JP4411595B2 - ミシンの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ミシンの制御装置に関し、特に縫製中に、下糸ボビンに巻いた下糸の残量が僅少になった場合でも、下糸ボビンに残っている僅かな下糸を有効に使用できるように、縫製を再開できるようにしたものに関する。
従来、刺繍ミシンや本縫いミシンにより布地に縫製処理を施す縫製中に、下糸ボビンに巻装されている下糸の残量が僅かになった場合には、その状態を検出器で検出するようにし、下糸の無い無駄な縫製処理を防止するように、警告メッセージを表示する一方、縫製処理を強制的に停止させるように制御されている。
例えば、特許第3194432号公報に記載のミシンの下糸残量検出装置は、針板の下側に設けられた回転釜の側部に、発光素子と受光素子とを備えた反射型の下糸残量センサを設け、縫製中の針上位置にタイミングで、切欠き部や開口部を介して発光素子から発光されたスポット光を受光素子で受光し、受光素子から出力される検出信号に基づいて、下糸残量を検出するようにし、下糸残量が所定量以下になった場合に、ミシンモータの駆動を停止させるよに、或いは警告音による警告を発生させるようにしてある(例えば、特許文献1参照)。
特許第3194432号公報 (第3頁、図3、図5)
ところで、縫製中に回転している下糸ボビンの下糸残量を検出するには、下糸残量検出センサは、特許文献1に記載のミシンの下糸残量検出装置のような反射型であったり、発光素子と受光素子とを回転釜に対して対向状に設けた透過型で構成するのが一般的である。しかし、下糸残量検出センサが反射型や透過型で構成されている場合、下糸ボビンには太さや材質、糸色が異なる種々の下糸が巻かれているため、下糸の残量を何れの下糸であっても精度よく検出することが不可能であり、下糸残量が僅少となって下糸切れが検出された場合であっても、実際には、数回〜数十回の糸量であって、約30Cm〜80Cmの糸量が残存している場合が多い。
前記特許文献1に記載のミシンの下糸残量検出装置においては、縫製中に、下糸ボビンに巻かれた下糸の残量が、所定量以下に少なくなった場合でも、前述したように、約30Cm〜80Cmの糸量が残存しているにも関わらず、ミシンモータの駆動を直ぐに停止させたり、警告音により警告するようにしてあるため、残存している約30Cm〜80Cmの下糸を用いて数針分の縫製を続行したいような場合であっても、下糸ボビンに残存している下糸を有効に利用できないこと、そのために下糸巻き作業のピッチが早くなり、作業性が低下すること、等の問題がある。
請求項1に係るミシンの制御装置は、ミシンの下糸の残量が僅少になったことを検知する下糸残量検知手段と、下糸残量検知手段が下糸残量が僅少になったことを検知したとき、ミシンモータを停止させる停止制御手段とを備えたミシンの制御装置において、停止制御手段によるミシンモータの停止後に縫製を許す残り縫製量を、針数又は下糸消費量で予め設定可能な残り縫製量設定手段と、停止制御手段によるミシンモータの停止後に縫製を行った実縫製量を針数又は下糸消費量で検出する実縫製量検出手段と、実縫製量検出手段で検出された実縫製量が残り縫製量設定手段で設定された残り縫製量に達したことを報知する報知手段とを備えたものである。
請求項2に係るミシンの制御装置は、ミシンの下糸の残量が僅少になったことを検知する下糸残量検知手段と、下糸残量検知手段が下糸残量が僅少になったことを検知したとき警告を発する警告手段とを備えたミシンの制御装置において、警告手段による警告出力後に縫製を許す残り縫製量を、針数又は下糸消費量で予め設定可能な残り縫製量設定手段と、警告手段による警告出力後に縫製を行った実縫製量を針数又は下糸消費量で検出する実縫製量検出手段と、実縫製量検出手段で検出された実縫製量が残り縫製量設定手段で設定された残り縫製量に達したことを報知する報知手段とを備えたものである。
請求項3に係るミシンの制御装置は、請求項1又は2の発明において、前記残り縫製量設定手段は縫製量を針数で設定し、実縫製量検出手段は実縫製量を針数で検出するものである。
請求項4に係るミシンの制御装置は、請求項1又は2の発明において、前記残り縫製量設定手段は縫製量を下糸消費量で設定し、実縫製量検出手段は実縫製量を下糸消費量で検出するものである。
請求項5に係るミシンの制御装置は、請求項1又は2の発明において、前記報知手段により実縫製量が残り縫製量設定手段で設定された残り縫製量に達したことが報知された場合、停止制御手段が作動するものである。
請求項1の発明によれば、ミシンの下糸の残量が僅少になったことを検知する下糸残量検知手段と、下糸残量検知手段が下糸残量が僅少になったことを検知したとき、ミシンモータを停止させる停止制御手段とを備えたミシンの制御装置において、残り縫製量設定手段と、実縫製量検出手段と、報知手段とを備えたので、下糸の残量が僅少になっても下糸ボビンに下糸が残存しているため、その残存している下糸量を残り縫製量として、針数又は下糸消費量で予め設定しておけば、下糸残量が僅少になってミシンモータが一旦停止されるが、その停止後に縫製を続行でき、縫製を行ったことにより針数又は下糸消費量で検出された実縫製量が、針数又は下糸消費量で予め設定された残り縫製量に達した場合に、その旨が報知されるので、下糸ボビンに残存している下糸の有効使用を可能にできる。
更に、残り縫製量に相当する針数又は糸消費量に相当する縫製が可能になり、それによる縫製作業の作業性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、ミシンの下糸の残量が僅少になったことを検知する下糸残量検知手段と、下糸残量検知手段が下糸残量が僅少になったことを検知したとき警告を発する警告手段とを備えたミシンの制御装置において、残り縫製量設定手段と、実縫製量検出手段と、報知手段とを備えたので、下糸の残量が僅少になっても下糸ボビンに下糸が残存しているため、その残存している下糸量を残り縫製量として、針数又は下糸消費量で予め設定しておけば、下糸残量が僅少になって警告が発するが、その警告出力後に縫製を続行でき、縫製を行ったことにより針数又は下糸消費量で検出された実縫製量が、針数又は下糸消費量で予め設定された残り縫製量に達した場合に、その旨が報知されるので、下糸ボビンに残存している下糸の有効使用を可能にできる。
更に、残り縫製量に相当する針数又は糸消費量に相当する縫製が可能になり、それによる縫製作業の作業性を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、前記残り縫製量設定手段は縫製量を針数で設定し、実縫製量検出手段は実縫製量を針数で検出するので、下糸残量が僅少になってミシンモータが一旦停止されるか、或いは警告された場合でも、その停止又は警告後に、針数で検出された実縫製量が針数で予め設定された残り縫製量に達するまで縫製を続行させることができ、下糸の有効使用を可能にすることができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記残り縫製量設定手段は縫製量を下糸消費量で設定し、実縫製量検出手段は実縫製量を下糸消費量で検出するので、下糸残量が僅少になってミシンモータが一旦停止されるか、或いは警告された場合でも、その停止又は警告後に、下糸消費量で検出された実縫製量が下糸消費量で予め設定された残り縫製量に達するまで縫製を続行させることができ、下糸の有効使用を可能にすることができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記報知手段により実縫製量が残り縫製量設定手段で設定された残り縫製量に達したことが報知された場合、停止制御手段が作動するので、残り縫製量に相当する縫製を続行して、下糸ボビンに巻かれた下糸の略全てを無駄無く使用してから、実際にミシンモータの制御を停止させることができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
本実施形態におけるミシンの制御装置は、下糸残量検出器により下糸ボビンに巻かれた下糸の残り量が僅少になったことが検出された場合でも、実際に残存している糸残り量に応じて縫製を続行できるようにし、下糸の略全てを無駄無く使用でき、しかもその残り糸量に応じて縫製を続行できるため、縫製作業の能率化を高めることができるようにしてある。
先ず、図1に示すように、刺繍縫いが可能な刺繍ミシンMについて、簡単に説明する。この刺繍ミシンMは、通常の家庭用の電子制御ミシンと同様のもので、ベッド部1と、ベッド部1の右端部から立設された脚柱部2と、脚柱部2の上端からミシンベッド部1に対向するように左方へ延びるアーム部3を有する。
ベッド部1の針板1aの下側には、送り歯を上下動させる送り歯上下動機構(図示略)及び前後動させる送り歯前後動機構(図示略)に加えて、後述するように、下糸ボビン25を収容し縫針6と協働する全回転釜7、糸切り機構(図示略)等が設けられている。
脚柱部2の前面には、大型でカラーの液晶ディスプレイ(以下、単にカラーディスプレイという)10が設けられ、このカラーディスプレイ10には、実用模様や刺繍模様等の種々の縫目模様、縫製作業に必要な各種の機能を実行させる機能名、更には各種のメッセージ等が表示される。
このカラーディスプレイ10の前面には、複数の実用模様や刺繍模様の模様名や各種の機能を実行させる機能名、送り量や針振り量等の各種設定画面における数値設定等の表示位置の各々に対応させて、透明電極からなるタッチキー11をマトリックス状に設けた操作パネルが設けられている。それ故、縫製に供する所望の刺繍模様の選択や機能の指示や数値設定が、これら設定画面に表示される刺繍模様や設定画面に対応するタッチキー11を押圧操作することで実現することができる。
アーム部3には、ミシンモータ52で回転駆動される左右方向に延びるミシン主軸(図示略)と、このミシン主軸を作業者により手動操作で回転可能なハンドプーリ8と、下端に縫針6を装着した針棒5を上下動させる針棒駆動機構と、針棒5を布送り方向と直交する方向に揺動させる針棒揺動機構(図示略)と、天秤を針棒5の上下動に調時して上下動させる天秤駆動機構(図示略)等が設けられている。
アーム部3の前面側には、縫製作業の起動と停止を指令する起動停止スイッチ12と、後述する下糸残量検知器30により下糸ボビン25に巻かれた下糸24の残量が僅少になった場合に、ミシンモータ52の駆動を一旦停止させるか否かを設定するが一旦停止設定スイッチ13等が設けられている。
尚、送り歯上下動機構と針棒上下動機構とは、ミシンモータ52で回転されるミシン主軸により駆動されるが、針棒揺動機構は針棒揺動用ステッピングモータ53で独立して駆動されるとともに、送り歯前後動機構は送り歯前後駆動用ステッピングモータ54で独立的に駆動される(図4参照)
ところで、ベッド部1の左端側部分に、刺繍枠を用いた刺繍縫いのための刺繍枠駆動機構15が着脱可能に装着される。刺繍枠駆動機構15には、刺繍枠(図示略)をX方向(左右方向)とY方向(前後方向)に夫々独立に駆動する。
それ故、刺繍枠駆動機構15には、Y方向駆動機構を内蔵したY方向駆動部17と、これをX方向(左右方向)へ駆動するX方向駆動機構と、X方向駆動機構を駆動するX送りモータ18と、Y方向駆動機構を駆動するY送りモータ19(図4参照)とが設けられている。
刺繍枠駆動機構15がベッド部1の左側に装着されると、実用縫いモードに代えて刺繍縫いモードが設定され、X送りモータ18とY送りモータ19とがコネクタ40aを介して刺繍ミシンMの制御装置40の出力インターフェース46にコネクタ25aを介して電気的に接続され、制御装置40によりX及びY送りモータ18,19が夫々独立して駆動制御される。但し、刺繍枠駆動機構15の装着が解除されると、刺繍縫いモードに代えて実用縫いモードが設定される。
次に、ベッド部1内に設けられた下糸残量検知器30について、図2に基づいて説明する。先ず、下糸ボビン25を有する全回転釜7について簡単に説明しておく。
前述したように、針板1aの下側に全回転釜7が配設され、その全回転釜7は縫針6の上下動に同期して回転可能な外釜21を備え、その外釜21には剣先21a及び切欠き部21bが形成されている。外釜21には内釜22が静止状態で保持され、内釜22の収容部22aにはボビンケース23が手前側から着脱可能に位置決めされている。そのボビンケース23内には、下糸24が巻装された中空軸部25aと中空軸部25aの両端に設けた1対の鍔部25bとからなる下糸ボビン25が、着脱可能且つ回転可能に装着されている。
下糸残量検知器30は、内釜22とボビンケース23の周壁に、縫針6が針上位置にあるときに、外釜21の切欠き部21bに対向する開口22b,23aを夫々設けることにより、針上位置で切欠き部21bと開口22b,23aを通って全回転釜7の内外を連通可能な通路を予め形成しておき、その通路を通して下糸ボビン25に巻装された下糸24にスポット光を照射し、その反射光から下糸残量を検知するように構成されている。
その為に、全回転釜7の近傍位置に、下糸ボビン25内の下糸24にスポット光を照射するための1つの発光素子31と、反射光を受光する2つの受光素子32,33を取付けた支持体34が図示外のフレームに固着されている。これら発光素子31と受光素子32,33の先端部に光透過部を有するケース35,36で夫々覆われ、各素子31〜33の先端に集光レンズが一体形成されている。
下糸残量検知器30はこのように構成されているので、発光素子31から下糸ボビン25に向けて発光されたスポット光は、針上位置のタイミングで、切欠き部21b及び開口22b,23aを通過して下糸ボビン25に巻装された下糸24に照射され、下糸24により反射した反射光がこれら開口22b,23a及び切欠き部21bを経て受光素子32,33で夫々受光される。このように受光した受光素子32,33は受光量に応じた検知信号を後述する制御装置40の入力インターフェース41に供給する。
そこで、制御装置40においては、縫針6の針上位置のタイミングで発光素子31を発光させ、このときに2つの受光素子32,33から夫々供給される2つの検知信号の比率から下糸残量を演算により求める。即ち、図3に示すように、下糸24である検出対象Kが発光素子31に対して実線で示す近距離にある場合と、2点鎖線で示す遠距離にある場合とでは、発光素子31から発光されたスポット光の検出対象Kによる反射角度が変化するため、反射光に対する各受光素子32,33の受光量が変化する。
このように、検出対象Kの下糸残量検知器30からの距離、つまり下糸24の残量に応じて各受光素子32,33から出力される検知信号の比率が変化するため、これら検知信号の比率を、図示外の下糸残量テーブルに基づいて求めることにより、下糸残量を比較的正確に検知することができる。但し、ここでは、検知信号の比率に対する下糸残量を求める下糸残量テーブルの詳しい説明を省略する。
次に、刺繍ミシンMの制御系について説明すると、図4に示すように、制御装置40は、入力インターフェース41と、CPU42とROM43及びRAM44と電気的に書換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ45とを含むコンピュータと、出力インターフェース46と、これらを相互に接続するデータバス等のバス47と、駆動回路48〜51等を有する。
入力インターフェース41には、起動停止スイッチ12と、タッチキーを有する操作パネル11と、下糸残量検知器30の受光素子32,33と、一旦停止設定スイッチ13等が接続されている。出力インターフェース46には、これらモータ52〜54の為の駆動回路48〜50と、カラーディスプレイ(LCD)10の為のディスプレイコントローラ(LCDC)55と、刺繍枠駆動機構15のX送りモータ18とY送りモータ19の為の駆動回路51とが接続されている。
ROM43には、各種の駆動機構を駆動制御するとともに、実用模様や刺繍模様を選択する模様選択制御や各種の表示制御を含む縫製制御プログラムに加えて、その縫製制御プログラムに含まれる本願特有の下糸残量管理制御の制御プログラム、針上位置のタイミングで発光素子31を発光させるとともに、受光素子32,33から出力された検知信号の比率に基づいて下糸残量を演算する下糸残量演算制御プログラム、等が予め格納されている。RAM44には、CPU42で演算処理した演算結果を収容する各種メモリ、ポインタ、カウンタ等が、必要に応じて設けられている。
次に、制御装置40で実行される下糸残量管理制御のルーチンについて、図5のフローチャートに基づいて説明する。ここで、この下糸残量管理制御は、縫製処理の実行中に、縫針6が針上位置のタイミングに達する毎に、メイン制御に対する割込み処理により実行されるものである。但し、図中の符号Si(i=11、12、13・・・)は各ステップである。
電源スイッチの操作により電源が投入さると、この制御が開始され、先ず、下糸残量が僅少になったときに縫製処理の延長を指示する縫製延長フラグは、この時点ではまだセットされていないため(S11:No)、下糸残量検知処理(図6参照)が実行される(S12)。この制御が開始されると、先ず、2つの受光素子32,33から供給される検知信号が読込まれ(S31)、前述した下糸残量演算制御プログラムにより下糸残量演算が実行される(S32)。
下糸残量演算の結果、下糸残量が僅少でない場合には(S33:No)、下糸有り状態が設定され(S36)、この制御を終了して、下糸残量管理制御のS13にリターンする。しかし、下糸残量が僅少の場合に(S33:Yes )、一旦停止設定スイッチ13により一旦停止モードが設定されていない場合で、一旦停止フラグがセットされていない場合には(S34:No)、縫製延長フラグがセットされ(S35)、下糸有り状態が設定され(S36)、リターンする。
一方、一旦停止設定スイッチ13により一旦停止モードが設定されている場合で、一旦停止フラグがセットされている場合には(S34:Yes )、下糸僅少状態が設定され(S37)、リターンする。次に、下糸残量管理制御において、下糸有り状態の場合であって(S13:Yes )、縫製延長フラグがセットされていない場合、つまり下糸残量が充分にある場合には(S17:No)、この制御を終了する。
しかし、縫製延長フラグがセットされている場合には(S17:Yes )、ディスプレイ10にメッセージ「下糸僅少状態」により警告表示され(S18)、残り縫製量Xとして、操作パネル11に表示された残り縫製量設定画面を介して、所定の縫製延長用下糸消費量(例えば、50Cm) が設定される(S15)。次に、縫製延長フラグがセットされ(S16) 、この制御を終了する。下糸僅少状態の場合には(S13:No)、ミシンモータ52の駆動を停止させる指令が出力され(S14)、S15、S16を経て、この制御を終了する。
ところで、この制御が開始されたときに、縫製延長フラグがセットされている場合には(S11:Yes )、実縫製糸量Xnを求める演算処理(図7参照)が実行される(S19)。この制御が開始されたときに、刺繍枠駆動機構15がベッド部1に装着されていないため、縫いモードが実用縫いモードの場合には(S41)、この針上位置に達する直前の縫製動作に際して実行された、針棒揺動用ステッピクモータ53の駆動パルス数から求められた針振り量と、送り歯駆動用ステッピクモータ54の駆動パルス数から求められた送り量とに基づいて、今回の実際の消費糸量Xaが演算される(S42)。
次に、前回までの実縫製糸量Xnに今回の消費糸量Xaを加算した今回までの実縫製糸量Xnが演算され(S44)、この制御を終了して、下糸残量管理制御のS20にリターンする。一方、刺繍枠駆動機構15がベッド部1に装着されているため、縫いモードが刺繍縫いモードの場合には(S41)、この針上位置に達する直前の縫製動作に際して実行された、X送りモータ18の駆動パルス数から求められたX送り量と、Y送りモータ19の駆動パルス数から求められたY送り量とに基づいて、今回の実際の消費糸量Xaが演算され(S43)、S44により、今回までの実縫製糸量Xnが演算される。
次に、下糸残量管理制御において、今回までの実縫製糸量Xnが残り縫製量Xよりも少ない場合には(S20:No)、この制御を終了する。しかし、実縫製糸量Xnが残り縫製量X以上になった場合には(S20:Yes )、カラーディスプレイ10にメッセージ「残り縫製量を消費」が表示され(S21)、ミシンモータ52の駆動を停止するように指令され(S22)、最終的に縫製延長フラグがリセットされ(S23)、この制御を終了する。
ここで、下糸残量検知器30や下糸残量検知制御等で下糸残量検知手段が構成され、下糸残量管理制御のS14,S22等で停止制御手段が構成され、下糸残量管理制御のS15等で残り縫製量設定手段が構成され、下糸残量管理制御のS19等で実縫製量検出手段が構成され、下糸残量管理制御のS20,S21等で警告手段が構成されている。
このように、下糸残量検知器30により下糸24の残量が僅少になったことが検知された場合でも、下糸24は下糸ボビン25に幾分なりとも残存しているため、その残存している下糸量を残り縫製量として、下糸消費量で予め設定しておけば、下糸残量が僅少になってミシンモータ52が一旦停止されるか或いは警告されるが、その停止又は警告後に所定糸量分、縫製を続行でき、縫製を行ったことにより下糸消費量で検出された実縫製量が、下糸消費量で予め設定された残り縫製量に達した場合に、その旨がカラーディスプレイ10を介して報知されるので、下糸ボビン25に残存している下糸24の有効使用を可能にできる。
更に、残り縫製量に相当する糸消費量に相当する縫製が可能になり、それによる縫製作業の作業性を向上させることができる。
次に、前記実施の形態の変更形態について説明する。
1〕前述した下糸残量管理制御を、図8に示すように部分的に変更し、残り縫製量を針数で設定するようにしてもよい。即ち、図5の下糸残量管理制御と同様のステップについては同じステップ番号を付す。それ故、S15Aにおいては、残り縫製量Xとして、所定の縫製延長用針数(例えば、60針) が設定される。また、縫製延長フラグがセットされている場合には(S11:Yes )、実縫製針数Xnが1つインクリメントされ(S19A)、実縫製針数Xnが残り縫製量X以上になった場合には(S20A:Yes )、カラーディスプレイ10にメッセージ「残り縫製量を消費」が表示され(S21)、以下同様にS22、S23が実行される。
この場合には、下糸ボビン25に残存している下糸量を残り縫製量として、針数で予め設定しておけば、下糸残量が僅少になってミシンモータ52が一旦停止されるか、或いは警告されるが、その停止又は警告後に縫製を続行でき、縫製を行ったことにより針数で検出された実縫製量が、針数で予め設定された残り縫製量に達した場合に、その旨がディスプレイ10を介して報知されるので、下糸ボビン25に残存している下糸24の有効使用を可能にできる。ここで、下糸残量管理制御のS15A等で残り縫製量設定手段が構成され、下糸残量管理制御のS19A等で実縫製量検出手段が構成され、下糸残量管理制御のS20A,S21等で警告手段が構成されている。
2〕下糸残量検知器30は、反射型以外に透過型等、種々の検知器を用いるようにしてもよい。
3〕刺繍縫いモードにおいては、今回の下糸消費量Xaを、今回の刺繍縫製に用いられた刺繍データの相対座標から、X送り量とY送り量を夫々求めるようにしてもよい。また、実用縫いモードにおいては、今回の下糸消費量Xaを、選択された実用模様の種類に基づいて求めるようにしてもよい。
4〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係る刺繍ミシンの斜視図である。 全回転釜と下糸残量検知器の正面図である。 下糸残量検知器により下糸残量を求める光学系の説明図である。 刺繍ミシンの制御系のブロック図である。 下糸残量管理制御のフローチャートである。 下糸残量検知処理制御のフローチャートである。 実縫製糸量演算処理制御のフローチャートである。 変更形態に係る図6相当図である。
符号の説明
M 刺繍ミシン
10 ディスプレイ
24 下糸
30 下糸残量検知器
40 制御装置
52 ミシンモータ

Claims (5)

  1. ミシンの下糸の残量が僅少になったことを検知する下糸残量検知手段と、前記下糸残量検知手段が下糸残量が僅少になったことを検知したとき、ミシンモータを停止させる停止制御手段とを備えたミシンの制御装置において、
    前記停止制御手段によるミシンモータの停止後に縫製を許す残り縫製量を、針数又は下糸消費量で予め設定可能な残り縫製量設定手段と、
    前記停止制御手段によるミシンモータの停止後に縫製を行った実縫製量を針数又は下糸消費量で検出する実縫製量検出手段と、
    前記実縫製量検出手段で検出された実縫製量が前記残り縫製量設定手段で設定された残り縫製量に達したことを報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とするミシンの制御装置。
  2. ミシンの下糸の残量が僅少になったことを検知する下糸残量検知手段と、前記下糸残量検知手段が下糸残量が僅少になったことを検知したとき警告を発する警告手段とを備えたミシンの制御装置において、
    前記警告手段による警告出力後に縫製を許す残り縫製量を、針数又は下糸消費量で予め設定可能な残り縫製量設定手段と、
    前記警告手段による警告出力後に縫製を行った実縫製量を針数又は下糸消費量で検出する実縫製量検出手段と、
    前記実縫製量検出手段で検出された実縫製量が前記残り縫製量設定手段で設定された残り縫製量に達したことを報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とするミシンの制御装置。
  3. 前記残り縫製量設定手段は前記縫製量を針数で設定し、前記実縫製量検出手段は実縫製量を針数で検出することを特徴とする請求項1又は2に記載のミシンの制御装置。
  4. 前記残り縫製量設定手段は前記縫製量を下糸消費量で設定し、前記実縫製量検出手段は実縫製量を下糸消費量で検出することを特徴とする請求項1又は2に記載のミシンの制御装置。
  5. 前記報知手段により実縫製量が前記残り縫製量設定手段で設定された残り縫製量に達したことが報知された場合、前記停止制御手段が作動することを特徴とする請求項1又は2に記載のミシンの制御装置。
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