JP3436420B2 - 画像図形処理方法及び画像図形処理装置 - Google Patents

画像図形処理方法及び画像図形処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像図形処理方法及び
画像図形処理装置に関し、特に図柄原画を画像入力手段
で1度だけ読取るだけで、閉領域状の図形とその属性と
を簡単に求められるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、刺繍縫いミシンで図柄を刺繍縫い
する為の刺繍データを作成する場合、図柄の輪郭線を描
いた原画を予め作成しておき、この原画をイメージスキ
ャナ装置で読取った図柄画像データがディスプレイに表
示されるので、マウスなどの座標入力装置を用いて、表
示された図柄の輪郭線上を複数箇所において指示して、
原画に含まれる閉領域状の各図形を夫々画定すると、こ
れら指示した複数箇所の座標点の集合からなる図形画像
データが、図形毎に作成される。そして、この図形毎の
図形画像データから刺繍縫いの為の刺繍データが作成さ
れるとともに、糸色指定処理を介して、図形毎の刺繍デ
ータに糸色情報が属性として夫々付与するようにした画
像処理機能を備えた刺繍データ作成装置が実用に供され
ている。
【0003】最近では、カラフルに着色された複雑な図
柄の刺繍縫いが要望されていることから、このカラフル
に着色された図柄原画をカラーのイメージスキャナ装置
で読取り、このイメージスキャナ装置から出力される図
柄原画の図柄画像データが3原色(赤:R、緑:R、
青:B)に色分解されて、3原色の各色毎の明度値から
なる図形画像データが作成され、これらの図形画像デー
タに基づいて、同色部分からなる図形が画定されるとと
もに、その図形の色が判定され、この図形毎の図形画像
データから刺繍縫いの為の刺繍データを作成するように
した自動画像図形処理装置が実用に供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、イメ
ージスキャナ装置で読取ってディスプレイに表示される
図柄画像データを介して、座標入力装置により図形画像
データを作成するようにした画像処理機能を備えた刺繍
データ作成装置においては、座標入力装置を用いて、表
示された図柄の輪郭線上を複数箇所において指示するこ
とになり、特に大型で且つ含まれる図形の数が多い図柄
については、輪郭線指示操作が複雑化且つ面倒で、しか
も多大の作業時間を必要とし、図形画像データ作成の能
率が低下するという問題がある。
【0005】また、カラフルに着色された図柄原画をカ
ラーのイメージスキャナ装置で読取った図柄画像データ
を色分解して、3原色の明度値データを含む図形画像デ
ータを作成するようにした自動画像図形処理装置におい
ては、異なる色が隣接する図形の境界部分では、これら
異なる色を混色した中間色として色分解される場合があ
り、その中間色の為に、画定された図形の輪郭線がジク
ザグ状に変形したり、元々の図形が変形したり、更に着
色された色の濃淡や色ムラなどが存在するときは、これ
ら色の濃度や明度が異なる部分が欠落すること、多大の
画像処理時間を必要とすること、などの問題がある。
【0006】本発明の目的は、図柄原画に含まれる各図
形毎に、輪郭線に基づいて図形を画定することで、閉領
域状の図形とその属性とを図柄原画に忠実に且つ簡単に
求められるような画像図形処理方法及び画像図形処理装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る画像図形
処理装置は、画像処理上識別可能な特定輪郭線で構成さ
れ、その特定輪郭線に囲まれた閉領域に画像処理上識別
可能な色塗り、或いは、印付けを施された図柄原画を読
み取り、その図柄原画の図柄画像データから各図形を表
現する画像データを抽出する為の画像図形処理装置であ
って、図柄原画を読取って図柄画像データに変換する画
像入力手段と、画像入力手段で得られた図柄画像データ
を受けて、図柄画像中の前記特定輪郭線で囲まれた1以
上の閉領域状の図形を画定する閉領域画定手段と、画像
入力手段で得られた図柄画像データに基づいて、閉領域
画定手段で画定された各図形における、図柄画像データ
中の色彩に関する統計量を演算する統計量演算手段と、
統計量演算手段で求めた統計量に基づいて、図柄画像中
の各図形の色彩を判定する閉領域色彩判定手段とを備え
たものである。
【0008】ここで、前記統計量演算手段は、前記各図
形における、3原色(RGB)成分毎の明度に関する図
柄画像データの統計量を演算するように構成してもよい
(請求項1に従属の請求項2)。また、前記統計量演算
手段は、各図形における3原色(RGB)成分毎の明度
に関する平均値を、図柄画像データの統計量として演算
するように構成してもよい(請求項2に従属の請求項
3)。更に、前記閉領域画定手段で画定された図形のデ
ータと、閉領域属性判定手段で判定された属性のデータ
とに基づいて刺繍データを作成する刺繍データ作成手段
を備えた構成にしてもよい(請求項1〜請求項3の何れ
か1項に従属の請求項4)。
【0009】請求項5に係る画像図形処理方法は、図柄
原画を読取った図柄画像データから図柄原画に含まれる
各図形を表現する画像データを抽出する画像図形処理方
法であって、処理上識別可能な特定輪郭線及び、特定輪
郭線に囲まれた閉領域に画像処理上識別可能な色塗り、
或いは、印付けを施す工程と、図柄原画を画像入力手段
で読取って図柄画像データに変換する工程と、画像デー
タ処理手段で図柄画像データを処理して、図柄画像中の
各図形を判別し、その各図形における、図柄画像データ
中の色彩に関する統計量を演算し、その統計量に基づい
て図柄画像中の各図形の色彩を判定する工程とを含むこ
とを特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1に係る画像図形処理装置においては、
画像入力手段により、各図形毎に画像処理上識別可能な
特定輪郭線を含む図柄原画を読取って、図柄画像データ
に変換されると、閉領域画定手段は、画像入力手段で得
られた図柄画像データを受けて、図柄画像中の特定輪郭
線で囲まれた1以上の閉領域状の図形を画定する。そし
て、統計量演算手段は、画像入力手段で得られた図柄画
像データに基づいて、閉領域画定手段で画定された各図
形における、図柄画像データ中の色彩に関する統計量を
演算するので、閉領域色彩判定手段は、統計量演算手段
で求めた統計量に基づいて、図柄画像中の各図形の色彩
を判定する。
【0011】このように、画像処理上識別可能な特定輪
郭線を含む図柄原画の図柄画像データが求められ、この
図柄画像データに基づいて、特定輪郭線で囲まれた閉領
域状の図形が画定されるとともに、図柄画像データ中の
色彩に関する統計量から図柄画像中の各図形の色彩が判
定されるので、図柄原画に含まれる各図形が変形したり
欠落することなく、閉領域状の図形とその色彩とを図柄
原画に忠実に且つ簡単に求められる。
【0012】請求項5に係る画像図形処理方法において
は、先ず最初の工程において、処理上識別可能な特定輪
郭線及び、特定輪郭線に囲まれた閉領域に画像処理上識
別可能な色塗り、或いは、印付けを施し、次の工程にお
いて、図柄原画を画像入力手段で読取って図柄画像デー
タに変換する。そして、次の最終工程において、画像デ
ータ処理手段で図柄画像データを処理して、図柄画像中
の各図形を判別し、その各図形における、図柄画像デー
中の色彩に関する統計量を演算し、その統計量に基づ
いて図柄画像中の各図形の色彩を判定する。
【0013】このように、特定輪郭線に囲まれた閉領域
に画像処理上識別可能な色塗り、或いは、印付けを施し
た状態で読取った図柄画像データを画像データ処理し
て、図柄画像中の各図形を判別するとともに、図柄画像
データ中の色彩に関する統計量から各図形の色彩を判定
するので、図柄原画に含まれる各図形が変形したり欠落
することなく、閉領域状の図形とその色彩とを図柄原画
に忠実に且つ簡単に求められる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、ぬり絵などにより作成したカラ
ーの図柄原画に基づいて、この図柄原画20を読取った
図柄画像データを画像データ処理して、加工布に刺繍縫
いする為の刺繍データ(1針毎のステッチデータ)を作
成する画像図形処理装置に本発明を適用した場合のもの
である。図1に示すように、画像図形処理装置1は、基
本的には、文字や画像を表示する液晶ディスプレイ2
と、図柄原画20の読取りや画像処理を実行させる為の
操作キー3・4と、カラーの図柄原画20を読取るハン
ディタイプのカラースキャナ装置5と、不揮発性のフラ
ッシュメモリからなるメモリカード6を着脱可能な外部
記憶装置7と、これらが接続された制御本体部8とから
構成されている。
【0015】前記カラースキャナ装置5は、カラーの図
柄原画20の上面を所定の方向(副走査方向)に移動さ
せることにより、1画素当たり、赤(R)と緑(G)と
青(B)の3原色の各々に関する明度値信号を読込み、
これら3原色の明度値信号からなるラスター毎のビット
マップデータである図柄画像データに変換して出力する
ものである。ところで、このカラースキャナ装置5で読
取るカラーの図柄原画20は、例えば図6に示すよう
に、「お皿とニンジン」であり、「白」で着色された
「お皿」21にニンジンが載置されており、このニンジ
ンの「実部」22は「赤色」に着色され、また「葉部」
23は「緑色」に着色されている。更に、この図柄原画
20に含まれる、「お皿」21や「実部」22や「葉
部」23は、「黒色」の太線の特定輪郭線30によって
囲まれており、各図形の形状が識別可能に描かれてい
る。
【0016】次に、画像図形処理装置1の制御系は、図
2のブロック図に示すように構成されている。前記制御
本体部8に制御装置CDが内蔵され、この制御装置CD
の入出力インターフェース13には、2つの操作キー3
・4と、カラースキャナ装置5と、外部記憶装置7と、
液晶ディスプレイ(LCD)2に表示データを出力する
為のビデオRAMを有するディスプレイコントローラ
(LCDC)9とが夫々接続されている。
【0017】制御装置CDは、CPU10と、このCP
U10にデータバスなどのバス14を介して接続された
入出力インターフェース13と、ROM11及びRAM
12とから構成されている。ROM11には、読取られ
た図柄画像データに基づいてディスプレイコントローラ
9を制御する表示駆動制御プログラム、本願特有の後述
の画像図形処理制御の制御プログラムなどが格納されて
いる。ここで、この画像図形処理制御プログラムには、
特定輪郭線特有の明度値データに基づいて、特定輪郭線
30を演算により求める特定輪郭線演算制御プログラム
(特定輪郭線アルゴリズム)が予め格納されている。
【0018】更にROM11には、図3に示すように、
「黒」、「赤」、「緑」、「青」、・・・「白」からな
る8種類の色の各々に、R、G、Bの3原色の明度値
r、g、bの範囲を夫々対応させた明度値テーブルTB
が格納されている。ここで、3原色(R、G、B)の各
々の明度値の立体空間である明度値域の3次元空間S
は、図4に示すように構成され、R、G、Bの明度値
r、g、bの大きさに応じて、明度値域空間S1は
「黒」、明度値域空間S2は「赤」、明度値域空間S3
は「緑」、・・・・明度値域空間S8は「白」に設定さ
れている。但し、この場合、各明度値r、g、bの各々
の最大明度値は、「15」に制限されている。
【0019】RAM12には、図柄画像をカラースキャ
ナ装置5で読取って変換された図柄画像データを格納す
るメモリ12a(図7参照)や、CPU10で演算した
演算結果を一時的に格納するワークメモリなど、各種の
メモリが必要に応じて設けられている。
【0020】次に、画像図形処理装置1の制御装置CD
で行なわれる画像図形処理制御のルーチンについて、図
5のフローチャートに基いて説明する。尚、図中符号S
i(i=10、20、30・・・・)は各ステップであ
る。但し、この画像図形処理制御は、画像図形処理方法
を含むものである。ここで、この制御が開始される前段
階として、前述したように、ぬり絵などによりカラーの
図柄原画20が作成される。「黒色」の太線の特定輪郭
線30によって「お皿」21、ニンジンの「実部」2
2、並びに「葉部」23の形状が描かれ、更に、その特
定輪郭線30によって囲まれた閉領域内が所望の色で大
まかに塗られる。即ち、「実部」22の閉領域内は「赤
色」に、「葉部」23の閉領域内は「緑色」に作業者に
よって塗られる。
【0021】前記操作キー3が操作されると、この制御
が開始され、先ずS10においては、カラースキャナ装置
5を、その図柄原画20の読取り開始位置から、図6に
示す移動方向Mに移動させることにより、図柄原画20
を読取てっ図柄画像データに変換して、RAM12の図
柄画像データメモリ12aに格納する図柄画像データ入
力処理が実行される。このとき、ラスター毎に、カラー
スキャナ装置5に1列状に設けられた、例えば、256
個の画素に対応する、256のラスターデータ(dn−
1〜dn−256 )が主走査方向に格納される。
【0022】即ち、図7に示すように、最初の1列分の
ラスターデータ(d1−1〜d1−256 )が、図柄画像
データメモリ12aの先頭から順次格納され、次の1列
分のラスターデータ(d2−1〜d2−256 )が、前記
移動方向Mに対応する副走査方向に順次格納され、以下
同様に、ラスターデータ(d3−1〜d3−256 )、ラ
スターデータ(d4−1〜d4−256 )、・・・・ラス
ターデータ(dn−1〜dn−256 )まで、図柄原画2
0に対応させて、入力された図柄画像データが順次格納
される。ところで、各ラスターデータdは12ビットか
ら構成され、このラスターデータdには、赤(R)につ
いて、4ビットからなる明度値データrが含まれている
とともに、緑(G)について、4ビットからなる明度値
データgが、また緑(G)について、4ビットからなる
明度値データbが夫々含まれている。
【0023】次に、S20においては、図柄画像データメ
モリ12aに格納された図柄画像データに基づいて、図
柄原画20に含まれている特定輪郭線30で囲まれた、
閉領域状の図形を画定する図形画定処理が実行される。
特定輪郭線30が黒色で描かれることが想定されている
ので、画像中の黒色に相当するデータ値の画素からなる
連結成分図形(画素が相互に連接しているひとまとまり
の図形)に関し、輪郭線抽出処理を実施する。この図形
の輪郭線抽出処理には、例えば画像図形処理技法として
周知の境界線追跡アルゴリズムを適用することで実現さ
れ、その際の連結性判定は、4連結あるいは8連結のい
ずれでも可能であるが、そのアルゴリズムの詳細な説明
は本発明の本質的部分ではないため割愛する。なお、境
界線追跡アルゴリズムをカラービットマップ画像データ
に直接適用する場合は、画素追跡時の連結黒画素判定と
して、画素のRGB明度値が、それぞれR<2かつG<
2かつB<2というような判定基準で行ってもよいし、
また一旦適当なRGB明度の閾値を用いてカラー画像を
色分解し、輪郭図形のみからなる単色図柄ビットマップ
画像に変換した後、それに対して通常の2値画像に対す
る境界線追跡アルゴリズムを適用してもよい。この図形
画定処理の結果、例えば、図8に示すように、輪郭線3
1により、図形「お皿」21の閉領域W1が画定され、
輪郭線32により、図形「実部」22の閉領域W2が画
定され、輪郭線33により、図形「葉部」23の閉領域
W3が画定される。尚、外側の輪郭線W0は無視され
る。
【0024】次に、S30においては、これら求められた
閉領域W1〜W3の輪郭線データに基づいて、各閉領域
W1〜W3毎の、図柄画像データに関する統計量が演算
される。即ち、各閉領域W1〜W3の内部領域に含まれ
る図柄画像データに基づいて、各ラスターデータdに含
まれる、赤の明度値データri、緑の明度値データg
i、青の明度値データbiの各々について、赤の明度平
均値Rhが、Rh=(Σri)/Nの演算式により、緑
の明度平均値Ghが、Gh=(Σgi)/Nの演算式に
より、青の明度平均値Bhが、Bh=(Σbi)/Nの
演算式により夫々求められる。このように、各閉領域W
1〜W3について、3原色の明度値データの各々につい
て、明度平均値を夫々求めることにより、着色された色
の濃淡や色ムラを極力無視することができる。
【0025】次に、S40においては、前記S30で求めら
れた図柄画像データに関する統計量のデータ、つまり3
原色の各々の明度平均値Rh、Gh、Bhに基づいて、
図形毎の属性である「色」の判定処理が実行される。即
ち、明度値テーブルTBのデータに基づいて、求められ
た赤の明度平均値Rhが、明度値域の空間S1〜S8の
何れに属するかが判定され、属する明度値域の空間S1
〜S8に対応する色が決定される。
【0026】例えば、図形「お皿」21の閉領域W1に
関して、赤の明度平均値Rhと緑の明度平均値Ghと青
の明度平均値Bhの何れもが、明度値「8」から明度値
「15」の範囲内に該当するので、明度値域の空間S8
であることから、「白」と判定される。また、図形「実
部」22の閉領域W2に関して、赤の明度平均値Rhは
「8」以上であるが、緑の明度平均値Ghと青の明度平
均値Bhの何れもが、明度値「7」以下で、明度値域の
空間S2であることから、「赤」と判定される。更に、
図形「葉部」23の閉領域W3に関して、緑の明度平均
値Ghは「8」以上であるが、赤の明度平均値Rhと青
の明度平均値Bhの何れもが、明度値「7」以下で、明
度値域の空間S3であることから、「緑」と判定され
る。
【0027】次に、S50においては、S20で求められ
た、図形毎の閉領域を規定する輪郭線に基づいて、1針
毎の針落ち点を演算することで、各図形に刺繍を施す為
の刺繍データが求められる。更に、各図形毎の刺繍デー
タに、S40で求められた図形毎の糸色情報が付与され、
複数の図形に関する刺繍データが外部記憶装置7に装着
されたメモリカード6に格納される。そして、この制御
を終了して、メインルーチンにリターンする。その後、
メモリカード6が図示外の刺繍縫いミシンに装着され、
このメモリカード6に格納された刺繍データが順次読出
されて、図柄原画20で描かれたのと同様の模様が加工
布に刺繍縫いされる。そして、刺繍ミシンにおいては、
糸色情報に基づき、糸色情報に対応する色の名称が表示
される。
【0028】例えば、図9に示すように、閉領域W1の
輪郭線31により刺繍データが作成され、図形「お皿」
21が「白」の刺繍糸でサテン縫いされ、閉領域W2の
輪郭線32により刺繍データが作成され、図形「実部」
22が「赤」の刺繍糸でサテン縫いされ、更に閉領域W
3の輪郭線33により刺繍データが作成され、図形「葉
部」23が「緑」の刺繍糸でサテン縫いされる。
【0029】次に、画像図形処理制御により、図柄原画
20に含まれる図形を画定し、各図形の属性である色を
判定する作用について説明する。先ず、ぬり絵などによ
りカラーの図柄原画20が作成される。このとき、この
図柄原画20に特定輪郭線30及びその特定輪郭線30
によって囲まれる閉領域状に色塗り、或いは、印付けが
施される。次に、カラースキャナ装置5により、各図形
毎に画像処理上識別可能な特定輪郭線30が施された図
柄原画20を読取って、3原色に対応する3つの明度値
データr、g、bが含まれている図柄画像データに変換
されて、図柄画像データメモリ12aに格納されると、
この図柄画像データに基づいて、図柄画像中の特定輪郭
線30で囲まれた1以上の図形に関する輪郭線が求めら
れて閉領域Wが画定される。次に、この図柄画像データ
に基づいて、画定された図形の閉領域Wにおける、図柄
画像データの統計量として、3原色の各々の明度平均値
Rh、Gh、Bhが演算され、更にこれら明度平均値R
h、Gh、Bhに基づいて、図柄画像中の各図形の属性
である「色」が判定される。
【0030】これにより、図柄原画20の各図形の着色
された色などの属性に、濃淡や色ムラが存在する場合で
も、これらを無視でき、図柄原画20に含まれる各図形
が変形したり欠落することなく、閉領域状の図形とその
属性とを図柄原画20に精度よく且つ忠実に求められ
る。更に、刺繍データを作成する刺繍データが作成され
るので、刺繍データ作成装置を別途設けることなく、図
柄原画20に基づいた刺繍データを簡単に且つ迅速に作
成することができる。
【0031】尚、3原色に関する明度平均値Rh、G
h、Bhに代えて、明度値の中央値を用いたり、最尤値
を用いるように構成したり、カラースキャナ装置5に代
えて、白黒用のイメージスキャナ装置を用いてグレース
ケール(濃度値)により図柄画像データを構成したり、
更に明度値に代えて色相のデータをもちいるように構成
したり、また、統計量に基づいて判定される領域の属性
にしても、統計量の元となるデータのそれと一致してい
る必要はなく、例えば本実施例に関連していえば、色に
対してそれぞれ異なった縫い方向を属性として割り当て
るように構成したり、する等、本発明の技術的思想の範
囲内において、前記実施例の制御に関し、既存の技術や
当業者に自明の技術に基いて種々の変更を加えることも
あり得る。更に、上述した実施例においては、糸の色の
名称を直接表示しているが、単に「糸を交換して下さ
い。」というメッセージを、糸替えを示すデータに基づ
いて表示するようにしてもよい。また、本実施例におい
ては、外側の輪郭線WOや閉領域どうしの境目を刺繍し
ていないが、外側の輪郭線WOや閉領域どうしの境目を
閉領域内と合わせて、刺繍するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1に係る画像図形処理装置によれ
ば、画像入力手段と、閉領域画定手段と、統計量演算手
段と、閉領域色彩判定手段とを備えたので、画像処理上
識別可能な特定輪郭線を含む図柄原画の図柄画像データ
が求められ、この図柄画像データに基づいて、特定輪郭
線で囲まれた閉領域状の図形が画定されるとともに、図
柄画像データ中の色彩に関する統計量から図柄画像中の
各図形の色彩が判定されるので、図柄原画に含まれる各
図形が変形したり欠落することなく、閉領域状の図形と
その色彩とを図柄原画に忠実に且つ簡単に求めることが
できる。
【0033】請求項2に係る画像図形処理装置によれ
ば、前記統計量演算手段は、各図形における、3原色
(RGB)成分毎の明度に関する図柄画像データの統計
量を演算するので、図柄原画の各図形の境界部分で、着
色された色が隣接する異なる色により中間色として色分
解されても、この色変化を無視して、図柄画像中の各図
形の色を精度よく判定することができる。
【0034】請求項3に係る画像図形処理装置によれ
ば、前記統計量演算手段は、各図形における3原色(R
GB)成分毎の明度に関する平均値を、図柄画像データ
の統計量として演算するので、図柄原画の各図形の着色
された色などに、濃淡や色ムラが存在する場合でも、こ
れらを無視して、図柄画像中の各図形の色彩を精度よく
判定することができる。
【0035】請求項4に係る画像図形処理装置によれ
ば、前記閉領域画定手段で画定された図形のデータと、
閉領域色彩判定手段で判定された色彩のデータとに基づ
いて刺繍データを作成する刺繍データ作成手段を備えた
ので、刺繍データ作成手段を別途設けることなく、図柄
原画に基づいた刺繍データを簡単に且つ迅速に作成する
ことができる。
【0036】請求項5に係る画像図形処理方法によれ
ば、図柄原画に画像処理上識別可能な特定輪郭線を含む
状態で読取った図柄画像データを画像データ処理して、
図柄画像中の各図形を判別するとともに、図柄画像デー
中の色彩に関する統計量から各図形の色彩を判定する
ので、図柄原画に含まれる各図形が変形したり欠落する
ことなく、閉領域状の図形とその色彩とを図柄原画に忠
実に且つ簡単に求められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像図形処理装置の斜視図である。
【図2】画像図形処理装置の制御系のブロック図であ
る。
【図3】明度値テーブルの設定内容を説明する図表であ
る。
【図4】明度値域の3次元空間を説明する説明図であ
る。
【図5】画像図形処理制御のルーチンの概略フローチャ
ートである。
【図6】ぬり絵により作成された図柄原画である。
【図7】図柄画像データメモリ内のラスターデータを説
明する説明図である。
【図8】図柄原画に含まれる図形について求められた輪
郭線を示す図である。
【図9】各図形の閉領域毎に求められた刺繍データによ
る縫目模様を示す図である。
【符号の説明】
1 画像図形処理装置 5 カラースキャナ装置 10 CPU 11 ROM 12 RAM 20 図柄原画 30 特定輪郭線 W1〜W3 閉領域 CD 制御装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−170287(JP,A) 特開 平5−268490(JP,A) 特開 平5−268489(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 1/00 - 97/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像処理上識別可能な特定輪郭線で構成
    され、その特定輪郭線に囲まれた閉領域に画像処理上識
    別可能な色塗り、或いは、印付けを施された図柄原画を
    読み取り、その図柄原画の図柄画像データから各図形を
    表現する画像データを抽出する為の画像図形処理装置で
    あって、 前記図柄原画を読取って図柄画像データに変換する画像
    入力手段と、 前記画像入力手段で得られた図柄画像データを受けて、
    図柄画像中の前記特定輪郭線で囲まれた1以上の閉領域
    状の図形を画定する閉領域画定手段と、 前記画像入力手段で得られた図柄画像データに基づい
    て、閉領域画定手段で画定された各図形における、図柄
    画像データ中の色彩に関する統計量を演算する統計量演
    算手段と、 前記統計量演算手段で求めた統計量に基づいて、図柄画
    像中の各図形の色彩を判定する閉領域色彩判定手段と、 を備えたことを特徴とする画像図形処理装置。
  2. 【請求項2】 前記統計量演算手段は、前記各図形にお
    ける、3原色(RGB)成分毎の明度に関する図柄画像
    データの統計量を演算するように構成されたことを特徴
    とする請求項1に記載の画像図形処理装置。
  3. 【請求項3】 前記統計量演算手段は、各図形における
    3原色(RGB)成分毎の明度に関する平均値を、図柄
    画像データの統計量として演算するように構成されたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の画像図形処理装置。
  4. 【請求項4】 前記閉領域画定手段で画定された図形の
    データと、閉領域色彩判定手段で判定された色彩のデー
    タとに基づいて刺繍データを作成する刺繍データ作成手
    段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れ
    か1項に記載の画像図形処理装置。
  5. 【請求項5】 図柄原画を読取った図柄画像データから
    図柄原画に含まれる各図形を表現する画像データを抽出
    する画像図形処理方法であって、 前記画像処理上識別可能な特定輪郭線及び、前記特定輪
    郭線に囲まれた閉領域に画像処理上識別可能な色塗り、
    或いは、印付けを施す工程と、 前記図柄原画を画像入力手段で読取って図柄画像データ
    に変換する工程と、 画像データ処理手段で図柄画像データを処理して、図柄
    画像中の各図形を判別し、その各図形における、図柄画
    像データ中の色彩に関する統計量を演算し、その統計量
    に基づいて図柄画像中の各図形の色彩を判定する工程
    と、 を含むことを特徴とする画像図形処理方法。
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