JP2007515381A - テトラペプチドとトリペプチドの混合物を含む組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】老化、若しくは光損傷を受けた皮膚に関連する小じわ、しわ及び他の症状を減少させ、皮膚の外観及び生理学的改善に有用な局所用組成物を提供する。
【解決手段】a)少なくとも1種のリジン系テトラペプチドを0.00001〜0.5質量百分率%と、少なくとも1種のGHK−トリペプチドを0.00001〜1.0質量百分率%;及び b)少なくとも1種の追加原料を含む局所用組成物とする。
【選択図】なし

Description

本発明は化粧品及びパーソナルケア製品の分野に関する。
老化の目に見える最初の徴候は、通常は皮膚に見られる乾燥、小じわ及びしわ、年齢斑、赤斑、たるみ及び弛緩である。くすみ及び毛髪脱落もよく知られた症状である。
大気汚染、機械的ストレス、家庭用及びその他の化学薬品との接触、並びに日焼けを含む日光曝露(光線加齢)等、種々の外的原因によるストレスから生じる皮膚状態の悪化を手入れ、若しくは防止するための数々の消費者用スキンケア、又はヘアケア製品が入手可能である。これはもちろん、にきび、日常の食物及び老化全般等の自然なストレスに加えてのものである。
皮膚はこれらのストレスに永続的に曝露されており、このため、しわ及び乾燥、皮膚の痩薄化及びその他の組織学的変化等の皮膚の老化及び損傷という目に見える徴候が発生する。皮膚が老化するにつれて、蛋白質合成が減少し、タンパク質分解及び皮膚バリアー、結合組織及び粘着の全般的な破壊が増加する。
多くの化合物が、老化したもしくは光損傷を受けた皮膚と関連のある小じわ、しわ及び他の症状を減少させることを含み、皮膚の外観及び生理学の改良に有用であると記載されている。多くの組成物が世界中の市場で入手することができる。
しかしながら、より良い組成物の開発が常に望まれている。
レチノイド、α及びβ−ヒドロキシ酸、フラボノイド及びイソフラボンが、にきびやしわに対して作用し、細胞再生の速度を速め、ホルモンの不均衡を修正するとして提案されている。これらの改善方法は問題がない訳ではなく、例えば不安定性(レチノイド、フラボノイド)、刺激作用(レチノイド、ヒドロキシ酸)が見られ、それによる副作用(植物フラボン)が考えられる。
特許文献1には、特定のペプチド及びその誘導体による皮膚障害性の免疫機能及び炎症の調節用の化粧品、並びに医薬組成物としての使用が開示されている。
特許文献1記載のペプチド及び誘導体は、2〜5個のアミノ酸の長さを有する。
これらペプチド及びその誘導体は、IL−6及びIL−8の組織濃度を、若い組織に見られるものに近いレベルに減少させることによって作用すると言われている。例示されたペプチドは、N−パルミトイル−Pro−Arg、N−パルミトイル−Thr−Lys−Pro−Arg(配列番号1)、Arg−Lys−Pro−Arg(配列番号2)及びN−パルミトイル−Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号3)を含む。
特許文献1によれば、種々のペプチドの組み合わせが可能であるが、該文献はトリペプチド及びテトラペプチドの組み合わせを具体的に特定してない。
とりわけ、あるテトラペプチドを導入した化粧品及びパーソナルケア製品を開示している特許文献2及び3を参照するのが望ましい。又、セダーマ社は、アイリス(EYELISS)の商品名で、目の下のたるみの手入れ用の製品も販売している。この製品は、N−パルミトイルGly−Gln−Pro−Arg(配列番号3)とジペプチドVal−Trpの混合物を含む。このジペプチドは、有意なコラーゲン刺激活性を有さず、この組み合わせでは、この特質はテトラペプチドを単独で使用することで実現するレベル以上に増強することはない。ダイセル化学工業株式会社、河本隆文らによる特許文献4及5の他、非特許文献1を参照するのが望ましい。
WO 00/43417号公報 米国特許第6,620,419号公報 米国特許第6,492,326号公報 特開平7−324097号公報 特開平8−311098号公報 ケミカルアブストラクツ(Chemical Abstracts)Vol.124、No.19、1996年5月6日(抄訳番号261765)
皮膚は、大気汚染、機械的ストレス、家庭用及びその他の化学薬品との接触、並びに日焼けを含む日光曝露(光線加齢)等、種々の外的原因によるストレスに永続的に曝露されており、この為、しわ及び乾燥、皮膚の痩薄化及びその他の組織学的変化等の皮膚の老化及び損傷という目に見える徴候が発生する。
そこで本発明の目的は、老化、若しくは光損傷を受けた皮膚に関連する小じわ、しわ及び他の症状を減少させること、並びに皮膚の外観及び生理学の改良に有用な局所用組成物を提供することにある。
驚くべきことに、今日では、あるテトラペプチド、特に配列がGly−Gln−Pro−Arg(配列番号3)のテトラペプチドを含む組成物、その類似体及び誘導体、(「リジン系テトラペプチド」と総称する)が、一つ以上のトリペプチド、特に配列がGly−His−Lysのもの、その類似体及び誘導体(「GHK−トリペプチド」と総称する)と組み合わせると、一つ以上の追加原料(キャリアを含んでもよい)との任意の組み合わせで、ある環境下では、上述の症状を一つ以上緩和する可能性があることが発見されている。
又、脂肪族基側鎖を含む少なくとも1個のアミノ酸、少なくとも1個のNH含有側鎖を含む少なくとも1個のアミノ酸、及び少なくとも1個のカチオン性アミン(NH 、NH 、等、pH6.0で正に帯電した塩基性アミノ酸)含有側鎖を含む少なくとも1個、好ましくは2個のアミノ酸の他、これらのアシル誘導体(「ALAMCAT−テトラペプチド」と総称)を有するテトラペプチドを使用すると、あるトリペプチドとの組み合わせで使用する場合利点をもたらすことが可能であることも発見されている。
前述のリジン系テトラペプチドと異なり、これらのALAMCAT−テトラペプチドは、必ずしもリジン、その類似体、もしくはリジンの誘導体をベースとしてはいない。しかしながら、リジン系テトラペプチドには、いくつかのALAMCAT−テトラペプチドがリジン系ペプチドの定義に該当するのと全く同様に、この定義に該当する可能性があるものもある。
本発明のこの態様に係る好ましいトリペプチドは、少なくとも1個のHis(ここでは「His系トリペプチド」と呼ぶ)を含む。前述のGHK−トリペプチドと異なり、これらのHis系トリペプチドは必ずしも配列Gly−His−Lysを有するトリペプチド、その類似体、もしくはその誘導体をベースとしてはいない。
しかしながら、His系トリペプチドには、これらのGHK−トリペプチドにHis系ペプチドの定義に該当するものがあるのと全く同様に、この定義に該当する可能性があるものもある。これらのALAMCAT-テトラペプチド及びHis系トリペプチドは、同じ量、同じ割合で、同じ追加原料と混合して使用してもよく、リジン系テトラペプチド及びGHK−トリペプチドを含む混合物と同じように(老化の目に見える徴候を減少させる等)で使用してもよい。
実際に、それが可能である一方、本発明の一態様によると、上記のようにALAMCAT−テトラペプチドをHis系トリペプチドと組み合わせる、もしくはリジン系テトラペプチドをGHK−トリペプチドと組み合わせるには、ALAMCAT−テトラペプチドとGHK−トリペプチドとの組み合わせの他、リジン系テトラペプチドと、His系トリペプチドとの組み合わせもまた考えられる。
従って、本発明の態様は「テトラペプチド」及びある「トリペプチド」との混合物に関して説明されるが、それらの説明は、特に注記しない限り、上記全てにも等しく適用され得る。
特に、テトラペプチド(リジン系テトラペプチド、ALAMCAT−テトラペプチドもしくはその混合物)とトリペプチド(His系トリペプチド、GHK−トリペプチドもしくはその混合物)の組み合わせには、繰り返し局所的に適用すれば、本明細書中で記載の利点及び品質の少なくともいくつかや、そのルーチン分析によって誘導し得る他の利点をもたらすことが可能であるものもあることが発見された。
これらの利点は、場合によっては、またある好ましい組み合わせにおいては、ヒトの皮膚上の目に見える老化の徴候を改善する能力を含み得るが、これに限定されるものではない。これらの徴候とは、小じわ、しわ、孔の拡大、粗さ、乾燥、及び伸展線(妊娠、外傷もしくは他の影響によって起こるもの )、目の下のたるみ(「腫れた目」とも言われる)及び(目の下の)くま等のその他の皮膚の肌目の欠点を含み、いずれも皮膚の痩薄化、血行不良及び組織のたるみによって引き起こされる。
実際に、これらの組成物には、組織再生における利益を有することが発見されたものもある。本発明に係るテトラペプチドとトリペプチド組み合わせの中には、皮膚細胞においてコラーゲンI、フィブロネクチン、コラーゲンIV及びヒアルロン酸等の特定の有利な生体分子の生成を刺激し得るものもある。
これら特定の有利な生体分子は、これらに限定されるものではない。
場合によっては、この組み合わせは、テトラペプチドもしくはトリペプチドのいずれかを単独で適用しても生体分子の生成が刺激されない部位で、生体分子の生成を刺激する。
他の例では、この組み合わせは、ペプチドを個々に加えた場合に達成されるよりも多量の生体分子の生成を刺激する。
実際に、ある好ましい本発明の態様では、相乗的な組み合わせが作られる。
一態様において、本発明は、皮膚科学的に許容可能なキャリアを含み得る追加的なスキンケア活性物質、もしくは追加的な原料と任意に組み合わせて配合された混合されたテトラペプチド及びトリペプチドを含む局所用組成物に関する。
特に好ましいのは、His系トリペプチドと調合したALAMCAT−テトラペプチドを含む組成物及びGHK−トリペプチドと調合したリジン系テトラ−ペプチドを含む組成物である。本発明に係る特に好ましいテトラペプチドは、N−パルミトイル−Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号3)である。
本発明に係る有用な特に好ましいトリペプチドは、アミノ酸配列Gly−His−Lys、その類似体及びN−パルミトイル−Gly−His−Lys等のそのN−アシル誘導体をベースとするものである。
また本発明のある態様は、化粧品、パーソナルケア製品、局所用医薬製剤もしくはヒトの皮膚の目に見える老化の徴候を減少させるための薬剤を製造するための組成物の使用にも関する。
これは、本発明の薬剤をそのような治療を必要とするヒトの皮膚に局所的に適用することによって達成される。
又、本発明のある態様は、ヒトの皮膚の状態及び外観を改良し、老化の目に見える徴候を防止する及び/又は減少させるような組成物の使用方法にも関する。
これらの方法は、一般的に、必要に応じて、最も目的に適した量及び頻度で組成物を皮膚に局所的に適用することを特徴とする。
ある皮膚状態を防止する方法、その発症を遅らせる方法、もしくはそれを治療する方法もまた考えられる。
即ち、請求項1に係る発明は、a)少なくとも1種のリジン系テトラペプチドを0.00001〜0.5質量百分率%と、少なくとも1種のGHK−トリペプチドを0.00001〜1.0質量百分率%;及び b)少なくとも1種の追加原料を含む局所用組成物に関する。
請求項2に係る発明は、前記テトラペプチド及び前記トリペプチドが、50:1〜1:50の比で存在する請求項1に記載の局所用組成物に関する。
請求項3に係る発明は、前記テトラペプチド及び前記トリペプチドが、10:1〜1:10の比で存在する請求項2に記載の局所用組成物に関する。
請求項4に係る発明は、前記トリペプチドが質量百分率%で、前記テトラペプチドの量より多い量で存在する請求項1に記載の局所用組成物に関する。
請求項5に係る発明は、前記テトラペプチド及び前記トリペプチドのうち少なくとも一方が、アシル誘導体である請求項1に記載の局所用組成物に関する。
請求項6に係る発明は、前記テトラペプチド及び前記トリペプチドが、アシル誘導体である請求項5に記載の局所用組成物に関する。
請求項7に係る発明は、前記テトラペプチドが、N−パルミトイル−Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号3)である請求項5もしくは6のいずれかに記載の局所用組成物に関する。
請求項8に係る発明は、前記トリペプチドが、N−パルミトイル−Gly−His−Lysである請求項5もしくは6のいずれかに記載の局所用組成物に関する。
請求項9に係る発明は、前記追加原料が、前記組成物に導入される場合、過度の毒性、不適合性、不安定性、もしくはアレルギー反応がなくケラチン組織への適用に適している請求項1及び2、若しくは4乃至6のいずれかに記載の局所用組成物に関する。
請求項10に係る発明は、前記少なくとも1種の追加原料が、洗浄剤、毛髪コンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤、ヘアスタイリング剤、フケ防止剤、育毛剤、香水、日焼け止め、日焼け防止剤、顔料、湿潤剤、皮膜形成剤、毛染め剤、化粧剤、洗剤、薬、増粘剤、乳化剤、保湿剤、皮膚軟化剤、防腐剤、防臭活性物質、皮膚科学的に許容可能なキャリア、界面活性剤、研磨剤、吸収剤、香料、着色剤/着色料、精油、皮膚への刺激剤、収斂薬、抗ざ瘡剤、固化防止剤、消泡剤、抗菌剤、抗酸化剤、結合剤、生物学的添加物、酵素、酵素阻害剤、酵素賦活物質、補酵素、植物抽出物、セラミド、付加ペプチド、緩衝剤、増量剤、キレート剤、化粧用殺生物剤、変性剤、 薬用収斂剤、外用鎮痛剤、ポリマー、クアット、直接性増加剤、乳白剤、pH調整剤、噴射剤、還元剤、金属イオン封鎖剤、皮膚ブリーチング剤及び/又は美白剤、皮膚コンディショニング剤、皮膚鎮静剤及び/又は回復剤、アロエベラ、パントテン酸及びその誘導体、アラントイン、ビサボロール、グリチルリチン酸二カリウム、皮膚処理剤、濃厚剤、ビタミン及びその誘導体からなる群より選択される何れか1つ以上である請求項9に記載の局所用組成物に関する。
請求項11に係る発明は、複数の追加原料を更に含み、該追加原料のうち少なくとも1種は、皮膚科学的に許容可能なキャリアである請求項10に記載の組成物に関する。
請求項12に係る発明は、追加原料であるルチン及びボーマン・バーク型阻害剤及び皮膚科学的に許容可能なキャリアを更に含む請求項10に記載の局所用組成物に関する。
請求項13に係る発明は、追加原料であるベルベリンもしくはクリシン及びキレート剤及び皮膚科学的に許容可能なキャリアを更に含む請求項10に記載の局所用組成物に関する。
請求項14に係る発明は、少なくとも1種のリジン系テトラペプチド、少なくとも1種のGHK−トリペプチド及び少なくとも1種の追加原料を含有する皮膚細胞用の組成物であって、該組成物がコラーゲンIの合成を促進する皮膚細胞用の組成物に関する。
請求項15に係る発明は、前記テトラペプチド及び前記トリペプチドが、100:1〜1:100の比で存在する請求項14に記載の局所用組成物に関する。
請求項16に係る発明は、前記テトラペプチド及び前記トリペプチドが、50:1〜1:50の比で存在する請求項15に記載の局所用組成物に関する。
請求項17に係る発明は、前記トリペプチドが質量百分率%で、前記テトラペプチドの量より多い量で存在する請求項14に記載の局所用組成物に関する。
請求項18に係る発明は、前記トリペプチド及び前記テトラペプチドのうち少なくとも一方が、アシル誘導体である請求項14に記載の局所用組成物に関する。
請求項19に係る発明は、前記テトラペプチドがN−パルミトイル−Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号3)であり、且つ前記トリペプチドがN−パルミトイル−Gly−His−Lysである請求項18に記載の局所用組成物に関する。
請求項20に係る発明は、前記少なくとも1種の追加原料が、洗浄剤、毛髪コンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤、ヘアスタイリング剤、フケ防止剤、育毛剤、香水、日焼け止め、日焼け防止剤、顔料、湿潤剤、皮膜形成剤、毛染め剤、化粧剤、洗剤、医薬品、増粘剤、乳化剤、保湿剤、皮膚軟化剤、防腐剤、防臭活性物質、皮膚科学的に許容可能なキャリア、界面活性剤、研磨剤、吸収剤、香料、着色剤/着色料、精油、皮膚への刺激剤、収斂薬、抗ざ瘡剤、固化防止剤、消泡剤、抗菌剤、抗酸化剤、結合剤、生物学的添加物、酵素、酵素阻害剤、酵素賦活物質、補酵素、植物抽出物、セラミド、付加ペプチド、緩衝剤、増量剤、キレート剤、化粧用殺生物剤、変性剤、 薬用収斂剤、外用鎮痛剤、ポリマー、クアット、直接性増加剤、乳白剤、pH調整剤、噴射剤、還元剤、金属イオン封鎖剤、皮膚ブリーチング剤及び/又は美白剤、皮膚コンディショニング剤、皮膚鎮静剤及び/又は回復剤、アロエベラ、パントテン酸及びその誘導体、アラントイン、ビサボロール、グリチルリチン酸二カリウム、皮膚処理剤、濃厚剤、ビタミン及びその誘導体からなる群より選択される何れか1つ以上である、請求項14に記載の局所用組成物に関する。
請求項21に係る発明は、前記アシル基が、アミノ酸のうち少なくとも1個のN末端基に結合し、且つ直鎖もしくは分枝鎖、長鎖もしくは短鎖、飽和もしくは不飽和であり、ヒドロキシル、アミノ、アシルアミノ、硫酸もしくはスルフィド基のうち一つ以上で置換されているかもしくは非置換であり、且つ酢酸、ビオチン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、オクタン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、リノール酸、リノレン酸、リポ酸、オレイン酸、イソステアリン酸、エライドイック酸、2−ethylhexaneic acid 、ヤシ油脂肪酸、タロー脂肪酸、硬化タロー脂肪酸、パーム核油脂肪酸、ラノリン脂肪酸もしくはそれらの混合物からなる群より選択される何れか1つ以上から誘導することができる請求項18に記載の組成物に関する。
請求項22に係る発明は、前記アシル基が、アセチル基、パルミトイル基、エライドイル基、ミリスチル基、ビオチニル基、オクタノイル基からなる群より選択される何れか1つである請求項21に記載の組成物に関する。
請求項23に係る発明は、a)少なくとも1種のALAMCAT−テトラペプチドを0.00001〜5.0質量百分率%、及び少なくとも1種のHis系トリペプチドを0.00001〜10.0質量百分率%;及び b)少なくとも1種の追加原料を含む化粧品組成物に関する。
請求項24に係る発明は、前記テトラペプチド及び前記トリペプチドが、50:1〜1:50の比で存在する請求項23に記載の局所用組成物に関する。
請求項25に係る発明は、前記トリペプチドが質量百分率%で、前記テトラペプチドの量より多い量で存在する請求項24に記載の局所用組成物に関する。
請求項26に係る発明は、前記トリペプチド及び前記テトラペプチドのうち少なくとも一方が、アシル誘導体である請求項23に記載の局所用組成物に関する。
請求項27に係る発明は、前記テトラペプチドがN−パルミトイル−Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号3)であり、且つ前記トリペプチドがN−パルミトイルGly−His−Lysである請求項 23もしくは26のいずれかに記載の局所用組成物に関する。
請求項28に係る発明は、前記追加原料が、前記組成物に導入される場合、過度の毒性、不適合性、不安定性、もしくはアレルギー反応がなくケラチン組織への適用に適している、請求項23に記載の局所用組成物に関する。
請求項29に係る発明は、上記少なくとも1種の追加原料が、洗浄剤、毛髪コンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤、ヘアスタイリング剤、フケ防止剤、育毛剤、香水、日焼け止め、日焼け防止剤、顔料、湿潤剤、皮膜形成剤、毛染め剤、化粧剤、洗剤、医薬、増粘剤、乳化剤、保湿剤、皮膚軟化剤、防腐剤、防臭活性物質、皮膚科学的に許容可能なキャリア、界面活性剤、研磨剤、吸収剤、香料、着色剤/着色料、精油、皮膚への刺激剤、収斂薬、抗ざ瘡剤、固化防止剤、消泡剤、抗菌剤、抗酸化剤、結合剤、生物学的添加物、酵素、酵素阻害剤、酵素賦活物質、補酵素、植物抽出物、セラミド、付加ペプチド、緩衝剤、増量剤、キレート剤、化粧用殺生物剤、変性剤、 薬用収斂剤、外用鎮痛剤、ポリマー、クアット、直接性増加剤、乳白剤、pH調整剤、噴射剤、還元剤、金属イオン封鎖剤、皮膚ブリーチング剤及び美白剤、皮膚コンディショニング剤、皮膚鎮静剤及び/又は回復剤、アロエベラ、パントテン酸及びその誘導体、アラントイン、ビサボロール、グリチルリチン酸二カリウム、皮膚処理剤、濃厚剤、ビタミン及びその誘導体なる群より選択される何れか1つである、請求項25もしくは27のいずれかに記載の局所用組成物に関する。
請求項30に係る発明は、前記追加原料がルチン、ボーマン・バーク型阻害剤及び皮膚科学的に許容可能なキャリアである請求項29に記載の局所用組成物に関する。
請求項31に係る発明は、前記追加原料が、ベルベリンもしくはクリシン及びキレート剤及び皮膚科学的に許容可能なキャリアである請求項29に記載の局所用組成物に関する。
請求項32に係る発明は、老化の目に見える徴候を減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の老化の徴候を示すヒトの皮膚の一部分に、請求項1の組成物を少なくとも1日1回、前記老化の目に見える徴候を含む前記ヒトの皮膚の部分の老化の目に見える徴候を減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって適用することを含む方法に関する。
請求項33に係る発明は、老化の目に見える徴候を減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の老化の徴候を示すヒトの皮膚の一部分に請求項14の組成物を少なくとも1日1回、前記老化の目に見える徴候を含む前記ヒトの皮膚の部分の老化の目に見える徴候を減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって適用することを含む方法に関する。
請求項34に係る発明は、老化の目に見える徴候を減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の老化の徴候を示すヒトの皮膚の一部分に請求項23の組成物を少なくとも1日1回、前記老化の目に見える徴候を含む前記ヒトの皮膚の部分の老化の目に見える徴候を減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって適用することを含む方法に関する。
請求項35に係る発明は、伸展線を減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の伸展線を示すヒトの皮膚の一部分へ、少なくとも1日1回、ヒトの皮膚のその部分の伸展線の前記目に見える徴候を減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって請求項12の組成物を適用することを含む方法に関する。
請求項36に係る発明は、伸展線を減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の伸展線を示すヒトの皮膚の一部分へ、少なくとも1日1回、ヒトの皮膚のその部分の伸展線の前記目に見える徴候を減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって請求項23の組成物を適用することを含む方法に関する。
請求項37に係る発明は、伸展線を減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の伸展線を示すヒトの皮膚の一部分へ、少なくとも1日1回、ヒトの皮膚のその部分の伸展線の前記目に見える徴候を減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって請求項30の組成物を適用することを含む方法に関する。
請求項38に係る発明は、目の下のくまを減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の目の下のくまを示すヒトの皮膚の一部分に、少なくとも1日一回、ヒトの皮膚のその部分の目に見える目のくまを減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって請求項13の組成物を適用することを含む方法に関する。
請求項39に係る発明は、目の下のくまを減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の目の下のくまを示すヒトの皮膚の一部分に、少なくとも1日一回、ヒトの皮膚のその部分の目に見える目のくまを減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって請求項23の組成物を適用することを含む方法に関する。
請求項40に係る発明は、目の下のくまを減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の目の下のくまを示すヒトの皮膚の一部分に、少なくとも1日一回、ヒトの皮膚のその部分の目に見える目のくまを減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって請求項31の組成物を適用することを含む方法に関する。
本発明にかかる局所用組成物、並びに方法によれば、老化、若しくは光損傷を受けた皮膚に関連する小じわ、しわ及び他の症状を減少させることができ、皮膚の外観及び生理学的な改善に有用である。
本明細書中で引用する全ての刊行物をその全体を参照することによりここに導入する。
本発明の化粧品組成物は、テトラペプチド、特にリジン系テトラペプチド及び/又はALAMCAT−テトラペプチドを含む。
本明細書中では、文脈上もしくは明確な言明によって特に指定されない限り、これらを「テトラペプチド」と総称する。
また本発明の化粧品組成物は、His系トリペプチド及び/又はGHK−トリペプチドも含む。
本明細書中では、文脈上もしくは明確な言明によって特に指定されない限り、これらを「トリペプチド」と総称する。
また、一つ以上の皮膚科学的に許容可能なキャリアを含む一つ以上の追加原料も、これらの組成物に使用されるのが好ましい。
本明細書中で用いられる場合、「皮膚学的に許容可能な」という用語は、記載の組成物もしくは成分が、ヒトの皮膚と接触しての使用に適しており、毒性、不適合性、不安定性、アレルギー反応やその他のリスクがないことを意味する。
「皮膚老化」「皮膚の老化の徴候」「局所的な適用」、その他の用語全ては、それらが化粧品及びパーソナルケア製品を開発、試験及び販売するために一般的及び広範囲に使用されるという意味で使用される。
本発明に係る「化粧品組成物」という用語、もしくはより簡易には単に「組成物」は、化粧品目的、衛生の目的で、もしくは一つ以上の医薬原料の送達の基礎として使用することができる配合に関する。
これらの配合は、一度にこれらの同じ目的のうち二種以上のものに使用することもまた可能である。薬用ふけ用シャンプーは、例えば、薬理学的特性を有し、清潔な毛髪をもたらすパーソナルケア製品として使用される。
少なくとも、これらの組成物は、トリ−及びテトラ−ペプチド、その類似体もしくは誘導体の混合物を含む。
これらの組成物は、皮膚科学的に許容可能なキャリア等の追加原料を含んでいてもよい。
本明細書中で用いられる「化粧品」とは、口紅、マスカラ、ルージュ、ファンデーション、ほお紅、アイライナー、リップライナー、リップグロス、顔用もしくは身体用パウダー、日焼け止め及び日焼け防止剤、マニキュア、ムース、スプレー、スタイリングジェル、爪用コンディショナーを含むが、これに限定されるものではなく、クリーム、ローション、ゲル、軟膏、乳剤、コロイド、液剤、懸濁剤、コンパクト、固形、ペンシル、スプレーオン用配合物、ブラッシュオン用配合物等のいずれの形であってもよい。パーソナルケア製品は、バスジェル及びシャワージェル、シャンプー、コンディショナー、クリームリンス、毛髪染料及び着色製品、洗い流さないコンディショナー、日焼け止め及び日焼け防止剤、リップクリーム、皮膚用コンディショナー、毛髪スプレー、石けん、ボディースクラブ、摩擦材、収斂薬、脱毛剤及びパーマ液、抗ふけ配合物、抗汗組成物及び制汗組成物、シェービング製品、プリシェーブ製品及びアフターシェーブ製品、湿潤剤、防臭剤 、コールドクリーム、消臭剤、クレンザー、皮膚ゲル、リンスを含むが、これらに限定されるものではなく、これらは固形、散剤、液体、クリーム、ゲル、軟膏、ローション、乳剤、コロイド、液剤、懸濁剤、もしくは他の形体のいずれであってもよい。
本発明に係る医薬製剤は、医薬的な有効成分の局所的及び経皮的な適用を含む皮膚科学的な目的のキャリアを含むが、これらに限定されるものではない。これらは、ゲル、貼布剤、クリーム、鼻スプレー、軟膏、ローション、乳剤、コロイド、液剤、懸濁剤、散剤やその他の形であってもよい。
本発明に係る「トリペプチド」という用語は、その構造内に3個のアミノ酸の連続した配列を含む化合物である。
これらは、本明細書中では従来の3文字で左(N末端基)から右(C末端基)に向かって表す慣習を用いて示す。この命名法では、Glyはグリシン、Hisはヒスチジン、Lysはリシン、Proはプロリン、Glnはグルタミン、及びArgはアルギニンである。
本発明に係る「テトラペプチド」は、その構造内に4個のアミノ酸の連続した配列を含む化合物である。
本明細書中で用いられる「アミノ酸」という用語は、任意にアクティブである場合はD型もしくはL型のいずれでもよい全ての天然に存在するアミノ酸、ホモシステイン、オルニチン、ノルロイシン及びp−バリン等の公知の非ネイティブ、合成及び変性アミノ酸を含み包含する。
非天然のアミノ酸のリストは、The Peptide、Vol. 5 (1983)、Academic Press、Chapter VI、by D. C. Roberts 及び F. Vellaccioに見ることができる。
本発明のペプチドにおけるアミノ酸は、それらの自然なL型、非天然のD型の形で、もしくはラセミ混合物として存在してもよい。
「皮膚老化の徴候」には、皮膚老化による目視及び触知できる程認知可能な全ての外面への現れ、並びにいずれかの他のマクロ又はミクロ的現象が挙げられるが、これらに限定されない。
このような徴候は内因性因子又は外因性因子、例えば加齢による老化及び/又は環境的損傷によって誘導されるか又は引き起こされることが多い。
これらの徴候は、これらに限定されるものではないが、しわと粗くて深いしわ、小じわ、ひび、打撲傷、大きな孔(例えば、汗腺管、脂腺又は毛包のような付属器構造に関連したもの)、皮膚不均一性もしくは粗さのような組織における不連続の発生、皮膚の弾性喪失(機能的な皮膚エラスチンの喪失及び/又は不活性化)、たるみ(目の領域や顎の腫れを含む)、皮膚堅固性の喪失、皮膚緊張性の喪失、皮膚の変形反動の喪失、変色(目の下のくまを含む)、しみ、黄ばみ、年齢斑やそばかすのような色素沈着過剰皮膚領域、角化症、異常な分化、過剰ケラチン化、弾性線維症、コラーゲン分解、並びに角質層、真皮、表皮、皮膚血管系(例えば、毛細血管拡張症又はクモ状脈管)、及び基礎となっている組織、特に皮膚近位のその他の組織学的変化が挙げられる過程から生じる可能性がある。
本明細書で使用する時、皮膚の状態の予防的調節には、皮膚老化の徴候を含めて、目に見える及び/又は触知できる皮膚の不連続性(即ち、目で見て又は感触により見つけ得る皮膚の肌目の不規則性)の遅延、最小化、及び/又は防止が挙げられる。
本明細書で使用する時、皮膚状態の治療的調節には、皮膚の老化の徴候を含めて、皮膚不連続性を改善すること、例えば、減退させ、最小にさせる及び/又は消退させることが含まれる。本発明の組成物を用いて製造される製品及び実際の組成物そのものには、皮膚の状態の予防的もしくは治療的調節に使用してもよいものもある。
また本発明の製品及び組成物には、皮膚の外観及び/又は感触の改善に有用であるものもある。例えば、本発明の好ましい組成物は、本組成物の皮膚適用後の皮膚の外観の即時的な改善を提供することにより、皮膚状態の外観を調整するのに有用である。
一般的に、粒子状物質を更に含有する本発明の組成物は、即時的な外観の改善を提供するのに最も有用である。
本発明の組成物には、安定性、皮膚への重要な刺激がないこと(消費者にとって許容不可能な)、抗炎症活性及び良好な美容特性を含めて、追加的な利益をも提供し得るものがある。
ある好ましい態様では、本発明は、ヒトの皮膚の生理状態及び/もしくは物理的外観の改良、特に日光曝露、物理的ストレス及びホルモンのストレス、摩耗、栄養学上の効果及び他の原因によって起こる皮膚の老化の徴候を減少させることに有用である。組成物は、老化の徴候の防止及び/もしくはそれらのものを使用する消費者に、老化の徴候を治療しより若々しい外観を提供するためにしばしば使用され得る。
本明細書は本発明を特定して指摘し明確に主張する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は以下の説明から、より良く理解されると考えられる。「有する」及び「含む」という用語は、文脈によって他意味の示唆がない限り、無制限と解釈すべきである。
本明細書で使用するパーセント及び割合は全て総組成物の重量によるものであり、測定は全て他に明示されない限り、25℃で行われる。
本発明の組成物は、本発明の成分の他、本明細書中に記載の他の原料を(無制限に)含んでいてもよいもしくはそれらから本質的になっていてもよい。
本明細書で使用する時、「から本質的になる」とは、追加成分が特許請求された組成物又は方法の基本的及び新規な特徴を実体的に変化させない場合にだけ、前記組成物又は構成成分がこのような追加成分を包含することができることを意味する。
好ましくは、そのような添加剤は、全く存在しないか、もしくはごく微量で存在しない。しかしながら、化合物の有用性(有用性の程度に対して)が維持される限り、本発明の基本的及び新規な特性を物質的に変え得る材料を約10重量%以下含むことは可能である。
〔テトラペプチド〕
本発明の化粧品組成物は、好ましくは安全な及び効果的な量の少なくとも1個のテトラペプチドを含む。これらは、一つ以上のリジン系テトラペプチド、一つ以上のALAMCAT−テトラペプチドもしくはその混合物であってもよい。これらのテトラペプチドは、天然に存在するものでも、合成されたものであってもよい。
本発明に係るリジン系テトラペプチドは、Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号3)(リジン)構造をベースとし、その類似体及びその誘導体を含む。
リジンは、好ましいテトラペプチドである。本発明に係る有用なテトラペプチドリジンの類似体には、その中で4個のアミノ酸のうち一つ以上が配列内で再編成もしくは再配列されている、及び/もしくは2個以下のアミノ酸が置換されている(例えばAla−Gln−Thr−Arg(配列番号4))ものが含まれる。
より好ましくは、配列内のアミノ酸のうち少なくとも1個がProもしくはArgであり、最も好ましくは、テトラペプチドは、Pro及びArgの両方を含む。しかしながら、ProとArgの順序及び位置は異なってもよい。
アミノ酸置換は、本明細書中で定義する全てのアミノ酸のうちどれでもよい。
特に好ましいリジン系テトラペプチドは、Xaa−Xbb−Arg−Xcc、Xaa−Xbb−Xcc−Pro、Xaa−Xbb−Pro−Argを含み、ここでXaa−Xbb−Pro−Xcc、Xaa−Xbb−Xcc−Arg、Xaa、Xbb及びXccは同じもしくは異なっていてもよく、以下のものから選択される。
XaaはGlyもしくは置換されていてもよいアミノ酸であり、従って、XbbはGlnもしくは置換されていてもよいアミノ酸であり、従って、XccはProもしくはArgもしくはこれに伴い置換されたアミノ酸であってもよい。
Glyに置換される最も好ましいアミノ酸は、β−Ala、Ala、Val、Leu、Pro、サルコシン(Sar)及びIle等の脂肪族の側鎖を含むが、これらに限定されない。
Glnに置換される最も好ましいアミノ酸は、Asn、Lys、Orn、5−ヒドロキシプロリン、シトルリン及びカナバニン等の、中性のpH(pH6−7)で主に無電荷のアミン基を含む側鎖を含むが、これらに制限されない。
Argが置換される場合、主に、Pro、Lys、His、デスモシン及びイソデスモシン等の約6のpHで荷電している窒素を含む側鎖を有するアミノ酸で置換されるのが好ましいが、これらに限定されない。
誘導体は、本発明に係る用語、リジン系テトラペプチドに包含されるとも考えられる(従って、より一般的な用語テトラペプチドにも包含されるとも考えられる)。誘導体は、本明細書中に記載の置換され且つ再配列されたリジン系テトラペプチドの誘導体を含む。
これらの誘導体は、とりわけ、一つ以上の直鎖もしくは分枝鎖で置換されたテトラペプチドであるアシル誘導体を含む、長鎖もしくは短鎖、飽和もしくは不飽和、ヒドロキシ基、アミノ基、アミノアシル基、硫酸基もしくはスルフィド基で置換された、もしくは1〜29個の炭素原子を有する非置換のものである。
N−アシル誘導体は、酢酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、オクタン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、リノール酸、リノレン酸、リポ酸、オレイン酸、イソステアリン酸、エライドイック酸、2−エチルヘキサン酸、ヤシ油脂肪酸、タロー脂肪酸、硬化タロー脂肪酸、パーム核油脂肪酸、ラノリン脂肪酸やその他から誘導し得るそれらのアシル基を含む。
アシル基の好ましい例には、アセチル基、パルミトイル基、エライドイル基、ミリスチル基、ビオチニル基及びオクタノイル基が含まれる。
これらは、置換されていても非置換でもよい。
置換されている場合、それらは好ましくはSOH、SHもしくはS−S等のヒドロキシル基もしくは硫黄含有基で置換されるが、これらに限定されない。
ALAMCATテトラペプチドは、脂肪族基含有側鎖を含む少なくとも1個のアミノ酸を含むテトラペプチドである。これらのアミノ酸は、Gly、β−Ala、Ala、Val、Leu、サルコシン(Sar)及びIleを含むが、これらに限定されるものではない。
またこれらのテトラペプチドは、少なくとも1個のNH−含有側鎖を含む少なくとも1個のアミノ酸も含む。これらのアミノ酸は、Gln、Asn、Lys、Orn、5−ヒドロキシプロリン、シトルリン及びカナバニン等の、中性のpH(pH6−7)で主に無電荷のアミン基を有する側鎖を含むが、これらに限定されない。またALAMCAT−テトラペプチドは、少なくとも1個の陽イオン性アミン(主な種類は、pHが約6.0でまさに帯電した塩基性アミノ酸NH 、NH 、等の荷電しているものである)を含む少なくとも1個の側鎖を有する少なくとも1個のアミノ酸も含む。
これらのアミノ酸は、Pro、Arg、Lys、His、デスモシン及びイソデスモシンを含むが、これらに限定されるものではない。
残りのアミノ酸は、どのようなアミノ酸であってもよいが、好ましくは脂肪族基 、アミノ基もしくはペンダント陽イオン性基を含むものである。
誘導体は、本発明に係る用語、ALAMCAT−テトラペプチドに包含されるとも考えられる(従ってより一般的な用語、テトラペプチドにも包含されると考えられる)。これらの誘導体は、とりわけ、一つ以上の直鎖もしくは分枝鎖で置換されたテトラペプチドであるアシル誘導体、置換されたもしくは非置換の長鎖もしくは短鎖、1〜29個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和アシル基を含む。使用できるアシル基は、リジン系テトラペプチドに関して記載のものと同じである。
好ましい実施形態は、N−アシル−Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号3)ペプチド、最も好ましくはN−パルミトイル−Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号3)を含む。
テトラペプチドの好ましい市販製品としては、リジン(RIGIN)、アイリス(EYELISS)及びマトリキシル・リローデッド(MATRIXYL RELOADED)、マトリキシル(MATRIXYL)3000を含み、これらは50〜500ppmの間のパルミトイル−Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号3)や、フランスのセダーマ社から市販されているペプチド、カルコン及び賦形剤等の他の原料を含む。これらは、そこに本明細書中に記載の少なくとも1種のトリペプチドを加えることによって本発明の組成物を生成するのに使用してもよい。
本発明のテトラペプチドは、組成物に対して、好ましくは約0.1ppm(0.00001%質量百分率、本明細書中では「重量パーセント」、「重量%」もしくは単に重量とも呼ぶ)〜約5000ppm(0.5%質量百分率)、好ましくは約0.5ppm〜約500ppm(0.05%質量百分率)、最も好ましくは約1ppm〜約100重量ppmの量で使用される。
〔トリペプチド〕
本発明の化粧品組成物は、好ましくは安全且つ効果的な量のトリペプチドを含む。
本明細書中で用いられる場合、トリペプチドは、1種以上のHis系トリペプチド、1種以上のGHK−トリペプチド及び/もしくはその混合物を含む。
これらは、もちろん本明細書中に記載の通りテトラペプチドと混合される。これらのトリペプチドは、自然に存在するものもしくは合成されたものであってもよい。
本発明の一態様による好ましいトリペプチドは、Gly−His−Lys構造及びその類似体及びその誘導体をベースとする。
これらは、本明細書中でGHK−トリペプチドとして集合的に知られている。
実際に、本発明のこの態様に係る好ましいトリペプチドは、アミノ酸のまさにこの通りの配列を有する。
本発明に係る有用な好ましいトリペプチドの類似体は、その中で3個のアミノ酸のうち一つ以上が配列内で再編成もしくは再配列される(例えばGly−Lys−His)もの及び/もしくは2個以下のアミノ酸が置換されている(例えばHis−Ala−Orn)ものを含む。
しかしながら、最も好ましくは、Glyに置換されるアミノ酸は、β−Ala、Ala、Val、Leu、Pro、サルコシン(Sar)及びIle等の脂肪族の側鎖を含むものの、これらに限定されない。
最も好ましいのはAla、Leu及びIleである。LysもしくはHisと置換される最も好ましいアミノ酸は、Pro、Lys、Arg、His、デスモシン及びイソデスモシン等の、主に、pH約6で荷電している窒素を含む側鎖を有するものを含むが、これらに限定されない。
最も好ましくは、LysはOrn、Arg、もしくはシトルリンと置換される。
誘導体は、本発明に係る用語、GHK−トリペプチドに包含されるとも考えられる(従ってより一般的な用語トリペプチドに包含されるとも考えられる)。
本発明に係るGHK−トリペプチドの誘導体は、本明細書中に記載の置換され及び再配列されたトリペプチドの誘導体を含む。
これらの誘導体は、とりわけ、一つ以上の直鎖もしくは分枝鎖で置換され、長鎖もしくは短鎖、飽和もしくは不飽和であるトリペプチドであるアシル誘導体を含み、これらアシル誘導体はヒドロキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、硫酸基、もしくはスルフィド基で置換されているか、もしくは非置換であり、酢酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、オクタン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、リノール酸、リノレン酸、リポ酸、オレイン酸、イソステアリン酸、エライドイック酸、2−エチルヘキサン酸 、ヤシ油脂肪酸、タロー脂肪酸、硬化タロー脂肪酸、パーム核油脂肪酸、ラノリン脂肪酸やその他から誘導し得るアシル誘導体である。アシル基の好ましい例には、アセチル基、パルミトイル基、エライドイル基、ミリスチル基、ビオチニル基及びオクタノイル基が含まれる。これらは、置換されていても非置換でもよい。置換される場合、それらは好ましくはSOH、SHもしくはS−S等のヒドロキシルもしくは硫黄含有基で置換されるが、これらに限定されない。
本発明に係るHis系トリペプチドは、少なくとも1個のHisを含む。
この配列におけるその他の2個のアミノ酸は、同じであっても異なっていても良い。
従って、考えられるのは、His−Xaa−Xaa、His−Xaa−Xbb、His−Xbb−Xaa、Xbb−His−Xbb、Xbb−His−Xaa、Xaa−His−Xbb、Xaa−Xaa−His、Xaa−Xbb−His、Xbb−Xaa−His及びXbb−Xbb−Hisであるが、これらに限定されず、ここでXaa及びXbbは2個の異なるアミノ酸であり、いずれかがHisであってもよい。
好ましくは、その他のアミノ酸のうち少なくとも1個は、Gly、β−Ala、Ala、Val、Leu、Pro、サルコシン(Sar)、もしくはIleである。
好ましくは、その他のアミノ酸のうち少なくとも1個はPro、Lys、Arg、His、デスモシン及びイソデスモシンである。
最も好ましくは、LysはOrn、Arg、もしくはシトルリンと置換される。
誘導体は、本発明に係る用語、His系トリペプチドに包含されるとも考えられる(従ってより一般的な用語トリペプチドに包含されるとも考えられる)。
これらの誘導体は、とりわけ、一つ以上の直鎖もしくは分枝鎖、長鎖もしくは短鎖、飽和もしくは不飽和の、炭素数1〜29の置換されたもしくは非置換のアシル基で置換されたトリペプチドであるアシル誘導体を含む。
使用できるアシル基は、GHK−トリペプチドに関して記載のものと同じである。
本発明に係るトリペプチドの特に好ましい実施形態は、N−アシル−Gly−His−Lys及び最も好ましくは、N−パルミトイル−Gly−His−Lysを含む。好ましい市販のトリペプチド及びトリペプチド誘導体含有組成物は、セダーマ社のバイオペプチド−CL(Biopeptide−CL)、セダーマ社のマキシリップ(Maxilip(登録商標))、セダーマ社のバイオバスチル(Biobustyl(登録商標))を含む。
本発明のトリペプチドは、好ましくは0.10ppmという少量〜約10,000ppm、好ましくは約0.50ppm〜約1,000ppm、より好ましくは約1ppm〜約500ppm、最も好ましくは約1ppm〜約200ppmで使用される。これらは、同じくテトラペプチドの量と同様%質量百分率換算である。
従って、100,000ppmは、化粧品組成物の約10重量%である。
本発明のある好ましい態様では、4個のアミノ酸の配列を含みそのうち少なくとも2個はGly、Gln、Pro及びArgから選択される、少なくとも1個の分子、及び3個のアミノ酸の配列を含みそのうち少なくとも1個はArgもしくはProでありそのうち少なくとも1個はHisである、少なくとも1個の分子の混合物以外は何も含み得ない組成物が提供され。
任意には、アミノ酸のうち少なくとも1個はアシル基で置換されている。より好ましいのは、そのような混合物と少なくとも1個の追加原料の組み合わせである。これらの混合物は、本明細書中に記載の追加原料のいずれかと、前記でトリペプチド及びテトラペプチドに関連して本明細書中に記載の量で組み合わせることができる。実際にこれらの分子の量及びそれらの相対的な割合は、トリペプチド、テトラペプチドに関して本明細書中で開示するものと同一であってもよい。
より好ましくは、4個のアミノ酸の配列を含む分子は、Pro及びArgの両方を含み、より一層好ましくは、3個もしくは4個のアミノ酸の配列を含む分子のうち少なくとも1個は、アシル基で置換されているアミノ酸を含む。
アシル基は、好ましくは少なくとも1個のアミノ酸のN−末端基に結合しており、直鎖もしくは分枝鎖、長鎖もしくは短鎖、飽和もしくは不飽和の、酢酸、ビオチン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、オクタン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、リノール酸、リノレン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、エライドイック酸、リポ酸、2−エチルヘキサン酸、ヤシ油脂肪酸、タロー脂肪酸、硬化タロー脂肪酸、パーム核油脂肪酸、ラノリン脂肪酸もしくはその混合物から誘導し得るアシル基である。
これらは、置換されていても非置換でもよい。置換されている場合、それらは好ましくはSOH、SHもしくはS−S等のヒドロキシルもしくは硫黄含有基で置換されるが、これらに限定されない。
テトラペプチドのトリペプチドに対する比、もしくは実際に4個のアミノ酸を有する分子の3個のアミノ酸を有する分子に対する比は、約100:1〜約1:100;より好ましくは約50:1〜約1:50、より一層好ましくは約30:1〜約1:30及びより一層好ましくは約10:1〜約1:10の間の範囲となり得る。
最も好ましくは、テトラペプチドのトリペプチドに対する比は、約3:1〜約1:3の間の範囲となる。これらの比は、重量を基準とする(%質量百分率例えば最終的な配合物1キログラムあたりの純粋なペプチドのmg)。
特に好ましい実施形態では、使用されるトリペプチドの量は、同じく組成物の全重量を基準としたそれらの百万分率での量の点を考慮する場合、使用されるテトラペプチドの量より大きい。選択されたトリペプチドとテトラペプチドの他、それらの類似体及び誘導体の組み合わせが、他の小さなペプチド単独からもしくはそれらを組み合わせて製造した製品と比べて重要な利点を提供することが可能であることが思いがけず発見された。例えば、N−パルミトイル−Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号3)の濃度が500ppmである液剤が、リジン(RIGIN)の商品名でセダーマ社より販売されている。
表1に示すように、2.5ppmの濃度では、このペプチドは、ベースラインに対してコラーゲンI合成(+19%)の低い刺激を示す。このベースラインは、標準DMEM培地である。
トリペプチド、N−パルミトイル−Gly−His−Lysは、テトラペプチドの2倍である5ppmの濃度で使用される場合、更に小さな増加(+11%)を示した。しかしこれらの2種類のペプチドの組み合わせは、同じ量でコラーゲンI合成の刺激において有意な増加(+63%)を起こした。
これは、これらのペプチドの相加効果に基づく予想量の2倍以上である。
より高い濃度では、結果はより一層著明である。
テトラペプチドは、3.64ppmの濃度でコラーゲンIの合成を増加させた(+65%)。7.3ppmでは、合成の減少を示した。これらの2種類のペプチドが同じ量で組み合わせられた場合、結果は+256%であった。またこの濃度では、フィブロネクチン、コラーゲンIV及びヒアルロン酸に関して予想外且つ予想以上の結果も観察された。
Figure 2007515381
表1は、溶剤に対する変化のパーセンテージ(DMEM中の0.08%DMSO):アスコルビン酸レベル(3×10E−4%)を示したものである。
* パーセンテージは、ベースラインに対して増加する。
表1中のデータの生成に際して、通常のヒトの皮膚の線維芽細胞を24穴プレート内のDMEM中で10%のウシ胎児血清(「FCS」)を用いて24時間培養し、その後すすいだ。次に、その細胞に、アスコルビン酸を含みFCS(「ウシ胎児血清」)を含まない培地DMEM内の試験する生成物を加えた。
細胞と生成物とを3日間接触させ、次にその上澄液を取って冷凍した。各試験は、溶媒なしの負の対照、対照溶剤及び正の対照(トランスフォーミング成長因子−β(「TGFβ」)の10−6%)を含む。各判定をn=3で行った。試験とは独立して数回の反復を行うことができる。興味深い分子のアッセイをELISA(コラーゲンI及びIV;フィブロネクチン)もしくは比色法(ヒアルロン酸)によって行った。トリペプチド単独では、これらの実験条件においては、本質的に何の効果をも有さない。テトラペプチドは、過去において刺激効果を有すると示されたことはない。
しかしながら、非常に興味深いのは、これら2つの組み合わせは、トリ−及びテトラの追加に基づいて単独で望み得るより優れているだけではなく、セダーマ社から入手可能な商業的に成功したペンタペプチド、マトリキシル(MATRIXYL)(Pal−KTTKS)(配列番号5)より効果的でもあるという判定であった。
また表1は、全てのトリ−及び/もしくはテトラペプチドもしくは組み合わせが観察された効果をもたらすとは限らないことも示す。
異なる性質のトリ−及びテトラペプチド配列(YGGは、エンケファリンの断片であり、YGGF=Tyr−Gly−Gly−Phe(配列番号6);RGD=Arg−Gly−Ap、フィブロネクチンの断片、及びRGDS=Arg−Gly−Ap−Serも同じである)(配列番号7)は、単独でも組み合わせてもコラーゲンI刺激を示さない。より高い濃度は、細胞毒性のため試験せず、他の生体分子は、必須の、重要なパラメーターであるコラーゲンI刺激における初期の応答の欠如のためアッセイを行わなかった(n.t.=試験せず)。
更に、いくつかの本発明の態様に係るテトラペプチド及びトリペプチドの好ましい組み合わせは、強力な抗しわの結果や、伸展線に関して利益を示した(防止及び治療)。
〔追加原料〕
トリ及びテトラペプチド、その類似体及び/もしくはその誘導体に加えて、本発明の組成物は、他の種々の原料を更に含んでもよく、それらは、有効材料、機能性材料や、従来化粧品、パーソナルケア、もしくは局部用/経皮性医薬品もしくは他のものに用いられるものであってもよい。もちろん、追加原料を含める決定及び特定の追加原料の選択は、特定の用途及び製品の配合によって異なる。
また、「有効」原料と「非有効成分」の間の境界線は人為的なものであり、特定の用途及び製品の種類によって異なる。
ある用途もしくは製品において「有効」原料である物質でも、他の製品では「機能性」原料に成り得、またその逆もあり得る。
ある原料が、ある配合物において直接性を供給し、別の配合物では経皮適用を容易にし、また更に別の配合物では単に適度の粘度を供給する可能性がある。
これらのうちどれが機能性でありどれが有効であるかは、議論が分かれる。
しかし、成果に関わらず、問題の材料は本発明に係る追加原料として適格であろう。
従って、本発明の組成物は、1種以上の追加原料を含んでもよく、それは組成物の目的に利益をもたらす。
そのような追加原料は、洗浄剤、毛髪コンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤、ヘアスタイリング剤、フケ防止剤、育毛剤、香料、日焼け止め及び/もしくは日焼け防止化合物、色素、保湿剤、皮膜形成剤、毛染め剤、化粧剤、洗剤、薬、増粘剤、乳化剤、湿潤剤、皮膚軟化薬、防腐剤、防臭活性物質、皮膚科学的に許容されるキャリア及び界面活性剤等のうち1種以上の物質を制限なく含み得る。
本発明の組成物は、通常少なくとも1種の追加原料を含む。本発明の組成物は、他にも複数の追加原料を含んでいてもよい。
好ましい実施形態においては、組成物はヒトのケラチン組織と接触するものである場合、追加原料はケラチン組織への塗布に好適なものであるべきである。
即ち、組成物に配合される場合、それらは健全な医療判断の範囲内で、過度の毒性、不適合性、不安定性、アレルギー反応等がなく、ヒトのケラチン組織(毛、爪、皮膚、口唇)と接触しての使用に適している。「CTFA化粧品構成成分ハンドブック(CTFA Cosmetic Ingredient Handbook)」、第9版(2002年)には、スキンケアに関連する業界で通常使用される多種多様な非制限的な化粧品及び医薬品の構成成分が記載されており、それらは本発明の組成物への追加原料としての使用に適している。
このような追加原料の部類の非制限的な例としては、研磨剤、吸収剤、香水などの美容的構成成分、顔料、着色剤/着色料、精油、皮膚への刺激剤、収斂剤(例えば、丁子油、メンソール、カンファー、ユーカリ油、オイゲノール、メンチルラクテート、マンサク属の留出物)、抗ざ瘡剤、固化防止剤、消泡剤、抗菌剤(例えば、ヨードプロピルブチルカルバメート)、酸化防止剤、結合剤、生物学的添加物、緩衝剤、充填剤、キレート剤、化学的添加物、着色料、化粧用収れん剤、化粧用殺生物剤、変性剤、薬用収斂剤、外用鎮痛剤、皮膜形成剤又は物質、例えば、前記組成物の皮膜形成性及び直接性を補助するポリマー(例えば、エイコセン及びビニルピロリドンのコポリマー)、乳白剤、pH調整剤、噴射剤、還元剤、金属イオン封鎖剤、皮膚ブリーチング剤及びライトニング剤(例えば、ヒドロキノン、コウジ酸、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビルグルコサミン)、皮膚コンディショニング剤(例えばその他の及び閉鎖性のものを含めた保湿剤)、皮膚鎮静剤及び/又は回復剤(例えば、パンテノール及び誘導体(例えば、エチルパンテノール)、アロエベラ、パントテン酸及びその誘導体、アラントイン、ビサボロール、及びグリチルリチン酸二カリウム)、皮膚処理剤、増粘剤及びビタミン及びその誘導体が挙げられる。更にトリ/テトラペプチド混合物との組み合わせで特に有用なスキンケア及びヘアケア有効成分は、セダーマ社の商業的文献及びウェブサイトwww.sederma.fr.に見ることができる。
しかしながら、本発明のいかなる実施形態においても、本明細書において有用な追加原料は、それらが、もたらす効果又は前提とされるそれらの作用様式によって分類することができる。しかしながら、本明細書において有用な追加原料は場合によっては複数の効果を与え、又は複数の作用様式を介して機能することを理解されたい。それゆえ、本明細書での分類は、便宜上のことであって、特定の用途又は列記する用途に追加原料を限定しようとするものではない。
〔ファルネソール〕
本発明の局所用組成物は、安全且つ効果的な量のファルネソールを含んでいてもよい。ファルネソールは、天然に存在する物質で、スクアラン及びステロール類、とりわけコレステロールの生合成において、前駆体及び/又は中間体の役割を果たすと考えられている。ファルネソールはまた、たんぱく質の修飾及び調整(例えばたんぱく質のファルネシル化)に関わり、そしてファルネソールに対して感受性を有する細胞核受容体が存在する。
ファルネソールは、化学的には[2E,6E]−3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエン−1−オールであり、本明細書で使用する時、「ファルネソール」には、その異性体及び互変異性体が包含される。
ファルネソールは、例えばファルネソールの製品名で(異性体の混合物、ドラゴコ(Dragoco)社(米国ニュージャージー州、トトワ、ゴールデンドライブ10)より)及びトランス−トランス−ファルネソールの製品名で(シグマケミカル社(Sigma Chemical Campany、米国ミズーリ州、セントルイス、私書箱14508)から市販されている。
本発明の組成物中に存在する場合、組成物は、ファルネソールを組成物の好ましくは約0.001重量%〜約50重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約20重量%、より一層好ましくは約0.1重量%〜約15重量%、より一層好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、更により好ましくは約0.5重量%〜約5重量%、及び更により好ましくは約1重量%〜約5重量%を含む。
〔フィタントリオール〕
本発明の局所用組成物は、安全且つ効果的な量のフィタントリオールを含んでいてもよい。フィタントリオールは、3,7,11,15,テトラメチルヘキサデカン−1,2,3,−トリオールとして知られる化学物質に対する一般名である。
フィタントリオールはBASF(米国ミシガン州、ワイアンドット、ビドルアベニュー1609)社から市販されている。
例えば、フィタントリオールはクモ状脈管/赤色のしみの治療剤、目のくま/脹れの治療剤、青白さの治療剤、たるみ治療剤、抗かゆみ剤、皮膚濃厚剤、孔減少剤、オイル/日光減少剤、炎症後の色素沈着の治療剤、傷治療剤、抗セルライト剤として、そしてしわ及び小しわを含めた皮膚の肌目の調整に有用である。
本発明の組成物では、フィタントリオールは、好ましくは組成物の約0.001%〜約50重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約20重量%、より一層好ましくは約0.1重量%〜約15重量%、より一層好ましくは約0.2重量%〜約10重量%、更により好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、及び更により好ましくは約1重量%〜約5重量%の量で含まれる。
〔剥離活性物質〕
本発明の組成物には、安全且つ有効な量の剥離活性物質を、組成物のより好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、より一層好ましくは約0.2重量%〜約5重量%、更に好ましくは約0.5重量%〜約4重量%加えてよい。
剥離活性物質は、本発明の皮膚の外観を良くする効果を高める。
例えば、剥離活性物質は皮膚の肌目(例えば、滑らかさ)を改善する傾向がある。本明細書で使用するのに適した剥離システムはスルフヒドリル化合物及び双極性界面活性剤を含有し、参照して本明細書に導入するビセット(Bissett)による米国特許第5,681,852号に記載されている。
本明細書で使用するのに適した他の剥離システムはサリチル酸及び双極イオン性界面活性剤を含有し、参照して本明細書に導入するビセット(Bissett)による米国特許第5,652,228号に記載されている。
これらの出願に記載されるような双極性界面活性剤もまた本明細書の剥離活性物質として有用であり、セチルベタインともに使用すると特に好ましい。
〔酵素、酵素阻害剤及び酵素賦活物質(補酵素)〕
本発明の組成物は、安全且つ効果的な量の1種以上の酵素、酵素阻害剤もしくは酵素賦活物質(補酵素)を含んでいてもよい。
酵素の例は、脂肪分解酵素、プロテアーゼ、カタラーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ、アミラーゼ、グルクロニダーゼ、ペルオキシダーゼ、特にグルタチオンペルオキシダーゼもしくはラクトペルオキシダーゼ、セラミダーゼ、ヒアルロニダーゼである。 これら酵素の全ては、抽出もしくは発酵バイオテクノロジー工程によって得ることができる。酵素阻害剤の例は、トリプシン阻害剤、ボーマン・バーク阻害剤、キモトリプシン阻害剤、夕ンニンを含むもしくは含まない植物抽出物、酵素活性を阻害するフラボノイド、ケルセチンを含む。酵素製剤は、例えば、フランスのセダーマ社(2002年8月28日のWO02/066668)が提案するヴェニュセアンヌ(VENUCEANE)と言う名称の製品に見られる。酵素賦活物質及び補酵素は、補酵素A、補酵素Q10(ユビキノン)、グリシリジジン、ベルベリン、クリシンを含む。
〔植物抽出物及び海洋抽出物〕
本発明の組成物は、安全且つ効果的な量の植物もしくは海洋起源の1種以上の抽出物を含んでいてもよい。
これらの抽出物は、標準抽出工程によって得ることができ、散剤、ペースト、香油、油、もしくは液体(例えば液剤)の形で、海草、藻類、微細藻類等の陸上植物もしくは海生植物のハイドログリコール酸の抽出物として優先的に使用される。
これらの植物及び海洋抽出物は、化粧品への使用ではよく知られている種々の特質を持ち、この特許のトリ/テトラペプチド組み合わせ対象物と有利に組み合わせることができる:鎮静及び抗炎症、酵素阻害、湿潤、抗しわ、ホルモン補充、抗酸化、皮膚軟化、皮脂調節、抗毛髪脱落、育毛促進、抗セルライト、皮膚回復、皮膚美白、脂肪分解、日焼け、抗菌性やその他である。
〔抗ざ瘡活性物質〕
本発明の組成物は、安全且つ効果的な量の1種以上の抗ざ瘡活性物質を含有してもよい。有用な抗ざ瘡活性物質の例としては、レゾルシノール、イオウ、サリチル酸、過酸化ベンゾイル、エリスロマイシン、亜鉛等が挙げられる。更なる好適な抗ざ瘡活性物質の例は、マカティーらによる1997年3月4日発行の米国特許第5、607、980号に更に詳しく記載されている。
特に有用なのは、セダーマ社より提供され2003年4月10日公開のWO 03/028692 A2に記載の「ac.net」という抗ざ瘡原料との組み合わせである。
〔抗しわ活性物質/抗皮膚萎縮活性物質〕
本発明の組成物は、安全且つ有効な量の1種以上の抗しわ活性物質又は抗皮膚萎縮活性物質を更に含有してよい。
本発明の組成物への使用に適した抗しわ活性物質/抗萎縮活性物質の例としては、硫黄を含有するD型及びL型アミノ酸及びそれらの誘導体及び塩、特にそれらのN−アセチル誘導体であって、好ましい例はN−アセチル−L−システイン、チオール、例えばエタンチオール、ヒドロキシ酸(例えば乳酸及びグリコール酸などのα―ヒドロキシ酸又はサリチル酸及びオクタノイル誘導体のようなサリチル酸誘導体などのβ―ヒドロキシ酸)、フィチン酸、リポ酸、リソフォスファチジル酸、及び皮膚剥離剤(例えばフェノールなど)、ビタミンB化合物及びレチノイドが挙げられ、それは本発明のケラチン組織の外観に関する効果を高め、とりわけケラチン組織の状態、例えば皮膚の状態の調整に関する効果を高める。
特に有用なのは、セダーマ社より提供されるダーモレクチン(Dermolectine)及びステロケア(Sterocare)というしわ用薬剤との組み合わせであり、後者は1999年4月22日公開のWO99/18927に記載されている。
a)ビタミンB化合物
本発明の組成物は安全且つ有効な量のビタミンB化合物を含有してもよい。
ビタミンB化合物は皮膚の状態を調整するために特に有用であり、1997年4月11日出願の米国同時係属出願第08/834,010号(1997年10月30日発行の国際公開公報WO97/39733A1に相当する)に記述されている。
本発明の組成物にビタミンB化合物が存在する時、組成物は好ましくは、組成物の約0.01重量%〜約50重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、更により好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、一層より好ましくは約1重量%〜約5重量%、なお一層より好ましくは約2重量%〜約5重量%のビタミンB化合物を含む。
本明細書中で用いる場合、「ビタミンB化合物」は、次の式(化1)を有する化合物を意味する。
式中、Rは−CONH(すなわちナイアシンアミド)であり、−COOH(すなわちニコチン酸)もしくは−CHOH(すなわちニコチニルアルコール);その誘導体;及び前記したものの塩である。
Figure 2007515381
前記したビタミンB化合物誘導体の例はニコチン酸エステルを含み、それはニコチン酸の血管非拡張性エステル(例えばニコチン酸トコフェリル)、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニルアルコールエステル、ニコチン酸N−オキシド及びナイアシンアミドN−オキシドを含む。
上記ビタミンB化合物の好適な例は当該技術分野においてよく知られており、多数の販売元、例えばシグマケミカル社(Sigma Chemical Company)(ミズーリ州セントルイス);ICNバイオメディカルズ社(ICN Biomedicals,Inc.)(カリフォルニア州アーヴァイン)及びアルドリッチケミカル社(Aldrich Chemical Company)(ウィスコンシン州ミルウォーキー)から市販されている。
ビタミン化合物が、実質的に純粋な材料として、もしくは適切な物理的及び/もしくは化学的単離によって天然の(例えば植物)起源から得られた抽出物として含まれてもよい。
b)レチノイド
本発明の組成物は、レチノイドを含んでいてもよい。
本発明で使用する時、「レチノイド」には、皮膚内でビタミンAの生物学的活性を有する、ビタミンA又はレチノール様化合物の全ての天然及び/又は合成類似体、並びにこれらの化合物の幾何異性体及び立体異性体が包含される。レチノイドは、好ましくはレチノール、レチノールエステル類(例えば、パルミチン酸レチニル、酢酸レチニル、プロピオン酸レチニル等のレチノールのC〜C22アルキルエステル類)、レチナール、及び/又はレチン酸(全トランスレチン酸及び/又は13−シス−レチン酸を包含する)であり、より好ましくは、レチン酸以外のレチノイドである。これらの化合物は、当該技術分野で周知であり、いくつかの供給元、例えば、シグマケミカル社(Sigma Chemical Company)(米国ミズーリ州セントルイス)及びベーリンガー・マンハイム(Boehringer Mannheim)(米国インディアナ州インディアナポリス)から市販されている。本明細書で有用なその他のレチノイドは、パリッシュ(Parish)らの米国特許第4,677,120号(1987年6月30日発行)、パリッシュ(Parish)らの米国特許第4,885,311号(1989年12月5日発行)、パーセル(Purcell)らの米国特許第5,049,584号(1991年9月17日発行)、パーセル(Purcell)らの米国特許第5,124,356号(1992年6月23日発行)及びパーセル(Purcell)らの第34,075号(1992年9月22日再発行)に記載されている。その他の適したレチノイドは、トコフェリルレチノエート[レチノイン酸(トランス−又はシス−)のトコフェロールエステル]、アダパレン{6−[3−(1−アダマンチル)−4−メトキシフェニル]−2−ナフト工酸}、及びタザロテン(エチル−6−[2−(4,4−ジメチルチオクロマン−6−イル)−エチニル]ニコチネート)である。
好ましいレチノイドは、レチノール、パルミチン酸レチニル、酢酸レチニル、プロピオン酸レチニル、レチナール及びそれらの組み合わせである。
レチノイドは、実質的に純粋な材料として、もしくは天然(例えば植物)の起源から適切な物理的及び/又は化学的単離によって得られた抽出物として含めてもよい。レチノイドは、実質的に純粋であるのが好ましく、本質的に純粋であるのがより好ましい。
本発明の組成物は、安全且つ有効な量のレチノイドを、結果として得られる組成物が、ケラチン組織状態の調整、好ましくは目に見える及び/又は触知できる皮膚の不連続性の調整、より好ましくは皮膚老化の徴候の調整、更により好ましくは目に見える及び/又は触知できる皮膚の老化に関連する皮膚の肌目の不連続性の調整のために安全且つ有効であるように含有してもよい。
組成物は、好ましくは約0.005%〜約2%、更に好ましくは0.01%〜約2%のレチノイドを含有する。レチノールは、好ましくは約0.01%〜約0.15%の量で用いられ;レチノールエステルは、好ましくは約0.01%〜約2%の量で用いられ(例えば、約1%);レチノイン酸は、好ましくは約0.01%〜約0.25%の量で用いられ; トコフェロリルレチノエート、アダパレン、及びタザロテンは、好ましくは約0.01%〜約2%の量で用いられる。
本発明の組成物がレチノイドとビタミンB化合物の両方を含有する場合、そのレチノイドは好ましくは前述の量を使用し、そのビタミンB化合物は、好ましくは約0.1%〜約10%、更に好ましくは約2%〜約5%の量を使用する。
〔ヒドロキシ酸〕
本発明の組成物は、安全且つ有効な量のヒドロキシ酸を含有してもよい。
本発明の組成物に使用するのに好ましいヒドロキシ酸としてはサリチル酸及びサリチル酸誘導体が挙げられる。
本発明の組成物中に存在する時、サリチル酸を好ましくは約0.01%〜約50%、より好ましくは約0.1%〜約20%、より一層好ましくは0.1%〜10%、更に一層好ましくは0.5%〜5%、及び更に一層好ましくは約0.5%〜約2%の量で使用する。
〔ペプチド〕
追加的なペプチドは、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−及びヘキサペプチド及びその誘導体を含むがこれらに限定されず、本発明の組成物に安全且つ効果的な量で含んでもよい。
本明細書中で使用される場合、「ペプチド」は、天然に存在するペプチド及び合成されたペプチドの両方を指す。
また本明細書中では、ペプチドを含む天然に存在する組成物及び市販の組成物も有用である。
本明細書中での使用に適したジペプチドには、カルノシン(β−Ala−His)が含まれる。
本明細書中での使用に適したトリペプチドは、Arg−Lys−Arg、His−Gly−Glyを含む。
好ましいトリペプチド及びその誘導体は、N−パルミトイル−Gly−Lys−His(これはフランスのセダーマ社から購入してもよい); ペプチドCK(Arg−Lys−Arg);ペプチドCK+(ac−Arg−Lys−Arg−NH);及びラミン(lamin)としてシグマ社(Sigma、ミズーリ州セントルイス)から販売されているHis−Gly−Glyの銅誘導体を含む。
本明細書中での使用に適したテトラペプチドは、ペプチドE、Arg−Ser−Arg−Lys(配列番号8)を含む。本明細書中での使用に適した他のペプチドは、Tyr−Arg、Val−Trp、Asn−Phe、Asp−Phe、N−パルミトイル−β−Ala−His、N−アセチル−Tyr−Arg−ヘキサデシルエステル、及びその誘導体、Lys−Phe−Lys、N−エライドイル−Lys−Phe−Lys及びその保存的置換の類似体、N−アセチル−Arg−Lys−Arg−NH2、及びその誘導体を含むが、これらに限定されない。
本明細書中での使用に適したペンタペプチド及びヘキサペプチドは、N−パルミトイル−Lys−Thr−Thr−Lys−Ser(配列番号5)、N−パルミトイル−Tyr−Gly−Gly−Phe−X(配列番号9)(XはMetもしくはLeuもしくはその混合物である)、N−パルミトイル−Val−Gly−Val−Ala−Pro−Gly(配列番号:10)及びその誘導体を含むが、これらに限定されない。
好ましいジペプチド誘導体は、N−アセチル−Tyr−Arg−ヘキサデシルエステルカルモセンシン(フランスのセダーマ社のCALMOSENSINE(登録商標))である。好ましいトリペプチド及びその誘導体は、N−パルミトイル−Gly−Lys−His(フランスのセダーマ社のPal−GKH)、ペプチドCK(Arg−Lys−Arg)及びリポスポンジン(Lipospondin、N−エライドイル−Lys−Phe−Lys)及びその保存的置換類似体、ペプチドCK+(N−アセチル−Arg−Lys−Arg−NH)を含む。
本明細書中での使用に適したペンタペプチドは、フランスのセダーマ社よりマトリキシル(MATRIXYL(登録商標))として入手可能なN−パルミトイル−Lys−Thr−Thr−Lys−Ser(配列番号5)も含む。
2003年出願日5月12日、出願人セダーマ社のフランス特許出願第FR0305707号に開示されているもの等のヘキサペプチドも用いることができる。
本発明の組成物に追加的なペプチドが含まれる場合、好ましくは組成物の約1×10−6重量%〜10重量%、より好ましくは約1×10−6重量%〜0.1重量%、より一層好ましくは約1×10−5重量%〜0.01重量%の量で使用される。
カルノシン(登録商標)というペプチドを含むある実施形態では、組成物は、好ましくは組成物の約0.1重量%〜約5重量%のかかるペプチドを含む。ペプチド含有組成物、バイオペプチドCL(Biopeptide CL(登録商標))が含まれる他の実施形態では、得られる組成物は、好ましくは組成物の約0.1重量%〜約10重量%のバイオペプチドCL(登録商標)を含む。
〔酸化防止剤/ラジカルスカベンジャー〕
本発明の組成物は、安全且つ有効な量の酸化防止剤/ラジカルスカベンジャーもしくは酸化/還元剤を含んでもよい。
酸化防止剤/ラジカルスカベンジャーもしくは酸化/還元剤は、鱗屑の増加又は角質層の肌目の変化の原因となり得る紫外線に対して、またその他の皮膚損傷の原因となり得る環境要因に対して、特に有用に防御する。
これらの化合物は、毛髪の乾燥及び他の化粧品用途にも有用であり得る。安全且つ効果的な量の抗酸化/ラジカルスカベンジャーもしくは酸化/還元剤は、対象発明の組成物に、好ましくは組成物の約0.1%〜約10%、より好ましくは約1%〜約5%加えてもよい。
アスコルビン酸(ビタミンC)及びその塩、脂肪酸のアスコルビルエステル、アスコルビン酸誘導体(例えば、アスコルビン酸リン酸マグネシウム,アスコルビルリン酸ナトリウム,アスコルビルソルビン酸)、トコフェロール(ビタミンE)、トコフェロールソルベート、酢酸トコフェロール、トコフェロールのその他のエステル、ブチル化ヒドロキシ安息香酸及びその塩、過酸化水素、過ホウ酸塩、チオグリコール酸塩、及び過硫酸塩を含む過酸化物、6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸(トロロックス(Trolox)(登録商標)という商品名で市販)、没食子酸及びそのアルキルエステル、特にプロピルガレート、尿酸及びその塩及びアルキルエステル、ソルビン酸及びその塩、リポ酸、アミン(例えば、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、アミノ−グアニジン)、スルフヒドリル化合物(例えば、グルタチオン)、ジヒドロキシフマル酸及びその塩、リシンピドレート、アルギニンピロレート、ノルジヒドログアイアレチン酸、バイオフラボノイド、クルクミン,リシン、1−メチオニン、プロリン、スーパーオキシドジスムターゼ、シリマリン、茶抽出物、ブドウの皮/種子抽出物、メラニン、及びローズマリー抽出物のような酸化防止剤/ラジカルスカベンジャーを用いてもよい。
好ましい酸化防止剤/ラジカルスカベンジャーは、トコフェロールソルベート及びその他のトコフェロールのエステルから選択され、より好ましくはトコフェロールソルベートである。
局所組成物及び本発明に適用できるものにおけるトコフェロールソルベートの使用については、ドナルドL・ビセット(Donald L.Bissett)、ロドニーD・ブッシュ(Rodney D.Bush)及びランジット・シャテジー(Ranjit Chatterjee)による1989年7月11日発行の米国特許第4,847,071号に記載されている。
〔キレーター〕
本発明の組成物は更に、安全且つ有効な量のキレーター又はキレート化剤を含んでもよい。本明細書で使用する時、「キレーター」又は「キレート化剤」とは、金属イオンが容易に化学反応に加わったり、化学反応を触媒したりしないように、錯体を形成することによって系から金属イオンを除くことができる活性物質を意味する。
キレート化剤を含むことは、過剰な鱗屑又は皮膚の肌目変化の一因となるような紫外線照射から、また皮膚の損傷を起こし得るようなその他の環境化学物質から、保護するためにとりわけ有用である。
キレート剤の例は、EDTA、NTA、デフェロキサミン、ヒドロキサム酸及びそれらの塩、フィチン酸、フィチン酸塩、グルコン酸及びその塩、トランスフェリン、ラクトフェリンを含む。
安全且つ有効量のキレート剤を、本発明の組成物に加えてもよく、好ましくは組成物の約0.1%〜約10%、より好ましくは約1%〜約5%加えてもよい。
本明細書に有用な代表的なキレート剤の例は、米国特許第5,487,884号(ビセット(Bissett)ら、1996年1月30日発行)、国際公開公報WO91/16035(ブッシュ(Bush)ら、1995年10月31日発行)、及び国際公開公報WO91/16034(ブッシュ(Bush)ら、1995年10月31日発行)に開示されている。
対象発明の組成物に有用な好ましいキレート剤は、デフェロキサミン,ヒドロキサム酸,グルコン酸,フィチン酸,及びそれらの誘導体である。
〔フラボノイド〕
本発明の組成物は、任意にフラボノイド化合物を含んでもよい。
フラボノイドは、米国特許第5,686,082号及び第5,686,367号に広範に開示されており、これらを共に参照により本明細書に組み込む。
本発明で使用するのに適しているフラボノイドは、非置換フラバノン、モノ−置換フラバノン及びこれらの混合物から選択されるフラバノン; 非置換カルコン、モノ−置換カルコン、ジ−置換カルコン、トリ−置換カルコン、及びこれらの混合物から選択されるカルコン; 非置換フラボン、モノ−置換フラボン、ジ−置換フラボン、及びこれらの混合物から選択されるフラボン; 1つ以上のイソフラボン;非置換クマリン、モノ−置換クマリン、ジ−置換クマリン、及びこれらの混合物から選択されるクマリン; 非置換クロモン、モノ−置換クロモン、ジ−置換クロモン、及びこれらの混合物から選択されるクロモン; 1つ以上のジクマロール;1つ以上のクロマノン; 1つ以上のクロマノール; これらの異性体(例えば、シス/トランス異性体); 並びにこれらの混合物である。
本明細書で使用する時、「置換した」という用語は、フラボノイドの1つ以上の水素原子が独立して、ヒドロキシル、C1〜C8アルキル、C1〜C4アルコキシル、O−グリコシド等、又はこれら置換基の混合で置換されているフラボノイドを意味する。
適切なフラボノイドの例としては、非置換フラバノン、モノ−ヒドロキシフラバノン(例えば、2’−ヒドロキシフラバノン、6−ヒドロキシフラバノン、7−ヒドロキシフラバノンなど)、モノ−アルコキシフラバノン(例えば、5−メトキシフラバノン、6−メトキシフラバノン、7−メトキシフラバノン、4’−メトキシフラバノンなど)、非置換カルコン(特に、非置換トランス−カルコン)、モノ−ヒドロキシカルコン(例えば、2’−ヒドロキシカルコン、4’−ヒドロキシカルコンなど)、ジ−ヒドロキシカルコン(例えば、2’,4−ジヒドロキシカルコン、2’,4’−ジヒドロキシカルコン、2,2’−ジヒドロキシカルコン、2’,3−ジヒドロキシカルコン、2’,5’−ジヒドロキシカルコンなど)、及びトリ−ヒドロキシカルコン(例えば、2’,3’,4’−トリヒドロキシカルコン、4,2’,4’−トリヒドロキシカルコン、2,2’,4’−トリヒドロキシカルコンなど)、非置換フラボン、7,2’−ジヒドロキシフラボン、3’,4’−ジヒドロキシナフトフラボン、4’−ヒドロキシフラボン、5,6−ベンゾフラボン、及び7,8−ベンゾフラボン、非置換イソフラボン、ダイゼイン(7,4’−ジヒドロキシイソフラボン)、5,7−ジヒドロキシ−4’−メトキシイソフラボン、大豆イソフラボン(大豆から抽出した混合物)、非置換クマリン、4−ヒドロキシクマリン、7−ヒドロキシクマリン、6−ヒドロキシ−4−メチルクマリン、非置換クロモン、3−ホルミルクロモン、3−ホルミル−6−イソプロピルクロモン、非置換ジクマロール、非置換クロマノン、非置換クロマノール、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明に使用するのに好ましいものは、非置換フラバノン、メトキシフラバノン、非置換カルコン、2’,4−ジヒドロキシカルコン、及びこれらの混合物である。
より好ましいのは、非置換フラバノン、非置換カルコン(とりわけトランス異性体)、及びこれらの混合物である。
これらは、合成物質であるか又は自然起源(例えば、植物)からの抽出物として得ることができる。
天然に供給される物質を更に誘導することもできる(例えば、自然起源から抽出後に調製されるエステル又はエーテル誘導体)。
本発明で有用なフラボノイド化合物は、多数の供給元、例えば、インドファイン・ケミカル社(Indofine Chemical Company,Inc.)(米国ニュージャージー州サマービル)、ステラロイズ社(Steraloids,Inc.)(米国ニューハンプシャー州ウィルトン)、及びアルドリッチケミカル社(Aldrich Chemical Company,Inc.)(米国ウィスコンシン州ミルウォーキー)から販売されている。
上記フラボノイド化合物の混合物も用いることができる。
本明細書中に記載のフラボノイド化合物は、好ましくは本発明中に約0.01%〜約20%、より好ましくは約0.1%〜約10%、及び更により好ましくは約0.5%〜約5%の濃度で存在する。
〔抗炎症剤〕
安全且つ有効な量の抗炎症剤を本発明の組成物に加えることができ、好ましい濃度は組成物の約0.1%〜約10%、更に好ましくは約0.5%〜約5%である。抗炎症剤は、本発明における皮膚の外観に関する利点を高め、例えばそのような薬剤は、更に均一で好ましい皮膚の色調又は色に寄与する。そのような薬剤は効力が様々に異なるために、組成物中で使用される抗炎症剤の正確な量は、利用する特定の抗炎症剤によって決まる。
ステロイド系抗炎症剤として、ヒドロコルチゾン、ヒドロキシルトリアムシノリロン、アルファ−メチルデキサメサゾン、デキサメサゾン−ホスフェイト、ジプロピオン酸ベクロメサゾン、クロベタゾールバレレート、デソニド、デソキシメサゾン、デソキシコルチコステロンアセテート、デキサメサゾン、ジクロリソン、ジ酢酸ジフロラソン、ジフルコルトロンバレレート、フルアドレノロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロコルチゾン、フルメタゾンピバレート、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルコルチンブチルエステル、フルオコルトロン、フルプレドニデン(フルプレドニリデン)アセテート、フルラドレノロン、ハルシノニド、ハイドロコルチゾンアセテート、酪酸ハイドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、トリアムシノロンアセトニド、コルチゾン、コルトドキソン、フルセトニド、フルドロコルチゾン、ジ酢酸ジフルオロソン、フルラドレノロン、フルドロコルチゾン、ジ酢酸ジフルロソン、フルラドレノロンアセトニド、メドリゾン、アムシナフェル、アムシナフィド、ベタメサゾン、及びそのエステルバランス、クロロプレドニゾン、酢酸クロロプレドニゾン、クロコルテロン、クレシノロン、ジクロリゾン、ジフルプレドネート、フルクロロニド、フルニソリド、フルオロメサロン、フルペロロン、フルプレニソロン、ヒドロコルチゾンバレレート、ヒドロコルチゾンシクロペンチルプロピオネート、ヒドロコルタメート、メプレドニゾロン、パラメサゾン、プレドニゾロン、プレドニゾン、ベクロメサゾンジプロピオネート、トリアムシノロンのようなコルチコステロイド、及びこれらの混合物を使用してもよいが、これらに限定されない。使用に好ましいステロイド系抗炎症剤は、ヒドロコルチゾンである。
組成物に有用な第二の部類の抗炎症剤は、非ステロイド性抗炎症剤を含む。
この群に含まれる様々な化合物は、当業者に周知である。
非ステロイド系抗炎症剤の化学構造、合成、副作用などの詳細な開示については、標準教科書を参照してもよく、これには例えば、抗炎症・抗リウマチ薬(Anti−inflammatory and Anti−Rheumatic Drugs)、K.D.レインズフォード(K.D.Rainsford)、I〜III巻、CRC・プレス(CRC Press)、ボカラトン(Boca Raton)(1985年)、及び「抗炎症剤、化学及び薬理学(Anti−inflammatory Agents,Chemistry and Pharmacology)」、1、R.A.シェラー(Scherrer)ら、アカデミック・プレス(Academic Press)(ニューヨーク)(1974年)がある。
本発明の組成物に有用な特定の非ステロイド性抗炎症剤には:
1)ピロキシカム、イソキシカム、テノキシカム、スドキシカム、及びCP−14、304のようなオキシカムと、
2)アスピリン、ジサルシド、ベノリレート、トリリセート、サファプリン、ソルプリン、ジフルニサル、及びフェンドサルのようなサリチル酸塩と、
3)ジクロフェナク、フェンクロフェナク、インドメタシン、スリンダク、トルメチン、イソキセパク、フロフェナク、チオピナク、ジドメタシン、アセマタシン、フェンチアザク、ゾメピラック、クリンダナク、オキセピナク、フェルビナク、及びケトロラクのような酢酸誘導体と、
4)メフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、ニフルム酸、及びトルフェナム酸のようなフェナム酸塩と、
5)イブプロフェン、ナプロキセン、ベノキサプロフェン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、フェノプロフェン、フェンブフェン、インドプロフェン、ピルプロフェン、カルプロフェン、オキサプロジン、プラノプロフェン、ミロプロフェン、チオキサプロフェン、スプロフェン、アルミノプロフェン、及びチアプロフェンのようなプロピオン酸誘導体と、
6)フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、フェプラゾン、アザプロパゾン、及びトリメタゾンのようなピラゾールとが挙げられるが、これらに限定されない。
これらの非ステロイド系抗炎症剤の混合物と同様に、これらの薬剤の皮膚科学的に許容可能な塩及びエステルもまた使用してよい。例えば、フルフェナム酸の誘導体であるエトフェナメートは、局所適用に特に有用である。非ステロイド性抗炎症剤のうち、イブプロフェン、ナプロキセン、フルフェナム酸、エトフェナメート、アスピリン、メフェナム酸、メクロフェナム酸、ピロキシカム及びフェルビナクは好ましく; イブプロフェン、ナプロキセン、ケトプロフェン、エトフェナメート、アスピリン及びフルフェナム酸はより好ましい。
最終的に、いわゆる「天然の」抗炎症剤は本発明の方法に有用である。かかる抗炎症剤は、天然起源(例えば、植物、真菌、微生物の副生成物)から適した物理的及び/又は化学的単離による抽出物として適当に得ることができ、或いは合成的に調製できる。例えば、キャンデリラワックス、ビサボロール(例えば、α−ビサボロール)、アロエベラ、植物ステロール(例えば、フィトステロール)、マンジスタ(Manjistha)(アカネ科アカネ属(Rubia)の植物、特にRubia Cordifolia(ルビア・コルディフォリア)から抽出)、及びググル(Guggal)(コミフォラ(Commiphora)属の植物、特にCommiphora Mukul(コミフォラ・ムクル)から抽出)、コラ抽出物、カモミール、ムラサキツメクサ抽出物、カバ(Piper methysticum)抽出物(セダーマ社のKava Kava、2000年3月31日のFR 2 771 002及びWO 99 / 25369に開示),オトメアゼナ(Bacopa monieri)抽出物(セダーマ社のバコカルミン(Bacocalmine),1999年8月19日公開のWO 99/40897に開示)及びムチサンゴ抽出物を使用してよい。
本発明において有用な追加の抗炎症剤には、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸、及びこれらの誘導体(例えば、塩及びエステル)を含む、カンゾウの化合物(植物属/種名グリチルリチア・グラブラ(Glycyrrhiza glabra)族が挙げられる。
前述の化合物の好適な塩には、金属及びアンモニウム塩が挙げられる。
好適なエステルには、C〜C24、好ましくはC10〜C24、より好ましくはC16〜C24の酸の飽和又は不飽和エステルが挙げられる。
前述の具体的な例としては、油溶性カンゾウ抽出物、グリチルリチン酸及びグリチルレチン酸そのもの、グリチルリチン酸モノアンモニウム、グリチルリチン酸モノカリウム、グリチルリチン酸二カリウム、1−β−グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、及び3−ステアリルオキシグリチルレチン酸、及び3−スクシニルオキシ−β−グリチルレチン酸二ナトリウムが挙げられる。
グリチルレチン酸ステアリルが好ましい。
〔抗セルライト剤〕
本発明の組成物はまた、安全且つ有効な量の抗セルライト剤を含んでもよい。好適な抗セルライト剤としては、キサンチン化合物(例えば、カフェイン、テオフィリン、テオブロミン、及びアミノフィリン)が挙げられるが、これらに限定されない。特に有用なのは、ベクセル(Vexel、FR 2 654 619、1992年1月31日)、コアクセル(Coaxel 、FR 2 694 195、1992年1月30日)、シクロリパーゼ(Cyclolipase、FR 2 733 149、1995年4月21日)、プレウリミンシル(Pleurimincyl)及びリポケア(Lipocare、WO 98/43607、1998年10月8日)及びユニスリム(Unislim、FR 0306063、2003年5月20日)というセルライト/スリミング剤との組み合わせであり、全てセダーマ社より提供されている。
〔局所麻酔剤〕
本発明の組成物はまた、安全且つ有効な量の局所麻酔剤を含んでもよい。
局所麻酔剤の例としては、ベンゾカイン、リドカイン、ブピバカイン、クロルプロカイン、ジブカイン、エチドカイン、メピバカイン、テトラカイン、ジクロニン、ヘキシルカイン、プロカイン、コカイン、ケタミン、プロモキシン、フェノール、及び薬理学的に許容可能なこれらの塩が挙げられる。
〔日焼け活性物質〕
本発明の組成物は、日焼け活性物質を含んでもよい。
存在する場合、組成物は、組成物の約0.1重量%〜約20重量%、更に好ましくは約2重量%〜約7重量%、より一層好ましくは約3重量%〜約6重量%のジヒドロキシアセトンを人工の日焼け活性物質として含むのが好ましい。
ジヒドロキシアセトンは、DHA又は1,3−ジヒドロキシ−2−プロパノンとしても既知であり、白色から灰白色の結晶性粉末である。この物質は、化学式、C及び次の化学構造により示すことができる。
Figure 2007515381
化合物はモノマー及びダイマーの混合物として存在することができ、固体結晶状態のダイマーが優勢である。
加熱又は溶解の際に、このダイマーは分解し、モノマーが得られる。
このダイマー型からモノマー型への変換はまた、水溶液中でも生じる。
ジヒドロキシアセトンは、酸性pH値においてより安定であることも既知である。
メルクインデックス(The Merck Index)、第10版、3167項目、463頁(1983年)、及び「化粧品用のジヒドロキシアセトン(Dihydroxyacetone for Cosmetics)」、イー.メルクテクニカルブリテン(E.Merck Technical Bulletin)、03−304 110、319 897、180 588を参照のこと。
特に有用なのは、セダーマ社より提供され、1993年3月15日のFr 2 702 766及び2003年3月6日公開のWO 03/017966 A2の各々に記載されているTyr−ol及びTyr−excelという日焼け剤との組み合わせである。
〔美白剤〕
本発明の組成物は美白剤を含んでもよい。使用する時、組成物は、好ましくは組成物の約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約5重量%、更に好ましくは約0.5重量%〜約2重量%の美白剤を含む。
好適な美白剤としては、コウジ酸、アルブチン、アスコルビン酸及びその誘導体(例えば、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸リン酸ナトリウム)及び抽出物(例えば、桑抽出物、胎盤抽出物)を含む、当該技術分野において既知のものが挙げられる。
本明細書に用いるのに好適な美白剤にはまた、国際公開第95/07432号(1995年6月12日出願)に相当する、同時係属の特許出願番号08/479,935(1995年6月7日ヒルブランド(Hillebrand)の名において出願);及びPCT出願米国出願番号第95/02809号(1995年3月1日出願、1995年9月8日公開)に相当する、同時係属の米国出願番号08/390,152(1995年2月24日カーラ・L・ヴァルンス(Kalla L.Kvalnes)、ミッチェル・A・デロング(Mitchell A.DeLong)、バートン・J・ブラッドベリ(Barton J.Bradbury)、カーティス・B・モトリー(Curtis B.Motley)、及びジョン・D・カーター(John D.Carter)の名において出願)に記載されたものも挙げられる。特に有用なのは、セダーマ社より提供され1995年3月28日のFR 2 732 215、1996年8月2日のWO 98/05299、2002年2月28日のWO 02/15871及び2002年8月30日のPCT/FR 03/02400に各々記載されているメラクリア(Melaclear)、エチオリン(Etioline)、メラスロー(Melaslow)及びラムスキン(Lumiskin)という美白剤との組み合わせである。
〔皮膚鎮静及び皮膚治癒活性物質〕
本発明の組成物は皮膚鎮静及び皮膚治癒活性物質を包含してもよい。本明細書の使用に適した皮膚鎮静又は皮膚治癒活性物質としては、パンテノール酸誘導体(パンテノール、デクスパンテノール、エチルパンテノールを含む)、アロエベラ、アラントイン、ビサボロール、及びグリチルリチン酸二カリウムが挙げられる。安全且つ有効な量の皮膚鎮静又は皮膚治癒活性物質を、好ましくは形成される組成物の約0.1重量%〜約30重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約20重量%、より一層好ましくは約0.5重量%〜約10重量%の量で形成される本発明の組成物に加えてもよい。特に有用なのはセダーマ社が提供し1998年2月26日のWO 98/07744及び1999年8月19日のWO 99/40897に各々記載のCalmosensine及びBacocalmineという、皮膚鎮静及び皮膚治癒剤との組み合わせである。
〔ビサボロール〕
本発明の局所用組成物は、安全且つ効果的な量のビサボロールを含んでいてもよい。ビサボロールは、次の構造(化3)を有する天然に存在する不飽和単環テルペンアルコールである。
Figure 2007515381
それは、カモミ−ル抽出物/オイルの主要な活性成分である。ビサボロールは、合成(d,1−α−異性体又は(+/−)−α−異性体)又は天然((−)−α−異性体)由来のものであることが可能であり、本質的には純粋な化合物又は化合物の混合物(例えば、カモミールのような天然起源からの抽出物)として使用し得る。
ビサボロールのアルファ型(a−ビサボロール)は皮膚調整剤或いは鎮静剤として化粧品に広範囲に使用される。本明細書で使用する時「ビサボロール」とは、カモミ−ル抽出物又はオイル及びいずれかの異性体及びそれの互変体を含む。
好適なビサボロール化合物は天然物質として製品名アルファビサボロールナチュラルでドラゴコ(Dragoco、米国ニュージャージー州トトワ)からのアルファ−ビザボロールナチュラル(alpha−bisabolol natural)という製品名で市販され、及び合成物質として製品名アルファビサボロール(alpha−bisabolol)でフルカ(Fluka、米国ウィスコンシン州ミルウォーキー)から市販されている。
本発明の組成物中で、組成物は、組成物の好ましくは約0.001重量%〜約50重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約20重量%、更により好ましくは約0.01重量%〜約15重量%、一層より好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、更に一層より好ましくは約0.1重量%〜約5重量%のビサボロールを含有する。
〔抗菌活性物質及び抗真菌活性物質〕
本発明の組成物は抗菌剤及び抗真菌剤を含有してもよい。
このような活性物質は、微生物を駆除し、微生物の発生を防止し、又は微生物の病原作用を防止し得る。
安全で且つ有効量の抗菌剤又は抗真菌剤が、好ましくは約0.001%〜約10%、より好ましくは約0.01%〜約5%、更により好ましくは約0.05%〜約2%で本発明の組成物に加えられる。
特に有用なのは、セダーマ社が提供する1997年2月20日公開のWO97/05856に記載のオスモサイド(OSMOCIDE)という原料範囲との組み合わせである。
抗菌及び抗真菌剤の例には、β−ラクタム剤、キノロン剤、シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、テトラサイクリン、エリスロマイシン、アミカシン、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロバニライド、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、ドキシサイクリン、カプレオマイシン、クロルヘキシジン、クロルテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、クリンダマイシン、エタンブトール、ヘキサミジンイセチオネート、メトロニダゾール、ペンタミジン、ゲンタマイシン、カナマイシン、リネオマイシン、メタサイクリン、メテナミン、ミノサイクリン、ネオマイシン、ネチルミシン、パロモマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、ミコナゾール、塩酸テトラサイクリン、エリスロマイシン、亜鉛エリスロマイシン、エリスロマイシンエストレート、ステアリン酸エリスロマイシン、硫酸アミカシン、塩酸ドキシサイクリン、硫酸カプレオマイシン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、塩酸クロルテトラサイクリン、塩酸オキシテトラサイクリン、塩酸クリンダマイシン、塩酸エサムブトール、塩酸メトロニダゾール、塩酸ペンタミジン、硫酸ゲンタマイシン、硫酸カナマイシン、塩酸リネオマイシン、塩酸メタサイクリン、馬尿酸メテナミン、マンデル酸メテナミン、塩酸ミノサイクリン、硫酸ネオマイシン、硫酸ネチルミシン、硫酸パロモマイシン、硫酸ストレプトマイシン、硫酸トブラマイシン、塩酸ミコナゾール、ケタコナゾール、塩酸アマンファジン、硫酸アマンファジン、オクトピロックス、パラクロロメタキシレノール、ナイスタチン、トルナフテート、ジンクピリチオン及びクロトリマゾールがある。
本明細書で有用な活性物質の好ましい例には、サリチル酸、過酸化ベンゾイル、3−ヒドロキシ安息香酸、グリコール酸、乳酸、4−ヒドロキシ安息香酸、アセチルサリチル酸、2−ヒドロキシブタン酸、2−ヒドロキシペンタン酸、2−ヒドロキシヘキサン酸、シス−レチノイン酸、トランス−レチノイン酸、レチノール、フィチン酸、N−アセチル−L−システイン、リポ酸、アゼライン酸、アラキドン酸、過酸化ベンゾイル、テトラサイクリン、イブプロフェン、ナプロキセン、ヒドロコルチゾン、アセトミノフェン、レゾルシノール、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロカルバニリド、オクトピロックス、塩酸リドカイン、クロトリマゾール、ミコナゾール、ケトコナゾール、ネオサイシンサルフェート、及びこれらの混合物から選択されるものが挙げられる。
〔日焼け止め活性物質〕
紫外線に曝されることによって、角質層の過度の鱗屑と肌目変化を招くことになる。従って、対象発明の組成物は、任意に日焼け止め活性物質を含有し得る。本明細書において使用される時、「日焼け止め活性物質」とは、日焼け止め剤及び物理的日焼け防止剤の双方を含んでいる。好適な日焼け止め活性物質は、有機又は無機であり得る。
本明細書で有用な無機日焼け止め剤としては次のような金属オキシドが挙げられる; 約15nm〜100nmの平均一次粒子サイズを有するチタンジオキシド、約15nm〜150nmの平均一次粒子サイズを有する亜鉛オキシド、約15nm〜150nmの平均一次粒子サイズを有するジルコニウムオキシド、約15nm〜500nmの平均一次粒子サイズを有する鉄オキシド、及びこれらの混合物である。本明細書で使用する時、無機日焼け止剤は、組成物の約0.1重量%〜約20重量%、好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、より好ましくは約1重量%〜約5重量%の量で存在する。
多種多様な、従来からの日焼け止め活性物質が、本明細書の使用に好適である。サガリン(Sagarin)ら著「化粧品化学及び技術(Cosmetics Science and Technology)」(1972年)VIII章189頁以下には、多数の好適な活性物質が開示されている。具体的な好適な日焼け止め活性物質には、例えば:p−アミノ安息香酸、その塩及びその誘導体(エチル、イソブチル、グリセリルエステル;p−ジメチルアミノ安息香酸);アントラニラート(すなわち、o−アミノ安息香酸;メチル、メンチル、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、リナリル、ターピニル、及びシクロヘキセニルエステル);サリチレート(アミル、フェニル、オクチル、ベンジル、メンチル、グリセリル、及びジプロピレングリコールエステル);ケイ皮酸誘導体(メンチル及びベンジルエステル、a−フェニルシンナモニトリル;ブチルシナモイルピルベート);ジヒドロキシケイ皮酸誘導体(ウンベリフェロン、メチルウムベリフェロン、メチルアセト−ウンベリフェロン);トリヒドロキシケイ皮酸誘導体(エスクレチン、メチルエスクレチン、ダフェネチン、及びグルコシド、エスクリン及びダフニン);炭化水素(ジフェニルブタジエン、スチルベン);ジベンザルアセトン及びベンザルアセトフェノン;ナフトールスルホネート(2−ナフトール−3,6−ジスルホン酸のナトリウム塩及び2−ナフトール−6,8−ジスルホン酸のナトリウム塩);ジヒドロキシナフエ酸及びその塩;o−及びp−ヒドロキシビフェニルジスルホネート;クマリン誘導体(7−ヒドロキシ、7−メチル、3−フェニル);ジアゾール(2−アセチル−3−ブロモインダゾール、フェニルベンゾキサゾール、メチルナフトキサゾール、種々のアリールベンゾチアゾール;キニン塩(ビサルフェート、サルフェート、クロリド、オレエート及びタンネート);キノリン誘導体(8−ヒドロキシキノリン塩、2−フェニルキノリン);ヒドロキシ−又はメトキシ置換されたベンゾフェノン;尿酸及びバイオルール酸;タンニン酸及びその誘導体(例えば、ヘキサエチルエーテル);(ブチルカルボトール)(6−プロピルピペロニル)エーテル;ヒドロキノン;ベンゾフェノン(オキシベンゼン、スリソベンゾン、ジオキシベンゾン、ベンゾレゾルシノール、2,2’,4,4’−テトラヒドロベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、オクタベンゾン;4−イソプロピルジベンゾイルメタン;ブチルメトキシジベンゾイルメタン;エトクリレン;オクトクリレン;[3−(4’−メチルベンジリデンボマン−2−オン)、テレフタリリデンジカンファースルホン酸及び4−イソプロピル−ジ−ベンゾイルメタンが挙げられる。
これらのうち、2−エチルヘキシル−p−メトキシケイ皮酸塩(パーソル(PARSOL)MCXとして市販)、4、4’−tーブチルメトキシジベンゾイルメタン(パーソル(PARSOL)1789として市販)、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチル−p−アミノ安息香酸、ジガロイルトリオレエート、2,2−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、エチル−4−(ビス(ヒドロキシプロピル))アミノ安息香酸、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシル−サリチレート、グリセリル−p−アミノ安息香酸、3,3,5−トリ−メチルシクロヘキシルサリチル酸エステル、アントラニル酸メチル、p−ジメチル−アミノ安息香酸又はアミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−p−ジメチルアミノ安息香酸、2−フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸、2−(p−ジメチルアミノフェニル)−5−スルホンベンゾオキサゾイン酸、オクトクリレン及びそのような化合物の混合物が好ましい。
他にもまた好ましいのは、サノゲイラ(SaNogueira)らによる米国特許第6,190,645号に記載され請求される組成物及び組み合わせ、及び特に、第3欄、4〜23行に開示された日焼け止め剤を、クローダ社(Croda,Inc.)(7 センチュリーロード、パーシッパニー、ニュージャージー州)の製造するインクロクアット(INCROQUAT)−UV−283の商標で販売されている塩化シナミドプロピルトリメチルアンモニウム等のシナミドアルキルアミンの陽イオン性第四級塩と組み合わせたものである。6,190,645号特許のこれらの部分を、ここに引用して導入する。対象発明に有用な組成物に有用なより好ましい有機日焼け止め活性物質は、2−エチルヘキシル−p−メトキシケイ皮酸塩、ブチルメトキシジベンゾイル−メタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸、オクチルジメチル−p−アミノ安息香酸、オクトクリレン及びこれらの混合物である。
また、組成物で特に有用なのは、米国特許第4,937,370号(1990年6月26日発行、サバテリ(Sabatelli))及び米国特許第4,999,186号(1991年3月12日発行、サバテリ&スピルナック(Sabatelli & Spirnak)に開示されているような日焼け止め活性物質である。これらの明細書中で開示された日焼け止め剤は、異なった紫外放射線吸収スペクトルを示す異なった二種の発色団成分を単一分子中に有する。発色団部分の1つが主としてUVB紫外線範囲を吸収し、別のものがUVA紫外線範囲を強く吸収する。
日焼け止め剤のこの部類の好ましいメンバーは、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンの4−N,N−(2−エチルヘキシル)メチル−アミノ安息香酸エステル;4−ヒドロキシジベンゾイルメタンとのN,N−ジ−(2−エチルヘキシル)−4−アミノ安息香酸エステル;4−ヒドロキシジベンゾイルメタンとの4−N,N−(2−エチルヘキシル)メチル−アミノ安息香酸エステル;2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゾフェノンの4−N,N−(2−エチルヘキシル)メチル−アミノ安息香酸エステル;4−(2−ヒドロキシエトキシ)ジベンゾイルメタンの4−N,N−(2−エチルヘキシル)−メチル−アミノ安息香酸エステル;2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゾフェノンのN,N−ジ−(2−エチルヘキシル)−4−アミノ安息香酸エステル;及び4−(2−ヒドロキシエトキシ)ジベンゾイルメタンのN,N−ジ−(2−エチルヘキシル)−4−アミノ安息香酸エステル及びこれらの混合物である。
特に好ましい日焼け止め活性物質には、4,4’−t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2−エチルヘキシル−p−メトキシケイ皮酸塩、フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、及びオクトクリレンが挙げられる。
通常では組成物の約1重量%〜約20重量%、更に通常では約2重量%〜約10重量%の安全且つ有効量の有機日焼け止め活性物質が用いられる。
正確な量は、日焼け止め剤又は選択される複数の日焼け止め剤及び所望の太陽光線保護指数(SPF)によって異なる。
〔粒子状物質〕
本発明の組成物は、微粒子物質、好ましくは金属酸化物を含有することも可能である。
これらの粒子はコーティングされてもコーティングされなくてもよく、荷電されても荷電されなくてもよい。
荷電された粒子状物質は、本明細書で参照して導入するハー(Ha)らによる米国特許第5,997,887号に開示されている。
本明細書で有用な粒子状物質には、オキシ塩化ビスマス、酸化鉄、雲母、硫酸バリウム及びTiO2で処理した雲母、シリカ、ナイロン、ポリエチレン、タルク、スチレン、ポリプロピレン、エチレン/アクリル酸コポリマー、セリサイト、酸化アルミニウム、シリコーン樹脂、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酢酸セルロース、二酸化チタン、ポリメチルメタクリレート、及びそれらの混合物が挙げられる。
無機微粒子物質、例えば、TiO、ZnO、又はZrOは多数の供給元から市販されている。好適な微粒子物質の例の1つは、USコスメティクス(Cosmetics)(トロノックス(TRONOX)TiO2シリーズ、SAT−TCR837、ルチルTiO2)から市販されている物質を含有する。
好ましくは、微粒子物質は、組成物の約0.01重量%〜約2重量%、更に好ましくは約0.05重量%〜約1.5重量%、一層更に好ましくは約0.1重量%〜約1重量%の濃度で組成物に存在する。
〔コンディショニング剤〕
本発明の組成物は、湿潤剤、加湿剤、又は皮膚コンディショナーから選択されるコンディショニング剤を含有してよい。
多様なこれらの物質を使用することができ、それぞれは約0.01重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、一層より好ましくは約0.5重量%〜約7重量%の濃度で存在し得る。
これらの物質としては、グアニジン、尿素、グリコール酸及びグリコール酸塩(例えば、アンモニウム及び第四級アルキルアンモニウム)、サリチル酸、乳酸及び乳酸塩(例えば、アンモニウム及び第四級アルキルアンモニウム)、種々の形態のアロエベラ(例えば、アロエベラゲル)、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、グリセロール、ヘキサントリオール、ブタントリオール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコールなどのポリヒドロキシアルコール、ポリエチレングリコール、糖(例えばメリビオース)及び澱粉、糖及び澱粉誘導体(例えば、アルコキシ化グルコース、果糖、グルコサミン)、ヒアルロン酸、モノエタノールアミンラクタミド、モノエタノールアミンアセトアミド、パンテノール、アラントイン、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に有用なものもまた、1990年12月11日に発行された米国特許第4,976,953号(オール(Orr)ら)に記載されているプロポキシル化グリコールである。
糖及び関連物質の様々なC〜C30のモノエステル及びポリエステルも有用である。これらのエステルは、糖又は多価アルコール部分及び1個以上のカルボン酸部分から誘導される。
かかるエステル物質は、米国特許第2,831,854号、米国特許第4,005,196号(1977年1月25日発行、ジャンダセック(Jandacek));米国特許第4,005,195号(1977年1月25日発行、ジャンダセック(Jandacek)、米国特許第5,306,516号(1994年4月26日発行、レットン(Letton)ら);米国特許第5,306,515号(1994年4月26日発行、レットン(Letton)ら);米国特許第5,305,514号(1994年4月26日発行、レットン(Letton)ら);米国特許第4,797,300号(1989年1月10日発行、ジャンダセック(Jandacek)ら);米国特許第3,963,699号(1976年6月15日発行、リッツィ(Rizzi)ら);米国特許第4,518,772号(1985年5月21日発行、ボルペンヘイン(Volpenhein);及び米国特許第4,517,360号(1985年5月21日発行、ボルペンヘイン(Volpenhein)に更に記載されている。
好ましくは、コンディショニング剤は、尿素、グアニジン、スクロースポリエステル、パンテノール、デキサパンテノール、アラントイン、及びそれらの組み合わせから選択される。
〔構成剤〕
本発明の組成物、特に本発明のエマルションは、構造剤を含んでもよい。
構造剤は、本発明の水中油型エマルションにおいて特に好ましい。
理論によって限定されずに、構成剤は組成物の安定性に寄与する組成物への粘弾性特性を供給する助けをすると考えられている。
例えば、構成剤は液状結晶性ゲル網状組織構造の形成を助ける傾向がある。
また構成剤は、乳化剤又は界面活性剤としても機能し得る。
本発明の好ましい組成物は、約0.1〜約20%、より好ましくは約0.1〜約10%、更により好ましくは約0.5〜約9%の1種以上の構成剤を含有する。
好ましい構成剤は、HLBが約1〜約8であり、少なくとも約45℃の融点を有する。好適な構成剤は、飽和C14〜C30脂肪族アルコール、約1〜約5モルのエチレンオキシドを含有する飽和C16〜C30脂肪族アルコール、飽和C16〜C30ジオール、飽和C16〜C30モノグリセロールエーテル、飽和C16〜C30ヒドロキシ脂肪酸、C14〜C30ヒドロキシル化及び非ヒドロキシル化飽和脂肪酸、C14〜C30飽和エトキシ化脂肪酸、約1〜約5モルのエチレンオキシドジオールを含有するアミン及びアルコール、モノグリセリド含有量が少なくとも40%であるC14〜C30飽和グリセリルモノエステル、約1〜約3個のアルキル基及び約2〜約3個の飽和グリセロール単位を有するC14〜C30飽和ポリグリセロールエステル、C14〜C30グリセリルモノエーテル、C14〜C30のソルビタンモノ/ジエステル、約1〜約5モルのエチレンオキシドを有するC14〜C30飽和エトキシ化ソルビタンモノ/ジエステル、C14〜C30の飽和メチルグルコシドエステル、C14〜C30の飽和スクロースモノエステル/ジエステル、約1〜約5モルのエチレンオキシドを有するC14〜C30の飽和エトキシ化メチルグルコシドエステル、平均1〜2個のグルコース単位を有するC14〜C30の飽和ポリグルコシド及びそれらの混合物から選択され、少なくとも約45℃の融点を有する。
本発明の組成物で使用するのに好ましい構造剤は、ステアリン酸、パルミチン酸、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、ステアリン酸、パルミチン酸、平均約1〜約5のエチレンオキシド単位を有するステアリルアルコールのポリエチレングリコールエーテル、平均約1〜約5のエチレンオキシド単位を有するセチルアルコールのポリエチレングリコールエーテル、及びそれらの混合物から選択される。本発明の更に好ましい構造剤は、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、平均約2個のエチレンオキシド単位を有するステアリルアルコールのポリエチレングリコールエーテル(ステアレス−2)、平均約2個のエチレンオキシド単位を有するセチルアルコールのポリエチレングリコールエーテル、及びこれらの混合物から選択される。更により好ましい構成剤はステアリン酸、パルミチン酸、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、ステアレス−2、及びこれらの混合物から選択される。
〔増粘剤成分(増粘剤及びゲル化剤を含む)〕
本発明の組成物は、安全且つ有効な量の1種以上の増粘剤成分を、組成物の好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約4重量%、いっそうより好ましくは約0.25重量%〜約3重量%含有することも可能である。
非限定的な増粘剤の種類は次のものから選択されるものが包含される。
a)カルボン酸ポリマー
これらのポリマーは、アクリル酸、置換アクリル酸、及びこれらのアクリル酸や置換アクリル酸の塩及びエステルに由来する1種以上のモノマーを含む架橋した化合物であるが、ここで架橋剤は2つ以上の炭素一炭素二重結合を有し、且つ多価アルコールに由来する。本発明で有用なポリマーは、米国特許第5,087,445号(1992年2月11日発行、ハフェイ(Haffey)ら);米国特許第4,509,949号(1985年4月5日発行、ハング(Huang)ら);米国特許第2,798,053号(1957年7月2日発行、ブラウン(Brown);及びCTFA国際化粧品成分事典、第9版(2002年)に完全に記載されている。
本明細書において有用な市販されるカルボン酸ポリマーの例には、スクロースのアリルエーテル又はペンタエリトリトールと架橋したアクリル酸のホモポリマーであるカルボマーが包含される。
このカルボマーはカルボポール(登録商標)900シリーズとして(例えば、カルボポール(登録商標)954)B.F.グッドリッチ(B.F.Goodrich)より入手可能である。
それに加えて、その他の好適なカルボン酸重合剤には、ウルトレズ(Ultrez)(登録商標)10B.F.グッドリッチ社(B.F.Godrich)及びC1030アルキルアクリレートと1つ又は複数のアクリル酸モノマー、メタクリル酸モノマー、又はそれらの短鎖の1つ(即ちCアルコール)のエステルとのコポリマーが包含され、その際その架橋剤はスクロースのアリルエーテル又はペンタエリトリトールである。
これらのコポリマーは、アクリレート/C1030アルキルアクリレートクロスポリマーとして知られ、通常、カルボポール(Carbopol)(登録商標)1342、カルボポール(登録商標)1382、ペムレン(Pemulen)TR−1、及びペムレン(Pemulen)TR−2としてB.F.グッドリッチ社(B.F.Goodrich)より市販されている。
換言すれば、本明細書中で有用なカルボン酸ポリマー増粘剤の例は、カルボマー、アクリレート/C10〜C30アルキルアクリレートクロスポリマー及びそれらの混合物から選択されるものである。
b)架橋ポリアクリレートポリマー
本発明の組成物は、陽イオン及び陰イオン性ポリマーの双方を包含して増粘剤又はゲル化剤として有用な架橋ポリアクリレートポリマーを任意に含み得るが、陽イオン性ポリマーが一般に好ましい。
有用な架橋非イオン性ポリアクリレートポリマー及び架橋陽イオン性ポリアクリレートポリマーの例は、米国特許第5,100,660号(1992年3月31日発行、ハウ(Hawe)ら);米国特許第4,849,484号(1989年7月18日発行、ハード(Heard);米国特許第4,835,206号(1989年5月30日発行、ファラー(Farrar)ら);米国特許第4,628,078号(1986年12月9日発行、グローバー(Glover)ら);米国特許第4,599,379号(1986年7月8日発行、フレッシャー(Flesher)ら);及び欧州特許第228,868号(1987年7月15日公開、ファラー(Farrar)ら)に記載されているものである。
c)ポリアクリルアミドポリマー
本発明の組成物は、ポリアクリルアミドポリマー、特に置換分枝又は非分枝ポリマーを包含して非イオン性ポリアクリルアミドポリマーを任意に含有し得る。
これらのポリアクリルアミドポリマーのうちより好ましいのは、非イオン性ポリマーであり、CTFA指定が与えられたポリアクリルアミド及びイソパラフィン及びラウレス−7であり、商品名セピゲル(Sepigel)305としてセピックコーポレーション(Seppic Corporation)(米国ニュージャージー州フェアフィールド(Fairfield))より市販されている。
本明細書で有用なその他のポリアクリルアミドポリマーには、アクリルアミド及び置換アクリルアミドと、アクリル酸及び置換アクリル酸との、多元ブロックコポリマーが挙げられる。
このような多元ブロックコポリマーの市販商品の例としては、リポケミカルズ社(Lipo Chemicals,Inc.米国ニュージャージー州パターソン)のハイパン(Hypan)SR150H,SS500V,SS500W、SSSA100Hが挙げられる。
〔既製ゲル〕
また組成物は、ユナイテッドガーディアン社(United Guardian、230 マーカスブルバード、ハーパーグ、ニューヨーク 11788)のルブラジェル(Lubrajel(登録商標))という商品範囲を例とするタイプの増粘ゲル及びテクスチャーゲルを含んでもよい。これらのゲルは、保湿特性、増粘特性、安定化特性を有し、1〜99%の間の濃度範囲で用いることができるが、5〜15%の間が最も有利である。
d)多糖類
多種多様な多糖類が本明細書で有用である。
「多糖類」とは、反復する糖(即ち炭水化物)単位の主鎖を含有するゲル化剤をいう。
多糖類ゲル化剤の非限定例としては、セルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、プロピオン酸カルボン酸セルロースアセテート、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、微結晶セルロース、セルロース硫酸ナトリウム、及びこれらの混合物から選択されるものが挙げられる。
アルキル置換セルロースもまた本明細書で有用である。
これらのポリマーにおいて、セルロースポリマーのヒドロキシ基は、ヒドロキシアルキル化(好ましくはヒドロキシエチル化又はヒドロキシプロピル化)されてヒドロキシアルキル化セルロースを形成し、次いで更にC10〜C30の直鎖又は分枝鎖アルキル基でエーテル結合を介して修飾される。
一般的に、これらのポリマーは、C10〜C30の直鎖又は分枝鎖アルコールのヒドロキシアルキル−セルロースとのエーテルである。
本明細書で有用なアルキル基の例としては、ステアリル、イソステアリル、ラウリル、ミリスチル、セチル、イソセチル、ココイル(すなわちココヤシ油のアルコールに由来するアルキル基)、パルミチル、オレイル、リノレイル、リノレニル、リシノレイル、ベヘニル、及びこれらの混合物から選択されるものが挙げられる。
アルキルヒドロキシアルキルセルロースエーテルのうちで好ましいのは、CTFAの呼称がセチルヒドロキシエチルセルロースであり、セチルアルコールとヒドロキシエチルセルロースとのエーテルである物質である。
この物質は商品名ナトロゾル(登録商標)CSプラス(CSPlus)としてアクアロン社(Aqualon Corporation)、(デラウェア州ウィルミントン(Wilmington))より販売されている。
その他の有用な多糖類は、直鎖の(1−3)結合グルコース単位と3単位毎の(1−6)結合グルコースであるスクレログルカンが挙げられ、市販製品の例としては、マイケルメルシエプロダクト社(Michel Mercier Products Inc.)(ニュージャージー州マウンテインサイド(Mountainside))のクレアロゲール(Clearogel)(登録商標)CS11がある。
e)ゴム類
本明細書において有効なその他の増粘剤及びゲル化剤には、主として自然起源から誘導される物質が含まれる。これらのゲル化剤ゴムの例としては、アカシア、アガー、アルギン、アルギン酸、アルギン酸アンモニウム、アミロペクチン、アルギン酸カルシウム、カラゲナンカルシウム、カルニチン、カラゲナン、デキストリン、ゼラチン、ゲランゴム、グアーゴム、ヒドロキシプロピルトリモニウム塩化グアー、ヘクトライト、ヒアルロン酸、水和シリカ、ヒドロキシプロピルキトサン、ヒドロキシプロピルグアー、カラヤゴム、ケルプ、イナゴマメガム、納豆ゴム、アルギン酸カリウム、カラゲナンカリウム、アルギン酸プロピレングリコール、スクレロチンゴム、カルボキシメチルデキストランナトリウム、カラゲナンナトリウム、トラガカントゴム、キサンタンゴム、及びその混合物を含む。
本発明の好ましい組成物は、カルボン酸ポリマー、架橋ポリアクリレートポリマー、ポリアクリルアミドポリマー、及びこれらの混合物から選択され、更に好ましくはカルボン酸ポリマー、ポリアクリルアミドポリマー、及びこれらの混合物から選択される増粘剤を包含する。
〔皮膚科学的に許容可能なキャリア〕
本発明の組成物は、種々の化粧品及び/もしくはパーソナルケア製品に使用してもよく、例えば、ローション、ゲル、スプレーやその他、ハンドクリーナー、浴用組成物、日焼けオイル、制汗組成物、香水及びオーデコロン、コールドクリーム、毛髪日焼け止め組成物、プレシェーブ剤、消臭剤、局所用医薬軟膏、皮膚湿潤剤、顔用クレンザー、クレンジングクリーム、皮膚用ゲル、シャンプー、毛髪コンディショナー、洗剤、家庭用洗剤製品、メイクアップ製品、口紅製品、マスカラ、及び毛髪着色製品等のスキンケア、ヘアケア、ネイルケア、顔及び体のケア及び日焼け止め用組成物に使用してもよい。
従って、上述のスキンケアもしくはヘアケアペプチド及びその他の活性物質のいずれかに加えて、本発明に記載の化粧品組成物は、皮膚科学的に許容可能なキャリアを追加原料として含むことが多い。
テトラペプチドといずれかの追加的な活性物質との組み合わせ及びキャリアとの組み合わせから得られるキャリア及び最終製品の形は、次のいずれであってもよい:液体、ゲル、クリーム、油中水及び水中油、及びシリコーンエマルション、気泡、及び固形。これらは透明もしくは不透明であってもよく、局所的な製剤を含めて、水性及び非水性製剤の両方として配合されてもよいが、これらに限定されない。
これらの物理的形状のいずれかにおいて本発明を実現するため、常に必要ではないとはいえ、コンディショニング剤、構造材及び増粘剤等の更なる物質、薬剤及び化合物が有用である。これらの化合物は、ときに補助剤の役割を有し、ときに追加原料の役割を有することもある。
いずれの役割も、本発明のテトラペプチドとトリペプチドの混合物及びそれらの誘導体と組み合わせられることとして本発明から除外するものではない。
皮膚科学的に許容可能なキャリアの性質、最終的な製品の性質、及びそれらの調製方法を、ここに詳しく記載する必要はない。
ラリー・R・ロビンソンらの出願による出願日2000年4月19日、公開日2000年10月26日のPCT出願WO 00/62743、もしくは、より一般的には、Milady’s Standard Textbook of Cosmetology 2000、(デルマーラーニング社(Delmar Learning))、もしくはジョン・ワイリー・アンド・サンズ社発行(John Wiley & Sons(2001年1月23日))のハンス・モレット、アーノルド・グルベンマン及びヘレン・ペイン(Hans Mollet、Arnold Grubenmann、Helen Payne)による『配合技術:乳剤、懸濁剤、固形』(Furmulation Technology: Emulsions, Suspensions, Solid Forms、)、もしくはクリフォード・ウィリアムズ・シュミット(Clifford Williams Schmitt)著、クルワーアカデミックパブリッシャー社(Kluwer Academic Publishers)発行の『化粧品及び洗面用化粧品産業の化学及び技術(Chemistry and Technology of the Cosmetics and Toiletries Industry)』、ドルドレヒト、1996年7月等の入手可能な文献に多くの例を見ることができる、これら全てをここに導入する。
フィルダーの賦形剤辞典(Fiedler’s Encyclopedia of Excipients、第5版、Edition Cantor Verlag Aulendorf、2002年)もまた、化粧品キャリアを開発する当業の配合者にとって有用なガイドである。
この文献に列記された全ての原料は、何らかの方法で組み合わせて皮膚科学的に許容可能なキャリアを形成及び/もしくは本発明の化粧品組成物用の追加原料として使用してもよい。
大部分の例では、追加原料は、皮膚科学的に許容可能なキャリアを単独もしくは更に他の追加原料と組み合わせて含む。追加原料の量は、組成物の約99.5%〜約99.99999%、好ましくは約99.9%〜約99.9999%、より好ましくは約99.99%〜約99.999%の範囲であってもよい。約言すれば、組成物の残りの量である。キャリア(水、もしくは錯体助溶剤等をいずれか単独で、)を使用する場合、それらは組成物の残りの量全体を組成しても良い。
キャリアは、多種多様な形態をとることができる。例えば、本明細書においては水中油型、油中水型、水中油中水型及びシリコーン中水中油型エマルションなどのエマルションキャリアが有用であるが、これらに限定されない。
好ましいキャリアは、水中油型エマルション及び油中水型エマルションのようなエマルション、シリコーン中水型エマルションを含む。当業者には理解されるように、特定の構成成分は、構成成分の水への溶解度/組成物への分散性に応じて、主として水相又は油相のいずれかに分散する。水中油型エマルションが特に好ましい。
本発明に基づいたエマルションは一般に、前述の溶液及び脂質又は油を含有する。
脂質及び油は、動物、植物、又は石油に由来してもよく、天然でも合成(人工)でもよい。
好ましいエマルションはグリセリンのような湿潤剤も含有する。
更に好ましいエマルションは、キャリアの約0.01重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約5重量%の乳化剤を含有する。
乳化剤は、非イオン性、陰イオン性又は陽イオン性であってよい。
好適な乳化剤は、例えば、1973年8月28日発行のディッカート(Dickert)らによる米国特許第3,755,560号;1983年12月20日発行のディクソン(Dixon)らによる米国特許第4,421,769号;及び「マカッチャンの洗剤及び乳化剤(McCutcheon’s Detergents and Emulsifiers)」北米版、317〜324頁(1986年)に開示されている。
エマルションは更に、ケラチン組織へ適用する際に泡の発生を最小にするために消泡剤を含有する。
消泡剤としては、高分子量のシリコーン、及びそのような利用について当該技術分野において既知のその他の物質が挙げられる。
好適なエマルションは、所望の製品形状によって、幅広い粘度を有してよい。
低粘度エマルションの代表例で好ましいものの粘度は、約50センチストークス以下、更に好ましくは約10センチストークス以下、より一層好ましくは約5センチストークス以下である。
好ましいシリコーン中水型エマルション及び水中油型エマルションを以下に詳しく説明する。
A)シリコーン中水型エマルション
シリコーン中水型エマルションは、連続的なシリコーン相及び分散された水性相を含有する。
(1)連続的なシリコーン相
本発明の好ましいシリコーン中水型エマルションは、約1重量%〜約60重量%、好ましくは約5重量%〜約40重量%、更に好ましくは約10重量%〜約20重量%の連続的なシリコーン相を含有する。
連続的なシリコーン相は、以下に説明するような不連続な水性相を含有するような、又は取り囲むような外部相として存在する。
連続的なシリコーン相は、ポリオルガノシロキサンオイルを含有する。好ましいシリコーン中水型エマルション系は、酸化的に安定なレチノイドに対する溶媒を提供するように配合される。
これらの好ましいエマルションの連続的なシリコーン相は、約50重量%〜約99.9重量%の間のオルガノポリシロキサンオイル及び約50重量%未満の非シリコーンオイルを含む。
特に好ましい実施例においては、シリコーン連続相は、少なくともシリコーン連続相の約50重量%、好ましくは約60重量%〜約99.9重量%、更に好ましくは約70重量%〜約99.9重量%、更により好ましくは約80重量%〜約99.9重量%のポリオルガノシロキサンオイル、及び非シリコーンオイルをシリコーン連続相の約50重量%まで、好ましくは約40重量%未満、更に好ましくは約30重量%未満、更により好ましくは約10重量%未満、より一層好ましくは約2重量%未満含む。
これらの好ましいエマルション系は、相当する低濃度のポリオルガノシロキサンオイルを含有する油中水型エマルションよりも、長期間にわたってレチノイドに高い酸化安定性を与える。
連続的シリコーン相における非シリコーンオイルの濃度は、組成物中で選択されたレチノイドの酸化的安定性を更に高めるために、最小限に抑えられるか完全に除かれる。この種類のシリコーン中水型エマルションは、PCT出願WO97/21423(公開日1997年6月19日)に記載されている。
組成物に使用するオルガノポリシロキサンオイルは揮発性、非揮発性、又は揮発性及び非揮発性シリコーンの混合物であってもよい。この文脈で用いられている「非揮発性」という用語は周囲条件で液状であり、発火点が約100℃以上(1気圧下で)であるシリコーンのことをいう。この文脈で用いられている「揮発性」という用語は、他の全てのシリコーン油のことを言う。好適なオルガノポリシロキサン類は、広範囲の揮発性及び粘度を持つ多種多様なシリコーン類から選択できる。好適なオルガノポリシロキサンオイルの例には、ポリアルキルシロキサン、環式ポリアルキルシロキサン及びポリアルキルアリールシロキサンが包まれる。
本発明の組成物に有効なポリアルキルシロキサンには、25℃で、粘度が約0.5〜約1,000,000センチストークであるポリアルキルシロキサンが挙げられる。
このようなポリアルキルシロキサンは、一般化学式RSiO[RSiO]SiRで示され、式中Rは1〜約30個の炭素原子を有するアルキル基(好ましくはRはメチル又はエチル、更に好ましくはメチル;更に同一分子内に混合したアルキル基を使用し得る)、及びxは0〜約10,000の整数であり、約10,000,000を越えることもあり得る所望の分子量を得るために選択される。
市販されるポリアルキルシロキサンには、ジメチコーンとしても知られるポリジメチルシロキサンが挙げられ、その例にはゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)より市販されるビカシル(Vicasil)(登録商標)シリーズ及びダウ・コーニング社(Dow Corning Corporation)より市販されるダウ・コーニング(Dow Corning)(登録商標)200シリーズが挙げられる。
好適なポリジメチルシロキサンの具体例としては、粘度0.65センチストーク及び沸点100℃を有するダウ・コーニング(登録商標)200流体、粘度10センチストーク及び沸点が200℃より高いダウ・コーニング(登録商標)225流体、及び、粘度がそれぞれ50、350、及び12,500センチストークであり、及び沸点が200℃より高いダウ・コーニング(登録商標)200流体が挙げられる。
好適なジメチコーンには、化学式が(CHSiO[(CHSiO]x[CHRSiO]ySi(CHで示されるものを包含し、式中Rは2〜約30個の炭素原子を有する直鎖アルキル又は分枝鎖アルキルであり、x及びyはそれぞれ1又はそれより大きい整数であり、約10,000,000を越え得る範囲の所望の分子量を得るように選択される。これらのアルキル−置換型ジメチコーンの例には、セチルジメチコーン及びラウリルジメチコーンが挙げられる。
組成物への使用に好適な環状ポリアルキルシロキサンには、化学式が[SiR−O]で示されるものを包含し、式中Rはアルキル基(好ましくはRはメチル基又はエチル基であり、更に好ましくはメチル基)そしてnは約3から約8、より好ましくは約3から約7の、最も好ましくは約4から約6の整数である。
Rがメチルである場合、これらの物質は一般にシクロメチコーンと呼ばれる。市販のシクロメチコーンには、粘度が2.5センチストークで沸点が172℃の主としてシクロメチコーンテトラマー(即ちn=4)を含有するダウ・コーニング(Dow Corning)(登録商標)244流体、粘度が2.5センチストークで沸点が178℃の主としてシクロメチコーンペンタマー(即ちn=5)を含有するダウ・コーニング(Dow Corning)(登録商標)344流体、粘度が4.2センチストークで沸点が205℃の主としてシクロメチコーンテトラマー及びペンタマー(即ちn=4及び5)の混合物を含有するダウ・コーニング(Dow Corning)(登録商標)245流体、そして粘度が4.5センチストークで沸点が217℃の主としてシクロメチコーンテトラマー、ペンタマー、及びヘキサマー(即ちn=4,5,及び6)を含有するダウ・コーニング(Dow Corning)(登録商標)345流体が含まれる。
一般化学式[(CHSiO1/2]x[SiOに相当するポリマー物質であるトリメチルシロキシシリケートのような物質も有用である(式中、xは約1〜約500の整数であり、yは約1〜約500の整数である)。市販のトリメチルシロキシシリケートは、ダウ・コーニング(登録商標)593流体としてジメチコーンとの混合物として販売されている。
ジメチコノールもまた組成物への使用に好適である。
これらの化合物は化学式RSiO[RSiO]SiROH及びHORSiO[RSiO]SiROHで表すことができ、式中Rはアルキル基(好ましくは、Rはメチル基又はエチル基、更に好ましくはメチル基である)及びxは、望ましい分子量を得るために選択される0から約500までの整数である。
市販の入手可能なジメチコノールは、典型的にはジメチコーン又はシクロメチコーンとの混合物(例えば、ダウ・コーニング(登録商標)1401、1402及び1403流体)として販売されている。
ポリアルキルアリールシロキサンも組成物で使用するのに好適である。25℃にて約15から約65センチストークの粘度を有するポリメチルフェニルシロキサンは特に有用である。
本明細書での利用で好ましいものは、ポリアルキルシロキサン、アルキル基で置換したジメチコーン、シクロメチコーン、トリメチルシロキシシリケート、ジメチコノール、ポリアルキルアリールシロキサン、及びそれらの混合物から選択されるオルガノポリシロキサンである。
本明細書で用いるのにより好ましいのは、ポリアルキルシロキサン及びシクロメチコーンである。
ポリアルキルシロキサンの中で好ましいのはジメチコーンである。
前述したように、連続的なシリコーン相は1種以上の非シリコーンオイルを含有しても良い。
連続的なシリコーン相における非シリコーンオイルの濃度は、好ましくは組成物中で選択されたレチノイドの酸化安定性を更に高めるために、最小限に抑えるかいっしょにするのを避けている。
好適な非シリコーンオイルは、約1気圧で約25℃以下の融点を有する。連続的なシリコーン相での使用に好適な非シリコーンオイルの例には、油中水型エマルションの形態の局所用パーソナルケア製品における、化学分野では周知の、例えば、鉱油、植物油、合成油、半合成油などが挙げられる。
(2)分散した水性相
本発明の局所用組成物は、約30%〜約90%、更に好ましくは約50%〜約85%、及び一層更に好ましくは約70%〜約80%の分散した水性相を含有する。
乳化技術では、「分散した相」という用語は、当業者には周知の用語であり、連続相に浮遊した又は取り囲まれた小さな粒子又は液滴として相が存在することを意味する。
分散した相は、内部相又は不連続相としても知られている。分散した水性相は、以上に記載の連続したシリコーン相に浮遊及び取り囲まれた小さな水性粒子もしくは液滴の分散体である。
水性相は水又は1種以上の水溶性或いは水に分散性の成分の組み合わせであり得る。
そのような成分の非限定的な例には、濃厚剤、酸、塩基、塩、キレート剤、ゴム、水溶性又は分散性アルコール及びポリオール、緩衝液、防腐剤、日焼け止め剤、着色剤等が挙げられる。
本発明の局所用組成物は、分散した水性相に通常組成物の約25重量%〜約90重量%、好ましくは約40重量%〜約80重量%、より好ましくは約60重量%〜約80重量%の水を含む。
(3)水相分散用の乳化剤
本発明のシリコーン中水エマルションは、好ましくは乳化剤を含む。
好ましい実施形態において、組成物は、組成物の約0.1重量%〜約10重量%の乳化剤、より好ましくは約0.5重量%〜約7.5重量%、より一層好ましくは約1重量%〜約5重量%の乳化剤を含有する。乳化剤は、連続的なシリコーン相に水性相を分散し、懸濁するのを助ける。
多種多様な乳化剤を好ましいシリコーン中水型エマルションを形成するために本明細書に使用できる。
選択された乳化剤が化学的及び物理的に本発明の組成物の成分と適合性を有し、及び望ましい分散特性を提供するのであれば、公知のもしくは従来の乳化剤を組成物中に使用してもよい。
適した乳化剤には、局所用パーソナルケア製品への使用が当業者に既知である、シリコーン乳化剤、非シリコーン含有乳化剤、及びそれらの混合物が挙げられる。
好ましくはこれらの乳化剤は、HLB値が約14以下、更に好ましくは約2〜約14、及び更に一層好ましくは約4〜約14である。
これらの範囲外のHLB値を有する乳化剤は、これらの範囲内に収まる有効な加重平均HLB値を得るように、その他の乳化剤と組み合わせて使用し得る。
シリコーン乳化剤が好ましい。
多種多様なシリコーン乳化剤が、本明細書で有用である。これらのシリコーン乳化剤は、通常、有機的に修飾したオルガノポリシロキサン類であり、当業者にはシリコーン界面活性剤としても知られている。
有用なシリコーン乳化剤としては、ジメチコーンコポリオール類が挙げられる。
これらの材料は、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの両方に由来する部分を含有する、ポリエチレンオキシド鎖、ポリプロピレンオキシド鎖、これらの鎖の混合物、及びポリエーテル鎖など、ポリエーテル側鎖を含むように修飾されたポリジメチルシロキサン類である。
その他の例には、アルキル変性ジメチコーンコポリオール類、即ち、C〜C30ペンダント側鎖を含有する化合物が挙げられる。
更に他の有用なジメチコーンコポリオール類としては、様々な陽イオン性、陰イオン性、両性、及び双極イオン性のペンダント部分を有する材料が挙げられる。
本明細書において有用なジメチコーンコポリオール乳化剤は、次の一般構造、〔化4〕および〔化5〕で記載することができる:
下記の〔化4〕において、Rは、C〜C30の直鎖、分枝鎖又は環式アルキル基であり、Rは以下からなる群より選択される:
下記の〔化5〕において、式中、nは3から約10の整数であり;R及びRは、R及びRが同時に同一にならないように、H及びC〜C直鎖又は分枝鎖アルキルからなる群から選択され;m、o、x、及びyは、全体の分子量が約200〜約10,000,000になるように選択され、しかもm、o、x及びyはm及びoが同時にゼロにならないように独立してゼロ以上の整数から選択され、zは独立して1以上の整数から選択される。これらのコポリオールの位置異性体が生成し得ることが認識される。
及びR基を含有するR部分について前述した化学表示は、便宜上示されたものであり、これらに限定されるものではない。
ここで有用なものはまた、厳密にはジメチコーンコポリオールとしては分類されないが、前の段落で示した構造のようなシリコーン界面活性剤であり、そこではRは:_(CHOR、であり、式中、Rは陽イオン、陰イオン、両性又は双極イオン性部分である。
Figure 2007515381
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本発明の乳化剤として有用なジメチコーンコポリオール及びその他のシリコーン界面活性剤の非限定的な例には、ペンダントポリエチレンオキシド側鎖を有するポリジメチルシロキサンポリエーテルコポリマー、ペンダントポリプロピレンオキシド側鎖を有するポリジメチルシロキサンポリエーテルコポリマー、ペンダント混合物ポリエチレンオキシド及びポリプロピレンオキシド側鎖を有するポリジメチルシロキサンポリエーテルコポリマー、ペンダント混合物ポリ(エチレン)(プロピレン)オキシド側鎖を有するポリジメチルシロキサンポリエーテルコポリマー、ペンダントオルガノベタイン側鎖を有するポリジメチルシロキサンポリエーテルコポリマー、ペンダントカルボキシレート側鎖を有するポリジメチルシロキサンポリエーテルコポリマー、ペンダント四級アンモニウム側鎖を有するポリジメチルシロキサンポリエーテルコポリマー;及び前記コポリマー類を更に修飾したコポリマーでペンダントC〜C30直鎖、分枝鎖、又は環式アルキル部分を含有するものがある。
本発明において有用なダウ・コーニング社(DowCorigCorportio)より市販されるジメチコーンコポリオールの例は、ダウ・コーニング(登録商標)190、193、Q2−5220、2501ワックス、2−5324流体、及び3225C(この後者の物質はシクロメチコーンとの混合物として販売される)である。
セチルジメチコーンコポリオールは、ポリグリセリル−4−イソステアレート(及び)ヘキシルラウレートとの混合物として市販され、ABIL(登録商標)WE−09(ゴールドシュミット(Goldchmidt)より入手可能)という商品名で販売されている。セチルジメチコーンコポリオールは、ヘキシルラウレート(及び)ポリグリセリル−3オレエート、(及び)セチルジメチコーンの混合物としても市販され、ABIL(登録商標)WS−08(ゴールドシュミット(Goldchmidt)より市販)という商品名で販売される。
ジメチコーンコポリオールの他の非限定例としては、ラウリルジメチコーンコポリオール、ジメチコーンコポリオールアセテート、ジエメチコーンコポリオールアジペート、ジメチコーンコポリオールアミンジメチコーンコポリオールベヘネート、ジメチコーンコポリオールブチルエーテル、ジメチコーンコポリオールヒドロキシステアレート、ジメチコーンコポリオールイソステアレート、ジメチコーンコポリオールラウレート、ジメチコーンコポリオールメチルエーテル、ジメチコーンコポリオールホスフェート、及びジメチコーンコポリオールステアレートが挙げられる。国際化粧品成分辞書、第5版(1993年)を参照されたい。
本明細書で有用なジメチコーンコポリオール乳化剤は、例えば、米国特許第4,960,764号(フィグレオア・ジュニア(Figueroa,Jr.)ら、1990年10月2日発行);欧州特許第EP330,369号(サノゲイラ(SanoGueira)、1989年8月30日公開); G.H.ダームス(G.H.Dahms)ら「シリコーンコポリオールにより提供された新しい処方の可能性(New Formulation Possibilities Offered by Silicone Copolyols,)」化粧品及び洗面用化粧品(Cosmetics & Toiletries)、110巻、91〜100頁、1995年3月; M.E.カルロッティ(M.E.Carlotti)ら「W/O−S乳状液の最適化及びエステル構造と乳状液特性の量的な関係の研究(Optimization of W/O−S Emulsions And Study Of The Quantitative Relationships Between Ester Structure And Emulsion Properties,)」分散科学と技術誌(J. Dispersion Science And Technology)、13巻3号、315〜336頁(1992年);P.ハメイヤー(P.Hameyer)「化粧品、油中水型乳状液調製における有機及び有機シリコーン乳化剤の比較技術研究(Comparative Technological Investigations of Organic and Organosilicone Emulsifiers in Cosmetic Water−in−Oil Emulsion Preparations,)」HAPPI128巻4号、88〜128頁(1991年); J.スミッド−コーバー(J.Smid−Korbar)ら「乳状液におけるシリコーン界面活性剤の有効性と利点(Efficiency and usability of silicone surfactants in emulsions,)」プロビジョナル・コミュニケーション、インターナショナル・ジャーナル・オブ・コスメティック・サイエンス(Provisional Communication International Journal of Cosmetic Science)、12巻、135〜139頁(1990年); 及びD.G.クリシク(D.G.Krzysik)ら「油中水システムのための新しいシリコーン乳化剤(A New Silicone Emulsifier For Water−in−Oil Systems,)」ドラッグ・アンド・コスメティック・インダストリー、146巻4号、28〜81頁(1990年4月)に記載されている。
本発明に有用な非シリコーン含有乳化剤の中には、以下のような様々な非イオン性及び陰イオン性乳化剤がある:糖エステル及びポリエステル、アルコキシ化糖エステル及びポリエステル、C〜C30脂肪酸とC〜C30脂肪アルコールのエステル、C〜C30脂肪アルコールのC〜C30脂肪酸エステルのアルコキシ化誘導体、C〜C30脂肪アルコールのアルコキシ化エーテル、C〜C30脂肪酸のポリグリセリルエステル、ポリオールのC〜C30エステル、ポリオールのC〜C30エーテル、アルキルホスフェート、ポリオキシアルキレン脂肪エーテルホスフェート、脂肪酸アミド、アシルラクチレート、石鹸、及びそれらの混合物。その他の好適な乳化剤は、例えば以下の文献に記載されている: 「マッカチャンの洗剤と乳化剤(McCutcheo’DetergetdEmulifier)」、北米版(1986年)、アルレッド・パブリッシング社(AlluredPublihigCorportio)出版; 米国特許第5,011,681号(チオッティ(Ciotti)ら、1991年4月30日発行); 米国特許第4,421,769号(ディクソン(Dixo)ら、1983年12月20日発行); 及び米国特許第3,755,560号(ディッカート(Dickert)ら、1973年8月28日発行)。
これらの非シリコーン含有乳化剤の非限定的な例には、以下のものが挙げられる:ポリエチレングリコール20ソルビタンモノラウレート(ポリソルベート20)、ポリエチレングリコール5大豆ステロール、ステアレス−20、セテアレス−20、PPG−2メチルグルコースエーテルジステアレート、セテス−10、ポリソルベート80、セチルホスフェート、カリウムセチルホスフェート、ジエタノールアミンセチルホスフェート、ポリソルベート60、グリセリルステアレート、PEG−100ステアレート、ポリオキシエチレン20ソルビタントリオレエート(ポリソルベート85)、ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン4ラウリルエーテルナトリウムステアレート、ポリグリセリル−4−イソステアレート、ヘキシルラウレート、ステアレス−20、セテアレス−20、PPG−2メチルグルコースエーテルジステアレート、セテス−10、ジエタノールアミンセチルホスフェート、グリセリルステアレート、PEG−100ステアレート、及びこれらの混合物。
B)水中油型エマルジョン
その他に好ましい局所用キャリアには、連続的な水性相及びそこに分散している疎水性、水不溶性の相(「油相」)をもつ水中油型エマルションが包含される。好適な水中油型エマルションキャリアの例は、米国特許第5,073,371号(ターナー(Turer)、D.J.ら、1991年12月17日発行)、及び米国特許第5,073,372号(ターナー(Turer)、D.J.ら、1991年12月17日発行)に記載されている。構成剤、親水性の界面活性剤及び水を含有する、特に好ましい水中油型エマルションについては以下に詳述する。
(1)構造材
好ましい水中油型エマルションは、液状結晶ジェルネットワーク構造の形成を支えるための構成剤を含有する。
理論によって限定されずに、構成剤は組成物の安定性に寄与する組成物への粘弾性特性を供給する助けをすると考えられている。
構成剤はまた乳化剤又は界面活性剤としても機能し得る。本発明の好ましい組成物は、組成物の約0.5重量%〜約20重量%、より好ましくは約1重量%〜約10重量%、更により好ましくは約1重量%〜約5重量%の構成剤を含有する。
本発明の好ましい構成剤としては、以下のものが挙げられる: ステアリン酸、パルミチン酸、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、ステアリン酸、パルミチン酸、平均約1〜約21のエチレンオキシド単位を有するステアリルアルコールのポリエチレングリコールエーテル、平均約1〜約5のエチレンオキシド単位を有するセチルアルコールポリエチレングリコールエーテル、及びこれらの混合物。本発明の更に好ましい構成剤は、以下のものから選択される: ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、平均約2のエチレンオキシド単位を有するステアリルアルコールのポリエチレングリコールエーテル(ステアレス−2)、平均約21のエチレンオキシド単位を有するステアリルアルコールのポリエチレングリコールエーテル(ステアレス−21)、平均約2のエチレンオキシド単位を有するセチルアルコールのポリエチレングリコールエーテル、及びそれらの混合物。更により好ましい構成剤は、ステアリン酸、パルミチン酸、ステアリルアルコール、セチルアルコール、べヘニルアルコール、ステアレス−2、ステアレス−21、及びこれらの混合物から選択される。
(2)親水性界面活性剤
好ましい水中油型エマルションは、約0.05%〜約10%、好ましくは約1%〜約6%、及びより好ましくは約1%〜約3%の少なくとも1つの親水性界面活性剤を含有し、疎水性の物質を水相に分散できるようにする(局所キャリアの重量に対する比率)。界面活性化剤は水に分散するのに充分な親水性を最低限持たなければならない。
好ましい親水性界面活性剤は、非イオン性界面活性剤から選択される。
ここで有用な非イオン性界面活性剤の中で、長鎖アルコール、例えばC30のアルコールと糖類又はデンプンポリマーの縮合生成物、すなわちグリコシドとして広く定義されるものがある。
これらの化合物は式(S)−O−Rで表すことができ、式中、Sはグルコース、フルクトース、マンノース、及びガラクトース等の糖部分であり;nは約1から約1000までの整数であり、RはC30アルキル基である。アルキル基が誘導され得る長鎖アルコールの例としては、デシルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。
これらの界面活性剤の好ましい例には、Sがグルコース部分、RがC8〜20アルキル基、及びnが約1から約9までの整数であるものが挙げられる。
市販されているこれらの界面活性剤の例には、デシルポリグルコシド(ヘンケルからAPG325CSとして市販)及びラウリルポリグルコシド(ヘンケルからAPG600CS及び625CSとして市販)が含まれる。
他の有用な非イオン性界面活性剤としては、アルキレンオキシド類と脂肪酸類の縮合生成物(すなわち、脂肪酸類のアルキレンオキシドエステル)が挙げられる。
これらの物質は、一般式RCO(X)OHを有し、式中、RはC10〜30アルキル基、Xは−OCHCH−(すなわち、エチレングリコール又はオキシドから誘導)又は−OCHCHCH−(すなわち、プロピレングリコール又はオキシドから誘導)、そしてnは約6〜約200の整数である。
他の非イオン性界面活性剤は、アルキレンオキシドと2モルの脂肪酸類との縮合生成物(すなわち、脂肪酸のアルキレンオキシドジエステル)である。
これらの物質は、一般式RCO(X)OOCRを有し、式中、RはC10〜30のアルキル基であり、Xは−OCHCH−(すなわち、エチレングリコール又はオキシドから誘導)又は−OCHCH(CH)−(すなわち、プロピレングリコール又はオキシドから誘導)、及びnは約6〜約100の整数である。
その他の非イオン性界面活性剤は、アルキレンオキシドと脂肪アルコールとの縮合生成物(即ち、脂肪アルコールのアルキレンオキシドエーテル)である。
これらの材料は、一般式R(X)OR’を有し、式中RはC10〜30のアルキル基、Xは−OCHCH−(即ち、エチレングリコール又はオキシドから誘導)又は−OCHCH(CH)−(即ち、プロピレングリコール又はオキシドから誘導)であり、nは約6〜約100の整数であり、R’はH又はC10〜30のアルキル基である。
更に、他の非イオン性界面活性剤は、アルキレンオキシドと脂肪酸及び脂肪アルコールの双方との縮合生成物[すなわち、ポリアルキレンオキシド部分は一方の末端が脂肪酸でエステル化され、そしてもう一方の末端が脂肪アルコールでエーテル化(即ち、エーテル結合を介して結合される)される]である。
これらの物質は、一般式RCO(X)OR’を有し、式中、R及びR’はC1030のアルキル基であり、Xは−OCHCH−(すなわち、エチレングリコール又はオキシドから誘導)又は−OCHCH(CH)−(すなわち、プロピレングリコール又はオキシドから誘導)、及びnは約6〜約100の整数である。
これらのアルキレンオキシドが誘導する非イオン性界面活性剤の非限定例には、以下のものが含まれる:セテス−6、セテス−10、セテス−12、セテアレス−6、セテアレス−10、セテアレス−12、ステアレス−6、ステアレス−10、ステアレス−12、ステアレス−21、PEG−6−ステアレート、PEG−10−ステアレート、PEG−100−ステアレート、PEG−12−ステアレート、PEG−20−グリセリルステアレート、PEG−80グリセリル獣脂、PEG−10−グリセリルステアレート、PEG−30−グリセリルココエート、PEG−80−グリセリルココエート、PEG−200−グリセリル獣脂、PEG−8−ジラウレート、PEG−10−ジステアレート、及びそれらの混合物。
更にその他の有用な非イオン性界面活性剤には、次の構造式に相当するポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤が含まれる:
尚、〔化6〕の式中:Rは、H、C〜Cのアルキル基、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−プロピルで、好ましくはC〜Cのアルキル基、更に好ましくは、メチル基又はエチル基、最も好ましくは、メチル基であり; Rは、C〜C31のアルキル基又はアルケニル基で、好ましくは、C〜C19のアルキル基又はアルケニル基、更に好ましくは、C〜C17のアルキル基又はアルケニル基、最も好ましくは、C11〜C15のアルキル基又はアルケニル基であり;及びZは、少なくとも3個の水酸基が直接鎖に結合した直鎖状ヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル部分、又はそのアルコキシル化誘導体(好ましくはエトキシ化又はプロポキシル化)である。
Zは、好ましくはグルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノース、キシロース、及びそれらの混合物から選択される糖部分である。
Figure 2007515381
上記の構造に相当する特に好ましい界面活性剤は、ココヤシアルキルN−メチルグルコシドアミド(即ち、式中RCO−部分は、ヤシ油脂肪酸に由来する)である。
ポリヒドロキシ脂肪酸アミドを含有する組成物を製造する方法は、例えば、以下の文献に開示されている:英国特許明細書第809,060号(トーマス・ヘドレイ社(Thomas Hedley & Co.Ltd.)により1959年2月18日公開); 米国特許第2,965,576号(1960年12月20日発行、E.R.ウイルソン(Wilson); 米国特許第2,703,798号(1955年3月8日発行、A.M.シュワルツ);及び米国特許第1,985,424号(1934年12月25日発行、ピゴット(Piggott))。
これらの全体を引用して本明細書に組み入れる。
非イオン性界面活性剤の中で好ましいのは、ステアレス−21、セテアレス−20、セテアレス−12、スクロースココエート、ステアレス−100、PEG−100ステアレート、及びこれらの混合物から選択されるものである。
本明細書で使用するのに適したその他の非イオン系界面活性剤としては、以下のものが挙げられる:糖エステル類及びポリエステル類、アルコキシル化糖エステル類及びポリエステル類、C〜C30の脂肪アルコール類のC〜C30の脂肪酸エステル類、C〜C30の脂肪アルコール類のC〜C30の脂肪酸エステル類のアルコキシル化誘導体、C〜C30の脂肪アルコール類のアルコキシル化エーテル類、C〜C30の脂肪酸類のポリグリセリルエステル類、ポリオール類のC〜C30エステル類、ポリオール類のC〜C30エーテル類、アルキルリン酸類、ポリオキシアルキレン脂肪エーテルリン酸類、脂肪酸アミド類、アシルラクチレート類、及びそれらの混合物。
これらの乳化剤の非限定的な例としては、以下のものが含まれる: ポリエチレングリコール20ソルビタンモノラウレート(ポリソルベート20)、ポリエチレングリコール5大豆ステロール、ステアレス−20、セテアレス−20、PPG−2メチルグルコースエーテルジステアレート、セテス−10、ポリソルベート80、セチルホスフェ−ト、セチルホスフェートカリウム、ジエタノールアミンセチルホスフェ−ト、ポリソルベート60、グリセリルステアレート、ポリオキシエチレン20ソルビタントリオレエート(ポリソルベート85)、ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン4ラウリルエーテルステアレートナトリウム、ポリグリセリル−4イソステアレート、ヘキシルラウレート、PPG−2メチルグルコースジステアレートエーテル、PEG−100ステアレート及びそれらの混合物。
本明細書で有用な非イオン性界面活性剤のもう1つの群には、ソルビタン又はソルビトール脂肪酸エステル及びスクロース脂肪酸エステルとの混合物に基づく脂肪酸エステル混合物が挙げられ、その脂肪酸はいずれの場合も好ましくはC〜C24、より好ましくはC10〜C20である。
好ましい脂肪酸エステル乳化剤は、ソルビタン又はソルビトールC16〜C20脂肪酸エステルと、スクロースC10〜C16脂肪酸エステル、とりわけソルビタンステアレート及びスクロースココエートの混合物である。
これは、ICIから商品名アーラトン(Arlatone)2121として市販されている。
本明細書中で有用なその他の好適な界面活性剤には、当該技術分野において既知の多種多様な陽イオン性、陰イオン性、双極イオン性、及び両性界面活性剤が挙げられるが、それらについて以下でより完全に言及する。マカッチャンの洗剤及び乳化剤(McCutcheon’s,Detergents and Emulsifiers)、北米版(1986年)、アルレッド・パブリッシング・コーポレーション(Allured Publishing Corporation)により出版; 米国特許第5,011,681号(チオッティ(Ciotti)ら、1991年4月30日発行);米国特許第4,421,769号(ディクソン(Dixon)ら、1983年12月20日発行); 及び米国特許第3,755,560号(ディッカート(Dickert)ら、1973年8月28日発行)を参照されたい。これら4件の参考文献は、その全体を本明細書に引用して組み込む。本明細書で有用な親水性界面活性剤は、単一の界面活性剤、又は複数の好適な界面活性剤を組み合わせて含有できる。選択される正確な界面活性剤(又は複数の界面活性剤)は、組成物及びその他の存在する構成成分のpHによって異なることになる。
また、本明細書で有用なのは、陽イオン性界面活性剤、特にジアルキル第四級アンモニウム化合物、すなわち「クワット(quat)」であり、その例は、以下の文献に記載されている:米国特許第5,151,209号; 米国特許第5,151,210号; 米国特許第5,120,532号;米国特許第4,387,090号; 米国特許第3,155,591号;米国特許第3,929,678号; 米国特許第3,959,461号;「マッカチャンの洗剤と乳化剤(McCutcheon’s,Detergents & Emulsifiers)」、(北米版、1979年)M.C.パブリッシング社; 及びシュワルツら著「界面活性剤(Surface ActiveAgents)、それらの化学と技術(Their Chemistry and Technology)」(ニューヨーク:インターサイエンス・パブリッシャーズ、1949年)。これらの記載を引用して本明細書に組み入れる。本明細書で有用な陽イオン性界面活性剤には、次式(化7)を有するような陽イオンアンモニウム塩が包含される:
Figure 2007515381
〔化7〕の式中Rは、約12個〜約30個の炭素原子を有するアルキル基、又は約12個〜約30個の炭素原子を有する芳香族、アリール基又はアルカリル基;R,R、及びRは、水素、約1個〜約22個の炭素原子を有するアルキル基、 又は約12個〜約22個の炭素原子を有する芳香族、アリール基又はアルカリル基から独立して選択される;及びXは、いずれかの適合する陰イオンで、好ましくは塩化塩、臭化塩、ヨウ化塩、酢酸塩、リン酸塩、硝酸塩、硫酸塩、メチル硫酸塩、エチル硫酸塩、トシラート、乳酸塩、クエン酸塩、グリコール酸塩、及びそれらの混合物から選択される。更に、R、R、R、及びRのアルキル基はまた、エステル及び/或いはエーテル結合、又はヒドロキシ或いはアミノ基の置換基も含有することができる(例えば、アルキル基がポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール部分を含有することができる)。
更に好ましくは、Rは、約12個から約22個の炭素原子を持つアルキル基であり;Rは、水素又は約1個から約22個の炭素原子を持つアルキル基から選択される;R及びRは、水素又は約1個から約3個の炭素原子を持つアルキル基から独立して選択される;及びXは前に説明した通りである。
更により好ましくは、Rは、約12個〜約22個の炭素原子を有するアルキル基であり;R、R、及びRは、水素又は約1個〜約3個の炭素原子を有するアルキル基から選択し;及びXは前に説明した通りである。
或いは、その他の有用な陽イオン性乳化剤としてはアミノ−アミドが挙げられ、その際上記構造式において、Rは代替的にRCONH−(CHnであり、式中、Rは約12〜約22個の炭素原子を有するアルキル基であり、nは約2〜約6、より好ましくは約2〜約4、最も好ましくは約2〜約3の整数である。
これらの陽イオン性乳化剤の非限定的な例には、以下のものが挙げられる:ステアルアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェート、ベヘナミドプロピルPG塩化ジモニウム、ステアルアミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェート、ステアルアミドプロピルジメチル(ミリスチルアセテート)塩化アンモニウム、ステアルアミドプロピルジメチルセテアリルアンモニウムトシレート、ステアルアミドプロピルジメチル塩化アンモニウム、ステアルアミドプロピルジメチルアンモニウム乳酸塩、及びこれらの混合物。とりわけ好ましいのは、ベヘナミドプロピルPG塩化ジモニウムである。
非制限的な第4級アンモニウム塩陽イオン性界面活性剤の例としては、以下のものから選択されるものを含む: セチルアンモニウムクロリド、セチルアンモニウムブロミド、ラウリルアンモニウムクロリド、ラウリルアンモニウムブロミド、ステアリルアンモニウムクロリド、ステアリルアンモニウムブロミド、セチルジメチルアンモニウムクロリド、セチルジメチルアンモニウムブロミド、ラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルアンモニウムブロミド、ステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルアンモニウムブロミド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド、ラウリルトリメチルアンモニウムブロミド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムブロミド、ラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルセチルジタロージメチルアンモニウムクロリド、ジセチルアンモニウムクロリド、ジセチルアンモニウムブロミド、ジラウリルアンモニウムクロリド、ジラウリルアンモニウムブロミド、ジステアリルアンモニウムクロリド、ジステアリルアンモニウムブロミド、ジセチルメチルアンモニウムクロリド、ジセチルメチルアンモニウムブロミド、ジラウリルメチルアンモニウムクロリド、ジラウリルメチルアンモニウムブロミド、ジステアリルメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルメチルアンモニウムブロミド、及びそれらの混合物。更に四級アンモニウム塩には、C12〜C30のアルキル炭素鎖がタロー脂肪酸又はココヤシ脂肪酸に由来するようなものが包含される。
「タロー」という用語は、一般にC16〜C18の範囲でアルキル鎖の混合物を有する、タロー脂肪酸(通常水素添加されたタロー脂肪酸)に由来するアルキル基のことをいう。
「ココヤシ」という用語は、一般にC12〜C14の範囲でアルキル鎖の混合物を有する、ココヤシ脂肪酸に由来するアルキル基のことをいう。
これらタローやココヤシに由来する四級アンモニウム塩の例としては、以下のものが挙げられる:ジタロージメチル塩化アンモニウム、ジタロージメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジ(水素添加タロー)ジメチル塩化アンモニウム、ジ(水素添加タロー)ジメチル酢酸アンモニウム、ジタロージプロピルリン酸アンモニウム、ジタロージメチル硝酸アンモニウム、ジ(ココヤシアルキル)ジメチル塩化アンモニウム、ジ(ココヤシアルキル)ジメチル臭化アンモニウム、タロー塩化アンモニウム、ココヤシ塩化アンモニウム、ステアルアミドプロピル塩化PG−ジモニウムホスフェート、ステアルアミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェート、ステアルアミドプロピルジメチル(ミリスチルアセテート)塩化アンモニウム、ステアルアミドプロピルジメチルセテアリルアンモニウムトシラート、ステアルアミドプロピルジメチル塩化アンモニウム、ステアルアミドプロピルジメチル乳酸アンモニウム、及びこれらの混合物。エステル結合をもつアルキル基を有する第四級アンモニウム化合物の例は、ジタローイルオキシエチルジメチル塩化アンモニウムである。
より好ましい陽イオン性界面活性剤は、以下のものから選択されるものである:ベヘナミドプロピルPG塩化ジモニウム、ジラウリルジメチル塩化アンモニウム、ジステアリルジメチル塩化アンモニウム、ジミリスチルジメチル塩化アンモニウム、ジパルミチルジメチル塩化アンモニウム、ジステアリルジメチル塩化アンモニウム、ステアルアミドプロピル塩化PG−ジモニウムホスフェート、ステアルアミドプロピルエチルジアンモニウムエトサルフェート、ステアルアミドプロピルジメチル(ミリスチルアセテート)塩化アンモニウム、ステアルアミドプロピルジメチルセテアリルアンモニウムトシラート、ステアルアミドプロピルジメチル塩化アンモニウム、ステアルアミドプロピルジメチル乳酸アンモニウム、及びこれらの混合物。
一層更に好ましい陽イオン性界面活性剤は、ベヘナミドプロピル塩化PGジモニウム、ジラウリルジメチル塩化アンモニウム、ジステアリルジメチル塩化アンモニウム、ジミリスチルジメチル塩化アンモニウム、ジパルミチルジメチル塩化アンモニウム、及びそれらの混合物から選択されるものである。
陽イオン性界面活性剤と構成剤の好ましい組み合わせは、ベヘナミドプロピル塩化PGジモニウム及び/又はベヘニルアルコールであり、特にそのような組み合わせがイオン性及び/又は極性の高い溶媒を含有する場合、物理的、化学的安定性を高め、維持するように、その比率を好ましく最適化する。この組み合わせは、特に酸化亜鉛やオクチルメトキシケイ皮酸のような日焼け防止剤の送達に有用である。
多種多様な陰イオン性界面活性剤もまた本明細書では有用である。
例えば、ローリン(Laughlin)等の米国特許第3,929,678号(1975年12月30日発行)は、参考として本明細書に全て組み入れ、参照されたい。
陰イオン性界面活性剤の非限定的な例には、アルコイルイセチオン酸、並びにアルキル及びアルキルエーテルサルフェート類が包含される。
アルコイルイセチオンネートは一般に、式RCO−OCHCHSOMを持ち、本式中では、Rは、約10個〜約30個の炭素原子を持つアルキル基又はアルケニル基であり、Mはアンモニウム、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミンのような水溶性陽イオンである。
これらイセチオン酸塩の非限定的な例には、ココイルイセチオン酸アンモニウム、ココイルイセチオン酸ナトソウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ステアロイルイセチオン酸ナトリウム及びそれらの混合物から選ばれるアルコイルイセチオン酸塩が含まれる。
アルキル及びアルキルエーテルサルフェート類は一般に、それぞれ式ROSOM及びRO(CO)SOMを持ち、ここでは、Rは、約10個から約30個の炭素原子を持つアルキル基又はアルケニル基であり、xは約1から約10、及びMは、アンモニウム、ナトリウム、カリウム及びトリエタノールアミンのような水溶性陽イオンである。もう1つの好適なクラスの陰イオン性界面活性剤は以下の一般式を持つ、有機、硫酸反応産物の水溶性塩である:
尚、〔化8〕の式中Rは、約8個〜約24個、好ましくは約10〜約16個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和脂肪族炭化水素基から成る群から選択され; 及びMは陽イオンである。
Figure 2007515381
更にその他の陰イオン合成界面活性剤には、約12〜約24個の炭素原子を有するスクシナメート類、オレフィンスルホネート類、及びβ−アルキルオキシアルカンスルホネート類として示される種類が含まれる。
これら物質の例は、ラウリル硫酸ナトリウム及びラウリル硫酸アンモニウムである。
本発明において有用なそのほかの陰イオン物質は、脂肪酸の石鹸(すなわち、例えば、ナトリウム又はカリウム塩のようなアルカリ金属塩)であり、一般に約8個〜約24個の炭素原子を持ち、好ましくは約10〜約20個の炭素原子を持っている。
石鹸を作るのに用いられる脂肪酸は天然資源、例えば、植物又は動物由来のグリセリド(例えば、パーム油、ヤシ油、大豆油、ヒマシ油、獣脂、豚脂、など)から得ることができる。
脂肪酸は合成して調製することもできる。
石鹸については、米国特許第4,557,853号に更に詳細に記載されている。
両性及び双極イオン性界面活性剤もまた本明細書では有用である。本発明の組成物で使用できる両性及び双極イオン性界面活性剤の例は、脂肪族基が直鎖又は分枝であることができ、脂肪族置換基の1つが約8〜約22個の炭素原子を有し(好ましくはC〜C18)そして1つが陰イオン水溶性化基、例えば、カルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネートを含有する脂肪族第二級及び第三級アミンの誘導体と広く記載されるものである。
例としては、式RN[(CHCOM]及びRNH(CHCOMのようなアルキルイミノアセテート類、及びイミノジアルカノエート類及びアミノアルカノエート類があり、ここでmは1から4、RはC〜C22のアルキル基又はアルケニル基であり、Mは、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属アンモニウム、又はアルカノールアンモニウムである。また、イミダゾリニウム及びアンモニウム誘導体も挙げられる。
好適な両性界面活性剤の具体例としては、以下のものが挙げられる: 3−ドデシル−アミノプロピオン酸ナトリウム、3−ドデシルアミノプロパンスルホン酸ナトリウム、本明細書に全体を参考として組み入れる米国特許第2,658,072号の教示に従ってドデシルアミンをイセチオン酸ナトリウムと反応させることによって調製されるもののようなN−アルキルタウリン類;本明細書に全体を参考として組み入れる米国特許第2,438,091号の教示に従って調製されるもののようなN−高級アルキルアスパラギン酸; 「ミラノール(Miranol)」の商品名で販売されている製品で、本明細書に全体を参考として組み入れられる米国特許第2,528,378号に記載されているもの。有用な両性のその他の例には、コアミドプロピル塩化PG−ジモニウムリン酸(モナコープ(Mona Corp)からモナクエート(Monaquat)PTCとして市販されている)のようなリン酸塩が含まれる。
本明細書で有用な他の両性又は双極イオン性界面活性剤としてはベタインが挙げられる。ベタインの例には、例えば、以下のものが包含される:高級アルキルベタイン類、例えば、ココジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルアルファカルボキシエチルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、セチルジメチルベタイン(ロンザ(Lonza)社からロンザイン(Lonzaine)16SPの名で入手可能)、ラウリルビス−(2−ヒドロキシエチル)カルボキシメチルベタイン、ステアリルビス−(2−ヒドロキシプロピル)カルボキシメチルベタイン、オレイルジメチルガンマ−カルボキシプロピルベタイン、ラウリルビス−(2−ヒドロキシプロピル)アルファ−カルボキシエチルベタイン、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルジメチルスルホエチルベタイン、ラウリルビス−(2−ヒドロキシエチル)スルホプロピルベタイン等;及びアミドベタイン類及びアミドスルホベタイン類(ここではRCONH(CH基は、ベタインの窒素原子と結合している。)、オレイルベタイン(ヘンケル(Henkel)社から両性ベルベテックス(Velvetex)OLB−50として入手可能)、及びコカミドプロピルベタイン(ヘンケル社からベルベテックス(Velvetex)BK−35及びBA−35として入手可能)。
そのほかの有用な両性及び双極イオン性界面活性剤には、スルタイン及びコカミドプロピルヒドロキシスルタイン(ローヌプーラン(Rhone−Poulenc)からミラテイン(Mirataine)CBSとして市販)のようなヒドロキシスルタイン、並びに式、RCON(CH)CHCHCOMに相当するアルカノイルサルコシネートであって、式中、Rは約10〜約20個の炭素原子を有するアルキル基又はアルケニル基であり、Mは、アンモニウム、ナトリウム、カリウム及びトリアルカノールアミン(例えば、トリエタノールアミン)のような水溶性陽イオンであるものが挙げられ、その中で好ましい例は、ラウロイルサルコシン酸ナトリウムである。
使用する界面活性剤が第四級窒素含有化合物(「クアット(quat)」)である場合、もしくは実際に本発明の好ましい実施形態に従ってクアット物質を組成物もしくは製品に使用する場合、カチオン活性を実際に使われるクアットの量の基準として使用しても良い。
カチオン活性は、クワットに関して議論するためには適切である。
カチオン活性は、当業者に容易に理解できるいくつかの方法によって測定することができる。
このような方法の1つは、ラウリル硫酸ナトリウムなどの陰イオン性材料の標準液を使用する。
この材料を、クワットの陽イオンが完全に錯形成するまで(終点)、クワットを含有する溶液に加える。
終点は、電位差滴定、又は変色指示薬を使用することによって測定することができる。
標準的な試験は、通常は溶媒に溶解したサンプルのクワットを、ラウリル硫酸ナトリウム標準液で終点に到達するまで滴定することを含む。
同時継続中で本願と同じ譲受人に譲渡された米国特許出願公開第09/438,631号明細書(その全体を引用することにより本明細書に導入する)に記載されるように、終点到達後、カチオン活性は、次の式に従って計算することができる:
〔化9〕の式中、mL=陰イオン材料のmL数
MW=分析したクワットの当量分子量
N=使用した溶液の規定度
S.wt.=試料重量(単位g)
Figure 2007515381
カチオン活性の測定方法に関する更なる情報は、W.シェンプ(Schempp)及びH.T.トラウ(Trau),Wochenblatt fur Papierfabrikation 19,1981,726〜732ページ、又はJ.P.フィッシャー(Fischer)及びK.レーア(Lohr),有機コーティング科学技術、巻B(Organic Coatings Science Technology,Volume 8),227〜249ページ,マーセル・デッカー・インコーポレイテッド(Marcel Dekker,Inc.)1986年4月)を参照することができ、これらの記載内容全体を、引用することにより本明細書に導入する。
高カチオン活性を有するクアット原料の使用が好ましい(活性が少なくとも約35%、より好ましくは少なくとも約50%)が、より低いカチオン活性の使用もまた、特に全体的なカチオン活性が25%未満、10%未満及び5%未満であり得る最終製品では考えられる。
(3)水
好ましい水中油型エマルションは、局所用キャリアの約25重量%〜約98重量%、好ましくは約65重量%〜約95重量%、更に好ましくは約70重量%〜約90重量%の水を含む。
疎水性相は連続的な水性相に分散している。
疎水性相は、水中シリコーン型エマルションに関連して本明細書に記載されるシリコーン、並びにエマルションに関連して前述したようなその他のオイル及び脂質が挙げられるが、これらに限定されない、当該分野で既知の水不溶性又は部分的に水溶性の物質を含有してもよい。
ローションやクリームを含む(がこれらに限定されない)対象発明の局所用組成物は、皮膚科学的に許容可能な皮膚軟化剤を含んでもよい。
そのような組成物は、好ましくは約1%〜約50%の皮膚軟化剤を含有している。
本明細書で使用する時、「皮膚軟化剤」とは、乾燥の予防又は緩和と同様に、皮膚の保護に有用な物質のことをいう。多種多様の好適な皮膚軟化剤が既知であり、本明細書で使用されてもよい。
サガリン(Sagarin)著「化粧品、科学と技術(Cosmetics、Science and Technology)」第2版、第1巻、32〜43頁(1972年)は、皮膚軟化剤として好適な物質の多数の例を含有するが、本明細書に参考として組み込まれる。
好ましい皮膚軟化剤は、グリセリンである。
グリセリンは、好ましくは約0.001%〜約30%、より好ましくは約0.01%〜約20%、より一層好ましくは約0.1%〜約10%、例えば5%の量で用いられる。
好適な皮膚軟化剤の例としては、C30カルボン酸のC30アルキルエステル、C30カルボン酸のCジオールモノエステル及びジエステル、C30カルボン酸のモノグリセリド、ジグリセリド、及びトリグリセリド、C30カルボン酸のコレステロールエステル、コレステロール、及び炭化水素が挙げられる。これらの材料の例としては、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、ネオペンタン酸イソデシル、C1215アルコールベンゾエート、マレイン酸ジエチルヘキシル、PPG−14ブチルエーテル、PPG−2ミリスチルエーテルプロピオネート、リシノール酸セチル、コレステロールステアレート、コレステロールイソステレート、コレステロールアセテート、ホホバ油、カカオバター、シアバター、ラノリン、ラノリンエステル、鉱油、ペトロラタム、ならびに直鎖及び分岐のC16〜C30炭化水素が挙げられる。
直鎖又は分岐鎖の脂肪C〜C30アルコール、例えばステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、エテニルアルコール、セチルアルコール、イソセチルアルコール、及びそれらの混合物も有用である。
別の好適な皮膚軟化剤の例は米国特許第4,919,934号明細書に開示されており、その全体を引用することにより本明細書に導入する。
他の好適な皮膚軟化剤は、種々のアルコキシル化エーテル、ジエーテル、エステル、ジエステル、及びトリメステルである。
好適なアルコキシル化エーテルの例としては、以下のものが挙げられる:PPG−10ブチルエーテル、PPG−11ブチルエーテル、PPG−12ブチルエーテル、PPG−13ブチルエーテル、PPG−14ブチルエーテル、PPG−15ブチルエーテル、PPG−16ブチルエーテル、PPG−17ブチルエーテル、PPG−18ブチルエーテル、PPG−19ブチルエーテル、PPG−20ブチルエーテル、PPG−22ブチルエーテル、PPG−24ブチルエーテル、PPG−30ブチルエーテル、PPG−11ステアリルエーテル、PPG−15ステアリルエーテル、PPG−10オレイルエーテル、PPG−7ラウリルエーテル、PPG−30イソセチルエーテル、PPG−10グリセリルエーテル、PPG−15グリセリルエーテル、PPG−10ブチレングリコールエーテル、PPG−15ブチレングリコールエーテル、PPG−27グリセリルエーテル、PPG−30セチルエーテル、PPG−28セチルエーテル、PPG−10セチルエーテル、PPG−10ヘキシレングリコールエーテル、PPG−15ヘキシレングリコールエーテル、PPG−10 1,2,6−ヘキサントリオールエーテル、PPG−15 1,2,6−ヘキサントリオールエーテル、及びそれらの混合物。
アルコキシル化ジエーテルの例としては、以下のものが挙げられる:PPG−10 1,4−ブタンジオールジエーテル、PPG−12 1,4−ブタンジオールジエーテル、PPG−14 1,4−ブタンジオールジエーテル、PPG−2 ブタンジオールジエーテル、PPG−10 1,6−ヘキサンジオールジエーテル、PPG−12 1,6−ヘキサンジオールジエーテル、PPG−14 ヘキサンジオールジエーテル、PPG−20 ヘキサンジオールジエーテル、及びそれらの混合物。好ましくはPPG−10 1,4−ブタンジオールジエーテル、PPG−12 1,4−ブタンジオールジエーテル、PPG−10 1,6−ヘキサンジオールジエーテル、及びPPG−12 ヘキサンジオールジエーテル、及びそれらの混合物からなる群より選択される。
好適なアルコキシル化ジエステル及びトリエステルの例は、クローダ・インコーポレイテッドに譲渡された米国特許第5,382,377号明細書、米国特許第5,455,025号明細書、及び米国特許第5,597,555号明細書に開示されており、これらを引用することにより本明細書に導入する。
好適な脂質の例としては、以下のものが挙げられる: C〜C62ヒドロキシ酸の、C〜C20アルコールモノソルビタンエステル、C〜C20アルコールソルビタンジエステル、C〜C20アルコールソルビタントリエステル、C〜C20アルコールスクロースモノエステル、C〜C20アルコールスクロースジエステル、C〜C20アルコールスクローストリエステル、及びC〜C20脂肪アルコールエステル。
特に好適な脂質の具体例は、以下の通りである:ジイソステアリン酸ソルビタン、ジオレイン酸ソルビタン、ジステアリン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、ステアリン酸ソルビタン、トリイオステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸オルビタン、スクロースココエート、スクロジラウレート、ジステアリン酸スクロース、ラウリン酸スクロース、ミリスチル酸スクロース、オレイン酸スクロース、パルミチン酸スクロース、リシノール酸スクロース、ステアリン酸スクロース、トリベヘン酸スクロース、トリステアリン酸スクロース、乳酸ミリスチル、乳酸ステアリル、乳酸イソステアリル、乳酸セチル、乳酸パルミチル、乳酸ココイル、及びこれらの混合物。
他の好適な皮膚軟化剤としては、以下のものが挙げられる:鉱油、ペトロラタム、コレステロール、ジメチコーン、ジメチコノール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、リシノール酸セチル、ジステアリン酸ソルビタン、ジラウリン酸ソルビタン、ステアリン酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビタン、ラウリン酸スクロース、ジラウリン酸スクロース、イソステアリル乳酸ナトリウム、ラウリルピドレート、PPG−14ブチルエーテル、PPG−15ステアリルエーテル、及びそれらの混合物。
本発明に基づいたローション及びクリームは一般に、溶液キャリアシステム及び1つ以上の皮膚軟化剤を含む。ローション及びクリームは、通常約1〜約50%、好ましくは約1〜約20%の皮膚軟化剤;約50〜約90%、好ましくは約60〜約80%の水;及びテトラペプチドとトリペプチドの混合物及び任意的な追加のスキンケア活性物質(1種又は数種)を上記の量含有する。
クリームは一般的に、皮膚軟化剤及び/又は濃厚剤の濃度が高いので、ローションより粘性が高くなる。
本発明の軟膏は、動物又は植物油又は半固形炭化水素(油性)の単純なキャリアベース;エマルションを形成するために水を吸収するような吸収性軟膏べース;又は水溶性キャリア、例えば、水溶性溶液キャリアを含有してもよい。
軟膏は更に、引用して本明細書に導入するサガリン(Sagarin)の「化粧品、科学及び技術(Cosmetics, Science and Technology)」、第2版、第1巻72〜73頁(1972年)に記載されている増粘剤、及び/又は皮膚軟化剤を含有してもよい。例えば軟膏は、約2%〜約10%の皮膚軟化剤、約0.1%〜約2%の増粘剤、及びテトラペプチドとトリペプチドの混合物及び、必要に応じて、追加のスキンケア活性物質(1種又は数種)を上記の量含有してもよい。
清浄(「清浄剤」)に有用な本発明の組成物は、例えば、上述したように、適した担体によって処方され、及び好ましくは、上記の量のテトラペプチドとトリペプチドの混合物及び、必要に応じて、追加のスキンケア活性物質(1種又は数種) に加えて、約1%〜約90%、より好ましくは約5%〜約10%の皮膚科学的に許容可能な界面活性剤を含有する。
界面活性剤は、陰イオン性、非イオン性、双極イオン性、両性イオン系及び両性電解質系界面活性剤、及びこれらの界面活性剤の混合物から適したものを選択する。
かかる界面活性剤は、洗浄技術分野の当業者には周知である。
可能性のある界面活性剤の非限定的な例としては、イソセテス−20、メチルココイルタウリン酸ナトリウム、メチルオレオイルタウリン酸ナトリウム、及びラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
本明細書で有用な界面活性剤の例示については、その全体を引用して本明細書に参考として組み入れている米国特許第4,800,197号(コウツ(Kowcz)ら、1989年1月24日発行)を参照されたい。
本発明において有用な追加の界面活性剤の多種多様の例は、「マッカチャンの洗剤と乳化剤(McCutcheon’s Detergents and 乳化剤s)」、北米版(1986年)、アルレッド・パブリッシング社(Allured Publishing Corporation)発行に記載されている。
洗浄剤組成物は任意に、従来洗浄剤組成物で用いられているその他の素材を、技術的に確立したレベルで含有することができる。
洗浄剤組成物の物理的形状はさほど重要ではない。
組成物は、例えば化粧石鹸、リキッド、シャンプー、浴用ジェル、ヘアコンディショナー、ヘアトニック、ペースト、又はムースとして配合することができる。
シャンプーのような洗い流す洗浄剤組成物は、皮膚や頭皮に活性物質を充分な濃度で付着させるために適した送達システムが必要である。
好ましい送達システムには不溶性複合体の利用が包含される。
そのような送達システムの更に完全な開示については、米国特許第4,835,148号(バーフォード(Barford)ら、1989年5月30日発行)を参照のこと。
本明細書で使用する時、「ファンデーション」という用語は、限定的ではないが、ローション、クリーム、ジェル、ペースト、固形ファンデーションなどを包含する液状、半液状、半固形、又は固形の皮膚の化粧品のことをいう。
一般にファンデーションは、特定の容貌を得るために、顔の上のような皮膚の広い範囲に用いられる。ファンデーションは一般に、口紅、ほお紅、粉等のような着色化粧品の付着性ベースとなり、皮膚の不完全さを隠し、皮膚に滑らかで均一な外観をもたらす傾向がある。
本発明 のファンデーションは、皮膚科学的に 許容される キャリアを含むが、油、着色剤(colorant)、顔料、皮膚軟化薬、香料、ワックス、安定化剤等のような従来の原料を含んでもよい。
本明細書での使用に好適なキャリア及びかかる他の原料の例は、例えば、PCT出願WO96/33689(キャンター(Canter)ら、1996年10月31日公開)、及び英国特許GB2274585(1994年8月3日発行)に記載されている。
好ましい実施形態はテトラペプチドGly−Gln−Pro−Arg(配列番号:3)、その類似体及びそのN−アシル−誘導体、トリペプチドGly−His−Lys、その類似体及びそのN−アシル−誘導体、及び皮膚科学的に許容可能なキャリアを含む。
また特に、組成物は、N−アシル−テトラペプチドN−パルミトイル−Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号:3)、N−アシル−トリペプチドN−パルミトイル−Gly−His−Lys、及び皮膚科学的に許容可能なキャリアを含み得る。
本組成物中に含まれる場合、追加のペプチドは、好ましくは組成物の重量に対して約0.1ppm(0.00001%)〜約5,000ppm(0.5%)、好ましくは約1ppm〜約100ppm(0.01%)の量で含まれる。
本発明の組成物は、毛髪に適用することで整髪の利点が得られるヘアセッティング剤を含んでもよい。
ヘアセッティングポリマーは、ホモポリマー、コポリマー、ターポリマーなどであってよい。
本明細書でのポリマーの説明の便宜上、ポリマー中に存在するモノマー単位をモノマーと呼び、これらモノマーからポリマーを誘導することができる。
モノマーはイオン性(例えば陰イオン性、陽イオン性、両性、双極イオン性)でも非イオン性でもよい。
陰イオン性モノマーの例としては、以下のものが挙げられる:不飽和カルボン酸モノマー、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、マレイン酸半エステル、イタコン酸、フマル酸、及びクロトン酸;不飽和多塩基酸無水物、例えば無水コハク酸、無水フタル酸などと、ヒドロキシル基含有アクリレート及び/又はメタクリレート、例えばヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレートなどとの半エステル;スルホン酸基を有するモノマー、例えばスチレンスルホン酸、スルホエチルアクリレート及びメタクリレートなど;及びリン酸基を有するモノマー、例えば酸性ホスホオキシエチルアクリレート及びメタクリレート、3−クロロ−2−酸ホスホオキシプロピルアクリレート及びメタクリレートなど。
陽イオン性モノマーの例としては、以下のものが挙げられる:アクリル酸又はメタクリル酸と、アルキル中に1〜5個の炭素原子を有するトリアルキルアミンの第4級化エピハロヒドリン生成物とから誘導されるモノマー、例えば(メタ)アクリルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド及び(メタ)アクリルオキシプロピルトリエチルアンモニウムブロミド;メタクリル酸又はメタクリルアミドと、C〜Cアルキル基を有するジアルキルアルカノールアミンとから誘導されるメタクリル酸のアミン誘導体又はメタクリルアミドのアミン誘導体、例えばジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、又はジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド。
両性モノマーの例としては、以下のものが挙げられる:前述の(メタ)アクリル酸のアミン誘導体又は(メタ)アクリルアミドのアミン誘導体、例えばジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドの、モノクロロ酢酸カリウム、モノブロモプロピオン酸ナトリウム、モノクロロ酢酸のアミノメチルプロパノール塩、モノクロロ酢酸のトリエタノールアミン塩などのハロゲン化脂肪酸塩による、双性イオン性誘導体; 及びプロパンスルトンで改質した前述の(メタ)アクリル酸のアミン誘導体又は(メタ)アクリルアミドのアミン誘導体。
非イオン性モノマーの例は、以下の通りである:C〜C24アルコール、例えばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、1−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、1−メチル−1−ペンタノール、2−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、t−ブタノール、シクロヘキサノール、2−エチル−1−ブタノール、3−ヘプタノール、ベンジルアルコール、2−オクタノール、6−メチル−1−ヘプタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、3,5−ジメチル−1−ヘキサノール、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール、1−デカノール、1−ドデカノール、1−ヘキサデカノール、1−オクタデカノール、のアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステル、スチレン、クロロスチレン、ビニルエステル、例えば酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、α−メチルスチレン、t−ブチルスチレン;ブタジエン、シクロヘキサジエン、 エチレン、プロピレン、 ビニルトルエン、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、 アリルアクリレート、アリルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート及びメタクリレート、オレイルアクリレート及びメタクリレート、ベンジルアクリレート及びメタクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート及びメタクリレート、エチレングリコールジ−アクリレート及びメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジ−アクリレート及びメタクリレート、ジアセトンアクリルアミド、イソボルニル(メタ)アクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、メチルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレート、及びそれらの混合物。
陰イオン性整髪用ポリマーの例は、酢酸ビニルとクロトン酸とのコポリマー、酢酸ビニルと、クロトン酸と、α−分岐飽和脂肪族モノカルボン酸のビニルエステル、例えばネオデカン酸ビニルとのターポリマー;メチルビニルエーテルと無水マレイン酸とのコポリマー、アクリル酸又はメタクリル酸を含有するアクリル系コポリマー及びターポリマーである。
陽イオン性整髪用ポリマーの例は、アミノ官能性アクリレートモノマー、例えば低級アルキルアミノアルキルアクリレート、又はメタクリレートモノマー、例えばジメチルアミノエチルメタクリレートと、相溶性モノマー、例えばN−ビニルピロリドン、又はアルキルメタクリレート、例えばメチルメタクリレート及びエチルメタクリレート、及びアルキルアクリレート、例えばメチルアクリレート及びブチルアクリレートとのコポリマーである。
本発明の組成物は、広範囲にわたる他の成分も含んでよい。
化粧品及びパーソナルケア産業で一般的に使用される好適な他の成分の一部は、CTFA化粧品成分便覧(CTFA Cosmetic Ingredient Handbook)(第9版、2002年)に記載されており、引用することにより本明細書に導入する。これらの成分は、従来通りの量で使用される。
〔組成物〕
本発明に係る組成物の物理的な形態は、重要ではない。クリーム、ローション、軟膏、ゲル、エマルション、分散系、液剤、懸濁剤、清浄剤、ファンデーション、無水製剤(スティック、特に口紅、ボディーオイル及びバスオイル)、シャワージェル及びバスジェル及びウォッシュ、シャンプー及び頭皮トリートメントローション、皮膚「エッセンス」、血清、絆創膏もしくは吸収剤材料、経皮性パッチ、及びパウダーは全て、テトラペプチド/トリペプチド混合物、それらの類似体及びその誘導体の他、これらの化合物とその他の追加原料の組み合わせを導入できる。
また本発明は、様々な使用を想定している。第1に、本発明は、化粧品もしくはパーソナルケア製品におけるテトラペプチドとトリペプチドの混合物の使用及びそれらの化粧品及びパーソナルケア目的での使用を想定している
。特に、本発明に従って製造される製品は、全ての外見上及び触覚上の現れの他、皮膚老化による他のマクロ的もしくはミクロ的効果を含む、老化の目に見える徴候の軽減を助けるため使用できる。
そのような徴候は、内因性因子もしくは外因性因子のいずれで誘発もしくは発生させてもよい。
これらの徴候を減少させることにおける使用は、組織における不連続性、しわ、ひび、打撲傷、大きな孔もしくは皮膚不均一性もしくは粗さ、皮膚の弾性喪失、たるみ、皮膚堅固性の喪失、皮膚緊張性の喪失、皮膚の変形反動の喪失、変色、しみ、黄ばみ、色素沈着過剰皮膚領域、角化症、異常な分化、過剰ケラチン化、弾性線維症、コラーゲン分解、伸展線、目のくま等の発生の目に見える徴候の減少に対して、全般的もしくは特定的に使用されてもよい。
これらの配合物のこれらの化粧目的での使用は、皮膚にいくつかの長期間にわたる変化を生じる可能性もあるが、種々の状態の視覚的な現れにおいてより一時的な減少を生じることが多い。
また本発明は、老化の徴候、目のくま及び伸展線を含む皮膚状態を予防的もしくは治療的に調節することが可能な薬剤の製造にも使用することができる。
これには、目に見える又は触知できる皮膚の不連続性の遅延、最小化又は防止が含まれる。
必ずとは言えないが多くの場合、これらは単なる化粧品もしくはパーソナルケア的な適用というよりも、長期の治療的適用の一部である。
従ってスキンケア組成物は、ヒトの皮膚の老化の目に見える徴候を減少させ、該薬剤のそのような治療を必要とするヒトの皮膚への局所的な適用によって患者(本発明の適用の前)の通常のレベルと比べて、しわを減少させ及び/もしくはコラーゲンI合成を増加させるための薬剤の生成に使用できる。
〔皮膚状態の改良方法〕
本発明の組成物は、老化の目に見える徴候の防止及び/又は減少、及びヒトの皮膚もしくは毛髪及びその外観の状態の改良に有用である。
これは、皮膚の予防及び治癒処置を含む。
例えば、かかる方法は、以下のものに意図されている:種々の皮膚層及び組織を肥厚すること、皮膚の痩薄化を防止すること、しわの外観を防止する及び/又は遅らせること、皮膚の緊張性及び弾力性を改良すること、口唇、毛髪及び爪を柔軟化すること及び/又は滑らかにすること、かゆみを防止すること及び/又は緩和すること、しわ及び小じわを減退させること、伸展線及び目のくまを減退させること、及び/又はコラーゲンI合成を刺激すること。
この皮膚外観の改良方法は、効果的な量の本発明の組成物を皮膚もしくは毛髪へ局所的に適用することを伴う。
必要な組成物の量、適用の頻度及び使用の継続期間は、組成物に含まれるテトラペプチド/トリペプチド、その類似体もしくは誘導体の量及び、例えば、薬理学的に有効な薬剤、ビタミン、αヒドロキシ酸等を含み得る他の追加原料との特定の組み合わせ、及び所望の化粧品効果の強さによって異なる。
最も有利には、本発明の組成物を皮膚もしくは毛髪に、1日に1回もしくは2回、長期間、少なくとも1週間、好ましくは1ヶ月、より一層好ましくは3ヶ月、より一層好ましくは少なくとも約6ヶ月、及びより好ましくは更に少なくとも約1年間にわたって適用する。
皮膚に適用する組成物及び製品の量は、1回の適用あたり、好ましくは約0.1mg/cm〜約10mg/cmの範囲である。
この方法を実施するには、皮膚ローション、クリーム、ゲル、気泡、軟膏、ペースト、乳剤、スプレー、コンディショナー、トニック、化粧品メイクアップ、口紅、ファンデーション、マニキュア、アフターシェーブやその他の形の組成物を、皮膚に適用し、その場所に留まるようにする(洗い流さない)。
組成物は、手で適用するか、へら、拭き取り用品もしくは同様の化粧用器具を用いて適用することがきる。また密封性もしくは半密封性の貼布剤、粘着性もしくは非粘着性の組織を使用して適用してもよい。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではない。
実施例1: 抗しわ夜用クリーム
下記のとおり、〔表2〕に「抗しわ夜用クリーム」の配合例を示す。
Figure 2007515381
この乳剤は、次の方法で調整される:相A:Ultrez 10を水中に分散し、20分間膨張させ、次に相Bを加える;75C°に加熱する。別途相Cを75°Cに加熱する。
二つの相を攪拌しながら混ぜて均一にし、相Dを加え、相Eを用いて中性化し、30℃に達するまで冷却し、その後相F及び相Gを加え、NaOHでpHを6以下に調節する。
マトリキシル(MATRIXYL)3000(登録商標)は、セダーマ社(29 rue du chemin vert− BP 33、78612 Le Perray−en−Yvelines cedex フランス)より販売されており、以下のものを含む:ブチレングリコール、カルボマー、ポリソルベート−20、N−パルミトイル−Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号:3)及びN−パルミトイル−Gly−His−Lys。テトラペプチドの濃度は、0.005%(質量百分率)であり、トリペプチドの濃度は0.01%であるので、引用の実施例では、トリペプチドの量は0.0003%でありテトラペプチドの量は0.00015%である。
得られる乳剤は、小じわ、しわ、及び乾燥を改良し、赤み及び刺激作用を減少させるため、弱って老化した皮膚に適したものであるべきである。
実施例2:目の周りのしわの減少(生体内)
目の周りにしわのある15人の高齢の女性ボランティアが、実施例番号1に関するクリームの使用に関する調査に参加した。
目の周りのしわを、アンケートを通した自己評価及び標準の皮膚レプリカ方法によって評価した。
簡単に言うと、これは、皮膚表面の「負の」輪郭を明らかにするため、硬化したら剥がすことができるポリマーをアイゾーンに適用することを特徴とする。
次に計器を使用したプロフィロメトリーによって、しわの深さ、長さ、容積等を測定する。
次に実施例番号1のクリーム製品を、パネラーによって標的の領域に1日2回56日間各被験者の片目に適用し、ペプチドを含まない対照をもう一方の目に適用した。
適用する量は、被験者によって異なった。
しかしながら、使用量は、両方の目で一定とした。
レプリカの測定を、0日目及び56日目に行った。結果として、実施例1の配合物を適用したアイゾーンでのしわの深さに関して、最高60%の測定可能な減少が示された。
更に、その減少は肉眼で観察できたが、ペプチドを含まない同じクリームで手入れをした部位は、皮膚の老化症状の有意な改善を示さなかった。
実施例3:コラーゲン合成の増加(インビトロ)
ヒトの皮膚の線維芽細胞を、72時間、ビタミンCを強化した(1.5及び15ppm)二つの培地で、2種類の異なる濃度、2.5ppm及び3.6ppmのペプチドN−パルミトイル−Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号:3)の存在下で培養する。
この培養の後、培地を回収し、細胞の生存度をMTTアッセイによって評価する。
次に、コラーゲンの計測をELISAによって各細胞溶解物内で行う。
この試験は、3回実施した。
並行して負の対照を同じ条件で行うべきであるが、ペプチドの不在下で行うべきである。
表2に示す以下の結果では、空試験(ペプチドなし)で得られた結果と比べてコラーゲン合成が増加している:
Figure 2007515381
実施例4:皮膚美白活性を有する抗しわクリーム
下記のとおり、〔表4〕に「皮膚美白活性を有する抗しわクリーム」の配合例を示す。
Figure 2007515381
エチオリン(ETIOLINE)(登録商標)は、セダーマ社(WO 98/05299、1996年11月19日、)より販売される美白原料である。
この配合物は、実施例1に概略が記載されている手順に従って作ることができる。
実施例5:抗伸展線クリーム
下記のとおり、〔表5〕に「抗伸展線クリーム」の配合例を示す。
Figure 2007515381
ダルトシドは、伸展線対処用のセダーマ社より販売される分子である。
この乳剤は、次の方法で調整される:相A:Ultrez 10を水中に分散し、20分間膨張させ、次に相Bを加える;75℃に加熱する。別途相Cを75℃に加熱する。二つの相を攪拌しながら混ぜ、均一にし、相Dを加え、相Eを用いて中性化し、30℃に達するまで冷却し、その後相F及び相Gを加え、NOHでpHを6以下に調節する。
実施例6:湿潤顔用ゲル
下記のとおり、〔表6〕に「湿潤顔用ゲル」の配合例を示す。
尚、モイスト−24は、セダーマ社(WO 01/62218、2001年8月30日)より販売される湿潤性のある植物抽出物である。この配合物は、実施例5に概略を示す手順に従って作ることができる。
Figure 2007515381
実施例7:抗老化鎮静昼用クリーム
下記のとおり、〔表7〕に「抗老化鎮静昼用クリーム」の配合例を示す。
Figure 2007515381
カルモセンシン(CALMOSENSINE)(登録商標)は、セダーマ社が提供する鎮痛用ペプチドである(WO 98 /07744、1998年2月26日)。この配合物は、一般に実施例5に概略を説明する手順に従って作ることができる。
実施例8:成人の皮膚用イソフラボン含有クリーム
下記のとおり、〔表8〕に「成人の皮膚用イソフラボン含有クリーム」の配合例を示す。
尚、ステロケア(STEROCARE)(登録商標)は、成人の皮膚用の有効成分(FR2769502、2000年4月14日、WO 99/18927、1999年4月22日)としてセダーマ社より提供される。この配合物は、実施例5に概略を説明する手順に従って作ることができる。
Figure 2007515381
実施例9:毛髪喪失に対する毛髪トニック
下記のとおり、〔表9〕に「毛髪喪失に対する毛髪トニック」の配合例を示す。
尚、この配合物は、実施例5に概略を説明する手順に従って作ることができる。
Figure 2007515381
実施例10:目の下のくまの手入れ用ローション
下記のとおり、〔表10〕に「目の下のくまの手入れ用ローション」の配合例を示す。
尚、この配合物は、実施例1もしくは5に概略を説明する手順に従って作ることができる。
これら4種の原料の組み合わせは、鉄キレーターデフェロキサミン及びベルベリンは、一緒に作用してヘモグロビン残基を取り除き、ペプチドは組織を再合成し皮膚を厚くするという事実に基づいた、目のくまの手入れを対象としている。
デフェロキサミンは、効率的な鉄キレート化に適切な量のEDTA、NTA、ヒドロキサム酸もしくは他の鉄キレーターで代替しても良い。
ベルベリンは、ビリルビンの除去を刺激するという同じ目的でのクリシンもしくは同様のフラボノイドで代替しても良い。
Figure 2007515381
実施例11:抗伸展線ゲル
下記のとおり、〔表11〕に「抗伸展線ゲル」の配合例を示す。
尚、このゲルは、次の方法で調整することができる: 部分Bを均質化し、それを部分Aに注ぐ。部分(A+B)を75℃に加熱する。部分C及び部分Dを75℃に加熱する。部分Cを部分(A+B)に螺旋状に攪拌しながら注ぐ; その後、部分Dを部分(A+B+C)に注ぐ。部分F及び部分Eを加える。部分Gを約35℃で注ぐ。
ルチン及びボーマン・バーク型阻害剤は、組織再生を可能にし、蛋白質分解を抑制し、膠原線維の架橋を強化することによって抗伸展線活性に寄与する。これらは、各々同様のフラボノイドもしくはプロテアーゼ酵素阻害剤で代替しても良い。
Figure 2007515381
実施例12:組織再生:ペプチドの相乗効果
N−パルミトイル−Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号:3)とN−パルミトイル−Gly−His−Lysの混合物の組織再生効果が、以下の実験によって確認された:
通常のヒト皮膚線維芽細胞を、24穴プレート内のFCSを10%含むDMEM中で24時間培養し、その後すすいだ。次にこの細胞に、試験する製品をFCSを含まずアスコルビン酸を含む培地DMEM内で加えた。細胞と製品との接触を3日間行い、その後上澄液を取り冷凍した。各試験には、溶媒なしの負の対照、対照溶媒及び正の対照(TGF−bが10E−6%)を含ませた。各判定を=3で行った。試験とは独立して数回の反復を行った。興味深い分子のアッセイを、Elisa(コラーゲンIとIV;フィブロネクチン)及び比色法(ヒアルロン酸)によって行った。
尚、表12は、溶媒に関する変化のパーセンテージ(DMEM中の0.08% DMSO) :アスコルビン酸濃度3x10E−4%。
単独の文字で表す慣習を用いて各ペプチドのアミノ酸を区別することに注意されたい。対照によって確認された基準レベルは、0%である。従って、0%を超える活性は、一つ以上の試験された生体分子の刺激を示す。
Figure 2007515381
本発明は、化学産業、医学産業、化粧品産業及びパーソナルケア産業に関する。

Claims (40)

  1. a)少なくとも1種のリジン系テトラペプチドを0.00001〜0.5質量百分率%と、少なくとも1種のGHK−トリペプチドを0.00001〜1.0質量百分率%;及び b)少なくとも1種の追加原料を含む局所用組成物。
  2. 前記テトラペプチド及び前記トリペプチドが、50:1〜1:50の比で存在する請求項1に記載の局所用組成物。
  3. 前記テトラペプチド及び前記トリペプチドが、10:1〜1:10の比で存在する請求項2に記載の局所用組成物。
  4. 前記トリペプチドが質量百分率%で、前記テトラペプチドの量より多い量で存在する請求項1に記載の局所用組成物。
  5. 前記テトラペプチド及び前記トリペプチドのうち少なくとも一方が、アシル誘導体である請求項1に記載の局所用組成物。
  6. 前記テトラペプチド及び前記トリペプチドが、アシル誘導体である請求項5に記載の局所用組成物。
  7. 前記テトラペプチドが、N−パルミトイル−Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号3)である請求項5もしくは6のいずれかに記載の局所用組成物。
  8. 前記トリペプチドが、N−パルミトイル−Gly−His−Lysである請求項5もしくは6のいずれかに記載の局所用組成物。
  9. 前記追加原料が、前記組成物に導入される場合、過度の毒性、不適合性、不安定性、もしくはアレルギー反応がなくケラチン組織への適用に適している請求項1及び2、若しくは4乃至6のいずれかに記載の局所用組成物。
  10. 前記少なくとも1種の追加原料が、洗浄剤、毛髪コンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤、ヘアスタイリング剤、フケ防止剤、育毛剤、香水、日焼け止め、日焼け防止剤、顔料、湿潤剤、皮膜形成剤、毛染め剤、化粧剤、洗剤、薬、増粘剤、乳化剤、保湿剤、皮膚軟化剤、防腐剤、防臭活性物質、皮膚科学的に許容可能なキャリア、界面活性剤、研磨剤、吸収剤、香料、着色剤/着色料、精油、皮膚への刺激剤、収斂薬、抗ざ瘡剤、固化防止剤、消泡剤、抗菌剤、抗酸化剤、結合剤、生物学的添加物、酵素、酵素阻害剤、酵素賦活物質、補酵素、植物抽出物、セラミド、付加ペプチド、緩衝剤、増量剤、キレート剤、化粧用殺生物剤、変性剤、 薬用収斂剤、外用鎮痛剤、ポリマー、クアット、直接性増加剤、乳白剤、pH調整剤、噴射剤、還元剤、金属イオン封鎖剤、皮膚ブリーチング剤及び/又は美白剤、皮膚コンディショニング剤、皮膚鎮静剤及び/又は回復剤、アロエベラ、パントテン酸及びその誘導体、アラントイン、ビサボロール、グリチルリチン酸二カリウム、皮膚処理剤、濃厚剤、ビタミン及びその誘導体からなる群より選択される何れか1つ以上である請求項9に記載の局所用組成物。
  11. 複数の追加原料を更に含み、該追加原料のうち少なくとも1種は、皮膚科学的に許容可能なキャリアである請求項10に記載の組成物。
  12. 追加原料であるルチン及びボーマン・バーク型阻害剤及び皮膚科学的に許容可能なキャリアを更に含む請求項10に記載の局所用組成物。
  13. 追加原料であるベルベリンもしくはクリシン及びキレート剤及び皮膚科学的に許容可能なキャリアを更に含む請求項10に記載の局所用組成物。
  14. 少なくとも1種のリジン系テトラペプチド、少なくとも1種のGHK−トリペプチド及び少なくとも1種の追加原料を含有する皮膚細胞用の組成物であって、該組成物がコラーゲンIの合成を促進する皮膚細胞用の組成物。
  15. 前記テトラペプチド及び前記トリペプチドが、100:1〜1:100の比で存在する請求項14に記載の局所用組成物。
  16. 前記テトラペプチド及び前記トリペプチドが、50:1〜1:50の比で存在する請求項15に記載の局所用組成物。
  17. 前記トリペプチドが質量百分率%で、前記テトラペプチドの量より多い量で存在する請求項14に記載の局所用組成物。
  18. 前記トリペプチド及び前記テトラペプチドのうち少なくとも一方が、アシル誘導体である請求項14に記載の局所用組成物。
  19. 前記テトラペプチドがN−パルミトイル−Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号3)であり、且つ前記トリペプチドがN−パルミトイル−Gly−His−Lysである請求項18に記載の局所用組成物。
  20. 前記少なくとも1種の追加原料が、洗浄剤、毛髪コンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤、ヘアスタイリング剤、フケ防止剤、育毛剤、香水、日焼け止め、日焼け防止剤、顔料、湿潤剤、皮膜形成剤、毛染め剤、化粧剤、洗剤、医薬品、増粘剤、乳化剤、保湿剤、皮膚軟化剤、防腐剤、防臭活性物質、皮膚科学的に許容可能なキャリア、界面活性剤、研磨剤、吸収剤、香料、着色剤/着色料、精油、皮膚への刺激剤、収斂薬、抗ざ瘡剤、固化防止剤、消泡剤、抗菌剤、抗酸化剤、結合剤、生物学的添加物、酵素、酵素阻害剤、酵素賦活物質、補酵素、植物抽出物、セラミド、付加ペプチド、緩衝剤、増量剤、キレート剤、化粧用殺生物剤、変性剤、 薬用収斂剤、外用鎮痛剤、ポリマー、クアット、直接性増加剤、乳白剤、pH調整剤、噴射剤、還元剤、金属イオン封鎖剤、皮膚ブリーチング剤及び/又は美白剤、皮膚コンディショニング剤、皮膚鎮静剤及び/又は回復剤、アロエベラ、パントテン酸及びその誘導体、アラントイン、ビサボロール、グリチルリチン酸二カリウム、皮膚処理剤、濃厚剤、ビタミン及びその誘導体からなる群より選択される何れか1つ以上である、請求項14に記載の局所用組成物。
  21. 前記アシル基が、アミノ酸のうち少なくとも1個のN末端基に結合し、且つ直鎖もしくは分枝鎖、長鎖もしくは短鎖、飽和もしくは不飽和であり、ヒドロキシル、アミノ、アシルアミノ、硫酸もしくはスルフィド基のうち一つ以上で置換されているかもしくは非置換であり、且つ酢酸、ビオチン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、オクタン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、リノール酸、リノレン酸、リポ酸、オレイン酸、イソステアリン酸、エライドイック酸、2−ethylhexaneic acid 、ヤシ油脂肪酸、タロー脂肪酸、硬化タロー脂肪酸、パーム核油脂肪酸、ラノリン脂肪酸もしくはそれらの混合物からなる群より選択される何れか1つ以上から誘導することができる請求項18に記載の組成物。
  22. 前記アシル基が、アセチル基、パルミトイル基、エライドイル基、ミリスチル基、ビオチニル基、オクタノイル基からなる群より選択される何れか1つである請求項21に記載の組成物。
  23. a)少なくとも1種のALAMCAT−テトラペプチドを0.00001〜5.0質量百分率%、及び少なくとも1種のHis系トリペプチドを0.00001〜10.0質量百分率%;及び b)少なくとも1種の追加原料を含む化粧品組成物。
  24. 前記テトラペプチド及び前記トリペプチドが、50:1〜1:50の比で存在する請求項23に記載の局所用組成物。
  25. 前記トリペプチドが質量百分率%で、前記テトラペプチドの量より多い量で存在する請求項24に記載の局所用組成物。
  26. 前記トリペプチド及び前記テトラペプチドのうち少なくとも一方が、アシル誘導体である請求項23に記載の局所用組成物。
  27. 前記テトラペプチドがN−パルミトイル−Gly−Gln−Pro−Arg(配列番号3)であり、且つ前記トリペプチドがN−パルミトイルGly−His−Lysである請求項 23もしくは26のいずれかに記載の局所用組成物。
  28. 前記追加原料が、前記組成物に導入される場合、過度の毒性、不適合性、不安定性、もしくはアレルギー反応がなくケラチン組織への適用に適している、請求項23に記載の局所用組成物。
  29. 上記少なくとも1種の追加原料が、洗浄剤、毛髪コンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤、ヘアスタイリング剤、フケ防止剤、育毛剤、香水、日焼け止め、日焼け防止剤、顔料、湿潤剤、皮膜形成剤、毛染め剤、化粧剤、洗剤、医薬、増粘剤、乳化剤、保湿剤、皮膚軟化剤、防腐剤、防臭活性物質、皮膚科学的に許容可能なキャリア、界面活性剤、研磨剤、吸収剤、香料、着色剤/着色料、精油、皮膚への刺激剤、収斂薬、抗ざ瘡剤、固化防止剤、消泡剤、抗菌剤、抗酸化剤、結合剤、生物学的添加物、酵素、酵素阻害剤、酵素賦活物質、補酵素、植物抽出物、セラミド、付加ペプチド、緩衝剤、増量剤、キレート剤、化粧用殺生物剤、変性剤、 薬用収斂剤、外用鎮痛剤、ポリマー、クアット、直接性増加剤、乳白剤、pH調整剤、噴射剤、還元剤、金属イオン封鎖剤、皮膚ブリーチング剤及び美白剤、皮膚コンディショニング剤、皮膚鎮静剤及び/又は回復剤、アロエベラ、パントテン酸及びその誘導体、アラントイン、ビサボロール、グリチルリチン酸二カリウム、皮膚処理剤、濃厚剤、ビタミン及びその誘導体なる群より選択される何れか1つである、請求項25もしくは27のいずれかに記載の局所用組成物。
  30. 前記追加原料がルチン、ボーマン・バーク型阻害剤及び皮膚科学的に許容可能なキャリアである請求項29に記載の局所用組成物。
  31. 前記追加原料が、ベルベリンもしくはクリシン及びキレート剤及び皮膚科学的に許容可能なキャリアである請求項29に記載の局所用組成物。
  32. 老化の目に見える徴候を減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の老化の徴候を示すヒトの皮膚の一部分に、請求項1の組成物を少なくとも1日1回、前記老化の目に見える徴候を含む前記ヒトの皮膚の部分の老化の目に見える徴候を減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって適用することを含む方法。
  33. 老化の目に見える徴候を減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の老化の徴候を示すヒトの皮膚の一部分に請求項14の組成物を少なくとも1日1回、前記老化の目に見える徴候を含む前記ヒトの皮膚の部分の老化の目に見える徴候を減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって適用することを含む方法。
  34. 老化の目に見える徴候を減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の老化の徴候を示すヒトの皮膚の一部分に請求項23の組成物を少なくとも1日1回、前記老化の目に見える徴候を含む前記ヒトの皮膚の部分の老化の目に見える徴候を減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって適用することを含む方法。
  35. 伸展線を減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の伸展線を示すヒトの皮膚の一部分へ、少なくとも1日1回、ヒトの皮膚のその部分の伸展線の前記目に見える徴候を減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって請求項12の組成物を適用することを含む方法。
  36. 伸展線を減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の伸展線を示すヒトの皮膚の一部分へ、少なくとも1日1回、ヒトの皮膚のその部分の伸展線の前記目に見える徴候を減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって請求項23の組成物を適用することを含む方法。
  37. 伸展線を減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の伸展線を示すヒトの皮膚の一部分へ、少なくとも1日1回、ヒトの皮膚のその部分の伸展線の前記目に見える徴候を減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって請求項30の組成物を適用することを含む方法。
  38. 目の下のくまを減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の目の下のくまを示すヒトの皮膚の一部分に、少なくとも1日一回、ヒトの皮膚のその部分の目に見える目のくまを減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって請求項13の組成物を適用することを含む方法。
  39. 目の下のくまを減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の目の下のくまを示すヒトの皮膚の一部分に、少なくとも1日一回、ヒトの皮膚のその部分の目に見える目のくまを減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって請求項23の組成物を適用することを含む方法。
  40. 目の下のくまを減少させる方法であって、そのような処置を必要とする皮膚の目の下のくまを示すヒトの皮膚の一部分に、少なくとも1日一回、ヒトの皮膚のその部分の目に見える目のくまを減少させるのに少なくとも十分な期間にわたって請求項31の組成物を適用することを含む方法。

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