JPH11486A - 刺繍データ処理装置及び刺繍データ処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

刺繍データ処理装置及び刺繍データ処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JPH11486A
JPH11486A JP9152226A JP15222697A JPH11486A JP H11486 A JPH11486 A JP H11486A JP 9152226 A JP9152226 A JP 9152226A JP 15222697 A JP15222697 A JP 15222697A JP H11486 A JPH11486 A JP H11486A
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line
embroidery
shape defining
shape
thickness
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JP9152226A
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Inventor
Yukiyoshi Muto
幸好 武藤
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Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 図柄の太さの変化と同じように縫目の幅が変
化する千鳥縫いの刺繍データを自動的に作成することが
できる刺繍データ処理装置及び刺繍データ処理プログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提
供すること。 【解決手段】 図柄を表す画像データから連結成分図形
が抽出された後(S10〜S11)、連結成分図形に対
して距離変換が行われ(S12)、更に連結成分図形に
対して細線化処理が行われて形状を表す画素の連鎖が抽
出される(S13)。次に、距離値を考慮したベクトル
化処理により、形状を表す画素の連鎖は形状規定線に変
換され、同時に、形状規定線の線分毎にその線分の周り
の図形の太さが算出される(S14)。そして、形状規
定線と部分太さとに基づいて縫目の幅が変化する刺繍ブ
ロックの列が作成される(S15)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刺繍図柄の形状を
中心線により規定する形状規定線に基づいて、対応する
千鳥縫いの刺繍データを作成する刺繍データ処理装置及
び刺繍データ処理プログラムを記録するコンピュータ読
み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、家庭用ミシンの分野にお
いては、刺繍図柄の形状を中心線により規定する形状規
定線に基づいて、対応する千鳥縫いの刺繍データを簡単
に作成するための刺繍データ作成装置が提供されてい
る。この刺繍データ作成装置は、汎用のパーソナルコン
ピュータシステムに、イメージスキャナ装置、ハードデ
ィスク装置、キーボード、CRTディスプレイ等を接続
して構成されている。
【0003】そして、刺繍データを作成する場合、先
ず、刺繍図柄の原画をイメージスキャナにより読み取ら
せて図柄の画像データが入力される。次に、画像データ
に基づき、画像データに含まれる1以上の連結成分図形
毎に、その連結成分図形が細線化処理されて形状に対応
した画素の連鎖が抽出され、さらにそれら画素の連鎖
が、ベクトル化処理によって各々が適当な長さと方向を
持つ線分データの集合である図柄の形状規定線に変換さ
れる。
【0004】さらに、その形状規定線を構成する個々の
線分に対し、その線分から縫目の幅の半分だけ離れ、そ
の線分に平行な2本の線分をその線分の両側に引き、そ
の2本の線分を対向する2辺とする四角形のブロックが
作成される。そして、四角形のブロックの対向する2本
の線分の上に、糸密度に従って分割点が設定され、対向
する2本の線分の上の分割点を交互に縫目線でつないで
千鳥縫いの縫目データが作成される。
【0005】この場合、縫目の幅としては、システムに
ディフォルトで設定されている値や、作業者により設定
された値を用いることができる他に、図柄の画像データ
から自動的に算出した値を用いることができるようにも
なっていた。例えば、特開平8−112466号公報で
は、細線化処理における処理の繰り返し回数や、図柄の
画像データに距離変換を施して得られる距離値を参照し
て、各連結成分図形毎に縫目の幅を設定するようになっ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
1本の形状規定線に対し設定できる縫目の幅は1つであ
るために、千鳥縫いの縫目の幅は常に均一となってい
た。そのため、縫目の幅が部分的に変化するような千鳥
縫いの縫目は形状規定線を基に作ることができなかっ
た。そのため、そのような千鳥縫いの縫目を作るには、
マニュアルパンチング操作で部分的に幅が変化するブロ
ックデータの列を入力する等の他の方法で刺繍データを
入力する必要があり、操作が難しくなり手間もかかると
いう問題があった。
【0007】また、前記特開平8−112466号公報
では、図柄の画像データから縫目の幅を自動的に決めて
いたが、1つの連結成分図形から求まる縫目の幅は1つ
あり、連結成分図形の部分部分の縫目の幅まで求めるも
のではなかった。そのため、図5に示すような、太さが
変化する刺繍図柄から千鳥縫いの刺繍データを作成しよ
うとすると、図18に示すようにどの部分でも千鳥縫い
の縫目の幅は均一になり、元の刺繍図柄の形状とずれて
しまうという問題があった。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、太さが変化する刺繍図柄の画像
データを基に、その太さの変化と同じように縫目の幅が
変化する千鳥縫いの刺繍データを自動的に作成すること
ができる刺繍データ処理装置及び刺繍データ処理プログ
ラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の刺繍データ処理装置は、
加工布に刺繍を形成するミシンのために、その刺繍の形
成に必要な刺繍データを処理するようにしたものを対象
として、特に、刺繍図柄の形状を少なくとも1本の線分
より構成される中心線により規定する形状規定線を記憶
する形状規定線記憶手段と、その形状規定線記憶手段に
記憶された形状規定線を構成する線分が位置する付近の
前記刺繍図柄の太さを記憶する部分太さ記憶手段と、前
記形状規定線記憶手段に記憶された前記形状規定線を中
心線として、前記部分太さ記憶手段に記憶された前記刺
繍図柄の太さに従って縫目の幅が変化する刺繍ブロック
を作成する刺繍ブロック作成手段とを備えている。
【0010】従って、形状規定線記憶手段は、刺繍図柄
の形状を少なくとも1本の線分より構成される中心線に
より規定する形状規定線を記憶し、部分太さ記憶手段
は、前記形状規定線記憶手段に記憶された形状規定線を
構成する線分が位置する付近の前記刺繍図柄の太さを記
憶し、刺繍ブロック作成手段は、前記形状規定線記憶手
段に記憶された前記形状規定線を中心線として前記部分
太さ記憶手段に記憶された前記刺繍図柄の太さに従って
縫目の幅が変化する刺繍ブロックを作成する。
【0011】また、請求項2に記載の刺繍データ処理装
置は、刺繍図柄を表す画像データに含まれる連結成分図
形に対して細線化処理を行うことにより、その連結成分
図形の形状に対応した形状規定線を作成する形状規定線
作成手段と、その形状規定線作成手段により作成された
形状規定線を構成する線分が位置する付近の前記連結成
分図形の太さを算出する部分太さ算出手段とを備え、前
記形状規定線記憶手段は、前記形状規定線作成手段によ
り作成された形状規定線を記憶するように構成され、前
記部分太さ記憶手段は、前記部分太さ算出手段により算
出された前記連結成分図形の太さを記憶するように構成
されている。
【0012】従って、形状規定線作成手段は、刺繍図柄
を表す画像データに含まれる連結成分図形に対して細線
化処理を行うことにより、その連結成分図形の形状に対
応した形状規定線を作成し、部分太さ算出手段は、前記
形状規定線作成手段により作成された形状規定線を構成
する線分が位置する付近の前記連結成分図形の太さを算
出し、前記形状規定線記憶手段は、前記形状規定線作成
手段により作成された形状規定線を記憶し、前記部分太
さ記憶手段は、前記部分太さ算出手段により算出された
前記連結成分図形の太さを記憶する。
【0013】また、請求項3に記載の刺繍データ処理装
置は、前記連結成分図形に対して距離変換処理を施すこ
とにより距離値を算出する距離値算出手段を備え、前記
部分太さ算出手段は、前記形状規定線作成手段により作
成された前記形状規定線を構成する線分について、前記
距離値算出手段により算出された距離値を参照して、前
記線分が位置する付近の前記連結成分図形の太さを算出
するように構成している。
【0014】従って、距離値算出手段は、前記連結成分
図形に対して距離変換処理を施すことにより距離値を算
出し、前記部分太さ算出手段は、前記形状規定線作成手
段により作成された形状規定線を構成する線分につい
て、前記距離値算出手段により算出された距離値を参照
して、前記線分が位置する付近の前記連結成分図形の太
さを算出する。
【0015】また、請求項4に記載の刺繍データ処理装
置は、前記形状規定線作成手段が、前記連結成分図形に
対し細線化処理を行って形状に対応した画素の連鎖を抽
出し、その形状に対応した画素の連鎖の内から前記距離
値算出手段により算出された距離値を参照して形状を表
現する特徴点を抽出し、それらの特徴点を順に並べるこ
とにより形状規定線を作成するように構成している。
【0016】従って、前記形状規定線作成手段は、前記
連結成分図形に対し細線化処理を行って形状に対応した
画素の連鎖を抽出し、その形状に対応した画素の連鎖の
内から前記距離値算出手段により算出された距離値を参
照して形状を表現する特徴点を抽出し、それらの特徴点
を順に並べることにより形状規定線を作成する。
【0017】また、請求項5に記載の刺繍データ処理装
置は、前記形状規定線記憶手段により記憶された形状規
定線を表示する形状規定線表示手段と、その形状規定線
表示手段により表示された形状規定線を構成する線分の
内から任意の線分を選択し、その選択した線分が位置す
る付近の前記刺繍図柄の太さを任意の太さに設定して前
記部分太さ記憶手段に記憶させる部分太さ設定手段とを
備えている。
【0018】従って、形状規定線表示手段は、前記形状
規定線記憶手段により記憶された形状規定線を表示し、
部分太さ設定手段は、前記形状規定線表示手段により表
示された形状規定線を構成する線分の内から任意の線分
を選択し、その選択した線分が位置する付近の前記刺繍
図柄の太さを任意の太さに設定して前記部分太さ記憶手
段に記憶させる。
【0019】また、請求項6に記載の刺繍データ処理プ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体は、加工布に刺繍を形成するミシンのために、その刺
繍の形成に必要な刺繍データを処理するものを対象とし
て、特に、刺繍図柄の形状を少なくとも1本の線分より
構成される中心線により規定する形状規定線と、その形
状規定線を構成する線分が位置する付近の前記刺繍図柄
の太さとを記憶手段から読み出し、前記形状規定線を中
心線として、前記形状規定線を構成する線分の刺繍図柄
の太さに従って縫目の幅が変化する刺繍ブロックを作成
する刺繍ブロック作成プログラムを備えたことを特徴と
する刺繍データ処理プログラムを記録している。
【0020】従って、この記録媒体を用いてプログラム
を実行することにより、刺繍図柄の形状を少なくとも1
本の線分より構成される中心線により規定する形状規定
線と、その形状規定線を構成する線分が位置する付近の
前記刺繍図柄の太さとを記憶手段から読み出し、前記形
状規定線を中心線として、前記形状規定線を構成する線
分の刺繍図柄の太さに従って縫目の幅が変化する刺繍ブ
ロックを作成することができる。
【0021】また、請求項7に記載の刺繍データ処理プ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体は、刺繍図柄を表す画像データに含まれる連結成分図
形に対して細線化処理を行うことにより、その連結成分
図形の形状に対応した形状規定線を作成する形状規定線
作成プログラムと、その形状規定線作成プログラムによ
り作成された形状規定線を構成する線分が位置する付近
の前記連結成分図形の太さを算出する部分太さ算出プロ
グラムとを備えている。
【0022】従って、この記録媒体を用いてプログラム
を実行することにより、刺繍図柄を表す画像データに含
まれる連結成分図形に対して細線化処理を行うことによ
って、その連結成分図形の形状に対応した形状規定線を
作成し、その作成された形状規定線を構成する線分が位
置する付近の前記連結成分図形の太さを算出することが
できる。
【0023】また、請求項8に記載の刺繍データ処理プ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体は、前記連結成分図形に対して距離変換処理を施すこ
とにより距離値を算出する距離値算出プログラムを備
え、前記部分太さ算出プログラムは、前記形状規定線作
成プログラムにより作成された形状規定線を構成する線
分について、前記距離値算出プログラムにより算出され
た距離値を参照して、前記線分が位置する付近の前記連
結成分図形の太さを算出するようにしている。
【0024】従って、この記録媒体を用いてプログラム
を実行することにより、前記連結成分図形に対して距離
変換処理を施すことにより距離値を算出し、形状規定線
を構成する線分について、前記算出された距離値を参照
して、前記線分が位置する付近の前記連結成分図形の太
さを算出することができる。
【0025】また、請求項9に記載の刺繍データ処理プ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体は、前記形状規定線作成プログラムが、前記連結成分
図形に対し細線化処理を行って、図形の形状に対応した
画素の連鎖を抽出し、その形状に対応した画素の連鎖の
内から前記距離値算出プログラムにより算出された距離
値を参照して形状を表現する特徴点を抽出し、それらの
特徴点を順に並べることにより形状規定線を作成するよ
うにしている。
【0026】従って、この記録媒体を用いてプログラム
を実行することにより、前記連結成分図形に対し細線化
処理を行って、図形の形状に対応した画素の連鎖を抽出
し、その形状に対応した画素の連鎖の内から前記距離値
算出プログラムにより算出された距離値を参照して形状
を表現する特徴点を抽出し、それらの特徴点を順に並べ
ることにより形状規定線を作成することができる。
【0027】また、請求項10に記載の刺繍データ処理
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体は、表示装置に表示された形状規定線を構成する線
分の内から任意の線分を選択し、その選択した線分が位
置する付近の前記刺繍図柄の太さを任意の太さに設定す
る部分太さ設定プログラムを備えている。
【0028】従って、この記録媒体を用いてプログラム
を実行することにより、表示装置に表示された形状規定
線を構成する線分の内から任意の線分を選択し、その選
択した線分が位置する付近の前記刺繍図柄の太さを任意
の太さに設定することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の刺繍データ処理
装置及び刺繍データ処理プログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体を具体化した実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0030】本実施の形態は、パーソナルコンピュータ
システム上で、先ず、あらかじめハードディスク等の記
憶装置に記憶されている刺繍図柄の画像データを読み込
んだり、所定の刺繍図柄の手描きあるいは印刷原画をイ
メージスキャナにより読み取ったりして入力した刺繍図
柄の画像データを基に、刺繍図柄の骨格を表す形状規定
線を抽出し、その形状規定線を基に千鳥縫いの刺繍デー
タを作成し、その後、その刺繍データをメモリカードに
書き込むことによって、刺繍データを家庭用刺繍ミシン
に供給する刺繍データ処理装置に対して、本発明を適用
したものである。
【0031】図1に示すように、刺繍データ処理装置
は、基本的には、画像や形状規定線を表示するCRTデ
ィスプレイ2と、点の入力やメニューの選択を行うキー
ボード3やマウス4と、画像データや形状規定線データ
や刺繍データを保存したり呼び出したりするフロッピデ
ィスク装置5及びハードディスク装置14と、画像デー
タや形状規定線データや刺繍データを呼び出すCD−R
OM装置16と、刺繍データを不揮発性のフラッシュメ
モリからなる着脱可能なメモリカード7に書き込むフラ
ッシュメモリ装置6と、図柄原画を読み込む為のイメー
ジスキャナ装置15と、これらが接続された制御本体部
1とから構成されている。
【0032】また、家庭用刺繍ミシン10は、ミシンベ
ッド上に配置され、かつ加工布を保持する刺繍枠を、水
平移動機構により装置固有のXY座標系で示される所定
位置に移動させつつ、縫い針及び釜機構による縫い動作
を行うことにより、その加工布に所定の図柄の刺繍を施
すようになっている。
【0033】この場合、前記水平移動機構や針棒等は、
マイクロコンピュータ等から構成される制御装置により
制御されるようになっており、従って、一針毎の加工布
のXY方向の移動量(針落ち位置)を指示するデータが
与えられることにより、制御装置は、刺繍動作を自動的
に実行することが可能となるのである。また、刺繍ミシ
ンには、フラッシュメモリ装置11が設けられ、メモリ
カード7により、外部から刺繍データが与えられるよう
に構成されている。本実施の形態に係わる刺繍データ処
理装置は、このような刺繍ミシンで縫製可能な刺繍デー
タを作成する機能を有するものである。
【0034】次に、刺繍データ処理装置の制御系は、図
2のブロック図に示すように構成されている。前記制御
本体部1に制御装置CDが内蔵され、この制御装置CD
の入出力インターフェース22には、 CRTディスプ
レイ2と、キーボード3と、マウス4と、フロッピディ
スク装置5と、フラッシュメモリ装置6と、ハードディ
スク装置14と、イメージスキャナ装置15と、CD−
ROM装置16とがそれぞれ接続されている。
【0035】尚、CRTディスプレイ2が、本発明の形
状規定線表示手段若しくは表示装置を構成するものであ
る。
【0036】制御装置CDは、CPU20と、このCP
U20にデータバス等のバス23を介して接続された入
出力インターフェース22と、ROM21及びRAM3
0から構成されている。
【0037】ハードディスク装置14には、後述の画像
データに基づく刺繍データ作成処理、形状規定線データ
に基づく刺繍データ作成処理、ベクトル化及び部分太さ
算出処理、千鳥ブロック作成処理等の刺繍データ作成処
理の制御プログラムが格納されている。
【0038】キーボード3等により作業者により刺繍デ
ータ作成処理の起動が指示されると、RAM30にハー
ドディスク装置14に格納されている前記刺繍データ作
成処理の制御プログラムが読み込まれる。また、このと
きRAM30は、画像データメモリ31と、距離値デー
タメモリ32と、形状画素列メモリPと、形状画素数N
と、形状規定線構成点メモリQと、形状規定線構成点数
Mと、部分太さメモリW、ブロック右構成点メモリR、
ブロック左構成点メモリL等から構成されている。
【0039】次に、刺繍データ処理装置の制御装置CD
で行なわれる画像データに基づく刺繍データ作成処理
を、図3乃至図4のフローチャートに基いて説明する。
なお、図中符号Si(i=10,11,12,・・・
・)は各ステップである。
【0040】画像データに基づく刺繍データ作成処理が
開始されると、先ず、原画読み取り処理が行われる(S
10)。これは、図柄原画をイメージスキャナ装置15
により読み取ることにより行われる。ここで、イメージ
スキャナ装置15はモノクロの図柄原画をニ値のビット
マップ画像データとして読み取り可能なものであり、読
み取られた図柄の画像データは、ラスター形式のビット
マップとして、画素毎に白であれば0、黒であれば1の
値を持つ1ビットデータで表現され、画像データメモリ
31に格納される。これによって、例えば、図5のよう
な数字「10」を表す図柄原画からは、図20に示すよ
うな画像データが得られる。
【0041】次に、S10で格納された画像データメモ
リ31にある図柄の画像データに関して、画像中の有効
な連結成分図形(黒画素が相互に連接しているひとまと
まりの図形)を個別に取り出すため、境界線抽出処理が
実施される(S11)。この境界線抽出処理には、例え
ば画像図形処理技法として周知の技法である境界線追跡
アルゴリズムを適用することで実現され、その際の連結
性判定は4連結あるいは8連結のいずれでも可能である
が、そのアルゴリズムの詳細な説明は本発明の本質的な
部分ではないので割愛する。
【0042】これによって、例えば、図20に示すよう
な画像データからは、図21に示すような境界線L1,
L2,L3が抽出される。ここで、L1は数字「1」を
表す連結成分図形の外側形状を画定する境界線であり、
L2は数字「0」を表す連結成分図形の外側形状を画定
する境界線であり、L3は数字「0」を表す連結成分図
形の内側形状を画定する境界線である。尚、図21の例
では境界線追跡における連結性判定に4連結を採用して
いる。
【0043】次に、S11で抽出された各連結成分図形
に対し距離変換処理が個別に実施される(S12)。距
離変換とは、概念的に言うと、図形を構成する任意の画
素について、その画素がその図形の境界線画素のうち一
番近いものからどれだけ離れているかを示す値を求める
ものである。よって、図形の縁、つまり境界に位置する
画素ではその距離値は1であり、図形の内部の方にある
画素ほど大きな距離値を持つことになる。ここでは、境
界線によって囲まれる画素の集まり(境界線自体を構成
する画素も含む)、つまり連結成分図形全体を構成する
全ての画素について、それぞれ対応する距離値が算出さ
れる。算出された距離値は距離値データメモリ32に格
納される。
【0044】なお、距離変換の実施には画像図形処理技
法の周知のアルゴリズムが存在し、それを適用すること
で実現される。また、その際の画素連結性は、4連結あ
るいは8連結のいずれでも可能であるが、この距離変換
アルゴリズムの詳細な説明は本発明の本質的部分ではな
いため割愛する。この距離変換を図20の画像データに
おける数字「0」を表す連結成分図形に対して実施した
結果を図6に示す。尚、図6の例では距離変換における
画素連結性に4連結を採用している。
【0045】尚、S12の処理が、本発明の距離値算出
手段若しくは距離値算出プログラムとして機能するもの
である。
【0046】次に、S11で抽出された境界線に基づい
て、それらが表す連結成分図形の細線化処理が実施され
る(S13)。例えば、図20の画像データにおける数
字「0」を表す連結成分図形について言えば、外側境界
線L2と内側境界線L3の間にある画素の集まり(L2
やL3自体を構成する画素も含む)全体について、その
境界側に位置する画素から順次、所定の規則に従って画
素を削除していく操作を、所定の規則に従って削除され
うる画素がひとつもなくなるまで逐次繰り返すことによ
り細線化処理が行われ、その結果、図7(a)に斜線で
示すような、形状に対応した画素の連鎖Cが抽出され
る。
【0047】画素を削除するか否かの判定を下すための
規則についてここでは詳しく触れないが、品質の良い細
線図形を得るために種々の手法が考案されており、ここ
では、基本的には図形の線幅が1になるような細線化を
行い得るものであれば、公知のどのような逐次型細線処
理手法でも採用することが可能である。
【0048】抽出された形状に対応した画素の連鎖Cは
形状画素列メモリPに、またそれらの画素の数は形状画
素数Nに格納される。ここで、画素の連鎖を構成するN
個の画素は、左上の画素から順に半時計回り方向に並ぶ
ように順に形状画素列メモリPに格納され、それぞれの
画素の位置はP[0],P[1],P[2],P
[3],・・・,P[N−1]と、形状画素列メモリP
における0からN−1までのインデックスで取り出すこ
とができるようになっている。
【0049】次に、S13で抽出された形状に対応した
画素の連鎖とS12で算出された距離値に基づいて、形
状規定線データを作成するとともに、形状規定線を構成
する線分毎に線分が位置する付近の連結成分図形の太さ
を算出するために、ベクトル化及び部分太さ算出処理が
呼び出される(S14)。
【0050】ここで求められる形状規定線データは、形
状に対応した画素の連鎖のうちから特徴点を抽出し、そ
の特徴点を順に並べて得られるベクトルデータの形で記
述され、それら特徴点の位置は形状規定線構成点メモリ
Qに格納され、それら特徴点の数は形状規定線構成点数
Mに格納される。さらに、M個の形状規定線構成点のそ
れぞれの位置はQ[0],Q[1],Q[2],Q
[3],・・・,Q[M−1]と、形状規定線構成点メ
モリQにおける0からM−1までのインデックスの形で
示すことができるようになっている。尚、形状規定線構
成点メモリQ及び形状規定線構成点数Mが本発明の形状
規定線記憶手段に相当するものである。
【0051】また、形状規定線を構成する線分毎に、線
分が位置する付近の連結成分図形の太さ(部分太さ)が
部分太さメモリWに格納される。M個の構成点で構成さ
れる形状規定線にはM−1個の線分が存在し、線分Q
[i]Q[i+1]に対応する部分太さがW[i]に
(0≦i≦M−2)格納されるようになっている。尚、
部分太さメモリWが本発明の部分太さ記憶手段に相当す
るものである。
【0052】ベクトル化及び部分太さ算出処理では、図
8に示すように、画素番号Icの画素P[Ic]を始点
とし、そこからK番目に位置する画素P[Ic+K]を
終点とするベクトルP[Ic]P[Ic+K](これを
カレントベクトルVcと称する)と画素P[i](Ic
≦i≦Ic+K)の距離値の和(これをカレントベクト
ルVcに対応する距離値和Dcと称する)を、画素番号
Icを0からN−1まで順次増加させながら求め、この
カレントベクトルVcの、基準となるベースベクトルV
bに対する差分及び離間距離及び対応する距離値和の差
から評価値Evを求め、その評価値Evがしきい値δ以
上であるときに、その画素P[Ic]を特徴点として採
用することによりベクトル化処理が行われる。また、部
分太さ算出処理は、特徴点P[Ic]とP[Ib]の間
の画素の距離値の平均を基に算出されるようになってい
る。
【0053】図4に示すように、ベクトル化及び部分太
さ算出処理が呼び出されると、先ず、ベースベクトルV
bの始点の画素番号Ibに0が、カレントベクトルVc
の始点の画素番号Icに1が、構成点カウンタmに0が
設定され(S20)、次に、開始点P[Ib](=P
[0])を特徴点と採用してQ[m](=Q[0])に
記憶する(S21)。
【0054】次に、画素P[Ib]を始点とし画素P
[Ib+K]を終点とするベクトルP[Ib]P[Ib
+K]が求められ、ベースベクトルVb=(xb,y
b)に設定される。また、画素P[Ib]から画素P
[Ib+K]迄の画素における距離値の和が求められ、
距離値和Dbに設定される(S22)。ここでKは定数
であり、ベースベクトルVbおよびカレントベクトルV
cは画素番号が常にKだけ離れた2点をつないで作成さ
れる。本実施の形態では、例えば、K=5としている。
【0055】次に、IcがN−1と一致するか判定され
(S23)、一致しない場合(S23:No),次に、
画素P[Ic]を始点とし画素P[Ic+K]を終点と
するベクトルP[Ic]P[Ic+K]が求められ、カ
レントベクトルVc=(xc,yc)に設定される。ま
た、画素P[Ic]から画素P[Ic+K]迄の画素に
おける距離値の和が求められ距離値和Dcに設定される
(S24)。
【0056】次に、カレントベクトルVcのベースベク
トルVbに対する評価値が算出される(S25)。本実
施の形態においては、評価値Evは次の式で求められ
る。
【0057】Ev←α×(Ic−Ib)+β×(|xc
−xb|+|yc−yb|)+γ×|Dc−Db| ただし、α、β、γは定数であり、αはカレントベクト
ルVcのベースベクトルVbに対する距離に関する重み
付け定数、βはカレントベクトルVcのベースベクトル
Vbに対する差分に関する重み付け定数、γはカレント
ベクトルVcのベースベクトルVbに対する距離値和に
関する重み付け定数に相当する。本実施の形態では、例
えばα=1,β=5,γ=5としている。
【0058】このようにして評価値Evが算出される
と、次に、評価値Evがしきい値δと比較される(S2
6)。本実施の形態では、例えばδ=25としている。
評価値Evがしきい値δ以上の場合(S26:Ye
s)、次に、画素P[Ib]から画素P[Ic]迄の画
素の距離値の和が求められ、それを(Ic−Ib−1)
で割って、画素P[Ib]から画素P[Ic]迄の画素
の距離値の平均Avが求められる(S27)。図形の中
心線の上の画素の距離値はその付近の連結成分図形の太
さのほぼ半分であるので、細線化によって図形の中心線
の上に位置する画素からその画素が位置する付近の連結
成分図形の太さ(部分太さ)を求めるために、2×(A
v−0.5)が計算され、部分太さメモリWのm番目の
エリアであるW[m]に格納される(S28)。
【0059】次に、VbにVcが、DbにDcが、Ib
にIcが設定されることによりベースベクトルVbが更
新され、さらにmが一つ増やされる(S29)。さら
に、P[Ib]が特徴点としてQ[m]に記憶される
(S30)。その後、S31に処理が移行する。S26
において、評価値Evがしきい値δ未満の場合(S2
6:No)は、そのままS31に処理が移行する。
【0060】ここで、前記評価値Evは、カレントベク
トルVcのベースベクトルVbに対する指向方向が異な
るほど大きく、距離が離れるほど大きくなり、さらに、
距離値和の差が大きくなるほど大きくなる。従って、形
状に対応した画素の連鎖Cが屈曲する位置では、評価値
Evが大きくなるので、その屈曲部分の画素を特徴点と
して設定することができる。また、画素が直線状に連続
する部分であっても、前の特徴点(ベースベクトルV
b)からの距離が大きくなると、やはり評価値Evが大
きくなるので、適当な間隔で次の特徴点を設定すること
ができる。さらに、連結成分図形の太さが変化すると、
細線化された画素における距離値和が変化して、やはり
評価値Evが大きくなるので、連結成分図形の太さが変
化する点を特徴点に設定することができる。
【0061】その後、S31で画素番号Icが一つ増や
され(S31)、再びS23に処理が戻る。S23にお
いて画素番号IcがN−1と等しくなる場合(S23:
Yes)、次に、画素P[Ib]から画素P[Ic]迄
の画素における距離値の和が求められ、それを(Ic−
Ib−1)で割って、画素P[Ib]から画素P[I
c]迄の画素における距離値の平均Avが求められる
(S32)。そして再び2×(Av−0.5)が計算さ
れ、計算された値が部分太さメモリWのm番目のエリア
であるW[m]に格納される(S33)。
【0062】次に、P[Ib]が特徴点としてQ[m+
1]に記憶され(S34)、形状規定線構成点数Mに
(m+2)が設定され(S35)、ベクトル化及び部分
太さ算出処理を終了する。以上の処理の後、図3のS1
4の後に制御が戻される。
【0063】例えば、S11で抽出した図7(a)に示
すような形状に対応した画素の連鎖Cにおいては、S1
2で算出した図6に示すような連結成分図形の距離値か
ら図7(b)に示すような距離値をもつことがわかるの
で、形状に対応した画素の連鎖Cとそれらの画素に対応
する距離値から特徴点と部分太さを算出しようとする
と、図11の表に示したような過程でIc,Vc,D
c,Ev、Ib,Vb,Dbが順に計算され、その結
果、図9に黒塗り四角で示すような位置の画素が特徴点
として抽出される。図10は、このときの特徴点を順に
並べて得られるベクトルデータを示したものである。さ
らに、このときは図12(a)に示すように形状点規定
線構成点メモリQに特徴点が格納され、図12(b)に
示すように部分太さメモリWに部分太さが格納される。
【0064】尚、S13の細線化処理及びS14のベク
トル化及び部分太さ設定処理(S27,S28,S3
2,S33を除く)が、本発明の形状規定線作成手段若
しくは形状規定線作成プログラムとして、S27,S2
8,S32,S33の処理が、部分太さ算出手段若しく
は部分太さ算出プログラムとしてそれぞれ機能するもの
である。
【0065】次に、形状点規定線構成点メモリQと形状
規定線構成点数Nに格納された形状規定線と、部分太さ
メモリWに格納された部分太さとを基に、千鳥縫いのた
めの刺繍ブロックデータを作成するために、千鳥ブロッ
ク作成処理が呼び出される(S15)。尚、S15の千
鳥ブロック作成処理が、本発明の刺繍ブロック作成手段
若しくは刺繍ブロック作成プログラムとして機能するも
のである。
【0066】図13に示すように、千鳥ブロック作成処
理が呼び出されると、先ず、構成点カウンタmに0が設
定され(S40)、次に、ベクトルQ[m]Q[m+
1]の始点側の太さsにW[m]が、終点側の太さtに
(W[m]+W[m+1])/2が設定される(S4
1)。次に、ベクトルQ[m]Q[m+1]の垂直方の
右側にQ[m]から距離s/2だけ離れた点が求めら
れ、ブロック右構成点メモリR[m]に格納され、ま
た、ベクトルQ[m]Q[m+1]の垂直方の左側にQ
[m]から距離s/2だけ離れた点が求められ、ブロッ
ク左構成点メモリL[m]に格納される(S42)。
【0067】次に、始点側の太さs,終点側の太さtに
基づいて、ベクトルQ[m]Q[m+1]に対する右側
仮想線RL’と、左側仮想線LL’が求められる(S4
3)。これは、図14に示すように、ベクトルQ[m]
Q[m+1]の始点Q[m]からベクトルQ[m]Q
[m+1]の垂直方向両側にs/2だけ離れた点と、ベ
クトルQ[m]Q[m+1]の終点Q[m+1]からベ
クトルQ[m]Q[m+1]の垂直方向両側にt/2だ
け離れた点を求め、さらにそれらの点を通る直線を求め
ることより行われる。
【0068】次に、構成点カウンタmが一つ増やされ
(S44)、さらに、構成点カウンタmがM−2と等し
いか判定され(S45)、等しくない場合(S45:N
o)、次に、ベクトルQ[m]Q[m+1]の始点側の
太さsに(W[m−1]+W[m])/2が、終点側の
太さtに(W[m]+W[m+1])/2が設定される
(S46)。
【0069】次に、始点側の太さs,終点側の太さtに
基づいて、ベクトルQ[m]Q[m+1]に対する右側
仮想線RLと、左側仮想線LLが求められる(S4
7)。これは、S43で右側仮想線RL’と左側仮想線
LL’を求めたのと同様の方法により求められる。
【0070】次に、右側仮想線RL’と右側仮想線RL
の交点が求められてR[m]に記憶されると共に、左側
仮想線LL’と左側仮想線LLの交点が求められてL
[m]に記憶される(S48)。例えば、右側仮想線R
L’と右側仮想線RL及び左側仮想線LL’と左側仮想
線LLは図15に示すような位置関係になっており、R
[m],L[m]のような交点を求めることができる。
その後、RL’にRLが、LL’にLLが設定され(S
49)、S44に再び制御が戻される。
【0071】S45においてmとM−2が等しい場合
(S45:Yes)、ベクトルQ[m]Q[m+1]の
始点側の太さsに(W[m−1]+W[m])/2が、
終点側の太さtにW[m]/2が設定され(S50)、
さらに、S43やS47と同様の方法により、始点側の
太さs,終点側の太さtに基づいて、ベクトルQ[m]
Q[m+1]に対する右側仮想線RLと、左側仮想線L
Lが求められる(S51)。さらに、S48と同様の方
法により、右側仮想線RL’と右側仮想線RLの交点が
求められてR[m]に格納されると共に、左側仮想線L
L’と左側仮想線LLの交点が求められてL[m]に格
納される(S52)。
【0072】次に、ベクトルQ[m]Q[m+1]の垂
直方の右側にQ[m]から距離t/2だけ離れた点が求
められ、ブロック右構成点メモリR[m+1]に格納さ
れ、また、ベクトルQ[m]Q[m+1]の垂直方の左
側にQ[m]から距離t/2だけ離れた点が求められ、
ブロック左構成点メモリL[m+1]に格納される(S
53)。以上により、千鳥ブロック作成処理が終了し、
図3のS15の後に制御が戻される。
【0073】前記千鳥ブロック作成処理によって刺繍ブ
ロックデータが作成され、そのときの刺繍ブロックの構
成点はブロック右構成点メモリRとブロック左構成点メ
モリLに格納される。刺繍ブロックの構成点は、例え
ば、図16に示すような位置関係になっている。
【0074】次に、S15で作成された刺繍ブロックデ
ータを基に一針毎の縫目データが作成される(S1
6)。これは、既によく知られている、刺繍ブロックデ
ータから一針毎の針位置で表される縫目データを作成す
る手法により行われる。例えば、図16に示すような刺
繍ブロックの場合、辺R[m]R[m+1]と辺L
[m]L[m+1]の上に、糸密度に従ってそれぞれ分
割点を求め、それら2つの辺の分割点を交互につなぐこ
とにより一針毎の縫目データが作成されるのである。
【0075】以上により、画像データに基づく刺繍デー
タ作成処理を終了する。前記の様な画像データに基づく
刺繍データ作成処理により、例えば、図5に示すような
図柄原画から図17に示すような図柄原画太さの変化と
同じように縫目の幅が変化する縫目データが作成され
る。
【0076】次に、刺繍データ処理装置の制御装置CD
で行なわれる形状規定線に基づく刺繍データ作成処理
を、図22のフローチャートに基づいて説明する。
【0077】形状規定線に基づく刺繍データ作成処理が
開始されると、先ず、形状規定線データが入力される
(S60)。これは、予め作成されハードディスク装置
14等に記憶されている形状規定線データを読み込ませ
たり、マウス4やキーボード3を使用して作業者に形状
規定線の構成点を入力させたりして、形状規定線構成点
が形状規定線構成点メモリQに、形状規定線構成点数が
形状規定線構成点数Mに格納される。
【0078】次に、W[m](0≦m≦M−2)に、予
めハードディスク装置14等に記憶されているディフォ
ルトの部分太さの値が設定される(S61)。ここで
は、全てのW[m]に対し同一の部分太さの値が設定さ
れる。次に、形状規定線を構成する線分Q[m]Q[m
+1]毎に、部分太さの値を設定しなおしてW[m]の
値が変更される(S62)。尚、S62の部分太さ変更
処理が、本発明の部分太さ設定手段若しくは部分太さ設
定プログラムとして機能するものである。
【0079】ここでは、CRTディスプレイ2に、先
ず、図19(a)に示すような画面g1が現れる。画面
g1の中は形状規定線表示エリアg2と操作メッセージ
表示エリアg3から構成され、形状規定線表示エリアg
2には、形状規定線g5が表示され、操作メッセージ表
示エリアg3には「太さを変える線分の上をクリックし
てください」というメッセージが現れる。マウスカーソ
ルg4を選択する線分の上に移動させ、線分の上でクリ
ックすると、図19(b)に示すような画面に変化し、
選択された線分g7が太線で表示され、操作メッセージ
表示エリアg3には線分g7に対応する部分太さの設定
値がg8に表示される。キーボード3から新しい設定値
を入力して、g8に表示されている値を書き換え、OK
ボタンg9を押すと、線分g7に対応する部分太さメモ
リWの部分太さの値が書き換えられる。ここで、Can
celボタンg10を押すと部分太さメモリWは変更さ
れない。これにより、作業者は、形状規定線を構成する
線分毎に、その線分を中心とする図形の部分太さを所望
の太さを設定することが可能となる。
【0080】次に、形状点規定線構成点メモリQと形状
規定線構成点数Nに記憶された形状規定線と部分太さメ
モリWに記憶された部分太さを基に千鳥縫いのための刺
繍ブロックデータが作成するために千鳥ブロック作成処
理が行われる(S63)。ここでは、S15および図1
3で説明したのと同様の処理により行われる。次に、S
63で作成された刺繍ブロックデータを基に一針毎の縫
目データが作成される(S64)。これも、S16と同
様の処理により行われる。
【0081】以上により、形状規定線に基づく処理刺繍
データ作成処理を終了する。前記の形状規定線に基づく
処理刺繍データ作成処理によって、部分部分の縫目の幅
を所望の縫目の幅に設定した千鳥縫いの刺繍データを作
成することができる。
【0082】尚、本発明は以上詳述した実施の形態に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて、種々の変更を加えることができる。
【0083】例えば、前記実施の形態においては、ベー
スベクトルVbに対するカレントベクトルVcの評価値
Evを、差分と離間距離と対応する距離値和に基づいて
算出するようにしたが、例えば差分と対応する距離値和
のみにより評価値を求めるようにしても良い。また、各
定数α,β,γや、しきい値δの値、さらにはベクトル
を形成するためのKの値も適宜設定することができ、さ
らにはそれらの数値を図形の大きさや種類に応じて変化
させるようにすることもできる。
【0084】また、前記実施の形態では、距離変換にお
いて4近傍距離の距離値を求めた例で説明したが、ユー
クリッド距離により近い距離値を得られるような距離変
換のアルゴリズムを採用して距離値を求めて、部分太さ
を算出するようにしても良い。
【0085】また、ここでは、パーソナルコンピュータ
システム上で構成した刺繍データ処理装置を例にあげて
説明したが、本発明はここに挙げた実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、ミシンに内蔵するように構
成したり、専用の一体型ハードウェアで構成したりする
ことも可能である。
【0086】さらに、前記実施形態の刺繍データ処理装
置は、刺繍データ処理プログラムがハードディスクに予
め格納されたものであるが、本発明はこれに限定される
ものではない。例えば、これらのプログラムをフロッピ
ーディスクやCD−ROM等に格納したものを読み取り
装置により読み取ってインストールさせて動作させるこ
とができる。また、有線若しくは無線回線を使用して外
部情報処理装置からプログラムを読み込んで動作させる
ことができる。この場合、前記フロッピーディスクやハ
ードディスクやCD−ROMや、外部情報処理装置の当
該プログラムを格納したメモリが本発明の記録媒体を構
成することになる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の請求項1に記載の刺繍データ処理装置は、刺繍
図柄の形状を少なくとも1本の線分より構成される中心
線により規定する形状規定線を記憶する形状規定線記憶
手段と、その形状規定線記憶手段に記憶された形状規定
線を構成する線分が位置する付近の前記刺繍図柄の太さ
を記憶する部分太さ記憶手段と、前記形状規定線記憶手
段に記憶された前記形状規定線を中心線として、前記部
分太さ記憶手段に記憶された前記刺繍図柄の太さに従っ
て縫目の幅が変化する刺繍ブロックを作成する刺繍ブロ
ック作成手段とを備えているので、前記形状規定線と前
記刺繍図柄の太さから部分部分の縫目の幅が変化する千
鳥縫いの刺繍データを作成することができる。
【0088】また、請求項2に記載の刺繍データ処理装
置は、刺繍図柄を表す画像データに含まれる連結成分図
形に対して細線化処理を行うことにより、その連結成分
図形の形状に対応した形状規定線を作成する形状規定線
作成手段と、その形状規定線作成手段により作成された
形状規定線を構成する線分が位置する付近の前記連結成
分図形の太さを算出する部分太さ算出手段とを備え、前
記形状規定線記憶手段は、前記形状規定線作成手段によ
り作成された形状規定線を記憶するように構成され、前
記部分太さ記憶手段は、前記部分太さ算出手段により算
出された前記連結成分図形の太さを記憶するように構成
されているので、太さが変化する刺繍図柄の画像データ
から、その太さの変化と同じように縫目の幅が変化する
千鳥縫いの刺繍データを自動的に作成することができ
る。
【0089】また、請求項3に記載の刺繍データ処理装
置は、前記連結成分図形に対して距離変換処理を施すこ
とにより距離値を算出する距離値算出手段を備え、前記
部分太さ算出手段は、前記形状規定線作成手段により作
成された形状規定線を構成する線分について、前記距離
値算出手段により算出された距離値を参照して、前記線
分が位置する付近の前記連結成分図形の太さを算出する
ように構成しているので、刺繍図柄の画像データから太
さの変化を正確に算出して、その太さの変化と同じよう
に縫目の幅が変化する千鳥縫いの刺繍データを自動的に
作成することができる。
【0090】また、請求項4に記載の刺繍データ処理装
置は、前記形状規定線作成手段が、前記連結成分図形に
対し細線化処理を行って形状に対応した画素の連鎖を抽
出し、その形状に対応した画素の連鎖の内から前記距離
値算出手段により算出された距離値を参照して形状を表
現する特徴点を抽出し、それらの特徴点を順に並べるこ
とにより形状規定線を作成するように構成しているの
で、刺繍図柄の太さが大きく変化するところでは特徴点
が細かくサンプリングされ、その太さの変化と同じよう
に縫目の幅が変化する千鳥縫いの刺繍データを精度よく
自動的に作成することができる。
【0091】また、請求項5に記載の刺繍データ処理装
置は、前記形状規定線記憶手段により記憶された形状規
定線を表示する形状規定線表示手段と、その形状規定線
表示手段により表示された形状規定線を構成する線分の
内から任意の線分を選択し、その選択した線分が位置す
る付近の前記刺繍図柄の太さを任意の太さに設定して前
記部分太さ記憶手段に記憶させる部分太さ設定手段とを
備えているので、部分部分の縫目の幅を所望の縫目の幅
に設定した千鳥縫いの刺繍データを作成することができ
る。
【0092】また、請求項6に記載の刺繍データ処理プ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体によれば、刺繍図柄の形状を少なくとも1本の線分よ
り構成される中心線により規定する形状規定線と、その
形状規定線を構成する線分が位置する付近の前記刺繍図
柄の太さとを記憶手段から読み出し、前記形状規定線を
中心線として、前記形状規定線を構成する線分の刺繍図
柄の太さに従って縫目の幅が変化する刺繍ブロックを作
成する刺繍ブロック作成プログラムをフロッピーディス
クやCD−ROM等の様々な媒体の中から刺繍データ処
理装置に適した記録媒体に格納して提供することができ
る。そして、この記録媒体を用いてプログラムを実行す
ることにより、前記形状規定線と前記刺繍図柄の太さか
ら部分部分の縫目の幅が変化する千鳥縫いの刺繍データ
を作成することができる。
【0093】また、請求項7に記載の刺繍データ処理プ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体によれば、刺繍図柄を表す画像データに含まれる連結
成分図形に対して細線化処理を行うことにより、その連
結成分図形の形状に対応した形状規定線を作成する形状
規定線作成プログラムと、その形状規定線作成プログラ
ムにより作成された形状規定線を構成する線分が位置す
る付近の前記連結成分図形の太さを算出する部分太さ算
出プログラムとをフロッピーディスクやCD−ROM等
の様々な媒体の中から刺繍データ処理装置に適した記録
媒体に格納して提供することができる。そして、この記
録媒体を用いてプログラムを実行することにより、太さ
が変化する刺繍図柄の画像データから、その太さの変化
と同じように縫目の幅が変化する千鳥縫いの刺繍データ
を自動的に作成することができる。
【0094】また、請求項8に記載の刺繍データ処理プ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体によれば、前記連結成分図形に対して距離変換処理を
施すことにより距離値を算出する距離値算出プログラム
と、前記形状規定線作成プログラムにより作成された形
状規定線を構成する線分について、前記距離値算出プロ
グラムにより算出された距離値を参照して、前記線分が
位置する付近の前記連結成分図形の太さを算出する部分
太さ算出プログラムとをフロッピーディスクやCD−R
OM等の様々な媒体の中から刺繍データ処理装置に適し
た記録媒体に格納して提供することができる。そして、
この記録媒体を用いてプログラムを実行することによ
り、刺繍図柄の画像データから太さの変化を正確に算出
して、その太さの変化と同じように縫目の幅が変化する
千鳥縫いの刺繍データを自動的に作成することができ
る。
【0095】また、請求項9に記載の刺繍データ処理プ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体によれば、前記連結成分図形に対し細線化処理を行っ
て、図形の形状に対応した画素の連鎖を抽出し、その形
状に対応した画素の連鎖の内から前記距離値算出プログ
ラムにより算出された距離値を参照して形状を表現する
特徴点を抽出し、それらの特徴点を順に並べることによ
り形状規定線を作成する形状規定線作成プログラムをフ
ロッピーディスクやCD−ROM等の様々な媒体の中か
ら刺繍データ処理装置に適した記録媒体に格納して提供
することができる。そして、この記録媒体を用いてプロ
グラムを実行することにより、刺繍図柄の太さが大きく
変化するところでは特徴点が細かくサンプリングされ、
その太さの変化と同じように縫目の幅が変化する千鳥縫
いの刺繍データを精度よく自動的に作成することができ
る。
【0096】また、請求項10に記載の刺繍データ処理
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体によれば、表示装置に表示された形状規定線を構成
する線分の内から任意の線分を選択し、その選択した線
分が位置する付近の前記刺繍図柄の太さを任意の太さに
設定する部分太さ設定プログラムをフロッピーディスク
やCD−ROM等の様々な媒体の中から刺繍データ処理
装置に適した記録媒体に格納して提供することができ
る。そして、この記録媒体を用いてプログラムを実行す
ることにより、部分部分の縫目の幅を所望の縫目の幅に
設定した千鳥縫いの刺繍データを作成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の刺繍データ処理装置及び
刺繍ミシンの外観構成を示す斜視図である。
【図2】刺繍データ処理装置の電気的制御構成を示すブ
ロック図である。
【図3】刺繍データ処理装置における画像データに基づ
く刺繍データ作成処理の処理手順を示すフローチャート
である。
【図4】刺繍データ処理装置におけるベクトル化及び部
分太さ算出処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図5】刺繍図柄を示す図である。
【図6】距離変換された各画素の距離値を示す図であ
る。
【図7】細線化処理によって抽出された形状に対応した
画素の連鎖を示す図である。
【図8】特徴点抽出のための方法を説明する図である。
【図9】抽出された特徴点を示す図である。
【図10】特徴点を順に並べて得られるベクトルデータ
を示す図である。
【図11】形状に対応した画素の連鎖から特徴点を抽出
する過程を示す図である。
【図12】形状規定線構成点メモリQと部分太さメモリ
Wの内容を示す図である。
【図13】刺繍データ処理装置における千鳥ブロック作
成処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】千鳥ブロック作成処理における右側仮想線R
Lと左側仮想線LLを説明する図である。
【図15】千鳥ブロック作成処理における右側仮想線R
L’とRLとの交点、左側仮想線LL’とLLとの交点
を説明する図である。
【図16】千鳥ブロック作成処理によって作成された刺
繍ブロックを示す図である。
【図17】縫目の幅が部分的に変化する千鳥縫いの縫目
の刺繍データを示す図である。
【図18】縫目の幅が一定の千鳥縫いの縫目の刺繍デー
タを示す図である。
【図19】部分太さの変更方法を説明する図である。
【図20】画像データを示す図である。
【図21】輪郭線の画素の連鎖を示す図である。
【図22】刺繍データ処理装置における形状規定線デー
タに基づく刺繍データ作成処理の処理手順を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 刺繍データ処理装置 2 CRTディスプレイ 3 キーボード 4 マウス 5 フロッピディスク装置 6 フラッシュメモリ装置 10 刺繍ミシン 14 ハードディスク装置 15 イメージスキャナ装置 16 CD−ROM装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工布に刺繍を形成するミシンのため
    に、その刺繍の形成に必要な刺繍データを処理するよう
    にした刺繍データ処理装置において、 刺繍図柄の形状を少なくとも1本の線分より構成される
    中心線により規定する形状規定線を記憶する形状規定線
    記憶手段と、 その形状規定線記憶手段に記憶された形状規定線を構成
    する線分が位置する付近の前記刺繍図柄の太さを記憶す
    る部分太さ記憶手段と、 前記形状規定線記憶手段に記憶された前記形状規定線を
    中心線として、前記部分太さ記憶手段に記憶された前記
    刺繍図柄の太さに従って縫目の幅が変化する刺繍ブロッ
    クを作成する刺繍ブロック作成手段とを備えたことを特
    徴とする刺繍データ処理装置。
  2. 【請求項2】 刺繍図柄を表す画像データに含まれる連
    結成分図形に対して細線化処理を行うことにより、その
    連結成分図形の形状に対応した形状規定線を作成する形
    状規定線作成手段と、 その形状規定線作成手段により作成された形状規定線を
    構成する線分が位置する付近の前記連結成分図形の太さ
    を算出する部分太さ算出手段とを更に備え、 前記形状規定線記憶手段は、前記形状規定線作成手段に
    より作成された形状規定線を記憶するように構成され、 前記部分太さ記憶手段は、前記部分太さ算出手段により
    算出された前記連結成分図形の太さを記憶するように構
    成されたことを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記連結成分図形に対して距離変換処理
    を施すことにより距離値を算出する距離値算出手段を更
    に備え、 前記部分太さ算出手段は、前記形状規定線作成手段によ
    り作成された形状規定線を構成する線分について、前記
    距離値算出手段により算出された距離値を参照して、前
    記線分が位置する付近の前記連結成分図形の太さを算出
    するように構成したことを特徴とする請求項2に記載の
    刺繍データ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記形状規定線作成手段は、前記連結成
    分図形に対し細線化処理を行って形状に対応した画素の
    連鎖を抽出し、その形状に対応した画素の連鎖の内から
    前記距離値算出手段により算出された距離値を参照して
    形状を表現する特徴点を抽出し、それらの特徴点を順に
    並べることにより形状規定線を作成するように構成した
    ことを特徴とする請求項3に記載の刺繍データ処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記形状規定線記憶手段により記憶され
    た形状規定線を表示する形状規定線表示手段と、 その形状規定線表示手段により表示された形状規定線を
    構成する線分の内から任意の線分を選択し、その選択し
    た線分が位置する付近の前記刺繍図柄の太さを任意の太
    さに設定して前記部分太さ記憶手段に記憶させる部分太
    さ設定手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の刺繍データ処理装置。
  6. 【請求項6】 加工布に刺繍を形成するミシンのため
    に、その刺繍の形成に必要な刺繍データを処理する刺繍
    データ処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体において、 刺繍図柄の形状を少なくとも1本の線分より構成される
    中心線により規定する形状規定線と、その形状規定線を
    構成する線分が位置する付近の前記刺繍図柄の太さとを
    記憶手段から読み出し、前記形状規定線を中心線とし
    て、前記形状規定線を構成する線分の刺繍図柄の太さに
    従って縫目の幅が変化する刺繍ブロックを作成する刺繍
    ブロック作成プログラムを備えたことを特徴とする刺繍
    データ処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
  7. 【請求項7】 刺繍図柄を表す画像データに含まれる連
    結成分図形に対して細線化処理を行うことにより、その
    連結成分図形の形状に対応した形状規定線を作成する形
    状規定線作成プログラムと、 その形状規定線作成プログラムにより作成された形状規
    定線を構成する線分が位置する付近の前記連結成分図形
    の太さを算出する部分太さ算出プログラムとを更に備え
    たことを特徴とする請求項6に記載の刺繍データ処理プ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  8. 【請求項8】 前記連結成分図形に対して距離変換処理
    を施すことにより距離値を算出する距離値算出プログラ
    ムを更に備え、 前記部分太さ算出プログラムは、前記形状規定線作成プ
    ログラムにより作成された形状規定線を構成する線分に
    ついて、前記距離値算出プログラムにより算出された距
    離値を参照して、前記線分が位置する付近の前記連結成
    分図形の太さを算出するようにしたことを特徴とする請
    求項7に記載の刺繍データ処理プログラムを記録したコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記形状規定線作成プログラムは、前記
    連結成分図形に対し細線化処理を行って、図形の形状に
    対応した画素の連鎖を抽出し、その形状に対応した画素
    の連鎖の内から前記距離値算出プログラムにより算出さ
    れた距離値を参照して形状を表現する特徴点を抽出し、
    それらの特徴点を順に並べることにより形状規定線を作
    成するようにしたことを特徴とする請求項8に記載の刺
    繍データ処理プログラムを記録したコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
  10. 【請求項10】 表示装置に表示された形状規定線を構
    成する線分の内から任意の線分を選択し、その選択した
    線分が位置する付近の前記刺繍図柄の太さを任意の太さ
    に設定する部分太さ設定プログラムを更に備えたことを
    特徴とする請求項6に記載の刺繍データ処理プログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020063813A (ko) * 2001-01-30 2002-08-05 쥬키 가부시키가이샤 데이터 작성방법, 장치 및 프로그램
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