JP2009535310A - 基底膜のタンパク質の合成を刺激するための化粧品組成物 - Google Patents

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Abstract

一般式(I):[式中、Rは、H、C〜C20−アルキル、シクロアルキルまたはアリール−C〜C−アルキルであり、nは、1〜4であり、Xは、−O−、−NH−または−NR−であり、そしてRは、HまたはC〜C20−アルキルである]で示される化合物の少なくとも1種、および上記式(I)に対応する化合物であるが、とりうる意味のうちXが−NH−であるXRが、α−アミノ酸の残基である化合物の少なくとも1種を含む化粧品組成物であって、特に、局所的に適用可能な化粧品組成物;基底膜のタンパク質の合成を刺激するための、これらの化合物および組成物の使用;ならびに一般式(I)で示される化合物であって、Xが−NR−であり、RとRの両方がH以外である化合物、および一般式(I)に対応する化合物であるが、とりうる意味のうちXが−NH−であるXRが、α−アミノ酸の残基である化合物の両方。

Description

本発明は、基底膜の分子、特にそのタンパク質の合成を刺激するための、特定のペプチド誘導体の少なくとも2種を含む化粧品組成物、特に局所的に適用可能な化粧品組成物、および、基底膜の分子、特にそのタンパク質の合成を刺激するための、これらの特定のペプチド誘導体の使用に関する。
真皮−表皮の連結上にある基底膜(BM)にはいくつかの機能があり、その最も明白な機能は表皮を真皮に強固に連結することであり、このようにして2層の組織の機械的に安定な接着を確保している。表皮の「極性」および構成も、基底膜により影響され、同時にBMは表皮と真皮との間の明確な境界である。BMは、ケラチノサイトの表皮分化を開始し、基底層の増殖性状態を保持すると考えられている。通常の条件下では、BMは、表皮細胞が真皮に直接接触することを防いでいる。しかしながら、BMの損傷を伴う怪我の後では、真皮との直接的な接触が起こり、その後細胞はその挙動を変えて傷の治癒プロセスを開始する。
BMのさらに重要な機能は、表皮および真皮細胞との間の正しいコミュニケーションである。表皮および真皮は互いに独立には機能しないため、通常の皮膚ホメオスタシスには、2つのタイプの細胞間で双方向に生化学的シグナルが定期的に通過することが要求される。一般的に、これは1つの区画で生産される小さな分子であり、それらの「メッセージ」を他方へ伝達するためにはBMを介して選択的に輸送されなくてはならない。このような状況において、BMは活性フィルターとして振舞い、かつ要求に応じてシグナル分子を通過させるか、もしくはこれらを単にブロックするという重要な機能を有する。BMを介する表皮−真皮コミュニケーションが正しく機能することは、皮膚にとって必須である。
一方BM自身も、透明帯、基底板および繊維網層の3つの層に形態学的に分けることができる。透明帯は、表皮細胞と基底板との間の領域であって、BM中に高電子密度のプラークとして見えるヘミデスモソームを含む。ヘミデスモソームは、増殖可能な基底ケラチノサイトをBMに連結し、とりわけコラーゲンXVII(またはbp180)およびインテグリンα6/β4から構築されている。コラーゲンXVIIの欠失により、水疱(単純性表皮水疱症)を頻繁に起こす脆弱性皮膚になりうる。基底板は、主としてコラーゲンIVからなる平坦な構造(シート)である。
BMの構成成分は、基本的にタンパク質、プロテオグリカンおよびグリコサミノグリカンである。係留複合体の重要な要素の1つは、ラミニンVである。ラミニンVの変異により同様に重篤な皮膚の水疱(Herlitz′s接合部型表皮水疱症)になりうるため、ラミニンVは、とりわけ表皮の真皮組織への接着に必須である。一方でラミニンVはヘミデスモソームの膜貫通性インテグリンα6/β4と結合し、他方でラミニンVはコラーゲンVIIと結合しており、結果として係留繊維を真皮の中へ形成する。コラーゲンVIIは、繊維網層の主要要素である。従って、さらなるタンパク質と一緒に、構造タンパク質コラーゲンIV、VII、XVIIとラミニンVおよびインテグリンα6、β4は、BMおよびヘミデスモソームの構築に必須な主要要素であり、ゆえに、皮膚中のBMの正しくかつ多様な機能のために重要である。
内因性(加齢性)または外因性(光関連性)の老化は、特に皮膚において不可逆的な組織の退化として現れることが知られており、次第にしわ、たるみ、表面の荒れ、変則的な色素沈着等の形態として巨視的に視認できるようになる。これらの変化は、コラーゲン、とりわけBMのタンパク要素における同化反応(合成)の減少および異化反応(破壊)の増加により生じる。組織学的に視認できる変化は、短縮化され未構築であるエラスチン繊維の濃縮(弾力繊維症)、コラーゲン繊維の減少、炎症メディエーターの浸潤および非定型非極性ケラチノサイトを伴う表皮の萎縮である。例えば、BMから真皮へ入る係留繊維の数と、この繊維の元となるコラーゲンVIIの量は、光により老化した皮膚において急激に減少し、従ってBMから真皮への結合の安定性が損なわれる。老化した皮膚では、BMの他のタンパク質も部分的に寛解され、BMの構造的組織は加齢と共に劣化する。
以上に述べたBMの構造タンパク質は主にケラチノサイトとして、そして一部は繊維芽細胞としても発現する。皮膚基質における合成反応は、主にポリペプチド、いわゆる成長因子およびサイトカインによって調節される。これらのペプチドの中でも、TGF−β1は、この皮膚基質の合成反応に関与する最も重要な調節物質の1つである。それはケラチノサイトおよび繊維芽細胞によって基質中においても分泌されている。外部から供給される、BMタンパク質の合成を刺激する活性化合物は、一方で加齢によるBMの劣化を補うことができ、さらに加齢に関連するBMタンパク含有量の低下を遅らせることにより予防的な特徴を既に有している。
驚くべきことに、局所的に適用可能な化粧品組成物中に存在する、特定の美容的に活性なトリペプチド誘導体の少なくとも1種と、特定の美容的に活性なテトラペプチド誘導体の少なくとも1種の組み合わせ(以降「本発明の化合物」と称する)により、皮膚の外観の明らかな改善および加齢による基底膜タンパクの破壊の減速がうまく達成されることが見いだされた。これは、本発明の化合物が、速やかに、かつ十分な濃度で、角質層および表皮を通って表皮と真皮の間の境界領域にある作用部位に到達し、そこの基底膜のタンパク質合成に、速やかでかつ強力な刺激をもたらすことによりなされる。従って、特定のトリペプチド誘導体の少なくとも1種と、特定のテトラペプチド誘導体の少なくとも1種の組み合わせにより、コラーゲンIV、VII、XVII、ラミニンVおよびインテグリンβ4の濃度が著しく増大することを証明できる。
本発明は、特許請求の範囲において定義される。具体的には、本発明は一般式(I):
Figure 2009535310

[式中、
は、H、C〜C20−アルキル、シクロアルキルまたはアリール−C〜C−アルキルであり、
nは、1〜4であり、
Xは、−O−、−NH−または−NR−であり、そして
は、HまたはC〜C20−アルキルである]
で示される化合物の少なくとも1種;および
上記式(I)に対応する化合物であるが、とりうる意味のうちXが−NH−であるXRが、α−アミノ酸の基である化合物の少なくとも1種を含む化粧品組成物であって、特に局所的に適用可能な化粧品組成物に関する。
本発明はまた、上記の式(I)で示される化合物を、上記の式(I)に対応する化合物であるが、とりうる意味のうちXが−NH−であるXRが、α−アミノ酸の基である化合物の少なくとも1種と共に使用すること、上記に定義された組成物の製造、および基底膜の分子、特に該基底膜のタンパク質の合成を刺激するための組成物の使用に関する。
本発明はまた、基底膜の分子、特にそのタンパク質の合成を刺激するために、上記の式(I)で示される化合物を、上記の式(I)に対応する化合物であるが、とりうる意味のうちXが−NH−であるXRが、α−アミノ酸の基である化合物と共に使用することに関する。
本発明はまた、上記の一般式(I)で示される化合物であって、Xが−NR−であり、RとRの両方がH以外である化合物、および上記の一般式(I)に対応する化合物であるが、とりうる意味のうちXが−NH−であるXRが、α−アミノ酸の基である化合物それ自体に関する。
式(I)で示される化合物および上記の一般式(I)に対応する化合物であるが、とりうる意味のうちXが−NH−であるXRが、α−アミノ酸の基である化合物において、アミノ酸はラセミ体または鏡像異性的に純粋なLおよびD体で存在しうる。
上記において使用された一般的表現を、以下に定義する:
「アルキル」は、直鎖状および分岐鎖状両方の飽和炭化水素基を意味するものとして理解される。例えば、非分岐鎖基としてはメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−ウンデカニル、n−ドデカニル、n−トリデカニル、n−ヘキサデカニル、n−ヘプタデカニル、n−オクタデカニルまたはn−ノナデカニルであり、分岐鎖基としてはイソプロピル、tert−ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはイソアミルである。
「シクロアルキル」は、8個までの炭素原子を有する環状飽和炭化水素基を意味するものとして理解され、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロへキシルまたはシクロヘプチルである。
「アリール」は、例えばアルキル、アルコキシ、ハロゲンおよび/またはトリフルオロエチルにより一または多置換されていてもよい、10個までの炭素原子を有する芳香族系の単−もしくは多環式炭化水素基を意味するものとして理解され、例えば、フェニル、p−トリル、o−トリル、m−トリル、3,4−ジメトキシフェニル、2−ナフチルまたは3−ナフチルである。「アリール」はさらに、ヘテロアリール基も含み、すなわち任意で準じて置換されている芳香族系の単−もしくは多環式へテロシクリル基、例えば2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−キノリニルまたは3−イソキノリニルを含む。
本発明の化合物は、酸と一価もしくは多価の、均一もしくは混合の塩を形成することができ、例えば塩酸、臭化水素、硫酸もしくはリン酸のような無機酸;またはギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、コハク酸、フマル酸、マロン酸、マレイン酸、シュウ酸、フタル酸、クエン酸、乳酸もしくは酒石酸のような脂肪族系モノカルボン酸もしくはジカルボン酸のような適切なカルボン酸;または安息香酸もしくはサリチル酸のような芳香族カルボン酸;またはマンデル酸もしくはケイ皮酸のような芳香族−脂肪族カルボン酸;またはニコチン酸のようなヘテロ芳香族カルボン酸;またはメタンスルホン酸もしくはトルエンスルホン酸のような脂肪族もしくは芳香族スルホン酸と形成することができる。皮膚科学的に許容しうる塩が好ましい。
一般式(I)は全ての異性体およびその混合物を含み、すなわちラセミ混合物および回転異性体の混合物を含む。
一般式(I)で示される化合物であって、RがHまたはC〜C20−アルキルであり、nが2または4であり、Xが酸素である化合物と、一般式(I)に対応する化合物であるが、とりうる意味のうちXが−NH−であるXRが、天然α−アミノ酸の基であり、nが2である化合物の組み合わせが好ましい。
以下の表1に示される化合物の組み合わせが特に好ましい:
1.1 Palm−Lys−Val−Lys−OH
1.2 Palm−Lys−Val−Orn−OH
1.3 Palm−Lys−Val−Dab−OH
1.4 Palm−Lys−Val−Dab−OMe
1.5 Palm−Lys−Val−Dab−Ooctyl
1.6 Palm−Lys−Val−Dab−Ocetyl
1.7 Palm−Lys−Val−Dab−NH
1.8 Palm−Lys−Val−Dab−NHbutyl
1.9 Palm−Lys−Val−Dab−N(butyl)
1.10 Palm−Lys−Val−Dab−NHoctyl
1.11 Palm−Lys−Val−Dab−N(octyl)
1.12 Palm−Lys−Val−Dab−NHcetyl
1.13 Palm−Lys−Val−Dab−N(cetyl)または
1.14 Palm−Lys−Val−Dap−OH

2.1 Palm−Lys−Val−Lys−Ala−OH
2.2 Palm−Lys−Val−Lys−Arg−OH
2.3 Palm−Lys−Val−Lys−Gln−OH
2.4 Palm−Lys−Val−Lys−Ser−OH
2.5 Palm−Lys−Val−Dab−Glu−OH
2.6 Palm−Lys−Val−Dab−Asp−OH
2.7 Palm−Lys−Val−Dab−Thr−OH
2.8 Palm−Lys−Val−Dab−Lys−OH
2.9 Palm−Lys−Val−Dab−Met−OH
2.10 Palm−Lys−Val−Dab−Asn−OH
2.11 Palm−Lys−Val−Dab−His−OH
2.12 Palm−Lys−Val−Dab−Nle−OHまたは
2.13 Palm−Lys−Val−Dab−Phe−OH
極めて特に好ましい組み合わせのパートナーは、Palm−Lys−Val−Dab−OH(1.3)とPalm−Lys−Val−Dab−Thr−OH(2.7)である。
本発明の化合物は、0.5〜5,000ppm(w/w)の間で変化する濃度、好ましくは1〜1,000ppm(w/w)の間で変化する濃度で化粧品の最終製品に使用することができる。
本発明の化合物は、溶液、分散液、乳濁液の形態で、あるいはマクロ−、ミクロ−もしくはナノ−カプセルのような担体、リポソームもしくはキロミクロン中に封入して、あるいはマクロ−、ミクロ−もしくはナノ−粒子、またはミクロスポンジで包んで、あるいは粉末化された有機重合体、タルク、ベントナイトおよび他の鉱物性担体に吸着させて用いることができる。
本発明の化合物は、いかなる製剤形態:油/水および水/油乳濁液、乳液、ローション剤、軟膏、ゲル形成性及び粘稠な界面活性及び乳化性ポリマー、ポマード、シャンプー、石けん、ゲル、粉末、スティックもしくはペンシル、スプレー、ボディオイル、顔面マスクまたはパッチでも使用できる。
本発明の化合物は、通常使用される他のいかなる成分とも、共に使用することができる。そのような組成物は、抽出脂質および/または合成脂質、ゲル形成性及び粘稠の界面活性及び乳化性ポリマー、水もしくは脂肪に可溶な主要活性物質、植物抽出物、組織抽出物、海洋抽出物、日焼け止め剤、抗酸化剤、水分保持およびバリアー剤、皮膚再生上活性な化合物、追加的なスキンケア活性化合物または保護剤を含んでもよい。
本発明の化合物は、通常使用される他のいかなる化粧用スキンケア活性化合物とも組み合わせて使用することができる。追加的なスキンケア活性化合物の例としては、しわ止め活性化合物/抗萎縮活性化合物が挙げられ、本発明の組成物は、しわ止め活性化合物または抗萎縮活性化合物の1種以上を、安全かつ有効な量含んでもよい。本発明の組成物に用いるのに適したしわ止め/抗萎縮活性化合物の例は、含硫黄D−およびL−アミノ酸およびそれらの誘導体ならびに塩、特にN−アセチル誘導体(好ましい例はN−アセチル−L−システインである);チオール;ヒドロキシ酸(例えば、乳酸およびグリコール酸のようなα−ヒドロキシ酸、またはサリチル酸およびオクタノイル誘導体などのサリチル酸誘導体のようなβ−ヒドロキシ酸)、フィチン酸、リポ酸;リゾホスファチド酸、皮膚剥離剤(例えばフェノールなど)、ビタミンB化合物およびレチノイドであり、皮膚をなめらかにするという本発明の利点を向上する。
a)ビタミンB化合物
本発明の組成物は、ビタミンB化合物を、安全かつ有効な量で含有してもよい。ビタミンB化合物は、1997年4月11日に出願された同時継続中の米国特許出願第08/834,010号(1997年10月30日公開の国際公開特許第97/39733A1号公報に対応)に記載されるように、皮膚の状態を調節するのに特に有効である。前述のビタミンB化合物の誘導体の例は、ニコチン酸の非血管拡張性エステルを含む、ニコチン酸エステル(例えばニコチン酸トコフェリル)、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニルアルコールエステル、ニコチン酸N−オキシドおよびナイアシンアミドN−オキシドを包含する。
b)レチノイド
本発明の組成物は、レチノイドを含有してもよい。本明細書で使用される、「レチノイド」は、ビタミンAの全ての天然および/もしくは合成類似体、または皮膚においてビタミンAの生物学的活性を有するレチノール様化合物、ならびにこれらの化合物の幾何異性体および立体異性体も包含する。レチノイドは、好ましくは、レチノール、レチノールエステル(例えば、パルミチン酸レチニル、酢酸レチニル、プロピオン酸レチニルのような、レチノールのC〜C22アルキルエステル)、レチナールおよび/またはレチノイン酸(retic acid)(オールトランス型−レチノイン酸および/または13−シス−レチノイン酸を包含する)、特にはレチノイル酸以外のレチノイドである。その他の適切なレチノイドは、レチノイン酸トコフェリル[(トランスまたはシスの)レチノイン酸のトコフェロールエステル]、アダプタレン{6−[3−(1−アダマンチル)−4−メトキシフェニル]−2−ナフトエ酸}、およびタザロテン(6−[2−(4,4−ジメチルチオクロマン−6−イル)エチニル]ニコチン酸エチル)である。好ましいレチノイドは、レチノール、パルミチン酸レチニル、酢酸レチニル、プロピオン酸レチニル、レチナールおよびそれらの組み合わせである。本発明の組成物は、結果として得られる組成物が、角質組織の状態を調節するのに、好ましくは皮膚における視覚的および/または触覚的な不連続性を調節するのに、より好ましくは皮膚加齢の兆候を調節するのに、さらに好ましくは皮膚加齢に付随する皮膚表面の性質における視覚的および/または触覚的な不連続性を調節するのに安全かつ有効であるように、レチノイドを安全かつ有効な量で含有できる。
c)ヒドロキシ酸
本発明の組成物は、ヒドロキシ酸を、安全かつ有効な量で含有できる。本発明の組成物に用いるのに好ましいヒドロキシ酸は、サリチル酸およびサリチル酸誘導体を包含する。
d)ペプチド
本発明の組成物は、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−およびヘキサペプチドを非限定的に包含する追加のペプチドを含有できる。そのようなペプチドおよび/またはその誘導体は、安全かつ有効な量で本発明の組成物に添加できる。ここでいう「ペプチド」は、天然に産するペプチドおよび合成されたペプチドの両方を意味し、ペプチド模倣体、および「ペプチド」の金属錯体も包含する。ここでは、ペプチドを含有する、天然に産出する組成物および商業的に入手できる組成物も使用できる。
本発明の組成物に用いるのに適切なジペプチドは、カルノシン(β−Ala−His)を含む。これに適切なトリペプチドは、Gly−His−Lys、Arg−Lys−ArgおよびHis−Gly−Glyを含む。好ましいトリペプチドおよびその誘導体は、Biopeptide CLTM(フランスのSerdema社より商業的に入手可能な100ppmのパルミトイル−Gly−His−Lys)として調達できるパルミトイル−Gly−His−Lys、ペプチドCK(Arg−Lys−Arg)、ペプチドCK+(ac−Arg−Lys−Arg−NH)およびSYN(登録商標)−AKEの商品名の下でスイスのPentapharm社により市販されているβ−Ala−Pro−Dab−NH−ベンジルを含む。本発明の組成物に用いるのに適切なテトラペプチドは、ペプチドEを含む。適切なペンタペプチドの例は、フランスのSerdema社から入手可能なマトリキシル(パルミトイル−Lys−Thr−Thr−Lys−Ser)およびWO03/037933に記載されているもの(スイスのPentapharm社)である。用いるのに適切なヘキサペプチドは、スペインのLipotec社により製造されているアルジルリン(Ac−Glu−Glu−Met−Gln−Arg−Arg−NH)である。
本発明の化合物およびそれらを含む化粧品組成物は、スキンケア製品に採用され、特に皮膚の外見の向上および基底膜のタンパク質の破壊により生じる皮膚の加齢の悪影響に対抗するために採用される。
下記の実施例は、本発明を制限することなく例示することを意図したものである。文章および実施例1〜9で用いられる略語の意味は:
AcOH: 酢酸
ACN: アセトニトリル
AB: 抗体
Ala: アラニン
Arg: アルギニン
Asn: アスパラギン
Asp: アスパラギン酸
Boc: tert−ブトキシカルボニル
BSA: ウシ血清アルブミン
CTR: クロロトリチル樹脂
Dab: 2,4−ジアミノ酪酸
Dap: 2,3−ジアミノプロピオン酸
DBU: 1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(1,5−5)
DCC: N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド
MC: メチレンクロリド
DIC: N,N′−ジイソプロピルカルボジイミド
DIPEA: ジイソプロピルエチルアミン
DMEM: ダルベコ改変イーグル培地
DMF: ジメチルホルムアミド
EM: 電子顕微鏡
ETOAc: 酢酸エチル
FCS: ウシ胎児血清
Fmoc: 9−フルオレニルメトキシカルボニル
GF/A: ガラス繊維マイクロフィルター
Gln: グルタミン
Glu: グルタミン酸
HaCaT: ヒト不死化ケラチノサイト
HOBt: 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
ILe: イソロイシン
LH20: Amersham社サイズ排除樹脂
Lys: リジン
Met: メチオニン
MS: マススペクトル
NMM: N−メチルモルホリン
NMR: 核磁気共鳴
Nle: ノルロイシン
Orn: オルニチン
Palm: パルミトイル
PBS: リン酸緩衝生理食塩水
PE: 石油エーテル
Phe: フェニルアラニン
RT: 室温
Ser: セリン
tBu: t−ブチル
TBTU: O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート
TCTU: O−(1H−6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
TGF−β1/2: 形質転換成長因子β1またはβ2
TFA: トリフルオロ酢酸
THF: テトラヒドロフラン
Thr: トレオニン
Tris: トリス−(ヒドロキシメチル)−アミノメタン
Tween20: ポリエチレングリコールソルビタンモノラウラート溶液
Val: バリン
Z: ベンジルオキシカルボニル
実施例1
ヒト不死化ケラチノサイト細胞株のケラチノサイト細胞培養を本発明のペプチド誘導体で処理した場合におけるラミニンV合成の刺激の決定
インビトロで培養したヒト不死化ケラチノサイトの、細胞当りのラミニンV産生を、ELISA(酵素結合免疫吸収アッセイ)で検出した。ペプチド性活性化合物存在下での細胞によるラミニンV産生の増加を、この方法により定量した。
ヒト不死化ケラチノサイトは、ハイデルベルグのDeutsche KrebsforschungszentrumのFusenig教授から提供され、標準的な細胞培養方法により培地中で培養した。対応するペプチド(活性化合物)と共に72時間インキュベートした後、ラミニンVに特異的な抗体を用いて定量的決定を行った。ラミニンV含有量の決定をした後、細胞数をMolecular Probes社のCyQUANT(登録商標)により決定した。細胞当りのラミニンV含有量は、各値からのユニットとして計算した。
材料:
培養培地: 試験培地:
−DMEM −DMEM
−10% FCS −FCSなし
−100IU/ml ペニシリン −100IU/ml ペニシリン
−0.1mg/ml ストレプトマイシン −0.1mg/ml ストレプトマイシン
洗浄緩衝液: 乳液:
−0.05M トリス、pH8.5 −洗浄緩衝液
−0.15M NaCl −5% 乳粉末
−0.1% BSA
−0.1% Tween20
AB 希釈液: 基質溶液:
−50ml Superblock −ImmunoPure(登録商標)OPD
(37515;Pierce) 1錠(34006;Pierce)
−450ml HO −9ml H
−0.05% Tween −1ml 安定的過酸化物基質緩衝液、10倍
(34062;Pierce)
第一AB(P3H9-2;Santa Cruz Biotechnology,Inc.)を1/60,000に、そして第二AB(31430;Socochim S.A.)を1/500にAB希釈液を用いて希釈した。
方法:
ケラチノサイトを、96ウェルプレートに約5,000セル/ウェルの密度で播種し、培地中で3日間、コンフルエンスまでインキュベートした(37℃/10%CO)。培地を、3つの異なる濃度の試験物質を有する、三重の試験培地で交換した。各プレート上で、以下の対照も試験した。
負の対照: 正の対照:
A) A)
−細胞あり −細胞あり
−第一ABなし、第二ABあり −第一および第二ABあり
B) B)
−細胞なし −細胞あり
−第一および第二ABあり −第一および第二ABあり
−10ng/ml TGF−β2あり
C)各ペプチドについて、細胞なしのウェルを1つ試験して、両ABの非特異的結合を排除した。
プレートをさらに72時間インキュベートした。このインキュベート時間が完了した後、沈殿したラミニンVを以下のプロトコルに従って検出および定量した:
・培地を捨て、200μl/ウェルのPBSで洗浄する。
・100μl/ウェルのメタノールで固定する。→15分/室温/振とう器600rpm
・メタノールを捨て、200μl/ウェルの乳液で遮断する。→30分/室温/振とう器600rpm
・乳液を捨て、100μl/ウェルの第一AB希釈液と共にインキュベートする。→2時間/室温/振とう器600rpm
・第一AB希釈液を捨て、200μl/ウェルの洗浄緩衝液で3回洗浄する。
・100μl/ウェルの第二AB希釈液と共にインキュベートする。→3時間/室温/振とう器600rpm
・第二AB希釈液を捨て;200μl/ウェルの洗浄緩衝液で3回、そして100μl/ウェルのPBSで1回洗浄する。
・100μl/ウェルの基質溶液を加える。→15分/室温/振とう器600rpm
・50μl/ウェルのHSO(2M)で反応を停止し、492nmで測定する。
・染料溶液を捨て、精製水でプレートを洗浄する。約16時間−80℃で凍結する。
・プレートを解凍し、細胞数を、製造者の手順に従ってCyQUANTアッセイにより測定した。
細胞当りのラミニンV産生を、次の式に従って計算した:(ODラミニンV値/RFU細胞数値)×100
計算された値は、任意単位である。
Figure 2009535310
実施例2
ヒト不死化ケラチノサイト細胞株のケラチノサイト細胞培養を本発明のペプチド誘導体で処理した場合におけるコラーゲンIV合成の刺激の決定
インビトロで培養したヒト不死化ケラチノサイトの、細胞当りのコラーゲンIV産生を、ELISA(酵素結合免疫吸収アッセイ)で検出した。ペプチド性活性化合物存在下での細胞によるコラーゲンIV産生の増加を、この方法により定量した。ヒト不死化ケラチノサイトは、ハイデルベルグのDeutsche KrebsforschungszentrumのFusenig教授から提供され、標準的な細胞培養方法により培地中で培養した。対応するペプチド(活性化合物)と共に72時間インキュベートした後、コラーゲンIVに特異的な抗体を用いて定量的決定を行った。コラーゲンIV含有量の決定をした後、細胞数をMolecular Probes社のCyQUANT(登録商標)により決定した。細胞当りのコラーゲンIV含有量は、各値からのユニットとして計算した。
材料:
培養培地: 試験培地:
−DMEM −DMEM
−10% FCS −FCSなし
−100IU/ml ペニシリン −100IU/ml ペニシリン
−0.1mg/ml ストレプトマイシン −0.1mg/ml ストレプトマイシン
洗浄緩衝液: 乳液:
−0.05M トリス、pH8.5 −洗浄緩衝液
−0.15M NaCl −5% 乳粉末
−0.1% BSA
−0.1% Tween20
AB 希釈液: 基質溶液:
−50ml Superblock −ImmunoPure(登録商標)OPD
(37515;Pierce) 1錠(34006;Pierce)
−450ml HO −9ml H
−0.05% Tween −1ml 安定的過酸化物基質緩衝液、10倍
(34062;Pierce)
第一AB(H-234;Santa Cruz Biotechnology,Inc.)を1/200に、そして第二AB(31460;Socochim S.A.)を1/500にAB希釈液を用いて希釈した。
方法:
ケラチノサイトを、96ウェルプレートに約5,000セル/ウェルの密度で播種し、培地中で3日間、コンフルエンスまでインキュベートした(37℃/10%CO)。培地を、3つの異なる濃度の試験物質を有する、三重の試験培地で交換した。各プレート上で、以下の対照も試験した。
負の対照: 正の対照:
A) A)
−細胞あり −細胞あり
−第一ABなし、第二ABあり −第一および第二ABあり
B) B)
−細胞なし −細胞あり
−第一および第二ABあり −第一および第二ABあり
−10ng/ml TFG−β2あり
C)各ペプチドについて、細胞なしのウェルを1つ試験して、両ABの非特異的結合を排除した。
プレートをさらに72時間インキュベートした。このインキュベート時間が完了した後、沈殿したコラーゲンIVを以下のプロトコルに従って検出および定量した:
・培地を捨て、200μl/ウェルのPBSで洗浄する。
・100μl/ウェルのメタノールで固定する。→15分/室温/振とう器600rpm
・メタノールを捨て、200μl/ウェルの乳液で遮断する。→30分/室温/振とう器600rpm
・乳液を捨て、100μl/ウェルの第一AB希釈液と共にインキュベートする。→2時間/室温/振とう器600rpm
・第一AB希釈液を捨て、200μl/ウェルの洗浄緩衝液で3回洗浄する。
・100μl/ウェルの第二AB希釈液と共にインキュベートする。→3時間/室温/振とう器600rpm
・第二AB希釈液を捨て;200μl/ウェルの洗浄緩衝液で3回、そして100μl/ウェルのPBSで1回洗浄する。
・100μl/ウェルの基質溶液を加える。→15分/室温/振とう器600rpm
・50μl/ウェルのHSO(2M)で反応を停止し、492nmで測定する。
・染料溶液を捨て、精製水でプレートを洗浄する。約16時間−80℃で凍結する。
・プレートを解凍し、細胞数を、製造者の手順に従ってCyQUANTアッセイにより測定した。
・細胞当りのコラーゲンIV産生を、次の式に従って計算した:
(ODコラーゲンIV値/RFU細胞数値)×100
計算された値は、任意単位である。
表1の化合物1.1、1.10、1.11および2.5〜2.7は良好〜非常に良好な刺激作用を示した。
実施例3
ヒト不死化ケラチノサイト細胞株のケラチノサイト細胞培養を本発明のペプチド誘導体で処理した場合におけるコラーゲンVII合成の刺激の決定
インビトロで培養したヒト不死化ケラチノサイトの、細胞当りのコラーゲンVII産生を、ELISA(酵素結合免疫吸収アッセイ)で検出した。ペプチド性活性化合物存在下での細胞によるコラーゲンVII産生の増加を、この方法により定量した。ヒト不死化ケラチノサイトは、ハイデルベルグのDeutsche KrebsforschungszentrumのFusenig教授から提供され、標準的な細胞培養方法により培地中で培養した。対応するペプチド(活性化合物)と共に72時間インキュベートした後、コラーゲンVIIに特異的な抗体を用いて定量的決定を行った。コラーゲンVII含有量の決定をした後、細胞数をMolecular Probes社のCyQUANT(登録商標)により決定した。細胞当りのコラーゲンVII含有量は、各値からのユニットとして計算した。
材料:
培養培地: 試験培地:
−DMEM −DMEM
−10% FCS −FCSなし
−100IU/ml ペニシリン −100IU/ml ペニシリン
−0.1mg/ml ストレプトマイシン −0.1mg/ml ストレプトマイシン
洗浄緩衝液: 乳液:
−0.05M トリス、pH8.5 −洗浄緩衝液
−0.15M NaCl −5% 乳粉末
−0.1% BSA
−0.1% Tween20
AB 希釈液: 基質溶液:
−50ml Superblock −ImmunoPure(登録商標)OPD
(37515;Pierce) 1錠(34006;Pierce)
−450ml HO −9ml H
−0.05% Tween −1ml 安定的過酸化物基質緩衝液、10倍
(34062;Pierce)
第一AB(C-16;Santa Cruz Biotechnology,Inc.)を1/200に、そして第二AB(31402;Socochim S.A.)を1/500にAB希釈液を用いて希釈した。
方法:
ケラチノサイトを、96ウェルプレートに約5,000セル/ウェルの密度で播種し、培地中で3日間、コンフルエンスまでインキュベートした(37℃/10%CO)。培地を、3つの異なる濃度の試験物質を有する、三重の試験培地で交換した。各プレート上で、以下の対照も試験した。
負の対照: 正の対照:
A) A)
−細胞あり −細胞あり
−第一ABなし、第二ABあり −第一および第二ABあり
B) B)
−細胞なし −細胞あり
−第一および第二ABあり −第一および第二ABあり
−10ng/ml TFG−β2あり
C)各ペプチドについて、細胞なしのウェルを1つ試験して、両ABの非特異的結合を排除した。
プレートをさらに72時間インキュベートした。このインキュベート時間が完了した後、沈殿したコラーゲンVIIを以下のプロトコルに従って検出および定量した:
・培地を捨て、200μl/ウェルのPBSで洗浄する。
・100μl/ウェルのメタノールで固定する。→15分/室温/振とう器600rpm
・メタノールを捨て、200μl/ウェルの乳液で遮断する。→30分/室温/振とう器600rpm
・乳液を捨て、100μl/ウェルの第一AB希釈液と共にインキュベートする。→2時間/室温/振とう器600rpm
・第一AB希釈液を捨て、200μl/ウェルの洗浄緩衝液で3回洗浄する。
・100μl/ウェルの第二AB希釈液と共にインキュベートする。→3時間/室温/振とう器600rpm
・第二AB希釈液を捨て;200μl/ウェルの洗浄緩衝液で3回、そして100μl/ウェルのPBSで1回洗浄する。
・100μl/ウェルの基質溶液を加える。→15分/室温/振とう器600rpm
・50μl/ウェルのHSO(2M)で反応を停止し、492nmで測定する。
・染料溶液を捨て、精製水でプレートを洗浄する。約16時間−80℃で凍結する。
・プレートを解凍し、細胞数を、製造者の手順に従ってCyQUANTアッセイにより測定した。
・細胞当りのコラーゲンVII産生を、次の式に従って計算した:
(ODコラーゲンVII値/RFU細胞数値)×100
計算された値は、任意単位である。
表1の化合物1.10および2.5〜2.7は良好〜非常に良好な刺激作用を示した。
実施例4
ヒト不死化ケラチノサイト細胞株のケラチノサイト細胞培養を本発明のペプチド誘導体で処理した場合におけるインテグリンβ4合成の刺激の決定
インビトロで培養したヒト不死化ケラチノサイトの、細胞当りのインテグリンβ4産生を、ELISA(酵素結合免疫吸収アッセイ)で検出した。ペプチド性活性化合物存在下での細胞によるインテグリンβ4産生の増加を、この方法により定量した。ヒト不死化ケラチノサイトは、ハイデルベルグのDeutsche KrebsforschungszentrumのFusenig教授から提供され、標準的な細胞培養方法により培地中で培養した。対応するペプチド(活性化合物)と共に72時間インキュベートした後、インテグリンβ4に特異的な抗体を用いて定量的決定を行った。インテグリンβ4含有量の決定をした後、細胞数をMolecular Probes社のCyQUANT(登録商標)により決定した。細胞当りのインテグリンβ4含有量は、各値からのユニットとして計算した。
材料:
培養培地: 試験培地:
−DMEM −DMEM
−10% FCS −FCSなし
−100IU/ml ペニシリン −100IU/ml ペニシリン
−0.1mg/ml ストレプトマイシン −0.1mg/ml ストレプトマイシン
洗浄緩衝液: 乳液:
−0.05M トリス、pH8.5 −洗浄緩衝液
−0.15M NaCl −5% 乳粉末
−0.1% BSA
−0.1% Tween20
AB 希釈液: 基質溶液:
−50ml Superblock −ImmunoPure(登録商標)OPD
(37515;Pierce) 1錠(34006;Pierce)
−450ml HO −9ml H
−0.05% Tween −1ml 安定的過酸化物基質緩衝液、10倍
(34062;Pierce)
第一AB(A9;Santa Cruz Biotechnology,Inc.)を1/200に、そして第二AB(31430;Socochim S.A.)を1/500にAB希釈液を用いて希釈した。
方法:
ケラチノサイトを、96ウェルプレートに約5,000セル/ウェルの密度で播種し、培地中で3日間、コンフルエンスまでインキュベートした(37℃/10%CO)。培地を、3つの異なる濃度の試験物質を有する、三重の試験培地で交換した。各プレート上で、以下の対照も試験した。
負の対照: 正の対照:
A) A)
−細胞あり −細胞あり
−第一ABなし、第二ABあり −第一および第二ABあり
B) B)
−細胞なし −細胞あり
−第一および第二ABあり −第一および第二ABあり
−10ng/ml TFG−β2あり
C)各ペプチドについて、細胞なしのウェルを1つ試験して、両ABの非特異的結合を排除した。
プレートをさらに72時間インキュベートした。このインキュベート時間が完了した後、沈殿したインテグリンβ4を以下のプロトコルに従って検出および定量した:
・培地を捨て、200μl/ウェルのPBSで洗浄する。
・100μl/ウェルのメタノールで固定する。→15分/室温/振とう器600rpm
・メタノールを捨て、200μl/ウェルの乳液で遮断する。→30分/室温/振とう器600rpm
・乳液を捨て、100μl/ウェルの第一AB希釈液と共にインキュベートする。→2時間/室温/振とう器600rpm
・第一AB希釈液を捨て、200μl/ウェルの洗浄緩衝液で3回洗浄する。
・100μl/ウェルの第二AB希釈液と共にインキュベートする。→3時間/室温/振とう器600rpm
・第二AB希釈液を捨て;200μl/ウェルの洗浄緩衝液で3回、そして100μl/ウェルのPBSで1回洗浄する。
・100μl/ウェルの基質溶液を加える。→15分/室温/振とう器600rpm
・50μl/ウェルのHSO(2M)で反応を停止し、492nmで測定する。
・染料溶液を捨て、精製水でプレートを洗浄する。約16時間−80℃で凍結する。
・プレートを解凍し、細胞数を、製造者の手順に従ってCyQUANTアッセイにより測定した。
・細胞当りのインテグリンβ4産生を、次の式に従って計算した:
(ODインテグリンβ4値/RFU細胞数値)×100
計算された値は、任意単位である。
表1の化合物1.1および2.5〜2.7は良好〜非常に良好な刺激作用を示した。
実施例5
ヒト不死化ケラチノサイト細胞株のケラチノサイト細胞培養を本発明のペプチド誘導体で処理した場合におけるコラーゲンXVII合成の刺激の決定
インビトロで培養したヒト不死化ケラチノサイトの、細胞当りのコラーゲンXVII産生を、ELISA(酵素結合免疫吸収アッセイ)で検出した。ペプチド性活性化合物存在下での細胞によるコラーゲンXVII産生の増加を、この方法により定量した。ヒト不死化ケラチノサイトは、ハイデルベルグのDeutsche KrebsforschungszentrumのFusenig教授から提供され、標準的な細胞培養方法により培地中で培養した。対応するペプチド(活性化合物)と共に72時間インキュベートした後、コラーゲンXVIIに特異的な抗体を用いて定量的決定を行った。コラーゲンXVII含有量の決定をした後、細胞数をMolecular Probes社のCyQUANT(登録商標)により決定した。細胞当りのコラーゲンXVII含有量は、各値からのユニットとして計算した。
材料:
培養培地: 試験培地:
−DMEM −DMEM
−10% FCS −FCSなし
−100IU/ml ペニシリン −100IU/ml ペニシリン
−0.1mg/ml ストレプトマイシン −0.1mg/ml ストレプトマイシン
洗浄緩衝液: 乳液:
−0.05M トリス、pH8.5 −洗浄緩衝液
−0.15M NaCl −5% 乳粉末
−0.1% BSA
−0.1% Tween20
AB 希釈液: 基質溶液:
−50ml Superblock −ImmunoPure(登録商標)OPD
(37515;Pierce) 1錠(34006;Pierce)
−450ml HO −9ml H
−0.05% Tween −1ml 安定的過酸化物基質緩衝液、10倍
(34062;Pierce)
第一AB(STO-115;Davids Biotechnologie)を1/200に、そして第二AB(31430;Socochim S.A.)を1/500にAB希釈液を用いて希釈した。
方法:
ケラチノサイトを、96ウェルプレートに約5,000セル/ウェルの密度で播種し、培地中で3日間、コンフルエンスまでインキュベートした(37℃/10%CO)。培地を、3つの異なる濃度の試験物質を有する、三重の試験培地で交換した。各プレート上で、以下の対照も試験した。
負の対照: 正の対照:
A) A)
−細胞あり −細胞あり
−第一ABなし、第二ABあり −第一および第二ABあり
B) B)
−細胞なし −細胞あり
−第一および第二ABあり −第一および第二ABあり
−10ng/ml TFG−β2あり
C)各ペプチドについて、細胞なしのウェルを1つ試験して、両ABの非特異的結合を排除した。
プレートをさらに72時間インキュベートした。このインキュベート時間が完了した後、沈殿したコラーゲンXVIIを以下のプロトコルに従って検出および定量した:
・培地を捨て、200μl/ウェルのPBSで洗浄する。
・100μl/ウェルのメタノールで固定する。→15分/室温/振とう器600rpm
・メタノールを捨て、200μl/ウェルの乳液で遮断する。→30分/室温/振とう器600rpm
・乳液を捨て、100μl/ウェルの第一AB希釈液と共にインキュベートする。→2時間/室温/振とう器600rpm
・第一AB希釈液を捨て、200μl/ウェルの洗浄緩衝液で3回洗浄する。
・100μl/ウェルの第二AB希釈液と共にインキュベートする。→3時間/室温/振とう器600rpm
・第二AB希釈液を捨て;200μl/ウェルの洗浄緩衝液で3回、そして100μl/ウェルのPBSで1回洗浄する。
・100μl/ウェルの基質溶液を加える。→15分/室温/振とう器600rpm
・50μl/ウェルのHSO(2M)で反応を停止し、492nmで測定する。
・染料溶液を捨て、精製水でプレートを洗浄する。約16時間−80℃で凍結する。
・プレートを解凍し、細胞数を、製造者の手順に従ってCyQUANTアッセイにより測定した。
・細胞当りのコラーゲンXVII産生を、次の式に従って計算した:
(ODコラーゲンXVII値/RFU細胞数値)×100
計算された値は、任意単位である。
表1の化合物1.1、1.10、1.11および2.5〜2.7は良好〜非常に良好な刺激作用を示した。
実施例6:軟膏の処方
手順:成分1〜5(A)を70℃に加熱した。成分6〜7(B)を75℃に加熱した。撹拌しながらBをAに加え、混合物を50℃に冷却し、均質化して30℃に冷却した。次に、成分8および9(C)ならびに成分10および11(D)を連続して加え、混合物を冷却下で撹拌した。
Figure 2009535310
実施例7:ゲルの処方
手順:成分2〜6(A)を連続して脱イオン水に溶解した。成分7(B)により溶液をpH6.0に調整した。次に成分8および9(C)を加えた。
Figure 2009535310
実施例8:本発明の式(I)で示される化合物であって、Xが−NR−であり、RとRの両方がH以外である化合物、および本発明の式(I)に対応する化合物であるが、とりうる意味のうちXが−NH−であるXRが、α−アミノ酸の基である化合物、ならびにそのような化合物の塩の調製
本実施例に従って得られた溶出液および生成物の分析は、プロトンNMR、HPLC−エレクトロスプレーMSまたは元素分析によって行った。化合物は、以下に記載する公知の方法(M. Bodanszky "The Practice of Peptide Synthesis" Springer Verlag, 2nd edition 1994の一般的な指示)に従って製造した。したがって、例えばリシンのようなアミノ酸を、固相合成においてカルボキシ末端で樹脂に結合し、そのアミノ基を例えばFmoc保護基のような保護基により保護した。側鎖は、例えばBocまたはt−ブチルにより保護した。保護基を必要に応じて選択的に外し、ペプチド合成において標準的な試薬により所望の配列が完全に構築されるまでさらなるアミノ酸誘導体を結合した。その後、ペプチドをカルボキシ末端において樹脂から外し、粗ペプチドを適切な溶媒混合物に滴下して沈殿させた。混合物をHPLCにより精製し、任意で対イオンに変換し、そしてその物質を凍結乾燥した。
実施例8.1:固相でのPalm−Lys(Boc)−Val−Dab(Boc)−Thr(tBu)−CTRの調製
保護アミノ酸Fmoc−Thr(tBu)−OH、Fmoc−Dab(Boc)−OH、Fmoc−Val−OH、Fmoc−Lys(Boc)−OHおよびパルミチン酸を、2−クロロトリチルクロリド樹脂1.75g(担持:0.8mmol/g)に連続したペプチド結合により結合させ、このようにして保護ペプチドを構築した。
実施例8.2:固相でのPalm−Lys−Val−Dab−Thr−OH・2TFAの調製
95%TFA 10mlで30分間処理することでペプチドを樹脂から外した。樹脂を濾別し、溶液をEtO 100mlに滴下した。形成した沈殿を吸引により濾別し、洗浄し、そして乾燥の後に、分取HPLCにより精製して凍結乾燥した。無色の粉末391mg(34%)を得た。理論的質量686を、検出量687で確認した。
実施例8.3:本発明の式(I)で示される化合物であって、Xが−NR−であり、RとRの両方がH以外である化合物の調製
そのような化合物は、実施例7のWO2004/099237A1に記載されている手順と同様にして調製できる。

Claims (19)

  1. 一般式(I):
    Figure 2009535310

    [式中、
    は、H、C〜C20−アルキル、シクロアルキルまたはアリール−C〜C−アルキルであり、
    nは、1〜4であり、
    Xは、−O−、−NH−または−NR−であり、そして
    は、HまたはC〜C20−アルキルである]
    で示される化合物の少なくとも1種;および
    上記式(I)に対応する化合物であるが、とりうる意味のうちXが−NH−であるXRが、α−アミノ酸の基である化合物の少なくとも1種を含む組成物であって、
    特に、局所的に適用可能な組成物。
  2. 請求項1記載の化合物が、皮膚科学的に許容しうる塩の形態で存在していることを特徴とする、請求項1記載の組成物。
  3. 請求項1記載の化合物におけるアミノ酸の基が、ラセミ体または鏡像異性的に純粋なLおよびD体で存在することを特徴とする、請求項1または2記載の組成物。
  4. 請求項1記載の式(I)で示される化合物であって、Rが、HまたはC〜C20−アルキルであり、nが、2または4であり、そしてXが−O−である化合物が、請求項1記載の一般式(I)に対応する化合物であるが、とりうる意味のうちXが−NH−であるXRが、天然α−アミノ酸の基であり、nが2である化合物と組み合わされていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
  5. 組み合わせのパートナーが、Palm−Lys−Val−Dab−OHおよびPalm−Lys−Val−Dab−Thr−OHであることを特徴とする、請求項4記載の組成物。
  6. 請求項中で述べられた化合物を、0.5〜5,000ppm(w/w)の範囲で、好ましくは1〜1,000ppm(w/w)の範囲で含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項記載の組成物。
  7. 剥離活性化合物、にきび止め活性化合物、ビタミンB化合物、レチノイド、ジ、トリ、テトラ、ペンタおよびヘキサペプチドならびにそれらの誘導体、ヒドロキシ酸、フリーラジカル捕捉剤、抗炎症剤、日焼け活性化合物、美白剤、抗蜂巣炎剤、フラボノイド、抗微生物活性化合物、皮膚治癒剤、抗真菌活性化合物、日焼け止め活性化合物、ファルネソール、フィタントリオール、アラントイン、グルコサミンならびにそれらの混合物から選択されるスキンケア活性化合物の少なくとも1種を、安全かつ有効な量でさらに含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項記載の、特に局所的に適用可能な組成物。
  8. 皮膚科学的な担体をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項記載の組成物。
  9. 活性化合物を、溶液中に、分散液として、乳濁液としてか、または担体中に、好ましくはマクロ−、ミクロ−もしくはナノカプセルか、リポソームもしくはキロミクロン中に封入するか、あるいはマクロ−、ミクロ−もしくはナノ粒子中に、またはミクロスポンジで包んで、あるいは粉末化された有機高分子、タルク、ベントナイトおよび関連する鉱物担体に吸着させることで含むことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項記載の組成物。
  10. 乳濁液(油/水および水/油)の形態で、乳液として、ローションとして、軟膏として、ゲル形成性及び粘稠な界面活性及び乳化性ポリマー中に、ポマードとして、シャンプーとして、石けんとして、ゲルとして、粉末として、スティックもしくはペンシルとして、スプレーとして、ボディオイルとして、顔面マスクまたはパッチとして存在することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項記載の組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項記載の組成物を製造するための、式(I)で示される化合物の少なくとも1種と、式(I)に対応する化合物であるが、とりうる意味のうちXが−NH−であるXRが、α−アミノ酸の基である化合物の少なくとも1種との一緒の使用。
  12. 基底膜の分子、特にそのタンパク質の合成を刺激するための、請求項1〜10のいずれか1項記載の組成物の使用。
  13. 基底膜の分子、特にそのタンパク質の合成を刺激するための、式(I)で示される化合物の少なくとも1種と、式(I)に対応する化合物であるが、とりうる意味のうちXが−NH−であるXRが、α−アミノ酸の基である化合物の少なくとも1種との一緒の使用。
  14. ラミニンVの合成、コラーゲンIVの合成、コラーゲンVIIの合成、コラーゲンXVIIの合成および/またはインテグリンβ4の合成を刺激するための、請求項12および13のいずれか1項記載の使用。
  15. 内因性または外因性の基底膜の退化により生じる皮膚のたるみ、荒れおよびしわを改善するための、請求項12〜14のいずれか1項記載の使用。
  16. 皮膚のたるみ、荒れおよびしわの形成を予防するための、請求項12〜14のいずれか1項記載の使用。
  17. スキンケア活性化合物の少なくとも1種を組み合わせた、請求項11〜16のいずれか1項記載の使用。
  18. Xが−NR−であり、RとRの両方がH以外である、請求項1記載の一般式(I)で示される化合物。
  19. 請求項1記載の一般式(I)に対応する化合物であるが、とりうる意味のうちXが−NH−であるXRが、α−アミノ酸の基である化合物。
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