明図である。
【図17】(a)、(b)は線分データにおける色成分
を決定する際に参照する画像の参照範囲を示す図であ
る。
【図18】(a)は線分データの色成分を周囲の画素の
色を参照して決定した場合の画像を示す図、(b)は線
分データの色成分を周囲の画素の色を参照せずに決定し
た場合の画像を示す図である。
【図19】(a)、(b)は角度成分及び色成分が同一
で、部分的に重なり合った線分を併合する様子を示す図
である。
【図20】線分が他の線分によって隠されている様子を
示す図である。
【図21】角度特徴の強度が閾値より小さい画素につい
て作成される線分データの角度成分を周囲の画素の角度
特徴を加味して算出した場合の縫製結果を示す図であ
る。
【図22】角度特徴の強度が閾値より小さい画素につい
て作成される線分データの角度成分を一定方向に限定し
た場合の縫製結果を示す図である。
【図23】渡り縫いの上を走り縫いしている様子を示す
図である。
【図24】重ね縫いを少なく、均一にする処理を行った
場合の縫製結果を示す図である。
【図25】(a)〜(c)は渡り縫い部分についての迂
回路を決定する方法を説明するための説明図である。
【図26】(a)は糸色情報とカラーコードの入力画面
を示す図、(b)は糸色対応テーブルを示す図である。
【図27】糸色の選択画面を示す図である。
【図28】糸色対応テーブルを示す図である。
【図29】線分データの長さ成分を画素の角度特徴の強
度に基づいて決定した場合の縫製結果を示す図である。
【図30】(a)は元画像を示す図、(b)は従来の刺
繍データ作成装置によって作成された刺繍データに基づ
く縫製結果を示す図、(c)は同上の刺繍データ作成装
置によって作成された刺繍データに基づく縫製結果を示
す図である。
【符号の説明】
1 刺繍データ作成装置 10 装置本体 11 CPU 12 ROM 13 RAM 14 I/Oインターフェイス 21 マウス 22 キーボード 23 メモリカードコネクタ23 24 表示装置 25 イメージスキャナ装置

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素の集合体からなる任意の画像を特定
    する画像データに基づいて刺繍データを作成する刺繍デ
    ータ作成装置において、 前記画像を構成する複数の画素に対して、前記画像の特
    徴に従って、任意の長さ成分及び任意の角度成分を有す
    る複数の線分データをそれぞれ作成する線分データ作成
    手段と、 作成された複数の線分データによって特定される複数の
    線分に沿って順次縫目が形成されるように、前記刺繍デ
    ータを作成する刺繍データ作成手段とを備えていること
    を特徴とする刺繍データ作成装置。
  2. 【請求項2】 前記線分データ作成手段は、前記画像を
    構成する各画素または2以上の画素からなる画素群につ
    いてそれぞれ算出した角度特徴及び角度特徴の強度に基
    づいて、前記線分データを作成することを特徴とする請
    求項1に記載の刺繍データ作成装置。
  3. 【請求項3】 前記線分データ作成手段は、前記画像を
    構成する画素または2以上の画素からなる画素群のう
    ち、前記角度特徴の強度が予め設定された閾値以上の画
    素または画素群について前記線分データを作成した後
    に、前記角度特徴の強度が前記閾値より小さく、既に作
    成された前記線分データによって特定される線分と重な
    り合わない画素または画素群について、前記線分データ
    を作成することを特徴とする請求項2に記載の刺繍デー
    タ作成装置。
  4. 【請求項4】 前記線分データ作成手段は、前記角度特
    徴の強度が前記閾値より小さい画素または画素群につい
    ては、周囲の画素または画素群の角度特徴を加味した新
    たな角度特徴を別途算出し、その新たな角度特徴に基づ
    いて、前記線分データを作成することを特徴とする請求
    項3に記載の刺繍データ作成装置。
  5. 【請求項5】 前記線分データ作成手段は、前記角度特
    徴の強度が前記閾値より小さい画素または画素群につい
    ては、所定の角度を新たな角度特徴とし、その新たな角
    度特徴に基づいて、前記線分データを作成することを特
    徴とする請求項3に記載の刺繍データ作成装置。
  6. 【請求項6】 前記線分データ作成手段によって作成さ
    れた複数の前記線分データは、その全てが同一の長さ成
    分を有していることを特徴とする請求項1、2、3、4
    または5に記載の刺繍データ作成装置。
  7. 【請求項7】 前記線分データ作成手段によって作成さ
    れた複数の前記線分データは、それぞれが対応する画素
    または画素群について算出された前記角度特徴の強度に
    基づいて決定される長さ成分を有していることを特徴と
    する請求項2、3、4または5に記載の刺繍データ作成
    装置。
  8. 【請求項8】 前記線分データ作成手段によって作成さ
    れた複数の前記線分データのうち、前記刺繍データの作
    成に対して不適切または不必要な前記線分データが存在
    する場合は、その線分データを削除するデータ削除手段
    を備えていることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6または7に記載の刺繍データ作成装置。
  9. 【請求項9】 前記線分データ作成手段は、前記画像を
    構成する全ての画素または画素群に対して、前記線分デ
    ータによって特定される線分の通過回数を順次カウント
    しておき、前記線分データを作成する際、これから作成
    しようとする線分データによって特定される線分が通過
    する各画素または画素群の線分通過回数の総和が予め設
    定された閾値より大きい場合は、その線分データを作成
    しないようにしたことを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7または8に記載の刺繍データ作成装置。
  10. 【請求項10】 前記刺繍データ作成手段は、先に形成
    される縫目間の渡り縫い部分を、その後に形成される縫
    目が横断しないように、前記刺繍データを作成すること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8ま
    たは9に記載の刺繍データ作成装置。
  11. 【請求項11】 前記線分データ作成手段は、前記線分
    データによって特定される線分の色を前記画像データに
    基づいて決定し、決定された線分の色に基づいて、その
    線分に沿って実際に縫目を形成するために使用する刺繍
    糸の糸色を決定することを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8、9または10に記載の刺繍デ
    ータ作成装置。
  12. 【請求項12】 前記線分データ作成手段は、前記線分
    データによって特定される線分の色を決定する際に、そ
    の線分を含む前記画像の所定領域の平均色を考慮するよ
    うにしたことを特徴とする請求項11に記載の刺繍デー
    タ作成装置。
  13. 【請求項13】 色と角度成分とが等しく、少なくとも
    一部分が相互に重なり合っている複数の前記線分につい
    ては、それぞれの線分データを1つの線分データに併合
    するデータ併合手段を備えていることを特徴とする請求
    項11または12に記載の刺繍データ作成装置。
  14. 【請求項14】 ある色の線分の上を他の色の線分が通
    過することによって、ある色の線分の表出率が予め定め
    られた最低表出率を下回る場合には、その表出率の小さ
    い線分に対する線分データを削除するデータ削除手段を
    備えていることを特徴とする請求項11、12または1
    3に記載の刺繍データ作成装置。
  15. 【請求項15】 前記刺繍データ作成手段は、ある色の
    刺繍糸によって縫われる縫目間の渡り縫い部分が、後か
    ら縫われる刺繍糸で縫い埋められる場合には、前記渡り
    縫い部分が走り縫いされるように、前記刺繍データを作
    成することを特徴とする請求項11、12、13または
    14に記載の刺繍データ作成装置。
  16. 【請求項16】 前記刺繍データ作成手段は、ある色の
    刺繍糸による渡り縫い部分が、後から縫われる他の色の
    刺繍糸によってできるだけ縫い埋められるように、各色
    の刺繍糸による縫目の縫い順を決定することを特徴とす
    る請求項15に記載の刺繍データ作成装置。
  17. 【請求項17】 前記刺繍データ作成手段は、ある色の
    刺繍糸による渡り縫い部分が、後から縫われる他の色の
    刺繍糸によって縫い埋められない場合は、後から縫われ
    る他の色の刺繍糸によって縫い埋められるような迂回路
    を検索し、前記迂回路が検索された場合は、その迂回路
    上を前記渡り縫い部分が走り縫いされるように、前記刺
    繍データを作成することを特徴とする請求項11、1
    2、13または14に記載の刺繍データ作成装置。
  18. 【請求項18】 画素の集合体からなる任意の画像を特
    定する画像データに基づいて刺繍データを作成する刺繍
    データ作成プログラムであって、 前記画像を構成する複数の画素に対して、前記画像の特
    徴に従って、任意の長さ成分及び任意の角度成分を有す
    る複数の線分データをそれぞれ作成する線分データ作成
    処理と、 作成された複数の線分データによって特定される複数の
    線分に沿って順次縫目が形成されるように、前記刺繍デ
    ータを作成する刺繍データ作成処理とを実行することを
    特徴とする刺繍データ作成プログラムを記録したコンピ
    ュータ読取り可能な記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記線分データ作成処理は、前記画像
    を構成する各画素または2以上の画素からなる画素群に
    ついてそれぞれ算出した角度特徴及び角度特徴の強度に
    基づいて、前記線分データを作成することを特徴とする
    請求項18に記載の刺繍データ作成プログラムを記録し
    たコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  20. 【請求項20】 前記線分データ作成処理は、前記画像
    を構成する画素または2以上の画素からなる画素群のう
    ち、前記角度特徴の強度が予め設定された閾値以上の画
    素または画素群について前記線分データを作成した後
    に、前記角度特徴の強度が前記閾値より小さく、既に作
    成された前記線分データによって特定される線分と重な
    り合わない画素または画素群について、前記線分データ
    を作成することを特徴とする請求項19に記載の刺繍デ
    ータ作成プログラムを記録したコンピュータ読取り可能
    な記録媒体。
  21. 【請求項21】 前記線分データ作成処理は、前記角度
    特徴の強度が前記閾値より小さい画素または画素群につ
    いては、周囲の画素または画素群の角度特徴を加味した
    新たな角度特徴を別途算出し、その新たな角度特徴に基
    づいて、前記線分データを作成することを特徴とする請
    求項20に記載の刺繍データ作成プログラムを記録した
    コンピュータ読取り可能な記録媒体。
  22. 【請求項22】 前記線分データ作成処理は、前記角度
    特徴の強度が前記閾値より小さい画素または画素群につ
    いては、所定の角度を新たな角度特徴とし、その新たな
    角度特徴に基づいて、前記線分データを作成することを
    特徴とする請求項20に記載の刺繍データ作成プログラ
    ムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  23. 【請求項23】 前記線分データ作成処理によって作成
    された複数の前記線分データは、その全てが同一の長さ
    成分を有していることを特徴とする請求項18、19、
    20、21または22に記載の刺繍データ作成プログラ
    ムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  24. 【請求項24】 前記線分データ作成処理によって作成
    された複数の前記線分データは、それぞれが対応する画
    素または画素群について算出された前記角度特徴の強度
    に基づいて決定される長さ成分を有していることを特徴
    とする請求項19、20、21または22に記載の刺繍
    データ作成プログラムを記録したコンピュータ読取り可
    能な記録媒体。
  25. 【請求項25】 前記線分データ作成処理によって作成
    された複数の前記線分データのうち、前記刺繍データの
    作成に対して不適切または不必要な前記線分データが存
    在する場合は、その線分データを削除するデータ削除処
    理が実行されることを特徴とする請求項18、19、2
    0、21、22、23または24に記載の刺繍データ作
    成プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録
    媒体。
  26. 【請求項26】 前記線分データ作成処理は、前記画像
    を構成する全ての画素または画素群に対して、前記線分
    データによって特定される線分の通過回数を順次カウン
    トしておき、前記線分データを作成する際、これから作
    成しようとする線分データによって特定される線分が通
    過する各画素または画素群の線分通過回数の総和が予め
    設定された閾値より大きい場合は、その線分データを作
    成しないことを特徴とする請求項18、19、20、2
    1、22、23、24または25に記載の刺繍データ作
    成プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録
    媒体。
  27. 【請求項27】 前記刺繍データ作成処理は、先に形成
    される縫目間の渡り縫い部分を、その後に形成される縫
    目が横断しないように、前記刺繍データを作成すること
    を特徴とする請求項18、19、20、21、22、2
    3、24、25または26に記載の刺繍データ作成プロ
    グラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  28. 【請求項28】 前記線分データ作成処理は、前記線分
    データによって特定される線分の色を前記画像データに
    基づいて決定した後、その決定された線分の色に基づい
    て、その線分に沿って実際に縫目を形成するために使用
    する刺繍糸の糸色を決定することを特徴とする請求項1
    8、19、20、21、22、23、24、25、26
    または27に記載の刺繍データ作成プログラムを記録し
    たコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  29. 【請求項29】 前記線分データ作成処理は、前記線分
    データによって特定される線分の色を決定する際に、そ
    の線分を含む前記画像の所定領域の平均色を考慮するこ
    とを特徴とする請求項28に記載の刺繍データ作成プロ
    グラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  30. 【請求項30】 色と角度成分とが等しく、少なくとも
    一部分が相互に重なり合っている複数の前記線分につい
    ては、それぞれの線分データを1つの線分データに併合
    するデータ併合処理が実行されることを特徴とする請求
    項28または29に記載の刺繍データ作成プログラムを
    記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  31. 【請求項31】 ある色の線分の上を他の色の線分が通
    過することによって、ある色の線分の表出率が予め定め
    られた最低表出率を下回る場合には、その表出率の小さ
    い線分に対する線分データを削除するデータ削除処理が
    実行されることを特徴とする請求項28、29または3
    0に記載の刺繍データ作成プログラムを記録したコンピ
    ュータ読取り可能な記録媒体。
  32. 【請求項32】 前記刺繍データ作成処理は、ある色の
    刺繍糸によって縫われる縫目間の渡り縫い部分が、後か
    ら縫われる刺繍糸で縫い埋められる場合には、前記渡り
    縫い部分が走り縫いされるように、前記刺繍データを作
    成することを特徴とする請求項28、29、30または
    31に記載の刺繍データ作成プログラムを記録したコン
    ピュータ読取り可能な記録媒体。
  33. 【請求項33】 前記刺繍データ作成処理は、ある色の
    刺繍糸による渡り縫い部分が、後から縫われる他の色の
    刺繍糸によってできるだけ縫い埋められるように、各色
    の刺繍糸による縫目の縫い順を決定することを特徴とす
    る請求項32に記載の刺繍データ作成プログラムを記録
    したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  34. 【請求項34】 前記刺繍データ作成処理は、ある色の
    刺繍糸による渡り縫い部分が、後から縫われる他の色の
    刺繍糸によって縫い埋められない場合は、後から縫われ
    る他の色の刺繍糸によって縫い埋められるような迂回路
    を検索し、前記迂回路が検索された場合は、その迂回路
    上を前記渡り縫い部分が走り縫いされるように、前記刺
    繍データを作成することを特徴とする請求項28、2
    9、30または31に記載の刺繍データ作成プログラム
    を記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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